JP2005127807A - 配線検査器、それを使用した配線検査装置及び配線検査方法 - Google Patents

配線検査器、それを使用した配線検査装置及び配線検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
住宅の屋内配線等の検査において、受電検査前に短絡や相反配線、断線等がないかを検査することができ、異常があったときには、相反配線、断線についてはその箇所を容易に特定できるようにする。
【解決手段】
電気配線検査装置は、配線検査器(1)と導通検査器(2)で構成されている。配線検査器(1)は、ブレード要素(11)とブレード要素(11)の電圧側極と接地側極に両極がそれぞれ接続された電池とブレード要素(11)の電圧側極と接地側極間で電流が流れたときに報知する表示灯を備えている。導通検査器(2)は、ブレード要素(21)とブレード要素(21)の電圧側極から接地側極に電流が流れたときに報知する赤色表示灯(22)、青色表示灯(23)を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は配線検査器、それを使用した配線検査装置及び配線検査方法に関するものである。更に詳しくは、例えば住宅の屋内電気配線等の検査において、受電(商用電圧が通電された状態)検査前に短絡や相反配線、断線等の異常配線がないかを検査することができ、異常があったときには、相反配線、断線についてはその箇所を容易に特定することができるものに関する。更には、検査後においても、盗電や盗聴器の設置がないか、あるいは電気機器に漏電がないかを検査できるものに関する。
例えば、住宅等の屋内配線を含む電気設備が正常に配線されているかどうかを検査するために、配線完了後に配線に正常な電圧を通電して受電検査が行われている。
しかし、受電検査において配線の異常がみつかったときは、各配線回路の確認作業に多大な時間と手間を必要とする。
つまり、受電検査が行われるときには、すでに内装も完了しており、確認する箇所によっては壁面を剥がす作業と修復する作業が必要になる。また、異常がある箇所の特定には、配線を順次何箇所も断線させて異常箇所を絞り込む等の作業が必要になる。
そこで、受電検査を受ける前に、通電しない状態で配線が正常であるかどうかを検査することができる電気配線検査装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1記載の検査器(コンセント配線チェッカー)は、接地線付き単相配線の3本の各電線に直流信号と交流信号とを伝送する携帯発信機と、コンセント端子に接続して各電線の信号を検知し、配線の正誤を表示する検知機から構成されている。検知機は、フリップフロップを有する回路と、正常配線時に発光するLEDとを備えている。検知機は、直列接続された3個のLEDが接地極付3Pコンセントの極配置と同一表示になるように配置され、誤配線となっている極と同位置のLEDが発光するようになっている。
特開平8−184628号公報
特許文献1記載の検査器は接地線付き単相配線用のもので、相の配線の検査と、異常がある場合の修復方法を視覚的に示唆することを目的としたものである。従って、例えば相反配線の他、断線等の異常があった場合の異常箇所の特定は、上記した従来と同じ方法で行うしかなく、容易にはできない。
(本発明の目的)
本発明は、住宅の屋内配線等の検査において、受電検査前に短絡や相反配線、断線等がないかを検査することができ、異常があったときには、相反配線、断線についてはその箇所を容易に特定することができるものを提供することを目的とする。
また、配線の検査後においても、盗電や盗聴器の設置がないか、あるいは電気機器に漏電がないかを検査できるものを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
コンセントまたはソケット要素に接続して配線の状態を検査する配線検査装置であって、
配線検査器(1)と導通検査器(2)を備えており、
配線検査器(1)は、
ブレード要素(11)と、
ブレード要素(11)の電圧側極と接地側極に両極がそれぞれ接続された直流電源(18)と、
