JP2005111746A - ロール状印刷版材料包装体輸送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 使用後の廃棄物を減らし、収納箱、台車の管理が容易で、収納された包装体の履歴及び保管管理が容易なロール状印刷版材料包装体輸送方法の提供。
【解決手段】 両端に巻芯保護部材が装着されたロール状印刷版材料包装体を収納した収納箱を少なくとも2つ収納するロール状印刷版材料包装体収納箱用台車を用いて輸送するロール状印刷版材料包装体輸送方法において、該ロール状印刷版材料包装体、該収納箱、該ロール状印刷版材料包装体収納箱用台車は、少なくとも一箇所にRFタグが配設されていることを特徴とするロール状印刷版材料包装体輸送方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は広幅帯状印刷版材料を中空円筒状の巻き芯に画像形成層を外面にして巻設したロール状印刷版材料の包装体を輸送するロール状印刷版材料包装体輸送方法に関する。
印刷データのデジタル化に伴い、画像データを直接印刷版に記録するCTPが普及してきた。CTP(コンピューター・トゥー・プレート)に使用される印刷版材料は、従来のPS版と同様にアルミ基材を使用するメタルタイプとフィルム基材上に印刷版としての機能層を設けたフレキシブルタイプがある。近年、商業印刷においては印刷の多品種少部数化傾向が進み、市場では高品質で低価格な印刷版材料への要望が強くなっている。
従来のフレキシブルタイプの印刷版材料は、例えば特開平5−66564号に開示されるようなフィルム基材上に銀塩拡散転写方式の感光層を設けたもの、あるいは特開平8−507727号、同6−186750号、同6−199064号、同7−314934号、同10−58636号、同10−244773号に開示されるようなフィルム基材上に親水性層と親油性層とをいずれかの層を表層として積層し、表層をレーザー露光でアブレーションさせて印刷版を形成するように構成されたもの、あるいは特開2001−96710に開示されるようなフィルム基材上に親水性層と熱溶融性画像形成層を設け、レーザー露光により親水性層あるいは画像形成層を画像様に発熱させることで画像形成層を親水性層上に溶融固着させるものが挙げられる。
銀塩拡散転写方式は、露光後に湿式の現像と乾燥の工程が必要であり、画像形成工程での寸法精度が十分得られないため、高品質の印刷には適していない。
アブレーション方式は現像処理を必要としないが、表層のアブレーションにより画像を形成するためドット形状が不安定になりやすい。又、アブレーションした表層の飛散物による材料表面や露光装置内部の汚染が発生することがある。
レーザー光を熱に変換し熱溶融画像を親水性層上に形成する方式は鮮鋭なドット形状が得られ、高精細な画像形成に適している。又この方式の中には、画像書き込み後の印刷版をオフセット印刷機で印刷することにより湿し水で非画像部の画像形成層のみを膨潤溶解して印刷初期の印刷紙(損紙)上に転写除去する所謂印刷機上現像ができるものがあり、この場合は露光後の現像プロセスが不要であるため、品質安定性、環境適性にも優れている。
CTPの場合、生産効率を高めるために版の出力装置を連続自動運転することが一般的である。フィルム基材を使用した平版印刷版材料は、一般的に広幅帯状平版印刷版材料を中空円筒状の巻き芯に巻設したロール状印刷版材料を出力装置内に供給し、出力装置内で所定サイズに自動断裁して使用されている。
ロール状印刷版材料を出力装置に装着する場合、取り扱い易さ、装着位置精度、品質安定性の観点から、ロール状印刷版材料をマガジンに装填したものを出力装置に装着することが一般的である。
従来、ハロゲン化銀を用いたロール状印刷版材料の場合、工場から出荷しユーザーに届くまでに外部環境からロール状印刷版材料を保護するため、遮光性防湿材料により被覆包装された包装体を、性能バラツキが少なくするために同一ロットを多量に運搬するための台車が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
特許文献1に記載の台車を使用した輸送方法の場合の問題点としては以下の事項が挙げられる。
例えば、1)収納された防塵・防湿包装材料で包装されたロール状印刷版材料包装体の感度、露光条件等が不明なので、使用前に予備試験をしてから使用しなければならず頭出しに時間が掛かかり、作業効率が上がらない。
2)使用後に出る巻き芯は、使用履歴が不明なため、廃棄物として処理するため廃棄物の増加となる。
3)収納するロール状印刷版材料包装体の分類を収納箱の色で行うため、各種の色の異なった収納箱を用意しなければならず、収納箱の管理が煩雑となっている。
4)使用履歴が判らないため、交換時期が判らなくなり、壊れた 場合の補充のために余分な収納箱の保持と、保管のための場所の確保を必要とし、保管管理が煩雑となる。
5)台車の使用履歴が判らないため、交換部品を余分に持つために、交換部品の管理、保管が煩雑となっている。
6)各棚毎に異なった品種が収納されていた場合、外から判別が付かないため、毎回棚毎に確認しなければならず作業効率が上がらない。
これらの状況から、使用後の廃棄物を減らし、収納箱、台車の管理が容易で、収納されたロール状印刷版材料包装体(以下、単に包装体とも言う)の履歴及び保管管理が容易なロール状印刷版材料包装体輸送方法の開発が望まれている。
特開2001−207278号公報
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、その目的は、使用後の廃棄物を減らし、収納箱、台車の管理が容易で、収納された包装体の履歴及び保管管理が容易なロール状印刷版材料包装体輸送方法を提供することである。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成された。
(請求項1)
両端に巻芯保護部材が装着されたロール状印刷版材料包装体を収納した収納箱を少なくとも2つ収納するロール状印刷版材料包装体収納箱用台車を用いて輸送するロール状印刷版材料包装体輸送方法において、該ロール状印刷版材料包装体、該収納箱、該ロール状印刷版材料包装体収納箱用台車は、少なくとも一箇所にRFタグが配設されていることを特徴とするロール状印刷版材料包装体輸送方法。
(請求項2)
前記ロール状印刷版材料包装体は、プラスチックフィルム基材上に親水性層及び画像形成層をこの順に有し、少なくとも一方の層に近赤外線を熱に変換する光熱変換材料を含有する機上現像型印刷版材料を中空円筒状の巻き芯に巻き取りロール状機上現像型印刷版材料とし、該ロール状機上現像型印刷版材料を防塵・防水性包装材料で包装し、該巻き芯の中空部にRFタグが配設されていることを特徴とする請求項1に記載のロール状印刷版材料包装体輸送方法。
(請求項3)
前記収納箱は、底板と、該底板の長辺部と短辺部から立上る4面の側板と、開口部とを有する箱体であって、該側板の何れか1面にRFタグが配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロール状印刷版材料包装体輸送方法。
(請求項4)
前記ロール状印刷版材料包装体収納箱用台車は、少なくとも1つの該収納箱を載置する4本の支柱で支持されている棚板と、
前記収納箱の横方向の位置を規制するための仕切部材と、
落下防止部材を周囲に有する少なくとも2段の棚と、
該棚の周囲を覆うカバーとを有し、
少なくとも該ロール状印刷版材料包装体収納箱用台車と該カバーの何れか一方にRFタグが配設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のロール状印刷版材料包装体輸送方法。
使用後の廃棄物を減らし、収納箱、台車の管理が容易で、収納された包装体の履歴及び保管管理が容易なロール状印刷版材料包装体輸送方法を提供することが出来、エンドユーザーに同じ品種、同じサイズ、同じロットを大量に納入可能となり、納入された包装体の保管、管理が容易になると同時に使用後の台車、収納箱の保管、管理が容易になった。
以下に、図1〜図7を参照しながら本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1は両側に支持部材を取り付けたロール状印刷版材料包装体の概略分解斜視図である。
図中、1は包装体を示す。包装体1は中空円筒状の巻き芯3に巻設されたロール状印刷版材料2の周面とフランジ部材の側面を被覆する防塵性と防水性とを有する包装材料5と、両側の巻き芯の中空部301に取り付けられた支持部材4a(4b)を有している。4a2(4b2)は基材4a1(4b1)の表面4a11(4b11)に一体に配設された嵌入部を示す。嵌入部4a2(4b2)を巻き芯の中空部301に嵌入することで支持部材4a(4b)の取り付けが可能となっている。
201は広幅帯状印刷版材料(不図示)の尾端部を示し、202は尾端部201をロール状印刷版材料2の周面に固定するテープを示す。
