JP2005105802A - 床構造、床板敷設方法および床板固定具 - Google Patents

床構造、床板敷設方法および床板固定具 Download PDF

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Abstract

【課題】 床構造の施工後でも必要な床板だけを容易に交換することができ、板材の固定具を根太にねじ止めする必要がなく、目地も自由に設定できる床構造を提供する。
【解決手段】 上部に受け部22を有する根太2と、根太2上に載置され、両側面に長尺方向の溝30が形成された長尺状の床板3と、床板3の溝30に嵌合した状態で、根太2の受け部22を挟み込んで、床板3を根太2に固定する床板固定具4と、を有する床構造。
【選択図】 図1

Description

本発明は、根太上に複数の床板を敷設するための床構造、床板敷設方法および床板固定具に関する。
屋外に配置する床構造として、木製の床板を複数枚敷設してなる、いわゆる木製デッキが知られている。一般的な木製デッキは、床スラブに複数の支持脚を立設し、支持脚上に複数の根太を横架させて配置し、さらに、根太に直交する方向に複数の長尺状のデッキ材(床板)を所定間隔離間して敷設したものである。
木製デッキでは、イペ材や、ジャラ材などの比重が大きい硬質の木材を床板に用いている。硬質な木材は加工に非常に手間がかかるので、ねじ穴加工等の特別な加工なしで、根太に固定できるようにしている。
詳細には、予め床板の両側面に長尺方向の溝を形成しておき、この溝に固定具を嵌合して根太上にねじ止めする床構造である。この固定具は、両側に配置される床板の溝に嵌合して、両側の床板の固定に用いられる。
したがって、床板を敷設する際には、まず、床板を一枚置き、両側の溝に固定具をそれぞれ嵌合させて、それらを根太に固定する。次の床板は、根太に固定された固定具に一方の溝が嵌合するように配置し、さらに新たな固定具を反対の溝に嵌合して、これを根太に固定する。この手順を繰り返して、床板を端から順次並べて固定していく(特許文献1参照)。
しかしながら、上記床構造では、床板および固定具を端から順に配置および固定していくので、床構造の施工後には、一部の床板を自由に取り外すことができない。
したがって、たとえば、経年により一部にささくれが生じた床板を交換したい場合、端の床板から交換したい床板まで順に外してから交換するか、交換したい床板を破壊して、同じ場所に新しい床板を木ねじ等により打付けなくてはならない。
このように一枚の床板を交換するために他の床板まで外す必要があるのでは、交換に非常に手間がかかってしまう。また、交換したい床板を破壊し新たな床板を打付けるのでは外観上好ましくなく、ねじ穴を設ける手間までかかってしまうという問題がある。
また、上記床構造では、ねじ止めにより固定具を根太に固定している。したがって、固定具の固定に手間がかかる。その上、一旦固定具の位置を固定してしまうと、その後の位置変更は、ねじ外しを伴ってしまう。このように、根太に固定具をねじ止めすると、作業効率が低下するという問題もある。
加えて、上記床構造では、床板間の間隔(目地)は、固定具により決定される。これでは、自由に目地を設定できないという問題もある。
特開2002−54294号公報(段落「0015」等)
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、床構造の施工後でも必要な床板だけを容易に交換することができ、板材の固定具を根太にねじ止めする必要がなく、目地も自由に設定できる床構造、床板敷設方法および床板固定具の提供を目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)本発明の床構造は、上部に受け部を有する根太と、前記根太上に載置され、両側面に長尺方向の溝が形成された長尺状の床板と、前記床板の溝に嵌合した状態で、前記根太の前記受け部を挟み込んで、前記床板を前記根太に固定する床板固定具と、を有する。
(2)前記床板固定具は、前記根太に向かって打ち込まれて、前記受け部を挟み込むことを特徴とする。
(3)前記受け部には、前記床板の長尺方向と直交する方向に凸部または凹部が形成されており、前記床板固定具には、前記凸部または前記凹部と合致する凹部または凸部が形成されていることを特徴とする。
(4)前記根太および前記床板間に、板ばねが配置されていることを特徴とする。
(5)前記根太は、地面に立設された支持脚に支持されていることを特徴とする。
