JP2005118146A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【目的】 識別情報の表示を半透明化させても遊技者に識別情報の可変表示の状態を把握させることができるとともに、遊技に対する興趣を向上させることができる遊技機を提供する。
【構成】 表示部9a〜9iにて識別情報10a〜10iを移動表示させ、隣り合う表示部において一方の表示部の一部と他方の表示部の一部とを重ね合わせた重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”に識別情報10a〜10iを表示制御するときには半透明表示制御を行った後、識別情報10a〜10iの表示を消失させる制御を行うとともに、複数の組合せ有効ラインのうちいずれかの組合せ有効ラインにてリーチ表示態様となったとき、リーチ表示態様となった組合せ有効ライン以外の組合せ有効ラインにて表示制御される識別情報の半透明表示制御を行うことにより、複数の表示領域の境界線が分かり難くなり、遊技者に視覚的なインパクトを与えることができる。
【選択図】 図15
【構成】 表示部9a〜9iにて識別情報10a〜10iを移動表示させ、隣り合う表示部において一方の表示部の一部と他方の表示部の一部とを重ね合わせた重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”に識別情報10a〜10iを表示制御するときには半透明表示制御を行った後、識別情報10a〜10iの表示を消失させる制御を行うとともに、複数の組合せ有効ラインのうちいずれかの組合せ有効ラインにてリーチ表示態様となったとき、リーチ表示態様となった組合せ有効ライン以外の組合せ有効ラインにて表示制御される識別情報の半透明表示制御を行うことにより、複数の表示領域の境界線が分かり難くなり、遊技者に視覚的なインパクトを与えることができる。
【選択図】 図15
Description
本発明は、所定の始動条件の成立を条件として、各々が識別可能な複数種類の識別情報の移動表示を行う表示部を複数有し、該複数の表示部に前記識別情報の表示結果を導出表示する画像表示装置と、前記始動条件の成立に基づいて、前記表示結果をその導出表示以前に決定する表示結果事前決定手段と、を備え、該表示結果事前決定手段が前記表示結果を予め定められた特定表示結果とすることを決定したときに前記画像表示装置に前記特定表示結果を表示した後、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御する遊技機に関するものである。
従来、所定の始動条件の成立に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報の可変表示を行って表示結果を導出表示する画像表示装置を備え、該画像表示装置の表示結果が特定表示結果となったことに基づいて特定遊技状態に制御する遊技機、例えば、弾球遊技機において、画像表示装置に可変表示される識別情報の表示を半透明化し、該識別情報の背後にある識別情報を表示させるものがあった(特許文献1参照)。
また、リーチ表示態様となったときに画像表示装置に表示制御される全ての識別情報の表示を半透明化し、画像表示装置の背景表示、キャラクタ表示などを表示させるものがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−112985号公報(第4−5頁、第4図)
特開2001−212304号公報(第4−5頁、第6図)
上記した特許文献1および特許文献2の遊技機においては、識別情報の表示を半透明化することで該識別情報の背後にある識別情報や、画像表示装置の背景表示、キャラクタ表示などを表示させることにより、画像表示装置にて可変表示を行うときの画像表示装置の背景表示の変遷、キャラクタ表示の動作、背後にある識別情報などを遊技者に容易に認識させることが可能となったが、識別情報の表示を半透明化することにより識別情報の可変表示の状態を視認し難くなり、遊技に対する盛り上がりに欠けてしまっていた。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、識別情報の表示を半透明化させても遊技者に識別情報の可変表示の状態を把握させることができるとともに、遊技に対する興趣を向上させることができる遊技機を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1に係る発明においては、各々が識別可能な複数種類の識別情報(例えば、飾り図柄10a〜10i)の移動表示を行う複数の表示部(例えば、表示部9a〜9i)を複数行、複数列(例えば、3行、3列)に配置した画像表示装置(例えば、画像表示装置8)と、所定の始動条件の成立(例えば、打球が始動入賞口14へ入賞)に基づいて、前記画像表示装置に配置した複数の表示部に導出表示する表示結果をその導出表示以前に決定する表示結果事前決定手段(例えば、CPU56のステップS300にて大当りとするか否かを判定する機能)と、を備え、該表示結果事前決定手段によって前記表示結果を予め定められた特定表示結果(例えば、大当り図柄)とすることを決定したときに、予め定められた複数の表示部によって構成される複数の組合せ有効ラインのうちいずれか1つの組合せ有効ライン上で前記特定表示結果を導出表示した後に遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能となる遊技機であって、前記識別情報を含むデータを記憶するデータ記憶手段(例えば、演出制御基板80に搭載されるROM113)と、該データ記憶手段に記憶されたデータを用いて、前記複数の表示部にて前記識別情報の移動表示を行う表示制御手段(例えば、演出制御用CPU111、GCL101、等の周辺回路)と、前記画像表示装置に前記表示結果を導出表示する際に実行される前記識別情報の移動表示パターン(例えば、変動パターン)をその導出表示以前に予め定められた複数の移動表示パターンの中から決定する移動表示パターン事前決定手段(例えば、CPU56のステップS302にて変動パターンを決定する機能)と、を含み、前記表示制御手段は、前記識別情報の表示態様を半透明に表示する半透明表示制御を行う機能(例えば、GCL101の複合化処理、動画再生処理、半透明化処理を実行する機能)と、隣り合う表示部において一方の表示部の一部と他方の表示部の一部とを重ね合わせることにより重なり表示部(例えば、重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”)として表示する制御を行う機能(例えば、GCL101の重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”に画像を表示させる機能)と、をさらに備え、前記移動表示パターン事前決定手段によって前記複数種類の移動表示パターンのうち特別の移動表示パターン(例えば、図15に変動態様を示す変動パターン)が選択されたとき、前記表示制御手段は、前記表示部にて前記識別情報を移動表示させ、前記重なり表示部に当該識別情報を表示制御するときには半透明表示制御を行った後(例えば、GCL101により重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”に半透明表制御した画像を表示させた後)、当該識別情報の表示を消失させる制御を行う(例えば、GCL101の各表示部9a〜9iの左側部に設けられた重なり表示部9b',9c’,9e’,9f’,9h’,9i’にて左端部に近づくに連れて透明度を高くする機能)とともに、前記複数の組合せ有効ラインのうちいずれかの組合せ有効ラインにてリーチ表示態様となったとき(例えば、図15(C)となったとき)、当該リーチ表示態様となった組合せ有効ライン以外の組合せ有効ラインにて表示制御される識別情報の半透明表示制御を行う(例えば、GCL101の図15(E)でリーチとなった大当りラインを構成する表示部9b,9e,9h以外の表示部に表示する飾り図柄(または大当りラインを構成する表示部以外の表示部に表示される画像全て)を半透明表示制御する)ことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明においては、前記表示制御手段は、前記重なり表示部にて前記識別情報の移動表示を行うとき、前記識別情報の表示位置に応じて前記重なり表示部以外の表示部に表示された識別情報よりも段階的に縮小して表示する制御を行う機能(例えば、GCL101の図13で重なり表示部9b',9c’,9e’,9f’,9h’,9i’にて各表示部9b,9c,9e,9f,9h,9iの左端部に近づくに連れて縮小表示の度合いを高くする機能)をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明においては、前記特別の移動表示パターンは、前記リーチ表示態様となった組合せ有効ライン以外の表示部に表示される識別情報の半透明表示の表示態様が異なる複数種類の特別の移動表示パターンを有する(例えば、GCL101によりリーチとなったとき(例えば、図15(D)となったとき)に、リーチとなった大当りラインを構成する表示部以外の表示部に表示する飾り図柄(または大当りラインを構成する表示部以外の表示部に表示する画像全て)の透明度がそれぞれ異なる複数の変動パターンを有する)ことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明においては、前記特別の移動表示パターンは、前記複数の組合せ有効ラインのうちいずれかの組合せ有効ラインにてリーチ表示態様となったとき(例えば、図15(C)となったとき)に前記表示制御手段により当該組合せ有効ライン以外の組合せ有効ラインに表示される識別情報の半透明表示制御を行い(例えば、GCL101により半透明化処理を実行して図15(D)の制御を実行し)、前記リーチ表示態様となった組合せ有効ラインにて非特定表示結果を導出表示した後(例えば、GCL101により図15(E)にてはずれとなる表示結果を導出表示した後)、前記表示制御手段により前記半透明表示制御された識別情報の半透明表示制御を解除するとともに、前記非特定表示結果が導出表示された組合せ有効ライン以外の組合せ有効ラインのうちいずれかに前記特定表示態様を導出表示させる(例えば、GCL101により図15(F)とするときに半透明表示を解除させるとともに、半透明表示を実行していた表示部に表示されていた飾り図柄を変更してリーチとなった大当りライン以外の大当りラインに大当り図柄を表示させる)仮導出表示パターンを含むことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明においては、前記表示制御手段は、前記画像表示装置に複数行、複数列に配置される複数の表示部にて移動表示する前記識別情報を予め定められた所定の順序で停止させる機能(例えば、GCL101により表示部9a,9i→表示部9b,9d,9f,9h→表示部9e→表示部9c,9gの順序で飾り図柄10a〜10iの移動表示を停止させる機能)を有し、前記複数の表示部のうち前記識別情報を停止させる順序が先の表示部を、停止させる順序が後の表示部よりも重なり表示部における表示の優先度が高くなるように表示制御する(例えば、表示部9aにて移動表示している飾り図柄10aの移動表示が停止したときに、表示部9aの重なり表示部9a’の半透明表示を停止することにより表示部9bの重なり表示部9b’に移動表示している画像(飾り図柄10b)が視認不能な状態になるように表示制御する)ことを特徴とする。
請求項1に係る発明においては、表示部にて識別情報を移動表示させ、重なり表示部に識別情報を表示制御するときには当該識別情報の半透明表示制御を行った後に当該識別情報の表示を消失させる制御を行うため、複数の表示領域の境界線が分かり難くなり、遊技者に視覚的なインパクトを与えることができる。
また、請求項2に係る発明においては、重なり表示部にて移動表示される識別情報の表示位置に応じて重なり表示部以外の表示部に表示された識別情報よりも段階的に縮小して表示する制御を行う機能を備えるため、重なり表示部における識別情報の変化をより遊技者に認識させることが可能となる。
また、請求項3に係る発明においては、リーチ表示態様となった組合せ有効ライン以外の組合せ有効ラインに表示される識別情報の半透明表示の表示態様が異なる複数種類の特別の移動表示パターンを有することにより、複数種類のリーチ演出を実行でき、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、請求項4に係る発明においては、リーチ表示態様となった組合せ有効ライン以外の組合せ有効ラインに表示される識別情報の半透明表示制御を行ってリーチ表示態様となった組合せ有効ラインに非特定表示結果を導出表示した後、リーチ表示態様となった組合せ有効ライン以外の組合せ有効ラインのうちいずれかに特定表示結果を導出表示する仮導出表示パターンを含むため、非特定表示結果が表示された後も遊技者に特定表示結果が表示されるのではないかという期待を抱かせることができ、興趣を向上させることができる。
また、請求項5に係る発明においては、複数の表示部のうち識別情報を停止させる順序が先の表示部を、識別情報を停止させる順序が後の表示部よりも前後方向が前となるように画像表示装置に配置したため、3次元的な表現により奥行感のある識別情報の可変表示を行うことができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例である弾球遊技機1の全体の構成について説明する。なお、本実施形態における遊技機としては、LCD(液晶表示装置)等からなる画像表示装置(可変表示装置)を有するものであればよく、LCDを搭載したスロットマシン等の遊技機や、パチンコ遊技機等の弾球遊技機であっても画像表示装置を有するものであれば、第1種、第2種あるいは第3種に分類される遊技機や、一般電役機、またはパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機であっても構わない。さらには、プリペイドカード(将来的にはICコイン等も含む有価媒体)によって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機だけでなく、現金によって球貸しを行うパチンコ遊技機にも適用可能である。すなわち、LCD等からなる画像表示装置を有し、画像表示装置にて演出表示を行うことが可能な遊技機であればどのような形態のものであっても構わない。
図1は弾球遊技機1を正面からみた正面図である。弾球遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、弾球遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板(図示せず)と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く)と、を含む構造体である。