巻き芯の中空部301の、支持部材4a(4b)の嵌入部4a2(4b2)に接触しない位置にRFタグ7(非接触型ICメモリーユニット)(図4を参照)が配設されている。RFタグに入れる情報としては、例えば、製造年月日、ロットNo.、感度、露光条件、現像条件、サイズ、長さ、品種、厚さ、残りの長さ、巻き芯の履歴(製造年月日、ロットNo.リユース回数)等が挙げられる。
RFタグを配設することなにより次の効果が挙げられる。1)ロール状印刷版材料の確認が容易になり、誤使用がなくなり作業効率が上がる。2)露光条件が判るため条件出しによるロスがなくなる。3)露光機の感度設定が自動で出来る様になる。4)残量の管理が容易になるため管理が容易になる。5)巻き芯のリユース回数が判るため無駄な廃棄がなくなり廃棄物の削減を可能にする。
次に本発明に係る包装材料に付き説明する。包装材料としては厚さが40〜100μmが好ましく、単層材料であっても多層材料であっても良い。例えば、一般の包装材料として使用されている高分子フィルム(例えば機能性包装材料の新展開株式会社東レリサーチセンター記載の熱可塑性樹脂フィルム)エチレンテトラフルオロエチル共重合体(ETFE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン、2軸延伸ポリプロピレン(0PP)、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、2軸延伸ナイロン6、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド、ポリエーテルスチレン(PES)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、延伸ナイロン(ONy)、ポリエステル(PET)、ポリビニルアルコール(PVA)、延伸ビニロン(OV)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVOH)、塩化ビニリデン(PVDC)等が使用できる。線状低密度ポリエチレン(LLDPE)及びメタロセン触媒を使用して製造した低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、また、これらフィルムと高密度ポリエチレン(HDPE)フィルムの混合使用したフィルムを使用しても良い。
又、これら熱可塑性樹脂フィルムは必要に応じて単体でも良いし又は、2種以上のフィルムを積層させて用いることが出来る。例えばCPP/OPP、PET/OPP/LDPE、Ny/OPP/LDPE、CPP/OPP/EVOH、サランUB/LLDPE(ここでサランUBとは旭化成工業株式会社製の塩化ビニリデン/アクリル酸エステル系共重合樹脂を原料とした2軸延伸フィルムを示す。)K−OP/PP、K−PET/LLDPE、K−Ny/EVA(ここでKは塩化ビニリデン樹脂をコートしたフィルムを示す)等が使用されている。又、必要に応じて異種フィルムと共押し出しで作った多層フィルム、延伸角度を変えて張り合わせて作った多層フィルム等も当然使用出来る。更に必要とする包装材料の物性を得るために使用するフィルムの密度、分子量分布を組み合わせて作る事も当然可能である。
積層させて用いる場合、最内層の熱可塑性樹脂フィルムとしては低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)及びメタロセン触媒を使用して製造した低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、また、これらフィルムと高密度ポリエチレン(HDPE)フィルムの混合使用したフィルムが使用されている。
上記積層フィルムの製造方法としては、一般的に知られている各種の方法が用いられ、例えばウェットラミネート法、ドライラミネート法、ホットメルトラミネート法、押出しラミネート法、熱ラミネート法を利用して作ることが可能である。他に使用材料によっては多層インフレーション方式により作ることが出来る。
積層する際に使用される接着剤としては一般的に知られている接着剤が使用出来る。例えば各種ポリエチレン樹脂、各種ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系熱可塑性樹脂熱溶解接着剤、エチレン−プロピレン共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等のエチレン共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、アイオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂熱溶融接着剤、その他熱溶融型ゴム系接着剤等がある。エマルジョン、ラテックス状の接着剤であるエマルジョン型接着剤の代表例としては、ポリ酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル−エチレン共重合体樹脂、酢酸ビニルとアクリル酸エステル共重合体樹脂、酢酸ビニルとマレイン酸エステル共重合体樹脂、アクリル酸共重合物、エチレン−アクリル酸共重合物等のエマルジョンがある。ラテックス型接着剤の代表例としては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等のゴムラテックスがある。又、ドライラミネート用接着剤としてはイソシアネート系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤等があり、その他、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等をブレンドしたホットメルトラミネート接着剤、感圧接着剤、感熱接着剤等公知の接着剤を用いることもできる。エクストルージョンラミネート用ポリオレフィン系樹脂接着剤はより具体的にいえば、各種ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブチレン樹脂などのポリオレフィン樹脂からなる重合物及びエチレン共重合体(EVA、EEA、等)樹脂の他、L−LDPE樹脂の如く、エチレンと他のモノマー(α−オレフィン)を共重合させたもの、Dupot社のサーリン、三井ポリケミカル社のハイミラン等のアイオノマー樹脂(イオン共重合体樹脂)及び三井石油化学(株)のアドマー(接着性ポリマー)等がある。その他紫外線硬化型接着剤も最近使われはじめた。特にLDPE樹脂とL−LDPE樹脂が安価でラミネート適性に優れているので好ましい。又前記記載樹脂を2種以上ブレンドして各樹脂の欠点をカバーした混合樹脂は特に好ましい。例えばL−LDPE樹脂とLDPE樹脂をブレンドすると延展性が向上し、ネックインが小さくなるのでラミネート速度が向上し、ピンホールが少なくなる。上記接着剤を用いて各層を接着する時、接着強度は350g/15mm巾以下になる様に積層することが好ましい。
支持部材に使用する材料は特に限定はないが、使用後のリサイクル適性、作り易さ、取り扱い性、環境負荷及び強度を考慮すれば熱可塑性樹脂、パルプと樹脂を混合した材料が好ましい。熱可塑性樹脂としては射出成形又はブロー成形が出来れば特に限定はないが例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリプロピレン等一般の樹脂が使用出来、特開平11−327089号に記載されているポリエチレンとポリプロピレンのブロック共重合体でも良い。製造方法もごく一般的な実用プラスチック成形加工便覧(全日本プラスチック成形工業連合会編)に記載されている如き射出成形、ブロー成形方法で製造することが出来る。又、ロール状印刷版材料の巻芯への挿入性を容易にするために滑剤としてシリコーン樹脂(例えばヘキサケミカル(株)製シリコンMCP)が0.3〜3質量%の範囲で添加されていることが好ましい。
又、環境対応から熱可塑性樹脂にパルプを混合した材料としては、例えば、特開昭56−34737号に記載されているような、可塑剤としてロジン又はロジンから誘導される類似物質、又は石油樹脂の1種又はそれらの混合物を選択することにより、紙成分を15〜60%含有する熱可塑性組成物、特開昭61−225234号に記載されているような、樹脂の流動性を上げメルティングフローレイト(MFR)を20〜100とすることにより植物繊維を20〜60質量%含有する熱可塑性樹脂、特開平7−225453号に記載されているような天然繊維を混合した熱可塑性樹脂、特願平11−23849号に記載されているような非木材繊維を50質量%以上含有する熱可塑性組成物、特願平11−366041号に記載されているような植物繊維と非塩素系熱可塑性樹脂が挙げられる。
図2は両端に支持部材を取り付けた包装体を収納する収納箱の概略斜視図である。
図中8は両端に支持部材を取り付けた包装体1(図1を参照)を収納する収納箱を示す。801は矩形状の底板を示し、802a、802bは底板801の両長辺部から立上る側板を示し、803a、803bは底板801の両短辺部から立上る側板を示し、これらの底板と側板により開口部を有する収納箱8が形成されている。
