JP2005103201A

JP2005103201A - 衛生マスク

Info

Publication number: JP2005103201A
Application number: JP2003373417A
Authority: JP
Inventors: Nobuko Asami; 宣子浅見
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2003-09-29
Filing date: 2003-09-29
Publication date: 2005-04-21

Abstract

【課題】本体が軽く、装着時の違和感と負担がなく、本体と鼻、口元の隙間が少なく、呼吸しやすく花粉や塵芥、雑菌、ウィルスなどの遮断効果の高いマスクの提供。
【解決手段】マスク本体に使う布を、絹を主体とした綿との混紡糸で織り、起毛のある繊維とした。さらに、マスク本体は一重構造として、上端縁の折り返し部に曲線状の縫製を施した。
【選択図】図２

Description

本発明は、マスク本体の布素材に絹糸と綿糸を用い、１重構造の布を上下左右の縁で折り返し、左右両側の縁に耳掛け紐を取着し、本体の上縁部折り返しに曲線状の縫製を施して、鼻から口元にかけてフィットしやすい構造を得た衛生マスクに関する。

従来の衛生マスクの素材には綿糸が多く用いられ、吸湿性、放散性ともに高い絹糸を用いたもの、あるいは絹糸と綿糸の混紡を用いたものは少なく、絹糸を用いたものでは、特開２０００−１１６８０４がある。
マスクと口元との間のすき間を少なくしたマスクの形状においては、マスクの上縁部に形状記憶ポリマー製の芯材を設けた特開平６−３９０５１が知られている。

特開２０００−１１６８０４の絹糸を用いた衛生マスクは、絹糸の収縮しやすい点を改良するために、放縮処理を施した生糸からなる絹糸を多重に組み合わせ、その表面に収縮性の小さい刺繍糸で刺繍を施している。

特開平６−３９０５１の形状記憶ポリマー製の芯材を設けた衛生マスクは、ガーゼ等の三重構造の折り布からなる本体の、内布と外布に挟まれた中布の上縁部に、体温で軟化して種々の人の鼻の形に合わせて曲げ変形可能になるように調整した、細い帯状の形状記憶ポリマー製の芯材を縫い込んだものである。
特開２０００−１１６８０４特開平６−３９０５１

以上に述べた衛生マスクでは、絹糸を用いたマスクの場合、加工に刺繍を用いるなど製造に手間がかかる。また、形状の点で鼻から口元にかけて隙間が生じやすい。

形状記憶ポリマー製の芯材を設けた衛生マスクの場合、マスク装着時に芯材の部分に違和感を生じやすい。

本発明は、このようなマスクが有する問題を解決しようとするものであり、マスク本体が軽く、装着時の違和感と負担がなく、本体と鼻、口元の隙間が少なく、呼吸しやすく、花粉や塵芥、雑菌、ウィルスなどの遮断効果の高いマスクを実現することを目的とするものである。

マスク本体に用いる布の繊維は、絹糸を主体として綿糸を織り込むことによって起毛を生じさせ、この起毛によって花粉、雑菌、ウィルスのマスク表面における捕集効果と、呼吸による吸引防御効果を上げる。
また、綿糸を織り込むことによって絹糸の収縮性を抑制し、水洗いに適するものとする。

マスク本体は１重構造として装着時の軽快さを保ち、上端縁の折り返し部に曲線状の縫製を施し、折り返し部を鼻に掛けることによって、マスク本体が鼻から口元にかけてフィットしやすい構造を得る。

前記繊維は、生成り、無地染色または両面染色を施したもの、さらに、抗菌、抗アレルギー、精神安定作用の効果を有する薬草エキス、香草エキスを含浸させたものが選択できる。

上述のように本発明の衛生マスクは、吸湿性、放散性に優れ、長時間使用しても蒸れず、呼吸しやすく、軽くて装着時の違和感、負担感がない。

起毛によって花粉、雑菌、ウィルスの捕集効果が向上し、絹のもつ防臭、抗菌作用も発揮される。

マスク本体の裏側、上部折り返しの縫製によって鼻、口元を隙間なくやわらかく包み込む構造が得られ、装着感が改良された。

さらにマスク本体の用いる繊維は、無地染色または両面染色を施すことによって、おしゃれ感が楽しめ、また、抗菌、抗アレルギー、精神安定作用の効果を有する薬草エキス、香草エキスを含浸させることによって、花粉、雑菌、ウィルスの防御だけにとどまらず、積極的な健康づくりへの取り組みが期待できる。

以下、本発明の実施の形態を図１〜図６に基づいて説明する。

図においては、１は本発明による衛生マスクを表から見た正面図、２は裏から見た正面図で、同マスクの特徴的な構造は２が示している。

図２の２ａ、２ｂは１重構造の布の左右折り返し部の縫い目線で、この折り返し部に３ａ、３ｂの耳掛け紐を通す。

２ｃの曲線状の縫い目線は、いったん下向きに折り返したマスク本体の上縁を再度上向きに折り返す線となり、４ａを鼻に掛けることで、マスク本体は立体構造を得て、鼻から口元にかけてフィットしやすくなる。

図３，４，５は、立体構造を得たマスク本体を左右の側面と上部から見たものである。

本発明の実施形態を示す衛生マスクを表から見た正面図同衛生マスクを裏から見た正面図同衛生マスクを右側面から見た図同衛生マスクを左側面から見た図同衛生マスクを上部から見た図同衛生マスクを下部から見た図

符号の説明

１衛生マスク本体
２ａ，２ｂ，２ｃ縫い目線
３ａ，３ｂ耳掛け紐
４ａ，４ｂ折り返し部の縁

Claims

素材に絹糸と綿糸からなる繊維を用い、上縁部の折り返しに曲線状の縫製を施して、折り返し部を鼻にあてがうことによって口元に隙間が生じない構造を得た衛生マスク。
前記繊維に無地染色を施した請求項１に記載の衛生マスク。
前記繊維に両面染色を施した請求項１に記載の衛生マスク。
前記繊維に抗菌、抗アレルギー、精神安定作用のいずれか１以上の効果を有する薬草エキス、香草エキスを含浸させたことを特徴とした請求項１〜４のいずれかに記載の衛生マスク。