ブレード要素(11)の電圧側極と接地側極間で電流が流れたときに報知する報知手段(14,15)と、
を備えており、
導通検査器(2)は、
ブレード要素(21)と、
ブレード要素(21)の電圧側極と接地側極間で電流が流れたときに報知する報知手段(22,23)と、
を備えていることを特徴とする、
配線検査装置である。
第2の発明にあっては、
ブレード要素(11)の電圧側極と接地側極間で電流が流れたときに報知する報知手段が、音を出す音発生手段(14)または発光する発光手段(15)のうちのいずれか一方または双方で構成されることを特徴とする、
第1の発明に係る配線検査装置である。
第3の発明にあっては、
配線検査器(1)に、電圧側極と接地側極を同じくしてブレード要素(11)に導通しているコンセントまたはソケット要素(12)が設けてあることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る配線検査装置である。
第4の発明にあっては、
導通検査器(2)に、ブレード要素(21)の電圧側極から接地側極に電流が流れたときに報知する報知手段(22)と、接地側極から電圧側極に電流が流れたときに報知する報知手段(23)が設けてあることを特徴とする、
第1、第2または第3の発明に係る配線検査装置である。
第5の発明にあっては、
第1の発明に係る配線検査装置を構成する配線検査器(1)であって、
ブレード要素(11)と、
ブレード要素(11)の電圧側極と接地側極に両極が接続された直流電源(18)と、
ブレード要素(11)の電圧側極と接地側極間で電流が流れたときに報知する報知手段(14,15)と、
を備えていることを特徴とする、
配線検査器である。
第6の発明にあっては、
第1の発明に係る配線検査装置を構成する導通検査器(2)であって、
ブレード要素(21)と、
ブレード要素(21)の電圧側極から接地側極に電流が流れたときに報知する報知手段(22)と、
を備えていることを特徴とする、
導通検査器である。
第7の発明にあっては、
配線路に直流を流す直流電源と、配線路に設置されたコンセントまたはソケット要素に接続するブレード要素と正常配線報知手段と異常配線報知手段を備えた導通検査器を使用し、
上記導通検査器は、配線の電圧側と導通検査器の電圧側が通電したときに正常配線報知手段が作動し、配線の電圧側と導通検査器の接地側が通電したときには異常状態報知手段が作動するよう構成してあり、
直流電源は商用電源に近い側のコンセントまたはソケット要素に接続し、直流電源より下流側のコンセントまたはソケット要素には、配線の電圧側と導通検査器の電圧側が、また、配線の接地側と導通検査器の接地側が同じになるようにして導通検査器を接続し、
直流電源から電流を流し、配線の電圧側と導通検査器の電圧側が通電したときには正常配線報知手段が作動して配線は正常と判断し、配線の電圧側と導通検査器の接地側が通電したときには異常状態報知手段が作動して配線は異常と判断し、正常配線報知手段も異常状態報知手段も作動しないときには断線と判断することにより、正常配線、相反配線および断線の箇所を特定できるようにしたことを特徴とする配線検査方法である。
報知手段としては、例えば発光手段等のように視覚にはたらきかけるもの、また音発生手段等のように聴覚にはたらきかけるもの等があるが、作業者に対し報知できるものであれば、これらに限定されるものではない。
音発生手段としては、例えばブザーやベル等があげられるが、これらに限定はされない。
発光手段としては、例えば発光ダイオード(LED)や電球等があげられるが、これらに限定はされない。
本発明にいう「ブレード要素」の用語は、プラグ等を構成し、コードのプラグを接続することによって電力が得られる電力線の終端であるコンセントまたはソケット要素(レセプタクル、アウトレットともいう)に接続するブレード(叉ともいう)やピンを表す意味で使用している。
また、ブレード要素は、コンセントまたはソケット要素に直接差し込むようになっていてもよいし、中継する電気コードやプラグ等を介在させて間接的に差し込むようになっていてもよい。
(作用)
配線検査装置は次のように作用する。
