JP2005127788A - 検出表示ユニット - Google Patents

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正弘 谷垣
Tomoyuki Imahori
知之 今堀
Hiroko Yamashita
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

【課題】 三相交流電線などの被検出体が設置された現場での対応性がよく、いずれの現場においても表示が見やすい、製作コスト的に有利な検出表示ユニット。
【解決手段】 三相交流電線1に装着される検出ユニット20と、検出ユニット20上に着脱可能に電気的機械的接続される表示ユニット30から成る複合ユニット10で、検出ユニット20に対して表示ユニット30を90°角度で取付方向可変に連接する。三相交流電線1か鉛直な縦方向か水平な横方向かのいずれであっても、表示ユニット30の表示部32が常に人が見やすい正常な方向性で設置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線などの被検出体で発生する電流や電圧、さらには温度、磁力、エアー圧などの変量や、被検出体の形状変化などの状況を検出して、この検出した情報を液晶パネルなどで視覚表示する検出表示ユニットに関する。
三相三線式や単相三線式、三相四線式の交流電線に装着される計測機器は、交流電線から電流と電圧を検出する検出器(検出ユニット)と、検出した電流と電圧の電気量(変量)から漏洩電流や電力量などの情報を算出する演算処理回路と、演算処理回路で算出された情報を数値やグラフなどにして表示する表示器(表示ユニット)を備える(例えば、特許文献1参照)。この計測機器は、検出器と演算処理回路と表示器を配線し、共通のハウジングに収納して製作される。計測機器に組込まれた表示器は、電気的変量の情報を視覚表示する液晶表示パネルやLED集合体パネルなどで、この種の表示器は三相交流電線が設置された屋内などの現場で漏電電流などの異常発生の監視に有効であり、異常発生に対する速やかな対処を可能にする。
また、三相交流電線の電流や電圧を検出する検出器は、平行な三線(又は四線)の三相交流電線の各単線を貫通させる穴を備えた電圧検出用変成器と、三相交流電線の全線を囲う零相電流検出用変流器を有し、この変成器と変流器をユニット化して検出器を構成している(例えば、特許文献2参照)。三線の三相交流電線の場合、変成器は三相交流電線の各単線が貫通する3つの電圧検出用穴を平行に有し、これら穴を形成する環状の鉄心に二次巻線を巻回して電圧検出用変成器を構成し、3つの穴を囲む1つの環状の鉄心に二次巻線を巻回して零相電流検出用変流器を構成している。この変成器と変流器を樹脂モールドして一体化した検出器を現場の三相交流電線に、三相交流電線の各単線を検出器の3つの穴に貫通させた状態で装着している。
特開2003−177154号公報(第0059段) 特開2000−331856号公報(図1、図2)
工場や配電設備、一般家庭などの現場に設置された三相交流電線に装着される上記計測機器は、その表示器の表示を現場の作業員が見ることで現場での対処ができる有利さがあるが、現場の状況によっては表示器の表示が見ずらくなる場合がある。
例えば、建造物の壁に三相交流電線の三線が鉛直な縦方向に平行に設置されている場合、計測機器における検出器の電圧検出用用穴の中心線が縦方向で、表示器の表示が横向きであれば、検出器の穴に縦方向の三相交流電線を挿通して計測機器を取付けたときに、表示器の表示が正常な横向きであるから見やすい。しかし、三相交流電線が建造物の壁に水平な横方向に設置されて、この三相交流電線に同じ計測機器を取付ける場合、検出器の穴に横方向の三相交流電線を挿通させるために計測機器全体を左または右方向に90°回転させねばならず、この回転で表示器の表示が正常な横方向から縦方向に変わり、表示が見ずらくなる。そこで、縦方向の三相交流電線に専用の計測機器と、横方向の三相交流電線に専用の計測機器の2種類の計測機器を製作して、現場に応じて使い分けるようにしているが、これでは同じ機能を有する計測機器の機種が増えて製作コストが高くなり、種類の異なる計測機器の保守管理が煩雑となる。
