JP2005114779A - 電飾広告塔の帆布製表示パネル - Google Patents

電飾広告塔の帆布製表示パネル Download PDF

Info

Publication number
JP2005114779A
JP2005114779A JP2003345101A JP2003345101A JP2005114779A JP 2005114779 A JP2005114779 A JP 2005114779A JP 2003345101 A JP2003345101 A JP 2003345101A JP 2003345101 A JP2003345101 A JP 2003345101A JP 2005114779 A JP2005114779 A JP 2005114779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
canvas
frame
display panel
tension
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003345101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3656999B2 (ja
Inventor
Seiji Sugamoto
清二 菅本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUGAMOTO TENT KK
Original Assignee
SUGAMOTO TENT KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUGAMOTO TENT KK filed Critical SUGAMOTO TENT KK
Priority to JP2003345101A priority Critical patent/JP3656999B2/ja
Publication of JP2005114779A publication Critical patent/JP2005114779A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3656999B2 publication Critical patent/JP3656999B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)

Abstract

【課題】 帆布に強い緊張力を付与して使用しなければならない電飾広告塔等の帆布製表示パネルにおいて、帆布の緊張力に十分耐える大断面積の周枠を使用すると、周枠を形成する縦枠と横枠に重なることによって広告情報を表示することができない面積が増加し、表示パネル面の実効面積が減少するのを解決する。
【解決手段】 周枠を形成する縦枠21と横枠とに、内部光源である直管状蛍光管15の位置から一対の縦枠21と一対の横枠間を通過し、帆布を透過して外部に進行する内部光源からの照明光線の拡散角度を大きくする向きの斜面2A,2Aを含んで閉じたボックス構造の断面形状を有するアルミニウム引抜き形材を採用し、所定の断面積を確保しながらも斜面2A,2Aを含むことで幅を狭く設定し得た面を帆布24と重なる帆布位置決め面2B,2Bとして帆布24を張設する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、特定の用地を占有して独立に構築される広告塔フレームや、既存の建築物等に付設する態様で構築される広告塔フレームに広告情報を掲載して着脱自在に取り付けられ、広告塔フレーム内に装置する内部光源によって広告情報を表示した表示パネル面を裏面側から照明することによって、表示された広告情報を鮮明に浮かび上がらせるようにして利用される電飾広告塔の帆布製表示パネルに関する。
電飾広告塔等における広告情報の表示パネルには、樹脂製の表示パネルも広く普及しているが、樹脂製の表示パネルにおいては、大面積の表示パネルを実現することが困難であるため、大面積の表示パネルを必要とする電飾広告用途には、帆布製の表示パネルが用いられることが多くなる。
帆布製の表示パネルにおいては、表示パネル面を平面状に維持するために周囲方向から均等な張力で引っ張る方向の緊張力を常時帆布に加えた状態で使用しなければならないという、極めて可撓性に富む素材を用いること特有の課題を有している。また、この際に帆布に付与すべき緊張力は、最低限、日常的な風によってはためくようなことのないように余裕をみて設定しなければならない。また、帆布は、見た目の軽快さから想像できない重量を有することもあり、帆布に加えるべき緊張力は、かなり大きな力となる。
帆布に緊張力を加える際の足場となる部材、すなわち、帆布の緊張力の反力を受ける部材が帆布の周縁部を固定している周枠である。そして、この周枠には、次のような技術的な要求点が存在する。
