JP2005101878A - タイミング同期方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユニークワード検出のための記憶容量を削減する。
【解決手段】 BBコントローラ部50は、サンプリングクロック208によって、IQデータ200に含まれたデータに番号を付け、当該番号が与えれらたIQデータ200を出力する。記憶部56は、サンプルカウンタ値204で示された番号mに対応したアドレスにIQデータ200を記憶する。検出部58は、記憶部56に記憶された信号に対して、検出単位でユニークワード検出する。復調部54は、IQデータ200を遅延検波する。検出部58からSSのタイミング番号の報告を受けた場合、それに対応したCRCのタイミング番号にもとづいてCRCチェックを行う。基地局情報格納部60は、オープンアパーチャの際に検出した基地局装置の受信タイミング番号やその他の情報を記憶する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、タイミング同期技術に関し、特に受信した信号から既知のユニークワードを検出するタイミング同期方法および装置に関する。
TDMA(Time Division Multiple Access)通信等では、一般的にひとつのフレームを分割する複数のスロットを使用して、ディジタル情報を伝送する。このようなTDMA通信の送信装置と受信装置の間で、タイミング同期の確立は、通常送信されたスロット内に含まれたユニークワードを検出することによって実現される。携帯電話システムや簡易型携帯電話システムのような移動通信システムの端末装置でも、基地局装置から送信されるユニークワードを検出している。これらのシステムでは、消費電力を低減させるために、非通信時に間欠受信する場合もある。さらに、消費電力の低減のために、高速高精度の基準発振器と低速の基準発振器を備え、通信処理の実行時には、高速高精度の基準発振器で受信した信号をサンプリングし、一方、待ち受け処理時には、低速の基準発振器で受信した信号をサンプリングする(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−307304号公報
送信されたユニークワードを検出する方法には、背景技術のごとく受信した信号を逐次処理する逐次型の検出方法のほかに、受信した信号をメモリ等の記憶媒体に一旦記憶し、記憶した受信信号を処理する蓄積型の検出方法もある。特に、蓄積型でユニークワードの検出に要する期間が、信号を受信するために要する期間よりも短い場合には、検出処理を間欠的に動作できるため、処理の停止期間を長くできる。その結果、蓄積型のユニークワード検出によって、消費電力の低減も可能である。さらに、一旦記憶した受信信号を処理するために、より高度な処理も可能になり、ユニークワードの検出精度も向上できる。しかしながら、蓄積型のユニークワード検出方法では、特にオープンアパーチャにおいて、すべてのスロットを記憶する必要があるために、処理に必要な記憶容量が大きくなってしまう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユニークワードの検出のために必要なデータの記憶容量を小さくするためのタイミング同期技術を提供することにある。
本発明のある態様は、タイミング同期装置である。この装置は、ひとつのフレームを分割した複数のスロットに含まれた信号を受信する受信部と、受信した信号を記憶する記憶部と、記憶した信号から、基準とすべきタイミングを示した既知のユニークワードを検出する検出部とを備える。この装置において、記憶部は、少なくともひとつのスロットに含まれた信号を記憶可能な記憶領域を有しており、当該記憶領域に受信した信号を巡回的に上書きしながら記憶し、検出部は、記憶領域を複数の領域に分割した場合のひとつの領域に含まれた信号のデータ量をひとつの検出単位として既知のユニークワードを検出してもよい。
以上の装置により、記憶領域の記憶容量が小さくても、ユニークワードの検出単位は当該記憶容量よりもさらに小さいため、ユニークワード検出処理を高速に実行できて受信したデータを欠落させず、その結果、ユニークワードの検出精度を低下させない。
