JP2005111260A - 医用デジタルカメラ、撮影操作装置、医用撮影画像診察システム及び聴診器マイク位置表示装置 - Google Patents

医用デジタルカメラ、撮影操作装置、医用撮影画像診察システム及び聴診器マイク位置表示装置 Download PDF

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泰明 玉腰
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Abstract

【課題】医師の診察行為を妨げることなく、患者の撮影を行うことができる医用デジタルカメラを提供し、さらに撮影された画像を電子カルテの診療記録情報と関連付けて表示することで、患者の回復状態の適切な判断の支援を行う医用撮影画像診察システムを提供する。
【解決手段】眼鏡型装着具に具備した小型のカメラ部及び、シースルー機能を備えた表示部にカメラ部が撮像する範囲を示す撮影範囲情報を表示させることで、医師は、患者の直接観察と撮像範囲の確認を同時に行うことが可能となり、またペンライトで撮影操作を行うことで診察行為を妨げることなく撮影操作を可能にする。さらに、撮影された画像を電子カルテの診療記録情報と対応付けて登録を行うことで、診療記録情報と共に撮影画像を表示し、患者の過去と現在の状態の比較を容易にする。
【選択図】図2

Description

本発明は、医用デジタルカメラ、撮影操作装置、医用撮影画像診察システム及び聴診器マイク位置表示装置に関する。
医療施設では、通常、問診の段階では、患者の患部をデジタルカメラ等のデジタルカメラで撮影し記録することは行われていなかった。そのため、過去の患部の状態は医師の記憶とカルテに書かれた情報だけを頼りに、患者を診断していた。
通常、問診は一患者当たり数分程で終了する必要がある。これに対して、従来のデジタルカメラ等の撮影装置では、撮影のために、患者の診察を一旦中止した後、カメラを片手又は両手で把持し、ファインダーで構図を確認し、レリーズスイッチを押下し撮影を行う必要がある。そのため、診察中にこのような撮影動作を行うことは非常に煩わしく、また作業の流れが中断されて効率的な診察行為が妨げられるため、デジタルカメラ等の撮影装置で撮影し記録されていなかった。
また、デジタルカメラとして、自動焦点機能を有し、撮影した画像を眼鏡型画像表示装置に表示する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また近年、画像表示装置は多くの研究開発が行われており、入力された画像が表示される表示器の画像光と外部からの光を共に瞳に導くことができる、所謂シースルー機能を備えた眼鏡型画像表示装置が提案されている。
例えば、反射型の液晶表示器(Liquid Crystal Display、以下LCDと略す)に表示される画像光をプリズムに形成した偏光分離(PBS)膜に反射し、反射された光を凹レンズ及び凸レンズから構成される接眼光学系を介して使用者の瞳に提供する映像表示装置がある(例えば、特許文献2)。
また、レンズ上に形成されたホログラムと、レンズ近傍に配置された光源と、光源からの光ビームを照射することにより画像情報を前記ホログラムに供給するレンズ近傍に配置された液晶ディスプレイと、を備えた網膜直接描画装置がある(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
さらに、画像表示装置として板状プリズム内部にホログラム素子を設け、プリズムを接眼光学系として兼用し、表示器からの光を端面からプリズムに入射させて、内部で反射させながらホログラム素子に導く小型且つ軽量な眼鏡型表示装置がある(例えば、特許文献5、特許文献6、特許文献7参照)。
さらに、眼鏡の中央付近にデジタルカメラを設け、眼鏡とは別の端末に撮影された画像を表示することが知られている(例えば、特許文献8参照)。
ところで、皮膚・粘膜などの体表面の組織は、通常半透明体であり、照明条件により見え方が異なる。このため、場合によっては、観察する方向を変えたり、患者の向きを変えたり、照明を当てる方向を変えたりして、多様な照明条件の観察により患者の患部を観察し視診を行っている。
また、デジタルカメラで患者を撮影した画像を当該患者の電子カルテに対応付けて保存する医療用装置が提案されている(例えば、特許文献9参照)。
特開平11−341399号公報 特開2001−305475号公報 特開平11−64781号公報 特開平11−64782号公報 特開2001−264681号公報 特開2001−305476号公報 特開2003−161820号公報 特開平11−252419号公報 特開2001−258044号公報
しかしながら、上記した特許文献1には、診察又は医用としての記載はなく、仮に医療現場で用いた場合、医師は眼鏡型表示装置を装着した状態で患者を直接診ることはできず、撮影装置を介してでしか患者を診ることができない。医師の見える範囲は撮影装置の撮影範囲(画角)及び表示装置の表示範囲に限定されてしまい、撮影装置のラチチュードや解像度等の機器の性能に影響を受けることになる。そのため、例えば暗部中の暗部や微妙な質感が判断できないなど、誤診や医療事故の原因となる可能性がある。また、特許文献1の表示装置によれば、撮影装置で撮影した画像を表示装置で表示するために装着時に医師の眼部が完全に覆われるため、患者側からは医師の表情を読み取ることができず、不安等の心理的違和感を与える可能性があり、医師と患者との信頼関係が築き辛く効率的な治療が妨げられるおそれがある。
特許文献2〜7には、診察又は医用としての記載がなく、またカメラ等の撮影装置の記載がない。
特許文献8には、診察又は医用としての記載がなく、また、カメラで撮影する際の撮影範囲情報、合焦情報などをどのように表示するかの記載がない。
また、特許文献9では、撮影した患者の画像は、該患者の電子カルテ全体に対応しているだけであるため各回の診療記録情報毎に対応している訳でなく、そのため、撮影した画像をどの回の診療に用いたか直には判別しにくく診断効率に悪影響を及ぼすという問題がある。
また、従来、半透明体の組織を考慮した適切な撮影、画像保存の方法は提案されていない。
以上の問題点に鑑み、第一の発明の目的は、診察や治療等の診察時に患者の患部等撮影を行う際の医師の負担を軽減し、効率的な作業が行えるようにすることである。
第二の発明の目的は、診察しながらデジタルカメラによって撮影することに好適な、注目範囲を照明しつつ撮影操作を可能にすることである。
第三の発明の目的は、デジタルカメラで撮影した医用画像を適切に効率的に記録することにより、記録された医用画像を利用し病状の進行・回復状況などを効率的に把握しやすくして、診察に対する支援を行うようにすることである。
第四の発明の目的は、聴診器のマイクの位置を検出し、その検出が正しく検出されたか直ぐに確認できるようにすることである。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
画像を撮像してデジタル画像を出力するカメラ部と、
該カメラ部による撮像に関連する撮影関連情報の虚像を、光学系を介して撮影者が視認可能に形成する表示部と、
該表示部が前記撮影関連情報の虚像を、光学系を介して撮影者が視認可能に形成するように、該カメラ部と該表示部とを該撮影者に装着するための装着手段と、を備え、
前記表示部に表示した前記撮影関連情報の光を、外界からの光と共に瞳に導いて、該撮影関連情報の虚像を外界の像に重ねて提供するものであることを特徴としている。
更に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記撮影関連情報が、前記カメラ部が撮像する範囲を示す撮影範囲情報を含むものであることを特徴としている。
更に、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記カメラ部が、焦点距離を変更できるものであり、
前記撮影範囲情報が、撮影時の前記カメラ部の焦点距離による撮影範囲に対応したものであることを特徴としている。
更に、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、
前記カメラ部は自動焦点機能を有し、前記表示部と異なる位置に位置し、
前記撮影範囲情報が、前記カメラ部の合焦距離に対応したものであることを特徴としている。
更に、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記カメラ部が自動焦点機能を有し、
前記撮影関連情報が、前記カメラ部の合焦位置に対応した合焦位置情報を含むものであることを特徴としている。
更に、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記カメラ部は前記表示部と異なる位置に位置し、
前記合焦位置情報が、前記カメラ部の合焦距離に対応したものであることを特徴としている。
更に、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、
前記カメラ部が自動焦点機能を有し、
前記撮影関連情報が、該カメラ部が合焦したことを示す合焦情報を含むものであることを特徴としている。
更に、請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の発明において、
前記撮影関連情報が、前記カメラ部の撮影動作に対応した撮影動作情報を含むものであることを特徴としている。
更に、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
撮影操作装置からの撮影開始指示情報を受信する撮影操作受信手段を有し、
前記撮影操作受信手段が受信した撮影開始指示情報に基づいて前記カメラ部が撮像するものであり、
前記撮影動作情報が、前記撮影開始指示情報を受信したことに対応する撮影開始情報を含むものであることを特徴としている。
更に、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、
前記撮影操作装置が撮影開始指示情報の送信前に、撮影準備指示情報を送信するものであり、
前記撮影操作受信手段が、前記撮影操作装置から撮影準備指示情報を受信するものであり、
前記撮影関連情報が、前記撮影準備指示情報を受信したことに対応する撮影準備情報を含むものであることを特徴としている。
更に、請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載の発明において、
前記撮影操作装置がフラッシュ撮影か否かを示すフラッシュ撮影選択情報を送信するものであり、
前記撮影操作受信手段が、前記撮影操作装置からフラッシュ撮影選択情報を受信するものであり、
前記撮影関連情報が、受信した前記フラッシュ撮影選択情報に対応するフラッシュ情報を含むものであることを特徴としている。
更に、請求項12に記載の発明は、請求項1〜11の何れか一項に記載の発明において、
前記カメラ部による撮像に関連する特定位置に関する情報を取得する特定位置情報取得手段を有し、
前記撮影関連情報が、前記特定位置情報取得手段が取得した情報に基づく前記特定位置を示す特定位置情報を含むものであることを特徴としている。
更に、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、
前記特定位置が、特定の標識の位置であり、
前記特定の標識の位置に関する情報を検出する位置検出手段を有し、
前記撮影関連情報が、前記位置検出手段が検出した標識の位置に関する情報を示す標識位置情報を含むものであることを特徴としている。
更に、請求項14に記載の発明は、請求項12又は13に記載の発明において、
前記特定位置が、聴診器のマイク又はマイクに対応して設けられた前記標識の位置であることを特徴としている。
更に、請求項15に記載の発明は、請求項12又は13に記載の発明において、
前記特定位置が、当該医用デジタルカメラと別体のフラッシュ又は前記フラッシュに対応した前記標識の位置であることを特徴としている。
更に、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記フラッシュの照明方向を特定する情報を取得するフラッシュ照明方向情報取得手段を有し、
前記撮影関連情報が、前記フラッシュ照明方向取得手段が取得した情報に基づく前記フラッシュ照明方向情報を含むものであることを特徴としている。
更に、請求項17に記載の発明は、請求項1〜16の何れか一項に記載の発明において、
前記装着手段が、前記表示部を支持するフレームと、
該フレームの左右方向の中央付近に取り付けられ、鼻に接する鼻当てと、
前記フレームの左右方向の両端付近に取り付けられ、耳、側頭部または後頭部に接する1対のテンプルとを含む装着部を備える眼鏡型であることを特徴としている。
更に、請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、
前記カメラ部が、前記装着部の略中央に位置するように設けられていることを特徴としている。
更に、請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の発明において、
前記カメラ部は、撮影者の瞳の高さとほぼ同じ高さの位置に設けられていること特徴としている。
更に、請求項20に記載の発明は、請求項18又は19に記載の発明において、
前記鼻当て部は、上下方向に調整が可能であることを特徴としている。
更に、請求項21に記載の発明は、請求項1〜20の何れか一項に記載の発明において、
前記表示部は、
情報を表示する表示器と、
該表示器を保持する筐体と、
前記表示器からの光を瞳に導いて画像の虚像を提供する光学系と、
を備えたことを特徴としている。
更に、請求項22に記載の発明は、請求項21に記載の発明において、
前記光学系は、互いに対向して配置された少なくとも二つの反射面と、反射型ホログラムから成るホログラム面とを有するプリズムを備え、
前記二つの反射面の内、少なくとも一つは入射角度により透過、反射を選択的に行う光束選択面であり、
前記プリズムに入射した前記表示器からの画像光は、前記反射面間で反射され、続いて前記ホログラム面で回折反射され、前記光束選択面を通過した後、撮影者の瞳に導かれることを特徴としている。
更に、請求項23に記載の発明は、請求項22に記載の発明において、
前記ホログラムは、体積型及び位相型である事を特徴としている。
更に、請求項24に記載の発明は、請求項22又は23に記載の発明において、
前記ホログラムは、前記画像光を前記撮影者の瞳に拡大投影する光学的パワーを有する事を特徴としている。
更に、請求項25に記載の発明は、請求項22〜24の何れか一項に記載の発明において、
前記ホログラムは、前記ホログラム面での正反射角より大きい回折反射角を有する事を特徴としている。
更に、請求項26に記載の発明は、請求項22〜25の何れか一項に記載の発明において、
前記互いに対向して配置された反射面は、前記画像光の前記プリズムへの入射側に開いた角度を成す事を特徴としている。
更に、請求項27に記載の発明は、請求項20〜26の何れか一項に記載の発明において、
前記プリズムを透過する外界光の偏向を補正する偏向補正部材を備えた事を特徴としている。
更に、請求項28に記載の発明は、請求項27に記載の発明において、
前記偏向補正部材は前記ホログラム面で前記プリズムに装着され、前記互いに対向して配置された反射面と同一平面上にそれぞれ面を持つ事を特徴としている。
更に、請求項29に記載の発明は、請求項27又は28に記載の発明において、
前記互いに対向して配置された反射面は、互いに略並行を成す事を特徴としている。
更に、請求項30に記載の発明は、請求項27〜29の何れか一項に記載の発明において、
