JP2005121940A - 重合性組成物およびそれを用いたネガ型レジストおよびそれを用いた画像パターン形成方法。 - Google Patents

重合性組成物およびそれを用いたネガ型レジストおよびそれを用いた画像パターン形成方法。 Download PDF

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真樹 菅野
Hiroyuki Yanai
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Abstract

【課題】
エネルギー線、特に光の照射により活性なラジカルを効率よく発生し、ラジカル重合性化合物が極めて短時間で重合しうる高感度な重合性組成物を提供することである。更に、硬化速度が極めて速く、かつエネルギー線によるパターン露光あるいは直接描画に好適に用いることが可能な、特にフォトレジスト材料に好適に用いられるアルカリ現像性を有するネガ型レジスト材料および該ネガ型レジストを用いた画像パターン形成方法を提供する。
【解決手段】
下記一般式(1)で表される光ラジカル重合開始剤(A)、ラジカル重合性化合物(B)、およびアルカリ可溶性樹脂(C)を含んでなる重合性組成物。
一般式(1)
【化1】
Figure 2005121940

(但し、式中R1 およびR2 はそれぞれ独立に、1価の有機残基を表す。但し、R1 およびR2の少なくとも一方は、π電子系官能基もしくはヘテロ原子を含む1価の有機残基である。
R3およびR4はそれぞれ独立に水素原子もしくは1価の有機残基を表す。)





























































































































































Description

本発明は、重合性組成物およびそれを用いたネガ型レジストおよびそれを用いた画像パターン形成方法に関する。さらに詳しくは、エネルギー線、特に光の照射により活性なラジカルを効率よく発生し、ラジカル重合性化合物を短時間に重合させ、あらかじめパターンが記録されたマスクフィルムを介した露光あるいはレーザ光源による直接描画による、例えば液晶ディスプレイ用スぺーサー、ソルダーレジスト、回路基板作成用レジスト、半導体用フォトレジスト、マイクロエレクトロニクス用レジスト、ホログラム材料、各種デバイス等の分野において良好な物性を持った硬化物を得るための重合性組成物およびそれを用いたネガ型レジストおよびそれを用いた画像パターン形成方法に関する。
近年、様々な分野において、感光性樹脂を用いたフォトレジスト法が用いられている。このフォトレジスト法においては、例えば、所望の画像を設けようとする基板表面に、塗工あるいは他の基材からの転写によって感光性樹脂層を形成し、次いで該感光性樹脂層に、原画を介してエネルギー線を照射して露光した後に、未露光部分を溶剤またはアルカリ水溶液による現像処理により除去して、該原画に対応する画像を形成させる方法が通常とられている。このようなフォトレジスト法を用いた例としては、例えば、表示パネル用スペーサーを形成するための材料としてある種のネガ型レジストが開示されている(特許文献1〜3参照)。また、電気・電子部品製造用、プリント基板製造用材料としてある種のネガ型レジストが開示されている(特許文献4〜6参照)。最近では、より高感度なレジスト組成物として、光重合開始剤にある種のO−アシルオキシムエステルを用いたレジスト組成物が知られており、表示パネル用スペーサーを形成するための材料としてある種のネガ型レジストが開示されている(特許文献7参照)。また、電気・電子部品製造用、プリント基板製造用材料としてある種のネガ型レジストが開示されている(特許文献8参照)。また、O−アシルオキシムエステルに類似した構造である、ある種のO−O’−ジアシルグリオキシムも光ラジカル重合開始剤として機能しうることは公知であり(非特許文献1〜3参照)、この分野のネガ型レジストへの応用も考えうるが、公知の構造のままでは良好な吸収特性や感度を有さない。
このように、アシルオキシム構造を有する材料を重合開始剤として使用したネガ型レジスト組成物も提案されつつあるが、近年、生産性の向上や新しく提案される様々なプロセスに対応すべく、レジスト組成物にますます高い機能と新しい機能の付加、特に、より高感度なレジスト組成物が要求される状況にあっては、いずれも十分なものではない。
特開平11−174464号公報 特開2001−226449号公報 特開2002−341531号公報 特開平10−198033号公報 特開2002−236362号公報 特開2002−249644号公報 特開2001−261761号公報 特開2001−302871号公報 Journal of Polymer Science, Polymer Chemistry Edition,10(11),3405(1972) Journal of Polymer Science, Polymer Chemistry Edition,12(11),2553(1974) Sumyu Konghakhoe Chi,9(2),97(1972)
本発明の目的は、エネルギー線、特に光の照射により活性なラジカルを効率よく発生し、ラジカル重合性化合物が極めて短時間で重合しうる高感度な重合性組成物を提供することである。本発明の更なる目的は、硬化速度が極めて速く、かつエネルギー線によるパターン露光あるいは直接描画に好適に用いることが可能な、特にフォトレジスト材料に好適に用いられるアルカリ現像性を有するネガ型レジスト材料および該ネガ型レジストを用いた画像パターン形成方法を提供することである。
本発明者らは、以上の諸問題点を考慮し解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った。即ち本発明は、
(a) 下記一般式(1)で表される光ラジカル重合開始剤(A)、ラジカル重合性化合物(B)、およびアルカリ可溶性樹脂(C)を含んでなる重合性組成物に関する。
一般式(1)
Figure 2005121940
(但し、式中R1 およびR2 はそれぞれ独立に、1価の有機残基を表し、また、R1 とR2 は一体となって相互に結合した環状構造であってもよい。但し、R1 およびR2の少なくとも一方は、π電子系官能基もしくはヘテロ原子を含む1価の有機残基である。
R3およびR4はそれぞれ独立に水素原子もしくは1価の有機残基を表す。)
(b) (a)項記載の重合性組成物を含んでなるネガ型レジストに関する。
(c) (b)項記載のネガ型レジストを基材上に積層し、部分的にエネルギー線を露光し硬化させ、未露光の部分をアルカリ現像液によって除去する画像パターンを形成する方法に関する。
本発明の重合性組成物は、エネルギー線、特に光の照射により活性なラジカルを効率よく発生し、ラジカル重合性化合物が短時間で重合しうる高感度な重合性組成物である。したがって、フォトレジスト材料に好適に用いられる高感度なネガ型レジストおよび該ネガ型レジストを用いた画像パターン形成方法を提供することができた。
本発明について詳細に説明する。
[光ラジカル重合開始剤(A)]
本発明の光ラジカル重合開始剤について説明する。本発明の光ラジカル重合開始剤は、前記一般式(1)で表される、オキシムエステル基が隣接したO, O‘−ジアシルグリオキシム構造を有することが特徴である。一般式(1)中、置換基R1およびR2は1価の有機残基を表す。1価の有機残基としては、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、置換基を有してもよいアルコキシル基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアシルオキシ基、置換基を有してもよいアルキルスルファニル基、置換基を有してもよいアリールスルファニル基、置換基を有してもよいアルキルスルフィニル基、置換基を有してもよいアリールスルフィニル基、置換基を有してもよいアルキルスルホニル基、置換基を有してもよいアリールスルホニル基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいカルバモイル基、置換基を有してもよいスルファモイル基、置換基を有してもよいアミノ基、置換基を有してもよいホスフィノイル基、置換基を有してもよい複素環基等が挙げられる。但し、R1およびR2の少なくとも一方は、π電子系官能基もしくはヘテロ原子を含む1価の有機残基である。
置換基を有してもよいアルキル基としては、炭素数1〜30のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、オクダデシル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、1−エチルペンチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、2−エチルヘキシル基、フェナシル基、1−ナフトイルメチル基、2−ナフトイルメチル基、4−メチルスルファニルフェナシル基、4−フェニルスルファニルフェナシル基、4−ジメチルアミノフェナシル基、4−シアノフェナシル基4−メチルフェナシル基、2−メチルフェナシル基、3−フルオロフェナシル基、3−トリフルオロメチルフェナシル基、3−ニトロフェナシル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアリール基としては、炭素数6〜30のアリール基が好ましく、フェニル基、ビフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、9−アンスリル基、9−フェナントリル基、1−ピレニル基、5−ナフタセニル基、1−インデニル基、2−アズレニル基、9−フルオレニル基、ターフェニル基、クオーターフェニル基、o−、m−、およびp−トリル基、キシリル基、o−、m−、およびp−クメニル基、メシチル基、ペンタレニル基、ビナフタレニル基、ターナフタレニル基、クオーターナフタレニル基、ヘプタレニル基、ビフェニレニル基、インダセニル基、フルオランテニル基、アセナフチレニル基、アセアントリレニル基、フェナレニル基、フルオレニル基、アントリル基、ビアントラセニル基、ターアントラセニル基、クオーターアントラセニル基、アントラキノリル基、フェナントリル基、トリフェニレニル基、ピレニル基、クリセニル基、ナフタセニル基、プレイアデニル基、ピセニル基、ペリレニル基、ペンタフェニル基、ペンタセニル基、テトラフェニレニル基、ヘキサフェニル基、ヘキサセニル基、ルビセニル基、コロネニル基、トリナフチレニル基、ヘプタフェニル基、ヘプタセニル基、ピラントレニル基、オバレニル基等がある。
置換基を有してもよいアルケニル基としては、炭素数2〜10のアルケニル基が好ましく、例えば、ビニル基、アリル基、スチリル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアルキニル基としては、炭素数2〜10のアルキニル基が好ましく、例えば、エチニル基、プロピニル基、プロパルギル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアルコキシル基としては、炭素数1〜30のアルコキシル基が好ましく、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ヘキシルオキシキ、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基、エトキシカルボニルメチル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニルメチルオキシ基、アミノカルボニルメチルオキシ基、N, N−ジブチルアミノカルボニルメチルオキシ基、N−メチルアミノカルボニルメチルオキシ基、N−エチルアミノカルボニルメチルオキシ基、N−オクチルアミノカルボニルメチルオキシ基、N−メチル−N−ベンジルアミノカルボニルメチルオキシ基、ベンジルオキシ基、シアノメチルオキシ基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアリールオキシ基としては、炭素数6〜30のアリールオキシ基が好ましく、例えば、フェニルオキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、2−クロロフェニルオキシ基、2−メチルフェニルオキシ基、2−メトキシフェニルオキシ基、2−ブトキシフェニルオキシ基、3−クロロフェニルオキシ基、3−トリフルオロメチルフェニルオキシ基、3−シアノフェニルオキシ基、3−ニトロフェニルオキシ基、4−フルオロフェニルオキシ基、4−シアノフェニルオキシ基、4−メトキシフェニルオキシ基、4−ジメチルアミノフェニルオキシ基、4−メチルスルファニルフェニルオキシ基、4−フェニルスルファニルフェニルオキシ基等がある。