また、三相交流電線においては負荷方向、ガス管においてはガス流方向など被検出体の種類によっては決められた方向性があり、この方向性に合わせて計測機器を決められた方向で取付けなければならないことがあるが、計測機器を決められた方向で取付けると表示が見ずらくなることがある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、被検出体の設置された現場での対応性がよく、いずれの現場においても表示が見やすい、製作コスト的に有利な検出表示ユニットを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、被検出体に装着される検出ユニットと、この検出ユニットに着脱可能に電気的機械的接続され、検出ユニットによる被検出体の検出情報を視覚表示する表示部を表面に配設した表示ユニットとを備え、これら検出ユニットと表示ユニットを、検出ユニットに対する表示ユニットの取付方向が略90°異なる複数方向のいずれか一方向に選択的に取付可能にしたことを特徴とする。
ここで、被検出体は、交流電線や直流電線、ヒーター、高圧エアー管などの電流や電圧、温度、エアー圧などの電気的又は機械的な変量が検出される対象物である。被検出体の変量を電気信号で検出する検出ユニットは、電流や電圧、温度などの変量を直接に検出する検出素子を1種類、或いは、複数種類をハウジングに収納して製作した独自性のある製品で、この検出ユニットと別に製作された独自性のある表示ユニットが着脱可能に連接されて、複合製品の検出表示ユニットが製作される。表示ユニットの表示部は、液晶パネルや多数のLEDをマトリックス状に配置したLED集合体パネルなどで構成され、表示ユニットのハウジングの表面一部に固定される。表示部の形状は、横長矩形や多角形、円形など多種多様が可能で、横長矩形の場合は横方向に表示が見やすくしてあり、以下、この表示が見やすい方向を必要に応じて表示方向と称する。検出ユニットに対して表示ユニットを角度90°で取付方向を変更させることで、表示方向が横方向と、この横方向と直交する縦方向のいずれか一方向に変えられる。このような表示方向の変更は、人が見やすいことを前提に行われ、したがって、被検出体や検出ユニットの方向性が異なるいずれの方向に変わっても、表示ユニットの表示部を人が見やすくするように対応させることができる。
本発明の検出表示ユニットは、検出ユニットに被検出体に対する取付けの方向性を一定に規制する取付方向規制手段を固設した構造とすることができる。この取付方向規制手段は、被検出体の形状で決まる定形の穴や切欠き、凹部、凸部、凹凸部が有効で、被検出体が長尺な電線などの線材で、その一部に検出ユニットを取付けるような場合の取付方向規制手段は、線材の一部が貫通する穴や、線材の一部が嵌挿される凹溝が適用できる。被検出体に対して検出ユニットの方向性が一定に規制されることで、検出ユニットに連接される表示ユニットの表示部の方向性が被検出体に対して0°と90°の複数方向(90°ずつの四方向)に限られ、この複数方向のいずれかが選択できる。
また、本発明においては、検出ユニットと表示ユニットの互いに連接される相互取付部分に、検出ユニットに対して表示ユニットの表示部の取付方向が略90°異なる複数方向のいずれの一方向でも両ユニットを同じ配線パターンで電気的接続する接続端子を配備することができる。
ここでの両ユニットの相互取付部分は、互いに接近して連接される対向する面の重なり部分であり、この相互取付部分に複数対の接続端子を固定して、両ユニットの連接動作時に対応する接続端子同士を電気的接続させる。両ユニットの接続端子は、電気的接続だけする端子の他、雄型端子と雌型端子を使用して電気的接続と同時に機械的接続もする差込み式端子構造も可能である。両ユニットの相互取付部分に接続端子を配備することで、両ユニットを連接した後で配線する手間が省略でき、現場の被検出体に検出表示ユニットを取付ける作業性が良くなる。また、接続端子が両ユニット間の相互取付部分内に隠すことができて、検出表示ユニットの外観を良好なものにする。
