JP2005105934A - エンジンのブローバック抑制構造及びその製造方法 - Google Patents

エンジンのブローバック抑制構造及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
簡素な構成で、長期に亘ってブローバックを確実に抑制することのできるブローバック抑制構造の提供を課題とする。
【解決手段】
ピストン5外周面とシリンダ3内周面との間に、ピストン5のトップリング21で下端が仕切られるトップランド空間31と、トップリング21とセカンドリング23とで上下端が仕切られるセカンドランド空間33と、セカンドリング23とオイルリング25とで上下端が仕切られるサードランド空間35とが形成されるエンジンにおいて、ピストン5の下死点近傍で上記セカンドランド空間33とサードランド空間35とを連通させる凹部41をシリンダ3内周面に設ける。
【選択図】 図6

Description

本発明は、エンジンのブローバックすなわちオイル上がりの抑制構造に関し、エンジンのシリンダやピストンの構造の技術分野に属する。
エンジンのシリンダ内でオイルがピストンより上方の空間に浸入するブローバック(オイル上がり)はオイル消費量を増大させる主たる原因の1つである。そのためシリンダ内周面に付着している余分なオイルをピストンの下降行程において下方に掻き落とすオイルリングが燃焼室の機密保持のためのトップリングやセカンドリング等と共にピストン外周面に嵌合されている。特許文献1には、ブローバックの抑制のためには、オイルリングの張力を大きくしてシリンダ内周面への押付力を大きくし、これによりオイルの掻き落とし効果を上げることが考えられるが、そうすると、ピストンとシリンダとの摺動面における摩擦力が大きくなって燃費が悪化する問題があるとして、オイルリングのシリンダ内周面への押付力をピストンの上昇行程中は小さくし、下降行程中にのみ大きくする機構をピストン内部に収蔵する技術が開示されている。
特開平10−292864号公報
しかし、上記機構は、クランク軸の回転に伴うコネクティングロッドの傾斜角の変化に追随させてオイルリングの張力を可変とするもので、構成が複雑で、部材の数が多く、運動変換が複数箇所で行われるから、長期に亘る動作の信頼性に不安がある。
そこで、本発明は、簡素な構成で、長期に亘ってブローバックを確実に抑制することのできるブローバック抑制構造及びその製造方法の提供を課題とする。以下、その他の課題を含め、本発明を詳しく説明する。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、ピストン外周面とシリンダ内周面との間に、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間と、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間と、セカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間とが形成されるエンジンのブローバック抑制構造であって、ピストンの下死点近傍で上記セカンドランド空間とサードランド空間とを連通させる凹部がシリンダ内周面に設けられていることを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、ピストン外周面とシリンダ内周面との間に、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間と、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間と、セカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間とが形成されるエンジンのブローバック抑制構造の製造方法であって、シリンダブロックの鋳造後に、シリンダ内周囲にピストン下死点近傍の位置で縦溝を形成することを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明は、同じく、ピストン外周面とシリンダ内周面との間に、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間と、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間と、セカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間とが形成されるエンジンのブローバック抑制構造の製造方法であって、シリンダブロックの鋳造時に、シリンダの周囲に配置されたウオータージャケット内に、ピストン下死点近傍の位置で該ジャケットの内側壁と外側壁とを繋ぐリブを形成することにより、エンジンの運転中は、該リブによりシリンダ内周面の熱変形を拘束して、該シリンダ内周囲にピストン下死点近傍の位置で凹部を出現させることを特徴とする。
