JP2005104920A - 皮膚外用剤及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】イオン導入法とは異なる手法を用いてビタミンの皮膚への浸透を促進させるのに適した皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】ビタミン又はプロビタミンを0.01〜40質量%含有し、このビタミン又はプロビタミンに対して皮膚浸透促進作用を起こさせる波長領域を含み、かつ、少なくとも2種の色相を示す複数の光源から照射される光により皮膚へのビタミン又はプロビタミンの浸透促進に用いることを特徴とする皮膚外用剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、ビタミンを含有する皮膚外用剤を表皮に塗布することにより真皮等の皮膚内部の細胞にまでビタミンを供給することができ、皮膚へのビタミンの浸透を光の照射により促進することができる皮膚外用剤に関する。
従来、分子が壊れやすいビタミンAやC等の水溶性ビタミンは、食物等から経口摂取しても体内に吸収されることがなく有効に利用されないことが多かったため、皮膚へ十分な栄養素が行き渡らないことから美肌の効果はそれほど期待できなかった。
また、直接これらのビタミンを皮膚へ塗布することも考えられたが、皮膚にイオン性の物質が浸透しようとしても、マイナスイオンは角質で吸着され、プラスイオンも角質は透過できるもののその後にやはり吸着されてしまい、それ以上皮膚の深部へは浸透することができないため、単に塗布したのみでは皮膚からの吸収効率が低く、さらに真皮にまで浸透させることはできなかった。
これは、人間の皮膚の角質にはプロトンが多く存在するため弱酸性、顆粒層にはアニオン及び水酸化物イオンが多く存在するため弱アルカリ性で保たれており、これらのイオン同士の反発により、角質と顆粒層との間に電気で膜が張られているようなバリヤーゾーンができており、これが異物の侵入を抑える働きをしているからである。
これに対し、水溶性ビタミンの経皮吸収を促進する方法として、イオン導入法を用いることが有用であることがわかり、イオン導入法を応用した様々な美顔器、美肌器が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
このイオン導入法は、皮膚に電極を接触させて微弱な電流を流すことによって、バリアゾーンの働きを弱め、さらに浸透させたいイオン性の物質(例えば、水溶性ビタミンC等)とマイナス電極との反発力によって皮膚の内部へ物質を浸透させるものである。
特願2001−259045号公報
しかしながら、イオン導入法を用いた美肌器は、イオンとして存在しやすい水溶性の物質を皮膚に浸透させることしかできず、脂溶性の物質にはほとんど効果がなかった。また、イオン導入法は、皮膚に直接又は間接に電極を接触させ、人体に電気を流して行うことから、皮膚に発疹や赤み、痒みが出る等の異常を感じる場合があった。
したがって、脂溶性の物質でも皮膚に浸透させることができ、かつ、皮膚に異常を生じさせにくく、かつ、容易にビタミン等の浸透の促進を可能とする手法が求められていた。
そこで、本発明は、イオン導入法とは異なる手法を用いてビタミンの皮膚への浸透を促進させるのに適した皮膚外用剤を提供すること目的とする。
本発明の皮膚外用剤は、ビタミン又はプロビタミンを0.01〜40質量%含有し、このビタミン又はプロビタミンに対して皮膚浸透促進作用を起こさせる波長領域を含み、かつ、少なくとも2種の色相を示す複数の光源から照射される光により皮膚へのビタミン又はプロビタミンの浸透促進に用いることを特徴とするものである。
本発明の皮膚外用剤によれば、ビタミンの皮膚への浸透を促進させる効果を与える所定の波長域の光を、皮膚外用剤を塗布した皮膚に選択的に照射することによって、効果的にビタミンの浸透を促進させることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の皮膚外用剤が含有するビタミン又はプロビタミンは、皮膚外用剤として必須の成分であり、この成分は外用剤が皮膚表面に塗布された後、皮膚内部へ浸透していき、皮膚内の細胞へ供給されるものである。このとき、光を照射することによって、ビタミン又はプロビタミンの皮膚内部への浸透が促進され、単に皮膚の表面に塗布したのみでは浸透しない真皮にまで浸透させることができる。
