JP2005113060A - 生分解性ワックス組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の生分解性ワックス組成物は、ワックスを主体とし、40℃、90%RHにおける透湿度が3g・mm/m2・24hr以下で、125℃、1.2kgf荷重下でのメルトフローレートが0.1〜1000g/10minである。ワックスの含有量が65〜95重量%であり、更に生分解性高分子物質としてポリイソプレン又は天然ゴムを5〜35重量%含有する。
【選択図】 なし
Description
1/d=1/a+1/b+1/c
この式から、未知数であるワックス組成物層(B)の透湿度bを求めることができる。
試料容器:品番PN/50−020(アルミ製オープン型試料容器、容量15μl)および品番PN/50−021(アルミ製オープン型試料容器クリンプ用カバー)
試料重量:約10mg
昇温速度、降温速度:5℃/min
測定温度範囲:用いるワックスに応じて、最適な範囲を選択する。融解完了温度および融解ピーク温度は、一度融解させた後に5℃/minの速度で結晶化させた後、再度5℃/minの速度で昇温させたときのデータを使用して求める。
具体例を挙げると、[第1昇温過程]30℃から130℃まで、[降温過程]130℃(5分間保持)から−30℃まで、[第2昇温過程]30℃から130℃までと連続して測定を行い、第2昇温過程のデータを使用する。
ワックスとして、日本精蝋(株)製のマイクロクリスタリンワックスである「Hi−Mic−1070」(商品名)を用いた。生分解性高分子物質としてポリイソプレン(日本ゼオン(株)製のIR2200)を用いた。ワックスとポリイソプレンとを7:3の重量比で混合し、10℃の冷却水を循環させた加圧ニーダーを用いて15分間混練してワックス組成物を得た。得られたワックス組成物は気泡を含んでいるため、真空オーブン中において100℃、窒素フローのもとで24時間の脱泡を行った。ワックス組成物のDSCによる熱量測定結果を図1に示す。
ワックスとポリイソプレンとを8:2の重量比で混合した。これら以外は実施例1と同様としてワックス組成物を作製し、3層構造の生分解性フィルムを得た。
実施例2のワックス組成物に、架橋剤として過酸化ラウロイルを1重量%添加してラボプラストミルにて混練した後、窒素雰囲気下、100℃のオーブンにて40時間加熱し、ポリイソプレンを架橋したワックス組成物を得た。このワックス組成物を用いて3層構造の生分解性フィルムを得た。
混練時間を60分とする以外は実施例1と同様としてワックス組成物を作製し、3層構造の生分解性フィルムを得た。
実施例1で得られたワックス組成物及び生分解性樹脂(ポリカプロラクトンとポリエチレンサクシネートとのポリマーブレンドした生分解性樹脂(ダイセル化学工業(株)製PHB05))を原料として用い、Tダイ法による溶融共押出によって防湿層とその各面に積層された生分解性樹脂層との3層構造の生分解性フィルムを得た。用いたTダイは、3種3層のマルチマニホールドタイプである。ここでは、実施例1の脱泡後のワックス組成物を粉砕機にて冷凍粉砕して粒径3mm程度のペレットを得、得られたペレット100重量部に対し、ブロッキング防止剤として無水シリカ粒子(日本アエロジル(株)製R927、平均粒径12μm)を1重量部付着させた。得られた生分解性フィルムにおける防湿層はワックス組成物から構成されており、各生分解性樹脂層は生分解性樹脂から構成されていた。得られた生分解性フィルムは全厚400μm、防湿層の厚みが200μm、各生分解性樹脂層の厚みが100μmであった。
実施例1で得られたワックス組成物に代えて実施例2で得られたワックス組成物を使用する以外は実験例4と同様として3層構造の生分解性フィルムを得た。
実施例1で得られたワックス組成物に代えてHi−Mic−1070と脱タンパク処理した天然ゴム(住友ゴム工業(株)製)を重量比9:1でn−ヘプタンに溶解させて十分に混合した後、120℃、72時間の加熱によりn−ヘプタンを揮散させて得られたワックス組成物を使用する以外は実施例4と同様として3層構造の生分解性フィルムの成形を試みた。しかし、ワックス組成物がダイの中央部に、生分解性樹脂がダイの両端部に偏って吐出されてしまい、3層フィルムを成形することができなかった。ここで用いたワックス組成物のMFRは2000g/10minであった。
