JP2005109909A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3GPP規格通りに符号化処理を行う場合と比較して処理負荷を軽減でき、さらに、装置構成の小規模化および低消費電力化を実現可能な通信装置を得ること。
【解決手段】本発明の通信装置は、送信データを加工するためのパラメータ群に基づいて、送信データを符号化する通信装置であって、前記パラメータ群に含まれる通信中に変化可能なパラメータ(装置間でメッセージによる変更通知が不要なパラメータ)が取り得る範囲の広さに応じて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する符号化部、を備える構成とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、無線通信システムに適用される符号化/復号演算アルゴリズムを実施可能な通信装置に関するものであり、特に、送信データを加工するためのパラメータに基づいて符号化/復号演算アルゴリズムを適応的に選択する通信装置に関するものである。
以下、従来の通信装置(基地局および移動局)について説明する。基地局では、上位装置との間で信号を送受信する。たとえば、上位装置からのデータを受け取った基地局のインタフェース部では、インタフェースのプロトコルを終端し、さらに所要データを抽出する。そして、抽出されたデータは、符号化/変調され、その後、無線周波数にアップコンバージョンされて、アンテナから送信される。一方、上記アンテナから送信された信号を受信した移動局では、その信号をベースバンドにダウンコンバージョンし、さらに復調/復号後、インタフェース部が上位アプリケーションにあわせたプロトコルに乗せかえる(ダウンリンク)。
同様に、移動局では、上位アプリケーションで発生した送信データを受け取ったインタフェース部が、プロトコルを終端し、さらに所要データを抽出する。そして、抽出されたデータは、符号化/変調され、その後、無線周波数にアップコンバージョンされて、アンテナから送信される。一方、上記アンテナから送信された信号を受信した基地局では、その信号をベースバンドにダウンコンバージョンし、さらに復調/復号後、インタフェース部が上位装置にあわせたプロトコルに乗せかえる(アップリンク)。通常、基地局では、複数の移動局と同時に通信を行っているので、符号化処理および復号処理を並列に行っている。
つづいて、上記従来の通信装置の具体例として、たとえば、W−CDMA(Wide-band Code Division Multiple Access)移動無線システム(FDD方式)の通信装置について説明する(下記非特許文献1参照)。
たとえば、基地局のインタフェース部の出力は、トランスポートチャネルと呼ばれており、このトランスポートチャネルのブロックのサイズ,トランスポートチャネルのブロックの数は、上位装置との間で許可された範囲内であれば、移動局との間で所定の手順を踏むことなしに変化し得る。当該許容されている範囲をTFS(Transport Format Set)といい、具体的にそのセットの中の何を送信するかをトランスポートチャネルフォーマット指標:TFI(Transport Format Indicator)という。また、TFIが変化しうる最小単位をTTI(Transmission Time Interval)といい、符号化するための単位になっている。また、1つの無線チャネルでは、複数のトランスポートチャネルを多重化することが可能であり、それぞれのトランスポートチャネルの取り得るTFの組み合わせの中で、多重化することが可能な組み合わせは、上位装置から指示される。また、上記取り得るTFの組み合わせは、TFC(Transport Format Combination)と呼ばれ、その指標は、TFCI(Transport Format Combination Indicator)で表わすことができる。また、上記取り得るTFCの範囲は、TFCS(Transport Format Combination Set)と呼ばれ、1つの無線チャネルが、基地局と移動局との間で所定の手順を踏むことなしに変化し得る範囲を表している。
たとえば、上位レイヤにてトランスポートチャネルaとトランスポートチャネルbが多重化される場合、各トランスポートチャネルは、トランスポートブロックという形で伝送され、1つのTTIに1つのTFIが付与される。なお、1つのTTIには、複数トランスポートブロックが存在する場合がある。そして、このトランスポートブロックを物理チャネルにて多重化する場合、その組み合わせの1つ1つがTFCIで表現される。
つづいて、上記従来の通信装置の具体的な処理として、たとえば、3GPP規格に規定されたHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)について説明する(下記非特許文献2参照)。
HSDPAは、ダウンリンクにおいて10Mbpsを越える高速パケットデータを伝送するための通信方式である。上位装置からのデータを受信した基地局のインタフェース部では、インタフェースのプロトコルを終端し、所要データを抽出する。抽出されたデータを受け取った送信データ選択部では、蓄積されている送信データの有無,送信データの量および復号されたHS−DPCCH(Dedicated Physical Control Channel for HSDPA)上の情報、を考慮して送信データを伝送するためのHS−PDSCH(High Speed Downlink Shared Channel for HSDPA)を選択する。
なお、上記HS−DPCCHでは、HARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest-Acknowledge/Non-acknowledge)およびCQI(Channel Quality Indication)の2種類の情報を伝送しており、HARQ−ACKは、移動局が受信できたかどうかを表す情報であり、CQIはダウンリンクのチャネル品質情報である。
その後、上記送信データは、符号化/変調され、さらに、無線周波数にアップコンバージョンされて、アンテナから送信される。
また、基地局では、次の送信データを伝送するためのHS−PDSCHが決定すると、送信移動局の指定および送信移動局への情報を伝送するために、送信データを送信する前にHS−SCCH(Shared Control Channel for HSDPA)を用いてHS−PDSCHを制御するための情報を送信する。
一方、移動局では、HS−DPCCHを用いて、HARQ−ACKおよびCQIを基地局に対して送信する。そして、基地局では、HS−DPCCH上の情報に基づいて、次データ選択許容時間内に次のサブフレームで送信するデータを決定する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)規格 TS25.212 3GPP規格 TS25.214
しかしながら、上記、従来の通信装置においては、符号化処理について画一の演算アルゴリズムしか持たないため、汎用性を確保する演算アルゴリズムを用いると、装置構成が大規模かつ大消費電力となる、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、符号化処理に必要なパラメータに応じて符号化演算アルゴリズムを適応的に選択することができ、さらに、同一性能を小規模かつ低消費電力にて実現可能な通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる通信装置にあっては、送信データを加工するためのパラメータ群に基づいて、送信データを符号化する通信装置であって、前記パラメータ群に含まれる通信中に変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さに応じて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する符号化手段、を備えることを特徴とする。
この発明のよれば、たとえば、通信制御部から通知されるパラメータ群にしたがって通信データを符号化する場合、通信中に変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さに応じて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択することとした。具体的には、TFCIが取り得る範囲が狭い場合に、簡易な符号化演算アルゴリズムを適用する。
本発明によれば、たとえば、通信制御部から通知されるパラメータ群にしたがって通信データを符号化する場合、通信中に変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さに応じて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する構成とした。具体的には、TFCIが取り得る範囲が狭い場合に、簡易な符号化演算アルゴリズムを適用する構成とした。これにより、3GPP規格通りに処理を行う場合よりも処理負荷をより軽減でき、それに伴って小規模化かつ低消費電力化を実現できる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる通信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる送信側の通信装置(移動局)の一構成例を示す図であり、符号化処理を行う符号化部1と、パラメータの管理/制御を行う通信制御部2と、を備える。上記符号化部1は、受け取ったトランスポートチャネルの信号に対して、通信制御部2から設定される「通信中に変化しないパラメータ、および通信中に変化するパラメータ(通信中の相手側装置との間でメッセージなどを用いて変更を通知することなく変化する)の取り得る範囲としてTFCI(またはTFIのセット)」に関する情報に基づいて符号化処理を行い、その結果として無線送信データを生成する。
