JP2005107676A - アレイコントローラ及びディスクアレイ再構築方法 - Google Patents

アレイコントローラ及びディスクアレイ再構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ディスクアレイの再構築時にメディアエラーが発生しても、当該メディアエラーが発生した領域を除く部分を再構築でき、且つ当該メディアエラーが発生した領域からのデータリードで不正データが処理されるのを防止できるようにする。
【解決手段】アレイコントローラ30内のリビルド制御部31は、ディスクアレイ20を構成するHDDのうちの1台に障害が発生した場合、当該ディスクアレイ20を再構築する処理を行う。リビルド制御部31は、新たなHDDに障害が発生したHDDのデータを復元するために、残りのHDDからのデータリードを行う。リビルド制御部31内のエラーデータ書き込み部313は、このデータリードでメディアエラーが発生した場合、当該メディアエラーが発生した領域に対応する新たなHDDの領域の情報がリードされる際にメディアエラーを発生させる情報を、例えば当該新たなHDDの領域にライトする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のディスクドライブから構成される冗長性を持つディスクアレイを制御するアレイコントローラに係り、特にディスクアレイ中の1つのディスクドライブに障害が発生したために当該障害が発生したディスクドライブを新たなディスクドライブに交換してディスクアレイを再構築するのに好適なアレイコントローラ及びディスクアレイ再構築方法に関する。
冗長データを持つことによりデータの信頼性を向上させる技術として、複数のディスクドライブを用いて構成される冗長性を持つディスクアレイ(冗長化ディスクアレイ)、つまりRAID(Redundant Array of Inexpensive Disks、またはRedundant Array of Independent Disks)が知られている。RAIDには幾つかのレベル(RAIDレベル)が定義されており、RAID1(ミラーリング)やRAID5(パリティ付きストライピング)などが知られている。いずれも複数のディスクドライブを用いて構成される冗長化ディスクアレイにデータ及び冗長データを配置することにより、いずれか1台のディスクドライブに障害が発生してもデータの復元を可能にする技術である。
さて、冗長化ディスクアレイを構成する複数のディスクドライブのうち、いずれか1台のディスクドライブに障害が発生した場合、当該障害が発生したディスクドライブを新たなディスクドライブと交換して、当該ディスクアレイを再構築する必要がある(例えば、特許文献1参照)。このディスクアレイを再構築する処理は、リビルド(Rebuild)と呼ばれる。このリビルドでは、ディスクアレイの冗長性を復活するために、障害が発生していない既存のディスクドライブのデータを利用して、障害が発生したディスクドライブのデータを新たなディスクドライブに復元する処理が行われる。RAID1を適用するディスクアレイであれば、既存のディスクドライブのデータをリードして新たなディスクドライブにライトする処理(即ち既存のディスクドライブのデータを新たなディスクドライブにコピーする処理)により、障害が発生したディスクドライブのデータが新たなディスクドライブに復元される。
特開平8−147112号公報(段落0005)
上記したように、ディスクアレイの再構築(リビルド)時には、障害が発生していない既存のディスクドライブのデータを利用して、障害が発生したディスクドライブのデータを新たなディスクドライブに復元するために、当該既存のディスクドライブのデータをリードする処理が行われる。ところが、既存のディスクドライブからのデータのリードで、メディアエラーが発生する場合がある。メディアエラーとは、予め定められた回数のリードリトライを繰り返してもディスクドライブから正常にデータがリードできない状態をいう。今、メディアエラーが発生したディスクドライブの論理ブロックアドレスをLBAiとすると、当該LBAiで指定される障害発生ディスクドライブのデータを、新たなディスクドライブに復元することができなくなる。この場合、後続の論理ブロックアドレスについて、リビルドを継続すると、メディアエラーが発生した論理ブロックアドレスLBAiでは、不正データが見かけ上正常処理されてしまう。例えば、RAID1を適用するディスクアレイであれば、メディアエラーが発生した論理ブロックアドレスLBAiに格納されている既存のディスクドライブのデータを新たなディスクドライブにコピーできない。この場合、リビルド完了後に、ホストから論理ブロックアドレスLBAiのデータをリードすることを指示するリードコマンドが与えられると、新たなディスクドライブから不正データがリードされてしまう。そこで、リビルド時に、既存ディスクドライブからのデータリードでメディアエラーが発生した場合、リビルドをアボート(Abort)せざるを得ない。この場合、メディアエラーが発生した論理ブロックアドレスLBAiのブロックだけでなく、そのLBAiに後続する領域のブロック群についても、冗長性を復活できなくなる。
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、ディスクアレイの再構築時にメディアエラーが発生しても、当該メディアエラーが発生した領域を除く部分を再構築でき、且つ当該メディアエラーが発生した領域からのデータリードで不正データが処理されるのを防止できるアレイコントローラ及びディスクアレイ再構築方法を提供することにある。