また、本発明は、検出ユニットが複数の電圧検出用変成器と単数の零相電流検出用変流器を有し、各電圧検出用変成器の電圧検出用穴に被検出体としての三相交流電線の各単線を挿通し、三相交流電線の全線を零相電流検出用変流器の鉄心で囲う構造とすることができる。
また、三相交流電線用計器としての検出ユニットを持つ検出表示ユニットにおいては、表示ユニットが、検出ユニットで検出された電気量から三相交流電線の漏電電流、電力量を含む複数種類の情報を算出して表示部に表示させ、外部の上位コンピュータに通信する演算処理回路を有する構造とすることができる。
ここでの検出ユニットは、既存の三相交流電線用検出器を適用することができ、また、この検出器における電圧検出用変成器を樹脂モールド製品とし、この変成器に別体に製作された零相電流検出用変流器を嵌合させる構造とすることができる。このような変成器と変流器を別体に製作して組合わせた検出ユニットは、変成器と変流器の分解が容易で、検出機器類のメンテナンスを有利にする。また、三相交流電線用表示ユニットは、三相交流電線が設置された現場で漏電電流などの表示をすると共に、現場から離れた外部の上位コンピュータに情報を伝送して、上位コンピュータによる中央監視システムを構築する。この表示ユニットにおける演算処理回路はCPUで、このCPUに液晶パネルなどの表示部がインターフェースを介して接続される。また、CPUや表示部は、三相交流電線から給電され、この給電のための電源回路を表示ユニット内に組込むことができる。
また、本発明においては、表示ユニットに、三相交流電線の負荷方向に対する検出ユニットの方向性を負荷方向又は負荷方向と逆方向のいずれかに選択して指定する負荷方向指定手段を配設することができる。
ここでの負荷方向指定手段は、表示ユニット表面に設置したスイッチ類の手動操作手段で、三相交流電線に検出表示ユニットをセットして、三相交流電線の負荷方向に対する検出ユニットの方向性が手動で変更できるようにする。このようにすることで検出表示ユニットの望ましい使用の選択ができ、三相交流電線の負荷方向の変動に自在に対応することができる。
また、本発明においては、表示ユニットが、検出ユニットで検出した電圧と電流の各信号の位相差から三相交流電線の負荷方向を判断する負荷方向検知部と、この負荷方向検知部で判断された負荷方向に基づいて検出ユニットで検出した電気量の情報を必要に応じ適正化して表示部に表示させ、外部の上位コンピュータに通信する演算処理回路を有する構造にすることができる。
この場合、負荷方向検知部が三相交流電線に検出ユニットが負荷方向に対して望ましい順方向に取付けられていると判断すると、CPUが検出ユニットで検出された電気量の情報をそのまま表示部に表示させ、外部コンピュータに通信する。また、負荷方向検知部が三相交流電線に検出ユニットが負荷方向に対して逆方向に取付けられていると判断すると、CPUがソフト的に検出ユニットで検出された電気量の情報が適正か不適正かどうかを判断し、不適正と判断すると電気量情報を位相反転などして適正化して表示部に表示させ、外部コンピュータに通信する。このようにすることで三相交流電線の負荷方向に対して検出ユニットを順方向、逆方向のいずれの方向で取付けても、常に正確な情報表示、情報通信ができ、また、三相交流電線に検出ユニットをその方向性を気にすることなく取付けることができて取付作業性が良くなり、取付方向の間違いがなくなる。
本発明の検出表示ユニットによれば、三相交流電線などの被検出体に装着した検出ユニットに対して表示ユニットの方向性が90°ずつの複数方向のいずれかに自在に切換えることができるため、様々な方向に延びる被検出体の方向性に対して表示ユニットの表示方向を人が見やすい方向に選択できる実用上に優れた効果がある。また、様々な方向性で現場に設置された複数種類の被検出体に対して単一種類の検出表示ユニットを共通に使用することができて、汎用性に優れる。
