JP2005124015A - 移動体通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 国際ローミングしている移動機に迷惑電話をかけないようにする。
【解決手段】 移動機21が海外網20に国際ローミングしているとき、その在圏しているVLR24のVLR番号が自網10のHLR15に記録されている。移動機21への着信呼があったとき、HLRに記録されているVLR番号に基づいて時刻サーバー16により移動機21の在圏エリアの現地時刻を算出し、発信者に通知する。発信者は、通知された現地時刻を勘案し、接続、切断又はボイスメールを選択する。これにより、時差に起因する迷惑電話を防止することができる。また、移動機21のユーザーは、発信者に在圏エリアの現地時刻を通知するか否かを設定することができ、非通知とした場合には、通常の発信シーケンスが行われる
【選択図】 図1

Description

本発明は、国際ローミングサービスに対応した移動体通信システムに関する。
一台の携帯電話で複数の国や地域で通信を行うことができる国際ローミングサービスが行われている。このサービスに加入しているユーザーは、その携帯電話を用いて海外から自国に電話をかけたり、あるいは、逆に海外にいるときに自国からの電話を受けたりする国際通話を行う場合が多い。
国際通話を行う場合には、発信者の属する地域と着信者の属する国や地域との間に時差があるために、不用意に電話をして相手先に迷惑をかけてしまうことがある。
そこで、このような問題を解決することのできる携帯電話が提案されている(特許文献1)。
この提案されている携帯電話は、各国及び地域間の時差情報を記憶する時差記憶手段と、その携帯電話ユーザーの登録地情報を記憶する登録地記憶手段と、無線基地局から送信される地域情報を受信する受信手段と、前記地域情報と前記登録地情報に基づいて前記時差記憶手段からこれら地域間の時差情報を抽出する時差抽出手段と、この抽出された時差情報と前記登録地記憶手段に記憶された登録地情報に基づいて現在滞在する地域の時刻を算出する時刻算出手段と、この算出された現在地の時刻を通知する手段と、ユーザーにより発呼要求がなされたときに発呼先の電話番号により発呼先地域を認識する発呼先認識手段とを備え、この認識された発呼先地域と現在地との時差情報を前記時差記憶手段から抽出し、該抽出された時差情報と前記算出した現在地の時刻に基づいて前記発呼先地域の時刻を算出し、該算出された発呼先地域の時刻をユーザーに通知して、時差のあるときに発呼相手に迷惑でないかを警告するようにしたものである。
この提案されている携帯電話によれば、発呼先の電話番号から発呼先地域を認識して発呼先地域の時刻を算出し、警報を発することにより、その携帯電話ユーザーが不用意に迷惑電話をかけることを防止することができる。
特開2002−199442号公報
現在導入が進められている第3世代(3G)移動体通信システムにおいては、国内と同じ携帯電話機で、発信番号に国番号を付与したりすることなく、同じ電話番号を使用して国際ローミングサービスを受けることが可能となる。
したがって、ユーザーは、相手が国際ローミング中であるかどうかを知ることができないため、相手が国際ローミング中である場合、時差の関係で着信したくない状況が予想される。
なお、同じ電話番号を使用することができる国際ローミングの場合には、発呼先の電話番号に国番号などが含まれないため、電話番号から発呼先地域を認識することができないため、上記提案されている携帯電話を適用することができない。
そこで、本発明は、同じ電話番号を使用することができる国際ローミングサービスにおいて、相手先の現在時刻を通知することにより、ユーザーが不用意に迷惑電話をかけてしまうことを防止することができる移動体通信システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の移動体通信システムは、国際ローミングに対応した移動体通信システムであって、ホームレジスタに記録されている加入者の位置情報に基づいて加入者の在圏する地域の現在時刻を算出する時刻サーバーと、前記加入者への着信呼があったときに、前記時刻サーバーを用いて加入者の在圏する地域の現在時刻を取得し、当該発信者に対し加入者の在圏する地域の現在時刻を通知する手段とを有するものである。