記憶部が有した記憶領域の記憶容量を略ひとつのスロットに含まれた信号のデータ量にしてもよい。検出部は、ひとつの検出単位に含まれた信号を受信するための期間より短い期間で、記憶した信号から既知のユニークワードをひとつの検出単位で間欠的に検出してもよい。検出部は、記憶領域を複数の領域に分割した場合に複数の領域にわたって含まれたユニークワードを検出するために、複数の検出単位に含まれた既知のユニークワードを検出してもよい。
「略ひとつのスロット」とは、ひとつのスロットのデータ量だけでなく、ひとつのスロットのデータ量に対して、処理遅延を考慮したデータ量を加算したデータ量も含む。
スロットは、予め規定された位置に誤り検出符号を配置しており、記憶した信号を復調する復調部と、検出部で既知のユニークワードを検出した場合に、復調した信号の中の誤り検出符号に誤りがなければ、既知のユニークワードを検出したタイミングを基準のタイミングに決定する決定部とをさらに備えてもよい。
「既知のユニークワードを検出したタイミング」とは、ユニークワードそのもののタイミングでなくても、ユニークワードとの相対的な関係が明らかなスタートシンボル等のタイミングであってもよい。
本発明の別の態様は、タイミング同期方法である。この方法は、ひとつのフレームを分割した複数のスロットに含まれた信号が、少なくともひとつのスロットに含まれた信号を記憶可能な記憶領域に巡回的に上書きしながら記憶され、記憶領域を複数の領域に分割した場合のひとつの領域に含まれた信号のデータ量をひとつの検出単位として、記憶した信号から基準とすべきタイミングを示した既知のユニークワードを検出する。
本発明のさらに別の態様も、タイミング同期方法である。この方法は、ひとつのフレームを分割した複数のスロットに含まれた信号を受信するステップと、受信した信号を記憶するステップと、記憶した信号から、基準とすべきタイミングを示した既知のユニークワードを検出するステップとを備える。この方法において、記憶するステップは、少なくともひとつのスロットに含まれた信号を記憶可能な記憶領域を有しており、当該記憶領域に受信した信号を巡回的に上書きしながら記憶し、検出するステップは、記憶領域を複数の領域に分割した場合のひとつの領域に含まれた信号のデータ量をひとつの検出単位として既知のユニークワードを検出してもよい。
記憶するステップで記憶領域の記憶容量を略ひとつのスロットに含まれた信号のデータ量にしてもよい。検出するステップは、ひとつの検出単位に含まれた信号を受信するための期間より短い期間で、記憶した信号から既知のユニークワードをひとつの検出単位で間欠的に検出してもよい。検出するステップは、記憶領域を複数の領域に分割した場合に複数の領域にわたって含まれたユニークワードを検出するために、複数の検出単位に含まれた既知のユニークワードを検出してもよい。スロットは、予め規定された位置に誤り検出符号を配置しており、記憶した信号を復調するステップと、既知のユニークワードを検出した場合に、復調した信号の中の誤り検出符号に誤りがなければ、既知のユニークワードを検出したタイミングを基準のタイミングに決定する決定部とをさらに備えてもよい。
本発明のさらに別の態様は、プログラムである。このプログラムは、無線ネットワークを介して、ひとつのフレームを分割した複数のスロットに含まれた信号を受信するステップと、少なくともひとつのスロットに含まれた信号を記憶可能な記憶領域に、受信した信号を巡回的に上書きしながら記憶するステップと、記憶領域を複数の領域に分割した場合のひとつの領域に含まれた信号のデータ量をひとつの検出単位として、記憶した信号から基準とすべきタイミングを示した既知のユニークワードを検出するステップとをコンピュータに実行させる。
記憶するステップは、記憶領域の記憶容量を略ひとつのスロットに含まれた信号のデータ量にしてもよい。検出するステップは、ひとつの検出単位に含まれた信号を受信するための期間より短い期間で、記憶した信号から既知のユニークワードをひとつの検出単位で間欠的に検出してもよい。検出するステップは、記憶領域を複数の領域に分割した場合に複数の領域にわたって含まれたユニークワードを検出するために、複数の検出単位に含まれた既知のユニークワードを検出してもよい。スロットは、予め規定された位置に誤り検出符号を配置しており、記憶した信号を復調するステップと、既知のユニークワードを検出した場合に、復調した信号の中の誤り検出符号に誤りがなければ、既知のユニークワードを検出したタイミングを基準のタイミングに決定するステップとをさらに備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ユニークワードの検出のために必要なデータの記憶容量を小さくできる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、簡易型携帯電話システムにおける基地局装置と端末装置間のタイミング同期に関する。