JP2005115605A - 集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自己組織化プロセスで形成した信頼性の低いナノデバイスを集積回路に用いた場合、高い信頼性を確保することが困難であった。
【解決手段】 本発明の集積回路は、論理回路を構成した第1の回路ブロック2と、回路動作中に前記第1の回路ブロック論理回路の変更機能を有する第2の回路ブロック1を少なくとも具備した回路ブロック群で構成され、前記第2の回路ブロック1に高信頼なデバイスを用いることによって、経時的劣化による回路動作不良を自己修復機能により救済し、高信頼、かつ低コストな集積回路を実現するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明はナノデバイスや新材料デバイスを用いた集積回路に関する。
積極的にスケーリング則(微細加工)を推し進めることにより、シリコン半導体の最小加工寸法は量産レベルでも100nm以下の領域に到達しつつある。その結果、1チップ上で数100万トランジスタレベルの集積度が実現し、従来、複数チップをボード上に実装して構成していた機能システムが1チップで実現でき、セット機器の軽量、小型、低コスト、高機能化の原動力となっている。
一方で、100nm以下の究極の微細化を実現するには、0.35〜0.25μm世代と比べ、工場建設(装置)、マスク作製に要するコストが桁違いに高くなることが予想されており、従来のリソグラフィーとエッチング技術を組み合わせた「トップダウン」的な微細加工技術にかわる新しい製造パラダイムが切望されている。
その一つのアプローチとして、自己組織化プロセスをシリコン半導体製造技術と融合させ、低コストでかつ大容量なデバイスを実現しようとする試みが近年盛んに試みられている。例えば、NASAのジェイ・リ(J.Li)らは、非特許文献1において、シリコン酸化膜上に「トップダウン」的に加工形成した触媒金属パターン上に、カーボンナノチューブを「ボトムアップ」的に選択化学気相成長できることを報告している。
このような化学気相成長や、溶液中での化学合成などによる「ボトムアップ」的手法を用いた場合、高価なリソグラフィー装置やエッチング装置に頼らずに、極端な例ではビーカーに基板を浸すだけで自然の摂理によりナノスケールの極微細構造が安価に高密度合成できる。
しかし一方で、周期的構造しか形成が困難であるということと、シリコン半導体製造技術に比べて構造欠陥発生率が高いという欠点を有しており、これらを補完した回路アーキテクチャー技術が必要とされている。非特許文献2において、カーボンナノチューブを格子状に配置し、交点でナノチューブ同士を接触、非接触させることにより、「0」,「1」情報を記憶させるクロスポイント方式のアーキテクチャーを提案している。
クロスバポイント方式は、いわゆる再構成可能布線論理素子:PLA(プログラマブル・ロジック・アレイ)に属し、製造後に回路変更が可能なリコンフィギュラブルアーキテクチャーである。クロスバポイント方式は格子状の周期的構造を有するため、前述の「ボトムアップ」製法とも親和性が高い。さらにデバイス製造後に、格子全交点の高抵抗・低抵抗化時の抵抗値を測定して、非導通部分等の欠陥マップを作成しておけば、これらの欠陥を避けて論理をマッピングすることが可能であり、前記製法の課題であった初期不良率の高さを克服することができる。
以上のように、「ボトムアップ」的アプローチで作製したナノデバイスの特質を配慮した新しい回路設計手法の研究が最近行われつつある。しかしながら、前述のクロスバポイント方式など、デバイスの製造時初期欠陥を回避して回路構築する提案はあるが、回路使用中にデバイスが経時劣化した場合の救済手法はこれまで「ボトムアップ」的アプローチで形成されたデバイスについては提案がない。一般に極微細デバイスは、外部環境(放射線、電圧、電磁波等)ノイズに対する耐性が強くなく(シリコンMOSデバイスでも微細化されるほどその傾向は強くなる)、長期的な信頼性を確保するのが一層困難な状況になりつつある。
