JP2005102024A - 高周波回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高周波回路の小型化を図る方法として、多層回路基板上に高周波回路素子を搭載したり、多層回路基板内にマイクロストリップ線路の長手方向を多層回路基板の厚さ方向にしてマイクロストリップ型フィルタを埋め込み形成したりする技術が開発されている。しかし、基板の焼成後や、樹脂基板の成型後にマイクロストリップ線路が多層基板の面方向に歪み、所望のフィルタ特性が得られないという問題があった。
【解決手段】 上記課題を解決するために、多層回路基板の多層面を利用して多層回路基板内に立体的な平行平板導波管線路や平行平板導波管型フィルタを形成する。また、多層回路基板の表面に実装された高周波回路素子と平行平板導波管線路や平行平板導波管型フィルタとの間は、棒状導体で囲まれた導波路で結合する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロ波やミリ波などの高周波帯域の信号伝搬や信号処理に用いられる高周波回路に関するものである。
近年のマイクロ波やミリ波などの高周波帯域を使用する送受信機の普及に伴い、高周波回路の高性能化を図りながら小型化を目指す方向が顕著になってきた。従来の高周波回路では、ミキサやフィルタなどの高周波回路素子を回路基板上に搭載したり、回路基板にマイクロストリップ線路などの導体パターンでフィルタなどの高周波回路素子を構成したりして、これらの高周波回路素子をマイクロストリップ線路などの導体パターンで電気的に接続していた。
しかし、このように高周波回路素子を回路基板上に実装し、これらを電気的に接続しただけでは、高周波回路の小型化に限界があった。また、回路基板上に形成したマイクロストリップ線路は開放型のため、周囲の高周波回路素子との接続により、電気的干渉が生じるなどの問題があった。
高周波回路の小型化を図る方法として、多層回路基板上に高周波回路素子を搭載するだけではなく、多層回路基板の内部にマイクロストリップ線路の長手方向を多層回路基板の厚さ方向にしてマイクロストリップ型フィルタを埋め込み形成する技術も開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、特許文献1に記載されている方法では、多層回路基板の複数の層にまたがるようにマイクロストリップ線路を形成しているので、多層回路基板であるLTCC(Low Temperature Cofired Ceramics)基板の焼成後や、樹脂基板の成型後にマイクロストリップ線路が多層基板の面方向に歪み、所望のフィルタ特性が得られないという問題があった。また、マイクロストリップ線路は開放型のため、多層回路基板上の高周波回路素子との電気的干渉が避けられない。
一方、閉鎖型のフィルタとして直方体の誘電体を導体膜で覆った導波管型フィルタの開発が進んでいる(例えば、特許文献2参照。)。このようなフィルタは閉鎖型のため、高密度実装しても電気的な干渉が少なく、高周波回路として所望の特性を実現することが容易になる。
しかし、このような導波管型フィルタは導波管内を誘電体で充填した構造となっており、個別部品として製造した後に多層回路基板上に実装したり、多層回路基板に孔を穿って接続したりする方法では、高周波回路の小型化には限界があった。
特開平10−190307号公報 特開2002−135003号公報
マイクロストリップ線路のように、平面型の導波路を多層回路基板の内部に形成することはできても、導波管線路のように立体的な導波路を形成することが困難であった。そこで、発明者らは、多層回路基板の複数の面を利用して多層回路基板の内部に立体的な平行平板導波管線路を形成すること、さらには、平行平板導波管型フィルタを形成することを試みた。
一方、平行平板導波管線路や平行平板導波管型フィルタを多層基板内に形成すると、アンテナ素子を含め、多層回路基板の表面に実装された高周波回路素子と平行平板導波管線路や平行平板導波管型フィルタを接続する方法も課題となる。また、アンテナ素子を導波する電磁波から空中波への変換、又は空中波からアンテナ素子を導波する電磁波への変換の向上も課題となる。
本願第一発明は、多層回路基板と、導波方向が該多層回路基板の面と同じ方向で、該多層回路基板の内部に埋め込み形成された平行平板導波管線路と、該多層回路基板の表面に実装され、接続線路を介して該平行平板導波管線路と接続される高周波回路素子と、を備える高周波回路である。
本願第二発明は、多層回路基板と、導波方向が該多層回路基板の面と同じ方向で、該多層回路基板の内部に埋め込み形成された平行平板導波管型フィルタと、該多層回路基板の表面に実装され、接続線路を介して該平行平板導波管型フィルタと接続される高周波回路素子と、を備える高周波回路である。
本願第一発明には、前記平行平板導波管線路が、前記多層回路基板の内部の異なる面に対向して設けられた2つの導体パターンを導体により接続した導波管からなることも含まれる。
本願第二発明には、前記平行平板導波管型フィルタが、前記多層回路基板の内部の異なる面に対向して設けられた2つの導体パターンを導体により接続した少なくとも1つ以上の平行平板導波管型共振器を含み、該平行平板導波管型共振器が結合窓を介して電磁結合されることも含まれる。
本願第一発明及び第二発明には、前記接続線路が、前記多層回路基板を構成する誘電体が棒状導体で囲まれた導波路であることも含まれる。該接続線路のTMモードと前記平行平板導波管線路又は前記平行平板導波管型フィルタのTEモードとが互いにモード変換される例である。