置換基を有してもよいアシルオキシ基としては、炭素数2〜20のアシルオキシ基が好ましく、例えば、アセチルオキシ基、プロパノイルオキシ基、ブタノイルオキシ基、ペンタノイルオキシ基、トリフルオロメチルカルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、1−ナフチルカルボニルオキシ基、2−ナフチルカルボニルオキシ基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアルキルスルファニル基としては、炭素数1〜20のアルキルスルファニル基が好ましく、例えば、メチルスルファニル基、エチルスルファニル基、プロピルスルファニル基、イソプロピルスルファニル基、ブチルスルファニル基、ヘキシルスルファニル基、シクロヘキシルスルファニル基、オクチルスルファニル基、2−エチルヘキシルスルファニル基、デカノイルスルファニル基、ドデカノイルスルファニル基、オクタデカノイルスルファニル基、シアノメチルスルファニル基、メトキシメチルスルファニル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアリールスルファニル基としては、炭素数6〜30のアリールスルファニル基が好ましく、例えば、フェニルスルファニル基、1−ナフチルスルファニル基、2−ナフチルスルファニル基、2−クロロフェニルスルファニル基、2−メチルフェニルスルファニル基、2−メトキシフェニルスルファニル基、2−ブトキシフェニルスルファニル基、3−クロロフェニルスルファニル基、3−トリフルオロメチルフェニルスルファニル基、3−シアノフェニルスルファニル基、3−ニトロフェニルスルファニル基、4−フルオロフェニルスルファニル基、4−シアノフェニルスルファニル基、4−メトキシフェニルスルファニル基、4−メチルスルファニルフェニルスルファニル基、4−フェニルスルファニルフェニルスルファニル基、4−ジメチルアミノフェニルスルファニル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアルキルスルフィニル基としては、炭素数1〜20のアルキルスルフィニル基が好ましく、例えば、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基、ブチルスルフィニル基、ヘキシルスルフィニル基、シクロヘキシルスルフィニル基、オクチルスルフィニル基、2−エチルヘキシルスルフィニル基、デカノイルスルフィニル基、ドデカノイルスルフィニル基、オクタデカノイルスルフィニル基、シアノメチルスルフィニル基、メトキシメチルスルフィニル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアリールスルフィニル基としては、炭素数6〜30のアリールスルフィニル基が好ましく、例えば、フェニルスルフィニル基、1−ナフチルスルフィニル基、2−ナフチルスルフィニル基、2−クロロフェニルスルフィニル基、2−メチルフェニルスルフィニル基、2−メトキシフェニルスルフィニル基、2−ブトキシフェニルスルフィニル基、3−クロロフェニルスルフィニル基、3−トリフルオロメチルフェニルスルフィニル基、3−シアノフェニルスルフィニル基、3−ニトロフェニルスルフィニル基、4−フルオロフェニルスルフィニル基、4−シアノフェニルスルフィニル基、4−メトキシフェニルスルフィニル基、4−メチルスルファニルフェニルスルフィニル基、4−フェニルスルファニルフェニルスルフィニル基、4−ジメチルアミノフェニルスルフィニル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアルキルスルホニル基としては、炭素数1〜20のアルキルスルホニル基が好ましく、例えば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、ヘキシルスルホニル基、シクロヘキシルスルホニル基、オクチルスルホニル基、2−エチルヘキシルスルホニル基、デカノイルスルホニル基、ドデカノイルスルホニル基、オクタデカノイルスルホニル基、シアノメチルスルホニル基、メトキシメチルスルホニル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアリールスルホニル基としては、炭素数6〜30のアリールスルホニル基が好ましく、例えば、フェニルスルホニル基、1−ナフチルスルホニル基、2−ナフチルスルホニル基、2−クロロフェニルスルホニル基、2−メチルフェニルスルホニル基、2−メトキシフェニルスルホニル基、2−ブトキシフェニルスルホニル基、3−クロロフェニルスルホニル基、3−トリフルオロメチルフェニルスルホニル基、3−シアノフェニルスルホニル基、3−ニトロフェニルスルホニル基、4−フルオロフェニルスルホニル基、4−シアノフェニルスルホニル基、4−メトキシフェニルスルホニル基、4−メチルスルファニルフェニルスルホニル基、4−フェニルスルファニルフェニルスルホニル基、4−ジメチルアミノフェニルスルホニル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアシル基としては、炭素数2〜20のアシル基が好ましく、例えば、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、トリフルオロメチルカルボニル基、ペンタノイル基、ベンゾイル基、1−ナフトイル基、2−ナフトイル基、4−メチルスルファニルベンゾイル基、4−フェニルスルファニルベンゾイル基、4−ジメチルアミノベンゾイル基、4−ジエチルアミノベンゾイル基、2−クロロベンゾイル基、2−メチルベンゾイル基、2−メトキシベンゾイル基、2−ブトキシベンゾイル基、3−クロロベンゾイル基、3−トリフルオロメチルベンゾイル基、3−シアノベンゾイル基、3−ニトロベンゾイル基、4−フルオロベンゾイル基、4−シアノベンゾイル基、4−メトキシベンゾイル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基としては、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基が好ましく、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、デシルオキシカルボニル基、オクタデシルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、トリフルオロメチルオキシカルボニル基、1−ナフチルオキシカルボニル基、2−ナフチルオキシカルボニル基、4−メチルスルファニルフェニルオキシカルボニル基、4−フェニルスルファニルフェニルオキシカルボニル基、4−ジメチルアミノフェニルオキシカルボニル基、4−ジエチルアミノフェニルオキシカルボニル基、2−クロロフェニルオキシカルボニル基、2−メチルフェニルオキシカルボニル基、2−メトキシフェニルオキシカルボニル基、2−ブトキシフェニルオキシカルボニル基、3−クロロフェニルオキシカルボニル基、3−トリフルオロメチルフェニルオキシカルボニル基、3−シアノフェニルオキシカルボニル基、3−ニトロフェニルオキシカルボニル基、4−フルオロフェニルオキシカルボニル基、4−シアノフェニルオキシカルボニル基、4−メトキシフェニルオキシカルボニル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいカルバモイル基としては、総炭素数1〜30のカルバモイル基が好ましく、例えば、N−メチルカルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、N−プロピルカルバモイル基、N−ブチルカルバモイル基、N−ヘキシルカルバモイル基、N−シクロヘキシルカルバモイル基、N−オクチルカルバモイル基、N−デシルカルバモイル基、N−オクタデシルカルバモイル基、N−フェニルカルバモイル基、N−2−メチルフェニルカルバモイル基、N−2−クロロフェニルカルバモイル基、N−2−イソプロポキシフェニルカルバモイル基、N−2−(2−エチルヘキシル)フェニルカルバモイル基、N−3−クロロフェニルカルバモイル基、N−3−ニトロフェニルカルバモイル基、N−3−シアノフェニルカルバモイル基、N−4−メトキシフェニルカルバモイル基、N−4−シアノフェニルカルバモイル基、N−4−メチルスルファニルフェニルカルバモイル基、N−4−フェニルスルファニルフェニルカルバモイル基、N−メチル−N−フェニルカルバモイル基、N、N−ジメチルカルバモイル基、N、N−ジブチルカルバモイル基、N、N−ジフェニルカルバモイル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいスルファモイル基としては、総炭素数0〜30のスルファモイル基が好ましく、例えば、スルファモイル基、N−アルキルスルファモイル基、N−アリールスルファモイル基、N、N−ジアルキルスルファモイル基、N、N−ジアリールスルファモイル基、N−アルキルーN−アリールスルファモオイル基等が挙げられる。より具体的には、N−メチルスルファモイル基、N−エチルスルファモイル基、N−プロピルスルファモイル基、N−ブチルスルファモイル基、N−ヘキシルスルファモイル基、N−シクロヘキシルスルファモイル基、N−オクチルスルファモイル基、N−2−エチルヘキシルスルファモイル基、N−デシルスルファモイル基、N−オクタデシルスルファモイル基、N−フェニルスルファモイル基、N−2−メチルフェニルスルファモイル基、N−2−クロロフェニルスルファモイル基、N−2−メトキシフェニルスルファモイル基、N−2−イソプロポキシフェニルスルファモイル基、N−3−クロロフェニルスルファモイル基、N−3−ニトロフェニルスルファモイル基、N−3−シアノフェニルスルファモイル基、N−4−メトキシフェニルスルファモイル基、N−4−シアノフェニルスルファモイル基、N−4−ジメチルアミノフェニルスルファモイル基、N−4−メチルスルファニルフェニルスルファモイル基、N−4−フェニルスルファニルフェニルスルファモイル基、N−メチル−N−フェニルスルファモイル基、N,N−ジメチルスルファモイル基、N,N−ジブチルスルファモイル基、N,N−ジフェニルスルファモイル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアミノ基としては、総炭素数0〜50のアミノ基が好ましく、例えば、−NH2,N−アルキルアミノ基、N−アリールアミノ基、N−アシルアミノ基、N−スルホニルアミノ基、N,N−ジアルキルアミノ基、N,N−ジアリールアミノ基、N−アルキルーN−アリールアミノ基、N、N−ジスルホニルアミノ基等が挙げられる。より具体的には、N−メチルアミノ基、N−エチルアミノ基、N−プロピルアミノ基、N−イソプロピルアミノ基、N−ブチルアミノ基、N−t―ブチルアミノ基、N−ヘキシルアミノ基、N−シクロヘキシルアミノ基、N−オクチルアミノ基、N−2−エチルヘキシルアミノ基、N−デシルアミノ基、N−オクタデシルアミノ基、N−ベンジルアミノ基、N−フェニルアミノ基、N−2−メチルフェニルアミノ基、N−2−クロロフェニルアミノ基、N−2−メトキシフェニルアミノ基、N−2−イソプロポキシフェニルアミノ基、N−2−(2−エチルヘキシル)フェニルアミノ基、N−3−クロロフェニルアミノ基、N−3−ニトロフェニルアミノ基、N−3−シアノフェニルアミノ基、N−3−トリフルオロメチルフェニルアミノ基、N−4−メトキシフェニルアミノ基、N−4−シアノフェニルアミノ基、N−4−トリフルオロメチルフェニルアミノ基、N−4−メチルスルファニルフェニルアミノ基、N−4−フェニルスルファニルフェニルアミノ基、N−4−ジメチルアミノフェニルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基、N、N−ジメチルアミノ基、N、N−ジエチルアミノ基、N、N−ジブチルアミノ基、N、N−ジフェニルアミノ基、N、N−ジアセチルアミノ基、N、N−ジベンゾイルアミノ基、N、N−(ジブチルカルボニル)アミノ基、N、N−(ジメチルスルホニル)アミノ基、N、N−(ジエチルスルホニル)アミノ基、N、N−(ジブチルスルホニル)アミノ基、N、N−(ジフェニルスルホニル)アミノ基等が挙げられる。
置換基を有してもよいホスフィノイル基としては、総炭素数2〜50のホスフィノイル基が好ましく、例えば、ジメチルホスフィノイル基、ジエチルホスフィノイル基、ジプロピルホスフィノイル基、ジフェニルホスフィノイル基、ジメトキシホスフィノイル基、ジエトキシホスフィノイル基、ジベンゾイルホスフィノイル基、ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)ホスフィノイル基等が挙げられる。
