JP2005128489A - 光学装置の取付方法、投写レンズの取付方法、位置調整装置及びプロジェクタ - Google Patents

光学装置の取付方法、投写レンズの取付方法、位置調整装置及びプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】 製造コストを高くすることなく、結像品質を向上させることができる光学装置の取付方法を提供する。
【解決手段】 複数の色光をそれぞれ変調して形成した画像を合成する光学装置520と、この光学装置520によって合成された画像を投写する投写レンズ600と、これら光学装置520と投写レンズ600とが取り付けられた光学部品取付用筐体10とを備えたプロジェクタを組み立てるために、投写レンズ600が予め取り付けられた光学部品取付用筐体10に光学装置520を取り付ける光学装置の取付方法であって、
光学装置520を光学部品取付用筐体10の取付面上に保持した後、光学装置520を光学部品取付用筐体10の取付面内で回動させて位置調整する位置調整工程を含むことを特徴とする光学装置の取付方法。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光学装置の取付方法、投写レンズの取付方法、位置調整装置及びプロジェクタに関する。
プロジェクタには、電気光学変調装置としての複数の液晶装置及び色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズムを有する光学装置を備えたものが知られている。
このようなプロジェクタにおける光学装置の組み立ては、クロスダイクロイックプリズムの各光入射面に対して液晶装置を取り付けることにより行われる。その際、専用の照明装置及び投写レンズを備えたフォーカス・アライメント装置を用いて、フォーカス調整及びアライメント調整を行いながら液晶装置を取り付けることにより、クロスダイクロイックプリズムの各光入射面に対して各液晶装置を精度良く取り付けることができる(例えば、特許文献1参照。)。
なお、この明細書におけるフォーカス調整とは、各液晶装置を投写レンズのバックフォーカスの位置に合わせるための位置調整のことであり、照明光軸に沿った方向における液晶装置の位置調整及び照明光軸に垂直な2軸の回りの回転方向に沿った液晶装置の位置調整を含む。また、この明細書におけるアライメント調整とは、複数の液晶装置同士の画素位置を合わせるための位置調整のことであり、照明光軸に垂直な2軸に沿った方向における液晶装置の位置調整及び照明光軸の回りの回転方向に沿った液晶装置の位置調整を含む。
その後、クロスダイクロイックプリズムに対して各液晶装置が精度良く取り付けられた光学装置を、照明装置から投写レンズに至る光路を内部に有する光学部品取付用筐体に取り付けることにより、プロジェクタが組み立てられる。
特開2000−221587号公報(図11及び図17)
ところで、上記した光学装置を光学部品取付用筐体に取り付ける場合、これらの寸法にばらつきがあると組立寸法にばらつきが発生し、クロスダイクロイックプリズムに対して各液晶装置が精度良く取り付けられた光学装置を用いても、液晶装置の画像形成領域が投写レンズの光軸に対して正確に垂直に配置されないことに起因して投写画像が歪む現象、いわゆる像面倒れが発生し、結像品質が低下してしまうという問題があった。
そこで、光学装置及び光学部品取付用筐体の寸法精度を高めることにより、組立寸法のばらつき発生を防止して結像品質を向上させることが考えられるが、この場合には製造コストが嵩むという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、製造コストを高くすることなく結像品質を向上させることができる光学装置の取付方法、投写レンズの取付方法、位置調整装置及びプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明の光学装置の取付方法は、複数の色光をそれぞれ変調して形成した画像を合成する光学装置と、この光学装置によって合成された画像を投写する投写レンズと、これら光学装置と投写レンズとが取り付けられた光学部品取付用筐体とを備えたプロジェクタを組み立てるために、前記投写レンズが予め取り付けられた前記光学部品取付用筐体に前記光学装置を取り付ける光学装置の取付方法であって、前記光学装置を前記光学部品取付用筐体の取付面上に保持した後、前記光学装置を前記光学部品取付用筐体の取付面内で回動させて位置調整する位置調整工程を含むことを特徴とする。
このため、本発明の光学装置の取付方法によれば、光学装置を光学部品取付用筐体の取付面上に保持した後、さらに光学装置を光学部品取付用筐体の取付面内で回動させて位置調整した後に、光学装置を光学部品取付用筐体に取り付けることができるため、光学装置及び光学部品取付用筐体における寸法上のばらつきを吸収することができる。その結果、投写レンズ、光学装置、又は光学部品取付用筐体の寸法ばらつきなどに起因して発生する像面倒れを抑制して結像品質を向上させることができるようになる。
また、本発明の光学装置の取付方法によれば、光学装置及び光学部品取付用筐体における寸法上のばらつきを吸収することができるため、これら光学装置及び光学部品取付用筐体の寸法精度を緩和することができ、製造コストの低廉化を図ることもできるようになる。
このため、本発明の光学装置の取付方法は、製造コストを高くすることなく結像品質を向上させることができる光学装置の取付方法となる。
なお、本発明の光学装置の取付方法においては、光学装置を取り付ける光学部品取付用筐体には、予め照明装置、色分離光学系、リレー光学系、投写レンズなどの光学装置以外の光学部品が取り付けられている状態で、光学装置を位置調整することが好ましい。これにより、プロジェクタ実機において像面倒れを直接抑制することができ、プロジェクタ実機における良好な結像品質向上効果が得られる。
本発明の光学装置の取付方法においては、前記位置調整工程は、前記光学装置と前記光学部品取付用筐体との間に位置調整装置を介在させ、この位置調整装置を用いて前記光学装置を前記光学部品取付用筐体の取付面内で回動させて位置調整することが好ましい。
このような方法とすることにより、光学装置と光学部品取付用筐体との間に位置調整装置を介在させ、この位置調整装置を用いて光学装置を取付面内で回動させることにより光学装置の位置調整を行うため、光学装置の位置調整を容易に、かつ、確実に行うことができるようになる。
本発明の位置調整装置は、上記した光学装置の取付方法に用いるための位置調整装置であって、前記光学装置に取り付けられる光学装置取付部材と、この光学装置取付部材と前記光学部品取付用筐体との間に介在させる位置調整部材とを有し、前記光学装置取付部材は、この光学装置取付部材を光学部品取付用筐体に取り付けるための取付用貫通孔及び前記光学装置を位置調整するための位置調整用貫通孔を有し、前記位置調整部材は、偏心ピン又は偏心孔を有する回動中心部及びこの回動中心部に連接する操作部材を有することを特徴とする。
このため、本発明の位置調整装置によれば、光学装置取付部材の位置調整用貫通孔及び位置調整部材を用いて光学部品取付用筐体に対する光学装置の位置調整を行うことができるため、光学装置を光学部品取付用筐体の取付面上に保持した後、光学装置を光学部品取付用筐体の取付面内で回動させて位置調整することが容易にできるようになり、光学装置及び光学部品取付用筐体における寸法上のばらつきを容易に吸収することができるようになる。
また、本発明の位置調整装置によれば、光学装置取付部材の取付用貫通孔を用いて光学部品取付用筐体に対する光学装置の取り付けを行うことができるようになるため、結像品質の向上したプロジェクタを安定して製造することができるようになる。
本発明の位置調整装置においては、前記位置調整用貫通孔のうち少なくとも1つは長孔であることが好ましい。