図2は、上記符号化部1の実施の形態1の詳細な処理を示すフローチャートである。ここでは、W−CDMA移動無線システム(FDD方式)における3GPP規格のアップリンクの符号化処理に、本発明の特徴を適用した場合の一例について説明する。なお、従来技術に記載したように、3GPP規格では、通信中に移動局と基地局との間で、メッセージなどを用いて変更を通知するための手順を踏むことなしに、TFCIに基づいてデータレートを変化させてデータを伝送する。
符号化部1では、たとえば、新しい通信(新規呼)が設定される場合に、この呼に許されるTFCIの数で判定を行い、TFCIの数がa個以上の場合には(図2、ステップS1、TFCI数≧a)、順序だてて3GPP規格通りに処理を行う。具体的には、F(x):CRC付与,G(x):トランスポートブロック結合およびコードブロック分割,H(x):channel-encoding,I(x):無線フレーム均一化,J(x):1stインタリーブ,K(x):無線フレーム分割,L(x):レートマッチング,M(x):TrCH多重,N(x):物理チャネル分割,O(x):2ndインタリーブ,P(x):物理チャネルマッピング、の順で処理を行う(ステップS2)。
一方、TFCIがa個より少なければ(ステップS1,TFCI数<a)、TFCIの可変範囲全ての合成関数を生成する(ステップS3〜S6)。具体的には、合成関数は、通信中に変化しないパラメータ、たとえば、CRC付与についてはトランスポートブロックサイズ,CRCサイズ、を決定し(ステップS3)、G(x):トランスポートブロック結合およびコードブロック分割(ステップS4),H(x):channel-encoding(ステップS5)の処理を行った後、TFCI毎に、通信中に変化しないパラメータを固定にした合成関数(TFCIまたはTFIのセットのみの関数となる):Z(x)を生成する(ステップS6)。
なお、TFCI数の大小を判断するためのしきい値aは、通信装置に許容される新規呼設定時間や、装置が保有しているメモリサイズや、CPU(Central Processing Unit)動作速度等のハードウェアの制約により決定される。ここで、上記通信装置に許容される新規呼設定時間について説明する。通常、通信制御部2では、相手側の通信装置との間で呼を確立するために各種タイマを持っており、当該タイマ時間内に新規呼を設定しないとタイムアウトになってしまう。そこで、図2に示した合成関数を設定するためには、TFCI数分の合成関数を設定する時間が必要となるので、しきい値を設けてそれを上限とする。
つづいて、上記通信装置の処理能力について説明する。上記通信装置は、メモリサイズ,CPU動作速度,搭載FPGA(Field Programmable Logic Device)サイズ等のハードウェアの制約(有限値)を有する。たとえば、図2に示した合成関数は、多大なメモリを必要とする。また、ソフトウェアで上記図2に示す処理を実現する場合は、CPU動作速度が上限となる。同様に、FPGAで上記図2に示す処理を実現する場合は、動作クロックが上限となる。そこで、これらの上限値の中で最も小さい値を、符号化演算アルゴリズム選定のしきい値とする。
つづいて、上記I(x)からP(x)の合成関数について説明する。ここで、合成関数を説明する前に、各関数の処理を個別に説明する。I(x)では、「無線フレーム均一化」として、10msの無線フレームにビット数が均一になるように必要数だけ固定ビットを挿入する。J(x)では、「1stインタリーブ」として、バースト誤りに弱い誤り訂正方式を補うためにデータを一様にちりばめる。K(x)では、「無線フレーム分割」として、W−CDMAの無線フレームのサイズ:10msでデータを分割する。L(x)では、「レートマッチング」として、トランスポートチャネルを多重するときに、各トランスポートチャネルのビットエラーレートに応じてパンクチャ(データの削除)やリピティション(同一データの追加)を行う。M(x),N(x)では、「TrCH多重」,「物理チャネル分割」として、複数の拡散コードで送信するために規定の無線フレームに分割する。O(x)では、「2ndインタリーブ」として、バースト誤りに弱い誤り訂正方式を補うため無線フレーム内でデータを一様にちりばめる。P(x)では、「物理チャネルマッピング」として、無線フォーマットへの乗せ換え処理を行う。
たとえば、図3のように、TFCIがある1つの値であるとき、x2=I(x1)とし、x3=J(x2)とし、x4=K(x3)とし、x5=L(x4)とし、x6=M(x5)とし、x7=N(x6)とし、x8=O(x7)とし、x9=P(x8)とする合成関数は、I(x)〜P(x)の1つ1つの関数が、固定ビットを挿入するか、または、ビット位置を変更するか、または、ビットを削除するか、または、同じビットを挿入するか、のいずれかの処理になる。この入出力関係をマッピングテーブルにすると、合成関数になる。
図4は、上記マッピングテーブルの一例を示す図である。x1の先頭から順番に数を振ったものをx1アドレスとし、x9の出力の先頭から順番に数を振ったものをx9アドレスとする。x1アドレスが無いものは、I(x1)で生成した固定ビットである。また、多重するトランスポートチャネルのx1が重ならないようにする(たとえば、トランスポートチャネル(1)が1≦x1≦336のとき、トランスポートチャネル2は337から割り振る)。そして、x9の先頭データを求めるときには、図4のテーブルに基づいて、x9アドレスの1のところに対応したx1アドレスを求める。x1アドレス=26なので、x1の先頭から26番目のデータがx9の先頭データとなる。
このように、本実施の形態では、通信制御部2から通知されるパラメータ群にしたがって通信データを符号化する場合、通信中に変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さに応じて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する構成とした。具体的には、TFCIが取り得る範囲が狭い場合に、簡易な符号化演算アルゴリズムを適用する構成とした。これにより、3GPP規格通りに処理を行う場合よりも処理負荷をより軽減でき、それに伴って小規模化かつ低消費電力化を実現できる。
なお、本実施の形態においては、特に符号化処理について記載したが、これに限らず、たとえば、受信側の通信装置の復号処理においても、上記のような演算アルゴリズムを適応的に選択する処理を適用可能である。ここで、受信側の通信装置の復号処理について簡単に説明する。
図5は、本発明にかかる受信側の通信装置の一構成例を示す図であり、復号処理を行う復号部11と、パラメータの管理/制御を行う通信制御部12と、を備える。上記復号部11は、受信信号に対して通信制御部12から設定される「通信中に変化しないパラメータ、および通信中に変化するパラメータ(通信中の相手側装置との間でメッセージなどを用いて変更を通知することなく変化する)の取り得る範囲としてTFCI(またはTFIのセット)」に関する情報に基づいて復号処理を行う。
図6は、上記復号部11の実施の形態1の処理を示すフローチャートである。ここでは、上記符号化処理とは逆の処理で受信信号を復号する。
復号部11では、たとえば、新しい通信(新規呼)が設定される場合に、この呼に許されるTFCIの数で判定を行い、TFCIの数がa個以上の場合には(図6、ステップS1、TFCI数≧a)、順序だてて3GPP規格通りに処理を行う。具体的には、P-1(x):物理チャネルデマッピング,O-1(x):2ndデインタリーブ,N-1(x):物理チャネル結合,M-1(x):TrCH分割,L-1(x):レートデマッチング,K-1(x):無線フレーム結合,J-1(x):1stデインタリーブ,I-1(x):無線フレーム均一化ビット除去,H-1(x):channel-decoding,G-1(x):コードブロック結合およびトランスポートブロック分割,F-1(x):CRC検査、の順で処理を行う(ステップS71)。
一方、TFCIがa個より少なければ(図6、ステップS1,TFCI数<a)、TFCI毎に(TFCIの可変範囲全ての)、合成関数(TFCIまたはTFIのセットのみの関数となる):Z-1(x)を生成し(ステップS72)、その後、H-1(x):channel-decoding(ステップS73),G-1(x):コードブロック結合およびトランスポートブロック分割(ステップS74),F-1(x):CRC検査(ステップS75)の処理を行う。
このように、本実施の形態では、通信制御部12から通知されるパラメータ群にしたがって受信信号を復号する場合、通信中に変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さに応じて、復号演算アルゴリズムを適応的に選択する構成とした。具体的には、TFCIが取り得る範囲が狭い場合に、簡易な復号演算アルゴリズムを適用する構成とした。これにより、3GPP規格通りに処理を行う場合よりも処理負荷をより軽減でき、それに伴って小規模化かつ低消費電力化を実現できる。
実施の形態2.