置換基を有してもよい複素環基としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子を含む、芳香族あるいは脂肪族の複素環が好ましい。例えば、チエニル基、ベンゾ[b]チエニル基、ナフト[2,3−b]チエニル基、チアントレニル基、フリル基、ピラニル基、イソベンゾフラニル基、クロメニル基、キサンテニル基、フェノキサチイニル基、2H−ピロリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、インドリジニル基、イソインドリル基、3H−インドリル基、インドリル基、1H−インダゾリル基、プリニル基、4H−キノリジニル基、イソキノリル基、キノリル基、フタラジニル基、ナフチリジニル基、キノキサニリル基、キナゾリニル基、シンノリニル基、プテリジニル基、4aH−カルバゾリル基、カルバゾリル基、β−カルボリニル基、フェナントリジニル基、アクリジニル基、ペリミジニル基、フェナントロリニル基、フェナジニル基、フェナルサジニル基、イソチアゾリル基、フェノチアジニル基、イソキサゾリル基、フラザニル基、フェノキサジニル基、イソクロマニル基、クロマニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、インドリニル基、イソインドリニル基、キヌクリジニル基、モルホリニル基、チオキサントリル基等がある。
さらに、前述した置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、置換基を有してもよいアルコキシル基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアシルオキシ基、置換基を有してもよいアルキルスルファニル基、置換基を有してもよいアリールスルファニル基、置換基を有してもよいアルキルスルフィニル基、置換基を有してもよいアリールスルフィニル基、置換基を有してもよいアルキルスルホニル基、置換基を有してもよいアリールスルホニル基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいカルバモイル基、置換基を有してもよいスルファモイル基、置換基を有してもよいアミノ基、置換基を有してもよい複素環基の水素原子はさらに他の置換基で置換されていても良い。
そのような置換基としては、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン基、メトキシ基、エトキシ基、tert−ブトキシ基等のアルコキシル基、フェノキシ基、p−トリルオキシ基等のアリールオキシ基、メトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシルオキシ基、アセチル基、ベンゾイル基、イソブチリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、メトキサリル基等のアシル基、メチルスルファニル基、tert−ブチルスルファニル基等のアルキルスルファニル基、フェニルスルファニル基、p−トリルスルファニル基等のアリールスルファニル基、メチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基等のアルキルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、モルホリノ基、ピペリジノ基等のジアルキルアミノ基、フェニルアミノ基、p−トリルアミノ基等のアリールアミノ基、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、ドデシル基等のアルキル基、フェニル基、p−トリル基、キシリル基、クメニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェナントリル基等のアリール基等の他、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ホルミル基、メルカプト基、スルホ基、メシル基、p−トルエンスルホニル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリメチルシリル基、ホスフィニコ基、ホスホノ基、トリメチルアンモニウミル基、ジメチルスルホニウミル基、トリフェニルフェナシルホスホニウミル基等が挙げられる。
さらに、R1およびR2の置換基の一部が、共有結合で結ばれていてもよい。例えば、以下のような構造がある。
Figure 2005121940
これら置換基R1、R2において、一方は、一般式(1)の骨格に光増感効果を与えるために、π電子系官能基もしくはヘテロ原子を含む1価の有機残基である必要がある。π電子系官能基とは、アリール環、複素環、ビニル基・カルボニル基・スルホニル基・フォスフォニル基などの不飽和二重結合などである。また、ヘテロ原子とは、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子、ハロゲン原子などである。さらに、好ましい、R1、R2の少なくとも一方は、アリール環、複素環、カルボニル基を含む有機残基が挙げられる。π電子系官能基もしくはヘテロ原子は、直接、一般式(1)の基本骨格に結合してよいし、アルキル基などの置換基として存在してもよい。
R1、R2のもう一方は、π電子系官能基もしくはヘテロ原子を含む1価の有機残基であってもよいし、そうでなくてもよい。好ましくは置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよい複素環基等が挙げられ、さらに好ましくは、メチル基、エチル基、ブチル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−フェニルスルファニルフェニル基、4−メトキシ−1−ナフチル基、4−フェニルスルファニルベンゾイル基、4−メトキシ−1−ナフトイル基、N−エチル−3−カルバゾイル基、6−ベンゾイル−N−エチル−3−カルバゾイル基等が挙げられるが、本発明はこれらの例に限定されるわけではない。
一般式(1)中の置換基R3、R4は、互いに独立に、水素原子もしくは1価の有機残基を表す。1価の有機残基とは、前記R1、R2の有機残基として挙げたものが同様に挙げられる。R3、R4は同一の置換基であってもよいし、異なった置換基であってもよい。
これら置換基R3、R4において、好ましくは置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよいホスフィニル基等が挙げられ、さらに好ましくはメチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、フェニル基、アセチル基、ベンゾイル基、ジフェニルホスフィニル基等が挙げられるが、本発明はこれらの例に限定されるわけではない。
したがって本発明に該当する光ラジカル重合開始剤の具体例としては、
(R1=アルキル、R2=アリール、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−フェニル−1,2−プロパンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(1−ナフチル)−1,2−プロパンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−フェニル−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−メトキシ−1−ナフチル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ジプロピオニル−1−フェニル−1,2−プロパンジオングリオキシム、O,O‘−ジブチリル−1−フェニル−1,2−プロパンジオングリオキシム、O,O‘−ジイソブチリル−−1−フェニル−1,2−プロパンジオングリオキシム、O,O‘−ジバレリル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ジヘキサノイル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ジオクタノイル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ジデカノイル−1−(4−エトキシ−1−ナフチル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ジラウロイル−1−(4−エトキシ−1−ナフチル)−1,2−ペンタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(9−アンスリル)−1,2−プロパンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(1−ピレニル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−ビフェニル)−1,2−プロパンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(2−ナフチル)−2−フェナシル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジプロピオニル−1−(p−トリル)−1,2−ヘキサンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(トリフルオロメチルカルボニル)−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(2,4,6−トリメチル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アリール、R3、R4=アルキル)
O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(1−ナフチル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(1−ナフチル)−2−ビフェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(1−ナフチル)−2−(p−トリル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−メトキシ−1−ナフチル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジプロピオニル−1−(2−ナフチル)−2−(2−ナフチル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(1−ナフチル)−2−(4−フェニルスルファニルフェニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジオクタノイル−1−(4−メチルスルファニルフェニル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−メトキシフェニル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1,2−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アリール、R3、R4=アリール)
O,O‘−ジベンゾイル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1,2−ビス(1−ナフチル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジ(2−メチルベンゾイル)−1,2−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アリール、R3、R4=アシル)
O,O‘−ジ(アセチルカルボニル)−1,2−ジフェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジ(アセチルカルボニル)−1−(1−ナフチル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジ(アセチルカルボニル)−1−(4−メトキシフェニル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジ(アセチルカルボニル)−1−(4−シアノフェニル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジ(アセチルカルボニル)−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(1−ナフチル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジ(アセチルカルボニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジ(アセチルカルボニル)−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−(4−メトキシフェニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジ(ベンゾイルカルボニル)−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジ(アセチルカルボニル)−1−(4−メトキシ−1−ナフチル)−2−(4−ビフェニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジ(アセチルカルボニル)−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−(1−ナフチル)−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アリール、R3、R4=ホスフィニル)
