JP2005108232A - イメージングシステムにおける表示文書採用変形要求用ユーザインタフェース形成方法、表示文書変形通知用ユーザインタフェース形成方法並びに表示文書変形方法 - Google Patents
イメージングシステムにおける表示文書採用変形要求用ユーザインタフェース形成方法、表示文書変形通知用ユーザインタフェース形成方法並びに表示文書変形方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】イメージングシステム内にて処理及び格納されている文書イメージの品質を改善する。
【解決手段】ユーザ2が表示文書を採用し又は表示文書に対する変形を要求するためイメージングシステム100において、採用手段をユーザ2が操作することによって文書コンテンツ表示部及び文書メタデータ表示部における表示内容が採用され、変形要求手段をユーザ2が操作することによって文書コンテンツ表示部及び文書メタデータ表示部における表示内容に対する変形が要求される。
【選択図】図1
【解決手段】ユーザ2が表示文書を採用し又は表示文書に対する変形を要求するためイメージングシステム100において、採用手段をユーザ2が操作することによって文書コンテンツ表示部及び文書メタデータ表示部における表示内容が採用され、変形要求手段をユーザ2が操作することによって文書コンテンツ表示部及び文書メタデータ表示部における表示内容に対する変形が要求される。
【選択図】図1
Description
本発明は文書イメージング(document imaging)システムに関する。
商業的に利用できる文書イメージングサービスとしては、文書変換サービス、文書格納サービス並びに文書アクセスサービスがある。例えばあるサービスプロバイダにおいては、紙の文書をスキャンし又は写真フィルムを処理することによってディジタル文書を作成し、この変換によって作成したディジタル文書をディジタル倉庫(repository)に格納している。顧客は、安全で制御されている形態にてこのディジタル倉庫にアクセスできるが、変換されディジタル倉庫に格納されている文書を受け入れられないこともある。大量の文書を変換する既存のイメージングシステムにおいては、顧客クリティカルな多数の文書についての変換時問題発生率は低い値で一定しているが、斯様な低問題発生率ですら、そのイメージングシステムサービスの有償顧客にとっては受け入れがたいものである。更に、さほど頻繁にはアクセスされないような文書を格納している倉庫においては、多大な時間が経過するまでは問題は検知すらされない。これは、変換サービスにおいては、その文書が実際に必要となるまで、即ちその文書に対する変形(modification)要求が効率的に通知され問題が素早く解決される必要が生ずる時点まで、顧客が問題を察知できないからである。ある種のケースにおいては、サービスプロバイダが文書原本を保持するか或いは文書を最良に取り扱えるリソース及び専門知識を有するかしているため、サービスプロバイダが文書変形を実行しなければならない。その種のケースにおいては、多くの現存イメージングシステムが、エンドユーザから“ヘルプデスク”へと発せられる電話コールによる問題の解決要求に応じてイメージ変形プロセスを開始する、といったマニュアルによるイメージ変形プロセスに依拠している。更に、文書を変形するため顧客により提供される情報は、失われたり、誤解されたり或いは明瞭に通知されなかったりすることがある。既存のプロセスは、文書変形のためのマニュアルによる記録、通知及びワークフローに依拠しているが、要求を解決するまでのプロセス全体は非常に長く、一般的に非効率的であり、顧客及びサービスプロバイダの双方にとってコストも高いものである。
従って、イメージングシステム内にて処理及び格納されている文書イメージの品質を改善(improve)する方法が、求められている。
本発明に係る方法は、ユーザが表示文書を採用し又は表示文書に対する変形を要求するためイメージングシステムにおいてユーザインタフェースを形成する方法であって(a)そのユーザに係るユーザ識別子を取り出すステップと、(b)表示文書に対応する文書識別子を取り出すステップと、(c)表示文書に対応する文書コンテンツを取り出すステップと、(d)表示文書に対応する文書メタデータを取り出すステップと、(e)表示文書に対応する文書要求履歴を取り出すステップと、(f)文書コンテンツに基づき文書コンテンツ表示部を形成及び表示するステップと、(g)文書メタデータに基づき文書メタデータ表示部を形成及び表示するステップと、(h)文書要求履歴に基づき文書要求履歴表示部を形成及び表示するステップと、(i)表示文書をユーザが採用するための採用手段を形成及び表示するステップと、(j)文書の変形をユーザが要求するための変形要求手段を形成及び表示するステップと、を有し、採用手段をユーザが操作することによって文書コンテンツ表示部及び文書メタデータ表示部における表示内容が採用され、変形要求手段をユーザが操作することによって文書コンテンツ表示部及び文書メタデータ表示部における表示内容に対する変形が要求されることを特徴とする。