このように構成することにより、光学装置の位置調整を行う際に位置調整部材による位置調整を円滑に行うことができるようになる。
また、本発明の位置調整装置においては、前記操作部材には、前記回動中心部を中心とする円周の一部に沿う長孔が設けられ、前記長孔に挿通する位置調整部材抜け止め用のビスが前記位置調整部材の使用状態において前記光学部品取付用筐体に螺着されるよう構成されていることが好ましい。
このように構成することにより、光学装置の位置調整時又は位置調整後に光学部品取付用筐体から位置調整部材が離脱してしまうのを容易に防止できるようになる。
また、本発明の位置調整装置においては、前記操作部材の端縁には、前記回動中心部を中心とする円周の一部に沿うギヤ部が設けられていることが好ましい。
このように構成することにより、光学装置の位置調整を円滑に行うことができる。この場合、ギヤ部に減速機構を介してモータ等の駆動装置を連結することにより、スクリーン上に投影される調整用画像を撮像素子で撮影し、この撮像素子による撮影結果に基づいてモータ等の駆動装置を駆動させることにより、光学装置の自動位置調整を可能にすることもできる。
本発明の投写レンズの取付方法は、複数の色光をそれぞれ変調して形成した画像を合成する光学装置と、この光学装置によって合成された画像を投写する投写レンズと、これら光学装置と投写レンズとが取り付けられた光学部品取付用筐体とを備えたプロジェクタを組み立てるために、前記光学装置が予め取り付けられた前記光学部品取付用筐体に前記投写レンズを取り付ける投写レンズの取付方法であって、前記投写レンズを前記光学部品取付用筐体に保持した後、前記投写レンズを前記光学装置の光射出面と直角な2つの面のうち少なくとも一の面内で回動させて位置調整する位置調整工程を含むことを特徴とする。
このため、本発明の投写レンズの取付方法によれば、投写レンズを光学部品取付用筐体に保持した後、さらに投写レンズを光学装置の光射出面と直角な2つの面のうち少なくとも一の面内で回動させて位置調整した後に、投写レンズを光学部品取付用筐体に取り付けることができるため、少なくとも一の面内においては投写レンズ及び光学部品取付用筐体における寸法上のばらつきを吸収することができる。その結果、投写レンズ、光学装置、又は光学部品取付用筐体の寸法ばらつきなどに起因して発生する像面倒れを抑制して結像品質を向上させることができるようになる。
また、本発明の投写レンズの取付方法によれば、少なくとも一の面内においては投写レンズ及び光学部品取付用筐体における寸法上のばらつきを吸収することができるため、これら投写レンズ及び光学部品取付用筐体の寸法精度を緩和することができ、製造コストの低廉化を図ることもできるようになる。
このため、本発明の投写レンズの取付方法は、製造コストを高くすることなく結像品質を向上させることができる投写レンズの取付方法となる。
なお、本発明の投写レンズの取付方法においては、投写レンズを取り付ける光学部品取付用筐体には、予め照明装置、色分離光学系、リレー光学系、光学装置などの投写レンズ以外の光学部品が取り付けられている状態で、投写レンズを位置調整することが好ましい。これにより、プロジェクタ実機において像面倒れを直接抑制することができ、プロジェクタ実機における良好な結像品質向上効果が得られる。
本発明の投写レンズの取付方法においては、前記位置調整工程は、前記投写レンズと前記光学部品取付用筐体との間に位置調整装置を介在させ、この位置調整装置を用いて前記投写レンズを前記光学装置の光射出面と直角な2つの面のうち少なくとも一の面内で回動させて位置調整することが好ましい。
このような方法とすることにより、投写レンズと光学部品取付用筐体との間に位置調整装置を介在させ、この位置調整装置を用いて投写レンズを回動させることにより、光学装置の光射出面と直角な2つの面のうち少なくとも一の面内では投写レンズの位置調整を行うため、投写レンズの位置調整を容易に、かつ、確実に行うことができるようになる。
本発明の投写レンズの取付方法においては、前記位置調整工程は、前記投写レンズと前記光学部品取付用筐体との間に縦方向用の位置調整装置及び横方向用の位置調整装置を介在させ、これら2つの位置調整装置を用いて前記投写レンズを前記光学装置の光射出面と直角な2つの面内で回動させて位置調整することも好ましい。
このような方法とすることにより、投写レンズと光学部品取付用筐体との間に縦方向用の位置調整装置及び横方向用の位置調整装置を介在させ、これら2つの位置調整装置を用いて投写レンズを回動させることにより、光学装置の光射出面と直角な2つの面内で投写レンズの位置調整を行うため、投写レンズの位置調整を容易に、かつ、確実に行うことができるようになる。
また、投写レンズの位置調整を光学装置の光射出面と直角な2つの面内で行うことができることから、結像品質をより一層向上させることができるという効果もある。
本発明の位置調整装置は、上記した投写レンズの取付方法に用いる位置調整装置であって、前記投写レンズに取り付けられる投写レンズ取付部材と、この投写レンズ取付部材と前記光学部品取付用筐体との間に介在させる位置調整部材とを有し、前記投写レンズ取付部材は、この投写レンズ取付部材を光学部品取付用筐体に取り付けるための取付用貫通孔及び前記投写レンズを位置調整するための位置調整用貫通孔を有し、前記位置調整部材は、偏心ピン又は偏心孔を有する回動中心部及びこの回動中心部に連接する操作部材を有することを特徴とする。
このため、本発明の位置調整装置によれば、投写レンズ取付部材の位置調整用貫通孔及び位置調整部材を用いて光学部品取付用筐体に対する投写レンズの位置調整を行うことができるため、投写レンズを光学部品取付用筐体に保持した後、光学装置を回動させて位置調整することが容易にできるようになり、この投写レンズ及び光学部品取付用筐体における寸法上のばらつきを容易に吸収することができるようになる。
また、本発明の位置調整装置によれば、取付用貫通孔を用いて光学部品取付用筐体に対する投写レンズの取り付けを行うことができるようになるため、結像品質の向上したプロジェクタを安定して製造することができるようになる。
本発明の位置調整装置においては、前記操作部材には、前記回動中心部を中心とする円周の一部に沿う長孔が設けられ、前記長孔に挿通する位置調整部材抜け止め用のビスが前記位置調整部材の使用状態において前記光学部品取付用筐体に螺着されるよう構成されていることが好ましい。
このように構成することにより、投写レンズの位置調整時又は位置調整後に光学部品取付用筐体から位置調整部材が離脱してしまうのを容易に防止できるようになる。
また、本発明の位置調整装置においては、前記操作部材の端縁には、前記回動中心部を中心とする円周の一部に沿うギヤ部が設けられていることが好ましい。
このように構成することにより、投写レンズの位置調整を円滑に行うことができるようになる。この場合、ギヤ部に減速機構を介してモータ等の駆動装置を連結することにより、スクリーン上に投影される調整用画像を撮像素子で撮影し、この撮影結果に基づいてモータ等の駆動装置を駆動させることにより、投写レンズの自動位置調整を可能にすることもできる。
本発明のプロジェクタは、照明光を射出する照明装置と、この照明装置から射出された照明光を複数の色光に分離する色分離光学系と、この色分離光学系によって分離された各色光をそれぞれ変調して形成した画像を合成する光学装置と、この光学装置によって合成された画像を投写する投写レンズと、少なくとも前記光学装置及び前記投写レンズが取り付けられた光学部品取付用筐体とを備えたプロジェクタにおいて、前記光学装置は、本発明の光学装置の取付方法を用いて前記光学部品取付用筐体に取り付けられていることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタは、上記した本発明の光学装置の取付方法によって光学部品取付用筐体に精度良く取り付けられた光学装置を備えているため、像面倒れの抑制された結像品質の向上したプロジェクタとなる。
