JP2005117110A - 移動局 - Google Patents
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Abstract
【課題】 一つ又は複数の基地局BTSから複数の無線回線を介して複数の同一データ系列を受信する移動局MSであって、メモリを削減すると共に、誤り訂正復号化処理に係る負荷を軽減することを可能とする移動局を提供する。
【解決手段】 本発明に係る移動局MSは、複数の無線回線を介して受信した複数の誤り訂正復号化処理前のデータ系列の受信品質を測定する測定部13と、誤り訂正復号化処理前のデータ系列の中から最も受信品質が高いデータ系列を選択する選択部14と、選択した誤り訂正復号化処理前のデータ系列に対して誤り訂正復号化処理を施す復号部15とを具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明に係る移動局MSは、複数の無線回線を介して受信した複数の誤り訂正復号化処理前のデータ系列の受信品質を測定する測定部13と、誤り訂正復号化処理前のデータ系列の中から最も受信品質が高いデータ系列を選択する選択部14と、選択した誤り訂正復号化処理前のデータ系列に対して誤り訂正復号化処理を施す復号部15とを具備する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、一つ又は複数の基地局から複数の無線回線を介して複数の同一データ系列を受信する移動局に関する。
従来のPDC(Personal Digital Cellular)等の第2世代移動通信システムでは、移動局が、通信中にセル/セクタ間を移動する際、ハンドオーバ元セル/セクタとの通信回線を解放した後で、ハンドオーバ先セル/セクタとの間で通信回線を設定するハンドオーバ(ハードハンドオーバ)方式が採用されている。
一方、CDMA(Code Division Multiple Access)方式の移動通信システムでは、移動局が、通信中にセル/セクタ間を移動する際、ハンドオーバ元セル/セクタとの通信回線を解放する前に、ハンドオーバ先セル/セクタとの間で通信回線を設定するハンドオーバ(ダイバーシチハンドオーバ)方式が採用されている。
かかるダイバーシチハンドオーバ方式では、移動局は、セル/セクタ間の境界付近の所定領域において、複数のセル/セクタとの間の複数の通信回線を同時に設定して通信を行うように構成されている。
図6(a)乃至図6(d)を参照して、かかるダイバーシチハンドオーバ方式におけるデータ系列(情報)の伝送方法について説明する。図6(a)乃至図6(d)に示すように、データ系列の伝送方法は、セクタ間でのダイバーシチハンドオーバ方式とセル間でのダイバーシチハンドオーバ方式とで異なる。
図6(a)に、セクタ間でのダイバーシチハンドオーバ方式における上り方向のデータ系列の伝送方法を示す。かかる場合、基地局BTSが、複数のセクタ1及び2において、移動局MSからの同一のデータ系列を受信して、受信した複数のデータ系列を最大比合成して無線制御装置RNCに送信するように構成されている。
図6(b)に、セル間でのダイバーシチハンドオーバ方式における上り方向のデータ系列の伝送方法を示す。かかる場合、複数の基地局BTS1及びBTS2のそれぞれが、自身が管理するセルにおいて、移動局MSからの同一のデータ系列を受信して、受信した複数のデータ系列と共に当該データ系列の受信品質に対応した信頼度情報を無線制御装置RNCに送信する。そして、無線制御装置RNCは、当該信頼度情報に基づいて、複数の基地局BTS1及びBTS2から受信した複数のデータ系列の中から、最も信頼性の高いデータ系列を選択する選択合成処理を行い、選択合成されたデータ系列を上位局に伝送する。ここで、データ系列の受信品質には、希望波受信レベルと干渉波受信レベルとの比(受信SIR)や、受信レベルや、CRCチェック結果等が含まれる。
図6(c)に、セクタ間でのダイバーシチハンドオーバ方式における下り方向のデータ系列の伝送方法を示す。かかる場合、基地局BTSが、無線制御装置RNCからのデータ系列を分配して、複数のセクタ1及び2宛てに同一のデータ系列を送信する。移動局MSは、複数のセクタ1及び2から複数の無線回線を介して同一のデータ系列を受信して最大合成処理を行う。