周枠は帆布と一体となって帆布製の表示パネルとして高所で取り扱われることが多いことから、軽量であることが求められる。この要求に対しては、従来、周枠材料に比重が小さいアルミニウムの引抜き形材を採用することで対応している。また、周枠には、帆布の緊張力を有効に支持するために、曲げ剛性が大きいことが求められる。しかも、表示パネル面に影が映ることが強く禁忌されるため、周枠を横断するような補強を用いることはできない。この要求については、引抜き形材の断面積を大きく設定することおよびその断面形状を工夫することによって対応している。一方で、周枠と不可避的に重なることとなる帆布の周辺部分については、内部光源からの照明が遮られ、広告情報を伝達するために使用できないことから、周枠はできるだけ細いものとしたいとの要求もある。また、周枠には、帆布の緊張力に抗して帆布の周縁部を安定に固定する構造が要求される。
次に、例示する文献に記載される提案例は、いずれも、これらの要求に個別にまたは全体的に応えようとするものである。
実開平3−5187号公報 実公平5−21104号公報 実公平6−43829号公報 特開2000−162972号公報
特許文献1に「電飾看板用フレーム組立装置」が開示されている。開示技術の主たる内容は、表示パネル面を形成するために用いるフィルムシートに緊張力を負荷するための構造に係り、具体的には、フィルムシートの周枠部材に溝付きアルミ型材を用い、フィルムシートの端縁を周枠に固定した後、フィルムシートの上からテンショナを溝内に押し込むことによってフィルムシートに緊張力を付与する構成である。アルミ型材には、空隙部も含めたときの全体断面積を小さく抑えた細いものが採用されているが、フィルムシートの緊張力に負けて周枠が反る場合には、反り防止用アームを適宜用いるものとしている。同文献の第2図から推測される反り防止用アームは、相当の幅寸法を有するとともに、蛍光灯とフィルムシートとの間に幅方向で蛍光灯を横断する向きに配置されている。したがって、表示面に大きな影が映り込むことが避けられない。また、反り防止用アームの基部は、フィルムシート後方の固定部材に固定されており、この位置に固定部材が存在する点からすると、同文献に係る電飾看板用フレーム組立装置は、表示パネルとして、前面用の1枚のフィルムシートのみを用いる薄型の電飾看板を想定したものと考えられる。したがって、対面する2面の表示パネルを有する電飾看板や、奥行き寸法が大きくなる3面以上の表示パネルを備える電飾看板等にこの方式の補強部材を使用することは困難である。
特許文献2には、「看板の帆布張設装置」が開示されている。開示技術の内容は、帆布の固定と緊張力の付与に関するものである。同文献の第2図に示されるように、帆布の端縁部の固定は、帆布を枠フレームに一体成形された延長壁と称する舌片に折返して重ね合せ、重ねた舌片と帆布とを書類を閉じるのに使用する、いわゆる「カチャダマ」に類似する挟持具を利用して閉じる斬新な工夫が見られる。また、緊張力の付与方式は、溝内に張設板と称するL字形の板材の一辺を押し込む方式である。帆布の固定構造においても緊張力構造においても、面積の小さな舌片の板厚部分および張設板の板厚部分によって帆布の局部に応力が集中する構造であり、切断強度の弱い帆布に適用することは難しい。
なお、上記文献には、先行技術として、斜面を含む周枠の例が開示されている。しかし、この斜面部分は、内部に帆布に緊張力を付与するための部材を収納する必要から、先端側が開放されており、閉じたボックス構造を形成していない点から、帆布の緊張力に耐える強度を確保することが難しいとともに、枠フレームの曲げ剛性を高めることにに寄与する効果も少ない構造である。
特許文献3には、「電飾看板用フレーム組立装置」が開示されている。開示技術の内容は、専ら、帆布に緊張力を付与する機構に関する。帆布の周縁部を把持具で把持し、この把持具を送りねじで移動させる構成が採用されている。
特許文献4には、本願発明の出願人によって「帆布製の広告塔」が開示されている。開示技術の内容は、帆布の固定と緊張力の付与との2点に関する。帆布の張設する周枠としては、広告塔用のもの、つまり、水平方向の横枠に対して垂直方向の縦枠の長さを長く設定したものが用いられている。帆布は、縦枠に固定する左右の端縁を折返し縫製または折返し貼着することによって筒状とし、筒状とした部分に抜け止め用の芯材を装填し、左右の縦枠によって芯材を把持する構成である。また、帆布に対する緊張力の付与には、帆布製の表示パネルの取付け部材となる広告塔フレームの強度を利用する特異な構成が採用されている。その構成の詳細は、同文献に開示されているのであるが、本願との対比に必要な範囲で概略を簡単に説明する。