配線検査器は、ブレード要素の電圧側極と接地側極間で電流が流れると、音発生手段または発光手段等で構成される報知手段が作動して、作業者に報知する。両極管で電流が流れない場合は、報知手段は作動しない。
報知手段が音発生手段と発光手段で構成される場合は、その切り替えを切替スイッチによって必要に応じて行うようにしてもよい。発光手段を作動側に切り替えたときは、発光時の輝度(明るさ)の程度によりブレード要素の両極間にかかる抵抗の大きさをある程度認識できる。
導通検査器は、例えばブレード要素の電圧側極から接地側極に電流が流れているときに、その状態を例えば発光手段等の報知手段により作業者に報知することができる。また、ブレード要素の電圧側極と接地側極間で電流が流れていない場合は報知しない。
配線検査装置により配線検査を行う場合の作用は次のとおりである。
まず、配線検査器を配線の検査回路のコンセント要素に接続する。このとき、ブレード要素とコンセント要素の極は合わせる。接続したときに、音発生手段または発光手段等の報知手段が作動した場合は、配線に短絡(ショート)があることがわかる。
また、報知手段が作動しない場合は、少なくとも配線に短絡がないことがわかる。しかし、これだけでは、配線に相反配線や断線があるかどうかはわからない。
配線の検査回路内の他のコンセント要素に導通検査器を接続する。導通検査器は、あらかじめ他のコンセント要素全部に接続しておいてもよいし、一箇所ずつ接続して確認してもよい。このとき、ブレード要素とコンセント要素の極は合わせる。
接続したときに、導通検査器の報知手段が作動した場合は、配線検査器が接続されているコンセント要素と、この導通検査器が接続されているコンセント要素との間の配線は正常であることがわかる。
また、導通検査器の報知手段が作動しなかった場合は、配線検査器が接続されているコンセント要素と、この導通検査器が接続されているコンセント要素との間に、断線部分か、または相反配線があることがわかる。なお、ブレード要素の接地側極から電圧側極に電流が流れたときに報知する報知手段が設けてある導通検査器を使用すると、この報知手段が作動した場合は配線に相反配線があり、どちらの報知手段も作動しなければ配線に断線部分があることがわかる。
なお、短絡箇所を除く配線の異常箇所の特定は、導通検査器をコンセント要素に接続して、異常のあるコンセント要素と異常のないコンセント要素を確認することにより行う(それらの間に配線の異常箇所がある)。
配線の検査回路が電灯回路である場合、配線検査器の発光手段が作動するよう切り替える。発光手段に切り替えるのは、電灯回路の検査では電灯が抵抗となるため電流が微弱になり、音発生手段では作動しない場合があるからであるが、高感度のものを使用すれば問題ない。
配線検査器を配線の電灯回路のコンセント要素に接続する。このとき、ブレード要素とコンセント要素の極は合わせる。接続したときに、発光手段が作動した場合は、スイッチをONにした電灯は正常に配線されており、機器も正常であることがわかる。
なお、スイッチをONにした電灯が多いほど抵抗が大きくなるため発光手段の輝度が低くなり暗くなる。また、蛍光灯が直列配線である場合は、スイッチをONにし、終端の蛍光灯のコンセント要素に導通検査器を接続して報知手段が作動すれば、蛍光灯全部が正常に配線されていることがわかる。
報知手段が作動しなかった場合は、蛍光灯を一つずつ戻って導通検査器をコンセント要素に接続すれば、配線の異常または機器の不良の箇所を特定できる。
配線検査器を使用すれば、受電検査後(配線が正常であることが確認された後)において盗電や盗聴器設置がされていないかどうかの検査が可能である。その場合は、配線の検査回路にあるスイッチをすべて切り、電気機器に通電されないようにする。
この状態で配線検査器を配線の検査回路のコンセント要素に接続する。このとき、ブレード要素とコンセント要素の極は合わせる。接続したときに、音発生手段または発光手段等の報知手段が作動した場合は、盗電がされているか、または盗聴器が設置されていることがわかる。
配線検査器に、電圧側極と接地側極を同じくしてブレード要素に導通しているコンセント要素が設けてあるものは、例えば両側にブレード要素を設けた延長コード等をつなぐことができる。
