JP2005103112A - 詰め物材とそれを用いた枕及びクッション - Google Patents

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【課題】本発明は、ラベンダーの持っている香りや薬効成分を自然に近い状態のまま、押出成形加工することを特徴とした枕やクッションの詰め物材である。
【解決手段】ラベンダーの花及び葉、茎の上部を摘み取り、乾燥、粉末化、色素の固着化をはかり芳香透過性を有する樹脂に1%〜20%混入、押出成形するもので押出し直後にドラフトをかけ、ラベンダー粉末の押出方向の後ろ側に微細孔を設け、ラベンダーの香りや薬効成分の放出を調整するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ラベンダーの花、葉、茎を粉末にし、ポリオレフィン系樹脂に練り込み成形された詰め物材とそれを用いた枕及びクッションに関するものである。
ラベンダーの花を詰め袋または詰め箱等に入れ、それを枕の中に入れて使用する例は多く提案されている。
また、芳香剤をカプセル化し押出成形する方法、変性オレフィンに混合、分散させて成型する方法、香料を半透膜質カプセル化し、枕材と混合、複数の嚢体として枕に入れ使用する方法などが提案されている。
ラベンダーの花を詰め袋または詰箱に入れて使用する方法では常に空気と花が接触しているので酸化が早く進行し、香り成分が早く消えるために補充管理が面倒である上にラベンダーが持つ色素の利用をすることができない。
また芳香剤をカプセル化する方法や変性オレフィンに香料を分散し、成形する方法の場合、香り成分はいずれも精油化されているものが使用されている。これら精油化された香料は天然精油もあるが合成香料が添加されているものが多い。
天然精油の場合でも良く似た香りの偽和剤を相当量添加しているものが多く使われている。
しかしこれらは香りの成分も限定するものではなく、芳香剤として添加し、香りの耐久性を永くするための工夫と見られ、香りのみに重点がおかれている。従ってラベンダーの花が持っている本当の香りや薬効成分(酢酸リナリル、リナロール、酢酸ラバンジュリル、オシメン等々)の作用である鎮静、鎮痙、筋肉弛緩、消炎、降圧等の特徴が充分生かされていない。
実登3087961号公報 特開平08−131306号公報 実全昭61−031260号公報
そこで自然の状態をできうる限り維持した状態の詰め物材として成形品にできないかと考え、ラベンダーの持っている特長である香りや色合い、薬効成分等を如何に自然に近い状態で保持させるかであり、熱による酸化や劣化及び色素の分解等を抑えた加工方法、即ち乾燥方法、色素の固着化、粉末化、成形加工等をどのようにするかを考えたのである。
本発明は、乾燥工程において、自然乾燥と低温による機械乾燥が考えられる。自然乾燥の場合は天候にも左右されるが、直射日光を避け陰干しをして8日以上の乾燥を行うものである。機械乾燥の場合は、低温で2日程度乾燥を行うものである。いずれの場合も含有水分率7%以下になるまで乾燥を行うものである。
色素の固着は金属イオンを添加し、100℃以下で熱処理するものである。
粉末化は熱の余りかからない方法で時間をかけて5μm〜600μm好ましくは5μm〜400μmの大きさに粉砕するものであるが工業的には食品原料微粉砕機、例えば日清エンジニアリングのブレードミルやエステック製のスーパーウイングミルで粉砕すれば良く、熱劣化防止の冷風発生装置、または劣化防止対策があるものが好ましい。
成形加工においてポリオレフィン樹脂は低温加工(130℃〜150℃)が可能でしかも香りや薬効成分が透過可能であるLDPE(低密度ポリエチレン)をベースにラベンダー粉末を1%〜20%、好ましくは1%〜10%を添加するものであり、押出成形加工の中で押出し直後にドラフトをかけ、未封鎖または界面に近いところにあるラベンダー粉末の押出し方向後ろ側に細長い微細孔を設けてラベンダーの持っている香りや薬効成分の放出を調整させるものである。
乾燥工程は機械を使用する場合、しいたけ乾燥機など35℃〜50℃程度の比較的低温の温風乾燥機を使用すれば良く自然乾燥の三分の一〜五分の一の時間で乾燥できる。また低温で乾燥できるものであれば他の方法でも良く乾燥機の限定をするものではない。
また色素の固着においては水溶性色素アントシアニンを金属イオンで錯体化し、水に不溶なものにして色の発色を美しく固定化するものであって色により、種々の金属イオンを持つものを添加すれば良くその後熱処理により発色定着させるものである。
ベースになる樹脂もLDPEに限るものではなく、低温加工が可能であり、適度なガス透過性のあるものであれば他の樹脂を適当に混ぜてもよい。
また色合いについては、花だけを使用する時は花の色素を利用すれば良いが葉や茎を入れる場合は多少の顔料を加えて色の調整や、加工中に失われた鮮やかさ等の補填をすればよい。詰め物材の形状においても図面に示す形に限るものではなく、微細孔を形成できるものであれば他の形状でもよい。
本発明の詰め物材はラベンダーが持っている香りや薬効成分の作用である鎮静作用、鎮痙作用、筋肉弛緩作用、消炎作用、降圧作用等を保持したラベンダー粉末の作用劣化を極力抑えるように低温加工したものであり、しかも芳香透過性を有する樹脂の選択や成分の保持機能、調整放出機能を持たせた成形方法により、気持ちを落ち着かせる効果や誘眠効果などを付加した枕やクッションの詰め物材とすることに成功したのである。
本発明の詰め物材の実施態様を図面によって説明する。図1は直径2mm〜10mm長さ3mm〜15mmの中空円筒形をした枕及びクッションの詰め物材の形状である。
図2は中空円筒形詰め物材の長さ方向、カット断面部である。図3はカット部分を拡大したものであり、ラベンダー粉末がポリオレフィン樹脂の中に分散しながら混入されている状況を示したもので、ラベンダーの粉末が図3の2及び3のように大きさの大小を問わず露出している場合、ダイスから出た後でドラフトをかけることによりラベンダー粉末の成形方向後ろ側に図1及び図3の6のように細長い微細孔を形成していることを示すものでる。
また図3の4のようにポリオレフィン樹脂に覆われている場合でも界面近くにある粉末の場合は凸部分ができ、前記と同様にラベンダー粉末の大小に伴った大きさの微細孔を形成することになるのである。この大小の微細孔は香りや薬効成分の放出調整をする大きな役割を果たしているのである。
これはポリオレフィン樹脂が僅かながら香りやガスの透過性を有しているために永久的なものではないが少なくとも香料を含浸させたものよりは長期の保持が可能であり、ラベンダーの花、葉、茎などに含まれるセルロース、ヘミセルロース、リグニン等が香りや薬効成分の保管庫のような働きをなし、保持する役目をしているのである。
本発明での実施例の一例を説明する。ラベンダーの収穫は花穂から葉の二段目と三段目の間を目安に摘み取り、枯れた葉等を取り除き、土汚れ等をきれいに掃除して、しいたけ乾燥機に入れ、乾燥温度は45℃に設定し約二日で乾燥をした。湿度が多いと粉砕に手間取るので含有水分率7%以下を目途に乾燥時間の選択をした。
乾燥されたものは約25cm前後の花、葉、茎が付いた状態の物なので粉砕機に入れる前に約2cm前後にカットした。実施例ではスーパーウイングミルで5μm〜400μmの大きさに粉砕をした。
粉砕後金属イオンのキレート剤(例えばFe、Ca、Cu等のEDTA)または媒染剤でアルミニウムイオンを持つ、灰抽出液や明礬水、他の金属イオンを持つ、塩化鉄(III)、塩化錫(II)等の存在下において蒸気熱処理をなし発色固着化をはかり、乾燥してラベンダー粉末とした。
ベース樹脂としてのポリオレフィン樹脂は宇部興産(株)のLDPE J2522を使用し、LDPE93%、ラベンダー粉末5%、紫色顔料2%で配合し、日本製鋼製の中空押出成形機にて温度条件、130℃〜150℃、成形物の規格が直径約5mm、長さ約7mm、重量約0.023gの中空円筒形状の枕及びクッション等の詰め物材とした。
この成形物は成形後、既に6ヶ月を経過しているがラベンダーの心地良い芳香を維持している。成形物の界面上では濃い紫茶系の大小の凹凸粒子が有り、その後ろ側に細長い微細孔が肉眼でも確認できるものが多く見られた。
この実施例では花だけではコスト高になるので香りや薬効成分がある葉や茎を一緒に使用することにした。その関係で紫色顔料を添加したが、他の実施例において花だけを使用した場合には顔料の添加をしなくても、少し薄めではあるがきれいな紫色を呈した。
またラベンダー粉末の添加量は1%未満では香りが薄くなり、10%以上になると成形時の含有水分対策等が必要となり、対策なしでは成形が困難になる。従って先に手段の項で示した量、1%〜10%程度が好ましく、経済性等を考慮し適当な配合を選択することになる。
本発明の詰め物材の形状斜視図である。 丸の部分が押出し流れ方向のカット断面部分である。 カット断面部の拡大図面であり、ラベンダー粉末の分散状態を示す。
符号の説明
1 ポリオレフィン系ベース樹脂
2 ラベンダー粉末が僅かに露出しているもの
3 ラベンダー粉末が20%前後露出しているもの
4 ラベンダー粉末が露出はしていないが樹脂に覆われ凸部になっているもの
5 ラベンダー粉末が完全に樹脂中あり露出していないもの
6 ラベンダー粉末の押出し方向後ろ側にできた微細孔
7 ラベンダー粉末
8 カット部分
A カット断面部の左端
B カット断面部の右端