また、本発明のプロジェクタは、寸法精度の緩和された光学装置及び光学部品取付用筐体を用いて組み立てられているため、製造コストの低廉化を図ることのできるプロジェクタとなる。
本発明のプロジェクタは、照明光を射出する照明装置と、この照明装置から射出された照明光を複数の色光に分離する色分離光学系と、この色分離光学系によって分離された各色光をそれぞれ変調して形成した画像を合成する光学装置と、この光学装置によって合成された画像を投写する投写レンズと、少なくとも前記光学装置及び前記投写レンズが取り付けられた光学部品取付用筐体とを備えたプロジェクタにおいて、前記投写レンズは、本発明の投写レンズの取付方法を用いて前記光学部品取付用筐体に取り付けられていることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタによれば、上記した本発明の投写レンズの取付方法によって光学部品取付用筐体に精度良く取り付けられた投写レンズを備えているため、像面倒れの抑制された結像品質の向上したプロジェクタとなる。
また、本発明のプロジェクタは、寸法精度の緩和された投写レンズ及び光学部品取付用筐体を用いて組み立てられているため、製造コストの低廉化を図ることのできるプロジェクタとなる。
以下、本発明の光学装置の取付方法、投写レンズの取付方法、位置調整装置及びプロジェクタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
まず、実施形態1に係るプロジェクタについて、図1を用いて説明する。図1は、実施形態1に係るプロジェクタの光学系を示す図である。なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれz方向(図1における照明光軸方向)、x方向(図1における紙面に平行かつz軸に直交する方向)及びy方向(図1における紙面に垂直かつz軸に直交する方向)とする。
実施形態1に係るプロジェクタ1は、図1に示すように、照明装置100と、色分離光学系200と、リレー光学系300と、電気光学変調装置としての3つの液晶装置400R,400G,400Bと、クロスダイクロイックプリズム500と、投写レンズ600と、光学部品取付用筐体10(図2参照。)とを備えている。各構成要素は、クロスダイクロイックプリズム500を中心に略水平方向に配置されている。
照明装置100は、光源ランプ110と、平行化レンズ116と、第1レンズアレイ120と、第2レンズアレイ130と、偏光変換素子140と、重畳レンズ150とを有している。光源ランプ110から射出された照明光束は、平行化レンズ116によって略平行化され、第1レンズアレイ120によって複数の部分光束に分割される。この複数の部分光束は第2レンズアレイ130及び重畳レンズ150によって照明対象である3つの液晶装置400R,400G,400Bの光入射面上で重畳される。
光源ランプ110は、発光管112及び楕円面リフレクタ114を備えている。発光管112は、その発光中心が楕円面リフレクタ114の一方の焦点に配置されている。楕円面リフレクタ114は、被照明領域側に開口し、発光管112の発光部後方に配置されている。そして、発光管112からの放射光を反射して被照明領域側に射出するように構成されている。
平行化レンズ116は、照明光軸100axと平行なレンズ光軸を有する凹レンズからなり、光源ランプ110の被照明領域側に配設されている。そして、楕円面リフレクタ114からの反射光を略平行化するように構成されている。
なお、楕円面リフレクタ114及び平行化レンズ116に代えて放物面リフレクタを用いることもできる。
第1レンズアレイ120及び第2レンズアレイ130は、小レンズをマトリクス状に配列して形成されている。
偏光変換素子140は、非偏光光を液晶装置400R,400G,400Bで利用可能な偏光方向を有する偏光光に揃える機能を有している。
色分離光学系200は、照明装置100から射出される照明光束を、それぞれ異なる波長域の3色の照明光束に分離する機能を有している。第1のダイクロイックミラー210は、略青色の光束(以下「B光」という。)を反射するとともに、略緑色の光束(以下「G光」という。)及び略赤色の光束(以下「R光」という。)を透過させる。第1のダイクロイックミラー210で反射されたB光は、反射ミラー230でさらに反射され、フィールドレンズ240Bを透過してB光用の液晶装置400Bを照明する。
フィールドレンズ240Bは、照明装置100からの複数の部分光束がそれぞれB光用の液晶装置400Bを照明するように集光する。通常、各部分光束が、それぞれ略平行な光束となるように設定されている。他の液晶装置400G,400Rの前に配設されたフィールドレンズ240G,350も、フィールドレンズ240Bと同様に構成されている。
第1のダイクロイックミラー210を透過したG光とR光のうちG光は、第2のダイクロイックミラー220によって反射され、フィールドレンズ240Gを透過してG光用の液晶装置400Gを照明する。一方、R光は、第2のダイクロイックミラー220を透過し、リレー光学系300を通過してR光用の液晶装置400Rを照明する。
リレー光学系300は、入射側レンズ310、入射側反射ミラー320、リレーレンズ330、射出側反射ミラー340及びフィールドレンズ350を有している。色分離光学系200から射出されたR光は、入射側レンズ310によってリレーレンズ330の近傍で収束し、射出側反射ミラー340及びフィールドレンズ350に向かって発散する。フィールドレンズ350に入射する光束の大きさは、入射側レンズ310に入射する光束の大きさに略等しくなるように設定されている。
各色光用の液晶装置400R,400G,400Bは、それぞれの光入射面に入射した色光を、それぞれに対応する画像信号に応じた光に変換し、これら変換された光を透過光として射出する。液晶装置400R,400G,400Bの入射側には入射側偏光板918R,918G,918Bが、射出側には射出側偏光板920R,920G,920Bがそれぞれ配置されている。液晶装置400R,400G,400Bとしては、透過型の液晶パネルが用いられる。
クロスダイクロイックプリズム500は、液晶装置400R,400G,400Bとともに光学装置520(図2参照。)を構成し、液晶装置400R,400G,400Bから射出される各色光の変換光を合成する色合成光学系としての機能を有する。そして、R光を反射するR光反射ダイクロイック面510Rと、B光を反射するB光反射ダイクロイック面510Bとを有している。R光反射ダイクロイック面510R及びB光反射ダイクロイック面510Bは、R光を反射する誘電体多層膜とB光を反射する誘電体多層膜とを4つの直角プリズムの界面に略X字状に形成することにより設けられている。これら両反射ダイクロイック面510R,510Bによって3色の変換光が合成され、カラー画像を表示する光が生成される。クロスダイクロイックプリズム500において生成された合成光は、投写光学系600に向かって射出される。
投写レンズ600は、クロスダイクロイックプリズム500からの合成光を表示画像としてスクリーンなどの投写面上に投写するように構成されている。
次に、実施形態1に係る光学装置の取付方法及びこれに用いる位置調整装置について、図1〜図4を用いて説明する。図2は、実施形態1に係る光学装置の取付方法を説明するために示す図である。図3は、実施形態1に係る光学装置の取付方法を説明するために示す模式図である。図4は、実施形態1に係る光学装置の取付方法を説明するために示すフローチャートである。
なお、実施形態1に係る光学装置の取付方法における光学装置520の組み立ては、図2及び図3では簡略化してあるが、図1に示したクロスダイクロイックプリズム500の各光入射面に対して液晶装置400R,400G,400Bを取り付けることにより行われる。その際、専用の照明装置及び投写レンズを備えたフォーカス・アライメント装置を用いて、フォーカス調整及びアライメント調整を行いながら液晶装置400R,400G,400Bを取り付けている。これにより、クロスダイクロイックプリズム500の各光入射面に対して各液晶装置400R,400G,400Bを精度良く取り付けることができる。
