JP2005104800A - ガラス管の加熱方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えばMCVD法やコラプス等における、ガラス管を加熱する工程において、ガラス管の径、特に被加熱部分のガラス管の外径及び/又は内径を厳密に制御するための加熱方法を提供する。
【解決手段】加熱されるガラス管の被加熱部分の画像情報を得、前記画像情報に基づき前記ガラス管の外径及び/又は内径の測定値を得る。さらに所望により前記測定値に基づいて、前記測定を行った箇所以外のガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径を推算して推算値を得る。さらに、前記ガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径の設計値を定め、前記測定値及び/又は前記推算値と前記設計値との間の差の最大値、又は最大値及び最小値を求めるとともに、前記ガラス管の被加熱部分の加熱温度及び/又は加熱範囲を調整し、及び/又は前記ガラス管の内圧と外圧との差圧を調整することによって、前記最大値が小さくなるように、及び/又は前記最大値と前記最小値との差が小さくなるようにガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、光ファイバ母材を製造する場合のMCVD法やコラプス等においてガラス管を加熱する場合に、ガラス管の外径及び/又は内径の変動を制御し、外径及び/又は内径を目標とする値に調整することができる方法に関する。
例えば、光ファイバ母材の製造工程においては、ガラス管を加熱するとともにガラス管内部でガラス原料ガスを気相化学反応させることにより、ガラス管内面にガラス微粒子を堆積させる方法(例えば、MCVD(内付けCVD)法)(例えば、特許文献1参照。)や、ガラス管の内部にガラスロッド等を挿入してガラス管を加熱することにより縮径させ、ガラス管及びガラスロッドを一体化するコラプス(例えば、特許文献2参照。)等が用いられるなど、ガラス製品の製造においてはガラス管を加熱しながら行う工程が数多く存在する。また、このようなガラス管を加熱する方法としては、プラズマバーナ及び酸水素バーナ等のバーナによる加熱法や、抵抗炉及び誘導炉等のヒータを用いる加熱法、並びにCO2レーザー等を用いたレーザーによる加熱法などが知られている。
特開2003−12338号公報 特開平3−177327号公報
一般に、MCVD法やコラプスにおいてガラス管を加熱した場合、加熱された部分のガラス管が軟化し、特に外力を加えなくてもその部分が表面張力により縮径することが知られている。しかしながら、MCVD法においては、ガラス管が部分的に縮径すると、ガスの流速の乱れやガラス肉厚の変化による内壁の温度変化等により、ガラス管の長手方向に各種特性が均一なガラス微粒子堆積体を得ることが難しくなる等の不都合が生じる場合がある。また、コラプスにおいては、ガラス管が部分的に縮径すると、コアとなるガラスロッドとの間に気泡が入ってしまう場合がある。
したがって、MCVD法やコラプス等においてガラス管を加熱する場合、加熱される部分(被加熱部分)のガラス管の外径及び/又は内径が、被加熱部分以外の外径及び/又は内径に対して変動しないようにすること、又は目標とする外径及び/又は内径の値に対して変動しないようにすることが好ましい。また、特にコラプスにおいてはガラス管の縮径速度をガラス管全体にわたって均一に保つため、被加熱部分のガラス管の外径及び/又は内径が他の部分に比べて大きな変動を生じないようにすること等が必要である。いずれにしても、加熱時におけるガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径を厳密に制御する必要があった。
本発明は、例えばMCVD法やコラプス等における、ガラス管を加熱する工程において、ガラス管の径、特に被加熱部分のガラス管の外径及び/又は内径を厳密に制御するためのガラス管の加熱方法を提供しようとするものである。
すなわち本発明のガラス管の加熱方法は、画像取得手段を用いることにより、加熱されるガラス管の被加熱部分の画像情報を取得し、前記画像情報から前記ガラス管の外径及び/又は内径を測定し、前記外径及び/又は内径の測定値を得るとともに、前記ガラス管を加熱することを特徴とするものである。
さらに本発明のガラス管の加熱方法は、上記方法において、加熱されるガラス管の被加熱部分の2カ所以上において測定された前記ガラス管の外径及び/又は内径の測定値に基づいて、前記測定を行った箇所以外のガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径を推算して推算値を得るとともに、前記ガラス管を加熱することを特徴とするものである。