804a、804bは各側板803a、803bに設けられた把手部を示し、これらの把手部は貫通孔となっており、把手部を持ち収納箱を移動できるのであれば、形状は特に限定はなく、又、両方が同じ形状であっても、異なっていても良い。把手部を設けることで収納箱8の出し入れが容易になった。
9aは側板802aの内側に複数設けられた仕切り板(付図示)の取り付けガイドを示し、9bは側板802bの内側に複数設けられた仕切り板(付図示)の取り付けガイドを示す。取り付けガイドに仕切り板を取り付けることで、収納箱8に収納する包装体のサイズ対応が容易になり、包装体のサイズ毎に収納箱を準備することが不要となる。
収納箱8にはRFタグ805が側板に配設されている。RFタグ805の配設する位置は、収納箱の運搬で、箱同士の接触で取れることがない場所であれば特に限定はなく、本図では把手部804aを設けた側板803aに配設した場合を示している。
RFタグに入れる情報としては、例えば、収納する包装体に関する情報(製造年月日、ロットNo.、品種等)、収納箱に関する情報(製造年月日、ロットNo.リユース回数等)が挙げられる。
RFタグを配設することなにより例えば次の効果が挙げられる。1)収納箱に収納されている包装体に配設されているRFタグの情報と照合することで誤使用を防止することが可能となる。2)収納箱に収納されている包装体を多量に運搬する際、品種、サイズ、ロットNo.での区分けが容易になる。3)包装体品種毎に収納箱に紙の識別表示をする必要がなくなり、箱の管理が容易になる。4)多量に収納された包装体の管理が容易になり、煩雑な管理が不要となる。5)収納箱の履歴管理が可能となるため、耐用期限に合わせて補充することが可能になり、予備の収納箱を持つ必要がなくなり、保管場所の有効活用が可能となる。
収納箱は、エンドユーザーと包装体製造元の間で往復し使用するため、再使用ができる材料で作製されていれば特に限定はない。例えば金属、木製、プラスチック等が挙げられるがコスト、扱い易さの面からプラスチックが好ましい。作製方法は特に限定は無く、例えば各部材を接着剤、ネジ等で組み立ててもかまわないし、プラスチック加工技術ハンドブック 高分子学会編 427〜648ページに記載されている射出成形により作製してもかまわない。使用後は収納箱に仕切り板、支持部材、防塵・防湿包装材料、巻芯を入れた状態で返却することが出来るため、各部材の損傷もなく再使用が可能となる。又、従来はエンドユーザーが廃棄していた遮光包装材料は、感光材料製造元に集めることで量がまとまるため再利用が可能となった。
図3は図2のPで示される取り付けガイドの拡大概略斜視図である。図3の(a)は溝形状の取り付けガイドの拡大概略斜視図である。図3の(b)は2本のリブで形成された溝形状の取付けガイドの拡大概略斜視図である。
図中、9b1は側板802bに設けられた溝を示す。Qは溝の深さを示し、側板の厚さの20〜70%が好ましく、より好ましくは30〜60%である。20%未満では嵌入した仕切り板が外れる危険があり、70%を越えた場合は側板の強度が弱くなり好ましくない。溝の形状は特に限定はなく、例えば角形状、半円形状等が挙げられる。溝の鉛直方向の長さは、側板の高さと同じであっても良いし、側板上辺から側板の高さの15〜45%迄であっても良い。
9b2は側板802bに設けられた2本リブを示す。Sはリブの高さを示し、2〜8mmが好ましく、より好ましくは3〜6mmである。2mm未満では嵌入した仕切り板が外れる危険があり、6mmを越えた場合は収納箱が大きくなり、取り扱いが難しくなり好ましくない。
リブの形状は特に限定はなく、例えば角形状が挙げられる。リブの鉛直方向の長さは、側板の高さと同じであっても良いし、側板上辺から側板の高さの15〜45%迄であっても良い。
図4は収納箱に包装体を収納した状態を示す概略図である。図4の(a)は図2に示す収納箱に図1に示す包装体を収納した状態を示す概略斜視図である。図4の(b)は図4の(a)のA−A′に沿った概略断面図である。
図中、10a、10bは取り付けガイドに取り付けられた仕切板を示す。仕切板により、包装体1を収納箱中に固定することが可能であり、又包装体1のサイズに合わせて、仕切り板の位置を側壁に設けられた取り付けガイドに従って変更することで、一つの収納箱で多サイズの対応が可能となっている。
両端に支持部材を装着した包装体を収納箱8の中央に収納した後、仕切り板10a、10bを取付けガイド9a、9bに嵌入することで包装体を収納箱8の中央部に固定することができ、収納箱の重心が中央にあるため移動が容易になった。又、輸送中の包装体の収納箱内の移動を規制し、事故を防止することができる様になった。又、各種包装体の軸方向寸法に合わせて仕切り板が取り付けられる様に取付けガイドが設けられているので、一つの収納箱で各種サイズの包装体に対応が可能となった。他の符号は図2と同義である。仕切り板に使用する材料は支持部材と同じ材料であっても良い。
図5は包装体を収納した状態の収納箱を複数個積載し運搬する台車の一例の概略斜視図である。図5では台車の構造を説明するため、収納箱は省略した図となっている。図中矢印は台車の移動方向を示す。11は棚を複数段有する台車を示し、11aは棚を示す。
棚11aは4本の支柱11a1、11a2、11a3、11a4と、天面板11bと、棚板11cと、仕切部材11dと、落下防止部材11e、11f、11g、11hと、出し入れ補助部材13iから構成されている。
本図では6段の棚11aを有する台車を示しているが、棚11aの段数は必要に応じて設定することができる。
棚板11cは4本の支柱11a1、11a2、11a3、11a4に取付けられており、天面板11bは4本の支柱11a1、11a2、11a3、11a4dの頂上部に取り外し可能に取付けられている。
落下防止部材11e、11f、11g、11hは棚の両側面と前面と後面にそれぞれが平行になるように4本の支柱11a1、11a2、11a3、11a4に取付けられている。但し、収納箱を出し入れする前面に設けられた落下防止部材11fは取り外し可能に支柱11a2と11a3に取付けられており、収納箱の出し入れ時には取り外すことで作業が容易になり、輸送時、保管時は取付けることで落下防止の機能を果たす。
出し入れ補助部材11iは各棚の収納箱を出し入れする前面に配設されており、11i1は回転ローラを示す。11i2は支柱11a3に取付けられた回転ローラ11i1用の支持部材を示し、11i3は支柱11a2に取付けられた回転ローラ11i1用の支持部材を示し、回転ローラ11i1はこれら支持部材11i2と11i3により回転可能に取付けられている。複数段の棚は前記棚と全て同じ構成になっている。
11jは支柱11a1の下端部に配設された旋回軸を有するキャスターを示す。支柱13a4の下端部にも同様に旋回軸を有するキャスターを有している。11k、11lは支柱11a2、11a3の下端部に配設された固定車輪を示す。これらの旋回軸を有するキャスターと、固定車輪により台車13を容易に移動することができ、移動時の方向性を確保することが可能となった。各旋回軸を有するキャスター及び固定車輪には停止中に移動しないように本図では示されていないストッパー機構が取付けられている。
台車11に包装体が収納された収納箱を積載した状態で、エンドユーザーに届けるための輸送、及び使用後、空の収納箱を積載した状態でエンドユーザーから製造元へ届けるための輸送が行われるので耐久性の面から金属で作製することが好ましい。棚板は収納箱の出し入れを容易にすることから平板が好ましく、更にはテフロン(R)樹脂で加工することが好ましい。
11mは支柱11a2の各棚に位置する箇所に配設されたRFタグ(非接触型ICメモリーユニット)を示す。RFタグを配設する場所は、収納箱の出し入れに邪魔にならなく、読み取りが可能である場所ならば特に限定はない。RFタグに入れる情報としては特に限定はなく、例えば1)台車の履歴情報(製造年月日、使用回数、修理回数、修理年月日、修理箇所等)、2)収納された収納箱の履歴情報(製造年月日、ロットNo.リユース回数等)、3)収納された包装体に関する情報(製造年月日、ロットNo.、品種等)等が挙げられる。
RFタグを配設する数は1個でも良いし、各棚毎に配設してもかまわない。本図では各棚毎に配設した場合を示している。各棚毎に配設することで各棚に収納されているロール状印刷版材料の管理が容易になるので好ましい。RFタグを配設することにより、例えば以下の効果が挙げられる。
1)台車単位で、包装体の管理が出来、使用状況に合わせた注文が可能になった。
2)台車単位で包装体の管理が出来るので、品種、ロット管理が容易になり、誤使用の防止が可能となった。
3)台車単位で台車の履歴管理が可能となるため、履歴に合わせ補充が可能となり、はんざつな保管管理を減少させることが可能となった。
図6は図5においてロール状印刷版材料包装体用収納箱を積載した状態での概略正面図である。符号は図2、図5と同義である。
