JP2005107447A - レチクル、露光装置の検査方法及びレチクル製造方法 - Google Patents

レチクル、露光装置の検査方法及びレチクル製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 露光装置の性能検査を再現性よく行うために、露光装置の照明光学系から照射される光の露光領域を検査用パターンの特定の位置に合わせることが可能なレチクル、そのレチクルを用いた露光装置の検査方法及びレチクル製造方法を提供する。
【解決手段】 第1の面11aとその第1の面11aに対向する第2の面11bを有する透明基板10と、第1の面11aに設けられた露光装置2の性能検査をする検査用パターン12aと、第2の面11bに、検査用パターン12aと対向する領域と異なる領域に設けられ、露光装置2の照明光学系20から照射される光の露光領域を検査用パターン12aの特定の位置に合わせるアライメントマーク14a〜14dとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体デバイスの製造に使用する投影露光装置に関し、特に露光装置の性能を検査するレチクル、露光装置の検査方法及びレチクル製造方法に関する。
半導体デバイスの製造工程においては、レチクル表面に描かれた回路パターンが投影光学系を介して基板上に縮小投影される。基板上に転写される回路パターンは微細であるために、この露光工程に用いられる露光装置の照明光学系は適切な構成をしていなければならない。例えば、レチクルを照射する光が垂直でない場合には、回路パターンの位置ずれ及び回路パターンの変形が起きる。また、露光装置の照明光学系内に形成される二次光源が設計と同じ形状でない場合、二次光源内部の輝度にムラが生じている場合、あるいは投影光学系の開口数(NA)の値が設計値と異なる場合には、結像特性に劣化が生じて正確な転写が行えない。照明光のコヒーレンスファクタ(照明σ)や投影光学系のNAが一括露光領域内でばらつけば、形成される回路パターンの寸法にばらつきが生じてしまう。
そこで、投影露光装置の検査方法としては、検査に用いる回折格子等が形成されたピンホールパターン等を設けたレチクルの面とウェハとを非共役な状態にして露光を行う。このように非共役な状態で露光を行うことで、回折光を0次からそれ以上の高次回折光まで分離し、且つ回折光成分が充分な大きさを持ってウェハ上にパターン転写が行える。ウェハ上に転写されたパターンから、上記した現象が発生しているかどうかを把握する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−230179号公報
しかし特許文献1で提案された検査方法では、一般に検査に用いるピンホールパターン等が設けられたレチクルの同一の表面にアライメントマークも形成されている。したがって、アライメントマークはウェハと非共役となるように配置されているので、検査対象の露光装置に備え付けられている撮像部ではアライメントマークに焦点が合わず、アライメントマークを読みとることができない。そのため、レチクルは、照明光学系及び投影光学系に対して位置合わせをすることができない。レチクルが照明光学系及び投影光学系に対して位置合わせされていないと、レチクルの露光領域内のどの場所に関して計測を行ったのかがわからない。また、レチクルをレチクルステージ上に載置するたびに計測場所が変わってしまうので、検査のたびに別の場所を計測することになってしまい検査の高い再現性が得られない。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、露光装置の性能検査を再現性よく行うために、露光装置の照明光学系から照射される光の露光領域を検査用パターンの特定の位置に合わせることが可能なレチクル、そのレチクルを用いた露光装置の検査方法及びレチクル製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、(イ)第1の面とその第1の面に対向する第2の面を有する透明基板と、(ロ)第1の面に設けられた露光装置の性能検査をする検査用パターンと、(ハ)第2の面に、検査用パターンと対向する領域と異なる領域に設けられ、露光装置の照明光学系から照射される光の露光領域を検査用パターンの特定の位置に合わせるアライメントマークとを備えるレチクルであることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、(イ)露光装置の性能検査をする検査用パターンを設けた第1の面と対向し、検査用パターンと対向する領域と異なる領域にアライメントマークを設けた第2の面を有するレチクルを用意するステップと、(ロ)ウェハ上にレジスト膜を塗布するステップと、(ハ)第2の面とレジスト膜とが光学的に共役となるように露光装置のレチクルステージにレチクルを載置するステップと、(ニ)アライメントマークを観察しながらレチクルステージを移動させ、露光装置の照明光学系から照射される光の露光領域を検査用パターンの特定の