JP2005102446A - アンペア制従量電灯用電流制限器及び電力供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力消費ピークが発生する時間帯以外の時間帯での電力消費量を積極的に増量し、負荷の平準化を実現する。
【解決手段】負荷電流を検出する負荷電流検出手段22と、検出された負荷電流が定格電流値を越えると負荷電流を遮断する負荷電流遮断手段11とを有し、需要家が使用できる最大負荷電流を定格電流値以下に制限するアンペア制従量電灯用電流制限器3において、予め定められた時間帯毎に定格電流値を設定し、各時間帯で設定された定格電流値に切り換えるようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、需要家が使用できる定格電流値を設定するアンペア制従量電灯用電流制限器、及び需要家が使用できる負荷電流値を設定することによる電力供給方法に関するものである。
従来、アンペア制従量電灯用電流制限器は、当該電力会社管内の電灯需要家の最大使用量を把握し、設備を整えるために、更には、需要家が定格電流値(電力会社との契約値)を越えて消費し続けると、契約値オーバーとして電流を遮断し、電流を契約値以下に抑えるように促す機器として、使用されてきた。ところが近年、電気事業における効率化の手段として、電力の小売り自由化などの競争原理が様々な形で導入され始め、電力会社以外の電力供給事業者(独立系発電事業者と呼ばれる)が設立され、一定規模の電力を供給するようになってきた。
このため、電力会社はこの競争に生き残るべく様々な施策を打ち出しているが、その重要な一つに、如何に「負荷の平準化(負荷変動の少ない電力の使われ方に変えること)を図り、かつ、平均負荷率(設備利用率)を上げる」かがある。これらの具体策として、既に、季節別に、或いは平日と休日別に、或いは、1日の時間帯別に電気料金の単価を変えて電気の使われ方をコントロールしようとする「時間帯別料金制」或いは「季節別・時間帯別料金制」があり、各種の平準化メニューが採用され、今日に至っている。
一方、従来の電流制限器には、遮断時限の異なる複数の開閉機構を有し、遮断時限の遅い開閉機構に停電を避けねばならない負荷を接続するようにしたもの(特許文献1)や、制御局から伝送される定格電流値変更データを受信して、定格電流値を切り換えるようにしたもの(特許文献2)があった。
特開昭50−54854号公報 特開平4−88832号公報
しかしながら、導入された料金制は、全てインセンティブ料金導入による負荷移行、谷間需要の創生、需要開拓であり、料金面からのみの平準化施策であって、負荷の平準化を実現するのには不充分なものであった。
また、従来の電流制限器は、電力消費ピークが発生する時間帯(例えば昼間時間帯)での電力消費量を規制するものであり、電力消費量が低減する時間帯(例えば夜間時間帯)での電力消費量を積極的に増量しようとするものではないので、負荷の平準化に使えるものではなかった。
請求項1に記載の本発明は、負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、検出された負荷電流が定格電流値を越えると負荷電流を遮断する負荷電流遮断手段とを有し、需要家が使用できる最大負荷電流を定格電流値以下に制限するアンペア制従量電灯用電流制限器において、予め定められた時間帯毎に定格電流値を設定し、各時間帯で設定された定格電流値に切り換えるようにしたアンペア制従量電灯用電流制限器とするものである。
請求項2に記載の本発明は、負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、検出された負荷電流が定格電流値を越えると負荷電流を遮断する負荷電流遮断手段とを有し、需要家が使用できる最大負荷電流を定格電流値以下に制限するアンペア制従量電灯用電流制限器において、外部から予め定められた時間帯毎の定格電流値を入力する入力手段と、該入力手段により入力された時間帯毎の定格電流値を記憶し、設定する設定手段と、現在時刻を計時する時計手段と、前記設定手段によって設定された時間帯毎の定格電流値を表示する表示手段と、いずれの定格電流値に設定されても前記負荷電流遮断手段を遮断動作させる制御信号を調整して常に一定の信号レベルとするレベル調整手段と、前記設定手段が設定する時間帯毎の定格電流値及び前記時計手段から出力される現在時刻に基づいて、時間帯が切り換わる毎に該時間帯の定格電流値に切り換える制御手段とを備えたアンペア制従量電灯用電流制限器とするものである。
請求項3に記載の本発明は、時間帯毎に設定された定格電流値のうちの最小の定格電流値が設定されている時間帯において、前記最小の定格電流値をそれより大きい所定の定格電流値に応急的に変更する定格緩和手段を備えた請求項1又は2に記載のアンペア制従量電灯用電流制限器とするものである。
請求項4に記載の本発明は、前記定格緩和手段を所定の期間内に所定回数操作すると、該定格緩和手段による定格電流値の変更を無効にする請求項1乃至3のいずれかに記載のアンペア制従量電灯用電流制限器とするものである。
請求項5に記載の本発明は、予め定められた時間帯毎に需要家が使用できる負荷電流値を設定して、各時間帯で設定された負荷電流値に切り換えると共に、需要家が消費した電力量を前記時間帯別に計量して、電力を供給するようにした電力供給方法とするものである。
請求項6記載の本発明は、予め定められた時間帯毎に需要家が使用できる負荷電流値を設定して、各時間帯で設定された負荷電流値に切り換えると共に、前記各時間帯で設定された負荷電流値を各時間帯の電気料金単価に応じた換算比により換算したものとし、需要家が消費した電力量を時間帯の区分なしで計量して、電力を供給するようにした電力供給方法とするものである。
請求項7に記載の本発明は、予め定められた時間帯毎に需要家が使用できる負荷電流値を設定して、各時間帯で設定された負荷電流値に切り換えると共に、需要家が消費した電力量を、設定された負荷電流値以下と超過で別々に計量して、電力を供給するようにした電力供給方法とするものである。
請求項1〜7に記載の本発明によれば、電力消費ピークが発生する時間帯以外の時間帯での電力消費量を積極的に増量することができ、負荷の平準化を実現することができる。例えば、需要家としては、日中の電力消費ピークが発生する時間帯の定格電流値又は負荷電流値を冷蔵庫とかビデオテープレコーダーの予約、録画等の生活のべースとなる家電製品が維持できる最小限の電流値に抑えることができ、更に、電気料金単価の安価な時間帯の定格電流値又は負荷電流値を上げて、電流容量の大きい大型家電製品を使えようにできるため、電気料金の大幅な低減化が図れると共に、電力供給事業者としても、電力消費ピークが発生する時間帯でのより正確な需要家全体の総消費量を把握できるようになるため、木目細かな負荷の平準化策を実施することができるようになる。また、電源確保が容易でない独立系発電事業者にとっては、電力消費ピークが発生する時間帯での1軒の需要家の電力消費を低く抑えることにより、より多くの顧客を確保することが可能になり、安定な電力供給を達成することができる。
請求項3に記載の本発明によれば、何らかの不測の事態が発生し、電力消費ピークが発生する時間帯に電気を使わざるを得なくなっても、需要家の切羽詰った要望に応じることができる。
請求項4に記載の本発明によれば、需要家の都合による定格電流値の変更を制限することができ、電力供給に悪影響を与えることを避けることができる。
請求項5に記載の本発明によれば、時間帯別電力需給用複合計器を使用することにより負荷の平準化に寄与することができる。
請求項6に記載の本発明によれば、時間帯別電力需給用複合計器を使用しなくとも、時間帯の区分なしの既設の電力量計を使用することにより負荷の平準化に寄与することができる。
請求項7に記載の本発明によれば、設定された負荷電流値を超過した電力量について、別の電気料金単価にて供給することができる。
本発明を実施するための最良の形態は後述する実施例1〜3に記載の通りである。
図1は本発明の一実施例に係るアンペア制従量電灯用電流制限器を含む回路構成を示すブロック図である。
図1において、配電線1の電源側には、時間帯別の電力需給用複合計器である電力量計2が接続され、電力量計2の負荷側の配電線1には本発明による電流制限器3が接続されている。電力量計2は、時間帯別(電力消費ピークが発生する昼間時間帯、朝晩の軽負荷時間帯及び負荷が低減する夜間時間帯、但し休日は軽負荷時間帯及び夜間時間帯)に電力量を計量するものであり、電源回路部4、計量部5、外部操作部6、記憶部7、制御部8、時計回路9及び表示部10を有する。制御部8は、時計回路9からの現在時刻により時間帯や平日休日の別を識別し、計量部5により計量された電力量を時間帯別に区分して積算し、記憶部7に時間帯別の電力量として記憶させる。表示部10は時間帯別の電力量を時間帯別に表示器10a,10b, 10cにより表示する。
電流制限器3は、電流遮断機構部11(引き外しコイル12、遮断接点13、引き外しコイル励磁回路部14から成る)、電源回路部15、定格緩和用操作部16、表示回路部17、入力部18、制御部19、記憶部20、時計回路21、変流器CTを含む電流検出部22、プログラマブル増幅回路部23及び時延回路部24を有する。
図2は3時間帯別料金制メニューの一例を示し、電流制限器3はこの3時間帯別料金制メニューに従うように設定されている。一日は、負荷状況に応じて、平日では三つの時間帯(昼間時間帯、軽負荷時間帯及び夜間時間帯)に、休日では二つの時間帯(軽負荷時間帯及び夜間時間帯)に分けられ、時間帯毎にそれぞれ異なる定格電流値が設定され、電気料金単価A〜Cが定められている(A>B>C)。図3は図2の場合の平日の定格電流値(使用可能な最大負荷電流値)の時間経過に伴う変化状況を示す図である。図4は図2の場合の休日の定格電流値(使用可能な最大電流値)の時間経過に伴う変化状況を示す図である。需要家は定格電流値以下の範囲で使用することができる。
電流制限器3は、図3或いは図4に示されるように時間帯が切り換わる毎に設定された定格電流値に切り換え、当該需要家が使える負荷電流の大きさを変えて、常に当初双方で契約した定格電流値以下に制限する。
入力部18は電力会社封印下に有り、電力会社は、この入力部18により当該需要家が選択した時間帯別の定格電流値(契約値)を制御部19に入力する。制御部19はこれらの定格電流値を記憶部20に記憶させ、設定する。この後、入力部18は電力会社により封印される。
不図示のハンドルが上げられる(機種により下げられるものもある)と、電流制限器3は機能し始め、制御部19は現在時刻が属する時間帯、例えば昼間時間帯であることを識別して電流制限器3の定格電流値を昼間時間帯の最大負荷電流値である5A(一例)に切り換える指示信号をプログラマブル増幅回路部23に出力し、その増幅率を5Aに対応した所定の増幅率に設定する。以下、時間帯が切り換わる毎にプログラマブル増幅回路部23の増幅率を切り換えて、いずれの定格電流値が設定されてもプログラマブル増幅回路部23から出力される制御信号(遮断動作用)が同一の信号レベルになるように調整する。これにより、負荷電流の大小にかかわらず、各時間帯の定格電流値で電流遮断機構部11に遮断動作させることができる。なお、制御部19は、外付け部品或いは回路を含むシングルチップマイクロコンピュータ、又は、標準ロジックICの組み合わせ等により構成される。
定格緩和用操作部16の一例を図5に示す。スイッチ25は需要家が筐体の外側から操作できるものであり、波形整形回路26はスイッチ25の開閉により生じる電位差の変化を後段の回路がチャタリング誤動作しないように波形整形し、きれいな方形波信号として出力するものである。所定時間検出回路27は、波形整形回路26のハイレベルの出力(ON信号)が継続して所定時間出力され続けないと定格緩和信号を出力しないもので、その回路構成の一例は図5に示される通りのものである。なお、波形整形回路26及び所定時間検出回路27は、制御部19がマイクロコンピュータによって構成される場合には、そのマイクロコンピュータによりプログラムにて行うもので構成することができる。
図6により定格緩和用操作部16の動作を以下に説明する。需要家が、例えば、風邪等で夏季の昼間時間帯に家で安静にしていなければならなくなり、直近の昼間時間帯の定格電流値を増加させたい場合に、スイッチ25を押し続けると、抵抗R1 によってローレベルに固定されていた電位はハイレベルに引き上げられ、波形整形回路26を経てON信号が次段の所定時間検出回路27に伝えられる。
ON信号はインバータIn1 によってローレベルに変換され、オアゲートG1 の一方の入力端子に入力される。オアゲートG1 の他方の入力端子は、この時RSフリップフロップ28がリセット状態であるので、既にローレベルに固定されている。このため、オアゲートG1 の出力はローレベルとなり、カウンタ29はリセット状態を解除され、時計信号を計数できる状態となる。時計信号として、例えば、0.1秒間隔の信号を用いると、カウンタ29は時計信号の立ち下がりで動作し、計数を行う。カウンタ29が時計信号を10個数える(所定時間経過:下限1秒)と、出力Q1 〜Q4 が数値設定回路30で設定された数値と一致するので、一致回路31の出力はハイレベルに反転し、アンドゲートG2 ,G3 にそれぞれ入力する。
インバータIn2 によって反転された時計信号はアンドゲートG3 に入力されるので、アンドゲートG3 の2入力はともにハイレベルとなり、その出力は、反転時計信号がローレベルになるまでハイレベルとなり、このハイレベルの信号が定格緩和信号として出力される。
11発目の時計信号が立ち上がると、既にハイレベルとなった一致回路31の出力が入力されているアンドゲートG2 の出力はハイレベルとなり、RSフリップフロップ28をセットする。これにより、RSフリップフロップ28のQ出力はハイレベルとなって、遅延回路32を経て所定の遅延時間後にオアゲートG1 に入力し、その出力をハイレベルにさせて、カウンタ29の計数を停止させると共に、そのすべての出力Q1 〜Q4 をローレベルにリセットする。一致回路31の出力はローレベルとなり、アンドゲートG2 の出力もローレベルとなるが、RSフリップフロップ28のQ出力はハイレベルに保持されるので、カウンタ29はリセット状態に保持され、スイッチ25がオンであるにもかかわらず、定格緩和操作として受け付けることはない。
定格緩和信号が発生されたことを表示回路部17により表示や音等で表示すると、需要家はスイッチ25から手を離して、オフにするので、ON信号は消滅する。その後、昼間時間帯から軽負荷時間帯に切り換わる際に、時間帯切換信号がRSフリップフロップ28のリセット端子に入力すると、RSフリップフロップ28のQ出力はローレベルとなり、波形整形回路26からのON信号を受け付けることが可能な状態となる。
また、仮に、何かの拍子に、スイッチ25が瞬間オンとなることがあっても、そのオン時間がカウンタ29による10個の時計信号の計数時間より短い場合には、定格緩和信号が発生する前にリセット状態となるので、定格緩和信号は発生しない。
定格緩和用操作部16による定格緩和操作が行われることによって、定格緩和信号が発生すると、制御部19はこれを記憶回路20に記憶させ、直近の昼間時間帯の定格電流値を、予め定められた電流値に、例えば通常時の定格電流値が5Aであれば、非常時の定格電流値としての20Aに、増加するようにする。この変化状況は図7に示される通りとなる。
次に、電流制限器3の定格電流値切換動作を図8を参照しながら説明する。時計回路21の現在時刻により制御部19は時間帯を切り換える時刻であることを判別すると、時間帯切換信号を発生し、定格電流値切換動作を実行する。ステップS1で夜間時間帯であるかどうかを識別し、夜間時間帯であれば、ステップS2に進んで定格電流値を夜間時間帯の定格電流値として設定されている50Aに切り換える。ステップS3で軽負荷時間帯であることを識別すると、ステップS4に進んで定格電流値を軽負荷時間帯の定格電流値として設定されている30Aに切り換える。ステップS5で昼間時間帯であることを識別すると、ステップS6に進んで定格緩和信号が有るかどうかを判別する。定格緩和信号がない場合には、ステップS7に進んで定格電流値を昼間時間帯の通常時の定格電流値として設定されている5Aに切り換える。定格緩和信号が有る場合には、ステップS8に進んで定格電流値を昼間時間帯の非常時の定格電流値として設定されている20Aに切り換える。
いずれの時間帯においても、設定された定格電流値を越える負荷電流が配電線1を流れると、電流検出部22を介してプログラマブル増幅回路部23より所定レベル以上の制御信号が出力され、時延回路部24により制御信号のレベルに応じた遅れ時間をもって電流遮断機構部11を動作させ、遮断接点13を遮断させる。
図9は、定格緩和用操作部16を所定の期間(例えば1年)内に所定回数(例えば3回)操作すると、定格緩和用操作部16による昼間時間帯の定格電流値の変更を無効にする定格緩和無効回路の回路構成の一例を示すブロック図であり、この定格緩和無効回路は制御部19に含まれるものであり、制御部19がマイクロコンピュータによって構成される場合には、そのマイクロコンピュータによりプログラムにて行うもので構成することができる。図10はその各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
図9において、期間信号としては電流制限器3の使用開始時、或いは年度の開始時等に発生される期間信号(例えば1回/年)が用いられる。期間信号によりカウンタ32がリセットされると共に、RSフリップフロップ33がセットされて、カウンタ32が計数できるようにナンドゲートG4 の一方の入力をハイレベルに保持する。定格緩和用操作部16で定格緩和信号が発生すると、インバータIn3 を経てナンドゲートG4 の他方の入力となる。定格緩和信号によりインバータIn3 からローレベルのパルスが出力され、ナンドゲートG4 からハイレベルのパルスが出力されて、カウンタ32は1を計数する。定格緩和操作の2回目ではスイッチ25を押す時間が所定の時間αより短いので、定格緩和信号は発生しない状態が図10に示されている。定格緩和操作の3回目及び4回目では、同様にしてカウンタ32が計数し、計数値が3となる。
カウンタ32の計数値が3になると、数値設定回路34に定格緩和が当該期間内に認められる最大の回数として3が予め設定されているので、一致回路35はカウンタ32の計数値が数値設定回路34の数値と等しいことを検出し、ハイレベルの信号を出力する。このハイレベルの信号は遅延回路36によって遅延時間βだけ遅延された後、ワンショット回路37により一定パルス幅を持った1発のパルスに変換され、RSフリップフロップ33をリセットし、そのQ出力をローレベルにする。これにより、ナンドゲートG4 の一方の入力はローレベルとなるので、その出力は定格緩和信号の入力の有無に関係なくハイレベルに保持され、カウンタ32がカウントアップすることはない。したがって、その以後の定格緩和信号は受け付けられない。この状態は、新しい年度に入ったことにより発生される期間信号がカウンタ32及びRSフリップフロップ33をリセットするまで継続される。
以上説明した実施例1では、電気料金メニューに対応した電力需給用複合計器と共に本発明によるアンペア制従量電灯用電流制限器を併用して、つまり、電力量計2と電流制限器3を全く同一の料金制メニューの下で連携させて、負荷の平準化を更に促している。
電流制限器3で設定された定格電流値以下の範囲内で需要家が消費した電力量は、電力量計2により時間帯別に計量され、前回検針日から今回検針日までの時間帯別の電力量が表示される。そして、時間帯別の合計量に対して電気料金が決定される。
現行料金制下では、時間帯別に1kWh当たりの従量料金単価が設定されているが、終日、定格電流値一定で時間帯別の計量を行っているため、需要家に負荷平準化につながる負荷使用を促すものは、時間帯別の料金格差だけとなる。これに対して、本発明によるアンペア制従量電灯用電流制限器の導入は、時間帯別の料金格差だけでなく、最大電力消費量にも時間帯別に増減を付けることが可能なので、負荷平準化に関して強力な動機付けを需要家に持たせることができる。
実施例2は、電気料金メニューに対応した電力需給用複合計器(時間帯別)を用いることなく、時間帯の区分のない既設の電力量計と、本発明によるアンペア制従量電灯用電流制限器を使用して、負荷の平準化を更に促すものである。
図11に示されるように、各時間帯の料金単価(円/kWh)が、例えば、昼間時間帯で32.93円、軽負荷時間帯で21.95円、夜間時間帯で7.50円に、それぞれ定められている場合を考えると、各時間帯の単価概算比率は4.4:2.9:1.0であり、単価概算比率の逆比は1.0:1.5:4.4である。そこで、各時間帯で計量された電力量を前記逆比で換算し、この換算量を累積すれば、従量料金単価は時間帯に関係なく一律になり、電力量を時間帯の区分のない既設の電力量計により計量することができるようになる。各時間帯で計量された電力量を前記逆比で換算する代わりに、各時間帯での定格電流値の比を前記逆比に等しくなるように定めることにより、ほぼ等価の結果が得られる。つまり、このように計量された電力量に対しての電気料金は、実施例1で計量された電力量に対しての電気料金とそれほどの違いは出ない。
図11の料金単価の例の場合、各時間帯の定格電流値は、昼間時間帯で6.7A、軽負荷時間帯で10A、夜間時間帯で29.3Aとなる。但し、昼間時間帯の電力消費を極力抑え、夜間時間帯の電力消費を増量させるという戦略的意図の元に、図11の例では、昼間時間帯の定格電流値を5A、夜間時間帯の定格電流値を30Aとするのが好ましい。この変化状況は図12に示される通りとなる。
実施例2では、図1において、プログラマブル増幅回路部23の各時間帯に於ける増幅率は、各時間帯毎の電気料金の単価概算比率の逆比に応じて、かつ、戦略的意図を考慮して、設定される。その他の部分は実施例1と同様である。
実施例2によれば、負荷の平準化を目的とした新料金制の導入に際しても、需要家に取り付けられている電流制限器を本発明による電流制限器に取り換えるだけで、或いは、新しく取り付けるだけで、負荷の平準化を促進することができる。
実施例1及び2では、アンペア制従量電灯用電流制限器を使用して、負荷電流値がその定格電流値を超過した時には、負荷電流を遮断するものであるが、定格電流値に相当する所定の負荷電流値を超過した時の超過電力量に対して料金単価を極めて高く設定し、需要家が心理的に超過電力量を消費できないようにすることによっても、負荷の平準化を促進することができる。
この場合、電力量計2の他に、超過電力量計を設け、この超過電力量計により、図13に示されるように、基準電力(所定の負荷電流値での電力)を超過した場合の超過電力を計量する。そして、超過電力量計を時間帯別のものにするのであれば、図1において、電流制限器3から電流遮断機構部11及び時延回路部24を除いた回路により超過電力量計の制御回路を構成する。
なお、昼間時間帯の電力消費を極力抑え、夜間時間帯及び軽負荷時間帯の電力消費を増量させるという戦略的意図の元では、昼間時間帯でのみ、超過電力量計により超過電力量を計量するようにして、夜間時間帯及び軽負荷時間帯では電力量計2により計量する。
また、実施例1において、図7に示される、昼間時間帯の定格緩和時(非常時)の5Aを超過し20Aまでの範囲の電力消費を超過電力量計により計量し、別途高く設定された料金単価により電気料金を決定するようにしても良い。
電力供給事業者が需要家に電力を供給する際に係わる技術である。
本発明の実施例1であるアンペア制従量電灯用電流制限器及び一緒に使用される電力量計の回路構成の一例を示すブロック図である。 実施例1で使用される時間帯別電気料金メニューの例を示す図である。 実施例1に係る平日の定格電流値の時間経過に伴う変化状況を示す図である。 実施例1に係る休日の定格電流値の時間経過に伴う変化状況を示す図である。 図1の定格緩和用操作部の回路構成の一例を示すブロック図である。 図5の各部の動作のタイミングを示すタイミングチャートである。 実施例1に係る、昼間時間帯の非常時を含む平日の定格電流値の時間経過に伴う変化状況を示す図である。 実施例1における電流制限器の動作を示すフローチャートである。 実施例1における定格緩和無効回路の回路構成の一例を示すブロック図である。 図9の各部の動作のタイミングを示すタイミングチャートである。 実施例2における定格電流値の設定例を示す図である。 実施例2に係る平日の定格電流値の時間経過に伴う変化状況を示す図である。 実施例3に係る超過電力量計が計量する部分を示す図である。