(6)前記床板固定具は、前記根太を挟み込んだ状態で、前記根太を前記床板に押圧する弾性力を発生する板ばねを有することを特徴とする。
(7)本発明の床板敷設方法は、上部に受け部を有する根太上に、両側面に長尺方向の溝が形成された長尺状の床板を載置する工程と、前記床板の溝に床板固定具を嵌合した状態で、該固定部が前記受け部を挟み込んで前記床板と前記根太とが固定されるまで、該床板固定具を前記受け部に向かって打ち込む工程と、を有する。
(8)本発明の床板固定具は、上部に受け部を有する根太と、両側面に長尺方向の溝が形成された長尺状の床板とを固定するための床板固定具であって、前記床板の溝に嵌合した状態で、前記根太の前記受け部を挟み込んで、前記床板を前記根太に固定する。
(9)前記根太を挟み込んだ状態で、前記根太を前記床板に押圧する弾性力を発生する板ばねをさらに有することを特徴とする。
(10)前記床板は、表面から見えるように、文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合が付されていることを特徴とする。
(11)前記床板は、表面から見えるように、一または二以上のパネルを保持しており、該パネルに、文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合が付されていることを特徴とする。
(12)前記パネルは、石板またはタイルであることを特徴とする。
(13)前記床板は、複数枚が隣接して並ぶことにより、一または二以上の文字もしくは模様を形成することを特徴とする。
(14) 前記床板は、前記床板固定具を前記根太から離れる方向に叩くことによって、前記床板固定具による前記受け部の挟み込みが解除されて、前記根太から取り外し可能であり、前記床板を他の床板と交換することによって、新たな文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合を表面に形成することを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、床板固定具が床板に嵌合すると共に根太の受け部を挟み込んで床板を根太に固定するので、床板を固定するために床板に穴を開けてねじ止め等する必要がなく、取り付けを容易に行える。
また、床構造の施工後でも、床板固定具が根太の受け部を挟み込むのを解除すれば、隣接する床板を外すことなく、所望の床板だけを取り外せる。逆に、固定された床板の取り外しを伴わずに、その間に新たな床板を取り付けることもできる。したがって、床構造の施工後にも、容易に床板を交換することができ、床板下に落下した貴重品等を拾い上げることができる。
床板固定具により根太上の自由な位置に床板を固定できるので、床板間の目地を自由に設定できる。
請求項2に記載の発明は、床板固定具が根太に向かって打ち込まれて、受け部を挟み込むので、床板固定具と根太とが固く固定される。
請求項3に記載の発明は、受け部と床板固定具とが凹凸嵌合することによって、床板固定具の移動が規制される。この結果、根太と床板とが外れにくくなる。
請求項4に記載の発明は、板ばねにより床板を押す力が働くので、床板が経年によりやせても、がたつくことを防止できる。
請求項5に記載の発明は、地面が傾斜等していても、支持脚により根太を支える高さを調節することによって、傾斜を吸収でき、床板を水平に配置できる。
請求項6に記載の発明は、根太を床板に押圧する弾性力を発生する板ばねを床板固定具が有するので、根太および床板を強固に固定できる。
請求項7に記載の発明は、床板固定具が床板に嵌合すると共に根太の受け部を挟み込んで床板を根太に固定するので、床板を固定するために床板に穴を開けてねじ止め等する必要がなく、取り付けを容易に行える。
請求項8に記載の発明は、床板に嵌合すると共に根太の受け部を挟み込んで床板を根太に固定するので、床板を固定するために床板に穴を開けてねじ止め等する必要がなく、取り付けを容易に行える。
また、床構造の施工後でも、根太の受け部を挟み込むのを解除すれば、隣接する床板を外すことなく、所望の床板だけを取り外せる。逆に、固定された床板の取り外しを伴わずに、その間に新たな床板を取り付けることもできる。施工後でも、床板を容易に交換できる。
床板固定具は、根太上の自由な位置に床板を固定できるので、床板間の目地を自由に設定できる。
請求項9に記載の発明は、根太を床板に押圧する弾性力を発生する板ばねを有するので、根太および床板を強固に固定できる。
請求項10に記載の発明は、床板の表面に、文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合が付されているので、床構造を単なる床としてではなく、デザイン的にすぐれたものにできる。また、文字や図形を付することによって、床を広告媒体等に活用できる。