さらに本発明のガラス管の加熱方法は、上記方法において、ガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径の設計値を定め、さらに前記ガラス管の外径及び/又は内径の前記測定値及び/又は前記推算値と前記設計値との差の最大値を求めるとともに、前記ガラス管の被加熱部分の加熱温度及び/又は加熱範囲を調整し、及び/又は前記ガラス管の内圧と外圧との差圧を調整することによって、前記最大値の絶対値が小さくなるように前記ガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径を調整することを特徴とするものである。
さらに本発明のガラス管の加熱方法は、上記方法において、ガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径の設計値を定め、さらに前記ガラス管の外径及び/又は内径の前記測定値及び/又は前記推算値と前記設計値との差の最大値及び最小値を求めるとともに、前記ガラス管の被加熱部分の加熱温度及び/又は加熱範囲を調整し、及び/又は前記ガラス管の内圧と外圧との差圧を調整することによって、前記最大値と前記最小値との差の絶対値が小さくなるように前記ガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径を調整することを特徴とするものである。
本発明における「被加熱部分」とは、ガラス管のうち熱源に晒されて直接加熱されている領域及び熱源に直接は晒されていないが昇温している領域を合わせた領域をいう。ガラス管を加熱する手段がガラス管に対して相対的に移動する場合は、被加熱部分もガラス管上を移動する。
本発明のガラス管の加熱方法を用いることにより、ガラス管の外径及び/又は内径の変動、特に被加熱部分におけるガラス管の外径及び/又は内径の変動を小さくすることができ、例えばMCVD法を用いて光ファイバ用のガラス母材を製造する場合は、長手方向に均一な特性を有するガラス母材を製造することができ、また、例えばコラプスに用いる場合は、部分的にガラス管が縮径することを防止できるため、コアとガラス管との間への気泡の混入を防止することができる。
本発明のガラス管の加熱方法は、上述のとおり、MCVD法やコラプスのようにガラス管を加熱する工程を含むガラス製品の製造方法において用いることができる。ガラス管の加熱方法としては、ガラス管をその中心軸の回りに回転させながらガラス管の周囲から加熱する方法が一般的であり、好ましい方法として用いることができる。
本発明に用いるガラス管の加熱方法としては、公知の方法を用いることができ、特に制限されるものではないが、例えば酸水素火炎及びプラズマ火炎等の火炎、並びに抵抗発熱型ヒータ及び誘導発熱型ヒータ等のヒータを用いることが好ましい。ヒータを用いる場合は、制御応答性に優れることから誘導発熱型ヒータが特に好ましい。バーナを加熱源として用いる場合は、1本のバーナを用いるほか、2本以上のバーナを例えばガラス管の長手方向に沿って配列させて用いることもできる。ヒータの長さを適宜調整することにより、または、バーナ列の長さを調節することにより、ガラス管の長手方向に沿った被加熱部位の長さを調整することができる。これらのバーナ又はヒータは、加熱されるガラス管の長手方向に沿ってガラス管に対してトラバースさせてガラス管を加熱することが一般に行われるが、本発明においてもこの方法を用いることが好ましい。
本発明においては、ガラス管を加熱する手段及びガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径(以下、まとめて「外径等」とも記す。)を測定する手段を用い、かつ、ガラス管を加熱する手段に邪魔されることなくガラス管の被加熱部分の外径等を測定できるように装置を構成する。本発明においてヒータを用いてガラス管を加熱する場合は、ガラス管の被加熱部分は一般にヒータに取り囲まれるため、ヒータ側面に開口部を設ける等してヒータの外からガラス管の被加熱部分の外径等を測定できるようにする。酸水素火炎又はプラズマ火炎等を用いてガラス管を加熱する場合は、火炎の影響をできるだけ受けないようにして外径等の測定精度を高めるため、これら火炎と外径等の測定装置が、ガラス管の軸に垂直な一つの面上において対向しないように配置されることが好ましい。また、本発明においては、加熱装置の移動に伴ってガラス管上の被加熱部分が移動する場合、外径等の測定装置も被加熱部分の移動にあわせて移動させることにより、被加熱部分の外径等の測定を適切に行うことができるようにすることが好ましい。
ガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径を測定するための方法としては、画像取得手段、すなわち画像取得装置を用いてガラス管の被加熱部分の画像を得、これを画像処理する方法を用いることが好ましい。画像取得装置としてはCCDカメラを例示できるが、CCDカメラに限定されるものではなく、いかなる画像取得装置を用いることもできる。CCDカメラを用いてガラス管の外径等を測定する場合、具体的には、ガラス管の被加熱部分の画像をCCDカメラで撮影し、得られた画像情報をコンピュータで画像処理することによってガラス管の外径等を求める。このような画像処理の方法は、公知の方法を用いることができる。ガラス管の被加熱部分の外径等を測定するために、上記以外の、例えば、レーザー式の外径測定装置を併用することもできる。
ガラス管の被加熱部分の外径等の測定にCCDカメラを用いる場合、測定対象であるガラス管の被加熱部分が高温に加熱されていることによる妨害やバーナ火炎又はヒータ等からの熱などによる妨害を受けることなくガラス管の被加熱部分の鮮明な画像を得るためには、CCDカメラに赤外領域の光をカットするフィルタ、例えば、光学式バンドパスフィルタを付けることが特に好ましい。また、CCDカメラ等の画像取得装置は、ガラス管を加熱する工程という高温環境下で使用されるため、装置の周囲には窒素ガスを流す等によって冷却するなどの、熱対策を行うことが好ましい。
CCDカメラを用いる場合は、上述のとおり、ガラス管の被加熱部分の画像情報を得て、それを画像解析することにより被加熱部分の所望する箇所の外径等のデータを取得することができる。この画像解析によれば、被加熱部分のガラス管の外径のみならず内径を求めることもできる。CCDカメラにより得られた画像情報から、少なくとも一つの測定点の外径及び/又は内径を経時的に測定する。測定点は、ガラス管の被加熱部分のうちの最高温度にある部位の近傍であることが好ましく、特に熱源の中心に対向する点の近傍であることが好ましい。CCDカメラと併用してレーザー式の外径測定装置を使用してガラス管の被加熱部分の外径を測定する場合、ガラス管の長手方向に沿った1箇所以上において、ガラス管の被加熱部分の外径の測定を行う。
上記の外径等を測定する点は多い方が精度の高い測定を行うことができるが、一般にガラス管の被加熱部分の外径等は連続的になだらかに変化するため、実際に得た被加熱部分の外径等の測定値に基づいて、外径等の測定を行わなかった箇所における非加熱部分の外径等を推算することができる。例えば、ガラス管の被加熱部分の外径等の測定値とその測定を行ったガラス管上における測定位置との関係を例えばグラフに表し、各測定値を通る近似関数を求めるか、または各測定値を結ぶ折れ線グラフを作成する。得られた近似関数又は折れ線グラフ等から、外径等を測定した箇所以外のガラス管の被加熱部分における外径等を推算する。
本発明においては、ガラス管の被加熱部分における実際の外径等と設計値との差の最大値、または最大値及び最小値が測定又は推算できるように、外径等の測定箇所を多くするか又は妥当な推算値が計算できるように測定箇所を設定することが特に好ましい。一般に、ガラス管の被加熱部分における外径等が設計値から最も大きく変位しやすい箇所は、加熱源との相対的な位置関係において概略一定の箇所になることが多いため、その箇所を中心としてガラス管長手方向前後に外径等の測定箇所を設けることが好ましい。
一方、本発明の加熱方法においては、ガラス管の外径及び/又は内径を制御する場合の所望の設計値を定め、加熱するガラス管の外径及び/又は内径をその設計値に基づいて制御する。この設計値はガラス管の加熱工程全体にわたって一定の値でも、またコラプス等の場合には加熱工程の進行に応じて設計値を変化させてもよい。この制御は、ガラス管の外径等の設計値と、実際に上述のようにして測定されたガラス管の外径等の測定値及び/又はその測定値から推算された外径等の推算値とに基づいて行う。具体的には、上述したガラス管の被加熱部分の外径等の測定値及び/又は外径等の測定を行っていない箇所における被加熱部分の外径等の推算値と、外径等の設計値との間の差をとる。この差の値に基づいてガラス管の外径等を以下のように制御する。
第1の制御方式は、ガラス管の被加熱部分の外径等の測定値及び/又は外径等の測定を行っていない箇所における被加熱部分の外径等の推算値と、外径等の設計値との間の差の最大値を求め、さらにこの最大値の絶対値が小さくなるようにガラス管の被加熱部分の外径等を調整するものである。この方式は被加熱部分におけるガラス管の外径等を、外径等の測定値及び/又は推算値と設計値との差の最大値に基づいて制御を行い、ガラス管の外径等をその設計値に近づけるものである。
第2の制御方式は、ガラス管の被加熱部分の外径等の測定値及び/又は外径等の測定を行っていない箇所における被加熱部分の外径等の推算値と、外径等の設計値との間の差の最大値及び最小値を求め、さらにこの最大値と最小値との差をとり、その差の絶対値が小さくなるように、ガラス管の被加熱部分の外径等を調整するものである。この方式は被加熱部分におけるガラス管の外径等のばらつきが少なくなるように制御を行うものである。この第2の制御方式は、上記第1の制御方式とともに行うことが好ましく、そうすることにより、ガラス管の外径等のばらつきを少なくするとともに、ガラス管の外径等を設計値に近づけることができる。