また、前記加入者が、自己への着信呼があったときに、当該発信者に対し、自己の在圏する地域の現在時刻を通知する処理を実行させるか否かを設定することができるようになされているものである。
さらに、前記加入者の在圏する地域の現在時刻を通知する手段により、前記発信者に対し加入者の在圏する地域の現在時刻を通知した後に、前記発信者に対し、加入者に接続するか否かを選択させる手段を有するものである。
さらにまた、前記発信者は、ボイスメールにメッセージを残すことを選択することができるようになされているものである。
本発明の移動体通信システムによれば、発信者は、相手のユーザーが国外にいることを認識することができるので、緊急でない用件で国外滞在中のユーザーを起こすといった事態を避けることができる。
また、移動機に機能を追加することなく、網側の対応のみで実現することができる。
さらに、在圏エリア時刻を通知する機能のオン/オフをユーザーが選択することができるため、国外にいることを知られたくない場合にも対応可能である。
さらにまた、接続するかどうかの選択権を発信者に与えたので、緊急を要する用件があった場合のみ連絡を受けることができ、お互いにいやな思いをすることがなくなる。
また、緊急でない場合には、ボイスメールにメッセージを残すことも選択することができる。
図1は、本発明の移動体通信システムを含む通信システムの概略構成を示すブロック図である。
この図において、10は本発明の移動体通信システム(以下、単に「自網」という。)、20は海外事業者の移動体通信システム(以下、単に「海外網」とよぶ。)、30は自網10と海外網20とを接続する国際中継網、40は自網10に接続されている固定網である。
自網10において、11は移動機、12は無線基地局、13は移動機11の呼接続制御やサービスの制御を行う移動通信交換局(MSC:Mobile Switching Center)、14はMSC13に設けられ、在圏する加入者の加入者情報を一時的に記憶するビジターロケーションレジスタ(VLR:Visitor Location Register)、15は加入者情報や位置情報(加入者の在圏するVLR番号)を記憶するホームロケーションレジスタ(HLR:Home Location Register)、16は在圏VLR番号に基づいて在圏エリアの現在時刻を算出する時刻サーバー、17は前記国際中継網30と前記MSC13とを接続する関門MSC(G−MSC:Gateway Mobile Switching Center)、18は前記固定網40と前記MSC13とを接続するG−MSCである。
また、海外網20において、21は前記自網10の加入ユーザーの国際ローミングサービスに対応した移動機、22は無線基地局、23はMSC、24はVLR、25は前記国際中継網30と接続するG−MSCである。
このような構成を有する通信システムにおいて、国際ローミングサービスに対応した移動機21の電源が投入されると海外網20に対して位置登録要求が発せられる。この位置登録要求は、基地局22を介して海外網のMSC23及びVLR24に送信されるが、VLR24には移動機21の加入者情報が記録されていないため、移動機21の契約事業者のHLRであるHLR15に対し、位置登録要求が送信される。これにより、HLR15には移動機21が在圏しているVLR24を識別するVLR番号が記録されるとともに、HLR15からVLR24に移動機21のユーザーの加入者情報が送信され、記録される。これにより、移動機21のユーザーは、移動機21を用いて国内と同一の電話番号で海外網20内での通話や国際通話を行うことができる。
本発明においては、国際ローミング中の移動機21に対する発信(移動機21への着信呼)があったときに、発信者に対して移動機21の在圏エリアの現在時刻(在圏エリア時刻)が通知されるのであるが、移動機21のユーザーは、発信者に対し在圏エリア時刻の通知を行うか否かを設定することができる。この設定情報は、例えば、前記自網10のHLR15にそのユーザーの加入者情報として記録される。ユーザーは、移動機21の画面操作により在圏エリア時刻通知を行うか否かの設定を行ったり、あるいは、あらかじめ設定された特定の番号に電話をかけ、その指示にしたがって設定することにより、在圏エリア時刻の通知のオン/オフを記録させることができる。