すなわち、帆布製の表示パネルの縦枠間の間隔は、広告塔フレームの縦方向の主要骨格である支柱間の間隔に一致している。支柱側には、上向きに曲げたテーパピン状の複数の受け部材が取り付けられるとともに、帆布製の表示パネルの縦枠の裏面側には、受け部材に掛合するテーパ孔を設けた掛け部材が取り付けられている。この際、支柱の受け部材と左右一対の縦枠の掛け部材の中心間距離は、同一に設定されているのであるが、長尺な縦枠が帆布の緊張力によって内側に歪む結果として、現実には、掛け部材のテーパ孔の中心間距離の方が幾分狭くなっている。この状態で帆布製の表示パネルを広告塔フレームに取り付けると、掛け部材間の間隔がそのテーパ孔の作用によって受け部材の間隔に一致するように開拡することとなり、これによって縦枠が直線状に復帰するとともに、帆布に所定の緊張力が加わるのである。
しかし、上記従来の自社技術によっても、次のような解決すべき問題が浮上してきた。帆布の固定のために帆布の端縁部を折返し縫製または折返し貼着しなければならないために、切り離し状態で固定する方式に比べてコスト高を招く原因となる。帆布に経時的な伸びが生じた場合において、帆布に緊張力を付与し直すためには、帆布製の表示パネル全体を受け部材に沿って下方に押し下げなければならず、この作業の結果、帆布製の表示パネルの取付け位置が所定の取付け位置からずれしてしまう。また、この際において、左右一対の縦枠の間隔は、横枠と連結された位置においては変化しないので、帆布の中央位置と上下位置との間において緊張力に著しい差違が生じ、帆布の表面に緊張力の不均等に起因する波打ちが発生する原因となった。
本発明が解決しようとするのは、帆布を張設する周枠の断面積を増大すると、必然的に表示パネル面の実効面積が減少してしまうという問題、および大型の広告需要に基づき、長さの長い縦枠または横枠を用いると、縦枠または横枠の中間位置が帆布の緊張力に負けて内側に曲がるという問題、並びに、この問題を補強によって解決しようとする場合において、表示パネル面に補強部材の影が映り込んでしまうという諸問題である。
本発明は、また、上記問題を解決するための新しい構成の周枠を採用することに伴ない、その構成に最適な帆布の固定構造、緊張力付与構造ならびに周枠の補強構造を提供することを併せて目的とする。
本発明は、広告情報を表示する帆布の左右に配置する一対の縦枠と、帆布の上下に配置する一対の横枠とを角枠状に組み立ててなる周枠によって、帆布に上下方向と左右方向とからの張力を加え、帆布を歪みのない平面状に維持するとともに、周枠に取り付けた帆布を内部光源を備える広告塔フレームに着脱自在に取り付け、帆布に表示した広告情報を帆布の裏面側から照明するようにした電飾広告塔の帆布製表示パネルにおいて、角枠状の周枠を形成する縦枠と横枠とは、内部光源の位置から一対の縦枠と一対の横枠間を通過し、帆布を透過して外部に進行する内部光源からの照明光線の拡散角度を大きくする向きの斜面を含んで閉じたボックス構造の断面形状を有するアルミニウム引抜き形材からなることを特徴とする。
支柱のような長尺部材の曲げ強度を高める手段としてボックス構造が効果的であることは、鉄骨建築産業分野や自動車産業分野等において広く知られている。しかも、本発明に係る電飾広告塔の帆布製表示パネルにおいて周枠を形成する縦枠および横枠は、ボックス構造に斜面を含んでいる。ボックス構造に斜面を含む場合においては、帆布と重なる面の幅を狭く設定し、表示パネル面の実効面積を減少を防止しながらも、その他の面の幅を十分に確保することによって大断面積を実現し、必要な強度を確保することができる。また、斜面を内部光源からの照明光線の拡散角度を大きくする向きに傾斜させていることにより、大断面積を採用しながらも表示パネル面に縦枠または横枠の影が映り込むのを防止することができる。
電飾広告塔の帆布製表示パネルの周枠を形成する縦枠と横枠とは、平面状の帆布を所定位置に位置決めする帆布位置決め面と、帆布位置決め面に直交して連続する緊張力付与面と、緊張力付与面に直交して連続し、帆布位置決め面の後方に帆布位置決め面に平行に形成される帆布固定面とを備え、緊張力付与面には、縦枠および横枠の長手方向に沿ってV字形に窪んだ緊張溝が形成され、帆布の周縁部は、縦枠と横枠の帆布位置決め面から緊張力付与面に巻き込み、さらに緊張力付与面から帆布固定面に巻き込んで固定した上、緊張溝内に帆布の上からV字形の押圧レールを押し付けて帆布に緊張力を付与することを特徴とする。
この構成において帆布は、帆布位置決め面から緊張力付与面を経て帆布固定面に至るように巻き付けられる過程で180度方向を転換し、折返された状態となって帆布固定面に固定される。このとき緊張力付与面における帆布は、緊張溝の前面を平面状の状態で横切っている。この帆布の上からV字形の押圧レールが押し付けられると、平面状であった帆布は、強制的にV字形に屈曲するように緊張溝内に押し込まれる。このとき帆布が屈曲するために必要となる増加寸法分の帆布は、帆布が固定されていない帆布位置決め面側からの帆布のずれ込みによって供給され、周枠の前面に張られた帆布には、緊張溝内における押圧レールの前進位置に応じた緊張力が付与される。
周枠を形成する縦枠および横枠の帆布固定面には、縦枠および横枠の長手方向に沿って多数の小凸条を形成することができる。