つづいて、実施の形態2の通信装置の動作、詳細には、符号化部1および復号部11の処理について説明する。ここでは、新規呼が設定される場合にTFCIの数で判定を行い、TFCI数≧b,b>TFCI数≧a,a>TFCI数毎に、演算アルゴリズムが分岐している場合の一例について説明する。なお、実施の形態2の通信装置の構成については、先に説明した実施の形態1の図1および図5と同様である。ここでは、前述した実施の形態1と異なる処理についてのみ説明する。
まず、符号化部1の処理について説明する。図7は、上記符号化部1の実施の形態2の詳細な処理を示すフローチャートである。
符号化部1では、たとえば、TFCIの数がa個より少なければ(図7、ステップS1a,TFCI数<a)、実施の形態1と同様に、TFCIの可変範囲全ての合成関数を生成する(ステップS3〜S6)。また、TFCIの数がb個以上の場合には(ステップS1、TFCI数≧b)、3GPP規格通りに順に処理を行う(ステップS2)。
また、TFCIの数がa個以上かつb個未満の場合は(ステップS1a,b>TFCI数≧a)、たとえば、処理負荷が重いレートマッチング機能で用いる初期パラメータとして、TFCI毎に記憶した初期パラメータを使用する(ステップS2a中のステップS7a)。なお、TFCIの数のしきい値a,bは、通信装置に要求される新規呼設定に要する許容時間や、通信装置が保有しているハードウェアの制約により決定される。
つぎに、復号部11の処理について説明する。図8は、上記復号部11の実施の形態2の詳細な処理を示すフローチャートである。
符号化部1では、たとえば、TFCIの数がa個より少なければ(図8、ステップS1a,TFCI数<a)、実施の形態1と同様に、TFCIの可変範囲全ての合成関数を生成する(ステップS72〜S75)。また、TFCIの数がb個以上の場合には(ステップS1、TFCI数≧b)、3GPP規格通りに順に処理を行う(ステップS71)。
また、TFCIの数がa個以上かつb個未満の場合は(ステップS1a,b>TFCI数≧a)、たとえば、処理負荷が重いレートデマッチング機能で用いる初期パラメータとして、TFCI毎に記憶した初期パラメータを使用する(ステップS71a中のステップS76a)。
このように、本実施の形態においては、TFCI数≧b,b>TFCI数≧a,a>TFCI数毎に、演算アルゴリズムを分岐する構成とした。これにより、前述した実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、きめ細かな演算アルゴリズム選定が可能となる。
実施の形態3.
つづいて、実施の形態3の通信装置の動作、詳細には、符号化部1および復号部11の処理について説明する。ここでは、新規呼が設定される場合にTFCIとTTIの数で判定を行い、「(TFCI数×TTI数)≧a」,「a>(TFCI数×TTI数)」毎に、演算アルゴリズムが分岐している場合の一例について説明する。なお、実施の形態3の通信装置の構成については、先に説明した実施の形態1の図1および図5と同様である。ここでは、前述した実施の形態1と異なる処理についてのみ説明する。
まず、符号化部1の処理について説明する。図9は、上記符号化部1の実施の形態3の詳細な処理を示すフローチャートである。
本実施の形態の符号化部1においても、実施の形態1と同様に、受け取ったトランスポートチャネルの信号に対して、通信制御部2から設定される符号化用パラメータに基づいて符号化処理を行い、その結果として無線送信データを生成する。ただし、通信制御部2から設定される符号化用パラメータは、「通信中に変化しないパラメータ、通信中に変化するパラメータ(通信中の装置間でメッセージなどを用いて変更を通知する)としてTTIの取り得る数、および通信中に変化するパラメータ(メッセージなどを用いて変更を通知することなく変化する)の取り得る範囲としてTFCI(またはTFIのセット)」とする。
符号化部1では、新しい呼が設定される場合、この呼に許されるTFCI数と、新しい呼で変化し得るTTI数(3GPP規格では、10ms,20ms,40ms,80msのいずれか)と、の乗算値に基づいて、演算アルゴリズムの選択を行う。
たとえば、上記乗算結果がa個より少なければ(図9、ステップS1b,(TFCI数×TTI数)<a)、TFCIの可変範囲全ての合成関数を生成する(ステップS3〜S6b)。この場合、合成関数は、通信中に変化しないパラメータを固定にすると、TFCI(またはTFIのセット)およびTTIのみの関数となり、順序立てて3GPP通りに処理するよりも簡易な演算アルゴリズムとなる。
一方で、上記乗算結果がa個以上の場合には(ステップS1b、(TFCI数×TTI数)≧a)、3GPP規格通りに順に処理を行う(ステップS2)。
このように、本実施の形態においては、通信制御部2から通知される通信データを加工するためのパラメータ群に従って通信データを符号化する場合、「通信中に変化しないパラメータ、通信中に変化するパラメータ(通信中の装置間でメッセージなどを用いて変更を通知する)としてTTIの取り得る数、および通信中に変化するパラメータ(メッセージなどを用いて変更を通知することなく変化する)の取り得る範囲としてTFCI(またはTFIのセット)」に基づいて、すなわち、「通信中に変更通知不要で変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さと通信中に変更通知により変化するパラメータとの組み合わせ」が取り得る範囲の広さに応じて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する構成とした。これにより、3GPP規格通りに符号化処理を行う場合よりも処理負荷をより軽減でき、それに伴って小規模化かつ低消費電力化を実現できる。
つぎに、復号部11の処理について説明する。図10は、上記復号部11の実施の形態3の詳細な処理を示すフローチャートである。なお、通信制御部12から設定される復号用パラメータは、「通信中に変化しないパラメータ、通信中に変化するパラメータ(通信中の装置間でメッセージなどを用いて変更を通知する)としてTTIの取り得る数、および通信中に変化するパラメータ(メッセージなどを用いて変更を通知することなく変化する)の取り得る範囲としてTFCI(またはTFIのセット)」とする。
復号部11では、新しい呼が設定される場合、この呼に許されるTFCI数と、新しい呼で変化し得るTTI数(3GPP規格では、10ms,20ms,40ms,80msのいずれか)と、の乗算値に基づいて、演算アルゴリズムの選択を行う。
たとえば、上記乗算結果がa個より少なければ(図10、ステップS1b,(TFCI数×TTI数)<a)、TFCIの可変範囲全ての合成関数を生成する(ステップS72b〜S75)。この場合、合成関数は、通信中に変化しないパラメータを固定にすると、TFCI(またはTFIのセット)およびTTIのみの関数となり、順序立てて3GPP通りに処理するよりも簡易な演算アルゴリズムとなる。
一方で、上記乗算結果がa個以上の場合には(ステップS1b、(TFCI数×TTI数)≧a)、3GPP規格通りに順に処理を行う(ステップS71)。
このように、本実施の形態においては、通信制御部12から通知される通信データを加工するためのパラメータ群に従って受信信号を復号する場合、「通信中に変化しないパラメータ、通信中に変化するパラメータ(通信中の装置間でメッセージなどを用いて変更を通知する)としてTTIの取り得る数、および通信中に変化するパラメータ(メッセージなどを用いて変更を通知することなく変化する)の取り得る範囲としてTFCI(またはTFIのセット)」に基づいて、すなわち、「通信中に変更通知不要で変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さと通信中に変更通知により変化するパラメータとの組み合わせ」が取り得る範囲の広さに応じて、復号演算アルゴリズムを適応的に選択する構成とした。これにより、3GPP規格通りに復号処理を行う場合よりも処理負荷をより軽減でき、それに伴って小規模化かつ低消費電力化を実現できる。
実施の形態4.