本図では6段の棚の各々に6つの収納箱を積載した状態を示している。各棚に載置された各収納箱は各棚板に配設された仕切部材により整列積載されており、輸送中での収納箱の移動が無くなり、把手部804aを持ち収納箱を移動できるので収納箱の出し入れが容易になった。
本発明の収納箱には、包装体及び収納箱関する情報が入力されたRFタグが配設されているので、台車に積載された時、台車に配設されているRFタグと照合することで異種品種の混入防止を容易に行うことが可能となっている。
本図に示される収納箱に収納された輸送形態で、同じ品種、同じサイズ、同じロットの包装体を直接ユーザーに一度に大量に納品することで、保管、管理が容易になった。
図7は棚の周囲を覆うカバーの概略斜視図である。
図中、12は棚11a(図5、図6を参照)を覆うカバーである。カバー12は、棚の天面を覆う上面カバー12a1と、上面カバー12a1と繋がり、棚の前面を覆う前面カバー12a2と後面を覆う後面カバー12a3と、上面カバー12a1と繋がり、棚の両側面を覆う側面カバー12a4、12a5とから構成されている。4側面を覆うカバーは独立に開閉可能であることが好ましく、棚の収納箱の出し入れ口に当たる前面を覆うカバーのみが開閉可能になっていても良く、必要に応じて適宜開閉場所を選択すれば良い。開閉可能になっているカバーの上端部分には、収納箱を取り出したり、入れたりする時、邪魔になるカバーを上方に係止し、作業をやりやすくするため本図では示されていない係止部材を配設しても良い。
12b1、12b2は前面カバー12a2を側面カバー12a4、12a5に固定するために両端に取り付けられた重ね代を示し、12c1は重ね代12b1に取り付けられた固定用部材を示す。重ね代12b2にも同様に固定用部材12c2が取り付けられている。12c3は側面カバー12a5に、固定用部材12c1に対向する位置に取り付けられた固定用部材を示す。側面カバー12a4にも同様に固定用部材12c4が取り付けられている。これらの固定用部材12c1aと12c3と12c2と12c4が互いに係合することで、前面カバー12a2は側面カバー12a4と12a5に固定することができる。
後面カバー12a3も前面カバー12a2と同様に両端に重ね代12b3、12b4を有し、重ね代12b3、12b4に固定用部材12c5、12c6を有し、側面カバー12a4、12a5には固定用部材12c7、12c8gが配設されている。これらの固定用部材が互いに係合することで、後面カバー12a3を側面カバー12a4と12a5に固定することができる。固定方法は特に限定は無く、マジックテープ(R)、ファスナー、スナップ等であってもかまわない。この様に、棚11a(図5を参照)の4側面を開閉自在にしたことで、収納箱を出し入れするとき出し入れ口に当たる面のみを開ければ良いため作業が容易になると同時に、塵芥の進入防止に効果的である。又、清掃時には4側面を開けられるので作業が容易になる。
12dは前面カバー12a2の表面に設けられたRFタグを示す。RFタグに入れる情報としては特に限定はなく、例えば図5に示した台車に配設したRFタグと同じ情報の他に、カバーの履歴情報(例えば、製造年月日、使用回数、修理回数、修理年月日、修理箇所、使用材質等)等が挙げられる。
本図で示されるカバーを図2に示される台車に使用する時も、使用時にカバーを外して使用する場合を考慮すると台車にはRFタグが配設しておくことがより好ましい。
本図では棚の天面より被せることで、棚全体を覆うことができる構造のカバー12を示したが、棚天面の4辺にカバーを取り付け棚の4側面を覆う方式であってもかまわない。
カバーにRFタグを配設することにより例えば以下の効果が挙げられる。
1)カバーの外から、台車の各棚に収納されている包装体の管理が容易になり、作業性が向上した。
2)包装体の品種毎にカバーの色を変える必要もなく、カバーの統一が可能となりコストダウンが可能となる。又、従来の紙による表示が不要になった。
3)カバーの履歴管理が可能となるので、余分なカバーを持つことがなくなり管理が容易になった。
カバーに使用する材料としては防水性、耐久性を有していれば特に限定はなく、例えばナイロン、ポリエステルの厚手のシート、ポリエステル紡績糸又はポリエステル長繊維糸を使用したテント用素材、繊維便覧第2版 繊維学会編p788に記載されているC種膜材料が挙げられる。
本発明のロール状印刷版材料包装体輸送方法は図1に示す様に、RFタグが配設されている防塵・防湿包装材料で包装されたロール状印刷版材料包装体を、図2〜図4に示す様にRFタグが配設されている収納箱に収納した状態で、図5〜図7に示す台車に複数個を収納して輸送する方法である。本発明のロール状印刷版材料包装体輸送方法の特徴は、ロール状印刷版材料包装体、収納箱、台車全てにRFタグが配設されていることであり、RFタグを配設することにより以下の効果が挙げられる。
1)台車の棚に収納されている包装体の保管管理(製造年月日、ロットNo.、感度、露光条件、現像条件、サイズ、長さ、品種、厚さ、残りの長さ、巻き芯の履歴等)が台車単位で行えるため、煩雑な作業がなくなり、誤使用、注文忘れ等がなくなると同時に作業効率が上がった。
2)巻き芯の履歴管理に従ってリユースが的確に行われるため、廃棄物が減量すると共に、余分の巻き芯を持つ必要がなくなり、コスト低下が可能となった。
3)収納箱の履歴管理が可能となるため、耐用期限に合わせて補充することが可能になり、予備の収納箱を持つ必要がなくなり、煩雑な保管管理を無くすことが可能となる。
4)台車、カバーの履歴管理が可能となるため、耐用期限に合わせて補充することが可能になり、予備の台車、カバーを持つ必要がなくなり、煩雑な保管管理を無くすことが可能となる。
以下に本発明に係るロール状印刷版材料について説明する。本発明のロール状印刷版材料に用いることのできる基材としては、金属箔、紙、プラスチックフィルム、あるいはそれらの複合体である。取り扱い性の点からはプラスチックフィルムが特に好ましい。印刷版作製装置内での安定搬送性と印刷版としての取り扱い易さから基材の厚みとしては85〜295μmが好ましく、特に好ましくは150〜250μmである。
85μm未満の場合は、基材の種類によっては印刷版としての機械強度が不十分となり、耐刷性と寸法精度が劣化する場合がある。250μmを越えた場合は、基材の種類によっては硬くなり、露光時の位置精度が不良となり、良好な印刷品質が得られない場合がある。
プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、セルロースエステル類を挙げることができる。特に、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルムが好ましい。
これらプラスチックフィルムの表面は、親水性層との密着性を確保するためにコロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、紫外線照射処理等が施されていても良い。又、サンドブラスト、ブラシ研磨等により機械的に基材表面を粗面化することもできる。更に親水性官能基を有するラテックス、あるいは水溶性樹脂による下引き層を設けることも好ましい態様である。
本発明のロール状印刷版材料の親水性層は、多孔質構造を有する親水性マトリックス構造体を含有する。親水性マトリックスを形成する素材としては、有機親水性ポリマーを架橋あるいは疑似架橋することにより得られる有機親水性マトリックスや、ポリアルコキシシラン、チタネート、ジルコネート又はアルミネートの加水分解、縮合反応からなるゾル−ゲル変換により得られる無機親水性マトリックス層、金属酸化物等が好ましく用いられる。特に金属酸化物微粒子を含むことが好ましく、例えば、コロイダルシリカ、アルミナゾル、チタニアゾル、その他の金属酸化物のゾルが挙げられる。該金属酸化物微粒子の形態としては、球状、針状、羽毛状、その他の何れの形態でも良く、平均粒径としては、3〜100nmであることが好ましく、平均粒径が異なる数種の金属酸化物微粒子を併用することもできる。又、粒子表面に表面処理がなされていても良い。
上記金属酸化物微粒子は、その造膜性を利用して結合剤としての使用が可能である。有機の結合剤を用いるよりも親水性の低下が少なく、親水性層への使用に適している。上記の中でも特にコロイダルシリカが好ましく使用できる。コロイダルシリカは、比較的低温の乾燥条件であっても造膜性が高いという利点があり、良好な強度を得ることができる。本発明で用いることのできるコロイダルシリカとしては、後述するネックレス状コロイダルシリカ、平均粒径20nm以下の微粒子コロイダルシリカを含むことが好ましく、さらに、コロイダルシリカはコロイド溶液としてアルカリ性を呈することが好ましい。
本発明において、親水性層マトリクス構造の多孔質化材として、粒径が1μm未満の多孔質金属酸化物粒子を含有することができる。多孔質金属酸化物粒子としては、以下に記載の多孔質シリカ又は多孔質アルミノシリケート粒子もしくはゼオライト粒子を好ましく用いることができる。