前記互いに対向して配置された反射面間の反射は全反射である事を特徴としている。
更に、請求項31に記載の発明は、請求項22〜30の何れか一方に記載の発明において、
前記ホログラム面は平面である事を特徴としている。
更に、請求項32に記載の発明は、請求項22〜31の何れか一項に記載の発明において、
前記互いに対向して配置された反射面の内、少なくとも1つは曲面である事を特徴としている。
更に、請求項33に記載の発明は、請求項1〜32の何れか一項に記載の発明において、
前記カメラ部の撮影レンズ直径が前記表示部の幅より小さいことを特徴としている。
更に、請求項34に記載の発明は、請求項1〜33の何れか一項に記載の発明において、
前記表示部は、前記撮影者の瞳網膜上に前記虚像を形成するものであることを特徴としている。
また、上記問題を解決するために、請求項35に記載の発明は、
操作部と、
前記操作部の操作に応じて照明する照明手段と、
デジタルカメラに情報を送信する送信手段と、
前記操作部への操作に応じて前記送信手段が撮影開始指示情報を送信するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
更に、請求項36に記載の発明は、請求項35に記載の発明において、
前記制御手段が、前記操作部への操作に応じて、撮影開始指示情報の送信前に、撮影準備指示情報を送信するように前記送信手段を制御することを特徴としている。
更に、請求項37に記載の発明は、請求項36に記載の発明において、
前記制御手段が、前記操作部への操作に応じて、前記デジタルカメラの焦点距離の指示情報を送信するように前記送信手段を制御することを特徴としている。
更に、請求項38に記載の発明は、請求項35〜37の何れか一項に記載の発明において、
前記照明手段が、制御手段の制御に応じてフラッシュ照明するフラッシュ照明手段を含み、
前記制御手段は、前記操作部の操作に応じて、前記送信手段が撮影開始指示情報を送信する制御に対応して、フラッシュ照明手段を制御することを特徴としている。
更に、請求項39に記載の発明は、請求項38に記載の発明において、
前記照明手段が、視診用照明をする視診用照明手段を含み、
前記フラッシュ照明手段の照明方向が前記視診用照明手段の照明方向と略同等であることを特徴としている。
更に、請求項40に記載の発明は、請求項35〜39の何れか一項に記載の発明において、
ペンライト型であることを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、請求項41に記載の発明は、
患者の患部を撮影し、撮影画像データを出力するデジタルカメラと、
該デジタルカメラと接続され、電子カルテを表示する端末装置と、
該端末装置と接続されたデータベース記憶手段を有する医用撮影画像診察システムであって、
前記データベース記憶手段には、個々の前記電子カルテ毎に該電子カルテを識別するカルテ識別情報が対応付けられて登録され、前記電子カルテには診療記録情報が含まれており、個々の該診療記録情報毎に該診療記録情報を識別する診療記録情報識別情報が対応付けられて登録されるものであり、
前記端末装置は、操作入力により診察オーダ情報から特定の該診察オーダ情報を選択し、
前記選択された該診察オーダ情報に対応する前記電子カルテを表示し、
前記デジタルカメラが出力した前記撮影画像データと、該撮影画像データを識別する撮影画像識別情報とを対応付けて前記データベース記憶手段に登録すると共に、該撮影画像識別情報と、前記デジタルカメラの撮影に対応した前記診療記録情報を識別する診療記録情報識別情報とを対応付けて前記データベース記憶手段に登録することを特徴としている。
更に、請求項42に記載の発明は、請求項41に記載の発明において、
前記端末装置が、前記撮影画像識別情報に対応して前記デジタルカメラを識別するデジタルカメラ識別情報を前記データベース記憶手段に登録することを特徴としている。
更に、請求項43に記載の発明は、請求項41又は42に記載の発明において、
前記端末装置が、前記撮影画像識別情報に対応して前記デジタルカメラが撮影した日時を示す撮影日時情報を前記データベース記憶手段に登録することを特徴としている。
更に、請求項44に記載の発明は、前記端末装置は、操作入力により前記診察オーダ情報から特定の該診察オーダ情報を選択し、選択された該診察オーダ情報に対応する前記電子カルテを表示する手段を備えるものであり、
該電子カルテを表示する際に、前記データベース記憶手段に対応付けて登録された前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報の前記診療記録情報識別情報と、該診療記録情報識別情報と前記撮影画像識別情報との対応を用いて、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する前記撮影画像データを読み出し、表示する手段を備えたことを特徴としている。
更に、請求項45に記載の発明は、請求項41〜44の何れか一項に記載の発明において、
患者から可聴音を集音し、聴診音データを出力する電子聴診器を有し、
前記電子聴診器が出力した聴診音データと、該聴診音データを識別する聴診音識別情報とを対応付けて前記データベース記憶手段に登録すると共に、該聴診音識別情報と、前記電子聴診器の集音に対応した前記診療記録情報を識別する診療記録情報識別情報とを対応付けて前記データベース記憶手段に登録することを特徴としている。
更に、請求項46に記載の発明は、請求項45に記載の発明において、
前記端末装置は、操作入力により前記診察オーダ情報から特定の該診察オーダ情報を選択し、選択された該診察オーダ情報に対応する前記電子カルテを表示する手段を備えるものであり、
該電子カルテを表示する際に、前記データベース記憶手段に対応付けて登録された前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報の前記診療記録情報識別情報と、該診療記録情報識別情報と前記撮影画像識別情報との対応を用いて、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する前記撮影画像データを読み出し、表示する撮影画像表示手段と、
該電子カルテを表示する際に、前記データベース記憶手段に対応付けて登録された前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報の前記診療記録情報識別情報と、該診療記録情報識別情報と前記聴診音識別情報との対応を用いて、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する前記聴診音データを読み出し、表示する聴診音表示手段を備えたことを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、請求項47に記載の発明は、
電子カルテを表示する端末装置と、該端末装置と接続されたデータベース記憶手段とを有する医用撮影画像診察システムであって、
前記データベース記憶手段には、個々の電子カルテ毎に該電子カルテを識別するカルテ識別情報が対応付けられて登録され、また、前記電子カルテには診療記録情報が含まれており、個々の該診療記録情報毎に該診療記録情報を識別する診療記録情報識別情報が対応付けられて登録されるものであり、
前記端末装置は、操作入力により診察オーダ情報から特定の該診察オーダ情報を選択し、
選択された該診察オーダ情報に対応する前記電子カルテを表示する手段を備えるものであり、該電子カルテを表示する際に、前記データベース記憶手段に対応づけて登録された前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報の前記診療記録情報識別情報と、該診療記録情報識別情報と撮影画像識別情報との対応を用いて、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する撮影画像データを読み出し、表示する手段を備えたことを特徴としている。
更に,請求項48に記載の発明は、請求項47に記載の発明において、
前記端末装置は、該電子カルテを表示する際に、該診療記録情報識別情報と前記聴診音識別情報との対応を用いて、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する前記聴診音データを読み出し、表示する聴診音表示手段を備えたことを特徴としている。
更に、請求項49に記載の発明は、請求項44〜48の何れか一項に記載の発明において、
前記端末装置は、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する前記撮影画像データを対応させて表示する手段を備えたことを特徴と
更に、請求項50に記載の発明は、請求項46又は48に記載の発明において、
前記端末装置は、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する前記撮影画像データと該診療記録情報に対応する前記聴診音データを対応させて表示する手段を備えたことを特徴としている。
更に、請求項51に記載の発明は、請求項41〜50の何れか一項に記載の発明において、
前記端末装置は、院内情報システムに接続され、前記院内情報システムから前記診察オーダ情報を受け取ることを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、請求項52に記載の発明は、
聴診器のマイクの位置に関する情報を検出する位置検出手段を有し、
前記位置検出手段により検出された情報に基づき、前記マイクの位置を示すマイク位置情報の虚像を、光学系を介して撮影者が視認可能に形成する表示部と、
該表示部が前記撮影関連情報の虚像を、光学系を介して撮影者が視認可能に形成するように該表示部とを該撮影者に装着するための装着手段とを備え、
前記表示部に表示した前記撮影関連情報の光を、外界からの光と共に瞳に導いて、該撮影関連情報の虚像を外界の像に重ねて提供するものであることを特徴としている。
更に、請求項53に記載の発明は、請求項52に記載の発明において、
前記装着手段に設けられたデジタルカメラを有し、
前記位置検出手段が、前記デジタルカメラにより撮像された画像から、前記マイクに対応して設けられた前記標識の位置を検出するものであることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、本発明は医療用であるため屋内での使用が前提であり、外界からの光の光量が大きくて表示部の表示が識別困難になることがない。また、表示した撮影関連情報の光を外界からの光と共に瞳に導いて、撮影関連情報を外界の像に重ねて提供するので、患者を直接診ながら、撮影関連情報を確認して撮影できる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、撮影範囲情報を確認できるので、医師は患者の患部が撮像範囲内か否かを認識することができ、撮影ミスを未然に抑えられる。
請求項3の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、カメラ部が焦点距離を変更でき、医師が前後に動かなくても、適切な大きさに患部像を撮影でき、撮影時のカメラ部の焦点距離に対応した撮影範囲情報が表示部に表示されるので、医師は患者を直接診ながら撮影時のカメラ部の焦点距離に対応した撮像範囲を確認することができる。そのため、医師は患者の患部が撮像範囲内か否かを認識することができ、撮影ミスを未然に抑えられる。
請求項4の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、カメラ部と表示部を異なる位置に位置することで、装着者の眼部前方にカメラ部を設ける必要が無く、患者が医師の目を見ることが出来るため、不安等の心理的違和感を覚えることは少ない。しかし、そのために視差が生じるが、カメラ部の合焦距離に対応した撮影範囲情報が表示部に表示されるので、撮影者は撮影される画像範囲を確認しながら撮影を行うことができ、撮影ミスを未然に抑えられる。
請求項5の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、合焦位置情報を外界の像に重ねて撮影者の瞳に提供するので、医師は患者を直接診ながら合焦位置を確認して撮影することができる。このため、患者の患部に合焦しているか確認して、的確に撮影することができる。
請求項6の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、カメラ部と表示部を異なる位置に位置することで、装着者の眼部前方にカメラ部を設ける必要が無く、患者が医師の目を見ることが出来るため、不安等の心理的違和感を覚えることは少ない。しかし、そのために視差が生じるが、カメラ部の合焦距離に対応した合焦位置情報が表示部に表示されるので、医師は患者を直接診ながら合焦位置を確認して撮影することができるため、撮影ミスを未然に抑えられる。
請求項7の発明によれば、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、カメラ部の合焦に対応した合焦情報が表示部に表示されるので、医師は患者を直接診ながら合焦情報を確認し撮影を行うことができるため、撮影ミスを未然に抑えられる。
請求項8の発明によれば、請求項1〜7の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、カメラ部の撮影動作に対応した撮影動作情報が表示部に表示されるので、医師は患者を直接診ながら撮影動作を認識することができる。そのため、撮影ミスを未然に抑えられる。
請求項9の発明によれば、請求項8に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、カメラ部の撮影開始指示情報に対応した撮影開始情報が表示部に表示されるので、医師は患者を直接診ながら撮影が行われることを認識することができる。そのため、撮影ミスを未然に抑えられる。
請求項10の発明によれば、請求項9に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、カメラ部の撮影準備指示情報に対応した撮影準備情報が表示部に表示されるので、医師は患者を直接診ながら撮影準備が行われることを認識することができる。そのため、撮影ミスを未然に抑えられる。
請求項11の発明によれば、請求項9又は10に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、フラッシュ撮影選択情報に対応したフラッシュ情報が表示部に表示されるので、医師は患者を直接診ながらフラッシュ撮影か否かを認識することができる。そのため、フラッシュ撮影か否かの選択ミスによる撮影ミスを未然に抑えられる。
請求項12の発明によれば、請求項1〜11の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特定位置を示す特定位置情報が表示部に表示されるので、医師は患者を直接診ながらカメラが取得した特定位置を認識することができる。そのため、特定位置の誤認識による撮影ミスを未然に抑えられる。
請求項13の発明によれば、請求項12に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特定の標識の位置を示す標識位置情報が表示部に表示されるので、医師は患者を直接診ながらカメラが取得した特定の標識の位置を認識することができる。そのため、特定の標識の位置の誤認識による撮影ミスを未然に抑えられる。