位置に合わせるステップと、(ホ)レチクルを介して照明光学系からレジスト膜に投影露光するステップと、(ヘ)レジスト膜上に形成されたレジストパターンの大きさを測定し、照明光学系の光学的性能を検査するステップとを含む検査方法であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、(イ)透明基板の第1の面に第1の遮光膜を設けるステップと、(ロ)第1の面に対向する第2の面に第2の遮光膜を設けるステップと、(ハ)第2の遮光膜により第2の面を覆ったまま第1の遮光膜の一部を選択的に除去して、露光装置の性能検査をする検査用パターンを形成するステップと、(ニ)第2の遮光膜の一部を選択的に除去して、検査用パターンと対向しない領域にアライメントマークを形成するステップとを含むレチクル製造方法であることを要旨とする。
本発明によれば、露光装置の性能検査を再現性よく行うために、露光装置の照明光学系から照射される光の露光領域を検査用パターンの特定の位置に合わせることが可能なレチクル、そのレチクルを用いた露光装置の検査方法及びレチクル製造方法を提供することができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るレチクル1aは、図1〜図3に示すように、第1の面11aとその第1の面11aに対向する第2の面11bを有する透明基板10と、第1の面11aに設けられた露光装置2の性能検査をする検査用パターン12aと、第2の面11bに、検査用パターン12aと対向する領域と異なる領域に設けられ、露光装置2の照明光学系20から照射される光の露光領域を検査用パターン12aの特定の位置に合わせるアライメントマーク14a〜14dとを備える。透明基板10には、透光性に優れた溶融石英、及び蛍石等の透明な材料が用いられる。
検査用パターン12aは、図2に示すように、透明基板10の第1の面11aに設けられたクロム(Cr)等の遮光膜からなる遮光領域13に露光装置の検査に用いるピンホールパターン30a〜30lが存在する。ピンホールパターン30a〜30lは、遮光領域13に形成された光透過領域であり、図2の一部を拡大した図4に示すように、例えば直径50μmの円形である。検査用パターン12aは、図2ではピンホールパターン30a〜30lを多数として示したが、多数に限られず単数であっても構わない。
アライメントマーク14a〜14dは、図1及び図3に示すように、透明基板10の第2の面11bに、第1の面11aに設けられた検査用パターン12aと対向しない位置に配置される。アライメントマーク14a〜14dは、Cr等の遮光膜によって形成される。
露光装置2は、図5に示すように、光源から出射した光をレチクル1aに到達させる照明光学系20と、レチクル1aの投影像をウェハ28に転写する投影光学系22と、レチクル1aを載置するレチクルステージ24と、撮像部26と、ウェハ28を載置する基板ステージ27とを備える。照明光学系20の光源には、例えばフッ化アルゴン(ArF)エキシマレーザ及びフッ化クリプトン(KrF)エキシマレーザ等を用いることができる。照明光学系20には、フライアイレンズ及びコンデンサレンズ等が含まれる。投影光学系22には、開口絞り23が配置されている。撮像部26は、光学顕微鏡とCCDを組み合わせて用いるのが一般的であり、アライメントマーク14a,14bに焦点を合わせている光学顕微鏡でアライメントマーク14a,14bの像を取り込み、その像をCCDによって電子データに変換する。電子データに変換された像をモニタすることでレチクルの位置合わせが行える。
以下に、本発明の第1の実施の形態に係るレチクル1aを用いる露光装置2の検査方法を図5を参照しながら説明する。
(イ)まず、図5に示すように、ウェハ28を基板ステージ27に載置し、レチクル1aを検査対象の露光装置2のレチクルステージ24に載置する。このとき、レチクル1aはアライメントマーク14a,14bを備える第2の面11bと露光対象であるウェハ28に塗布されたレジスト膜25の表面とを光学的に共役となるように載置する。
(ロ)次に、撮像部26でアライメントマーク14a,14bを観察しながらレチクルステージ24を移動させることで、照明光学系20から照射される光の検査用パターン12a上での露光領域を一定とするように位置合わせを行う。位置合わせを行ったレチクル1aを介して、照明光学系20からレジスト膜25が塗布されたウェハ28上に投影露光する。
(ハ)次に、露光されたウェハ28を露光装置2から搬出して現像・リンスを行う。この結果、ウェハ28上には、図6に示すように、露光装置2の二次光源の形状を示す第1レジストパターン41が形成される。
(ニ)第1レジストパターン41を顕微鏡を用いて計測し、その計測結果をもとに投影光学系22の性能を判定する。投影光学系22の性能判定として、例えば複数の第1レジストパターン41の大きさを比較する。ウェハ28上に形成した複数の第1レジストパターン41のうち、第1レジストパターン41の大きさが異なるものが形成されたウェハ28の位置においては投影光学系22の照明σにバラツキが生じていることを示す。投影光学系22の照明σにバラツキが生じているときは、照明σのバラツキをなくすように投影光学系22を調整することで露光装置2が適切な構成になる。