請求項11に記載の発明は、パネルの組み合わせにより、容易に、床板の模様等をデザインできる。
請求項12に記載の発明は、パネルに石板またはタイルが用いられているので、パネル上に直接人が載ることができ、またパネルの交換が容易である。
請求項13に記載の発明は、複数枚の床板により大きく、文字もしくは模様を形成できる。
請求項14に記載の発明は、床板が交換可能なので、床板を交換することにより容易に、床構造に表される文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合を変更できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
本発明は、木製の床板を複数枚敷設してなる床構造に関し、特に、床板を固定する構造に特徴を有する。
図1は本発明の床構造を示す斜視図、図2は図1に示す床構造のA−A断面図、図3は図1に示す床構造のB−B断面図、図4は板ばねを示す図、図5は床板固定具を示す4面図、図6は床板固定具が床板を固定している状態を示す図である。
図1に示すように、本発明の床構造は、地面から立設される支持脚1と、該支持脚1上に横架される根太2と、該根太2に対して直交に配置される床板3と、該床板3を根太2に固定するための床板固定具4とにより構成されている。以下、各構成について、詳細に説明する。
<支持脚1>
支持脚1は、アンカーボルト10と、根太受け12と、重ね板14と、ナット16とを備える。アンカーボルト10は、コンクリートの基礎(床スラブ)5に埋め込まれて、立設されている。アンカーボルト10は、根太2が水平になるように、基礎5の傾斜に合せてちょうど良い高さのものが用いられる。アンカーボルト10は、図2および図3に示すように、根太受け12および重ね板14を貫通して、ナット16によりそれらが固定されている。
根太受け12は、横架される根太2を位置決めするために、上部に切り欠き13が形成されている。切り欠き13に根太2を嵌め、根太受け12に重ね板14を重ねて、ナット16により締結することにより、根太2が固定される。重ね板14には、凹部15が形成されており、後述する根太2の凸部21と嵌合する。
ナット16は、根太受け12を締結する高さを調節することによって、床構造全体の高さを調節でき、また、床スラブに凹凸がある場合でも、根太2を水平に保つことができる。
支持脚1は、床構造の敷設範囲に合せて、所定の間隔を空けて配置される。
<根太2>
根太2は、耐久性の強い金属で形成されている。そして、根太2は、断面H字型を有し、該H字が横向きになるように、複数の支持脚1上に、所定間隔を空けて略平行に配列されている。根太2は、左右対称に形成されており、支持脚1に支持される側と、床板3を支持する側とでは同じ形状を有する。以下では、便宜上、根太2の図中下部を基部20、上部を受け部22と称する。また、基部20と受け部22との間を中央部26と称する。
基部20は、上述の通り、支持脚1の根太受け12および重ね板14に挟まれて固定されている。ここで、基部20には、図2および図3に示すように、その上部に根太2の長尺方向に沿った2本の第1凸部21が形成されている。該第1凸部21は、重ね板14の凹部15と嵌合する。
受け部22は、床板3を支持し、後述する床板固定具4により床板3と固く固定される。受け部22には、図1および図3に示すように、床板3の長尺方向と直交する方向、言い換えると、根太2の長尺方向に沿った溝23が形成されている。溝23、つまり、根太2と床板3との間には、図4に示すような板ばね28が配置されている。板ばね28は、波型に形成されており、溝23の深さより大きな高さを有する。
また、受け部22には、その下部に根太2の長尺方向に沿った2本の第2凸部24が形成されている。該第2凸部24は、後述する床板固定具4との嵌合に用いられる。
<床板3>
床板3は、長尺状の板材であり、両側面に長尺方向の溝30が形成されている。床板3は、たとえば、床板3の高さ30mmに対して、溝30の深さおよび幅が10mmに形成されている。したがって、本発明で用いる床板3は、2mmや3mmの幅の溝を要求するものではないので、このような溝を加工する場合に比べて、求められる精度に加工することが容易である。