一方、シリコン半導体分野においては、チップ製造後に論理回路を実現する手段として、例えば前述のPLAの一種であるフィールド・プログラマブル・ロジック・アレイ(FPGA:Field Programmable Logic Array)が最も良く知られている。FPGAでは回路内の初期欠陥部が少数である場合、それらを回避して論理回路を構成することが可能であるが、回路動作中にリアルタイムで故障部分を修復することはできない。
このFPGAを更に進化させ、回路動作中に自己回路生成を可能にするものとして、プラスティック・セル・アーキテクチャー(PCA:Plastic Cell Architecture)が提案されており、現在、実際にデバイス試作や基本機能の検証が行われつつある。特許文献1において、回路の動作中に回路構成を動的に変更させるPCAの基本技術が開示されている。
図6は、従来技術の基本構成図を示しており、図6(a)は基本単位であるセルの構成を示し、図6(b)には全体の構成を示している。図6(a)において、60Aはセル、61は組込み機能処理部であり、62は一般情報処理部、63は記憶部分、64は機能部分、65は一般情報用通信路、66は組込み機能用通信路である。
回路全体は図6(b)に示すように、図6(a)の基本セル60がメッシュ状に配置された構成となっており、60B、60C、60Dはそれぞれ図6(a)に示したセル60Aと等価なものである。
図6(a)において、組込み機能処理部61にはあらかじめ命令の実行機能が組み込まれ、一般情報処理部62は組込み機能処理部61からの指示によって機能や記憶が決定される。一般情報処理部62は、記憶部分63と機能部分64の二つの部分から成り、任意の情報処理システムが構成できるようにしている。異なるセルの組込み機能処理部61間は組込み機能用通信路66で接続されており、回路動作中に、例えばあるセルの一般情報処理部62の論理回路パターンを他のセルの一般情報処理部61に複製させようとする場合、回路パターン情報の通信が行われ、ターゲットセルの一般情報処理部61に複製展開させる。PCAを用いることにより、回路動作中に特定の回路ブロックに演算負荷がかかった場合や、ある回路ブロックが故障した場合に、同じ回路を他のセルに複製するなどして、並列処理による動作の高速化や自己修復化を図ることが原理的に可能である。
特開平11−167556号公報(第1−8頁、図1) アプライド・フィジックス・レターズ 2003年82巻15号2491頁 アイ・トリプル・イー・トランザクション・オン・ナノテクノロジー 2003年2巻1号23頁
しかしながら、前記従来のボトムアップ的アプローチにより構成されたデバイスを用いた集積回路の場合、トップダウン方式の半導体製造技術に比べて低コストで非常に高密度な集積回路が実現できる反面、前記デバイスの初期欠陥や外部環境に対する脆弱性により、高い動作信頼性を確保するのが困難であった。
一方、PCA等の従来アーキテクチャーを用いた場合、自己修復動作が可能になる反面、同じ論理回路を構成する際、ASIC等の専用設計と比較した場合、回路占有面積が約10倍以上に大きくなってしまうという課題を有していた。また、これら二つの従来技術を単純に組み合わせた場合、ボトムアップ的アプローチで作製した超高密度デバイス群を用いることによりPCAの面積オーバーヘッド分が大幅に緩和されるというメリットはある。
しかしながら、超高密度デバイスをそのままPCAの組込み制御部に用いた場合、高い初期欠陥発生率や、外部環境による特性劣化により、自己修復機能等に不可欠な回路変更機能が正常に動作しないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、信頼性が高く、かつ面積オーバーヘッドの少ない集積回路を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の集積回路は、論理回路を構成した第1の回路ブロックと、回路動作中に前記第1の回路ブロック論理回路の変更機能を有する第2の回路ブロックを少なくとも具備した回路ブロック群で構成され、前記第2の回路に高信頼なデバイスを用いることによって、経時的劣化による回路動作不良を自己修復機能により救済し、高信頼、かつ低コストな集積回路を実現するものである。
具体的に請求項1の発明が講じた解決手段は、論理回路を構成した第1の回路ブロックと、回路動作中に前記第1の回路ブロックの論理回路変更機能を有する第2の回路ブロックを具備した単位セルを少なくとも一つ以上備え、前記第2の回路ブロックの回路故障率が前記第1の回路ブロックの回路故障率よりも低くすることを特徴とする集積回路の構成である。
