JP2005121697A - 偏光機能及び電磁波防止機能を備えたメガネレンズ - Google Patents
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Abstract
【課題】 偏光基体の両面にトリアセテートフイルムを貼り合わせた偏光レンズであって、電磁波を防止することも出来ると共に、その製作が簡単なメガネレンズの提供。
【解決手段】 ポリエステル等の繊維織物の表面に金属を付着し、そして銅メッキ、黒色メッキを行った導電性メッシュ7を偏光基体6に重ね合わせてトリアセテートフイルム5,5にてラミネートしている。
【選択図】 図3
【解決手段】 ポリエステル等の繊維織物の表面に金属を付着し、そして銅メッキ、黒色メッキを行った導電性メッシュ7を偏光基体6に重ね合わせてトリアセテートフイルム5,5にてラミネートしている。
【選択図】 図3
Description
本発明は構造が簡単で偏光機能と電磁波防止機能を備えたメガネレンズに関するものである。
太陽光線は縦波と横波の混合波であるが、光学的異方性を有する偏光レンズを該光が通過する場合、上記縦波又は横波の何れかの振動波を選択して通過させ、他方の波の通過を阻止することが出来る。従って、太陽光の反射によって水面や路面、又は屋根瓦等がギラ付いて見えることはなく、太陽光の強い夏場には眩しくなくて最適なメガネレンズである。勿論、単に太陽光線を遮るだけであるならばサングラスでもよいが、該サングラスには太陽光線の片方の振動波を遮るといった機能は存在せず、反射光のギラ付きを完全に防止することは出来ない。
ところで、この偏光レンズは偏光基体を透明なプラスチック層と積層して構成することが出来、特公昭61−56090号に係る「偏光プラスチックレンズの製造方法」が知られている。これらの他に特公昭53−29711号公報や特公昭50−3656号公報等に記載されている技術が公知と成っている。
一方、近年では仕事にコンピュータを使用する機会が多く、該コンピュータの画面からは電磁波が発生し、この電磁波が体に当って色々な影響を及ぼすといわれる。一日中、コンピュータを前にして仕事をする場合、電磁波の影響もあって目が疲れ、視力が低下する。勿論、電磁波が発生するのはコンピュータだけでなく、テレビ、電子レンジ、携帯電話など、殆どの電気製品から多少を問わず電磁波が発生している。
ところで、偏光機能と電磁波防止機能を備えたフイルムが知られ、このフイルムをメガネレンズに適用することは出来る。特開昭60−192621号に係る「高ガスバリアー性偏光膜付き透明導電性フイルム」は、「最外層はポリ塩化ビニリデン又はエチレン・ビニルアルコール共重合体、第二層は偏光素子を含有する偏光基体を基板の中間に設けた偏光膜、第三層はガラス転移温度が130℃以上の非晶性高分子より成り、厚みが10〜300μで全光線透過率が70%以上である耐熱透明フイルム、及び第四層は厚み50〜1000Åの金属酸化物の透明導電膜より成っている。」
このフイルムの構成は第1図に示しているように、第1層のガスバリアー層、第2層の偏光膜、第3層の透明電極の為の支持体層、第4層の透明導電層から成っている。ここで、第3層の上に第4層を形成する時は、第3層の上に第2層及び第1層を形成することが出来ない。第4層の金属酸化膜形成時に必要となる熱及び発生熱のために上記第2層及び第1層が悪影響を受ける。すなわち、上記支持体層に金属酸化膜を形成する際に発生する熱で、偏光膜に悪影響が出る。
このフイルムの構成は第1図に示しているように、第1層のガスバリアー層、第2層の偏光膜、第3層の透明電極の為の支持体層、第4層の透明導電層から成っている。ここで、第3層の上に第4層を形成する時は、第3層の上に第2層及び第1層を形成することが出来ない。第4層の金属酸化膜形成時に必要となる熱及び発生熱のために上記第2層及び第1層が悪影響を受ける。すなわち、上記支持体層に金属酸化膜を形成する際に発生する熱で、偏光膜に悪影響が出る。
このように、上記フイルムは各層の形成順が制約される等、その製作が簡単ではなく、又発生する熱の影響にて偏光機能及び電磁波防止機能が損なわれる。そして、両基板にて偏光基体をラミネートした偏光膜と透明導電層とは別にラミネートされた構造である為に、該フイルムの製作工数は高くてコスト高となる。
特開昭60−192621号に係る「高ガスバリアー性偏光膜付き透明導電性フイルム」
このように、従来の偏光機能と電磁波防止機能を備えたフイルム及びその製作方法には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、製造が簡単であって、しかも偏光機能と電磁波防止機能の品質が高いメガネレンズを提供する。
本発明に係るメガネレンズは偏光基体の両面をトリアセテートフイルムにて接着して偏光膜が形成されるが、上記偏光基体と共に導電メッシュを介在する。該導電性メッシュはポリエステルなどの繊維織物の表面に金属を付着させ、銅メッキ、黒色メッキをして導電性をもたせたものである。すなわち、偏光基体と導電性メッシュを重ね合わせ、トリアセテートフイルムにてラミネートされる。
従って、本発明のメガネレンズは偏光機能と電磁波防止機能を備えることが出来る。上記導電性メッシュはポリエステルなどの繊維織物表面に金属を付着させると共に、銅メッキ、黒色メッキをしたものであり、全ての面で均等な導電性が得られ、偏光基体と共にトリアセテートフイルムにてラミネートされるだけで、その品質は高く、製造工程で偏光機能及び電磁波防止機能が損なわれることはない。
本発明に係るメガネレンズは偏光機能と電磁波防止機能を備えている為に、このメガネを掛けるだけで夏場の強い太陽光線に当っても眩しくなく、反射光のギラ付きを防止できる。そして、一方においてはパソコンやテレビなどから発生する電磁波を防止して、目を保護することが出来る。
