JP2005118662A - 固液分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水処理装置で得られた汚泥水をフロック化するフロック化装置と、フロック化された汚泥水から水分を分離する脱水機とを有する固液分離装置における脱水機の固形分回収率を高める。
【解決手段】 脱水機1から排出される濾液を濾液槽108に貯留し、その底部120に沈殿した固形分濃度の高い濾液を第1のポンプ112によってフロック化装置107に戻し、濾液槽108の上部から回収した固形分濃度の低い濾液を、第2のポンプ115によって水処理装置101の原水槽103に戻す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水処理装置により得られた汚泥水に凝集剤を加えて該汚泥水をフロック化するフロック化装置と、フロック化された汚泥水から水分を分離する脱水機とを有する固液分離装置に関するものである。
一般家庭、食品加工工場、養豚場などから排出された下水、食品加工排水、小麦排水、メッキ廃水、各種研磨排水、畜産系排水などの廃水は、水処置装置の上澄み水放流槽において固形分濃度の高い汚泥水と上澄み水とに分けられ、その上澄み水は川などに放流される。このようにして得られた汚泥水は、固液分離装置のフロック化装置に送られ、ここでフロック化された後、脱水機によって脱水処理される。かかる固液分離装置は従来より各種形式のものが提案され、かつ実用化されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
ところで、脱水機から排出された濾液には固形分が含まれているので、この濾液をそのまま川などに放流することはできない。このため、従来は、脱水機から排出された濾液を、上澄み水放流槽に送られる前の廃水を貯留する原水槽へ戻し、ここで他の廃水に混ぜ、これを再度水処理し、その水処理後の汚泥水を再び脱水処理している。ところが、このように全ての濾液を水処理装置の原水槽に戻すように構成すると、脱水機から排出される濾液の固形分濃度が高くなり、脱水機による固形分の回収率が低下する。
上述した欠点を除去するため、脱水機内を上流側の第1ゾーンと下流側の第2ゾーンとに分け、第2ゾーンから排出された固形分濃度の高い濾液をフロック化装置に戻し、第1ゾーンから排出された固形分濃度の低い濾液を水処理装置に戻すように構成した固液分離装置が提案されている(特許文献3参照)。ところが、第1ゾーンと第2ゾーンに分けることのできない脱水機を有する固液分離装置には、この提案に係る構成を採用することはできない。
特公昭61−3568号公報(第2−3頁、第1図) 特公平7−10440号公報(第2−5頁、図1) 特許第2826990号公報(第2−7頁、図1−図7)
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去した固液分離装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、水処理装置により得られた汚泥水に凝集剤を加えて該汚泥水をフロック化するフロック化装置と、フロック化された汚泥水から水分を分離する脱水機と、該脱水機から排出された濾液を受ける濾液槽と、該濾液槽の底部に沈殿した固形分濃度の高い濾液を、前記フロック化装置に戻す第1の返送手段と、該濾液槽の底部よりも上方に位置する固形分濃度の低い濾液を、前記水処理装置の上澄み水放流槽よりも廃水移送方向上流側の部位に戻す第2の返送手段を具備する固液分離装置を提案する。
本発明によれば、脱水機による固形分の回収率を高めることができる。
図1は、水処理装置101と固液分離装置102を含む廃水処理装置の全体を示す部分断面説明図である。先ず水処理装置101から説明する。
ここに示した水処理装置101は、原水槽103と、曝気槽104と、上澄み水放流槽105と、汚泥水貯留槽106とを有している。下水道、食品加工工場、或いは養豚場などから排出された廃水は、矢印Cで示すように、原水槽103に送られて、ここで一旦、貯留される。次いで、この廃水は曝気槽104へ送られ、ここで廃水中の有機物が微生物によって分解される。このように生物処理された廃水は、上澄み水放流槽105に移送され、ここで、その廃水中の固形分が、上澄み水放流槽105の底部に沈殿し、その沈殿した汚泥水Sと上澄み水とに分離される。上澄み水は川などに放流される。一方、汚泥水Sは、汚泥水貯留槽106に移送され、ここで一旦、貯留される。
