JP2005127194A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract


【課題】 点火プラグの周辺に充分な容積の冷却媒体通路を確保可能であり、点火プラグを良好に冷却することができる内燃機関の提供を目的とする。
【解決手段】 内燃機関1は、シリンダヘッド5と、吸気弁Viより開閉される吸気ポートおよび排気弁Veにより開閉される排気ポートを有する燃焼室2と、燃焼室2内の混合気に点火する点火プラグ10とを備え、点火プラグ10は、シリンダヘッド5と結合する取付部としてのハウジング18と、高電圧が印加される中心電極12と、少なくともハウジング18よりも燃焼室2側に位置する部位が当該ハウジング18よりも細く形成されており、中心電極12を覆って絶縁する碍子17とを含み、シリンダヘッド5には、点火プラグ10のハウジング18と結合する部位と燃焼室2との間で碍子17を囲む冷却媒体通路52が形成されている。
【選択図】 図3


Description

本発明は、燃焼室内の混合気に点火する点火プラグを有し、燃焼室内で混合気を燃焼させて動力を発生する内燃機関に関する。
従来から、内燃機関の燃焼室内の混合気に点火する点火プラグとして、プラグハウジングを有さず、中心電極を保持する絶縁碍子がシリンダヘッドの取付け穴に直接装着されるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この点火プラグの絶縁碍子は、大径化された中間部と、細径の先端部とを有し、当該先端部がシリンダヘッドのプラグ穴に差し込まれると共に、絶縁碍子の後端部にケーシングが装着される。そして、当該ケーシングをシリンダヘッドにボルトで固定することにより、絶縁碍子の中間部がプラグ穴の周囲のシート面に押圧され、絶縁碍子(点火プラグ)が取付け穴内に固定されることになる。なお、内燃機関用の点火装置としては、複数のバルブの何れか1つを点火プラグの中心電極として使用し、他のバルブまたはバルブシートへ直接発火させることにより、点火プラグ自体を省略可能としたものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−123926号公報 特開平8−35473号公報
上述の点火プラグは、プラグハウジングを要しない分だけ小型化可能なものであるが、当該点火プラグでは、燃焼室に比較的近接する絶縁碍子の中間部が大径化されている。このため、上述のような点火プラグを備えた内燃機関では、シリンダヘッドの点火プラグ周辺に充分な容積の冷却媒体通路を確保することが困難となり、点火プラグを効率よく冷却することができなくなってしまう。
そこで、本発明は、点火プラグの周辺に充分な容積の冷却媒体通路を確保可能であり、点火プラグを良好に冷却することができる内燃機関の提供を目的とする。
本発明による内燃機関は、シリンダヘッドと、このシリンダヘッドにより画成され、吸気弁により開閉される吸気ポートおよび排気弁により開閉される排気ポートを有する燃焼室と、燃焼室内の混合気に点火する点火プラグとを含み、燃焼室内で混合気を燃焼させて動力を発生する内燃機関において、点火プラグは、シリンダヘッドと結合する取付部と、高電圧が印加される中心電極と、少なくとも取付部よりも燃焼室側に位置する部位が取付部よりも細く形成されており、中心電極を覆って絶縁する碍子とを含み、シリンダヘッドには、点火プラグの取付部と結合する部位と燃焼室との間で碍子を囲む冷却媒体通路が形成されていることを特徴とする。
この内燃機関は、燃焼室内の混合気に点火する手段として、いわゆるハウジングレス点火プラグを備えるものであり、当該点火プラグの碍子は、少なくとも取付部よりも燃焼室側に位置することになる部位が当該取付部よりも細く形成されている。そして、シリンダヘッドには、点火プラグの取付部と結合する部位と燃焼室との間で碍子を囲む冷却媒体通路が形成される。このように、点火プラグとシリンダヘッドとの結合部を燃焼室から遠ざけると共に、点火プラグの碍子の少なくとも取付部よりも燃焼室側に位置することになる部位を当該取付部よりも細く形成しておくことより、点火プラグの取付部と結合する部位と燃焼室との間において、シリンダヘッドに充分な容積の冷却媒体通路が確保され、点火プラグを良好に冷却することが可能となる。
また、吸気弁および排気弁の間に位置するようにシリンダヘッドに複数の点火プラグが配設されていると好ましい。