国際ローミング対応の移動機21に対する発信があったときの処理の概要について、図2を参照して説明する。図2は移動機21に対する発信があったときに自網10において実行される処理の概要を示すフローチャートである。
自網10の加入ユーザーの移動機に対する着信呼があったとき、MSC13(又はG−MSC18)はHLR15を参照してその移動機の在圏エリアに対応するVLR番号を取得する。取得されたVLR番号が海外網20に属するVLR24のものであるときには、海外網20にローミング中の移動機21への発信であると判定し、図2に示す処理が行われる。
まず、MSC13はHLR15の加入者情報を参照して、移動機21のユーザーが発信者への在圏エリア時刻通知機能をオンに設定しているのかオフに設定しているのかを判定する(ステップS1)。その結果、オフとされているときは、発信シーケンスを実行して(S5)、移動機21を呼び出す。
一方、在圏エリア時刻通知機能がオンとされているときは、そのVLR番号を用いて前記時刻サーバー16にアクセスし、そのVLR番号に対応する地域の現在時刻(現地時刻)を取得する(ステップS2)。前記時刻サーバー16は、VLR番号に対応して、その地域の現在時刻を応答するものであり、例えば、各VLR番号に応じてその地域と自網10の地域との時差を記録しておき、自網10の現在時刻に各VLR番号に対応した時差情報とを加算することにより、問い合わせのあったVLR番号に対応する地域の現在時刻を出力するように構成されている。
そして、発信者に対し、時刻サーバー16から取得した移動機21の在圏エリアの現在時刻を通知し(S3)、接続するか否か、あるいは、ボイスメール(留守番電話サービス)にメッセージを残すかを選択させる(S4)。例えば、発信者に対し、音声にて着信ユーザーの現地時刻を通知し、接続する場合は「1」、接続しない場合は「0」、ボイスメールにメッセージを残す場合は「5」など、選択した処理にそれぞれ対応するダイヤル番号を操作することを促す。発信者は、これに応じて、所望の処理を選択する。
選択された処理が、「接続する」であったときは発信シーケンスを実行し(S5)、「接続しない」であったときは切断処理を実行し(S6)、「ボイスメールへ転送」であったときはボイスメールシステムへ接続する(S7)。
在圏エリア時刻通知を行わないときの処理(通常の発信シーケンス)と、在圏エリア時刻通知を行うときの処理について、図3を参照してさらに説明する。
図3の(a)は、在圏エリア時刻通知機能がオフとされているときの処理(前記ステップS5)の概要を示す図である。ここでは、移動機11から国際ローミング対応の移動機21に対する発信があったものとして説明する。
移動機21への着信呼(1)があったとき、MSC13はHLR15に対して、移動機21の在圏位置を問い合わせる(2)。前述のように、移動機21が海外網20に国際ローミングしているものとすると、HLR15には移動機21が在圏している海外網20のVLR24を示すVLR番号が記録されており、HLR15は海外網20のMSC23(VLR24)に対して着信があることを通知し、MSC23までルーチングするための番号を受け取る(3)。前記MSC13は、この番号を用いて、MSC23に対し回線接続要求(4)を送信し、回線接続を確立して通話を可能とする。
このように、国際ローミング対応の移動機21のユーザーが在圏エリア時刻通知機能をオフに設定しているときは、通常の発信シーケンスにより接続される。
図3の(b)は、在圏エリア時刻通知を行うときの処理の概要を示す図である。
前述の場合と同様に、国際ローミング対応の移動機21への着信呼(1)があったとき、MSC13はHLR15に対して、移動機21の在圏位置を問い合わせる(2)。その結果、移動機21が海外網2に国際ローミングしている場合には、前記時刻サーバー16にアクセスし、HLR15に記録されている移動機21の在圏VLR24のVLR番号を用いて在圏エリアの現地時刻を取得する。そして、この現地時刻(3)を前記MSC13に送信する。MSC13では、前記図2のステップS3,S4のとおり、この現地時刻を発信者に通知して(4)、発信者からの選択結果(5)を受信する。そして、該選択結果に応じた処理を行う。例えば、選択結果が「接続する」であるときは、前述の場合と同様に、HLR15から海外網20のMSC23に対して、着信を通知し、ルーチングのための番号を取得し(6)、回線接続要求(7)を送信する。