請求項14の発明によれば、請求項12又は13に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、聴診器又は聴診器に対応して設けられた標識の位置を示す標識位置情報が表示部に表示されるので、医師は患者を直接診ながらカメラが取得した聴診器に関する位置を認識することができる。そのため、聴診器に関する位置の誤認識による撮影ミスや聴診器位置の誤取得を未然に抑えられる。
請求項15の発明によれば、請求項12又は13に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、当該デジタルカメラと別体のフラッシュ又はこのフラッシュに対応して設けられた標識の位置を示す標識位置情報が表示部に表示されるので、医師は患者を直接診ながらカメラが取得したフラッシュに関する位置を認識することができる。そのため、フラッシュに関する位置の誤認識による撮影ミスやフラッシュに関する位置の誤取得を未然に抑えられる。
請求項16の発明によれば、請求項15に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、撮影操作装置のフラッシュの照明方向を示すフラッシュ照明方向情報が表示部に表示されるので、医師は患者を直接診ながらカメラが取得したフラッシュ照明方向を認識することができる。そのため、フラッシュ照明方向の誤認識による撮影ミスやフラッシュ照明方向の誤取得を未然に抑えられる。
請求項17の発明によれば、請求項1〜16の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、装着部が眼鏡型であるため、医師、患者共に違和感が無く、さらに着脱が容易であるため医師は診察に負担をかけることなく専念することができる。
請求項18の発明によれば、請求項17に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、カメラ部が顔の略中央に固定されることで、カメラ部の撮像範囲が、実質的に医師の両目で見える範囲内となり、医師には見えていたが撮影された画像には写っていなかった等の事故が発生しにくい。
請求項19の発明によれば、請求項18に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、カメラ部の位置を撮影を行う医師の瞳の高さと同じなので、カメラ部の撮像範囲と撮影者の目との間で、上下方向の視差を少なくすることができる。また、従って、表示される撮影範囲情報が上下方向に動く範囲が狭く、表示部の表示範囲が上下方向に狭い場合でも、充分に表示できる。
請求項20の発明によれば、請求項18又は19に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、鼻当て部が上下方向に調節できるので、様々な顔の特徴に対応して調整することにより、カメラ部の撮像範囲と撮影者の目との間で、上下方向の視差を少なくすることができる。
請求項21の発明によれば、請求項1〜20の何れか一項に記載の発明と同様の効果がより好適に得られる。
請求項22の発明によれば、請求項21に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、ホログラムは回折素子の働きを持つため、鏡のような幾何学的な正反射とは異なる回折反射を行うことができる。そのため。光学系の大きさを小さくでき、プリズムの薄型化を図る事ができる。また、光学要素のコンパクトな配置構成が可能となる。
請求項23の発明によれば、請求項22に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、厚みを持った所謂体積型及び、光吸収の少ない位相型の反射型ホログラムを用いることで、回折効率が高く明るい表示画像及び外界像を得ることができる。
請求項24の発明によれば、請求項22又は23に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、ホログラムは平面であっても光学的パワーを持つことができるため、表示画像の光に対しては回折反射によりレンズとして作用し、一方外界光に対してはノンパワーとなり、撮影者は自然な観察が可能となる。
請求項25の発明によれば、請求項22〜24の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、ホログラムの回折反射により反射角は正反射角より大きい回折反射角を有する。つまり、同角度を標的とするのであればホログラム面を使用することにより、正反射と比較し傾きを小さくすることができる。このことにより、プリズムを薄くすることができる。
請求項26の発明によれば、請求項22〜25の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、反射面が画像光のプリズムへの入射側に開いた角度で配置することにより、画像表示部をプリズムのほぼ真上に配置することができ、光学系全体を薄く構成することができる。
請求項27の発明によれば、請求項20〜26の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、偏向補正部材にレンズとしての働きを設け、視度補正機能を持たせることにより、通常の眼鏡として兼用することができる。
請求項28の発明によれば、請求項27に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、偏向補正部材と互いに配置された反射面とが同一平面上にそれぞれ面を持つことで、平面表面は連続性を持ち外見上の違和感がなく、自然な形態で使用することができる。
請求項29の発明によれば、請求項27又は28に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、プリズム入射側から入光された画像光は略並行を成す反射間面を交互に反射されながら、ホログラム面で回折される。
請求項30の発明によれば、請求項27〜29の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、反射間面での反射は全反射であるため、画像光の光量は減衰されずにホログラム面に到達する。また外界光は遮断されないので、広い外界観察領域を確保することができる。
請求項31の発明によれば、請求項22〜30の何れか一方に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、ホログラム面を平面にすることにより、画像光は広い領域で回折されることになり、撮影者はより大きな画像を観察することができる。
請求項32の発明によれば、請求項22〜31の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、対向する反射面を曲面化することで、表示画像に対する収差補正機能を持たせ、画質の改善を行うことができる。
請求項33の発明によれば、請求項1〜32の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、広角撮影まで撮影範囲情報を表示することができ、また、レンズ直径が大き過ぎることによるレンズ鏡筒部による直接視認に対するケラレが抑えられ好ましい。
請求項34の発明によれば、請求項1〜33の何れか一項に記載の発明と同様の効果がより好適に得られる。
請求項35の発明によれば、1つの操作装置で患部への照明と撮影開始指示操作ができ、診断を効率的に進められる。
請求項36の発明によれば、請求項35に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、撮影準備情報を送信してデジタルカメラ側で撮影準備をしてから、撮影開始指示操作することで、誤操作による撮影開始を抑えられ、撮影開始指示操作から撮影までのタイムラグを減らし、撮影のモタツキ感や撮影画像の違和を抑えられる。
請求項37の発明によれば、請求項36に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、1つの操作装置で患部への照明と焦点距離の指示操作ができ、診断を効率的に進められる。
請求項38の発明によれば、請求項35〜37の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、1つの操作装置で患部へのフラッシュ撮影用照明と撮影開始の指示操作ができ、診断を効率的に進められる。
請求項39の発明によれば、請求項38に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、患部を視診するために照明している領域と略同じ領域をフラッシュ撮影時に照明されるので、照明範囲の誤認による撮影ミスを未然に抑えられる。また、撮影画像の違和感を抑えられる。
請求項40の発明によれば、請求項35〜39の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、取り扱いが容易となる。また、口腔の視診と撮影が容易にできる。
請求項41の発明によれば、端末装置は診察オーダ情報から選択された特定の診察オーダ情報に対応する電子カルテを表示し、この電子カルテには診療記録情報が含まれ、この診療記録情報を識別する診療記録情報識別情報と撮影画像識別情報とを対応付けて登録するので、撮影された撮影画像データがどの電子カルテのどの診療記録情報に関するものか判別可能に登録される。
請求項42の発明によれば、請求項41に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、デジタルカメラを識別するデジタルカメラ識別情報をデータベースに登録することによって、撮影装置が複数存在する場合等、どの撮影装置で撮影されたかを特定することができる。また、特定の撮影装置で検索して、当該撮影装置で撮影された画像を読み出せるようにすることもできる。
請求項43の発明によれば、請求項41又は42に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、撮影画像データが撮影された日付を登録することで、撮影された日時を特定することができ、また、特定の日付で検索して、当該日付に撮影された画像を読み出せるようにすることができる。
請求項44の発明によれば、請求項41〜43の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、端末装置は診察オーダ情報から特定の診察オーダ情報を選択して表示し、また電子カルテの診療記録情報を読み出した際、当該診療記録情報に対応した撮影画像を読み出し、表示することができる。これにより、医師は過去に撮影された画像と現在の患部の状態を比較し、容易に病気の進行・回復の状況の判断を行うことができる。
請求項45の発明によれば、請求項41〜44の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、端末装置は診察オーダ情報から特定の診察オーダ情報を選択して表示し、また電子カルテの診療記録情報を読み出した際、当該診療記録情報に対応した聴診音を読み出し、表示したり再生したりすることができる。これにより、医師は過去に集音された聴診音と現在の聴診音を比較し、容易に病気の進行・回復の状況の判断を行うことができる。
請求項46の発明によれば、請求項45に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、端末装置は診察オーダ情報から特定の診察オーダ情報を選択して表示し、また電子カルテの診療記録情報を読み出した際、当該診療記録情報に対応した画像と聴診音を読み出し、表示したり再生したりすることができる。これにより、医師は過去に撮影された画像と集音された聴診音と現在の画像と聴診音を比較し、容易に病気の進行・回復の状況の判断を行うことができる。
請求項47の発明によれば、端末装置は診察オーダ情報から特定の診察オーダ情報を選択して表示し、また電子カルテに含まれる診療記録情報とこの診療記録情報に対応する撮影画像を読み出し、表示することで、医師は過去に撮影された画像と現在の患部の状態を比較し、容易に病気の進行・回復の状況の判断を行うことができる。
請求項48の発明によれば、請求項47に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、端末装置は診察オーダ情報から特定の診察オーダ情報を選択して表示し、また電子カルテに含まれる診療記録情報とこの診療記録情報に対応する聴診音を読み出し、表示したり再生したりすることで、医師は過去に集音された聴診音と現在の聴診音を比較し、容易に病気の進行・回復の状況の判断を行うことができる。
請求項49の発明によれば、請求項44〜48の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、電子カルテに含まれる診療記録情報とこの診療記録情報に対応する撮影画像を対応させて確認することができるので、医師は過去に撮影された画像と診察結果と、現在の患部の状態を比較し、容易に病気の進行・回復の状況の判断を行うことができる。
請求項50の発明によれば、請求項46又は48に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、電子カルテに含まれる診療記録情報とこの診療記録情報に対応する聴診音を対応させて確認することができるので、医師は過去に集音された聴診音と診察結果と、現在の聴診音を比較し、容易に病気の進行・回復の状況の判断を行うことができる。
請求項51の発明によれば、請求項41〜50の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、院内情報システムから診察オーダ情報を受け取ることができる。
請求項52の発明によれば、聴診器の位置を示す標識位置情報が表示部に表示されるので、患者を直接診ながら聴診器に関する位置を認識することができるため、位置検出手段が取得した聴診器のマイクの位置に関する誤認識を知ることができる。
請求項53の発明によれば、請求項52に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、聴診器の位置を示す標識位置情報が表示部に表示されるので、患者を直接診ながら聴診器に関する位置を認識することができるため、デジタルカメラにより撮像された画像に基づき位置検出手段が取得した聴診器のマイクの位置に関する誤認識を知ることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、本欄における説明は、定義的又は断定的な表現もあるが、これらは発明のベストモードを特定するものであり、本発明の範囲を限定したり、特許請求の範囲に記載された用語の意義を特定したりするものではない。本実施形態における医用デジタルカメラ1の概観を図1(平面図)、図2(正面図)に示す。
医用デジタルカメラ1はフレーム2、眼鏡レンズ3R、3L、鼻当て部4、テンプル5R、5L、マイクロカメラユニット6、表示部7、ケーブル9、制御部17を有する。そして、表示部7は、プリズム11と筐体10とを有する。また、眼鏡レンズ3Lは、プリズム8とプリズム11とを有する。即ち、プリズム11は、後述するように、表示部7の構成要素であり、眼鏡レンズ3Lの構成要素でもある。表示部7のプリズム11は、後述するホログラム素子15と共に、表示情報の光を外界からの光と共に瞳に導いてこの表示情報の虚像を外界の像に重ねて提供するものである。