このように、吸気弁および排気弁の間に複数の点火プラグが配設される場合であっても、本発明によれば、各点火プラグ(碍子)を囲む充分な容積の冷却媒体通路をシリンダヘッドに確保することができるので、各点火プラグを良好に冷却することが可能となる。
更に、碍子は、冷却媒体と直接接触するように冷却媒体通路を貫通しているとよい。
このような構成を採用すれば、冷却媒体通路の容積を更に拡大させたり、吸気弁および排気弁の間に配設される点火プラグの数を増加させたりすることができると共に、冷却媒体通路内で冷却媒体を良好に循環させて、点火プラグをより一層効率よく冷却することが可能となる。
また、吸気弁または排気弁のバルブシートが点火プラグの中心電極と対をなす接地電極として利用されると好ましい。
このような構成を採用すれば、混合気を点火させるための構成をより一層コンパクト化すると共に、良好な点火性能を得ることが可能となる。
本発明によれば、点火プラグの周辺に充分な容積の冷却媒体通路を確保可能となり、点火プラグを良好に冷却することができる内燃機関の実現が可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関のシリンダヘッド構造を模式的に示す拡大斜視図である。同図に示される内燃機関1は、シリンダヘッド5により画成される燃焼室2(図3参照)の内部でガソリン等の燃料および空気の混合気を燃焼させ、燃焼室2内でピストン(図示省略)を往復移動させることにより動力を発生するものである。なお、図1には1気筒のみが示されるが、内燃機関1は多気筒エンジンとして構成されると好ましく、内燃機関1は、例えば4気筒エンジンとして構成される。
また、内燃機関1は、いわゆる4バルブエンジンとして構成されており、各燃焼室2には、吸気ポートおよび排気ポートがそれぞれ2つずつ設けられている。各燃焼室2の2つの吸気ポートは、それぞれ吸気通路3に接続され、各燃焼室2の2つの排気ポートは、それぞれ排気通路4に接続されている。更に、内燃機関1のシリンダヘッド5には、各吸気ポートを開閉する吸気弁Vi(図2参照)と、排気ポートを開閉する排気弁Ve(図2参照)とが燃焼室2ごとに配設されている。
2体の吸気弁Viおよび2体の排気弁Veは、例えば、可変バルブタイミング機能を有する動弁機構(図示省略)によって開閉させられる。また、内燃機関1は、図示されないインジェクタを気筒数に応じた数だけ有している。インジェクタは、燃焼室2ごとに少なくとも1体ずつ備えられており、ガソリン等の燃料を燃焼室2の内部に直接噴射する。なお、インジェクタは、吸気通路3(吸気ポート)の内部に燃料を噴射するものであってもよい。
そして、内燃機関1は、燃焼室2の内部で燃料および空気の混合気を点火させるために、複数の点火プラグ10を有している。本実施形態では、3体の点火プラグ10が、シリンダヘッド5の吸気弁Vi(吸気ポート)および排気弁Ve(排気ポート)の間の領域、すなわち、吸気弁Viおよび排気弁Veによって囲まれるシリンダヘッド5の中央部に配設されており、各点火プラグ10の発火点は燃焼室2の上部中央付近に臨む。
ここで、本実施形態で用いられる点火プラグ10は、いわゆるハウジングレス点火プラグとして構成されている。このように、1つの燃焼室2に対して備えられる複数の点火手段のすべてをコンパクトなハウジングレス点火プラグとすることにより、吸気弁Vi(吸気ポート)および排気弁Ve(排気ポート)の間の狭隘なシリンダヘッド5の中央部に複数(3体)の点火プラグ10を配置することが可能となり、それにより、燃焼室2内で混合気を失火させることなく、確実に点火させることが可能となる。
ハウジングレス点火プラグとして構成される点火プラグ10は、プラグ本体11と、環状の接地電極20とを含むものである。図3に示されるように、プラグ本体11は、図示されない電源から高電圧が印加される略円柱状の中心電極12、略円筒状の中軸14およびターミナル15を備える。中心電極12と中軸14との間には、抵抗体である導電性のグラスシール16が介装されており、このグラスシール16によって中心電極12と中軸14とが互いに固定されると共に電気的に接続される。また、ターミナル15は、中軸14の上端開口に圧入されている。
中心電極12、中軸14およびグラスシール16は、高純度アルミナ等によりおおむね円筒状に形成された一体型かつ長尺の碍子17によって被覆されており、これにより外部から絶縁されている。ただし、中心電極12の先端部12a(図3における下端部)のみは、碍子17から露出されている。碍子17の一方の端部(図3における上端部、すなわち、燃焼室2と反対側の端部)には、低炭素鋼等により概ね円筒形状に形成されたハウジング18が装着されている。