本発明の皮膚外用剤に含まれるビタミンとしては、ビタミンA、B群、C、D、E、F、H、K等のよく知られているビタミンが含まれ、この中でも特に、ビタミンA、D、E、K等の脂溶性ビタミンであることが好ましく、トコフェロール、トコトリエノール等のビタミンEであることがより好ましい。また、本発明で用いているビタミンの用語には、その類縁体や誘導体も含むものである。
本発明のプロビタミンとしては、これらのビタミンの前駆体となる物質であれば特に限定されずに用いることができ、このプロビタミンとしては酢酸フェロールや脂溶性プロビタミンC等の脂溶性のプロビタミンであることが好ましい。
例えば、ビタミンEはトコールの誘導体で、α−、β−、γ−、δ−トコフェロールの4種類、トコフェロールの側鎖の3´、7´、11´位が不飽和化したα−、β−、γ−、δ−トコトリエノールの4種類を合わせた8種類が知られており、植物性食品の油脂に多く含有され、フリーラジカルの捕捉等により脂質を過酸化反応から護り、生体膜の酸化防止をする等の抗酸化作用を有している。
さらに、最近ではこのプロビタミンEが細胞のテロメアが短くなる速度を遅くさせる効果があり、皮膚から浸透させることによって皮膚の老化を防止するのに有用であることがわかってきた。
本発明の皮膚外用剤は、これらのビタミンを0.01〜40質量%含有することを特徴とし、2〜15質量%であることが皮膚の浸透を効率良く行うことができる点で好ましい。
本発明の皮膚外用剤には、上記した成分のほかに、通常、皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、油分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、水溶性高分子、被膜剤、非水溶性高分子、低級アルコール、多価アルコール、糖類、紫外線吸収剤、アミノ酸類、消炎剤、皮膚賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、抗炎症剤等の薬剤、有機酸、有機アミン、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、酸化防止剤、抗菌剤、防腐剤、収斂剤、清涼剤、香料、色素、水等を必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
このうち、油分の具体的な例としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等の油脂・ロウ・ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を任意に選択して配合することができる。
界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を任意に選択して配合することができる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を任意に選択して配合することができる。
増粘剤・水溶性高分子としては、例えば、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸、キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を任意に選択して配合することができる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を任意に選択して配合することができる。
本発明の皮膚外用剤はこれらの成分を配合して常法にしたがって処理することにより得ることができる。本発明の皮膚外用剤は、クリーム状、ペースト状、ゼリー状、ゲル状、乳液状、液状(軟膏剤、リニメント剤、ローション剤等)等の剤形をとることができる。
本発明の皮膚外用剤は、対象となるビタミン又はプロビタミンに対して皮膚浸透促進作用を起こさせる波長領域を含み、かつ、少なくとも2種の色相を示す複数の光源から照射される光により皮膚へのビタミン又はプロビタミンの浸透促進に用いられるものである。
また、本発明の皮膚外用剤の使用方法は、この皮膚外用剤を皮膚に塗布する等により適用し、上で示した光源から照射される光をその外用剤を塗布した皮膚に照射することによって、皮膚へのビタミン又はプロビタミンの浸透を促進させるものである。
