JP2005122532A - アクセス制御装置、電子機器および表示装置 - Google Patents

アクセス制御装置、電子機器および表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電子機器の大形化および製造コストの高騰を招くことなく、起動用プログラムを含む各種プログラムを変更し得るアクセス制御装置を提供する。
【解決手段】表示制御装置3の主制御部12と表示制御装置3に接続されるメモリカード4との間において主制御部12のメモリカード4に対するアクセスを制御可能に構成され、主制御部12の起動用プログラムPbを記憶可能な記憶部25と、表示制御装置3がシステムリセット状態になったときに起動用プログラムPbをメモリカード4から読み出して主制御部12が読み出し可能に記憶部25に記憶させた後に主制御部12のリセット状態を解除する制御部22とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器の主制御部と記憶装置との間に配設されて主制御部の記憶装置に対するアクセスを制御するアクセス制御装置、そのアクセス制御装置と主制御部とを備えて構成される電子機器、およびその電子機器と表示部とを備えて構成される表示装置に関するものである。
この種のアクセス制御装置を備えた電子機器として、特開平11−45175号公報にCPU装置10が開示されている。このCPU装置10は、同公報の図1に示すように、CPU11、内部ROM12、起動選択スイッチ13、ROM制御回路14、外部ROMインターフェース15を備えて外部ROM基板16を接続可能に構成されている。この場合、外部ROM基板16には外部ROM17が実装されている。このCPU装置10では、起動選択スイッチ13の操作状態に応じて、ROM制御回路14が内部ROM12および外部ROM17のいずれかにCPU11をアクセスさせる。この場合、このCPU装置10では、内部ROM12は、書き換え可能なフラッシュメモリで構成されて、CPU装置10の仕様変更等に応じて、記憶しているプログラムを書き換え可能に構成されている。また、外部ROM17には、電源投入時にCPU11が実行すべきプログラム(起動用プログラム)と、内部ROM12に書き込むべき各種プログラムと、それらのプログラムを内部ROM12に書き込むためのプログラム(書込み処理用プログラム)とが記憶させられている。
このCPU装置10では、起動選択スイッチ13が「外部ROM」に切り換えられると共に外部ROM基板16(外部ROM17)が外部ROMインターフェース15に装着された状態で電源が投入された際に、ROM制御回路14は、外部ROM17の先頭アドレスを起動アドレスとして指定する。この際に、CPU11は、リセット状態が解除されたときに外部ROMインターフェース15を介して外部ROM17にアクセスして、外部ROM17に記憶されている起動用プログラムを読み出し、その内容に従って起動する。この後、CPU11は、外部ROM17に記憶されている書込み処理用プログラムに従い、内部ROM12に書き込むべき各プログラムを外部ROM17から読み出して内部ROM12に書き込む。これにより、内部ROM12に対する各種プログラムの書き込み(または、書き換え)が完了する。一方、起動選択スイッチ13が「内部ROM」に切り換えられた状態で電源が投入された際には、ROM制御回路14は、内部ROM12の先頭アドレスを起動アドレスとして指定する。この際に、CPU11は、内部ROM12にアクセスして起動用プログラムを読み出し、その内容に従って起動する。この後、CPU11は、内部ROM12に記憶されている各種機能プログラムに従って所定の処理を実行する。
特開平11−45175号公報
ところが、従来のCPU装置10には、以下の問題点がある。すなわち、このCPU装置10では、内部ROM12をフラッシュメモリ等で構成すると共に、外部ROM17に記憶させた起動用プログラムに従って起動したCPU11が外部ROM17から内部ROM12に各種のプログラムを転送することで、起動用プログラムを内部ROM12に書き込む(または、書き換える)ことが可能となっている。この場合、内部ROM12に対する各プログラムの書き込みが完了した後には、内部ROM12内のプログラムに従ってCPU11の起動や各種の処理が実行される。したがって、通常使用時には外部ROM基板16(外部ROM17)が不要となる結果、外部ROM基板16を装着する外部ROMインターフェース15や起動選択スイッチ13なども通常使用時には不要となる。このため、従来のCPU装置10は、通常使用時に不要となる外部ROMインターフェース15や起動選択スイッチ13などの存在に起因して基板サイズが大形化していると共に装置の低コスト化が困難になっているという問題点がある。また、CPU11に内部ROM12を内蔵する必要があるため、CPU11の設計時に、ROM12の容量が固定され、かつ大容量化が困難となっている。