第1の実施の形態に係るレチクル1aによれば、アライメントマーク14a〜14dが露光装置2に既存の撮像部26で測定できる場所に形成されるので、露光装置2の照明光学系20から照射される光の露光領域を検査用パターン12aの特定の位置に合わせることができる。露光領域を検査用パターン12aの特定の位置に合わせることができない場合、レチクル1aの露光領域内のどの場所に関して計測を行ったのかがわからず、レチクル1aをレチクルステージ24上に載置するたびに計測場所が変わってしまう。よって、検査のたびに別の場所を計測することになってしまい検査の高い再現性が得られない。露光領域を検査用パターン12aの特定の位置に合わせることができると、レチクル1aの位置は複数回の検査を行っても同じ位置で検査することができる。したがって、繰り返し検査する際の二次光源の投影像の位置の変動が抑制できるので、再現性よく露光装置の検査を行うことができる。
以下に、本発明の第1の実施の形態に係るレチクル1aの形成方法を図7を参照しながら説明する。
(イ)まず、図7(a)に示すように、図6に示した照明光学系20から出射する露光光に対して透光性に優れた透明基板10を用意する。透明基板10としては、例えば約6.3mmの厚さの基板を用いることができる。
(ロ)次に、図7(b)に示すように、透明基板10の第2の面11b上にスパッタ法及び物理的蒸着法(PVD法)等によりCr等の第2の遮光膜16bを形成する。第2の遮光膜16bの厚さは、100nm程度とする。
(ハ)次に、図7(c)に示すように、透明基板10を裏返して、第2の面11bの裏面である第1の面11a上にスパッタ法及びPVD法等によりCr等の第1の遮光膜16aを形成する。第1の遮光膜16aの厚さは、100nm程度とする。
(ニ)次に、図7(d)に示すように、既知のリソグラフィ技術を用いて第1の面11a上に設けた第1の遮光膜16aの一部を選択的に除去し、所望の検査用パターン12aを形成する。
(ホ)最後に、図7(e)に示すように、透明基板10をまた裏返し、既知のリソグラフィ技術を用いて第2の面11b上に設けた第2の遮光膜16bの一部を選択的に除去し、アライメントマーク14a,14bを形成する。以上の工程により、レチクル1aが形成される。
一般に、Cr蒸着、電子線描画、及びエッチング等のレチクル形成工程において、加工している面の裏面は各装置のレチクル1aを載置するステージと接触することにより傷を形成するおそれがある。露光装置の検査を行う際にウェハ28と光学的に共役となる透明基板10の面に傷がある場合には、傷の形状がウェハ28上に投影されるという不都合が生じる。一方、露光装置の検査の際にレチクル1aのウェハ28と光学的に共役でない面に形成された傷は、ウェハ28上には転写されにくいので、投影露光に対する影響は少ない。そこで、上記したレチクル1aの形成方法においては、図7に示したように、露光装置の検査を行う際にウェハ28と光学的に共役となる第2の面11bに設けた第2の遮光膜16bをエッチングする工程を最後にする。したがって、エッチングする工程以前の工程では第2の遮光膜16bの表面上に傷が形成されたとしても、第2の面11b上には傷が形成されにくくなる。すなわち、露光装置2の検査で使用するウェハ28と光学的に非共役となる検査用パターン12aをアライメントマーク14a,14bより先に形成することによって、露光の際にウェハ28と光学的に共役となる第2の面11bに傷が生じるのを防いでいる。少なくとも検査用パターン12aが存在する第1の面11aを加工した後に、アライメントマーク14a,14bが存在する第2の面11bを加工することで、露光装置2の検査に適したレチクル1aを形成することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るレチクル1bは、図8に示すように、図1〜図3に示したレチクル1aに対して第2の面11bに格子状目盛り18aを更に備える点が異なる。他は図1〜図3に示したレチクル1aと実質的に同様であるので、重複した記載を省略する。
格子状目盛り18aは、図9(a)に示すように、図2に示した検査用パターン12aの裏側に設けられた格子状の目盛りマークである。格子状目盛り18aは、格子がCr等により形成された遮光領域で、格子間の領域は遮光されていない。図9(a)に示す格子状目盛り18aの一部を拡大した図9(b)に示すように、例えば縦横共通で格子の幅を2μm、格子の周期を25μmとする。もちろん、格子状目盛り18aは正方形に限られず、矩形等で規則性を持った目盛りマークであればよい。格子状目盛り18aの形成方法としては、第1の実施の形態で記載したレチクル1aの形成方法におけるアライメントマーク14a,14bを形成する工程で、格子状目盛り18aも同時に形成すればよい。