フレーム2は、眼鏡レンズ3R及び眼鏡レンズ3Lの上部を支持する。フレーム2の左右方向両端付近に、それぞれテンプル5R、5Lが延びている。なお、図では、フレーム2にテンプル5R、5Lが直接ヒンジを介して接続している形態を示しているが、フレームとテンプル5R、5Lとの関係はこれに限らず、例えば、装着部の左右両端付近の眼鏡レンズ3R、3Lからヒンジを介してまたは介さずにテンプル5R、5Lが取り付けられていても良い。また、フレーム2には、ブリッジ下部2Dがあり、この両側が各々眼鏡レンズ3R及び眼鏡レンズ3Lの側部を支持している。
左目用の眼鏡レンズ3Lの一部には表示部7のプリズム11が埋め込まれており、プリズム11の上部にはマイクロカメラユニット6からの情報を表示するための筐体10が取り付けられている。表示部7及びマイクロカメラユニット6には電源供給及び信号送受信用のケーブル9が接続されている。このケーブル9を介して、制御部17から電源供給され、制御部17へとデジタル画像データが送信され、制御部17との間で制御信号の送受信が行われる。また、制御部17はその内部に通信部18を備えており、ケーブル19を介して端末装置20と接続されている。なお、電源供給用と撮影画像データ及び制御信号の送受信用とでケーブルを別々にして接続してもよい。また、近距離ならば画像画像データ及び制御信号の送受信を赤外線通信(IrDA/IrMC)や電波による通信(例えば、Bluetooth(R)など)を用いてワイヤレスで信号の送受信を行う構成としてもよい。しかし、ケーブル接続の方が、無線通信で発生する患者や医師の位置取りによる通信不良が発生せず、また、患者体内に埋め込んだ心肺機能補助装置などへの悪影響(これは電波通信の場合に、何らかの対策を講じないと生じるリスクが高い)も実質的に無く、好ましい。
フレーム2のブリッジ下部2Dには、鼻当て部4が取り付けられている。また、ブリッジ下部2Dには、マイクロカメラユニット6が取り付けられている。鼻当て部4は上下に位置調整することが可能である。これにより、撮影者の両目とマイクロカメラユニット6との高さを合わせることが可能であり、上下方向の視差を減少させることができる。 このように、マイクロカメラユニット6は装着部の略中央に位置するように設けられているので、撮影者の両目の略中央に位置することになり、撮影者が両目で捉えた被写体をケラレが少なくほぼ撮影できる。例えば、これにより、患者が口を開いた状態で舌の腫れを撮影する場合に、唇などによるケラレが少なく撮影することが可能になる。
マイクロカメラユニット6は自動焦点機能と焦点距離を変更できる機能を有する。なお、ここで自動焦点機能とは、像焦点をマイクロカメラの撮像面上に自動的に合致させる機能である。このような自動焦点機能を実現する方法は、多様な公知の方法があるがそのいずれであってもよい。また、焦点距離を変更できる機能は、テレ端からワイド端まで3段階以上(特に4段階以上)変更できることが、医用の診察で撮影されると推測される被写体の大きさの多様性から好ましく、また、20段階以下(特に、10段階以下)変更できることが、短時間の診察に対応した撮影効率と、低コスト化の観点から好ましい。
さて、医用デジタルカメラ1は、図1に示すように、装着時には、鼻当て部4が鼻に当たり、テンプル5R、5Lが耳、側頭部又は後頭部に当たり、これら3点で支持される。なお、本実施形態では、テンプル5R、5Lと鼻当て部4によって撮影者に装着される眼鏡型の例を示したが、これに限らず、例えば、表示部7とマイクロカメラユニット6を取り付けた帽子型の形態でもよいし、表示部7とマイクロカメラユニット6を固定したゴーグル型の形態でもよいし、他の形態であってもよい。
図3にマイクロカメラユニット6のブロック構造を示す。
マイクロカメラユニット6には、被写体としての患者Pを撮影するための機構としてのカメラユニット610が設けられている。カメラユニット610は内部に、入射する患者Pの像を撮像素子612に結像させるためのフォーカスレンズ611、フォーカスレンズ611によって結像された被写体像を電気信号に変換するための撮像素子612を有する。撮像素子612は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等で構成できる。また、カメラユニット610内には、撮像素子612で電気信号に変換された映像信号を処理してデジタル画像信号を出力するための信号処理回路613と患者Pの撮影倍率を変更するためのズームレンズ614を有している。
ここで、撮像素子612による撮像は、後述するように撮影範囲を可視像で視認できることから、可視波長範囲(400〜700nm)内の撮影波長ピークの画像を撮影する可視画像撮影を含む事が好ましい。但し、可視画像撮影だけでなく赤外線画像(撮影波長ピークが700nm以上の画像)や紫外線画像(撮影波長ピークが400nm以下の画像)も撮影できるものであってもよい。なお、図3では2群のレンズ群で各レンズ群とも1枚のレンズの例を示しているが、3群以上のレンズ群でも、また、複数枚のレンズからなるレンズ群を含んでいても良い。また、1群のレンズ群でも良い。
マイクロカメラユニット6に取り付けられた駆動部620は内部に、カメラユニット610内の結像動作を行うフォーカスレンズ611とズームレンズ614の駆動動力となる電動機構621及びこの電動機構621の動力を制御するカメラ制御部622を有している。電動機構621の駆動源としては、マイクロモータや超音波モータなどの小型モータを用いることができる。カメラ制御部622は、制御部17からの命令により電動機構621を制御して、フォーカスレンズ611の結像のための駆動と、ズームレンズ614の駆動を制御する。
また、マイクロカメラユニット6は、自動焦点機能を有しており、患者Pを撮像した際の撮像素子612面におけるピントずれを、撮像素子612の出力により信号処理回路613が検出し(例えば、コントラストを求めることにより)、そのピントズレに関する情報を受けたカメラ制御部622が電動機構621を制御して、フォーカスレンズ611を移動してフォーカス補正を行う。そして、ピントズレが所定範囲内になれば、合焦したとして合焦信号とその際の合焦距離の情報をカメラ制御部622から制御部17に送信する。
また、マイクロカメラユニット6は、フラッシュ撮影に対応する露出モードとフラッシュを用いない撮影に対応する露出モードとを有する自動露出機能を有している。このような自動露出機能は公知の自動露出方法を用いると良い。
また、制御部17からの撮影動作命令により、カメラ制御部622が信号処理回路613および電動機構621を制御することにより撮影動作を制御して、信号処理回路613は、撮像素子612から撮像信号を受け、信号処理して撮像画像データを制御部17へ転送する。
そして、制御部17は、受信した撮影画像データを端末装置20に転送する。また、制御部17は表示部7を制御して、表示部7は、このようなマイクロカメラユニット6による撮影動作に対応した撮影動作情報を表示する。
また、図10に示す端末装置20からのズーム命令により、カメラ制御部622は、電動機構621を制御してズームレンズ614を移動させることで焦点距離を変更する。そして、撮影動作命令により撮影動作された時の焦点距離の情報をカメラ制御部622は制御部17に送信する。
そして、制御部17は、受信した撮影関連情報に応じて後述するように表示部7を制御して、表示部7が撮影関連情報などの表示情報を表示する。
表示部7の断面を図4に示す。プリズム11の上端部は筐体10に覆われている。筐体10によりプリズム11の上端部が挟まれている。
表示部7は、筐体10、プリズム11、表示光源12、表示器13、及びレンズ14を有する。筐体10は表示光源12、表示器13及びレンズ14を収容してこれらを保持している。表示器13は、表示光源12からの光の透過率を制御することで表示する装置であり、透過型LCDなどで構成できる。マイクロカメラユニット6からの撮影範囲情報等の画像情報が表示される。表示光源12は、表示器13を照明するための光源であり、LED(light emitting diode)やレーザダイオードなどで構成できる。本実施例では、長期使用に対する目の保護の観点から、LEDを用いている。レンズ14は、表示光源12が発した光を表示器13の前面に均一に導くための照明光学系である。
プリズム11は平板上であり、透明なガラス又は樹脂により作製されている。プリズム11は表示器13に表示された画像の光を導いて、画像の虚像を撮影者の瞳Eに提供する。プリズム11の上端部は、縁の方が内部側よりも厚い断面楔形とされており、筐体10はこの断面楔上の上端部を挟むようにプリズム11に取り付けられている。
眼鏡レンズ3Rは平坦であり、単一の部材で構成されている。眼鏡レンズ3Lも平板状であるが、単一の部材ではなく、プリズム11とプリズム8で構成されている。眼鏡レンズ3R及びプリズム8は、プリズム11と同じ材料で作製されており、これらに屈折率の差はない。眼鏡レンズ3Lを成すプリズム11とプリズム8は相補的な形状を有し、隙間なく、かつ表面が連続するように接合されている。医用デジタルカメラを装着した医師は、眼鏡レンズ3R、3Lを通して外界を観察することになる。
プリズム11の下端部は、縁に向かうほど前面(瞳Eから遠い面)が後面(瞳Eに近い面)に近づくように作製されており、断面楔状である。この断面楔状の部位の前面、すなわちプリズム8との接合面は平面であり、この平面にはホログラム素子15が形成されている。ホログラム素子は、装着時に瞳Eの直前に位置する。プリズム11およびホログラム素子15が接眼光学系16を構成する。
以下、ホログラム反射について説明する。図5は、表示画像を瞳に導いて観察する構成として、幾何学的な正反射を用いた場合とホログラムによる回折反射を用いた場合との比較を模式的に説明する図である。同図(a)は幾何学的な正反射の場合、同図(b)はホログラムによる回折反射の場合をそれぞれ示している。
同図(a)において、101は導光部であるプリズム、101aはプリズム101下端部に傾斜して設けられた凹面反射面、Eは瞳である。また、同図(b)において、102は導光部であるプリズム、102aはプリズム102下端部に傾斜して設けられたホログラム面、Eは瞳である。まず、同図(a)に示すように、プリズム101内を下方へと透過してきた表示画像の光束Lは、凹面反射面101aで正反射され、集光されつつ瞳Eに導かれる。一方、同図(b)に示すように、プリズム102内を下方へと透過してきた表示画像の光束Laは、ホログラム面102aで回折反射され、集光されつつ瞳Eに導かれる。
ここで、前述のように、ホログラムは回折素子の働きを持ち、ミラーのような幾何学的な正反射とは違う回折反射を行う事ができる。つまり、ホログラム基板の傾きには影響されず、任意の方向へ回折反射させる事が可能であるので、光学系の大きさが幾何学的な条件で決まってしまう事がなくなる。
具体的には、例えば図6に模式的に示すように、反射面104に入射した入射光lsに対して、正反射したときの反射光を破線で示すlaとすると、このときの入射角及び反射角は、共にαで同じである。ところが、反射面104を回折反射面とすると、実線で示す回折反射光lbの反射角βをαより大きい角度とする事ができる。これにより、反射光の方向が同じである場合は、正反射の場合よりも反射面104の傾きを小さくする事ができる。
従って、図5(a),(b)にそれぞれ示すように、瞳Eの位置が変わらなければ、凹面反射面101aよりもホログラム面102aの方が傾きを小さくする事ができるので、プリズム101の厚さtよりもプリズム102の厚さtaを小さく、即ち薄くする事ができる。また、ホログラムは平面であっても光学的パワーを持つ事ができるので、後述する
シースルー機能を持たせた場合に、表示画像の光束に対しては回折反射によりレンズとして作用し、外界光に対してはノンパワーとなるので、外界像の自然な観察が可能となる。
また、反射型ホログラムの場合、波長選択性が非常に高く、ある波長には作用するが、その他の波長には作用しない性質を持つ。従って、反射型ホログラムを、表示画像と外界像を同時に視認する、所謂シースルー機能のためのコンバイナとして用いた場合、外界光の一部の波長にしか作用しないので、外界光は殆どコンバイナの影響を受けずに済み、明るく良好なシースルー観察が可能となる。
図7は、表示部における光学系の構成の一例を模式的に示す縦断面図である。プリズム11は右斜め上方に開いた板状をしており、その上端面が入射面r7となっている。そして、図7の左右にそれぞれ対向して配置される第1の反射面r6及び第2の反射面r5を有しており、これらは略平行に配置されている。さらに、下端部には右に傾斜して配置されるホログラム面r3が設けられている。ホログラム面r3にはホログラムレンズが形成されている。また、第1の反射面r6とホログラム面r3は断面楔形状を成す。この第1の反射面r6は、入射角度によって全反射,透過を選択的に行う光束選択面r4、r2を同一面上に有している。
プリズム11の下端部より見て図の左方向には、瞳Eが位置している。瞳Eは瞳面r1を有している。座標系は、瞳Eの中心を原点とし、瞳Eの正面方向即ち図の右方向をZ軸プラス方向、上方向をY軸プラス方向に取り、紙面をYZ平面とする。また、紙面に垂直向こう側をX軸プラス方向としている。なお、プリズム11の入射面r7の右斜め上方には、表示器13が配置されており、その前面である表示面r9上には、平板ガラスより成る画像表示部材が設けられている。そして、その表面をr8としている。
図7に示すように、表示器13の表示面r9からの表示画像の光束Lは、画像表示部材を経てその表面r8から射出し、プリズム11の入射面r7に入射する。入射面r7よりプリズム11内に入射した光束Lは、第1の反射面r6に入射し、ここで反射(全反射)される。第1の反射面r6で反射された光束Lは、対向して配置される第2の反射面r5に入射し、ここで反射(全反射)される。第2の反射面r5で反射された光束Lは、光束選択面r4に入射し、ここで反射(全反射)される。光束選択面r4で反射された光束Lは、ホログラム面r3に入射する。
光束Lの波長は、ホログラム面r3におけるホログラムの回折効率がピークとなる波長と略一致しており、ホログラム面r3で光束Lは反射される。ホログラム面r3で反射された光束Lは、光束選択面r2を透過し、瞳Eの瞳面r1に導かれる。ホログラム面r3におけるホログラムは光学的パワーを有しており、表示画像を拡大観察させる接眼機能を持つ。これにより、光束Lは観察者の瞳に拡大投影される。また、図5で説明したように、ホログラムによる回折反射においては、幾何学的な正反射とは違う角度の反射角を持つ事ができるので、ホログラム面r3の傾きを小さくする事ができ、これによりプリズム11の薄型化を図る事ができる。
本実施形態では、対向して配置される反射面、即ち第1の反射面r6及び第2の反射面r5により、光束Lを複数回反射する構成とする事により、プリズム11のホログラム面r3への導光部が薄く形成されている。また、入射角度によって全反射,透過を選択的に行う光束選択面により、光束Lが光路中にて折り畳まれ、光路分割しなくても光束の取り出しが可能となり、各光学要素のコンパクトな配置構成が実現されている。
また、ホログラムレンズの偏心量も低減されており、偏心収差の発生が少なく、良好な表示画像を得る事ができる。
また、ホログラムは、基本的にそのホログラムを作成した光束と同じ波長及び角度を持つ光束を与えたときの波面再現性が最も良く、回折効率が最も高くなるので、表示器13からの光束Lは、ホログラム面r3上に形成されたホログラムレンズの回折効率がピークとなる波長に強度のピークを持つ光束とする事が望ましい。
医用デジタルカメラとして、このようなピーク波長としては、黄色〜赤色の色相にあることが多く患部との見分けやすさの観点から、570nm以下、特に550nm以下が好ましく、また、目の刺激感度の観点から、430nm以上、特に470nm以上が好ましい。例えば、530nm付近に回折効率のピークを持つホログラムを用い、表示器13には液晶等の非自発光型の素子を用いた場合、これを照明する光源としては、530nm付近に発光強度のピークを持つ緑色のLED等が適している。LEDは、半値巾20〜40nmの発光波長巾を持つので、これを表示画像光の光源とした場合、エネルギー効率の良い構成とする事ができる。