一方、特開平9−114674号公報(同公報の図1,2参照)には、ディスク媒体24に記録されている起動用プログラム(初期動作プログラム)をキャッシュメモリ21に書き込んでCPU11(ホストコンピュータの制御部)に読み出させるハードディスク装置12が開示されている。このハードディスク装置12では、CPU22が、CPU11によって出力されたリセット信号を受信した際に、ステッピングモータ制御部27および読み取り制御部28等を制御してディスク媒体24から起動用プログラムを読み出してキャッシュメモリ21に記憶させる。次に、CPU22は、CPU11に対してアクノレッジ信号を出力する(リセット状態を解除する)。これに応じて、CPU11は、ハードディスク装置12のキャッシュメモリ21から起動用プログラムを読み出して起動する。これにより、起動用プログラムを記憶している専用のROM等をホストコンピュータ内に配設することなく、CPU11を起動させることが可能となる。また、ディスク媒体24に記憶させるプログラムを仕様に応じて書き換えるだけで、CPU11に所望の処理を実行させることが可能となる。
この場合、一般的なハードディスク装置は、例えばIDE(Integrated Device Electronics )インターフェースを介してホストコンピュータに接続される。しかし、同公報にも記載されているように、CPU11が起動用プログラムを読み出して起動する(ブート動作を行う)ためには、メモリインターフェースを介してハードディスク装置12をCPU11に接続する必要がある。しかし、この方式では、ノイズ等による誤作動を防止するために、ハードディスク装置とCPU11との接続距離を通常のIDEインターフェースと比較して極端に短くする必要がある。また、メモリインターフェースを使用するため、接続に必要となる信号線の数が増える結果、基板の製造コストの低減が困難であるという問題点が存在する。さらに、使用するハードディスクは、特殊なインターフェースであるため、一般的に普及しているIDE等のハードディスクに比べ、その製造コストが増大するという問題点も存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、電子機器の大形化および製造コストの高騰を招くことなく、起動用プログラムを含む各種プログラムを変更し得るアクセス制御装置、電子機器および表示装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るアクセス制御装置は、電子機器の主制御部と当該電子機器に接続される記憶装置との間において当該主制御部の当該記憶装置に対するアクセスを制御可能に構成され、前記主制御部の起動用プログラムを記憶可能な記憶部と、前記電子機器がシステムリセット状態になったときに前記起動用プログラムを前記記憶装置から読み出して前記主制御部が読み出し可能に前記記憶部に記憶させた後に当該主制御部のリセット状態を解除する制御部とを備えている。
このアクセス制御装置では、電子機器がシステムリセット状態になったときに、アクセス制御装置の制御部が記憶装置から起動用プログラムを読み出して主制御部が読み出し可能に記憶部に記憶させた後に主制御部のリセット状態を解除する。これにより、記憶装置に起動用プログラムを記憶させておくだけで、この起動用プログラムに従って主制御部を起動させることができる。このため、特開平11−45175号公報に開示されているCPU装置10とは異なり、通常使用時に不要となる部品(CPU装置10における外部ROM基板16や外部ROMインターフェース15など)を不要にできるため、装置の大形化および製造コストの高騰を招くことなく、主制御部の起動に必要な起動用プログラムを容易に変更することができると共に、使用する記憶装置の容量を変更することで容易に大容量化を図ることができる。また、アクセス制御装置の内部に制御部や記憶部を設けたことにより、特開平9−114674号公報に開示されているハードディスク装置12とは異なり、記憶装置を特殊な仕様に変更することなく起動用プログラムを読み出させることができる結果、市場に流通する安価なメモリカードなどを利用することができる。