次に、請求項4に記載の発明は、同じく、ピストン外周面とシリンダ内周面との間に、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間と、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間と、セカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間とが形成されるエンジンのブローバック抑制構造の製造方法であって、シリンダブロックの鋳造後に、シリンダの周囲でシリンダの底部側からピストン下死点近傍の位置まで延びる縦孔を設け、該縦孔を内部から膨張させてシリンダ内周側を変形させ、この状態でシリンダ内周面をホーニング加工した後、上記縦孔の膨張を除去することにより、上記シリンダ内周囲にピストン下死点近傍の位置で凹部を出現させることを特徴とする。
次に、請求項5に記載の発明は、同じく、ピストン外周面とシリンダ内周面との間に、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間と、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間と、セカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間とが形成されるエンジンのブローバック抑制構造の製造方法であって、シリンダブロックの鋳造後に、シリンダの周囲でシリンダの底部側から所定長さの縦孔を設け、該縦孔のピストン下死点近傍の位置に螺子部を形成し、ボルトを螺合させて該ボルトのヘッドが着座した後も該ボルトを締め付けることにより、上記シリンダ内周囲にピストン下死点近傍の位置で凹部を出現させることを特徴とする。
そして、請求項6に記載の発明は、同じく、ピストン外周面とシリンダ内周面との間に、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間と、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間と、セカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間とが形成されるエンジンのブローバック抑制構造の製造方法であって、シリンダブロックの鋳造後に、シリンダの周囲に配置されるヘッドボルト孔をピストン下死点近傍の位置で螺子部を有して設け、該ヘッドボルト孔にヘッドボルトを螺合させて該ヘッドボルトのヘッドが着座した後も該ヘッドボルトを締め付けることにより、上記シリンダ内周囲にピストン下死点近傍の位置で凹部を出現させることを特徴とする。
まず、本発明者等は、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間、及びセカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間の、全ピストン行程における圧力変化について検討・考察を重ねた結果、図16に示すように、排気下死点近傍で、セカンドランド空間の圧力(以下「セカンドランド圧」という)がトップランド空間の圧力(以下「トップランド圧」という)を逆転して大きくなる現象に着目した。この現象は、トップランド圧は、トップランド空間が上端で燃焼室に通じているため、排気下死点近傍で排気バルブが開くに伴い速やかに低下するのに対し、セカンドランド圧は、セカンドランド空間が上下端でトップリングとセカンドリングとで仕切られて比較的密閉性が高いため、抜け難く低下が遅れ気味になることが原因の1つであると考えられる。そして、このとき、セカンドランド空間側からトップランド空間側へトップリングの表面や合口を介してガスが上昇し、その際オイルも上昇してブローバックが発生するものと考えられる。
ここで、図示したように、セカンドランド圧は圧縮上死点直前から膨張行程前半にかけてトップランド圧に追随して増大し、またサードランド空間の圧力(以下「サードランド圧」という)もセカンドランド圧よりさらに遅れて幾分増大するが、サードランド圧は全行程において低い値で推移している。
以上により、請求項1に記載の発明によれば、ピストンの下死点近傍で上記セカンドランド空間とサードランド空間とを連通させる凹部がシリンダ内周面に設けられているから、セカンドランド圧がトップランド圧を逆転して大きくなる排気下死点近傍において、上記凹部を介してセカンドランド圧が下方のサードランド空間側に抜け、これにより、上方のトップランド空間側へのガスの上昇、ひいてはブローバックの発生を確実・有効に抑制することができる。
しかも、単に、シリンダ内周面に凹部を設けただけの構成であり、複雑な運動機構や可動部材等を用いないから、長期に亘る動作の信頼性が保たれ、ブローバック抑制効果が長期に亘って安定的に得られる。
