JP2005127244A - エンジン始動装置 - Google Patents

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一志 小野
Mitsuhiro Kogure
光裕 小暮
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千博 堀越
Shigeyuki Maruzumi
茂之 円角
Shinya Saito
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Abstract

【課題】 エンジン始動装置において、第一、第二接点部材とのあいだに水が溜らないような構成とする。
【解決手段】 エンジン始動装置1のモータ部Mの刷子17を支持するホルダステー5にスイッチ部Mを形成し、該スイッチ部Mに、バッテリ電源側に接続する第一接点部材18と、モータ部M側に接続する第二接点部材21とを上下方向近接状に配設し、第一接点部材18の上側面を上端縁ほどステー露出部5i側に位置する傾斜面で構成された第一誘導面18aとし、第二接点部材21の下側面を下端縁ほどステー露出部5iから離間する傾斜面で構成された第二誘導面21dとし、これらに付着した水をステー露出部5iから離間する方向に誘導するように構成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、内燃機関を始動させるためのエンジン始動装置の技術分野に属するものである。
一般に、この種エンジン始動装置のなかには、エンジン始動をする駆動ギアに動力伝動するためのモータ軸を備えた電動モータ(モータ部)と、該電動モータへの電源供給を断続切換えするスイッチ部と、該スイッチ部の切換え制御をする電磁制御部とを備えて構成したものがある。
そして、このようなものにおいて、前記モータ部の刷子を支持するステー部材にスイッチ部を形成し、該スイッチ部に、電源回路を構成する第一、第二接点部材を上下方向近接状に配設するとともに、電磁制御部の切換え制御に基づいて第一、第二接点部材とに離接する可動接点とを設け、電磁制御部の励磁に伴う可動接点の変位により、可動接点が第一、第二接点部材に当接することで、第一、第二接点部材同志を導通せしめ、これによって、モータ部が駆動して駆動ギアの回転がなされるようにしたものが知られている。
特開2002−130092号公報
ところで、このようなエンジン始動装置は、エンジンルーム内に配設されているため、エンジン駆動を継続することに伴い高温、多湿な状態になる一方で、エンジン停止に伴い温度低下するという条件下におかれている。一方、エンジン始動装置を構成する前記スイッチ部において、ボルト、第一、第二接点部材等は熱伝導率の低い導電体である銅が一般に用いられている。このため、エンジン始動時では、ボルトにはバッテリ電源が接続されているため熱の引込みが大きく、これらの部材が特に高温になる。このものにおいて、エンジンが停止してエンジン室内が温度低下するとボルトや第一、第二接点部材等の部材も温度低下して、これらに結露現象が生じることがあり、該結露した水が、上方にあるボルトや第一接点部材から下方に向けて滴下して第一、第二接点部材とのあいだに溜ることが想定される。また、大雨時等における走行により、海水等の導電性の高い液体(例えば海水)がスイッチ室内に多量に浸入すると、該液体が第一、第二接点部材とのあいだに溜ることが想定される。