この浸透促進は、皮膚の細胞と細胞の間のセメント物質(コラーゲン、エラスチン、フィラグリン等)に瞬間的な通路(チャネリング)が造成されたり、皮膚中のプロビタミンをビタミンに変換する変換酵素を活性化することにより行われると考えられる。
また、この際の光の照射は、対象となるビタミン又はプロビタミンに対して皮膚浸透促進作用を起こさせる波長領域を含み、かつ、少なくとも2種の色相を示す複数の光源と、この光源に電力を供給する電源と、光源に供給される電力を制御することで光源を複数のパターンで点灯させることができるパターン切り替え手段とを具備するビタミン浸透促進装置により達成することができる。
このビタミン浸透促進装置は、ユーザに把持される把持部が設けられた筐体部によりその外郭が形成されている。把持部は、筐体部の一端部側に形成されている。また、筐体部の他端部には、筐体部の前面のほぼ中央部分から突出した複数の光源が配設された円錐台形状又は円柱形状の光源設置部が設けられているものである。
光源設置部に設けられた光源は、例えば、円形に配置された第1の光源領域と、この第1の光源領域の外周に同心円的に配列された第2の光源領域で構成されている。第1の光源領域及び第2の光源領域は、それぞれ複数の光源で構成され、その光源は、例えば、発光ダイオードランプ(光源)等で構成されている。また、第1の光源領域には、第2の光源領域よりも波長域の広い又は全体として広い波長域の光を出射する複数の発光ダイオードランプが配設されている。また、このビタミン浸透促進装置は、各光源領域毎に電源から供給される電力を制御するとともに、所定の波長域の光を組み合わせたパターンを形成して光を出射させる制御やその出射パターンを時間的に変化させるなどの制御を行って発光ダイオードランプの発光パターンを切り替えるパターン切替手段を備えている。
このビタミン浸透促進装置は、人体の皮膚に発光ダイオードランプによって、1つ又は複数の異なる波長域の光を照射することができる。この光の照射によって、ビタミンが皮膚へ浸透するのを促進させることができ、さらに、その複数の異なる波長域の光を選択的又は複合的に照射することによって最適な浸透促進効果を発揮させることができる。
例えば、図1はビタミン浸透促進装置の正面図であり、図2はビタミン浸透促進装置の側面図である。
図1及び図2に示すように、このビタミン浸透促進装置10は、白色及び黄色の光の少なくとも一方の光を出射する第1の光源領域11と異なる色の光を出射する第2の光源領域12とを兼ね備えたハンディタイプのビタミン浸透促進装置である。
ビタミン浸透促進装置10は、ユーザに把持される把持部13が設けられたベース筐体部14によりその外郭が形成されている。このベース筐体部14は、例えば、所定の厚みを持たせるようにして円柱をその径方向に押し潰した形態を有する。把持部13は、ベース筐体部14の一端部側に形成されている。さらに、ベース筐体部14の他端部(ヘッド部)には、ベース筐体部14の前面(正面)の中央部分から突出し、その表面に第1の光源領域11及び第2の光源領域12が設置された円錐台形状又は円柱形状の光源設置部15が設けられている。なお、突出した光源設置部15のベース筐体部14の前面に平行な断面形状は、このような円形に限らず、矩形、多角形等でもよい。
この光源設置部15の表面は、保護キャップ16が備えられており、光源設置部15に配設された第1の光源領域11及び第2の光源領域12に、例えば、人体の皮膚が接触するのを防止している。また、光源設置部15の側壁には、光照射を行う際、人体の皮膚に当接される円錐台形状を有する透明又は半透明の光透過部材からなる接触キャップ17が着脱可能に嵌合されている。また、接触キャップ17は、光源設置部15の側壁に螺合により取り付けられてもよい。なお、保護キャップ16及び接触キャップ17は、光透過率の高い材料で形成されることが好ましく、また、特に所定の波長域の吸収特性が顕著であるものは好ましくない。