図1に、イメージングシステム100を示す。この図に示すイメージングシステム100は、クライアントデバイス1、サーバ31、変換装置90、及びユーザ2によりアクセスされる文書95、により構成されている。図示の如く、サーバ31はサーバコントローラ30及びストレージデバイス50から構成されている。ストレージデバイス50には、文書コンテンツ55、文書メタデータ60、ユーザプロファイル65、グループプロファイル70、要求履歴80及び文書変形マップ85が格納されている。イメージングシステム100は、文書改善方法99に従い各種の文書イメージングサービスを提供するよう、構成されている。文書改善方法99は複数の方法から構成されている。複数の方法とは即ち、イメージングシステム100における表示文書採用変形要求用ユーザインタフェース(UI)400の形成方法210、表示文書変形通知用UI800の形成方法225、並びに文書変形優先度付け方法235、並びに表示文書変形方法240である。なお、図1〜図10は全般に本発明の実施形態に関するものであるが、中でも図3,図4及び図6は方法210に、図5〜図8は方法225に、図9は方法235に、図6,図7及び図10は方法240に、関するものである。
端的に言って、イメージングシステム100は、ディスプレイユニット5を有するクライアントデバイス1と、文書イメージ情報及びプログラム命令を格納するサーバ31とにより、構成されている。クライアントデバイス1のユーザ2は、特定の格納文書イメージをディスプレイユニット5上に表示するよう、要求する。サーバ31はこのクライアント要求を受け取り、当該格納文書をユーザ2が閲覧(view)できまたこの表示文書に関する採用或いは変形要求を発することができるよう、第1のUI400を生成する。ユーザ2がこの表示文書について変形を要求した場合には、サーバ31は、表示文書中に施すべき所期変形の詳細をユーザ2がイメージングシステム100に対し通知できるよう、第2のUI800を生成する。そして、イメージングシステム100は、この要求に応ずる最良の手段を判別し、文書を変形し、引き続く閲覧に備えて文書を格納する。
図1を参照するに、イメージングシステム100は、文書改善方法99に従い各種の文書イメージングサービスを提供できるよう、構成されている。“ユーザ”2即ちエンドユーザ乃至顧客により使用されるクライアントデバイス1は、ディスプレイユニット5及びストレージデバイス10を備えている。ディスプレイユニット5は、文書データ閲覧用UI400及び文書変形要求用UI800を表示する。ディスプレイユニット5は、表示やサーバコントローラ30への通知に供すべき情報即ちクライアントデバイス1にとり有用な情報を格納するため、ストレージデバイス10を利用する。
クライアントデバイス1は、モニタ付きのパーソナルコンピュータにより実現できる。また、いわゆる当業者にとり明らかな通り、クライアントデバイスをPalmHandheld等の携帯情報端末によって実現することもできる。なお、“Palm”はアメリカ合衆国カリフォルニア州ミルピタスに所在のPalm Inc.の商標である。
クライアントデバイス1は、通信手段20を介してサーバ31と通信する。図示の如く、サーバ31はサーバコントローラ30を備えている。通信手段20の好適な例としては、インターネット上でのHTTP(hyper text transfer protocol)を示すことができる。
サーバ31を構成するコントローラ30は、データ及びプログラム命令を格納しているストレージデバイス50上のデータにアクセスできるよう、構成されている。図示の如く、格納されているプログラム命令群の中に含まれる文書改善方法99は、文書データ閲覧用UI400を構築する方法210、文書変形要求用UI800を構築する方法225、文書変形優先度付け方法235、並びに表示文書変形方法240から構成されている。
ストレージデバイス50には、文書コンテンツ55、文書コンテンツ55の文書特性を記述する文書メタデータ60、各ユーザに関する情報を含むユーザプロファイル65、ユーザによって構成される各グループに関する情報を含むグループプロファイル70、これまで全ての文書変形要求を記述する要求履歴80、並びに文書変形マップ85を含め、上掲の方法の適用に関する各種の情報が格納されている。