固液分離装置102は、フロック化装置107と、脱水機1と、濾液槽108とを有している。ここに示したフロック化装置107は、混和槽109と、撹拌羽根110とを有し、水処理装置101の汚泥水貯留槽106から、フロック化装置107の混和槽109に移送された汚泥水Sには、矢印Dで示すように、注入口111から供給された凝集剤が添加される。その凝集剤と汚泥水Sは、モータにより回転駆動される撹拌羽根110によって撹拌され、汚泥水Sがフロック化される。このように、フロック化装置107は、水処理装置101により得られた汚泥水Sに凝集剤を加えてその汚泥水をフロック化する用をなす。
フロック化された汚泥水は、接続管2を通して脱水機1に送り込まれ、その汚泥水から水分が分離される。矢印Fは、脱水機1によって汚泥水から分離された水分、すなわち濾液が下方に流下する様子を示している。また脱水処理された汚泥は、矢印Eで示すように、脱水機1から排出されて下方に落下する。脱水機1に送られる汚泥水の含水率は、例えば99重量%であり、脱水された汚泥、すなわち固形物の含水率は、例えば85重量%程度である。このように、脱水機1は、フロック化された汚泥水から水分を分離する用をなす。
上述のように脱水機1から排出された濾液は、濾液槽108に受け入れられ、ここに一旦貯留される。このとき、濾液には固形分が含まれているので、濾液槽108の底部120には、その固形分が沈殿する。このように沈殿した濾液は、第1のポンプ112により、第1の導管113を通して、前述のフロック化装置107の混和槽109に戻される。このようにしてフロック化装置107に戻された濾液は、水処理装置101から送られてくる汚泥水と混ぜ合わされ、再び凝集剤の作用によってフロック化され、これが脱水機1に送られて脱水処理される。このように、図示した固液分離装置102においては、第1のポンプ112と第1の導管113によって、濾液槽108の底部120に沈殿した固形分濃度の高い濾液を、フロック化装置107に戻す第1の返送手段を構成している。
一方、濾液槽108の底部120よりも上方に位置する固形分濃度の低い濾液は、第2の導管114の上部開口116から該導管114に流入し、第2のポンプ115によって、その第2の導管114を通して水処理装置101の原水槽103に戻される。従って、この濾液は、原水槽103中の廃水と混ぜ合わされ、再び水処理され、フロック化装置107においてフロック化され、次いで脱水機1により脱水処理される。第2のポンプ115を省き、濾液槽108内の固形分濃度の低い濾液を、落差でのみ、原水槽103に流下させるようにしてもよい。
図1に示した濾液槽108は、その外壁117の内側に、傾斜板118が固定され、この傾斜板118によって、濾液槽108の底部の狭い個所に、固形分濃度の高い濾液が集められ、その濾液が第1のポンプ112によって効率よくフロック化装置107に返送される。また、第2の導管114の上部開口116の上方とその側方には、濾液ガイド119が設けられ、脱水機から排出された濾液が直に上部開口116に流入しないように構成されている。
図1に示した例では、固形分濃度の低い濾液を原水槽103に返送したが、この濾液を、曝気槽104や上澄み水放流槽105に戻してもよい。要は、固形分濃度の低い濾液が、他の廃水と共に、上澄み水放流槽105において、沈殿した汚泥水Sと上澄み水とに分離され、その上澄み水が放流されるように、当該濾液を、上澄み水放流槽105よりも廃水移送方向上流側の部位に戻すのである。ここで、上澄み水放流槽よりも上流側の部位には、上澄み水放流槽自体も含まれる。
本例の固液分離装置102においては、第2の導管114と第2のポンプ115が、濾液槽108の底部120よりも上方に位置する固形分濃度の低い濾液を、水処理装置101の上澄み水放流槽105よりも廃水移送方向上流側の部位に戻す第2の返送手段を構成している。固液分離装置が、かかる第2の返送手段と、前述の第1の返送手段を有しているのである。
従来は、脱水機から排出された濾液を全て原水槽に戻していたので、脱水機による固形分の回収率が低くなさざるを得なかったが、本例の固液分離装置102においては、濾液槽108にて沈殿した固形分濃度の高い濾液をフロック化装置108に戻し、これを他の汚泥水と共にフロック化して、これを脱水機1により脱水処理し、固形分濃度の低い濾液を水処理装置1に戻してこれを他の廃水と共に水処理するので、脱水機1による固形分の回収率を効果的に高めることができる。
ここで、脱水機から排出された全ての濾液を原水槽に戻す従来の固液分離装置と、図1に示した固液分離装置102を用いて行った実験例を紹介する。この実験では、図2乃至図9に示した後述する脱水機を用い、濃度約1%の養豚の尿を廃水として用いた。その廃水の供給量は2000リットル/Hであり、フロック化装置107内の汚泥水に、高分子凝集剤を、1.4%の対固形分割合で添加した。その結果を表1に示す。表1における「従来」は従来の固液分離装置を用いた場合を示し、「本法」は本例の固液分離装置を用いた場合を示している。