本発明の1つの観点によれば、少なくとも2台のディスクドライブから構成される冗長性を持つディスクアレイを制御するアレイコントローラが提供される。このアレイコントローラは、上記少なくとも2台のディスクドライブのうちの1台に障害が発生したために上記ディスクアレイを再構築する場合に、残りの少なくとも1台のディスクドライブのデータをリードする再構築用データリード手段と、この再構築用データリード手段によりリードされたデータをもとに、障害が発生したディスクドライブに代えて用いられる新たなディスクドライブに、当該障害が発生したディスクドライブのデータを復元するデータ復元手段と、上記再構築用データリード手段によるデータリードでメディアエラーが発生した場合、当該メディアエラーが発生した領域に対応する上記新たなディスクドライブの領域の情報がリードされる際にメディアエラーを発生させる情報を設定するメディアエラー設定手段とを備えることを特徴とする。
このような構成のアレイコントローラでは、ディスクアレイを構成する少なくとも2台のディスクドライブのうちの1台に障害が発生した場合、残りの少なくとも1台のディスクドライブ(つまりソース側のディスクドライブ)のデータを利用して、障害が発生したディスクドライブに代えて用いられる新たなディスクドライブ(つまりターゲット側ディスクドライブ)に、当該障害が発生したディスクドライブのデータを復元することにより、当該ディスクアレイを再構築する処理が行われる。
このディスクアレイ再構築処理では、上記少なくとも1台のソース側ディスクドライブのデータがリードされ、そのリードされたデータは、障害が発生したディスクドライブのデータをターゲット側ディスクドライブに復元するのに用いられる。ここで、ソース側ディスクドライブからのデータリードでメディアエラーが発生したとしても、そのメディアエラーが発生した領域以外は、冗長性の復活が可能である。このため上記構成のアレイコントローラでは、ソース側ディスクドライブからのデータリードでメディアエラーが発生しても、メディアエラーが発生した領域以外の冗長性を確保するため、ディスクアレイの再構築処理を継続する。但し、この場合、メディアエラーが発生したソース側ディスクドライブの領域の情報と、当該領域に対応するターゲット側ディスクドライブの領域の情報との間で整合性が取れなくなる。
そこで上記構成のアレイコントローラでは、ディスクアレイの再構築のために行われるソース側ディスクドライブからのデータリードでメディアエラーが発生した場合、当該メディアエラーが発生した領域に対応する上記ターゲット側ディスクドライブの領域の情報がリードされる際にメディアエラーを発生させる情報が設定される。この情報設定により、ディスクアレイの再構築後にホストからのリードコマンドに応じて、例えばメディアエラーが発生した領域に対応するターゲット側ディスクドライブの領域の情報がリードされる場合でも、メディアエラーが強制的に発生されるため(つまりメディアエラー扱いとなるため)、不正データが正常処理されることを防ぐことができる。しかも、ディスクアレイ中のメディアエラーが発生した領域を除く部分は再構築されるため、エラー発生領域以外の冗長性を確保できる。
ここで、上記メディアエラー設定手段に、メディアエラーが発生した領域に対応するターゲット側ディスクドライブの領域に、メディアエラーを強制的に発生させる特定エラーデータを上記メディアエラーを発生させる情報としてライトするエラーデータ書き込み手段を持たせると良い。このようにすると、当該特定エラーデータがライトされている領域がリードアクセスされた場合に、メディアエラーを発生させることができる。
また、上記メディアエラー設定手段に、メディアエラーが発生した領域を特定するアドレス情報を上記メディアエラーを発生させる情報として不揮発性記憶領域に記録するエラー箇所記録手段を持たせても良い。このようにすると、不揮発性記憶領域に記録されているアドレス情報によって示される領域をリード対象として指定するリードコマンドの実行時に、実際に当該コマンドを実行しなくても、メディアエラーを発生させ(つまりメディアエラー扱いとして)、不正データが正常処理されることを防ぐことができる。
本発明によれば、ディスクアレイを構成する少なくとも2台のディスクドライブのうちの1台に障害が発生した場合、当該障害が発生したディスクドライブに代えて用いられる新たなディスクドライブに当該障害が発生したディスクドライブのデータを復元することにより、当該ディスクアレイを再構築する処理が行われる。ここでは、上記新たなディスクドライブに障害が発生したディスクドライブのデータを復元するために、残りの少なくとも1台のディスクドライブからのデータリードが行われる。本発明においては、このデータリードでメディアエラーが発生した場合、当該メディアエラーが発生した領域に対応する上記新たなディスクドライブの領域の情報がリードされる際にメディアエラーを発生させる情報が設定される。この情報設定により、ディスクアレイの再構築後にホストからのリードコマンドに応じて、例えばメディアエラーが発生した領域に対応する上記新たなディスクドライブの領域の情報がリードされる場合でも、メディアエラーが強制的に発生されるため(つまりメディアエラー扱いとなるため)、不正データが正常処理されることを防ぐことができる。しかも、ディスクアレイ中のメディアエラーが発生した領域を除く部分は再構築されるため、エラー発生領域以外の冗長性を確保できる。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態に係るコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。図1のコンピュータシステムは、各種アプリケーションを実行するホスト(ホストコンピュータ)10と、このホスト10の外部記憶装置として用いられるディスクアレイ20と、アレイコントローラ(以下、RAIDコントローラと称する)30とから構成される。