また、本発明に係る電子機器は、上記のアクセス制御装置と前記主制御部とを備えて前記記憶装置を接続可能に構成され、前記主制御部は、前記アクセス制御装置によって前記リセット状態が解除されたときに前記起動用プログラムを前記記憶部から読み出して起動した後に所定処理を実行可能に構成されている。
この電子機器では、アクセス制御装置によってリセット状態が解除されたときに、主制御部が起動用プログラムを記憶部から読み出して起動した後に所定処理を実行する。これにより、起動用プログラムを記憶させる際にROMライター等が必要となる起動用プログラム専用のROMを不要にできるため、表示装置の製造コストを低減することができる。
さらに、本発明に係る表示装置は、上記の電子機器と表示部とを備え、前記主制御部は、前記所定処理として、前記アクセス制御装置を介して前記記憶装置から読み出した画像データに基づく画像を前記表示部に表示させる画像表示処理を実行する。
この表示装置では、主制御部がアクセス制御装置を介して記憶装置から読み出した画像データに基づいて表示部に画像データに基づく画像を表示させる画像表示処理を所定処理として実行する。これにより、起動用プログラムを記憶させておく記憶装置に、その後に実行される画像表示処理に必要な画像データも記録させておく構成のため、起動用プログラムおよび画像データを別個の記憶装置に記憶させておく構成とは異なり、記憶装置内の各データ(起動用プログラムおよび画像データなど)を書き換えるだけで、表示部に表示させる画像内容およびその表示態様を容易に変更することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るアクセス制御装置、電子機器および表示装置の最良の形態について説明する。
最初に、表示装置1の構成について、図面を参照して説明する。図1に示す表示装置1は、遊技機(一例として、パチンコ台:図示せず)に搭載されて遊技用画像を表示可能に構成された装置であって、表示部2および表示制御装置3を備えて構成されている。表示部2は、一例としてカラー液晶パネルで構成されてパチンコ台における遊技盤の中央部に配設されて、表示制御装置3の制御下で各種の遊技用画像を表示する。表示制御装置3は、本発明に係る電子機器の一例であって、アクセス制御装置11、主制御部および主記憶部13を備えて、メモリカード4を装着可能に構成されている。この場合、メモリカード4は、本発明における記憶装置の一例であって、IDEインターフェースを介して各種電子機器に接続可能なコンパクトフラッシュ(登録商標)カードで構成されている。このメモリカード4には、表示装置1に電源が投入された際に主制御部が最初に読み出して、主制御部12、主記憶装置13、メモリカードコントローラ21の最低限の初期化を実行する起動用プログラムPbや、その他の各種プログラムPd、および表示部2に遊技用画像を表示させるための複数の画像データDp,Dp・・などが記憶されている。
アクセス制御装置11は、本発明に係るアクセス制御装置に相当し、メモリカードコントローラ21、制御部22、I/Fセレクタ23、ROMセレクタ24および記憶部25を備えて構成されている。メモリカードコントローラ21は、DMA(Direct Memory Access)コントローラ部およびPIO(Programmed Input/Output)コントローラ部を備えて構成され、主制御部12によるメモリカード4へのアクセス(各種記録データの読み書き)を制御する。制御部22は、データカウンタ31、アドレスカウンタ32、ステータス保持レジスタ33、LBA(Logical Block Addressing)レジスタ34およびBOOTMAXレジスタ35を備えて、表示装置1がシステムリセット状態となったときに、後述する起動準備処理40(図2参照)を実行する。