Figure 2005118662
本例の固液分離装置を用いれば、固形分の回収率を向上させ、濾液の固形分濃度を下げることができることは、表1からも明らかである。
ところで、図1に示した脱水機1としては、従来より公知の脱水機などを適宜採用することができるが、以下に、その一例の具体的構成を明らかにする。
図2は、この脱水機1を示す概略断面図であり、図3は脱水機1を図2の矢印II方向に見た図、図4は脱水機1の分解斜視図である。図2乃至図4に示した脱水機1は、ベース3と、第1のプレートユニット4と、第2のプレートユニット5とを有し、ベース3は、互いに対向した一対の側板6,7と、これら側板6,7を一体に連結するステ−8,9から構成されている。ベース3の上部と下部は開放されている。また、図3においてはステー8の一部を破断して示してある。
第1のプレートユニット4も、互いに対向した一対の側板10,11と、これらの側板10,11を一体に連結するステー12,13とを有していると共に、両側板10,11の間に配置された多数の第1のフィルタープレート14を具備している。同様に第2のプレートユニット5も、互いに対向した側板15,16と、これらの側板15,16を一体に連結するステー17,18と、両側板15,16の間に配置された多数の第2のフィルタープレート19を具備している。
図2及び図3に示すように、第2のプレートユニット5の両側板15,16は、第1のプレートユニット4の両側板10,11の間に位置している。また、図示した各側板10,11,15,16は、それぞれ1枚の板材により構成されているが、脱水機1の各要素の組み付けを容易にするため、各側板10,11,15,16を互いに着脱可能に固定された複数の板材により構成することもできる。例えば、各側板10,11,15,16を上板と下板により構成し、その上板と下板をボルトとナットとによって着脱可能に連結する。
図5及び図6に示すように、第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19は、共に金属又は硬質樹脂などの剛性の大なる細長形状の板材により構成され、その厚さt1,t2は、例えば1〜4mm程度、好ましくは1〜3mm程度に設定されている。また各第1及び第2のフィルタープレート14,19の幅W1,W2は、例えば20〜30mm程度である。
多数の第1のフィルタープレート14は、その長手方向各端部を貫通する支持棒20,21によって支持され、その各支持棒20,21の長手方向各端部が側板10,11にそれぞれ固定支持されている。同様に、多数の第2のフィルタープレート19も、その長手方向各端部を貫通する支持棒22,23によって支持され、その支持棒22,23の長手方向各端部が側板15,16に固定支持されている。このようにして複数の第1のフィルタープレート14と、複数の第2のフィルタープレート19がそれぞれ一体的に組み付けられ、複数の第1のフィルタープレート14より成る第1のプレート群と、複数の第2のフィルタープレート19より成る第2のプレート群がそれぞれ構成されている。
図5に示すように、各第1のフィルタープレート14の間には、支持棒20,21に嵌合したリング状のスペーサ24,25が配置され、これによって各第1のフィルタープレート14は互いに間隔をあけてほぼ平行に位置する。同様に、第2のフィルタープレート19の間にも、支持棒22,23に嵌合したリング状のスペーサ26,27が配置され、各第2のフィルタープレート19が互いに間隔をあけてほぼ平行に位置している。その際、各第2のフィルタープレート19は、各第1のフィルタープレート14の間に配置され、支持棒20,21,22,23の長手方向に、第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19が交互に配列されている。このように、本例の脱水機1は、互いに間隔をあけてほぼ平行に配置された複数の第1のフィルタープレート14から成る第1のプレート群と、それぞれ第1のフィルタープレート14の間に配置されて互いにほぼ平行に位置する複数の第2のフィルタープレート19から成る第2のプレート群を具備していて、各フィルタープレート14,19は細長板により構成されている。互いに隣り合う第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19との間の隙間G(図5)は、処理対象物の種類によっても異なるが、一般に2mm以下、特に0.1〜0.5mmに設定される。