また、溝30の幅が10mmと広いので、加工具も相対的に大きく刃先が大きなものを使用することができる。刃先が大きな加工具を使用できるので、刃先が小さく鋭角なものを使用した場合に比較して、加工具の耐久性が上がり、頻繁な加工具の交換といった手間およびコストの増大を軽減することができる。なお、上記の床板3の形状および寸法は、例示的なものであり、これに限定するものではない。
床板3には、通常、イペ材や、ジャラ材など比重が大きい硬質の木材が用いられており、床構造の耐久性を向上することができる。床板3は、予め溝30を形成しておき、敷設の際に穴あけ等の加工を行う必要ないので、硬質の木材が現場で加工しにくいという問題も考慮する必要がない。また、床板3は、木製のものに限られず、金属、樹脂、石材などまたはこれらを組み合わせたもので形成されていてもよい。
<床板固定具4>
床板固定具4は、金属により形成され、床板3の溝30に嵌合した状態で、根太2の受け部22を挟み込んで、床板3を根太2に固定する。まず、図5を参照して、床板固定具4を説明する。
床板固定具4は、底部40と、底部40から略垂直に立つ本体部42と、本体部42から突出する嵌合部44とを含む。
底部40は、平らな表面の一部に溝状の凹部41が形成されている。該凹部41は、根太2と床板3とが組み合わさった際に、根太2の第2凸部24と嵌合する。嵌合時には、床板固定具4の変位が規制される。これにより、床板固定具4が外れることを防止し、床板固定具4による床板3の固定をより堅固にすることができる。
本体部42は、側面から中央に向かって切り欠き43が形成されている。切り欠き43は、床板固定具4が根太2の受け部22を挟み込むために設けられており、受け部22の厚さと合致する大きさに形成されている。本実施形態では、切り欠き43は本体部42の略中央まで切り込んで形成されている。しかし、切り欠き43の切り込み深さは、本体部42の中央までに限られず、これより深くても浅くてもよい。
嵌合部44は、床板3の溝30の大きさより僅かに小さく形成されている。これにより、簡単に溝30に嵌合させることができる。本実施形態では、嵌合部44をL字型に形成しているが、これに限定されない。嵌合部44は、本体部42から真直ぐ突出する形状でもよい。
実際に、床板固定具4が根太2に床板3を固定する様子は、図6に示される。嵌合部44が床板3の溝30に嵌合しつつ、切り欠き43で根太2の受け部22を挟み込んでいる。この状態では、根太2との関係では、床板固定具4は、底部40が根太2の受け部22の下面に押付けられるように作用する。一方で、床板3との関係では、床板固定具4は、嵌合部44が溝30の下側の面を押さえつけるように作用する。すなわち、床板固定具4は、底部40と嵌合部44との間に、根太2と床板3とを挟み込むように作用する。
床板固定具4は、床板3の両側から床板3を固定する。ここで、床板固定具4は、図6に示すように、根太2および床板3に対して対角の位置に取り付けられることが好ましい。これにより、床板3に長手方向の力が働いても、対角に位置する2つの床板固定具4が同時に外れることがない。
なお、図6では、板ばね28を省略している。しかし、実際には、溝23には板ばね28が配置されており、根太2と床板3とを離す方向に力が加えられているので、床板固定具4による根太2と床板3との固定が強固になっている。
<敷設工程>
次に、床板3を根太2上に敷設する工程を説明する。
(i)支持脚1上に根太2を横架する。
詳細には、次の通りである。床スラブ5に立設された各アンカーボルト10に、それぞれ、ナット16を二つ取り付ける。ナット16を二つ取り付けるのは、振動等によるナットのゆるみを防止するためである。ここで、ナット16を取り付ける位置は、根太2を取り付けたい高さに合せる。そして、隣接する2つのアンカーボルト10を一組として、根太受け12もアンカーボルト10に通す。根太受け12の切り欠き13に合せて、根太2を配置する。根太2の端部を押さえるように、アンカーボルト10に重ね板14を通す。重ね板14の上からナット16を締結する。
(ii)根太2上に床板3を配置する。
詳細には、次の通りである。根太2上の所望の位置に、床板3を配置する。床板3の溝30に、床板固定具4の嵌合部44を嵌合させる。ここでは、床板固定具4は、溝30に沿って自由に移動可能である。なお、溝30に床板固定具4を嵌合させた状態で、床板3を根太2上に配置してもよい。
(iii)根太2に床板固定具4を打ち込む。
例えば、図1の図中最も手前の床板固定具4aを打ち込む場合、床板固定具4を直接金槌等で矢印の方向に叩く。打ち込まれた床板固定具4は、溝30に沿って移動し、切り欠き43に根太2の受け部22が完全に入り込んだ時点で、位置決めされる。なお、床板固定具4を直接叩けない場合、たとえば、両隣の床板3が敷設済みで目地の分しか隙間がない場合には、細形状の工具を床板固定具4に当接して該工具を金槌等で叩いて、床板固定具4に力を加える。一枚の床板3に対して、少なくとも4箇所は、床板固定具4により根太2に固定する。