本願第一発明及び第二発明には、前記接続線路が、中心に配置された中心導体と該中心導体の周囲の前記多層回路基板を構成する誘電体とが棒状導体で囲まれた導波路であることも含まれる。該接続線路のTEMモードと前記平行平板導波管線路又は前記平行平板導波管型フィルタのTEモードとが互いにモード変換される例である。
本願第一発明及び第二発明には、前記多層回路基板の表面に配置された高周波回路素子の少なくとも1は前記多層回路基板の表面に設けられたアンテナ素子であることも含まれる。
本願第一発明及び第二発明には、前記多層回路基板のうち少なくとも前記アンテナ素子の設けられた層は、前記多層回路基板の他の層よりも誘電率の低い低誘電率樹脂材料で構成されていることも含まれる。
本願第一発明及び第二発明には、前記低誘電率樹脂材料が熱可塑性樹脂であることも含まれる。
本願第一発明及び第二発明には、前記低誘電率樹脂材料が熱硬化性樹脂であることも含まれる。
本願第一発明及び第二発明には、前記熱可塑性樹脂の材料がグラフト重合樹脂であることも含まれる。
なお、これらは可能な限り、組み合わせることができる。
本発明によれば、高周波回路の小型、高密度実装が可能になる。また、高周波回路の製造工程を簡易にすることができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本願発明である高周波回路の構成を説明する図であって、高周波回路を鳥瞰する透視図である。図1において、11−1、11−2は多層回路基板を構成する層と層との間の面、11−3は多層回路基板の表面、12は高周波回路素子、13は高周波回路素子の1であるアンテナ素子、14は平行平板導波管線路、15は接続線路としての導波路である。
多層回路基板は誘電体からなる複数の層から構成されている。多層回路基板の誘電体材料としては、LTCC(Low Temperature Cofired Ceramics)、HTCC(High Temperature Cofired Ceramics)、BaTiO、SrTiO、コーディライト、フォルステライト、酸化チタン系セラミックス等のセラミックスや、エポキシ、ポリオレフィン(PO)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリイミド、ポリビニルベンジル、ビスマレイミドトリアジン(BT)、液晶ポリマー等の樹脂や、セラミックスと樹脂のコンポジット材料などが挙げられる。
多層回路基板の表面11−3には高周波回路素子12や、高周波回路素子の1つであるアンテナ素子13が配置されている。アンテナ素子13には、マイクロストリップアンテナ、導波管型アレイアンテナ、パッチアンテナ、モノポールアンテナ、ダイポールアンテナや各種の表面実装型アンテナを含む。多層回路基板を構成する層と層との間の面11−1、11−2には、2枚の平行な平板電極(第一グランドと第二グランド)が対向して埋め込まれ、導体によって2枚の平行な平板電極同士が接続されて管状の平行平板導波管線路14が形成されている。なお、図1では、平行平板導波管線路14の両端部は開放状態になっているが、側面部と同様に、両端部は導体によって接続されていることが望ましい。高周波回路素子12と平行平板導波管線路14との間、アンテナ素子13と平行平板導波管線路14との間は、導波路15により接続される。平行平板導波管線路14又はその一部が平行平板導波管型フィルタ(図示せず)を構成する場合は、高周波回路素子12と平行平板導波管型フィルタとの間、アンテナ素子13と平行平板導波管型フィルタ(図示せず)との間も、導波路15により接続される。
平行平板導波管線路14の構成を図2に示す。図2は平行平板導波管線路14を鳥瞰する透視図である。図2において、21、22は2枚の平行な平板電極(第一グランドと第二グランド)、23は導体、25は電磁波の導波方向を簡略して示す矢印である。平行平板導波管線路14は多層回路基板の内部の異なる面に導体パターンである2枚の平行な平板電極21、22が対向して設けられ、2枚の平行な平板電極21、22の両側部は導体23によって接続されている。導体23は、内面を金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属でメタライズした空洞のスルーホールでもよく、または、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属性の柱でもよい。導体23の断面形状は、円形に限らず、多角形、楕円等の他の形状でもよい。2枚の平行な平板電極21、22は導体23で電気的に接続される。
2枚の平行な平板電極21、22の間の空間は誘電体である多層回路基板の材料で充填されている。導体23の導波方向に対する間隔は実効波長の4分の1以下とすることが望ましい。実効波長とは、電磁波が導波する媒体内での波長をいう。平行平板導波管線路14の導波部分である平行平板電極21、22の間の空間は多層回路基板の材料で充填されているため、実効波長は多層回路基板の材料の誘電率によって決定される。導波媒体の材料の誘電率が高いほど平行平板導波管線路を小型にすることができる。例えば、誘電率が7.3の誘電体材料を使用して周波数24GHzの電磁波を導波させるには、導波方向に対して垂直な断面の形状として平板電極の幅が5mm、平板電極の間隔が0.45mmの平行平板導波管線路とすることができる。
