JP2005111462A - メディア分離洗浄器 - Google Patents

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Shingo Masaki
新悟 正木
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Abstract

【課題】 メディア(ボールやビーズ)を使う機械を使用した後で試料とメディアを容易に分離し且つ、メディアの洗浄も容易にできるメディア分離洗浄器を提供すること。
【解決手段】 採取容器9とフィルター5と分離容器8と採取容器キャップ1と分離容器キャップ3とを各々セットし、採取容器キャップ1へ吸引口2、分離容器キャップ3へリーク口4を各々設け、湿式分離の場合は減圧濾過できる機構とした。乾式分離ではメディア分離洗浄器を振動させ試料を落とす。洗浄器として用いる場合は密閉した状態で洗浄でき、また洗浄液の補給に備えてリーク口4へチューブを接続できる機構とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、試料とボールやビーズ等のメディアが混ざった容器の中から試料とメディアを分離させ、分離させた後、メディアの洗浄を行うための装置に関する。
従来の分離には篩や金網といったフィルターを用いてメディアを遮断し試料のみ採取する方法や遠心分離機を使って比重の差によって分離させ上澄みである試料をスポイドで採取する方法があった。洗浄に関しては洗浄液にメディアを浸けて洗い、その後はザルですくう方法で行っていた。
しかし乾式の場合、篩でメディアと試料を分離させようとすると人体に害のある粉体試料の場合、分離工程で試料が飛散し作業者が粉塵を吸い込んだりまた触れたりする可能性があり危険である。
湿式の場合、粘度の高い試料では篩を使って分離させようとすると篩の目を通過し試料を採取するのには時間がかかる。また微小メディアを用いる場合小さい目開きのフィルターをセットすることになり分離に大変時間を要する。
遠心分離機にかけてスポイドで上澄みの試料を採取する方法では、試料とメディアを分離することは出来るが遠心分離機を設備しなければならずまた、沈殿したメディアの吸い取りを防ぐため試料とメディアの境界近くの採取には限りがある。特に高価希少の試料を回収する場合にはこの損失も無視できない。
開放容器を用いて溶剤でメディアの洗浄を行う方法では、容器に洗浄液を十分に入れ、ザルや金網等で掬い上げることに成るがその後の廃棄を考えればなるべく少量で処理ができることが好ましい。また作業者が洗浄の時に洗浄液を吸入するなど健康面に問題がある。
解決しようとする問題点は、作業者が安全に試料とメディアを分離できる点にある。また、試料の採取に時間をかけず無駄なく効率よく回収する点にある。また、洗浄液は極力少量で目的を達成し、作業者が洗浄液を吸入する可能性を少なくする点にある。
上記の問題点を解決するため、メディア分離洗浄器は採取容器とフィルターと分離容器と採取容器キャップと分離容器キャップとを各々セットし、湿式分離の場合には減圧濾過できる機構として採取容器キャップへ吸引口を、分離容器キャップへはリーク口を各々設けた。乾式で使用する場合はメディア分離器を振動させ試料を落とす。洗浄器として用いる場合は密閉した状態で洗浄でき、また洗浄液の補給に備えてリーク口へチューブを接続できる機構とした。
メディア分離洗浄器として採取容器とフィルターと分離容器と採取容器キャップと分離容器キャップとを各々セットし、乾式で使用する場合はメディア分離器を振動させることで漏れなく試料を落とせ、粉塵が外に漏れる心配がない。採取容器側を減圧できる機構としたことで、湿式に於いても振動だけで試料が落ちない場合は減圧することにより高粘度試料も強制的に落とすことで試料の採取は速い。
洗浄の場合は洗浄液を必要な分だけ分離容器の中に入れ、密閉した状態で洗浄できる。洗浄液の補給はリーク口へチューブを接続してここから補給が可能である。
フィルターの目開きは使用するメディアの径より細かく必ず遮断されるものを用いる。
分離容器と採取容器とフィルターと採取容器キャップと分離容器キャップと各々合わせてセットする。
採取容器や分離容器の口がネジ構造のものであれば採取容器キャップや分離容器キャップも容器に合うネジ構造にしてもよい。
採取容器や分離容器を採取容器キャップや分離容器キャップに装着するために伸縮バンドを取り付けて固定してもよい。取り付け手段としては粘着テープ、クリップ、ボタン、留めホック、つめ、バックル、ひも結び等を利用した各種のものを採用できる。採取容器や分離容器の底側をスプリングの力で押し上げて固定してもよい。ハンドルを回す事で取り外しできる構造にして固定してもよい。