上記(i)〜(iii)を繰り返して、1枚ずつ床板3を敷設していくことができる。ここで、床板3間の目地の幅は、床板3の並べる距離によって自由に設定できる。目地の幅を一定にしたい場合には、所望の目地と同じ長さの棒等を用意し、この棒を床板3間に挟んで敷設し、その後、棒を取り除く。これにより、目地が一定で外観が優れた床板構造を提供できる。
また、敷設された床板3を取り外す場合には、上記手順を逆に行う。例えば、図1の最も手前の床板3を外す場合、床板固定具4を取り外す方向(図1に示す矢印の反対方向)に金槌等で叩く。同様に、床板3を固定する床板固定具4を全て外す。そして、床板3を持ち上げて、床板固定具4を床板3の溝30から取り外す。これで、床板3の取り外しが終了する。
以上のように、本実施の形態では、床板固定具4が床板3に嵌合すると共に根太2の受け部22を挟み込んで床板3を根太2に固定するので、床板3を固定するために床板3に穴を開けてねじ止め等する必要がなく、取り付けを容易に行える。
また、床構造の施工後でも、床板固定具4を打ち込み方向の反対方向に叩いて、床板固定具4が根太2の受け部22を挟み込むのを解除すれば、隣接する床板3を外すことなく、所望の床板3だけを取り外せる。逆に、固定された床板3の取り外しを伴わずに、その間に新たな床板3を取り付けることもできる。したがって、床構造の施工後にも、容易に床板3を交換することができ、床板3下に落下した貴重品等を拾い上げることができる。
さらに、床板固定具4は、根太2上の自由な位置に取り付け可能なので、床板3も自由な位置に固定できる。結果として、床板3間の目地の幅を自由に設定できる。
加えて、床板固定具4が根太2に向かって打ち込まれて、受け部22を挟み込むので、床板固定具4と根太2とが堅固に固定される。
また、受け部22の凸部24と、床板固定具4の凹部41とが凹凸嵌合することによって、床板固定具4の移動が規制される。この結果、根太2と床板3とが外れにくくなる。
また、板ばね28を、床板3および根太2間に介在させているので、板ばね28の反発力により床板3を押す力が働き、床板3が経年によりやせても、がたつくことを防止できる。同時に、床板固定具4による根太2および床板3の固定を堅固にできる。
また、床スラブ5上に支持脚1を立設するので、地面が傾斜等していても、支持脚1の根太受け12の高さを調節することによって、傾斜を吸収でき、床板を水平に配置できる。
<改変例>
以上、本発明の最良な形態を説明してきたが、本発明はこれに限定されない。技術的思想を逸脱しない範囲内で、当業者によって、種々の改変を行うことができる。例えば、次の通りである。
上記実施形態では、支持脚1上に根太を固定し、床板3を敷設していたが、これに限定されない。マンションの屋上やベランダなどほとんど傾斜がない場所に床板3を敷設する場合には、支持脚1なしで根太2を並べて、その上に床板3を敷設してもよい。このとき、根太2を固定する必要があれば、根太2を接着剤で留めたり、ゴムシートなどを予め敷いておき、これに根太2を固定したりしてもよい。
また、床板固定具4による固定時には、根太2の第2凸部24と、床板固定具4の凹部41とを凹凸嵌合させていた。しかし、これらの凹凸の関係を逆にしてもよい。すなわち、根太2に凹部を設け、該凹部に合致する凸部を床板固定具4に設けてもよい。同様に、根太2の第1凸部21と、支持脚1の重ね板14の凹部15との凹凸関係を逆にしてもよい。すなわち、根太2に凹部を設け、該凹部に合致する凸部を支持脚1に設けてもよい。
また、床板固定具4による固定時に、根太2の第2凸部24と、床板固定具4の凹部41とを凹凸嵌合させなくてもよい。この場合、図7に示すように、床板固定具4に板ばね機構を設ける。
図7は床板固定具の改変例を示す4面図、図8は改変した床板固定具が根太および床板を固定する様子を示す図である。
改変した床板固定具6は、床板固定具4と同様に、金属により形成され、床板3の溝30に嵌合した状態で、根太2の受け部22を挟み込んで、床板3を根太2に固定する。
床板固定具6は、底部60と、底部60から略垂直に立つ本体部62と、本体部62から突出する嵌合部64とを含む。
底部60には、固定ピン66が取り付けられており、該固定ピン66によって、板ばね68が固定されている。固定ピン66は、T字のピンに板ばね68を挿通した状態で、底部60に予め形成された孔に貫通し、かしめることによって、底部60から外れないように留められる。