図8に、医用デジタルカメラ1の表示部7と撮影者の瞳Eとホログラム素子15の位置関係を示す。マイクロカメラユニット6の撮影方向が、撮影者の瞳Eの視軸方向と平行に近くなるように調整されていることが好ましい。そして、このマイクロカメラユニット6の撮影方向と水平な平面と眼鏡表面との交線に沿って、ホログラム素子面を設ける。
また、図4及び図8に示すホログラム素子15とプリズム11の上端とがほぼ平行であることが好ましい。これにより、プリズム11の上端からホログラム素子15までの距離が略一定となるため、製造がしやすい。
図9は撮影者の眼から見た、ホログラム素子15の表示領域を示すものである。ホログラム素子15の表示領域の幅、即ち、表示部7の幅は、マイクロカメラユニット6のレンズ直径より大きいことが、広角撮影まで撮影範囲情報を表示することができ、また、レンズ直径が大きすぎてレンズ鏡筒部によるケラレが抑えられ好ましい。図4及び図9を用いて表示機能の説明をする。
制御部17は、マイクロカメラユニット6のカメラ制御部622から受信した撮影準備情報と、合焦信号と、合焦距離、焦点距離及び撮影開始情報などの情報に応じて、以下に説明するように、表示部7を制御して、表示部7が撮影準備情報、撮影範囲情報、合焦位置と、合焦情報及び撮影開始情報などの撮影関連情報を表示する。
制御部17は、撮影準備情報と、合焦距離及び焦点距離に応じた撮影範囲情報と、合焦距離及び焦点距離に対応した位置に合焦位置表示Fと、合焦信号に応じて合焦表示Fと撮影開始情報などの撮影関連情報を、表示部7の表示器13に表示させる。撮影者は合焦距離に応じた撮影範囲情報と合焦位置表示F及び合焦表示Fなどの撮影関連情報の虚像を、光学系を介し、外界の像に重ねてホログラム素子15面上で観察することができる。ここで、合焦位置表示Fと合焦表示Fは兼ねて円形で表示され、円内に表示される部位が合焦位置であることを示す。また、非合焦時には円内に×印を表示させておき、合焦時に×印を消去することで撮影者に合焦を知覚させる。
ここで合焦位置表示Fを円形としたが、撮影者が知覚できる方法であれば形状、表示色、方法等は問わない、また合焦情報Fを合焦位置表示Fと兼用としたが、これに限定はされない。さらに、合焦時、非合焦時の表示を×印の生滅で表したが、撮影者が知覚できる方法であれば形状、表示色、方法等はどのようなものであってもよい。
さらに、制御部17は、マイクロカメラユニット6が撮像する範囲を示すフレーム表示WL、WRを、表示部7の表示器13に表示させる。撮影者はフレーム表示WL、WRの虚像を、光学系を介し、外界の像に重ねてホログラム素子15面上で観察することができる。
なお、被写体との合焦距離が小さくなるほど、撮影者の瞳Eとマイクロカメラユニット6との視差(パララックス)が大きくなるため、制御部17は、表示器13により表示されるフレーム表示WL、WRが、視差の影響を補正した撮影範囲を示すように制御する。
また、マイクロカメラユニット6のテレ(望遠)方向及びワイド(広角)方向への撮影領域の変移に伴い、医用デジタルカメラ1に設けられた制御部17により焦点距離の変更に対応したフレーム表示WL、WRが表示部7の表示器13に表示される。焦点距離を小さくした場合(即ち、ズームをワイド方向に行った場合)、撮像範囲は広くなり、一方、焦点距離を大きくした場合(ズームをテレ方向に行った場合)、撮像範囲は狭くなるため、それに対応して、焦点距離を小さくした場合にフレーム表示WL、WRの間隔を拡大し、焦点距離を大きくした場合にフレーム表示WL、WRの間隔を狭めるように、制御部17は、表示器13により表示されるフレーム表示WL、WRを、焦点距離の変更の影響を補正した撮影範囲を示すように制御する。
このようにして、実際の撮影範囲に近いフレーム表示WL,WRがされるようにする。
なお、ここでフレーム表示WL、WRの表示は本実施形態で説明した形態に限定されず、例えば、視野枠全体を表示する方法や、視野枠の4隅を表示する方法など、撮影者が撮影範囲を知覚できる方法であれば形状、表示色、方法等はどのようなものであってもよい。
さらに医用デジタルカメラ1の撮影動作時には撮影が行われた旨を示す撮影完了情報が、医用デジタルカメラ1に設けられた制御部17により、表示部7の表示器13に表示される。撮影者は撮影完了情報の虚像を、光学系を介し、外界の像に重ねてホログラム素子15面上で観察することができる。本実施例では撮影動作時に合焦位置表示兼合焦表示Fを点滅させることで撮影者に知覚させる。撮影完了情報は上記表示方法に限定されるものでなく、撮影者が知覚できる表現であれば方法等は問わないものとする。
また、本実施形態では撮影者左眼に情報画像を提供するようにしているが、右目又は両目に提供するものとしてもよい。
以上、本実施形態の表示部7について説明したが、本発明の医用デジタルカメラの表示部としては、これに限らず、例えば、特開2001−305475号公報に記載の表示部や、特開平11−64781号公報に記載の表示部や、特開平11−64782号に記載の表示部を用いても良い。
次に図10、図11を参照して、医用デジタルカメラ1の構成を説明する。
制御部17は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等を有する。制御部17は、マイクロカメラユニット6を制御して、自動焦点機能やズーム機能や撮影動作などをさせる。また、制御部17は、表示部7を制御して、撮影画像、合焦表示F、合焦位置表示F、フレーム表示WL、WR、撮影完了情報を表示部7に表示させる。また、制御部17は、その内部にある通信部18を制御して、端末装置20、20aとの通信制御等をさせる。
通信部18は、端末装置20と通信するための装置である。そして、通信部18と端末装置20は、ケーブル19で接続されている。ケーブル19としては電源供給可能な通信線であることが好ましい。また、通信部18とケーブル19は、シリアル接続のインターフェース規格に準拠するものであることが好ましい。このような通信規格の例としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394等が挙げられる。そして、端末装置20から通信部18へ電力が供給され、端末装置20と通信部18との間で制御情報を送受信し、通信部18から端末装置20へ撮影画像データが送信される。
端末装置20はパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、情報を表示する表示部23と、操作者の操作により入力する操作部24と、医用デジタルカメラ1や院内ネットワークNと通信する通信部21と、これらからの情報に基づき演算し、これらを制御する制御部22とを有する。表示部23は、制御部22の制御により、画像や情報を表示する装置である。この表示部は、例えば、LCDやCRT等であっても良い。また、通信部21は、フットスイッチ41、マイクロフォン42が接続されている。操作部24は、情報を入力したり、操作を入力したりするための数字キー、文字キー、各種機能キー等を含むキーボードまたは表示部23と一体的に構成されるタッチパネルにより構成され、操作されたキーに対応する操作信号を制御部22に出力する。なお、操作部24は、マウスなどの他の入力手段を含んでいても良い。通信部21は、医用デジタルカメラ1で撮影された撮影画像データをケーブル9を介して受信する。制御部22は、受信した撮影画像データに基づき、表示部23に撮影画像を表示させる。また、制御部22は通信部21を制御して、院内ネットワークNを介して、医師Dが診察を行う患者Pの電子カルテに関する情報を呼び出し、表示部23を制御して、表示部23に電子カルテを表示させる。これに対し、医師Dは所見、診断結果等を操作部24から入力することができる。ここで端末装置20aは端末装置20と同様の構成とする。
フットスイッチ41はズーム操作部41aと撮影操作部41bからなり、医師Dは片足又は両足で操作を行う。ズーム操作部41aは、医用デジタルカメラ1の焦点距離を調整するための操作部である。この操作部の形態と操作の方法は多様な形態・方法が挙げられるが、そのいずれであってもよい。また、撮影操作部41bは、医用デジタルカメラ1の撮影動作を操作するための操作部である。この操作部の形態と操作の方法は多様な形態・
方法が挙げられるが、そのいずれであってもよい。これらにより、医師Dの両手はフリーとなるため撮影により診察が中断することなく、効率的な作業を行うことができる。
マイクロフォン42は診療室内の音を端末装置20に入力するための装置である。端末装置20の音声入力機能において、予め音と所定の動作とを対応付けておき、マイクロフォン42により集音された音を、端末装置20に備えられる音入力機能と協働し、医用デジタルカメラ1の操作を行う。例えば、端末装置20の音声入力機能において、医師Dの会話であまり発音しない発音(例えば、日本人医師には、日本語に無いv音やf音やθ音など)等とマイクロカメラユニット6の所定の動作と対応付けておくことで、マイクロフォン42への音声入力に対しマイクロカメラユニット6の操作を行うことが可能となる。これにより、上記同様、医師Dの両手を煩わすことはないため、医師Dは患者Pの診察に専念することができる。
また、撮影操作装置として、フットスイッチ41を用いた例やマイクロフォン42を用いた例を説明したが、これらの代わりに、下記に示すペンライト型の撮影操作装置400を用いても良い。
以下、ペンライト型の撮影操作装置400の断面概略図を図12に、上面概略図を図13に示す。
図12は図13のA−A’断面の概略図である。ペンライト型の撮影操作装置400は、筐体401端部の投光部402から照明するものであり、その円筒状の筐体401内に、電池407で駆動する回路部406とこの回路部406の制御により閃光発光するフラッシュ撮影用光源411と視診用照明をするために実質的に一定光量で発光する照明光源412とを内蔵する。フラッシュ撮影用光源411及び照明光源412の発光は、筐体401端部の投光部402から投光される。
筐体401の表面には、操作者による操作のための操作部403、404、405が設けられており、操作部403、404、405への操作は回路部406に伝達される。また、回路部406と端末装置20との間の通信のために通信線441が回路部406に接続されており、各種の情報が回路部406から端末装置20へ通信線441を介して送信され、また、端末装置20から回路部406へ受信される。
そして、フラッシュ撮影用光源411や照明光源412からの光は、その後方の曲面鏡413により前方の投光部402側に反射され、スリガラスなどの光を散乱させ光量分布を均一化する調光部414を経て、集光レンズ415を介して、投光部402から前方に投光される。なお、フラッシュ撮影用光源411と照明光源412が別体である例を説明したが、1つの光源がフラッシュ撮影用光源と視診用照明光源とを兼ねても良い。また、フラッシュ照明手段と視診用照明手段は、本実施形態では共通の光学系であるが、全くの別体であってもよい。
操作部403、404、405は筐体401の長軸方向にスライドさせて操作するスライド部材である。なお、操作部403、404、405は、押しボタンやタッチボタンなど他の形態の操作部であってもよい。
操作部403は、人差し指で操作するための部材で、焦点距離を長くすることや短くすることを指示入力する操作部である。操作部404は、中指又は薬指で操作するための部材で、フラッシュ撮影か否かの選択を指示入力する操作部である。操作部405は、親指で操作するための部材で、撮影準備動作及び撮影開始動作を指示入力する操作部である。なお、操作部403、404,405の配置や操作する指はこれに限らないものとする。
操作部405は、撮影準備動作を指示入力した後に、撮影開始動作を指示入力できる。回路部406は、操作部403への操作に応じて、焦点距離を長くしたり短くしたりするよう指示する焦点距離指示情報を端末装置20へ送信する。
また、回路部406は、操作部404への操作に応じて選択されたフラッシュ撮影か否かを示すフラッシュ撮影選択情報を端末装置20へ送信する。また、回路部406は、操作部405への撮影準備動作の指示入力に応じて、撮影準備指示情報を端末装置20へ送信し、その後の操作部405への撮影開始動作の指示入力に応じて、撮影開始指示情報を送信する。そして、回路部406は、撮影開始指示情報の送信後、所定時間(1m秒以上1秒以下が好ましい)経過後にフラッシュ撮影用光源411が閃光するように制御する。
また、回路部406には位置検出部408が接続されており、撮影操作装置400の空間位置(3次元空間中の位置)と姿勢を検出する。位置検出部408による空間位置や姿勢の検出は、慣性センサーによる3軸方向の加速度と回転方向の角加速度を検出して積分して算出する方法や、診療室内の複数箇所(4箇所以上が好ましい)に設置された超音波発信器から受信した超音波のタイミングのずれから位置や姿勢を検出する方法などが挙げられるがこれに限らないものとする。
そして、回路部406は位置検出部408が検出した空間位置と姿勢に関する情報を含む特定位置情報を端末装置20に送信する。なお、本例では回路部406が撮影操作装置の制御手段と送信手段を兼ねているが、制御回路と通信回路に分けるなど別々の構成にしてもよい。
端末装置20は、撮影操作装置400から送信される情報を受信すると、この情報を、ケーブル19を介して医用デジタルカメラ1の制御部17の通信部18に送信する。通信部18は、受信した情報を制御部17に伝達し、制御部17は、伝達された情報に応じてマイクロカメラユニット6を制御し、また、表示部7を制御する。
図14にペンライト型の撮影操作装置400を用いた場合の表示部7に表示される表示の一例を示す。また、図15に、撮影者から見える見え方の一例を示す。
通信部18は、撮影操作装置400からの撮影開始指示情報を受信すると、制御部17に伝達し、制御部17が、受信した撮影開始指示情報に基づきマイクロカメラユニット6のカメラ制御部622に撮影動作命令を出して、マイクロカメラユニット6が撮像するように制御する。また、制御部17は、表示部7に、撮影開始指示情報を受信したことに対応する撮影開始情報を前述のように表示するように制御する。
また、通信部18は、撮影操作装置400からの撮影準備指示情報を受信すると、制御部17に伝達し、制御部17が、受信した撮影準備指示情報に基づきマイクロカメラユニット6のカメラ制御部622に撮影準備命令を出して、マイクロカメラユニット6が合焦動作と自動露出測定動作をするように制御する。また、制御部17は、表示部7に、撮影準備指示情報を受信したことに対応して、フレーム表示WL,WRを点滅させる等の撮影準備指示情報を表示するように制御する。
また、通信部18は、撮影操作装置400からのフラッシュ選択情報を受信すると、制御部17に伝達し、制御部17が、受信したフラッシュ撮影情報に基づきマイクロカメラユニット6のカメラ制御部622に自動露出制御の露出モードを最適なものに選択させる。また、制御部17は、フラッシュ撮影情報に応じてフラッシュ撮影が選択された場合、表示部7に、フラッシュ撮影マークFPを表示させる。
また、通信部18は、撮影操作装置400からの特定位置情報を受信すると、制御部17に伝達し、制御部17が、受信した特定位置情報に基づき撮影操作装置400の位置と姿勢に関して表示目的に分析し、表示部7に、受信した特定位置情報に対応した撮影操作装置400の位置情報とフラッシュ照明方向を示す矢印LDを表示するように制御する。