O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1,2−ジフェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジエトキシホスフィノイル)−1−(1−ナフチル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジメシチルホスフィノイル)−1−(4−メトキシ−1−ナフチル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−(4−ジエチルアミノフェニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(1−ナフチル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(4−シアノフェニル)−2−(2−ナフチル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(3−シアノフェニル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2−フェニル−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アルケニル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(1−ナフチル)−2−ビニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−ブトキシフェニル)−2−アリル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(1−ナフチル)−2−スチリル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(4−メトキシ−1−ナフチル)−2−アリル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジ(アセチルカルボニル)−1−(1−ナフチル)−2−アリル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(1−ナフチル)−2−ビニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(トリフルオロメチルカルボニル)−1−(2−ナフチル)−2−アリル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−ビニル−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アルキニル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−エチニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−プロピニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−プロパルギル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(1−ナフチル)−2−エチニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(アセチルカルボニル)−1−(4−メトキシ−1−ナフチル)−2−プロピニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(4−シアノフェニル)−2−プロパルギル−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アルコキシ、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−メトキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−エトキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−プロピルオキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−ブトキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−オクチルオキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−ドデシル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−メトキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(アセチルカルボニル)−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−エトキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−メトキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アリールオキシ、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−フェノキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−フェノキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(アセチルカルボニル)−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−フェノキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−フェノキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アシルオキシ、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−ベンゾイルオキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(1−ナフチル)−2−アセチルオキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−(4−メトキシフェニル)−2−プロパノイルオキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(4−メトキシ−1−ナフチル)−2−トリフルオロメチルカルボニルオキシ−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アルキルスルファニル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(4−メトキシフェニル)−2−メチルスルファニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−エチルスルファニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−(1−ナフチル)−2−ブチルスルファニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−メチルスルファニル−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アリールスルファニル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−フェニルスルファニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(4−メトキシ−1−ナフチル)−2−(1−ナフチルスルファニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−フェニル−2−(2−メトキシフェニルスルファニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジエトキシホスフィノイル)−1−(1−ナフチル)−2−(3−シアノフェニルスルファニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アルキルスルフィニル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジプロパノイル−1−(4−フェノキシフェニル)−2−メチルスルフィニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−エチルスルフィニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジプロパノイルカルボニル−1−(2−ナフチル)−2−ブチルスルフィニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルスルフィニル−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アリールスルフィニル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(4−ジエチルアミノフェニル)−2−フェニルスルフィニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−フェニル−2−(1−ナフチルスルフィニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−(3−ニトロフェニルスルフィニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジメシチルホスフィノイル)−1−(p−トリル)−2−(2−ナフチルスルフィニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アルキルスルホニル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ビス(トリフルオロメチルカルボニル)−1−(4−ジブチルアミノフェニル)−2−メチルスルホニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(2−ナフチル)−2−エチルスルホニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−(3−シアノフェニル)−2−ブチルスルホニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(4−メチルスルファニルフェニル)−2−オクチルスルホニル−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アリールスルホニル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−フェニル−2−フェニルスルホニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(1−ナフチル)−2−(1−ナフチルスルホニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジプロパノイルカルボニル−1−(4−メチルスルファニルフェニル)−2−フェニルスルホニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−フェニル−2−(4−シアノフェニルスルホニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アシル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−アセチル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(1−ナフトイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−(4−メトキシ−1−ナフチル)−2−ベンゾイル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジエトキシホスフィノイル)−1−(4−シアノフェニル)−2−(4−ジメチルアミノベンゾイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