JP2005115038A - 光分波器および光分波機能を備えた光レセプタクル - Google Patents

光分波器および光分波機能を備えた光レセプタクル Download PDF

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宏一郎 吉村
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紀 高梨
Hidenori Yamada
秀則 山田
Shinya Kyozuka
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Abstract

【課題】 多重化された光信号の中から所定の波長の光信号を分波する際の分波する波長の変更を容易に行なうことができ、しかも、その交換が容易な光分波器および光分波機能を備えた光レセプタクルを提供することを目的とする。
【解決手段】 光分波器1は、透光性媒体30の出射面33と光ファイバ5e、5f、5g、5hとの間にそれぞれ所定の波長の光信号のみを透過させるフィルタ41a、41b、41c、41dを介在させることにより、多重化光信号λ1、2、3、4の中から所定の波長の光信号を分波し、光レセプタクル50は、複数の装着部53に受光素子8がそれぞれ配設され、光コネクタ60のフェルール61が当接する受光素子8の前面に所定の波長の光信号のみを透過させるフィルタ41a、41b、41c、41dを配設することにより、多重化光信号λ1、2、3、4の中から所定の波長の光信号を分波し、分波された光信号を受光素子により電気信号に変換する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光分波器および光分波機能を備えた光レセプタクルに関し、さらに詳しくは、波長の異なる複数の光信号を多重化した多重化光信号の中から所定の波長の光信号を取り出して分波する光分波器および光分波機能を備えた光レセプタクルに関する。
従来、光ファイバー通信においては、1本の光ファイバーに1波長の光信号を伝送させていたために、送信する光信号ごとに個別に光ファイバーが必要とされていた。従って、大規模なネットワークを構築する場合には使用する光ファイバーの本数が増加するため費用が嵩むという問題があった。そこで、光ファイバの有効活用を図ると共にコスト削減を目的として波長分割多重(WDM:Wavelength-Division-Multiplexing)技術が開発された。この波長分割多重(WDM)は、「波長が異なると互いに干渉しない」という光の特性を利用したもので、異なる波長の複数の光を多重化して1本の光ファイバーで伝送することを可能としたものである。
図11を用いて波長分割多重の原理を示す。まず、異なる波長を持つ複数の光源から送られてきた光信号λ1、λ2、λ3、λ4を光信号多重化回路91により多重化し、多重化された多重化光信号λ1、2、3、4を1本の光ファイバ95により伝送する。そして、伝送された多重化光信号λ1、2、3、4は光信号分離化回路93によって各波長ごとに分離して光信号λ1、λ2、λ3、λ4を得る、というものである。
多重化光信号の分離には波長選択性を有するプリズムや誘電体多層膜フィルタを用いたものの他、回折格子や光導波路を利用したもの等種々の方法が提案されている。その中でも上記フィルタは構造が簡単でしかも容易に入手可能という特徴がある。このフィルタは、例えば、ガラス基板に波長透過又は反射特性のある金属酸化膜(例えば、二酸化チタン等)を蒸着したものであり、この誘電体多層膜フィルタによればその透過率を波長によってほぼ0%〜100%の間で変化させることが出来る。
かかるフィルタは、図12に示すように、従来は光ファイバ心線83に取着されていた。すなわち、光ファイバ素線81の周囲に強度保護及び識別のため心線被覆が施されたファイバ心線83の所定の部分をパイプ部材85で覆い、パイプ部材83の側面の一部にその角度が約90°となるような切欠部を89形成する。次に、その切欠部89から光ファイバ素線81に装着するフィルタ87の厚さに相当する数十μmのスリットを形成し、そのスリット内にフィルタ87を装着する。そして、切欠部89を接着剤で埋設固着することによりフィルタ87を光ファイバ心線83に接着していた。このようなタイプのフィルタとしては、特開平11−326641号公報(特許文献1)、特開2002−196177号公報(特許文献2)等において開示され、またフィルターモジュールとしては特開2002−131532号公報(特許文献3)等においても開示されている。
特開平11−326641号公報(図1、第4図) 特開2002−196177号公報(図2、第4図) 特開2002−131532号公報(図2、第5図)
しかし、このような従来のフィルタにあっては、フィルタを取り付けるためのスリット加工が面倒であるという問題があった。また、接続する光ファイバの端面研磨作業や光軸合わせ等も作業負担が大きいという問題があった。