緊張溝内への帆布のずれ込み方向は、縦枠および横枠の長手方向に直交する方向であるから、帆布の緊張力は、多数の小凸条に直交する方向に加わる。仮に、帆布固定面に固定された帆布が抜け出そうとする場合には、多数の小凸条を横断して多数回蛇行しなければならないこととなる。すなわち、帆布固定面における多数の小凸条は、帆布の移動に対する大きなブレーキ力として作用することができる。
周枠を形成する一対の縦枠または一対の横枠は、帆布位置決め面より後退した位置において一対の縦枠の長さ寸法の中間点または一対の横枠の長さ寸法の中間点を挟んで振り分け配置した単板状の複数の補強ステーを介して連結され、補強ステーは、内部光源である直管状蛍光管光源を板厚によって横断する向きに配設することを特徴とする。
一対の縦枠間または一対の横枠間を複数の補強ステーによって連結し、この一対の縦枠または一対の横枠を互いに接近すさせる向きに働く帆布の緊張力を補強ステーで受け止めると同時に、帆布に加えられた緊張力が縦枠または横枠を捩じる向きに作用する力をも受け止めることができるので、縦枠または横枠が内側に歪んで帆布が弛む現象および縦枠または横枠が捩じられて帆布が弛む現象を阻止することができる。そして、このことによって、縦枠または横枠に断面積の小さく抑えた軽量でスリムな材料を使用することが可能となる。また、この構成において使用される直管状蛍光管光源の光照射特性は、多数の点光源を一列に並べたものと同等の特性であるから、複数の補強ステーが直管状蛍光管光源を板厚によって横断する向きに設置され、かつ、帆布位置決め面から後退して位置する限りは、帆布に補強ステーの影が投影される欠点は視覚的には表面化しない。
本発明の電飾広告塔の帆布製表示パネルは、周枠を形成する縦枠および横枠に斜面を含んでボックス構造をとるアルミニウム引抜き形材を採用することによって、表示パネル面の実効面積を減少させることなく帆布の緊張力に耐えることができる大断面のアルミニウム引抜き形材を使用することを可能とするとともに、必要に応じては、一対の縦枠間または一対の横枠間を表示パネル面に影を生じさせることなく補強ステーによって連結することを可能とした。
本発明に係る電飾広告塔の帆布製表示パネルは、建築物の壁面等に沿って表示パネルを取り付け、広告情報を1面のみによって表示する1面式や、建築物の壁面から側方に突出する形態で取り付け、または独立基礎を有する広告塔フレームの表裏の2面に取り付けた表示パネルに広告情報を表示する2面式の他、3以上の角塔構成の広告塔フレームのそれぞれの面に表示パネルを取り付けて利用する多面式の形態で実施することができる。ここで、独立基礎を有する2面式で実施した例を説明する。
表示パネル20の取付け部材としての広告塔フレーム10を準備する(図1)。広告塔フレーム10は、下端部をコンクリートブロック製の独立基礎13に埋め込んで立設する2本の支柱11,11の上下2箇所を連結材12,12で連結してなる。支柱11および連結材12は、同一断面サイズの箱形鋼材からなり、支柱11の高さは、表示パネル20の設置高さによって決定し、2本の支柱11,11の間隔は、取り付ける表示パネル20の幅寸法によって決定する。
2本の支柱11,11の前後面には、表示パネル10,10を着脱自在に取り付けるための複数の掛止フック14,14…が溶接付けされている。各掛止フック14は、水平方向にから上方に向けて曲げ加工された形状の丸棒材からなる。2本の支柱11,11の内側面には、内部光源としての4本の直管状蛍光管15,15…が支柱11,11に沿って上下方向に向けて取り付けられている。使用する直管状蛍光管15の数は、表示パネル20のサイズおよび要求される光量によって決定する。
表示パネル20は、左右一対の縦枠21,21と上下一対の横枠22,22とによって構成される周枠23に帆布24を張設してなる(図2)。縦枠21と横枠22とは、同一素材を異なる長さに切断したものであり、長さ以外は同一の構成を有する。なお、横長の広告需要に対しては、縦枠21より横枠22の方が長く設定される場合もある。縦枠21と横枠22とが溶接連結される各コーナ部分には、それぞれ内側区画A内に嵌め込むようにしたアングル状のコーナー接続金具25を挿嵌して、コーナー部分を補強するとともに、組み立てをし易くしてある。また、この実施例において相対的に長く設定されている左右の縦枠21,21間は、縦枠の長さ寸法の中間点P1を挟んで均等距離に振り分け配置した一対の補強ステー26,26によって連結されている。また、この補強ステー26は、縦枠21,21より横枠22,22の方が長く設定される場合においては、上下の横枠22,22間を連結するように取り付けられることとなる。
次いで、各構成部材について説明する。表示パネル面を形成する帆布24は、キャンバス地に樹脂を含浸したものであり、柔軟ではあるが、屋外使用に耐える十分な耐候性を有し、極めて引っ張り強度が高い。また、光に対しては半透光性を示す。