ハウジング18は、碍子17に比べて短い全長(例えば16〜26mm程度)を有し、碍子17の一方の端部に熱カシメ等により強固に固定される。そして、ハウジング18の下部外周には、シリンダヘッド5のプラグホール51の上端部51aに形成された雌ねじと螺合する雄ねじ18aが形成されている。すなわち、点火プラグ10は、ハウジング18の雄ねじ18aをプラグホール51の上端部51aに螺合させることにより、シリンダヘッド5に固定されることになり、ハウジング18は、シリンダヘッド5と結合する点火プラグ10の取付部として機能する。なお、燃焼室2の上内壁(天井面)から、ハウジング18と螺合する上端部51aの下端までの長さは、最低で20mm程度確保されればよい。
図3からわかるように、点火プラグ10のハウジング18は、一般的な点火プラグのハウジングとは異なり、シリンダヘッド5のプラグホール51に挿入される碍子17の燃焼室2側の部位17aを覆っていない。そして、碍子17は、基本的にハウジング18の外径(例えば8〜14mm程度)よりも細い外径(例えば5〜8mm程度)を有するように形成されており、碍子17の少なくともハウジング18よりも燃焼室側に位置することになる部位17aは、ハウジング18よりも細くなっている。碍子17のハウジング18よりも燃焼室側に位置することになる部位17aは、プラグホール51内に収容され、碍子17の先端は、プラグホール51の燃焼室側端部近傍に達する。なお、本実施形態では、碍子17の燃焼室側の端部が、ハウジング18に近接した部位よりも更に細く形成されている。
一方、中心電極12と対をなすことになる環状の接地電極20は、シリンダヘッド5とは異なる材料(例えば低炭素鋼)により形成されている。接地電極20は、プラグ本体11が挿入されるプラグホール51の燃焼室側端部近傍に固定され、碍子17から露出された中心電極12の先端部12aの外周を囲む。この結果、点火プラグ10では、中心電極12の先端部12aと、環状の接地電極20との間に形成される放電ギャップにおいて火花放電がなされ、それにより、燃焼室2内の混合気が点火されることになる。
更に、内燃機関1のシリンダヘッド5には、図2および図3に示されるように、プラグホール51の上端部51a(点火プラグ10のハウジング18と結合する部位)と燃焼室2との間で薄い壁部5aを介して各点火プラグ10の碍子17を囲む冷却媒体通路52が形成されている。この冷却媒体通路52には、例えばエンジン冷却水等の冷却媒体が循環供給される。
ここで、上述のように、燃焼室2内の混合気に点火する手段としてシリンダヘッド5に複数備えられているのは、いわゆるハウジングレス式の点火プラグ10であり、しかも、各点火プラグ10の碍子17は、少なくともハウジング(取付部)18よりも燃焼室側に位置することになる部位が当該ハウジング18よりも細く形成されている。そして、内燃機関1では、図3に示されるように、各点火プラグ10とシリンダヘッド5との結合部(ハウジング18およびプラグホール51の上端部51a)が燃焼室2から上方に遠ざけられている。
これにより、内燃機関1では、吸気弁Viおよび排気弁Veの間に複数の点火プラグ10が配設されるシリンダヘッド5に対して、各点火プラグ10(碍子17)の周囲に充分な容積の冷却媒体通路52を確保することができるので、各点火プラグ10を適切かつ効率よく冷却して、点火性能を良好に維持することが可能となる。なお、上述の構成は、1つの燃焼室に対して吸気弁および排気弁の間に複数の点火プラグが配設される内燃機関に対して有効なものであるが、1つの燃焼室に対して1体の点火プラグが設置される内燃機関にも有効なものであることはいうまでもない。
また、内燃機関1では、図1および図2に示されるように、吸気弁Vi側に1体の点火プラグ10が配置される一方、排気弁Ve側に2体の点火プラグ10が配置されている。すなわち、内燃機関1では、排気弁Veに寄せて配置された点火プラグ10の数が吸気弁Viに寄せて配置された点火プラグ10の数よりも多く定められている。これにより、吸気弁Viに寄せて配置された点火プラグ10から吸気弁Vi側の燃焼室2の内壁までの幾何学的距離(最短距離)に比べて、排気弁Veに寄せて配置された点火プラグ10から排気弁Ve側の燃焼室2の内壁までの幾何学的距離(最短距離)を短くすることができる。この結果、燃焼室2の内部温度が吸気側よりも排気側で低下し、排気弁Ve周辺における火炎の伝播速度が遅くなったとしても、吸気側の領域で火炎が燃焼室2の内壁に達するタイミングと、排気側の領域で火炎が燃焼室2の内壁に達するタイミングとを概ね一致させ、燃焼室2の内部全体において良好に火炎を伝播させることが可能となる。
