JPH0817551A - 内燃機関用点火プラグ - Google Patents

内燃機関用点火プラグ

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JPH0817551A
JPH0817551A JP15125194A JP15125194A JPH0817551A JP H0817551 A JPH0817551 A JP H0817551A JP 15125194 A JP15125194 A JP 15125194A JP 15125194 A JP15125194 A JP 15125194A JP H0817551 A JPH0817551 A JP H0817551A
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JP
Japan
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outer cylinder
internal combustion
combustion engine
cylinder
cylindrical metal
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JP15125194A
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English (en)
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Kimitaka Saito
公孝 斎藤
Tokio Kohama
時男 小浜
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種燃焼状態検出装置、燃焼状態制御装置等
を内燃機関に特別に取り付け穴を加工することなく容易
に装着できる点火プラグを提供する。 【構成】 点火プラグ1の円筒状金属ハウジング3はス
テンレスよりなり、内筒6と外筒7の二重管構造をし、
外筒7は、その外周面を点火プラグの内燃機関への取り
付け面とし、かつ先端部に接地電極部11,12を有す
る。内筒6は、その内周面を被装着物(燃料噴射弁等)
の取り付け面としている。円筒状金属電極4はニッケル
合金よりなり、外筒7と内筒6との間に配置され、一端
に露出する電極ターミナル部19,20を有するととも
に、他端に外筒7の接地電極部11,12に対し対向配
置される放電電極部17,18を有する。円筒状インシ
ュレータ5は外筒7と円筒状金属電極4との間および内
筒6と円筒状金属電極4との間に介在され、両者を電気
的に絶縁分離している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、火花点火式内燃機関
に装着される点火プラグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】火花点火式内燃機関では、燃焼室内に適
切な混合気を供給し、混合気を圧縮後、適当な時期に燃
焼室に設けられた点火プラグにて燃焼室内の混合気に着
火、爆発させる行程の繰り返しにより機関より運動エネ
ルギーを発生させている。
【0003】一方、最近の火花点火式内燃機関では、多
バルブエンジンが増加しつつある。これは、吸入空気の
吸入抵抗が少ないため吸入空気量が多くなり高出力が出
ることや、1個当たりの吸気バルブ・排気バルブが軽く
できるため高回転で機関が運転できる等の理由による。
【0004】又、機関に供給する混合気の濃度や点火時
期等は、マイクロコンピュータで電子制御する方法が主
流となりつつある。図16は、吸・排気4バルブ電子制
御火花点火式内燃機関の燃焼室構造断面図を示してい
る。又、図17は、同内燃機関の燃焼室の下面図を示し
ている。
【0005】この図16,17において、内燃機関のヘ
ッド本体41には燃焼室42が形式されている。又、ヘ
ッド本体41には吸気ポート43が形成されるととも
に、排気ポート44が形成されている。ヘッド本体41
には燃焼室42と吸気ポート43とを連通・遮断する2
個の吸気バルブ45が設けられている。又、ヘッド本体
41には燃焼室42と排気ポート44を連通・遮断する
2個の排気バルブ46が設けられている。ヘッド本体4
1には燃料噴射弁47が設けられ、この燃料噴射弁47
は図示しないマイクロコンピュータで制御されて、適切
な燃料を吸気ポート43内に噴射する。ヘッド本体41
には点火プラグ48が設けられ、点火プラグ48は、マ
イクロコンピュータで制御されて、適当な時期に燃焼室