I/Fセレクタ23は、主制御部12がリセット状態か否かに応じてメモリカードコントローラ21および制御部22のいずれかのメモリカード4に対する接続を許容する。具体的には、I/Fセレクタ23は、主制御部12がリセット状態のときには、メモリカード4に対する制御部22の接続を許容し、主制御部12のリセット状態が解除されたときには、メモリカード4に対するメモリカードコントローラ21の接続を許容する。ROMセレクタ24は、主制御部12がリセット状態か否かに応じて主制御部12および制御部22のいずれかの記憶部25に対する接続を許容する。具体的には、ROMセレクタ24は、主制御部12がリセット状態のときには、記憶部25に対する制御部22の接続を許容し、主制御部12のリセット状態が解除されたときには、記憶部25に対する主制御部12の接続を許容する。記憶部25は、一例として、起動用プログラムPbを記憶するのに必要最低限の記憶容量を有するSRAMで構成されている。
次に、表示装置1の全体的な動作について、図面を参照して説明する。なお、メモリカード4には、パーソナルコンピュータ等(図示せず)を用いて、起動用プログラムPb、各種プログラムPdおよび画像データDp,Dp・・などが記憶させられているものとする。この表示装置1では、パチンコ台に電源が投入された際に、アクセス制御装置11の制御部22が図2に示す起動準備処理40を開始する。この起動準備処理40では、制御部22は、システムリセット信号が出力されたか否か(システムリセット状態か否か)を監視する(ステップ41)。この際に、例えばパチンコ台の電源部によってシステムリセット信号が出力されてパチンコ台全体がシステムリセット状態になったときには、制御部22は、アクセス制御装置11の内部、およびメモリカード4をリセット状態にする(ステップ42)。次に、制御部22は、データカウンタ31、アドレスカウンタ32およびLBAレジスタ34の値をリセットする(ステップ43)。次いで、制御部22は、システムリセット状態が解除されたか否かを監視し(ステップ44)、解除された際には、アクセス制御装置11の内部およびメモリカード4のリセット状態を解除する(ステップ45)。
次に、制御部22は、リセット状態の解除から所定の待機時間が経過した時点で、メモリカード4からステータスレジスタRsを読み出してステータス保持レジスタ33に記憶させる(ステップ46)。次いで、制御部22は、ステータス保持レジスタ33に記憶させたステータスレジスタRsのうちのビジービットの値が0(BSY=0:ビジーではない)で、ドライブレディビットの値が1(DRDY=1:レディ)となる条件を満たしているか否かを判別する(ステップ47)。この際に、制御部22は、この条件が満たされないとき(メモリカード4の準備が完了していないとき)には、ステップ46に戻ってステータスレジスタRsの読み出し、およびステータス保持レジスタ33への記憶を実行する。一方、ステップ47において両条件が満たされているときには、制御部22は、図3に示す起動用プログラム転送処理50を開始する。
この起動用プログラム転送処理50では、制御部22は、LBAレジスタ34の値とBOOTMAXレジスタ35の値とが一致するか否かを判別する(ステップ51)。この場合、BOOTMAXレジスタ35には、起動用プログラムPbの大きさに応じて規定された値が予め記憶されている。また、LBAレジスタ34は、起動準備処理40におけるステップ43においてリセットされているため、この際に、制御部22は、両値が一致しないと判別する。次に、制御部22は、メモリカード4の内部レジスタにLBAレジスタ値と転送セクタ数(一例として、値=1)とを設定すると共に、メモリカード4にリードコマンドを出力する(ステップ52)。次いで、制御部22は、メモリカード4によって割り込み信号が出力されるまで待機して(ステップ53)、割り込み信号が出力されたときには、データカウンタ31の値を一例として「255」にセットする(ステップ54)。
次に、制御部22は、メモリカード4から起動用プログラムPbを読み出して記憶部25に記憶させる(ステップ55)。具体的には、主制御部12がリセット状態に制御されているため、I/Fセレクタ23によって制御部22のメモリカード4に対する接続が許容され、ROMセレクタ24によって制御部22の記憶部25に対する接続が許容される。また、起動準備処理40におけるステップ43においてアドレスカウンタ32の値がリセットされているため、制御部22は、メモリカード4における先頭アドレスから一例として16ビット分だけ起動用プログラムPbを読み出して記憶部25に記憶させる。次いで、制御部22は、データカウンタ31の値が「0」か否かを判別する(ステップ56)。この際には、上記のステップ54においてデータカウンタ31の値を「255」にセットした直後のため、制御部22は、データカウンタ31の値が「0」ではないと判別する。したがって、制御部22は、データカウンタ31の値を「1」だけ減少させると共に(この例では、データカウンタ31の値を「254」にセットする)、アドレスカウンタ32の値を「2」だけ増加させる(ステップ57)。