図6(d)に、セル間でのダイバーシチハンドオーバ方式における下り方向のデータ系列の伝送方法を示す。かかる場合、無線制御装置RNCが、上位局からのデータ系列を分配して、複数の基地局BTS1及びBTS2宛てに同一のデータ系列を送信する。各基地局BTS1又はBTS2は、自身が管理するセル内に受信したデータ系列を送信する。移動局MSは、複数の基地局BTS1及びBTS2から複数の無線回線を介して同一のデータ系列を受信して最大合成処理を行う。
WO95-32594
立川敬二監修、「W-CDMA移動通信方式」丸善株式会社
しかしながら、従来のダイバーシチハンドオーバ方式における下り方向のデータ系列の伝送方法では、移動局が、最大比合成処理を行うため、選択合成処理を行う場合と比較して多くのメモリ領域を確保する必要があるという問題点があった。
また、従来のダイバーシチハンドオーバ方式における下り方向のデータ系列の伝送方法では、移動局が、選択合成処理を行うとしても、誤り訂正符号化処理後のデータ系列の受信品質を用いるため、復号部における負荷が多大になり、シーケンシャルに処理が不可能な場合、複数の復号部を具備する必要があるという問題点があった。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、一つ又は複数の基地局から複数の無線回線を介して複数の同一データ系列を受信する移動局であって、メモリを削減すると共に、誤り訂正復号化処理に係る負荷を軽減することを可能とする移動局を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、一つ又は複数の基地局から複数の無線回線を介して複数の同一データ系列を受信する移動局であって、前記複数の無線回線を介して受信した複数の誤り訂正復号化処理前のデータ系列の受信品質を測定する測定部と、前記誤り訂正復号化処理前のデータ系列の中から、最も受信品質が高いデータ系列を選択する選択部と、選択した前記誤り訂正復号化処理前のデータ系列に対して誤り訂正復号化処理を施す復号部とを具備することを要旨とする。
かかる発明によれば、最も受信品質が高いデータ系列に対して訂正復号化処理を施すだけでよいため、復号部における処理負荷を軽減することができる。
本発明の第2の特徴は、一つ又は複数の基地局から複数の無線回線を介して複数の同一データ系列を受信する移動局であって、前記複数の無線回線を介して受信した複数の誤り訂正復号化処理前のデータ系列の一部のデータの受信品質を測定する測定部と、前記誤り訂正復号化処理前のデータ系列の中から、最も受信品質が高いデータ系列の一部を含むデータ系列を選択する選択部と、選択した前記誤り訂正復号化処理前のデータ系列に対して誤り訂正復号化処理を施す復号部とを具備することを要旨とする。
かかる発明によれば、複数の誤り訂正復号化処理前のデータ系列の一部のデータ系列、及び、選択部により選択された訂正復号化処理前のデータ系列のみを記憶するだけでよいため、移動局におけるメモリを削減することができる。
また、本発明の第1及び第2の特徴において、前記測定部が、前記受信品質として、希望波受信レベルと干渉波受信レベルとの比、又は、受信レベルを測定するように構成されていてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、一つ又は複数の基地局から複数の無線回線を介して複数の同一データ系列を受信する移動局であって、メモリを削減すると共に、誤り訂正復号化処理に係る負荷を軽減することを可能とする移動局
を提供することができる。
を提供することができる。
(本発明の第1の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動局MSについて説明する。図1は、本実施形態に係る移動局MSの機能ブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動局MSについて説明する。図1は、本実施形態に係る移動局MSの機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る移動局MSは、主として、受信部11と、記憶部12と、受信品質測定部13と、選択合成部14と、復号部15とを具備している。