次に、請求項2に記載の発明によれば、シリンダブロックの鋳造後に、シリンダ内周囲にピストン下死点近傍の位置で縦溝を形成するから、この縦溝により、ピストンの下死点近傍でセカンドランド空間とサードランド空間とを連通させる凹部がシリンダ内周面に形成される。
しかも、この製法によれば、上記凹部を、例えばピストン下死点を挟む所定のクランク角の範囲に設ける等、精度よく形成することができ、該凹部を介してセカンドランド圧をサードランド空間側に確実に逃がすことが可能となる。
次に、請求項3に記載の発明によれば、シリンダブロックの鋳造時に、シリンダの周囲に配置されたウオータージャケット内に、ピストン下死点近傍の位置で該ジャケットの内側壁と外側壁とを繋ぐリブを形成するから、エンジンの運転中、シリンダ内周面は、上記リブに近い部位において熱膨張が拘束される一方、リブのない部位においては径方向外方に熱変形し、リブ配設部位に対して相対的に窪みが出現し、この窪みによって、ピストンの下死点近傍でセカンドランド空間とサードランド空間とを連通させる凹部がシリンダ内周面に形成される。
しかも、この製法によれば、上記凹部を滑らかな形状でシリンダ内周面に出現させることができる。また、シリンダブロックの鋳造時に上記リブを同時に形成できるから、エンジンの製造工程を増やすことがない。そして、シリンダブロックの量産化にも対応可能である。
次に、請求項4に記載の発明によれば、シリンダブロックの鋳造後に、シリンダの周囲でシリンダの底部側からピストン下死点近傍の位置まで延びる縦孔を設け、該縦孔を内部から膨張させるから、シリンダ内周側は、上記縦孔に近い部位において径方向内方に膨出するように変形する。したがって、この状態でシリンダ内周面をホーニング加工した後、上記縦孔の膨張を除去したときには、逆に、シリンダ内周側は、上記縦孔に近い部位において径方向外方に窪み、この窪みによって、ピストンの下死点近傍でセカンドランド空間とサードランド空間とを連通させる凹部がシリンダ内周面に形成される。
しかも、この製法によれば、上記凹部を滑らかな形状でシリンダ内周面に出現させることができる。また、シリンダブロックの量産化にも対応可能である。
ここで、縦孔を内部から膨張させる手段としては、流体圧縮による加圧、径の大きなロッド部を先端に有するボルトの螺合等が好ましく採用し得る。
次に、請求項5に記載の発明によれば、シリンダブロックの鋳造後に、シリンダの周囲でシリンダの底部側から所定長さの縦孔を設け、該縦孔のピストン下死点近傍の位置に螺子部を形成し、ボルトを螺合させて該ボルトのヘッドが着座した後も該ボルトを締め付けるから、該ボルトの軸力によって縦孔の周囲の肉がボルトの軸心に向けて引き寄せられる結果、シリンダ内周面は、上記縦孔に近い部位において径方向外方に窪み、この窪みによって、ピストンの下死点近傍でセカンドランド空間とサードランド空間とを連通させる凹部がシリンダ内周面に形成される。
しかも、この製法によれば、上記凹部を滑らかな形状でシリンダ内周面に出現させることができる。また、シリンダブロックの量産化にも対応可能である。
そして、請求項6に記載の発明によれば、シリンダブロックの鋳造後に、シリンダの周囲に配置されるヘッドボルト孔をピストン下死点近傍の位置で螺子部を有して設け、該ヘッドボルト孔にヘッドボルトを螺合させて該ヘッドボルトのヘッドが着座した後も該ヘッドボルトを締め付けるから、シリンダヘッドをシリンダブロックに強固に結合させるために、ヘッドボルト孔にヘッドボルトを強く締め付けたときに、該ヘッドボルトの軸力によってヘッドボルト孔の周囲の肉がヘッドボルトの軸心に向けて引き寄せられる結果、シリンダ内周面は、上記ヘッドボルト孔の螺子部に近い部位において径方向外方に窪み、この窪みによって、ピストンの下死点近傍でセカンドランド空間とサードランド空間とを連通させる凹部がシリンダ内周面に形成される。
しかも、この製法によれば、上記凹部を滑らかな形状でシリンダ内周面に出現させることができる。また、既存のヘッドボルト孔及びヘッドボルトを利用したので、無駄がなく合理的である。そして、シリンダブロックの量産化にも対応可能である。以下、発明を実施するための最良の形態を通して、本発明をさらに詳しく説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1〜図6を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本実施形態に係るシリンダブロック1の底面図、図2は図1のア−ア線に沿う縦断面図、図3は図2のイ−イ線に沿う縦断面図、図4は図3のウ−ウ線に沿う平断面図、図5は図3のエ−エ線に沿う平断面図、及び図6は本実施形態の作用を説明するための要部拡大縦断面図である。
このシリンダブロック1は直列4気筒エンジンのもので、図3に仮想的に示すように、シリンダ3内にはピストン5が上下動自在に挿通される。周知のように、ピストン5は、ピストンピン7、コネクティングロッド9、クランクピン11等を介して、クランク軸13のクランク15に連結されている。