42の中の混合気に着火する。又、ヘッド本体41には
冷却水通路49が形成されている。
【0006】通常、自動車用に用いられる火花点火式内
燃機関では、4気筒〜8気筒式機関が採用されており、
図18,19に示すように、このような燃焼室42を複
数並べた配置を取ることが多い。
【0007】火花点火式内燃機関の燃焼については古く
から多くの研究がされており、燃焼室内に、燃焼状態検
出装置や燃焼状態制御装置やその他の装置を設けること
により種々有益な効果が得られることが知られている。
【0008】つまり、燃焼状態検出装置として、燃焼光
センサ、燃焼圧力センサ(筒内圧センサ)、空燃比セン
サ、燃焼温度センサ、振動センサ、イオン電流センサ等
を燃焼室42に配置する。その結果、これらセンサにて
燃焼状態を検出することにより、機関の燃焼が運転状態
に応じて最適となるように燃料噴射弁47の噴射量を制
御して最適な混合気を燃焼室42に供給したり、点火プ
ラグ48を制御して最適な時期に点火することなどがで
きる。このため、出力向上、燃費低減、有害排気ガス成
分の低減、低振動化、低騒音化などを図ることができ
る。
【0009】又、燃焼状態制御装置として、燃料噴射
弁、空気噴射弁、圧縮比可変装置、第2点火プラグ等を
燃焼室42に配置する。その結果、運転状態に応じて成
層燃焼制御、燃焼室乱れ強度制御、圧縮比制御、多段燃
焼制御を行うことが可能となり、より一層の出力向上、
燃費低減、有害排気ガス成分の低減、低振動化、低騒音
化等を図ることができる。
【0010】さらに、その他の装置として、燃焼室内ガ
ス採取装置を燃焼室42に配置する。その結果、機関圧
縮行程時に燃焼室内の高圧ガスを採取して、該高圧ガス
を機関本体や機関が搭載されている自動車本体に装備し
ている各種デバイスに利用できる。該デバイスとして
は、例えば、高圧ガス利用による微粒化燃料噴射弁、車
高を制御するエアサスペンション、高圧ガスを排気管に
噴射する2次空気噴射装置、高圧ガスをエネルギーとす
るエアモータなどがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、燃焼室4
2に各種検出装置,制御装置等を設ければ有益な効果が
得られるが、現在市販されている自動車等に搭載されて
いる火花点火式内燃機関において燃焼室に取り付けられ
ている装置は図16,17に示すように点火プラグ48
だけである。
【0012】前述した各種検出装置や制御装置等を該機
関の燃焼室42に装着することを考えると、図18,1
9のように燃焼室42に装置取り付けのための取り付け
穴が必要になるが、吸気ポート43、排気ポート44、
冷却水通路49、隣の燃焼室42A,42B等との干渉
があり、簡単に装着穴を設けることができない状態にあ
る。もちろん、研究レベルでは、特別にヘッド本体を製
作したり、単気筒式の試験用エンジンを用いることや、
多気筒エンジンの特定の一気筒のみに特別の工夫を凝ら
して該各種燃焼状態検出装置や制御装置等を装着し実験
を行っているが、これを市販機関に適用するのは困難で
ある。
【0013】そこで、この発明は、上記事情に鑑みてな
されたもので、各種燃焼状態検出装置、燃焼状態制御装
置等を内燃機関に特別に取り付け穴を加工することなく
容易に装着できる点火プラグを提供することを目的とし
ている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、導電性材料よりなり、外周面を点火プラグの内燃機
関への取り付け面とし、かつ先端部に接地電極部を有す
る外筒と、前記外筒の内方に配置され、内周面を被装着
物の取り付け面とした内筒と、導電性材料よりなり、前
記外筒と内筒との間において当該外筒および内筒の長手
方向に延設され、一端に露出する高電圧供給部を有する
とともに、他端に前記外筒の接地電極部に対し対向配置
される放電電極部を有する電極部材と、少なくとも前記
外筒と電極部材との間に介在され、両者を電気的に絶縁
分離する絶縁部材とを備えた内燃機関用点火プラグをそ
の要旨とする。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における電極部材を筒状をなしているものとした
内燃機関用点火プラグをその要旨とする。請求項3に記
載の発明は、請求項1に記載の発明における外筒と内筒
とを一体化した内燃機関用点火プラグをその要旨とす
る。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における外筒の外周面にねじ部を設けた内燃機関
用点火プラグをその要旨とする。請求項5に記載の発明