図1に示すように、弾球遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4、操作することにより打球発射装置(図示しない)に打球を発射させる打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。また、ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央付近には、所定の始動条件の成立(例えば、打球が始動入賞口14へ入賞)を条件として、各々が識別可能な複数種類の識別情報(例えば、特別図柄)の可変表示(変動表示)を行い、表示結果を導出表示する表示部9を有する画像表示装置8を備えている。さらに、画像表示装置8には、飾り図柄10a〜10iの移動表示を行う複数行・複数列の表示部9a〜9iを有している。本実施形態の画像表示装置8は液晶表示装置(LCD)により構成され、その中央には飾り図柄10a〜10iを移動表示する複数の表示部9a〜9iが設けられている。この複数の表示部9a〜9iは、左上9a・左中9b・左下9c・中上9d・中中9e・中下9f・右上9g・右中9h・右下9iの9つの表示部9a〜9iのそれぞれにて飾り図柄10a〜10iを右側部から左側部に向けて移動表示するものである。
なお、この実施の形態では、9つの表示部9a〜9iのそれぞれにて飾り図柄10a〜10iが右から左方向(横スクロール)に移動表示されるが、移動表示を行う向きはこれに限られず、例えば、左から右方向(横スクロール)や、上から下方向(縦スクロール)、および下から上方向(縦スクロール)、等であってもよい。
なお、図示していないが、表示部9a〜9iの右下方には特別図柄を可変表示する特別図柄表示領域が設けられている。本実施形態における特別図柄表示領域では、1つの表示領域によって表示される特別図柄の比較的単調な可変表示を行なっている。表示部9a〜9iは、この特別図柄表示領域で行われる可変表示の内容を、より演出効果を高めて遊技者に表示するものである。この表示部9a〜9iの表示結果は特別図柄表示領域の表示結果に対応しているために、たとえば特別図柄表示領域の表示結果が大当り状態を示す結果(例えば、「7」:特定表示結果)になる場合には、表示部9a〜9iの表示結果も大当り状態を示す結果(特定表示結果)になる。また、特別図柄表示領域の表示結果が大当り状態以外のはずれ状態(例えば、「−」:非特定表示結果)を示す場合には、表示部9a〜9iの表示結果もはずれ状態(非特定表示結果)を示す結果となる。
この実施の形態では、画像表示装置8は、複数の表示部9a〜9iによって構成される複数の組合せ有効ラインを有する。なお、組合せ有効ラインは、大当りラインとも呼ばれ、複数の大当りラインのいずれかに特定表示結果(例えば、「777」)が表示されたことにもとづいて、特定遊技状態(例えば、大当り遊技状態)に移行制御される。この実施の形態の9つの表示部9a〜9iでは、「左上」、「中上」、「右上」と、「左中」、「中中」、「右中」と、「左下」、「中下」、「右下」と、「左上」、「左中」、「左下」と、「中上」、「中中」、「中下」と、「右上」、「右中」、「右下」と、「左上」、「中中」、「右下」と、「左下」、「中中」、「右上」と、の8つの大当りラインを有している。
なお、特別図柄表示領域にて後述する確変大当り状態以外の大当り状態を示す結果(非特定表示結果)になる場合には、前記した全ての大当りラインのうちいずれか1つの大当りライン(いずれか1つの組合せ有効ライン)において図柄が全て「7」で揃うように制御される。また、特別図柄表示領域にて後述する確変大当り状態を示す結果(特別表示結果)になる場合には、前記した全ての大当りラインのうち複数の大当りライン(2つ以上の大当りライン)において図柄が全て「7」で揃うように制御される。よって、この実施の形態では、いずれかの大当りライン上の2つの表示部9(例えば、表示部9a,9c)で「7」が揃い、その大当りライン上の残り1つの表示部9(例えば、表示部9b)がまだ移動表示中であるときにリーチ演出が実行される。
また、特別図柄表示領域にて確変大当りを示す結果(特別表示結果)になる場合には、8つの大当りラインの飾り図柄10a〜10iが全て「キャラクタ画像(例えば、クジラ、イルカ、等)」で揃うように制御してもよい。すなわち、複数の表示部9a〜9iのうちいずれか1つの表示部9(例えば、表示部9e)を除く表示部9a〜9i全てに「キャラクタ画像」が表示されて、残りの1つの表示部9(例えば、表示部9e)がまだ移動表示中であるときにもリーチ演出が実行されるように構成してもよい。
なお、本実施形態における弾球遊技機1は、始動条件の成立(例えば、始動入賞:始動入賞口14へ打球が入賞)に基づいて、特別図柄表示領域の表示結果をその導出表示以前に決定する表示結果事前決定手段により、表示結果を予め定められた特定表示結果(例えば、大当り図柄)とすることを決定したときに特別図柄表示領域に特定表示結果を導出表示した後、遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば、大当り遊技状態)に制御する。表示結果事前決定手段は、始動条件が成立したときに抽出手段(例えば、遊技制御手段(例えばCPU56等)における数値データ更新手段によって更新される大当り判定用乱数カウンタ等から数値データ(大当り判定用乱数等)を抽出する機能)によって数値データ更新手段(例えば、遊技制御手段(例えば、CPU56等)において数値データ(大当り判定用乱数、等)を更新(カウントアップ)する機能)から抽出された数値データ(大当り判定用乱数等)が開始条件成立前判定手段(例えば、遊技制御手段(例えば、CPU56等)において特別図柄通常処理(ステップS301)で大当り判定用乱数が大当り判定値と合致するか否かを判定する機能)により所定の判定値(例えば、大当り判定値)と合致するか否かに基づいて表示結果を特定表示結果(大当り図柄)とするか否かの判定を行う。
上述したように、特別図柄表示領域にて可変表示される特別図柄の特定表示結果(大当り図柄)には、特別表示結果(確変図柄)と特別表示結果以外の非特別表示結果(非確変図柄)が含まれ、本実施形態における弾球遊技機1は、遊技制御手段(例えば、CPU56等)により特別図柄停止図柄設定処理(ステップS301)にて表示結果を特別表示結果(確変図柄)とすることを決定したときに特別図柄表示領域に特別表示結果(確変図柄)を表示した後に特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御し、特定遊技状態(大当り遊技状態)終了後に、特定遊技状態とは異なる遊技状態であって、特別図柄表示領域の表示結果が通常遊技状態より特定表示結果(大当り図柄)となり易い(大当り遊技状態となる確率が高い)ことにより遊技者にとって有利な特別遊技状態としての確変状態に制御する機能も有している。なお、通常遊技状態とは、特別遊技状態(確変状態)および特定遊技状態(大当り遊技状態)とは異なる遊技状態のことである。
また、画像表示装置8の前面上部左右部には、始動条件が成立(打球が始動入賞口14へ入賞)したときに抽出手段によって数値データ更新手段から抽出された数値データ(例えば、大当り判定用乱数等)の抽出順番を特定可能に記憶する始動記憶手段としての始動記憶バッファ(例えば、主基板31に搭載されるRAM55により抽出手段によって抽出された数値データ(大当り判定用乱数等)を記憶する機能)に記憶された数値データの記憶数(始動記憶数)を特定可能に表示する特別図柄始動記憶表示器11が設けられている。この特別図柄始動記憶表示器11は、4つのLEDによって構成され、有効始動入賞(この実施の形態では、始動記憶バッファに記憶される数値データの記憶数が4未満のときの始動入賞)がある毎にLEDを点灯させ、特別図柄の可変表示が開始される毎に点灯しているLEDを1減らす。
また、この実施の形態では、始動記憶バッファには、抽出手段によって抽出された数値データ(例えば、大当り判定用乱数等)のうち未だ開始条件(例えば、大当り遊技状態および前回の可変表示の終了)が成立していない数値データに対応する数値データが予め定められた上限数として4個まで記憶される。なお、始動記憶バッファに記憶可能となる数値データの上限数は上記したものに限らず、例えば、上限数を20としてもよい。また、所定条件が成立した(例えば、特別表示結果で特定遊技状態となった)ことに基づいて、上限値を変更する(例えば、4個から20個に変更する)構成としてもよい。
また、この実施の形態では、始動記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(始動記憶数)を表示する特別図柄始動記憶表示器11が画像表示装置8とは別個に設けられているが、画像表示装置8に始動記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(始動記憶数)を表示する特別図柄始動記憶表示領域を設ける構成としてもよい。この場合には、特別図柄表示領域と特別図柄始動記憶表示領域とを区分けして設けることで、特別図柄表示領域にて特別図柄の可変表示を行っているときにも特別図柄始動記憶表示領域にて始動記憶バッファに記憶された数値データの記憶数(始動記憶数)を表示した状態とすることができる。また、特別図柄始動記憶表示領域を表示部9の一部に設けるようにしてもよく、この場合には、特別図柄または飾り図柄10a〜10iの可変表示中は始動記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(始動記憶数)の表示を中断するようにしてもよい。
画像表示装置8の下方には、始動入賞口14を有する可変入賞装置15が設けられている。始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ14aによって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞装置15が設けられている。可変入賞装置15は、普通電動役物ソレノイド16によって開状態とされる。普通電動役物ソレノイド16により可変入賞装置15が開状態となることにより、遊技球が始動入賞口14に入賞し易くなり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態となる。
可変入賞装置15の下方には、上述した特定遊技状態(大当り遊技状態)において大入賞口扉ソレノイド21によって開状態とされる大入賞口扉20が設けられている。大入賞口扉20は、大入賞口の前面に設けられ、大入賞口を開閉する手段である。大入賞口扉20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち、一方(V入賞領域)に入った入賞球は特定領域スイッチ20aで検出され、もう一方(10カウント入賞領域)に入った入賞球はカウントスイッチ20bで検出される。遊技盤6の背面には、大入賞口内の経路を切り換えるための大入賞口内誘導板ソレノイド22も設けられている。
大入賞口扉20の右側方には、「○」及び「×」と付された一対のLEDからなる普通図柄表示器13が設けられている。この普通図柄表示器13は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」及び「×」)を可変表示可能なものである。
ゲート32を遊技球が通過してゲートスイッチ32aで検出されると、遊技制御手段(例えば、CPU56等)により普通図柄当り判定用乱数が抽出されて主基板31に搭載されるRAM55に格納される。この実施の形態では、RAM55に記憶可能な普通図柄当り判定用乱数の記憶数の上限は、4個となっている。そして、RAM55に記憶される普通図柄当り判定用乱数の記憶数が上限に達していなければ、つまり、RAM55に記憶される普通図柄当り判定用乱数の記憶数が4個に達していなければ、普通図柄当り判定用乱数が抽出される。そして、普通図柄表示器13において普通図柄の表示状態が変化(「○」および「×」が交互に点灯)する可変表示を開始できる状態であれば、普通図柄表示器13において普通図柄の可変表示が開始される。普通図柄表示器13において表示状態が変化する可変表示を開始できる状態でなければ、普通図柄当り判定用乱数をRAM55に記憶することで普通図柄当り判定用乱数の記憶数が1増加する。また、大入賞口扉20の左側方には、普通図柄当り判定用乱数の記憶数を表示する所定数(この実施の形態では4つ)のLEDを有する普通図柄始動記憶表示器19が設けられている。この普通図柄始動記憶表示器19は、遊技球がゲート32を通過する毎に点灯するLEDを1つ増やす。そして、普通図柄表示器13にて普通図柄(例えば、「○」及び「×」)の可変表示が開始される毎に点灯しているLEDを1減らす。なお、特別図柄と普通図柄とを一つの表示部9で可変表示するように構成することもできる。その場合には、特別図柄表示領域と、普通図柄を可変表示する普通図柄表示エリアと、は1つの画像表示装置8で実現される。
この実施の形態では、普通図柄表示器13にて、○と×の付された上下のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって普通図柄の可変表示が行われ、可変表示は所定時間(例えば、29.2秒)継続する。そして、可変表示の終了時に○の付された上側のランプが点灯すれば当りとなる。当りとするか否かは、遊技球がゲート32を通過したときに抽出された数値データ(普通図柄当り判定用乱数)の値が所定の普通図柄当り判定値と合致したか否かによって決定される。普通図柄表示器13における可変表示の表示結果が当りである場合には、可変入賞装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になって遊技球が入賞しやすい状態になる。すなわち、可変入賞装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変化する。
更に、特別遊技状態としての確変状態では、特別図柄表示領域にて可変表示される特別図柄の停止図柄が当り図柄(特定表示結果:例えば、「7」)になる確率が通常遊技状態より高められるとともに、特別図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態時より短縮される。更に、普通図柄表示器13において、停止図柄が当り図柄になる確率が通常遊技状態時より高められるとともに、可変入賞装置15の開放時間と開放回数とのうちの一方又は双方が通常遊技状態時より高められる。これにより遊技者にとって更に有利な状態となる。また、確変状態等の所定の状態では、普通図柄表示器13における普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態時より短縮されることによって、遊技者にとって更に有利になるようにしてもよい。