ディスクアレイ20は、例えば2台のハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)21-0,21-1から構成されるRAIDである。HDD21-0,21-1は、説明を簡略化するために同一記憶容量であるものとする。本実施形態におけるディスクアレイ20は、RAIDコントローラ30の制御により、RAID1のディスクアレイ、いわゆるミラーリングディスクアレイとして機能する。RAID1のディスクアレイ20では、ホスト10からは、当該ディスクアレイ20を構成するHDD21-0,HDD21-1のうちの一方のHDDだけが認識でき、他方のHDDは当該一方のHDDの複製を保持するHDDとして用いられる。このホスト10から認識可能なHDDをマスタ側HDDと呼び、マスタ側HDDの複製を保持するHDDをバックアップ側HDDと称する。
HDD21-0,21-1は、ライトロングコマンド(Write Long Command)をサポートする。ライトロングコマンドは、ホストから指定(転送)されるライトデータ(例えばエラー訂正符号を含む1セクタのライトデータ)をそのままHDDに書き込ませるためのコマンドである。ライトロングコマンドの実行では、エラー訂正符号(ECC)を生成するECC生成器の動作が抑止される。ECCは、データのエラーを検出して訂正するのに用いられる冗長データである。
RAIDコントローラ30はディスクアレイ20を制御する。この例のように、ディスクアレイ20をRAID1として機能させる場合、RAIDコントローラ30はホスト10から要求されたデータをHDD21-0,HDD21-1のうちの一方のHDD(マスタ側HDD)に書き込む制御を行うと共に、その書き込み先と相対位置が同一の他方のHDD(バックアップ側HDD)の領域に当該データの複製を書き込む制御を行う。
RAIDコントローラ30は、ディスクアレイ20の再構築、つまりリビルド(Rebuild)を制御するリビルド制御部31を備えている。リビルド制御部31は、コピー部311と、エラー判定部312と、エラーデータ書き込み部313とを含む。コピー部311は、ホスト10からディスクアレイ20の再構築が指示された場合に動作する。コピー部311は、ディスクアレイ20を構成するHDD21-0,21-1のうちの正常なHDD(以下、ソース側HDDと称する)のデータを、障害が発生したHDDと交換して用いられる新たなHDD(以下、ターゲット側HDDと称する)にコピーする。エラー判定部312は、コピー部311によるソース側HDDからのデータリード時に正しくデータがリードできないメディアエラーの有無を判定する。エラーデータ書き込み部313は、ディスクアレイ20の再構築時にメディアエラーが発生した論理ブロックアドレスLBAiで指定されるターゲット側HDDの領域(ブロック)に、メディアエラーを必ず発生させる特定エラーデータをライトロングコマンドを用いてライトする。
図2(a)は、ホスト10からの通常のライトコマンドの指定によりHDDにライトされるセクタデータを示す。図2(a)において、HDDにライトされるセクタデータは、ホストからのデータDATAと、当該データDATAに基づいてHDD内のECC生成器で生成されるECCとを含む。データDATAとECCとは整合性が取れており、したがってデータDATA及びECCを含むセクタデータのリード時には、当該データDATAと当該データDATAに付されているECCとに基づいて当該データDATAのエラー訂正が正しく行える。
図2(b)は、エラーデータ書き込み部313からのライトロングコマンドの指定によりHDDにライトされる特定エラーデータを示す。図2(b)において、HDDにライトされるデータ(エラーデータ)は、データDATAと、上記ECC(つまりデータDATAから生成可能なECC)とは無関係のECC’(つまりDATAとは整合性の取れていない不正なECC’)とを含む。したがってDATA及びECC’を含むセクタデータのリード時には、エラー訂正が正しく行えず、メディアエラーとなる。
次に、図1に示したコンピュータシステムの動作について、ディスクアレイ20の再構築時の動作を例に図3のフローチャートを参照して説明する。
ここでは、ディスクアレイ20を構成するHDD21-0,21-1のうちの例えばHDD21-1で障害が発生したために、当該HDD21-1が新たなHDDに交換されたものとする。ここでは説明の便宜上、障害が発生したHDD21-1に代えて用いられる新たなHDDの参照番号に、元のHDD21-1の参照番号を用いるものとする。この状態で、ホスト10からRAIDコントローラ30に対してディスクアレイ20の再構築が指示されると、RAIDコントローラ30内のリビルド制御部31が起動される。ここでのディスクアレイ20の再構築では、ソース側HDDは既存のHDD21-0であり、ターゲット側HDDは新たに用いられるHDD21-1である。
リビルド制御部31が起動されると、まず当該リビルド制御部31内のコピー部311が、論理ブロックアドレスLBAiを初期値0に設定する(ステップS1)。次にコピー部311は、LBAiで指定されるソース側HDD21-0の領域(ブロック)に格納されているデータをリードする(ステップS2)。するとエラー判定部312は、LBAiで指定されるデータがソース側HDD21-0から正常にリードできないメディアエラーが発生したか否かを判定する(ステップS3)。
もし、メディアエラーが発生しなかった場合、つまり、LBAiで指定されるデータがソース側HDD21-0から正常にリードできた場合、エラー判定部312は、その旨をコピー部311に通知する。するとコピー部311は、正常にリードできたデータを、LBAiで指定されるターゲット側HDD21-1の領域(ブロック)にライトする(ステップS4)。これにより、LBAiで指定されるソース側HDD21-0のデータが、LBAiで指定されるターゲット側HDD21-1のブロックにコピーされたことになる。