また、従来のフィルタにあっては、構造上分波する光の波長の変更を容易に行なうことができず、その交換作業が面倒であるという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みなされたもので、多重化された光信号の中から所定の波長の光信号を分波する光分波器において、分波する波長の変更を容易に行なうことができ、しかも、その交換が容易な光分波器を提供することを目的とする。
また、分波する波長の変更を容易に行なうことができ、しかも、その交換が容易な光分波機能を備えた光レセプタクルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載の本発明は、波長の異なる複数の光信号を多重化した多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波する光分波器において、入射した光信号を出射面に伝達させる機能を有する透光性媒体と、所定の波長の光信号のみを透過させるフィルタと、そして、透光性媒体の出射面に光学的に接続される複数の光ファイバとを備え、透光性媒体の出射面と各光ファイバとの間に所定の波長の光信号のみを透過させるフィルタをそれぞれ介在させることにより多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波して伝送するように構成されたことを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の光分波器において、フィルタは、透光性媒体の出射面又は出射面に光学的に接続される光ファイバを保持するフェルールの先端面に配設されていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項3に記載の本発明は、波長の異なる複数の光信号を多重化した多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波する光分波器において、入射した光信号を出射面に伝達させる機能を有する透光性媒体と、所定の波長の光信号のみを透過させるフィルタと、そして、光信号を電気信号に変換する複数の受光素子とを備え、透光性媒体の出射面と各受光素子との間に所定の波長の光信号のみを透過させるフィルタをそれぞれ介在させることにより多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波し、分波された光信号をそれぞれ電気信号に変換するように構成されたことを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項4に記載の本発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の光分波器において、透光性媒体は入射した光信号を拡散させて出射面から出射する光拡散機能を備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項5に記載の本発明は、波長の異なる複数の光信号を多重化した多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波する光分波機能を備えた光レセプタクルにおいて、多重化光信号を伝送する光ファイバを内装するフェルールを備えた光コネクタアダプタを受け入れるための複数の装着部に光信号を電気信号に変換する受光素子がそれぞれ配設され、光コネクタアダプタのフェルールが当接する受光素子の前面に所定の波長の光信号のみを透過させるフィルタを配設することにより、多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波し、分波された光信号を受光素子により電気信号に変換するように構成されたことを特徴とする。
本発明に係る光分波器によれば、透光性媒体の出射面と光ファイバとの間にそれぞれ所定の波長の光信号のみを透過させるフィルタを介在させることとしたので、多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波して光ファイバにより伝送することが可能となるという効果がある。また、本発明に係る光分波器は容易に交換可能なので分波する波長の変更を容易に行なうことができるという効果がある。しかも、フィルタを取り付けるためのスリット加工等が不要であるという効果もある。
また、本発明に係る光分波機能を備えた光レセプタクルによれば、多重化された光信号を光レセプタクルの内部で分波することができ、しかも構造が簡単で容易に製造することができるという効果がある。
以下、本発明に係る光分波器および光分波機能を備えた光レセプタクルの好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ここで、図1は本発明に係る光分波器の第一の実施形態の概要を示す平面図である。