請求項1の構成により、第1の回路ブロックの論理回路変更機能を制御する第2の回路ブロックの回路故障率が著しく低いため、デバイス経時劣化に対する自己修復機能等が安定に発揮され、高信頼、かつ低コストな集積回路を実現することができる。
具体的に請求項2の発明が講じた解決手段は、請求項1に記載の回路故障率を制御する手段として、前記第1の回路ブロック中のデバイスを構成する第1の材料と、前記第2の回路ブロック中のデバイスを構成する第2の材料において、前記第2の材料主成分の材料純度が前記第1の材料主成分の材料純度よりも高くすることを規定するものである。
請求項2の構成により、材料純度の高いデバイス原材料を用いることにより、第1の回路ブロックの論理回路変更機能を制御する第2の回路ブロックの回路故障率は低くなるため、デバイス経時劣化に対する自己修復機能等が安定に発揮され、高信頼、かつ低コストな集積回路を実現することができる。
具体的に請求項3の発明が講じた解決手段は、請求項1に記載の回路故障率を制御する手段として、前記第1の回路ブロック中の最小設計ルール寸法を、前記第2の回路ブロックの最小設計ルール寸法よりも小さくすることを規定するものである。
請求項3の構成により、前記第2の回路ブロック中の最小設計ルール寸法を、前記第1の回路ブロックの最小設計ルール寸法よりも大きくすることにより、第1の回路ブロックの論理回路変更機能を制御する第2の回路ブロックの回路動作マージン拡大、及び回路故障率の低減が図れ、デバイス経時劣化に対する自己修復機能等が安定に発揮され、高信頼、かつ低コストな集積回路を実現することができる。
具体的に請求項4の発明が講じた解決手段は、請求項1に記載の回路故障率を制御する手段として、前記第2の回路ブロック中の少なくとも1つ以上の回路が、同一機能回路を複数個、並列に設けた多数決論理をとる構成になっていることを規定するものである。
請求項4の構成により、前記第2の回路ブロック中の少なくとも1つ以上の回路が、同一機能回路を複数個、並列に設けた多数決論理をとる構成をとっていることにより、あるデバイスが故障した場合にも、多数決論理に基づくために回路全体が誤動作する確率が極めて低くなり、デバイス経時劣化に対する自己修復機能等が安定に発揮され、高信頼、かつ低コストな集積回路を実現することができる。
具体的に請求項5の発明が講じた解決手段は、請求項1から4のいずれかに記載した第1もしくは第2の回路ブロックの少なくとも一部に、自己組織化プロセスを利用して形成した周期的構造のメモリデバイスもしくはロジックデバイスが用いられていることを規定するものである。
請求項5の構成により、高コストな従来のリソグラフィー工程やフォトマスク枚数、及びドライエッチング工程の使用回数を自己組織化プロセス導入により大幅に削減することが可能になり、低コストで高密度な集積回路を実現することができる。
具体的に請求項6の発明が講じた解決手段は、請求項5に記載の自己組織化プロセスを利用して形成した周期的構造の前記メモリデバイスもしくは前記ロジックデバイスが、クロスポイント方式のプログラマブルロジックアレイで構成されていることを規定するものである。
請求項6の構成により、極めて高密度でかつ冗長性の高い論理回路を低コストで実現可能となる。
具体的に請求項7の発明が講じた解決手段は、請求項1から6のいずれかに記載の第1もしくは第2の回路ブロックの少なくとも一部に、有機材料を用いた薄膜トランジスタもしくは抵抗変化素子が用いられていることを規定するものである。
請求項7の構成により、有機材料を用いることにより、半導体基板上だけに留まらず、プラスチックなどの非常に安価で可塑性に富んだ基板を用いることができ応用範囲が広がる上に、更に低コストで軽量な集積回路が実現可能となる。
具体的に請求項8の発明が講じた解決手段は、請求項1から7のいずれかに記載の第2の回路ブロックの少なくとも一部がシリコンを主材料とした半導体デバイスで構成されていることを規定するものである。