レチクル1bを用いたときにウェハ28上に形成される第2レジストパターン42は、図10に示すように、円状の二次光源の形状と格子パターンが重なった形状となる。このような第2レジストパターン42が得られることで、格子パターンの間隔を基準として二次光源の像の大きさを算出することができる。
第2の実施の形態に係るレチクル1bによれば、アライメントマーク14a〜14dが、図5で示した撮像部26で測定できる場所に存在するので、露光装置2の照明光学系20から照射される光の露光領域を検査用パターン12aの特定の位置に合わせることができる。露光領域を検査用パターン12aの特定の位置に合わせることができることで、レチクル1aの位置は複数回の検査を行っても同じ位置で検査することができる。したがって、露光装置2の検査は再現性よく行うことができる。また、二次光源の形状を示す第2レジストパターン42が格子パターンを基準として大きさを比較できることで、第2レジストパターン42の大きさ比較が容易となり、投影光学系22の照明σのバラツキを容易に認識することができる。したがって、露光装置2の投影光学系22の照明σに対する検査を簡易化することが可能となる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係るレチクル1cは、図11〜図13に示すように、第1の面11a上に、図2に示した検査用パターン12aの面積を半分とした検査用パターン12bを設けた点が異なる。更にレチクル1cは、図11に示すように、検査時の露光有効領域における検査用パターン12bが存在しない領域の裏面に、格子状の目盛りマークとしての格子状目盛り18bを設ける点も異なる。他は図1〜図3に示したレチクル1aと実質的に同様であるので、重複した記載を省略する。
格子状目盛り18bは、碁盤縞の光を透過するスペース領域と、碁盤縞間の領域はCr等により形成された遮光領域とからなる。格子状目盛り18bは、図13(a)に示す格子状目盛り18bの一部を拡大した図13(b)に示すように、スペース領域の幅が碁盤縞の周期に比べて小さく、例えば縦横共通でスペース領域の幅を8μm、碁盤縞の周期を100μmとする。もちろん、格子状目盛り18bは正方形に限られず、矩形等で規則性を持った目盛りマークであればよい。格子状目盛り18bの形成方法としては、第1の実施の形態で記載したレチクル1aの形成方法におけるアライメントマーク14a,14bを形成する工程で、格子状目盛り18bも同時に形成すればよい。
以下に、本発明の第3の実施の形態に係るレチクル1cを用いる露光装置2の検査方法を図5を参照しながら説明する。
(イ)まず、図5に示すレチクル1aの代わりに、レチクル1cを検査対象の露光装置2のレチクルステージ24に載置する。このとき、レチクル1cはアライメントマーク14a,14bを備える第2の面11bとウェハ28に塗布されたレジスト膜25の表面とを光学的に共役となるように載置する。
(ロ)次に、撮像部26でアライメントマーク14a,14bを観察しながらレチクルステージ24を移動させることで、照明光学系20及び投影光学系22に対する図12に示したレチクル1cの一度目の位置合わせを行う。
(ハ)次に、図14に示すように、レチクルブラインド等の遮光部材29を用いて格子状目盛り18bの領域を遮光する。そして、位置合わせを行ったレチクル1cを介して、照明光学系20からレジスト膜25が塗布されたウェハ28上に1回目の投影露光をする。
(ニ)次に、図15に示すように、遮光部材29を用いて検査用パターン12bの領域を遮光する。そして、照明光学系20からレジスト膜25が塗布されたウェハ28上にレチクル1cを介して行う2回目の露光領域が1回目の露光領域と同じ位置になるように、ウェハ28が載置されている基板ステージ27を移動させる。
(ホ)次に、レチクル1cを介して、照明光学系20からレジスト膜25が塗布されたウェハ28上に2回目の投影露光をする。露光されたウェハ28は、露光装置から搬出して現像が行われる。現像されたウェハ28はレジスト膜25の一部が除去され、図16に示すようなレジストパターンが形成される。
(へ)最後に、図16に示すようなウェハ28上に形成された複数の第3レジストパターン43の大きさを比較する。ウェハ28上に形成した複数の第3レジストパターン43のうち、第3レジストパターン43の大きさが異なるものが形成されたウェハ28の位置においては投影光学系22の照明σにバラツキが生じていることを示す。投影光学系22の照明σにバラツキが生じているときは、照明σのバラツキをなくすように投影光学系22を調整することで露光装置2が適切な構成になる。
尚、図14及び図15において遮光部材29はレチクル1cの近傍に示しているが、例えばレチクル1cよりも照明光学系20側にあって、第1の面11a及び第2の面11bとそれぞれ光学的に共役な面に遮光部材29が存在してもよい。
第3の実施の形態に係るレチクル1cを用いる露光装置の検査方法は、上記したように静止露光を二回行う二重露光である。二重露光により得られる第3レジストパターン43は、二次光源の像と、格子状目盛り18bの像が重なったものとなる。例えばポジ型レジスト膜をウェハ28上に塗布した場合、二次光源の像と格子状目盛り18bの像はいずれもレジスト膜25が感光して、現像処理することで溶解される。