なお、第1の光源領域11及び第2の光源領域12と、それらから出射された光が接触キャップ17を介して照射される人体の皮膚との距離Lを調節するため、円錐台形の高さの異なる複数の接触キャップ17が用意されていることが好ましい。利用者は、この予備の接触キャップ17の中から適宜に選択し、その選択した接触キャップ17を光源設置部15の側壁に嵌合して、光の照射を行うことができる。この接触キャップ17により光源領域12と人体の皮膚との距離Lを変化させることで、光源領域12から皮膚上に照射される光の照射面積を変化させることができる。例えば、距離Lを小さくして照射を行う場合には、照射する領域を絞ったスポット的な浸透促進を行うことができ、一方、距離Lが大きい場合には、距離Lが小さい場合に比べて、皮膚上の広い領域に光が照射され、広い領域の浸透促進を行うことができる。このとき照射強度にも変化があるため浸透促進に適した強度を調節するために用いることもできる。
また、ベース筐体部14の前面の把持部13と光源設置部15との間には、主電源のON/OFFを行う電源ボタン18、光の照射パターンのモードを切り替えるモード切替ボタン19が設けられている。このモード切替ボタン19は、モードUPボタン19a及びモードDOWNボタン19bで構成されている。また、電源ボタン18及びモード切替ボタン19の近傍には、電源ボタン18からの入力操作に応じてその表示色や点灯状態を切替える電源用光源20、モード切替ボタン19からの入力操作に応じてその表示色や点灯状態を切替えるモード表示用光源21が設けられている。
ここで、主電源がONの状態でモードUPボタン19aを押して行くと、光の照射パターンのモードが、例えば、5つのモードがあった場合には、モード1、モード2、モード3、モード4、モード5の順に切替わり、主電源がONの状態でモードDOWNボタン19bを押していくと、モード5、モード4、モード3、モード2、モード1の順に切替わる。モード表示用光源21は、このようなモード変化に対応して、例えば、緑色点灯、橙色点灯、赤色点灯、緑色点滅、橙色点滅の順に切替わる。また、このモードと光源表示との対応関係は、モード表示用光源21の近傍に、例えば、動作表示マークとして予め記されてもよい。なお、主電源がONの状態で5分間光の照射が行われない状態が続くと、自動的に電源がOFFされ、無駄なエネルギーの消費を防止することもできる。
さらに、電源ボタン18及びモード切替ボタン19の近傍には、ベース筐体部14内に備えられた充電用電池の充電時及び充電終了時に表示色や点灯状態を切替える充電表示用光源22が設けられている。なお、ビタミン浸透促進装置10の駆動電源として、例えば、乾電池を用いることができるようにビタミン浸透促進装置10を構成してもよい。また、例えば、ベース筐体部14の一端の縁部に、AC(交流)アダプタなどの電源出力端子を装着するための電源入力端子部を設けてもよい。
さらに、ベース筐体部14の把持部13にかかる側壁面には、人体の皮膚との接触を検知するタッチセンサ23が配設されている。このタッチセンサ23では、例えば、ハム検知方式、圧電素子検知方式又は歪抵抗素子検知方式などによって、人体の皮膚との接触が検知される。ビタミン浸透促進装置10では、このタッチセンサ23によって人体の皮膚との接触が検知されないときには、例えば、第1の光源領域11及び第2の光源領域12から光を出射しないよう第1の光源領域11及び第2の光源領域12を制御するなどの安全管理上の策が施されている。
次に、光源設置部15に配設された第1の光源領域11及び第2の光源領域12について、図1を参照して説明する。
光源設置部15の中央部には、4個の白色の発光ダイオードランプ100及び16個の黄色の発光ダイオードランプ101がほほ均等に配設された第1の光源領域11が備えられている。また、第2の光源領域12は、第1の光源領域11の外縁の外側に沿ってほぼ均等に配設された内周側光源領域12aとこの内周側光源領域12aの外縁の外側に沿ってほぼ均等に配設された外周側光源領域12bとから構成される。ここで用いられる白色の発光ダイオードランプ100は、465nmにピーク発光波長を有し、黄色の発光ダイオードランプ101は、590nmにピーク発光波長を有する。なお、白色の発光ダイオードランプ100及び16個の黄色の発光ダイオードランプ101には、例えば、ランプがφ3の仕様の発光ダイオードランプを用いているが、この仕様に限らず、第1の光源領域11から皮膚に照射される光の必要とされている照度を満たすことができるものならばよい。