なお、図3の(a)、(b)においては、移動機11から移動機21に対する発信が行われた場合について説明したが、前記固定網40から移動機21への着信呼が発生したときも、同様に動作することができる。ただし、この場合には、上記におけるMSC13の役割をG−MSC18が担うこととなる。
このように、本発明によれば、国際ローミング対応の移動機21が海外網にローミングしているときに、移動機21に対する発信者に対して現地時刻を通知することにより、迷惑電話をかけることを防止することができる。
また、現地時刻を通知するか否かを移動機21のユーザーが任意に設定することができるため、移動機21のユーザーのプライバシーを保護することもできる。
さらに、現地時刻をみて、ボイスメールにメッセージを残すことができるため、発信者は再度電話をかけ直す必要がなくなる。
なお、上述した実施の形態においては、国内の発信者から海外にいるユーザーに対して発信する場合について説明したが、国外からの着信(発信者が海外)の場合についても、着信ユーザーの現在時刻を発信者に通知するようにすることもできる。すなわち、前記時刻サーバー16から自網10の現在時刻を取得し、それを海外の発信者に通知するようにすればよい。本発明においては、時差を通知するのではなく、時刻サーバーにより現在時刻そのものを取得するようにしているため、発信者側の現在時刻を意識する必要はない。
本発明の移動体通信システムを含む通信システムの概略構成を示すブロック図である。 国際ローミング対応の移動機に対する発信があったときの自網10における処理の流れを示すフローチャートである。 国際ローミング対抗の移動機に対する発信があったときの処理の概要を示す図であり、(a)は在圏エリア時刻通知を行わないときの処理の概要、(b)は在圏エリア時刻通知を行うときの処理の概要を示す図である。
符号の説明
10:本発明の移動体通信システム(自網)、11:移動機、12:基地局、13:移動通信交換局(MSC)、14:ビジターロケーションレジスタ(VLR)、15:ホームロケーションレジスタ(HLR)、16:時刻サーバー、17,18:関門MSC(G−MSC)、20:海外事業者の移動体通信網(海外網)、21:国際ローミング対応の移動機、22:海外網の基地局、23:海外網のMSC、24:海外網のVLR、25:海外網のG−MSC、30:国際中継網、40:固定網

Claims (4)

  1. 国際ローミングに対応した移動体通信システムであって、
    ホームレジスタに記録されている加入者の位置情報に基づいて加入者の在圏する地域の現在時刻を算出する時刻サーバーと、
    前記加入者への着信呼があったときに、前記時刻サーバーを用いて加入者の在圏する地域の現在時刻を取得し、当該発信者に対し加入者の在圏する地域の現在時刻を通知する手段と
    を有することを特徴とする移動体通信システム。
  2. 前記加入者が、自己への着信呼があったときに、当該発信者に対し、自己の在圏する地域の現在時刻を通知する処理を実行させるか否かを設定することができるようになされていることを特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  3. 前記加入者の在圏する地域の現在時刻を通知する手段により、前記発信者に対し加入者の在圏する地域の現在時刻を通知した後に、前記発信者に対し、加入者に接続するか否かを選択させる手段を有することを特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  4. 前記発信者は、ボイスメールにメッセージを残すことを選択することができるようになされていることを特徴とする請求項3に記載の移動体通信システム。
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