請求項8の構成により、極めて信頼性の高いシリコンを主材料としたデバイスで第2の回路ブロックを構成するため、第1の回路ブロックの論理回路変更機能を制御する第2の回路ブロックの回路故障率が著しく低減でき、デバイス経時劣化に対する自己修復機能等が安定に発揮され、高信頼、かつ低コストな集積回路を実現することができる。
具体的に請求項9の発明が講じた解決手段は、請求項8に記載の第2の回路ブロック上に第1の回路が積層されていることを規定するものである。
請求項9の構成により、さらに省面積な集積回路を実現可能である。
具体的に請求項10の発明が講じた解決手段は、請求項1から9のいずれかに記載の第1の回路ブロックにおけるデバイス欠陥マップ情報を第2の回路ブロック内に記憶させていることを規定するものである。
請求項10の構成により、第1の回路ブロックのデバイス欠陥情報があらかじめわかっているため、欠陥部を避けて論理回路構築を実現することが可能になる。
本発明の集積回路によれば、高集積化かつ低コスト化を両立させ、かつ経時的なデバイス劣化に起因した回路動作不良を自己修復しうる機能を提供できる。
まず、簡単に実施の形態1〜3の内容を述べる。
実施の形態1では、図1の参照符号2で示される第1の回路ブロックと図1の参照符号1で示される第2の回路ブロックとの間で、それらを構成する材料の純度を異ならせている。
実施の形態2では、図2に記載されているクロスポイント方式のプログラム・ロジック・アレイが第1の回路ブロック(図1の参照符号2)および第2の回路ブロック(図1の参照符号1)のいずれにも含まれており、第1の回路ブロック(図1の参照符号2)および第2の回路ブロック(図1の参照符号1)との間で、図2(b)に符号「F」で示されるゲート電極の幅などについての最小設計ルール寸法を異ならせている。
実施の形態3では、図3に記載されている同一機能回路ブロックが第2の回路ブロック(図1の参照符号1)にのみ含まれている。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における集積回路のブロック模式図である。図5に示した従来アーキテクチャーであるPCAに本発明を適用した例について説明を行う。図1において、図1(a)は基本単位セルの構成を示し、図1(b)には全体の構成を示している。図1(a)において、10Aはセル、1は組込み機能処理部であり、2は一般情報処理部、3は一般情報用通信路、4は組込み機能用通信路である。
回路全体は図1(b)に示すように、図1(a)のセル10がメッシュ状に配置された構成となっており、10B、10C、10Dはそれぞれ図1(a)に示したセル10Aと等価なものである。図5と図1を比較すればわかるように、本発明をPCAの回路に適用した場合、ブロック図的には殆ど等価である。PCAでは一般情報処理部2がルックアップテーブルで構成されており、基本セル10A当たり64ビットのメモリを内蔵している。これらのルックアップテーブルは論理ゲートや配線、及び順序回路を作るためのフリップフロップの他、メモリとしても用いることができ、極めて汎用性が高い反面、面積オーバーヘッドが大きいという欠点がある。
本発明によれば、一般情報処理部2として自己組織化プロセス等のボトムアップ的アプローチで作製したデバイスを用い、極めて省面積な回路ブロックを構成することができる。また、一般情報処理部2のデバイスが経時的に劣化した場合、一般情報処理部2の物理的リソース(ルックアップテーブル)に十分に余裕がある場合には、組込み機能処理部1から一般情報処理部2に命令を送って、同じ基本セル10A内における一般情報処理部2の未使用物理的リソースに論理回路を再度マッピングして回路故障を自己修復する。
また、一般情報処理部2の未使用物理的リソースが無い場合は、組込み機能用通信路4を通じて、他のセル10の組込み機能処理部1に論理回路データを送り、そのセル内の一般情報処理部2で論理回路をマッピングする。
組込み機能処理部1にもボトムアップ的アプローチで作製したデバイスを用いても良いが、組込み機能処理部1が故障すると自己修復機能自体が正常動作しなくなるため、組み込み機能処理部1の回路故障率を一般情報処理部2のそれに比べ、著しく低くしておく必要がある。