ここで、必要に応じて、液晶装置400R,400G,400B以外の光学要素をクロスダイクロイックプリズム500の各光入射面に取り付けても良い。そのような光学要素の例としては、入射側偏光板918R,918G,918B、射出側偏光板920R,920G,920Bの他、視野角補償板、位相差版などが挙げられる。
光学装置520や投写レンズ600等を取り付けるための光学部品取付用筐体10には、光学装置520を取り付けるにあたり、予め照明装置100、色分離光学系200、リレー光学系300及び投写レンズ600が取り付けられている。
実施形態1に係る位置調整装置700は、図2に示すように、光学装置520に取り付けられる光学装置取付部材710と、この光学装置取付部材710と光学部品取付用筐体10との間に介在させる位置調整部材750とを有している。
光学装置取付部材710は、この光学装置取付部材710を光学部品取付用筐体10に取り付けるための取付用貫通孔712,716及び光学装置520を位置調整するための位置調整用貫通孔714,718を有している。
位置調整部材750は、偏心ピン764を有する回動中心部760及びこの回動中心部760にアーム780を介して連接する操作部材770を有している。
このため、実施形態1に係る位置調整装置700によれば、光学装置取付部材710の位置調整用貫通孔714,718及び位置調整部材750を用いて光学部品取付用筐体10に対する光学装置520の位置調整を行うことができるため、光学装置520を光学部品取付用筐体10の取付面12上に保持した後、光学装置520を光学部品取付用筐体10の取付面12内で回動させて位置調整することが容易にできるようになり、光学装置520及び光学部品取付用筐体10における寸法上のばらつきを容易に吸収することができるようになる。
また、実施形態1に係る位置調整装置700によれば、光学装置取付部材710の取付用貫通孔712,716を用いて光学部品取付用筐体10に対する光学装置520の取り付けを行うことができるようになるため、結像品質の向上したプロジェクタを安定して製造することができるようになる。
実施形態1に係る光学装置の取付方法は、図4に示すように、「光学装置の保持工程」、「光学装置の位置調整工程」及び「光学装置の固定工程」が順次実施されるため、これらの各工程を順次説明する。
1.光学装置の保持工程
まず、光学部品取付用筐体10に設けられたピン24に位置調整部材750のピン孔762を嵌合させる。そして、光学装置取付部材710の位置調整用貫通孔714に位置調整部材750の偏心ピン764を挿通させ、位置調整用貫通孔718に光学部品取付用筐体10に設けられたピン28を挿通させる。なお、位置調整用貫通孔714は、図2に示すように、長孔である。
その後、光学装置取付部材710に設けられた貫通孔のうち取付用貫通孔712,714の中心軸を光学部品取付用筐体10に設けられたねじ孔22,26(ねじ孔26は図示せず。)に凡そ合わせた状態でねじ722,726により軽くねじ締めする。
これによって、光学装置取付部材710と光学部品取付用筐体10との間に位置調整部材750を介在させた状態で、光学部品取付用筐体10の取付面12上に光学装置520が保持される(図4のステップS1)。
2.光学装置の位置調整工程
次に、プロジェクタの電源を入れ、照明装置100からの光を液晶装置400R,400G,400Bに照射するとともに、この液晶装置400R,400G,400Bにより形成された調整用画像を投写レンズ600でスクリーン上に投影する。
そして、図3に示すように、位置調整部材750を用いて、光学部品取付用筐体10の取付面12内で光学装置520を回動させて光学装置520の位置調整を実行する(図4のステップS2)。回動調整量としては、例えば、±3μm〜±30μm程度である。
この場合、図3に矢印Mで示す方向に沿って操作部材770をピン24の回りに回動操作すると、この回動操作方向と同一の方向に回動中心部760が回動し、この回動動作に伴い光学装置520が図3に矢印Nで示す方向に沿って位置調整用貫通孔718(ピン28)の回りに回動する。また、図3に矢印Mで示す方向と反対の方向に沿って操作部材770をピン24の回りに回動操作すると、この回動操作方向と同一の方向に回動中心部760が回動し、この回動動作に伴い光学装置520が図3に矢印Nで示す方向と反対の方向に沿って位置調整用貫通孔718(ピン28)の回りに回動する。
このようにして回動操作を行った後、スクリーン上に投影される調整用画像に基づいて像面倒れ量(この場合には横方向の像面倒れ量)を測定する。像面倒れ量が基準値以下にならない場合には、像面倒れ量が基準値以下になるまで、光学装置520の位置調整を繰り返す(図4のYES)。そして、像面倒れ量が基準値以下になると、光学装置520の位置調整が終了する(図4のNO)。
3.光学装置の固定工程
その後、取付用貫通孔712,716にねじ722,726を堅くねじ締めして、光学装置取付部材710を光学部品取付用筐体10に強固に固定する(図4のステップS3)。
以上説明した実施形態1に係る光学装置の取付方法によれば、光学装置520を光学部品取付用筐体10の取付面12上に保持した後、さらに光学装置520を光学部品取付用筐体10の取付面12内で回動させて位置調整した後に、光学装置520を光学部品取付用筐体10に取り付けることができるため、光学装置520及び光学部品取付用筐体10における寸法上のばらつきを吸収することができる。その結果、投写レンズ600、光学装置520、又は光学部品取付用筐体10の寸法ばらつきなどに起因して発生する像面倒れを抑制して結像品質を向上させることができるようになる。
また、実施形態1に係る光学装置の取付方法によれば、光学装置520及び光学部品取付用筐体10における寸法上のばらつきを吸収することができるため、これら光学装置520及び光学部品取付用筐体10の寸法精度を緩和することができ、製造コストの低廉化を図ることもできるようになる。
このため、実施形態1に係る光学装置の取付方法は、製造コストを高くすることなく結像品質を向上させることができる光学装置の取付方法となる。
また、実施形態1に係る光学装置の取付方法においては、光学装置520を取り付ける光学部品取付用筐体10には、予め照明装置100、色分離光学系200、リレー光学系300、投写レンズ600などの光学装置520以外の光学部品が取り付けられている状態で、光学装置520を位置調整している。これにより、プロジェクタ実機において像面倒れを直接抑制することができ、プロジェクタ実機における良好な結像品質向上効果が得られる。
また、実施形態1に係る光学装置の取付方法においては、光学装置520の位置調整工程は、光学装置520と光学部品取付用筐体10との間に位置調整装置700を介在させ、この位置調整装置700を用いて光学装置520を取付面12内で回動させることにより光学装置520の位置調整を行うため、光学装置520の位置調整を容易に、かつ、確実に行うことができるようになる。
実施形態1に係る位置調整装置700においては、位置調整用貫通孔714は長孔である。これにより、光学装置520の位置調整を行う際に位置調整部材750による位置調整を円滑に行うことができるようになる。
また、実施形態1に係る位置調整装置700においては、操作部材770には、回動中心部760を中心とする円周の一部に沿う長孔772が設けられ、長孔772に挿通する位置調整部材抜け止め用のビス776が位置調整部材750の使用状態において光学部品取付用筐体10に螺着されるよう構成されている。これにより、光学装置520の位置調整時又は位置調整後に光学部品取付用筐体10から位置調整部材750が離脱してしまうのを容易に防止できるようになる。