−(4−メトキシ−1−ナフトイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−(トリフルオロメチルカルボニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アルキル、R2=アシル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−ベンゾイル−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(4−ジフェニルアミノベンゾイル)−1,2−ペンタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−(1−ナフトイル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジベンゾイルホスフィノイル)−1−(3−シアノベンゾイル)−1,2−ヘキサンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アルコキシカルボニル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(1−ナフチル)−2−メトキシカルボニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−エトキシカルボニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−(4−ジエチルアミノフェニル)−2−フェノキシカルボニル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジエトキシホスフィノイル)−1−(3−シアノフェニル)−2−(1−ナフチルオキシ)カルボニル−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=カルバモイル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジブタノイル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−(N,N−ジメチルカルバモイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(4−エトキシ−1−ナフチル)−2−(N,N−ジフェニルカルバモイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジプロパノイルカルボニル−1−フェニル−2−(N−3−シアノフェニルカルバモイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジメシチルホスフィノイル)−1−フェニル−2−(N,N−ジメチルカルバモイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=スルファモイル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(1−ナフチル)−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(4−ビフェニル)−2−(N,N−ジフェニルスルファモイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−(N−メチル−N−フェニルスルファモイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジエトキシホスフィノイル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(N,N−ジエチルスルファモイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=アミノ、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−フェニル−2−(N,N−ジフェニルアミノ)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(2−ナフチル)−2−(N,N−ジメチルアミノ)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−(N,N−ジトリルアミノ)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジフェニルホスフィノイル)−1−(4−メチルフェニル)−2−(N,N−ジブチルアミノ)−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アリール、R2=ホスフィノイル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−2−(ジベンゾイルホスフィノイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(1−ナフチル)−2−(ジエトキシホスフィノイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−フェニル−2−(ジメシチルホスフィノイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(ジベンゾイルホスフィノイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アルキル、R2=ホスフィノイル、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジプロパノイル−1−(ジベンゾイルホスフィノイル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−(ジメシチルホスフィノイル)−1,2−ヘキサンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(ジフェニルホスフィノイル)−1,2−ペンタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(ジエトキシホスフィノイル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、、
(R1=アリール、R2=複素環、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(2−チエニル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−フェニル−2−(N−エチル−3−カルバゾリル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−フェニル−2−(2−チオキサントリル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(p−トリル)−2−(N−エチル−6−ベンゾイル−3−カルバゾリル)−1,2−エタンジオングリオキシム、
(R1=アルキル、R2=複素環、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(N−エチル−3−カルバゾリル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(N−エチル−3−フェノチアジニル)−1,2−オクタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチルカルボニル−1−(N−エチル−2−アクリジニル)−1,2−ブタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジベンゾイルホスフィニル)−1−(N−エチル−3−カルバゾリル)−1,2−ヘキサンジオングリオキシム、
(R1=アシル、R2=複素環、R3、R4=限定無し)
O,O‘−ジアセチル−1−(N−エチル−3−カルバゾリル)−2−ベンゾイル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジベンゾイル−1−(N−エチル−3−フェノチアジニル)−2−アセチル−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ジアセチル−1−(2−チオキサントリル)−2−(1−ナフトイル)−1,2−エタンジオングリオキシム、O,O‘−ビス(ジメシチルホスフィニル)−1−(3−フェノキサチイニル)−2−プロパノイル−1,2−エタンジオングリオキシム、
が挙げられるが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
以上述べた本発明の光ラジカル重合開始剤として、特に好ましい具体例としては、下記の化合物を挙げることができる(ただし、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基を表す)。

Figure 2005121940
Figure 2005121940




Figure 2005121940
一般式(1)で表される光ラジカル重合開始剤を合成する際の出発物質は、一般式(2)で示されるようなグリオキシムである。
一般式(2)
Figure 2005121940
(式中R1,R2は一般式(1)と同義である。)
一般式(2)で表されるグリオキシムは、例えばChem. Ber., 50, <1917>, 952や、Chem. Ber., 22, <1889>, 540や、日本化学会編、第4版 実験化学講座、第14巻、1326頁(丸善)に記載されている種々の方法で得ることができる。さらに、市販の化学のテキスト(例えば、J. March, Advanced Organic Organic Chemistry, 4th Edition, Wiley Interscience, 1992)に記載されているオキシムの合成方法から得ることもできる。
最も好都合なオキシムの合成方法の一つは、エタノール又は水性エタノールのような極性溶媒中でのケトンとヒドロキシルアミン又はその塩との反応である。この場合、酢酸ナトリウムのような塩基を、反応混合物のpHを調整するために加えることは良く知られている。この反応の速度は、pHに依存しており、塩基は初め又は反応の間に連続的に加えることができる。ピリジンのような塩基性溶媒は、塩基及び/又は溶媒もしくは共溶媒として用いられる。反応温度は、一般的に混合物の沸点温度、通常60〜120℃である。オキシムの別の好都合な合成は、亜硝酸又は亜硝酸アルキルエステルによる活性メチレン基のニトロソ化である。両方のアルカリ条件は、例えばOrganic Syntheses Coll. Vol. VI(J. Wiley & Sons, New York, 1988)、pp 199 and 840に記載されており、酸性条件は、例えばOrganic Syntheses Coll. Vol. V、pp 32 and 373、Organic Syntheses Coll. Vol. III、pp 191 and 513、Organic Syntheses Coll. Vol. II、pp 202、204 and 363に記載されており、オキシムの製造に適切である。亜硝酸は、通常亜硝酸ナトリウムから生成される。亜硝酸アルキルエステルは、例えば亜硝酸メチルエステル、亜硝酸イソプロピルエステル、亜硝酸ブチルエステル、亜硝酸イソアミルエステルである。
一般式(1)で表される光ラジカル重合開始剤は、一般式(2)で表されるグリオキシムを出発物質として、文献記載の方法、例えば、前記記載の方法で得たオキシムとアシルクロリド又は酸無水物と、例えばテトラヒドロフラン、ベンゼン又はジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中、塩基、例えばトリエチルアミンのような第三級アミンの存在下に、又はピリジンのような塩基性溶媒中で反応させることにより製造される。
そのような反応は、当業者には公知であり、一般に−15℃〜+50℃、好ましくは0〜30℃で行われる。
全てのオキシムエステル基は、二つの立体配置、(Z)又は(E)で存在する。慣用の方法でこの異性体を分離することができるが、光開始種として異性体の混合物も用いることができる。従って、本発明は一般式(1)の化合物の立体配置異性体の混合物にも関する。
本発明の一般式(1)で表される光ラジカル重合開始剤は、元素分析値、および1H−NMRによって同定することができる。
[ラジカル重合性化合物(B)]
本発明のラジカル重合性化合物について説明する。本発明のラジカル重合性化合物は、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物であり、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物とは、分子中にラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を少なくとも一つ以上を有する化合物であればどのようなものでも良く、モノマー、オリゴマ−、ポリマー等の化学形態を持つものである。これらはただ一種のみ用いても、目的とする特性を向上するために任意の比率で二種以上混合した系でもかまわない。
このようなラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する化合物の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸およびそれらの塩、エステル、ウレタン、アミドや無水物、アクリロ二トリル、スチレン、さらに種々の不飽和ポリエステル、不飽和ポリエーテル、不飽和ポリアミド、不飽和ポリウレタン等のラジカル重合性化合物が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
具体的には、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、カルビトールアクリレート、シクロへキシルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ビス(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチラングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリゴエステルアクリレート、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、エポキシアクリレート等のアクリル酸誘導体、メチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−へキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、ジメチルアミノメチルメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン等のメタクリル酸誘導体、その他、アリルグリシジルエーテル、ジアリルフタレート、トリアリルトリメリテート等のアリル化合物の誘導体等が挙げられ、さらに具体的には、山下晋三ら編、「架橋剤ハンドブック」、(1981年、大成社)や加藤清視編、「UV・EB硬化ハンドブック(原料編)」、(1985年、高分子刊行会)、ラドテック研究会編、「UV・EB硬化技術の応用と市場」、79項、(1989年、シーエムシー)、赤松清編、「新・感光性樹脂の実際技術」、(1987年、シーエムシー)、滝山榮一郎著、「ポリエステル樹脂ハンドブック」、(1988年、日刊工業新聞社)に記載の市販品もしくは業界で公知のラジカル重合性ないし架橋性モノマー、オリゴマ−、ポリマーが挙げられる。
本発明の一般式(1)で表される光ラジカル重合開始剤の使用量は、前記ラジカル重合性化合物(B)100重量部に対して通常、0.1から60重量部である。
[アルカリ可溶性樹脂(C)]
本発明のアルカリ可溶性樹脂について説明する。本発明のアルカリ可溶性樹脂は、バインダーとして作用し、かつ画像パターンを形成する際に、その現像処理工程において用いられる現像液、特に好ましくは、アルカリ現像液に対して可溶性を有するものであれば、特に限定されるものではないが、カルボキシル基を有するアルカリ可溶性樹脂が好ましく、特に1個以上のカルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体(以下、単に「カルボキシル基含有不飽和単量体」と呼ぶ。)と他の共重合可能なエチレン性不飽和単量体(以下、単に「共重合性不飽和単量体」と呼ぶ。)との共重合体(以下、単に「カルボキシル基含有共重合体」と呼ぶ。)が好ましい。
カルボキシル基含有不飽和単量体の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、α−クロルアクリル酸、けい皮酸等の不飽和モノカルボン酸類;マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラコン酸、無水シトラコン酸、メサコン酸等の不飽和ジカルボン酸またはその無水物類;3価以上の不飽和多価カルボン酸またはその無水物類;こはく酸モノ(2−アクリロイロキシエチル)、こはく酸モノ(2−メタクリロイロキシエチル)、フタル酸モノ(2−アクリロイロキシエチル)、フタル酸モノ(2−メタクリロイロキシエチル)等の2価以上の多価カルボン酸のモノ〔(メタ)アクリロイロキシアルキル〕エステル類;ω−カルボキシポリカプロラクトンモノアクリレート、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノメタクリレート等の両末端にカルボキシ基と水酸基とを有するポリマーのモノ(メタ)アクリレート類等を挙げることができる。これらのカルボキシル基含有不飽和単量体のうち、こはく酸モノ(2−アクリロイロキシエチル)およびフタル酸モノ(2−アクリロイロキシエチル)は、それぞれM−5300およびM−5400(東亞合成(株)製)の商品名で市販されている。前記カルボキシル基含有不飽和単量体は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
また、共重合性不飽和単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、o−ビニルトルエン、m−ビニルトルエン、p−ビニルトルエン、p−クロルスチレン、o−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、p−メトキシスチレン、o−ビニルベンジルメチルエーテル、m−ビニルベンジルメチルエーテル、p−ビニルベンジルメチルエーテル、o−ビニルベンジルグリシジルエーテル、m−ビニルベンジルグリシジルエーテル、p−ビニルベンジルグリシジルエーテル等の芳香族ビニル化合物、インデン、1−メチルインデン等のインデン類、
メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、i−プロピルアクリレート、i−プロピルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルアクリレート、i−ブチルメタクリレート、sec−ブチルアクリレート、sec−ブチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート、3−ヒドロキシブチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、フェニルアクリレート、フェニルメタクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、2−フェノキシエチルメタクリレート、メトキシジエチレングルコールアクリレート、メトキシジエチレングルコールメタクリレート、メトキシトリエチレングルコールアクリレート、メトキシトリエチレングルコールメタクリレート、メトキシプロピレングルコールアクリレート、メトキシプロピレングルコールメタクリレート、メトキシジプロピレングルコールアクリレート、メトキシジプロピレングルコールメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンタジエニルアクリレート、ジシクロペンタジエニルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルメタクリレート、グリセロールモノアクリレート、グリセロールモノメタクリレート等の不飽和カルボン酸エステル類、
2−アミノエチルアクリレート、2−アミノエチルメタクリレート、2−ジメチルアミノエチルアクリレート、2−ジメチルアミノエチルメタクリレート、2−アミノプロピルアクリレート、2−アミノプロピルメタクリレート、2−ジメチルアミノプロピルアクリレート、2−ジメチルアミノプロピルメタクリレート、3−アミノプロピルアクリレート、3−アミノプロピルメタクリレート、3−ジメチルアミノプロピルアクリレート、3−ジメチルアミノプロピルメタクリレート等の不飽和カルボン酸アミノアルキルエステル類、
グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等の不飽和カルボン酸グリシジルエステル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、アリルグリシジルエーテル等の不飽和エーテル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル、シアン化ビニリデン等のシアン化ビニル化合物、アクリルアミド、メタクリルアミド、α−クロロアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド等の不飽和アミド類、マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等の不飽和イミド類、1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等の脂肪族共役ジエン類、ポリスチレン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリ−n−ブチルアクリレート、ポリ−n−ブチルメタクリレート、ポリシロキサン等の重合体分子鎖の末端にモノアクリロイル基あるいはモノメタクリロイル基を有するマクロモノマー類等を挙げることができる。これらの共重合性不飽和単量体は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
本発明におけるカルボキシル基含有共重合体としては、(a)アクリル酸および/またはメタクリル酸を必須成分とし、場合により、こはく酸モノ(2−アクリロイロキシエチル)、こはく酸モノ(2−メタクリロイロキシエチル)、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノアクリレートおよびω−カルボキシポリカプロラクトンモノメタクリレートの群から選ばれる少なくとも1種の化合物をさらに含有するカルボキシル基含有不飽和単量体成分と、(b)スチレン、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、グリセロールモノアクリレート、グリセロールモノメタクリレート、N−フェニルマレイミド、ポリスチレンマクロモノマーおよびポリメチルメタクリレートマクロモノマーの群から選ばれる少なくとも1種との共重合体(以下、「カルボキシル基含有共重合体(1)」と呼ぶ。)が好ましい。
カルボキシル基含有共重合体(1)の具体例としては、(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アクリレート/ポリメチルメタクリレートマクロモノマー共重合体、(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレート/ポリメチルメタクリレートマクロモノマー共重合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート/ポリメチルメタクリレートマクロモノマー共重合体、メタクリル酸/スチレン/ベンジル(メタ)アクリレート/N−フェニルマレイミド共重合体、
(メタ)アクリル酸/こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕/スチレン/ベンジル(メタ)アクリレート/N−フェニルマレイミド共重合体、(メタ)アクリル酸/こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕/スチレン/アリル(メタ)アクリレート/N−フェニルマレイミド共重合体(メタ)アクリル酸/スチレン/ベンジル(メタ)アクリレート/グリセロールモノ(メタ)アクリレート/N−フェニルマレイミド共重合体、(メタ)アクリル酸/ω−カルボキシポリカクロラクトンモノ(メタ)アクリレート/スチレン/ベンジル(メタ)アクリレート/グリセロールモノ(メタ)アクリレート/N−フェニルマレイミド共重合体等を挙げることができる。
上記のカルボキシル基含有共重合体は、その分子中に存在する置換基がさらに他の材料で修飾されていてもよい。例えば、該重合体に存在するカルボキシル基の一部を公知のグリシジル基等のカルボキシル基と反応性を有する官能基を有するモノマーと反応させることにより修飾し、分子中にラジカル重合に関与しうる架橋点を設けることも可能である。このようなモノマーとしては、グリシジル(メタ)アクリル酸アルキルエステルを用いることができ、例えば、グリシジル(メタ)アクリル酸、グリシジル(メタ)アクリル酸メチル、グリシジル(メタ)アクリル酸エチル、グリシジル(メタ)アクリル酸ブチル、グリシジル(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルを挙げることができる。また、該重合体に存在するヒドロキシル基が、2−アクリロイルオキシエチルイソシアネート、2−メタクリロイルエチルイソシアネート(昭和電工(株)製「カレンズMOI」)等と縮合することにより同様の重合架橋点を設けることも可能である。