次いで、制御部22は、ステップ55に戻ってメモリカード4における所定のアドレス(アドレスカウンタ32に記憶されている値)から16ビット分だけ起動用プログラムPbを読み出して記憶部25に記憶させる。次に、制御部22は、データカウンタ31の値が「254」(すなわち、「0」ではない)と判別し(ステップ56)、データカウンタ31の値を「1」だけ減少させると共に(この例では、データカウンタ31の値を「253」にセットする)、アドレスカウンタ32の値を「2」だけ増加させる(ステップ57)。このように、ステップ55〜57を繰り返して実行することにより、ステップ56においてデータカウンタ31の値が「0」であると判別したときには、制御部22は、LBAレジスタ34の値を「1」だけ増加させると共に(ステップ58)、ステップ51に戻ってLBAレジスタ34の値とBOOTMAXレジスタ35の値とが一致するか否かを判別する。この後、制御部22は、上記のステップ51からステップ58までの一連の処理を繰り返して実行する。
また、メモリカード4からの読み出しおよび記憶部25への記憶が完了して起動用プログラムPb全体が記憶部25に記憶されたときには、LBAレジスタ34の値と、起動用プログラムPbのサイズに応じて規定されたBOOTMAXレジスタ35の値とが一致する。したがって、この際に、制御部22は、ステップ51において、LBAレジスタ34の値とBOOTMAXレジスタ35の値とが一致すると判別し、この起動用プログラム転送処理50を終了して起動準備処理40に戻り、主制御部12のリセット状態を解除する(ステップ48)。この後、制御部22は、ステップ41に戻ってシステムリセット信号が出力されたか否かを監視する。
一方、制御部22によって主制御部12のリセット状態が解除されることにより、I/Fセレクタ23によってメモリカードコントローラ21のメモリカード4に対する接続が許容され、ROMセレクタ24によって主制御部12の記憶部25に対する接続が許容される。また、リセット状態が解除された主制御部12は、ROMセレクタ24を介して記憶部25から起動用プログラムPbを読み出して起動する。この際に、主制御部12は、主記憶部13およびメモリカードコントローラ21の初期化処理を実行した後に、メモリカードコントローラ21を介してメモリカード4から各種のプログラムPdおよび画像データDp,Dp・・を読み出して主記憶部13に記憶させ、本発明における所定処理として、画像データDpに基づく画像を表示させる画像表示処理を実行する。これにより、表示部2に遊技用画像(図示せず)が表示される。
この場合、この表示装置1では、メモリカード4が、IDEインターフェースを介して接続可能な極く一般的な仕様であるため、パーソナルコンピュータなどを用いて、このメモリカード4内の起動用プログラムPbや各種のプログラムPdおよび画像データDpを容易に書き換えることができる。したがって、表示部2に表示させる遊技用画像や、その遊技用画像の表示態様(遊技用画像の表示手順)を変更する際には、パーソナルコンピュータを用いて、変更後の表示態様に対応する起動用プログラムPbや各種のプログラムPdおよび画像データDp,Dp・・をメモリカード4に記憶させる。これにより、そのメモリカード4を装着した表示装置1では、パチンコ台に電源が投入された際に上記の起動準備処理40が実行されて、変更後の遊技用画像が表示部2に表示される。