また、実施形態1に係る位置調整装置700においては、操作部材770の端縁には、回動中心部760を中心とする円周の一部に沿うギヤ部774が設けられている。これにより、光学装置520の位置調整を円滑に行うことができる。この場合、ギヤ部774に減速機構を介してモータ等の駆動装置を連結することにより、スクリーン上に投影される調整用画像を撮像素子で撮影し、この撮像素子による撮影結果に基づいてモータ等の駆動装置を駆動させることにより、光学装置520の自動位置調整を可能にすることもできる。
なお、光学装置取付用筐体10には、位置調整部材750のギヤ部774と係合するためのストッパ16が設けられている。また、位置調整部材750には、基準マーク778が設けられている。
実施形態1に係るプロジェクタ1は、上記した実施形態1に係る光学装置の取付方法によって光学部品取付用筐体10に精度良く取り付けられた光学装置520を備えているため、像面倒れの抑制された結像品質の向上したプロジェクタとなる。また、実施形態1に係るプロジェクタ1は、寸法精度の緩和された光学装置520及び光学部品取付用筐体10を用いて組み立てられているため、製造コストの低廉化を図ることのできるプロジェクタとなる。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2に係るプロジェクタ、投写レンズの取付方法及びこれに用いる位置調整装置について、図1及び図5〜図7を用いて説明する。図5及び図6は、実施形態2に係る投写レンズの取付方法を説明するために示す模式図である。図7は、実施形態2に係る投写レンズの取付方法を説明するために示すフローチャートである。
ここで、実施形態2に係るプロジェクタ(図示せず。)は、実施形態1に係るプロジェクタ1(図1参照。)と同様の光学要素を備えているため、詳細な説明は省略する。また、実施形態2に係るプロジェクタにおける光学要素(光学装置、投写レンズ等)を説明する際には、図1を適宜参照しながら説明することとする。
なお、実施形態2に係る投写レンズの取付方法における光学装置520の組み立ては、実施形態1の場合と同様に、図5及び図6では簡略化してあるが、図1に示したクロスダイクロイックプリズム500の各光入射面に対して液晶装置400R,400G,400Bを取り付けることにより行われる。その際、専用の照明装置及び投写レンズを備えたフォーカス・アライメント装置を用いて、フォーカス調整及びアライメント調整を行いながら液晶装置400R,400G,400Bを取り付けている。これにより、クロスダイクロイックプリズム500の各光入射面に対して各液晶装置400R,400G,400Bを精度良く取り付けることができる。
ここで、必要に応じて、液晶装置400R,400G,400B以外の光学要素をクロスダイクロイックプリズム500の各光入射面に取り付けても良い。そのような光学要素の例としては、入射側偏光板918R,918G,918B、射出側偏光板920R,920G,920Bの他、視野角補償板、位相差版などが挙げられる。
光学装置520や投写レンズ600等を取り付けるための光学部品取付用筐体10には、投写レンズ600を取り付けるにあたり、予め照明装置100、色分離光学系200、リレー光学系300及び投写レンズ600が取り付けられている。
また、投写レンズ600の各レンズは、図5及び図6に示す投写レンズ取付部材810を有するレンズ固定部材としての鏡筒610内に保持固定されているものとする。また、投写レンズ取付部材810には、レンズ光軸と直角な方向に開口する位置調整用貫通孔(図示せず。)及び取付用貫通孔(図示せず。)が設けられている。
実施形態2に係る投写レンズの取付方法は、光学部品取付用筐体10に取り付ける光学要素が、光学装置520ではなく投写レンズ600である点で、実施形態1に係る光学装置の取付方法とは大きく異なっている。
また、実施形態1に係る光学装置の取付方法においては、光学部品取付用筐体10に光学装置520を位置調整して取り付ける際に、位置調整装置700を用いているのに対して、実施形態2に係る投写レンズの取付方法においては、光学部品取付用筐体10に投写レンズ600を位置調整して取り付ける際に、投写レンズ600における横方向の位置調整をするための位置調整装置800A及び投写レンズ600における縦方向の位置調整をするための位置調整装置800Bを用いている点で異なっている。
実施形態2に係る位置調整装置800Aは、図5に示すように、投写レンズ600に取り付けられる投写レンズ取付部材810Aと、この投写レンズ取付部材810Aと光学部品取付用筐体10との間に介在させる位置調整部材850Aとを有している。
投写レンズ取付部材810Aは、この投写レンズ取付部材810Aを光学部品取付用筐体10に取り付けるための取付用貫通孔(図示せず。)及び投写レンズ600を位置調整するための位置調整用貫通孔(図示せず。)を有している。
位置調整部材850Aは、偏心ピン864Aを有する回動中心部860A及びこの回動中心部860Aにアーム880Aを介して連接する操作部材870Aを有している。
また、実施形態2に係る位置調整装置800Bは、図6に示すように、投写レンズ600に取り付けられる投写レンズ取付部材810Bと、この投写レンズ取付部材810Bと光学部品取付用筐体10との間に介在させる位置調整部材850Bとを有している。
投写レンズ取付部材810Bは、この投写レンズ取付部材810Bを光学部品取付用筐体10に取り付けるための取付用貫通孔(図示せず。)及び投写レンズ600を位置調整するための位置調整用貫通孔(図示せず。)を有している。
位置調整部材850Bは、偏心ピン864Bを有する回動中心部860B及びこの回動中心部860Bにアーム880Bを介して連接する操作部材870Bを有している。
このため、実施形態2に係る位置調整装置800A,800Bによれば、投写レンズ取付部材810A,810Bの位置調整用貫通孔及び位置調整部材850A,850Bを用いて光学部品取付用筐体10に対する投写レンズ600の位置調整を行うことができるため、投写レンズ600を光学部品取付用筐体10に保持した後、光学装置520を回動させて位置調整することが容易にできるようになり、この投写レンズ600及び光学部品取付用筐体10における寸法上のばらつきを容易に吸収することができるようになる。
また、実施形態2に係る位置調整装置800A,800Bによれば、取付用貫通孔を用いて光学部品取付用筐体10に対する投写レンズ600の取り付けを行うことができるようになるため、結像品質の向上したプロジェクタを安定して製造することができるようになる。
実施形態2に係る投写レンズの取付方法は、図7に示すように、「投写レンズの保持工程」、「投写レンズの位置調整工程(その1)」、「投写レンズの位置調整工程(その2)」及び「投写レンズの固定工程」が順次実施されるため、これらの各工程を順次説明する。
1.投写レンズの保持工程
まず、光学部品取付用筐体10に設けられたピン(図示せず。)に位置調整部材850Aのピン孔862Aを嵌合させる。その後、投写レンズ取付部材810Aの位置調整用貫通孔に位置調整部材850Aの偏心ピン864Aを挿通させる。なお、位置調整用貫通孔は長孔である。
そして、投写レンズ取付部材810Aに設けられた貫通孔のうち取付用貫通孔(図示せず。)の中心軸を光学部品取付用筐体10に設けられたねじ孔(図示せず。)に凡そ合わせた状態でねじ(図示せず。)により軽くねじ締めする。
これによって、投写レンズ取付部材810Aと光学部品取付用筐体10との間に位置調整部材850Aを介在させた状態で、光学部品取付用筐体10に投写レンズ600が保持される(図7のステップS1)。
2.投写レンズの位置調整工程(その1)
次に、投写レンズ600の位置調整を行う。実施形態2に係る投写レンズの取付方法においては、始めに投写レンズ600における横方向の位置調整から行う。