このように、第一、第二接点部材間に浸入した水に塩分等の電解物質が含まれていると、これら接点部材のあいだにリーク電流が流れやすくなって水温が上昇し、これによって水分が蒸発すると、前記電解物質が起立片部の第一、第二接点部材の対向間に残留物として蓄積することが想定され、このようになると、前記残留物を介して放電現象が発生し、この放電によりフェノール樹脂等の樹脂材で形成されているステー部材における炭化が促進される惧れがあって問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、エンジン始動をする駆動ギアに連動連結されるモータ部と、該モータ部への電源供給を断続切換えするスイッチ部と、該スイッチ部の切換え制御をする電磁制御部とを備えて構成されるエンジン始動装置において、前記モータ部の刷子を支持するステー部材にスイッチ部を形成し、該スイッチ部に、電源回路を構成する第一、第二接点部材を上下方向近接状に配設し、これら接点部材を、電磁制御部により制御される可動接点の変位に基づいて断続切換えする構成とするにあたり、第一、第二接点部材とのあいだには、付着した水により両接点間が導通するのを阻止する阻止手段が設けられているものであり、このようにすることにより、第一、第二接点部材のあいだのステー部材に、水が溜りにくく、リーク電流の発生を防止できる。
請求項2の発明は、請求項1において、阻止手段は、第一、第二接点部材の少なくとも一方に、付着した水をこれらのあいだのステー部材から離間する方向に誘導する誘導面を形成することにより構成されているものであり、このようにすることにより、第一、第二接点部材に付着する水がステー部材に付着しにくくなって、第一、第二接点部材間でのリーク電流の発生を防止できる。
請求項3の発明は、請求項1において、阻止手段は、第一、第二接点部材に、付着した水をこれらのあいだのステー部材から離間する方向に誘導する第一、第二誘導面をそれぞれ形成することにより構成されているものであり、このようにすることにより、第一、第二接点部材間に付着する水を効果的に下方に向けて誘導することができ、第一、第二接点部材間でのリーク電流の発生を防止できる。
請求項4の発明は、請求項2または3において、第一接点部材の誘導面は、第一接点部材の下側面に形成され、下端縁ほどステー部材から離間する傾斜面であるものであり、このようにすることにより、第一接点部材に沿う水をステー部材から離間させることができ、第一、第二接点部材間でのリーク電流の発生を防止できる。
請求項5の発明は、請求項2、3乃至4において、第二接点部材の誘導面は、第二接点部材の上側面に形成され、上端縁ほどステー部材側に位置する傾斜面であるものであり、このようにすることにより、第一、第二接点部材間に付着する溝を下方に向けて誘導できる。
請求項6の発明は、請求項2乃至5の何れかにおいて、各誘導面は、直線状、曲線状、多段状の何れかに形成されているものであり、このようにすることにより、第一、第二接点部材間でのリーク電流の発生を防止できる。
請求項7の発明は、請求項4乃至6の何れかにおいて、第一接点部材は、下側面に至る部位を、スイッチ部を構成する内側面から離間するように形成し、第一接点部材に付着した水を下側面に誘導するように構成されているものであり、このようにすることにより、第一、第二接点部材間でのリーク電流の発生を防止できる。
請求項8の発明は、請求項1において、阻止手段は、第一、第二接点部材のあいだのステー部材に突部を形成することで構成されているものであり、このようにすることにより、第一、第二接点部材間でのリーク電流の発生を防止できる。
請求項9の発明は、請求項1において、阻止手段は、第一、第二接点部材のあいだのステー部材に凹部を形成することで構成されているものであり、このようにすることにより、第一、第二接点部材間でのリーク電流の発生を防止できる。
請求項10の発明は、請求項1において、阻止手段は、第一、第二接点部材のあいだのステー部材に撥水材を塗布することで構成されているものであり、このようにすることにより、第一、第二接点部材間のステー部材の表面一体に水が付着することがなく、リーク電流の発生を防止できる。
請求項1の発明とすることにより、スイッチ部に上下方向に近接して設けられた第一、第二接点部材のあいだのステー部材に水が溜りにくくなり、第一、第二接点部材のあいだにリーク電流が発生するのを防止できる。
請求項2の発明とすることにより、第一、第二接点部材のあいだにリーク電流が発生するのを防止できる。