なお、特別遊技状態として時短状態に制御することにより、遊技者にとって更に有利な状態とするようにしてもよい。時短状態では、特別図柄表示領域において特別図柄の変動表示(可変表示)が所定回数(例えば、100回)実行されるまで、特別図柄表示領域の特別図柄および普通図柄表示器13の普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態より短縮される。更に、可変入賞装置15において、開放時間と開放回数とのうちの一方又は双方が通常遊技状態より高められる。可変入賞装置15の開放時間又は開放回数が通常遊技状態より高められることにより、始動入賞口14への始動入賞が起こりやすくなり、所定期間内での特別図柄表示領域における特別図柄の可変表示回数が増加して特別図柄が当り図柄となる確率が通常遊技状態より高まるため、遊技者にとって更に有利な状態となる。なお、特別遊技状態として、第1の特別遊技状態と、第2の特別遊技状態とを備えるようにしてもよく。この場合には、第1の特別遊技状態として上述した確変状態とし、第2の特別遊技状態として上述した時短状態としてもよい。
また、特別遊技状態は上記したものに限らず、遊技者に有利となる遊技制御を特別遊技状態とすればよい。以下、この遊技制御を当りに直接的には係わらないもの(特定遊技状態中以外)と当りに直接的に係わるもの(特定遊技状態中)とに分けて説明する。即ち、特定遊技状態に加える特別遊技状態とは、特定遊技状態とは別の特別遊技状態のことであってもよいし、また特定遊技状態を含む特別遊技状態のことであってもよい。先ず、当りに直接的には係わらない遊技制御としては、特別図柄乃至普通図柄に対しての時間短縮(時短)制御又は確率変動(確変)制御、電役(例えば、可変入賞装置15)の開放期間の延長制御、特別図柄乃至普通図柄に対しての始動通過領域の増設制御(例えば、遊技盤6に設置される入賞口(図示しない)を特別図柄の始動入賞口14として設定変更する制御)、賞球数の増加制御(例えば、入賞に伴う賞球を通常遊技状態時の13個から15個に増加する制御)、あるいは所定領域への通過率向上制御(例えば、始動入賞口14の上流側に打玉規制装置を設け、該打玉規制装置の作動により始動入賞率を向上する制御)を特別遊技状態とすることができ、さらには始動入賞に基づいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組合せになると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利が発生又は継続する第3種弾球遊技機1に本発明を適用した場合には、特定領域への入賞率向上制御を特別遊技状態としてもよい。一方、当りに直接的に係わる遊技制御としては、ラウンド上限数の向上制御、カウント上限数の向上制御、大入賞口扉20の開放延長制御、あるいは大入賞口扉20によって開放された大入賞口への入賞に伴う賞球数の増加制御を特別遊技状態とすることができる。なお、上記した遊技制御を組合せて特別遊技状態とすることもできるのは言うまでもない。さらには、特別遊技状態への突入条件(所定条件の成立)及び特別遊技状態の終了条件については、本実施形態中に記載のものに限定せず、特別遊技状態を発生させるための判定用乱数(数値データ)、特別遊技状態を終了させるための判定用乱数(数値データ)、遊技履歴(例えば、時間、リーチ回数、所定入賞口への入賞回数、通過回数等)、入賞、及びサブゲーム(例えば、ジャンケンなどで遊技者自身が選択できるものを含む)の4つの要素のうちいずれか1つ乃至任意の組合せを特別遊技状態への突入条件乃至特別遊技状態の終了条件に設定するものであればよい。
遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周上部、外周左部および外周右部には、前面枠に設けられた天枠ランプ40、枠ランプ左41および枠ランプ右42が設けられている。また、枠ランプ左41の近傍には賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ51が、枠ランプ右42の近傍には補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52が、設けられている。
次に、リーチ表示態様(リーチ)について説明する。本実施形態におけるリーチ表示態様(リーチ)とは、停止した図柄が大当り図柄の一部を構成しているときに未だ停止していない図柄については移動表示(変動表示、可変表示)が行われていること、および全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して移動表示している状態である。
本実施形態では、予め定められた複数の表示部9a〜9iに、予め定められた図柄が停止することで当りとなる有効ラインが定められ、その有効ライン上の一部の表示部9に予め定められた図柄が停止しているときに未だ停止していない有効ライン上の表示部9において移動表示が行われている状態(例えば、「左中」9d、「中中」9e、「右中」9fの表示部9d〜9fのうち「左中」9d、「右中」9fには大当り図柄の一部となる(例えば、「7」)が停止表示されている状態で「中中」9eは未だ移動表示が行われている状態)、および有効ライン上の表示部9a〜9iの全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して移動表示している状態(例えば、9つの表示部9a〜9iの全てまたはいずれかの有効ライン(例えば、「左中」9d、「中中」9e、「右中」9f)にて移動表示が行われており、常に同一の図柄が揃っている状態で移動表示が行われている状態)をリーチ表示態様またはリーチという。
また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行われることがある。この演出をリーチ演出という。また、リーチの際に、演出キャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(飾り図柄、特別図柄、等)とは異なるもの)を表示させたり、表示部9の背景の表示態様(例えば、色等)を変化させたりすることがある。この演出キャラクタの表示や背景の表示態様の変化をリーチ演出表示という。
図2は、主基板31を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。本実施形態における弾球遊技機1は、主として、電源基板81と、主基板31と、入力部85と、出力部86と、演出制御基板80と、払出制御基板82と、盤用外部端子基板83と、枠用外部端子基板84と、を備えている。
主基板31は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用されるRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56および演出制御基板80等に制御信号を送信するI/Oポート部57を含む。なお、CPU56はROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下CPU56が実行する(又は、処理を行う)ということは、CPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行することをいう。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているCPUについても同様である。
また、この実施の形態で用いられる遊技制御手段とは、主基板31に搭載されるCPU56、ROM54、RAM55、I/Oポート部57、等の周辺回路のことである。また、図示はしないが、主基板31は、入力部85からの信号入力を受け付けるスイッチ回路と、出力部86に向けて駆動信号の出力を行うソレノイド回路とを備えている。なお、主基板31は、遊技に用いられる各種の乱数(例えば、大当り判定用乱数等)を生成する機能(数値データ更新手段)、演出制御基板80や払出制御基板82に制御コマンド(例えば、演出制御コマンド、払出制御信号、等)を出力する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報(例えば、賞球情報)を出力する機能等の各種の機能を有している。
なお、RAM(CPU内蔵RAMであってもよい)55の一部または全部が、電源基板81において作成されるバックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMである。すなわち、遊技機(弾球遊技機1等)に対する電力の供給が停止しても、所定期間は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。また、ROM54には、後述する複数種類の変動パターンコマンドが記憶されている。そして、CPU56は、遊技状態に応じて遊技の進行を制御するコマンド(例えば、ROM54に記憶される変動パターンコマンド等)を演出制御基板80に送信する処理を実行する。
入力部85は、始動入賞口14への入賞球を検出する始動口スイッチ14a、ゲート32への入賞球を検出するゲートスイッチ32a、大入賞口から遊技盤の背面に導かれた入賞球のうち一方(V入賞領域)に入った入賞球を検出する特定領域スイッチ20a、大入賞口からの入賞球を検出するカウントスイッチ20b、各入賞口への入賞球を検出する入賞口スイッチ等の各種の検出手段によって構成される。上記の各スイッチは、センサと称されているものでもよい。すなわち、遊技球の検出等の各種の検出を行うことができる検出手段であればその名称を問わない。
出力部86は、可変入賞装置15を開閉するための普通電動役物ソレノイド16、大入賞口扉20の開閉に用いられる大入賞口扉ソレノイド21及び大入賞口内の経路の切り替えに用いられる大入賞口内誘導板ソレノイド22等の各種の駆動手段によって構成される。
図2に示すように、演出制御基板80は、画像表示装置8や普通図柄表示器13等の表示に関する制御を行う表示制御部(表示制御手段)100と、スピーカ27、等の音に関する制御を行う音制御部(音制御手段)70と、枠ランプ40〜42等の発光体に関する制御を行うランプ制御部(発光体制御手段)60と、を備えている。演出制御基板80は、主基板31からの制御コマンドにもとづいて、特別図柄の可変表示および飾り図柄10a〜10i移動表示をする画像表示装置8及び普通図柄を可変表示する普通図柄表示器13の表示制御、スピーカ27の音声出力制御、枠ランプ40〜42、装飾ランプ25、等のランプ表示制御をそれぞれ実行する。
払出制御基板82は、遊技球の貸出や賞球等の払出制御を実行する機能を有している。また、盤用外部端子基板83及び枠用外部端子基板84は、各種遊技関連情報を外部に出力する役割を果たす。さらに、電源基板81は、弾球遊技機1内の各回路に、所定の電源電圧を供給するために設けられている。
ここで、本実施形態の弾球遊技機1における遊技の様子について説明する。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技盤6に遊技領域7を囲むように円形状に載設された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ14aで検出されると、特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、大当り遊技状態の終了又は前回の可変表示の終了)、画像表示装置8に設けられた特別図柄表示領域にて特別図柄の可変表示(変動表示)を開始するとともに表示部9a〜9iそれぞれにて飾り図柄10a〜10iの移動表示を開始する。特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、始動記憶バッファに記憶される数値データ(例えば、大当り判定用乱数等)の記憶数を1増やし、特別図柄始動記憶表示器11にて点灯するLEDを1増やす。
特別図柄表示領域における特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止し、特別図柄の可変表示停止とともに表示部9a〜9iにて移動表示を行っている飾り図柄10a〜10iを停止させ、表示結果を導出表示する。停止時の特別図柄が大当り図柄(特定表示結果)となると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の打球が大入賞口に入賞するまで大入賞口扉20によって大入賞口が開放される。なお、大入賞口扉20によって大入賞口が開閉されてから一定期間経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の打球が大入賞口に入賞するまで、が大当り遊技状態における1ラウンドである。そして、大入賞口扉20による大入賞口の開放中に打球が大入賞口内のV入賞領域に入賞し、特定領域スイッチ20aで検出されると、継続権が発生し大入賞口扉20により大入賞口の開放が再度行われる。継続権の発生は、所定回数(例えば、15ラウンド)許容される。
特別図柄表示領域における特別図柄の変動停止時の停止図柄が確率変動を伴う大当り図柄(特別表示結果:確変図柄)である場合には、大当り遊技状態に制御され、大当り遊技状態終了後に、次に当りとなる確率が通常遊技状態よりも高い特別遊技状態に制御される。すなわち、確変状態という遊技者にとって更に有利な状態となる。
なお、本発明に係る特定遊技状態は、上記に限らず以下に示す1〜5の制御のうちいずれか1つの制御または組合せた制御を実行する状態であればよい。
1.打球の入賞を容易にする第1の状態と、打球が入賞できないまたは入賞し難い第2の状態と、に変化可能な可変入賞装置15に対して所定時間連続的または間欠的に第1の状態にする制御
2.特定の入賞または通過領域での打球の検出を介在させ、打球の入賞を容易にする第1の状態と、打球が入賞できないまたは入賞し難い第2の状態と、に変化可能な可変入賞装置15に対して所定時間連続的または間欠的に第1の状態にする制御
3.打球の入賞に関わらず所定数の景品球を直接排出する制御
4.有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御
5.得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機1に対して得点を付与する制御
図3は、演出制御基板80の回路構成を示すブロック図である。演出制御基板80は、表示制御部100(表示制御手段)と、音制御部70(音制御手段)と、ランプ制御部60(発光体制御手段)と、各制御部の制御を行う演出制御用CPU111と、演出制御用のプログラムや図柄表示・発光・音声出力等の各種の演出パターン等を記憶するROM113と、ワークメモリとして使用されるRAM112と、を備えている。なお、図示はしないが、演出制御基板80には、演出制御コマンドの受信に用いられるコマンド受信回路が設けられている。
1.打球の入賞を容易にする第1の状態と、打球が入賞できないまたは入賞し難い第2の状態と、に変化可能な可変入賞装置15に対して所定時間連続的または間欠的に第1の状態にする制御
2.特定の入賞または通過領域での打球の検出を介在させ、打球の入賞を容易にする第1の状態と、打球が入賞できないまたは入賞し難い第2の状態と、に変化可能な可変入賞装置15に対して所定時間連続的または間欠的に第1の状態にする制御
3.打球の入賞に関わらず所定数の景品球を直接排出する制御
4.有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御