実施例1で得られたワックス組成物及び生分解性樹脂フィルム(ポリカプロラクトンとポリエチレンサクシネートとのポリマーブレンドした生分解性樹脂(ダイセル化学工業(株)製PHB05))を用い、プレス成形機によって防湿層と生分解性樹脂層との2層構造の生分解性フィルムを得た。得られた生分解性フィルムにおける防湿層はワックス組成物から構成されており、各生分解性樹脂層は生分解性樹脂から構成されていた。得られた生分解性フィルムは全厚200μm、防湿層の厚みが100μm、生分解性樹脂層の厚みが100μmであった。このフィルムをプレス成形機によって紙(坪量370g/m2のコートボール)とラミネートし、紙/防湿層/生分解性樹脂層からなる積層体を得た。得られた積層体は、ワックス組成物の紙への浸透が少なく、均一な厚みの防湿層を有していた。
実施例4で得られた生分解性フィルムを真空成形によってパルプモールド製容器本体の内面に接合して被覆し、カップ形状の生分解性容器を得た。容器本体の寸法形状は上端開口部内径90mm、底部内径60mm、高さ100mm、内表面積約300cm2であった。
実施例1〜3及び比較例1のワックス組成物について前述の方法で透湿度及びMFRを測定した。またポリイソプレンの重量平均分子量を測定した。結果を表1に示す。また実施例1〜3及び比較例1の生分解性フィルムについて、以下の方法で接着性と可撓性を評価した。結果を表1に示す。更に実施例4及び5並びに比較例2の生分解性フィルムについて、前述の方法で透湿度を測定し、また成形性を評価した。結果を表2に示す。ここで、ワックス組成物の透湿度については、3層フィルムの透湿度の測定値と、生分解性樹脂フィルム層(PHB05、100μm)の透湿度の測定値132g/m2・24hrから求めた。また、紙/防湿層/生分解性樹脂層からなる積層体(実施例6)の透湿度は、厚み換算しない値が10g/m2・24hrであり、生分解性容器(実施例7)については、以下の方法で平均透湿度を算出したところ0.8g・mm/m2・24hrであった。
3層フィルムを20mm幅の短冊状に切り、その端部を手で折り曲げた際に、ワックス組成物層と生分解性樹脂層との界面が剥離しなかった場合を○、界面が剥離した場合を×とした。
3層フィルムを20mm幅の短冊状に切り、それを90°の角度に折り曲げた際に、ワックス組成物層に割れが生じなかった場合を○、割れが生じた場合を×とする。
生分解性容器に塩化カルシウム50gを入れた後、開口部にガラス板を載せ、開口部とガラス板との隙間をろうで固めて密閉した。温度40℃、90RH%の恒温恒湿槽に容器を一週間放置し、放置前後の総重量(容器、塩化カルシウム、ロウ、ガラス板)の差を求めた。そして、真空成形時のフィルムの延伸率を400%(面積)、カップ内面積を0.03m2と仮定し、次式に従って平均透湿度を求めた。
Claims (8)
- ワックスを主体とし、40℃、90%RHにおける透湿度が3g・mm/m2・24hr以下で、125℃、1.2kgf荷重下でのメルトフローレートが0.1〜1000g/10minである生分解性ワックス組成物。
- 前記ワックスの含有量が65〜95重量%である請求項1記載の生分解性ワックス組成物。
- 更に生分解性高分子物質としてポリイソプレン又は天然ゴムを5〜35重量%含有する請求項1又は2記載の生分解性ワックス組成物。
- 生分解性高分子物質の数平均分子量が200,000以上である請求項1乃至3の何れかに記載の生分解性ワックス組成物。
- 生分解性高分子物質が架橋剤によって架橋されている請求項1乃至4の何れかに記載の生分解性ワックス組成物。
- 請求項1乃至5の何れかに記載の生分解性ワックス組成物からなる防湿層の少なくとも一面に生分解性樹脂層が積層されてなる生分解性フィルム。
- 紙材料の表面に、請求項1乃至5の何れかに記載の生分解性ワックス組成物が積層され、その上に生分解性樹脂層が積層されてなる生分解性積層体。
- 生分解性の容器本体の表面の全部または一部が、請求項6記載の生分解性フィルムで被覆されてなり、該生分解性フィルムは前記生分解性樹脂層が容器本体と反対側を向くように被覆されている生分解性容器。
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