さらに、検出ユニットと表示ユニットが着脱可能な別ユニット構造のため、検出ユニットと表示ユニットのいずれか一方を複数種類の検出表示ユニットに共通の標準ユニットとして製作し、他方を各種類専用の専用ユニットとして製作して、標準ユニットに選択された専用ユニットを組合わせるといった仕様が可能となり、少量多品種の検出表示ユニットの製作が有利に展開できる効果がある。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1(A)(B)は、被検出体である三線式三相交流電線1(鎖線で示す)に装着される検出表示ユニット10の異なる二形態を示す正面図であり、この異なる二形態の側面図が図2(A)(B)である。検出表示ユニット10は、交流電線1に直接に装着される検出ユニット20と、検出ユニット20上に着脱可能に取付けた表示ユニット30を有し、検出ユニット20と表示ユニット30が電気的かつ機械的に連接される。図1では一方の表示ユニット30が同一方向で、他方の検出ユニット20が0°と90°の異なる二方向で図示されている。図1(A)の鎖線で示す三相交流電線1は、建造物の壁に鉛直な縦方向に設置された平行な三線であり、図1(B)の三相交流電線1は水平な横方向に設置された平行な三線である。
検出ユニット20は、三相交流電線1の電圧、零相電流などを検出して表示ユニット30に出力する計器である。表示ユニット30は、検出ユニット20から入力された電気信号の情報に基づいて三相交流電線1における電流、漏洩電流、電圧、電力、無効電力、力率、周波数、デマンド電流、電力量、無効電力量を計測し、必要な情報を表示部32で視覚表示する。両ユニット20、30の配線の概要を図3に示し、両ユニット20、30の具体的外形を図4の分解斜視図に示す。
図4に示される検出ユニット20は、横長矩形ボックスのハウジング21を備える。ハウジング21は樹脂成形品で、下部両端に取付座21aと上部両側に支持片21bを一体に突設している。ハウジング21の中央部にハウジング21を貫通する3つの平行な円形穴23が横一列に形成され、各穴23に三相交流電線1が一本ずつ挿通される。穴23は、三相交流電線1に対して検出ユニット20の取付けの方向性を一定に規制する取付方向規制手段として使用される。つまり、穴23に三相交流電線1を挿通することで、平行な三線の三相交流電線1に対して直交方向だけに方向規制されてハウジング21が取付けられる。
ハウジング21の上面は横長の長方形で、この上面の横方向両端部の中央に一対の取付穴24が形成される。また、ハウジング21の上面部分と表示ユニット30の下面中央部は互いに重合されて電気的機械的接続される相互取付部分11で、ハウジング21側の相互取付部分11の中央部に第1接続端子25と第2接続端子26が設置される。図4における水平姿勢のハウジング21の上面の横長方向をX方向、このX方向と直交する水平方向をY方向とすると、第1接続端子25は一対がX方向に並べて設置され、第2接続端子26は一対がY方向に並べて設置される。一対の第1接続端子25と一対の第2接続端子26は、ハウジング21の上面の中心点から同距離にあり、この中心点を中心にハウジング21を横に90°回転させると、第1接続端子25と第2接続端子26の位置が互いに入れ代わる。
図4に示される表示ユニット30は、正方形ボックス形状のハウジング31を備える。ハウジング31は樹脂成形品で、上面の中央部に横長矩形の表示部32を有する。表示部32は液晶パネルで構成され、横長方向に表示が見やすくしてある。正方形のハウジング31の4辺の各中央に縦方向に切欠き33を有し、図4でY方向2辺の切欠き33の底に第1ねじ挿通穴35が形成され、X方向2辺の切欠き33の底に第2ねじ挿通穴36が形成される。一対の第1ねじ挿通穴35と一対の第2ねじ挿通穴36は、ハウジング31の下面の中心点から等距離にあり、一対の第1ねじ挿通穴35の間隔と一対の第2ねじ挿通穴36の間隔は同一で、この間隔は検出ユニット20の一対の取付穴24の間隔に一致する。また、ハウジング31の下面中央部は検出ユニット20との相互取付部分であり、この下面中央部にX方向に並べて一対の接続端子(図示せず)が設置される。この一対の接続端子は、検出ユニット20の一対の第1接続端子25、又は、第2接続端子26に着脱可能に電気的機械的接続する。