請求項3の発明とすることにより、第一、第二接点部材間におけるリーク電流の発生をさらに防止することができる。
請求項4の発明とすることにより、第一、第二接点部材のあいだにリーク電流が発生するのを防止できる。
請求項5の発明とすることにより、第一、第二接点部材のあいだにリーク電流が発生するのを防止できる。
請求項6の発明とすることにより、第一、第二接点部材の誘導面の形状を適宜選択することができる。
請求項7の発明とすることにより、第一接点部材に付着した水が下側面に誘導され、第一、第二接点部材間のリーク電流発生のさらに防止することができる。
請求項8の発明とすることにより、第一、第二接点部材のあいだにリーク電流が発生するのを防止できる。
請求項9の発明とすることにより、第一、第二接点部材のあいだにリーク電流が発生するのを防止できる。
請求項10の発明とすることにより、第一、第二接点部材のあいだにリーク電流が発生するのを防止できる。
次ぎに、本発明の第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は車両等に搭載されるエンジンを始動するためのエンジン始動装置(スタータ)であって、該エンジン始動装置1を構成するモータ部(電動モータ)Mは、汎用の整流子式直流モータが用いられており、モータ軸2の基端部は、筒状のヨーク3の基端側開口を塞ぐエンドカバー3aに軸承されている。そして、モータ軸2の先端側には、コンミテータ(整流子)4が一体的に外嵌され、該コンミテータ4を遊嵌状に外嵌するリング状のホルダステー(本発明のステー部材)5が組込まれているが、前記ホルダステー5はヨーク3の先端側開口部に封止状に固定されている。
6は、モータ部Mの先端側、つまり、ホルダステー5に隣接する状態で配される減速装置Dを構成するケース体であって、該ケース体6には複数の遊星ギア7が周回り方向に配設されている。そして、これら遊星ギア7は、前記モータ軸2と、該モータ軸2の先端側に同芯状に配設され、先端に後述するピニオンギア8が配される駆動軸9の基端部とを連動連結されるように構成されており、これによって、モータ部Mの駆動力は、減速された状態で駆動軸9に動力伝動されるように設定されている。
前記駆動軸9の先端部には、一方向回転式のクラッチ装置Cが配されるが、該クラッチ装置Cを構成するクラッチインナ10は、筒内周面に形成されたヘリカルスプライン10aが駆動軸9の先端部外周面に刻設されたヘリカルスプライン9aに噛合する状態で外嵌組み込みされている。そして、駆動軸9とクラッチインナ10とのあいだに所定の回転方向の相対回転が生じたとき、クラッチインナ10は駆動軸ヘリカルスプライン9aに沿って回転移動して、駆動軸9の基端側に位置する非作用位置(図1における上半部に図示される位置)から先端側に位置する作用位置(図1における下辺部に図示される位置)に移動するように設定されている。さらに、前記クラッチインナ10の先端側には、先端外周部に前記ピニオンギア8が形成されたクラッチアウタ11が連結されるが、該クラッチアウタ11は、クラッチインナ10に対して軸方向への移動は一体となるが、周回り方向への移動は所定(一方)の回転方向については一体回動するが他方の回転方向については自由になる状態で連結されている。さらに、クラッチアウタ11は、駆動軸9に遊嵌状に組込まれており、駆動軸9に対して相対回転自在となるように設けられている。そして、クラッチアウタ11は、後述するように、駆動軸9が前記所定の回転方向に回転することに伴いクラッチインナ10が非作用位置から作用位置に移動することにより、先端側のピニオンギア8がエンジン側のリングギア12に噛合するように設定されており、この状態で駆動軸9が所定の回転方向に回転することに伴い、エンジンの始動がなされるように設定されている。
尚、クラッチインナ10は、駆動軸9先端側に設けたストッパ部材9bとのあいだに第一復帰弾機10bが弾装されており、クラッチインナ10を駆動軸9の基端側(非作用位置側)に向けて付勢するように設定されている。
