JP2005124627A - カミソリ刃の加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】刃先形成に研削加工が省略でき、且つ刃先表面が平滑で機能劣化もなく、鋭利さを保つことができるカミソリ刃の加工方法を提供することにある。
【解決手段】抜き後のカミソリ刃2の先端2aにレーザ3,3を照射して溶融させる同時に加圧(例えば5気圧程度)された空気流4.4を溶融部位に吹き付けて表面張力による盛り上がりを抑制する。この状態でレーザ照射を止めると盛り上がり部が形成されることなく、荒れていた剪断面を平滑化して、鋭利な刃先を得ることができるのである。
【選択図】図1

Description

本発明は、カミソリ刃の加工方法に関するものである。
従来、電気カミソリの刃先角度形成を行う場合には、エッチング加工を行って傾斜角を付けた後、先端を検索加工して刃先を得ていた(特許文献1)。また金属板を打ち抜いて刃を形成したときに刃先に発生するカエリを除去する際に、レーザを照射して溶解除去若しくは分解除去する方法があった(特許文献2)。
特開昭52−128749号公報(公報第1頁左欄5行乃至第13行) 特公平8−8945号公報(公報第2頁第3欄第20行乃至第37行)
ところで、従来のエッチング方法では、廃液処理が問題となる。また最終の刃先形成に研削加工しているため、バリ(カエリ)除去が必要となる。
また後者のカエリ除去にレーザを用いて溶融分解させる方法では、溶融部位が盛り上がり、刃先の鋭利さ保つことができない。
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、刃先形成に研削加工が省略でき、且つ刃先表面が平滑で機能劣化もなく、鋭利さを保つことができるカミソリ刃の加工方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、カミソリ刃用金属材を剪断加工してカミソリ刃を得る工程と、この剪断加工の抜きバリ部位の剪断面を加熱溶融させるとともに同時に表面張力により発生する溶融部位の盛り上がりを平滑化して刃先を形成する工程とからなることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、刃先形成に研削加工が省略でき、且つ刃先表面が平滑で機能劣化もなく、鋭利さを保つことができるカミソリ刃を得ることができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記金属材として複数の金属層により形成された金属板を用い、刃先先端となる部位には周囲より融点の低い材料からなる金属層を位置させ、該金属層のみを加熱溶融させることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、カミソリ刃の母体となる金属層への熱影響を少なくすることができる。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、上記金属材として複数の金属層により形成された金属板を用い、表面の層を高周波誘導加熱に溶融させることを特徴とする。
請求項3の発明によれば表面の層のみを簡単に溶融させることができ、母体となる金属層への熱影響を少なくできる。
請求項4の発明では、請求項1の発明において、前記剪断面付近にレーザ照射して剪断面付近の刃材を加熱溶融させることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、剪断面付近の刃材のみを溶融させることが簡単にできる。
請求項5の発明では、請求項1乃至4の何れかの発明において、溶融状態の金属材の流れを外力で制御して平滑した刃先を形成することを特徴とする。
請求項5の発明によれば、平滑化のための力の制御が容易に行える。
請求項6の発明では、請求項5の発明において、表面張力によって発生する上記溶融部位の盛り上がりを平滑するように上記溶融部位に気体を吹き付けることを特徴とする。
請求項6の発明によれば、溶融部位の盛り上がり抑制が容易に行える。
請求項7の発明では、請求項5の発明において、表面張力によって発生する溶融部位の盛り上がりを電気力で平滑するように上記溶融部位に電気力を作用させることを特徴とする。
請求項7の発明によれば、溶融部位の酸化等を考慮せずに、溶融部位の盛り上がり抑制が容易に行える。
本発明は、刃先形成に研削加工が省略でき、且つ刃先表面が平滑で機能劣化もなく、鋭利さを保つことができるカミソリ刃を得ることができるという効果がある。
以下本発明を実施形態により説明する。
(実施形態1)
本実施形態は電気カミソリのカミソリ刃の加工に係るものであって、図1(a)に示すように素材である金属材(例えばステンレス系金属板)1を抜き加工して所定の刃形状に打ち抜いて得たカミソリ刃2の剪断面の先端(バリ部先端)2aを刃先として使用するに当たり、鍛造で残された剪断面を平滑化して刃付けを図1(b)の工程で行う。
この工程では、図において抜き後のカミソリ刃2の先端2aにレーザ3,3を照射して溶融させる。このレーザ3,3は金属材を溶融させることができるエネルギーを持つものが使用される。このレーザ3,3の照射により先端2a部位は溶融することになり、この溶融により溶融部位が表面張力により盛り上がることになる。このまま冷却されれば先端2aに盛り上がり部が形成されるため、本実施形態では、レーザ照射によって溶融させると同時に加圧(例えば5気圧程度)された空気流4.4を溶融部位に吹き付けて表面張力による盛り上がりを抑制する。この状態でレーザ照射を止めると盛り上がり部が形成されることなく、荒れていた剪断面が平滑化され、鋭利な刃先を得ることができるのである。
ここで、レーザ3の先端2aへの照射角度は真横(0°)が理想的であるが、実際には隣接する刃によって真横からの照射不可能であり、また最大限に横方向から照射することを想定すると、水平軸に対して図2(a)に示すように±45°の範囲で設定して照射することが適切といえる。図1(b)の例では0°〜−45°の範囲で下方から先端2aに照射している。
一方空気4を吹き付ける角度は、溶融部位の流動促進を考えると、斜め上方からの空気吹き付けが有効であるが、レーザ照射と同様に隣接する刃との干渉を避け、且つ表面を凹化させて平滑化する効果がある角度を想定すると、水平軸に対して図2(b)に示すように45°〜80°程度に設定して吹き付けることが適切といえる。90°付近、つまりカミソリ刃2の側面に平行する方向では上記の効果は期待できない。
尚空気の吹き付けの代わりに吸引を行ってそのときの空気流4’を溶融部位に当てる場合には上記の吹き付け方向とは逆方向となり、またその吸引角度は−45°〜−80°程度が適切な角度となる。
而して本実施形態によれば、先端2aの剪断面に盛り上がりが生じさせることなく荒れた剪断面の平滑化が図れ、研削加工を行うことなく鋭利な刃先を形成することができるのである。
(実施形態2)
上述の実施形態1では溶融部位の表面張力による盛り上がりを抑制する方法としては、空気の吹き付け(吸引)により行っているが、本実施形態では、図3に示すようにカミソリ刃2を+極、このカミソリ刃2近傍に配置した電極5を−極としてカミソリ刃2と電極5との間に電源6により10kV以上の電圧を印加して静電気力を働かせ、カミソリ刃2の溶融部位をターゲット側(カミソリ刃2側)に吸引することで表面張力による盛り上がりを抑制し、剪断面の平滑化を図っている。尚溶融は実施形態1と同様にレーザ照射を用いれば良い。
(実施形態3)
上記実施形態1又は2のカミソリ刃2は金属材を抜き加工しただけのものであるが、本実施形態の方法では所定形状のカミソリ刃の母体を形成した後、図4に示すように母体7となる金属材(例えばステンレス系金属)より融点の低くメッキしやすいニッケルのような金属材からなる表層8を母体7表面にメッキにより形成してカミソリ刃2を得、先端2aを溶融させる際に内層である母体7より低融点の表層8のみを溶融させ、カミソリ刃2の母体7となる金属材料への熱影響を少なくする点に特徴がある。この場合レーザ照射で溶融させる方法でも良いが、本実施形態では誘導加熱を採用している。つまり図6に示すようにカミソリ刃2の近傍に誘導コイル9を配置して、誘導コイル9に2kHz以上の高周波電流を流すことで、表層8に誘導電流10を集中させて表層8を発熱させ溶融させることで、内層である母体7への熱影響を小さくすることができる。
尚溶融部位の平滑化の手段としては実施形態1の空気の吹き付けや吸引や、実施形態2の静電気力を用いれば良い。
実施形態1の工程説明図である。 (a)は同上のレーザ照射角度の説明図、(b)は同上の空気吹き付け(吸引)角度の説明図である。 実施形態2の説明図である。 実施形態3に用いるカミソリ刃の断面図である。 同上における溶融方法の説明図である。
符号の説明
1 金属材
2 カミソリ刃
2a 先端
3 レーザ
4 空気流