図4は、検出ユニット20に真上から表示ユニット30を一対の取付ねじ37で取付ける状態が示される。検出ユニット20上に表示ユニット30を設置して、一対ずつの第1ねじ挿通穴35と取付穴24を合致させ、第1ねじ挿通穴35から取付穴24に取付ねじ37を挿通し、取付穴24の内部のねじ部(図示せず)に取付ねじ37を締め付けることで、両ユニット20、30が連結されて一体となる。このとき、表示ユニット30の下面の図示しない一対の接続端子が検出ユニット20の一対の第1接続端子25に接続されて、両ユニット20、30が所定のパターンで配線され、検出表示ユニット10が組立てられる。
図4の状態にある表示ユニット30をXY平面で90°回転させて、検出ユニット20上に設置すると、一対の第2ねじ挿通穴36が対応する一対の取付穴24と合致し、第2ねじ挿通穴36から取付穴24に取付ねじ7を挿通して締め付けることで、両ユニット20、30が連接され一体となる。このとき、表示ユニット30の下面の図示しない一対の接続端子が検出ユニット20の一対の第2接続端子26に接続されて、両ユニット20、30が表示ユニット30を回転させる前の場合と同じパターンで配線されて、検出表示ユニット10が組立てられる。
検出ユニット20と表示ユニット30の配線の具体例を図3に示す。検出ユニット20は、三相交流電線1の電圧を検出する変成器40と零相電流を検出する変流器50を共通のハウジング21内に組込んで構成される。表示ユニット30は、検出ユニット20で検出された電流電圧変量から三相交流電線1の漏電電流、電力量などの複数種類の情報を演算する演算処理回路61と、演算処理回路61で算出されたデータを表示部32で表示させるインターフェース62と、演算処理回路61に手動で各種の指令、指定をするための操作手段63及びそのインターフェース64と、演算処理回路61で算出されたデータを外部の上位コンピュータ65に通信するドライバー66とその端子67と、これら各種の回路要素の制御電源回路68及びその電源端子69を有する。操作手段63は複数のボタンスイッチ類で構成され、その内の例えば1つが負荷方向指令手段63aである。負荷方向指令手段63aは、三相交流電線1に検出表示ユニット10を取付けた後で、三相交流電線1の負荷方向に対する検出表示ユニット10の取付方向性を負荷方向と同じ順方向にするか、負荷方向と逆方向にするか自在に選択する手動操作スイッチで、これの動作内容は後述する。
図3に示される検出ユニット20における変成器40と変流器50の具体例を、図5と図6に示す。図5は等価回路図で、3つの変成器40の各々は、電圧検出用穴23を囲う環状の鉄心41に二次巻線42を巻回して構成される。変流器50は、3つの穴23を囲う環状の鉄心51に二次巻線52を巻回して構成される。3つの変成器40が図6に示すように外装樹脂43でモールドされて一体化され、外装樹脂43を貫通して3つの穴23が横一列に形成される。外装樹脂43の外周に合わせて環状の変流器50が製作され、この変流器50が外装樹脂43の外周に嵌挿される。このように変成器40と変流器50を別体に製作することで検出ユニット20の分解、修理、部品交換などのメンテナンスが容易になる。
次に、上記実施の形態の使用例を説明する。
図1(A)に示すように縦方向の三相交流電線1に検出表示ユニット10を取付ける場合、図4に示すように検出ユニット20のハウジング21に表示ユニット30のハウジング31をその第1ねじ挿通穴35を使ってねじ止めする。この検出表示ユニット10の検出ユニット20の穴23に縦方向の三相交流電線1を挿通して、検出ユニット20のハウジング21の両端に突出する取付座21aを三相交流電線1が敷設された壁などにねじ止めする。また、縦方向の三線交流電線1に検出ユニット20を取付けてから、検出ユニット20に表示ユニット30をねじ止めすることも可能である。このような両ユニット20、30の連接において、検出ユニット20のハウジング21に形成した支持片21bは表示ユニット30のハウジング31を下面から支えて、安定した取付けを可能にする。