は、請求項1に記載の発明における内筒の内周面にねじ
部を設けた内燃機関用点火プラグをその要旨とする。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、外筒の外周面
が内燃機関への取り付け面となり点火プラグが内燃機関
に取り付けられる。この内燃機関の装着状態において、
外筒の接地電極部と電極部材の放電電極部とが燃焼室の
中に配置され、電極部材の高電圧供給部から高電圧が供
給されて接地電極部と放電電極部との間で点火が行われ
る。一方、内筒の内周面が被装着物の取り付け面となり
被装着物が点火プラグに取り付けられる。このように、
点火プラグの内筒内に被装着物が取り付けられ、内燃機
関に特別な加工をすることなく、該機関の燃焼室に被装
着物が容易に装着できる。ここで、被装着物としては、
各種燃焼状態検出装置や燃焼状態制御装置等が挙げられ
る。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、電極部材が筒状をなしてい
るので、機械的強度が強い。請求項3に記載の発明によ
れば、請求項1に記載の発明の作用に加え、外筒と内筒
とが一体化され、外筒と内筒との間隙が一定に保たれ
る。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、外筒の外周面のねじ部によ
り点火プラグが内燃機関に容易に取り付けられる。請求
項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作
用に加え、内筒の内周面のねじ部により被装着物が容易
に取り付けられる。
【0020】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を具体化した第1実施例
を図面に従って説明する。
【0021】図1には、本実施例の点火プラグ1を示
し、図1(b)は点火プラグ1の正面図を示し、図1
(a)は点火プラグ1の平面図、即ち、図1(b)のA
矢視方向からの図を示す。さらに、図2には点火プラグ
1を下面から見た斜視図を示す。尚、図1(b)におい
て同図中、右側には点火プラグ1の正面図を、左側には
点火プラグ1の断面図を示す。
【0022】本点火プラグ1は、上面および下面が開口
した円筒状をなしている。即ち、中心部に貫通孔2が形
成され、同貫通孔2内に各種装置が装着できるようにな
っている。又、図2に示すように、点火プラグ1は2つ
のスパークギャップ部B1,B2を有している。
【0023】以下、点火プラグ1を詳細に説明してい
く。図3には点火プラグ1の詳細な立体構造図を示す。
尚、図3は一部断面図で示されている。
【0024】点火プラグ1は、円筒状金属ハウジング3
と、電極部材としての円筒状金属電極4と、該円筒状金
属ハウジング3と該円筒状金属電極4との電気的絶縁を
行う絶縁部材としての円筒状インシュレータ5により構
成されている。
【0025】円筒状金属ハウジング3の構造を図4に示
す。円筒状金属ハウジング3は、ステンレスよりなり、
内筒6と外筒7とを備えた2重管構造となっている。内
筒6と外筒7とは上端部にて連結され、一体化されてい
る。このようにして、外筒7と内筒6との間隙は一定に
保たれている。又、内筒6と外筒7とは円筒状をなし、
外筒7は内筒6に比べ長くなっている。外筒7の外周面
には雄ねじ部8が設けられ、図1(b)に示すように、
雄ねじ部8により該点火プラグ1を内燃機関のヘッド本
体9に装着することができるようになっている。図4に
おいて内筒6の内周面には雌ねじ部10が設けられ、各
種燃焼状態検出装置、燃焼状態制御装置等が螺入できる
ようになっている。又、外筒7の先端面(下端面)に
は、帯状の接地電極部11,12が突設されている。つ
まり、接地電極部11,12は、外筒7の端面から下方
に延び、さらに、外筒7の中心側に折り曲げられてい
る。
【0026】又、円筒状金属ハウジング3の上部には六
角ねじ部13が形成され、六角ねじ部13を工具で締め
付けて点火プラグ1をヘッド本体9に固定できるように
なっている。金属ハウジング3の上部には、内筒6と外
筒7との間において上下に貫通する2つの貫通孔14,
15が形成されている。
【0027】円筒状金属電極4の構造を図5に示す。円
筒状金属電極4は、ニッケル合金製の所定厚さの板材よ
りなる。円筒形状をなす金属電極本体16に対し、その
先端部(下端部)には帯状の高電圧放電電極部17,1
8が突設されている。つまり、高電圧放電電極部17,
18は、金属電極本体16の端面から下方に延び、円筒
状の金属電極本体16の中心側に折り曲げられ、さら