5.得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機1に対して得点を付与する制御
図3は、演出制御基板80の回路構成を示すブロック図である。演出制御基板80は、表示制御部100(表示制御手段)と、音制御部70(音制御手段)と、ランプ制御部60(発光体制御手段)と、各制御部の制御を行う演出制御用CPU111と、演出制御用のプログラムや図柄表示・発光・音声出力等の各種の演出パターン等を記憶するROM113と、ワークメモリとして使用されるRAM112と、を備えている。なお、図示はしないが、演出制御基板80には、演出制御コマンドの受信に用いられるコマンド受信回路が設けられている。
この実施の形態では、演出制御基板80に搭載される演出制御手段(例えば、演出制御用CPU111等)に含まれる表示制御手段(表示制御部100)が、主基板31に搭載される遊技制御手段(CPU56及びROM54,RAM55等の周辺回路)からの制御信号(演出制御コマンド)に基づいて遊技盤6に設けられている画像表示装置8、普通図柄表示器13の表示制御を行う。主基板31からは、画像表示装置8にて特別図柄、飾り図柄10a〜10i、の可変表示態様(変動態様)を指定する信号として、可変表示時間(変動時間)を特定可能な変動パターンコマンド(可変表示パターンコマンド)が送信される。
演出制御用CPU111は、ROM113に格納されたプログラムに従って動作し、主基板31からの演出制御コマンドを受信する。そして、演出制御用CPU111は、受信した演出制御コマンドに従って、画像表示装置8の表示制御や、発光体の点灯/消灯制御、音出力制御、可動演出装置の駆動制御等の各種制御を行う。
画像表示装置8の表示制御は、具体的には、演出制御コマンドに応じた指令をGCL(Graphics Controller LSI)101に与える。GCL101は、CGROM103から必要なデータを読み出す。なお、CGROM103には、使用頻度の高いキャラクタを示すデータが格納されている。CGROM103に格納されている使用頻度の高いキャラクタとは、例えば、画像表示装置8に表示される人物、動物、又は、文字、図形もしくは記号等からなる画像である。なお、キャラクタには、実写による動画像や静止画像も含まれる。GCL101は、入力したデータに従って画像表示装置8に表示するための画像データを生成し、R(赤)、G(緑)、B(青)信号及び同期信号を画像表示装置8に出力する。画像表示装置8は、例えば、多数の画素(ピクセル)を用いたドットマトリクス方式による画面表示を行う。本例では、R,G,B信号がそれぞれ8ビットで表示される。したがって、画像表示装置8は、GCL101からの指令にしたがって、R,G,Bそれぞれが256階調であり、約1670万色の多彩表示を行うことができる。なお、R,G,B信号のビット数は8ビット以外のビット数であってもよく、また、R,G,B信号の各ビット数が互いに異なる数であってもよい。
表示制御部100(表示制御手段)には、CGROM103やSDRAM104(VRAM)等の各種の記憶媒体が設けられている。SDRAM104には、フレームバッファ、キャラクタのソースデータ、表示色の特定や変更等のために用いられるパレットデータ等の表示画像に関するデータが格納される。また、表示制御部100(表示制御手段)は、GCL101と、普通図柄表示器13に信号を出力するための普通図柄駆動回路102と、を備えている。
GCL101は、所定のパレットデータを一時的に保存するためなどに用いられるパレットデータバッファ105や、所定のCGデータを一時的に保存するためなどに用いられるCGデータバッファ106等の各種の記憶媒体の他、描画制御部と、画像表示装置8に信号を出力するための画像表示装置制御部107及びDAC(ディジタルアナログコンバータ)108と、動画圧縮処理や伸張処理を行う動画圧縮・伸張部109と、を含む。描画制御部は、アトリビュート解析部101aと、VRAMアドレス生成部101bと、クリッピング部101cと、半透明輝度変調部101dと、を含む。アトリビュート解析部101aは、キャラクタを描画する際に使用されるパラメータの解析を行う。このパラメータには、画像の描画順序、色数、拡大縮小率、パレット番号、座標等を指定するための情報が設定されている。なお、動画圧縮・伸張部109は、GCL101によって制御される構成としても、演出制御用CPU111によって制御される構成としてもよい。
音制御部70は、主基板31からの制御コマンドにしたがって音声や効果音を発生する音声IC71と、音声データ等を記憶する音声ROM72と、音声信号を増幅してスピーカ左27Lおよびスピーカ右27Rに出力するための低周波増幅回路73と、低周波増幅回路73から出力される音声信号の出力レベルを設定されている音量に応じたレベルにするデジタルボリューム74と、を備えている。
ランプ制御部60は、ランプ・LEDに含まれている遊技状態飾りランプに信号を出力するためのランプ駆動回路61と、ランプ・LEDに含まれている遊技状態飾りLEDに信号を出力するためのLED駆動回路62と、を備えている。
次に、主基板31から送信される変動パターンコマンドについて説明する。この実施の形態では、複数種類の変動パターンを指定する信号として主基板31から演出制御基板80に変動パターンコマンドが送信される。つまり、変動パターンと変動パターンコマンドとは1対1に対応付けられている。また、変動パターンコマンドには、変動時間(識別情報の可変表示時間)を示す情報が含まれている。すなわち、演出制御基板80に搭載される演出制御用CPU111は、主基板31から変動パターンコマンドを受信すると変動パターンコマンドが示す変動態様で変動パターンコマンドが示す変動時間(可変表示時間)分だけ特別図柄の変動表示(可変表示)および飾り図柄10a〜10iの移動表示を実行する。特別図柄の変動パターンと飾り図柄10a〜10iの移動表示パターンは1対1で対応しているため、主基板31のCPU56は、特別図柄の変動パターンを決定することによって飾り図柄10a〜10iの移動表示パターンも決定している。
次に遊技機の動作について説明する。図4は、主基板31における遊技制御手段(CPU56およびROM54、RAM55等の周辺回路)が実行する特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。特別図柄プロセス処理は、遊技制御手段が実行するメイン処理にて2ms毎に実行される割込処理内で実行される。CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う際に、遊技盤6に設けられている始動入賞口14に遊技球が入賞したことを検出するための始動口スイッチ14aがオンしていたら、すなわち遊技球が始動入賞口14に入賞する始動入賞が発生していたら(ステップS311)、始動口スイッチ通過処理(ステップS312)を行った後に、内部状態に応じて、ステップS300〜S308のうちのいずれかの処理を行う。
なお、始動口スイッチ通過処理では、CPU56は、始動記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(始動記憶数)が上限値(例えば、4個)に達しているかを判定し、始動記憶バッファに記憶される数値データの記憶数が最大値に達していなければ、始動記憶バッファに記憶される数値データの記憶数を1増やすとともに始動記憶カウンタのカウント値を1加算する。そして、数値データ更新手段(例えば、CPU56の数値データ(大当り判定用乱数、等)を更新(カウントアップ)する機能)から大当り判定用乱数等の各数値データ(乱数)の値を抽出し、それらを始動記憶バッファの保存領域1〜保存領域4のうち抽出順番に対応する(始動記憶カウンタに対応する)保存領域に格納する処理が実行される。
なお、数値データ(乱数)を抽出するとは、数値データ(乱数)を生成させるためのカウンタからカウント値を読み出して、読み出したカウント値を数値データの値(乱数値)とすることである。また、始動記憶バッファに記憶される数値データの記憶数を1増やした後の始動記憶数を指定する始動記憶数指定のコマンドを送信するための処理を行う。また、始動記憶バッファの保存領域1〜保存領域4は、抽出された順番が先の数値データを保存領域1から順に格納する。
特別図柄通常処理(ステップS300:表示結果事前決定手段):特別図柄の可変表示を開始できる状態(特別図柄プロセスフラグの値がステップS300を示す値となっている場合)になるのを待つ。なお、特別図柄プロセスフラグの値がステップS300を示す値となっている場合とは、特別図柄表示領域にて特別図柄の変動表示がなされておらず、且つ大当り遊技状態中でもない場合である。CPU56は、特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、始動記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(始動記憶数)を確認する。つまり、始動記憶カウンタのカウント値を確認する。そして、始動記憶カウンタのカウント値が0でなければ、特別図柄の可変表示の結果、当りとするか否か(特定表示結果とするか否か)決定する。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS301に移行するように更新する。
特別図柄停止図柄設定処理(ステップS301):始動記憶バッファの保存領域1に格納されている数値データ(例えば、特別図柄停止図柄決定用乱数、等)を読み出し、特別図柄の停止図柄を決定する。次いで、始動記憶カウンタのカウント値を1減らし、且つ、保存領域1〜保存領域4の値をシフトする。すなわち、保存領域n(n=2,3,4)に格納されている数値データを保存領域n−1(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納する。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に移行するように更新する。
変動パターン設定処理(ステップS302:移動表示パターン事前決定手段):特別図柄の可変表示の変動パターン(可変表示パターン)を、その導出表示以前に変動パターン決定用乱数の値に応じて予め定められた複数種類の変動パターン(可変表示パターン)の中から決定し、決定した変動パターンに応じた変動パターンコマンドを演出制御基板80に送信する。また、決定された変動パターンに基づいて、特別図柄が可変表示を行って表示結果が導出表示されるまでの可変表示時間(変動時間)を特別図柄プロセスタイマにセットした後、特別図柄プロセスタイマをスタートさせる。このとき、演出制御基板80に対して、特別図柄の停止図柄を指令する情報(特別図柄指定コマンド)と、変動態様(変動パターン)を指令する情報(変動パターンコマンド)と、が送信される。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に移行するように更新する。
なお、特別図柄の変動態様(可変表示態様)を示す変動パターンには、飾り図柄10a〜10iの変動態様も含まれている。すなわち、変動パターン設定処理(ステップS302)では、特別図柄の変動態様と飾り図柄10a〜10iの移動表示態様を示す変動パターンが選択される。演出制御基板80のROM113には、変動パターンコマンドに応じた特別図柄および飾り図柄10a〜10iの変動態様を示すプロセスデータが設けられている。プロセスデータは、変動パターン毎に設けられ、主基板31から変動パターンコマンドを受信すると、該変動パターンコマンドに対応するプロセスデータを選択し、プロセスデータに基づいて特別図柄表示領域にて特別図柄の変動表示を行うと共に、表示部9a〜9iにて飾り図柄10a〜10iの移動表示を行う。すなわち、飾り図柄10a〜10iの移動表示態様を示す移動表示パターンは、特別図柄の変動パターンと1対1に対応して複数種類設けられている。従って、変動パター設定処理(ステップS302)では、言い換えると飾り図柄10a〜10iの移動表示パターンを予め定められた複数の移動表示パターンの中から決定している。
特別図柄変動処理(ステップS303):所定時間が経過(ステップS302でセットされた特別図柄プロセスタイマがタイムアウト)すると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に移行するように更新する。
特別図柄停止処理(ステップS304):特別図柄表示領域において可変表示される特別図柄が停止されるように制御する。具体的には、特別図柄停止を示す演出制御コマンド(確定コマンド)が送信される状態に設定する。そして、特別図柄の表示結果が大当り図柄となった場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に移行するように更新する。そうでない場合には、内部状態をステップS300に移行するように更新する。
大入賞口開放前処理(ステップS305):大入賞口を開放する制御を開始する。具体的には、カウンタやフラグを初期化するとともに、大入賞口扉ソレノイド21を駆動して大入賞口扉20を開状態とすることで大入賞口を開放する。また、プロセスタイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に移行するように更新する。
大入賞口開放中処理(ステップS306):大入賞口ラウンド表示の演出制御コマンドを演出制御基板80に送出する制御や大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。最後の大入賞口の閉成条件が成立したら、内部状態をステップS307に移行するように更新する。
特定領域有効時間処理(ステップS307):大入賞口内に設けられた特定領域スイッチ20aの通過の有無を監視して、大当り遊技状態継続条件の成立を確認する処理を行う。大当り遊技状態継続の条件が成立し、且つ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態をステップS305に移行するように更新する。また、所定の有効時間内に大当り遊技状態継続条件が成立しなかった場合、または、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態をステップS308に移行するように更新する。
大当り終了処理(ステップS308):大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御手段に行わせるための制御を行う。そして、内部状態をステップS300に移行するように更新する。
この実施の形態では、遊技制御手段から遊技機に設けられている電気部品の制御を行う電気部品制御手段それぞれに対する指示等の情報伝達は制御コマンドにより行われる。制御コマンドは、例えば、2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。演出制御基板80に搭載されている演出制御手段(表示制御手段、音制御手段、発光体制御手段)は、INT信号が立ち上がったことを検知して、割込処理によって1バイトのデータ(MODEデータ)の取り込み処理を開始し、その後の割込処理によって1バイトのデータ(EXTデータ)の取り込みを開始する。