図示された光分波器1は、概約として、ハウジング11と、ハウジング11のほぼ中央部内に収納される透光性媒体30と、フェルール20に保持された入射側の1本の光ファイバ5aと、そして、フェルール20に保持された出射側の4本の光ファイバ5e、5f、5g、5hとを備えて構成されている。尚、出射側の光ファイバの本数はこれに限定されるものではなく、分波すべき光信号の数に応じて設けられる。
ハウジング11は、その内部に透光性媒体30等の部材を収納するための空間部13が設けられた約直方体形状を有して形成され、アルミニウムやアルマイト等の金属製素材はもちろん、プラスチック等の合成樹脂素材により形成することができる。ハウジング11には内部の部材を覆うようにして図示しないカバーが取り付けられるようになっており、このカバーはハウジング11の内部に外部からの光が入り込まないようにするためハウジング11にしっかりと遮光可能に取り付けられる。また、ハウジング11とカバーの間には気密性を確保するためにパッキン部材を配置して空気、液体等が流れ込むのを防止することが好ましい。
ハウジング11の空間部13には、透光性媒体30が配置され、任意の取着手段によってハウジング11に固定されている。本実施形態においては入射側の透光性媒体30の端面32には光拡散膜31が設けられている。尚、使用する光の性質によっては光拡散膜31を設けず光拡散性のない透光性媒体を用いることもできる。ここで、図2を参照しつつ光拡散機能の原理を簡単に説明する。まず、透光性媒体30は、光を透過する素材、例えば、ガラス、光学プラスチックであるPMMA(Polymethylmethacrylate)やポリオレフィン等によりシート状に形成され、光35が入射される入射面32には光を拡散させる光拡散膜31を備えている。透光性媒体30に光拡散膜31を設けるのは、入射される光の出射角が狭く直進性が高い光(例えば、LD(Laser Diode)による光)である場合には入射された光が透光性媒体30内で十分に拡散せず出射面33に均一に伝達しない場合が考えられるからである。そのため、光拡散膜31を設けることにより光を拡散させ易くすることが必要となる。これに対し、入射される光の出射角が広く、拡散性を有する光信号(例えば、LED(Light Emitting Device)による光)である場合には透光性媒体30内で十分に拡散して出射面33に均一に伝達するので、光拡散膜31を特に設けなくともよい。尚、光拡散膜31は物理的な接着に限らず透光性媒体30の端面に一体成型によって形成することもできる。
この透光性媒体30の入射面32から光35を入射すると(光の出射角が狭い場合は光拡散膜31により)幅方向に広く拡散される。そして、拡散された光36は、透光性媒体30の内部で全反射を繰り返しながら拡散されて出射面33の全面に均一に到達する。これにより、出射面33の任意の位置で出射光37を得ることが可能となる。
かかる透光性媒体30の入射面32に、図3に示すように、例えば4本の光ファイバ5a、5b、5c、5dを密接させて光学的に接続する。一方、対向する出射側端面33にも4本の光ファイバ5e、5f、5g、5hを密接させて光学的に接続する。そして、入射面32に密接された4本の光ファイバのうち1つの光ファイバ、例えば、光ファイバ5bから光35を入射させると光信号35は(光の出射角が狭い場合は光拡散膜31により拡散され)透光性媒体30内で全反射を繰り返し(光36)、出射面33に密接された4本の光ファイバ5e、5f、5g、5hの全てから同じ出射光37を取り出すことが可能となる。
上述した機能を有する透光性媒体30を内装するハウジング11の両側には入射側の光ファイバ5aを保持したフェルール20と出射側の光ファイバ5e、5f、5g、5hを保持したフェルール20がそれぞれ透光性媒体30の端面に密接するように装着する装着部34が形成されている。フェルール20は、光ファイバ5a及び光ファイバ5e、5f、5g、5hの端部側をしっかりと保持してハウジング11内に内装された透光性媒体30の入射面32又は出射面33にそれぞれ密接させて両者を光学的に接続させるものである。フェルール20は公知の係合手段にて装着部34に着脱可能に装着されるようになっている。
入射側の光ファイバ5aからは図示しない光合波器によって波長の異なる複数の光信号λ1、λ2、λ3、λ4を多重化した多重化光信号λ1、2、3、4が1本の光ファイバ5aにより伝送される。そして、伝送された多重化光信号λ1、2、3、4は入射面32から透光性媒体30に入射されるようになっている。