平行平板導波管線路14の電磁界分布を図3(1)、図3(2)に示す。図3(1)は平行平板導波管線路の平行な平板電極21に垂直な方向から見た磁界分布であり、図3(2)は平行平板導波管線路の平行な平板電極21に水平な方向から見た電界分布である。平行平板導波管線路の位置関係は図3(1)と図3(2)とで対応している。図3(1)、図3(2)において、21、22は2枚の平行な平板電極(第一グランドと第二グランド)、23は導体、25は電磁波の導波方向を簡略して示す矢印である。図3(1)、図3(2)から分かるように、電磁波の導波方向25に垂直な方向にのみ電界成分が存在し、電磁波の導波方向25には電界成分がないため、TEモードで導波する。
高周波回路がこのように形成されているので、多層回路基板上の複数の高周波回路素子を立体的に接続することができ、高周波回路の小型、高密度実装が可能となる。また、平行平板導波管線路は閉鎖型のため、他の高周波回路素子からの電磁的影響を受け難く、他の高周波回路素子への電磁的影響も少ない。例えば、送信回路のアンテナからの電磁的影響や受信回路のフロントエンドへの電磁的影響を軽減することができる。また、平行平板導波管線路同士を隣接させても、その特性への影響は少ない。従って、高周波回路の小型、高密度実装を一層容易にする。
さらに、平行平板導波管線路を埋め込んだ多層回路基板を焼成したり、成形したりすると、多層回路基板の面方向に焼成収縮や成形収縮が発生する。しかし、2枚の平行な平板電極同士は多層回路基板の面方向に形成されているため、多層回路基板の面方向に焼成収縮や成形収縮があってもその特性に影響は少ない。また、2枚の平行な平板電極同士を接続する導体は2枚の平行な平板電極同士を電気的に接続できればよく、収縮によって導体の形状に多少の歪みが生じても、また多層回路基板の面方向で収縮があってもその特性に影響は少ない。
平行平板導波管線路を平行平板導波管型フィルタとすることもできる。図4は平行平板導波管線路を平行平板導波管型フィルタとした構成を示す図であって、平行平板導波管型フィルタの平板電極21に垂直な方向から見た図である。19は平行平板導波管型フィルタ、21は平板電極(第一グランド)、23は導体、24は結合窓26c、26d、26eを形成するための導体、25は電磁波の導波方向を簡略して示す矢印、26a、26bは平行平板導波管型共振器、26c、26d、26eは平行平板導波管型共振器26a、26b同士又は平行平板導波管型共振器26a、26bと平行平板導波管線路部26f、26gとを電磁結合する結合窓、28は導体24の間隔、即ち結合窓26c、26d、26eの窓の幅、29は電磁波の導波方向25に対する導体24の間隔、即ち平行平板導波管型共振器26a、26bの長さである。
図4に示す平行平板導波管型フィルタは、多層回路基板の内部の異なる面に対向して設けられた2つの導体パターンを導体により接続した平行平板導波管型共振器26a、26bであって、結合窓26dを介して当該2つの平行平板導波管型共振器26a、26bを電磁結合した多段共振器を含んでおり、この多段共振器の部分で帯域通過フィルタ機能を実現している。なお、共振器は1段であってもよい。
平行平板導波管型フィルタ19は多層回路基板の内部の異なる面に導体パターンである2枚の平行な平板電極21、22(平板電極22は図示せず)が対向して設けられ、2枚の平行な平板電極21、22は導体23及び導体24によって接続され、平行平板導波管型共振器26a、26b及び平行平板導波管線路部26f、26gが形成されている。図4では、2枚の平行な平板電極のうち、1枚の平板電極21のみが図示されている。2枚の平行な平板電極21、22の間の空間は誘電体である多層回路基板の材料で充填されている。導体24は、導体23と同様に内面を金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属でメタライズした空洞のスルーホールでもよく、または、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属性の柱でもよい。導体24の断面形状は、導体23と同様に円形に限らず、多角形、楕円等の他の形状でもよい。2枚の平行な平板電極21、22は導体23、導体24で電気的に接続される。
電磁波の導波方向25に対する導体24の間隔29は、導波する電磁波の中心波長の実効波長の約2分の1に設定される。電磁波の実効波長の2分の1に設定することにより、実効波長の2分の1に相当する周波数で共振する共振器を構成する。共振器のQは、平板電極21の面であって電磁波の導波方向25と垂直な方向に対する導体24の間隔28や平板電極21と平板電極22との間隔で調整することができる。
上記実施の形態では平行平板導波管型フィルタとして帯域通過フィルタの場合について説明したが、本願発明の高周波回路に適用する平行平板導波管型フィルタは、高域通過フィルタ、帯域阻止フィルタ、超広帯域通過フィルタであってもよい。
次に、このような高周波回路の作製方法を説明する。図5(1)から図5(5)までは高周波回路の製造工程を説明する図である。図5(1)から図5(5)において、12は高周波回路素子、13は高周波回路素子の1であるアンテナ素子、21、22は2枚の平行な平板電極(第一グランドと第二グランド)、23は導体、27は棒状導体、31、32、33は多層回路基板の層である。
