JP2005103980A - 網点画像データの作成方法及び作成用プログラム、並びに網点画像データ又は網点印刷物の認証システム及び認証用プログラム - Google Patents

網点画像データの作成方法及び作成用プログラム、並びに網点画像データ又は網点印刷物の認証システム及び認証用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 低コストで偽造防止効果が高く、容易に真偽判別が可能な網点画像データの作成方法、作成システム及び作成用プログラム、並びに網点画像データ又は網点印刷物の認証システム及び認証用プログラムを提供する。
【解決手段】 網点印刷物の作成に用いる画像データを入力し、モノクロのグレー階調画像に変換し、1つの第1のハーフトーン領域とこれに隣接する第2のハーフトーン領域とが複数組配置された網点画像を生成する。そして第1のハーフトーン領域における網点の消去を行い、第2のハーフトーン領域のみの網点画像データを生成する。第2のハーフトーン領域における階調表現を行うためのドットを、赤外線吸収性を有するブラックインキを用いて着色するための画像画像データ処理、ドットの周囲を、赤外線吸収性を有しない同色系のシアン、マゼンタ、イエローインキを用いて着色するための画像画像データ処理を行い、得られた網点画像データを出力する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、証明書等に好適な、網点画像データ又は網点印刷物の作成方法、作成装置、作成システム及び作成用プログラム、並びにその認証方法、認証装置、認証システム及び認証用プログラムに関する。
近年、カラー複写機の高画質化やカラー製版技術のコンピュータ化に伴い、紙幣や有価証券類の偽造技術が多様化する傾向にある。特に、印刷産業分野で使用される画像入出力機器の解像度が著しく向上し、各種証明書類に使用されている細線や微小文字の抽出が容易になってきた。このことは、単に4色の網点構成からなる一般商業印刷法による偽造だけではなく、証明書類に用いらている地紋、彩紋、レリーフ模様等白黒2値で構成されたものが、スキャナ等の入出力機器により高精度に抽出でき、特色版を多用したより本格的な偽造書類が増えてきた。
本出願人が出願した特許文献1では、連続階調画像に偽造防止策を付与することを目的に、2種類の網点画像を同一平面上に均等配置することによって、可視、不可視画像を生成する画像マスク処理法を開示している。この方法によれば、いずれの種類の機能性インキを用いるにしても、潜像を印刷するために使用した機能性インキの光学的特性に応じた所定の視認条件のもとで潜像を視認することができる。
しかしながら、こうした偽造防止策は、高額な機能性材料が必要なため、生産コスト面において、経済性に見合う製品にしか付与することができなかった。
特開2001-205917号公報
上述のように、従来は低コストで十分な偽造、改ざん防止が可能な印刷物を容易に作成し、またその真偽判別を行うことができなかった。
本発明は上記事情に鑑み、証明書類に好適な、低コストでかつ偽造、改ざん防止効果が高く、かつ容易に真偽判別が可能な網点画像データ又は網点印刷物の作成方法、作成装置、作成システム及び作成用プログラム、並びにその認証方法、認証装置、認証システム及び認証用プログラムを提供することを目的とする。
本発明の網点画像データを作成する方法は、
網点印刷物の作成に用いる画像データを入力するステップと、
前記画像データをモノクロのグレー階調画像に変換するステップと、
前記グレー階調画像から、1つの第1のハーフトーン領域と、前記第1のハーフトーン領域に隣接し、第1及び第2の領域を有する第2のハーフトーン領域とが複数組配置された網点画像の生成を行うステップと、
前記網点画像のうち、第1のハーフトーン領域における網点の消去を行い、第2のハーフトーン領域のみの網点画像データを生成するステップと、
前記網点画像データを用いて、前記第2のハーフトーン領域における階調表現を行うための前記第1の領域を、第1の赤外線反射率を有する所定色のインキを用いて着色するための画像データ処理を行い、前記第2の領域を、前記第1の赤外線反射率より高い第2の赤外線反射率を有する前記所定色と同色系のインキを用いて着色するための画像データ処理を行うステップと、
前記着色するための画像データ処理を行って得られた前記網点画像データを出力するステップと、を備えることを特徴とする。
前記網点画像データは、印刷機を用いて印刷処理を行い、網点印刷物を生成することを特徴とする。
前記着色するための画像データ処理を行うステップでは、前記第2のハーフトーン領域における前記第1の領域には赤外線吸収性を有するブラックインキを使用するための画像データ処理を行い、前記第2の領域には赤外線吸収性を有しないシアン、マゼンタ、イエローの3原色インキを含む黒色系インキを使用するための画像データ処理してもよい。
前記網点画像の生成を行うステップでは、前記第1のハーフトーン領域の面積が、前記第2のハーフトーン領域より大きくなるように設定することが望ましい。
本発明の網点画像データを作成する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、
網点印刷物の作成に用いる画像データを入力するステップと、
前記画像データをモノクロのグレー階調画像に変換するステップと、
前記グレー階調画像から、1つの第1のハーフトーン領域と、前記第1のハーフトーン領域に隣接し、第1及び第2の領域を有する第2のハーフトーン領域とが複数組配置された網点画像の生成を行うステップと、
前記網点画像のうち、第1のハーフトーン領域における網点の消去を行い、第2のハーフトーン領域のみの網点画像データを生成するステップと、
前記網点画像データを用いて、前記第2のハーフトーン領域における、階調表現を行うための前記第1の領域を、第1の赤外線反射率を有する所定色のインキを用いて着色し、前記第2の領域を、前記第1の赤外線反射率より高い第2の赤外線反射率を有する前記所定色と同色系のインキを用いて着色するための画像データ処理を行うステップと、
前記着色するための画像データ処理を行って得られた前記網点画像データを出力するステップと、を備えることを特徴とする。