一方、透光性媒体30の出射面33とフェルール20に保持された光ファイバ5e、5f、5g、5hの先端部との間には所定の波長の光のみを透過させるフィルタ40が配置されている。フィルタ40は、例えば、薄膜の干渉により任意の波長の光だけを透過させ、他の波長の光は遮断する干渉フィルタが用いられる。干渉フィルタは、ガラス等の基板上に交互に積み重ねた薄膜の干渉効果を利用した光学フィルタであり、不透過域の波長や波長幅は膜物質の屈折率や厚みによって適宜調整される。また、フィルタの基板をポリイミドとすることによりガラスの場合に比べて極めて薄いフィルタとすることが可能となる。図1に示した第一の実施形態においては、フィルタ40は薄膜状のポリイミドフィルタが用いられ、このポリイミドフィルタが透光性媒体30の出射面33に配設されている。また、フィルタ40は、ポリイミドフィルタを出射面33に接着するほか、透光性媒体30の出射面33に直接薄膜を蒸着することにより配設することも可能である。
フィルタ40は、多重化光信号λ1、2、3、4の中から光信号λ1のみを透過させるフィルタ41aと、光信号λ2のみを透過させるフィルタ41bと、光信号λ3のみを透過させるフィルタ41cと、光信号λ4のみを透過させるフィルタ41bとがそれぞれ光ファイバ5e、5f、5g、5hが横列される方向に隣り合うように連設されて形成され、フィルタ41aには光ファイバ5eが、フィルタ41bには光ファイバ5fが、フィルタ41cには光ファイバ5gが、フィルタ41dには光ファイバ5hが、それぞれ光学的に接続されるようになっている。これにより、光ファイバ5aにより伝送されてきた多重化光信号λ1、2、3、4は、フィルタ41aにより光信号λ1が分波されて光ファイバ5eにより伝送され、フィルタ41bにより光信号λ2が分波されて光ファイバ5fにより伝送され、フィルタ41cにより光信号λ3が分波されて光ファイバ5gにより伝送され、フィルタ41dにより光信号λ4が分波されて光ファイバ5hにより伝送される。
また、フィルタ40は、透光性媒体30の出射面33だけでなく、出射面33側のフェルール20の前面21に配設することも出来る。すなわち、図4に示すように、光信号λ1のみを透過するフィルタ41aが光ファイバ5eの正面に位置し、光信号λ2のみを透過するフィルタ41bが光ファイバ5fの正面に位置し、光信号λ3のみを透過するフィルタ41cが光ファイバ5gの正面に位置し、光信号λ4のみを透過するフィルタ41dが光ファイバ5hの正面に位置するようにそれぞれ配設されている。これによっても光ファイバ5aにより伝送されてきた多重化光信号λ1、2、3、4を各波長ごとに分波することが可能となる。この場合、フェルール20からあまり離れない位置に(フェルールの交換作業が実質的に可能程度の距離)光ファイバ5e、5f、5g、5hのそれぞれに、図6に示すように、光コネクタプラグ6e、6f、6g、6hを設け、この光コネクタプラグ6e、6f、6g、6hを光コネクタアダプタ27により光信号λ1、λ2、λ3、λ4をさらに伝送する別の光ファイバ7e、7f、7g、7hとそれぞれ接続するように構成する。このように、出射面33側のフェルール20をそれとは異なる波長を透過させるフィルタ40が配設されたものに交換可能とすることにより分波する光信号の波長を任意に変更することができる。
ところで、透光性媒体30の入射面32に1本の光ファイバ5aにより多重化光信号λ1、2、3、4で入射させる図1に示す光分波器1のほか、透光性媒体30の入射面32に光信号λ1、λ2、λ3、λ4をそれぞれ独立して伝送する複数の光ファイバを接続して構成することもできる。すなわち、図5に示す第二の実施形態における光分波器2は、透光性媒体30の入射面32にフェルール20に保持された複数の光ファイバ5a、5b、5c、5dが光学的に接続されて構成されている。そして、光ファイバ5aは光信号λ1を、光ファイバ5bは光信号λ2を、光ファイバ5cは光信号λ3を、光ファイバ5dは光信号λ4をそれぞれ伝送し、透光性媒体30の入射面32から入射して、透光性媒体30内で多重化した多重化光信号λ1、2、3、4を透光性媒体30の出射面33に配設されたフィルタ41a、41b、41c、41dによって分波するというものである。本実施形態における光分波器2によれば、光ファイバ5aを介して伝送されてきた光信号λ1は透光性媒体30の入射面32より入射されて出射面33のほぼ前面に達し、光信号λ1のみを透過するフィルタ41aによって分波され光ファイバ5eを介して伝送される。同様に、光ファイバ5bを介して伝送されてきた光信号λ2はフィルタ41bにより分波され光ファイバ5fを介して伝送され、光ファイバ5cを介して伝送されてきた光信号λ3はフィルタ41cにより分波され光ファイバ5gを介して伝送され、光ファイバ5dを介して伝送されてきた光信号λ4はフィルタ41dにより分波され光ファイバ5hを介して伝送される。尚、それ以外の構成については上述の第一の実施形態とほぼ同様であるのでそれらの説明は省約する。
上述した光分波器1、2において、フィルタ40が透光性媒体30の出射面33に配設されている場合に、分波する波長を変更したい場合には光分波器1、2自体を交換することにより取り出すべき光信号の波長の変更を容易に行なうことができる。また、フィルタ40が出射面33側のフェルール20の前面21に配設されている場合には、出射面33側のフェルール20を交換することにより取り出すべき光信号の波長の変更を容易に行なうことができる。