以上より、内燃機関1によれば、吸排気性能を良好に確保しつつ、燃焼室2の内部で混合気を確実に点火させて良好な燃焼状態を得ることが可能となる。すなわち、内燃機関1では、良好な始動性能が得られると共に、例えば排気還流量が増加させられた状態でも安定した燃焼を実行することが可能となる。また、内燃機関1では、希薄燃焼運転時においても希薄な混合気を確実に点火させることができるので、燃費を向上させると共に、過渡状態におけるレスポンスを向上させることができる。
図4は、本実施形態の内燃機関の変形例を模式的に示す拡大斜視図である。同図に示される内燃機関1Aも4バルブエンジンとして構成されており、そのシリンダヘッド5には、燃焼室2内の混合気に点火するために、吸気弁と排気弁との間に、上述のハウジングレス式の点火プラグ10と、プラグハウジングを備えた一般的な点火プラグ10Aとが1体ずつ配置されている。この内燃機関1Aにおいても、点火プラグ10の碍子17は、少なくともハウジング(取付部)18よりも燃焼室側に位置することになる部位が当該ハウジング18よりも細く形成されており、各点火プラグ10とシリンダヘッド5との結合部(ハウジング18およびプラグホールの上端部)が燃焼室2から上方に遠ざけられている。
これにより、内燃機関1Aにおいても、シリンダヘッド5に対して、点火プラグ10(碍子17)および点火プラグ10Aの周囲に充分な容積の冷却媒体通路(図示省略)を確保可能となり、点火プラグ10および10Aを適切かつ効率よく冷却して、点火性能を良好に維持することができる。また、点火プラグ10は、図5に示されるように、中心電極12の先端部12aが吸気バルブ用の2つのバルブシート6同士の隙間に位置するようにシリンダヘッド5に装着されており、内燃機関1Aでは、吸気弁用のバルブシート6が中心電極12と対をなす接地電極として利用される。このような構成を採用することにより、混合気を点火させるための構成をより一層コンパクト化すると共に、良好な点火性能を得ることが可能となる。なお、排気バルブ用のバルブシートも中心電極12と対をなす接地電極として利用され得ることはいうまでもない。
また、上述の内燃機関1,1Aに対して、点火プラグ10や10Aに加えて、または、点火プラグ10,10Aの何れかに代えて、図6に示されるようなハウジングレス式の点火プラグ10Bが備えられてもよい。図6に示される点火プラグ10Bは、上述の点火プラグ10に比べて短尺の碍子17Bと、シリンダヘッド5と結合する取付部としてのハウジング18Bとを有している。そして、図6に示されるように、点火プラグ10Bは、ポート下(本実施形態では、排気通路(排気ポート)4の下方)において斜めに延在するようにシリンダヘッド5に配置される。更に、点火プラグ10Bは、中心電極の先端部12aが排気バルブ用のバルブシート7の近傍に位置するようにシリンダヘッド5に装着されており、図6の例では、排気弁用のバルブシート7が接地電極として利用される。
図6に示されるような構成を採用することにより、シリンダヘッド5の余剰スペースを有効に利用しつつ、点火性能を向上させることができる。また、吸気弁と排気弁との間の点火プラグ10または10Aの何れかの代わりに、ポート下にハウジングレス式の点火プラグ10Bを追設することにより、吸気弁と排気弁との間の点火プラグのために、十分な容積の冷却媒体通路を確保することが可能となる。
図7は、本発明による内燃機関の他の実施形態を示す断面図である。なお、上述の実施形態に関連して説明されたものと同一の要素には同一の参照符号が付され、重複する説明は省略される。
図7の内燃機関1Bも、先の実施形態に係る内燃機関1と同様に、吸気弁および排気弁の間に配置された少なくとも1体のハウジングレス点火プラグ10を備える。内燃機関1Bにおいても、点火プラグ10の碍子17は、少なくともハウジング(取付部)18よりも燃焼室側に位置することになる部位が当該ハウジング18よりも細く形成されており、点火プラグ10とシリンダヘッド5との結合部(ハウジング18等)は、燃焼室2から上方に遠ざけられている。