まず、プロジェクタの電源を入れ、照明装置100からの光を液晶装置400R,400G,400Bに照射するとともに、この液晶装置400R,400G,400Bにより形成された調整用画像を投写レンズ600でスクリーン上に投影する。
そして、図5に示すように、横方向用の位置調整部材850Aを用いて、光学装置520の光射出面と直角な面(クロスダイクロイックプリズム500の上方端面と平行な面)内で回動させて投写レンズ600の横方向の位置調整を実行する(図7のステップS2)。回動調整量としては、例えば、±3μm〜±30μm程度である。
この場合、図5に矢印P1で示す方向に沿って操作部材870Aをピン(図示せず。)の回りに回動操作すると、この回動操作方向と同一の方向に回動中心部860Aが回動し、この回動動作に伴い投写レンズ600が図5に矢印Q1で示す方向に沿って位置調整用貫通孔(図示せず。)の回りに回動する。また、図5に矢印P1で示す方向と反対の方向に沿って操作部材870Aをピン(図示せず。)の回りに回動操作すると、この回動操作方向と同一の方向に回動中心部860Aが回動し、この回動動作に伴い投写レンズ600が図5に矢印Q1で示す方向と反対の方向に沿って位置調整用貫通孔(図示せず。)の回りに回動する。
このようにして回動操作を行った後、スクリーン上に投影される調整用画像に基づいて横方向の像面倒れ量を測定する。横方向の像面倒れ量が基準値以下にならない場合には、横方向の像面倒れ量が基準値以下になるまで、投写レンズ600の位置調整を繰り返す(図7のS2のNO)。そして、横方向の像面倒れ量が基準値以下になると、投写レンズ600における横方向の位置調整が終了する(図7のS2のYES)。
3.投写レンズの位置調整工程(その2)
次に、投写レンズ600における縦方向の位置調整を行う。
図6に示すように、縦方向用の位置調整部材850Bを用いて、光学装置520の光射出面と直角な面(クロスダイクロイックプリズム500におけるR光又はB光の光入射面と平行な面)内で回動させて投写レンズ600の縦方向の位置調整を実行する(図7のステップS3)。回動調整量としては、例えば、±3μm〜±30μm程度である。
この場合、図6に矢印P2で示す方向に沿って操作部材870Bをピン(図示せず。)の回りに回動操作すると、この回動操作方向と同一の方向に回動中心部860Bが回動し、この回動動作に伴い投写レンズ600が図6に矢印Q2で示す方向に沿って位置調整用貫通孔(図示せず。)の回りに回動する。また、図6に矢印P2で示す方向と反対の方向に沿って操作部材870Bをピン(図示せず。)の回りに回動操作すると、この回動操作方向と同一の方向に回動中心部860Bが回動し、この回動動作に伴い投写レンズ600が図6に矢印Q2で示す方向と反対の方向に沿って位置調整用貫通孔(図示せず。)の回りに回動する。
このようにして回動操作を行った後、スクリーン上に投影される調整用画像に基づいて縦方向の像面倒れ量を測定する。縦方向の像面倒れ量が基準値以下にならない場合には、縦方向の像面倒れ量が基準値以下になるまで、投写レンズ600の位置調整を繰り返す(図7のS3のNO)。そして、縦方向の像面倒れ量が基準値以下になると、投写レンズ600における縦方向の位置調整が終了する(図7のS3のYES)。
4.投写レンズの固定工程
その後、投写レンズ取付部材810A,810Bの取付用貫通孔(図示せず。)にねじ(図示せず。)を堅くねじ締めして、投写レンズ取付部材810A,810Bを光学部品取付用筐体10に強固に固定する(図7のステップS4)。
以上説明した実施形態2に係る投写レンズの取付方法によれば、投写レンズ600を光学部品取付用筐体10に保持した後、さらに投写レンズ600を光学装置520の光射出面と直角な2つの面内で回動させて位置調整した後に、投写レンズを光学部品取付用筐体に取り付けることができるため、その2つの面内においては投写レンズ600及び光学部品取付用筐体10における寸法上のばらつきを吸収することができる。その結果、投写レンズ600、光学装置520、又は光学部品取付用筐体10の寸法ばらつきなどに起因して発生する像面倒れを抑制して結像品質を向上させることができるようになる。
また、実施形態2に係る投写レンズの取付方法によれば、その2つの面内においては投写レンズ600及び光学部品取付用筐体10における寸法上のばらつきを吸収することができるため、これら投写レンズ600及び光学部品取付用筐体10の寸法精度を緩和することができ、製造コストの低廉化を図ることもできるようになる。
このため、実施形態2に係る投写レンズの取付方法は、製造コストを高くすることなく結像品質を向上させることができる投写レンズの取付方法となる。
また、実施形態2に係る投写レンズの取付方法においては、投写レンズ600を取り付ける光学部品取付用筐体10には、予め照明装置100、色分離光学系200、リレー光学系300、光学装置520などの投写レンズ600以外の光学部品が取り付けられている状態で、投写レンズ600を位置調整している。これにより、プロジェクタ実機において像面倒れを直接抑制することができ、プロジェクタ実機における良好な結像品質向上効果が得られる。
また、実施形態2に係る投写レンズの取付方法においては、投写レンズ600の位置調整工程は、投写レンズ600と光学部品取付用筐体10との間に横方向用の位置調整装置800A及び縦方向用の位置調整装置800Bを介在させ、これら2つの位置調整装置800A,800Bを用いて投写レンズ600を回動させることにより、光学装置520の光射出面と直角な2つの面内で投写レンズ600の位置調整を行うため、投写レンズ600の位置調整を容易に、かつ、確実に行うことができるようになる。また、投写レンズ600の位置調整を光学装置520の光射出面と直角な2つの面内で行うことができることから、結像品質をより一層向上させることができるという効果もある。
実施形態2に係る位置調整装置800A,800Bにおいては、操作部材870A,870Bには、回動中心部860A,860Bを中心とする円周の一部に沿う長孔872A,872Bが設けられ、長孔872A,872Bに挿通する位置調整部材抜け止め用のビス(図示せず。)が位置調整部材850A,850Bの使用状態において光学部品取付用筐体10に螺着されるよう構成されている。これにより、投写レンズ600の位置調整時又は位置調整後に光学部品取付用筐体10から位置調整部材850A,850Bが離脱してしまうのを容易に防止できるようになる。
また、実施形態2に係る位置調整装置800A,800Bにおいては、操作部材870A,870Bの端縁には、回動中心部860A,860Bを中心とする円周の一部に沿うギヤ部874A,874Bが設けられている。これにより、投写レンズ600の位置調整を円滑に行うことができるようになる。この場合、ギヤ部874A,874Bに減速機構を介してモータ等の駆動装置を連結することにより、スクリーン上に投影される調整用画像を撮像素子で撮影し、この撮影結果に基づいてモータ等の駆動装置を駆動させることにより、投写レンズ600の自動位置調整を可能にすることもできる。
実施形態2に係るプロジェクタ(図示せず。)は、上記した実施形態2に係る投写レンズの取付方法によって光学部品取付用筐体10に精度良く取り付けられた投写レンズ600を備えているため、像面倒れの抑制された結像品質の向上したプロジェクタとなる。また、実施形態2に係るプロジェクタは、寸法精度の緩和された投写レンズ600及び光学部品取付用筐体10を用いて組み立てられているため、製造コストの低廉化を図ることのできるプロジェクタとなる。
〔実施形態3〕
次に、実施形態3に係る光学装置の取付方法及びこれに用いる位置調整装置について、図8を用いて説明する。図8は、実施形態3に係る光学装置の取付方法を説明するために示す図である。なお、図8において、図2と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態3に係る光学装置の取付方法は、実施形態1に係る光学装置の取付方法とは、位置調整装置の構成が異なっている。すなわち、実施形態3に係る位置調整装置700Bは、図8に示すように、光学装置取付部材710B及び位置調整部材750に加え、中心固定バー730をさらに備えている。