Claims (6)

  1. ラベンダーの花、葉、茎を乾燥し、粉末にしたものをポリオレフィン樹脂に練り込み、香り成分、薬効成分を保持し、ラベンダー特有の青紫を呈することを特徴とする中空押出成形された詰め物材。
  2. 請求項1の詰め物材を芯材として、単体または他の詰め物と複合的に詰められた枕およびクッション。
  3. ラベンダーの花が持っている色素アントシアニンを錯体化し、ポリオレフィン樹脂に練り込み、着色剤としたことを特徴にした請求項1の詰め物材及び請求項2の枕及びクッション。
  4. 芳香剤などを加えることなく、ラベンダーの花がもっている香り成分及び薬効成分を保持した請求項1の詰め物材及び請求項2の枕及びクッション。
  5. 香り及び薬効成分保持の方法としてポリオレフィン樹脂にラベンダー粉末を練り込まれた状態が成形品の界面において封鎖されたものと未封鎖の状態のものを図3のように設け、成分の放出を調整保持させることを特徴とした請求項1の詰め物材及び請求項2の枕及びクッション。
  6. 請求項5において押出し直後にドラフトをかけ、未封鎖または界面に近いところにあるラベンダー粉末の後ろ側に細長い微細孔を設け、香りや成分の放出を調整させることを特徴とした請求項1の詰め物材及び請求項2の枕及びクッション。
































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JP2021106702A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 エステー株式会社 薄片および薄片由来繊維状物を含む集合物、中綿、ならびにこれを用いた枕および敷物

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