ピストン5の外周面上部のリング溝には、図6に示すように、上から順に、燃焼室の機密保持のためのコンプレッションリングとしてのトップリング21及びセカンドリング23と、シリンダ3内周面に付着している余分なオイルをピストン5の下降行程において下方に掻き落とすオイルリング25とが嵌合されている。
ここで、ピストン5外周面とシリンダ3内周面との間に、トップリング21で下端が仕切られるトップランド空間31と、トップリング21とセカンドリング23とで上下端が仕切られるセカンドランド空間33と、セカンドリング23とオイルリング25とで上下端が仕切られるサードランド空間35とが形成されている。
そして、図2に示すように、各シリンダ3内周面には、その下部において、一箇所(複数箇所でもよい)、縦溝41が形成されている。この縦溝41は、シリンダブロック1の鋳造後に、例えば自動加工機の運転の基に、ヤスリとコンパウンドとを用いて、切削加工により形成する。縦溝41は、図3に示すように、上部が先細り形状とされ、図4及び図5に示すように、平断面形状が三角形状とされている(もちろん他の形状でもよい)。
縦溝41は、ピストン5の下死点近傍で、上記セカンドランド空間33とサードランド空間35とを連通させる凹部として機能する。すなわち、図6(a)に示すように、ピストン5が下死点直前(この例では下死点前5°)の位置まで下降すると、縦溝の上端がセカンドリング23を超えてセカンドランド空間33に突入してくる。そして、図6(b)に示すように、ピストン5が下死点まで下降すると、縦溝41の上端がトップリング21の直下まで至る。しかし、縦溝41はトップリング21を超えて上方を臨むことはない。
これにより、図15に示したように、圧縮上死点直前から膨張行程前半にかけてトップランド圧に追随して増大したセカンドランド圧は、図6(b)に矢印で示すように、上記縦溝41を介して下方のサードランド空間35側に抜け、セカンドランド圧は、速やかに低下する。したがって、セカンドランド圧がトップランド圧を逆転して大きくなる排気下死点近傍において、セカンドランド圧が上方のトップランド空間31側に抜けることが抑制され、その結果、セカンドランド空間33側からトップランド空間31側へトップリング21の表面や合口を介してガスが上昇したり、その際オイルが上昇したりせず、ブローバックの発生が確実・有効に抑制される。
縦溝41がセカンドランド空間33にオーバーラップし始めるタイミングは、図15に示したようなセカンドランド圧がトップランド圧を逆転して大きくなる現象を排除できれば、特に限定されない。例えば、縦溝41とセカンドランド空間33との連通時期を下死点前60°〜下死点後60°等とすることも可能である。ただし、連通時期を広くとれば、セカンドランド空間33の上下幅(トップリング21とセカンドリング23との間隔)にも依存するが、それだけ縦溝41がトップリング21を超えてトップランド空間31に突入する傾向が大きくなる。縦溝41がトップランド空間31に突入すると、ブローバイの増加を促進してしまうから、避けるべきである。
ここで、縦溝41の上部を先細り形状としたのは、ピストン5の上下動に伴ってリング23,25の合口等が縦溝41に引っ掛かるのを抑制するためである。
図1に示すように、縦溝41は、気筒列方向から40°側方に振った位置に設けてある。その理由は、この位置が、シリンダ3内周面のなかでも、ピストン5の荷重が最も作用し難く、よってシリンダ3が変形し難い部位だからである。すなわち、シリンダブロック1幅方向(図中A方向)は、サイドスラスト(コネクティングロッド9の傾きによってピストン5がスカート部のある部分でシリンダ3内周面を外方に押圧する力)が作用するし、気筒列方向(図中B方向)は、ピストン5がピストンピン7に沿ってガタついたときの押圧力が作用する。したがって、それらの間の位置に縦溝41を形成し、縦溝41の変形を抑え、縦溝41の精度及び信頼性(縦溝41を介してセカンドランド圧をサードランド空間35側に確実に逃がすこと)のより一層の保証を図ったのである。
しかも、単に、シリンダ3内周面に縦溝41を設けただけの構成であり、複雑な運動機構や可動部材等を用いないから、ブローバック抑制効果が長期に亘って安定的に実現する。
[第2の実施の形態]
次に、図7及び図8を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。図7は図3と類似のシリンダブロックの縦断面図、及び図8は図7のオ−オ線に沿う部分平断面図であって本実施形態の作用を説明するものである。
本実施形態では、シリンダブロック1の鋳造時に、シリンダ3の周囲に配置されたウオータージャケット50内に、ピストン5下死点近傍の位置で、該ジャケット50の内側壁51と外側壁52とを繋ぐリブ53…53を所定の間隔をあけて形成している。