一方、メディアエラーが発生した場合、即ち予め定められた回数のリードリトライを繰り返してもLBAiで指定されるデータがソース側HDD21-0から正常にリードできなかった場合、エラー判定部312は、その旨をコピー部311及びエラーデータ書き込み部313に通知する。するとエラーデータ書き込み部313は、LBAiで指定されるターゲット側のHDD21-1のブロックに、必ずメディアエラーとなる図2(b)に示す特定エラーデータをライトロングコマンドを用いてライトする(ステップS5)。即ちエラーデータ書き込み部313は、ターゲット側のHDD21-1に対して、LBAiで指定されるブロックへのデータライトを指示するライトロングコマンドを発行すると共に、図2(b)に示す特定エラーデータをライトデータとして転送する。ライトロングコマンドの場合、HDD21-1内のECC生成器の動作は抑止される。これにより、ライト先を指定するLBAがLBAiであるライトロングコマンドの場合、外部からHDD21-1に転送されるライトデータが、そのまま、HDD21-1に搭載されているメディア上のLBAiのブロックにライトされる。ここでは、HDD21-1には、エラーデータ書き込み部313から図2(b)に示す特定エラーデータが転送される。したがって上記ステップS5において、この特定エラーデータが、ライトロングコマンドに従ってLBAiで指定されるHDD21-1のブロックにライトされることにより、当該ブロックのリード時に意図的にメディアエラーを発生させることができる。このステップS5の実行時、コピー部311はステップS4の動作、即ちソース側HDD21-0からリードしたデータをターゲット側HDD21-1にライトする動作を控える。
このように本実施形態においては、ディスクアレイ20の再構築のためにソース側HDD21-0からターゲット側HDD21-1にデータをコピーする処理で、ソース側HDD21-0にメディアエラーがあった場合、そのメディアエラーがあった論理ブロックアドレスLBAiと相対位置が同一のターゲット側HDD21-1のブロックに特定エラーデータがライトされる。これにより、LBAiで指定されるHDD21-1のブロックがリードされた場合でも、当該LBAiで指定されるHDD21-0のブロックがリードされた場合と同様にメディアエラーが発生し、不正データが正常処理されるのを防止できる。
コピー部311は、ステップS4またはS5が実行されると、現在のLBAiがHDD21-0,21-1の最終LBAであるか否かを判定する(ステップS6)。もし、現在のLBAiが最終LBAでないならば、コピー部311は次のコピー元及びコピー先の論理ブロックアドレスを示すように、現在のLBAiを1だけインクリメントする(ステップS7)。そしてコピー部311は、インクリメント後のLBAiに従うソース側HDD21-0からターゲット側HDD21-1へのデータコピーのために、ステップS2に戻る。これに対し、現在のLBAiが最終LBAであるならば、コピー部311はソース側HDD21-0からターゲット側HDD21-1へのデータコピー動作(つまりディスクアレイ20の再構築)を終了する。
次に、ディスクアレイ20の再構築後に、ホスト10からRAIDコントローラ30に対し、論理ブロックアドレスLBArで指定されるHDDのデータをリードすることを指示するリードコマンドが発行された場合の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。ここでは、HDD21-0がマスタ側HDDとして用いられ、ディスクアレイ20の再構築で当該HDD21-0のデータがコピーされたHDD21-1がバックアップ側HDDとして用いられるものとする。
まず、RAIDコントローラ30は、ホスト10からのリードコマンドに従い、LBArで指定されるマスタ側HDD21-0のデータをリードする(ステップS11)。そしてRAIDコントローラ30は、メディアエラーの発生の有無を判定する(ステップS12)。もし、ステップS11のデータリードでメディアエラーが発生せずに、ホスト10からのリードコマンドで指定されたデータが正常にリードできた場合、RAIDコントローラ30はそのリードデータをホスト10に転送する(ステップS13)。
一方、ステップS11のデータリードでメディアエラーが発生した場合、RAIDコントローラ30はLBArで指定されるバックアップ側HDD21-1のデータをリードする(ステップS14)。そしてRAIDコントローラ30は、メディアエラーの発生の有無を判定する(ステップS15)。もし、ステップS14のデータリードでメディアエラーが発生せずに、ホスト10からのリードコマンドで指定されたデータがバックアップ側HDD21-1から正常にリードできた場合、RAIDコントローラ30はそのリードデータを、LBArで指定されるマスタ側HDD21-0のブロックにライトする(ステップS16)。これにより、ステップS11のデータリードでメディアエラーが発生したマスタ側HDD21-0のブロックが復元される。RAIDコントローラ30は、この復元に用いられたリードデータをホスト10に転送する(ステップS13)。なお、メディアエラーが発生したマスタ側HDD21-0のブロックが正しく復元されているかを確認するには、当該ブロックのデータを再度リードして、メディアエラーが発生しないか調べれば良い。
これに対し、ステップS14のデータリードでメディアエラーが発生した場合、即ち規定回数のリードリトライを繰り返してもホスト10からのリードコマンドで指定されたデータを正常にリードできなかった場合(ステップS15)、RAIDコントローラ30はホスト10に対してメディアエラーを通知する(ステップS17)。明らかなように、ホスト10からのリードコマンドで指定される論理ブロックアドレスLBArが、ディスクアレイ20の再構築時に、図2(b)に示す特定エラーデータがライトされたHDD21-1のブロックを指定する論理ブロックアドレスLBAiに一致する場合、上記ステップS12及びS15で共にメディアエラーの発生が判定される。このため、不正データが正常処理されるのを防止できる。
[第2の実施形態]
図5は本発明の第2の実施形態に係るコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。図5において図1と同様の構成要素には同一参照番号を付してある。