また、図3に示すように、ベース3の一方の側板7には、モータMが支持され、そのモータMにより回転駆動される第1の軸28が軸受51,52を介してベース3の各側板6,7に回転自在に支持されている。さらに、図2及び図4に示すように、両側板6,7には、第1の軸28と平行に延びる第2の軸29が軸受53,54を介して回転自在に支持され、第1及び第2の軸28,29の一方の端部にはスプロケットホイール30,31がそれぞれ固定され、その両スプロケットホイール30,31にはチェーン32が巻き掛けられている。これらのスプロケットホイール30,31とチェーン32は、図3から判るように、ベース3の側板6の外側に位置している。
また、図2乃至図4に示すように、第1の軸28と第2の軸29には、それぞれ全く同じ形態に形成された2個ずつの第1の偏心カム37;37;38;38が固定され、第1の軸28に固定された2個の第1の偏心カム37,37は、第1のプレートユニット4の各側板10,11に形成された貫通孔に固定されている軸受39,39にそれぞれ回転可能に嵌合している。同様に第2の軸29に固定された2個の第1の偏心カム38,38も、第1のプレートユニット4の各側板10,11に形成された貫通孔に固定されている軸受40,40にそれぞれ回転可能に嵌合している。
さらに、第1及び第2の軸28,29には、それぞれ全く同じ形態に形成された2個ずつの第2の偏心カム41,41;42,42が固定されており、これらの第2の偏心カム41,42は、後述するように、第1の偏心カム37,38に対して角度位置を異ならせた状態で第1及び第2の軸28,29にそれぞれ固定されている。第1の軸28に固定された2個の第2の偏心カム41,41は、第2のプレートユニット5の各側板15,16に形成された貫通孔に固定されている軸受43,43にそれぞれ回転可能に嵌合し、同様に第2の軸29に固定された2個の第2の偏心カム42,42は、各側板15,16に形成された貫通孔に固定されている軸受44,44にそれぞれ回転可能に嵌合している。
図7(a),(b)は、第1の偏心カム37,38と第2の偏心カム41,42が第1の軸28と第2の軸29に固定された状態を説明する図である。第1及び第2の偏心カム37,38と第2の偏心カム41,42は同一半径の円板状に形成され、その中心軸線X1,X2は、第1及び第2の軸28,29の中心軸線Yからδだけ離間している。この偏心量δは、適宜な値、例えば5mmに設定される。また、両偏心カム37,38;41,42の中心軸線X1,X2は、各軸28,29の中心軸線Yを通る基準線Zに対して或る角度、図示した例では180°だけ互いに角度をずらして配置されている。従って、各軸28,29がその中心軸線Yのまわりに矢印A方向に回転すると、第1の偏心カム37,38と第2の偏心カム41,42は180°の位相差を持って偏心回転し、これによって第1のプレートユニット4と第2のプレートユニット5が平行運動する。このようにして、第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19は、その表面と平行な平面内をそれぞれ180°の位相差をもって平行運動する。第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19上の全ての点が、その表面に平行な平面上において、偏心量δを半径として、矢印A方向に円運動を行うのである。
図8及び図9は、このときの第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19の動きを説明する図であり、これらの図においては、第1及び第2のフィルタープレート14,19を識別しやすくするため、各フィルタープレート14,19にそれぞれ逆向きの斜線を付してある。矢印P,Qは第1及び第2のフィルタープレート14,19がそれぞれ平行運動していることを示している。また、図8及び図9に示したフィルタープレート14,19の上縁部14A,19Aは、図2乃至図6に示したフィルタープレートと異なり波状に形成されているが、この点については後述する。
図8は、第1のフィルタープレート14が最上位の位置を占め、第2のフィルタープレート19が最下位の位置を占めたときの様子を示しており、このとき第1のフィルタープレート14の上縁部14Aは、第2のフィルタープレート19の上縁部19Aよりも上方に位置している。また、図9は逆に第1のフィルタープレート14が最下位の位置を占め、第2のフィルタープレート19が最上位の位置を占めたときの様子を示しており、このとき第2のフィルタープレート19の上縁部19Aは、第1のフィルタープレート14の上縁部14Aよりも上方に位置している。このように、第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19が位相差をもって平行運動するとき、第1のフィルタープレート14の上縁部14Aが、第2のフィルタープレート19の上縁部19Aよりも上方の位置と下方の位置を交互に占めるのである。