カルボキシル基含有共重合体におけるカルボキシル基含有不飽和単量体の共重合割合は、通常、5〜50重量%である。この場合、前記共重合割合が5重量%未満では、得られるレジスト組成物のアルカリ現像液に対する溶解性が低下する傾向があり、一方50重量%を超えると、アルカリ現像液に対する溶解性が過大となり、アルカリ現像液により現像する際に、基材上からのレジスト膜の脱落や画像表面の膜荒れを来たしやすくなる傾向がある。本発明におけるアルカリ可溶性樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC、溶出溶媒:テトラヒドロフラン)で測定したポリスチレン換算重量平均分子量(以下、「Mw」と呼ぶ。)は、通常、3,000〜300,000、好ましくは5,000〜100,000である。また、本発明におけるアルカリ可溶性樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC、溶出溶媒:テトラヒドロフラン)で測定したポリスチレン換算数平均分子量(以下、「Mn」と呼ぶ。)は、通常、3,000〜60,000、好ましくは5,000〜25,000である。本発明においては、このような特定のMwおよびMnを有するアルカリ可溶性樹脂を使用することによって、現像性に優れた感放射線性組成物が得られ、それにより、シャープなパターンエッジを有する画像パターンを形成することができるとともに、現像時に未露光部の基板上および遮光層上に残渣、地汚れ、膜残り等が発生し難くなる。また、本発明におけるアルカリ可溶性樹脂のMwとMnの比(Mw/Mn)は、好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜4である。
上記カルボキシル基含有共重合体以外のアルカリ可溶性樹脂(C)としては、ノボラック型樹脂、あるいはポリヒドロキシスチレンなどのフェノール性水酸基を有する樹脂が挙げられ、それらの変性体も本発明のアルカリ可溶性樹脂(C)に含まれる。
本発明において、アルカリ可溶性樹脂は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。本発明におけるアルカリ可溶性樹脂の使用量は、ラジカル重合性化合物(B)100重量部に対して、通常、10〜500重量部である。
[増感剤]
本発明の重合性組成物は、紫外から近赤外の光に対して吸収を持つ増感剤と組み合わせることでも、紫外から近赤外領域にかけての光に対する活性を高め、極めて高感度な重合性組成物とすることが可能である。
このような増感剤の具体例としては、カルコン誘導体やジベンザルアセトン等に代表される不飽和ケトン類、ベンジルやカンファーキノン等に代表される1,2−ジケトン誘導体、ベンゾイン誘導体、フルオレン誘導体、ナフトキノン誘導体、アントラキノン誘導体、キサンテン誘導体、チオキサンテン誘導体、キサントン誘導体、チオキサントン誘導体、クマリン誘導体、ケトクマリン誘導体、シアニン誘導体、メロシアニン誘導体、オキソノ−ル誘導体等のポリメチン色素、アクリジン誘導体、アジン誘導体、チアジン誘導体、オキサジン誘導体、インドリン誘導体、アズレン誘導体、アズレニウム誘導体、スクアリリウム誘導体、ポルフィリン誘導体、テトラフェニルポルフィリン誘導体、トリアリールメタン誘導体、テトラベンゾポルフィリン誘導体、テトラピラジノポルフィラジン誘導体、フタロシアニン誘導体、テトラアザポルフィラジン誘導体、テトラキノキサリロポルフィラジン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、サブフタロシアニン誘導体、ピリリウム誘導体、チオピリリウム誘導体、テトラフィリン誘導体、アヌレン誘導体、スピロピラン誘導体、スピロオキサジン誘導体、チオスピロピラン誘導体、金属アレーン錯体、有機ルテニウム錯体、ミヒラーケトン誘導体等が挙げられ、その他さらに具体例には大河原信ら編、「色素ハンドブック」(1986年、講談社)、大河原信ら編、「機能性色素の化学」(1981年、シーエムシー)、池森忠三朗ら編、「特殊機能材料」(1986年、シーエムシー)に記載の増感剤が挙げられるがこれらに限定されるものではなく、その他、紫外から近赤外域にかけての光に対して吸収を示す増感剤が挙げられ、これらは必要に応じて任意の比率で二種以上用いてもかまわない。上記、増感剤の中で本発明の光重合開始剤を特に好適に増感しうる増感剤としては、チオキサントン誘導体、ミヒラーケトン誘導体が挙げられる。さらに具体的には、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、4,4‘−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4‘−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、N−エチルカルバゾール、3−ベンゾイル−N−エチルカルバゾール、3,6−ジベンゾイル−N−エチルカルバゾール等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
[その他光重合開始剤]
本発明の重合性組成物はさらに感度向上の目的で他の重合開始剤と併用することが可能である。
本発明の重合性組成物と混合して併用可能な他の重合開始剤としては、特公昭59−1281号公報、特公昭61−9621号公報ならびに特開昭60−60104号公報記載のトリアジン誘導体、特開昭59−1504号公報ならびに特開昭61−243807号公報記載の有機過酸化物、特公昭43−23684号公報、特公昭44−6413号公報、特公昭47−1604号公報ならびにUSP第3567453号明細書記載のジアゾニウム化合物公報、USP第2848328号明細書、USP第2852379号明細書ならびにUSP第2940853号明細書記載の有機アジド化合物、特公昭36−22062号公報、特公昭37−13109号公報、特公昭38−18015号公報ならびに特公昭45−9610号公報記載のオルト−キノンジアジド類、特公昭55−39162号公報、特開昭59−140203号公報ならびに「マクロモレキュルス(MACROMOLECULES)」、第10巻、第1307頁(1977年)記載のヨードニウム化合物をはじめとする各種オニウム化合物、特開昭59−142205号公報記載のアゾ化合物、特開平1−54440号公報、ヨーロッパ特許第109851号明細書、ヨーロッパ特許第126712号明細書、「ジャーナル・オブ・イメージング・サイエンス(J.IMAG.SCI.)」、第30巻、第174頁(1986年)記載の金属アレン錯体、特開昭61−151197号公報記載のチタノセン類、「コーディネーション・ケミストリー・レビュー(COORDINATION CHEMISTRY REVIEW)」、第84巻、第85〜第277頁(1988年)ならびに特開平2−182701号公報記載のルテニウム等の遷移金属を含有する遷移金属錯体、特開平3−209477号公報記載のアルミナート錯体、特開平2−157760号公報記載のホウ酸塩化合物、特開昭55−127550号公報ならびに特開昭60−202437号公報記載の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体、四臭化炭素や特開昭59−107344号公報記載の有機ハロゲン化合物、特開平5−255347号公報記載のスルホニウム錯体またはオキソスルホニウム錯体、特開2001−264530号公報、特開2001−261761号公報、特開2000−80068号公報、特開2001−233842号公報、USP3558309号明細書(1971年)、USP4202697号明細書(1980年)ならびに特開昭61−24558号公報記載のオキシムエステル化合物等が挙げられる。
[バインダー]
本発明の重合性組成物は有機高分子重合体等のバインダーと混合し、ガラス板やアルミニウム板、その他の金属板、ポリエチレンテレフタレート等のポリマーフィルムに塗布して使用することが可能である。
本発明の重合性組成物と混合して使用可能なバインダーとしては、ポリアクリレート類、ポリ−α−アルキルアクリレート類、ポリアミド類、ポリビニルアセタール類、ポリホルムアルデヒド類、ポリウレタン類、ポリカーボネート類、ポリスチレン類、ポリビニルエステル類等の重合体、共重合体があげられ、さらに具体的には、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセテート、ノボラック樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂その他、赤松清監修、「新・感光性樹脂の実際技術」、(1987年、シーエムシー)や「10188の化学商品」、657〜767頁(1988年、化学工業日報社)記載の業界公知の有機高分子重合体があげられる。
[添加剤]
また、本発明の重合性組成物はさらに重合を促進する目的で、アミンやチオール、ジスルフィド等に代表される重合促進剤や連鎖移動触媒等を添加することが可能である。
本発明の重合性組成物に添加可能な重合促進剤や連鎖移動触媒の具体例としては、例えば、N−フェニルグリシン、トリエタノールアミン、N,N−ジエチルアニリン等のアミン類、USP第4414312号明細書や特開昭64−13144号公報記載のチオール類、特開平2−291561号公報記載のジスルフィド類、USP第3558322号明細書や特開昭64−17048号公報記載のチオン類、特開平2−291560号公報記載のO−アシルチオヒドロキサメートやN−アルコキシピリジンチオン類があげられる。
[溶剤]
本発明の重合性組成物は、塗工や、膜形成を行う際の作業性向上の目的で、溶剤を添加して用いることが可能である。添加した溶剤は塗工後に加熱乾燥あるいは真空乾燥することにより実質的に除去することが可能である。本発明の重合性組成物に添加可能な溶剤の具体例としては、例えば、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン等のケトン類;エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル類;
酢酸エチル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、ギ酸アミル、酢酸イソアミル、プロピオン酸ブチル、酪酸エチル、酪酸イソプロピル、酪酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、オキシ酢酸メチル、オキシ酢酸エチル、オキシ酢酸ブチル、メトキシ酢酸メチル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、等のエステル類、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、3−オキシプロピオン酸メチル、3−オキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸メチル、2−オキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸プロピル、2−メトキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸プロピル、2−エトキシプロピオン酸メチル、2−エトキシプロピオン酸エチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、2−メトキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−メトキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸メチル、2−オキソブタン酸エチル等のエステル類;
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類等を挙げることが出来る。
上記した溶剤は単独あるいは2種以上を適宜混合して用いることが可能である。
本発明の重合性組成物はさらに目的に応じて、ホスフィン、ホスホネート、ホスファイト等の酸素除去剤や還元剤、カブリ防止剤、退色防止剤、ハレーション防止剤、蛍光増白剤、界面活性剤、着色剤、増量剤、可塑剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発砲剤、防カビ剤、帯電防止剤、磁性体やその他種々の特性を付与する添加剤と混合して使用しても良い。
[画像パターン形成方法]
本発明の重合性組成物は、基材上に塗布し、部分的にエネルギー線を露光し硬化させ、未露光の部分をアルカリ現像液によって除去する画像パターンを形成する際に用いられる、ネガ型レジストして用いることが出来る。本発明の重合性組成物を用いた画像パターン形成方法について説明する。まず、基材の表面上に、重合性組成物の液状組成物を塗布した後、プレベークを行って溶剤を蒸発させ、塗膜を形成する。次にこの塗膜にフォトマスクを介してマスクに従ったパターン状に部分的に露光した後、アルカリ現像液を用いて現像し、塗膜の未露光部を溶解除去し、その後、必要に応じてポストベークをすることにより目的の画像パターンを形成することが出来る。
