JP2005105478A - 皮膚細胞活性化繊維及び皮膚細胞活性化衣料 - Google Patents

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Shoichi Hirano
昌一 平野
Nobukazu Tanabe
伸和 田邊
Miya Yui
美也 由井
Yuji Shibayama
裕治 柴山
Yuriko Fujita
百合子 藤田
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Toyo Beauty Co Ltd
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Abstract

【課題】 着用するだけで皮膚細胞を活性化させ、皮膚の状態を維持又は改善することができる皮膚細胞活性化繊維及びこれを用いてなる皮膚細胞活性化衣料を提供する。
【解決手段】皮膚細胞活性化作用を有する特定の植物抽出油を、メリヤス漂白後生地に付着させ5日間着用したところ、角質水分保持率が向上し、皮膚細胞活性化に有効であった。皮膚細胞活性化物質を付着した皮膚細胞活性化衣類として、肌着、ストッキング、手袋、フェイスマスク又はマフラーを指定できる。
【選択図】 なし

Description

着用するだけで皮膚細胞を活性化させ、皮膚の状態を維持又は改善することができる皮膚細胞活性化繊維及びこれを用いてなる皮膚細胞活性化衣料に関する。
近年、天然物から抽出した成分の中に皮膚細胞を活性化して、皮膚の状態を維持したり改善したりできる機能があるものが発見されている。なかでも、植物由来の油成分中にこのような効能を有するものが多く含まれている。
現在、化粧品分野においては、これらの皮膚活性化物質を配合した製品が種々研究され、上市されている。例えば、特許文献1には、ドナリエラ藻体からなる化粧品用配合剤が開示されている。
皮膚は顔や手足のみならず全身を覆うものであり、全身の皮膚の状態を良好に保つことは、健康や美容の面からも極めて重要である。しかし、化粧品を用いて全身の皮膚のケアを行うことは、不可能ではないにしても極めて煩雑かつ高価である。そこで、日常生活のなか又はスポーツ時に、特に手間をかけることなく全身の皮膚の状態を維持又は改善できる方法が求められていた。
特開2003−48811号公報
本発明は、上記現状に鑑み、着用するだけで皮膚細胞を活性化させ、皮膚の状態を維持又は改善することができる皮膚細胞活性化繊維及びこれを用いてなる皮膚細胞活性化衣料を提供することを目的とする。
本発明は、皮膚細胞活性化物質が付着している皮膚細胞活性化繊維である。
以下に本発明を詳述する。
本発明の皮膚細胞活性化繊維には皮膚細胞活性化物質が付着している。
本明細書において皮膚細胞活性化物質とは、皮膚を構成する線維芽細胞、角化細胞等の細胞を活性化させ、皮膚の有するバリア機能、保湿機能等の諸機能を維持又は改善し、更には小じわ、たるみ等の皮膚老化を予防できる物質を意味する。皮膚細胞活性化物質であることは、例えば、以下の方法により判別することができる。
即ち、線維芽細胞又は角化細胞を、被検物質を含有する培養液中で培養し、被検物質を含有しない培養液中で培養した場合の細胞数を100としたときの、被検物質を含有する培養液中で培養した場合の細胞数の比を求め、これを細胞増殖率(%)としたときに、細胞増殖率が110%を超えるもの、好ましくは120%を超えるものを皮膚細胞活性化物質と判定することができる。
なお、細胞数の測定には、細胞をトリプシン等で回収して直接計数する方法の他、MTT(3−[4,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド)を用いて生細胞のみを染色する方法やDNAアッセイ法等の公知の方法を用いることができる。
上記皮膚細胞活性化物質としては、例えば、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、ローズヒップ油、オリーブ油、精製アボガド油、ブラックカラント油、グレープシード油、ボリジ油、月見草油、コメ油、ティーツリーオイル、ネロリオイル、ラベンダーオイル、ユーカリオイル、パチュリーオイル、フランキンセンスオイル、キョウニン油及び大豆発酵エキスからなる群より選択される少なくとも1種の植物抽出油が好適である。これらの植物抽出油は、種々の油成分の混合物であり、含有する油成分の相互作用により、各成分単体に比べても高い皮膚細胞活性効果を示す。例えば、ローズヒップ油は、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸を主成分とし、これにパルミチン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミトレイン酸等が微量成分として含まれ、更に種々の極微量成分が含まれているが、これらの成分の相互作用により全体として高い皮膚細胞活性効果を示す。
これらの植物抽出油のなかでも、ローズヒップ油、ブラックカラント油、グレープシード油、ボリジ油、月見草油は、極めて高い細胞増殖活性を示すことからより好適である。これらの植物抽出油は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記皮膚細胞活性化物質としては、例えば、プロポリスも好適である。上記プロポリスは、ハチが自然木のヤニや木の汁から採ってくるとも、ハチ自身が花粉を消化するときに作り出す二次的産物ともいわれているものであり、細胞増殖活性の他、抗菌作用も有する。上記プロポリスも、樹脂、蜜蝋、精油、花粉を主成分とし、これに脂肪酸等の有機酸等の微量成分が含まれるが、これらの成分の相互作用により全体として高い皮膚細胞活性効果を示す。