多孔質シリカ粒子は、一般に湿式法又は乾式法により製造される。湿式法では、ケイ酸塩水溶液を中和して得られるゲルを乾燥、粉砕するか、もしくは中和して析出した沈降物を粉砕することで得ることができる。乾式法では、四塩化珪素を水素と酸素と共に燃焼し、シリカを析出することで得られる。これらの粒子は製造条件の調整により、多孔性や粒径を制御することが可能である。多孔質シリカ粒子としては、湿式法のゲルから得られるものが特に好ましい。
粒子の多孔性としては、細孔容積で0.5ml/g以上であることが好ましく、0.8ml/g以上であることがより好ましく、1.0〜2.5ml/gであることが更に好ましい。細孔容積は、塗膜の保水性と密接に関連しており、細孔容積が大きいほど保水性が良好となって印刷時に汚れにくく、水量ラチチュードも広くなるが、2.5ml/gよりも大きくなると粒子自体が非常に脆くなるため塗膜の耐久性が低下する。逆に、細孔容積が0.5ml/g未満の場合には、印刷性能が不十分となる場合がある。
ゼオライトは、結晶性のアルミノケイ酸塩であり、細孔径が0.3〜1nmの規則正しい三次元網目構造の空隙を有する多孔質体である。天然及び合成ゼオライトを合わせた一般式は、次のように表される。
(M1、(M2)0.5)m(AlmSinO2)(m+n)・xH2
ここで、M1、M2は交換性のカチオンであって、M1はLi+、Na+、K+、Tl+、Me4+(TMA)、Et4+(TEA)、Pr4+(TPA)、C7152 +、C816+等であり、M2はCa2+、Mg2+、Ba2+、Sr2+、C8182 2+等である。又、n≧mであり、m/nの値つまりはAl/Si比率は1以下となる。Al/Si比率が高いほど交換性カチオンの量が多く含まれるため極性が高く、従って親水性も高い。好ましいAl/Si比率は0.4〜1.0であり、更に好ましくは0.8〜1.0である。xは整数を表す。
本発明で使用するゼオライト粒子としては、Al/Si比率が安定しており、又粒径分布も比較的シャープである合成ゼオライトが好ましく、例えばゼオライトA:Na12(Al12Si1248)・27H2O;Al/Si比率1.0、ゼオライトX:Na86(Al86Si106384)・264H2O;Al/Si比率0.811、ゼオライトY:Na56(Al56Si136384)・250H2O;Al/Si比率0.412等が挙げられる。
Al/Si比率が0.4〜1.0である親水性の高い多孔質粒子を含有することで、親水性層自体の親水性も大きく向上し、印刷時に汚れにくく、水量ラチチュードも広くなる。又、指紋跡の汚れも大きく改善される。Al/Si比率が0.4未満では親水性が不充分であり、上記性能の改善効果が小さくなる。
また、本発明のロール状印刷版材料の親水性層マトリクス構造は、層状粘土鉱物粒子を含有することができる。該層状鉱物粒子としては、例えば、カオリナイト、ハロイサイト、タルク、スメクタイト(モンモリロナイト、バイデライト、ヘクトライト、サボナイト等)、バーミキュライト、マイカ(雲母)、クロライトといった粘土鉱物及び、ハイドロタルサイト、層状ポリケイ酸塩(カネマイト、マカタイト、アイアライト、マガディアイト、ケニヤアイト等)等が挙げられる。特に、単位層(ユニットレイヤー)の電荷密度が高いほど極性が高く、親水性も高いと考えられる。好ましい電荷密度としては0.25以上、更に好ましくは0.6以上である。このような電荷密度を有する層状鉱物としては、スメクタイト(電荷密度0.25〜0.6;陰電荷)、バーミキュライト(電荷密度0.6〜0.9;陰電荷)等が挙げられる。特に、合成フッ素雲母は粒径等安定した品質のものを入手することができ好ましい。又、合成フッ素雲母の中でも、膨潤性であるものが好ましく、自由膨潤であるものが更に好ましい。
又、上記の層状鉱物のインターカレーション化合物(ピラードクリスタル等)や、イオン交換処理を施したもの、表面処理(シランカップリング処理、有機バインダとの複合化処理等)を施したものも使用することができる。
平板状層状鉱物粒子のサイズとしては、層中に含有されている状態で(膨潤工程、分散剥離工程を経た場合も含めて)、平均粒径(粒子の最大長)が1μm未満であり、平均アスペクト比が50以上であることが好ましい。粒子サイズが上記範囲にある場合、薄層状粒子の特徴である平面方向の連続性及び柔軟性が塗膜に付与され、クラックが入りにくく乾燥状態で強靭な塗膜とすることができる。また、粒子物を多く含有する塗布液においては、層状粘土鉱物の増粘効果によって、粒子物の沈降を抑制することができる。粒子径が上記範囲より大きくなると、塗膜に不均一性が生じて、局所的に強度が弱くなる場合がある。又、アスペクト比が上記範囲以下である場合、添加量に対する平板状の粒子数が少なくなり、増粘性が不充分となり、粒子物の沈降を抑制する効果が低減する。
層状鉱物粒子の含有量としては、層全体の0.1〜30質量%であることが好ましく、1〜10質量%であることがより好ましい。特に膨潤性合成フッ素雲母やスメクタイトは少量の添加でも効果が見られるため好ましい。層状鉱物粒子は、塗布液に粉体で添加してもよいが、簡便な調液方法(メディア分散等の分散工程を必要としない)でも良好な分散度を得るために、層状鉱物粒子を単独で水に膨潤させたゲルを調製した後、塗布液に添加することが好ましい。
本発明の親水性層マトリクスにはその他の添加素材として、ケイ酸塩水溶液も使用することができる。ケイ酸Na、ケイ酸K、ケイ酸Liといったアルカリ金属ケイ酸塩が好ましく、そのSiO2/M2O比率はケイ酸塩を添加した際の塗布液全体のpHが13を超えない範囲となるように選択することが無機粒子の溶解を防止する上で好ましい。
また、金属アルコキシドを用いた、いわゆるゾル−ゲル法による無機ポリマーもしくは有機−無機ハイブリッドポリマーも使用することができる。ゾル−ゲル法による無機ポリマーもしくは有機−無機ハイブリッドポリマーの形成については、例えば、「ゾル−ゲル法の応用」(作花済夫著/アグネ承風社発行)に記載されているか、又は本書に引用されている文献に記載されている公知の方法を使用することができる。
また、本発明においては、親水性層中に水溶性樹脂を含有してもよい。水溶性樹脂としては、例えば、多糖類、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルエーテル、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル系重合体ラテックス、ビニル系重合体ラテックス、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン等の樹脂が挙げられるが、本発明に用いられる水溶性樹脂としては、多糖類を用いることが好ましい。
多糖類としては、デンプン類、セルロース類、ポリウロン酸、プルランなどが使用可能であるが、特にメチルセルロース塩、カルボキシメチルセルロース塩、ヒドロキシエチルセルロース塩等のセルロース誘導体が好ましく、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩やアンモニウム塩がより好ましい。これは、親水性層に多糖類を含有させることにより、親水性層の表面形状を好ましい状態形成する効果が得られるためである。
親水性層の表面は、PS版のアルミ砂目のように0.1〜20μmピッチの凹凸構造を有することが好ましく、この凹凸により保水性や画像部の保持性が向上する。このような凹凸構造は、親水性層マトリクスに適切な粒径のフィラーを適切な量含有させて形成することも可能であるが、親水性層の塗布液に前述のアルカリ性コロイダルシリカと前述の水溶性多糖類とを含有させ、親水性層を塗布、乾燥させる際に相分離を生じさせて形成することがより良好な印刷適性を有する構造を得ることができ、好ましい。
凹凸構造の形態(ピッチ及び表面粗さなど)は、アルカリ性コロイダルシリカの種類及び添加量、水溶性多糖類の種類及び添加量、その他添加材の種類及び添加量、塗布液の固形分濃度、ウエット膜厚、乾燥条件等で適宜コントロールすることが可能である。
本発明で用いることのできる無機粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニアなど、公知の金属酸化物粒子を用いることができるが、塗布液中での沈降を抑制するために、多孔質な金属酸化物粒子を用いることが好ましい。多孔質な金属酸化物粒子としては、前述の多孔質シリカ粒子や多孔質アルミノシリケート粒子を好ましく用いることができる。
また、無機素材で被覆された粒子としては、例えば、ポリメチルメタアクリレートやポリスチレンといった有機粒子を芯材とし、芯材粒子よりも粒径の小さな無機粒子で被覆した粒子が挙げられる。無機粒子の粒径としては、芯材粒子の1/10〜1/100程度であることが好ましい。また、無機粒子としては、同様にシリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニアなど、公知の金属酸化物粒子を用いることができる。被覆方法としては、種々の公知の方法を用いることができるが、ハイブリダイザのような空気中で芯材粒子と被覆材粒子とを高速に衝突させて芯材粒子表面に被覆材粒子を食い込ませて固定、被覆する乾式の被覆方法を好ましく用いることができる。