内周側光源領域12aには、赤色の発光ダイオードランプ102、橙色の発光ダイオードランプ103、黄色の発光ダイオードランプ104、緑色の発光ダイオードランプ105、青色の発光ダイオードランプ106の順に、全部で15個の発光ダイオードランプが配設されている。なお、各発光ダイオードランプの配列の順序はこれに限るものではなく、所定の規則性を持たせた順序で配列されても、不規則な順序で配列されてもよい。ここで用いられる赤色の発光ダイオードランプ102は641nmに、橙色の発光ダイオードランプ103は609nmに、黄色の発光ダイオードランプ104は592nmに、緑色の発光ダイオードランプ105は522nmに、青色の発光ダイオードランプ106は465nmにピーク発光波長を有する。なお、上記した各発光ダイオードランプ、特に、紫外域に近い波長域の光を照射する白色の発光ダイオードランプ100や青色の発光ダイオードランプ106から出射される光には、紫外域の波長の光成分は含まれていない。
外周側光源領域12bには、800〜900nmにピーク発光波長を有する赤色の発光ダイオードランプ107が15個配設されている。
なお、配設される各発光ダイオードランプの個数は、上記した個数に限るものではなく、適宜に設定するすることができる。また、上記した各発光ダイオードランプは、例えば、肌に悪影響を及ぼす紫外域の波長の光は含んでいない。さらに、内周側光源領域12a及び外周側光源領域12bに用いられる各発光ダイオードランプには、例えば、チップ形状の仕様の発光ダイオードランプを用いているが、この仕様に限らず、第1の光源領域11から皮膚に照射される光に必要とされている照度を満たすことができるものならばよい。
また、上記した第1の光源領域11では、白色及び黄色の光の少なくとも一方の光を出射する発光ダイオードランプを備えることを示したが、第1の光源領域11には、さらに、800〜900nmにピーク発光波長を有する赤色の発光ダイオードランプ107を備えて、第1の光源領域11から紫外領域の波長を含まない可視光領域の光、赤外領域の光又はその可視光領域及び赤外領域の両領域を含む光を出射させることもできる。
次に、図3を参照して、ビタミン浸透促進装置10に内蔵された制御系30(図2参照)について説明する。図3には、制御系30の構成の概要が示されている。
制御系30に設けられた主制御回路31は、ビタミン浸透促進装置10の全体的な制御や各種演算を実行するプロセッサ、RAM、ROM等を内蔵する。ROMには、実行される制御や演算のためのプログラムや各種パラメータ等のソフトウェアが格納されている。プロセッサは、このROMからソフトウェアを読み込み、命令文を解釈し、RAMのメモリ空間を用いて命令を実行する。
主制御回路31の前段には、操作内容入力回路32が接続されており、この操作内容入力回路32は、電源ボタン18及びモード切替ボタン19の操作状況を常時監視しており、その監視結果である利用者からの入力命令に対応する入力情報を主制御回路31に出力する。
主制御回路31は、モード切替部33と表示制御部34とを備え、モード切替部33には、利用者の入力命令に対応する操作内容入力回路32からの入力情報が入力される。モード切替部33では、その入力された入力情報に基づいてモードを設定し、その設定されたモードに対応する表示情報を表示制御部34に出力する。表示制御部34では、入力された表示情報に基づいて、電源用光源20及びモード表示用光源21を所定の色で点灯又は点滅させる制御情報を電源用光源20及びモード表示用光源21に出力する。その制御情報に基づいて、電源用光源20及びモード表示用光源21は、点灯又は点滅し、電源のON/OFF及び光源照射パターンのモードの状態を可視的に識別できるように表示する。
また、表示制御部34は、例えば、電源として充電用電池を用いてビタミン浸透促進装置10が構成される場合、その充電用電池の充電時及び充電完了時に、充電表示用光源22を所定の色で点灯又は点滅させる制御情報を充電表示用光源22に出力する。その制御情報に基づいて、充電表示用光源22は、点灯又は点滅し、電源の充電状態を可視的に識別できるように表示する。
また、制御系30には、モード切替部33に接続された第1の光源発光回路35及び第2の光源発光回路36が備えられている。モード切替部33は、操作内容入力回路32から入力された操作情報に基づいて、第1の光源発光回路35及び第2の光源発光回路36を制御する。