上記皮膚細胞活性化物質としては、例えば、ビタミンE、γ−リノレン酸、N−アセチルグルタミンイソステアレート、N−アセチルグルタミンステアレート、ビタミンK及びリノール酸からなる群より選択される少なくとも1種も好適である。
上記皮膚細胞活性化物質を繊維に付着させる方法としては特に限定されず、上記皮膚細胞活性化物質を乳化剤を用いて乳化分散させた処理液中に繊維又は繊維製品を浸漬又はパディングする方法;上記皮膚細胞活性化物質をマイクロカプセル化して分散させた処理液中に繊維又は繊維製品を浸漬又はパディングする方法等が挙げられる。
上記皮膚細胞活性化物質を乳化分散させる場合に用いる乳化剤としては、上記皮膚細胞活性化物質を失活させないものであれば特に限定されず、従来公知の乳化剤を用いることができる。
上記皮膚細胞活性化物質をマイクロカプセル化する方法としては特に限定されず、例えば、上記皮膚細胞活性化物質とジイソシアネート化合物とを水中に乳化させ、多価アルコールを添加した後、加熱攪拌してウレタン系樹脂からなる壁膜を形成させることによりマイクロカプセル化する方法;上記皮膚細胞活性化物質と尿素又はメラミンとを水中に乳化させ、ホルマリン水溶液を添加した後、加熱攪拌して尿素−ホルマリン系樹脂又はメラミン−ホルマリン系樹脂からなる壁膜を形成させることによりマイクロカプセル化する方法等が挙げられる。なかでも、有害なホルムアルデヒドを発生することがないことから、ウレタン系樹脂を壁膜とする方法が好適である。
上記皮膚細胞活性化物質の繊維への付着量としては特に限定されず、繊維の種類や上記皮膚細胞活性化物質の細胞活性効果、付着後の繊維の風合い等を考慮して最適の範囲を求めることができる。
本発明の皮膚細胞活性化繊維を用いてなる皮膚細胞活性化衣料もまた、本発明の1つである。
本発明の皮膚細胞活性化衣料は、着用するだけで皮膚細胞を活性化させ、皮膚の状態を維持又は改善することができる。
本発明の皮膚細胞活性化衣料としては特に限定されないが、肌着、ストッキング、手袋、フェイスマスク、マフラー等である場合には皮膚に直接接することから特に優れた効果が得られる。
本発明によれば、着用するだけで皮膚細胞を活性化させ、皮膚の状態を維持又は改善することができる皮膚細胞活性化繊維及びこれを用いてなる皮膚細胞活性化衣料を提供できる。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
(皮膚細胞増殖作用の評価)
ヒト由来線維芽細胞(三光純薬社製、Cryo NHDF−Neo)をダルベッコ改変イーグル培地(DME、ギブコ社製、D−MEM粉末培地)にウシ胎児血清(FCS、三光純薬社製、CTT−Fetal Bovine Serum)を10重量%添加した培養液(以下、DME+10%FBS培養液ともいう)に懸濁し、5×10cells/ウェルの播種濃度(初期細胞数)になるように6ウェル細胞培養プレート(住友ベークライト社製)の各ウェルに播種した。播種後、37℃、5%CO2の条件下で24時間培養した。
その後、培養液を試験培養液3mLに交換し、37℃、5%CO2の条件下で更に2日間培養を続けた。
なお、試験培養液としては、ローズヒップ油、精製アボガド油、ブラックカラント油、グレープシード油、ボリジ油、月見草油、ビタミンEを各々100ppmの濃度になるようにDME+5%FBS培養液に懸濁させたものを用いた。このとき懸濁剤としてエタノールを1%加えた。また、対照培養液としてはDME+5%FBS培養液を用いた。
培養終了後、各ウェル上の生細胞をMTT(3−[4,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド)を用いて染色した。次いで、還元された色素を抽出して、抽出された還元色素の吸光度(570nm)を測定し、得られた吸光度から細胞数を算出した。
対照培養液を用いて培養した後の生細胞数を100として、これに対する各試験培養液を用いて培養した後の生細胞数の比を求め、これを細胞増殖率(%)とした。
各試験培養液を用いた場合の細胞増殖率(%)を表1に示した。
Figure 2005105478
(実施例1)
乳化剤としてエタノールを用いて、ローズヒップ油を1%の濃度で水中に乳化分散させて処理液を調製した。
得られた処理液に、綿100%メリヤス漂白後生地を0.5秒間接触させた後、直ちにパッダーを用いて絞り率100%で絞った。その後、100℃、5分間乾燥して、ローズヒップ油が付着した生地を得た。
皮膚に異常のない健常者5名を被験者として、各々の左前腕に筒状にローズヒップ油が付着した生地を、右前腕に無処理の綿100%メリヤス漂白後生地を5日間着用した。
着用前、着用3日後及び着用5日後に両前腕の角質水分量をコルネオメーター(インテグラル社製、CM820PC)を用いて20℃、湿度50%の条件下で測定し、着用前の値を100として、着用3日後及び着用5日後の比率を求め、これを角質水分保持率(%)とした。
結果を表2に示した。
Figure 2005105478
本発明によれば、着用するだけで皮膚細胞を活性化させ、皮膚の状態を維持又は改善することができる皮膚細胞活性化繊維及びこれを用いてなる皮膚細胞活性化衣料を提供できる。