サーバ31は、Microsoft Windows Advanced Server 2003等のオペレーティングシステムを実行する通常のコンピュータによって、実現することができる。ストレージデバイス50の管理は、Documentum eContentServer等、商業的に利用可能なコンテンツマネージメントシステムによって実現することができる。なお、“Microsoft”及び“Windows”はアメリカ合衆国ワシントン州レドモンド所在のMicrosoft Corporationの商標である。“Documentum”及び“eContentServer”はアメリカ合衆国カリフォルニア州プレザントン所在のDocumentum Inc.の商標である。
イメージングシステム100は、また、原本ハードコピー文書95を処理する変換装置90を備えている。
原本ハードコピー文書95は、例えば、情報を搬送するマークを紙の上に記した文書である。この種の文書95をディジタルデータに変換するための変換装置90としては、例えば文書スキャナがある。文書スキャナは、Xeroxを含め多数の企業により提供されており、商業的に利用できるものとなっている。なお、“Xerox”はアメリカ合衆国コネチカット州スタンフォード所在のXerox Corporationの商標である。
原本ハードコピー文書95は、或いは、写真イメージを有する写真フィルムである。この種の文書95をディジタルデータに変換するための変換装置90としては、例えばフィルム現像及びスキャニングシステムがある。フィルム現像及びスキャニングシステムは、Kodak等の企業により提供されており、商業的に利用できるものとなっている。なお、“Kodak”はアメリカ合衆国ニューヨーク州ロチェスター所在のKodak Corporationの商標である。
変換装置90による原本ハードコピー文書95からの変換によって集められ作成された文書データは、文書コンテンツ55を記述する情報及び文書メタデータ60を記述する情報として、格納される。
文書コンテンツ55は、例えば、tiff(tagged image file format)やpdf(portable document format)等の好適な汎用ディジタルファイルフォーマットにより、与えられるイメージである。
文書メタデータ60は、例えば、XML(extensible markup language)により表される。
図2に、本発明に係る文書改善方法99の一例を示す。このプロセスはステップ201にて始まりステップ255に至っている。
ステップ205においては、クライアントデバイス1から、サーバ31内に格納されている文書情報の閲覧を要求している。この要求においては、関心を持たれている文書についての文書識別子や、イメージングシステム100の現在のユーザ2についてのユーザ識別子が、特定されている。クライアントデバイス1によるこの要求は、通信手段20によりサーバ31に通知される。
図2中のステップ210においては、サーバコントローラ30がこの要求を受け取り、ユーザによる表示文書採否用のUI400(図4参照)を構築するため、文書データ構築方法210を採用している。
図3に、図2中のステップ210に係る方法、即ちユーザによる表示文書採用変形要求用のUI400の構築方法の詳細を示す。
図3中のステップ301においては、サーバコントローラ30は、図2中のステップ205における通知から、イメージングシステム100の現在のユーザ2についてのユーザ識別子を、取り出す。
図3中のステップ302においては、サーバコントローラ30は、図2中のステップ205における通知から、現在関心を持たれている文書についての文書識別子(“id”)を、取り出す。
図3中のステップ305においては、サーバコントローラ30は、特定された文書についての文書コンテンツ55を、ストレージデバイス50から取り出す。図6に示すように、ストレージデバイス50上においては、文書識別子690が、各文書の文書コンテンツ55及び文書メタデータ60とユニークに関連づけられている。従って、図3中のステップ302にて取り出した文書識別子690に基づいて、それに対応する文書コンテンツ55をストレージデバイス50上から取り出すことができる。
図3中のステップ310においては、サーバコントローラ30は、取り出された文書識別子690を同様にして用い、特定された文書についての文書メタデータ60を、ストレージデバイス50から取り出す。
ステップ315においては、サーバコントローラ30は、特定された文書についての文書要求履歴80を、ストレージデバイス50から取り出す。
図3中のステップ315における要求履歴80の取り出し処理に関し、図6により詳細に示す。要求履歴80中には毎回の変形要求が格納されている。各回の変形要求には、要求対象となった文書をユニークに識別する文書識別子680が含まれている。このような要求履歴80と、図3中のステップ302において取り出した文書識別子とに基づき、図3中の処理ステップ315においては、特定されている文書識別子に係る提出済み変形要求が取り出される。図6に示した要求履歴80は、情報として、要求識別子660、その要求を提出したユーザに対応するユーザ識別子676、文書にどのような変形を施す必要があるかを特徴付けする変形タイプ665、適用すべき文書変形アルゴリズムを特定する変形文書情報670、タイムスタンプ675、その要求への対処についてその相対的重要性を示す優先度678、その要求が対処済みか否かを識別する状態677、変形要求の対象となった文書を識別する原本文書識別子680、並びに変形要求に応じて生成された文書を識別する変形文書識別子685から、構成されている。