Claims (7)

  1. カミソリ刃用金属材を剪断加工してカミソリ刃を得る工程と、この剪断加工の抜きバリ部位の剪断面を加熱溶融させるとともに同時に表面張力により発生する溶融部位の盛り上がりを平滑化して刃先を形成する工程とからなることを特徴とするカミソリ刃の加工方法。
  2. 上記金属材として複数の金属層により形成された金属板を用い、刃先先端となる部位には周囲より融点の低い材料からなる金属層を位置させ、該金属層のみを加熱溶融させることを特徴とする請求項1記載のカミソリ刃の加工方法。
  3. 上記金属材として複数の金属層により形成された金属板を用い、表面の層を高周波誘導加熱に溶融させることを特徴とする請求項1記載のカミソリ刃の加工方法。
  4. 前記剪断面付近にレーザ照射して剪断面付近の刃材を加熱溶融させることを特徴とする請求項1記載のカミソリ刃の加工方法。
  5. 溶融状態の金属材の流れを外力で制御して平滑した刃先を形成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載のカミソリ刃の加工方法。
  6. 表面張力によって発生する上記溶融部位の盛り上がりを平滑するように上記溶融部位に気体を吹き付けることを特徴とする請求項5記載のカミソリ刃の加工方法。
  7. 表面張力によって発生する溶融部位の盛り上がりを電気力で平滑するように上記溶融部位に電気力を作用させることを特徴とする請求項5記載のカミソリ刃の加工方法。
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