また、有機粒子の芯材を金属メッキした粒子も用いることができる。このような粒子としては、例えば、樹脂粒子に金メッキを施した積水化学工業社製の「ミクロパールAU」等が挙げられる。
粒径は、1〜10μmが好ましく、1.5〜8μmがより好ましく、2μm〜6μmがさらに好ましい。粒径が10μmを超えると、画像形成の解像度の低下や、ブランケット汚れの劣化が生じる懸念がある。本発明では、粒径が1μm以上の粒子の添加量としては、本発明に係る表面形態パラメータを満足するように適宜調整されるが、親水性層全体の1〜50質量%であることが好ましく、5〜40質量%であることがより好ましい。親水性層全体としては、有機樹脂やカーボンブラック等の炭素を含有する素材の含有比率が低いことが親水性を向上させるために好ましく、これらの素材の合計が9質量%未満であることが好ましく、5質量%未満であることがより好ましい。
基材と親水層の間に設ける中間親水性層に用いる素材としては、親水性層と同様の素材を用いることができる。ただし、中間親水性層は多孔質であることの利点が少なく、また、より無孔質である方が塗膜強度の観点から好ましい。親水性マトリクス構造を形成する多孔質化材の含有量は、親水性層よりも少ないことが好ましく、含有しないことがより好ましい。
中間親水性層で用いる粒径が1μm以上の粒子の添加量としては、本発明に係る表面形態パラメータを満足するように適宜調整されるが、中間親水性層全体の1〜50質量%であることが好ましく、5〜40質量%であることがより好ましい。
中間親水性層全体としても親水性層と同様に、有機樹脂やカーボンブラック等の炭素を含有する素材の含有比率が低いことが親水性を向上させるために好ましく、これらの素材の合計が9質量%未満であることが好ましく、5質量%未満であることがより好ましい。
本発明に係る親水性層、中間親水性層及びその他に設けられる層には、光熱変換素材を含有することができる。
光熱変換素材としては、赤外吸収色素、無機・有機顔料、金属、金属酸化物を用いることが好好ましく、具体的には下記のような素材を挙げることができる。
赤外吸収色素としては、シアニン系色素、クロコニウム系色素、ポリメチン系色素、アズレニウム系色素、スクワリウム系色素、チオピリリウム系色素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素などの有機化合物、フタロシアニン系、ナフタロシアニン系、アゾ系、チオアミド系、ジチオール系、インドアニリン系の有機金属錯体などが挙げられる。具体的には、特開昭63−139191号、特開昭64−33547号、特開平1−160683号、特開平1−280750号、特開平1−293342号、特開平2−2074号、特開平3−26593号、特開平3−30991号、特開平3−34891号、特開平3−36093号、特開平3−36094号、特開平3−36095号、特開平3−42281号、特開平3−97589号、特開平3−103476号等に記載の化合物が挙げられる。これらは一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
顔料としては、カーボン、グラファイト、金属、金属酸化物等が挙げられる。
カーボンとしては、特にファーネスブラックやアセチレンブラックの使用が好ましい。粒度(d50)は100nm以下であることが好ましく、50nm以下であることが更に好ましい。
グラファイトとしては、粒径が0.5μm以下、好ましくは100nm以下、更に好ましくは50nm以下の微粒子を使用することができる。
金属としては、粒径が0.5μm以下、好ましくは100nm以下、更に好ましくは50nm以下の微粒子であれば何れの金属であっても使用することができる。形状としては球状、片状、針状等何れの形状でも良い。特にコロイド状金属微粒子(Ag、Au等)が好ましい。
金属酸化物としては、可視光域で黒色を呈している素材、または素材自体が導電性を有するか、半導体であるような素材を使用することができる。前者としては、黒色酸化鉄(Fe34)や、前述の二種以上の金属を含有する黒色複合金属酸化物が挙げられる。後者とては、例えば、SbをドープしたSnO2(ATO)、Snを添加したIn23(ITO)、TiO2、TiO2を還元したTiO(酸化窒化チタン、一般的にはチタンブラック)などが挙げられる。又、これらの金属酸化物で芯材(BaSO4、TiO2、9Al23・2B2O、K2O・nTiO2等)を被覆したもの、逆に金属酸化物粒子の表面を親水性化合物で被覆したものも使用することができる。これらの粒径は、0.5μm以下、好ましくは100nm以下、更に好ましくは50nm以下である。
これらの光熱変換素材のうち、金属酸化物である黒色酸化鉄(Fe34)、二種以上の金属を含有する黒色複合金属酸化物がより好ましい素材として挙げられる。複合酸化物の具体例を挙げれば、Al、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Sb、Baから選ばれる二種以上の金属からなる複合金属酸化物である。これらは、特開平8−27393号公報、特開平9−25126号公報、特開平9−237570号公報、特開平9−241529号公報、特開平10−231441号公報等に開示されている方法により製造することができる。
複合金属酸化物としては、特にCu−Cr−Mn系またはCu−Fe−Mn系の複合金属酸化物であることが好ましい。Cu−Cr−Mn系の場合には、6価クロムの溶出を低減させるために、特開平8−27393号公報に開示されている処理を施すことが好ましい。これらの複合金属酸化物は添加量に対する着色、つまり、光熱変換効率が良好である。
これらの金属酸化物光熱変換材は、平均一次粒子径が1μm以下であることが好ましく、平均一次粒子径が0.01〜0.5μmの範囲にあることがより好ましい。平均一次粒子径が1μm以下とすることで、添加量に対する光熱変換能がより良好となり、平均一次粒子径が0.01〜0.5μmの範囲とすることで添加量に対する光熱変換能がより良好となる。ただし、添加量に対する光熱変換能は、粒子の分散度にも大きく影響を受け、分散が良好であるほど良好となる。したがって、これらの金属酸化物光熱変換材は、層の塗布液に添加する前に、別途公知の方法により分散して、分散液(ペースト)としておくことが好ましい。平均一次粒子径が0.01未満となると分散が困難となるため好ましくない。分散には適宜分散剤を使用することができる。分散剤の添加量は金属酸化物粒子に対して0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましい。
これらの金属酸化物の添加量としては、親水性層や下層に対して0.1〜60質量%であり、3〜60質量%が好ましく、3〜45質量%がより好ましい。
光熱変換材の添加量は親水性層と中間親水性層で異なっていてもよい。
本発明のロール状印刷版材料の画像形成層には、熱溶融性及びまたは熱融着性微粒子を含有する以下のような素材を含有させることができる。熱溶融性微粒子とは、熱可塑性素材の中でも特に溶融した際の粘度が低く、一般的にワックスとして分類される素材で形成された微粒子である。物性としては、軟化点40℃以上120℃以下、融点60℃以上100℃以下であることが好ましく、軟化点40℃以上100℃以下、融点60℃以上120℃以下であることが更に好ましい。融点が60℃未満では保存性が問題であり、融点が300℃よりも高い場合はインク着肉感度が低下する。
使用可能な素材としては、例えば、パラフィンワックス、ポリオレフィン、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、脂肪酸系ワックス等が挙げられる。これらは分子量800から10000程度のものであり、また乳化しやすくするためにこれらのワックスを酸化し、水酸基、エステル基、カルボキシル基、アルデヒド基、ペルオキシド基などの極性基を導入することもできる。更には、軟化点を下げて作業性を向上させるためにこれらのワックスに、例えば、ステアロアミド、リノレンアミド、ラウリルアミド、ミリステルアミド、硬化牛脂肪酸アミド、パルミトアミド、オレイン酸アミド、米糖脂肪酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド又はこれらの脂肪酸アミドのメチロール化物、メチレンビスステラロアミド、エチレンビスステラロアミドなどを添加することも可能である。又、クマロン−インデン樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、テルペン変性フェノール樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、アクリル樹脂、アイオノマー、これらの樹脂の共重合体も使用することができる。