本発明の網点画像データの真偽判別を行う認証方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、
印刷物の画像データを入力するステップと、
前記画像データを用いて、前記印刷物に含まれている赤外線吸収性を有する所定色のインキが印刷された成分を抽出するステップと、
前記抽出された成分を示すデータと、真正な網点印刷物に含まれる、赤外線吸収性を有する前記所定色のインキが印刷された成分に関するデータとを比較することで、前記印刷物の真偽判別を行うステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明の網点印刷物の真偽判別を行うための認証システムは、
真偽判別を行うべき印刷物から、所定の赤外線反射率を有する所定色のインキが印刷された成分を抽出し、この成分に関する画像データを取得する赤外線画像読み取り装置と、
前記画像データを、ネットワークを介して第2の端末に送信する第1の端末と、
送信された前記画像データを与えられる前記第2の端末であって、
真正な網点印刷物に含まれる、前記所定の赤外線反射率を有する前記所定色のインキが印刷された成分に関するデータを予め格納する記憶部と、
前記画像データと、前記記憶部に格納された前記データと比較することで、前記印刷物の真偽判別を行う演算部と、
前記真偽判別の結果を前記第1の端末に出力する出力部とを有する、前記第2の端末と、
を備えることを特徴とする。
本発明の網点画像データの真偽判別を行うための認証システムは、
真偽判別を行うべき印刷物の画像データを、ネットワークを介して第2の端末に送信する第1の端末と、
送信された前記画像データを与えられる前記第2の端末であって、
真正な網点印刷物に含まれる、所定の赤外線反射率を有する所定色のインキが印刷された成分に関するデータを予め格納する記憶部と、
前記画像データを用いて、前記印刷物に含まれている前記所定の赤外線反射率を有する前記所定色のインキが印刷された成分を抽出し、前記記憶部に格納された前記データと比較することで、前記印刷物の真偽判別を行う演算部と、
前記真偽判別の結果を前記第1の端末に出力する出力部とを有する、前記第2の端末と、
を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明の網点画像データ又は網点印刷物の作成方法、作成装置、作成システム及び作成用プログラム、並びにその認証方法、認証装置、認証システム及び認証用プログラムによれば、通常の可視光下において肉眼で同色系に見えるが赤外線を照射した環境下では異なったものとして識別される二組のカラーインキを組み合わせて用いることで、偽造、改ざん防止効果の高い網点印刷物を容易かつ低コストで作成し、さらに容易かつ高精度で真偽判別を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(1)実施の形態1による網点印刷物
印刷産業分野では、印刷用紙に白黒2値に加え、中間調、すなわち、連続階調画像を表現するために網点を必要とする。これは、人間が視覚によって濃淡を識別する際に、細かい点の集合体を一つの階調として認識する性質に基づいている。
連続階調画像を網点を用いて濃淡を表現化(ハーフトーン化)する技術は、これまでは大手製版メーカに主導されてきたために、ユーザが自由に網点印刷物を作成することは極めて困難であった。ところが、昨今の製版印刷業界においては、コンピュータページ記述言語の一つであるポストスクリプト(登録商標名)言語が開発され、このポストスクリプト言語をベースとした市販のアプリケーションソフトが普及したことにより、網点印刷物を作成することができるようになってきた。
しかし、市販されているソフトウェアを用いるだけでは、上述したように低コストで十分な偽造防止効果を有する網点印刷物を容易に作成することができなかった。
そこで本実施の形態では、特殊なインキを用いることなく、一般の商業印刷において幅広く使用されているシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の基本4色インキを使用し、かつ通常の可視光下では肉眼で同色に見えるが赤外線(例えば、波長850nm)に対して異なる特性を有するインキの組み合わせに着目し、これを用いることとしている。
一般の商業印刷で使用されているシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の基本4色インキのうち、ブラック(Bk)は、カーボンブラックを主体とした黒色顔料を含み、紫外線領域から赤外線領域までの全域に渡って吸収特性を有する。
一方、一般市場で取引されているブラックインキには、たとえば大日精化工業株式会社製のクロモファインブラックインキのように、赤外線を吸収しないという特異な性質を活かしたセキュリティ記録材料も存在する。しかしこのような特殊なブラックインキを用いなくとも、基本4色インキのうちのシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)を重ね合わせたものが赤外線を吸収しないという特性を有することから、ブラック(Bk)と同色系でありながら赤外線を吸収しないブラックインキを安価に得ることが可能である。
これにより、図1に示されたように、基本4色インキのうちのブラック(Bk)と、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)を重ね合わせたものとは、共に通常の可視光下では肉眼で同色系として認識されるにも拘わらず、赤外線に対してブラック(Bk)は吸収(反射率;小)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)を重ね合わせたものは反射(反射率;大)という異なった特性を有することになる。
このような特性を利用することにより、赤外線カメラ等の赤外線を用いる鑑定装置を用いて観察した場合に、カーボンブラック含有のブラック(Bk)インキで印刷された画像のみを視認し、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)インキを重ね合わせて印刷された画像は視認されないという効果を奏することができる。