多層回路基板の層31の上面に平行平板導波管線路の平板電極22となる導波パターンを形成する(図5(1))。平板電極22は金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属をメッキ、印刷、スパッタ及びその後のエッチング等の手法で形成することができる。次に、多層回路基板の層32を積層し、その上面に平行平板導波管線路の平板電極21となる導体パターンを形成する(図5(2))。平板電極21も金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属をメッキ、印刷、スパッタ及びその後のエッチング等の手法で形成することができる。平板電極21と平板電極22とを接続するスルーホールを貫通させ、スルーホールの内面を金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属でメタライズして導体23とする(図5(3))。スルーホールの内面は、空洞にしてもよいし、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属を充填してもよい。さらに、多層回路基板の層33を積層し、表面から平板電極21まで届くスルーホールを貫通させ、スルーホールの内面を金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属等でメタライズして棒状導体27とする(図5(4))。スルーホールの内面は、空洞にしてもよいし、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属を充填してもよい。
次に、多層回路基板を焼成または成形する。多層回路基板の材料がセラミックスであれば焼成し、樹脂であれば成形することになる。焼成または成形の段階で、多層回路基板は面方向に焼成収縮又は成型収縮が発生するが、面方向に収縮して寸法誤差が生じても平行平板導波管線路の特性に大きな変化はない。即ち、導体23の間隔は、概略実効波長の4分の1以下であればよく、また、導体23の形状も平板電極21と平板電極22を電気的に接続できていればよいため、焼成または成形によって平行平板導波管線路の特性が設計値から大きく狂うことがない。焼成または成形した多層回路基板に高周波回路素子12を搭載したり、アンテナ素子13の導体パターンを形成したりして高周波回路を完成させる(図5(5))。多層回路基板に平行平板導波管線路のみならず、平行平板導波管型フィルタを形成する場合であっても同様である。図5(1)から図5(5)では、多層回路基板の層数を3層としているが、本願発明の高周波回路に適用する多層回路基板の層数は3層に限定されるものではない。
多層回路基板上に搭載した高周波回路素子と多層回路基板の内部の導波路との接続方法を図6、図7、図8、図9に示す。図6、図7、図8、図9は高周波回路素子と多層回路基板の内部の導波路を鳥瞰する透視図である。図6、図7、図8、図9において、12は高周波回路素子、15は接続線路としての導波路、16は中心導体、35はランド、35aは信号線路、36はグランド、36aは第二のグランド、36bは結合窓、37はランドである。導波路15はグランド36と接続されている。
接続線路を介して高周波回路素子と平行平板導波管線路や平行平板導波管型フィルタとを接続することもできる。接続線路は、多層回路基板を構成する誘電体が複数の棒状導体で囲まれた導波路である。図6に示すように、高周波回路素子12と平行平板導波管線路14との間、アンテナ素子13と平行平板導波管線路14との間は、導波路15によって接続することができる。導波路15を構成する棒状導体27は、内面を金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属でメタライズした空洞のスルーホールでもよく、または、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属性の柱でもよい。金属性の柱は、スルーホールの内部を金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属で充填したものでもよい。棒状導体27の断面形状は、円形に限らず、多角形、楕円等の他の形状でもよい。
図6において、高周波回路素子12からの電磁波は、高周波回路素子12を搭載しているランド35から延長された信号線路35aと両側にあるグランド36又は棒状導体27との間で電磁界を形成しながら導波する。つまり、信号線路35aとグランド36又は棒状導体27とはTEMモードで導波するコプレーナ型の導波路を構成する。一方、棒状導体27で囲まれた導波路15では電磁波は複数の棒状導体27によって囲まれた誘電体内で電磁界を形成しながら導波する。従って、TMモードで導波する導波路である。そのため、信号線路35aとグランド36又は棒状導体27との間で形成されたTEMモードの電磁波は、第二のグランド36aに形成された結合窓36bを介してTMモードに変換されて導波路15を導波することになる。なお、信号線路35aのうち、グランド36に垂直方向に延長された部分は、棒状導体27と同様にメタライズされたスルーホール等で構成してもよい。
逆に、導波路15からTMモードで導波してきた電磁波は、第二のグランド36aに形成された結合窓36bを介してTEMモードに変換されて、信号線路35aと棒状導体27又はグランド36とで形成するコプレーナ型の導波路を導波して高周波回路素子12に到達する。
