JP2005101746A - マルチキャリヤ伝送システム、マルチキャリヤ受信機、及び送信機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 2m個(mは自然数)の変調信号を入力して、該変調信号のうちの2n個(nは自然数、m>n)の入力信号値を情報伝送に使用しない無情報信号に設定し、順に番号を変調信号に付与した場合の最初からL番目の変調信号を無情報信号とし以下K個(Kは自然数、Lは整数、かつ、K=2m−n、0≦L≦K−1)ごとの変調信号を無情報信号として、これら無情報信号を含んだ変調信号を逆離散フーリエ変換して変換信号とする変換手段11と、該変換信号を送信する送信手段12とを具備する送信機10と、前記送信された変換信号を受信する受信手段21と、前記変調信号に含まれている少なくとも1つの前記無情報信号に基づいて、同期検出をする検出手段22とを具備する受信機20による。
【選択図】 図1
Description
前記送信された変換信号を受信する受信手段と、前記変調信号に含まれている少なくとも1つの前記無情報信号に基づいて、同期検出をする検出手段とを具備する受信機とを具備することを特徴とする。
前記送信された変換信号を受信する受信手段と、前記変調信号に含まれている少なくとも1つの前記無情報信号に基づいて、同期検出をする検出手段を具備することを特徴とする。
前記無情報信号を含んだ変調信号を逆離散フーリエ変換して変換信号とする変換手段と、該変換信号を送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
マルチキャリヤ伝送方式の一種であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、送信機で逆離散フーリエ変換器(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transformer)によって周波数軸上の信号を多重して時間軸上の信号に変換して送信し、受信機で受信した時間軸上の信号を離散フーリエ変換器(DFT)により周波数軸上の信号に分離することにより、送受信を行う。
本実施形態のマルチキャリヤ伝送システムの構成を図1を参照して説明する。図1は、本発明の第1及び第2の実施形態に係るマルチキャリヤ伝送システムのブロック図である。
本発明のマルチキャリヤ伝送システムは、マルチキャリヤ送信機10、及び、マルチキャリヤ受信機20を少なくとも備えている。
マルチキャリヤ送信機10は、逆離散フーリエ変換器(IDFT)11及び送信部12を少なくとも備えている。マルチキャリヤ受信機20は、受信部21、同期回路22、及び、離散フーリエ変換器(DFT)23を少なくとも備えている。また、本実施形態では、図1に示したように、IDFT11及びDFT23は共に8点の入出力を有する場合を説明する。しかしながら、IDFT11及びDFT23が8点の入出力に限定されるわけではなく、任意の点数で本実施形態のマルチキャリヤ伝送システム、マルチキャリヤ受信機、及び送信機は実施可能である。この点に関しては、後述する数式[14]以下で詳細に説明される。
xk = (1/8)(X0 + W-kX1 + W-2kX2 +…
+ W-7kX7) ・・・・・・・[1]
(k = 0、1、…、7)
で定まる。ここで例えば、W-2k=(W)-2kであり、W-2kはWの−2k乗を示す。IDFT11は変調信号をこの数式[1]で定まる変換信号に変換する。
X0 = 0、 X4 = 0 ・・・・・・・[2]
となるように設定する。この場合、数式[1]に数式[2]を代入して計算すると、IDFT11の出力信号において、
x0 + x2 + x4 + x6 = 0 ・・・・・・・[3−1]
x1 + x3 + x5 + x7 = 0 ・・・・・・・[3−2]
の関係式である拘束条件が成立する。
Yk = y0 + W1ky1 + W2ky2 +…+ W7ky7 ・・・・・・[4]
k = 0、1、…、7
で定まる。
y0 + y2 + y4 + y6 = 0 ・・・・・・・[5−1]
y1 + y3 + y5 + y7 = 0 ・・・・・・・[5−2]
の関係式が成立する。そして、DFT23の出力の周波数軸上の信号では、
Y0 = 0、 Y4 = 0 ・・・・・・・[6]
の等号関係が成立している。DFTの入出力は1対1の関係があり、入力、あるいは、出力の一方の等号が成立すると、他方の等号も成立する。一方、送受信のタイミングがずれている場合、言い換えると、シンボル同期がとれていない場合、上記の数式[5−1]、[5−2]、及び、[6]の等号関係は成立しない。
同期回路22は、時間軸上の受信信号列から、連続した8個の信号を1信号ずつスライドさせて抽出してゆく。例えば、図2で示すように、まず、信号列sq1であるn−1番目のIDFT11の出力信号列のx0、x1、x2、x3、x4、x5、x6、x7を抽出し、次に、1つスライドして、信号列sq2、すなわちn−1番目のIDFT11の出力信号列のx1、x2、x3、x4、x5、x6、x7とn番目のIDFT11の出力信号列のx0を抽出する。同期回路22は、以下同様にして順に抽出してゆき、例えば、信号列sq6、すなわちn−1番目のIDFT11の出力信号列のx5、x6、x7とn番目のIDFT11の出力信号列のx0、x1、x2、x3、x4を抽出する。
( y0 + y2 + y4 + y6 )2 < v2 ・・・・・[7−1]