以上の現象を利用した本実施の形態1による網点印刷物の具体的な実施例について、以下に述べる。
(1a)実施例1による網点印刷物
実施例1による印刷物は、網点を用いて画像が階調表現された領域(以下、ハーフトーン領域という)として、図2(a)に示されたように、第1のハーフトーン領域HT1と、第2のハーフトーン領域HT2とを有する。第1のハーフトーン領域HT1と第2のハーフトーン領域HT2とは、それぞれ1つずつが隣接するように配置されて1組をなし、全体で複数組配置されている。第1のハーフトーン領域HT1と第2のハーフトーン領域HT2とは、その大きさに限定はないが、より通常の可視光下において肉眼で第1のハーフトーン領域HT1が与える影響が相対的に大きくなるように、第1のハーフトーン領域HT1の方が大きい方が望ましい。ここで、第1のハーフトーン領域HT1は例えばm×m(mは1以上の正数)ピクセルを有し、第2のハーフトーン領域HT2はn×n(nは1以上の正数)ピクセルを有する。
第1のハーフトーン領域HT1には円形ドット1が配置され、第2のハーフトーン領域HT2には円形ドット3とその周囲の網点2とが配置されている。第1のハーフトーン領域HT1の円形ドット1は、図2(b)に示された網点画像P1を構成するように配置され、第2のハーフトーン領域HT2の円形ドット3は、図2(c)に示された網点画像P2を構成するように配置されている。
円形ドット1は、赤外線吸収性色素を含まないシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色のカラーインキを用いて印刷し、円形ドット3は、赤外線吸収性色素(例えば、カーボンブラック)を含むブラック(Bk)インキ1色で印刷する。さらに、第2のハーフトーン領域HT2における網点2は、赤外線吸収性色素を含まないシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色重ね刷り(3色ベタ)で印刷する。
第1、第2のハーフトーン領域HT1、HT2では、網点形状として円形ドットをそれぞれ用いているが、円形に限定されるものではなく、三角、四角、多角形等の形状、あるいはランダムな形状、あるいはまた、本出願人が先に出願した特開平11-268228号公報で提案している自由度のある網点形状を用いてもよい。
このような第1、第2のハーフトーン領域HT1、HT2を組み合わせたことで、次のような視覚効果が得られる。
先ず、第2のハーフトーン領域HT2は、円形ドット3及びその周囲の網点2とが、共に通常の可視光下では肉眼で黒色に視認される。よって、第2のハーフトーン領域HT2全体が均一に黒色でベタ塗りされているようにとらえられる。
そして、印刷物全体を通常の可視光下で肉眼で観察すると、第1のハーフトーン領域HT1が観察者に与える影響が大きく、フルカラー画像に見える。よって、第2のハーフトーン領域HT2における円形ドット3で構成された階調画像は、視認されない。
しかし、例えば赤外カメラを用いて撮影するなど、赤外線を照射した環境下では、第2のハーフトーン領域における円形ドット3とその周囲の網点2とが、異なったものとして区別して視認される。即ち、赤外線を吸収する円形ドット3のみが視認され、赤外線を反射するその周囲の網点2は視認されなくなり、円形ドット3が構成する階調画像が視認されることとなる。
このように、第2のハーフトーン領域HT2における円形ドット3が構成する階調画像が存在するか否かを判断することで、真正な印刷物かどうか容易に判別することができる。
図3(a)に、第1のハーフトーン領域HT1における円形ドット1が構成する網点画像P1を、図3(b)にその部分拡大図d1を示す。さらに、図3(c)に、第2のハーフトーン領域HT2における円形ドット3が構成する網点画像P2を、図3(d)にその部分拡大図d2を示す。さらに図3(e)に、本出願人が先に出願した特開2001-205917号公報で提案した、2種類の網点画像を同一平面上に均等配置する画像データ処理法により生成された画像マスクの部分拡大図mを示す。この部分拡大図mは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)で構成された網点画像のうちのシアン(C)のみの版から成る網点画像を示す。
網点画像P1の部分拡大図d1と、画像マスクの部分拡大図mとの画像演算により、図4(a)に示された、通常の可視光下において肉眼で視認される網点画像d1´が生成され、網点画像P2の部分拡大図d2と画像マスクの部分拡大図mとの画像演算により、図4(b)に示された、通常の可視光下において肉眼で視認されない網点画像d2´が生成される。
さらに、網点画像d2´と画像マスクの部分拡大図mとの画像演算により、図4(c)に示された、網点画像d2´の周囲をシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)インキ3色ベタの掛け合わせを施すための網点画像d3が生成される。
本実施例1で使用することができるインキは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)に限定されるものではなく、補色関係にある2色とこれらと等色関係にあり赤外線吸収性色素を含むブラック(Bk)インキの3色の組み合わせを用いることもできる。
この場合には、図1に示された第1のハーフトーン領域HT1の円形ドット1を、赤外線吸収性色素を含まない補色関係にある2色のダブルトーンで印刷し、第2のハーフトーン領域HT2の円形ドット3を、補色関係にある2色と等色関係にあり、赤外線吸収性色素を含むブラック(Bk)インキ1色で印刷し、その周囲の網点2を、第1のハーフトーン領域HT1と同色系インキでかつ赤外線吸収性色素を含まない補色関係にある2色ベタで印刷する。
以上の本実施例1により得られる印刷物は、通常の可視光下において肉眼で山の風景画P1が認識され、川の風景画P2が隠蔽されていることを認識するのが困難な印刷物を得ることができ、図4(d)に示された部分拡大図P3のような構成として視認されることとなる。この印刷物を赤外写真で観察すると、潜像として川の風景画P2の階調画像を認識することができる。