配線検査器をコンセント要素に接続し、延長コードの他方側のブレード要素の極を、コンセント要素につながれた電気機器のケース等の金属部分に接触させることにより、この電気機器に漏電がないかどうか検査できる。すなわち、漏電があると閉回路ができるので、音発生手段または発光手段等の報知手段が作動する。
なお、配線を介さずに、電気機器のコードを配線検査器のコンセント要素につなぎ、ブレード要素の極を、コンセント要素につながれた電気機器のケースの金属部分に接触させることによっても、同様に漏電の検査ができる。
導通検査器(2)に、ブレード要素(21)の電圧側極から接地側極に電流が流れたときに報知する報知手段(22)と、接地側極から電圧側極に電流が流れたときに報知する報知手段(23)が設けてあるものは、ブレード要素の電圧側極から接地側極に電流が流れているときに、その状態を例えば発光手段等の報知手段により作業者に報知することができると共に、ブレード要素の電圧側極から接地側極に電流が流れたときに報知する報知手段が作動しないときに、ブレード要素の電圧側極と接地側極間で電流が流れていない場合とブレード要素の接地側極から電圧側極に電流が流れている場合とを区別して認識できる。
(a)本発明によれば、住宅の屋内配線等の検査において、受電検査前に短絡や相反配線、断線等がないかを検査することができ、異常があったときには、相反配線、断線についてはその箇所を容易に特定することができる。
(b)配線の検査後においても、盗電や盗聴器の設置がないか、あるいは電気機器に漏電がないかを検査できる。
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る電気配線検査装置の斜視図、
図2は電気配線検査装置を構成する配線検査器の回路図、
図3は電気配線検査装置を構成する導通検査器の回路図である。
電気配線検査装置Aは、コンセントに接続して電気配線の状態を検査するものである。電気配線検査装置Aは、配線検査器1と導通検査器2により構成されている。
図1、図2を参照する。
配線検査器1は、ケース10を備えている。ケース10の背面側には、ブレード11が設けてある。
ケース10の正面側には、電圧側極(+)と接地側極(−)を同じくして、ブレード11に導通しているコンセント12が設けてある。ブレード11とコンセント12の電圧側極(+)と接地側極(−)には、直流電源である電池の(+)極と(−)極がそれぞれ接続されている。
ケース10の正面側には、コンセント12の他に、表示灯15、切替スイッチ16及びチェックスイッチ17が設けてある。また、ケース10には、電池18とブザー14が内蔵されている。
ブレード11の電圧側極(+)と電池18の(+)極の間にはトランジスタ13が接続してある。電池18の(+)極はトランジスタ13のエミッター(E)に接続してあり、ブレード11の電圧側極(+)はトランジスタ13のベース(B)に接続してある。また、トランジスタ13のコレクター(C)とブレード11の接地側極(−)の間には、音発生手段であるブザー14が接続してある。
同じくブレード11の電圧側極(+)と電池18の(+)極の間には、発光手段である表示灯15が接続してある。なお、表示灯15の代わりに発光ダイオード等の他の発光要素を設けてもよく、発光ダイオードを表示灯15と並列に設けてどちらも点灯する構造としてもよい。
そして、ブザー14を鳴らす回路と表示灯15を点灯させる回路は、切替スイッチ16により作動側を切り替えることができる(図2は表示灯15を点灯させる回路が作動側となる)。また、ブレード11の接地側極(−)と電池18の(−)極の間にはチェックスイッチ17が設けてある。チェックスイッチ17は、ブレード11の電圧側極(+)と接地側極(−)の導通を入・切することができるもので、電池18の消耗の程度をブザー14を鳴らすか表示灯15を点灯させて確認することができる。
図1、図3を参照する。
導通検査器2は、ケース20を有している。ケース20の背面側にはブレード21が設けてある。ケース20の正面側には、報知手段である赤色表示灯22と緑色表示灯23(いずれも発光ダイオード)が設けてある。