従って、図8に示すように、最上位の位置を占めた第1のフィルタープレート14上に或る固形物Tが載っていたとすると、この固形物Tは、第1のフィルタープレート14の平行運動に伴って、矢印A1方向に回転しながら下降する。このとき第2のフィルタープレート19は上昇し、その上縁部19Aが第1のフィルタープレート14の上縁部14Aよりも上位の位置に移行するとき、固形物Tは第2のフィルタープレート19上に乗り移る。次いで図9に示すように第2のフィルタープレート19上に載った固形物Tは、その第2のフィルタープレート19の平行運動に伴って矢印A1方向に回転し、第1のフィルタープレート14上に乗り移る。かかる動作が繰り返されることによって、固形物は、矢印B方向に搬送される。
前述のように、図1に示したフロック化装置107においてフロック化された汚泥水は、接続管2を通して脱水機1の第1及び第2のフィルタープレート14,19上に移行する。図2では、フィルタープレート上に移行した汚泥水に符号Sを付してある。
このとき、モータMが作動しており、第1の軸28が図2の矢印A方向に回転駆動され、その回転が図4に示したチェーン32を介して第2の軸29に伝えられ、この第2の軸29も矢印A方向に回転駆動されている。これにより第1及び第2の偏心カム37,38;41,42は、第1及び第2の軸28,29の中心軸線Y(図7)のまわりに矢印A方向に偏心回転し、第1及び第2のフィルタープレート14,19が前述のように180°の位相差をもって平行運動する。このため、第1及び第2のフィルタープレート14,19上に供給された汚泥水Sは、前述の固形物Tの場合と同じく、矢印B方向に搬送される。このとき、汚泥水中の水分は、図2に矢印Fで示すように、第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19との間の微小な隙間G(図5)を通して下方に流下し、残余の水分と固形物が矢印B方向に搬送される。複数の第1のフィルタープレート14より成る第1のプレート群と、複数の第2のフィルタープレート19より成る第2のプレート群が濾過体71を構成するのである。
このようにして含水率の低下した固形分は、第2のプレートユニット5の両側板15,16に固定されたガイド板46によって案内されながら、矢印Eで示すように下方に落下して回収される。隙間Gを通して下方に流下する水分、すなわち濾液は図1に示した濾液槽108に受け止められて回収される。
なお、図2乃至図4に60,61,62を付して示す部材は、汚泥水が下方に落下することを防止するシールであり、これらのシール60,61,62は側板10,11にそれぞれ固定されている。
上述のように水分と固形分を分離する際、第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19の間の隙間Gにわずかな固形分が入り込むことは避けられない。ところが、両プレート14,19は互いに位相差をもって平行運動しているので、これによる掻動運動によって隙間Gに入り込んだ固形分は、その隙間Gから効率よく排出され、この隙間に固形分が詰まって目詰まりを起こす不具合を阻止することができる。
このとき、図8及び図9から判るように、第1のフィルタープレート14が最上位の位置を占めたときも、また第2のフィルタープレート19が最上位の位置を占めたときも、両プレート14,19の一部(ニ重斜線を付した部分)が重なった状態で位置するので、常に、両プレート14,19による掻動運動が保証され、隙間Gのクリーニング効率が高められる。
また、第1のプレート群と第2のプレート群により構成された濾過体71が円筒状ではなく、ほぼ平坦な状態となっていて、その上面全体で汚泥水の固液分離を行うことができ、広い面を濾過面として利用することができるので、固液分離効率を高めることができる。また構造が簡単であるため、固液分離装置の製造コストを下げることができる。さらに、互いに隣り合って位置する第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19が摺接するように構成することもできるが、両プレート14,19が、互いに接触しないように、これらのプレート14,19を配置すると、これらのプレートの接触による摩耗をなくすことができ、これらのプレートを長期に亘って使用することができる。このように、脱水機のメンテナンス費用を少なくできる利点も得られるのである。さらに、脱水機の清掃を簡単に行うことができる利点も有している。