つづいて、実施の形態4の通信装置の動作、詳細には、符号化部1および復号部11の処理について説明する。ここでは、新規呼が設定される場合にTFCIの数で判定を行い、「a>TFCI数」のときに、TFCIに基づいて生成される無線変調用送信データまたは受信データのビット数がbより大きいかどうかを判定する場合の一例について説明する。なお、実施の形態4の通信装置の構成については、先に説明した実施の形態1の図1および図5と同様である。ここでは、前述した実施の形態1〜3と異なる処理についてのみ説明する。
まず、符号化部1の処理について説明する。図11は、上記符号化部1の実施の形態4の詳細な処理を示すフローチャートである。
本実施の形態の符号化部1においても、実施の形態1と同様に、受け取ったトランスポートチャネルの信号に対して、通信制御部2から設定される符号化用パラメータに基づいて符号化処理を行い、その結果として無線変調用送信データを生成する。ただし、通信制御部2から設定される符号化用パラメータは、「通信中に変化しないパラメータ、および通信中に変化するパラメータ(メッセージなどを用いて変更を通知することなく変化する)の取り得る範囲としてTFCI(またはTFIのセット)」とする。
符号化部1では、新しい呼が設定される場合、この呼に許されるTFCI数がa個より小さく、かつ当該TFCIによって生成される無線変調用送信データのビット数がbより大きいかどうか、を判定する(図11、ステップS1、S8)。
たとえば、上記条件を満たしている場合(ステップS1,TFCI数<a、ステップS8,送信データビット数>b)、TFCIの可変範囲全ての合成関数を生成する(ステップS3〜S6)。この場合、合成関数は、通信中に変化しないパラメータを固定にすると、TFCI(またはTFIのセット)のみの関数となり、順序立てて3GPP通りに処理するよりも簡易な演算アルゴリズムとなる。
一方、この呼に許されるTFCI数がa個より小さく、かつ当該TFCIによって生成される無線変調用送信データのビット数がb以下の場合(ステップS1,TFCI数<a、ステップS8,送信データビット数≦b)、3GPP規格通りに順に処理を行う(ステップS2)。
なお、TFCIの数のしきい値aおよび送信データビット数のしきい値bは、通信装置に要求される新規呼設定に要する許容時間や、通信装置が保有しているハードウェアの制約により決定される。
また、本実施の形態では、判定基準として、TFCIによって生成される無線変調用送信データのビット数を使用したが、これに限らず、たとえば、TFCIで符号化部1に入力されるトランスポートチャネル信号のビット数を使用することとしてもよい。または、単位時間に送信するビット数(送信ビットレート)としてもよい。
また、本実施の形態では、TFCI数がa個より小さく、かつTFCIによって生成される無線変調用送信データのビット数がb以下のときに、順序立てて3GPP通りに処理を行うこととしたが、これに限らず、異なる演算アルゴリズムを選定することとしてもよい。
このように、本実施の形態においては、通信制御部2から通知される通信データを加工するためのパラメータ群に従って通信データを符号化する場合、通信中に変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さ、および無線変調用送信データのビット数、に応じて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する構成とした。具体的には、TFCIが取り得る範囲が狭く、かつ通信中に変化可能なパラメータの中で符号化処理の処理負荷が高いものについてのみ、簡易な符号化演算アルゴリズムを適用する構成とした。これにより、3GPP規格通りに符号化処理を行う場合よりも処理負荷をより軽減でき、それに伴って小規模化かつ低消費電力化を実現できる。
つぎに、復号部11の処理について説明する。図12は、上記復号部11の実施の形態4の詳細な処理を示すフローチャートである。なお、通信制御部12から設定される復号用パラメータは、「通信中に変化しないパラメータ、および通信中に変化するパラメータ(メッセージなどを用いて変更を通知することなく変化する)の取り得る範囲としてTFCI(またはTFIのセット)」とする。
復号部11では、新しい呼が設定される場合、この呼に許されるTFCI数がa個より小さく、かつ受信データのビット数がbより大きいかどうか、を判定する(図12、ステップS1、S8b)。
たとえば、上記条件を満たしている場合は(ステップS1,TFCI数<a、ステップS8b,送信データビット数>b)、TFCIの可変範囲全ての合成関数を生成する(ステップS72〜S75)。この場合、合成関数は、通信中に変化しないパラメータを固定にすると、TFCI(またはTFIのセット)のみの関数となり、順序立てて3GPP通りに処理するよりも簡易な演算アルゴリズムとなる。
一方、この呼に許されるTFCI数がa個より小さく、かつ受信データのビット数がb以下の場合は(ステップS1,TFCI数<a、ステップS8b,送信データビット数≦b)、3GPP規格通りに順に処理を行う(ステップS71)。
なお、本実施の形態では、TFCI数がa個より小さく、かつ受信データのビット数がb以下のときに、順序立てて3GPP通りに処理を行うこととしたが、これに限らず、異なる演算アルゴリズムを選定することとしてもよい。
このように、本実施の形態においては、通信制御部12から通知される通信データを加工するためのパラメータ群に従って受信信号を復号する場合、通信中に変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さ、および受信データのビット数、に応じて、復号演算アルゴリズムを適応的に選択する構成とした。具体的には、TFCIが取り得る範囲が狭く、かつ通信中に変化可能なパラメータの中で復号処理の処理負荷が高いものについてのみ、簡易な復号演算アルゴリズムを適用する構成とした。これにより、3GPP規格通りに復号処理を行う場合よりも処理負荷をより軽減でき、それに伴って小規模化かつ低消費電力化を実現できる。
実施の形態5.