操作手順として試料とメディアの混ざった分離容器を下に置き分離容器キャップを其の上に、次にフィルターを其の上に、また採取容器キャップを其の上に、最後に空の採取容器を各々固定する。分離操作は組み合わせたものを反転し、必要に応じて振動、減圧しながら分離作業を行う。
乾式の実施の形態を図1に基づいて説明する。
ボールミルを使って珪素の粉砕を行った後、メディアを分離させる。ボールミルの架台に珪素30gとアルミナボールφ10mmをl5g、φ5mmを15g入れたφ60×120×130のセラミックポットを架ける。ボールミルを8時間運転した後、メディアを分離し粉砕試料を得る。粉砕を行ったセラミックポット(分離容器)8を下に置き分離容器キャップ3を其の上に置き、次に3mmの目開きのフィルター5を其の上に、採取容器キャップ1を其の上にねじ込み、最後に空の採取容器9を各々固定する。固定後、反転させ全体を上下左右に揺する。これによってフィルター5の目から試料だけが採取容器に落ちメディアと分離できる。分離作業が終了した後、容器内で粉塵が舞う場合はその状態で粉塵の飛散が沈降するまで待ち試料を取り出す。
更に別の実施形態を図1と図2に基づいて説明する。
粉砕を行ったセラミックポット8を下に置き分離容器キャップ3を其の上に置き、次に3mmの目開きのフィルター5を其の上に、採取容器キャップ1を其の上にねじ込み、最後に空の採取容器9を各々固定する。固定後、反転させメディア分離器を振動機に固定し振動を与えることで試料を採取容器9に落とす。
湿式の実施形態を図1と図3に基づいて説明する。
塗料の分散をペイントシェーカーで行った後、メディアを分離させる。ペール缶2Lに塗料を0.5L、ジルコニアボールφ5mmを0.5L入れる。ペイントシェーカーに架け1時間運転した後、分散された試料を得る。ペイントシェーカーから取り出したペール缶(分離容器)8を下に置きリークチューブ10を固定した分離容器キャップ3を其の上に置き、次に0.1mmの目開きフィルター5を其の上に、採取容器キャップ1を其の上にねじ込み、最後に空の採取容器9を各々固定する。固定後、反転させ吸引チューブ12を真空エジェクタのVAC側とつなぎ真空エジェクタのSUP側からエアーを流す。採取容器9内の空気が吸引され減圧となるためペール缶内の試料を採取容器9へ落とす。
洗浄器として用いる場合を図1に基づいて説明する。
分離容器8を下にし洗浄するメディア6と洗浄液7を入れ実施例1と同様の作業で組み立て十分振とうした後反転する。吸引口チューブ12から吸引して減圧すればメディアに付着した洗浄液7の残量が少なくなり洗浄効果が高まる。繰り返し洗浄する場合はこの操作を繰り返すかまたはリーク口4へチューブを差込み洗浄液の注入ができる。
メディア分離器の基本形態を示した縦断面図である。 実施例2の使用に基づく縦断面図である。 実施例3の使用に基づく縦断面図である。
符号の説明
1 採取容器キャップ
2 吸引口
3 分離容器キャップ
4 リーク口
5 フィルター
6 メディア
7 分離試料または洗浄液
8 分離容器
9 採取容器
10 リークチューブ
11 採取試料
12 吸引チューブ

Claims (3)

  1. 採取容器と分離容器とフィルターとを採取容器キャップと分離容器キャップでセットしたメディア分離洗浄器。
  2. 採取容器と分離容器とフィルターとを採取容器キャップと分離容器キャップでセットし、採取容器キャップに吸引口を、分離容器キャップにリーク口を設けたメディア分離洗浄器。
  3. 採取容器と分離容器とフィルターとを採取容器キャップと分離容器キャップでセットし、採取容器キャップに吸引口を設け、分離容器は上部開放形を用いたメディア分離洗浄器。
JP2003384350A 2003-10-09 2003-10-09 メディア分離洗浄器 Pending JP2005111462A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101042037B1 (ko) * 2008-06-26 2011-06-16 한국해양연구원 여과장치
JP2011161411A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 濾過方法および濾過装置

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