基地局装置は、ひとつのフレームに含まれた複数のスロットのひとつにユニークワードを挿入して送信する。当該基地局装置と通信すべき端末装置は、ユニークワードの検出によって、当該基地局装置とスロットのタイミングを同期する。特に本実施例は、ユニークワードの検出のうち、オープンアパーチャの処理に関するものであって、さらに蓄積型のユニークワード検出に関する。本実施例の端末装置は、1スロットに相当したデータ量を記憶可能なメモリを備え、受信したデータを当該メモリに巡回的に上書きしながら記憶する。一方、ユニークワード検出は、1/2スロットに相当したデータ単位(以下、「検出単位」という)で行い、さらに検出単位に相当したデータのメモリへの記憶処理よりも高速に処理される。その結果、メモリに記憶したデータがフルになる前に、ユニークワード検出を実行したデータが削除されるため、メモリの記憶容量が、1スロットに対応したデータ量であっても、受信したデータを欠落させることなくユニークワード検出の処理が可能になる。
ユニークワードが検出できた場合、復調したデータを対象にCRC(Cyclic Redundancy Check)を実行し、その結果にもとづいて、受信タイミングを検出する。さらに、端末装置の周囲に配置されている複数の基地局装置のうち、通信条件のよい基地局装置を通信対象に選ぶため、端末装置は、複数の基地局装置からの信号を対象にユニークワード検出処理を実行し、複数の受信タイミングに関する情報を記憶する。さらに、複数の検出した受信タイミングに対する受信信号の強度等にもとづいて、記憶した複数の受信タイミングの中から、ひとつの受信タイミングを選択する。一般的に、複数のタイミングに関する情報を記憶するための記憶容量は、受信したデータを記憶するための記憶容量よりも小さく、本実施例の端末装置では、受信したデータを記憶するための記憶容量も小さくできるため、装置全体の記憶容量を小さくできる。
図1は、実施例に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、端末装置10、基地局装置14を含む。さらに、端末装置10は、端末用アンテナ12、RF部18、AGC20、ロールオフフィルタ部22、AD変換部24、直交検波部26、処理部28、制御部30を含み、基地局装置14は、基地局用アンテナ16を含む。また信号として、IQデータ200、復調データ202を含む。
基地局装置14は、基地局用アンテナ16を介して、後述の端末装置10を複数接続可能であって、端末装置10と図示しないネットワーク間で通信されるデータを中継する。また、ひとつの端末装置10が通信可能なエリアの中に、複数の基地局装置14が存在する場合もあり、当該場合に端末装置10は、通信に関する条件のよい基地局装置14を選択して通信する。ここでは説明の簡易化のため、ひとつの基地局装置14を選択するものとするが、複数の基地局装置14と通信するものであってもよい。
端末装置10は、説明の簡略化のために、受信機能に関するものを図示し、送信機能に関するものを省略した。
端末用アンテナ12は、基地局装置14と通信するために所定の無線周波数の信号を放射する。なお、基地局装置14の指向性は任意のものでよい。
RF部18は、後述のAGC20等で処理される中間周波数の信号と無線周波数の信号間の周波数変換処理等を行う。
AGC20は、受信した信号の振幅を後述のAD変換部24のダイナミックレンジ内の振幅にするために、利得を自動的に制御する。ロールオフフィルタ部22は、AGC20から出力された信号をロールオフ整形する。AD変換部24は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。ここでは、シンボルレートの8倍の速度でオーバーサンプリングする。
直交検波部26は、デジタル信号を直交検波して、ベースバンドのIQデータ200を生成する。図中では、1本の線によってIQデータ200を示したが、実際のIQデータ200は、同相成分と直交成分を有する。