このように、通常の可視光下において肉眼で視認されなかった潜像としての階調画像が赤外写真により確認されるかどうかを調べることにより、容易に真偽判別が可能である。本実施例1によれば、偽造、改ざん防止効果が高く、真偽判別が容易な網点印刷物を、通常の基本4色インキを用いて低コストで作成することができる。
(1b)実施例2
本実施の形態1による網点印刷物を、身分証明書に適用した場合について実施例2として説明する。図5に示された身分証明書のa部は、通常の手法を用いて網点画像をシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各インキを用いて印刷配置し、b部は上記実施例1と同様な手法を用いて網点画像を構成し印刷配置したものである。
ここで、b部における第1のハーフトーン領域HT1には、通常の可視光下において肉眼で視認し得る画像を配置せず、第2のハーフトーン領域HT2には、通常の可視光下において肉眼で視認できない画像を配置している。この第2のハーフトーン領域HT2において、円形ドット3を赤外線吸収性色素が含まれているブラック(bk)インキ1色を用いて印刷し、その周囲の網点2を赤外線吸収性色素が含まていないシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色ベタで印刷している。これにより、第2のハーフトーン領域HT2が、通常の可視光下では肉眼で同じ黒色系の等色ベタで配置された状態となる。
図6に、図5のb部における第2のハーフトーン領域HT2の各色版の網点配置状態を示す。これらを重ね合わせた場合、黒色系の均一な平網状態となり、通常の可視光下では肉眼で画像P5を認識することができない。
上記実施例1において説明したように、赤外吸収特性を有するブラック(bk)インキで印刷された部分d4と、赤外線を反射する特性を有するシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色インキが重ね合わされて印刷された部分d5との赤外線に対する特性の相違を利用して、通常の可視光下では肉眼で視認できない画像をブラック(bk)インキで印刷する。これにより、赤外線カメラ等の特殊な鑑定装置等を用いないかぎり、図5におけるb部で構成された画像P5を認識することができず、偽造、改ざん防止効果の高い印刷物を低コストで得ることができる。
(1c)実施例3
本発明の実施例3として、上記実施例1による手法を身分証明書のオンデマンド印刷に適用した例について説明する。
「オンデマンド印刷」と呼ばれるものは多様な解釈があって、ショートランカラー印刷を指している場合や、製本まで一貫処理して冊子をジャストインタイムで提供をするものを指す場合等がある。このようなオンデマンド印刷の特性を最も有効に活用したものとして、ページバリアブル印刷がある。
ページバリアブル印刷とは、個々に異なる内容(情報)すなわち「可変データ」を印刷することを意味し、個人や企業に特化した文字や画像情報等を紙メディアを介して迅速、的確に提供するために用いられる。
上記実施例1における、通常の可視光下において肉眼で視認できない画像を図7の各個人の顔画像cと同一平面上に均等配置する。このような4面版構成の身分証明書P6−1〜P6−4を、オンデマンド印刷機を用いて可変印刷する。各個人名も同時に可変印刷されているが、本実施例3ではこの情報は通常の印刷手法を用いて、通常の可視光下において肉眼で視認される情報として印刷されている。
この印刷物を赤外線カメラで観察すると、図8のcに示されるように、通常の可視光下において肉眼で視認されない画像P6−1〜P6−4が視認されることになり、偽造、改ざんが困難な身分証明書としての効果が得られる。
(1d)実施例4
本発明の実施例4として、上記実施例2による手法を身分証明書のオンデマンド印刷に適用した場合について述べる。
図9に示されたd部は、通常手法を用いて、網点画像を赤外線吸収性を有しないシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)インキを用いて印刷配置する。図9におけるe部は、本実施の形態1による網点構成を用いて、ポストスクリプト網点発生法に準じた手法を用いてハーフトーン処理を行い印刷配置する。このe部は、上記実施例2において説明したように同色系の黒色で均一な平網状態となり、通常の可視光下において肉眼で視認することができない。
このような身分証明書P7−1〜P7−4を、オンデマンド印刷機を用いて4面版構成で可変印刷する。各個人名も同時に可変印刷されているが、本実施例4では上記実施例3と異なり、上記実施例2における網点構成を用いることで通常の可視光下において肉眼で視認されない情報として付与されている。
このような身分証明書P7−1〜P7−4を赤外線モニタで観察すると、図10に示されたような通常の可視光下において肉眼で視認されないe部が視認され、真正な身分証明書であるか否か、真偽判別を容易に行うことができる。
尚、上記実施例2〜4において示した個人の氏名や会社名等の情報を、通常の可視光下において肉眼で視認される情報とするか、あるいは赤外線を照射することで視認可能な情報とするかを必要に応じて選択することにより、デザイン上の自由度を拡げることができる。
上記実施例1〜4によれば、一般の製版用機器では複製が困難であり、かつ赤外線を用いた機器を用いて読み取ることが可能な網点により構成された連続階調画像を印刷することで、偽造、改ざん防止が可能な網点印刷物を容易に得ることができる。また、所定領域に1つの連続階調画像を印刷することができるとともに、所定領域に2つの連続階調画像を互いに重なり合うことなく、且つ、2つの連続階調画像を網点の融合を生じることなく同等に配置することができるので、デザイン上の高い自由度を得ることができる。
また、一般市場で広く用いられているシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(bk)の基本4色インキを用いることで、安価に印刷することができる。