に、下方に折り曲げられている。又、金属電極本体16
の上端部には高電圧供給部としての帯状の電極ターミナ
ル部19,20が上方に延び、さらに、その先端部は外
方に折り曲げられている。
【0028】円筒状インシュレータ5の構造を図6に示
す。円筒状インシュレータ5はアルミナ磁器等の絶縁材
料よりなり、円筒状金属電極4の高電圧放電電極部1
7,18の先端部と電極ターミナル部19,20の先端
部を除いた、円筒状金属電極4の内側と外側を覆う構造
となっている。
【0029】この図6に示す円筒状金属電極4を覆った
円筒状インシュレータ5が、図3に示すように、金属ハ
ウジング3の下側開口部から金属ハウジング3の内筒6
と外筒7との間に挿入され、かしめて収納されている。
このとき、金属ハウジング3の貫通孔14,15から円
筒状金属電極4の電極ターミナル部19,20が突出
し、かつ、電極ターミナル部19,20の先端部がイン
シュレータ5から露出している。この電極ターミナル部
19,20の露出部分にて外部から高電圧が供給され
る。又、図2に示すように、円筒状金属ハウジング3の
接地電極部11と円筒状金属電極4の高電圧放電電極部
17とが所定のスパークギャップを介して対向配置され
ている。より詳しくは、水平方向に延びる接地電極部1
1の上面と、垂直(鉛直)方向に延びる高電圧放電電極
部17の下面とが対向している。同様に、円筒状金属ハ
ウジング3の接地電極部12と円筒状金属電極4の高電
圧放電電極部18とが所定のスパークギャップを介して
対向配置されている。より詳しくは、水平方向に延びる
接地電極部12の上面と、垂直(鉛直)方向に延びる高
電圧放電電極部18の下面とが対向している。
【0030】又、図3に示すように、電極ターミナル部
19,20の露出部と円筒状金属ハウジング3の上面と
の電気的リークを防止するために、電極ターミナル部1
9,20の露出部と円筒状金属ハウジング3の上面との
距離LをスパークギャップGに対して充分大きな値とし
ている。より具体的には、例えば、L>5〜10・G程
度である。
【0031】次に、このように構成した点火プラグ1の
作用を説明する。図7に示すように、燃料噴射弁21を
用意する。この燃料噴射弁21は円筒形状をなし、外周
部に雄ねじ部22が形成されている。そして、点火プラ
グ1の内筒6の雌ねじ部10に燃料噴射弁21の雄ねじ
部22を螺入することにより点火プラグ1に燃料噴射弁
21を装着する。さらに、図1(b)に示すように、内
燃機関のヘッド本体9に設けたねじ孔(雌ねじ部)に点
火プラグ1の外筒7の雄ねじ部8を螺入することにより
点火プラグ1をヘッド本体9を装着する。このとき、点
火プラグ1における電極部11,12,17,18は内
燃機関の燃焼室内に配置されるとともに、点火プラグ1
の電極ターミナル部19,20の先端部はヘッド本体9
から外部に露出している。
【0032】そして、点火プラグ1の円筒状金属電極4
の電極ターミナル部19,20から高電圧が供給され、
円筒状金属電極4の高電圧放電電極部17と円筒状金属
ハウジング3の接地電極部11との間、および、高電圧
放電電極部18と接地電極部12との間で、火花放電が
行われる。このように、点火プラグ1の先端において高
電圧火花放電が行われる。その結果、内燃機関の燃焼室
で混合気が着火・爆発する。
【0033】このとき、点火プラグ1に装着した燃料噴
射弁21は、点火プラグ1で点火する前に駆動され燃焼
室に燃料を噴射供給することにより成層燃焼が行われ、
燃費向上が図られるとともに有害排気ガスの低減が図ら
れる。尚、燃料噴射弁21が点火プラグ1に装着された
場合には、吸気ポートに装着された燃料噴射弁47が省
略される場合がある。
【0034】又、燃焼状態制御装置としての燃料噴射弁
21の代わりに、各種装置を点火プラグ1に装着でき
る。より具体的には、図8(a)に示す燃焼状態制御装
置としての空気噴射弁23や図8(b)に示す燃焼状態
検出装置としての燃焼光センサ24や図8(c)に示す
燃焼状態検出装置としての筒内圧センサ25や図8
(d)に示す燃焼状態検出装置としての空燃比センサ2
6や図8(e)に示す燃焼状態検出装置としての燃焼温
センサ27が装着できる。ここで、空気噴射弁23には
雄ねじ部23aが、燃焼光センサ24には雄ねじ部24
aが、筒内圧センサ25には雄ねじ部25aが、空燃比
センサ26には雄ねじ部26aが、燃焼温センサ27に
は雄ねじ部27aがそれぞれ設けられ、これら雄ねじ部
23a,24a,25a,26a,27aは点火プラグ
1の雌ねじ部10と螺合するようになっている。
【0035】図8(a)に示す空気噴射弁23を点火プ