さらに、減速装置Dとクラッチ装置Cとのあいだには電磁制御部Eが設けられるが、該電磁制御部Eを構成する励磁コイル13は駆動軸9外周面とのあいだに所定間隔を存する状態で外嵌されている。そして、励磁コイル13の内周面に、該励磁コイル13の励磁に伴い変位する第一プランジャ14と、該第一プランジャ14に対し軸方向の相対摺動が自在な状態で配される第二プランジャ15と、これら第一、第二プランジャ14、15の軸方向の変位をクラッチインナ11に伝動するためのシフト部材16とがそれぞれリング状に形成されて嵌合状に配設されている。尚、第一プランジャ14の基端部には、減速装置Dのケース体6の底部に沿うべく外径側に延出する鍔状部14aが形成されている。
さらに、電磁制御部Eには、第一プランジャ14と励磁コイル13とのあいだに第二復帰弾機14a、第一プランジャ14と第二プランジャ15とのあいだの第三復帰弾機15aがそれぞれ介装されている。そして、第一プランジャ14は、励磁コイル13の非励磁状態において、鍔部14bが減速装置Dのケース体6底部に近接対向しており、励磁コイル13基端側面とのあいだが離間する非励磁位置に位置しており(図1における上半部に図示される位置)、励磁コイル13が励磁状態になることに伴い、鍔部14bが励磁コイル13基端側面に当接する励磁位置に変位する(図1における下半部に図示される位置)ように設定されている。
一方、前記ホルダステー5は絶縁性樹脂材で一体形成されるが、該ホルダステー5は、モータ軸2のコンミテータ4を遊嵌状に貫通する貫通孔が形成された円板状のステー本体5aを備えて構成され、該ステー本体5aの基端側面に、周回り方向四個のホルダ部5bが、径方向に長く、かつ、軸方向基端側に向けて突出状に形成されており、これら各ホルダ部5bに、ステー本体5aの先端面側方向からブラシ17がそれぞれ挿入されている。さらに、ホルダ部5bには、ブラシ17の外径側に位置して付勢弾機17aが収容され、ブラシ17の内径側端面を、前記コンミテータ4外周面に弾圧状に摺接させるように設定されている。
そして、ステー本体5aの上方部位には、導電性材料(本実施の形態では銅製となっている)で形成され、所定の板厚を有した端子プレートである下側接点部材(本発明の第二接点部材に相当する)18が固定されており、該下側接点部材18に、ステー本体5a上半部側に形成されたホルダ部5bに収容されるブラシ17から引出されたピグテール17bが接続されている。尚、5cはステー本体5aの下方に形成された切欠き部、5dはホルダステー5の内径側縁部の上下に位置して基端側に突出する突片である。
さらに、ステー本体5aの先端側面と減速装置Dを構成するケース体6基端部とのあいだにはリング状の導電プレート19が配されている。前記導電プレート19は、導電性を有した材料によりホルダステー5よりも大径に形成されており、下半部は、ステー本体5a下方に形成された切欠き部5cを介して基端側に向けて露出するように設定され、該露出部19aに、ステー本体5a下半部側のホルダ5bのブラシ17から引出されたピグテール17bが接続されている。因みにこの導電プレート19は、図示しない車体側に設けられるバッテリの陰極側に予め接続されている。
一方、ホルダステー5のステー本体5a上方、即ち、前記下側接点部材18の固着部上方から上側に突出する状態で起立片部5eが設けられており、該起立片部5eを含むホルダステー5の上方部位がスイッチ部Sに構成されている。つまり、前記スイッチ部Sを構成するスイッチ室Rは、ステー本体5aの下側接点部材18固着部位である上方部位から起立片部5eに至る部位と、これらの部位の外周縁部から軸方向基端側に突出する周片部5fとを備えて構成されている。そして、前記周片部5fの上側に位置する上側周片部5gには、前記図示しないバッテリの陽極に接続される導電性材料で形成されたボルト20の脚部20aが貫通するための貫通孔5hが穿設されている。