さらに、オンデマンド印刷に適用した場合、身分証明書のような個々に情報が異なり、かつ偽造防止及び改ざん防止が必要とされる印刷物に対し、文字、記号、模様、濃淡画像等の個別情報を通常の可視光下において肉眼で視認されない情報として容易に印刷することができる。
(2)実施の形態2による網点画像データ又は網点印刷物の作成システム並びにその認証システム
上記実施の形態1による網点印刷物又は網点画像データを作成するためのシステム、並びに真偽判別を行うための認証システムについて、図11を参照して説明する。ここで、行政局20、印刷局30及び行政局40は、それぞれネットワークを介して接続された端末を備えている。
本システムは、個人10が、例えば税務署に税金の支払証明書の発行を申請する場合のように、行政局20に証明書の発行を申請し、得られた証明書を他の行政局40に提出する場合に好適なものである。
個人10が行政局20の窓口において、あるいは個人10がパーソナルコンピュータを用いてインターネット等のネットワークを経由して、証明書の発行を申請する。
申請の際には、個人10は自己の写真等、真偽判別に用いる画像情報を提供する。窓口で申請する場合はその場で写真撮影を行い、あるいは持参した写真から画像データを作成する。ネットワークを経由する電子申請の場合は、画像情報を送信する。
行政局20は取得した画像データを印刷局30に対して原画として送信すると共に、証明書の作成を依頼する。
印刷局30は、送信されてきた画像データを用いて、上記実施の形態1による網点印刷物を作成するための網点画像データを作成し、この網点画像データを用いて証明書を作成する。そして、印刷局30が行政局20に証明書の画像データを送信し、あるいは印刷媒体に印刷出力した証明書を発送する。さらに、作成した網点画像データを、認証用に用いるため認証サーバ等に格納しておく。
行政局20は、窓口申請に対しては個人10に印刷局30印刷媒体に印刷出力した証明書又は、行政局20が受信した証明書の画像データをプリンタにより出力した証明書を発行する。ネットワークを経由した電子申請に対しては、証明書の画像データを送信する。
証明書の発行を受けた個人10は、証明書の提出を要求する他の行政局40に対し、窓口にて証明書を提出し、あるいはネットワークを経由して証明書の画像データを送信する。
行政局40は、証明書をスキャナで読み取って画像データを作成して送信し、あるいは送信されてきた画像データを印刷局30に送信し、証明書の認証を依頼する。
印刷局30は、送られてきた画像データに含まれる顔写真等の真偽判別に必要な成分を抽出し、認証サーバ等に格納していた真正なデータと比較照合する。両者が一致した場合は、当該証明書は真正なものと判断し、一致しない場合は申請でないと判断して判断結果を行政局40に送信する。行政局40は、真正であるという判断が送られてきた場合は当該証明書を受理し、真正でないという判断が送られてきた場合は当該証明書を不受理とする。
本システムによれば、上記実施の形態1による網点印刷物を証明書に適用することで、偽造改ざん防止効果の高い証明書を容易且つ低コストで発行できると共に、その真偽判別を容易にかつ高精度に行うことができる。
(3)実施の形態3による網点画像データ又は網点印刷物の作成装置
上記実施の形態2による網点画像データ又は網点印刷物の作成システムにおいて、印刷局30が網点画像データ又は網点印刷物を作成する際に用いる装置について説明する。
図12に示されるように、本作成装置は入力部100、演算部110、記憶部120、出力部130さらに必要に応じて印刷部140を備えている。
入力部100は、申請者の顔写真等を含む原画に相当する画像データを入力する。
演算部110は、画像データに対して必要な画像データ処理を行い、網点印刷物の画像データを生成する。さらにこの網点印刷物の画像データを用いて、証明書の作成に必要な画像データを作成する。
記憶部120は、入力された画像データや、演算部110が処理を行う上で必要なデータ、また生成された網点印刷物の画像データ、証明書の画像データ等を記憶する。
出力部130は、網点印刷物の画像データ、あるいは証明書の画像データを出力する。
印刷部140は、画像データを用いて印刷処理を行い、網点印刷物を生成する。
(4)実施の形態4による網点画像データ又は網点印刷物の作成方法、網点画像データの作成用プログラム
上記実施の形態2による網点画像データ又は網点印刷物の作成システムにおいて、印刷局30が上記実施の形態3による作成装置を用いて網点画像データ又は網点印刷物を作成する手順、またコンピュータを網点画像データの作成装置として動作させるためのプログラムについて、フローチャートを示した図13を用いて説明する。
ステップS10として、原画の画像データを入力部100が入力する。このデータは記憶部120に格納される。
ステップS20〜S80として、演算部110が網点画像データの生成を行う。
先ずステップS20として、原画の画像データをモノクロのグレー階調画像に変換する。カラー画像データからモノクロのグレー階調画像への変換には、市販されているソフトウェアを用いて行うことができる。
ステップS30として、必要に応じて所定の画像データ処理を行う。例えば、所望の解像度への変更、所望の画像サイズへの変更処理等が含まれる。しかし、必ずしもこのような画像データ処理を行う必要はない。
ステップS40として、グレー階調画像から網点画像の生成を行う。この網点画像データへの変換には、市販されているソフトウェアを用いることができる。例えば、アドビ社のポストスクリプト(登録商標)においてハーフトーンタイプ16と称されている網点コードの付与を行って網点画像の生成を行う。
得られた網点画像は、上記実施の形態1による網点印刷物と同様に、例えば図14に示されるように、網点によって画像が階調表現された第1のハーフトーン領域HT1a及び第2のハーフトーン領域HT2aとを備えている。
第1のハーフトーン領域HT1aと第2のハーフトーン領域HT2aとは、それぞれ1つずつで1組を構成し、相互に隣接するように配置されており、全体で複数組隙間なく配置されている。第1のハーフトーン領域HT1aと第2のハーフトーン領域HT2aとは、より通常の可視光下において肉眼で第1のハーフトーン領域HT1aが与える影響が相対的に大きくなるように、第1のハーフトーン領域HT1aの方が大きく設定されている。ここでは、第1のハーフトーン領域HT1aは例えば80×40ピクセルを有し、第2のハーフトーン領域HT2aは40×20ピクセルを有する。