ラグ1に装着することにより、筒内スワールを発生させ
て燃焼改善を図るとともに、有害排気ガスの低減を図る
ことができる。又、図8(b)に示す燃焼光センサ24
を点火プラグ1に装着することにより、着火時期を検出
して最適点火制御を行い燃費の向上を図ることができ
る。さらに、図8(c)に示す筒内圧センサ25を点火
プラグ1に装着することにより、燃焼圧力の挙動やノッ
クを検出し最適燃焼制御により有害排気ガスの低減や燃
費の向上を図ることができる。又、図8(d)に示す空
燃比センサ26を点火プラグ1に装着することにより、
筒内空燃比制御を行い燃焼空燃比制御を行うことができ
る。さらに、図8(e)に示す燃焼温センサ27を点火
プラグ1に装着することにより、燃焼温度制御を行うこ
とができる。
【0036】このとき、円筒状の点火プラグ1では、内
筒6内に各種装置を装着できるため次のような利点があ
る。即ち、火花点火式内燃機関の燃焼は、点火プラグに
より混合気に点火した瞬間より始まる。そして、点火プ
ラグの放電によりプラグギャップ間に火炎核が生成し、
そこから火炎が燃焼室全体に伝播するというプロセスに
よって燃焼が生ずる。従って、点火点は、燃焼にとって
起点(中心)ともいえる大変重要な部分である。それゆ
え、点火プラグ近傍の混合気流動、乱れ強さ、混合気濃
度、温度、圧力等は燃焼全体に大きな影響を与える。こ
のような背景において、本実施例の円筒状の点火プラグ
1を用いれば火花点火式内燃機関の燃焼にとって最も重
要な部分である燃焼の起点(中心)の燃焼状態を検出し
たり燃焼状態を制御することが可能となる。換言すれ
ば、図18,19のような従来方式では、燃焼の起点
(中心)から離れた部分の燃焼状態を検出したり制御す
ることになるため、上述したような効果が得られない。
【0037】このように本実施例の内燃機関用点火プラ
グ1は、導電性材料よりなり、外周面を点火プラグの内
燃機関への取り付け面とし、かつ先端部に接地電極部1
1,12を有する外筒7と、外筒7の内方に配置され、
内周面を被装着物(燃料噴射弁21等)の取り付け面と
した内筒6と、導電性材料よりなり、外筒6と内筒7と
の間において当該外筒7および内筒6の長手方向に延設
され、一端に露出する電極ターミナル部(高電圧供給
部)19,20を有するとともに、他端に外筒7の接地
電極部11,12に対し対向配置される放電電極部1
7,18を有する円筒状金属電極(電極部材)4と、外
筒7と円筒状金属電極4との間および内筒6と円筒状金
属電極4との間に介在され、両者を電気的に絶縁分離す
る円筒状インシュレータ(絶縁部材)5とを備えた。よ
って、この円筒状の点火プラグ1を火花点火式内燃機関
に設ければ、該機関に特別な被装着物を取り付けるため
の穴を加工をすることなく、該機関の燃焼室に各種燃焼
状態検出装置や燃焼状態制御装置等を容易に装着でき
る。
【0038】又、円筒状金属電極(電極部材)4は外筒
7および内筒6の長手方向に延設された筒状をなしてい
る。その結果、機械的強度を強くすることができる。さ
らに、外筒7と内筒6とを一体化したので、容易に外筒
7と内筒6との間隙を一定に保つことができる。
【0039】又、外筒7の外周面に雄ねじ部8を設けた
ので、点火プラグ1を容易に内燃機関に取り付けること
ができる。さらに、内筒6の内周面に雌ねじ部10を設
けたので、被装着物(燃料噴射弁21等)を容易に点火
プラグに取り付けることができる。
【0040】又、燃焼に関して最も重要な燃焼の起点
(中心)の燃焼状態の検出、燃焼状態制御ができ、該火
花点火式内燃機関の出力向上、燃費低減、有害排気ガス
成分の低減、振動低減、騒音低減等を図ることが可能と
なる。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0041】本実施例を図9に示す。本実施例の円筒状
金属電極4においては、縦方向に千鳥状スリット28
a,28bが設けられている。即ち、上面から下方に延
びるスリット28aと下面から上方に延びるスリット2
8bとが円周方向に交互に形成されている。このスリッ
ト28a,28bにより、円筒状金属電極4とそれを覆
う円筒状インシュレータ5との熱膨張差による破損が防
止できる。尚、このスリット28a,28bは櫛歯状に
形成してもよい。 (第3実施例)次に、第3実施例を第2実施例との相違
点を中心に説明する。
【0042】本実施例を図10に示す。円筒状金属電極
4の横方向に千鳥状にスリット29a,29bが設けら
れている。即ち、図中、左端部に連結部を有するスリッ
ト29aと右端部に連結部を有するスリット29bとが
上下方向に交互に形成されている。このスリット29