図1(A)の場合、縦方向の三相交流電線1に対して検出表示ユニット10における表示ユニット30の横長矩形の表示部32が水平な横方向に方向規制されているので、三相交流電線1が敷設されている現場で表示部32が見やすくなり、作業員による現場作業がしやすくなる。
図1(B)に示すように水平な横方向の三相交流電線1に検出表示ユニット10を取付ける場合は、図4に示す表示ユニット30を水平方向に90°回転させて、ハウジング31の一対の第2ねじ挿通穴36を使って検出ユニット20上に表示ユニット30を連接する。この検出表示ユニット10の検出ユニット20を図1で上下に90°回転させて、検出ユニット20の横向きになった穴23に横方向の三相交流電線1を挿通して、検出ユニット20を三相交流電線1が敷設された壁などにねじ止めすると、図1(B)に示すように、結果的に表示ユニット30が図1(A)と同じ方向性で取付けられることになる。したがって、この場合も、表示ユニット30の横長矩形の表示部32が水平な横方向に方向規制されて、三相交流電線1が敷設されている現場で表示部32が見やすくなり、作業員による現場作業がしやすくなる。
以上のような検出表示ユニット10が装着される三相交流電線1の壁への敷設方向は、鉛直な縦方向と水平な横方向がほとんどであり、検出ユニット20と表示ユニット30を90°異なる二方向間だけで相対回転可能に連接することが実用的である。また、三相交流電線1は、電力量によって線径や線間が大小異なる複数種類が存在することから、三相交流電線1の種類に対応したサイズの検出ユニットを複数種類製作することができる。この場合、表示ユニットとの電気的機械的接続部分を同一構造に設計することで、複数種類の検出ユニットに共通の1種類の表示ユニットを組合わせることができる。つまり、複数種類の検出表示ユニットの表示ユニットを共通化することができ、このようにすることで多品種の検出表示ユニットの製作コストを低減し、保守管理を簡単にすることができる。
三相交流電線1が例えば図7に示すR、S、T相の配線パターンで壁に敷設され、この三相交流電線1の図7鎖線の位置P1、P2、P3で示す3箇所のいずれかに検出表示ユニット10を設置する場合、1つの位置P1での負荷方向は図7右方向となり、他の1つの位置P2での負荷方向は図7左方向となる。この両位置P1、P2に検出表示ユニット10を同じ方向性で取付けると、両位置P1、P2での電気量表示が正極表示と負極表示と相違することがある。このような場合、例えば位置P1で正極表示していた検出表示ユニット10を同じ方向性で位置P2に移動させたときに、表示ユニット30の負荷方向指定手段63aで位置P1のときと逆方向に負荷方向をソフト的に指定すると、位置P2でも正極表示となり、電気量の情報管理がし易くなる。このような負荷方向の指定は、図7の別の位置P3に於いても任意に行える。
次に、図8に示す実施の形態を説明すると、これは表示ユニット30に検出ユニット20で検出した電圧と電流の各信号の位相差から三相交流電線1の負荷方向を判断する負荷方向検知部71を演算処理回路61に直結して配備している。この場合の演算処理回路61は、負荷方向検知部71で判断された負荷方向に基づいて検出ユニット20で検出した電気量の情報を必要に応じソフト的に適正化して表示部32に表示させ、外部の上位コンピュータ65に通信する機能を有する。
例えば、図7の位置P1に取付けた検出表示ユニット10が電気量情報を正極表示し、この検出表示ユニット10を位置P1から位置P2に方向性を変えることなく移動させた場合に、何もしないと負極表示に変わることがある。検出表示ユニット10が位置P1から位置P2に移動したとき、負荷方向検知部71が三相交流電線1の電圧と電流の位相差から負荷方向が逆方向になったことを検出し、負荷方向が逆方向である判断をして演算処理回路61に電気量情報の極性を反転させる信号を出力する。この出力で演算処理回路61が表示部32に電気量情報を正極表示させ、その正極表示の情報を上位コンピュータ65に通信する。このようにすることによっても、電気量の情報管理がし易くなる。