導波路15は閉鎖型のため、外来雑音の影響を受け難く、かつ、外部へ電磁波が漏出する割合も少なくなる。従って、送信回路のアンテナからの電磁的影響や受信回路のフロンドエンドへの電磁的影響を軽減することができる。
図7に示すように、グランド36に囲まれたランド37上に高周波回路素子12が搭載されている場合は、高周波回路素子12が直接、導波路15のTMモードを励起することになる。
他の接続線路を介して高周波回路素子12と平行平板導波管線路や平行平板導波管型フィルタとを接続することもできる。この接続線路は、中心に配置された中心導体と該中心導体の周囲の多層回路基板を構成する誘電体とが棒状導体で囲まれた導波路、即ち、多層回路基板を構成する誘電体が棒状導体で囲まれた導波路の中心に中心導体を配置した導波路である。図8示すように、棒状導体27で囲まれた導波路の中心に中心導体16を配置した導波路15はTEMモードで導波する導波路となる。ランド35と中心導体16とは電気的に接続しておく。高周波回路素子12からの電磁波は、ランド35とグランド36で形成するコプレーナ型の導波路をTEMモードで導波し、中心導体16を有する導波路15をそのままTEMモードで導波することになる。
逆に、導波路15からTEMモードで導波してきた電磁波は、そのままランド35とグランド36で形成するコプレーナ型の導波路をTEMモードで導波して高周波回路素子12に到達する。
多層回路基板を構成する誘電体が棒状導体27で囲まれた導波路15の中心部に中心導体16を配置しても、導波路15は閉鎖型のため、外来雑音の影響を受け難く、かつ、外部へ電磁波が漏出する割合も少なくなる。従って、送信回路のアンテナからの電磁的影響や受信回路のフロントエンドへの電磁的影響を軽減することができる。また、モード変換が不要なため、モード変換に伴う損失やインピーダンスミスマッチを軽減することができる。
図9に示すように、グランド36に囲まれたランド37上に高周波回路素子12が搭載されている場合は、高周波回路素子12が直接、中心導体16を有する導波路15のTEMモードを励起することになる。逆に、中心導体16を有する導波路15からTEMモードで導波してきた電磁波は、直接、高周波回路素子12を駆動することになる。
図6から図9に示すような、高周波回路素子と平行平板導波管線路との間を多層回路基板の内部の導波路で接続すると、高周波回路素子と導波路との間の接続部を設計性良く微細な構造でモード変換したり、導波したりできるため、接続部をハンダ付けや溶接により接続する方法に比較してモードミスマッチやインピーダンスミスマッチを少なくすることができる。
図10、図11に多層回路基板の内部に導波路を構成する棒状導体及び中心導体の配置を示す。図10、図11は多層回路基板の面に垂直な方向から見た上面図である。図10、図11において、15は接続線路としての導波路、16は中心導体、27は棒状導体、36はグランド、37はランドである。図10に示すように、導波路15を構成する棒状導体27は方形に配置され、グランド36と電気的に接続されている。中心導体16は方形に配置された棒状導体27の中心にあり、ランド37と電気的に接続されている。棒状導体27と中心導体16との間にTEMモードで導波する電磁界を形成する。棒状導体27は図11に示すように、円形に配置されてもよい。図10、図11では、導波路15は中心導体16を有しているが、中心導体16がない導波路の場合でも同様に、棒状導体27の配置は方形でも、円形でもよい。
次に、多層回路基板の内部の導波路と平行平板導波管線路との接続方法を図12で説明する。図12は、多層回路基板の内部の導波路と平行平板導波管線路との接続部を鳥瞰する透視図である。図12において、14は平行平板導波管線路、15は接続線路としての導波路、17は結合窓、21、22は2枚の平行な平板電極(第一グランドと第二グランド)、23は導体、27は棒状導体である。
棒状導体27で囲まれた導波路15に中心導体がない場合、TMモードで導波してきた電磁波は、結合窓17から平行平板導波管線路14に結合して、平行平板導波管線路14を導波するTEモードにモード変換される。棒状導体27で囲まれた導波路に中心導体が配置されている場合は、TEMモードで導波してきた電磁波は、結合窓17から平行平板導波管線路14に結合して、平行平板導波管線路14を導波するTEモードにモード変換される。平行平板導波管線路14を導波してきた電磁波が導波路15に結合する場合は、逆のモード変換が行われる。
多層回路基板の内部の導波路から平行平板導波管線路へのモード結合方法を図13、図14、図15で説明する。図13、図14、図15は多層回路基板の内部の導波路から平行平板導波管線路への接続部分の断面図である。図13、図14、図15において、14は平行平板導波管線路、15は接続線路としての導波路、16は中心導体、17は結合窓、18は放射板、21、22は2枚の平行な平板電極(第一グランドと第二グランド)、23は導体、27は棒状導体である。
図13において、棒状導体27で囲まれた導波路15を導波してきたTMモードの電磁波は結合窓17で平行平板導波管線路14に結合し、TEモードにモード変換されて、平行平板導波管線路14を導波する。平行平板導波管線路14又はその一部に平行平板導波管型フィルタが形成されていても同様である。
図14において、棒状導体27で囲まれた導波路15が中心導体16を有する場合も同様である。ここで、図15に示すように、中心導体16の先端に放射板18が配置されていると、放射板18から平板電極21、22への電界分布が生じ、モード変換が効率的に行われることになる。
図12から図15に示すような、高周波回路素子と平行平板導波管線路や平行平板導波管型フィルタとの間を多層回路基板の内部の接続線路で接続すると、導波路と平行平板導波管線路や平行平板導波管型フィルタとの間の接続部を設計性良く微細な構造でモード変換できるため、接続部をハンダ付けや溶接により接続する方法に比較してモードミスマッチやインピーダンスミスマッチを少なくすることができる。
多層回路基板上にアンテナ素子を設けた高周波回路の例を図16に示す。図16は高周波回路素子と多層回路基板の内部の導波路の断面図である。図16において、12は高周波回路素子、13は高周波回路素子の1であるアンテナ素子、21、22は2枚の平行な平板電極(第一グランドと第二グランド)、23は導体、27は棒状導体、30は棒状導体、31、32、34は多層回路基板の層である。アンテナ素子13は多層回路基板の高周波回路素子12とは反対の面に実装されている。平板電極21、22及び導体23で形成される平行平板導波管線路と高周波回路素子12とは棒状導体27で結合され、平板電極21、22及び導体23で形成される平行平板導波管線路とアンテナ素子13とは棒状導体30で結合されている。
アンテナ素子13の設けられた多層回路基板の層34を多層回路基板の他の層よりも誘電率の低い低誘電率樹脂材料で構成する。アンテナ素子13の設けられた多層回路基板の層34の誘電率は出来る限り空気に近いことが望ましい。平行平板導波管線路や平行平板導波管型フィルタの設けられた多層基板の層の誘電率は大きい方が、平行平板導波管線路や平行平板導波管型フィルタを小型化できる。しかし、アンテナ素子13の設けられた多層回路基板の層34は多層回路基板の他の層よりも誘電率の低い方が、つまり、多層回路基板の層34の誘電率が空気に近い方がアンテナ素子を導波する電磁波から空中波への変換効率、又は空中波からアンテナ素子を導波する電磁波への変換効率は向上する。また、アンテナ素子13の設けられた多層回路基板の層34の誘電率が低い方が、例えばパッチアンテナではアンテナ素子や接続ラインを大きくできるため、導体抵抗を小さくすることができ、アンテナの効率を向上させることができる。
例えば、図16に示す高周波回路において、多層回路基板の層31、32をセラミックス材料で構成し、多層回路基板の層34を樹脂材料で構成すると、多層回路基板の層34の誘電率を多層回路基板の他の層よりも低くすることができる。なお、図16では、多層回路基板の層数を3層としているが、本願発明の高周波回路に適用する多層回路基板の層数は3層に限定されるものではない。また、図16では、多層回路基板の層34を全面的に多層回路基板の他の層31、32よりも誘電率の低い樹脂材料で構成しているが、必ずしも全面的に誘電率の低い樹脂材料で構成する必要はなく、少なくとも、アンテナ素子13の設けられている部分だけでもよい。
次に、このような高周波回路の作製方法について説明する。図17(1)から図17(5)までは高周波回路の製造工程を説明する図である。図17(1)から図17(5)において、12は高周波回路素子、13は高周波回路素子の1であるアンテナ素子、21、22は2枚の平行な平板電極(第一グランドと第二グランド)、23は導体、27は棒状導体、30は棒状導体、30aはスルーホール、31、32、34は多層回路基板の層、34aは熱可塑性樹脂材料、39は銅箔である。
多層回路基板の層31にスルーホールを穿孔し、内面を金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属でメタライズして棒状導体27とする。スルーホールの内面は、空洞にしてもよいし、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属を充填してもよい(図17(1))。この棒状導体27は、高周波回路素子12を接続するためのものである。次に、多層回路基板の層31の上面に平行平板導波管線路の平板電極22となる導波パターンを形成する(図17(1))。平板電極22は金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属をメッキ、印刷、スパッタ及びその後のエッチング等の手法で形成することができる。次に、多層回路基板の層32を積層し、その上面に平行平板導波管線路の平板電極21となる導体パターンを形成する(図17(2))。平板電極21も金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属をメッキ、印刷、スパッタ及びその後のエッチング等の手法で形成することができる。平板電極21と平板電極22とを接続するスルーホールを貫通させ、スルーホールの内面を金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属でメタライズして導体23とする(図17(3))。スルーホールの内面は、空洞にしてもよいし、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属を充填してもよい。次に、多層回路基板を焼成または成形する。多層回路基板の材料がセラミックスであれば焼成し、樹脂であれば成形することになる。