現在のCMOS技術においては配線、デバイス不良に起因した初期欠陥発生率が典型的な値として約10-7〜10-6であるが、ボトムアップ的アプローチで作製したデバイスのそれらは、%オーダー発生する可能性があるという報告がなされている。両者の初期不良率の違いから経時的な故障も含む回路故障率を直接議論することはできないが、組み込み機能処理部1の回路故障率は一般情報処理部2のそれに比べ、好ましくは数桁以上、さらに好ましくは6桁以上低く設定することが必要である。
これらの回路故障率を制御する手段の一つとして、自己組織化プロセスに用いる材料純度を高める方法がある。例えば有機系デバイスを作製する場合、C60やチオフェン、ペンタセン等が原材料として用いられるが、研究開発が始められた頃に比べ、材料純度が高くなった現在では、デバイス構造は変化しなくても、キャリア移動度等のデバイス初期特性が飛躍的に改善されている。材料純度を高めるには、原材料の精製工程を増やすことが必要で原材料コストがあがってしまうので、必要な部位のデバイス製作に限定して高純度原材料を用いればよい。
本発明においては、前述した理由で、組み込み機能処理部1のデバイス作製用原材料により高純度のものを用いれば良い。また、これらデバイスの初期欠陥情報はセルの組込み機能処理部1に保持させ、これら欠陥を回避して一般情報処理部2に論理回路をマッピングすれば良い。
かかる構成によれば、第1の回路ブロック(すなわち、一般情報処理部2)の論理回路変更機能を制御する第2の回路ブロック(すなわち組込み機能処理部1)の回路故障率が著しく低いため、デバイス経時劣化に対する自己修復機能等が安定に発揮され、高信頼、かつ低コストな集積回路を実現することができる。
なお、本実施の形態において、自己回路生成機能を有するアーキテクチャーとしてPCAを例にあげたが、回路変更機能を有する回路ブロックと、論理回路がマッピングされる回路ブロックを具備したものであれば、特に本発明の適用が限定されるものではない。
(実施の形態2)
本発明に係る第2の実施の形態について説明する。ここでは第1の実施の形態で説明した回路故障率を制御する手段の一つとして、設計ルール寸法を変える方法について述べる。図1の組み込み機能処理部1と一般情報処理部2において、第2の実施の形態では、組み込み機能部1の最小設計ルール寸法を一般情報処理部2のそれよりも大きくことにより、デバイス初期不良や経時劣化を少なくしようとするものである。
ここで最小設計ルール寸法についての例を示す。図2(a)、(b)はクロスポイント方式のプログラム・ロジック・アレイの鳥瞰図と上面図をそれぞれ示したものであり、20は抵抗変化素子、21はコラム配線、22はロー配線である。配線の交差したポイントに抵抗値が変化する材料を挟み込んで、メモリや論理回路として動作させる。この詳細な動作については実施の形態4で述べる。
図2(a),(b)のクロスポイント方式PLAにおいては、最小加工ルール寸法は図1(b)でFと記載した部分に相当する。Fが小さくなるほど、加工時ばらつきに対するFの相対値が大きくなり特性ばらつきは増大する。また初期接触不良や経時的な接触不良の発生する確率は高くなるのは自明である。
図2(b)において、大きいFとは約50nmであり、小さなFとは約5nm程度を指す。一方、図2(c)はよく知られた電界効果型トランジスタの上面図を示している。回路ブロック中の全てを前述の自己組織化プロセスによるクロスポイント方式PLAで構成することも可能であるが、クロスポイント方式では信号反転や信号増幅が原理的に困難であるため、ゲインがあり、インバータが容易に構成できる電界効果型トランジスタと混載した方がより好ましい。
図2(c)において、23はコンタクト窓、24はソース領域、25は金属配線、26はドレイン領域、27はゲート電極を示している。電界効果型トランジスタにおいて最小設計ルール寸法とは通常、図2(c)にFで示したゲート長を指す。活性層として多結晶材料や有機材料を用いた場合、チャネル長を短くすると電流駆動力は増大するが、初期特性不良や経時劣化の確率が高くなるのは明らかである。
かかる構成によれば、第1の回路ブロックの論理回路変更機能を制御する第2の回路ブロックの回路故障率が著しく低いため、デバイス経時劣化に対する自己修復機能等が安定に発揮され、高信頼、かつ低コストな集積回路を実現することができる。
(実施の形態3)