本体部62および嵌合部64は、床板固定具4の本体部42および嵌合部44と同様の役割を果たす。これらの詳細な説明は省略する。
床板固定具6を用いて根太2および床板3を固定した状態は図8に示す通りである。図8は、床板固定具6を用いた場合の図1のB−B断面を示すものである。なお、図中、支持脚1は省略している。
床板固定具6を床板3の溝30に嵌合させた状態で、根太2側に打ち込むと、板ばね68と本体部62とにより、根太2の受け部22が挟み込まれる。ここで、板ばね68は、中央をくぼめて形成されているので、受け部22の凸部24がちょうどくぼみに嵌る。図8に示す状態では、板ばね68は、もとに戻ろうとする弾性力を発生するので、この弾性力により、根太2が床板3に押圧される。この結果、床板3が根太2に堅固に固定される。
なお、床板固定具6を採用する場合、根太2の受け部22に設けた溝23、および該溝23に配置された板ばね28は省略することができる。床板固定具6に設けられた板ばね68が、板ばね28と同等の役割を果たすからである。
<利用例>
以上では、特に床板3については、無地の物を使用する例について説明してきた。本発明の床構造では、床板3に、表面から見えるように、文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合が付されていてもよい。床板に文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合を付すことによって、本発明の床構造を単なる床としてではなく、デザイン的にすぐれたものにでき、見た目に美しくまたは楽しいものにできる。また、文字や図形を付することによって、床に情報を持たせることができ、たとえば、行き先案内や広告媒体等として利用できる。
以下では、床板3の表面に文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合を付して利用した利用例について説明する。
図9は、床板に模様を付して、複数の床板を並べた様子を示す平面図である。なお、図9では、床板3以外の根太2等の構成は省略している。
図9に示すように、各床板3に模様を付して並べることによって、文字「A」を床構造の表面に表示できる。この場合、各床板3には、それぞれ、文字「A」を構成するために、「A」の一部を表す模様が付されている。
各床板3に模様を付すためには、床板3に直接模様をペンキ等で書いてもよいし、または、予め模様がプリントされたシートを床板3に貼り付けることもできる。
図9に示す例では、床板3に文字「A」を表す場合について図示しているが、これに限定されない。たとえば、複数の隣接する床板3により、一または二以上の模様や図形や、商標等を表すこともできる。
また、上述の通り、床板3は、床板固定具4を根太2から離れる方向に叩くことによって、床板固定具4による受け部22の挟み込みが解除されて、根太2から取り外しが可能である。したがって、床板3を他の床板3と容易に交換でき、これにより、床構造に表される文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合を容易に変更できる。
本発明の床構造に、文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合を付する方法として、図9に示す以外にも、図10に示すようなものが考えられる。
図10は、表面から見えるように、一または二以上のパネルを保持する床板を示す平面図である。なお、図10では、床板3以外の根太2等の構成は省略している。
図10に示すように、複数のパネル35を床板3上に配置する。ここで、パネル35と床板3との間に段差ができないように、床板3には、凹部が形成されており、該凹部にパネル35がはめ込まれている。床板3に並べるパネル35の色をそれぞれ変えることにより、床構造に、さまざまな模様や文字等を表現できる。
たとえば、図10に示すように、カタカナの「ア」を表示できる。床板3の枚数をより多くしたり、または、パネル35の数をもっと細かく多くしたりすることによって、より複雑でより多くの文字や模様を表現できる。
なお、パネル35には、たとえば、石材でできた石板や、タイル等を用いることができる。パネル35に石板やタイルを用いれば、人がパネル上に載っても壊れないくらい十分強い床構造が得られる。また、石板やタイルは安価で、かつ文字や色彩を付するための加工が容易である。さらに、パネル35をはめ込む方式を採用すれば、床板3自体を交換せずに、パネル35だけ交換して、床構造に表す模様等を変えることができる。