重合性組成物の液状組成物を基材に塗布する際には、スプレーコートやスピンコート、スリットコート、ロールコート等の公知の塗布方法を採用することが出来る。塗布厚さは、用途によって適宜変更することが可能であるが、通常、乾燥後の膜厚として0.1〜200μm、好ましくは0.2〜100μmである。
また、主としてポリエチレンテレフタレートに代表されるポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等からなるベースフィルム上に本発明の重合性組成物層を設け、必要に応じて保護フィルムで該重合性組成物層を挟み込んだ、いわゆる業界公知のドライフィルムと呼ばれる形態で本発明の重合性組成物を使用することも可能である。該ドライフィルムは、通常、上記保護フィルムを剥離して、レジストパターンを形成しようとする基材に密着させ、必要に応じて加熱条件、さらには加圧条件にて基材上に積層して使用する。本発明の重合性組成物をドライフィルムの形態で使用する場合のパターン露光は、上記ベースフィルムを剥離せずに実施してもよく、その場合は、露光後に上記ベースフィルムを除去してアルカリ現像を実施する。
本発明の重合性組成物は重合反応に際して、紫外線や可視光線、近赤外線等、電子線等によるエネルギーの付与により重合し、目的とする重合物を得ることが可能である。なお本明細書でいう、紫外線や近紫外線、可視光、近赤外線、赤外線等の定義は久保亮五ら編「岩波理化学辞典第4版」(1987年、岩波)によった。
したがって、本発明の重合性組成物は、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、パルス発光キセノンランプ、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、蛍光灯、タングステンランプ、アルゴンイオンレーザ、ヘリウムカドミウムレーザ、ヘリウムネオンレーザ、クリプトンイオンレーザ、各種半導体レーザ、YAGレーザ、発光ダイオード、CRT光源、プラズマ光源、電子線、γ線、ArFエキシマーレーザー、KrFエキシマーレーザー、F2レーザー等の各種光源によるエネルギーの付与により目的とする重合物や硬化物を得ることができる。
故に、本発明の画像パターン形成方法では、上記光源によるエネルギー線を露光時に用いることが可能である。特に、波長が190〜450nmの範囲にあるエネルギー線が好ましい。露光量は、膜厚にも依存するため一義に決めることはできないが、通常は0.5〜100000J/m2である。
本発明の画像パターン形成方法で使用される基材としては、例えばガラス、シリコン、ポリカーボネート、ポリエステル、芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ガラスエポキシ製のフィルムあるいは基板を挙げることが出来るがこれらに限定されるものではない。また、これらの基材には、所望によりシランカップリング剤等による薬品処理、プラズマ処理、イオンプレーティング、スパッタリング、気相反応法、真空蒸着等の適宜の前処理を施しておくことも出来る。
本発明の画像パターン形成方法で用いる現像方法としては、例えば、液盛り法、浸漬法、シャワー法、スプレー法等のいずれでもよく、現像時間は20〜30℃で、5〜300秒が好ましい。また、アルカリ現像液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルアミン等の1級アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン等の2級アミン類、トリメチルアミン、メチルジエチルアミン、エチルジメチルアミン、トリエチルアミン等の3級アミン類、ジメチルエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の3級アルカノールアミン類、ピロール、ピペリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン等の3級アミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド等の4級アンモニウム塩等のアルカリ性化合物の水溶液を使用することが出来る。また、前記アルカリ性化合物の水溶液には、メタノール、エタノール等の水溶性有機溶剤および/または界面活性剤を適当量添加することも出来る。
(作用)
本発明の重合性組成物は、エネルギー線、特に光の照射により活性なラジカルを効率よく発生し、ラジカル重合性化合物が短時間で重合しうる高感度な重合性組成物である。したがって、フォトレジスト材料に好適に用いられるアルカリ現像性を有するネガ型レジストおよび該ネガ型レジストを用いた画像パターン形成方法を提供すること可能である。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は下記のみに限定されるものではない。まず、実施例及び比較例に用いたアクリル樹脂溶液について説明する。なお、このアクリル樹脂溶液は、本発明のアルカリ可溶性樹脂(C)に相当する。
(アクリル樹脂溶液(1)の調製)
反応溶液にシクロヘキサノン800重量部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら、100℃に加熱して、同温度で下記モノマー及び熱重合開始剤の混合物を1時間かけて滴下して重合反応を行った。
スチレン 60.0重量部
メタクリル酸 60.0重量部
メタクリル酸メチル 65.0重量部
メタクリル酸ブチル 65.0重量部
アゾビスイソブチロニトリル 10.0重量部
滴下後、更に100℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル2.0重量部をシクロヘキサノン50.0重量部で溶解させたものを添加し、更に100℃で1時間反応を続けて、重量平均分子量が約40,000のアクリル樹脂の溶液を得た。室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして、180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20%となるようにシクロヘキサノンを添加してアクリル樹脂溶液(1)を調製した。
(アクリル樹脂溶液(2)の調製)
反応容器に、下記の溶剤、モノマーおよび熱重合開始剤を添加し、その後窒素置換したのち、ゆるやかに攪拌しつつ、溶液の温度を約70℃に上昇させ、5時間、温度を保持して重合反応を行った。
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル) 5重量部、
ジエチレングリコールメチルエチルエーテル 200重量部
メタクリル酸 20重量部
メタクリル酸グリシジル 45重量部
スチレン 10重量部
メタクリル酸シクロヘキシル 25重量部
上記反応により、重量平均分子量が約22,000のアクリル樹脂溶液を得た。室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして、70℃にて減圧乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20%となるようにシクロヘキサノンを添加してアクリル樹脂溶液(2)を調製した。
本発明の実施例および比較例に使用した増感剤、光ラジカル重合開始剤を以下の表(2)に示した
Figure 2005121940
[実施例1から実施例5、および比較例1から2]
ラジカル重合性化合物(B)としてジペンタエリスリトールペンタアクリレート(サートマー社、SR399)を100重量部、アルカリ可溶性樹脂(C)としてアクリル樹脂溶液(1)を500重量部、溶媒としてシクロヘキサノンを400重量部、光ラジカル重合開始剤(A)および増感剤として表(3)に示した材料をそれぞれ同表記載の重量だけ添加し、混合して均一な重合性組成物の溶液を調整した。
上記重合性組成物溶液を、0.2μm孔径のディスクフィルターにてろ過し、ステンレス板(#600研磨)上にスピンコーターを使用して塗工し、オーブン中80℃で3分間加熱乾燥して溶媒を除去した。乾燥後、ステンレス板上に形成された重合性組成物の膜厚は2μmであった。この重合性組成物膜に対して、350nmから380nmの光を選択的に透過するバンドパスフィルターを介して高圧水銀ランプの光(9mW/cm2)を照射し、重合性組成物膜のIRスペクトルを測定し、アクリル基の特性吸収である810cm-1の吸収強度の変化から、光照射前に対する、光照射20秒後におけるアクリル基の消費率を算出した。結果を表(3)に示した。
本発明の一般式(1)で表される、オキシムエステル基が隣接したO, O‘−ジアシルグリオキシム構造を有する光ラジカル重合開始剤を用いた場合、他のオキシムエステルを光ラジカル重合開始剤として用いた場合よりも、いずれも感度が向上していることがわかる。また、実施例1から実施例5のステンレス板上に形成した光照射前の重合性組成物を0.2重量%濃度のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に20℃で約1分間浸したところ、適当な速度で溶解し、本発明の重合性組成物がアルカリ現像液に対して現像されることが確認できた。
Figure 2005121940
[実施例6から実施例10、および比較例3から4]
ラジカル重合性化合物(B)としてジペンタエリスリトールペンタアクリレート(サートマー社、SR399)を100重量部、アルカリ可溶性樹脂(C)としてアクリル樹脂溶液(2)を500重量部、溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを200重量部、光ラジカル重合開始剤(A)および増感剤として表(4)に示した材料をそれぞれ同表記載の重量部だけ添加し、混合して均一な重合性組成物の溶液を調整した。
上記重合性組成物溶液を、0.2μm孔径のディスクフィルターにてろ過し、厚み1mmのガラス板上にスピンコーターを使用して塗工し、オーブン中80℃で3分間加熱乾燥して溶媒を除去した。乾燥後、ガラス板上に形成された重合性組成物の膜厚は5μmであった。この重合性組成物膜に対して、日本分光(株)SS−25CP型分光照射器を使用して、高圧水銀ランプの照射エネルギー量(すなわち照射時間)を13段階に変化させて露光し、次いで20℃で1%炭酸ナトリウム水溶液にて1分間現像し、365nmの照射波長において重合性組成物が不溶化するのに必要な最低エネルギー量を感度と定義して、結果を表(4)に示した。
Figure 2005121940
[実施例11から実施例15]
実施例6から実施例10で作成したガラス基板上の重合性組成物膜に、所定のパターンマスク(20μm×20μm解像度)にて、露光ギャップを約100μmで365nmの露光エネルギーが10mW/cm2の高圧水銀灯の光を15秒照射した。その後、0.2重量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液にて室温で60秒間現像して、未露光部を除去し、純水にて洗浄後、得られた硬化物をオーブン中230℃にて30分間加熱した。ガラス基板上に得られたパターン形状を走査型電子顕微鏡(SEM)にて確認したところ、いずれの重合性組成物も良好な矩形の断面形状を有するパターンマスク通りの硬化物が得られていることを確認できた。
本発明は、高感度な重合性組成物およびそれを用いたネガ型レジストおよびそれを用いた画像パターン形成方法に関するものであり、例えば、液晶ディスプレイ用スぺーサー、ソルダーレジスト、回路基板作成用レジスト、半導体用フォトレジスト、マイクロエレクトロニクス用レジスト、ホログラム材料、各種デバイス等の分野において良好な物性を持ったパターン状の硬化物を迅速かつ確実に得るための材料および手法となりうる。

Claims (3)

  1. 下記一般式(1)で表される光ラジカル重合開始剤(A)、ラジカル重合性化合物(B)、およびアルカリ可溶性樹脂(C)を含んでなる重合性組成物。
    一般式(1)
    Figure 2005121940
    (但し、式中R1 およびR2 はそれぞれ独立に、1価の有機残基を表し、また、R1 とR2 は一体となって相互に結合した環状構造であってもよい。但し、R1 およびR2の少なくとも一方は、π電子系官能基もしくはヘテロ原子を含む1価の有機残基である。
    R3およびR4はそれぞれ独立に水素原子もしくは1価の有機残基を表す。)
  2. 請求項1記載の重合性組成物を含んでなるネガ型レジスト。
  3. 請求項2記載のネガ型レジストを基材上に積層し、部分的にエネルギー線を露光し硬化させ、未露光の部分をアルカリ現像液によって除去する画像パターンを形成する方法。
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