次に、演出制御手段の動作を説明する。図5は、演出制御用CPU111が実行する演出制御メイン処理を示すフローチャートである。演出制御メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔を決めるための2msタイマの初期設定等を行うための初期化処理が行われる(ステップS701)。その後、演出制御用CPU111は、タイマ割込フラグの監視(ステップS702)を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用CPU111は、割込処理内でタイマ割込フラグをセットする。演出制御メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、演出制御用CPU111は、そのフラグをクリアし(ステップS703)、以下の演出制御処理を実行する。
この実施の形態では、タイマ割込は2ms毎にかかる。すなわち、演出制御処理は、2ms毎に起動される。また、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフラグのセットのみがなされ、具体的な演出制御処理は演出制御メイン処理において実行されるが、タイマ割込処理で演出制御処理を実行してもよい。
演出制御処理において、演出制御用CPU111は、まず、受信した演出制御コマンドを解析する(コマンド解析処理:ステップS704)。次いで、演出制御用CPU111は、演出制御プロセス処理を行う(ステップS705)。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態に対応したプロセスを選択して実行する。そして、演出制御基板80で用いられる各種の乱数カウンタを更新する処理を実行する(ステップS706)。その後、ステップS702のタイマ割込フラグの監視を行う処理に戻る。
ここで、主基板31からの演出制御コマンドの受信について説明する。演出制御基板80は、図示はしないが、主基板31から受信した演出制御コマンドを格納するためのコマンド受信バッファを備えている。例えば、2バイト構成の演出制御コマンドを6個格納可能なリングバッファ形式のコマンド受信バッファが用いられる。演出制御手段は、変動パターン等の格納領域に格納される最新のコマンドに基づき制御される。これにより、主基板31からの指示に迅速に対応することができる。演出制御用CPU111は、主基板31からのINT信号がオン状態になると割込がかかり、演出制御コマンドを受信するための処理を実行し、受信した演出制御コマンドをコマンド受信バッファに格納する。
そして、受信コマンドバッファに格納されているコマンドの内容がコマンド解析処理(ステップS704)で確認され、受信コマンドに対応するフラグのセット等の処理がなされる。例えば、コマンド受信バッファに特別図柄の停止図柄を指定するコマンドが格納されているときには、そのコマンドに指定されている図柄を特定可能なデータを停止図柄格納エリアに格納し、対応する有効フラグをセットする。また、例えば、コマンド受信バッファに特別図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンドが格納されているときには、そのコマンドに含まれている変動パターンを特定可能なデータを変動パターン格納エリアに格納し、変動パターン受信フラグをセットする。
図6は、図5に示された演出制御メイン処理における演出制御プロセス処理(ステップS705)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、表示制御プロセスフラグの値に応じてステップS800〜S806のうちのいずれかの処理が行われる。各処理において、以下のような処理が実行される。
変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800):変動時間を特定可能な演出制御コマンド(変動パターンコマンド)を受信したか否か確認する。具体的には、変動パターンコマンドが受信されたことを示すフラグ(変動パターン受信フラグ)がセットされたか否か確認する。変動パターン受信フラグは、コマンド解析処理(ステップS704)にて、変動パターン指定の演出制御コマンドが受信されたことが確認された場合にセットされる。変動パターン受信フラグがセットされていれば、表示制御プロセスフラグの値を飾り図柄演出設定処理(ステップS801)に対応した値にする。
飾り図柄演出設定処理(ステップS801):飾り図柄10a〜10iの停止図柄と種類および位置(複数の表示部9a〜9iのどの位置とするか)を決定する。飾り図柄10a〜10iの停止図柄は、特別図柄の停止図柄に合致した図柄組合せとされる。すなわち、特別図柄の停止図柄がはずれ(非特定表示結果)となる場合には飾り図柄10a〜10iの停止図柄もはずれ(非特定表示結果)を示す組合せとなり、特別図柄の停止図柄が当り(特定表示結果)となる場合には飾り図柄10a〜10iの停止図柄も当り(特定表示結果)を示す組合せとなる。さらに、特別図柄の停止図柄が確率変動を示す表示結果(特別表示結果)となる場合には、飾り図柄10a〜10iの停止図柄も確率変動を示す表示結果(特別表示結果)を示す表示結果となる。つまり、2つ以上の大当りラインに全て「7」が導出表示されるかまたは、8つの大当りラインに全て「キャラクタ画像」が導出表示される。また、飾り図柄10a〜10iの移動表示パターンは、特別図柄の変動時間だけ、変動パターンコマンドが示す特別図柄の変動パターンに合致したものに決定される。そして、表示制御プロセスフラグの値を図柄変動開始処理(ステップS802)に対応した値にする。
図柄変動開始処理(ステップS802):特別図柄の変動表示が開始されるように制御する。また、飾り図柄10a〜10iの移動表示が開始されるように制御する。そして、表示制御プロセスフラグの値を図柄変動中処理(ステップS803)に対応した値にする。
図柄変動中処理(ステップS803):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミングを制御するとともに、変動時間の終了を監視する。そして、変動時間が終了したときに表示制御プロセスフラグの値を図柄停止待ち処理(ステップS804)に対応した値にする。
図柄停止待ち処理(ステップS804):変動時間の終了時に、図柄停止を指示する演出制御コマンド(特別図柄停止の演出制御コマンド)を受信していたら、特別図柄の変動を停止するとともに飾り図柄10a〜10iの移動表示を停止し停止図柄(確定図柄)を表示する(導出表示する)制御を行う。そして、特別図柄の停止図柄が当り(特定表示結果)となる場合には表示制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップS805)に対応した値にし、特別図柄の停止図柄がはずれ(非特定表示結果)となる場合には表示制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値にする。
大当り表示処理(ステップS805):変動時間の終了後、確変大当り表示または通常大当り表示の制御を行う。これらの表示を行う表示期間が終了すると、表示制御プロセスフラグの値を大当り遊技中処理(ステップS806)に対応した値にする。
大当り遊技中処理(ステップS806):大当たり遊技中の制御を行う。例えば、大入賞口開放前表示や大入賞口開放時表示の表示制御コマンドを受信したら、ラウンド数の表示制御等を行う。大当り遊技状態が終了したら表示制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値にする。
図7は、変動パターン毎に設定されているプロセスデータの一構成例を示す説明図である。プロセスデータは、プロセスタイマ設定値と演出制御実行テーブル(特別図柄制御実行データ、飾り図柄制御実行データ、ランプ制御実行データ、音制御実行データ)の組み合わせが複数集まったデータで構成されている。各演出制御実行テーブルには、それぞれ、画像表示装置8の特別図柄表示領域にて実行される特別図柄の変動パターンを構成する各変動態様が記載されている特別図柄制御実行データと、画像表示装置8の表示部9a〜9iにて実行される飾り図柄10a〜10iの移動表示パターンを構成する各移動表示態様が記載されている飾り図柄制御実行データと、ランプ・LED等の表示制御の変動パターンを構成する各変動態様が記載されているランプ制御実行データと、スピーカ27等の音声出力制御の変動パターンを構成する各変動態様が記載されている音制御実行データと、が含まれている。また、プロセスタイマ設定値には、その変動(移動表示)態様での変動時間が設定されている。演出制御用CPU111は、プロセスデータを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ演出制御実行テーブルに設定されている変動(移動表示)態様で特別図柄や飾り図柄10a^10iを変動(移動)表示させたり、発光体(ランプ・LED)を点灯/消灯させたり、スピーカ27から音声出力させたりする制御を行う。
図7に示すプロセスデータは、演出制御基板80におけるROM113に格納されており、図柄変動開始処理(ステップS802)にて、主基板31から受信した変動パターンによって指示された変動パターンに設定されているプロセスデータに基づく画像表示装置8の特別図柄表示領域および表示部9a〜9i、ランプ・LED(例えば、枠ランプ40〜42、装飾ランプ25、等)、およびスピーカ27、の制御が開始され、図柄変動中処理(ステップS803)にて、制御実行データに応じた制御が順次実行される。なお、プロセスデータは、主基板31から送信される特別図柄の変動パターンのそれぞれに応じて用意されている。また、この実施の形態では、主基板31から送信される特別図柄の変動パターンに対応したプロセスデータが1つだけ用意されているが、特別図柄の変動パターンと同じ変動時間であれば特別図柄の変動パターンに対して複数のプロセスデータを設けるようにしてもよい。その場合には、演出制御用CPU111によっていずれのプロセスデータとするかを選択するように構成してもよい。
図8は、画像表示装置8の表示部9a〜9iにて飾り図柄10a〜10iの移動表示を実行するときに使用される動画像データのデータ構造の一例を示す説明図である。この動画像データは、本例では、演出制御基板80が備えるROM113に格納されている。飾り図柄10a〜10iの移動表示にて使用される動画像データは、本実施形態では、MPEG2と呼ばれる符号化技術によりデータ圧縮された状態で演出制御基板80が備えるCGROM103に格納されている。
この実施の形態では、動画像データに基づく動画像演出が複数種類予め用意されている。すなわち、複数種類の動画像データが予め用意されてCGROM103に格納されている。なお、この実施の形態では、表示部9にて飾り図柄10a〜10iの移動表示を実行する際に使用される動画像データ、リーチ演出時に使用される動画像データ、大当り遊技状態時に使用される動画像データ、など使用される演出毎に区別されてCGROM103に格納されている。そして、例えば、動画像演出を実行するときに、例えば、乱数などを利用して使用する動画像データが選択され、選択された動画像データに基づく動画像演出が実行される。
図8に示すように、動画像データは、シーケンスと呼ばれるストリームデータによって構成される。シーケンスは、画像の大きさを示す情報などのシーケンス全体に関する情報が含まれているシーケンスヘッダで始まり、シーケンスエンドで終了する。このシーケンスは、例えば、動画像による1単位の遊技演出を実現するためのビデオプログラム全体の符号化データによって構成されている。すなわち、本実施形態では、画像表示装置8にて実行される動画像による演出の種類毎に予めシーケンスが用意され、画像表示装置8にて実行される動画像による演出を実行するための動画像データは、1つのシーケンスによって構成されている。シーケンスは、MPEG2機能拡張情報と、少なくとも1つのGOP(Group Of Picture)と、を含む。シーケンスに含まれているMPEG2機能拡張情報は、MPEG2に準拠した符号化データであることを示す情報などの各種の情報を含む。
各GOPは、GOPヘッダと、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャのうち少なくとも1つのピクチャと、を含む。ここで、Iピクチャは、フレーム内符号化によって符号化されているピクチャである。Pピクチャは、過去のフレームのみを用いて前方向の動き補強予測を行うピクチャである。Bピクチャは、過去及び未来の両方のフレームを用いて双方向の動き補償予測を行うピクチャである。
各ピクチャは、ピクチャヘッダと、MPEG2機能拡張情報と、少なくとも1つのスライスと、を含む。ピクチャヘッダには、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャのいずれかを識別するための情報や、各ピクチャの表示順序を指定する情報などが含まれている。ピクチャに含まれているMPEG2機能拡張情報には、例えば、フレーム構造やフィールド構造を設定するための情報などが含まれる。スライスは、分割フレーム内符号化を実現するためにピクチャが細分化された1つの単位を意味する。
各スライスは、スライス情報と、少なくとも1つのマクロブロックとを含む。スライス情報は、スライス内で使用される符号化情報が含まれている。符号化情報には、例えば、量子化特性を示す情報が該当する。
各マクロブロックには、マクロブロック情報と、複数のブロックとを含む。1つのマクロブロックには、例えば、4個の輝度信号ブロックと、2個(Cr信号、Cb信号各1個)の色差信号ブロックとが含まれる。マクロブロック情報には、マクロブロック単位で符号化制御を行うための情報などが含まれる。各ブロックは、輝度信号、Cr信号、Cb信号のいずれかのDCT(離散コサイン変換)係数データ(離散コサイン変換によって得られる係数群)から構成される。なお、各ブロックは、EOB(End Of Block)コードで終了する。
なお、本例では、各シーケンスは、再生時に表示されるキャラクタなどの表示物体が早い動きをする部分には、キーフレームとして用いられるIピクチャを多く用いるようにしている。また、各シーケンスは、再生時に表示されるキャラクタなどの表示物体の動きが少ない部分には、PピクチャやBピクチャを多く用いた構成とされている。特に表示物体の動きがない部分や、動きが特に少ない部分には、最もデータ量の少ないBピクチャを多く用いた構成とされている。
上記のように、表示物体の動きが早い部分にはキーフレームのデータ(例えばIピクチャデータ)を多く用いて動画像データを構成しているので、動きの早い物体が表示される動画像によって演出を行う場合であっても、情報の欠落がほとんどない良好な画像品質の画像を復号化によって得ることができ、そのような良質の画像によって動画像演出を行うことができる。よって、表示物体の動きが速い部分の画像品質を向上させることができる。