実施形態3に係る光学装置の取付方法は、実施形態1に係る光学装置の取付方法と同様に、「光学装置の保持工程」、「光学装置の位置調整工程」及び「光学装置の固定工程」が順次実施されるため、これらの各工程を順次説明する。
1.光学装置の保持工程
まず、光学部品取付用筐体10に設けられたピン24に位置調整部材750のピン孔762を嵌合させる。そして、光学装置取付部材710Bの位置調整用貫通孔714に位置調整部材750の偏心ピン764を挿通させ、位置調整用貫通孔718に光学部品取付用筐体10に設けられたピン28を挿通させる。なお、位置調整用貫通孔714,718は、図8に示すように、長孔である。
そして、光学装置取付部材の中央部に設けられたピン孔738に中心固定バー730のピン736を嵌合させるとともに、中心固定バー730の両端に設けられたピン孔に光学部品取付用筐体10の取付面12上に設けられたピン32,34を嵌合させる。
その後、光学装置取付部材710に設けられた貫通孔のうち取付用貫通孔712,714の中心軸を光学部品取付用筐体10に設けられたねじ孔22,26(ねじ孔26は図示せず。)に凡そ合わせた状態でねじ722,726により軽くねじ締めする。
これによって、光学装置取付部材710と光学部品取付用筐体10との間に位置調整部材750を介在させた状態で、光学部品取付用筐体10の取付面12上に光学装置520が保持される。
2.光学装置の位置調整工程
次に、プロジェクタの電源を入れ、照明装置100からの光を液晶装置400R,400G,400Bに照射するとともに、この液晶装置400R,400G,400Bにより形成された調整用画像を投写レンズ600でスクリーン上に投影する。
そして、実施形態1の場合と同様に、位置調整部材750を用いて、光学部品取付用筐体10の取付面12内で光学装置520を回動させて光学装置520の位置調整を実行する。回動調整量としては、例えば、±3μm〜±30μm程度である。
この場合、操作部材770をピン24の回りに回動操作すると、操作部材770の回動操作方向と同一の方向に回動中心部760が回動し、この回動動作に伴い光学装置520がピン736(ピン孔738)の中心軸を回転軸として回動する。
このようにして回動操作を行った後、スクリーン上に投影される調整用画像に基づいて像面倒れ量(この場合には横方向の像面倒れ量)を測定する。像面倒れ量が基準値以下にならない場合には、像面倒れ量が基準値以下になるまで、光学装置520の位置調整を繰り返す。そして、像面倒れ量が基準値以下になると、光学装置520の位置調整が終了する。
3.光学装置の固定工程
その後、取付用貫通孔712,716にねじ722,726を堅くねじ締めして、光学装置取付部材710Bを光学部品取付用筐体10に強固に固定する。
なお、光学装置520を位置調整するために用いた中心固定バー730は、光学部品取付用筐体10にこのまま取り付けていても良いし、これら一連の工程が終了した後で光学部品取付用筐体10から取り外しても良い。
以上説明した実施形態3に係る光学装置の取付方法によれば、実施形態1に係る光学装置の取付方法と同様に、光学装置520を光学部品取付用筐体10の取付面12上に保持した後、さらに光学装置520を光学部品取付用筐体10の取付面12内で回動させて位置調整した後に、光学装置520を光学部品取付用筐体10に取り付けることができるため、光学装置520及び光学部品取付用筐体10における寸法上のばらつきを吸収することができる。その結果、投写レンズ600、光学装置520、又は光学部品取付用筐体10の寸法ばらつきなどに起因して発生する像面倒れを抑制して結像品質を向上させることができるようになる。
また、実施形態3に係る光学装置の取付方法によれば、光学装置520及び光学部品取付用筐体10における寸法上のばらつきを吸収することができるため、これら光学装置520及び光学部品取付用筐体10の寸法精度を緩和することができ、製造コストの低廉化を図ることもできるようになる。
このため、実施形態3に係る光学装置の取付方法は、製造コストを高くすることなく結像品質を向上させることができる光学装置の取付方法となる。
また、実施形態3に係る光学装置の取付方法においては、中心固定バー730のピン736(光学装置取付部材710Bのピン孔738)の中心軸を回転軸として操作部材770を回動操作することにより、光学装置520の位置調整を行っている。このため、この回動操作に伴って光学装置520の中心位置が動かなくなるため、光学装置520の位置調整に起因する液晶装置400R,400G,400B(図示せず。)の変位を小さくすることができ、実施形態1に係る光学装置の取付方法と比較して、さらに優れた光学装置の取付方法となる。
以上、本発明の光学装置の取付方法、投写レンズの取付方法、位置調整装置及びプロジェクタについて、上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態においては、光学装置520又は投写レンズ600を光学部品取付用筐体10に保持又は固定するための手段として、ピン及びピン孔を多数用いているが、それらのピンとピン孔との関係を逆にしてもよいことはもちろんである。ピンとピン孔との関係を逆に変更することができる箇所としては、実施形態1の場合には、例えば、光学部品取付用筐体10のピン24と回動中心部760のピン孔762である。また、実施形態3の場合には、同じくピン24とピン孔762、中心固定バー720のピン736と光学装置取付部材710Bのピン孔738、光学部品取付用筐体10のピン32と中心固定バー730のピン孔732、光学部品取付用筐体10のピン34と中心固定バー730のピン孔734などである。これらにおいて、ピンとピン孔との関係を逆に変更することは容易である。
また、実施形態1及び3の場合には、偏心ピン764と位置調整用貫通孔714とにおいて、ピンとピン孔との関係を変更することも可能である。
(2)上記実施形態2に係る位置調整装置800A,800Bは、投写レンズ600における横方向の位置調整をするために用いる投写レンズ取付部材810Aと投写レンズ600における縦方向の位置調整をするために用いる投写レンズ取付部材810Bとは別体として構成されているが、本発明はこれに限られず、投写レンズ取付部材810Aと投写レンズ取付部材810Bとが一体化されていてもよい。
(3)上記実施形態2に係る投写レンズの取付方法は、投写レンズの位置調整工程においては、投写レンズ600における横方向の位置調整を行った後で縦方向の位置調整を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、投写レンズ600における縦方向の位置調整を行った後で横方向の位置調整を行ってもよい。
(4)上記実施形態2に係る投写レンズの取付方法においては、投写レンズ600の位置調整工程において、2つの位置調整装置800A,800Bを用いることにより、投写レンズ600における縦横両方向の位置調整を行う場合について説明したが、本発明はこれに限られない。投写レンズにおける縦方向又は横方向のいずれか一方向の位置調整のみが必要である場合には、その一方向の位置調整を行って、他方向の位置調整については省略することも可能である。
(5)上記各実施形態に係る位置調整装置700,700B,800A,800Bにおいては、上記した位置調整部材750,850A,850Bを用いて光学装置520又は投写レンズ600の位置調整を行ったが、本発明はこれに限られず、光学装置520又は投射レンズ600を光学部品取付用筐体10の取付面12内などで位置調整するような他の位置調整装置を用いて光学装置520又は投写レンズ600の位置調整を行うことも可能である。