受信部11は、一つ又は複数の基地局BTSから複数の無線回線を介して送信された複数の同一のデータ系列を受信するものである。例えば、受信部11は、3つの基地局BTSからのデータ系列を受信した場合、当該3つのデータ系列をそれぞれ記憶部12に記憶する。また、受信部11は、同一の基地局BTSの異なるセクタからのデータ系列を受信した場合、当該データ系列をそれぞれ記憶部12に記憶する。
受信品質測定部13は、複数の無線回線を介して受信した複数の誤り訂正復号化処理前のデータ系列の受信品質を測定するものである。例えば、受信品質測定部13は、受信品質として、受信SIRや受信レベルやCRCチェック結果等を測定する。
選択合成部14は、受信品質測定部13により測定された受信品質に基づいて、誤り訂正復号化処理前のデータ系列の中から、最も受信品質が高いデータ系列を選択するものである。
復号部15は、選択合成部14により選択された誤り訂正復号化処理前のデータ系列を記憶部12から取得して、取得したデータ系列に対して誤り訂正復号化処理を施すものである。
以下、図面を参照して、本実施形態に係る移動局MSの動作について具体的に説明する。
図4に示すように、ステップ101において、受信部11が、一つ又は複数の基地局BTSから複数の無線回線を介して送信された複数の同一のデータ系列を受信して、受信した複数の同一のデータ系列を、各データ系列が送信された無線回線の識別情報と共に記憶部12に記憶する。
ステップ102において、受信品質測定部13が、受信部11により受信された各データ系列の受信品質を測定し、測定結果を選択合成部14に通知する。
ステップ103において、選択合成部14は、受信品質測定部13からの測定結果に応じて、最も受信品質の高いデータ系列を選択し、選択結果を復号部14に通知する。
ステップ104において、復号部14が、選択合成部14からの選択結果に応じて、最も受信品質の高いと判定されたデータ系列を記憶部12から取得し、当該データ系列に対して誤り訂正符号化処理を施す。
本実施形態に係る移動局によれば、最も受信品質が高いデータ系列に対して訂正復号化処理を施すだけでよいため、復号部における処理負荷を軽減することができる。
(本発明の第2の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態に係る移動局MSについて説明する。図3は、本実施形態に係る移動局MSの機能ブロック図である。以下、本実施形態に係る移動局MSの構成について、上述の第1の実施形態に係る移動局MSの構成との相違点について主として説明する。
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態に係る移動局MSについて説明する。図3は、本実施形態に係る移動局MSの機能ブロック図である。以下、本実施形態に係る移動局MSの構成について、上述の第1の実施形態に係る移動局MSの構成との相違点について主として説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る移動局MSは、上述の第1の実施形態に係る移動局と同様に、主として、受信部11と、記憶部12と、受信品質測定部13と、選択合成部14と、復号部15とを具備している。
受信部11は、一つ又は複数の基地局BTSから複数の無線回線を介して送信された複数の同一のデータ系列を受信し、受信した各データ系列の一部を記憶部12に記憶するものである。具体的には、図4に示すように、受信部11は、受信した各データ系列のうち、受信品質測定単位のデータ系列をそれぞれ記憶部12に記憶するように構成されている。また、図4に示すように、受信部11は、選択合成部14によって選択されたデータ系列(誤り訂正復号単位のデータ系列)のみを記憶部12に記憶するように構成されている。
図4の例では、記憶部12は、無線回線1を介して受信したデータ系列については、受信品質測定単位のデータ系列のみを記憶しており、無線回線2を介して受信したデータ系列については、受信品質測定単位のデータ系列のみでなく、誤り訂正復号単位のデータ系列を記憶している。かかる場合、選択合成部14は、無線回線2を介して受信したデータ系列の一部が最も受信品質が高いと判定したものと考えられる。