縦枠21および横枠22は、断面がボックス構造のアルミニウム引抜き形材からなる(図3)。このアルミニウム引抜き形材は、斜面2Aを含んで閉じた区画をなす内側区画Aと帆布位置決め面2BおよびV字形に窪んだ緊張溝21Vを形成した緊張力付与面2Cとを含んで閉じた外側区画Bとを有し、両者は、隔壁リブ2Fによって区画されている。斜面2Aの背後は、縦枠21を広告塔フレーム10に取り付ける掛止面2Eが形成され、掛止面2Eには、一対の把持リブ21R,21Rが後方に向けて突設されている。また、帆布位置決め面2Bの背後には、帆布24の端縁部を固定する帆布固定面2Dが形成されている。帆布位置決め面2Bと緊張力付与面2Cと帆布固定面2Dとは、互いに90度の角度をなして一体に連続し、外側区画Bを形成している。
この結果として、縦枠21における帆布位置決め面2Bの面幅D2は、その全体幅D1に対して格段に狭く設定されている。なお、周枠23を形成する横枠22は、ここで説明した縦枠21と同一の構成であるので説明を省く。また、縦枠21および横枠22には、緊張溝21V内に密接してねじ止め可能な押圧レール27と、帆布固定面2Dにねじ止め可能な押圧板28が付属する。また、帆布固定面2Dには、縦枠21長手方向に沿って多数の小凸条2dを形成してもよい(図4)。この場合には、対応する押圧板28側にも互いに噛み合う小凸条28dを設け、固着性能を向上させている。図示例では、小凸条2d、28dは両者を鋸歯状としているが、どちらか一方だけでもよく、ローレット条痕としてもよい。
左右一対の縦枠21,21間を連結している各補強ステー26は、金属製単板26Aの両端にねじ孔を設けた固定ブラケット26B,26Bを直角に溶接付けした簡単な構成である(図5(A),(B))。金属製単板26Aの両端には、支柱11,11との干渉を避けるための切欠き26H,26Hが形成されている。金属製単板26Aの板厚T1は、その長さに応じて設定される。
周枠23を形成する縦枠21,21および横枠22,22は、斜面2A,2Aが外側に向けて開拡する向きに組み合わせて角枠状に組み立てられ、帆布24は、角枠状に組み立てられた周枠23に周縁部を、例えば、両面接着テープで帆布24及び周枠23の周縁部とを仮固定し、初期の所定張力が付与される(図2,図6)。さらには、帆布24の周縁部は、縦枠21,21と横枠22,22の帆布位置決め面2Bから緊張力付与面2Cに巻き込み、緊張力付与面2Cから帆布固定面2Dに巻き込み、さらに、押圧板28で押さえ込んでねじ止めすることによって固定される。そして、押圧板28を取り付けた帆布固定面2Dと掛止面2Eとが面一に揃う状態となる。
補強ステー26は、面一に揃った掛止面と2Eと押圧板28の上に固定ブラケット26Bを重ねてねじ止めされている。このとき、補強ステー26,26は、その板厚T1によって直管状蛍光管15,15を横断する姿勢となる(図2,図7)。次いで、各緊張溝21V、21V内に押圧レール27がねじ止めされる。そこで、帆布位置決め面2B側から帆布24が緊張溝21V内に引き込まれ、帆布24には充分な緊張力が生じるのである。補強ステー26,26は、帆布24の緊張力の反力として生じる内向きの曲げ力F2と、縦枠21,21が帆布24を繰り出す方向に回転しようとするモーメント力F1,F1を有効に受け止めることができる(図6)。
各縦枠21の把持リブ21R,21R内には、広告塔フレーム10の支柱11,11に設けた掛止フック14,14…に対応する掛止ブロック16,16…が装填され、それぞれ、コ字金具17によって固定される(図7)。完成した表示パネル20,20は、掛止ブロック16に形成した透孔に掛止フック14を挿通させることにより、支柱11,11に取り付けられる。この後、支柱11,11の外側面部および表示パネル20,20の側面に、図示していないが、装飾カバーが取り付けられる。
このような構成の結果、直管状蛍光管15,15は、帆布24に補強ステー26の影を落とすことなく斜面2A,2Aに沿って帆布24に到達し、大断面積の縦枠21,21を使用しても表示パネル面20Aの実効幅W2および実効高さH2において、斜面を採用しない場合の実効幅W1および実効高さH1に比べて大幅に拡大することができるのである(図2,図7)。
本発明の電飾広告塔の帆布製表示パネルは、サイズを自在に設定することができるとともに、光に対しては、半透光性を示すので、大型の電飾広告塔に限らず、建物の壁面等に付設して利用する一般的な電飾看板や置き看板の表示パネルとして、また、プロジェクタ装置の屋外用スクリーン等としても便利に利用することが可能である。照明方式に関しても、内照式の他、外部照明方式で利用することについても格別の支障はない。
表示パネルの設置例を示す分解斜視図。 帆布を破断して示す表示パネルの正面図。 縦枠の側端面図。 縦枠の変形例を示す側端面図。 補強ステーの正面図と平面図。 表示パネルの横断面図。 広告塔フレームに取り付けた状態の表示パネルの横断面図。
符号の説明
10 広告塔フレーム
11 支柱
15 内部光源である直管状蛍光管
20 表示パネル
21 縦枠
21V 緊張溝
22 横枠
23 周枠
24 帆布
2A 斜面
2B 帆布位置決め面
2C 緊張力付与面
2D 帆布固定面
2d 小凸条
26 補強ステー
27 押圧レール