そして、内燃機関1Bのシリンダヘッド5に対しても、点火プラグ10のハウジング18と結合する部位5bと燃焼室2との間に、エンジン冷却水等の冷却媒体が循環供給される冷却媒体通路52が形成されるが、本実施形態の内燃機関1Bでは、上述の内燃機関1のシリンダヘッド5に含まれていた冷却媒体通路52内で碍子17を覆う壁部5aが省略されている。すなわち、本実施形態の内燃機関1Bでは、点火プラグ10の碍子17が冷却媒体通路52を貫通しており(冷却媒体通路52内で露出されており)、碍子17の大半の部位が冷却媒体通路52内の冷却媒体と直接接触することになる。
これにより、内燃機関1Bでは、冷却媒体通路52の容積を更に拡大させたり、吸気弁および排気弁の間に配設される点火プラグの数を増加させたりすることができると共に、冷却媒体通路52内で冷却媒体を良好に循環させて、点火プラグ10をより一層効率よく冷却することが可能となる。この場合、ハウジング18とシリンダヘッド5との間および碍子17の先端部とシリンダヘッド5との間には、シール手段としてのOリング21が配置され、これらのOリング21により、冷却媒体通路52からシリンダヘッド5の外部や燃焼室2内へのエンジン冷却水等の漏洩が確実に抑制される。なお、本実施形態において、冷却媒体通路52の高さH(図7参照)は、1つの燃焼室2に対して配置される点火プラグ10の数が1本である場合、最低でおよそ8mm程度確保されれば、点火プラグ10を充分に冷却することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関を示す拡大斜視図である。 図1の内燃機関を説明するための断面図である。 図1の内燃機関の要部を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の変形例を示す拡大斜視図である。 図4の内燃機関の要部を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の他の変形例を示す拡大斜視図である。 本発明による内燃機関の他の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1,1A,1B 内燃機関
2 燃焼室
3 吸気通路
4 排気通路
5 シリンダヘッド
6,7 バルブシート
10,10A,10B 点火プラグ
11 プラグ本体
12 中心電極
12a 先端部
17,17B 碍子
18,18B ハウジング
20 接地電極
21 Oリング
51 プラグホール
51a 上端部
52 冷却媒体通路
Ve 排気弁
Vi 吸気弁

Claims (4)

  1. シリンダヘッドと、このシリンダヘッドにより画成され、吸気弁により開閉される吸気ポートおよび排気弁により開閉される排気ポートを有する燃焼室と、前記燃焼室内の混合気に点火する点火プラグとを含み、前記燃焼室内で前記混合気を燃焼させて動力を発生する内燃機関において、
    前記点火プラグは、前記シリンダヘッドと結合する取付部と、高電圧が印加される中心電極と、少なくとも前記取付部よりも前記燃焼室側に位置する部位が前記取付部よりも細く形成されており、前記中心電極を覆って絶縁する碍子とを含み、
    前記シリンダヘッドには、前記点火プラグの前記取付部と結合する部位と前記燃焼室との間で前記碍子を囲む冷却媒体通路が形成されていることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記吸気弁および前記排気弁の間に位置するように前記シリンダヘッドに複数の前記点火プラグが配設されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記碍子は、冷却媒体と直接接触するように前記冷却媒体通路を貫通していることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 前記吸気弁または前記排気弁のバルブシートが前記点火プラグの前記中心電極と対をなす接地電極として利用されることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102019218408A1 (de) * 2019-11-27 2021-02-25 Mtu Friedrichshafen Gmbh Verfahren zum Betreiben einer Zündkerzenvorrichtung und Zündkerzenvorrichtung

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