また、上記のように、表示物体の動きが遅い部分には前方向予測符号化フレームデータ(例えばPピクチャデータ)や双方向予測符号化フレームデータ(例えばBピクチャデータ)を多く用いて動画像データを構成しているので、画像品質を劣化させることなく、動画像データのデータ量を削減することができる。このような効果は、データ圧縮率が向上するので、動画像データによって再生される動画像における表示物体の動きが速い部分が少ないほど著しい。
つまり、上記のように、表示物体の動きが速い部分にはキーフレームデータを多く用い、表示物体の動きが遅い部分には前方向予測符号化フレームデータや双方向予測符号がフレームデータを多く用いるようにして動画像データを作成しているので、全体としての画像品質を向上させることができるとともに、動画像データのデータ総量を低減させることができるようになる。
次に、演出制御基板80に搭載されているGCL101の機能について説明する。GCL101は、演出制御用CPU111からの指示に従って動画像データを用いた動画像による各種の演出を実行する機能を有している。GCL101は、画像表示装置8の表示部9a〜9iに画像を表示させる制御を行うため、上述した表示制御手段に含まれる。
図9は、GCL101が実行する復号化処理の例を示すフローチャートである。復号化処理において、GCL101は、まず、CGROM103に格納されている演出に使用する動画像データ(シーケンス)からピクチャを示すピクチャデータを読み出す(ステップS201)。ピクチャデータは、動画像データにて配列されている順番に従って再生することができるような順番で読み出される。なお、再生される順番と復号化される順番は必ずしも一致しない。例えば、Bピクチャは、その後に配されているIピクチャまたはPピクチャを復号化した後に復号化される。
読み出したピクチャデータが合成表示対象ピクチャであれば(ステップS202)、GCL101は、合成表示実行残数を1加算し(ステップS203)、処理数を3に設定する(ステップS204)。なお、合成表示実行残数や処理数は、本実施形態では、演出制御基板80が備えるRAM112の所定の領域に記憶される。合成表示実行残数は合成表示を行うための復号化処理がなされているが、合成表示が未だ完了していない画像の残数を示している。また、処理数は、本実施形態では、合成画像の生成に用いられる画像の数、つまり、画像表示装置9のそれぞれの表示部9a〜9iにて移動表示を実行するときに表示される画像の数と一致し、3となっている。
次いで、GCL101は、動画圧縮・伸張部109を制御して読み出したピクチャデータを復号化して(ステップS205)、読み出したピクチャについての表示位置情報、すなわち、表示部9a〜9iのいずれの領域に表示させるかを示す情報と、半透明化情報、すなわち、半透明表示を行う度合いと合成表示させたときの位置関係とを示す情報と、を指定し(ステップS206)、復号化したピクチャデータをフレーム単位で画像保存領域指定ポインタが示す画像メモリの表示位置情報および処理数に応じた保存領域に格納する(ステップS207)。なお、復号化を行うときには、動画圧縮・伸張部109は、対象となるピクチャデータがIピクチャデータであるか、Pピクチャデータであるか、Bピクチャデータであるかに応じた復号化処理を実行する。
合成表示対象ピクチャとは、合成表示処理に用いるピクチャとして予め定められているピクチャを意味する。この実施の形態では、表示部9a〜9iのそれぞれにて飾り図柄10a〜10iが移動表示を行うときには1つの表示部に3つの画像が表示され、停止表示をするときには1つの画像が表示される。すなわち、表示部9a〜9iにて飾り図柄10a〜10iの移動表示を行うときに用いられる画像が合成表示対象ピクチャである。合成表示対象ピクチャであるか否かを示す情報は、各ピクチャのMPEG2機能拡張情報に格納されている。従って、GCL101は、各ピクチャのMPEG2機能拡張情報を確認することで、読み出したピクチャが合成表示対象ピクチャであるか否かを判定することができる。
なお、本実施形態では、互いに合成される複数のピクチャのうち、最初に読み出される合成表示対象ピクチャのMPEG2機能拡張情報にだけ合成表示対象ピクチャであることを示す情報と、合成に用いられるピクチャの数を示す情報が格納される。そして、ステップS204にて設定される処理数は、MPEG2機能拡張情報に格納されている合成に用いられるピクチャの数を示す情報に応じて設定される。
表示位置情報は、表示部9a〜9iのうちいずれか1つを示す情報であり、画像表示を実行する表示部9a〜9iいずれかを指定する。半透明化情報は、表示部9a〜9iのうちそれぞれの表示領域にて画像表示する際の奥行方向の座標を示す情報であり、合成に用いられる各ピクチャのMPEG2機能拡張情報に格納されている。従って、GCL101は、各ピクチャのMPEG2機能拡張情報を確認することで、読み出したピクチャについての半透明化情報を取得することができる。ステップS206およびステップS207の処理では、複合化されたピクチャデータと、そのピクチャデータについての表示位置情報および半透明化情報と、が所定の画像保存領域に格納される。なお、奥行方向の座標とは、表示部9a〜9iの表示画面の前後方向(前面側から背面側に向かう方向)に座標軸をとった場合におけるその座標軸上の値を意味し、例えば、背面側に行くほど値が大きくなるように設定される。よって、合成画像が生成されるときには、より小さい値の半透明化情報を有する画像が前面側に合成され、より大きい値の半透明化情報を有する画像が背面側に合成される。また、半透明化情報の値が大きくて背面側に合成される画像よりも半透明化情報の値が小さくて前面側に合成される画像の方が優位であると言えることから、より小さい値の半透明化情報を有する画像を「優先度が高い画像」ということがあり、より大きい値の半透明化情報を有する画像を「優先度の低い画像」ということがある。
ステップS207の処理を終えると、GCL101は、処理数を1減算し(ステップS208)、処理数が0出なければ(ステップS209)、使用する動画像データから次のピクチャデータを読み出す(ステップS210)。そして、ステップS205〜ステップS209の処理が3回繰り返し実行され、1つの合成画像を生成するための3つのピクチャデータが読み出されて、複合化された合成実行画像データと半透明化情報とが、画像保存領域中の表示位置情報に対応した各保存領域にそれぞれ格納される。
ステップS209にて、処理数が0となっていれば、実行回数カウンタを1加算し(ステップS214)実行回数カウンタが9であるか否かを判定する(ステップS215)。上述したようにこの実施の形態では、複数の表示部9a〜9iを備えている。そして、複合化処理では、9つの表示部9a〜9iのそれぞれに表示させるピクチャデータを複合化する処理を実行している。すなわち、ステップS201からステップS214の処理が9回繰り返し実行される。
ステップS202にて読み出したピクチャデータが合成対象ピクチャでなければ、GCL101は、動画圧縮・伸張部109を制御して読み出したピクチャデータを複合化し(ステップS211)、読み出したピクチャデータについての表示位置情報と半透明化情報があれば半透明化情報を指定し(ステップS212)、復号化したピクチャデータをフレーム単位で画像保存領域指定ポインタが示す画像メモリの表示位置情報および処理数に応じた保存領域に格納する(ステップS213)。
この実施の形態では、合成に用いられるピクチャ数分の保存領域を有する画像保存領域群が設けられている。画像保存領域群は、例えば、SDRAM104の所定の領域に所定数用意されている。この実施の形態では、各画像保存領域には、表示位置情報に対応する9つの保存領域が設けられ、さらに表示位置情報に対応した9つの保存領域のそれぞれには処理数に対応する3つの保存領域が含まれている。ステップS207では、画像保存領域指定ポインタが指す画像保存領域中の現在の処理数および表示位置情報に対応する保存領域に、複合化されたピクチャデータ等が格納される。
画像保存領域指定ポインタは、例えば、SDRAM104の所定の領域に設けられ、表示部9a〜9iのいずれか1つにて表示する画像の生成に用いられるピクチャデータを格納するための画像保存領域を指すポインタである。例えば、画像保存領域群が保存領域0から保存領域11までの12個設けられている場合には、画像保存領域指定ポインタは、0〜11までの値をとる。そして、後述するステップS217にて、画像保存領域指定ポインタの値が表示部9a〜9iのいずれか1つにて表示する画像の生成に用いられる次のピクチャデータを格納する画像保存領域を指す値に更新される。そして、GCL101によって次回の複合化処理にて更新後の画像保存領域指定ポインタの値と同一の値が設定されている画像保存領域が表示部9a〜9iのいずれか1つにて表示する画像の生成に用いられるピクチャデータを格納する領域として選択される。
図10は、GCL101が実行する動画再生処理の例を示すフローチャートである。動画再生処理において、GCL101は、再生領域指定ポインタが指す画像保存領域の表示位置情報に対応した保存領域に格納されている画像データを読み出す(ステップS221)。なお、再生領域指定ポインタは、複合化処理にて画像保存領域に保存されたピクチャデータのうち動画再生処理を実行していないピクチャデータが格納される画像保存領域を示すポインタである。次いで、GCL101は、合成表示実行残数が0でなければ(ステップS222)、処理数を3に設定する(ステップS223)。この実施の形態では、処理数として上述したステップS204で設定される処理数と同数の値が設定される。従って、例えば、所定の画像保存領域にステップS204で設定された値を格納しておき、後述する半透明化処理に用いられるピクチャデータが格納されている合成対象画像保存領域を参照して処理数を設定するようにすればよい。
次いで、GCL101は、後述する半透明化処理を実行し(ステップS224)、処理数を1減算する(ステップS225)。処理数が0になると(ステップS226)、GCL101は、半透明化処理によって生成された合成実行画像格納領域に格納されている複数の合成実行画像データを合成した合成画像データを生成する(ステップS227)。なお、合成する際には、各合成実行画像データにおける半透明化情報に基づいて、各合成実行画像を前面側とするか背面側とするかおよび表示させる上下左右方向の位置を決定する。そして、GCL101は、生成した合成画像データに基づく合成画像を展開領域指定ポインタが指す画像メモリの表示位置情報に応じた展開領域にフレーム単位で展開するとともに(ステップS228)、合成表示実行残数を1減算し(ステップS229)、実行回数カウンタを1加算し(ステップS233)、実行回数カウンタが9となったか否かを判定する(ステップS234)。
上述したようにこの実施の形態では、複数の表示部9a〜9iを備えている。そして、ステップS221〜ステップS234では、9つの表示部9a〜9iのそれぞれに表示させるピクチャデータを表示位置情報に対応した展開領域に展開する処理を実行している。すなわち、ステップS221からステップS234の処理が9回繰り返し実行される。
ステップS222で合成表示実行残数が0であれば、GCL101は、半透明化情報が格納されているか否かを判定し(ステップS230)、半透明化情報が格納されている場合には、半透明化処理を実行する(ステップS231)。そして、展開領域指定ポインタが指す画像メモリの表示位置情報に応じた展開領域にフレーム単位で展開する(ステップS232)。ステップS230〜ステップS231の処理によって停止表示している1つの画像を半透明表示させることが可能になる。
ステップS234で実行回数カウンタが9となったときには、実行回数カウンタをクリアし(ステップS235)、展開領域指定ポインタが指す画像メモリに展開された画像を表示位置情報に応じた表示部9a〜9iに表示し(ステップS236)、再生領域指定ポインタおよび展開領域指定ポインタが次に使用される再生領域および展開領域を指すようにしておくためにポインタの値を更新する(ステップS237)。
展開領域指定ポインタは、例えばSDRAM104の所定の領域に設けられ、動画再生を行うために次に用いられる画像データが展開されている展開領域を指すポインタである。例えば、画像メモリに展開領域0〜11までの12個の展開領域が設けられている場合には、展開領域指定ポインタは、0〜11までの範囲の値をとり、ステップS237にて展開領域指定ポインタの値が1加算されるように構成される。なお、展開領域指定ポインタの値が12となった場合には0に戻される。そして、GCL101によって、次回の動画再生処理のステップS232およびステップS228にて展開領域指定ポインタの値と同一の値が設定されている展開領域が動画再生のために次に使用する画像データを展開する領域として選択される。
なお、上述した動画再生処理は、例えば、上述した複合化処理の後に続けて実行される。ただし、画像データが複合化される順番と再生される順番とが異なるので、動画再生処理よりも複合化処理が少なくとも数回分先行して実行される必要がある。この複合化処理および動画再生処理は、動画像による遊技演出が行われるときに呼び出されて繰り返し実行される。複合化処理および動画再生処理が繰り返し実行されることで、表示部9a〜9iの画面上に圧縮されている動画像データに基づく動画像が表示され、遊技演出が実行される。
次に、表示制御手段による半透明化処理について説明する。図11は、GCL101が実行する半透明化処理の例を示すフローチャートである。半透明化処理は、動画像データとして予め用意されている合成画像対象画像から合成画像を生成するための合成事項画像を生成するための処理であり、合成対象画像の透明度(透過度)を半透明化情報に基づいて低下させ、奥行表示位置情報に応じた透明度とした合成実行画像を生成するための処理が実行される。
半透明化処理において、GCL101は、再生領域指定ポインタが指す画像保存領域中の表示位置情報および処理数に応じた保存領域から合成対象の画像データを読み出すとともに、予め定められている背景画像の画像データを読み出す(ステップS241)。背景画像には、例えば、青や白などの単一色や、透明とすることで背部に設けられた表示部に表示されている画像(例えば、背景画像および飾り図柄10a〜10i)を表示可能にする画像が用いられる。
次いで、GCL101は、合成対象の画像データを読み出した画像保存領域に格納されている半透明化情報が示す値に基づいて半透明化演算処理で用いられる数式のN(図12参照)に設定し(ステップS242)、透明化演算処理を実行することによって合成実行画像を生成する(ステップS243)。次いで、GCL101は、生成した合成実行画像の画像データを該当する半透明化情報とともに合成実行画像格納領域の表示位置情報に対応する格納領域に格納する(ステップS244)。合成実行画像保存領域は、1つの合成画像を生成するための複数の合成実行画像がそれぞれ格納される格納領域であり、例えば、SDRAM104の所定の領域に設けられている。ステップS244では、合成実行画像保存領域中の表示位置情報および処理数に対応した格納領域に生成した合成実行画像データと半透明化情報とが格納される。