つづいて、実施の形態5の通信装置の動作について説明する。図13は、本発明にかかる通信装置(基地局)の一構成例を示す図であり、前述した通信制御部2に加えて、送信データを蓄積/選択する送信データ選択部3aと、アップリンクの信号を復号する復号部4aと、復号部4aによる復号結果を用いて符号化処理を行う符号化部1aと、を備える。ここでは、W−CDMA移動無線システム(FDD方式)における3GPP規格のHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)のダウンリンク符号化処理に、本発明の特徴を適用した場合の一例について説明する。以下、前述した実施の形態1と異なる動作についてのみ説明する。
復号部4aでは、アップリンクの信号を復号し、その復号結果(受信HARQ−ACKおよび受信CQIを含む)を送信データ選択部3aと符号化部1aに対して出力する。そして、送信データ選択部3aでは、受け取ったトランスポートチャネルの信号を蓄積する一方で、蓄積されている送信データの有無および当該送信データの量に基づいて、復号部4aで復号されるHS−DPCCH上の信号に基づいた所定の送信データを、符号化部1aに対して出力する。具体的には、送信データ選択部3aでは、受け取った復号結果に基づいて次回の送信データ候補を更新し、たとえば、NACKであれば、再送処理に移行し、ACKであれば、蓄積されている送信データの中から受信が完了した送信データを消去する。また、通信制御部2では、HS−DPCCHの結果に依存しない符号化パラメータを符号化部1aに対して出力する。
図14および図15は、上記符号化部1aの実施の形態5の詳細な処理を示すフローチャートであり、詳細には、図14が、復号結果が入力される前の処理を示し、図15が、復号結果が入力された後の処理を示している。なお、ここでは、HARQ−ACKの取り得る範囲をHARQ−ACK数と呼ぶ。また、CQIは下りのチャネル品質を表すので、チャネル品質が良好なときにはより高速なデータ伝送を実現し、チャネル品質が劣悪なときには誤り訂正能力を強化してデータ伝送を低速で実現する。また、CQIは、たとえば、0〜31で細かく送信データ量を変更する必要はなく、いくつかの取り得る範囲で分類する。ここで、分類された各CQIのセットの数を、分類されたCQIセット数と呼ぶ。
上記符号化部1aは、復号部4aによる復号結果が入力される前であれば、HARQ−ACK数および分類されたCQIセット数が判明していないので、図14に示すように、以下の処理を行う。
新しい通信(新規呼)が設定される場合には、「この呼に許されるHARQ−ACK数×分類されたCQIセット数」で判定を行い、たとえば、その乗算結果がa個より少なければ(ステップS11,「HARQ−ACK数」×「分類されたCQIセット数」<a)、送信データに対して、想定されるHARQ−ACK数と分類されたCQIセット数との組み合わせに応じたすべての符号化処理を、予め実行しておく。すなわち、HARQ−ACKおよびCQIを復号する前に、「HARQ−ACK=ACK」かつ「CQI<b」の場合の符号化処理(ステップS12),「HARQ−ACK=ACK」かつ「CQI≧b」の場合の符号化処理(ステップS13),「HARQ−ACK=NACK」かつ「CQI<b」の場合の符号化処理(ステップS14),「HARQ−ACK=NACK」かつ「CQI≧b」の場合の符号化処理(ステップS15)、を順に行う。一方、上記乗算結果がa個以上のときは、事前に処理を行わない。
また、上記符号化部1aは、復号部4aによる復号結果が入力された後であれば、復号によりHARQ−ACK数および分類されたCQIセット数が判明しているので、図15に示すように、以下の処理を行う。
新しい通信(新規呼)が設定される場合には、まず、上記乗算結果で判定を行い、当該乗算結果がaより少なければ(ステップS11,「HARQ−ACK数」×「分類されたCQIセット数」<a)、つぎに、既に実施済みの符号化処理結果の中から受信HARQ−ACKおよび受信CQIに応じた符号化処理結果を選択する(ステップS16、ステップS17〜S20)。すなわち、「受信HARQ−ACK=ACK」かつ「受信CQI<b」であればステップS12の符号化処理結果を(ステップS17),「受信HARQ−ACK=ACK」かつ「受信CQI≧b」であればステップS13の符号化処理結果を(ステップS18),「受信HARQ−ACK=NACK」かつ「受信CQI<b」であればステップS14の符号化処理結果を(ステップS19),「受信HARQ−ACK=NACK」かつ「受信CQI≧b」であればステップS15の符号化処理結果を(ステップS20)、それぞれ出力する。一方、上記乗算結果がa個以上のときは、受信HARQ−ACKおよび受信CQIに従って、従来通りの符号化処理を行う(ステップS21,S22)。
なお、上記しきい値aは、符号化処理で許容される時間や、通信装置が保有しているハードウェアの制約により決定される。
このように、本実施の形態においては、通信制御部2から通知される符号化パラメータに従って送信データを符号化する場合で、かつ変化可能な符号化パラメータが通信相手からのメッセージを受信するまで決定できない場合であっても、通信相手からメッセージ(受信HARQ−ACKおよび受信CQI)を受信する前に、送信データに対して、想定されるHARQ−ACK数と分類されたCQIセット数との組み合わせに応じたすべての符号化処理を、予め実行しておき、また、通信相手からメッセージ(受信HARQ−ACKおよび受信CQI)を受信した後であれば、既に実施済みの符号処理結果の中から対応する符号化処理結果を抽出する構成とした。これにより、たとえば、処理待ちとなっていた時間帯に、先行して符号化処理を行っておくことが可能となるため、より多くの符号化処理を小規模かつ効率的に実現できる。
実施の形態6.
つづいて、実施の形態6の通信装置の動作について説明する。図16は、本発明にかかる通信装置(基地局)の一構成例を示す図であり、符号化処理を行う符号化部1bと、前述した通信制御部2と、送信データを蓄積/選択する送信データ選択部3bと、アップリンクの信号を復号する復号部4aと、符号化部1bの処理余裕を算出する処理余裕算出部5bと、を備える。ここでは、W−CDMA移動無線システム(FDD方式)における3GPP規格のHSDPAのダウンリンク符号化処理に、本発明の特徴を適用した場合の一例について説明する。以下、前述した実施の形態5と異なる動作についてのみ説明する。
送信データ選択部3bでは、トランスポートチャネルの信号を蓄積する一方で、蓄積されている送信データの有無,当該送信データの量に基づいて、復号部4aによるHS−DPCCH上の信号の復号結果(HARQ−ACK,CQI)に対応した送信データを、符号化部1bに対して出力する。
また、送信データ選択部3bでは、復号部4aから受け取った復号結果に基づいて次回の送信データ候補を更新し、たとえば、NACKであれば、再送処理に移行し、ACKであれば、蓄積されている送信データの中から受信が完了した送信データを消去する。
また、送信データ選択部3bでは、符号化部1bに対して出力したデータに対応した、送信データサイズが含まれた処理負荷指定信号を、処理余裕算出部5bに対して出力する。そして、当該処理負荷指定信号を受け取った処理余裕算出部5bでは、符号化部1bが処理可能な最大の送信データ数と、受け取った送信データサイズの中の最大データ数と、の差分を算出する。この算出後のデータ数の分は符号化部1bの処理余裕となる。符号化部1bでは、当該処理余裕に基づいて符号化処理を行う。
ここで、上記符号化部1bの処理について説明する。なお、ここでは、実施の形態5と同様に、新しい通信(新規呼)が設定される場合、「その呼に許されるHARQ−ACK数」×「分類されたCQIセット数」で判定を行う。
図17は、上記符号化部1bの実施の形態6の詳細な処理を示すフローチャートであり、詳細には、復号結果が入力される前の処理を示している。
まず、「HARQ−ACK数」×「分類されたCQIセット数」がaより小さい場合(ステップS11)は、以下の処理を行う。たとえば、上記処理余裕算出部5bから出力される処理余裕をMとし(ステップS31)、HARQ−ACKはNiで表し、N1=ACK,N2=NACKとする。また、CQIを分類するしきい値はbi,ciで表し、CQIが、たとえば、5ビット(0〜31)の場合、b1=0,b2=bとなり、同様に、c1=b,c2=31となる。
つぎに、HARQ−ACK=ACKかつCQI<bのときに符号化処理で取り扱う送信ビット数をM1とし(ステップS32)、NとM1の大小比較を行う(ステップS33)。その結果、M≧M1の場合、MからM1を引いた更新後のMを生成し(ステップS34)、HARQ−ACK=ACKかつCQI<bのときの符号化処理を実行する(ステップS35)。一方で、M<M1のときは、ここで処理を終了する。
つぎに、HARQ−ACK=ACKかつCQI≧bのときに符号化処理で取り扱う送信ビット数をM2とし(ステップS32)、上記更新後のMとM2の大小比較を行う(ステップS33)。その結果、M≧M2の場合、MからM1を引いた更新後のMを生成し(ステップS34)、HARQ−ACK=ACKかつCQI≧bのときの符号化処理を実行する(ステップS35)。一方で、M<M2のときは、ここで処理を終了する。
一方、HARQ−ACK数×分類されたCQIセット数がa個以上のときは(ステップS11)、事前に何も処理を行わない。なお、上記判定しきい値aは、符号化処理で許容される時間や、装置が保有しているハードウェアの制約により決定される。
また、上記符号化部1bは、復号部4aによる復号結果が入力された後であれば、事前に求めた符号化処理結果があるかどうかを判断し、たとえば、ある場合は、その符号化処理結果を出力し、一方、ない場合は、その時点から符号化処理を開始し、完了後に出力する。
このように、本実施の形態においては、通信制御部2から通知される符号化パラメータに従って送信データを符号化する場合で、かつ変化可能なパラメータHARQ−ACKおよびCQIが通信相手からのメッセージを受信するまで決定できない場合であっても、符号化部1bの処理能力の総和に対する処理余裕に応じて、符号化演算アルゴリズム(パラメータの組み合わせに応じた複数の符号化処理)を適応的に決定し、上記メッセージを受信する前に上記複数の符号化処理を実行しておき、その後、メッセージを受信した段階で、対応する符号化処理結果を無線送信データとして出力することとした。これにより、たとえば、処理待ちとなっていた時間帯に、先行して符号化処理を行っておくことが可能となるため、より多くの符号化処理を小規模かつ効率的に実現できる。
実施の形態7.