上述の第1及び/又は第2の制御方式に基づいてガラス管の外径等を制御するが、そのための好ましい具体的方法としては、ガラス管の被加熱部分の加熱温度及び/又は加熱範囲を調節すること、さらに具体的にはガラス管の非加熱部分の加熱温度を高くするか又は低くする、被加熱部分の加熱範囲を広くするか又は狭くする等の方法、ガラス管の内圧及び/又は外圧を高くするか又は低くすることによりそれらの差圧を調整する方法が挙げられる。例えば、MCVD法又はコラプスにおいて、被加熱部分のガラス管の外径等が設計値よりも小さくなっている部分については、第1の制御方法として、被加熱部分の加熱温度を下げることにより縮径がさらに進まないようにする方法を挙げることができ、そのためには外径等が設計値よりも小さくなっている部分を加熱範囲から除く方法(すなわち、その部分を加熱しない方法)、加熱範囲を小さくしてその部分の過度の加熱を防止する方法、その部分を加熱する時にヒータの温度を下げる若しくはバーナ火炎を弱くする方法などが例示できる。
ヒータの温度を下げること又はバーナ火炎を弱くすることは、それぞれ、例えばヒータに流す電流を弱くする又はバーナに流す可燃性ガスの量を減らす等によって容易に行うことができる。バーナとしてプラズマバーナを用いる場合は、励磁コイルに流す電流を減らす、プラズマガスを減らす等によってバーナ火炎を弱くすることができる。また、加熱範囲を狭くするなどの調整は、ヒータを加熱源として用いる場合は、例えば、個々のヒータに流す電流を個別に制御可能とした複数のヒータをガラス管長手方向に配列させて加熱用ヒータを構成し、個々のヒータに流す電流を個別に調節することなどによって行うことができる。バーナの場合は、バーナに供給するガスの量を調節することでガラス管の長手方向に沿った火炎の幅を変えることができる。
また、ガラス管の外径等を制御するための第2の方法としては、ガラス管の被加熱部分の外径等が設計値よりも小さくなっている場合、その被加熱部位を加熱するときに、ガラス管の内圧を上げる及び/又はガラス管の外圧を下げることによって内圧と外圧の差圧を調節する方法を例示できる。所望により、加熱温度の制御及び差圧の制御の両者を行うこともできる。一方、例えば、コラプスにおいて、被加熱部分のガラス管の外径等が設計値よりも大きくなっている場合は、上記の場合とは逆に、その部分の加熱温度を上げる方法や、その部分を加熱するときにガラス管の内圧を下げる及び/又はガラス管の外圧を上げることによりガラス管の内圧と外圧の差圧を調節する方法、及びその両者を行う方法を用いることにより、実際のガラス管の外径等を設計値に近づけることができる。
上述のように、本発明におけるガラス管の被加熱部分の外径等の制御は、その部分のガラス管の外径等の測定値及び/又は推算値と、設計値との差の最大値の絶対値が小さくなるように、及び/又は差の最大値及び最小値の間の差の絶対値が小さくなるように、その制御の強さを調節することが好ましい。それは、そのように制御することが、ガラス管の被加熱部分の外径等を設計値に制御すること及び/又はガラス管の被加熱部分の外径等のばらつきを小さくするために有効だからである。したがって、具体的には、第1の方式として、ガラス管の被加熱部分の中で設計値と最も乖離の大きな箇所を基準として、その箇所における外径等の測定値及び/又は推算値と設計値との差に応じて、ガラス管の外径等に対する上述した制御の強さを変えることが好ましい。つまり、ガラス管の被加熱部分の設計値と測定値及び/又は推算値との間の差が大きければ、上述した加熱温度の変更やガラス管の内圧と外圧との差圧の変更などによる制御を強くし、差が小さければこれらの制御を弱くすることによって、ガラス管の被加熱部分の外径等を設計値に近づけることができる。ガラス管の被加熱部分の外径等の設計値と、測定値及び/又は推算値とに基づいて、上記制御の強弱をどのように具体的に行うかについては、加熱されるガラス管の材質や外径、ガラス管壁の厚さ、実際に用いる加熱装置や製造工程に応じて、好ましい制御条件を適宜決定することができる。
図1は、本発明のガラス管の加熱方法の一実施態様の全体図を概念的に示した図である。図1において、1は加熱するガラス管、3はバーナ、4はバーナ移動装置、5は画像取得装置、6は画像処理システム、7は演算装置、及び8は制御装置を表す。