Claims (6)

  1. 皮膚細胞活性化物質が付着していることを特徴とする皮膚細胞活性化繊維。
  2. 皮膚細胞活性化物質は、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、ローズヒップ油、オリーブ油、精製アボガド油、ブラックカラント油、グレープシード油、ボリジ油、月見草油、コメ油、ティーツリーオイル、ネロリオイル、ラベンダーオイル、ユーカリオイル、パチュリーオイル、フランキンセンスオイル、キョウニン油及び大豆発酵エキスからなる群より選択される少なくとも1種の植物抽出油であることを特徴とする請求項1記載の皮膚細胞活性化繊維。
  3. 皮膚細胞活性化物質は、プロポリスであることを特徴とする請求項1記載の皮膚細胞活性化繊維。
  4. 皮膚細胞活性化物質は、ビタミンE、γ−リノレン酸、N−アセチルグルタミンイソステアレート、N−アセチルグルタミンステアレート、ビタミンK及びリノール酸からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の皮膚細胞活性化繊維。
  5. 請求項1、2、3又は4記載の皮膚細胞活性化繊維を用いてなることを特徴とする皮膚細胞活性化衣料。
  6. 肌着、ストッキング、手袋、フェイスマスク又はマフラーであることを特徴とする請求項5記載の皮膚細胞活性化衣料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012112051A (ja) * 2010-11-19 2012-06-14 Nobel Innovations Inc 織物用吸熱組成物及びこれを利用した吸熱織物の製造方法

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