Claims (4)

  1. 広告情報を表示する帆布の左右に配置する一対の縦枠と、帆布の上下に配置する一対の横枠とを、角枠状に組み立ててなる周枠によって帆布の上下方向と左右方向とからの張力を加え、帆布を歪みのない平面状に維持するとともに、周枠に取り付けた帆布を内部光源を備える広告塔フレームに着脱自在に取り付け、帆布に表示した広告情報を、帆布の裏面側から照明するようにした電飾広告塔の帆布製表示パネルにおいて、
    前記角枠状の周枠を形成する縦枠と横枠とは、内部光源の位置から一対の縦枠と一対の横枠間を通過し、帆布を透過して外部に進行する内部光源からの照明光線の拡散角度を大きくする向きの斜面を含んで閉じたボックス構造の断面形状を有するアルミニウム引抜き形材からなること、を特徴とする、
    電飾広告塔の帆布製表示パネル。
  2. 前記角枠状の周枠を形成する縦枠と横枠とは、平面状の帆布を所定位置に位置決めする帆布位置決め面と、帆布位置決め面に直交して連続する緊張力付与面と、緊張力付与面に直交して連続し、帆布位置決め面の後方に帆布位置決め面に平行に形成される帆布固定面とを備え、
    前記緊張力付与面には、縦枠および横枠の長手方向に沿ってV字形に窪んだ緊張溝が形成され、前記帆布の周縁部は、縦枠と横枠の帆布位置決め面から緊張力付与面に巻き込み、さらに緊張力付与面から帆布固定面に巻き込んで固定した上、前記緊張溝内に帆布の上からV字形の押圧レールを押し付けて帆布に緊張力を付与すること、を特徴とする、
    請求項1に記載の電飾広告塔の帆布製表示パネル。
  3. 前記帆布固定面に、前記縦枠および横枠の長手方向に沿って多数の小凸条を形成すること、を特徴とする、
    請求項2に記載の電飾広告塔の帆布製表示パネル。
  4. 前記一対の縦枠または一対の横枠は、前記帆布位置決め面より後退した位置に、一対の縦枠の長さ寸法の中間点または一対の横枠の長さ寸法の中間点を挟んで振り分け配置した単板状の複数の補強ステーを介して連結され、
    該補強ステーは、内部光源である直管状蛍光管光源を板厚によって横断する向きに配設すること、を特徴とする、
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電飾広告塔の帆布製表示パネル。
JP2003345101A 2003-10-03 2003-10-03 電飾広告塔の帆布製表示パネル Expired - Fee Related JP3656999B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003345101A JP3656999B2 (ja) 2003-10-03 2003-10-03 電飾広告塔の帆布製表示パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003345101A JP3656999B2 (ja) 2003-10-03 2003-10-03 電飾広告塔の帆布製表示パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005114779A true JP2005114779A (ja) 2005-04-28
JP3656999B2 JP3656999B2 (ja) 2005-06-08