処理部28は、IQデータ200を入力して、基地局装置14とのタイミング同期処理を行ったり、IQデータ200を復調する。ここでは、変調方式をπ/4シフトQPSK(以下、これもQPSKと示す)とし、復調方法を遅延検波とする。タイミング同期の詳細については、後述する。
制御部30は、端末装置10全体の動作を制御する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図2(a)−(b)は、フレームの構成とスロットの構成を示す。図2(a)は、簡易型携帯電話システムのフレームの構成であって、ひとつのフレームは、8個のスロットを含む。8個のスロットのうちスロット1からスロット4は、下り回線の信号として使用され、一方、スロット5からスロット8は、上り回線の信号として使用される。下り回線のスロット1からスロット4のうち、スロット1が制御信号を伝送する。図2(b)は、スロット1の構成を示す。ここで、「R」はランプビットを示し、「SS」はスタートシンボルを示し、「PR」はプリアンブルを示し、「UW」はユニークワードを示し、「CAC」は制御信号を示し、「CRC」はCRC符号を示し、「G」はガードビットを示す。
なお、これらの記号の下に記載された数字は、それぞれに割り当てられたビット数を示す。図示の通り、ひとつのスロットは、「240ビット」のデータを含み、これは「120シンボル」のデータに相当する。そのため、AD変換部24での量子化ビット数を8ビットとすれば、1スロットあたりのIQデータ200のデータ量は、15360ビットになる。一方、1スロットあたりの復調データ202のデータ量は、1920ビットになる。図1の端末装置10は、オープンアパーチャ時に複数の基地局装置14から送信されるフレームの中から、所定のスロットに含まれたユニークワードを検出して、当該ユニークワードを含んだスロットを送信した基地局装置14とタイミング同期を確立する。
図3は、処理部28の構成を示す。処理部28は、BBコントローラ部50、OSC52、復調部54、記憶部56、検出部58、基地局情報格納部60を含む。また信号として、サンプルカウンタ値204、スロットカウンタ値206、サンプリングクロック208を含む。
BBコントローラ部50は、OSC52から出力された一定間隔のタイミングを示したサンプリングクロック208によって、IQデータ200に含まれたデータに番号を割り当て、当該番号が与えれらたIQデータ200を出力する。最終的には、当該番号にもとづいて、所定の基地局装置14に対する受信タイミングを記憶する。具体的には、データの番号を示すためにサンプルカウンタ値204とスロットカウンタ値206を出力する。スロットカウンタ値206はスロットの番号nを示し、サンプルカウンタ値204はスロット内のデータの番号mを示すため、スロット開始位置をfとすれば、受信した信号のタイミング番号xは、次の通り表される。
(数1)
x = f+n×m
記憶部56は、サンプルカウンタ値204で示された番号mに対応したアドレスにIQデータ200を記憶する。記憶部56の記憶容量は、1スロット分のデータ量に対応した番号mの最大値に相当する。1スロットの期間が終了すれば、番号mはリセットされるため、IQデータ200は巡回的に上書きされる。
検出部58は、記憶部56に記憶された信号に対して、検出単位でユニークワード検出する。ユニークワードが検出した場合、対応するSSのタイミング番号を後述の復調部54に報告する。また、ひとつの基地局装置14に対する受信タイミングが、無線伝搬環境の影響で複数検出される場合もあるが、検出部58は受信電力値等にもとづいてひとつの受信タイミングを選択する。
復調部54は、IQデータ200を遅延検波する。検出部58からSSのタイミング番号の報告を受けた場合、それに対応したCRCのタイミング番号にもとづいてCRCチェックを行う。CRCチェックの結果、CRCエラーがなければタイミングを検出できたとし、それに対応したSSのタイミング番号を受信タイミング番号とする。
基地局情報格納部60は、オープンアパーチャの際に検出した基地局装置14の受信タイミング番号やその他の情報を記憶する。記憶内容の詳細については、後述する。
図4は、BBコントローラ部50の構成を示す。BBコントローラ部50は、サンプルカウンタ70、スロットカウンタ72、バッファ74を含む。