そして、本発明のメガネレンズは偏光基体と導電性メッシュを重ね合わせた状態で、両面側にトリアセテートフイルムを接着した構造であり、その製作は簡単であると共に、偏光機能及び電磁波防止機能が製作工程で損なわれることはなく、高品質のメガネレンズとなる。
図1はメガネレンズと成る偏光シートを示している。本発明のメガネレンズは図2(a)に示すように該偏光シート1を所定の大きさの正方形又は長方形に切断し、この切断シート2をレンズの曲面に成形する。この成形は、約120℃で約5分間加熱して行われる。そして、湾曲切断シート3は所定のレンズの玉形4に切削加工されて、フロント部のリムに嵌められる。
ところで、前記図1の偏光シート1は、トリアセテートフイルム、偏光基体、導電メッシュから成る6層で構成される。図3は該偏光シートの断面拡大図を示している。同図の5はトリアセテートフイルム、6は偏光基体、7は導電性メッシュを表している。
ここで、偏光基体6は従来から使用されているものであり、光学的異方性を有す透明なフイルムであり、例えば実質的に一軸方向に分子配列され、かつヨウ素或いは二色性染料で処理されたポリビニルアルコールのフイルム、ハロゲン化ビニル系重合体の脱ハロゲン化水素反応によるポリエンを有す重合体を二色性染料で処理し、一軸方向に分子配向されたもの等が適用される。
そして、導電性メッシュ7はポリエステルの繊維の表面に金属を付着させ、銅メッキ、黒色メッキを行って導電性を備えたメッシュであり、電磁波が防止される。本発明では上記偏光基体6と導電メッシュ7をトリアセテートフイルム5,5にてラミネートされるが、間に隙間が発生しないようにロールにて張力を付勢しながら貼り合わされる。
ここで、トリアセテートフイルムの厚さは約0.2mmで、レンズの厚さは約0.8mm〜1.0mmと成る。サングラスとして使用する場合には、該レンズを所定形状の玉形にカットしてリムに嵌められる。又、メガネのフロント部に取り付ける前掛けフレームのレンズとして使用することも出来る。一方、度付きレンズとする場合には、湾曲切断シート3を度付きレンズに貼り合わせてレンズ玉形にカットされる。
1 偏光シート
2 切断シート片
3 切断湾曲シート片
4 レンズ玉形
5 トリアセテートフイルム
6 偏光基体
7 導電メッシュ
2 切断シート片
3 切断湾曲シート片
4 レンズ玉形
5 トリアセテートフイルム
6 偏光基体
7 導電メッシュ
Claims (3)
- 偏光基体の両面にトリアセテートフイルムを貼り合わせた偏光レンズにおいて、上記偏光基体にポリエステル等の繊維織物の表面に金属を付着し、そして銅メッキ、黒色メッキを行った導電性メッシュを重ね合わせてトリアセテートフイルムにてラミネートしたことを特徴とする偏光機能及び電磁波防止機能を備えたメガネレンズ。
- 偏光基体の両面にトリアセテートフイルムを貼り合わせた偏光レンズにおいて、上記偏光基体にポリエステル等の繊維織物の表面に金属を付着し、そして銅メッキ、黒色メッキを行った導電性メッシュを重ね合わせてトリアセテートフイルムにてラミネートし、これを度付きレンズに貼り合わせたことを特徴とする偏光機能及び電磁波防止機能を備えたメガネレンズ。
- 上記トリアセテートフイルムを片面側に2層構造とした請求項1、又は請求項2記載の偏光機能及び電磁波防止機能を備えたメガネレンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003353397A JP2005121697A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 偏光機能及び電磁波防止機能を備えたメガネレンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003353397A JP2005121697A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 偏光機能及び電磁波防止機能を備えたメガネレンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005121697A true JP2005121697A (ja) | 2005-05-12 |
Family
ID=34611695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003353397A Pending JP2005121697A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 偏光機能及び電磁波防止機能を備えたメガネレンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005121697A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014106398A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-09 | Shuuyuu:Kk | 偏光レンズ |
-
2003
- 2003-10-14 JP JP2003353397A patent/JP2005121697A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014106398A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-09 | Shuuyuu:Kk | 偏光レンズ |
US9097905B2 (en) | 2012-11-28 | 2015-08-04 | Shuyu Co., Ltd. | Polarized lens |
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