図1において、ガラス管1をその中心軸を中心に回転させるとともに、バーナ3によってガラス管1を加熱する。バーナ3は、ガラス管1の長手方向に沿って往復運動をさせる。バーナ3とともに移動するように配置した画像取得装置5によってガラス管の被加熱部分の画像情報を取得する。得られた画像情報は画像処理システム6によって処理され、画像解析によってガラス管1の被加熱部分の外径等を測定し、さらに所望によりその測定値に基づいて実際に測定をしていないガラス管の被加熱部分の外径等の推算値を計算する。得られた外径等の測定値及び/又は推算値は、演算装置7に送られる。一方、ガラス管1の被加熱部分の外径等についての設計値も演算装置7に入力される。演算装置7は、外径等の測定値及び/又は推算値と設計値とに基づいて、ガラス管1の被加熱部分の制御に用いる制御方法の種類に応じて、制御の強さ及びタイミングを決定して、制御装置8に操作命令を送る。制御装置8は送られた制御の操作命令にしたがって、ガラス管の加熱の制御、具体的には、例えばバーナ3の加熱強度の調整やガラス管1の内圧調整等を行う。
図2は、本発明のガラス管の加熱方法に用いる画像取得装置の一実施態様を概念的に示した図である。10はCCDカメラ、11はペルチェ素子を用いた電子冷却装置(以下、単に電子冷却装置という)、12は冷却ボックスを表す。CCDカメラ10は電子冷却装置11に接して配置し、これら全体を冷却ボックス12内に配置する。冷却ボックス12からCCDカメラ10による画像取得が可能なように冷却ボックスには所望により窓等を配置する。電子冷却装置11によりCCDカメラを冷却し、さらに冷却ボックス内には、例えば窒素ガスを流すことによってボックス内の温度を制御し、CCDカメラが過度に加熱されないようにする。このように冷却機能を有する画像取得装置を用いることによって、ガラス管の加熱雰囲気のような高温環境下でも安定した画像取得を可能にできる。
本発明のガラス管の加熱方法を用いることにより、ガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径を設計値又は設計値にきわめて近い値に制御しつつ、ガラス管を加熱することができる。
本発明のガラス管の加熱方法は、例えば、光ファイバ母材を製造するためのMCVD法やコラプスなど、ガラス管の外径及び/又は内径をできるだけ厳密に制御した条件下でガラス管を加熱してガラス製品を製造するための加熱方法として用いることができる。
図1は、本発明のガラス管の加熱方法の一実施態様の全体図を概念的に示した図である。 図2は、本発明のガラス管の加熱方法に用いる画像取得装置の一実施態様を概念的に示した図である。
符号の説明
1…ガラス管
3…バーナ
4…バーナ移動装置
5…画像取得装置
6…画像処理システム
7…演算装置
8…制御装置
10…CCDカメラ
11…ペルチェ素子を用いた電子冷却装置
12…冷却用ボックス

Claims (4)

  1. 画像取得手段を用いることにより、加熱されるガラス管の被加熱部分の画像情報を取得し、前記画像情報から前記ガラス管の外径及び/又は内径を測定し、前記外径及び/又は内径の測定値を得るとともに、前記ガラス管を加熱することを特徴とするガラス管の加熱方法。
  2. 加熱されるガラス管の被加熱部分の2カ所以上において測定された前記ガラス管の外径及び/又は内径の測定値に基づいて、前記測定を行った箇所以外のガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径を推算して推算値を得るとともに、前記ガラス管を加熱することを特徴とする請求項1に記載のガラス管の加熱方法。
  3. 前記ガラス管の加熱方法において、前記ガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径の設計値を定め、さらに前記ガラス管の外径及び/又は内径の前記測定値及び/又は前記推算値と前記設計値との差の最大値を求めるとともに、前記ガラス管の被加熱部分の加熱温度及び/又は加熱範囲を調整し、及び/又は前記ガラス管の内圧と外圧との差圧を調整することによって、前記最大値の絶対値が小さくなるように前記ガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス管の加熱方法。
  4. 前記ガラス管の加熱方法において、前記ガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径の設計値を定め、さらに前記ガラス管の外径及び/又は内径の前記測定値及び/又は前記推算値と前記設計値との差の最大値及び最小値を求めるとともに、前記ガラス管の被加熱部分の加熱温度及び/又は加熱範囲を調整し、及び/又は前記ガラス管の内圧と外圧との差圧を調整することによって、前記最大値と前記最小値との差の絶対値が小さくなるように前記ガラス管の被加熱部分の外径及び/又は内径を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス管の加熱方法。

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