受信品質測定部13は、複数の無線回線を介して受信した複数の誤り訂正復号化処理前のデータ系列の一部(受信品質測定単位のデータ系列)の受信品質を測定するものである。例えば、受信品質測定部13は、受信品質として、受信SIRや受信レベル等を測定する。なお、受信品質測定単位は、例えば、所定数のビット、所定数のシンボル、所定数のタイムスロットによって定義される。
選択合成部14は、受信品質測定部13により測定された受信品質に基づいて、誤り訂正復号化処理前のデータ系列の中から、最も受信品質が高いデータ系列の一部を含むデータ系列を選択するものである。
また、選択合成部14は、最も受信品質が高いデータ系列の一部を含むデータ系列(誤り訂正復号単位のデータ系列)を記憶部12に記憶するように、受信部11に指示するように構成されている。
復号部15は、選択合成部14により選択された誤り訂正復号化処理前のデータ系列(誤り訂正復号単位のデータ系列)を記憶部12から取得して、取得したデータ系列に対して誤り訂正復号化処理を施すものである。
以下、図面を参照して、本実施形態に係る移動局MSの動作について具体的に説明する。
図5に示すように、ステップ201において、受信部11が、一つ又は複数の基地局BTSから複数の無線回線を介して送信された複数の同一のデータ系列を受信して、受信した複数の同一のデータ系列の一部(受信品質測定単位のデータ系列)を、各データ系列の一部が送信された無線回線の識別情報と共に記憶部12に記憶する。
ステップ202において、受信品質測定部13が、受信部11により受信された各データ系列の一部(受信品質測定単位のデータ系列)の受信品質を測定し、測定結果を選択合成部14に通知する。
ステップ203において、選択合成部14は、受信品質測定部13からの測定結果に応じて、最も受信品質の高いデータ系列の一部(受信品質測定単位のデータ系列)を含むデータ系列を選択し、選択結果を受信部11及び復号部14に通知する。ここで、受信部11は、通知された選択結果に基づいて、最も受信品質の高いと判定されたデータ系列の一部(受信品質測定単位のデータ系列)を含むデータ系列(誤り訂正復号単位のデータ系列)を記憶部12に記憶する。
ステップ204において、復号部14が、選択合成部14からの選択結果に応じて、最も受信品質の高いと判定されたデータ系列の一部(受信品質測定単位のデータ系列)を含むデータ系列(誤り訂正復号単位のデータ系列)を記憶部12から取得し、当該データ系列に対して誤り訂正符号化処理を施す。
本実施形態に係る移動局によれば、複数の誤り訂正復号化処理前のデータ系列の一部のデータ系列(受信品質測定単位のデータ系列)、及び、選択部により選択された訂正復号化処理前のデータ系列(誤り訂正復号単位のデータ系列)のみを記憶するだけでよいため、移動局MSにおけるメモリを削減することができる。
BTS…基地局
RNS…無線制御装置
MS…移動局
11…受信部
12…記憶部
13…受信品質測定部
14…選択合成部
15…復号部
RNS…無線制御装置
MS…移動局
11…受信部
12…記憶部
13…受信品質測定部
14…選択合成部
15…復号部
Claims (3)
- 一つ又は複数の基地局から複数の無線回線を介して複数の同一データ系列を受信する移動局であって、
前記複数の無線回線を介して受信した複数の誤り訂正復号化処理前のデータ系列の受信品質を測定する測定部と、
前記誤り訂正復号化処理前のデータ系列の中から、最も受信品質が高いデータ系列を選択する選択部と、
選択した前記誤り訂正復号化処理前のデータ系列に対して誤り訂正復号化処理を施す復号部とを具備することを特徴とする移動局。 - 一つ又は複数の基地局から複数の無線回線を介して複数の同一データ系列を受信する移動局であって、
前記複数の無線回線を介して受信した複数の誤り訂正復号化処理前のデータ系列の一部のデータの受信品質を測定する測定部と、
前記誤り訂正復号化処理前のデータ系列の中から、最も受信品質が高いデータ系列の一部を含むデータ系列を選択する選択部と、
選択した前記誤り訂正復号化処理前のデータ系列に対して誤り訂正復号化処理を施す復号部とを具備することを特徴とする移動局。 - 前記測定部は、前記受信品質として、希望波受信レベルと干渉波受信レベルとの比、又は、受信レベルを測定することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動局。
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