図3中のステップ325,330及び335においては、コントローラ30は上述の通り取り出した情報からUI400を作成する。作成する文書データ閲覧用UI400の一例を、図4に示す。
図3中のステップ325においては、コントローラ30は文書コンテンツ55を与え、図4中に示す如く文書コンテンツ表示部(rendering)405を形成する。
図3中のステップ325においては、また、コントローラ30は文書メタデータ60を与え、図4中に示す文書メタデータ表示部410を形成する。
図3中のステップ330においては、コントローラ30は、ユーザが文書採用との特定を行うための採用(accept)手段420を構築する。即ち、採用手段420によって、ユーザ2は、現在の文書について変形を必要としていないことを特定する。採用手段420は、図3中のステップ310において取り出された文書メタデータ60中の情報に応じて、可能化/不可能化(enable/disable)される。即ち、文書が既に採用されていることを文書メタデータ60が示しているならば、採用手段420は不可能化される。逆に、文書がまだ採用されていなければ、採用手段420は可能化される。
採用手段420は、図4に示すように“本文書採用”とのラベルが付されたワールドワイドウエブUIクリックボタンとして表示できる。
図3中のステップ335においては、コントローラ30は、ユーザ用の変形要求手段430を構築する。変形要求手段430は、現在の文書に変形が必要である旨をユーザ2が示すための手段である。文書が変形待ちであることを文書メタデータ60が示している場合は、変形要求手段430は不可能化される。さもなければ、変形要求手段430は可能化される。
変形要求手段430は、図4に示すように“本文書変形要求”とのラベルが付されたワールドワイドウエブUIクリックボタンとして表示できる。
図3中のステップ340においては、コントローラ30は、先に取り出した要求履歴80及び文書メタデータ60を用いて、現在の文書に係る最新要求情報440を表示させる。
最新要求情報440は、例えば、テキスト、アイコン又はその組合せにより構成する。その内容は、例えば、前回図2中のステップ220により“採用”されたのか、前回図2中のステップ220により“変形待ち”とされたのか、それとも“ユーザ2がその文書を変形するのか採用するのかを待っている”のか、といった文書状態を示すものとする。
図2中のステップ210、即ち文書データ閲覧用UI400構築方法210の最後のステップにおいては、サーバコントローラ30は、通信手段20により文書データ閲覧用UI400をクライアントデバイス1のディスプレイユニット5に送る。
クライアントデバイス1における処理は図2中のステップ215から再開され、そのディスプレイユニット5は文書データ閲覧用UI400を表示する。
図2中のステップ220においては、ユーザ2が、その文書に“変形が必要”であるのかそれともその文書を“採用”するのかを、文書データ閲覧用UI400を介して入力する。クライアントデバイス1は、通信手段20を用いて、この選択の内容をサーバコントローラ30に送る。このときの通信内容には、ユーザ2のユーザ識別子及び表示文書に対応する文書識別子を含める。図4中の変形要求手段430を通じてその文書に“変形が必要”であることが示された場合は処理はステップ225に進み、同図中の採用手段420を通じてその文書を“採用”することが示された場合は処理はステップ245に進む。
図2中のステップ225においては、サーバ31は図5に示す文書変形要求用UI800構築方法を実行する。
図5に、文書変形要求用UI800構築方法225の詳細を示す。この処理はステップ505にて始まりステップ535に達している。
図5中のステップ505においては、サーバコントローラ30は、図2中のステップ205にて述べたユーザ要求から、文書識別子を取り出す。
図5中のステップ510においては、文書識別子を用い、ストレージデバイス50中に格納されている文書メタデータ60の位置が探される。
図5中のステップ510の詳細について、図6に示す。この図に示すように、文書メタデータ60は、文書タイプその他、文書を記述するためのメタデータを含んでいる。図示した例でいうと、“25rev0”との内容の文書識別子690を有する文書の文書タイプ695は“スキャンしたイメージ”である。認められるべきことに、図示したデータ構造60による例に代えて、文書識別子に基づき文書タイプを判別する構成とすることもできる。また、これも認められるべきことに、図6は一例に過ぎず、文書識別子915及び文書タイプは図示したものに限られない。