図5のコンピュータシステムは、ホスト10と、図1中のRAIDコントローラ30に相当するRAIDコントローラ300と、ディスクアレイ20とから構成される。ディスクアレイ20を構成するHDD21-0,21-1内の領域210-0,210-1は、RAIDコントローラ300が利用可能な専用のリザーブ領域として予め確保されている。ここでは、領域(以下、リザーブ領域と称する)210-0,210-1は、HDD21-0,21-1内の同一の相対位置に確保されている。リザーブ領域210-0,210-1内の一部の領域211-0,211-1は、ディスクアレイ20の再構築時にメディアエラーが発生した論理ブロックアドレスLBAiを記録(保存)するのに用いられる。この領域(以下、エラー箇所記録領域と称する)211-0,211-1にLBAiを記録する形態として、LBAiのリストを用いる形態、ビットマップテーブルを用いる形態が利用可能である。ビットマップテーブルは、HDD21-0,21-1の全LBAに対応するビットから構成される。ビットマップテーブル中の、ディスクアレイ20の再構築時にメディアエラーが発生したLBAiに対応するビットは、例えばONされる。
RAIDコントローラ30は、図1中のリビルド制御部31に相当するリビルド制御部310と、RAM320と、リード制御部330とを備えている。リビルド制御部310は、図1中のリビルド制御部31が有していたエラーデータ書き込み部313に代えて用いられるエラー箇所記録部314を含む。エラー箇所記録部314は、ディスクアレイ20の再構築時にメディアエラーが発生した論理ブロックアドレスLBAiを、HDD21-0,211-1のエラー箇所記録領域211-0,211-1に記録する。
RAM320の記憶領域の一部は、エラー箇所記録領域211-0の複製を保持するエラー箇所テーブル321を格納するのに用いられる。リード制御部330は、ホスト10からのリードコマンドに従ってディスクアレイ20からデータをリードするための制御を行う。リード制御部330は、エラー箇所リード検出部331を含む。エラー箇所リード検出部331は、ホスト10からのリードコマンドで指定された論理ブロックアドレスLBArが、メディアエラーを発生する箇所として記録されているかをエラー箇所テーブル321に基づいて検出する。
次に、図5に示したコンピュータシステムの動作について、ディスクアレイ20の再構築時の動作を例に図6のフローチャートを参照して説明する。ここでは、前記第1の実施形態と同様に、ソース側HDDは既存のHDD21-0であり、ターゲット側HDDは新たに用いられるHDD21-1であるものとする。
まず、リビルド制御部31内のコピー部311は、論理ブロックアドレスLBAiを初期値0に設定する(ステップS21)。次にコピー部311は、LBAiで指定されるソース側HDD21-0のブロックに格納されているデータをリードする(ステップS22)。するとエラー判定部312は、LBAiで指定されるデータがソース側HDD21-0から正常にリードできないメディアエラーが発生したかを判定する(ステップS23)。もし、メディアエラーが発生せず、LBAiで指定されるデータがソース側HDD21-0から正常にリードできた場合、エラー判定部312は、その旨をコピー部311に通知する。するとコピー部311は、正常にリードできたデータを、LBAiで指定されるターゲット側HDD21-1のブロックにライトする(ステップS24)。
一方、メディアエラーが発生した場合、エラー判定部312は、その旨をコピー部311及びエラー箇所記録部314に通知する。するとエラー箇所記録部314は、メディアエラーとなったLBAiを、ソース側HDD21-0のエラー箇所記録領域211-0及びターゲット側HDD21-1のエラー箇所記録領域211-1にそれぞれ記録する(ステップS25)。このステップS25の実行時、コピー部311はステップS24の動作、、即ちソース側HDD21-0からリードしたデータをターゲット側HDD21-1にライトする動作を控える。
このように本発明の第2の実施形態においては、ディスクアレイ20の再構築のためにソース側HDD21-0からターゲット側HDD21-1にデータをコピーする処理で、ソース側HDD21-0にメディアエラーがあった場合、そのメディアエラーがあった論理ブロックアドレスLBAiがエラー箇所記録領域211-0及び211-0に記録される。これにより、LBAiで指定されるデータのリードがホスト10から指定された場合に、メディアエラーが発生する箇所(ブロック)からのリードであることを検出できる。この場合、LBAiで指定されるHDD21-1のブロックをリードせずに、ホスト10にメディアエラーを通知することにより、不正データが正常処理されるのを防止できる。ここでは、上記第1の実施形態とは異なって、HDD21-0及び21-1がライトロングコマンドをサポートしている必要がない。
コピー部311は、ステップS24またはS25が実行されると、現在のLBAiがHDD21-0,21-1の最終LBAであるか否かを判定する(ステップS26)。もし、現在のLBAiが最終LBAでないならば、コピー部311は当該LBAiを1だけインクリメントする(ステップS27)。そしてコピー部311はステップS22に戻る。これに対し、現在のLBAiが最終LBAであるならば、コピー部311はソース側HDD21-0からターゲット側HDD21-1へのデータコピー動作(つまりディスクアレイ20の再構築)を終了する。