尚、本発明の検出表示ユニットは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
(A)及び(B)は、本発明に係る検出表示ユニットの実施の形態を示す、異なる二方向での正面図である。 (A)は図1(A)での側面図、(B)は図1(B)での側面図である。 図1の検出表示ユニットの回路の概要を示す配線図である。 図1の検出表示ユニットの分解斜視図である。 検出ユニットの等価回路図である。 検出ユニットの要部の概要を示す分解斜視図である。 三相交流電線の配線パターン図である。 図1の検出表示ユニットの回路の他の概要を示す配線図である。
符号の説明
1 被検出体、三相交流電線
10 検出表示ユニット
11 相互取付部分
20 検出ユニット
21 ハウジング
23 穴
24 取付穴
25 第1接続端子
26 第2接続端子
30 表示ユニット
31 ハウジング
32 表示部
35 第1ねじ挿通穴
36 第2ねじ挿通穴
40 変成器
50 変流器
61 演算処理回路
63a 負荷方向指定手段
65 上位コンピュータ
71 負荷方向検知部

Claims (7)

  1. 被検出体に装着される検出ユニットと、この検出ユニットに着脱可能に電気的機械的接続され、検出ユニットによる被検出体の検出情報を視覚表示する表示部を表面に固設した表示ユニットとを備え、
    前記検出ユニットと表示ユニットを、検出ユニットに対する表示ユニットの取付方向が略90°異なる複数方向のいずれか一方向に選択的に取付可能にしたことを特徴とする検出表示ユニット。
  2. 前記検出ユニットに被検出体に対する取付方向性を一定に規制する取付方向規制手段を固設したことを特徴とする請求項1に記載の検出表示ユニット。
  3. 前記検出ユニットと表示ユニットの相互取付部分に、検出ユニットに対して表示ユニットの表示部の取付方向が略90°異なる複数方向のいずれの一方向でも両ユニットを同じ配線パターンで電気的接続する接続端子を配備したことを特徴とする請求項1又は2に記載の検出表示ユニット。
  4. 前記検出ユニットが複数の電圧検出用変成器と単数の零相電流検出用変流器を有し、各電圧検出用変成器の電圧検出用穴に被検出体としての三相交流電線の各単線を挿通し、前記三相交流電線の全線を前記零相電流検出用変流器の鉄心で囲うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1記載の検出表示ユニット。
  5. 前記表示ユニットが、前記検出ユニットで検出された電気量から三相交流電線の漏電電流、電力量を含む複数種類の情報を表示部に表示させ、外部の上位コンピュータに通信する演算処理回路を有することを特徴とする請求項4に記載の検出表示ユニット。
  6. 前記表示ユニットに、前記三相交流電線の負荷方向に対する前記検出ユニットの方向性を負荷方向又は負荷方向と逆方向のいずれかに選択して指定する負荷方向指定手段を配設したことを特徴とする請求項4又は5記載の検出表示ユニット。
  7. 前記表示ユニットが、前記検出ユニットで検出した電圧と電流の位相差から三相交流電線の負荷方向を判断する負荷方向検知部と、この負荷方向検知部で判断された負荷方向に基づいて検出ユニットで検出した電気量の情報を必要に応じ適正化して表示部に表示させ、外部の上位コンピュータに通信する演算処理回路を有することを特徴とする請求項4又は5記載の検出表示ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011053198A (ja) * 2009-08-06 2011-03-17 Mitsubishi Electric Corp 電子式指示電気計器

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