図5中のステップ515においては、文書タイプに基づき、その文書に関して許容できる変形タイプが、判別される。図7に示すように、文書変形マップ85内には、許容できる変形タイプ705が全ての文書について格納されている。実際には、許容できる変形タイプ705は文書タイプ別の事項であって、特定の文書毎に別々になるものとみなされるべきであろう。
図5中のステップ515の例として図7を参照するに、許容できる変形タイプ705のデータ構造においては、文書タイプ“スキャンしたイメージ”に係る項目710,715及び720と文書タイプ“A”に係る項目725及び730とが特定されており、項目710,715及び720に係る文書タイプ“スキャンしたイメージ”は3通りの許容できる変形タイプ即ち“斜め”(skew)、“スポット”(spots)及び“イメージ喪失”(missing image)を、項目725及び730に係る文書タイプ“A”は2通りの許容できる変形タイプ即ち“イメージ喪失”及び“メタデータ喪失”を、それぞれ有している。認められるべきことに、許容できる変形タイプを文書タイプに基づき判別できるのであれば、データ構造705に代わるものを配置するようにしてもよい。またも認められるべきことに、図7は一例データを示すに過ぎず、実際には、文書タイプ及び変形タイプは図示したものに限られない。
更に、文書変形要求用UI800上に要求特徴付け表示805を構築する処理フローを再開すべく、図5に戻る。ステップ520においては、その文書に関し許容できる変形タイプ即ちステップ515により判別された変形タイプを全て表示させ、更に、それら変形タイプのうち1個(又はより多く)を選択する手段を、ユーザ2に対して提供する。図8に、文書変形要求用UI800を示す。
図8に、その文書についての許容できる変形タイプの表示例“斜め”810と、この“斜め”810をその文書に適用される変形タイプとしてユーザ2が選択するための手段の例たるチェックボックス811とを、示す。同様に、UI800は、チェックボックス816により選択可能な変形タイプ“スポット”815と、チェックボックス821により選択可能な変形タイプ“イメージ喪失”820とを、含んでいる。
例を示す。
認められるべきことに、図8に示した要求特徴付け表示805に代え、許容できる変形タイプ及び当該許容できる変形タイプを選択する手段を含む他の形態による表示を、採用することもできる。
更に認められるべきことに、図8に示した要求特徴付け表示805において、イメージ変形タイプを示すテキストの代わりにアイコンを用いることも可能である。
更にまた認められるべきことに、図8に示した要求特徴付け表示805は一例データに過ぎず、実際には、許容できる変形タイプをこれとは異なったものとすることも可能である。
図5に戻り文書変形要求用UI800を構築する処理を再開すると、ステップ525においては、クライアントデバイス1よりの文書変形要求から、ユーザ識別子が取り出される。
図5中のステップ530においては、先に報告済みのイメージ変形要求を含む要求履歴80が取り出される。
図5中のステップ530における要求履歴取り出しの詳細に関して図6を参照するに、取り出される要求履歴80内の各要求には、その変形要求を発したユーザを特定するユーザ識別子676が含まれている。図5中のステップ530においては、このユーザ識別子676と共に、現在のドキュメントについて変形要求を発したユーザ2によって以前になされた全ての要求が、取り出される。
再び図6を参照するに、要求履歴80は、文書変形要求をユニークに識別する要求識別子660を含んでいる。要求履歴80は、要求識別子660によって識別される文書変形要求に関する原本文書識別子680を含んでいる。要求履歴80は、原本文書識別子680によって識別される文書に関連づけられた変形タイプ665を含んでいる。これらの情報構成により、図5に示した処理ステップ530においては、現在の文書と同一変形タイプを有する文書について以前になされた全ての文書変形要求が取り出される。
図5に戻り文書変形要求用UI800を構築する処理フローを再開するに、ステップ535においては、先の文書変形要求に関する情報が、現在の文書変形要求を特徴づける先の文書変形要求に関する情報を特定する手段と共に、表示される。ステップ535においてはまた、ユーザが特定した選択内容及びそれに関連する情報をサーバコントローラ30に通知するための提出手段860が、表示される(図8参照)。同様に、ステップ535においては、文書変形要求用UI800に関し何のアクションも要求しないことをサーバコントローラ30に通知するためのキャンセル手段865が、表示される(図8参照)。
図5中のステップ535に関し、図8に示した文書変形要求用UI800に基づき説明する。まず、要求履歴情報表示850は、ユーザ2に対し、先に要求された変形、即ち現在の文書に対する変形要求を最もよく記述している変形を選択することを、許している。この要求履歴情報表示850は、要求特徴付け表示805に対する代替物になりうるものとして、提供されている。即ち、先に説明した要求特徴付け表示805は、ユーザ2に対し、表示されている許容できる変形タイプのなかから変形タイプを明示して要求することを、許すものであるが、これに対して要求履歴情報表示850は、ユーザ2に対し、(一例によれば)現在の要求を効果的に特徴づけるべく先の要求から取り出した情報を用いて要求を特徴づけることを、許すものである。また、要求履歴情報表示850は、要求履歴情報をどのようにして使用するのかをユーザ2に対し指示する命令890を含んでいる。要求履歴情報表示850はまた、先行するステップ530において取り出した要求履歴要素を含んでいる。最後に、要求履歴情報表示850は、1個(又はそれ以上)の要求を選択する手段851を含んでいる。
図8に示した一例たる要求履歴情報表示850においては、命令メッセージ890として“現在の要求をどのように扱えばよいかを最もよく記述している先の変形要求を選択してください”という趣旨のメッセージ890が表示されている。表示されている要求履歴要素は、値=1の要求識別子852、値=“スポット”の変形タイプ853、値=“自動ノイズ低減アルゴリズム”の文書変形情報854、原本文書コンテンツの表示855、並びに変形した文書コンテンツの表示856から、構成されている。
認められるべきことに、図8に示した要求履歴情報表示850に代えて、異なる順序、異なるフィールド種別(filtering)、異なるフィールド順序によって要求履歴を示す別の画面構成による表示を、行うこともできる。
更に認められるべきことに、図8に示した要求履歴情報表示850に代えて、例えば、イメージ変形タイプを示す(テキストではなく)アイコンを用いた表示を、行うこともできる。
また認められるべきことに、図8に示した要求履歴情報表示850は一例に過ぎず、そのデータ値も一例に過ぎない(これに限定されるべきではない)。
図5に戻ると、文書変形要求用UI800を構築する処理フローはステップ535の終了によって終了する。
その後、倉庫に格納されているイメージの品質を改善する方法99はステップ230から再開される。ステップ230においては、文書変形要求用UI構築方法225により形成されたUI800が表示される。ユーザ2は、文書変形要求をこのUI800を用いて特徴づける。クライアントデバイス1のディスプレイユニット5は、通信手段20によって文書変形要求をサーバコントローラ30に送る。文書変形要求は文書識別子、ユーザ識別子及び変形タイプから構成されている。変形タイプは、ユーザ2が、図8の要求特徴付け表示805によって明示的に又は図8の要求履歴表示850によって間接的に、示したものである。図8中のダイアログ850を用いて先の変形要求に係る要求識別子が示された場合、イメージングシステム100においては図6中の要求履歴80が調べられ、特定された要求識別子660に対応する変形タイプ665が取得される。
図2中のステップ235においては、要求履歴80中の文書変形要求に優先度を割り当てる優先度付け方法によって、文書変形要求に対する優先度付けが行われる。
図9に、文書変形優先度付け方法235におけるデータフローを示す。サーバコントローラ30は、最初に、変形タイプ670、ユーザ識別子676及び文書識別子680を、要求履歴80中に格納する。そして、サーバコントローラ30は、その要求について要求タイムスタンプ675に係る計算を行い得られた情報を要求履歴80中に格納する。各要求について優先度を決定する際には、各種のアルゴリズムによる優先度付け手段を使用できる。この処理にて計算された優先度により、要求履歴80に係る優先度要素678(図6参照)が更新される。
優先度付け手段としては、例えば、単純な“ファーストイン・ファーストアウト”アプローチを実現するために、要求タイムスタンプ675が用いられる。このアプローチでは、例えば、要求Aが要求Bより先に受信されているならば要求Aには要求Bより高い優先度を付す、というように、タイムスタンプの時間順により降順に優先度を付与する。
これに代わる手段としては、例えば、図9に示したユーザ識別子676を用いてその要求を発したユーザ2に関するユーザプロファイル65を参照し、そのユーザについての約定上のサービス応答時間615を用いてその要求に対する優先度付けを行う、という手段がある(図6参照)。例えば、約定上のサービス応答時間が短いユーザからの要求に対しては高い優先度を付与し、長いユーザからの要求に対しては低い優先度を付与する。
更なる代替手段としては、例えば、図9に示したユーザ識別子676を用いてその要求を発したユーザに関するユーザプロファイル65を参照し、そのユーザのグループ識別子610を用いてグループプロファイル70を参照する、という手段がある(図6参照)。グループプロファイル70は約定上のサービス応答時間635に関する情報を含んでおり、このサービス応答時間635を用いてその要求に対する優先度付けを行うことができる。例えば、対応するサービス応答要求時間635が短いグループに属するユーザからの要求に対しては高い優先度を付与し、長いグループに属するユーザからの要求に対しては低い優先度を付与する。
また更なる代替手段としては、例えば、図9に示したユーザ識別子676を用いてその要求を発したユーザに関するユーザプロファイル65を参照し、そのユーザのグループ識別子610を用いてグループプロファイル70を参照する、という手段がある(図6参照)。グループプロファイル70は利益マージン640に関する情報を含んでおり、この利益マージン640を用いてその要求に対する優先度付けを行うことができる。例えば、対応する利益マージン640が高いグループに属するユーザからの要求に対しては高い優先度を付与し、低いグループに属するユーザからの要求に対しては低い優先度を付与する。
またも更なる代替手段としては、例えば、図9に示したユーザ識別子676を用いて要求履歴80を参照し、ユーザ毎に又はグループ毎にそれ以前の全リクエスト回数を勘定する、という手段がある(図6参照)。ユーザ毎又はグループ毎の要求頻度を用いることによって、要求への優先度付けを行うことができる。例えば、高い頻度で要求を発しているユーザからの要求には高い優先度を付与し、低い頻度で発しているユーザからの要求には低い優先度を付与する。
図2に戻り文書改善方法99を再開するに、ステップ235における優先度付けの後は、イメージングシステム100における表示文書変形方法240を適用することによって、高い優先度が付与された要求への対処が実行される。
図10に、イメージングシステム100における表示文書変形方法240の詳細を示す。この処理はステップ1005にて始まりステップ1020に至っている。
図10中のステップ1005においては、どの要求に対処するかを決定するため要求履歴80が調べられる。即ち、図6を参照するに、要求履歴80においてはまず、その要求にはまだ対処していないという状態677を有する要求を見つけるため、要求識別子660が判別される。その後、未解決の要求の中から、最も高い優先度678を有する要求に対応した要求識別子660が選択される。
図10中のステップ1010においては、ステップ1005にて選択された要求に関連する情報を取り出すため、要求履歴80が調べられる。即ち、図6中の要求履歴80を参照するに、まずステップ1005にて選択された要求識別子660に対応する原本文書識別子680が取り出される。更に、この要求履歴80中の原文文書識別子680を用いて文書識別子690を参照することにより、文書コンテンツ55及び文書メタデータ60が取り出される。次に、UI800により提出された変形要求中で示されている変形タイプ665が、要求履歴80中から取り出される。更に、適当な文書変形通知手段771を探すべく、変形タイプ665を用いて文書変形マップ85(図7参照)が調べられる。文書変形通知手段771は特定の変形タイプに対する対処ステップを示している。
一例を以て述べると、対処すべき要求の変形タイプ値が755の“斜め”であった場合、対応するイメージ変形手段は756の“自動斜め訂正”(auto deskew)アルゴリズムを実行することである。同様に、変形タイプ値が760の“スポット”ならば対応するイメージ変形手段は758の“自動ノイズ低減アルゴリズム”を実行することである。同様に、変形タイプ値が765の“イメージ喪失”であった場合、対応するイメージ変形手段は757の“手動ハードコピー回収及び再スキャン”処理である。同様に、変形タイプ値が770の“メタデータ喪失”であった場合、対応するイメージ変形手段は772の“文書言語解析実行”処理である。
図10中のステップ1015においては、ステップ1010にて見つけられた文書変形通知手段771が適用される。文書変形通知手段771は、例えば、問題に対処する処理ステップを有する文書を参照している。また、文書変形通知手段771は、例えば、サーバコントローラ30が変形要求に対処すべくその文書コンテンツ55又は文書メタデータ60について実行するコンピュータアルゴリズムを、参照している。ステップ1015においては、文書変形通知手段771の適用によって、変形された文書メタデータ60、改訂された文書コンテンツ55、又はその双方が得られる。