次に、ディスクアレイ20の再構築後に、ホスト10からRAIDコントローラ30に対し、論理ブロックアドレスLBArで指定されるHDDのデータをリードすることを指示するリードコマンド(つまり、リード対象となる論理ブロックを指定するLBArを含むリードコマンド)が発行された場合の動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。ここでは、HDD21-0がマスタ側HDDとして用いられ、ディスクアレイ20の再構築で当該HDD21-0のデータがコピーされたHDD21-1がバックアップ側HDDとして用いられるものとする。また、図5のコンピュータシステムの起動時に、HDD21-0のエラー箇所記録領域211-0またはHDD21-1のエラー箇所記録領域211-1の複製を保持するエラー箇所テーブル321がRAM320に格納されるものとする。なお、エラー箇所記録領域211-0,211-1にはHDD21-0内でメディアエラーが発生するLBAiのリストを記録し、エラー箇所テーブル321には、当該リストから作成されるメディアエラーが発生するLBAiのビットマップテーブルを用いることも可能である。また、RAIDコントローラ300内に書き換え可能な不揮発性メモリを備えることが可能な場合、上記ステップS25に代えて、メディアエラーが発生したLBAiを当該不揮発性メモリに記録するようにしても良い。
RAIDコントローラ30内のリード制御部330に含まれているエラー箇所リード検出部331は、ホスト10からリードコマンドが発行された場合、当該コマンドで指定される論理ブロックアドレスLBArをキーとしてRAM320内のエラー箇所テーブル321を参照する(ステップS31)。そしてエラー箇所リード検出部331は、ホスト10からのリードコマンドで指定された論理ブロックアドレスLBArが、メディアエラーを発生する箇所としてエラー箇所テーブル321に記録されているか否かを判定する(ステップS32)。ここで、エラー箇所テーブル321を参照するのは処理の高速化のためであり、エラー箇所記録領域211-0または211-1を参照することと等価である。
もし、LBArが、メディアエラーを発生する箇所としてエラー箇所テーブル321に記録されていない場合、リード制御部330は、LBArで指定されるマスタ側HDD21-0のデータをリードする(ステップS33)。そしてリード制御部330は、メディアエラーの発生の有無を判定する(ステップS34)。もし、ステップS33のデータリードでメディアエラーが発生せずに、ホスト10からのリードコマンドで指定されたデータが正常にリードできた場合、リード制御部330はそのリードデータをホスト10に転送する(ステップS35)。
一方、ステップS33のデータリードでメディアエラーが発生した場合、リード制御部330はLBArで指定されるバックアップ側HDD21-1のデータをリードする(ステップS36)。そしてリード制御部330は、メディアエラーの発生の有無を判定する(ステップS37)。もし、ステップS36のデータリードでメディアエラーが発生せずに、ホスト10からのリードコマンドで指定されたデータがバックアップ側HDD21-1から正常にリードできた場合、RAIDコントローラ30はそのリードデータを、LBArで指定されるマスタ側HDD21-0のブロックにライトする(ステップS38)。そしてリード制御部330は、このリードデータをホスト10に転送する(ステップS35)。
これに対し、ステップS36のデータリードでメディアエラーが発生した場合(ステップS37)、リード制御部330はマスタ側HDD21-0のエラー箇所記録領域211-0、バックアップ側HDD21-1のエラー箇所記録領域211-1、及びRAM320内のエラー箇所テーブル321に、それぞれLBArを記録する(ステップS39)。これにより、次回に当該LBArで指定されるHDDのデータをリードすることを指示するリードコマンドが発行された場合、以下に述べるように、HDD21-0及び21-1からデータをリードするための動作を実行することなく、ホスト10にメディアエラーを通知できる。リード制御部330は、ステップS39を実行すると、ホスト10にメディアエラーを通知する(ステップS40)。
一方、上記ステップS32で、ホスト10からのリードコマンドで指定されるLBArが、メディアエラーを発生する箇所としてエラー箇所テーブル321に記録されていると判定された場合、エラー箇所リード検出部331は当該リードコマンドがメディアエラーを発生する箇所(ブロック)からのデータリードを指定していると判定する。この場合、リード制御部330はホスト10にメディアエラーを通知する(ステップS40)。
[変形例]
上記第1の実施形態では、ディスクアレイ20が2台のHDD21-0,21-1から構成され、RAID1のディスクアレイ(つまりミラーリングディスクアレイ)として機能する場合を前提としている。しかし、ディスクアレイを構成するHDDの台数は2台を越えていても良く、RAIDレベルもRAID1でなくても良い。
そこで、図1のディスクアレイ20に代えて図8に示すディスクアレイ200を用いた、上記第1の実施形態の変形例について、図1を援用して説明する。ディスクアレイ200は、3台のHDD21-0,21-1,21-2から構成される。ここでは、ディスクアレイ200は、RAID5レベルで用いられるものとする。この場合、HDD21-0〜21-2は、いずれもデータ並びにパリティデータ(冗長データ)の格納用に用いられ、パリティデータは各HDD21-0〜21-2に分散して格納される。なお、ディスクアレイ200がRAID3レベルで用いられる場合には、HDD21-0〜21-2のうちの2台がデータ格納用(データディスク用)に、残りの1台がパリティデータ格納用(パリティディスク用)に割り当てられる。
HDD21-0〜21-2によって実現されるディスクアレイ20のディスク領域は、図8に示すようにストライプ単位に分割して管理される。ストライプは、HDD21-0〜21-2の相対位置が同一のブロック領域から構成される。ここでは、説明を簡略化するために、1ストライプを構成するHDD21-0〜21-2のブロックサイズが1ブロックであるものとする。この場合、1ストライプを構成するHDD21-0〜21-2の各ブロックのうち、2つのブロックにはデータD0,D1が、残りの1ブロックにはデータD0,D1のパリティデータPが格納される。ディスクアレイ200内のHDD21-0〜21-2のいずれか1台に障害が発生した場合、残りの2台のHDDのデータから、障害が発生したHDDのデータまたはパリティデータがストライプ単位に復元可能である。なお、相対位置が同一の各HDD21-0〜21-2に属するブロック(ブロック群)をそれぞれストライプと呼び、相対位置が同一の各HDD21-0〜21-2に属するストライプの集合をストライプグループと呼ぶこともある。