これにより、図8に矢印で示したように、エンジンの運転中、熱膨張により、シリンダ3内周面は、全体に径方向外方に拡径変形するが、上記リブ53…53に近い部位においては熱膨張が拘束され、上記径方向外方への拡径変形が抑制される。したがって、上記リブ53…53の存在しない、各リブ53,53間の部位においてのみ、シリンダ3内周面が径方向外方に熱変形で窪むことになり、このリブ53…53配設部位に対する相対的な窪み55…55によって、ピストン5の下死点近傍でセカンドランド空間33とサードランド空間35とを連通させる凹部がシリンダ3内周面に形成される。
しかも、この製法によれば、上記凹部55を滑らかな形状でシリンダ3内周面に出現させることができる。また、シリンダブロック1の鋳造時に上記リブ53を同時に形成できるから、エンジンの製造工程を増やすことがない。そして、シリンダブロック1の量産化にも対応可能である。
[第3の実施の形態]
次に、図9及び図10を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。図9は図3と類似のシリンダブロックの縦断面図、及び図10は図9の矢印カから見た部分底面図であって本実施形態の作用を説明するものである。
本実施形態では、シリンダブロック1の鋳造後に、シリンダ3の周囲でシリンダ3のボトム側からピストン5下死点近傍の位置まで延びる縦孔60…60を設け、該縦孔60…60を内部から膨張させてシリンダライナ3aを変形させ、この状態でシリンダ3内周面をホーニング加工した後、上記縦孔60…60の膨張を除去している。
ここで、縦孔60を内部から膨張させる手段として、縦孔60にオイル等の流体を注いだ後、該流体を圧縮することにより、縦孔60の内部を加圧している。
より具体的には、図9に示したように、縦孔60にオイルを注入して加圧オイル室とした後、該室60にシールネジ61をねじ込んで、該室60の容積空間を縮小し、これにより、オイルを圧縮して縦孔60の内部を加圧している。
これにより、図10に矢印で示したように、縦孔60…60の内部を加圧し、該縦孔60…60を内部から膨張させた結果、シリンダライナ(シリンダ3内周面又はシリンダ3内周側)3aは、上記縦孔60…60に近い部位において径方向内方に膨出するように変形する。したがって、この状態でシリンダ3内周面3aをホーニング加工した後、上記縦孔60…60内部の加圧を除去し、該縦孔60…60の膨張を除去したときには、逆に、シリンダライナ(シリンダ3内周面又はシリンダ3内周側)3aは、上記縦孔60…60に近い部位において径方向外方に窪み、この窪みによって、ピストン5の下死点近傍でセカンドランド空間33とサードランド空間35とを連通させる凹部がシリンダ3内周面に形成される。
しかも、この製法によれば、第2の実施形態と同様、上記凹部を滑らかな形状でシリンダ3内周面に出現させることができる。また、シリンダブロック1の量産化にも対応可能である。
なお、シールネジ61…61は、エンジン本来の機能としては不要であるから、エンジンの軽量化のためにも後で除去することが好ましい。
[第4の実施の形態]
次に、図11を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。図11は図3と類似のシリンダブロックの縦断面図である。
本実施形態は、上記第3の実施形態において、縦孔60を内部から膨張させる手段として、流体圧縮による加圧に代えて、径の大きなロッド部を先端に有するボルトの螺合を採用したもので、得られる作用効果は、上記第3の実施形態と同様である。
より具体的には、図11に示したように、縦孔を螺子孔60aに成形した後、該螺子孔60aに該螺子孔60aよりも径がやや大きいロッド部を先端に有するボルト61aを強制的にねじ込んで、該螺子孔60aを拡径させ、これにより、縦孔を内部から膨張させている。
[第5の実施の形態]
次に、図12及び図13を参照して本発明の第5の実施の形態を説明する。図12は図3と類似のシリンダブロックの縦断面図、及び図13は図12の矢印キから見た部分底面図であって本実施形態の作用を説明するものである。
本実施形態では、シリンダブロック1の鋳造後に、シリンダ3の周囲でシリンダ3のボトム側から所定長さの縦孔70…70を設け、該縦孔70…70のピストン5下死点近傍の位置に螺子部71…71を形成し、ボルト72…72を螺合させて該ボルト72…72のヘッドが着座した後も該ボルト72…72を締め付けている。
これにより、図13に矢印で示したように、ボルト72…72の軸力によって縦孔70…70の周囲の肉が(より詳しくは、該縦孔70…70の螺子部71…71の周囲の肉が)、ボルト72…72の軸心に向けて引き寄せられる結果、シリンダ3内周面は、上記縦孔70…70に近い部位において径方向外方に窪む。したがって、この窪み75…75によって、ピストン5の下死点近傍でセカンドランド空間33とサードランド空間35とを連通させる凹部がシリンダ3内周面に形成される。
しかも、この製法によれば、上記凹部75を滑らかな形状でシリンダ3内周面に出現させることができる。また、シリンダブロック1の量産化にも対応可能である。