Family

ID=34538473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003345101A Expired - Fee Related JP3656999B2 (ja) 2003-10-03 2003-10-03 電飾広告塔の帆布製表示パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3656999B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013218087A (ja) * 2012-04-09 2013-10-24 New Art Co Ltd 壁面看板及び壁面看板の製造方法
JP2019121503A (ja) * 2017-12-31 2019-07-22 株式会社▲高▼天 内照式照明装置
JP2020184448A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 株式会社▲高▼天 内照式照明装置及びその照明装置の透光性表面材取り付け用構成体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013218087A (ja) * 2012-04-09 2013-10-24 New Art Co Ltd 壁面看板及び壁面看板の製造方法
JP2019121503A (ja) * 2017-12-31 2019-07-22 株式会社▲高▼天 内照式照明装置
JP2020184448A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 株式会社▲高▼天 内照式照明装置及びその照明装置の透光性表面材取り付け用構成体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3656999B2 (ja) 2005-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4124960B2 (ja) 改良された、柱の丸い被覆装置
US9723732B2 (en) Suspended segmented display array
RU2636297C1 (ru) Сгибаемый светодиодный модуль, круговой светодиодный модуль и волнообразный светодиодный модуль
RU2007116876A (ru) Вспомогательный металлический элемент и его применение во внешней настенной конструкции
US10162255B2 (en) Screen apparatus
JP3656999B2 (ja) 電飾広告塔の帆布製表示パネル
EP0801780A4 (ja)
CN2773226Y (zh) 屋面及外墙装饰板搭桥
WO1991008562A1 (en) Fastening system for fastening boards, particularly illuminated advertising signs
US6368011B1 (en) Sign box joining device
KR200386943Y1 (ko) 조립식 액자형 프로젝터 스크린
US10646059B1 (en) Suspended segmented display array with low visibility hardware
CN202108266U (zh) 候车亭
KR20120082142A (ko) 길이 방향의 개방부를 갖는 파이프
CN217537648U (zh) 一种具有led显示屏的波浪板内墙
JP5922973B2 (ja) 壁面看板及び壁面看板の製造方法
JPS5953888A (ja) ポスタ−表示板ユニツト
CN215944403U (zh) 无人车的广告牌安装结构和无人车
CN2221241Y (zh) 改良的广告招牌边框结构
CN220645504U (zh) 一种连接结构及便于绷紧的围栏
KR200410234Y1 (ko) 간판용 네온관 지지 구조
KR102601036B1 (ko) 간판용 채널 트러스 바
US20240203301A1 (en) Tensioning Frame for Sheet Media
JP3040052U (ja) 看 板
CN215829756U (zh) 一种吊顶窗帘盒结构

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Effective date: 20050128

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050307

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080318

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110318

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees