JP2005103034A - 吊設部材開閉装置 - Google Patents

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晶彦 菰田
Atsushi Kato
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Abstract

【課題】吊設部材の閉時にその垂直方向の下側が水平方向に広がらないようにすることができる吊設部材開閉装置を提供する。
【解決手段】電動カーテン装置は、カーテンレール1の支持部1b,1cに沿ってカーテン21,22を移動させて開閉する。電動カーテン装置は、カーテンレール1に沿って走行可能に設けられるとともにカーテン21,22を吊り下げ支持し、超音波モータの駆動力にてカーテンレール1に沿って自走する走行部材2a,2bと、カーテン21,22の垂直方向の中間部に水平方向に複数設けられる磁石部材26とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えばカーテン等の吊設部材をレールに沿って移動させて開閉する吊設部材開閉装置に関するものである。
従来、吊設部材開閉装置としては、カーテンに固定してある線を引っ張ることでカーテンを移動させる電動カーテン装置等がある。このような電動カーテン装置では、その駆動源(上記の場合、線を引っ張る動力源)として一般的に直流(DC)モータが用いられている。そして、駆動源を直流モータとする電動カーテン装置では、直流モータのトルクを大きくするために、ギヤ等の減速機構が用いられている(例えば、特許文献1参照)。このような電動カーテン装置では、例えば、リモコンのスイッチを操作することでカーテンの開閉を行うことができる。
特開平11−113735号公報
しかしながら、上記のような電動カーテン装置のみでは、カーテンの閉時(水平方向の一部分に集結させる時)にその垂直方向の下側が水平方向に広がってしまうため、カーテンの垂直方向の下側が広がらないようにタッセルを手作業で装着するといったことが行われている。このことは、例えばリモコンのスイッチ等で離れた場所からカーテンの開閉を行うことができるにもかかわらず、カーテンに近づきタッセルを手作業で装着することになるため、離れた場所から操作できるという効果を薄くしてしまう原因となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、吊設部材の閉時にその垂直方向の下側が水平方向に広がらないようにすることができる吊設部材開閉装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、レールに沿って吊設部材を移動させて開閉する吊設部材開閉装置において、レールに沿って走行可能に設けられるとともに吊設部材を吊り下げ支持し、電動機の駆動力にて前記レールに沿って自走する走行部材と、前記吊設部材の垂直方向の中間部に水平方向に複数設けられる磁石部材とを備えた。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の吊設部材開閉装置において、前記磁石部材は、3つ以上設けられるとともに前記吊設部材の水平方向に等間隔に設けられた。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の吊設部材開閉装置において、前記電動機は、振動を発生するステータ及び前記ステータに押圧接触され該ステータの振動に基づいて回転するロータを有する超音波モータである。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の吊設部材開閉装置において、前記ロータに連結され前記レールに当接されて動力を伝達する回転部は、前記ロータ及び前記ステータの径方向外側に配置され前記ロータと前記ステータとの押圧接触面を覆う略筒形状の筒部を有する。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の吊設部材開閉装置において、前記回転部は、前記筒部の一端を略塞ぐ底部を有し、前記ロータを前記ステータに押圧接触させるロータ加圧部材を略収容する。
請求項6に記載の発明では、請求項4又は5に記載の吊設部材開閉装置において、前記超音波モータは、略円柱形状のボルト締めランジュバン型のものであって、前記回転部の前記レールに当接される部分は、少なくとも前記ステータの一部と対向する。
請求項7に記載の発明では、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の吊設部材開閉装置において、前記走行部材は、前記レールの上面に当接される支持部材に吊り下げ支持され、前記回転部は、前記レールの下面に押圧接触されて動力を伝達する出力伝達部を有し、該出力伝達部は弾性を有する。
請求項8に記載の発明では、請求項3乃至7のいずれか1項に記載の吊設部材開閉装置において、それぞれ前記吊設部材を吊り下げ支持する前記走行部材を前記レールの長手方向に一対備え、一対の前記走行部材の各前記超音波モータは、それぞれの前記走行部材を、共通の第1駆動信号で前記レールの中心に向かってそれぞれ移動させるように、且つ共通の第2駆動信号で前記レールの異なる端部に向かってそれぞれ移動させるように設けられた。
請求項9に記載の発明では、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の吊設部材開閉装置において、前記走行部材は、前記吊設部材を閉めるように自走する際、前記吊設部材の垂直方向中間部に連結され巻き取られることで前記垂直方向中間部の水平方向の幅を縮めるように作用するワイヤを巻き取る巻き取り機構を備えた。
請求項10に記載の発明では、レールに沿って吊設部材を移動させて開閉する吊設部材開閉装置において、レールに沿って走行可能に設けられるとともに吊設部材を吊り下げ支持し、電動機の駆動力にて前記レールに沿って自走する走行部材を備え、前記走行部材は、前記吊設部材を閉めるように自走する際、前記吊設部材の垂直方向中間部に連結され巻き取られることで前記垂直方向中間部の水平方向の幅を縮めるように作用するワイヤを巻き取る巻き取り機構を備えた。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、走行部材にて開閉される吊設部材の垂直方向の中間部には、磁石部材が水平方向に複数設けられるため、吊設部材の閉時に磁石部材同士が引き合い(引き合う力が増大し)、吊設部材の垂直方向中間部同士が引き寄せられ、吊設部材の垂直方向の下側が水平方向に広がってしまうことが防止される。
請求項2に記載の発明によれば、前記磁石部材は、3つ以上設けられるとともに前記吊設部材の水平方向に等間隔に設けられるため、吊設部材の垂直方向中間部が磁石部材にて水平方向にバランス良く引き寄せられる。
請求項3に記載の発明によれば、レールに沿って自走する走行部材が有する電動機(駆動源)が、振動を発生するステータ及びステータに押圧接触され該ステータの振動に基づいて回転するロータを有する超音波モータであるため、従来の直流モータを用いた場合に比べて、作動音を小さくすることができる。又、超音波モータはトルクが大きいため、従来の直流モータを用いた場合に比べて、減速機構を必要とせず、簡単な構成とすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、前記ロータに連結され前記レールに当接されて動力を伝達する回転部は、前記ロータ及び前記ステータの径方向外側に配置され前記ロータと前記ステータとの押圧接触面を覆う略筒形状の筒部を有するため、ロータとステータとの押圧接触面に埃が入り込むことが防止される。
請求項5に記載の発明によれば、前記回転部は、前記筒部の一端を略塞ぐ底部を有し、前記ロータを前記ステータに押圧接触させるロータ加圧部材を略収容するため、ロータ加圧部材の配置箇所に埃が入り込むことが防止される。
請求項6に記載の発明によれば、回転部のレールに当接される部分は少なくともステータの一部と対向するため、回転部のレールに当接される部分がステータの一部と対向しないように配置されたものに比べて、ステータの部分が軸方向に大きく突出しない。
請求項7に記載の発明によれば、走行部材は、レールの上面に当接される支持部材に吊り下げ支持され、前記回転部は、前記レールの下面に押圧接触されて動力を伝達する出力伝達部を有し、該出力伝達部は弾性を有するため、出力伝達部がレールの下面に密着され、動力が良好に伝達される。
請求項8に記載の発明によれば、レールの長手方向に一対備えられる走行部材の各超音波モータは、それぞれの走行部材を、共通の第1駆動信号でレールの中心に向かってそれぞれ移動させるように、且つ共通の第2駆動信号でレールの異なる端部に向かってそれぞれ移動させるように設けられる。よって、例えば、第1駆動信号及び第2駆動信号を切り替えて発生する共通の制御装置で、一対の吊設部材としての両開き(両閉じ)のカーテン等を開閉することができる。
請求項9に記載の発明によれば、走行部材が吊設部材を閉めるように自走する際、巻き取り機構にてワイヤが巻き取られ、吊設部材の垂直方向中間部における水平方向の幅が縮められる。よって、前記磁石部材による作用と巻取り機構による作用とにより吊設部材の閉時に、吊設部材の垂直方向の下側が広がってしまうことが更に防止される。
請求項10に記載の発明によれば、走行部材が吊設部材を閉めるように自走する際、巻き取り機構にてワイヤが巻き取られ、吊設部材の垂直方向中間部における水平方向の幅が縮められる。よって、吊設部材の閉時に、吊設部材の垂直方向の下側が広がってしまうことが防止される。
以上詳述したように、本発明によれば、吊設部材の閉時にその垂直方向の下側が水平方向に広がらないようにすることができる吊設部材開閉装置を提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を電動カーテン装置に具体化した第1の実施の形態を図1〜図7に従って説明する。図1及び図4に示すように、カーテンレール1は、略4角筒状の下端部に軸方向に延びるスリット1aが形成されてなる。尚、本実施の形態では、スリット1aが形成されることで一対とされた下側壁が支持部1b,1cとされ、レールを構成している。カーテンレール1(支持部1b,1c)には、走行部材2a,2bがカーテンレール1に沿って走行可能に設けられている。又、走行部材2a,2bは、図5に示すように、カーテンレール1の長手方向(図5中、左右方向)に一対設けられている。
各走行部材2a,2bは、支持部材としての一対のランナ3と、連結部材4と、ケース5と、伝達部加圧部材としての圧縮コイルばね6(図3参照)と、電動機としての超音波モータ7と、軸受8と、回転部としての回転部材9と、ロータ加圧部材としての皿ばね10とを備える。
各ランナ3は、カーテンレール1の各支持部1b,1cの上面を転動可能に配置される一対の転動体3aと、両転動体3aを連結する支持軸3bとを備える。本実施の形態の転動体3aは、ゴム材よりなる。尚、一対のランナ3は、カーテンレール1の長手方向に並んで配置されることになる。
連結部材4は、前記支持軸3bに対して回転可能に設けられる。連結部材4は、前記スリット1aを通って前記カーテンレール1の下方に延びる延設部4a(図2参照)を有し、その延設部4aには、図3に示すように、延設方向に長い収容孔4bが形成されている。
ケース5において、カーテンレール1の長手方向両端側には、図3に示すように、前記延設部4aの収容孔4bが形成される部分を上下方向に挿入可能な挿入部5a(図3中、一方のみ図示する)が形成されている。この挿入部5aの上部には、前記延設部4aの収容孔4bが形成される部分が挿入された状態で前記収容孔4bの内部に配置される内延部5bが形成されている。そして、内延部5bの下面と収容孔4bの底部の上面との間には圧縮コイルばね6が圧縮された状態で配設されている。尚、前記内延部5bは、ケース5を構成する2つの成型品に予め一体成形されている。そして、内延部5b及び圧縮コイルばね6は、前記2つの成型品を結合する際に、前記収容孔4bの内部に配置される。よって、ケース5は、前記ランナ3(連結部材4)に対して上下方向に移動可能で、圧縮コイルばね6(その付勢力)にて常にランナ3に対して近づく方向に付勢されることになる。
又、ケース5において、カーテンレール1の長手方向中央には、図1に示すように、上方が開口した収容凹部5cが形成されている。詳しくは、ケース5において、カーテンレール1の長手方向から見て(図1及び図2参照)左右方向の一方(図1及び図2中、右方)には有底筒状に大きく突出したステータ収容部5dが形成され、左右方向の他方(図1及び図2中、左方)には有底筒状に小さく突出した軸受収容部5eが形成されている。そして、ステータ収容部5dと軸受収容部5eとを連通する中央収容部5fの上壁に開口部5gが形成され、前記各収容部5d〜5fにて収容凹部5cが形成されている。
超音波モータ7は、図1に示すように、略円柱形状の所謂ボルト締めランジュバン型のものであって、振動を発生するステータ11と、ステータ11に押圧接触され該ステータ11の振動に基づいて回転するロータ12とを有する。
ステータ11は、第1及び第2金属ブロック13,14、及び圧電素子15を有する。第1及び第2金属ブロック13,14は、略円筒形状に形成されている。第2金属ブロック14の外周には、励起される縦振動に基づいて捩り振動を発生する変換スリット14aが形成されている。この変換スリット14aは、周方向に複数形成され、それぞれ軸方向に対して傾斜している。又、第2金属ブロック14の外周には、径方向外側に突出する固定用突起14bが形成されている。圧電素子15は、略円盤形状に形成され、その端部に高周波電圧供給用の図示しない電極板が設けられる。そして、第1及び第2金属ブロック13,14で圧電素子15を挟んだ状態で、それらの内部で軸方向に挿通する図示しないボルトにて各部材が締結されてステータ11が構成されている。このステータ11は、固定用突起14bが前記ステータ収容部5dに固定部材16を介して固定されることで、ケース5に対して固定される。尚、本実施の形態では、ステータ11の第2金属ブロック14及び圧電素子15がステータ収容部5d内に収容され、第1金属ブロック13が中央収容部5f内に収容される。
ロータ12は、略円筒形状に形成されている。ロータ12の外周には、励起される縦振動に基づいて捩り振動を発生する変換スリット12aが形成されている。この変換スリット12aは、周方向に複数形成され、それぞれ軸方向に対して傾斜している。ロータ12の軸中心には、軸方向に突出しロータ12に対して回転不能且つ軸方向に移動可能な回転軸17が設けられている。この回転軸17は、その先端が前記軸受収容部5eに保持された軸受8にて回転可能に支持されている。又、この回転軸17の中間部には、断面円形から一部切り欠かれることで係合部17aが形成されている。そして、係合部17aには回転部材9が回転軸17に対して回転不能且つ軸方向に移動可能に係合されている。
詳しくは、回転部材9は、略筒形状の筒部18a及び筒部18aの一端を略塞ぐ底部18bからなる有底筒部材18と、その有底筒部材18に外嵌されて固定された出力伝達部としての出力伝達部材19とを有する。そして、底部18bの中央には、前記係合部17aと対応した(非円形の)係合孔18cが形成され、該係合孔18cに係合部17aが嵌挿された状態とされることで回転部材9が回転軸17に対して回転不能且つ軸方向に移動可能に保持されている。尚、回転部材9は、底部18bが軸受8に当接されることで軸受8方向への移動が所定位置で規制される。又、この状態で有底筒部材18は、ロータ12及び第1金属ブロック13を略収容するように設定されている。又、底部18bとロータ12との間には皿ばね10が圧縮された状態で配設されている。よって、ロータ12は、皿ばね10にてステータ11(第1金属ブロック13)の一端面に押圧接触される。
前記出力伝達部材19は、筒部18aの両端部にそれぞれ設けられている。本実施の形態の出力伝達部材19は、ゴム材よりなる。そして、出力伝達部材19は、その一部が前記開口部5gから露出するように配置され、前記圧縮コイルばね6(その付勢力)にて、前記カーテンレール1の各支持部1b,1cの下面に押圧接触される。
上記のように構成された各走行部材2a,2bは、互いに逆向きに設けられている。詳しくは、図5に示すように、吊設部材としてのカーテン21,22の裏側(室内側と窓側とを仕切るカーテン21,22において窓側)から見て、一方(図5中、左側)の走行部材2aはロータ12側(図1中、左側)が見えるように、且つ他方(図5中、右側)の走行部材2bはステータ11側(図1中、右側)が見えるように設けられている。そして、両走行部材2a,2bには、スイッチの操作等に基づいて各圧電素子15の電極板に高周波電圧を印加するための制御装置23が電気的に接続される。
上記のように構成された走行部材2a,2bには、図示しないフック部が設けられ、該フック部に吊設部材としてのカーテン21,22が吊り下げ支持される。詳しくは、カーテンレール1には、カーテン21,22を所定間隔毎に吊り下げ支持すべく複数のランナ24(ここで言うランナは駆動源を有さないもの)が外力により走行可能に設けられ、それらの先頭に(のみ)走行部材2a,2bが設けられる。そして、一方のカーテン21は走行部材2a及び複数のランナ24に(所定間隔毎に)吊り下げ支持され、他方のカーテン22は走行部材2b及び複数のランナ24に(所定間隔毎に)吊り下げ支持される。
又、本実施の形態のカーテンレール1の長手方向における両端部には、垂直方向から見て、図7に模式的に示すように、長手方向の直交方向に屈曲し、ランナ24を収容するためのランナ収容部1dが形成されている。
又、カーテン21,22には、カーテン21,22の垂直方向における中間部(以下、垂直方向中間部)に沿ってカーテン21,22の水平方向一端部近傍から水平方向他端部近傍まで延びる取付部材25が設けられる。この取付部材25には、取付部材25の延びる方向に複数の磁石部材26が設けられている。本実施の形態の磁石部材26は、(カーテン21,22毎に)4つ設けられるとともに取付部材25の延びる方向に等間隔、即ち、カーテン21,22の水平方向に等間隔に設けられる。又、本実施の形態の全ての磁石部材26は、それぞれ磁極が水平方向の同じ方向を向いた(例えば、図5中、N極が左側、S極が右側を向いた)永久磁石よりなる。尚、本実施の形態では、走行部材2a,2b、制御装置23及び取付部材25(磁石部材26)等が電動カーテン装置を構成し、例えば市販のカーテン21,22(カーテンレール1)等に後付けされる。
上記のように構成された電動カーテン装置では、スイッチの操作等に基づいて制御装置23にて各走行部材2a,2bの各圧電素子15の電極板に第1の共振周波数f1の高周波電圧が印加されると、圧電素子15にて縦振動が発生される。すると、該振動に基づいてステータ11の変換スリット14aにて捩じり振動が発生される。このとき、ステータ11(第1金属ブロック13)の一端面の振動は、大きな捩り振動と縦振動とが合成された複合振動となっている。すると、ステータ11の縦振動成分による浮力と捩り振動成分による推進力にてロータ12が一方向に回転する(ステータ主体モード)。すると、ロータ12と共に回転部材9が回転し、その出力伝達部材19から動力が伝達され、両走行部材2a,2bがカーテンレール1の長手方向における中心に向かって近接するようにそれぞれ移動(自走)する。これにより、カーテン21,22が開状態(広げられて窓が覆われた状態)とされる。
又、スイッチの操作等に基づいて制御装置23にて各走行部材2a,2bの各圧電素子15の電極板に第2の共振周波数f2の高周波電圧が印加されると、圧電素子15にて縦振動が発生される。すると、該振動に基づいてステータ11の変換スリット14aにて捩じり振動が発生される。このとき、ステータ11(第1金属ブロック13)の一端面の振動は、前記ステータ主体モードにおける捩り振動の反対方向に捩れる小さい捩り振動と縦振動とが合成された複合振動となっている。ここで、ロータ12の共振周波数は、前記第2の共振周波数f2と重なるように設定されており、ロータ12では、前記縦振動(複合振動)に基づいて(共振して)変換スリット12aにて大きな捩り振動が発生される。このとき、変換スリット12aにて発生される捩り振動は、自身を他方向(ステータ主体モードの逆方向)に回転させるように働く振動である。よって、ステータ11の縦振動成分による浮力と捩り振動成分による推進力とロータ12自身の捩り振動成分にてロータ12が他方向に回転する(ロータ主体モード)。すると、両走行部材2a,2bがカーテンレール1の異なる端部に向かって互いに離間するようにそれぞれ移動(自走)する。これにより、カーテン21,22が閉状態(カーテンレール1の異なる端部に集結されて窓が露出した状態)とされる。又、このとき(走行部材2a,2bによるカーテン21,22の閉時)、図6に示すように、磁石部材26同士が引き合い(引き合う力が増大し)、カーテン21,22の垂直方向中間部同士が引き寄せられ、カーテン21,22の垂直方向の下側が水平方向に広がってしまうことが防止される。又、このとき、ランナ24がランナ収容部1dに収容される(本実施の形態では5つのランナ24が略収容される(図7参照))ため、カーテン21,22の垂直方向の上側が水平方向に広がってしまうことが防止される。尚、前記高周波電圧は、例えばカーテンレール1に敷設された図示しない給電部材と、前記走行部材2a,2bに設けられ前記給電部材に摺接される図示しない接点端子とを介して圧電素子15の電極板に供給される。又、上記のようにカーテン21,22が開状態(広げられて窓が覆われた状態)とされるとき、カーテン21,22の垂直方向上端部が走行部材2a,2bにて移動されることで垂直方向中間部同士(磁石部材26)が引き離される。そして、磁石部材26同士が離れることでその引き合う力は減少し、カーテン21,22が開状態(広げられて窓が覆われた状態)ではカーテン21,22の垂直方向中間部同士は自由に広がる(単に吊り下げ支持される(図5参照))ことになる。
次に、上記第1の実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)カーテン21,22の垂直方向中間部には磁石部材26が水平方向に複数設けられるため、カーテン21,22の閉時に磁石部材26同士が引き合い(引き合う力が増大し)、カーテン21,22の垂直方向中間部同士が引き寄せられ、カーテン21,22の垂直方向の下側が水平方向に広がってしまうことが防止される(図6参照)。その結果、タッセルが不要となるとともに、カーテン21,22の閉時にその垂直方向の下側が水平方向に広がらないようにタッセルを装着するといった手作業が不要となる。よって、例えば、リモコンのスイッチにより離れた場所からカーテン21,22を閉状態とする場合等、タッセルを装着するためにカーテン21,22に近づく必要がないため、離れた場所から操作できるという効果が顕著になる。
(2)カーテンレール1に沿って自走する走行部材2a,2bが有する電動機(駆動源)が、振動を発生するステータ11及びステータ11に押圧接触され該ステータの振動に基づいて回転するロータ12を有する超音波モータ7であるため、従来の直流モータを用いた場合に比べて、作動音を小さくすることができる。又、超音波モータ7はトルクが大きいため、従来の直流モータを用いた場合に比べて、ギヤ等の減速機構を必要とせず、装置を簡単な構成とすることができる。又、走行部材2a,2bは自走し、特にカーテンレール1に駆動源を配設しないため、従来のカーテンレール1をそのまま用いることが可能となる。
(3)磁石部材26は、4つ設けられるとともにカーテン21,22の水平方向に等間隔に設けられるため、カーテン21,22の垂直方向中間部が磁石部材26にて水平方向にバランス良く引き寄せられる。
(4)ロータ12に連結される回転部材9(有底筒部材18)は、ロータ12及びステータ11の径方向外側に配置されロータ12とステータ11との押圧接触面を覆う略筒形状の筒部18aを有するため、ロータ12とステータ11との押圧接触面に埃が入り込むことが防止される。よって、超音波モータ7の回転特性が埃により阻害されることが防止される。
(5)回転部材9(有底筒部材18)は、前記筒部18aとその一端を略塞ぐ底部18bを有し、ロータ12をステータ11に押圧接触させる皿ばね10を略収容するため、皿ばね10の配置箇所に埃が入り込むことが防止される。よって、超音波モータ7の回転特性が埃により阻害されることが更に防止される。
(6)回転部材9において、有底筒部材18はロータ12及び第1金属ブロック13を略収容するように設定され、出力伝達部材19は筒部18aの両端部にそれぞれ設けられるため、各支持部1b,1cに当接される出力伝達部材19はステータ11の一部(第1金属ブロック13)と対向する。このようにすると、例えば回転部材のカーテンレールに当接される部分(出力伝達部材)がステータの一部と対向しないように配置されたもの、即ちロータより突出する方向に出力伝達部材が配置されたものに比べて、ステータ11の部分が軸方向に大きく突出しない。これにより、超音波モータ7の軸方向における走行部材2a,2bの寸法を小さくすることができる。
(7)走行部材2a,2bは、各支持部1b,1cの上面に当接されるランナ3に吊り下げ支持され、前記回転部材9は、各支持部1b,1cの下面に押圧接触されて動力を伝達する出力伝達部材19を有する。そして、出力伝達部材19はゴム材よりなり弾性を有するため、出力伝達部材19が各支持部1b,1cの下面に密着され、動力が良好に伝達される。又、本実施の形態では、略4角筒状の下端部に軸方向に延びるスリット1aが形成されてなるカーテンレール1内部に、ランナ3が配設されるのみであるため、容易に従来のカーテンレール1をそのまま用いることができる。
(8)カーテンレール1には、カーテン21,22を所定間隔毎に吊り下げ支持すべく複数のランナ24(ここで言うランナは駆動源を有さないもの)が外力により走行可能に設けられ、それらの先頭に(のみ)走行部材2a,2bが設けられる。そして、走行部材2a,2b及び前記複数のランナ24は、1枚のカーテン21,22を所定間隔毎に吊り下げ支持する。このようにすると、それぞれ1つの走行部材2a(2b)によりカーテン21(22)の開閉を行うことができる。又、カーテン21,22が電動で移動不能(非電動)な従来のカーテンレール及びランナの内、先頭のランナを変更するだけで、カーテン21,22を電動で移動(開閉)させることができる。
(9)一対の走行部材2a,2bの各超音波モータ7は、それぞれの走行部材2a,2bを、共通の第1の共振周波数f1の高周波電圧でカーテンレール1の中心に向かってそれぞれ移動させるように設けられる。又、一対の走行部材2a,2bの各超音波モータ7は、それぞれの走行部材2a,2bを、共通の第2の共振周波数f2の高周波電圧でカーテンレール1の異なる端部に向かってそれぞれ移動させるように設けられる。よって、一対の両開き(両閉じ)のカーテン21,22を開状態とする際には、第1の共振周波数f1の高周波電圧のみを供給し、閉状態とする際には、第2の共振周波数f2の高周波電圧のみを供給する制御装置23とすることができる。よって、第1の共振周波数f1の高周波電圧、及び第2の共振周波数f2の高周波電圧を切り替えて発生する(同時に2つを発生する必要のない)簡単な制御装置23とすることができる。又、本実施の形態では、各走行部材2a,2bは、同一のものが互いに逆向きに設けられているだけであるため、走行部材2a,2bの種類(品番)が増加しない。
(10)カーテンレール1の端部に、カーテンレール1の長手方向の直交方向に屈曲し、ランナ24を収容するためのランナ収容部1dを形成したため、カーテン21,22の閉時に、ランナ24がランナ収容部1dに収容され、カーテン21,22の垂直方向の上側が広がってしまうことが防止される。言い換えると、本実施の形態では走行部材2a,2bがカーテンレール1の長手方向において所定の配置スペースを必要とするため、カーテン21,22の垂直方向の上側が広がってしまい易い構成となるが、これが防止されることになる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明を電動カーテン装置に具体化した第2の実施の形態を図8〜図11に従って説明する。尚、第2の実施の形態では、主に、第1の実施の形態の走行部材2a,2bの一部が異なること等から、第1の実施の形態と異なる点について詳述し、第1の実施の形態と同様の構成については同様の符号を付してその詳細な説明を一部省略する。
図8及び図9に示すように、各走行部材31a,31bは、上記第1の実施の形態の走行部材2a,2bにおける軸受収容部5eが筒状(底がない形状)に形成され、その更に外側(図8中、左側)に有底筒状に突出した巻取プーリ収容部5hが形成されている。
そして、軸受8にて回転可能に支持された回転軸17の先端部には、前記巻取プーリ収容部5hに収容され巻き取り機構を構成する巻取プーリ32が一体回転可能に設けられている。この巻取プーリ32には、ワイヤ33の一端が連結(固定)され、ワイヤ33の中間部から他端側は巻取プーリ収容部5hに形成された通し孔5i(図9参照)を貫通して外部に導出している。よって、ロータ12が回転すると、その回転に応じてワイヤ33が巻取プーリ32に巻き取られたり開放される(他端側が遠くまで自由に移動可能となる)ことになる。尚、本実施の形態では、ロータ12が一方向に回転する(ステータ主体モード)とき、ワイヤ33が開放されるように設定され、ロータ12が他方向に回転する(ロータ主体モード)とき、ワイヤ33が巻取プーリ32に巻き取られるように設定されている。
各ワイヤ33の他端は、図10に示すように、カーテン34,35の垂直方向中間部に固定され、前記巻取プーリ32に巻き取られることで前記垂直方向中間部の水平方向の幅を縮めるように作用する。詳しくは、各ワイヤ33の他端は、前記垂直方向中間部において一対のカーテン34,35の離間する側の端部(図10中、左右の端部であって、水平方向一端部)にそれぞれ固定される。又、カーテン34,35には、前記垂直方向中間部に沿ってカーテン34,35の水平方向一端部近傍から水平方向他端部近傍まで延びる閉塞部材としての取付部材36が設けられる。取付部材36は、布製であって、カーテン34,35に対してその上辺と下辺が縫い付けられることで固定されている。そして、取付部材36は、カーテン34,35と共に、ワイヤ33の基端側を水平方向に沿った状態で保持するとともに収容する。尚、取付部材36とワイヤ33とは摺動可能とされることで相対移動可能とされる。そして、両取付部材36の互いに近接する側(ワイヤ33の他端が固定されない側)の端部(力方向変更部)は、ワイヤ33と係合し、ワイヤ33が巻き取られる際にカーテン34,35における前記垂直方向中間部の水平方向の幅を縮めるように力の向きを変更することになる。又、取付部材36には、上記実施の形態と同様に前記磁石部材26が設けられる。尚、本実施の形態では、走行部材31a,31b、ワイヤ33、制御装置23及び取付部材36(磁石部材26)等が電動カーテン装置を構成し、例えば市販のカーテン34,35(カーテンレール1)等に後付けされる。
上記のように構成された電動カーテン装置では、スイッチの操作等に基づいて制御装置23にて各走行部材31a,31bの各圧電素子15の電極板に第1の共振周波数f1の高周波電圧が印加されると、ロータ12が一方向に回転する(ステータ主体モード)。すると、両走行部材31a,31bがカーテンレール1の長手方向における中心に向かって近接するようにそれぞれ移動(自走)するとともに、ワイヤ33が開放される。これにより、カーテン34,35が開状態(広げられて窓が覆われた状態)とされる。
又、制御装置23にて各走行部材31a,31bの各圧電素子15の電極板に第2の共振周波数f2の高周波電圧が印加されると、ロータ12が他方向に回転する(ロータ主体モード)。すると、両走行部材31a,31bがカーテンレール1の異なる端部に向かって互いに離間するようにそれぞれ移動(自走)するとともに、ワイヤ33が巻取プーリ32に巻き取られる。これにより、カーテン34,35が閉状態(カーテンレール1の異なる端部に集結されて窓が露出した状態)とされる。又、ワイヤ33が巻取プーリ32に巻き取られると、該ワイヤ33が巻き取られる際の力(その向き)が、取付部材36(力方向変更部)にてカーテン34,35における前記垂直方向中間部の前記水平方向の幅を縮めるように変更され、前記幅が縮められる。よって、このとき、図11に示すように、ワイヤ33等による作用と、磁石部材26同士の引き合う力が増大することによる作用とにより、カーテン21,22の垂直方向中間部同士が確実に引き寄せられ、カーテン21,22の垂直方向の下側が水平方向に広がってしまうことが更に防止される。
次に、上記第2の実施の形態の特徴的な(第1の実施の形態における作用効果以外の)作用効果を以下に記載する。
(1)走行部材31a,31bがカーテン34,35を閉めるように自走する際、巻取プーリ32にてワイヤ33が巻き取られ、カーテン34,35の垂直方向中間部における水平方向の幅が縮められる。よって、カーテン34,35の閉時に、ワイヤ33等による作用と、磁石部材26同士の引き合う力が増大することによる作用とにより、カーテン34,35の垂直方向中間部同士が確実に引き寄せられ、カーテン34,35の垂直方向の下側が水平方向に広がってしまうことが更に防止される(図11参照)。その結果、タッセルが不要となるとともに、カーテン34,35の閉時にその垂直方向の下側が水平方向に広がらないようにタッセルを装着するといった手作業が不要となる。
(2)ワイヤ33を巻き取るための巻取り機構をロータ12(回転軸17)に連結される巻取プーリ32にて構成したため、簡単な構成で走行部材31a,31bの自走に同期してワイヤ33を巻き取ることができる。
(3)カーテン34,35にワイヤ33を収容する閉塞部材としての取付部材36を設けたため、ワイヤ33の露出が防止され、美観が向上される。又、この取付部材36は、複数の磁石部材26をまとめて1つの部材にする機能と、ワイヤ33の露出を防止する機能とを備える(兼ねる)ため、部品点数の増大が抑制される。
上記各実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施の形態では、走行部材2a,2b,31a,31bは、出力伝達部材19を各支持部1b,1cの下面に押圧接触させるための圧縮コイルばね6を備えるとしたが、ランナの転動体及び出力伝達部材の少なくとも一方の弾性により出力伝達部材を各支持部1b,1cの下面に押圧接触させるようにしてもよい。例えば、ランナ3の支持軸3bと回転部材9の軸中心との距離を不変に構成(連結部材4とケース5を固定、又は一体成形)し、ランナ3の転動体3aと回転部材9の出力伝達部材19との間隔を、各支持部1b,1cの板厚より小さく設定する。このようにすると、転動体3a及び出力伝達部材19の弾性により、転動体3aと出力伝達部材19とで各支持部1b,1cを挟むことができるとともに、出力伝達部材19が支持部1b,1cの下面に押圧接触される。よって、特に出力伝達部材19を各支持部1b,1cの下面に押圧接触させるための部材(圧縮コイルばね6)を必要とせず、部品点数を低減することができる。
・上記各実施の形態では、ロータ12に連結される回転部材9(有底筒部材18)が、ロータ12とステータ11との押圧接触面を覆う略筒形状の筒部18aを有するとしたが、ロータ12に連結される回転部材を、前記押圧接触面を覆わないものに変更してもよい。例えば、回転部材を、ロータ12より突出する方向(図1中、左方向に)に延びるように設けて実施してもよい。
・上記各実施の形態では、回転部材9(有底筒部材18)は、筒部18aとその一端を略塞ぐ底部18bを有し、ロータ12をステータ11に押圧接触させる皿ばね10を略収容するとしたが、ロータ12に連結される回転部材を、皿ばね10を収容しないものに変更してもよい。例えば、回転部材をロータ12の外周に固定される筒状の(底部を有さない)ものに変更してもよい。
・上記各実施の形態では、出力伝達部材19はゴム材よりなるとしたが、出力伝達部材19から各支持部1b,1cの下面に動力が伝達されれば、他の素材に変更してもよい。
・上記各実施の形態では、走行部材2a,2b,31a,31bを、1枚のカーテン21,22,34,35を所定間隔毎に吊り下げ支持する複数のランナ24(ここで言うランナは駆動源を有さないもの)の先頭にのみ設けるとしたが、1枚のカーテン21,22,34,35に対して複数設けるようにしてもよい。
・上記各実施の形態では、磁石部材26はカーテン21,22,34,35に取り付けられる取付部材25,36に設けられるとしたが、磁石部材26をカーテン21,22,34,35に直接固定するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、磁石部材26は、カーテン21,22,34,35毎に4つ設けられるとしたが、その個数は適宜変更してもよい。
・上記実施の形態では、磁石部材26は、カーテン21,22,34,35の水平方向に等間隔に設けられるとしたが、不等間隔に設けてもよい。
・上記実施の形態では、全ての磁石部材26は、それぞれ磁極が水平方向の同じ方向を向いた永久磁石よりなるとしたが、走行部材2a,2b,31a,31bによるカーテン21,22,34,35の閉時に引き合う(引き合う力が増大する)組み合わせのものであれば、他の組み合わせ(例えば、永久磁石と鉄系部材)に変更してもよい。
・上記各実施の形態では、カーテンレール1に一対の走行部材2a,2b,31a,31b及び一対のカーテン21,22,34,35が設けられるものに具体化したが、カーテンレールに走行部材及びカーテンが1つずつ設けられるものに具体化してもよい。
・上記各実施の形態では、走行部材2a,2b,31a,31bが有する電動機を超音波モータ7としたが、超音波モータ7を他の電動機(例えば直流モータ等)に変更して実施してもよい。
・上記各実施の形態では、本発明を電動カーテン装置に具体化したが、カーテン以外の吊設部材をレールに沿って移動させる他の吊設部材開閉装置に具体化してもよい。
・上記第2の実施の形態では、ワイヤ33等による作用と、磁石部材26同士の引き合う力が増大することによる作用とにより、カーテン21,22の垂直方向中間部同士が引き寄せられるようにしたが、磁石部材26を省略してワイヤ33等による作用のみで、カーテン34,35の垂直方向の下側が水平方向に広がってしまうことを防止してもよい。
・上記第2の実施の形態では、ワイヤ33が巻取プーリ32に巻き取られると、該ワイヤ33が巻き取られる際の力(その向き)が、取付部材36(力方向変更部)にて変更され、水平方向の幅が縮められるとしたが、同様に機能する他の力方向変更部に変更してもよい。
例えば、図12に示すように、カーテン34,35において両取付部材36の互いに近接する側(ワイヤ33の他端が固定されない側)の端部にプーリ41を回転可能に設けて実施してもよい。このようにすると、ワイヤ33が巻取プーリ32に巻き取られると、該ワイヤ33が巻き取られる際の力(その向き)が、プーリ41にてカーテン34,35における前記垂直方向中間部の前記水平方向の幅を縮めるようにスムーズに変更され、前記幅が縮められる。よって、カーテン34,35の閉時に、カーテンの垂直方向の下側が広がってしまうことが防止される。
・上記第2の実施の形態では、回転軸17の先端部に巻取プーリ32を一体回転可能に設けたが、図13に示すように、前記ロータ12に連結される前記有底筒部材18(2つの出力伝達部材19の間の部分)を巻取プーリとして実施してもよい。尚、この場合、例えば、図13に示すように連結部材4に通し孔4cを形成したり、ケース5の下部に通し孔を形成し、その通し孔4cを貫通してワイヤ33を外部に導出する。このようにすると、第2の実施の形態のような別体の巻取プーリ32が不要となり、部品点数を低減することができるとともに、小型化を図ることができる。
・上記第2の実施の形態では、ロータ12(回転軸17)と一体回転するように巻取プーリ32を設けたが、ロータ12(回転軸17)にギヤを介して巻取プーリを連結してもよい。このようにすると、例えば巻取プーリの径を小さくすることができる。又、ロータ12(回転軸17)に対して電磁クラッチ等を介して巻取プーリ32を連結してもよい。このようにすると、必要に応じてワイヤ33を巻き取る量を調節する等、種々の制御が可能となる。
・上記第2の実施の形態では、ワイヤ33の他端は、カーテン34,35の垂直方向中間部に直接固定されるとしたが、バネ等により常に極小さな力でワイヤ33を巻き取るように作用する自動巻取り機構を介して前記垂直方向中間部に固定してもよい。このようにすると、ワイヤ33の弛みを防止することができる。
上記各実施の形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項7に記載の吊設部材開閉装置において、前記走行部材は、前記出力伝達部を前記レールの下面に押圧接触させるための伝達部加圧部材を備えたことを特徴とする吊設部材開閉装置。このようにすると、出力伝達部は、走行部材が備える伝達部加圧部材にてレールの下面に押圧接触される。
(ロ)請求項7に記載の吊設部材開閉装置において、前記出力伝達部は、前記支持部材及び前記出力伝達部の少なくとも一方の弾性により前記レールの下面に押圧接触されることを特徴とする吊設部材開閉装置。このようにすると、出力伝達部は、支持部材及び出力伝達部の少なくとも一方の弾性によりレールの下面に押圧接触されるため、特に出力伝達部をレールの下面に押圧接触させるための部材を必要としない。
(ハ)請求項8に記載の吊設部材開閉装置において、一対の前記走行部材は、同一のものを逆向きに設けることで、共通の第1駆動信号で前記レールの中心に向かってそれぞれ移動するように、且つ共通の第2駆動信号で前記レールの異なる端部に向かってそれぞれ移動するようにされたことを特徴とする吊設部材開閉装置。このようにすると、同一の(一種類の)走行部材としながら、請求項7に記載の発明の効果を得ることができる。
(ニ)請求項9に記載の吊設部材開閉装置において、前記巻き取り機構は、前記ロータに連結され、前記ロータの回転とともに前記ワイヤを巻き取る巻取プーリを有することを特徴とする吊設部材開閉装置。このようにすると、簡単な構成で走行部材の自走に同期して前記ワイヤを巻き取ることができる。
(ホ)請求項9、10及び上記(ニ)のいずれか1つに記載の吊設部材開閉装置において、前記ワイヤは、一端が前記巻き取り機構に連結され他端が前記カーテンの垂直方向中間部における水平方向一端部に固定され、前記カーテンの垂直方向中間部における水平方向他端側には前記ワイヤと係合し前記ワイヤの巻き取られる際に前記垂直方向中間部の水平方向の幅を縮めるように力の向きを変更する力方向変更部が固定されたことを特徴とする吊設部材開閉装置。このようにすると、走行部材が吊設部材を閉めるように自走する際、巻き取り機構にてワイヤが巻き取られ、該ワイヤが巻き取られる際の力の向きが、力方向変更部にて前記水平方向の幅を縮めるように変更され、前記幅が縮められる。よって、前記磁石部材による作用と巻取り機構による作用とにより吊設部材の閉時に、吊設部材の垂直方向の下側が広がってしまうことが更に防止される。
(ヘ)上記(ホ)に記載の吊設部材開閉装置において、前記ワイヤとの相対移動を可能としながら前記ワイヤの露出を防止すべく前記カーテンに設けられる閉塞部材を備えたことを特徴とする吊設部材開閉装置。このようにすると、ワイヤの露出が防止され、美観が向上される。
(ト)請求項1乃至10、及び上記(イ)〜(ヘ)のいずれか1つに記載の吊設部材開閉装置において、前記レールには、前記吊設部材を所定間隔毎に吊り下げ支持すべく複数のランナが走行可能に設けられ、前記走行部材は、前記複数のランナの先頭に設けられることを特徴とする吊設部材開閉装置。このようにすると、1つの走行部材により吊設部材(カーテン)の開閉を行うことができる。
(チ)上記(ト)に記載の吊設部材開閉装置において、前記レールの端部に、該レールの長手方向の直交方向に屈曲し、前記ランナを収容するためのランナ収容部を形成したことを特徴とする吊設部材開閉装置。このようにすると、吊設部材(カーテン)の閉時に、吊設部材(カーテン)の垂直方向の上側が広がってしまうことが防止される。
第1の実施の形態における電動カーテン装置の走行部材の要部断面図。 第1の実施の形態における電動カーテン装置の走行部材の側面図。 第1の実施の形態における電動カーテン装置の走行部材の一部断面正面図。 第1の実施の形態における電動カーテン装置の走行部材の斜視図。 第1の実施の形態における電動カーテン装置の正面図。 第1の実施の形態における電動カーテン装置の正面図。 第1の実施の形態におけるカーテンレールの端部を示す模式図。 第2の実施の形態における電動カーテン装置の走行部材の要部断面図。 第2の実施の形態における電動カーテン装置の走行部材の側面図。 第2の実施の形態における電動カーテン装置の正面図。 第2の実施の形態における電動カーテン装置の正面図。 別例における電動カーテン装置の正面図。 別例における電動カーテン装置の側面図。
符号の説明
1b,1c…カーテンレールの支持部(レール)、2a,2b,31a,31b…走行部材、3…ランナ(支持部材)、7…超音波モータ(電動機)、9…回転部材(回転部)、10…皿ばね(ロータ加圧部材)、11…ステータ、12…ロータ、18a…筒部、18b…底部、19…出力伝達部材(出力伝達部)、21,22,34,35…カーテン(吊設部材)、26…磁石部材、32…巻取プーリ(巻き取り機構)、33…ワイヤ。

Claims (10)

  1. レールに沿って吊設部材を移動させて開閉する吊設部材開閉装置において、
    レールに沿って走行可能に設けられるとともに吊設部材を吊り下げ支持し、電動機の駆動力にて前記レールに沿って自走する走行部材と、
    前記吊設部材の垂直方向の中間部に水平方向に複数設けられる磁石部材と
    を備えたことを特徴とする吊設部材開閉装置。
  2. 請求項1に記載の吊設部材開閉装置において、
    前記磁石部材は、3つ以上設けられるとともに前記吊設部材の水平方向に等間隔に設けられたことを特徴とする吊設部材開閉装置。
  3. 請求項1又は2に記載の吊設部材開閉装置において、
    前記電動機は、振動を発生するステータ及び前記ステータに押圧接触され該ステータの振動に基づいて回転するロータを有する超音波モータであることを特徴とする吊設部材開閉装置。
  4. 請求項3に記載の吊設部材開閉装置において、
    前記ロータに連結され前記レールに当接されて動力を伝達する回転部は、前記ロータ及び前記ステータの径方向外側に配置され前記ロータと前記ステータとの押圧接触面を覆う略筒形状の筒部を有することを特徴とする吊設部材開閉装置。
  5. 請求項4に記載の吊設部材開閉装置において、
    前記回転部は、前記筒部の一端を略塞ぐ底部を有し、前記ロータを前記ステータに押圧接触させるロータ加圧部材を略収容することを特徴とする吊設部材開閉装置。
  6. 請求項4又は5に記載の吊設部材開閉装置において、
    前記超音波モータは、略円柱形状のボルト締めランジュバン型のものであって、
    前記回転部の前記レールに当接される部分は、少なくとも前記ステータの一部と対向することを特徴とする吊設部材開閉装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の吊設部材開閉装置において、
    前記走行部材は、前記レールの上面に当接される支持部材に吊り下げ支持され、
    前記回転部は、前記レールの下面に押圧接触されて動力を伝達する出力伝達部を有し、該出力伝達部は弾性を有することを特徴とする吊設部材開閉装置。
  8. 請求項3乃至7のいずれか1項に記載の吊設部材開閉装置において、
    それぞれ前記吊設部材を吊り下げ支持する前記走行部材を前記レールの長手方向に一対備え、
    一対の前記走行部材の各前記超音波モータは、それぞれの前記走行部材を、共通の第1駆動信号で前記レールの中心に向かってそれぞれ移動させるように、且つ共通の第2駆動信号で前記レールの異なる端部に向かってそれぞれ移動させるように設けられたことを特徴とする吊設部材開閉装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の吊設部材開閉装置において、
    前記走行部材は、前記吊設部材を閉めるように自走する際、前記吊設部材の垂直方向中間部に連結され巻き取られることで前記垂直方向中間部の水平方向の幅を縮めるように作用するワイヤを巻き取る巻き取り機構を備えたことを特徴とする吊設部材開閉装置。
  10. レールに沿って吊設部材を移動させて開閉する吊設部材開閉装置において、
    レールに沿って走行可能に設けられるとともに吊設部材を吊り下げ支持し、電動機の駆動力にて前記レールに沿って自走する走行部材を備え、
    前記走行部材は、前記吊設部材を閉めるように自走する際、前記吊設部材の垂直方向中間部に連結され巻き取られることで前記垂直方向中間部の水平方向の幅を縮めるように作用するワイヤを巻き取る巻き取り機構を備えたことを特徴とする吊設部材開閉装置。
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