[第6の実施の形態]
次に、図14及び図15を参照して本発明の第6の実施の形態を説明する。図14は図3と類似のシリンダブロックの縦断面図、及び図15は図14の矢印クから見た部分平面図であって本実施形態の作用を説明するものである。
本実施形態では、シリンダブロック1の鋳造後に、シリンダ3の周囲に均等にバランス配置されるヘッドボルト孔80…80を通常時に比べて深く設け、該ヘッドボルト孔80…80に、ピストン5下死点近傍の位置で螺子部81…81を形成して、該ヘッドボルト孔80…80にヘッドボルト82…82を螺合させて該ヘッドボルト82…82のヘッドが着座した後も該ヘッドボルト82…82を締め付けている。
これにより、シリンダヘッド(図示せず)をシリンダブロック1に強固に結合させるために、ヘッドボルト孔80…80にヘッドボルト82…82を強く締め付けたときに、図15に矢印で示したように、該ヘッドボルト82…82の軸力によってヘッドボルト孔80…80の周囲の肉が(より詳しくは、該ヘッドボルト孔80…80の螺子部81…81の周囲の肉が)、ヘッドボルト82…82の軸心に向けて引き寄せられる結果、シリンダ3内周面は、上記ヘッドボルト孔80…80の螺子部81…81に近い部位において径方向外方に窪む。したがって、この窪み85…85によって、ピストン5の下死点近傍でセカンドランド空間33とサードランド空間35とを連通させる凹部がシリンダ3内周面に形成される。
しかも、この製法によれば、上記凹部を滑らかな形状でシリンダ内周面に出現させることができる。また、既存のヘッドボルト孔80…80及びヘッドボルト82…82を利用したので、無駄がなく、構成の複雑化が避けられ、合理的である。そして、シリンダブロック1の量産化にも対応可能である。
以上説明した実施形態は、本発明を実施するための最良の形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、なお種々の変更が可能なことはいうまでもない。
本発明は、簡素な構成で、長期に亘って安定・確実にブローバックを抑制することができ、ガソリンエンジンであるかディーゼルエンジンであるかを問わず、エンジンのブローバック抑制の技術分野において幅広い産業上の利用可能性を有する。
本発明の第1の実施形態に係るシリンダブロックの底面図である。 図1のア−ア線に沿う縦断面図である。 図2のイ−イ線に沿う縦断面図である。 図3のウ−ウ線に沿う平断面図である。 図3のエ−エ線に沿う平断面図である。 第1実施形態の作用を説明するための要部拡大縦断面図であって、(a)は、ピストンが下死点前5°の位置まで降下したときのセカンドランド空間と縦溝との位置関係を例示するもの、及び(b)は、ピストンが下死点まで降下したときの上記位置関係を例示するものである。 本発明の第2の実施形態に係るシリンダブロックの縦断面図であって、図3と類似のものである(ただし、理解の容易のため、ウオータージャケット内に形成したリブは着色してある)。 図7のオ−オ線に沿う部分拡大平断面図であって、第2実施形態の作用を説明するものである。 本発明の第3の実施形態に係るシリンダブロックの縦断面図であって、図3と類似のものである(ただし、理解の容易のため、シリンダ周囲に設けた縦孔は軸心で切断してある)。 図9の矢印カから見た部分拡大底面図であって、第3実施形態の作用を説明するものである。 本発明の第4の実施形態に係るシリンダブロックの縦断面図であって、図3と類似のものである(ただし、理解の容易のため、シリンダ周囲に設けた縦孔は軸心で切断してある)。 本発明の第5の実施形態に係るシリンダブロックの縦断面図であって、図3と類似のものである(ただし、理解の容易のため、シリンダ周囲に設けた縦孔は軸心で切断してある)。 図12の矢印キから見た部分拡大底面図であって、第5実施形態の作用を説明するものである。 本発明の第6の実施形態に係るシリンダブロックの縦断面図であって、図3と類似のものである(ただし、理解の容易のため、シリンダ周囲に均等配置したヘッドボルト孔は軸心で切断してある)。 図14の矢印クから見た部分拡大平面図であって、第6実施形態の作用を説明するものである。 全ピストン行程におけるトップランド圧、セカンドランド圧及びサードランド圧の変化を示すデータである。
符号の説明
1 シリンダブロック
3 シリンダ
3a シリンダライナ(シリンダ内周側)
5 ピストン
13 クランク軸
21 トップリング
23 セカンドリング
25 オイルリング
31 トップランド空間
33 セカンドランド空間
35 サードランド空間
41 縦溝(凹部)
50 ウオータージャケット
51 ジャケット内側壁
52 ジャケット外側壁
53 リブ
55,75,85 窪み(凹部)
60,70 縦孔
61 シールネジ
71,81 螺子部
72 ボルト
80 ヘッドボルト孔
82 ヘッドボルト

Claims (6)