第1の光源発光回路35は、光源設置部15の中央部に配設された第1の光源領域11を制御する回路であり、第1の光源領域11に配設された4個の白色の発光ダイオードランプ100及び16個の黄色の発光ダイオードランプ101をそれぞれ又は色毎に制御する回路である。つまり、第1の光源領域11に含まれる発光ダイオードランプから選択された任意の発光ダイオードランプを発光させることもできるし、また、白色の発光ダイオードランプ100と黄色の発光ダイオードランプ101とを選択的に発光させることもできる。
第2の光源発光回路36は、第1の光源領域11の外縁の外側に沿ってほぼ均等に配設された内周側光源領域12aとこの内周側光源領域12aの外縁の外側に沿ってほぼ均等に配設された外周側光源領域12bとを制御する回路である。この第2の光源発光回路36は、内周側光源領域12aに備えられた発光ダイオードランプを各発光ダイオードランプ毎又は各色毎に制御し、外周側光源領域12bに備えられた赤色の発光ダイオードランプ107を各発光ダイオードランプ毎又は一括して制御する回路である。また、第2の光源領域12は、図1に示すように、第1の光源領域11の外縁の外側に沿って3つのブロックに区分された配列構成になっており、このブロック毎に制御するように第2の光源発光回路36を構成することもできる。
また、主制御回路31の前段には、タッチセンサ回路37が接続されており、このタッチセンサ回路37は、タッチセンサ23からの接触情報を常時監視しており、その監視結果である利用者がタッチセンサ23に触れたことに対応する接触情報を主制御回路31に出力する。タッチセンサ回路35から主制御回路31に接触情報が出力されると、第1の光源発光回路35及び第2の光源発光回路36とモード切替部33との間の情報伝達を可能とする制御がなされ、第1の光源領域11及び第2の光源領域12から光を照射することができる。一方、タッチセンサ回路35から主制御回路31に接触情報が出力されない場合には、第1の光源発光回路35及び第2の光源発光回路36とモード切替部33との情報伝達は遮断されたままの状態となり、第1の光源領域11及び第2の光源領域12から光を照射することができない。
次に、このビタミンの浸透促進装置を用いて、皮膚へのビタミンの浸透を促進させる操作について説明する。
利用者は、まず、電源ボタン18を押し、電源をONさせる。続いて、モード切替ボタン19により予め設定されたモードの中から任意のモードを選択し、接触キャップ17をビタミンの浸透促進を行う皮膚に接触させ光の照射を行う。
ここで、予め設定された発光パターンのモードの一例として、モード1、モード2、モード3、モード4及びモード5の5つのモードが設定されている場合について説明する。
モード1では、第1の光源領域11及び第2の光源領域12に配設されている全発光ダイオードランプが点灯され、接触キャップ17を介して、第1の光源領域11及び第2の光源領域12が備える全色の光が皮膚に照射される。このときの照度は、20000ルクス(lx)である。このモード1では、可視光の全波長域の光を一度に皮膚に照射することができる。
なお、本発明のビタミン浸透促進装置10は、消費電力が5Wと小さくても、20000ルクス(lx)という充分な照度の光を得ることができ、省エネルギーでの動作を可能としたものである。
モード2では、第1の光源領域11に配設されている全発光ダイオードランプが点灯され、接触キャップ17を介して白色及び黄色の光が皮膚に照射される。このモードでは、第1の光源領域11から出射される照度は、第2の光源領域12から出射される光の照度より大きくなるよう光源領域が設定されているため、高出力の光でビタミンの浸透促進を行うことができる。
また、活性化モードでは、可視光の全波長域の光を含む白色を照射することにより、各色の波長域の境などで生じる発光強度の低下する領域を補うことができる。
モード3では、第2の光源領域12に配設されている全発光ダイオードランプが点灯され、接触キャップ17を介して、570〜780nmの波長域の黄色、橙色、赤色の波長域の光及び430〜570nmの波長域の青色、緑色の波長域の光が皮膚に照射される。
モード4では、第2の光源領域12に配設されている赤色の発光ダイオードランプ102、107、橙色の発光ダイオードランプ103及び黄色の発光ダイオードランプ104が点灯され、接触キャップ17を介して、570〜780nmの波長域の黄色、橙色、赤色の波長域の光が皮膚に照射される。
モード5では、第2の光源領域12の内周側光源領域12aに配設されている緑色の発光ダイオードランプ105及び青色の発光ダイオードランプ106が点灯され、接触キャップ16を介して、430〜570nmの波長域の青色、緑色の波長域の光が皮膚に照射される。
このビタミン浸透促進装置10によって、本発明の皮膚外用剤を塗布した皮膚に1つ又は複数の異なる波長域の光を照射することができ、対象となるビタミン又はプロビタミンに対して効果的に皮膚浸透促進作用を得ることができる。さらに、その複数の異なる波長域の光のパターンを選択的に切り替えることによって最適な光の照射を行うことができる。
このビタミン浸透促進装置10はハンディタイプの構造であるため、利用者が任意に皮膚の領域を選択し、その領域に容易に発光ダイオードランプの光を照射することができる。
このビタミン浸透促進装置10は、光源に発光ダイオードランプを用いることができ、この場合、消費電力を低減することができるので、例えば、乾電池や充電用電池等の搭載用電源を用いる場合には長時間の運転が可能である。
本発明の皮膚外用剤によれば、光の照射によりビタミンの浸透促進を行うことができるため、人体へ直接電気を流すことはなく皮膚への刺激が少ないので、イオン導入法によりビタミンを浸透させるよりも皮膚への負担を少なくすることができる。
以下、本発明について、実施例を参照しながらさらに具体的に説明する。なお、この実施例においては、図1に記載したビタミン浸透促進装置により、「発明を実施するための最良の形態」の欄で説明したモード1〜5を用いて測定を行った。
(実施例1)
ドナーからインフォームドコンセントの得られた不要となった男性の腹部の摘出皮膚片を皮膚形成外科より入手し、この摘出皮膚片(10×15×5mm)を分割した小片の表皮に酢酸トコフェロール(アイ・テー・オー株式会社製)を2質量%含有した0.1%エタノール含有水溶液を塗布し、図1のビタミン浸透促進装置により溶液を塗布した部分にモード2の光を5分間照射した。照射してから4時間後に表皮及び真皮に浸透しているα−トコフェロールを、高速液体クロマトグラフィー(日本分光株式会社製)により検出し、この結果を図4に示した。図4(a)は表皮、図4(b)は真皮のα−トコフェロールを検出したものである。あわせて、同じ皮膚に何も塗布せず、ビタミン浸透促進装置による光の照射を行わない場合の結果を図4(c)に示した。
なお、検出したα−トコフェロールは、塗布した酢酸トコフェロールの酢酸エステルがビタミンE変換酵素であるエステラーゼの作用により外れて変換されたものである。
(実施例2)
実施例1と同様にしてモード1〜5の各モードにより浸透促進を行い、このときの表皮及び真皮におけるα−トコフェロールの含有量をクーロメトリックECD(エイコム株式会社製、商品名:EICOM−Graphite ECD)により測定し、この結果を図5に示した。あわせて、同じ皮膚に何も塗布せず、ビタミン浸透促進装置による光の照射を行わない場合と、同じ皮膚に酢酸トコフェロールの0.1%エタノール含有水溶液は塗布するが光の照射は行わない場合の結果も示した。
(実施例3)
ドナーからインフォームドコンセントの得られた不要となった男性の腹部の摘出皮膚片を皮膚形成外科より入手し、この摘出皮膚片(9×14×4mm)の表皮にトコトリエノール(アイ・テー・オー株式会社製)を2質量%含有した0.1%エタノール含有水溶液を塗布し、図1のビタミン浸透促進装置により溶液を塗布した部分にそれぞれモード1及び4の光を5分間照射した。照射してから4時間後に表皮に浸透しているトコトリエノールを、高速液体クロマトグラフィー(日本分光株式会社製)により検出し、この結果を図6に示した。図6(a)はモード1、図6(b)はモード4の光を照射した際のトコトリエノールを検出したものである。あわせて、同じ皮膚にトコトリエノールの0.1%エタノール含有水溶液は塗布するが、ビタミン浸透促進装置による光の照射を行わない場合の結果も図6(c)に示した。
(実施例4)
ドナーからインフォームドコンセントの得られた不要となった男性の腹部の摘出皮膚片を皮膚形成外科より入手し、この摘出皮膚片(10×16×6mm)の表皮にd−γ−トコフェロール(アイ・テー・オー株式会社製)を2質量%含有した0.1%エタノール含有水溶液を塗布し、図1のビタミン浸透促進装置により溶液を塗布した部分にそれぞれモード2及び4の光を5分間照射した。照射してから4時間後に表皮に浸透しているd−γ−トコフェロールを、高速液体クロマトグラフィー(日本分光株式会社製)により検出し、この結果を図7に示した。図7(a)はモード2、図7(b)はモード4の光を照射した際のd−γ−トコフェロールを検出したものである。あわせて、同じ皮膚にd−γ−トコフェロールの0.1%エタノール含有水溶液は塗布するが、ビタミン浸透促進装置による光の照射を行わない場合の結果も図7(c)に示した。