さらに、スルーホール30aを穿孔した熱可塑性樹脂材料34aを、位置合わせをしながら積層する(図17(4))。熱可塑性樹脂材料34aの表面には銅箔39が張り合わされており、熱可塑性樹脂材料34aを張り合わせる際には、銅箔39が外面になるように積層する。積層した後に加熱して溶融接着し、多層回路基板の他の層よりも誘電率の低い多層回路基板の層34とする。スルーホール30aの内面は、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属でメタライズして棒状導体30とする(図17(5))。スルーホールの内面は、空洞にしてもよいし、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属を充填してもよい。
次に、銅箔39をパターニングして、多層回路基板にアンテナ素子13の導体パターンを形成したりして高周波回路を完成させる(図17(5))。多層回路基板に平行平板導波管線路のみならず、平行平板導波管型フィルタを形成する場合であっても同様である。図17(1)から図17(5)では、多層回路基板の層数を3層としているが、本願発明の高周波回路に適用する多層回路基板の層数は3層に限定されるものではない。
このように、アンテナ素子の設けられた層を熱可塑性樹脂材料で構成すると、熱プレスで多層回路基板の層を形成することができるため製造工程が簡単になる。また、複数の層を一度に熱プレスすることもできるため製造工程を短縮することができる。
ここで説明した熱可塑性樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)等が適用できる。多層回路基板の他の層をセラミックスで構成したときに、これらの熱可塑性樹脂を利用すると、セラミックスよりも誘電率を低くすることができる。
特に、熱可塑性樹脂材料として、国際出願(国際公開番号WO99/54888)に記載の低誘電率グラフト重合樹脂など、種々のグラフト重合樹脂を用いることができる。低誘電率グラフト重合樹脂材料を熱可塑性樹脂材料として利用すると誘導正接が低く、耐熱性に優れ、かつ金属等との接着性に優れるという効果を奏することになる。
このような高周波回路の他の作製方法について説明する。図18(1)から図18(5)までは高周波回路の製造工程を説明する図である。図18(1)から図18(5)において、12は高周波回路素子、13は高周波回路素子の1であるアンテナ素子、21、22は2枚の平行な平板電極(第一グランドと第二グランド)、23は導体、27は棒状導体、30は棒状導体、31、32、34は多層回路基板の層、34bは熱硬化性樹脂材料である。
多層回路基板を焼成または成形する工程(図18(1)から図18(3))までは図17(1)から図17(3)までと同様である。多層回路基板の層32の上に熱硬化性樹脂材料34bが液状の場合は熱硬化性樹脂材料34bを塗布する(図18(4))。熱硬化性樹脂材料がフィルム材料の場合は多層回路基板の層32の上にフィルム材料を貼り付ける(図18(4))。さらに、熱硬化性樹脂材料を熱硬化させて、多層回路基板の他の層よりも誘電率の低い多層回路基板の層34とする(図18(4))。
次に、ドリル又はレーザによってスルーホールを穿孔した後、熱硬化させた熱硬化性樹脂材料の表面を粗化平坦化して多層回路基板の層34とする。多層回路基板の層34の穿孔されたスルーホールの内面は、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属でメタライズして棒状導体30とする(図18(5))。スルーホールの内面は、空洞にしてもよいし、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル等の金属を充填してもよい。
次に、多層回路基板の層34の表面をパターニングして、多層回路基板にアンテナ素子13の導体パターンを形成したりして高周波回路を完成させる(図18(5))。多層回路基板に平行平板導波管線路のみならず、平行平板導波管型フィルタを形成する場合であっても同様である。図18(1)から図18(5)では、多層回路基板の層数を3層としているが、本願発明の高周波回路に適用する多層回路基板の層数は3層に限定されるものではない。
このように、アンテナ素子の設けられた層を熱硬化性樹脂材料で構成すると、セラミックスに比較して比較的低温で多層回路基板の層を形成することができるため製造工程が簡単になる。
ここで説明した熱硬化性樹脂としては、熱硬化型のポリフェニレンエーテル(PPE)、フェノール、エポキシ(EP)、ポリウレタン(PUL)、ベンゾシクロブテン(BCB)、ポリフェニレンエーテルオキサイド(PPO)等が適用できる。特に、多層回路基板の他の層をセラミックスで構成したときに、これらの熱硬化性樹脂を利用すると、セラミックスよりも誘電率を低くすることができる。
本発明の高周波回路は、マイクロ波やミリ波などの高周波帯域のレーダ用送受信機や通信機用送受信機に適用することができる。