つづいて、実施の形態7の通信装置の動作について説明する。図18は、本発明にかかる通信装置(基地局)の一構成例を示す図であり、符号化処理を行う符号化部1cと、パラメータの管理/制御を行う通信制御部2cと、送信データを蓄積/選択する送信データ選択部3bと、アップリンクの信号を復号する復号部4aと、パラメータを分類/記憶する情報管理部6cと、を備える。ここでは、W−CDMA移動無線システム(FDD方式)における3GPP規格のHSDPAのダウンリンク符号化処理に、本発明の特徴を適用した場合の一例について説明する。以下、前述した実施の形態5または6と異なる動作についてのみ説明する。
通信制御部2cでは、HS−DPCCHの結果に依存しない符号化パラメータを符号化部1cおよび情報管理部6cに対して出力する。情報管理部6cでは、受け取ったパラメータを分類/記憶する。ここでは、通信中に変化しないパラメータが同一で、かつ復号結果が同一であるものを1つのパラメータセットと分類して記憶している。そして、符号化器1cに対して符号化優先順位指定信号を出力する
図19は、情報管理部6cが符号化優先順位指定信号を出力する動作を示す図である。ここでは、基地局が、移動局番号「1」,「2」の2つの移動局と通信を行っている場合を一例として説明する。
番号「1」の移動局は、たとえば、CQIがしきい値bより高い伝搬状況になっているため、HARQ−ACKがACK,NACKのいずれの場合であっても、分類されたCQIセットは、CQIが高い値のセットの方が発生頻度が高い。また、伝搬状況がよいので、ACKの方がNACKよりも発生頻度が高い。この伝搬状況であれば、番号「1」の移動局が送信するHS−DPCCH上の信号は、ACKで、かつCQI≧bである可能性が高い。
また、番号「2」の移動局は、たとえば、CQIが低い伝搬状況になっているので、NACKがやや多く発生しているが、ACKの方がNACKよりも発生頻度が高く、CQI<bである確率も高い。上記のように、通常は、パラメータに偏りが発生するので、より発生しやすいパラメータを示す符号化優先順位指定信号を、符号化部1cに対して出力する。
つぎに、符号化部1cでは、たとえば、実施の形態6のように、処理余裕算出機能を備え、処理余裕の範囲内で、符号化優先順位指定信号により指定された符号化処理を、HARQ−ACK,CQIを受信する前に行う。なお、上記発生頻度を測定する方法としては、たとえば、所定サンプル数(たとえば、100サンプル)にわたる測定や、または所定時間(たとえば、10分)にわたる測定が考えられる。
このように、本実施の形態においては、通信制御部2から通知される符号化パラメータに従って送信データを符号化する場合で、かつ変化可能なパラメータHARQ−ACKおよびCQIが通信相手からのメッセージを受信するまで決定できない場合であっても、上記メッセージを受信する前に、発生頻度の高いパラメータに対応する符号化処理を実行しておき、その後、メッセージを受信した段階で、対応する符号化処理結果を無線送信データとして出力することとした。これにより、たとえば、処理待ちとなっていた時間帯に、先行して符号化処理を行っておくことが可能となるため、より多くの符号化処理を小規模かつ効率的に実現できる。
実施の形態8.
つづいて、実施の形態8の通信装置の動作について説明する。図20は、本発明にかかる送信側の通信装置(移動局および基地局)の一構成例を示す図であり、符号化処理を行う符号化部1dと、パラメータの管理/制御を行う通信制御部2と、パラメータを分類/記憶する情報管理部6dと、を備える。また、図21は、本発明にかかる受信側の通信装置(移動局および基地局)の一構成例を示す図であり、復号処理を行う復号部11dと、パラメータの管理/制御を行う通信制御部12と、パラメータを分類/記憶する情報管理部13dと、を備える。ここでは、W−CDMA移動無線システム(FDD方式)における3GPP規格の符号化/復号処理に、本発明の特徴を適用した場合の一例について説明する。以下、前述した実施の形態1と異なる動作についてのみ説明する。
たとえば、送信側の移動局では、情報管理部6dが、通信制御部2から出力される、通信中に変化しないパラメータ、および通信中に通信装置間で変更を通知する手順を踏むことなしに変化するパラメータの取り得る範囲、を記憶し、過去に設定されたパラメータに基づいて符号化部1dが採用する符号化演算アルゴリズムを指示する。そして、符号化部1dでは、上記変化しないパラメータ、上記変化するパラメータの取り得る範囲、および上記指示された符号化演算アルゴリズムに基づいて、トランスポートチャネルの信号に対して符号化処理を実行し、無線送信データを生成する。
一方で、受信側の移動局では、情報管理部13dが、通信制御部12から出力される、通信中に変化しないパラメータ、および通信中に通信装置間で変更を通知する手順を踏むことなしに変化するパラメータの取り得る範囲、を記憶し、過去に設定されたパラメータに基づいて復号部11dが採用する復号演算アルゴリズムを指示する。そして、復号部11dでは、上記変化しないパラメータ、上記変化するパラメータの取り得る範囲、および上記指示された復号演算アルゴリズムに基づいて、受信信号に対して復号処理を実行する。
ここで、実施の形態8の通信装置の動作、詳細には、上記情報管理部(6d,13d)、符号化部1および復号部11の処理について説明する。
まず、上記情報管理部(6d,13d)の処理について説明する。図22は、上記移動局の情報管理部(6d,13d)の詳細な処理を示すフローチャートである。情報管理部(6d,13d)では、通信制御部(2,12)から出力されるパラメータを分類/記憶する(ステップS41)。このとき、通信中に変化しないパラメータが同一、かつ通信中に装置間で変更を通知する手順を踏むことなしに変化するパラメータの取り得る範囲が同一、であるものを、1つのパラメータセットと分類して記憶する。そして、たとえば、パラメータセット毎に設定された累積回数が所定のしきい値を越えていれば(ステップS42,Yes)演算アルゴリズム「1」の実行を、一方、上記累積回数がしきい値未満であれば(ステップS42,No)演算アルゴリズム「2」の実行を、指示する(ステップS43,S44)。
つぎに、上記符号化部1dの処理について説明する。図23は、上記移動局の符号化部1dの実施の形態8の詳細な処理を示すフローチャートである。符号化演算アルゴリズム「1」の実行を指示された場合には(ステップS51,アルゴリズム1)、TFCIの可変範囲全ての合成関数を生成する(ステップS3〜S6)。一方で、符号化演算アルゴリズム「2」の実行を指示された場合には(ステップS51,アルゴリズム2)、順序だてて3GPP規格通りに処理を行う(ステップS2)。
つぎに、上記復号部11dの処理について説明する。図24は、上記移動局の復号部11dの実施の形態8の詳細な処理を示すフローチャートである。復号演算アルゴリズム「1」の実行を指示された場合には(ステップS81,アルゴリズム1)、TFCIの可変範囲全ての合成関数を生成する(ステップS72〜S75)。一方で、復号演算アルゴリズム「2」の実行を指示された場合には(ステップS81,アルゴリズム2)、順序だてて3GPP規格通りに処理を行う(ステップS71)。
このように、本実施の形態の移動局では、通信制御部から通知されるパラメータ群にしたがって、通信データを符号化する場合または受信信号を復号する場合、通信制御部から出力されるパラメータを分類し、当該パラメータの設定頻度に応じて、演算アルゴリズムを適応的に選択する構成とした。これにより、頻度の高いパラメータに簡易なアルゴリズムを適用することができるようになるため、3GPP規格通りに処理を行う場合よりも処理負荷をより軽減でき、それに伴って小規模かつ低消費電力を実現できる。
なお、図22の処理では、指定サンプル数(たとえば、最新の100サンプル)において、パラメータセット番号の設定回数がしきい値に達しているかどうかを判断する方法が有効である。また、新規呼が設定される毎に、パラメータセット番号の設定回数に忘却係数r(0<r<1)をかける方法も有効である。
つづいて、複数の移動局に対して並行して符号化/復号処理を実行する基地局の動作について説明する。
基地局では、情報管理部(6d,13d)が、通信制御部(2,12)から出力される、通信中に変化しないパラメータ、および通信中に通信装置間で変更を通知する手順を踏むことなしに変化するパラメータの取り得る範囲、を記憶し、過去に設定されたパラメータ、または現在並行処理している他の呼、と同一かどうかを比較する。そして、その比較結果に基づいて、符号化部1dまたは復号部11bが採用する演算アルゴリズムを指示する。たとえば、符号化部1dでは、上記変化しないパラメータ、上記変化するパラメータの取り得る範囲、および上記指示された符号化演算アルゴリズムまたは指示により新たに生成した符号化演算アルゴリズムに基づいて、トランスポートチャネルの信号に対して符号化処理を実行する。一方、復号部11dでは、上記変化しないパラメータ、上記変化するパラメータの取り得る範囲、および上記指示された復号演算アルゴリズムまたは指示により新たに生成した復号演算アルゴリズムに基づいて、受信信号に対して復号処理を実行する。