半透明化処理にて実行される透明化演算処理として、この実施の形態では、図12に示すような演算を行う。この演算処理では、合成対象の画像の各ピクセルデータ(各ピクセルの表示色を特定するためのR,G,Bデータ)のそれぞれについて、表示位置が同一となる背景画像における各ピクセルデータを用いた演算処理が行われる。具体的には、透明化演算処理は、図12に示すように、該当する背景画像のピクセルデータが示す値と合成対象画像のピクセルデータが示す値との差を99で割り、その値とNとを乗算した値に合成対象の画像のピクセルデータが示す値を加算する。透明化演算処理によって得られた各ピクセルデータは、合成実行画像のピクセルデータとして用いられる。例えば、ある表示位置における背景画像のピクセルデータが(R,G,B=240,160,160)で、同じ位置の合成対象の画像のピクセルデータが(R,G,B=180,130,130)であり、N=33であった場合には、その位置の合成実行画像のピクセルデータは(R,G,B=200,140,140)となる。なお、演算結果が整数にならない場合には、小数点以下を切り捨てるなどの処理を行うことによって整数になるようにすればよい。
なお、図12に示す「N」は、合成実行画像の透明度を特定するための値であり、本実施形態では、100段階に透明度を異ならせることができるように、0から99までの整数をとるようにしている。合成実行画像の透明度を異ならせることによって、奥行き感がでるようにしている。従って、半透明化情報が示す値によって「N」の値、すなわち合成実行画像の透明度が決定される。例えば、半透明化情報が示す値が20であればNが20に設定されるようにすればよい。この実施の形態では、「N」が「0」であるときに合成実行画像が合成対象の画像と同一となり(すなわち、透明度が0%となる)、「N」が99であるときに合成実行画像が背景画像と同一となる(すなわち、透明度が100%となる)。なお、この実施の形態では、透明度を100段階にしているが、他の複数段階とするようにしてもよい。その場合、「N」の取り得る値を変更(200段階であれば0から199をとるようにすればよい)するとともに、その値に合わせて図12に示す分母の「99」を変更(200段階であれば「199」に変更すればよい)するようにすればよい。
また、図12に示す透明化演算処理に用いられる数式は、合成対象の画像のピクセルデータが示す値が背景画像のピクセルデータが示す値よりも小さい場合に用いられる式であり、合成対象の画像のピクセルデータが示す値が背景画像のピクセルデータが示す値よりも大きい場合には、図12に示す数式の「+」を「−」にするとともに、分数で表されている部分の分子の各項を入れ替えた数式を用いるようにすればよい。すなわち、該当する合成対象の画像のピクセルデータが示す値と背景画像のピクセルデータが示す値との差を99で割り、その値とNとを乗算した値を合成対象の画像のピクセルデータが示す値から減算するようにすればよい。
この実施形態では、半透明化処理での透明化演算処理を、図12に示した数式等を用いることで行うようにしているが、他の演算処理を行うようにしてもよい。図12に示す数式を用いると、Nの値を小さくしていくに連れて、背景画像から直線的に合成対象の画像に近づいていくような合成実行画像が得られるようになるが、例えば、背景画像から曲線的に合成対象の画像に近づいていくような合成実行画像が得られるような数式を用いるようにしてもよい。すなわち、合成対象の画像を所定位置から段階的に半透明化させた合成実行画像を生成するようにしてもよい。
なお、後述するが、この実施の形態における画像表示装置8の表示部9は、表示部9a〜9iの9つの表示領域に区分けされ、左右側部が所定の範囲で重なった重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”を有している。半透明化処理では半透明化演算処理を実行することにより重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”に表示させる画像を表示部9a〜9iの背景画像の表示色に近づける処理が実行される。前方に位置する重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”にて表示される画像の背景画像を上記した白、青などにしてしまうと半透明化処理により重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”に表示される飾り図柄10a〜10iとしての画像を半透明表示しても後方に位置する重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”にて表示される画像が表示されなくなってしまう。ゆえに、この実施の形態では、半透明化処理において前方に位置する重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”では、背景画像データに透明の画像データが設定されている。そして、半透明化処理にて画像の半透明化演算処理を実行することにより前方に位置する重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”にて表示される画像を背景画像としての透明に近づけることで後方に位置する重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”にて表示される画像を透視させて表示できるようにしている。
次に、上述した処理によって画像表示装置8の表示部9a〜9iにて実行される飾り図柄10a〜10iの移動表示態様について説明する。図13は、この実施の形態で用いられる画像表示装置8にて飾り図柄10a〜10iとしての画像を移動表示させたときの一例である。
図13に示すように、この実施の形態における画像表示装置8の表示部9は、複数行(この実施の形態では3行)、複数列(この実施の形態では3列)の表示部が配置されている。つまり、表示部9a〜9iの9つの表示領域に区分けされ、左右側部が所定の範囲で重なった重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”を有している。具体的には、表示部9a〜9iの左側部の縦一列に配置する表示部9a,9d,9gの右側部9a’,9d’,9g’は、表示部9a〜9iの中央部の縦一列に配置する表示部9b,9e,9hの左側部9b’,9e’,9h’の前面を覆い、表示部9b,9e,9hの右側部9b”,9e”,9h”は、表示部9a〜9iの右側部の縦一列に配置する表示部9c,9f,9iの左側部9c’,9f’,9i’の前面を覆うように設けられている。
重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”では、表示する画像を半透明表示制御する(表示する画像の半透明化処理を実行する)ことによって重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”を構成する表示部9a〜9iの両方の画像が表示される。例えば、表示部9aと表示部9bが重なった重なり表示部9a’,9b’では、前面に位置する表示部9aの重なり表示部9a’に表示される画像を半透明表示した画像と、背面に位置する表示部9bの重なり表示部9b’に表示される画像を半透明表示した画像と、の両方が表示される。
なお、この実施の形態では、表示部9a〜9iのそれぞれの表示部では、左側部から中央部を経て右側部に向けて画像が移動するように移動表示制御が行われる。移動表示制御をする方向は本実施形態に示すものに限らない。また、それぞれの表示部9a〜9iにて移動表示させる方向をそれぞれ異ならせるように構成してもよい。さらに、所定の条件が成立したときに(例えば、特定の変動パターンを受信したとき等)に移動表示制御する方向を変化させるように構成しても良い。
また、この実施の形態では、透明化演算処理にて背景画像から曲線的に合成対象の画像に近づいていくような合成実行画像が得られるような数式を用いた場合の一例を示している。すなわち、新たな画像が出現する各表示部9a〜9iの右側部では、画像の半透明表示がなされ、重なり表示部に表示される画像の右側部から左側部に向けて段階的に透明度を低く(半透明表示を徐々に解除)している。
なお、図12に示す数式を用いて透明化演算処理にて背景画像から直線的に合成対象の画像に近づいていくような合成実行画像が得るようにしてもよく、新たな画像が出現する各表示部9a〜9iの右側部および左側部に、それぞれ一様の透明度の画像が表示されるように構成してもよい。
各表示部9a〜9iの中央部では、半透明表示を行わない。そして、各表示部9a〜9iの左側部では、半透明表示がなされ、重なり表示部に表示される画像の右側部から左側部に向けて段階的に透明度を高く(半透明表示を徐々に実行)し、各表示部9a〜9iの左側端部では、画像表示を消失させるように制御される。
なお、表示される画像の透明度は、表示部9a〜9iでの表示される画像の左右方向の位置に応じて変化する。つまり、各表示部9a〜9iの右側部では、画像が表示される左右方向の位置に応じて、右側部から左側部に向けて段階的に透明度を低く(半透明表示を徐々に解除)し、各表示部9a〜9iの左側部では、画像が表示される左右方向の位置に応じて、右側部から左側部に向けて段階的に透明度を高く(半透明表示を徐々に実行)している。
このように、新たな画像が出現する右側部から中央部に近づくに連れて、画像表示が徐々にはっきりと見えるように制御し、中央部から左側部に近づくに連れて画像表示が徐々に消失するように制御されるため、左方向に移動表示することによって後方(遠方)から前方(近傍)に近づいてきた画像が再び後方(遠方)に遠ざかるように表示され、3次元的な表現を実行することができる。
さらに、この実施の形態では、新たな画像が出現する各表示部9a〜9iの右側部では、画像の縮小表示がなされ、重なり表示部に表示される画像が表示される位置に応じて右側部から左側部に向けて段階的に縮小表示の度合いを低く(縮小表示を徐々に解除)するとともに、各表示部9a〜9iの左側部では、画像の縮小表示がなされ、各表示部9a〜9iにおける画像の表示位置に応じて右側部から左側部に向けて段階的に縮小表示の度合いを高く(縮小表示を徐々に実行)する縮小表示制御が実行されている。なお、縮小表示を実行する各表示部9a〜9iの右側部および左側部で段階的に縮小表示の度合いを変化させることなく、一様な度合いの縮小表示した画像を表示するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、表示部9a〜9iの左右側部が重なった重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”を有するが、表示部9a〜9iの重なる領域はこれらに限られるものではない。例えば、表示部9a〜9iの上下側部が重なった重なり表示部としても良い。表示部9a〜9iの上下側部が重なった重なり表示部とした場合には、画像を移動表示させる方向を上下方向としてもよい。
なお、上述した制御(例えば、半透明表示制御、縮小表示制御、等)は、重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”でのみ実行されるように構成してもよい。重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”でのみ上記した制御を実行することによって、重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”での表示態様をより明確にすることができる。
なお、この実施の形態では、表示部9a〜9iの移動表示を停止させる順序を予め定めている。例えば、この実施の形態では、表示部9a,9i→表示部9b,9d,9f,9h→表示部9e→表示部9c,9gの順序で移動表示を停止させるように予め定められている。
また、この実施の形態では、移動表示が停止した表示部9a〜9iでは左右側部で実行していた半透明表示を実行しないように制御する。図14には、表示部9a〜9iの上側部の横一列に配置する表示部9a,9b,9cの配置図が示されている。
図14に示すように、表示部9a,9b,9cは、前後方向が異なり(同一平面でない)、重なり表示部9a’〜9c’,9b”にて手前側に配置する表示部(表示部9bに対して表示部9a、表示部9cに対して表示部9b)が奥側に配置する表示部の一部(表示部9aに対して9b”,表示部9bに対して9c’)を覆うように配置される。つまり、表示部9bは、表示部9cよりも手前側に表示部9bの一部9b”が表示部9cの一部9c’を覆うように配置し、表示部9aは、表示部9bよりもさらに手前側に表示部9aの一部9a’が表示部9bの一部9b’を覆うように配置している。つまり、表示部9a〜9cでは、表示部9aが一番手前に配置し、次いで表示部9b、表示部9cの順で配置されている。そして、表示部9cの一部9c’を表示部9bの一部9b”が覆い、さらに表示部9bの一部9b’を表示部9aの一部9a’を覆っている。
なお、上述したようにこの実施の形態では、移動表示を停止させる順序が予め定められ、表示部9a〜9cでは、表示部9a→表示部9b→表示部9cの順序で移動表示を停止させるように定められている。すなわち、手前側に配置される順序に対応して移動表示を停止させる順序が定められ、移動表示を停止する順序が早い表示部9ほど手前側に配置し、移動表示を停止する順序が遅い表示部9ほど奥側に配置している。すなわち、手前側に配置する表示部9aにて移動表示が停止すると、重なり表示部9a’を含む表示部9aの半透明表示は解除される。そのため、表示部9aの移動表示が停止して、表示部9bの移動表示が停止するまでは、重なり表示部9a’によって覆われていた重なり表示部9b’にて移動表示する画像が視認できない状態となる。
また、上述したように、この実施の形態では、半透明化処理において前方に位置する重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”にて表示される背景画像データには透明の画像データが設定されている。具体的には、図14に示す表示部9cでは、背景画像データは予め定められた背景色(青や白、等)が設定されている。しかし、表示部9bの重なり表示部9b”に表示させる背景画像データには、透明の画像データが設定され、さらに、表示部9aの重なり表示部9a’に表示させる背景画像データには、透明の画像データが設定されている。そのため、表示制御手段が表示部9a〜9iにて移動表示を実行しているときには、表示部9a〜9iに移動表示される画像全てを視認可能にすることができる。
なお、表示部9a〜9iの重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”以外の領域には予め定められた背景色(青や白、等)が表示されるような背景画像データが設定され、移動表示が停止したときに重なり表示部9a'〜9i,9b”,9e”,9h”に表示される背景色は、表示部9a〜9iの重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”以外の領域と同一の画像データによって予め定められた背景色が表示されるように制御される。