赤色表示灯22と緑色表示灯23は、いずれも両極がブレード21の電圧側極(+)と接地側極(−)につながれている。
赤色表示灯22は、ブレード21の電圧側極(+)から接地側極(−)に電流が流れたときに点灯するようにしてあり、緑色表示灯23は、ブレード21の接地側極(−)から電圧側極(+)に電流が流れたときに点灯するようにしてある。
(作用)
図4は電気配線検査装置を使用して電気配線検査を行い、配線の検査回路に相反配線と断線があった場合の説明図である。
電気配線検査装置Aを使用した電気配線検査手順を、図4に示すように配線の検査回路に相反配線と断線がある場合で説明する。
まず、配線検査器1を配線の検査回路のコンセントC1に接続する。このとき、ブレード11とコンセントC1の極は合わせる。切替スイッチ16は、状況に応じて表示灯15とブザー14のどちらに切り替えておいてもよい。
上記相反配線と断線がある異常配線の場合では、配線検査器1を接続したときに、配線検査器1の表示灯15またはブザー14は作動しない。これにより、検査回路に、少なくとも短絡がないことがわかる。
しかし、これだけでは、短絡がないことはわかっても、配線に相反配線や断線があるかどうかはわからない。これを確認するために、配線の検査回路内の他のコンセントC2〜C9に導通検査器2を接続する。導通検査器2は、あらかじめコンセントC2〜C9に接続しておいてもよいし、一箇所ずつ接続して確認してもよい。このとき、ブレード21とコンセントC2〜C9の極は合わせるようにする。
コンセントC2、C3は、正常配線回路中にあるので、コンセントC2、C3に接続した導通検査器2は、ブレード21の電圧側極(+)から接地側極(−)に電流が流れ、緑色表示灯23には通電されず、赤色表示灯22のみが点灯する。このように、導通検査器2の赤色表示灯22が点灯することにより、コンセントC1、C2、C3のある回路は、正常配線であることがわかる。
コンセントC4、C5、C6は、相反配線回路中にあるので、コンセントC4、C5、C6に接続した導通検査器2は、ブレード21の接地側極(−)から電圧側極(+)に電流が流れ、赤色表示灯22には通電されず、緑色表示灯23のみが点灯する。このように、導通検査器2の緑色表示灯23が点灯することにより、コンセントC4、C5、C6のある回路は、相反配線になっていることがわかる。
コンセントC7、C8、C9は、断線回路中にあるので、コンセントC4、C5、C6に接続した導通検査器2は、赤色表示灯22、緑色表示灯23のいずれにも通電されず、点灯しない。このように、導通検査器2の赤色表示灯22、緑色表示灯23のいずれも点灯しないことにより、回路に断線があることがわかる。同時に、断線箇所P1は、コンセントC6(導通検査器2の表示灯点灯)とコンセントC7(導通検査器2の表示灯消灯)の間にあることもわかり、断線箇所P1の位置を特定することができる。
図5は電気配線検査装置を使用して電気配線検査を行い、配線の検査回路に短絡と相反配線、断線があった場合の説明図である。
電気配線検査装置Aを使用した電気配線検査手順を、図5に示すように配線の検査回路に短絡と相反配線、断線がある場合で説明する。
配線検査器1を配線の検査回路のコンセントC1に接続する。このとき、ブレード11とコンセントC1の極は合わせる。
上記短絡と相反配線、断線がある異常配線の場合では、配線検査器1を接続したときに、配線検査器1の表示灯15またはブザー14が作動する。これにより、検査回路に短絡(ショート)があることがわかる。
また、検査回路に短絡がある場合は、他に断線回路、相反配線回路がないか、配線検査器1を他のコンセントに移動させて検査を行う。
図5の場合では、断線回路中にあるコンセントC7に配線検査器1を接続し、コンセントC8、C9に導通検査器2を接続すると、正常に配線されているコンセントC8に接続された導通検査器2では赤色表示灯22が点灯し、相反配線されているコンセントC9に接続された導通検査器2では、緑色表示灯23が点灯する。
これにより、検査回路には短絡だけでなく断線と相反配線があることがわかる。同時に、断線箇所P2はコンセントC7より商用電源側(例えばコンセントC6との間)にあることがわかる。