一方、フィルタ41a、41b、41c、41dによって分波された光信号λ1、λ2、λ3、λ4を光ファイバ5e、5f、5g、5hを介して伝送せずに、直接受光素子8a、8b、8c、8dによって電気信号に変換する構成とすることもできる。すなわち、図7に示す光分波器1’は、図1に示した光分波器1の出射側のフェルール20に替えてFPC(Flexible Printed Circuit)に受光素子8a、8b、8c、8dを実装したO/E変換ユニット25を配置したものである。受光素子8a、8b、8c、8dは、例えば、PD(Photo Diode)を備えて構成され、光信号の電気信号への変換を行なう電子部材である。各フィルタ41a、41b、41c、41dの近傍には多重化光信号λ1、2、3、4の中から分波された光信号をそれぞれ電気信号に変換する受光素子8a、8b、8c、8dが光学的に接続されており、O/E変換ユニット25により変換された電気信号は導電線26e、26f、26g、26hにより伝送される。尚、その他の構成については図1に示した光分波器1とほぼ同様なのでその説明は省約する。また、図7の光分波器1’は1本の光ファイバ5aにより伝送されてくる多重化光信号λ1、2、3、4を分波するタイプの光分波器1’であるが、図5に示したような複数の光ファイバにより光信号λ1、λ2、λ3、λ4をそれぞれ独立して伝送する光分岐器2もこれと同様に直接受光素子によって電気信号に変換する構成とすることももちろん可能である。
さらに、図8に示す光分波器1’は、図7に示した光分波器1’に配置された透光性媒体30の出射面33側を約45°に傾斜させることにより光ファイバ5aを介して入射された多重化光信号λ1、2、3、4を傾斜面に反射させて下側方向から出射させるタイプのものである。すなわち、透光性媒体30の出射面33側の端部が約45°に斜めにカットされて形成され、入射面32から入射された多重化光信号λ1、2、3、4は傾斜面に反射して透光性媒体30の下側方向から出射されるようになっている。多重化光信号λ1、2、3、4が透過する透光性媒体30の下面に位置する出射端面33にはフィルタ41a、41b、41c、41dが配置されている。そして、出射面33側の装着部34には受光素子8a、8b、8c、8dを実装したO/E変換ユニット25が配置されている。尚、図8(b)ではフィルタ41aと受光素子8aのみを示した。これにより、受光素子8a、8b、8c、8dにより変換された電気信号は導電線26e、26f、26g、26hにより伝送される。尚、その他の構成については図7に示した光分波器1’とほぼ同様なのでその説明は省約する。また、複数の光ファイバにより光信号λ1、λ2、λ3、λ4をそれぞれ独立して伝送するように構成することも可能であることはいうまでもない。
次に、本発明に係る光分波機能を備えた光レセプタクルの一実施形態について説明する。図9に示すのは、本発明に係る光分波機能を備えた光レセプタクルの一実施形態の概約断面図である。
図9に示す光レセプタクル50は、フェルール61に保持された多重化光信号λ1、2、3、4を伝送する光ファイバ5を内装する光コネクタプラグ60(図では1つのみ記載されている)を受け入れる複数(図では4つ)の装着部53a、53b、53c、53dと、装着部53a、53b、53c、53dの底部に光信号を電気信号に変換する受光素子8a、8b、8c、8dがそれぞれ配置されている。受光素子8a、8b、8c、8dは基板51上に配設され、変換した電気信号をその後の装置や回路に伝送するようになっている。そして、受光素子8a、8b、8c、8dとフェルール61の間には所定の波長の光を透過させるフィルタ41a、41b、41c、41dがそれぞれ配置されている。この構成によりフェルール61は、装着部53a、53b、53c、53dに装着されるとフィルタ41a、41b、41c、41dに当接した状態で受光素子8a、8b、8c、8dと光学的に接続される。尚、フィルタ41a、41b、41c、41dは上述した実施形態のものと同様のものが用いられている。また、光レセプタクル50は、両側部に設けられた取付穴57、57にビス等の装着具73、73により基板71に固定されるようになっている。
かかる構成の光レセプタクル50によれば、まず、光レセプタクル50の各装着部53a、53b、53c、53dに光ファイバ5を内装した光コネクタプラグ60をそれぞれ装着することによって光ファイバ5を介して伝送される多重化光信号λ1、2、3、4はフィルタ41a、41b、41c、41dにより所定の波長の光信号にそれぞれ分波され、分波された各光信号は受光素子8a、8b、8c、8dにより電気信号に変換される。