第1のハーフトーン領域HT1aにおいて、階調度に応じてその中心位置C1aから上下左右に順次ドットが拡がるように配置される。第2のハーフトーン領域HT2aにおいても同様に、階調度に応じてその中心位置C2aから上下左右にドットが徐々に拡がるように配置される。
ここで、第1、第2のハーフトーン領域の寸法や位置関係は図14に限定されず、例えば図15に示されるように、正方形の第1のハーフトーン領域HT1b及び第2のハーフトーン領域HT2bとを配置してもよい。この場合の第1のハーフトーン領域HT1bは例えば80×80ピクセルを有し、第2のハーフトーン領域HT2bは40×40ピクセルを有する。
そして同様に、第1のハーフトーン領域HT1bにおいて、階調度に応じてその中心位置C1bから上下左右に順次ドットが拡がるように配置される。また第2のハーフトーン領域HT2bにおいて、階調度に応じてその中心位置C2bから上下左右にドットが徐々に拡がるように配置される。
第1、第2のハーフトーン領域が隙間なく配置され得るものであれば、図14、図15に示されたような長方形、正方形に限らず、三角形、5角形以上の多角形、あるいは曲線形状を有する二つの領域で構成されていてもよい。
ステップS50として、網点画像のうち、第1のハーフトーン領域HT1における網点の消去を行う。具体的には、第2のハーフトーン領域HT2を覆うマスクを使用し、マスクで覆われていない第1のハーフトーン領域HT1の網点を除去する。
得られた第2のハーフトーン領域HT2のみの網点画像データをステップS60で認証サーバ等の記憶部120に保存し、ステップS70において、第2のハーフトーン領域HT2におけるドットとその周囲とに対して着色するための画像データ処理を行う。なお、この着色するための画像データ処理とは、印刷機で着色する指令をコンピュータにより行うことである。以下、着色するための画像処理についても同様とする。
具体的には、上記実施の形態1において述べたように、第2のハーフトーン領域HT2aにおけるドットを、赤外線吸収性を有するブラック(Bk)インキを用いて着色するための画像データ処理を行う。第2のハーフトーン領域HT2aにおけるドットの周囲を、赤外線吸収性を有しないシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色のカラーインキの重ね塗りでベタに着色するための画像データ処理を行う。
ステップS80として、得られた網点画像データを出力部130が出力する。このとき、必要に応じて相手側(行政局20)が要求するデータ形式に演算部110が変換した後、出力部130が網点画像データを出力する。
また必要に応じて、ステップS100として、網点画像データを用いて印刷処理を行い網点印刷物を生成する。
(5)実施の形態5による網点画像データ又は網点印刷物の認証装置
上記実施の形態2による網点画像データ又は網点印刷物の認証システムにおいて、印刷局30が証明書又は証明書の画像データの真偽判別を行うために用いる認証装置について説明する。
図16に示されるように、本認証装置は入力部200、演算部210、記憶部220、出力部230を備えている。
入力部200は、個人10が提出した証明書を、赤外線読み取り装置を用いて赤外線に対して所定の反射率を有する部分を読み取って作成した画像データ、あるいは個人10から送信されてきた画像データを直接入力する。
演算部210は、得られた画像データに対して必要な画像データ処理を行い、真正な網点画像データと比較することで真偽判別を行う。例えば、画像データを直接入力したときは、赤外線に対して所定の反射率を有する成分を抽出する処理を行う。
記憶部120は、与えられた画像データや、演算部210が処理を行う上で必要なデータ、また認証サーバの記憶部として、真正な網点画像データを記憶する。
出力部130は、真偽判別結果の出力を行う。
(6)実施の形態6による網点画像データ又は網点印刷物の認証方法、並びに網点画像データの認証用プログラム
上記実施の形態2による網点画像データ又は網点印刷物の認証システムにおいて、印刷局30が上記実施の形態5による認証装置を用いて証明書又は証明書の画像データの真偽判別を行う手順、またコンピュータを認証装置として動作させるためのプログラムについて、フローチャートを示した図17を用いて説明する。
ステップS100として、証明書を赤外線読み取り装置を用いて読み取ることで、画像データを入力部200が取得する。あるいは、証明書の画像データを直接入力部200が入力する。このデータは一旦記憶部220に格納される。
ステップS110として、上記第4の実施の形態において説明した第1のハーフトーン領域HT1が消去され、第2のハーフトーン領域HT2におけるドット、即ち赤外線を吸収するブラック(Bk)インキで着色された成分のみの画像データを抽出する。この処理は、画像データを直接入力した場合に必要な処理であり、赤外線読み取り装置を用いて読み取った場合には、同時に赤外線に対して所定の反射率を有する成分(ここではブラックインキで着色された成分)のみの画像データが抽出されることになる。
ステップS120として、抽出された画像データと、上記実施の形態4におけるステップS60において述べた第2のハーフトーン領域HT2のみの真性な網点画像データとを比較し、当該印刷物の真偽判別を行う。
両者が一致した場合は、ステップS130として当該印刷物は真正なものと判断し、両者が一致しなかった場合は、ステップS140として当該印刷物は真正でないと判断し、判断結果を出力部230が出力する。
上記実施の形態2による網点画像データ又は網点印刷物の作成システム、認証システム、上記実施の形態3による作成装置、上記実施の形態4による作成方法及び作成用プログラム、また上記実施の形態5による認証装置、上記実施の形態6による認証方法及び認証用プログラムによれば、偽造、改ざん防止効果の高い網点印刷物を容易かつ低コストで作成し、さらにこのような印刷物を容易かつ高精度で真偽判別を行うことができる。