図9は、図8に示したディスクアレイ200中のHDD21-2に障害が発生したために、当該障害発生HDD21-2が新たなHDD21-2(便宜的に障害発生HDDと同一参照番号を付してある)に交換された状態でディスクアレイ200を再構築する際のデータの復元処理を示す。ここでは、LBAiで指定されるHDD21-0及び21-1のブロックに格納されているデータD10及びD11をリードするためのデータリード90及び91がRAIDコントローラ30(に相当するRAIDコントローラ)によって行われる。このデータリード90及び91でメディアエラーが発生しなかった場合、HDD21-0及び21-1からリードされたデータD10及びD11を排他的論理和(XOR)するための演算(EXOR演算)92が行われる。このEXOR演算92により生成されるデータD12を、対応するストライプが属するHDD21-2のブロックにライトするためのデータライト93が行われる。ここで、D10及びD11が共に非パリティデータであれば、D12はパリティデータである。また、D10及びD11の一方がパリティデータであれば、D12は非パリティデータである。以上の動作は、LBAiをインクリメントしながら繰り返し行われる。
このように、RAID5レベルで用いられるディスクアレイ200を再構築する場合、HDD21-2が交換された新たなHDDであるものとすると、HDD21-2には、他のHDD21-0及び21-1のデータからストライプ単位で復元されたデータがライトされる。このストライプ単位のデータ復元のためにHDD21-0及び21-1からデータをリードした際に、HDD21-0または21-1でメディアエラーが発生した場合には、前記第1の実施形態と同様に、新たなHDD21-2の対応するブロックに図2(b)に示した特定エラーデータをライトロングコマンドを用いてライトすれば良い。
ここで、ディスクアレイ200の再構築後に、ホスト10からのリードコマンドに応じて、上記特定エラーデータがライトされたHDD21-2のブロックまたは当該ブロックに対応する別のHDDのブロックがリードされるものとする。もし、リードコマンドで指定されたブロックのリードでメディアエラーが発生した場合、当該ブロックのデータを復元するために、当該ブロックに対応する他の2台のHDDのブロックがリードされる。このブロックリードで、2台のHDDの少なくとも一方でメディアエラーが発生すると、リードコマンドで指定されたブロックのデータを復元することはできない。明らかなように、リードコマンドで指定されたHDDのブロックまたは当該ブロックに対応する別のHDDのブロックに特定エラーデータがライトされている場合には、上記したデータ復元ができない状態が発生する。この場合、前記第1の実施形態におけるステップS17と同様に、RAIDコントローラ30からホスト10にメディアエラーを通知すれば良い。
また、前記第2の実施形態のように、各HDD21-0〜21-2にエラー箇所記録領域を確保し、ディスクアレイ200を再構築する処理でメディアエラーが発生したLBAiを当該エラー箇所記録領域に記録するようにしても良い。このことは、ディスクアレイ200がRAID3レベルまたはRAID4レベルで用いられる場合にも同様である。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るコンピュータシステムの構成を示すブロック図。 ホストからの通常のライトコマンドの指定によりHDDにライトされるセクタデータとライトロングコマンドの指定によりHDDにライトされる特定エラーデータとを対比して示す図。 同第1の実施形態におけるディスクアレイ20の再構築時の動作手順を示すフローチャート。 同第1の実施形態におけるディスクアレイ20の再構築後に、ホスト10からリードコマンドが発行された場合の動作手順を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係るコンピュータシステムの構成を示すブロック図。 同第2の実施形態におけるディスクアレイ20の再構築時の動作手順を示すフローチャート。 同第2の実施形態におけるディスクアレイ20の再構築後に、ホスト10からリードコマンドが発行された場合の動作手順を示すフローチャート。 上記第1の実施形態の変形例で図1のディスクアレイ20に代えて用いられるディスクアレイ200の構成を示す図。 上記第1の実施形態の変形例におけるディスクアレイ200の再構築時に実行されるデータ復元処理を示す図。
符号の説明
10…ホスト、20,200…ディスクアレイ、21-0,21-1,21-2…HDD(ディスクドライブ)、30,300…RAIDコントローラ(アレイコントローラ)、210-0,210-1…リザーブ領域、211-0,211-1…エラー箇所記録領域、31,310…リビルド制御部、311…コピー部(再構築用データリード手段、データ復元手段)、312…エラー判定部、313…エラーデータ書き込み部(メディアエラー設定手段)、314…エラー箇所記録部(メディアエラー設定手段)、320…RAM、321…エラー箇所テーブル、330…リード制御部、331…エラー箇所リード検出部。

Claims (11)

  1. 少なくとも2台のディスクドライブから構成される冗長性を持つディスクアレイを制御するアレイコントローラにおいて、
    前記少なくとも2台のディスクドライブのうちの1台に障害が発生したために前記ディスクアレイを再構築する場合に、残りの少なくとも1台のディスクドライブのデータをリードする再構築用データリード手段と、