これらの中でも、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸の何れかを含有することが好ましい。これらの素材は融点が比較的低く、溶融粘度も低いため、高感度の画像形成を行うことができる。又、これらの素材は潤滑性を有するため、印刷版材料の表面に剪断力が加えられた際のダメージが低減し、擦りキズ等による印刷汚れ耐性が向上する。
又、熱溶融性微粒子は水に分散可能であることが好ましく、その平均粒径は0.01〜10μmであることが好ましく、より好ましくは0.1〜3μmである。平均粒径が0.01μmよりも小さい場合、熱溶融性微粒子を含有する層の塗布液を後述する多孔質な親水性層上に塗布した際に、熱溶融性微粒子が親水性層の細孔中に入り込んだり、親水性層表面の微細な凹凸の隙間に入り込んだりしやすくなり、機上現像が不十分になって、地汚れの懸念が生じる。熱溶融性微粒子の平均粒径が10μmよりも大きい場合には、解像度が低下する。
また、熱溶融性微粒子は内部と表層との組成が連続的に変化していたり、もしくは異なる素材で被覆されていてもよい。被覆方法は、公知のマイクロカプセル形成方法、ゾルゲル法等が使用できる。
構成層中での熱溶融性微粒子の含有量としては、層全体の1〜90質量%が好ましく、5〜80質量%がさらに好ましい。
本発明で用いることもできる熱融着性微粒子としては、熱可塑性疎水性高分子重合体微粒子が挙げられ、該熱可塑性疎水性高分子重合体粒子の軟化温度に特定の上限はないが、温度は高分子重合体微粒子の分解温度より低いことが好ましい。また、高分子重合体の質量平均分子量(Mw)は10,000〜1,000,000の範囲であることが好ましい。
高分子重合体微粒子を構成する高分子重合体の具体例としては、例えば、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−ブタジエン共重合体等のジエン(共)重合体類、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等の合成ゴム類、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート−(2−エチルヘキシルアクリレート)共重合体、メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体、メチルアクリレート−(N−メチロールアクリルアミド)共重合体、ポリアクリロニトリル等の(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸(共)重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体等のビニルエステル(共)重合体、酢酸ビニル−(2−エチルヘキシルアクリレート)共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン等及びそれらの共重合体が挙げられる。これらのうち、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸(共)重合体、ビニルエステル(共)重合体、ポリスチレン、合成ゴム類が好ましく用いられる。
高分子重合体微粒子は、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、気相重合法等、公知の何れの方法で重合された高分子重合体からなるものでもよい。溶液重合法又は気相重合法で重合された高分子重合体を微粒子化する方法としては、高分子重合体の有機溶媒に溶解液を不活性ガス中に噴霧、乾燥して微粒子化する方法、高分子重合体を水に非混和性の有機溶媒に溶解し、この溶液を水又は水性媒体に分散、有機溶媒を留去して微粒子化する方法等が挙げられる。又、熱溶融性微粒子、熱融着性微粒子は、何れの方法においても、必要に応じ重合あるいは微粒子化の際に分散剤、安定剤として、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の界面活性剤やポリビニルアルコール等の水溶性樹脂を用いてもよい。また、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等を含有させても良い。
又、熱可塑性微粒子は水に分散可能であることが好ましく、その平均粒径は0.01〜10μmであることが好ましく、より好ましくは0.1〜3μmである。平均粒径が0.01μmよりも小さい場合、熱溶融性微粒子を含有する層の塗布液を後述する多孔質な親水性層上に塗布した際に、熱溶融性微粒子が親水性層の細孔中に入り込んだり、親水性層表面の微細な凹凸の隙間に入り込んだりしやすくなり、機上現像が不十分になって、地汚れの懸念が生じる。熱溶融性微粒子の平均粒径が10μmよりも大きい場合には、解像度が低下する。
又、熱可塑性微粒子は内部と表層との組成が連続的に変化、もしくは異なる素材で被覆されていてもよい。被覆方法は公知のマイクロカプセル形成方法、ゾルゲル法等が使用できる。
構成層中の熱可塑性微粒子の含有量としては、層全体の1〜90質量%が好ましく、5〜80質量%がさらに好ましい。
本発明に係る熱溶融性及びまたは熱融着性微粒子を含有する画像形成層には、さらに水溶性素材を含有することができる。水溶性素材を含有することにより、印刷機上で湿し水やインクを用いて未露光部の画像形成層を除去する際に、その除去性を向上させることができる。
水溶性素材としては、親水性層に含有可能な素材として挙げた水溶性樹脂を用いることもできるが、本発明の画像形成層としては、糖類を用いることが好ましく、特にオリゴ糖を用いることが好ましい。
オリゴ糖の中でもトレハロースは、比較的純度の高い状態のものが工業的に安価に入手可能可能であり、水への溶解度が高いにもかかわらず、吸湿性は非常に低く、機上現像性及び保存性共に非常に良好である。
又、オリゴ糖水和物を熱溶融させて水和水を除去した後に凝固させると(凝固後短時間のうちは)無水物の結晶となるが、トレハロースは水和物よりも無水物の融点が100℃以上も高いことが特徴的である。これは赤外線露光で熱溶融し、再凝固した直後は露光済部は高融点で溶融しにくい状態となることを意味し、バンディング等の露光時の画像欠陥を起こしにくくする効果がある。本発明の目的を達成するには、オリゴ糖の中でも特にトレハロースが好ましい。
構成層中のオリゴ糖の含有量としては、層全体の1〜90質量%が好ましく、10〜80質量%がさらに好ましい。
ロール状印刷版材料の裏面には、所望の平滑度と静摩擦係数を得るためにバックコート層が形成されていてもよい。バックコート層には、バインダー成分とマット材の他、表面滑性や導電性を付与する化合物を添加することが好ましい。バインダーとしては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ニトロセルロース、アセチルセルロース、芳香族ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、弗素樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン変性シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、テフロン(R)樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアセテート、ポリカーボネート、有機硼素化合物、芳香族エステル類、弗化ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、あるいはこれらのモノマーを主成分とする共重合体などの汎用ポリマーを使用することができる。
バインダーとして架橋可能なバインダーを用いることは、マット材の粉落ち防止やバックコートの耐傷性の向上に効果がある。又、保存時のブロッキングにも効果が大きい。この架橋手段は、用いる架橋剤の特性に応じて、熱、活性光線、圧力の何れか一つ又は組合せなどを特に限定することなく採用することができる。場合によっては、基材への接着性を付与するため、基材のバックコート層を設ける側に任意の易接着層を設けてもよい。
バックコート層に好ましく添加されるマット材としては、有機又は無機の微粒子が使用できる。有機微粒子としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、メラミン樹脂等の樹脂よりなる有機微粒子等が挙げられ、中でも、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂が好ましい。ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、その他のラジカル重合系ポリマーの微粒子、ポリエステル、ポリカーボネートなど縮合ポリマーの微粒子なども挙げられる。無機微粒子としては、酸化珪素、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸亜鉛等の無機微粒子が挙げられ、中でも、二酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化珪素が好ましい。