図6は電気配線検査装置を使用して配線の電灯回路を検査する場合の説明図である。
電気配線検査装置Aを使用した電気配線検査手順を、図6に示すように配線の検査回路が電灯回路である場合で説明する。
配線の検査回路が電灯回路である場合、切替スイッチ16により配線検査器1の表示灯15が作動するよう切り替える。
配線検査器1を配線の電灯回路のコンセントC1に接続する。このとき、ブレードとコンセントの極は合わせる。接続したときに、表示灯15が点灯した場合(電灯L1〜L7により抵抗が大きくなるため、表示灯15の輝度が低下し暗くなる)は、スイッチをONにした電灯L1〜L7は正常に配線されており、機器も正常であることがわかる。
また、電灯L1〜L7のうちの蛍光灯L5〜L7が直列配線である場合は、スイッチをONにし、終端の蛍光灯L7のコンセントに導通検査器2を接続して、赤色表示灯22が点灯すれば、蛍光灯L5〜L7全部が正常に配線されていることがわかる。赤色表示灯22が点灯しなかった場合は、蛍光灯を一つずつ戻って導通検査器2をコンセントに接続して表示灯の点灯を確認することにより、蛍光灯の配線の異常または機器の不良の箇所を特定できる。
図7は電気配線検査装置を使用して盗電や盗聴器設置を検査する場合の説明図である。
電気配線検査装置Aを使用した電気配線検査手順を、図7に示すように配線の検査回路から盗電されており、回路中に盗聴器が設置されている場合で説明する。
電気配線検査装置Aを使用すれば、受電検査をして配線が正常であることを確認した後、所要期間使用後に盗電や盗聴器設置がされていないかどうかの検査が可能である。
その場合は、まず配線の検査回路にあるコンセントに電気機器を何もつながないか、電灯L8等のスイッチをすべて切り、電気機器に通電されないようにする。
この状態で配線検査器1を配線の検査回路のコンセントC1に接続する。このとき、ブレード11とコンセントC1の極は合わせる。導通検査器2は使用しない。
配線検査器1を接続したときに、ブザー14が鳴るか、または表示灯15が点灯した場合は閉回路ができており、検査回路中に外部の電気機器4等がつながれて盗電されている可能性がある。また、検査回路中に盗聴器3が設置されている可能性もある。
図8は電気配線検査装置を使用して電気機器の漏電を検査する場合の説明図である。
電気配線検査装置Aを使用すれば、電気機器に漏電がないかどうかを検査することが可能である。
まず、コンセントC2につないだ電気機器5の漏電を検査する場合は、配線検査器1をコンセントC1に接続し、両側にブレードを設けた延長コード6の一方のブレード61を配線検査器1のコンセント12につなぐ。
そして、延長コード6の他方のブレード62の極を、コンセントC2につながれた電気機器5のケースの金属部分等に接触させることにより、この電気機器に漏電がないかどうか検査できる。すなわち、漏電があると閉回路ができるので、配線検査器1の表示灯15が点灯するか、またはブザー14が鳴る。
なお、検査したい電気機器5のコード51を配線検査器1のコンセント12につなぎ、ブレード52の極を電気機器5のケースの金属部分等に接触させることにより、同様に検査できる。また、同時に電気機器5(その他、テレビ、電子レンジ、洗濯機、扇風機、掃除機等)のコードの断線、短絡等の不良も検査(点検)できる。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
本発明に係る電気配線検査装置の斜視図。 電気配線検査装置を構成する配線検査器の回路図。 電気配線検査装置を構成する導通検査器の回路図。 電気配線検査装置を使用して電気配線検査を行い、配線の検査回路に相反配線と断線があった場合の説明図。 電気配線検査装置を使用して電気配線検査を行い、配線の検査回路に短絡と相反配線、断線があった場合の説明図。 電気配線検査装置を使用して配線の電灯回路を検査する場合の説明図。 電気配線検査装置を使用して盗電や盗聴器設置を検査する場合の説明図。 電気配線検査装置を使用して電気機器の漏電を検査する場合の説明図。
符号の説明