上述した実施の形態、実施例はいずれも一例であって、本発明を限定するものではない。例えば、上記実施の形態による網点印刷物では、赤外線を吸収するブラック(Bk)インキと、赤外線を吸収しないシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3つのカラーインキの重ね塗りとの組み合わせを用いている。
しかし、黒色インキに限らず、通常の可視光下において肉眼で同色に視認される同色系であって、一方が赤外線を相対的により多く吸収し、他方がより少なく吸収する2種類のインキの組み合わせであれば、本発明の網点印刷物に用いることができる。
また、上記実施の形態、実施例ではいずれも、第2のハーフトーン領域HT2の円形ドット3はブラック(bk)インキ1色を用いて印刷し、その周囲の網点2はシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)を用いて印刷している。
しかし、第2のハーフトーン領域HT2の円形ドット3、並びにその周囲の網点2に対して、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(bk)の4つのカラーインキを用いて印刷してもよい。この場合は、円形ドット3及びその周囲の網点2が共にある程度の赤外線に対して吸収性を有するようになるが、円形ドット3の方がその周囲の網点2より相対的に赤外線(例えば、波長850nm)反射率が低いようにインキの配合を設定する必要がある。
また、上記実施の形態、実施例ではいずれも、図14、図15を用いて説明したように、第2のハーフトーン領域HT2のドット3が領域の中心位置に設定されており、階調度に応じて円形に拡がるように構成されている。
しかし、図18に示されているように、第1のハーフトーン領域HT1cにおいて、階調度に応じてドットが上下左右に順次拡がる中心位置C1cが、領域HT1cの中心に位置していなくともよい。第2のハーフトーン領域HT2cにおいても同様に、階調度に応じてドットが拡がる中心位置C2cが、領域HT2cの中心に位置していなくともよい。
同様に、図19に示されるように、正方形の第1のハーフトーン領域HT1d及び第2のハーフトーン領域HT2dにおいて、それぞれドットが拡がる中心位置C1d、C2dが領域HT1d、HT2dの中心に位置していなくともよい。
この場合も第1、第2のハーフトーン領域が隙間なく配置され得るものであれば、図18、図19に示されたような長方形、正方形に限らず、三角形、5角形以上の多角形、あるいは曲線形状を有する二つの領域で構成されていてもよい。
そして、図19に示された場合を例にとると、図20(a)〜(d)に示されたように、階調度に応じて中心位置C1d、C2dからドットが上下左右に順次拡がることになる。
本発明の実施の形態1による網点印刷物で用いられる基本4色インキの特性について示した説明図。 本発明の実施の形態1による実施例1の網点印刷物が備える第1のハーフトーン領域と第2のハーフトーン領域との配置、並びに第1、第2のハーフトーン領域がそれぞれ構成する網点画像を示した説明図。 同実施例1において、ポストスクリプト網点発生法に準じた方法を用いて、ハーフトーン処理を行って得られた画像を示した説明図。 同実施例1において、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)を用いてフルカラー画像を再現する網点画像のうち、シアン(C)の版における網点画像を示した説明図。 本発明の実施の形態1による網点印刷物を身分証明書に適用した実施例2を示した説明図。 同実施例2において、第2のハーフトーン領域における各色版の網点配置状態を示した説明図。 本発明の実施の形態1による網点印刷物を身分証明書に適用しオンデマンド印刷を行う実施例3において、通常の可視光下において肉眼で視認される画像を示した説明図。 同実施例3による印刷物を身分証明書に適用しオンデマンド印刷を行う場合において、通常の可視光下において肉眼で視認されない画像を赤外線カメラを用いて認識可能となる状態を示した説明図。 本発明の実施の形態1による網点印刷物を身分証明書に適用し、上記実施例2と同様に身分証明書をオンデマンド印刷する実施例4において、通常の可視光下において肉眼で視認される画像を示した説明図。 同実施例4として、上記実施例2と同様に身分証明書をオンデマンド印刷する場合において、通常の可視光下において肉眼で視認されない画像を赤外線カメラで認識可能となることを示した説明図。 本発明の実施の形態2による網点画像データ又は網点印刷物の作成システム、認証システムの構成を示した説明図。 本発明の実施の形態3による網点画像データ又は網点印刷物の作成装置の構成を示したブロック図。 本発明の実施の形態4による網点画像データ又は網点印刷物の作成方法における処理の手順、またコンピュータを作成装置として動作させるためのプログラムの構成を示したフローチャート。 同実施の形態4により作成する網点印刷物の構成の一例を示した説明図。 同実施の形態4により作成する網点印刷物の構成の他の例を示した説明図。 本発明の実施の形態5による印刷物の認証装置の構成を示したブロック図。 本発明の実施の形態による印刷物の認証方法における処理の手順、またコンピュータを認証装置として動作させるためのプログラムの構成を示したフローチャート。 図14に示された網点印刷物の構成の他の例を示した説明図。 図15に示された網点印刷物の構成の他の例を示した説明図。 図19に示された網点印刷物において、第1、第2のハーフトーン領域において階調度に応じてドットが拡がる様子を示した説明図。
符号の説明
10 個人
20、40 行政局
30 印刷局
100、200 入力部
110、210 演算部
120、220 記憶部
130、230 出力部
140 印刷物
HT1、HT1a、HT1b、HT1c、HT1d 第1のハーフトーン領域
HT2、HT2a、HT2b、HT1c、HT1d 第2のハーフトーン領域



































Claims (9)

  1. 網点画像データを作成する方法において、
    網点印刷物の作成に用いる画像データを入力するステップと、