    前記再構築用データリード手段によりリードされたデータをもとに、前記障害が発生したディスクドライブに代えて用いられる新たなディスクドライブに、当該障害が発生したディスクドライブのデータを復元するデータ復元手段と、
    前記再構築用データリード手段によるデータリードでメディアエラーが発生した場合、当該メディアエラーが発生した領域に対応する前記新たなディスクドライブの領域の情報がリードされる際にメディアエラーを発生させる情報を設定するメディアエラー設定手段と
    を具備することを特徴とするアレイコントローラ。
  2. 前記メディアエラー設定手段は、前記メディアエラーが発生した領域に対応する前記新たなディスクドライブの領域に、メディアエラーを強制的に発生させる特定エラーデータをライトするエラーデータ書き込み手段を含むことを特徴とする請求項1記載のアレイコントローラ。
  3. 前記ディスクドライブは、ライトロングコマンドをサポートしており、
    前記エラーデータ書き込み手段は、前記メディアエラーが発生した領域に対応する前記新たなディスクドライブの領域に、前記特定エラーデータを前記ライトロングコマンドを用いてライトする
    ことを特徴とする請求項2記載のアレイコントローラ。
  4. 前記ディスクアレイを利用するホストから与えられるリードコマンドに応じて、前記ディスクアレイから当該コマンドで指定されたデータをリードするリードコマンド実行手段と、
    前記リードコマンド実行手段によるデータリードが前記ディスクアレイを構成する前記少なくとも2台のディスクドライブを対象に行われて、前記少なくとも2台のディスクドライブでメディアエラーが発生した場合に、対応するメディアエラーを前記ホストに通知するエラー通知手段と
    を更に具備することを特徴とする請求項2記載のアレイコントローラ。
  5. 前記リードコマンド実行手段は、前記ディスクアレイを利用するホストから与えられるリードコマンドに応じて、前記少なくとも2台のディスクドライブのうちの少なくとも1台のディスクドライブからデータをリードし、メディアエラーが発生した場合には、前記リードコマンドで指定されたデータを前記ディスクアレイの冗長性を利用して取得するために、前記少なくとも2台のディスクドライブのうちの残りの少なくとも1台のディスクドライブからデータをリードし、
    前記エラー通知手段は、前記リードコマンドで指定されたデータを前記ディスクアレイの冗長性を利用して取得するために前記リードコマンド実行手段により前記少なくとも1台のディスクドライブからデータがリードされた際にメディアエラーが発生した場合、対応するメディアエラーを前記ホストに通知することを特徴とする請求項4記載のアレイコントローラ。
  6. 前記メディアエラー設定手段は、前記メディアエラーが発生した領域を特定するアドレス情報を不揮発性記憶領域に記録するエラー箇所記録手段を含むことを特徴とする請求項1記載のアレイコントローラ。
  7. 前記ディスクアレイを利用するホストからリード対象となる領域を指定するアドレス情報を含むリードコマンドが与えられた場合、当該コマンドに含まれているアドレス情報が前記不揮発性記憶領域に記録されていることを検出する検出手段と、
    前記リードコマンドに含まれているアドレス情報が前記不揮発性記憶領域に記録されていることが前記検出手段により検出された場合に、メディアエラーを前記ホストに通知するエラー通知手段と
    を更に具備することを特徴とする請求項6記載のアレイコントローラ。
  8. 前記ディスクアレイを利用するホストから与えられるリードコマンドに応じて、前記ディスクアレイから当該コマンドで指定されたデータをリードするリードコマンド実行手段を更に具備し、
    前記検出手段は、前記リードコマンド実行手段によるデータリードが実行される前に動作し、
    前記リードコマンド実行手段は、前記リードコマンドに含まれているアドレス情報が前記不揮発性記憶領域に記録されていることが前記検出手段により検出されなかった場合に動作する
    ことを特徴とする請求項7記載のアレイコントローラ。
  9. 少なくとも2台のディスクドライブから構成される冗長性を持つディスクアレイを制御するアレイコントローラにより前記ディスクアレイを再構築するためのディスクアレイ再構築方法であって、
    前記少なくとも2台のディスクドライブのうちの1台に障害が発生したために前記ディスクアレイを再構築する場合に、残りの少なくとも1台のディスクドライブのデータを予め定められたデータサイズを単位に順次リードするステップと、
    前記少なくとも1台のディスクドライブからのデータリードで正常にデータがリードされた場合、当該データをもとに、前記障害が発生したディスクドライブに代えて用いられる新たなディスクドライブに、当該障害が発生したディスクドライブのデータを復元するステップと、
    前記少なくとも1台のディスクドライブからのデータリードでメディアエラーが発生した場合、当該メディアエラーが発生した領域に対応する前記新たなディスクドライブの領域の情報がリードされる際にメディアエラーを発生させる情報を設定するステップと
    を具備することを特徴とするディスクアレイ再構築方法。
  10. 前記メディアエラーを発生させる情報を設定するステップは、前記メディアエラーが発生した領域に対応する前記新たなディスクドライブの領域に、メディアエラーを強制的に発生させる特定エラーデータを前記メディアエラーを発生させる情報としてライトするステップを含むことを特徴とする請求項9記載のディスクアレイ再構築方法。
  11. 前記メディアエラーを発生させる情報を設定するステップは、前記メディアエラーが発生した領域を特定するアドレス情報を前記メディアエラーを発生させる情報として不揮発性記憶領域に記録するステップを含むことを特徴とする請求項9記載のディスクアレイ再構築方法。
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