  1. ピストン外周面とシリンダ内周面との間に、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間と、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間と、セカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間とが形成されるエンジンのブローバック抑制構造であって、ピストンの下死点近傍で上記セカンドランド空間とサードランド空間とを連通させる凹部がシリンダ内周面に設けられていることを特徴とするエンジンのブローバック抑制構造。
  2. ピストン外周面とシリンダ内周面との間に、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間と、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間と、セカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間とが形成されるエンジンのブローバック抑制構造の製造方法であって、シリンダブロックの鋳造後に、シリンダ内周囲にピストン下死点近傍の位置で縦溝を形成することを特徴とするエンジンのブローバック抑制構造の製造方法。
  3. ピストン外周面とシリンダ内周面との間に、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間と、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間と、セカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間とが形成されるエンジンのブローバック抑制構造の製造方法であって、シリンダブロックの鋳造時に、シリンダの周囲に配置されたウオータージャケット内に、ピストン下死点近傍の位置で該ジャケットの内側壁と外側壁とを繋ぐリブを形成することにより、エンジンの運転中は、該リブによりシリンダ内周面の熱変形を拘束して、該シリンダ内周囲にピストン下死点近傍の位置で凹部を出現させることを特徴とするエンジンのブローバック抑制構造の製造方法。
  4. ピストン外周面とシリンダ内周面との間に、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間と、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間と、セカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間とが形成されるエンジンのブローバック抑制構造の製造方法であって、シリンダブロックの鋳造後に、シリンダの周囲でシリンダの底部側からピストン下死点近傍の位置まで延びる縦孔を設け、該縦孔を内部から膨張させてシリンダ内周側を変形させ、この状態でシリンダ内周面をホーニング加工した後、上記縦孔の膨張を除去することにより、上記シリンダ内周囲にピストン下死点近傍の位置で凹部を出現させることを特徴とするエンジンのブローバック抑制構造の製造方法。
  5. ピストン外周面とシリンダ内周面との間に、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間と、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間と、セカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間とが形成されるエンジンのブローバック抑制構造の製造方法であって、シリンダブロックの鋳造後に、シリンダの周囲でシリンダの底部側から所定長さの縦孔を設け、該縦孔のピストン下死点近傍の位置に螺子部を形成し、ボルトを螺合させて該ボルトのヘッドが着座した後も該ボルトを締め付けることにより、上記シリンダ内周囲にピストン下死点近傍の位置で凹部を出現させることを特徴とするエンジンのブローバック抑制構造の製造方法。
  6. ピストン外周面とシリンダ内周面との間に、ピストンのトップリングで下端が仕切られるトップランド空間と、トップリングとセカンドリングとで上下端が仕切られるセカンドランド空間と、セカンドリングとオイルリングとで上下端が仕切られるサードランド空間とが形成されるエンジンのブローバック抑制構造の製造方法であって、シリンダブロックの鋳造後に、シリンダの周囲に配置されるヘッドボルト孔をピストン下死点近傍の位置で螺子部を有して設け、該ヘッドボルト孔にヘッドボルトを螺合させて該ヘッドボルトのヘッドが着座した後も該ヘッドボルトを締め付けることにより、上記シリンダ内周囲にピストン下死点近傍の位置で凹部を出現させることを特徴とするエンジンのブローバック抑制構造の製造方法。
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