本発明に係る第3の実施の形態について説明する。ここでは第2の実施の形態と同じく、回路故障率を制御する手段の一つとして、同一機能回路を複数個、並列に設けた多数決論理を用いる方法について述べる。図3(a)、(b)はそれぞれ同一機能回路ブロックと組み込み機能処理部をm個(mは自然数)、並列に設けた場合の多数決論理回路のブロック図を示している。30はnビットの多数決論理ゲート、31は任意の回路ブロック、1は組み込み機能処理部、2は一般情報処理部である。
図3(a)において、組み込み機能処理部1内における、任意の回路ブロック31の全く等価なm個の回路を並列に設け、それぞれの出力をnビットの多数決論理ゲート30に入力し、結果を次段回路に出力する。
図3(a)の構成により、例えば回路2が故障した場合でもnビット多数決論理ゲート30の出力が変化しないため、回路全体の正常動作に影響を与える可能性は極めて小さくなる。また図3(b)の場合、組込み機能処理部1自体をm個並列多重化して、nビット多数決論理ゲート30を介して一般情報処理部2に出力している。この場合も、特定の組込み機能処理部1が故障した場合でも、図3(a)と同様な理由で回路全体の正常動作に影響を与える可能性は極めて小さくなる。何個多重化するかは、自己組織化デバイス等の歩留まりによって決定すれば良い。個数を増やすほど回路故障率は極めて小さくなる反面、当然ながら面積オーバーヘッドは大きくなるので、最適化を図ると良い。
かかる構成によれば、第1の回路ブロックの論理回路変更機能を制御する第2の回路ブロックの回路故障率を著しく低くできるため、デバイス経時劣化に対する自己修復機能等が安定に発揮され、高信頼、かつ低コストな集積回路を実現することができる。
なお、本実施の第3の形態において、図3(b)の多重化された個々の組込み機能処理部内部の任意回路をさらに図3(a)のように多重化してもよい。その場合、回路動作の安定性を更に高めることが可能となる。
(実施の形態4)
本発明に係る第4の実施の形態について説明する。ここでは、図1の組込み機能処理部1や一般情報処理部2の回路ブロック内に、自己組織化プロセスで作製したカーボンナノチューブワイヤやシリコンワイヤを図2(a)、(b)のように交差させて作ったクロスポイント方式PLAを用いて、論理回路やルックアップテーブル(メモリ)をいかに構築するかについて説明する。
図4はクロスポイント方式PLAを用いて全加算器を構成した場合の回路模式図を示している。図2(a)と同じものには同じ図番を付しており、ここでは説明を省略する。
図4において40はANDプレーン、41はORプレーン、42はORプレーンのロー配線等価抵抗、43はANDプレーンのプルアップ抵抗、44はANDプレーンのロー配線等価抵抗、45はコラム配線抵抗、46はORプレーンのプルダウン抵抗を示している。
図4のように、特定の配線交差部の抵抗変化素子20を低抵抗化してやることによって、全加算器が実現できることがわかる。このような周期的ワイヤ構造は自己組織化プロセスと極めて相性が良く、かつ故障した配線は余分に設けた配線部でそのまま入れ替えることができ、極めて冗長性が高い。
さらにここでは論理回路を実現する一例として全加算器を示したが、PCAの一般情報処理部に用いられるルックアップテーブルもAND/ORプレーンを用いて容易に形成することが可能である。抵抗変化素子20としては、外部電圧・電流印加によって抵抗値を2値制御できるものであれば良く、例えばロタキサン分子やGeSbTe相変化膜などがある。
(実施の形態5)
本発明に係る第5の実施の形態について説明する。図5は第5の実施の形態の集積回路の断面模式図を示した図を示している。1は組込み機能処理部で、2は一般情報処理部を示しており、組込み機能処理部1上に一般情報処理部2が積層形成されている。これにより、大幅な省面積化を図ることが可能である。さらに、組込み機能処理部1をシリコン基板上のMOSデバイスで構成することにより、極めて回路故障率の低い集積回路を構築することが可能である。
本発明にかかる集積回路は、極めて高密度で低コスト、かつ高信頼性を有し、電子機器のLSI等として有用である。