第3の実施の形態に係るレチクル1cによれば、アライメントマーク14a〜14dが、図5で示した撮像部26で測定できる場所に存在するので、露光装置2の照明光学系20から照射される光の露光領域を検査用パターン12aの特定の位置に合わせることができる。露光領域を検査用パターン12aの特定の位置に合わせることができることで、レチクル1cの位置は複数回の検査を行っても同じ位置で検査することができる。したがって、露光装置2の検査は、再現性よく行うことができる。また、二次光源の形状を示す第3レジストパターン43が格子パターンを基準として大きさを比較できることで、第3レジストパターン43の大きさ比較が容易となり、投影光学系22の照明σのバラツキを容易に認識することができる。したがって、露光装置2の投影光学系22の照明σに対する検査を簡易化することが可能となる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
例えば、本発明の第1の実施の形態に係るレチクル1aの検査用パターン12aとして、ピンホールパターン30a〜30lを、図17に示すような回折格子パターン32を用いることができる。回折格子パターン32は、例えば直径50μmの円形内に複数の方形の光透光領域を形成し、円形内の光透光領域以外はハーフトーン位相シフト領域となっている。ハーフトーン位相シフト領域としては、例えば光透過率が6%で、ハーフトーン位相シフト領域を透過した光と方形の光透光領域を透過した光との位相差を180°生じさせる領域である。
図18に示すウェハ28上に形成される第4レジストパターン44は、図1に示したレチクル1aに図17に示した回折格子パターン32を用いたときに得られる。第4レジストパターン44は、露光装置の二次光源の形状を表す形状の周囲に、4個のパターンが現れる。この4個のパターンは、回折格子パターン32の内部に存在する回折格子により回折した光が、投影光学系22のNAを規定する絞りにより部分的に遮蔽され、その絞りを通過した光が形成した像である。図18に示す矢印で表す大きさは、投影光学系22のNAに対応する量である。ウェハ28上の一括露光領域内に複数形成される第4レジストパターン44の大きさをそれぞれ比較することにより、ウェハ28上の一括露光領域内における投影光学系22のNAの変動が検査できる。
また、第2の実施の形態に係るレチクル1bのピンホールパターン30a〜30lを、回折格子パターン32にすると、図19に示すように、ウェハ28上に第5レジストパターン45が得られる。同様に、第3の実施の形態に係るレチクル1cのピンホールパターン30a〜30lを、回折格子パターン32にすると、図20に示すように、第6レジストパターン46が得られる。格子パターンを有する第5及び第6レジストパターン45,46は、格子パターンの間隔を基準として二次光源の像の大きさを算出することができるので、露光装置の検査を簡易化することを可能とする。
また、第1〜第3の実施の形態では、露光装置2の投影光学系22の検査の一例として、露光装置2によって一括露光されたウェハ28の位置毎における照明σの大きさの検査方法を記載したが、それだけには限られない。例えば、それぞれの実施の形態で得られるレジストパターンを解析することにより、照明テレセンずれ、二次光源の形状、二次光源の輝度ムラ、瞳透過率変動、及びそれらの一括露光領域内変動を計測することができる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の第1の実施の形態に係るレチクルの断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレチクルの平面図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係るレチクルの平面図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係る検査用パターンの拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係る露光装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレチクルを用いたときに得られるレジストパターンである。 本発明の第1の実施の形態に係るレチクルの工程断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレチクルの断面図である。 図9(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るレチクルの平面図であり、図9(b)は、図9(a)の格子状目盛りの一部を拡大した図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレチクルを用いたときに得られるレジストパターンである。 