このように、本実施の形態の基地局では、通信制御部から通知されるパラメータ群にしたがって符号化または復号を実行し、かつ複数呼を並行処理する場合、複数チャネルにおける過去の処理(上記符号化,復号に対応)に対応したパラメータ、または現在並行処理中の他の通信(呼)のパラメータ、を分類して記憶し、当該記憶されたパラメータと新規に設定される通信(呼)のパラメータ群との比較結果に基づいて、演算アルゴリズムを適応的に選択/生成する構成とした。これにより、3GPP規格通りに処理を行う場合よりも処理負荷をより軽減でき、それに伴って小規模化かつ低消費電力化を実現できる。
実施の形態9.
つづいて、実施の形態9の通信装置の動作について説明する。なお、実施の形態9の通信装置の構成については、先に説明した実施の形態1〜4の図1および図5、または実施の形態8の図20および図21と同様である。
前述した実施の形態1におけるTFCIのように、通信中に装置間でメッセージを用いずに変化を許容するパラメータは、変化許容範囲をメッセージで指定される。また、メッセージを用いて変更するTTIのようなパラメータもある。これらの変化許容範囲が変更される場合や、パラメータ値が想定範囲外の値に変更される場合には、判定しきい値a以下のときに採用していた合成関数を変更する必要がある。
このような場合、通信制御部(2,12)では、たとえば、前述した実施の形態1〜4に記載した変化しないパラメータを、通信中に装置間でメッセージを用いて変更を通知する手順を踏むことで変化させることができるので(W−CDMA移動無線システム(FDD方式)における3GPP規格参照)、上記メッセージに基づいてパラメータの変更を指示する。そして、たとえば、符号化部1では、変更前のパラメータによる符号化処理を停止し、変更パラメータに基づいて符号化処理を行う。一方、復号部11では、変更前のパラメータによる復号処理を停止し、変更パラメータに基づいて復号処理を行う。
図25は、符号化部1および復号部11のパラメータ変更後の処理フロー例を示す図である。ここでは、通信途中でパラメータが変更されるため、パラメータ値が固定であることを前提にしていた演算アルゴリズムを変更する必要がある。具体的には、パラメータ変更後、所要アルゴリズム変更時間が経過していれば(ステップS61,Yes)、図2のステップS1〜S6(符号化の場合)または図6のステップS1,S71〜S75(復号の場合)の処理を実行し、経過していなければ(ステップS61,No)、図2のステップS2(符号化の場合)または図6のステップS71(復号の場合)の処理、すなわち、所要アルゴリズム変更時間まで順序だてて3GPP規格通りに処理を行う。これにより、パラメータ変更時にアルゴリズム変更時間を要した場合であっても、ただちに通常の符号化/復号処理を実施できる。
以上のように、本発明にかかる通信装置は、W−CDMA移動無線システムを構成する通信装置として有用であり、特に、3GPP規格に規定された符号化/復号演算アルゴリズムを実行可能な通信装置として適している。
本発明にかかる送信側の通信装置(移動局)の実施の形態1〜4の構成を示す図である。 符号化部の実施の形態1の処理を示すフローチャートである。 合成関数の概要を示す図である。 マッピングテーブルの一例を示す図である。 本発明にかかる受信側の通信装置の実施の形態1〜4の構成を示す図である。 復号部の実施の形態1の処理を示すフローチャートである。 符号化部の実施の形態2の処理を示すフローチャートである。 復号部の実施の形態2の処理を示すフローチャートである。 符号化部の実施の形態3の処理を示すフローチャートである。 復号部の実施の形態3の処理を示すフローチャートである。 符号化部の実施の形態4の処理を示すフローチャートである。 復号部の実施の形態4の処理を示すフローチャートである。 本発明にかかる通信装置(基地局)の実施の形態5の構成を示す図である。 符号化部の実施の形態5の処理を示すフローチャートである。 符号化部の実施の形態5の処理を示すフローチャートである。 本発明にかかる通信装置(基地局)の実施の形態6の構成を示す図である。 符号化部の実施の形態6の処理を示すフローチャートである。 本発明にかかる通信装置(基地局)の実施の形態7の構成を示す図である。 情報管理部が符号化優先順位指定信号を出力する動作を示す図である。 本発明にかかる送信側の通信装置(移動局および基地局)の実施の形態8の構成を示す図である。 本発明にかかる受信側の通信装置(移動局および基地局)の実施の形態8の構成を示す図である。 移動局の情報管理部の処理を示すフローチャートである。 移動局の符号化部の実施の形態8の処理を示すフローチャートである。 移動局の復号部の実施の形態8の処理を示すフローチャートである。 符号化部および復号部の実施の形態9のパラメータ変更後の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d 符号化部
2,2c,12 通信制御部
3a,3b 送信データ選択部
4a 復号部
5b 処理余裕算出部
6c,6d,13d 情報管理部
11,11d 復号部

Claims (25)

  1. 送信データを加工するためのパラメータ群に基づいて、送信データを符号化する通信装置において、
    前記パラメータ群に含まれる通信中に変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さに応じて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する符号化手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 送信データを加工するためのパラメータ群に基づいて、送信データを符号化する通信装置において、
    前記パラメータ群の中に通信中に変化可能なパラメータが複数存在した場合、当該変化可能なパラメータの組み合わせの取り得る範囲の広さに応じて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する符号化手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  3. 前記符号化手段は、前記通信中に変化可能なパラメータを、装置間でメッセージによる変更通知が不要なパラメータとすることを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 送信データを加工するためのパラメータ群に基づいて、送信データを符号化する通信装置において、
    前記パラメータ群に含まれる、装置間でメッセージを通知することなく変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さ、および装置間でメッセージを通知することによって変化可能なパラメータ、の組み合わせの取り得る範囲の広さに応じて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する符号化手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  5. 送信データを加工するためのパラメータ群に基づいて、送信データを符号化する通信装置において、
    前記パラメータ群の中に、装置間でメッセージを通知することなく変化可能な第1のパラメータ、および装置間でメッセージを通知することによって変化可能な第2のパラメータ、が複数存在した場合、前記第1のパラメータが取り得る範囲の広さ、および前記第2のパラメータ、の組み合わせの取り得る範囲の広さに応じて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する符号化手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  6. 前記符号化手段は、許容される新規呼設定時間やハードウェアの制約により決定されたしきい値に基づいて、前記符号化演算アルゴリズムを選択することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の通信装置。
  7. 前記符号化手段は、許容される新規呼設定時間やハードウェアの制約により決定されたしきい値、および符号化の処理負荷、に基づいて、前記符号化演算アルゴリズムを選択することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の通信装置。