    前記画像データをモノクロのグレー階調画像に変換するステップと、
    前記グレー階調画像から、1つの第1のハーフトーン領域と、前記第1のハーフトーン領域に隣接し、第1及び第2の領域を有する第2のハーフトーン領域とが複数組配置された網点画像の生成を行うステップと、
    前記網点画像のうち、第1のハーフトーン領域における網点の消去を行い、第2のハーフトーン領域のみの網点画像データを生成するステップと、
    前記網点画像データを用いて、前記第2のハーフトーン領域における階調表現を行うための前記第1の領域を、第1の赤外線反射率を有する所定色のインキを用いて着色するための画像画像データ処理を行い、前記第2の領域を、前記第1の赤外線反射率より高い第2の赤外線反射率を有する前記所定色と同色系のインキを用いて着色するための画像データ処理を行うステップと、
    前記着色するための画像データ処理を行って得られた前記網点画像データを出力するステップと、
    を備えることを特徴とする網点画像データの作成方法。
  2. 前記着色するための画像データ処理を行うステップでは、前記第2のハーフトーン領域における前記第1の領域には赤外線吸収性を有するブラックインキを使用するための画像データ処理を行い、前記第2の領域には赤外線吸収性を有しないシアン、マゼンタ、イエローの3原色インキを含む黒色系インキを使用するための画像データ処理を行うことを特徴とする請求項1記載の網点画像データの作成方法。
  3. 前記網点画像の生成を行うステップでは、前記第1のハーフトーン領域の面積が、前記第2のハーフトーン領域より大きくなるように設定することを特徴とする請求項1又は2記載の網点画像データの作成方法。
  4. 網点画像データを作成する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
    網点印刷物の作成に用いる画像データを入力するステップと、
    前記画像データをモノクロのグレー階調画像に変換するステップと、
    前記グレー階調画像から、1つの第1のハーフトーン領域と、前記第1のハーフトーン領域に隣接し、第1及び第2の領域を有する第2のハーフトーン領域とが複数組配置された網点画像の生成を行うステップと、
    前記網点画像のうち、第1のハーフトーン領域における網点の消去を行い、第2のハーフトーン領域のみの網点画像データを生成するステップと、
    前記網点画像データを用いて、前記第2のハーフトーン領域における、階調表現を行うための前記第1の領域を、第1の赤外線反射率を有する所定色のインキを用いて着色するための画像データ処理を行い、前記第2の領域を、前記第1の赤外線反射率より高い第2の赤外線反射率を有する前記所定色と同色系のインキを用いて着色するための画像データ処理を行うステップと、
    を備えることを特徴とする網点画像データの作成用プログラム。
  5. 前記着色するための画像データ処理を行うステップでは、前記第2のハーフトーン領域における前記第1の領域には赤外線吸収性を有するブラックインキを使用するための画像データ処理を行い、前記第2の領域には赤外線吸収性を有しないシアン、マゼンタ、イエローの3原色インキを含む黒色系インキを使用するための画像データ処理を行うことを特徴とする請求項4記載の網点画像データの作成用プログラム。
  6. 前記網点画像の生成を行うステップでは、前記第1のハーフトーン領域の面積が、前記第2のハーフトーン領域より大きくなるように設定することを特徴とする請求項4又は5記載の網点画像データの作成用プログラム。
  7. 網点画像データの真偽判別を行う認証方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
    印刷物の画像データを入力するステップと、
    前記画像データを用いて、前記印刷物に含まれている赤外線吸収性を有する所定色のインキが印刷された成分を抽出するステップと、
    前記抽出された成分を示すデータと、真正な網点印刷物に含まれる、赤外線吸収性を有する前記所定色のインキが印刷された成分に関するデータとを比較することで、前記印刷物の真偽判別を行うステップと、
    を備えることを特徴とする網点画像データの認証用プログラム。
  8. 網点印刷物の真偽判別を行うための認証システムにおいて、
    真偽判別を行うべき印刷物から、所定の赤外線反射率を有する所定色のインキが印刷された成分を抽出し、この成分に関する画像データを取得する赤外線画像読み取り装置と、
    前記画像データを、ネットワークを介して第2の端末に送信する第1の端末と、
    送信された前記画像データを与えられる前記第2の端末であって、
    真正な網点印刷物に含まれる、前記所定の赤外線反射率を有する前記所定色のインキが印刷された成分に関するデータを予め格納する記憶部と、
    前記画像データと、前記記憶部に格納された前記データと比較することで、前記印刷物の真偽判別を行う演算部と、
    前記真偽判別の結果を前記第1の端末に出力する出力部とを有する、前記第2の端末と、
    を備えることを特徴とする網点印刷物の認証システム。
  9. 網点画像データの真偽判別を行うための認証システムにおいて、
    真偽判別を行うべき印刷物の画像データを、ネットワークを介して第2の端末に送信する第1の端末と、
    送信された前記画像データを与えられる前記第2の端末であって、
    真正な網点印刷物に含まれる、所定の赤外線反射率を有する所定色のインキが印刷された成分に関するデータを予め格納する記憶部と、
    前記画像データを用いて、前記印刷物に含まれている前記所定の赤外線反射率を有する前記所定色のインキが印刷された成分を抽出し、前記記憶部に格納された前記データと比較することで、前記印刷物の真偽判別を行う演算部と、
    前記真偽判別の結果を前記第1の端末に出力する出力部とを有する、前記第2の端末と、
    を備えることを特徴とする網点画像データの認証システム。

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