本発明の第3の実施の形態に係るレチクルの断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るレチクルの平面図(その1)である。 図13(a)は、本発明の第3の実施の形態に係るレチクルの平面図(その2)であり、図13(b)は、図13(a)格子状目盛りの一部を拡大した図である。 本発明の第3の実施の形態に係る露光装置の概略構成図(その1)である。 本発明の第3の実施の形態に係る露光装置の概略構成図(その2)である。 本発明の第3の実施の形態に係るレチクルを用いたときに得られるレジストパターンである。 本発明のその他の実施の形態に係る検査用パターンの拡大図である。 本発明のその他の実施の形態に係るレチクルを用いたときに得られるレジストパターン(その1)である。 本発明のその他の実施の形態に係るレチクルを用いたときに得られるレジストパターン(その2)である。 本発明のその他の実施の形態に係るレチクルを用いたときに得られるレジストパターン(その3)である。
符号の説明
1a〜1c…レチクル
10…透明基板
11a…第1の面
11b…第2の面
12a、12b…検査用パターン
13…遮光領域
14a〜14d…アライメントマーク
16a…第1の遮光膜
16b…第2の遮光膜
2…露光装置
20…照明光学系
22…投影光学系
24…レチクルステージ
25…レジスト膜
26…撮像部
27…基板ステージ
28…ウェハ
29…遮光部材
30a〜30l…ピンホールパターン
32…回折格子パターン
41…第1レジストパターン
42…第2レジストパターン
43…第3レジストパターン
44…第4レジストパターン
45…第5レジストパターン
46…第6レジストパターン

Claims (7)

  1. 第1の面と該第1の面に対向する第2の面を有する透明基板と、
    前記第1の面に設けられた露光装置の性能検査をする検査用パターンと、
    前記第2の面に、前記検査用パターンと対向する領域と異なる領域に設けられ、前記露光装置の照明光学系から照射される光の露光領域を前記検査用パターンの特定の位置に合わせるアライメントマーク
    とを備えることを特徴とするレチクル。
  2. 前記検査用パターンは、ピンホールパターンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレチクル。
  3. 前記検査用パターンは、回折格子パターンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレチクル。
  4. 前記第2の面の前記検査用パターンと対向する領域に格子状目盛りを更に有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレチクル。
  5. 露光装置の性能検査をする検査用パターンを設けた第1の面と対向し、前記検査用パターンと対向する領域と異なる領域にアライメントマークを設けた第2の面を有するレチクルを用意するステップと、
    ウェハ上にレジスト膜を塗布するステップと、
    前記第2の面と前記レジスト膜とが光学的に共役となるように前記露光装置のレチクルステージに前記レチクルを載置するステップと、
    前記アライメントマークを観察しながら前記レチクルステージを移動させ、前記露光装置の照明光学系から照射される光の露光領域を前記検査用パターンの特定の位置に合わせるステップと、
    前記レチクルを介して前記照明光学系から前記レジスト膜に投影露光するステップと、
    前記レジスト膜上に形成されたレジストパターンの大きさを測定し、前記照明光学系の光学的性能を検査するステップ
    とを含むことを特徴とする検査方法。
  6. 透明基板の第1の面に第1の遮光膜を設けるステップと、
    前記第1の面に対向する第2の面に第2の遮光膜を設けるステップと、
    前記第2の遮光膜により第2の面を覆ったまま前記第1の遮光膜の一部を選択的に除去して、露光装置の性能検査をする検査用パターンを形成するステップと、
    前記第2の遮光膜の一部を選択的に除去して、前記検査用パターンと対向しない領域にアライメントマークを形成するステップ
    とを含むことを特徴とするレチクル製造方法。
  7. 前記アライメントマークを形成するステップは、前記第2の遮光膜の一部を選択的に除去して前記検査用パターンと対向する領域に格子状目盛りを更に形成することを特徴とする請求項6に記載のレチクル製造方法。
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JP2010190935A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Dainippon Printing Co Ltd フォトマスク基板の作製方法

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