サンプルカウンタ70は、サンプリングクロック208のタイミングでサンプルカウンタ値204を生成する。ひとつのスロットは前述のごとく120シンボルであり、ひとつのシンボルを8倍サンプリングしているため、サンプルカウンタ値204によって示される番号mは、0から959の値になる。
スロットカウンタ72は、スロットカウンタ値206を示す。ここでは、スロットカウンタ値206によって示される番号nは、0から99の値をとるものとする。
バッファ74は、サンプルカウンタ値204とスロットカウンタ値206にIQデータ200を対応付ける。
図5は、検出部58の動作概要を示す。ここでは、x番目のスロットxとx+1番目のスロットx+1を処理の対象として、オープンアパーチャでスロットx+1に含まれたユニークワードを検出する場合を説明する。記憶部56には、1スロットに対応したデータが記憶されるため、図中の「書き込み対象データ」と示した区間のデータが、左端をスタートアドレスとして書き込まれる。検出部58はユニークワード検出のために、図中の「読み出し対象データ」と示した区間のデータを2回に分けて読み出す。さらに、読み出したデータの区間の先頭や最後尾にユニークワードの一部が含まれている場合を考慮して、その前後のデータを含めた形で、図中の「UW検出対象データ」と示した区間でユニークワード検出を実行する。UW検出対象データは、ユニークワードがふたつの検出単位にまたがっている場合を考慮して、検出単位に対して、ユニークワードの長さからひとつのシンボル長を減じたデータ量だけずらす必要がある。ここでは、ふたつ目の「読み出し対象データ」に対してユニークワード検出を行った場合に、ユニークワードが検出される。
図6(a)−(b)は、基地局情報格納部60に記憶された情報のデータ構造を示す。基地局情報格納部60は、図示のごとく2種類の情報を格納している。図6(a)は、検出部58がユニークワードを検出して、かつ復調部54が行ったCRCチェックにエラーがなかった場合の受信したデータに関する情報である。一般的に、オーバーサンプル数が多い場合、受信タイミングのピーク前後のサンプルでも、ユニークワードが検出され、その結果受信タイミングは、ひとつのタイミングに特定されず、複数のタイミングに広がる。
そのため、ここでは、所定の受信電力以上になる複数の受信タイミングとデータの内容を一旦記憶し、後からそのうちのひとつのタイミングを選択する。図中の「受信スロット」は受信したデータの内容を示し、「受信タイミング」は検出された受信タイミングを前述のタイミング番号xで表したものであり、「RSSI」は受信電力である。ここでは、ひとつの受信タイミングに対応すべき10個の受信タイミングを記憶している。検出部58は、RSSIをもとに、これらの受信タイミングからひとつの受信タイミングを選択する。
図6(b)は、前述の受信タイミングの選択の結果、複数の基地局装置14に対して検出された受信タイミングを示す。図中の「CS−ID」は基地局装置14の識別番号であり、「受信タイミング」は検出された受信タイミングを前述のタイミング番号xで表したものであり、「RSSI」は受信電力である。検出部58は、RSSIをもとに、複数の基地局装置14の受信タイミングからひとつの基地局装置14の受信タイミングを選択し、ナローアパーチャに移行する。
図7は、オープンアパーチャの場合の受信タイミングを決定する処理を示すフローチャートである。端末装置10の電源立ち上げ後、所定の期間にわたって、オープンアパーチャによるユニークワード検出を行うために、制御部30は、オーブンアパーチャ用タイマを開始する(S10)。記憶部56に記憶したIQデータ200をもとに、検出部58が検出単位でユニークワード検出を行う(S12)。さらに、復調部54はCRCチェックにエラーがなければ、受信タイミングを取得する(S14)。タイマが終了していなければ(S16のN)、ユニークワード検出を繰返し行って、複数の基地局装置14に対応した受信タイミングを取得する。一方、タイマが終了していれば(S16のY)、検出部58は、基地局情報格納部60に記憶した複数の基地局装置14に対する受信タイミングから、ひとつの受信タイミングを選択する(S18)。