21は導電性材料(本実施の形態では銅製)で形成された上側接点部材(本発明の第一接点部材に相当する)であって、該上側接点部材21は、前記下側接点部材18の板厚と略等しい板厚を有した板材を略L字形状に折曲して形成されており、上側に位置する上側片21aと、下側に位置する下側片21bとで構成されている。そして、上側接点部材21は、上側片21aを上側周片部5gに、下側片21bを起立片部5eにそれぞれ沿わせ、上側片21aに形成された貫通孔21cと上側周片部貫通孔5hとに、前記ボルト20の脚部20aをスイッチ室R側から挿通し、外部に露出したボルト脚部20aにナット20bを緊締することで、上側接点部材上側片21cが上側周片部5gとボルト頭部20cとのあいだに挟み込まれる状態で固定されるように設定されており、このように固定することで、上側接点部材21およびボルト頭部20cがスイッチ室R内に位置し、かつ、上側接点部材21とボルト20との電気的な接続がなされるように構成されている。
そして、前記上側接点部材21をスイッチ室Rに固定した状態において、該上側接点部材21と前記下側接点部材18とは、互いに絶縁されるべく、上下方向に所定間隙を存した状態で近接対向するように配設されており、これらのあいだにホルダステー5の一部がステー露出部5iとして他端側に向けて露出するように構成されている。
一方、前記電磁制御部Eを構成する第一プランジャ14の鍔状部14aには、スイッチシャフト22の基端部が一体的に連結されており、該スイッチシャフト22が、前記第一、上側接点部材18、21とのあいだに対向するステー露出部5iに開設された挿通孔5jに軸方向摺動自在に挿通され、先端部がスイッチ室R側に伸長するように配設されている。そして、スイッチシャフト22のスイッチ室R側に位置する先端部には、導電性部材で形成された可動接点23がコイル弾機23aを介して浮動的に取付けられ、可動接点23の上半部は、起立片部5eに設けられた上側接点部材21に対向し、下半部はステー本体5aに設けられた下側接点部材18に対向するように配設されている。そして、前述したように電磁制御部Eの励磁−非励磁の切換えに基づいて、第一プランジャ14が非励磁位置と励磁位置とのあいだを変位したとき、スイッチシャフト22は、可動接点23が上側、下側接点部材21、18とは離間してこれらの基端側に位置する非導通位置と、可動接点23が上側、下側接点部材21、18に当接する導通位置とのあいだを変位するように設定されており、スイッチシャフト22が導通位置に変位したとき、下側接点部材18と上側接点部材21(ボルト20)とが電気的に接続されるように設定されている。そして、下側接点部材18と上側接点部材21(ボルト20)とが電気的に接続されると、ステー本体5a上半部側のブラシ17にバッテリの陽極側電源が供給されることになり、これによって、モータ部Mに電源供給がなされて駆動軸9の回転駆動がなされるように設定されている。
このように構成されたスタータ1において、車両側に設けられた図示しないイグニッションスイッチをON状態として励磁コイル13が励磁された場合に、第一プランジャ14が励磁位置に変位し、スイッチシャフト22の可動接点23が上側、下側接点部材21、18と当接してこれらのあいだの電気的な接続がなされる。この状態になると、前述したように、ホルダステー5の各ブラシ17に対してバッテリからの陰、陽両極の電源供給がなされ、モータ部Mの回転駆動が行われて駆動軸9の回転が開始する。そして、駆動軸9が回転すると、エンジン始動装置1は、クラッチ装置Cのクラッチインナ10と駆動軸9とのあいだに相対回転が生じ、クラッチインナ10とクラッチアウタ11とは、第二プランジャ15を介して第三復帰弾機17aの付勢力を受ける状態となり、エンジン側のリングギア12に噛合する作用位置側への変位が円滑になされ、この状態で、リングギア12を回転させるように設定されている。
尚、24はモータ部Mの先端側の、減速装置D、電磁制御部E、クラッチ装置Cを覆蓋するピニオンカバーである。