実施形態1に係るプロジェクタの光学系を示す図。 実施形態1に係る光学装置の取付方法を説明するために示す図。 実施形態1に係る光学装置の取付方法を説明するために示す模式図。 実施形態1に係る光学装置の取付方法を説明するために示すフローチャート。 実施形態2に係る投写レンズの取付方法を説明するために示す模式図。 実施形態2に係る投写レンズの取付方法を説明するために示す模式図。 実施形態2に係る投写レンズの取付方法を説明するために示すフローチャート。 実施形態3に係る光学装置の取付方法を説明するために示す図。
符号の説明
1…プロジェクタ、10…光学部品取付用筐体、12…取付面、14,22,26…ねじ孔、16…ストッパ、24,28,32,34…ピン、100…照明装置、110…光源ランプ、112…発光管、114…楕円面リフレクタ、116…平行化レンズ、120…第1レンズアレイ、130…第2レンズアレイ、140…偏光変換素子、150…重畳レンズ、200…色分離光学系、300…リレー光学系、400R,400G,400B…液晶装置、500…クロスダイクロイックプリズム、520…光学装置、600…投写レンズ、610…鏡筒、700,700B,800A,800B…位置調整装置、710,710B…光学装置取付部材、712,716…取付用貫通孔、714,718,718B…位置調整用貫通孔、722,726…ねじ、730…中心固定バー、732,734,762,862A,862B…ピン孔、750,850A,850B…位置調整部材、760,860A,860B…回動中心部、764,864A,864B…偏心ピン、770,870A,870B…操作部材、772,872A,872B…長孔、774,874A,874B…ギヤ部、776…位置調整部材抜け止め用のビス、778…基準マーク、780,880A,880B…アーム

Claims (14)

  1. 複数の色光をそれぞれ変調して形成した画像を合成する光学装置と、この光学装置によって合成された画像を投写する投写レンズと、これら光学装置と投写レンズとが取り付けられた光学部品取付用筐体とを備えたプロジェクタを組み立てるために、前記投写レンズが予め取り付けられた前記光学部品取付用筐体に前記光学装置を取り付ける光学装置の取付方法であって、
    前記光学装置を前記光学部品取付用筐体の取付面上に保持した後、前記光学装置を前記光学部品取付用筐体の取付面内で回動させて位置調整する位置調整工程を含むことを特徴とする光学装置の取付方法。
  2. 請求項1に記載の光学装置の取付方法において、
    前記位置調整工程は、前記光学装置と前記光学部品取付用筐体との間に位置調整装置を介在させ、この位置調整装置を用いて前記光学装置を前記光学部品取付用筐体の取付面内で回動させて位置調整することを特徴とする光学装置の取付方法。
  3. 請求項2に記載の光学装置の取付方法に用いるための位置調整装置であって、
    前記光学装置に取り付けられる光学装置取付部材と、この光学装置取付部材と前記光学部品取付用筐体との間に介在させる位置調整部材とを有し、
    前記光学装置取付部材は、この光学装置取付部材を光学部品取付用筐体に取り付けるための取付用貫通孔及び前記光学装置を位置調整するための位置調整用貫通孔を有し、
    前記位置調整部材は、偏心ピン又は偏心孔を有する回動中心部及びこの回動中心部に連接する操作部材を有することを特徴とする位置調整装置。
  4. 請求項3に記載の位置調整装置において、
    前記位置調整用貫通孔のうち少なくとも1つは長孔であることを特徴とする位置調整装置。
  5. 請求項3に記載の位置調整装置において、
    前記操作部材には、前記回動中心部を中心とする円周の一部に沿う長孔が設けられ、
    前記長孔に挿通する位置調整部材抜け止め用のビスが前記位置調整部材の使用状態において前記光学部品取付用筐体に螺着されるよう構成されていることを特徴とする位置調整装置。
  6. 請求項5に記載の位置調整装置において、
    前記操作部材の端縁には、前記回動中心部を中心とする円周の一部に沿うギヤ部が設けられていることを特徴とする位置調整装置。
  7. 複数の色光をそれぞれ変調して形成した画像を合成する光学装置と、この光学装置によって合成された画像を投写する投写レンズと、これら光学装置と投写レンズとが取り付けられた光学部品取付用筐体とを備えたプロジェクタを組み立てるために、前記光学装置が予め取り付けられた前記光学部品取付用筐体に前記投写レンズを取り付ける投写レンズの取付方法であって、
    前記投写レンズを前記光学部品取付用筐体に保持した後、前記投写レンズを前記光学装置の光射出面と直角な2つの面のうち少なくとも一の面内で回動させて位置調整する位置調整工程を含むことを特徴とする投写レンズの取付方法。
  8. 請求項7に記載の投写レンズの取付方法において、
    前記位置調整工程は、前記投写レンズと前記光学部品取付用筐体との間に位置調整装置を介在させ、この位置調整装置を用いて前記投写レンズを前記光学装置の光射出面と直角な2つの面のうち少なくとも一の面内で回動させて位置調整することを特徴とする投写レンズの取付方法。
  9. 請求項7に記載の投写レンズの取付方法において、
    前記位置調整工程は、前記投写レンズと前記光学部品取付用筐体との間に縦方向用の位置調整装置及び横方向用の位置調整装置を介在させ、これら2つの位置調整装置を用いて前記投写レンズを前記光学装置の光射出面と直角な2つの面内で回動させて位置調整することを特徴とする投写レンズの取付方法。
  10. 請求項8又は9に記載の投写レンズの取付方法に用いる位置調整装置であって、
    前記投写レンズに取り付けられる投写レンズ取付部材と、この投写レンズ取付部材と前記光学部品取付用筐体との間に介在させる位置調整部材とを有し、
    前記投写レンズ取付部材は、この投写レンズ取付部材を光学部品取付用筐体に取り付けるための取付用貫通孔及び前記投写レンズを位置調整するための位置調整用貫通孔を有し、
    前記位置調整部材は、偏心ピン又は偏心孔を有する回動中心部及びこの回動中心部に連接する操作部材を有することを特徴とする位置調整装置。
  11. 請求項10に記載の位置調整装置において、
    前記操作部材には、前記回動中心部を中心とする円周の一部に沿う長孔が設けられ、
    前記長孔に挿通する位置調整部材抜け止め用のビスが前記位置調整部材の使用状態において前記光学部品取付用筐体に螺着されるよう構成されていることを特徴とする位置調整装置。
  12. 請求項11に記載の位置調整装置において、
    前記操作部材の端縁には、前記回動中心部を中心とする円周の一部に沿うギヤ部が設けられていることを特徴とする位置調整装置。
  13. 照明光を射出する照明装置と、この照明装置から射出された照明光を複数の色光に分離する色分離光学系と、この色分離光学系によって分離された各色光をそれぞれ変調して形成した画像を合成する光学装置と、この光学装置によって合成された画像を投写する投写レンズと、少なくとも前記光学装置及び前記投写レンズが取り付けられた光学部品取付用筐体とを備えたプロジェクタにおいて、
    前記光学装置は、請求項1又は2に記載の光学装置の取付方法を用いて前記光学部品取付用筐体に取り付けられていることを特徴とするプロジェクタ。
  14. 照明光を射出する照明装置と、この照明装置から射出された照明光を複数の色光に分離する色分離光学系と、この色分離光学系によって分離された各色光をそれぞれ変調して形成した画像を合成する光学装置と、この光学装置によって合成された画像を投写する投写レンズと、少なくとも前記光学装置及び前記投写レンズが取り付けられた光学部品取付用筐体とを備えたプロジェクタにおいて、
    前記投写レンズは、請求項7〜9のいずれかに記載の投写レンズの取付方法を用いて前記光学部品取付用筐体に取り付けられていることを特徴とするプロジェクタ。
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