  8. 送信データを加工するためのパラメータ群に基づいて、送信データを符号化する通信装置において、
    複数チャネルにおける過去の符号化処理に対応したパラメータを所定の基準で分類/記憶しておき、当該パラメータの発生頻度に応じて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する符号化手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  9. 送信データを加工するためのパラメータ群に基づいて送信データを符号化し、かつ複数呼を並行処理する通信装置において、
    複数チャネルにおける過去の符号化処理に対応したパラメータ、または現在並行処理中の他の通信(呼)のパラメータ、を所定の基準で分類/記憶しておき、当該記憶されたパラメータと新規に設定される通信(呼)のパラメータ群との比較結果に基づいて、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する符号化手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  10. 前記符号化手段は、通信中にパラメータが変更され、かつ所要アルゴリズム変更時間が経過していない場合、当該所要アルゴリズム変更時間が経過するまで、符号化演算アルゴリズムを適応的に選択する処理を中止することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の通信装置。
  11. 送信データを加工するためのパラメータ群に基づいて当該送信データを符号化する構成であって、かつ符号化するための変化可能なパラメータが通信相手からのメッセージを受信するまで決定できない通信装置において、
    前記通信相手からメッセージを受信する前に、変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さに応じて想定される、すべての符号化処理を予め実行しておき、その後、前記通信相手からメッセージを受信した場合に、既に実施済みの符号処理結果の中から対応する符号化処理結果を抽出する符号化手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  12. 送信データを加工するためのパラメータ群に基づいて当該送信データを符号化する構成であって、かつ符号化するための変化可能なパラメータが通信相手からのメッセージを受信するまで決定できない通信装置において、
    前記パラメータ群の中に通信中に変化可能なパラメータが複数存在した場合、前記通信相手からメッセージを受信する前に、変化可能なパラメータの組み合わせが取り得る範囲の広さに応じて想定される、すべての符号化処理を予め実行しておき、その後、前記通信相手からメッセージを受信した場合に、既に実施済みの符号処理結果の中から対応する符号化処理結果を抽出する符号化手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  13. 前記変化可能なパラメータに、チャネル品質を含むことを特徴とする請求項11または12に記載の通信装置。
  14. 送信データを加工するためのパラメータ群に基づいて当該送信データを符号化する構成であって、かつ符号化するための変化可能なパラメータが通信相手からのメッセージを受信するまで決定できない通信装置において、
    符号化処理能力の総和に対する処理余裕に応じて、パラメータの組み合わせに応じた複数の符号化処理を決定し、前記通信相手からメッセージを受信する前に、前記複数の符号化処理を実行しておき、その後、前記通信相手からメッセージを受信した場合に、既に実施済みの符号処理結果の中から対応する符号化処理結果を抽出する符号化手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  15. 送信データを加工するためのパラメータ群に基づいて当該送信データを符号化する構成であって、かつ符号化するための変化可能なパラメータが通信相手からのメッセージを受信するまで決定できない通信装置において、
    前記通信相手からメッセージを受信する前に、発生頻度の高いパラメータに対応する複数の符号化処理を実行しておき、その後、前記通信相手からメッセージを受信した場合に、既に実施済みの符号処理結果の中から対応する符号化処理結果を抽出する符号化手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  16. 受信信号を加工するためのパラメータ群に基づいて、受信信号を復号する通信装置において、
    前記パラメータ群に含まれる通信中に変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さに応じて、復号演算アルゴリズムを適応的に選択する復号手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  17. 受信信号を加工するためのパラメータ群に基づいて、受信信号を復号する通信装置において、
    前記パラメータ群の中に通信中に変化可能なパラメータが複数存在した場合、当該変化可能なパラメータの組み合わせの取り得る範囲の広さに応じて、復号演算アルゴリズムを適応的に選択する復号手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  18. 前記復号手段は、前記通信中に変化可能なパラメータを、装置間でメッセージによる変更通知が不要なパラメータとすることを特徴とする請求項16または17に記載の通信装置。
  19. 受信信号を加工するためのパラメータ群に基づいて、受信信号を復号する通信装置において、
    前記パラメータ群に含まれる、装置間でメッセージを通知することなく変化可能なパラメータが取り得る範囲の広さ、および装置間でメッセージを通知することによって変化可能なパラメータ、の組み合わせの取り得る範囲の広さに応じて、復号演算アルゴリズムを適応的に選択する復号手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  20. 受信信号を加工するためのパラメータ群に基づいて、受信信号を復号する通信装置において、
    前記パラメータ群の中に、装置間でメッセージを通知することなく変化可能な第1のパラメータ、および装置間でメッセージを通知することによって変化可能な第2のパラメータ、が複数存在した場合、前記第1のパラメータが取り得る範囲の広さ、および前記第2のパラメータ、の組み合わせの取り得る範囲の広さに応じて、復号演算アルゴリズムを適応的に選択する復号手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  21. 前記復号手段は、許容される新規呼設定時間やハードウェアの制約により決定されたしきい値に基づいて、前記復号演算アルゴリズムを選択することを特徴とする請求項16〜20のいずれか一つに記載の通信装置。
  22. 前記復号手段は、許容される新規呼設定時間やハードウェアの制約により決定されたしきい値、および復号の処理負荷、に基づいて、前記復号演算アルゴリズムを選択することを特徴とする請求項16〜20のいずれか一つに記載の通信装置。
  23. 受信信号を加工するためのパラメータ群に基づいて、受信信号を復号する通信装置において、
    複数チャネルにおける過去の復号処理に対応したパラメータを所定の基準で分類/記憶しておき、当該パラメータの発生頻度に応じて、復号演算アルゴリズムを適応的に選択する復号手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  24. 受信信号を加工するためのパラメータ群に基づいて受信信号を復号し、かつ複数呼を並行処理する通信装置において、
    複数チャネルにおける過去の復号処理に対応したパラメータ、または現在並行処理中の他の通信(呼)のパラメータ、を所定の基準で分類/記憶しておき、当該記憶されたパラメータと新規に設定される通信(呼)のパラメータ群との比較結果に基づいて、復号演算アルゴリズムを適応的に選択する復号手段、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  25. 前記復号手段は、通信中にパラメータが変更され、かつ所要アルゴリズム変更時間が経過していない場合、当該所要アルゴリズム変更時間が経過するまで、復号演算アルゴリズムを適応的に選択する処理を中止することを特徴とする請求項16〜24のいずれか一つに記載の通信装置。
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