そうしてこのものにおいて、エンジン始動装置1は、図3に示すように、スイッチ部Sが上下方向を向く状態から少し回転した状態で取付けられるように設定されており、この取付け状態において、上側、下側接点部材21、18とは上下方向に近接対向しているため、前記ステー露出部5iに水が溜りやすく、これらのあいだにリーク電流が発生する惧れが想定されるが、このものでは、本発明の阻止手段として、上側接点部材下側片21bの下側端面と下側接点部材18の上側端面とをそれぞれ誘導面に形成されており、前記ステー露出部5iに水が付着したり溜ったりしないようにして、下側接点部材18と上側接点部材21とのあいだのリーク電流の発生を防止するように設定されている。
つまり、上側に位置する上側接点部材21の下側片21bは、下側端面が板面に対して傾斜状に切断されており、これによって、直線的な傾斜面に形成された上側誘導面(本発明の第一誘導面に相当する)21dとなっている。そして、上側誘導面21dは、下側に位置する端縁ほどステー露出部5iから離間するように形成されることによって、上側接点部材21の上側誘導面21dに沿って降下する水は、ステー露出部5iから最も離間した他端側面に相当する位置から下方に向けて滴下することになって、ステー露出部5i側に水が溜りにくくなるように設定されている。尚、21eは、スイッチシャフト22が挿通する挿通孔5jに沿うように切欠かれた切欠き部であって、該切欠き部21eも、下側面が傾斜状の第二誘導面21dに形成されている。
因みに、上側接点部材21において、下側片21bの上側誘導面21dに至る両側部21fは、下側ほどスイッチ部を構成する周片部5fの内側面から離間するよう傾斜状に形成されており、これによって、該両側部21f近傍部位に付着した水を周片部5fとのあいだではなく、上側誘導面21d側に誘導するように設定されている。
一方、下側に位置する下側接点部材18は、上側面が板面に対して傾斜状に切断されており、これによって、直線的な傾斜面に形成された下側誘導面(本発明の第二誘導面に相当する)18aとなっている。そして、下側誘導面18aは、上側に位置する端縁ほどステー露出部5iに近く、下側に位置する端縁ほどステー露出部5iから離間するように設定されることによって、ステー露出部5iに水が付着したとしても、該付着した水が第一誘導面18aの傾斜に沿って下方に向けて積極的に滴下されるように設定されている。また、18bは、スイッチシャフト22が挿通する挿通孔5jに沿うように切欠かれた切欠き部であって、該切欠き部18bも、上側面が傾斜状の下側誘導面18aに形成されている。
叙述の如く構成された本実施の形態において、エンジン始動装置1は、前述したように、イグニッションスイッチをON作動することに伴い電磁制御部Eの励磁コイル13が励磁し、スイッチシャフト22が導通位置に変位してスイッチ室Rの可動接点23が上側、下側接点部材21、18とを接続して、各ブラシ17への電源供給がなされ、これによってモータ部Mの駆動がなされるとともに、第一、第二プランジャ14、15、シフト部材16を介してクラッチ装置Cのピニオンギア8がリングギア12との噛合位置にまで変位し、これによって、エンジンの始動がなされる。この場合に、スイッチ部Sにおける高温と低温の繰返しにより、上側、下側接点部材21、18、ボルト20等の導電性部材に結露が発生するため、該結露水や、雨水等がスイッチ室R内から下方に向けて流れることが考えられる。そしてこのものでは、上側接点部材21部位に至る水は、下側片21bの他端側面に沿って滴下しようとするが、下側片21bの下側端面は、傾斜面となって下端ほどステー露出部5iから離間する上側誘導面21dに構成されている。このため、下側片21bに沿う水が下側接点部材18とのあいだのステー露出部5iに付着して該部位に溜ってしまうことが防止され、上側、下側接点部材21、18のあいだにリーク電流が発生することが低減される。従って、前記ステー露出部5iに残留物が蓄積してしまうような不具合を未然に防止することができて、信頼性の高いエンジン始動装置とすることができる。