符号の説明
1 配電線
2 電力量計
3 電流制限器
5 計量部
7 記憶部
8 制御部
9 時計回路
10 表示部 11 電流遮断機構部
16 定格緩和用操作部
17 表示回路部
18 入力部
19 制御部
20 記憶部
21 時計回路
22 電流検出部
23 プログラマブル増幅回路部
24 時延回路部
25 スイッチ
27 所定時間検出回路

Claims (7)

  1. 負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、検出された負荷電流が定格電流値を越えると負荷電流を遮断する負荷電流遮断手段とを有し、需要家が使用できる最大負荷電流を定格電流値以下に制限するアンペア制従量電灯用電流制限器において、予め定められた時間帯毎に定格電流値を設定し、各時間帯で設定された定格電流値に切り換えるようにしたことを特徴とするアンペア制従量電灯用電流制限器。
  2. 負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、検出された負荷電流が定格電流値を越えると負荷電流を遮断する負荷電流遮断手段とを有し、需要家が使用できる最大負荷電流を定格電流値以下に制限するアンペア制従量電灯用電流制限器において、外部から予め定められた時間帯毎の定格電流値を入力する入力手段と、該入力手段により入力された時間帯毎の定格電流値を記憶し、設定する設定手段と、現在時刻を計時する時計手段と、前記設定手段によって設定された時間帯毎の定格電流値を表示する表示手段と、いずれの定格電流値に設定されても前記負荷電流遮断手段を遮断動作させる制御信号を調整して常に一定の信号レベルとするレベル調整手段と、前記設定手段が設定する時間帯毎の定格電流値及び前記時計手段から出力される現在時刻に基づいて、時間帯が切り換わる毎に該時間帯の定格電流値に切り換える制御手段とを備えたことを特徴とするアンペア制従量電灯用電流制限器。
  3. 時間帯毎に設定された定格電流値のうちの最小の定格電流値が設定されている時間帯において、前記最小の定格電流値をそれより大きい所定の定格電流値に応急的に変更する定格緩和手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のアンペア制従量電灯用電流制限器。
  4. 前記定格緩和手段を所定の期間内に所定回数操作すると、該定格緩和手段による定格電流値の変更を無効にすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアンペア制従量電灯用電流制限器。
  5. 予め定められた時間帯毎に需要家が使用できる負荷電流値を設定して、各時間帯で設定された負荷電流値に切り換えると共に、需要家が消費した電力量を前記時間帯別に計量して、電力を供給するようにした電力供給方法。
  6. 予め定められた時間帯毎に需要家が使用できる負荷電流値を設定して、各時間帯で設定された負荷電流値に切り換えると共に、前記各時間帯で設定された負荷電流値を各時間帯の電気料金単価に応じた換算比により換算したものとし、需要家が消費した電力量を時間帯の区分なしで計量して、電力を供給するようにした電力供給方法。
  7. 予め定められた時間帯毎に需要家が使用できる負荷電流値を設定して、各時間帯で設定された負荷電流値に切り換えると共に、需要家が消費した電力量を、設定された負荷電流値以下と超過で別々に計量して、電力を供給するようにした電力供給方法。
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