本発明の実施の形態1における集積回路のブロック模式図(a)基本セル(b)全体図 本発明の実施の形態2におけるクロスポイント方式プログラム・ロジック・アレイの(a)鳥瞰図、(b)上面図 本発明の実施の形態3における(a)同一機能回路ブロックをm個(mは自然数)、並列に設けた場合の多数決論理回路のブロック図(b)組み込み機能処理部をm個(mは自然数)、並列に設けた場合の多数決論理回路のブロック図 本発明の実施の形態4におけるクロスポイント方式PLAを用いて全加算器を構成した場合の回路模式図 本発明の実施の形態5における集積回路の断面模式図 従来の集積回路の基本構成図、(a)基本単位セルの構成を示す図、(b)全体の構成を示す図
符号の説明
1 組込み機能処理部
2 一般情報処理部
3 一般情報用通信路
4 組込み機能用通信路
10A,10B,10C,10D セル
20 抵抗変化素子
21 コラム配線
22 ロー配線
23 コンタクト窓
24 ソース領域
25 金属配線
26 ドレイン領域
27 ゲート電極
30 nビットの多数決論理ゲート
31 任意の回路ブロック
40 ANDプレーン
41 ORプレーン
42 ORプレーンのロー配線等価抵抗
43 ANDプレーンのプルアップ抵抗
44 ANDプレーンのロー配線等価抵抗
45 コラム配線抵抗
46 ORプレーンのプルダウン抵抗
60A,60B,60C,60D セル
61 組込み機能処理部
62 一般情報処理部
63 記憶部分
64 機能部分
65 一般情報用通信路
66 組込み機能用通信路

Claims (10)

  1. 論理回路を構成した第1の回路ブロックと、回路動作中に前記第1の回路ブロックの論理回路変更機能を有する第2の回路ブロックを具備した単位セルを少なくとも一つ以上備え、前記第2の回路ブロックの回路故障率が前記第1の回路ブロックの回路故障率よりも低くすることを特徴とする集積回路。
  2. 前記回路故障率を制御する手段として、前記第1の回路ブロック中のデバイスを構成する第1の材料と、前記第2の回路ブロック中のデバイスを構成する第2の材料において、前記第2の材料主成分の材料純度が前記第1の材料主成分の材料純度よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の集積回路。
  3. 前記回路故障率を制御する手段として、前記第1の回路ブロック中の最小設計ルール寸法が、前記第2の回路ブロックの最小設計ルール寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1もしくは2に記載の集積回路。
  4. 前記回路故障率を制御する手段として、前記第2の回路ブロック中の少なくとも1つ以上の回路が、同一機能回路を複数個、並列に設けた多数決論理をとる構成になっていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の集積回路。
  5. 前記第1もしくは前記第2の回路ブロックの少なくとも一部に、自己組織化プロセスを利用して形成した周期的構造のメモリデバイスもしくはロジックデバイスを含んだことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の集積回路。
  6. 前記自己組織化プロセスを利用して形成した周期的構造の前記メモリデバイスもしくは前記ロジックデバイスが、クロスポイント方式のプログラマブルロジックアレイで構成されていることを特徴とする請求項5に記載の集積回路。
  7. 前記第1もしくは前記第2の回路ブロックの少なくとも一部に、有機材料を用いた薄膜トランジスタもしくは抵抗変化素子が用いられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の集積回路。
  8. 前記第2の回路ブロックの少なくとも一部がシリコンを主材料とした半導体デバイスで構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の集積回路。
  9. 請求項8に記載の第2の回路ブロック上に第1の回路が積層されていることを特徴とする集積回路。
  10. 前記第1の回路ブロックのデバイス欠陥マップ情報を前記第2の回路ブロック内に記憶させていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の集積回路。


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