一方、フィルタ41a、41b、41c、41dは、光ファイバ5を保持してフェルール61内に収納される光ファイバ5の先端部に配設することもできる。すなわち、図10に示すように、フィルタ41a、41b、41c、41dを光レセプタクル50に配設された受光素子8a、8b、8c、8dと光学的に接続されるフェルール21の端面22にそれぞれ配設することもできる(尚、図10ではフィルタ41aのみが示されている)。このような方法によってもフィルタ41a、41b、41c、41dを受光素子8a、8b、8c、8dと光ファイバ5との間に介在させることが出来る。そして、光ファイバ5により伝送される多重化光信号はフェルール61の前面に配設されたフィルタ41a、41b、41c、41dによって所定の波長の光信号にそれぞれ分波され、分波された各光信号は受光素子8a、8b、8c、8dにより電気信号に変換される。
本発明に係る光分波器の第一の実施形態の概要を示す平面図である。 光拡散伝送の原理を説明するための説明図である。 光拡散媒体の機能を模式的に示した斜視図である。 フェルールに設けられるフィルタを示した斜視図である。 本発明に係る光分波器の第二の実施形態の概要を示す平面図である。 光ファイバを接続する光コネクタアダプタを示す斜視図である。 分波された光信号を受光素子により電気信号に変換するようにされた光分波器の一実施形態の平面図である。 (a)は図7とは異なる実施形態の光分波器の平面図、(b)はその概略側面図である。 本発明に係る光レセプタクルの一実施形態の断面図である。 フェルールの前面にフィルタを配設した状態の断面図である。 波長分割多重の原理を示すブロック図である。 フィルタが設けられた従来の光ファイバの断面図である。
符号の説明
1、1’ 光分波器
2 光分波器
8a〜8d 受光素子
5a〜5h 光ファイバ
11 ハウジング
13 空間部
20 フェルール
21 フェルール前面
30 透光性媒体
31 光拡散膜
32 入射面
33 出射面
34 装着部
40 フィルタ
41a、41b、41c、41d フィルタ
50 光レセプタクル
51 基板
53a〜53b 装着部
57 取付穴
61 フェルール

Claims (5)

  1. 波長の異なる複数の光信号を多重化した多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波する光分波器において、
    入射した光信号を出射面に伝達させる機能を有する透光性媒体と、
    所定の波長の光信号のみを透過させるフィルタと、そして、
    前記透光性媒体の出射面に光学的に接続される複数の光ファイバと、
    を備え、
    前記透光性媒体の出射面と各前記光ファイバとの間に所定の波長の光信号のみを透過させる前記フィルタをそれぞれ介在させることにより前記多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波して伝送するように構成されたことを特徴とする光分波器。
  2. 請求項1に記載の光分波器において、
    前記フィルタは、前記透光性媒体の出射面又は前記出射面に光学的に接続される前記光ファイバを保持するフェルールの先端面に配設されていることを特徴とする光分波器。
  3. 波長の異なる複数の光信号を多重化した多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波する光分波器において、
    入射した光信号を出射面に伝達させる機能を有する透光性媒体と、
    所定の波長の光信号のみを透過させるフィルタと、そして、
    光信号を電気信号に変換する複数の受光素子と、
    を備え、
    前記透光性媒体の出射面と各前記受光素子との間に所定の波長の光信号のみを透過させるフィルタをそれぞれ介在させることにより前記多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波し、分波された光信号をそれぞれ電気信号に変換するように構成されたことを特徴とする光分波器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の光分波器において、
    前記透光性媒体は入射した光信号を拡散させて出射面から出射する光拡散機能を備えていることを特徴とする光分波器。
  5. 波長の異なる複数の光信号を多重化した多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波する光分波機能を備えた光レセプタクルにおいて、
    前記多重化光信号を伝送する光ファイバを内装するフェルールを備えた光コネクタアダプタを受け入れるための複数の装着部に光信号を電気信号に変換する受光素子がそれぞれ配設され、前記光コネクタアダプタのフェルールが当接する前記受光素子の前面に所定の波長の光信号のみを透過させるフィルタを配設することにより、前記多重化光信号の中から所定の波長の光信号を分波し、分波された光信号を前記受光素子により電気信号に変換するように構成されたことを特徴とする光分波機能を備えた光レセプタクル。
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