上記制御により、表示部7に表示した前記撮影関連情報の光を、外界からの光と共に瞳に導いて、該撮影関連情報の虚像を外界の像に重ねて提供することで、撮影者には図15に示すように見えることになる。本実施形態では、視診用照明の照明範囲がフラッシュ照明の照明範囲と実質的に等しいので、撮影者が、視認用照明による照明を直接確認することで、フラッシュ撮影時のケラレ範囲を推測でき、撮影操作装置400、即ち、照明手段をフラッシュ撮影に適切な位置と方向にすることができる。また、この例では、患者Pの背面右上部に拡がる皮膚病変部AAを診察記録している例であるが、皮膚病変部等の場合、治療効果の有無・予後の経過等の確認に、過去画像との比較は有用である。
なお、上述の説明では、撮影操作装置400側に位置と姿勢を検出する位置検出部408を設けているが、その代わりに、医用デジタルカメラ側に撮影操作装置400の位置とフラッシュ照明方向を検出する手段を設けても良い。これを実現する方法としては、例えば、撮像画像からの画像認識で認識されやすい位置標識を撮影操作装置400に設け、医用デジタルカメラ側で定期的に撮影して画像認識により認識した位置標識の位置に基づいて撮影操作装置400の標識位置情報とフラッシュ照明方向を示す矢印LDを表示するように制御する方法などが挙げられるがこれに限られない。
また、位置情報とフラッシュ照明方向を矢印LDで示したが、このような形態に限らず、例えば、位置情報を丸印、フラッシュ方向を三角印で示すなど別の形態であってもよい。また、位置情報とフラッシュ照明方向を示すことが好ましいが、位置情報だけを示すようにしても、また、フラッシュ照明方向だけを示すようにしてもよい。
撮影操作装置400は、ペンライト型であるが、これにより片手で保持し操作でき、また、口腔を視診および撮影することが容易にでき、また、皮膚を複数方向から照明して撮影することが容易にでき、皮膚が半透明であることに由来する記録された画像だけからの診断の困難さを解消できる。
次に、電子聴診器72を用いた例について図16を参照して説明する。
図16は、電子聴診器72(電子聴診器は、この図16に示すマイク部だけでなく、マイク部で集音した聴診音を再生する再生部(スピーカ、イヤホン等)と、このマイク部で集音した聴診音の音信号又は音データをこの再生部に送信する通信部と、これらを制御する制御部を有する。)を示す図であり、図16(a)は、その上面図、図16(b)は正面図、図16(c)は使用状態を示す斜視図である。
電子聴診器72は、接触した人体等の体表面から可聴音を採取し得られた電気信号から聴診音データを出力するものである。電子聴診器72の採取マイクとしては、種々のものを用いることができるが、例えば、エレクトリックコンデンサーマイクやピエゾ素子等が用いられる。例えば、電子聴診器72は、図16(a)に示すようにコンデンサーマイク72a、ダイアフラム72bを備え、無線送信部714、処理動作指示信号を発生するスイッチ715,716が設けられている。そして、図16(c)に示すように、スイッチ715に人差し指を当て、スイッチ716に中指を当てることにより、電子聴診器(マイク部)72を片手で操作しながらスイッチ715,716を押下することが可能である。
電子聴診器72によって採取された聴診音データ及びスイッチ715,716からの指示信号が無線送信部714により端末装置20に電波送信される。なお、スイッチ715,716の押し方や押す回数等のパターンにより、聴診音の採取の開始若しくは終了の指示、採取位置の変更指示又は採取済みデータの廃棄指示を送信する。例えば、スイッチ715を1回押下することにより聴診音の採取開始の指示、スイッチ715を短時間に2回押下することにより聴診音の再採取及び採取済みデータの廃棄指示、スイッチ716を1回押下することにより採取位置の変更指示を送信する。
端末装置20は、聴診音信号処理システムの各種プログラムやデータ等を記憶しており、また、電子聴診器72により採取された聴診音データや聴診音データからデータ処理されたデータ等を一時記憶している。そして、電子聴診器72から送信された聴診音データを記憶するだけでなく、採取開始の指示信号を受信すると、それを医用デジタルカメラ1の制御部17に送信する。
また、図示しないスピーカ、汎用ヘッドフォン又は聴診器型ヘッドフォンにより、聴診音データや、聴診音データからデータ処理された音響データを音響再生する。この場合、特に、汎用ヘッドフォン又は聴診器型ヘッドフォンなどのヘッドフォンが、テンプル5R、5Lに接続されており、制御部17とケーブルで接続され、端末装置20からの音響データを、制御部17を介して音響再生することが好ましい。
また、端末装置20の表示部23は、可視化処理された聴診音データやデータ処理により得られた聴診音の特徴、疾病候補の種類又は疾病候補に該当する確率などを表示する。
図17に電子聴診器72を用いた場合の表示部7に表示される表示の一例を示す。また、図18に、撮影者から見える見え方の一例を示す。
電子聴診器72には、撮像画像からの画像認識で認識されやすい位置標識73が設けられており、制御部17は、医用デジタルカメラ側で定期的に撮影して得られた画像からこの位置標識73の位置を画像認識により認識する。そして、画像認識により認識した位置標識の位置に基づいて電子聴診器72の標識位置情報を示す表示MPを表示部7が表示するように制御する。
そして、医用デジタルカメラ1の制御部17は採取開始の指示信号を端末装置20から受信すると、そのときの電子聴診器72の認識した位置を含む領域の画像を撮影し、電子聴診器72の認識した位置の情報と、撮影した画像の画像データを端末装置20に送信する。
そして、表示部7に表示した前記撮影関連情報の光を、外界からの光と共に瞳に導いて、該撮影関連情報の虚像を外界の像に重ねて提供することで、撮影者には、図18に示すように見えるので、これにより画像認識により認識された電子聴診器72の位置が正しいか否か撮影者が判断することができる。そして、正しい位置に認識されている時に、聴診音を採取することにより、電子聴診器72の採取位置の情報を自動的に取得することができる。
図19は、医用デジタルカメラを用いた医用撮影画像診察システムの概略構成図である。なお、本実施形態では、医用デジタルカメラ1と端末装置20は先に説明したものを用いる。しかしながら、本発明の医用画像診察システムにおける医用デジタルカメラは、先に説明した医用デジタルカメラに限らない。本発明の医用画像診察システムにおける医用デジタルカメラとしては、例えば、市販のコンシューマ用デジタルカメラであっても、監
視用又は工業用のデジタルカメラであっても、また、特開平11−341399号に記載のデジタルカメラであっても、また、特開平11−252419に記載のビデオカメラをスチル撮影可能に設計を変更したものであっても良い。また、本発明の端末装置も先に説明した端末装置に限らない。
次にデータベースサーバ30の機能的構成を説明する。
データベースサーバ30は、通信部311、制御部312、記憶部313を備える電子カルテデータベース部310と、通信部321、制御部322、記憶部323を備える撮影画像データベース部320とを含む。
通信部311は、院内ネットワークNに接続されるネットワークインターフェース、モデム等により構成され、院内ネットワークN上の端末装置20、20aと情報の送受信を行う。
制御部312は、CPU等により構成され、記憶部313にある電子カルテデータベースをデータ変更する処理と検索する処理、端末装置20、20aとデータを送受する処理等を、そのメモリに格納された各種プログラムとの協働により統括的に制御する。
記憶部313は、磁気記憶媒体若しくは半導体メモリで構成され、電子カルテデータベースを有しており、制御部312により電子カルテに関するデータ等の更新・削除・追加などのデータ変更処理とデータを検索する処理が行われる。
電子カルテデータベースには少なくとも以下の5つのテーブルが登録される。
図20にこの五つのテーブルのリレーション図を示す。
第1のテーブルは、患者IDコード毎に患者に関する情報を示すテーブルである。患者IDコードは、患者1人1人に固有のコードで、患者を識別するための患者識別情報である。患者に関する情報としては、例えば、患者の氏名、かな氏名、性別、生年月日、住所等の患者の属性に関する患者情報と、診察に関連する患者のプロフィールに関する患者プロフィール情報が挙げられる。例えば、本実施形態では、患者情報としては、患者の氏名、かな氏名、性別、生年月日、住所を登録している。また、患者プロフィール情報としては、アレルギー、感染症、既往歴、生活習慣、家族歴などが挙げられる。しかし、患者に関する情報としては、本実施形態の例に限られない。
第2のテーブルは、カルテIDコード毎にカルテの基本情報を示すカルテテーブル52である。カルテIDコードは、カルテ(診療記録)1つ1つを識別するカルテ識別情報である。カルテテーブルには、カルテIDコードの他、患者IDコードと、例えば、診療科IDコード、初診日などのカルテ基本情報が記録される。カルテIDコードはカルテ1つ1つに固有のコードで、カルテを識別するためのカルテ識別情報である。
カルテテーブル52は、患者IDコードによって患者情報テーブル51とのリレーションが設けられている。そして、患者情報テーブル51の1つのレコードに関係するカルテテーブル52のレコードは、0,1又は複数存在することになる。
第3のテーブルとして、診察オーダIDコード毎に診察オーダに関する情報を示す診察オーダテーブル53がある。診察オーダIDコードは、診察オーダ1つ1つを識別する診察オーダ識別情報である。診察オーダテーブル53には、診察オーダIDコードの他、カルテIDコードと、例えば、受付日時、診察済か否かを示す情報(以下、診察済情報と呼ぶ)等の診察オーダ情報が登録される。
診察オーダテーブル53は、カルテIDコードによってカルテテーブル52とのリレーションが設けられている。そして、カルテテーブル52の1つのレコードに関係する診察オーダテーブル53のレコードは0,1又は複数が存在することになる。
第4のテーブルとして、診療記録情報IDコード毎にカルテの診療記録情報を示す診療記録情報テーブルである。診療記録情報IDコードは、1回の診察で問題毎に作成される診療記録情報1つ1つを識別する診療記録情報識別情報である。この診療記録情報テーブルには、対応するカルテを識別するためのカルテIDコードが記録される。この診療記録情報テーブルに記録される診療記録情報としては、診察日時、担当医IDコード、主訴、
評価対象、評価、診断、所見等の情報が記録される。
診療記録情報テーブル54は、カルテIDコードによってカルテテーブル52とのリレーションが設けられている。そして、カルテテーブル52の1つのレコードに関係する診診察テーブル53のレコードは0,1又は複数が存在することになる。
また、この変形例として、1つの診療記録情報に対し、1〜複数の評価情報を記録できるようにしてもよい。この場合、診療記録情報テーブルとは別に、評価情報IDコード毎に評価情報を示す評価情報テーブルを設ける。評価情報IDコードは、評価情報1つ1つを識別する評価情報識別情報である。そして、評価情報としては、評価対象、評価、診断、所見等の情報が記録される。そして、この場合、診療記録情報としては、診察日時、担
当医IDコード、主訴等が記録される。
この場合、評価情報のテーブルは、診療記録情報IDコードによって診療記録情報テーブルとのリレーションが設けられる。そして、診療記録情報テーブルの1つのレコードに関係する評価情報テーブルのレコードは0,1又は複数が存在することになる。
第5のテーブルとして、診療記録情報IDコードと撮影画像IDコードとの関係を示す撮影画像情報テーブル55がある。これは患者の診療記録情報とこの診察の際に撮影された画像データを対応付けるテーブルである。撮影画像IDコードは撮影画像データ1つ1つを識別する撮影画像識別情報であり、医用デジタルカメラ1から端末装置20が撮影画像データを受信した際に、受信した撮影画像データのヘッダ部又はファイル名として付加
されるものである。この対応付けにより、電子カルテの診療記録情報が読み込まれた際には患者の診療記録情報と共に診察の際に撮影された画像が表示される。そのため、医師は過去と現在の患部、病状を比較して病気の進行・回復状況の判断し適切な診断が可能となる。
撮影画像情報テーブル55は、診療記録情報IDコードによって診療記録情報テーブル54とのリレーションが設けられている。そして、診療記録情報テーブル54の1つのレコードに関係する撮影画像情報テーブル55のレコードは0,1又は複数が存在することになる。
また、撮影画像情報テーブル55に、個々の撮影画像毎の情報を記録するようにしてもよい。例えば、撮影に用いた医用デジタルカメラ1を特定するカメラIDコードや、医用デジタルカメラ1から送信された合焦距離の情報、露出情報、焦点距離の情報、フラッシュ撮影情報、フラッシュ照明方向やフラッシュ位置情報、マーカ位置情報などを記録するようにしてもよい。
カメラIDコードは個々のカメラを識別するための情報で、これにより、記録された画像が院内で使用されるどのカメラで撮影したのか特定できる。そして、この場合、図示しないがカメラIDコードと当該カメラに関する情報を対応付けるカメラ情報テーブルを記録するとよい。このカメラ情報テーブルには、カメラIDコードの他に、例えば、メーカ名、機種名、号機、管理者、購入日、検査日などを記録するようにしてもよい。
また、患者から可聴音を集音し、聴診音データを出力する電子聴診器72を用い、電子カルテに保存する場合、図示しないが、第六のテーブルとして、診療記録情報IDコードと聴診音IDコードとの関係を示す聴診音情報テーブルを記録する。これは、患者の診療記録情報とこの診療記録の診察の際に採取された聴診音データを対応付けるテーブルである。聴診音IDコードは聴診音データ1つ1つを識別する聴診音識別情報であり、電子聴診器721から端末装置20が聴診音データを受信した際に、受信した聴診音データのヘッダ部又はファイル名として付加されるものである。この対応付けにより、電子カルテの診療記録情報が読み込まれた際には患者の診療記録情報と共に診察の際に採取された聴診音が画像表示又は再生される。そのため、医師は過去と現在の患部、病状を比較して病気の進行・回復状況の判断し適切な診断が可能となる。
聴診音情報テーブルは、診療記録情報IDコードによって診療記録情報テーブル54とのリレーションが設けられている。そして、診療記録情報テーブル54の1つのレコードに関係する聴診音情報テーブルのレコードは0,1又は複数が存在することになる。
また、聴診音情報テーブルに、個々の聴診音毎の情報を記録するようにしてもよい。例えば、採取に用いた電子聴診器72を特定する聴診器IDコードや、その際に用いられた医用デジタルカメラ1から送信された聴診器位置情報やこの聴診器を撮影した画像データの撮影画像IDコードなどを記録するようにしてもよい。
聴診器IDコードは個々の聴診器を識別するための情報で、これにより、記録された聴診音が院内で使用されるどの聴診器で採取されたのか特定できる。そして、この場合、図示しないが聴診器IDコードと当該聴診器に関する情報を対応付ける聴診器情報テーブルを記録するとよい。この聴診器情報テーブルには、聴診器IDコードの他に、例えば、メーカ名、機種名、号機、管理者、購入日、検査日などを記録するようにしてもよい。
次に、撮影画像データベース部320について説明する。
通信部321は、院内ネットワークNに接続されるネットワークインターフェース、モデム等により構成され、院内ネットワークN上の端末装置20、20aと情報の送受信を行う。
制御部322は、CPU等により構成され、記憶部323にある撮影画像データベースをデータ変更する処理とデータを検索する処理と、端末装置20、20aとデータを送受する処理等を、そのメモリに格納された各種プログラムとの協働により制御する。