A 電気配線検査装置
1 配線検査器
10 ケース
11 ブレード
12 コンセント
13 トランジスタ
14 ブザー
15 表示灯
16 切替スイッチ
17 チェックスイッチ
18 電池
2 導通検査器
20 ケース
21 ブレード
22 赤色表示灯
23 緑色表示灯
3 盗聴器
4 外部の電気機器
5 電気機器
51 コード
52 ブレード
6 延長コード
61 ブレード
62 ブレード
C1〜C9 コンセント
L1〜L8 電灯
P1、P2 断線箇所

Claims (7)

  1. コンセントまたはソケット要素に接続して配線の状態を検査する配線検査装置であって、
    配線検査器(1)と導通検査器(2)を備えており、
    配線検査器(1)は、
    ブレード要素(11)と、
    ブレード要素(11)の電圧側極と接地側極に両極がそれぞれ接続された直流電源(18)と、
    ブレード要素(11)の電圧側極と接地側極間で電流が流れたときに報知する報知手段(14,15)と、
    を備えており、
    導通検査器(2)は、
    ブレード要素(21)と、
    ブレード要素(21)の電圧側極と接地側極間で電流が流れたときに報知する報知手段(22,23)と、
    を備えていることを特徴とする、
    配線検査装置。
  2. ブレード要素(11)の電圧側極と接地側極間で電流が流れたときに報知する報知手段が、音を出す音発生手段(14)または発光する発光手段(15)のうちのいずれか一方または双方で構成されることを特徴とする、
    請求項1記載の配線検査装置。
  3. 配線検査器(1)に、電圧側極と接地側極を同じくしてブレード要素(11)に導通しているコンセントまたはソケット要素(12)が設けてあることを特徴とする、
    請求項1または2記載の配線検査装置。
  4. 導通検査器(2)に、ブレード要素(21)の電圧側極から接地側極に電流が流れたときに報知する報知手段(22)と、接地側極から電圧側極に電流が流れたときに報知する報知手段(23)が設けてあることを特徴とする、
    請求項1、2または3記載の配線検査装置。
  5. 請求項1記載の配線検査装置を構成する配線検査器(1)であって、
    ブレード要素(11)と、
    ブレード要素(11)の電圧側極と接地側極に両極が接続された直流電源(18)と、
    ブレード要素(11)の電圧側極と接地側極間で電流が流れたときに報知する報知手段(14,15)と、
    を備えていることを特徴とする、
    配線検査器。
  6. 請求項1記載の配線検査装置を構成する導通検査器(2)であって、
    ブレード要素(21)と、
    ブレード要素(21)の電圧側極から接地側極に電流が流れたときに報知する報知手段(22)と、
    を備えていることを特徴とする、
    導通検査器。
  7. 配線路に直流を流す直流電源と、配線路に設置されたコンセントまたはソケット要素に接続するブレード要素と正常配線報知手段と異常配線報知手段を備えた導通検査器を使用し、
    上記導通検査器は、配線の電圧側と導通検査器の電圧側が通電したときに正常配線報知手段が作動し、配線の電圧側と導通検査器の接地側が通電したときには異常状態報知手段が作動するよう構成してあり、
    直流電源は商用電源に近い側のコンセントまたはソケット要素に接続し、直流電源より下流側のコンセントまたはソケット要素には、配線の電圧側と導通検査器の電圧側が、また、配線の接地側と導通検査器の接地側が同じになるようにして導通検査器を接続し、
    直流電源から電流を流し、配線の電圧側と導通検査器の電圧側が通電したときには正常配線報知手段が作動して配線は正常と判断し、配線の電圧側と導通検査器の接地側が通電したときには異常状態報知手段が作動して配線は異常と判断し、正常配線報知手段も異常状態報知手段も作動しないときには断線と判断することにより、正常配線、相反配線および断線の箇所を特定できるようにしたことを特徴とする配線検査方法。
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