図8は、受信タイミングを取得する処理を示すフローチャートである。当該フローチャートは、図7のフローチャートのステップ12とステップ14の処理に対応する。記憶部56は、受信したIQデータ200を記憶する(S30)。IQデータ200が記憶部56に検出単位分記憶されていなければ(S32のN)、検出部58はユニークワード検出を行わずに、IQデータ200が記憶されるのを待つ。一方、IQデータ200が記憶部56に検出単位分記憶されれば(S32のY)、検出部58は間欠的にユニークワード検出を行う。ユニークワードを検出できなければ(S34のN)、ステップ30からの処理を繰り返す。一方、ユニークワードを検出できれば(S34のY)、受信タイミングを基地局情報格納部60に記憶する(S36)。
また、復調部54がIQデータ200を復調し、図6(a)のごとく復調データ202を基地局情報格納部60に記憶する(S38)。さらに、復調部54がCRCチェックを行って(S40)、CRCエラーがなければ(S42のY)、当該受信タイミングを取得する(S44)。最終的に、検出部58は、ひとつの基地局装置14に対して複数取得した受信タイミングから、ひとつの受信タイミングを選択する。一方、CRCエラーがあれば(S42のN)、ステップ30からの処理を繰り返す。
図9は、受信したデータを記憶部56に記憶する処理を示すフローチャートである。当該フローチャートは、図8のフローチャートのステップ30の処理に対応する。サンプルカウンタ70は、sample_countを0に設定する(S60)。なお、sample_countは前述のスロット内のデータの番号mと同一である。sample_countが960以上でなければ(S62のN)、BBコントローラ部50はsample_countをデータ格納アドレスとして記憶部56にIQデータ200を出力する(S64)。一方、sample_countが960以上になれば(S62のY)、sample_countをリセットする。IQデータ200が終了しなければ(S66のN)、sample_countに1を加算する(S68)。以上の処理は、IQデータ200が終了するまで(S66のY)実行する。
以上の構成による端末装置10の動作を説明する。直交検波部26は、受信したデータを直交検波して、IQデータ200を出力する。BBコントローラ部50は、信号のタイミングを示す番号を割り当てながら、IQデータ200を記憶部56に1スロット単位で記憶する。検出部58は、記憶部56に記憶されたデータを検出単位でユニークワード検出する。ユニークワード検出ができれば、復調部54が復調した復調データ202に対して、復調部54はCRCチェックする。CRCエラーがなければ、当該信号のSSに対応した番号を受信タイミングとして、基地局情報格納部60に記憶する。さらに、互いに値の近いいくつかの受信タイミングに対応した受信電力値を比較し、その中で最も大きい受信電力値に対応した受信タイミングをひとつの基地局装置14に対する受信タイミングとして、基地局情報格納部60に記憶する。以上の動作を複数の基地局装置14で行い、その結果の受信電力値にもとづいて、ひとつの受信タイミングを選択する。
本発明の実施例によれば、受信したデータを記憶する容量が、1スロットに相当したデータ量ですむために、記憶容量を削減できる。また、記憶部に受信した信号を記憶するための処理期間よりも短い期間で、ユニークワード処理を実行できるため、ユニークワード処理を間欠的に実行でき、処理効率を向上できる。また、一旦データを記憶するため、複雑な処理も可能になり、ユニークワードの検出確率を向上できる。さらに、複数のアンテナが存在する場合でも、記憶したデータをもとにユニークワード検出すればよいだけなので、同様の処理で対応可能である。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、検出部58は、検出単位として、1/2スロットに相当したデータ単位でユニークワード検出している。しかしこれに限らず例えば、1/3や1/4であればよい。本変形例によれば、検出単位内のユニークワード処理を高速にできる。つまり、検出単位は、記憶部56での記憶容量より小さいデータ量であればよい。
本発明の実施例において、通信システム100は簡易型携帯電話システムとして説明した。しかしながらこれに限らず、通信システム100は携帯電話システムであってもよい。つまり、所定のスロットに含まれたユニークワードを検出して、基地局装置14と端末装置10との間のタイミング同期を確立するシステムであれば、本発明を適用可能である。本変形例によれば、様々なシステムに適用できる。