本発明の床構造を示す斜視図である。 図1に示す床構造のA−A断面図である。 図1に示す床構造のB−B断面図である。 板ばねを示す図である。 床板固定具を示す4面図である。 床板固定具が床板を固定している状態を示す図である。 床板固定具の改変例を示す4面図である。 改変した床板固定具が根太および床板を固定する様子を示す図である。 複数の床板により文字を形成する 表面から見えるように、一または二以上のパネルを保持する床板を示す平面図である。
符号の説明
1…支持脚、
2…根太、
3…床板、
4、6…床板固定具、
5…床スラブ、
10…アンカーボルト、
12…根太受け、
14…重ね板、
15…凹部、
16…ナット、
20…基部、
21…凸部、
22…受け部、
23…溝、
24…凸部、
26…中央部、
30…溝、
35…パネル、
40…底部、
41…凹部、
42…本体部、
44…嵌合部
66…固定ピン、
68…板ばね。

Claims (14)

  1. 上部に受け部を有する根太と、
    前記根太上に載置され、両側面に長尺方向の溝が形成された長尺状の床板と、
    前記床板の溝に嵌合した状態で、前記根太の前記受け部を挟み込んで、前記床板を前記根太に固定する床板固定具と、
    を有する床構造。
  2. 前記床板固定具は、前記根太に向かって打ち込まれて、前記受け部を挟み込むことを特徴とする請求項1に記載の床構造。
  3. 前記受け部には、前記床板の長尺方向と直交する方向に凸部または凹部が形成されており、
    前記床板固定具には、前記凸部または前記凹部と合致する凹部または凸部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の床構造。
  4. 前記根太および前記床板間に、板ばねが配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の床構造。
  5. 前記根太は、地面に立設された支持脚に支持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の床構造。
  6. 前記床板固定具は、前記根太を挟み込んだ状態で、前記根太を前記床板に押圧する弾性力を発生する板ばねを有することを特徴とする請求項1に記載の床構造。
  7. 上部に受け部を有する根太上に、両側面に長尺方向の溝が形成された長尺状の床板を載置する工程と、
    前記床板の溝に床板固定具を嵌合した状態で、該固定部が前記受け部を挟み込んで前記床板と前記根太とが固定されるまで、該床板固定具を前記受け部に向かって打ち込む工程と、
    を有する床板敷設方法。
  8. 上部に受け部を有する根太と、両側面に長尺方向の溝が形成された長尺状の床板とを固定するための床板固定具であって、
    前記床板の溝に嵌合した状態で、前記根太の前記受け部を挟み込んで、前記床板を前記根太に固定する床板固定具。
  9. 前記根太を挟み込んだ状態で、前記根太を前記床板に押圧する弾性力を発生する板ばねをさらに有することを特徴とする請求項8に記載の床板固定具。
  10. 前記床板は、表面から見えるように、文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合が付されていることを特徴とする請求項1に記載の床構造。
  11. 前記床板は、表面から見えるように、一または二以上のパネルを保持しており、該パネルに、文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合が付されていることを特徴とする請求項10に記載の床構造。
  12. 前記パネルは、石板またはタイルであることを特徴とする請求項11に記載の床構造。
  13. 前記床板は、複数枚が隣接して並ぶことにより、一または二以上の文字もしくは模様を形成することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の床構造。
  14. 前記床板は、前記床板固定具を前記根太から離れる方向に叩くことによって、前記床板固定具による前記受け部の挟み込みが解除されて、前記根太から取り外し可能であり、
    前記床板を他の床板と交換することによって、新たな文字、模様もしくは色彩またはこれらの結合を表面に形成することを特徴とする請求項10に記載の床構造。
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