記憶部323は、磁気記憶媒体または半導体メモリで構成され、撮影画像データベースを有しており、撮影画像データベースには、ヘッダ情報またはファイル名などの付加情報に、撮影画像IDコードが付された撮影画像データが収録されている。そして、制御部322により撮影画像に関するデータ等の削除・追加のデータ変更処理とデータ検索処理が行われる。
また、患者から可聴音を集音し、聴診音データを出力する電子聴診器72を用い、電子カルテに保存する場合、撮影画像データベースに、ヘッダ情報またはファイル名などの付加情報に、聴診音IDコードが付された聴診音データが収録される。この場合、撮影画像データベースと呼ぶよりも音響画像データベースと呼ぶべきかもしれないが、説明の簡素化のために撮影画像データベースと呼ぶ。そして、制御部322により聴診音に関するデータ等の削除・追加のデータ変更処理とデータ検索処理が行われる。
次に、図21のフローチャート及び図19、図22を参照して、診察時の医用撮影画像診察システムの処理内容を説明する。
医師は患者の診察を行う際、端末装置20の操作部24を操作する。操作部24への操作入力に応じて制御部22は、診察済情報が未診察の診察オーダ情報を電子カルテデータベースから検索するように、端末装置20の通信部21と電子カルテデータベース部310の通信部311を介して、制御部312に要求する。制御部312は、要求に応じて、記憶部313の電子カルテデータベースの診察オーダテーブル53から診察済情報が未診
察のレコードを検索し抽出する。そして、診察オーダテーブル53の抽出されたレコードに対応するカルテテーブル52のレコードと、カルテテーブル52の抽出されたレコードに対応する患者情報テーブルのレコードを端末装置20に送信する。端末装置20の制御部は受信したこれらのレコードの情報に基づき、診察済情報が未処理の診察オーダ情報とそれに関するカルテ情報と患者情報を表示部23に表示する(ステップS1)。
医師は端末装置20により表示部23に表示された診察オーダ情報から、1つを選択するように操作部24を操作する(ステップS2)。
制御部22は、操作部24への操作入力に応じて選択された診察オーダ情報の診察オーダIDコードを送信し、医師が選択した診察オーダ情報に対応する(送信された診察オーダIDコードの)カルテ基本情報と診療記録情報と撮影画像IDコードの読み出しを電子カルテデータベースから検索するように、端末装置20の通信部21と電子カルテデータベース部310の通信部311を介して、制御部312に要求する。制御部312は、要求に応じて、記憶部313の電子カルテデータベースから、送信された診察オーダIDコードに基づいて、診察オーダテーブル53から該当するレコードを抽出し、診察オーダテーブル53の抽出されたレコードに対応するカルテテーブル52のレコードを抽出し(例えば、診察オーダテーブル53の抽出されたレコードのカルテIDコードを用いて)、カルテテーブル52の抽出されたレコードに対応する診療記録情報テーブル54のレコードを抽出し(例えば、診察オーダテーブル53の抽出されたレコードのカルテIDコードを用いて)、抽出された診療記録情報テーブル54のレコードに対応する撮影画像情報テーブルのレコードの撮影画像IDコードを抽出する(例えば、診療記録情報テーブル54の抽出されたレコードの診療記録情報IDコードを用いて)。そして、制御部32は、電子カルテデータベース部310の通信部311と端末装置20の通信部21を介して、抽出されたこれらのレコードを端末装置20の制御部22に送信する。
また、聴診音データを電子カルテに保存した場合、更に、抽出された診療記録情報テーブル54のレコードに対応する聴診音情報テーブルのレコードの聴診音IDコードも抽出する。
そして、制御部22は、抽出された撮影画像IDコードに対応する撮影画像情報が撮影画像データベースから読み出されるように、端末装置20の通信部21と撮影画像データベース部320の通信部321を介して、制御部322に要求する。制御部322は、要求に応じて記憶部323の撮影画像データベースから該当する撮影画像データを読み出し、撮影画像データベース部320の通信部321と端末装置20の通信部21を介して、抽出されたこれら撮影画像データを端末装置20の制御部22に送信する。
また、聴診音データを電子カルテに保存した場合、更に、抽出された聴診音IDコードに対応する聴診音情報が撮影画像データベースから読み出されるように、記憶部323の撮影画像データベースから該当する聴診音データも読み出す。
そして、制御部22は、受信したこれらのレコードと撮影画像データとを用いて、表示部23に、カルテ基本情報、診療記録情報及び診療記録情報に対応した撮影画像が表示される(ステップS3)。
また、聴診音データを電子カルテに保存した場合、更に、表示部23に、聴診音一覧を表示する指示入力用のボタンが表示される。
図22は表示部23に表示されたカルテ基本情報及び診療記録情報、撮影画像の画面例である。カルテ基本情報61が画面上段に表示され、患者情報等が列記される。画面中段左部に診療記録情報62、診療記録情報62に対応した1又は複数の評価情報63が表示される。患者に対しこれまで行ってきた診察履歴と、今回の診察が一覧として表示される。そして、画面下段左部の上方向ボタン64a、下方向ボタン64bの操作により診療記録情報及び評価情報を上下方向にスクロールすることができる。上方向ボタン64a、下方向ボタン64b間の評価情報順番表示枠64cには表示されている評価情報のカルテ内の順番とカルテ内の全評価情報件数が表示される。
画面中段右部の撮影画像枠65には各診療記録情報の診察時に撮影された画像が表示される。画面下段右部の左方向ボタン66a、右方向ボタン66bの操作により、当該診療記録情報に関連づけられた撮影画像を順送りすることができる。左方向ボタン66a、右方向ボタン66b間の画像情報表示枠66cは当該診療記録情報に関連付けられた撮影画像の中での表示画像の順番、当該診療記録情報に関連付けられた撮影画像の全画像数が表示される。
このような表示を行うことにより、医師は過去に撮影された画像と現在の患部の状態を容易に比較でき、患者の病気の進行・回復の状況の判断を行うことができる。
また、聴診音データを電子カルテに保存されている診療記録情報欄に、聴診音一覧を表示する指示入力用のボタンが表示される。そして、このボタンがクリックされると当該診療記録に関連する聴診音データの一覧が表示され、特定の聴診音データ欄がクリックされると、その聴診音データの聴診音を再生し、分析データを表示する。
さらに、医師が患者患部を医用デジタルカメラ1で撮影を行うと、撮影画像データは端末装置20に送信される(ステップS4)。また、制御部22は、撮影画像データを受信すると、撮影画像データにシステム全体で唯一となる撮影画像IDコードを付す。これは、例えば、各端末装置毎に付されたIDコードに連番を付けることで達成できる。表示部23を制御して、作成中の診療記録情報・評価情報に表示を切り替え、撮影された撮影画像データを用いて、撮影画像を作成中の診療記録情報に対応させて表示部23に表示させる。
また、聴診音データを受信した場合も同様に、作成中の診療記録情報・評価情報に表示を切り替え、聴診音一覧を表示する指示入力用のボタンが表示される。そして、このボタンがクリックされると当該診療記録に関連する聴診音データの一覧が表示され、受信した聴診音データ欄がクリックされると、その聴診音データの聴診音を再生し、分析データを表示する。
医師は本診察の診察結果を操作部24に接続された図示しないキーボード等から、表示部23に表示されている診療記録欄と評価情報欄に入力する(ステップS5)。操作部24の操作入力により、制御部22は、診療記録欄と評価情報欄に入力された情報を表示するように表示部23を制御する。
ステップS5の作業後、図22の画面下段中央部のデータ入力ボタン67を押下することで、作成中の診療記録情報と評価情報と当該診療記録に対応付けられた撮影画像の登録処理が行われる。データ入力ボタン67押下の信号を制御部22が受け取ると、制御部22は、通信部21と電子カルテデータベース部310の通信部311を介して、カルテIDコードを送信して、制御部312に診療記録情報と評価情報と撮影画像情報のデータ追
加と診察オーダ情報のデータ更新を要求する。制御部312は、受信したカルテIDコードと診療記録情報と評価情報と撮影画像情報とから、診療記録テーブルに新しいレコードを追加し、追加された診療記録テーブルの診療記録IDコードを用いて評価情報テーブルに新しいレコードを追加し、また、診療記録IDコードを用いて撮影画像情報テーブルの新しいレコードを追加し、また、受信したカルテIDコードを用いて診察オーダ情報の診察済情報を診察済に更新する。
また、聴診音データを受信した場合更に、制御部22は制御部312に聴診音情報のデータ追加を要求する。制御部312は診療記録IDコードを用いて聴診音情報テーブルの新しいレコードを追加する。
また、端末装置20の制御部22は、通信部21と撮影画像データベース部320の通信部321を介して、撮影画像データを送信して、制御部322に撮影画像データのデータ追加を要求する。制御部322は要求に応じて、記憶部323の撮影画像データベースへ撮影画像データを追加登録する(ステップS6)。
また、聴診音データを受信した場合、制御部22は通信部21と撮影画像データベース部320の通信部321を介して、聴診音データを送信して、制御部322に聴診音データのデータ追加を要求する。制御部322は要求に応じて、記憶部323の撮影画像データベースへ聴診音データを追加登録する。
次に、制御部22は、表示部23を制御して、診察を終了するか否の判断を求める表示を行う。そして、医師は、診察を終了するか否かを操作部24を操作して入力する。制御部22は、操作部24への操作入力に応じて、診察を終了するか否かを判断する(ステップS7)。診察を終了しないと判断した場合、ステップS8に進み、新しい評価情報を追加して、ステップS3に再び戻る。診察を終了すると判断した場合、本処理は終了する。
なお、本実施形態では診察時の撮影画像を電子カルテの診療記録情報と対応付けて登録することとしたが、撮影された日時に関係なく、診察時に判断した撮影画像も診療記録情報と対応付けて登録するようにしてもよい。また、診察時に得られる他の情報、例えば、聴診器から得られる肺音等の聴診音や音声音などの生体音情報を上述のように診療記録情報と対応付けて登録するようにしてもよい。
〔変形例〕
尚、本発明の適用は、上述した例に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
以下、医用撮影画像診察システムの変形例を説明する。本変形例は、上述のシステムと比較して、図23に示すように、端末装置20内の記憶部25に電子カルテデータベースと撮影画像データベースを有する形態であって、院内ネットワークNが存在しないスタンドアローン型の医用撮影画像診察システムである点が相違する。
そのため前述のシステムと、制御部22と記憶部25とは、実施形態1のように通信部を介することなく、端末装置20内部のデータベースを更新・削除・追加・検索することが相違する。なお、それ以外は、上述のシステムと同じなので説明を省略する。
医用デジタルカメラ上面図。 医用デジタルカメラ正面図。 マイクロカメラユニット機能ブロック図 表示部断面図。 幾何学的な正反射とホログラムによる回折反射との比較説明図。 幾何学的な正反射とホログラムによる回折反射との比較説明図。 情報表示光学系の構成を模式的に示す縦断面図。 ホログラム素子とカメラ部の配置関係を示す図。 ホログラム素子の表示領域を示す図。 医用デジタルカメラ構成図。 診察状況を示す図。 ペンライト型撮影操作装置の断面概略図。 ペンライト型撮影操作装置の上面概略図。 ペンライト型撮影操作装置を用いた時の表示部に表示される表示の一例を示す図。 ペンライト型撮影操作装置を用いた時に撮影者から見える見え方の一例を示す図。 電子聴診器を示す図。 電子聴診器を用いた時に表示部に表示される表示の一例を示す図。 電子聴診器を用いた時に撮影者から見える見え方の一例を示す図。 医用撮影画像診察システム概略図。 テーブル相関図。 医用撮影画像診察システムの動作を示すフローチャート。 電子カルテ表示画面を示す図。 変形例における医用撮影画像診察システム概略図。
符号の説明
1 医用デジタルカメラ
2 フレーム
3R、3L プリズム
4 鼻当て部
5R、5L テンプル
6 マイクロカメラユニット
7 表示部
8 プリズム
9 ケーブル
10 筐体
11 プリズム
12 光源
13 表示器
14 レンズ
15 ホログラム素子
17 制御部
18 通信部
20 端末装置
23 表示部
30 データベースサーバ
41 フットペダル
42 マイクロフォン
401 ペンライト型撮影操作装置の筐体
402 ペンライト型撮影操作装置の投光部
403、404、405 ペンライト型撮影操作装置の操作ボタン
406 ペンライト型撮影操作装置の回路部
407 ペンライト型撮影操作装置の電池
411 ペンライト型撮影操作装置のフラッシュ撮影用光源
412 ペンライト型撮影操作装置の照明光源
414 ペンライト型撮影操作装置の調光部
441 ペンライト型撮影操作装置の通信線
610 カメラユニット
620 駆動部

Claims (53)

  1. 画像を撮像してデジタル画像を出力するカメラ部と、
    該カメラ部による撮像に関連する撮影関連情報の虚像を、光学系を介して撮影者が視認可能に形成する表示部と、
    該表示部が前記撮影関連情報の虚像を、光学系を介して撮影者が視認可能に形成するように、該カメラ部と該表示部とを該撮影者に装着するための装着手段と、を備え、
    前記表示部に表示した前記撮影関連情報の光を、外界からの光と共に瞳に導いて、該撮影関連情報の虚像を外界の像に重ねて提供するものであることを特徴とする医用デジタルカメラ。
  2. 前記撮影関連情報が、前記カメラ部が撮像する範囲を示す撮影範囲情報を含むものであることを特徴とする請求項1に記載の医用デジタルカメラ。
  3. 前記カメラ部が、焦点距離を変更できるものであり、
    前記撮影範囲情報が、撮影時の前記カメラ部の焦点距離による撮影範囲に対応したものであることを特徴とする請求項2に記載の医用デジタルカメラ。
  4. 前記カメラ部は自動焦点機能を有し、前記表示部と異なる位置に位置し、
    前記撮影範囲情報が、前記カメラ部の合焦距離に対応したものであることを特徴とする請求項2又は3に記載の医用デジタルカメラ。
  5. 前記カメラ部が自動焦点機能を有し、
    前記撮影関連情報が、前記カメラ部の合焦位置に対応した合焦位置情報を含むものであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  6. 前記カメラ部は前記表示部と異なる位置に位置し、
    前記合焦位置情報が、前記カメラ部の合焦距離に対応したものであることを特徴とする請求項5に記載の医用デジタルカメラ。
  7. 前記カメラ部が自動焦点機能を有し、
    前記撮影関連情報が、該カメラ部が合焦したことを示す合焦情報を含むものであることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  8. 前記撮影関連情報が、前記カメラ部の撮影動作に対応した撮影動作情報を含むものであることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  9. 撮影操作装置からの撮影開始指示情報を受信する撮影操作受信手段を有し、
    前記撮影操作受信手段が受信した撮影開始指示情報に基づいて前記カメラ部が撮像するものであり、
    前記撮影動作情報が、前記撮影開始指示情報を受信したことに対応する撮影開始情報を含むものであることを特徴とする請求項8に記載の医用デジタルカメラ。