(実施例5)
ドナーからインフォームドコンセントの得られた不要となった女性の右腋の摘出皮膚片を皮膚形成外科より入手し、この摘出皮膚片(8×16×3mm)の表皮を用いて実施例3及び実施例4と同様の浸透促進操作を行い、それぞれの化合物を皮膚へ浸透させた。このときの表皮及び真皮への浸透量をクーロメトリックECD(エイコム株式会社製、商品名:EICOM−Graphite ECD)により測定した結果を図8に示した。図8(a)は皮膚中のトコトリエノール量、図8(b)は皮膚中のd−γ−トコフェロール量を測定したものである。
(実施例6)
ドナーからインフォームドコンセントの得られた不要となった女性の耳側面の摘出皮膚片を皮膚形成外科より入手し、この摘出皮膚片(11×14×4mm)を用いて実施例3及び実施例4と同様の浸透促進操作を行い、それぞれの化合物を皮膚へ浸透させた。このときの表皮及び真皮への浸透量をクーロメトリックECD(エイコム株式会社製、商品名:EICOM−Graphite ECD)により測定した結果を図9に示した。図9(a)は皮膚中のトコトリエノール量、図9(b)は皮膚中のd−γ−トコフェロール量を測定したものである。
本発明の一実施形態におけるビタミン浸透促進装置の正面図である。 本発明の一実施形態におけるビタミン浸透促進装置の側面図である。 制御系の構成の概要を示す図である。 酢酸トコフェロールを塗布した際の、表皮で検出されたα−トコフェロール量を示した図である。 光照射を行った際、表皮及び真皮で検出されたα−トコフェロール量を示した図である。 腹部の皮膚におけるトコトリエノールの測定結果を示した図である。 腹部の皮膚におけるd−γ−トコフェロールの測定結果を示した図である。 右腋の皮膚におけるトコトリエノール及びd−γ−トコフェロールの測定結果を示した図である。 耳側面の皮膚におけるトコトリエノール及びd−γ−トコフェロールの測定結果を示した図である。
符号の説明
10…ビタミン浸透促進装置、11…第1の光源領域、12…第2の光源領域、12a…内周側光源領域、12b…外周側光源領域、13…把持部、14…ベース筐体部、15…光源設置部、16…保護キャップ、17…接触キャップ、18…電源ボタン、19…モード切替ボタン、19a…モードUPボタン、19b…モードDOWNボタン、20…電源用光源、21…モード表示用光源、22…充電表示用光源、23…タッチセンサ、100…白色の発光ダイオードランプ、101…黄色の発光ダイオードランプ、102…赤色の発光ダイオードランプ、103…橙色の発光ダイオードランプ、104…黄色の発光ダイオードランプ、105…緑色の発光ダイオードランプ、106…青色の発光ダイオードランプ、107…赤色の発光ダイオードランプ

Claims (6)

  1. ビタミン又はプロビタミンを0.01〜40質量%含有し、前記ビタミン又はプロビタミンに対して皮膚浸透促進作用を起こさせる波長領域を含み、かつ、少なくとも2種の色相を示す複数の光源から照射される光により皮膚への前記ビタミン又はプロビタミンの浸透促進に用いることを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 前記ビタミン又はプロビタミンが、脂溶性の化合物であることを特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 前記プロビタミンが、酢酸トコフェロールであることを特徴とする請求項2記載の皮膚外用剤。
  4. 前記ビタミンが、ビタミンEであることを特徴とする請求項2記載の皮膚外用剤。
  5. 前記ビタミンEが、トコトリエノールであることを特徴とする請求項4記載の皮膚外用剤。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の皮膚外用剤を皮膚に適用してなることを特徴とする皮膚外用剤の使用方法。
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