本願発明である高周波回路の構成を説明する図であって、高周波回路を鳥瞰する透視図である。 平行平板導波管線路を鳥瞰する透視図である。 平行平板導波管線路の電磁界分布を説明する図である。 平行平板導波管型フィルタの構成を説明する図であって、平行平板導波管型フィルタの平板電極に垂直な方向から見た図である。 高周波回路の製造工程を説明する図である。 多層回路基板上に搭載した高周波回路素子と多層回路基板の内部の導波路との接続方法を説明する図であって、高周波回路素子と多層回路基板の内部の導波路を鳥瞰する透視図である。 多層回路基板上に搭載した高周波回路素子と多層回路基板の内部の導波路との接続方法を説明する図であって、高周波回路素子と多層回路基板の内部の導波路を鳥瞰する透視図である。 多層回路基板上に搭載した高周波回路素子と多層回路基板の内部の導波路との接続方法を説明する図であって、高周波回路素子と多層回路基板の内部の導波路を鳥瞰する透視図である。 多層回路基板上に搭載した高周波回路素子と多層回路基板の内部の導波路との接続方法を説明する図であって、高周波回路素子と多層回路基板の内部の導波路を鳥瞰する透視図である。 多層回路基板の内部の導波路を形成するスルーホールの配置を示す図であって、多層回路基板の面に垂直な方向から見た上面図である。 多層回路基板の内部の導波路を形成するスルーホールの配置を示す図であって、多層回路基板の面に垂直な方向から見た上面図である。 多層回路基板の内部の導波路と平行平板導波管線路との接続方法を説明する図であって、多層回路基板の内部の導波路と平行平板導波管線路との接続部を鳥瞰する透視図である。 多層回路基板の内部の導波路から平行平板導波管線路へのモード結合方法を説明する図であって、多層回路基板の内部の導波路から平行平板導波管線路への接続部分の断面図である。 多層回路基板の内部の導波路から平行平板導波管線路へのモード結合方法を説明する図であって、多層回路基板の内部の導波路から平行平板導波管線路への接続部分の断面図である。 多層回路基板の内部の導波路から平行平板導波管線路へのモード結合方法を説明する図であって、多層回路基板の内部の導波路から平行平板導波管線路への接続部分の断面図である。 多層回路基板上にアンテナ素子を設けた高周波回路を説明する図であって、高周波回路素子と多層回路基板の内部の導波路の断面図である。 高周波回路の製造工程を説明する図である。 高周波回路の製造工程を説明する図である。
符号の説明
11−1、11−2 多層回路基板を構成する層と層との間の面
11−3 多層回路基板を構成する表面
12 高周波回路素子
13 高周波回路素子の1であるアンテナ素子
14 平行平板導波管線路
15 導波路
16 中心導体
17 結合窓
18 放射板
19 平行平板導波管型フィルタ
21 平板電極(第一グランド)
22 平板電極(第二グランド)
23 導体
24 導体
25 電磁波の導波方向
26a、26b 平行平板導波管型共振器
26c、26d、26e 結合窓
26f、26g 平行平板導波管線路部
27 棒状導体
28 結合窓26c、26d、26eの窓の幅であって導体24の間隔
29 電磁波の導波方向25に対する導体24の間隔
30 棒状導体
30a スルーホール
31、32、33 多層回路基板の層
34 多層回路基板の層
34a 熱可塑性樹脂材料
34b 熱硬化性樹脂材料
35 ランド
35a 信号線路
36 グランド
36a 第二のグランド
36b 結合窓
37 ランド
39 銅箔

Claims (11)

  1. 多層回路基板と、
    導波方向が該多層回路基板の面と同じ方向で、該多層回路基板の内部に埋め込み形成された平行平板導波管線路と、
    該多層回路基板の表面に実装され、接続線路を介して該平行平板導波管線路と接続される高周波回路素子と、
    を備える高周波回路。
  2. 多層回路基板と、
    導波方向が該多層回路基板の面と同じ方向で、該多層回路基板の内部に埋め込み形成された平行平板導波管型フィルタと、
    該多層回路基板の表面に実装され、接続線路を介して該平行平板導波管型フィルタと接続される高周波回路素子と、
    を備える高周波回路。
  3. 前記平行平板導波管線路が、前記多層回路基板の内部の異なる面に対向して設けられた2つの導体パターンを導体により接続した導波管からなることを特徴とする請求項1に記載の高周波回路。
  4. 前記平行平板導波管型フィルタが、前記多層回路基板の内部の異なる面に対向して設けられた2つの導体パターンを導体により接続した少なくとも1つ以上の平行平板導波管型共振器を含み、該平行平板導波管型共振器が結合窓を介して電磁結合されることを特徴とする請求項2に記載の高周波回路。
  5. 前記接続線路が、前記多層回路基板を構成する誘電体が棒状導体で囲まれた導波路であることを特徴とする請求項1から4に記載のいずれかの高周波回路。
  6. 前記接続線路が、中心に配置された中心導体と該中心導体の周囲の前記多層回路基板を構成する誘電体とが棒状導体で囲まれた導波路であることを特徴とする請求項1から4に記載のいずれかの高周波回路。
  7. 前記多層回路基板の表面に配置された高周波回路素子の少なくとも1は前記多層回路基板の表面に設けられたアンテナ素子であることを特徴とする請求項1から6に記載のいずれかの高周波回路。
  8. 前記多層回路基板のうち少なくとも前記アンテナ素子の設けられた層は、前記多層回路基板の他の層よりも誘電率の低い低誘電率樹脂材料で構成されていることを特徴とする請求項7に記載の高周波回路。
  9. 前記低誘電率樹脂材料が熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項8に記載の高周波回路。
  10. 前記低誘電率樹脂材料が熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項8に記載の高周波回路。
  11. 前記熱可塑性樹脂の材料がグラフト重合樹脂であることを特徴とする請求項9に記載の高周波回路。
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