a,29bにより、円筒状金属電極4とそれを覆う円筒
状インシュレータ5との熱膨張差による破損が防止でき
る。 (第4実施例)次に、第4実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0043】本実施例を図11に示す。本実施例の円筒
状金属電極4においては、高電圧放電電極部17,18
と電極ターミナル部19,20を除く円筒状の金属電極
本体30を薄い金属箔にて形成している。この金属電極
本体30は、図12に示すように、板状の金属箔を丸め
て筒状にし、さらに、両端面を電気的溶接又はレーザ溶
接にて結合することにより製造される。
【0044】本実施例においても、第2、第3実施例と
同様に、円筒状インシュレータ5で覆われる円筒状の金
属電極本体30を薄い箔とすることで熱膨張差による円
筒状インシュレータ5の破損を防止することができる。 (第5実施例)次に、第5実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0045】本実施例を図13に示す。本実施例の点火
プラグ1では、電極ターミナル部19,20の露出部と
円筒状金属ハウジング3の上面との電気的リークを防止
するために、電極ターミナル部19,20の露出部と円
筒状金属ハウジング3の上面との距離Lをスパークギャ
ップGに対して充分大きな値としている。より具体的に
は、例えば、L>5〜10・G程度である。さらに、距
離L間で沿面距離が長くなるように円筒状インシュレー
タ5の上部露出部31を凹凸のある形状(波形形状)と
している。 (第6実施例)次に、第6実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0046】本実施例を図14に示す。本実施例では円
筒状インシュレータ5において、円筒状金属電極4に対
し内側のインシュレータ部5aと外側のインシュレータ
部5bに分割して製作されている。
【0047】この場合、内側のインシュレータ部5aと
外側のインシュレータ部5bの接合面(合わせ面)にお
いて円筒状金属電極4と円筒状金属ハウジング3との間
で電気的リークが生じないよう、接合面の各接合長さL
1,L2,L3をスパークギャップGに対して充分に大
きな値としている。より具体的には、例えば、L1>5
〜10・G、L2>5〜10・G、L3>2〜3・Gと
している。 (第7実施例)次に、第7実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0048】本実施例を図15に示す。本実施例では第
1実施例での円筒状金属電極4の代わりに、図15に示
す2本の棒状の金属電極32を用いている。そして、こ
の棒状の金属電極32の下端部が高電圧放電電極部1
7,18となり、上端部が電極ターミナル部19,20
となっている。
【0049】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、上記各実施例では、スパークギャ
ップ部(放電電極部17と接地電極部11の空隙、放電
電極部18と接地電極部12の空隙)を2ケ設けたが、
1ケでも、3ケ以上でもよい。
【0050】又、内筒6と外筒7とは別体構造でもよ
く、外筒7は導電性材料よりなり、外周面を点火プラグ
の内燃機関への取り付け面とし、かつ先端部に接地電極
部を有するものとし、内筒は絶縁体でもよく、その内周
面が被装着物の取り付け面となっていればよい。内筒が
絶縁体よりなる場合には、インシュレータ(絶縁部材)
は外筒7と金属電極4との間に介在され、両者を電気的
に絶縁分離ものであればよい。
【0051】さらに、上記実施例では外筒7の外周面に
雄ねじ部8を設けるとともに内筒6の内周面に雌ねじ部
10を設けたが、雄ねじ部8や雌ねじ部10は必ずしも
必要でなく、外筒7の外周面に雄ねじ部8を設けること
なく外筒7の外周面を内燃機関の穴に圧入固定したり、
内筒6の内周面に雌ねじ部10を設けることなく内筒6
の内周面に被装着物を圧入固定してもよい。
【0052】さらには、被装着物としては、図7,8に
示したものの他、振動センサ、イオン電流センサ等の燃
焼状態検出装置や圧縮比可変装置、第2点火プラグ等の
燃焼状態制御装置や燃焼室内ガス採取装置等でもよい。
【0053】又、内筒6と外筒7は、円筒形状以外にも
その断面が三角や四角等の角形の筒状であってもよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、各種燃焼状態検出装置、燃焼状態制御装置
等を内燃機関に特別に取り付け穴を加工することなく容