しかも、本発明が実施されたものにおいて、上側接点部材21の下側に位置する下側接点部材18の上側面は、上端縁ほどステー露出部5i側に位置する傾斜面に形成された下側誘導面18aとなっているため、上側、下側接点部材21、18とのあいだに水が付着したとして、該付着した水は、下方を向く傾斜面である下側誘導面18aに沿って、下側に案内され、滴下することになり、ステー露出部5iに水が溜ることのさらなる防止が図れる。さらには、上側接点部材21の上側誘導面21d側からの水が下側誘導面18aに滴下したとして、該水は、下側誘導面18aの傾斜に沿って下方に誘導されることになって、下側接点部材18の上側部位に停滞してしまうことがない。これによって、ステー露出部5iに溜る水をさらに低減できて、上側、下側接点部材21、18とのあいだにリーク電流が発生することがさらに防止されることになり、もって、該部位に残留物が蓄積してしまうような不具合を未然に防止することができ、信頼性のさらなる向上を図ることができる。
そのうえこのものでは、上側接点部材21の下側片21bにおいて、上側誘導面21dに至る両側部21fは、下側ほどスイッチ部を構成する周片部5fの内側面から離間するように形成されているため、これによって、該両側部21f近傍部位に付着した水が上側接点部材21と周片部5fとのあいだではなく、上側接点部材21の上側誘導面21d側に誘導されることになって、周片部5f側に誘導された水が下側接点部材18とのあいだに溜ってしまうことがなく、該部位におけるリーク電流の発生についても防止できる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、阻止手段として上側の第一接点部材に第一誘導面を形成するだけの構成としても、また、下側の第二接点部材に第二誘導面を形成するだけの構成としてもよく、何れの場合も第一、第二接点部材のあいだに水が溜るのを防止することができる。さらに、図6に示すように、第一、第二接点部材21、18に設けられる阻止手段として形成される第一、第二誘導面21d、18aの形状を、前記実施の形態のように直線的な傾斜面に形成することの他に、図6(A)、(D)に示すように曲線状の傾斜面、図6(B)、(E)に示すように多段状の傾斜面とすることも可能であり、さらには、図6(C)、(F)に示すように傾斜面の一部が水平状に切欠かれるような形状であってもよい。要は、上側の下側接点部材についてはステー部材側に水を誘導しない形状であり、下側の第二接点部材については、第一、第二接点部材間に位置するステー部材に付着した水を下方に誘導する形状であれば何れの形状であってもよい。
さらに、阻止手段を第一、第二接点部材に設ける構成の他に、これらのあいだのステー露出部に阻止手段を設けることができる。ステー露出部に設けられる阻止手段としては、図7(A)、(B)に示す第二の実施の形態のように、第一、第二接点部材18、21のあいだに対向するステー露出部5iに、軸方向基端側に突出する凸部5kを形成する構成とすることができる。このものでは、凸部5kが第一、第二接点部材18、21間のステー露出部5iに付着する水を分断する(仕切る)状態になって、第一、第二接点部材18、21間におけるリーク電流の発生を防止できる。尚、凸部5kの形状は、第一、第二接点部材18、21の板厚と略同じか、それよりも小さい突出長として、第一、第二接点部材18、21と可動接点23との接続を邪魔しないように設定されており、その突出先端形状としては、湾曲状、先端先鋭状等、種々の形状とすることができる。さらに、凸部5kを、第一接点部材18の上側面に沿う湾曲状に形成することも可能である。
また、阻止手段としての凸部を、図7(C)に示すように、第一、第二接点部材18、21とのあいだに位置するステー露出部5iにおいて、周片部5f側に偏寄させた凸部5mとして形成することもできる。