このように、この表示装置1によれば、表示制御装置3(パチンコ台)がシステムリセット状態になったときに、アクセス制御装置11の制御部22がメモリカード4から起動用プログラムPbを読み出して主制御部12が読み出し可能に記憶部25に記憶させた後に主制御部12のリセット状態を解除することにより、メモリカード4に起動用プログラムPbを記憶させておくだけで、この起動用プログラムPbに従って主制御部12を起動させることができる。このため、特開平11−45175号公報に開示されているCPU装置10とは異なり、通常使用時に不要となる部品(CPU装置10における外部ROM基板16や外部ROMインターフェース15など)を不要にできるため、装置の大形化および製造コストの高騰を招くことなく、主制御部12の起動に必要な起動用プログラムPbを容易に変更することができる。また、アクセス制御装置11内に制御部22や記憶部25を設けたことにより、特開平9−114674号公報に開示されているハードディスク装置12とは異なり、メモリカード4を特殊な仕様に変更することなく起動用プログラムPbを読み出させることができる結果、市場に流通する安価なメモリカードを利用することができる。
また、この表示装置1によれば、アクセス制御装置11によってリセット状態が解除されたときに、主制御部12が起動用プログラムPbを記憶部25から読み出して起動した後に所定処理(この例では、画像表示処理)を実行することにより、起動用プログラムPbを記憶させる際にROMライター等が必要となる起動用プログラム専用のROMを不要にできるため、表示装置1の製造コストを低減することができる。さらに、この表示装置1によれば、主制御部12がアクセス制御装置11を介してメモリカード4から読み出した画像データDp,Dp・・に基づく遊技用画像を表示部2に表示させる画像表示処理を実行することにより、起動用プログラムPbを記憶させておくメモリカード4に、その後に実行される画像表示処理に必要な各種プログラムPdおよび画像データDp,Dp・・も記録させておく構成のため、起動用プログラムPb、各種プログラムPdおよび画像データDp,Dp・・を別個の記憶装置に記憶させておく構成とは異なり、メモリカード4内の各データ(起動用プログラムPb、各種プログラムPdおよび画像データDpなど)を書き換えるだけで、表示部2に表示させる画像内容およびその表示態様を容易に変更することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、上記の例では、本発明における記憶装置として、メモリカード4を例に挙げて説明したが、ハードディスクドライブ装置や、各種の光ディスクおよび光磁気ディスクを再生可能に構成されたドライブ装置などが本発明における記憶装置に含まれる。また、メモリカードについても、上記したコンパクトフラッシュ(登録商標)カードのみならず、各種のカード型ストレージデバイスがこれに含まれる。さらに、上記の例では、パチンコ台に搭載されて遊技用画像を表示する表示装置1に本発明に係るアクセス制御装置を適用したが、本発明はこれに限定されず、パチンコ台以外の各種遊技機に搭載される表示装置はもとより、表示装置以外の各種電子機器にアクセス制御装置を搭載することができる。
表示装置1の構成を示すブロック図である。 起動準備処理40のフローチャートである。 起動用プログラム転送処理50のフローチャートである。
符号の説明
1 表示装置、2 表示部、3 表示制御装置、4 メモリカード、11 アクセス制御装置、12 主制御部、21 メモリカードコントローラ、22 制御部、25 記憶部、40 起動準備処理、50 起動用プログラム転送処理、Dp 画像データ、Pb 起動用プログラム、Pd 各種プログラム

Claims (3)

  1. 電子機器の主制御部と当該電子機器に接続される記憶装置との間において当該主制御部の当該記憶装置に対するアクセスを制御可能に構成され、
    前記主制御部の起動用プログラムを記憶可能な記憶部と、前記電子機器がシステムリセット状態になったときに前記起動用プログラムを前記記憶装置から読み出して前記主制御部が読み出し可能に前記記憶部に記憶させた後に当該主制御部のリセット状態を解除する制御部とを備えているアクセス制御装置。
  2. 請求項1記載のアクセス制御装置と前記主制御部とを備えて前記記憶装置を接続可能に構成され、前記主制御部は、前記アクセス制御装置によって前記リセット状態が解除されたときに前記起動用プログラムを前記記憶部から読み出して起動した後に所定処理を実行可能に構成されている電子機器。
  3. 請求項2記載の電子機器と表示部とを備え、前記主制御部は、前記所定処理として、前記アクセス制御装置を介して前記記憶装置から読み出した画像データに基づく画像を前記表示部に表示させる画像表示処理を実行する表示装置。
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