易に装着できる優れた効果を発揮する。
【0055】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、強度を強くすることができ
る。請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の
発明の効果に加え、外筒と内筒とを一体化したので、容
易に外筒と内筒との間隙を一定に保つことができる。
【0056】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、点火プラグを容易に内燃機
関に取り付けることができる。請求項5に記載の発明に
よれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、被装着物
を容易に点火プラグに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の点火プラグを示し、(a)は点火プラ
グの平面図、(b)は点火プラグの正面図である。
【図2】点火プラグを下面から見た斜視図である。
【図3】点火プラグの斜視図である。
【図4】円筒状金属ハウジングの斜視図である。
【図5】円筒状金属電極の斜視図である。
【図6】円筒状インシュレータの斜視図である。
【図7】点火プラグと燃料噴射弁とを示す分解斜視図で
ある。
【図8】各種の被装着物を示し、(a)は空気噴射弁の
斜視図、(b)は燃焼光センサの斜視図、(c)は筒内
圧センサの斜視図、(d)は空燃比センサの斜視図、
(e)は燃焼温センサの斜視図である。
【図9】第2実施例の円筒状金属電極の斜視図である。
【図10】第3実施例の円筒状金属電極の斜視図であ
る。
【図11】第4実施例の円筒状金属電極の斜視図であ
る。
【図12】第4実施例の円筒状金属電極の製造を説明す
るための斜視図である。
【図13】第5実施例の点火プラグの斜視図である。
【図14】第6実施例の円筒状インシュレータの斜視図
である。
【図15】第7実施例の金属電極の斜視図である。
【図16】従来技術を説明するための内燃機関の燃焼室
構造断面図である。
【図17】従来技術を説明するための内燃機関の燃焼室
の下面図である。
【図18】従来技術を説明するための内燃機関の燃焼室
構造断面図である。
【図19】従来技術を説明するための内燃機関の燃焼室
の下面図である。
【符号の説明】
1…点火プラグ、4…電極部材としての円筒状金属電
極、5…絶縁部材としての円筒状インシュレータ、6…
内筒、7…外筒、8…雄ねじ部、10…雌ねじ部、11
…接地電極部、12…接地電極部、17…放電電極部、
18…放電電極部、19…高電圧供給部としての電極タ
ーミナル部、20…高電圧供給部としての電極ターミナ
ル部、21…燃料噴射弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料よりなり、外周面を点火プラ
    グの内燃機関への取り付け面とし、かつ先端部に接地電
    極部を有する外筒と、 前記外筒の内方に配置され、内周面を被装着物の取り付
    け面とした内筒と、 導電性材料よりなり、前記外筒と内筒との間において当
    該外筒および内筒の長手方向に延設され、一端に露出す
    る高電圧供給部を有するとともに、他端に前記外筒の接
    地電極部に対し対向配置される放電電極部を有する電極
    部材と、 少なくとも前記外筒と電極部材との間に介在され、両者
    を電気的に絶縁分離する絶縁部材とを備えたことを特徴
    とする内燃機関用点火プラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関用点火プラグ
    において、前記電極部材は筒状をなしている内燃機関用
    点火プラグ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の内燃機関用点火プラグ
    において、前記外筒と内筒とを一体化した内燃機関用点
    火プラグ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の内燃機関用点火プラグ
    において、前記外筒の外周面にねじ部を設けた内燃機関
    用点火プラグ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の内燃機関用点火プラグ
    において、前記内筒の内周面にねじ部を設けた内燃機関
    用点火プラグ。
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