実施例に係る通信システムの構成を示す図である。 図2(a)−(b)は、図1のフレームの構成とスロットの構成を示す図である。 図1の処理部の構成を示す図である。 図3のBBコントローラ部の構成を示す図である。 図3の検出部の動作概要を示す図である。 図6(a)−(b)は、図3の基地局情報格納部に記憶された情報のデータ構造を示す図である。 図1のオープンアパーチャの場合の受信タイミングを決定する処理を示すフローチャートである。 図7の受信タイミングを取得する処理を示すフローチャートである。 図8の受信したデータを記憶する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 端末装置、 12 端末用アンテナ、 14 基地局装置、 16 基地局用アンテナ、 18 RF部、 20 AGC、 22 ロールオフフィルタ部、 24 AD変換部、 26 直交検波部、 28 処理部、 30 制御部、 50 BBコントローラ部、 52 OSC、 54 復調部、 56 記憶部、 58 検出部、 60 基地局情報格納部、 70 サンプルカウンタ、 72 スロットカウンタ、 74 バッファ、 100 通信システム、 200 IQデータ、 202 復調データ、 204 サンプルカウンタ値、 206 スロットカウンタ値、 208 サンプリングクロック。

Claims (7)

  1. ひとつのフレームを分割した複数のスロットに含まれた信号を受信する受信部と、
    前記受信した信号を記憶する記憶部と、
    前記記憶した信号から、基準とすべきタイミングを示した既知のユニークワードを検出する検出部とを備え、
    前記記憶部は、少なくともひとつのスロットに含まれた信号を記憶可能な記憶領域を有しており、当該記憶領域に前記受信した信号を巡回的に上書きしながら記憶し、
    前記検出部は、前記記憶領域を複数の領域に分割した場合のひとつの領域に含まれた信号のデータ量をひとつの検出単位として前記既知のユニークワードを検出することを特徴とするタイミング同期装置。
  2. 前記記憶部が有した記憶領域の記憶容量を略ひとつのスロットに含まれた信号のデータ量にすることを特徴とする請求項1に記載のタイミング同期装置。
  3. 前記検出部は、ひとつの検出単位に含まれた信号を受信するための期間より短い期間で、前記記憶した信号から前記既知のユニークワードをひとつの検出単位で間欠的に検出することを特徴とする請求項1または2に記載のタイミング同期装置。
  4. 前記検出部は、前記記憶領域を複数の領域に分割した場合に複数の領域にわたって含まれたユニークワードを検出するために、複数の検出単位に含まれた前記既知のユニークワードを検出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のタイミング同期装置。
  5. 前記スロットは、予め規定された位置に誤り検出符号を配置しており、
    本タイミング同期装置はさらに、前記記憶した信号を復調する復調部と、
    前記検出部で既知のユニークワードを検出した場合に、前記復調した信号の中の誤り検出符号に誤りがなければ、前記既知のユニークワードを検出したタイミングを基準のタイミングに決定する決定部とをさらに備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のタイミング同期装置。
  6. ひとつのフレームを分割した複数のスロットに含まれた信号が、少なくともひとつのスロットに含まれた信号を記憶可能な記憶領域に巡回的に上書きしながら記憶され、前記記憶領域を複数の領域に分割した場合のひとつの領域に含まれた信号のデータ量をひとつの検出単位として、記憶した信号から基準とすべきタイミングを示した既知のユニークワードを検出することを特徴とするタイミング同期方法。
  7. 無線ネットワークを介して、ひとつのフレームを分割した複数のスロットに含まれた信号を受信するステップと、
    少なくともひとつのスロットに含まれた信号を記憶可能な記憶領域に、前記受信した信号を巡回的に上書きしながら記憶するステップと、
    前記記憶領域を複数の領域に分割した場合のひとつの領域に含まれた信号のデータ量をひとつの検出単位として、記憶した信号から基準とすべきタイミングを示した既知のユニークワードを検出するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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