無機微粒子の平均粒径としては0.5〜10μmが好ましく、0.8〜5μmがより好ましい。平均粒径が0.5μm未満であると、バックコート層に十分な粗面化を施すことができずに均一な密着を得るために長時間の減圧が必要になる。10μmを超えると、バックコート層の粗面化が粗すぎてスムースター値が大きくなり、固定部材との安定した密着性が確保できなくなる。
プラスチックフィルム基材には、バックコート層は0.5〜3g/m2程度の付量で設けることが好ましい。0.5g/m2未満では塗布性が不安定で、マット材の粉落ち等の問題が生じ易い。又、3g/m2を大きく超えて塗布されると好適なマット材の粒径が非常に大きくなり、保存時にバックコート層による受像面へのエンボス化が生じ、記録画像の抜けやムラが生じ易くなる。尚、マット剤を添加しない場合のバックコート層の付き量は0.01〜1.0g/m2が好ましい。
前記微粒子の含有量としては、バックコート層の全固形分質量に対し、0.5〜80質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましい。含有量が0.5質量%未満であると、バックコート層表面に十分な粗面化を施すことができないことがあり、80質量%を超えるとバックコート層の粗面化が粗すぎてスムースター値が大きくなり、画質が低下することがある。
バックコート層には、表面滑性を調整する目的で、各種界面活性剤、シリコンオイル、フッ素系樹脂、ワックス類等を添加することも好ましい。
印刷版材料が搬送路内で摩擦帯電による搬送異常や、帯電に起因する異物の付着を防止するために帯電防止剤を添加することもできる。帯電防止剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子等が使用できる。中でも、カーボンブラック、グラファイト、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化チタン等の金属酸化物の微粒子、有機半導体等の導電性微粒子が好ましく用いられる。特にカーボンブラック、グラファイト、特に金属酸化物の微粒子を用いることは、温度等の環境の影響によらず安定した帯電防止能が得られるため好ましい。
上記金属酸化物微粒子の材料としては、SiO2、ZnO、TiO2、SnO2、Al23、In23、MgO、BaO、MoO3、V25及びこれらの複合酸化物、及び/又はこれらの金属酸化物に更に異種原子を含む金属酸化物を挙げることができる。これらは単独で用いても、混合して用いてもよい。これらのうち好ましい金属酸化物としては、SiO2、ZnO、SnO2、Al23、TiO2、In23、MgOである。異種原子を少量含む例としては、ZnOに対してAl或いはIn、SnO2に対してSb、Nb或いはハロゲン元素、In23に対してSnなどの異種原子を30モル%以下、好ましくは10モル%以下の量をドープしたものを挙げることができる。
金属酸化物微粒子は、バックコート層中に10〜90質量%の範囲で含まれていることが好ましい。金属酸化物微粒子の粒子径は、平均粒子径が0.001〜0.5μmの範囲が好ましい。ここでいう平均粒子径とは、金属酸化物微粒子の一次粒子径だけでなく高次構造の粒子径も含んだ値である。
印刷版材料は、相対湿度80%以下における表面比抵抗が108〜1012Ω/m2となる、層又は基材を有することがより好ましい。使用出来る帯電防止剤としては、相対湿度80%以下における層の表面比抵抗が108〜1012Ω/m2となるように各種界面活性剤、導電剤の中から適宜使用することが出来る。とりわけ、層中にカーボンブラック、カーボングラファイト、及び金属酸化物の微粒子の少なくとも1種を含有することにより、表面比抵抗が108〜1012Ω/m2となるよう設計することが好ましい。
画像形成時にレーザー露光を行う場合、フォーカスがずれないようにするためには、プラスチックフィルム基材を固定するのに公知の方法と組み合わせて減圧密着を行うことが好ましい。ブロッキングの防止や良好な減圧密着性の付与の目的で、裏面が粗面化された基材或いはバックコート層にマット剤を添加した場合の表面粗さ(Rz)は0.04〜5.00μmの範囲が好ましい。
印刷版材料裏面のスムースター値は0.06MP以下であることが好ましく、より好ましくは0.0003MP〜0.06MPの範囲である。0.0003MP以下の場合は固定部材への均一密着性が悪くなったり安定密着に必要な時間が増大したりする。0.06MPより大きい場合には固定部材上への固定が不十分になり安定した画像露光ができない。
印刷版材料裏面と固定部材面との静摩擦係数は0.2〜0.6であることが好ましい。0.2以下の場合でも0.6以上であっても固定部材上での固定位置精度が低下し好ましくない。
以下に本発明における画像形成方法の一例を挙げる。本発明の印刷版材料における画像形成は、熱により行うことができるが、特に赤外線レーザーによる露光によって画像形成を行うことが好ましい。
露光は、赤外及び/または近赤外領域で発光する、すなわち700〜1000nmの波長範囲で発光するレーザーを使用した走査露光が好ましい。レーザーとしてはガスレーザーを用いてもよいが、近赤外領域で発光する半導体レーザーを使用することが特に好ましい。
本発明において、走査露光に好適な装置としては、半導体レーザーを用いてコンピュータからの画像信号に応じて印刷版材料表面に画像を形成可能な装置であればどのような方式の装置であってもよい。
一般的には、
(1)平板状保持機構に保持された印刷版材料に一本もしくは複数本のレーザービームを用いて2次元的な走査を行って印刷版材料全面を露光する方式、
(2)固定された円筒状の保持機構の内側に、円筒面に沿って保持された印刷版材料に、円筒内部から一本もしくは複数本のレーザービームを用いて円筒の周方向(主走査方向)に走査しつつ、周方向に直角な方向(副走査方向)に移動させて印刷版材料全面を露光する方式、
(3)回転体としての軸を中心に回転する円筒状ドラム表面に保持された印刷版材料に、円筒外部から一本もしくは複数本のレーザービームを用いてドラムの回転によって周方向(主走査方向)に走査しつつ、周方向に直角な方向(副走査方向)に移動させて印刷版材料全面を露光する方式等があげられる。
本発明に関しては、特に(3)項記載の走査露光方式が好ましく、特に印刷装置上で露光を行う装置においては、(3)項記載の露光方式が用いられる。
両側に支持部材を取り付けたロール状印刷版材料包装体の概略分解斜視図である。 両端に支持部材を取り付けた包装体を収納する収納箱の概略斜視図である。 図2のPで示される取り付けガイドの拡大概略斜視図である。 収納箱に包装体を収納した状態を示す概略図である。 包装体を収納した状態の収納箱を複数個積載し運搬する台車の一例の概略斜視図である。 図5においてロール状印刷版材料包装体用収納箱を積載した状態での概略正面図である。 棚の周囲を覆うカバーの概略斜視図である。
符号の説明
1 包装体
2 ロール状印刷版材料
3 巻き芯
301 中空部
4a、4b 支持部材
7、805、11m RFタグ
8 収納箱
11 台車
11a 棚

Claims (4)

  1. 両端に巻芯保護部材が装着されたロール状印刷版材料包装体を収納した収納箱を少なくとも2つ収納するロール状印刷版材料包装体収納箱用台車を用いて輸送するロール状印刷版材料包装体輸送方法において、該ロール状印刷版材料包装体、該収納箱、該ロール状印刷版材料包装体収納箱用台車は、少なくとも一箇所にRFタグが配設されていることを特徴とするロール状印刷版材料包装体輸送方法。
  2. 前記ロール状印刷版材料包装体は、プラスチックフィルム基材上に親水性層及び画像形成層をこの順に有し、少なくとも一方の層に近赤外線を熱に変換する光熱変換材料を含有する機上現像型印刷版材料を中空円筒状の巻き芯に巻き取りロール状機上現像型印刷版材料とし、該ロール状機上現像型印刷版材料を防塵・防水性包装材料で包装し、該巻き芯の中空部にRFタグが配設されていることを特徴とする請求項1に記載のロール状印刷版材料包装体輸送方法。
  3. 前記収納箱は、底板と、該底板の長辺部と短辺部から立上る4面の側板と、開口部とを有する箱体であって、該側板の何れか1面にRFタグが配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロール状印刷版材料包装体輸送方法。
  4. 前記ロール状印刷版材料包装体収納箱用台車は、少なくとも1つの該収納箱を載置する4本の支柱で支持されている棚板と、
    前記収納箱の横方向の位置を規制するための仕切部材と、
    落下防止部材を周囲に有する少なくとも2段の棚と、
    該棚の周囲を覆うカバーとを有し、
    少なくとも該ロール状印刷版材料包装体収納箱用台車と該カバーの何れか一方にRFタグが配設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のロール状印刷版材料包装体輸送方法。
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