また、上述したように、移動表示が停止した場合には、表示制御手段は、表示部9a〜9iの左右側部にて実行していた半透明表示制御を停止するが、移動表示を停止する順序が先の表示部ほど手前側に配置しているため、移動表示が停止した表示部9aの背部に配置する表示部9bの重なり表示部9b’に移動表示している画像(飾り図柄10b)が視認不能な状態になる。そのため、移動表示が停止したときに識別情報(飾り図柄10a〜10i)の表示結果をより明確に表示することができるとともに3次元的な表現により奥行感を出すことができる。
なお、この実施の形態では、表示部9a〜9iの前後方向の配置を異ならせることにより重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”を構成しているが、1つの表示部にて複数の表示エリアの一部を重ねたように表示を制御することにより重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”を構成するようにしてもよい。すなわち、前後方向を異ならせた表示部9a〜9iを重ね合わせる構造変化によって重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”を構成するのではなく、前後方向が同一の1つの表示部に画像処理を施すことにより見た目上、複数の表示部が重なっているように制御してもよい。
上述したように、この実施の形態では、飾り図柄10a〜10iの複数種類の移動表示パターンとして複数種類の変動パターンが設けられている。本実施形態の変動パターンの一例を図15に示す。図15は、表示部9a〜9iにて飾り図柄10a〜10iの移動表示を行って当り(特定表示結果)となる変動パターンの一例を示す説明図である。
主基板31から該変動パターンを示す変動パターンコマンドを受信すると、演出制御基板80に搭載される演出制御用CPU111は、ROM113に変動パターンに1対1に対応して設けられた複数のプロセスデータから該変動パターンコマンドに応じたプロセスデータを選択する。プロセスデータは、図7に示されている。そして、プロセスデータに従って画像表示装置8および弾球遊技機1に設けられたランプ・LED、スピーカ27を駆動制御する。
図15(A)に示すように、演出制御用CPU111は、選択したプロセスデータに基づいて表示部9a〜9iに飾り図柄10a〜10iを移動表示させる制御を実行する。そして、予め定められた移動表示を停止させる順序に基づいて図15(B)で表示部9a,9iの飾り図柄10a〜10iの移動表示を停止させ、図15(C)で表示部9b,9d,9f,9hの移動表示を停止させる。
この変動パターンでは、複数の大当りラインのうち1つの大当りラインすなわち、表示部9b,9e,9hによって構成される大当りラインにてリーチとなる。さらに、この変動パターンでは、図15(D)にて、リーチとなった大当りラインを構成する表示部(すなわち、表示部9b,9e,9h)以外の表示部(表示部9b,9e,9hを除く表示部9a〜9i)に表示される飾り図柄(飾り図柄10b,10e,10hを除く飾り図柄10a〜10i)を半透明表示する制御を実行する。
なお、この場合には、停止表示している飾り図柄のピクチャデータには、半透明化情報が含まれ、GCL101による複合化処理のステップS212にて指定される。そして、動画再生処理のステップS231にて半透明化処理が実行され、半透明化情報に応じた透明度で半透明化表示されるように制御される。
また、通常、飾り図柄10a〜10iが移動表示されるときには、各表示部9a〜9iの中央部では半透明表示が実行されないが、この変動パターンでは、リーチとなった大当りラインを構成しない表示部では表示される飾り図柄が全て半透明表示されるように制御される。つまり、通常、複合化処理にてステップS201で読み出されたピクチャデータ(3つの画像データのうち中央に表示される画像データ)は半透明化情報を含んでいない。しかし、この変動パターンでは、リーチとなった大当りラインを構成しない表示部に表示される飾り図柄の画像データとしてステップS201およびステップS210にて読み出されるピクチャデータには全て半透明化情報が含まれている。そして、動画再生処理のステップS224にて半透明化処理を実行することによって全てのピクチャデータが半透明化される。
なお、合成される画像データの透過度をそれぞれ異ならせるようにしてもよい。例えば、中央に表示される画像データ、すなわち、ステップS201で読み出されるピクチャデータの透過度を低くし、左右側部に表示される画像データ、すなわち、ステップS229で読み出されるピクチャデータの透過度を高くするようにしてもよい。
この変動パターンでは、図15(E)にてリーチとなった大当りラインを構成する表示部9eの移動表示が停止したときにはずれとなる表示結果が導出表示される。そして、図15(F)で残りの表示部9c,9gの移動表示を停止させるとともに半透明表示を解除するが、半透明表示されて停止表示していた表示部9a,9d,9f,9iに表示されていた飾り図柄10a,10d,10f,10iを変更し、いずれかの大当りラインに大当り図柄(特定表示結果)が表示されるように制御している。
遊技者は、図15(E)にてリーチとなった大当りラインがはずれ(非特定表示結果)となると、他の大当りラインがリーチとなっていないため大当りに対する期待がなくなってしまう。しかし、この変動パターンでは、半透明表示を解除するときに大当り図柄(特定表示結果)が表示されるため、リーチとなった大当りラインにはずれとなる表示結果が導出表示されても全ての表示結果が導出表示されるまでは大当りに対する期待を抱かせることができる。
なお、図15に示す変動パターンの一例では、リーチとなった大当りラインにはずれとなる表示結果が導出表示されたあとに他の大当りラインに大当りとなる表示結果が導出表示される変動パターンの例を示したが、リーチとなった大当りラインに大当りとなる表示結果が導出表示されたあとに、該大当りライン以外の大当りラインに大当りとなる表示結果を導出表示させることで確率変動となる表示結果(特別表示結果)を導出表示させるような変動パターンを設けるようにしてもよい。
また、リーチとなった大当りラインを構成する表示部以外の表示部の透明度を変化させることによって複数種類の変動パターンを実行するように構成しても良い。この場合には、透明度によって半透明表示を解除したときに飾り図柄が別の飾り図柄となる割合を変化させてもよく、さらに、透明度によって大当りとなる割合(信頼度)を変化させるようにしてもよい。例えば、透明度が高いほど半透明表示を解除したときに別の飾り図柄となり易くしたり、透明度が高いほど大当りとなる割合(信頼度)を高くしたりしてもよい。
また、この実施の形態では、3行・3列の表示部9a〜9iにより構成される画像表示装置8を用いたが、これに限られるものではない。例えば、1行・3列の表示部により構成される画像表示装置8を用いるようにしてもよい。
また、図15に示す変動パターンの一例では、上記した縮小表示制御および半透明表示制御を示していないが、図15に示す変動パターンの一例においても上記した制御が実行されるように構成しても良い。さらに、図15に示す変動パターンの一例では、図13および図14に示す重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”を示していないが、表示部9a〜9iに図13および図14に示す重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”を有するように構成してもよい。この場合には、図15(B)で表示部9a,9iの移動表示を停止させることによって表示部9bの左側部(重なり表示部9b’)および表示部9hの右側部(重なり表示部9h”)に移動表示している画像が視認不能な状態となり、図15(C)で表示部9b,9d,9f,9hの移動表示を停止させることによって表示部9eの左右側部(重なり表示部9e’、9e”)に移動表示している画像が視認不能な状態となる。しかし、図15(D)で、表示部9b,9e,9h以外の表示部の表示を半透明表示制御することで、表示部9b,9e,9hの重なり表示部9b’,9b”,9e’,9e”,9h’,9h”の画像表示が視認可能となり、遊技者に視覚的なインパクトを与えることができるとともに、リーチとなった大当りラインを構成する表示部を明確にすることができる。
なお、この実施の形態では、各表示部9a〜9iにて移動表示する各飾り図柄10a〜10iの移動表示を停止させる順番が先の表示部を手前側に配置し、移動表示が停止したときに、該表示部の左右側部にて実行していた飾り図柄の半透明表示制御を停止する構成となっているが、停止させる順番が先の表示部を奥側に配置することにより、各表示部9a〜9iにて移動表示する各飾り図柄10a〜10iの移動表示が停止するまで全ての飾り図柄10a〜10iが視認可能となるように構成してもよい。
すなわち、上述した実施の形態では、移動表示が停止した表示部9a〜9iでは左右側部で実行していた半透明表示を実行しないように制御され、移動表示が停止した表示部の背部に配置する表示部の重なり表示部では、移動表示している画像が視認不能な状態となる。しかし、移動表示が停止した表示部9a〜9iのいずれかと移動表示が停止していない表示部9a〜9iのいずれかとの重なっている領域(重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”)では、移動表示を停止していない表示部9a〜9iのいずれかに表示される画像を移動表示が停止した表示部9a〜9iのいずれかよりも手前(前方)に表示するように構成することによって半透明表示している移動表示中の画像を視認可能な状態にするようにしてもよい。具体的には、この実施の形態に用いられる表示部9a〜9iの配置を変更する(例えば、図14に示す表示部9a〜9cの配置を停止する順序が先の表示部が奥側に配置するように表示部9g〜9iの配置に変更する)か、または、この実施の形態に用いられる表示部9a〜9iの配置を変更することなく、各表示部9a〜9iにて移動表示する各飾り図柄10a〜10iの移動表示を停止させる順序を変更する(例えば、図14に示す表示部9a〜9cの配置を変更することなく飾り図柄10a〜10cの移動表示を停止させる順序を表示部10c→表示部10b→表示部10aに変更する)ことにより、先に移動表示を停止する表示部が奥側に配置するように構成してもよい。また、この場合には、表示制御手段としてのGCL101等により重なり表示部9a'〜9i’,9b”,9e”,9h”にて半透明表示を実行している画像全てを視認可能に表示させる制御を実行するように構成してもよい。
1 弾球遊技機1
8 画像表示装置
9 表示部
10 飾り図柄
31 主基板31
56 CPU
80 演出制御基板80
101 GCL
111 演出制御用CPU111
8 画像表示装置
9 表示部
10 飾り図柄
31 主基板31
56 CPU
80 演出制御基板80
101 GCL
111 演出制御用CPU111
Claims (5)
- 各々が識別可能な複数種類の識別情報の移動表示を行う複数の表示部を複数行、複数列に配置した画像表示装置と、所定の始動条件の成立に基づいて、前記画像表示装置に配置した複数の表示部に導出表示する表示結果をその導出表示以前に決定する表示結果事前決定手段と、を備え、該表示結果事前決定手段によって前記表示結果を予め定められた特定表示結果とすることを決定したときに、予め定められた複数の表示部によって構成される複数の組合せ有効ラインのうちいずれか1つの組合せ有効ライン上で前記特定表示結果を導出表示した後に遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機であって、
前記識別情報を含むデータを記憶するデータ記憶手段と、
該データ記憶手段に記憶されたデータを用いて、前記複数の表示部にて前記識別情報の移動表示を行う表示制御手段と、
前記画像表示装置に前記表示結果を導出表示する際に実行される前記識別情報の移動表示パターンをその導出表示以前に予め定められた複数の移動表示パターンの中から決定する移動表示パターン事前決定手段と、を含み、
前記表示制御手段は、前記識別情報の表示態様を半透明に表示する半透明表示制御を行う機能と、
隣り合う表示部において一方の表示部の一部と他方の表示部の一部とを重ね合わせることにより重なり表示部として表示する制御を行う機能と、をさらに備え、
前記移動表示パターン事前決定手段によって前記複数種類の移動表示パターンのうち特別の移動表示パターンが選択されたとき、
前記表示制御手段は、前記表示部にて前記識別情報を移動表示させ、前記重なり表示部に当該識別情報を表示制御するときには半透明表示制御を行った後、当該識別情報の表示を消失させる制御を行うとともに、前記複数の組合せ有効ラインのうちいずれかの組合せ有効ラインにてリーチ表示態様となったとき、当該リーチ表示態様となった組合せ有効ライン以外の組合せ有効ラインにて表示制御される識別情報の半透明表示制御を行うことを特徴とする遊技機。 - 前記表示制御手段は、前記重なり表示部にて前記識別情報の移動表示を行うとき、前記識別情報の表示位置に応じて前記重なり表示部以外の表示部に表示された識別情報よりも段階的に縮小して表示する制御を行う機能をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記特別の移動表示パターンは、前記リーチ表示態様となった組合せ有効ライン以外の表示部に表示される識別情報の半透明表示の表示態様が異なる複数種類の特別の移動表示パターンを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
- 前記特別の移動表示パターンは、前記複数の組合せ有効ラインのうちいずれかの組合せ有効ラインにてリーチ表示態様となったときに前記表示制御手段により当該組合せ有効ライン以外の組合せ有効ラインに表示される識別情報の半透明表示制御を行い、前記リーチ表示態様となった組合せ有効ラインにて非特定表示結果を導出表示した後、前記表示制御手段により前記半透明表示制御された識別情報の半透明表示制御を解除するとともに、前記非特定表示結果が導出表示された組合せ有効ライン以外の組合せ有効ラインのうちいずれかに前記特定表示態様を導出表示させる仮導出表示パターンを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
- 前記表示制御手段は、
前記画像表示装置に複数行、複数列に配置される複数の表示部にて移動表示する前記識別情報を予め定められた所定の順序で停止させる機能を有し、
前記複数の表示部のうち前記識別情報を停止させる順序が先の表示部を、停止させる順序が後の表示部よりも重なり表示部における表示の優先度が高くなるように表示制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003354147A JP2005118146A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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