図10中のステップ1020においては、変形された文書メタデータ60及び改訂された文書コンテンツ55が、ストレージデバイス50内に新たな文書として格納される。例えば、図7中の“自動ノイズ低減アルゴリズム”758を実行した後には、図6に示すように、新たな文書コンテンツ61及び新たな文書メタデータ62が生成される。
図2に示すステップ245においては、文書改善方法99によってストレージデバイス50上の情報が更新される。ステップ240からステップ245へと処理が移行してきた場合には、図6に示した要求履歴80中の状態677が、要求対処済みを示す内容に変更される。
図2中のステップ250においては、ユーザ2に対し、次の文書を処理するかどうかの選択が許される。もしユーザ2が別の文書の処理を望むのであれば、処理はステップ205へと移行する。望まないのであれば、処理はステップ255にて終了する。
1 クライアントデバイス、2 ユーザ、30 サーバコントローラ、31 サーバ、50 ストレージデバイス、55 文書コンテンツ、60 文書メタデータ、65 ユーザプロファイル、70 グループプロファイル、80 要求履歴、85 文書変形マップ、90 変換装置、95 文書、99文書改善方法、100 イメージングシステム、210 イメージングシステムにおける表示文書採用変形要求用UIの形成方法(文書データ閲覧用UI400を構築する方法)、225 イメージングシステムにおける表示文書変形通知用UIの形成方法(文書変形要求用UI800を構築する方法)、235 イメージングシステムにおける文書優先度付け方法、240 イメージングシステムにおける表示文書変形方法、400 文書データ閲覧用UI、800 文書変形要求用UI。
Claims (3)
- ユーザが表示文書を採用し又は表示文書に対する変形を要求するためイメージングシステムにおいてユーザインタフェースを形成する方法であって、
(a)そのユーザに係るユーザ識別子を取り出すステップと、
(b)表示文書に対応する文書識別子を取り出すステップと、
(c)表示文書に対応する文書コンテンツを取り出すステップと、
(d)表示文書に対応する文書メタデータを取り出すステップと、
(e)表示文書に対応する文書要求履歴を取り出すステップと、
(f)文書コンテンツに基づき文書コンテンツ表示部を形成及び表示するステップと、
(g)文書メタデータに基づき文書メタデータ表示部を形成及び表示するステップと、
(h)文書要求履歴に基づき文書要求履歴表示部を形成及び表示するステップと、
(i)表示文書をユーザが採用するための採用手段を形成及び表示するステップと、
(j)文書の変形をユーザが要求するための変形要求手段を形成及び表示するステップと、
を有し、
採用手段をユーザが操作することによって文書コンテンツ表示部及び文書メタデータ表示部における表示内容が採用され、変形要求手段をユーザが操作することによって文書コンテンツ表示部及び文書メタデータ表示部における表示内容に対する変形が要求される方法。 - ユーザがイメージングシステムに対し表示文書に関する所期の変形を通知する方法であって、
(a)表示文書についての文書識別子を取り出すステップと、
(b)文書識別子に基づき文書タイプを判別するステップと、
(c)文書タイプに基づき一組の許容できる変形タイプを判別するステップと、
(d)ユーザが1個以上の許容できる変形タイプを選択するための変形選択手段を含む許容変形タイプ表示部を形成及び表示するステップと、
(e)そのユーザに係るユーザ識別子を取り出すステップと、
(f)先に提出されている変形要求全ての変形履歴を取り出すステップと、
(g)先に提出されているイメージ変形要求からの情報と、先に報告されているイメージ変形要求のうちユーザが現在の表示文書に対して施すことを望んでいる変形を記述する一つをユーザが選択するための手段と、を含む要求履歴表示部を、形成及び表示するステップと、
をイメージングシステムが実行し、
(h)先に提出されている変形の中からのユーザによる選択を通じ現在の表示文書における所期の変形をイメージングシステムに対し通知するステップを、ユーザが実行する方法。 - イメージングシステムにおける表示文書の変形方法であって、
(a)表示文書に変形を施す必要がある旨を示す変形要求であって表示文書における問題に関する記述を含む変形要求を、イメージングシステムに対し通知するステップを、ユーザが実行し、
(b)変形要求を受信するステップと、
(c)複数通りの所定の変形方法のうちどの変形方法であれば変形要求に対し最もよく対処できるかを判別し判別された変形方法を選択するステップと、
(d)選択された変形方法を文書に適用することにより変形文書を形成するステップと、
(e)変形文書を格納するステップと、
をイメージングシステムが実行する方法。
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