脱水機1は、第1のプレート群と第2のプレート群が、共に互いに位相差をもって平行運動するように構成されているが、一方のプレート群だけを平行運動させるように構成しても、目詰まりを防止しながら、効率よく汚泥水の固液を分離することができる。要は、第1のフィルタープレートの上縁部が、第2のフィルタープレートの上縁部よりも上方の位置と下方の位置を交互に占めるように、第1のプレート群と第2のプレート群のうちの少なくとも一方を平行運動させる駆動手段を設け、かかる第1のプレート群と第2のプレート群より成る濾過体71の上に汚泥水を供給して、その固液を分離するのである。
図示した例では、モータM、第1及び第2の軸28,29及び偏心カム37,38,41,42により構成された駆動手段によってプレー群を平行運動させたが、平行クランク機構などから成る駆動手段によってプレート群を平行運動させるように構成することもできる。
また、図示した例では、第1のプレート群と第2のプレート群より成る濾過体71が水平状態に配置されているが、この濾過体71を傾斜させてもよい。処理対象物移動方向上流側の濾過体部分が、下流側の部分よりも低くなり、又は高くなるように、濾過体71を傾斜させるのである。
図2乃至図6に示したように、第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19の上縁部を直線状に形成することもできるが、図8及び図9に示したように、第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19の上縁部14A,19Aを、その長手方向に凹部と凸部を繰り返す波状に形成すると、第1のフィルタープレート14と第2のフィルタープレート19上の汚泥水をより確実に矢印B方向に搬送することができる。
また、図2及び図4に示すように、第1のプレート群と第2のプレート群より成る濾過体71の上に供給されて搬送される処理対象物を、その濾過体に向けて加圧する加圧手段47(図3には示さず)を設けると、汚泥水に対する脱水効率をより一層高めることができる。
本例の加圧手段47は、金属板又は樹脂板などから成る加圧板48と、その加圧板48上に載置されたウエイト49とを有し、加圧板48の基端部は、第1のプレートユニット4の各側板10,11に固定された支軸50に揺動自在に支持されている。ウエイト49の載せられた加圧板48を、第1のプレート群と第2のプレート群より成る濾過体上を搬送される汚泥水Sに押し付けることにより、汚泥水Sから水分を絞り出すことができ、その脱水効率を高めることができる。
図2に示すように、濾過体の上面と加圧板48との間に、汚泥水Sの搬送方向Bに向けて漸次間隔の狭くなった楔状の空間が形成されるように、加圧板48を配置すると、汚泥水の搬送性を害することなく、その脱水効率を高めることができる。また、各種重量のウエイト49を用意しておき、処理対象物の特性に応じて、これに最も適した重さのウエイト49を用いることにより、脱水効率をより一層高めることが可能となる。
水処理装置と、固液分離装置を含む廃水処理装置を示す説明図である。 脱水機の断面図である。 図2に示した脱水機を矢印II方向から見た図である。 脱水機の分解斜視図である。 第1のフィルタープレートと第2のフィルタープレートが交互に組み付いた状態を示す斜視図である。 第1のフィルタープレートと第2のフィルタープレートの配置状態を示す平面図である。 第1の偏心カムと第2の偏心カムの配置状態を説明する図である。 第1及び第2のフィルタープレートの平行運動を説明する図である。 第1及び第2のフィルタープレートの平行運動を説明する図である。
符号の説明
1 脱水機
101 水処理装置
105 上澄み水放流槽
107 フロック化装置
108 濾液槽
120 底部
S 汚泥水

Claims (1)

  1. 水処理装置により得られた汚泥水に凝集剤を加えて該汚泥水をフロック化するフロック化装置と、フロック化された汚泥水から水分を分離する脱水機と、該脱水機から排出された濾液を受ける濾液槽と、該濾液槽の底部に沈殿した固形分濃度の高い濾液を、前記フロック化装置に戻す第1の返送手段と、該濾液槽の底部よりも上方に位置する固形分濃度の低い濾液を、前記水処理装置の上澄み水放流槽よりも廃水移送方向上流側の部位に戻す第2の返送手段を具備する固液分離装置。
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