  10. 前記撮影操作装置が撮影開始指示情報の送信前に、撮影準備指示情報を送信するものであり、
    前記撮影操作受信手段が、前記撮影操作装置から撮影準備指示情報を受信するものであり、
    前記撮影関連情報が、前記撮影準備指示情報を受信したことに対応する撮影準備情報を含むものであることを特徴とする請求項9に記載の医用デジタルカメラ。
  11. 前記撮影操作装置がフラッシュ撮影か否かを示すフラッシュ撮影選択情報を送信するものであり、
    前記撮影操作受信手段が、前記撮影操作装置からフラッシュ撮影選択情報を受信するものであり、
    前記撮影関連情報が、受信した前記フラッシュ撮影選択情報に対応するフラッシュ情報を含むものであることを特徴とする請求項9又は10に記載の医用デジタルカメラ。
  12. 前記カメラ部による撮像に関連する特定位置に関する情報を取得する特定位置情報取得手段を有し、
    前記撮影関連情報が、前記特定位置情報取得手段が取得した情報に基づく前記特定位置を示す特定位置情報を含むものであることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  13. 前記特定位置が、特定の標識の位置であり、
    前記特定の標識の位置に関する情報を検出する位置検出手段を有し、
    前記撮影関連情報が、前記位置検出手段が検出した標識の位置に関する情報を示す標識位置情報を含むものであることを特徴とする請求項12に記載の医用デジタルカメラ。
  14. 前記特定位置が、聴診器のマイク又はマイクに対応して設けられた前記標識の位置であることを特徴とする請求項12又は13に記載の医用デジタルカメラ。
  15. 前記特定位置が、当該医用デジタルカメラと別体のフラッシュ又は前記フラッシュに対応した前記標識の位置であることを特徴とする請求項12又は13に記載の医用デジタルカメラ。
  16. 前記フラッシュの照明方向を特定する情報を取得するフラッシュ照明方向情報取得手段を有し、
    前記撮影関連情報が、前記フラッシュ照明方向取得手段が取得した情報に基づく前記フラッシュ照明方向情報を含むものであることを特徴とする請求項15に記載の医用デジタルカメラ。
  17. 前記装着手段が、前記表示部を支持するフレームと、
    該フレームの左右方向の中央付近に取り付けられ、鼻に接する鼻当てと、
    前記フレームの左右方向の両端付近に取り付けられ、耳、側頭部または後頭部に接する1対のテンプルとを含む装着部を備える眼鏡型であることを特徴とする請求項1〜16の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  18. 前記カメラ部が、前記装着部の略中央に位置するように設けられていることを特徴とする請求項17に記載の医用デジタルカメラ。
  19. 前記カメラ部は、撮影者の瞳の高さとほぼ同じ高さの位置に設けられていること特徴とする請求項18に記載の医用デジタルカメラ。
  20. 前記鼻当て部は、上下方向に調整が可能であることを特徴とする請求項18又は19に記載の医用デジタルカメラ。
  21. 前記表示部は、
    情報を表示する表示器と、
    該表示器を保持する筐体と、
    前記表示器からの光を瞳に導いて画像の虚像を提供する光学系と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜20の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  22. 前記光学系は、互いに対向して配置された少なくとも二つの反射面と、反射型ホログラムから成るホログラム面とを有するプリズムを備え、
    前記二つの反射面の内、少なくとも一つは入射角度により透過、反射を選択的に行う光束選択面であり、
    前記プリズムに入射した前記表示器からの画像光は、前記反射面間で反射され、続いて前記ホログラム面で回折反射され、前記光束選択面を通過した後、撮影者の瞳に導かれることを特徴とする請求項21に記載の医用デジタルカメラ。
  23. 前記ホログラムは、体積型及び位相型である事を特徴とする請求項22に記載の医用デジタルカメラ。
  24. 前記ホログラムは、前記画像光を前記撮影者の瞳に拡大投影する光学的パワーを有する事を特徴とする請求項22又は23に記載の医用デジタルカメラ。
  25. 前記ホログラムは、前記ホログラム面での正反射角より大きい回折反射角を有する事を特徴とする請求項22〜24の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  26. 前記互いに対向して配置された反射面は、前記画像光の前記プリズムへの入射側に開いた角度を成す事を特徴とする請求項22〜25の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  27. 前記プリズムを透過する外界光の偏向を補正する偏向補正部材を備えた事を特徴とする請求項20〜26の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  28. 前記偏向補正部材は前記ホログラム面で前記プリズムに装着され、前記互いに対向して配置された反射面と同一平面上にそれぞれ面を持つ事を特徴とする請求項27に記載の医用デジタルカメラ。
  29. 前記互いに対向して配置された反射面は、互いに略並行を成す事を特徴とする請求項27又は28に記載の医用デジタルカメラ。
  30. 前記互いに対向して配置された反射面間の反射は全反射である事を特徴とする請求項27〜29の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  31. 前記ホログラム面は平面である事を特徴とする請求項22〜30の何れか一方に記載の医用デジタルカメラ。
  32. 前記互いに対向して配置された反射面の内、少なくとも1つは曲面である事を特徴とする請求項22〜31の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  33. 前記カメラ部の撮影レンズ直径が前記表示部の幅より小さいことを特徴とする請求項1〜32の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  34. 前記表示部は、前記撮影者の瞳網膜上に前記虚像を形成するものであることを特徴とする請求項1〜33の何れか一項に記載の医用デジタルカメラ。
  35. 操作部と、
    前記操作部の操作に応じて照明する照明手段と、
    デジタルカメラに情報を送信する送信手段と、
    前記操作部への操作に応じて前記送信手段が撮影開始指示情報を送信するように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする撮影操作装置。
  36. 前記制御手段が、前記操作部への操作に応じて、撮影開始指示情報の送信前に、撮影準備指示情報を送信するように前記送信手段を制御することを特徴とする請求項35に記載の撮影操作装置。
  37. 前記制御手段が、前記操作部への操作に応じて、前記デジタルカメラの焦点距離の指示情報を送信するように前記送信手段を制御することを特徴とする請求項36に記載の撮影操作装置。
  38. 前記照明手段が、制御手段の制御に応じてフラッシュ照明するフラッシュ照明手段を含み、
    前記制御手段は、前記操作部の操作に応じて、前記送信手段が撮影開始指示情報を送信する制御に対応して、フラッシュ照明手段を制御することを特徴とする請求項35〜37の何れか一項に記載の撮影操作装置。
  39. 前記照明手段が、視診用照明をする視診用照明手段を含み、
    前記フラッシュ照明手段の照明方向が前記視診用照明手段の照明方向と略同等であることを特徴とする請求項38に記載の撮影操作装置。
  40. ペンライト型であることを特徴とする請求項35〜39の何れか一項に記載の撮影操作装置。
  41. 患者の患部を撮影し、撮影画像データを出力するデジタルカメラと、
    該医用デジタルカメラと接続され、電子カルテを表示する端末装置と、
    該端末装置と接続されたデータベース記憶手段を有する医用撮影画像診察システムであって、
    前記データベース記憶手段には、個々の前記電子カルテ毎に該電子カルテを識別するカルテ識別情報が対応付けられて登録され、前記電子カルテには診療記録情報が含まれており、個々の該診療記録情報毎に該診療記録情報を識別する診療記録情報識別情報が対応付けられて登録されるものであり、
    前記端末装置は、操作入力により診察オーダ情報から特定の該診察オーダ情報を選択し、
    前記選択された該診察オーダ情報に対応する前記電子カルテを表示し、
    前記デジタルカメラが出力した前記撮影画像データと、該撮影画像データを識別する撮影画像識別情報とを対応付けて前記データベース記憶手段に登録すると共に、該撮影画像識別情報と、前記デジタルカメラの撮影に対応した前記診療記録情報を識別する診療記録情報識別情報とを対応付けて前記データベース記憶手段に登録することを特徴とする医用撮影画像診察システム。
  42. 前記端末装置が、前記撮影画像識別情報に対応して前記デジタルカメラを識別するデジタルカメラ識別情報を前記データベース記憶手段に登録することを特徴とする請求項41に記載の医用撮影画像診察システム。
  43. 前記端末装置が、前記撮影画像識別情報に対応して前記デジタルカメラが撮影した日時を示す撮影日時情報を前記データベース記憶手段に登録することを特徴とする請求項41又は42に記載の医用撮影画像診察システム。
  44. 前記端末装置は、操作入力により前記診察オーダ情報から特定の該診察オーダ情報を選択し、選択された該診察オーダ情報に対応する前記電子カルテを表示する手段を備えるものであり、
    該電子カルテを表示する際に、前記データベース記憶手段に対応付けて登録された前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報の前記診療記録情報識別情報と、該診療記録情報識別情報と前記撮影画像識別情報との対応を用いて、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する前記撮影画像データを読み出し、表示する手段を備えたことを特徴とする請求項41〜43の何れか一項に記載の医用撮影画像診察システム。
  45. 患者から可聴音を集音し、聴診音データを出力する電子聴診器を有し、
    前記電子聴診器が出力した聴診音データと、該聴診音データを識別する聴診音識別情報とを対応付けて前記データベース記憶手段に登録すると共に、該聴診音識別情報と、前記電子聴診器の集音に対応した前記診療記録情報を識別する診療記録情報識別情報とを対応付けて前記データベース記憶手段に登録することを特徴とする請求項41〜44の何れか一項に記載の医用撮影画像診察システム。
  46. 前記端末装置は、操作入力により前記診察オーダ情報から特定の該診察オーダ情報を選択し、選択された該診察オーダ情報に対応する前記電子カルテを表示する手段を備えるものであり、
    該電子カルテを表示する際に、前記データベース記憶手段に対応付けて登録された前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報の前記診療記録情報識別情報と、該診療記録情報識別情報と前記撮影画像識別情報との対応を用いて、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する前記撮影画像データを読み出し、表示する撮影画像表示手段と、
    該電子カルテを表示する際に、前記データベース記憶手段に対応付けて登録された前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報の前記診療記録情報識別情報と、該診療記録情報識別情報と前記聴診音識別情報との対応を用いて、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する前記聴診音データを読み出し、表示する聴診音表示手段を備えたことを特徴とする請求項45に記載の医用撮影画像診察システム。
  47. 電子カルテを表示する端末装置と、該端末装置と接続されたデータベース記憶手段とを有する医用撮影画像診察システムであって、
    前記データベース記憶手段には、個々の電子カルテ毎に該電子カルテを識別するカルテ識別情報が対応付けられて登録され、また、前記電子カルテには診療記録情報が含まれており、個々の該診療記録情報毎に該診療記録情報を識別する診療記録情報識別情報が対応付けられて登録されるものであり、
    前記端末装置は、操作入力により診察オーダ情報から特定の該診察オーダ情報を選択し、
    選択された該診察オーダ情報に対応する前記電子カルテを表示する手段を備えるものであり、該電子カルテを表示する際に、前記データベース記憶手段に対応づけて登録された前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報の前記診療記録情報識別情報と、該診療記録情報識別情報と撮影画像識別情報との対応を用いて、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する撮影画像データを読み出し、表示する手段を備えたことを特徴とする医用撮影画像診察システム。
  48. 前記端末装置は、該電子カルテを表示する際に、該診療記録情報識別情報と前記聴診音識別情報との対応を用いて、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する前記聴診音データを読み出し、表示する聴診音表示手段を備えたことを特徴とする請求項47に記載の医用撮影画像診察システム。
  49. 前記端末装置は、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する前記撮影画像データを対応させて表示する手段を備えたことを特徴とする請求項44〜48の何れか一項に記載の医用撮影画像診察システム。
  50. 前記端末装置は、前記電子カルテに含まれる前記診療記録情報と該診療記録情報に対応する前記撮影画像データと該診療記録情報に対応する前記聴診音データを対応させて表示する手段を備えたことを特徴とする請求項46又は48に記載の医用撮影画像診察システム。
  51. 前記端末装置は、院内情報システムに接続され、前記院内情報システムから前記診察オーダ情報を受け取ることを特徴とする請求項41〜50の何れか一項に記載の医用撮影画像診察システム。
  52. 聴診器のマイクの位置に関する情報を検出する位置検出手段を有し、
    前記位置検出手段により検出された情報に基づき、前記マイクの位置を示すマイク位置情報の虚像を、光学系を介して撮影者が視認可能に形成する表示部と、
    該表示部が前記撮影関連情報の虚像を、光学系を介して撮影者が視認可能に形成するように該表示部とを該撮影者に装着するための装着手段とを備え、
    前記表示部に表示した前記撮影関連情報の光を、外界からの光と共に瞳に導いて、該撮影関連情報の虚像を外界の像に重ねて提供するものであることを特徴とする聴診器マイク位置表示装置。
  53. 前記装着手段に設けられたデジタルカメラを有し、
    前記位置検出手段が、前記デジタルカメラにより撮像された画像から、前記マイクに対応して設けられた前記標識の位置を検出するものであることを特徴とする請求項52に記載の聴診器マイク位置表示装置。
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