さらに、阻止手段としては、第一、第二接点部材間にのステー露出部に凹部を形成することでも構成することができ、この場合でも、付着した水が凹部にトラップされることによりステー露出部間において分断され、リーク電流の発生を防止できる。このとき、凹部を第一接点部材の上側面に沿い、かつ、凹部の一端部がホルダステーの周片部内側面近傍部位にまで延設することにより、凹部に溜った水を周片部側に誘導することができ、ステー露出部に水が溜るのをさらに効果的に防止できる。
さらに、阻止手段を、第一、第二接点部材のあいだのステー露出部に撥水材を塗布することで構成することもでき、この場合でも、水がステー露出部一体にわたって付着することを防止して、リーク電流の発生を防止できる。
エンジン始動装置の一部断面側面図である。 図2(A)、(B)はそれぞれエンジン始動装置の正面図、背面図である。 ブラシホルダステーおよびスイッチ部における正面図である。 図4(A)、(B)、(C)はそれぞれ上側接点部材の背面図、側面図、一部拡大背面図である。 図5(A)、(B)はそれぞれ要部の背面図、側面断面図である。 図6(A)、(B)、(C)はそれぞれ第一接点部材の要部側面図、図6(D)、(E)、(F)はそれぞれ第二接点部材の要部側面図である。 図7(A)、(B)、(C)はそれぞれ第二の実施の形態における要部の背面図、側面断面図、第三の実施の形態における要部の背面図である。
符号の説明
1 エンジン始動装置
2 モータ軸
5 ホルダステー
5i ステー露出部
8 ピニオンギア
9 駆動軸
10 クラッチインナ
13 励磁コイル
14 第一プランジャ
18 下側接点部材
18a 第一誘導面
20 ボルト
21 第二接点部材
21d 第二誘導面
22 スイッチシャフト
23 可動接点

Claims (10)

  1. エンジン始動をする駆動ギアに連動連結されるモータ部と、該モータ部への電源供給を断続切換えするスイッチ部と、該スイッチ部の切換え制御をする電磁制御部とを備えて構成されるエンジン始動装置において、前記モータ部の刷子を支持するステー部材にスイッチ部を形成し、該スイッチ部に、電源回路を構成する第一、第二接点部材を上下方向近接状に配設し、これら接点部材を、電磁制御部により制御される可動接点の変位に基づいて断続切換えする構成とするにあたり、第一、第二接点部材とのあいだには、付着した水により両接点間が導通するのを阻止する阻止手段が設けられているエンジン始動装置。
  2. 請求項1において、阻止手段は、第一、第二接点部材の少なくとも一方に、付着した水をこれらのあいだのステー部材から離間する方向に誘導する誘導面を形成することにより構成されているエンジン始動装置。
  3. 請求項1において、阻止手段は、第一、第二接点部材に、付着した水をこれらのあいだのステー部材から離間する方向に誘導する第一、第二誘導面をそれぞれ形成することにより構成されているエンジン始動装置。
  4. 請求項2または3において、第一接点部材の誘導面は、第一接点部材の下側面に形成され、下端縁ほどステー部材から離間する傾斜面であるエンジン始動装置。
  5. 請求項2、3乃至4において、第二接点部材の誘導面は、第二接点部材の上側面に形成され、上端縁ほどステー部材側に位置する傾斜面であるエンジン始動装置。
  6. 請求項2乃至5の何れかにおいて、各誘導面は、直線状、曲線状、多段状の何れかに形成されているエンジン始動装置。
  7. 請求項4乃至6の何れかにおいて、第一接点部材は、下側面に至る部位を、スイッチ部を構成する内側面から離間するように形成し、第一接点部材に付着した水を下側面に誘導するように構成されているエンジン始動装置。
  8. 請求項1において、阻止手段は、第一、第二接点部材のあいだのステー部材に突部を形成することで構成されているエンジン始動装置。
  9. 請求項1において、阻止手段は、第一、第二接点部材のあいだのステー部材に凹部を形成することで構成されているエンジン始動装置。
  10. 請求項1において、阻止手段は、第一、第二接点部材のあいだのステー部材に撥水材を塗布することで構成されているエンジン始動装置。
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