( y1 + y3 + y5 + y7 )2 < v2 ・・・・・[7−2]
のように、電力がv2よりも小さくなる信号を抽出するようにする。
他に、 y0 + y2 + y4 + y6 及び y1 + y3 + y5 + y7 が最小となるy0、y1、…、y7を探し出し、これら信号に基づいて同期タイミングを決定してもよい。
X0 = 0 ・・・・・・・[8]
の場合である。この場合、IDFT11の出力信号に成立する関係式である拘束条件は、
x0+x1+x2+x3+x4+x5+x6+x7 = 0 ・・・・・・・[9]
となり、同期回路22が同期位置を探索する際の関係式は、ある電力値v1を設定して、
( y0+y1+y2+y3+y4+y5+y6+y7 )2 < v1 ・・・・・[10]
となる。
X0 = 0、 X2 = 0、 X4 = 0、 X6 = 0 ・・・・・[11]
の場合である。この場合、IDFT11の出力信号に成立する関係式である拘束条件は、
x0 + x4 = 0、 ・・・・・・・[12−1]
x1 + x5 = 0、 ・・・・・・・[12−2]
x2 + x6 = 0、 ・・・・・・・[12−3]
x3 + x7 = 0 ・・・・・・・[12−4]
となり、同期回路22が同期位置を探索する際の関係式は、ある電力値v4を設定して、
( y0 + y4 )2 < v4、 ・・・・・・・[13−1]
( y1 + y5 )2 < v4、 ・・・・・・・[13−2]
( y2 + y6 )2 < v4、 ・・・・・・・[13−3]
( y3 + y7 )2 < v4 ・・・・・・・[13−4]
となる。
図4(A)に示したIDFT11の入力信号であるX0、X1、…、X7が全て無情報信号でない場合に比較して、図4(B)に示したIDFT11の入力信号であるX0、X1、…、X7のうちX0及びX4がのみが無情報信号である場合は、無情報信号のX0及びX4の伝送ビット数分だけ伝送効率が低下している。
例えば、変調回路13は、4−PSKよりも1信号当たりの伝送ビット数の大きな16−QAMの変調信号に変調する。16−QAMに限定されるわけではなく他に、64−QAMの変調方式でもよい。
端末40又は基地局70が伝送路の状態を検出して、OFDM送信機52又はOFDM送信機73に内蔵されている変調回路を制御する。例えば、マルチパス遅延時間が長い場合は無情報信号の挿入数を増やし、逆に、マルチパス遅延時間が短い場合は無情報信号の挿入数を減らすように、OFDM送信機52又はOFDM送信機73に内蔵されている変調回路を制御する。伝送路の状態は、以下のようにして基地局が取得する。
図6(A)は、基地局50と端末40との間の上りと下りの伝送帯域が異なる周波数分割通信(FDD:Frequency Division Duplex)の場合である。通信方式がFDDのとき、基地局50から端末40の下り伝送路でOFDM伝送する場合は、下り伝送路の伝送条件を、上り伝送路を介して、基地局50が端末40から報知してもらう。そして、基地局50は、端末40からの下り伝送路の伝送条件に基づいて、OFDM伝送を実行する。
より詳しくは、例えば、端末40のOFDM受信機41の受信信号に基づいて、下り伝送路推定器42が下り伝送路の状態を推定する。そして、下り伝送路推定器42が推定した下り伝送路状態の情報を送信機43によって、基地局50に送信する。基地局50は、受信機51によって下り伝送路状態の情報を受信し、その情報をOFDM送信機52に出力する。OFDM送信機52は、入力した下り伝送路状態の情報に基づいて、信号を端末40に送信する。
より詳しくは、例えば、基地局70の受信機71の受信信号に基づいて、下り伝送路推定器72が下り伝送路の状態を推定する。そして、下り伝送路推定器72が推定した下り伝送路状態の情報に基づいて、OFDM送信機73が信号を端末60に送信する。
xp + xp+N +…+ xp+(K-1)N = 0 ・・・・・・・[14]
p = 0、1、…、N−1
の関係式が成立する。したがって、伝送路を通過した受信信号をy0、y1、…、yM-1とするとき、vを微小な電力とすると、
(yp + yp+N +…+ yp+(K-1)N )2 < v・・・・・・・[15]
k = 0、1、…、N−1
となる位置を検出することによって、シンボル同期が実現される。
x0+x256+x512+…+x1536+x1792 = 0 ・・・・・・・[16−1]
x1+x257+x513+…+x1537+x1793 = 0 ・・・・・・・[16−2]
x2+x258+x514+…+x1538+x1794 = 0 ・・・・・・・[16−3]
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
x254+x510+x766+…+x1790+x2046 = 0 ・・・・・・[16−255]
x255+x511+x767+…+x1791+x2047 = 0 ・・・・・・[16−256]
の256個の条件式を得られる。したがって、同期回路は、受信信号y0 、y1 、y2 、…、y2046 、y2047 、に対して、
(y0+y256+y512+…+y1536+y1792)2 < v ・・・・・・・[17−1]
(y1+y257+y513+…+y1537+y1793)2 < v ・・・・・・・[17−2]
(y2+y258+y514+…+y1538+y1794)2 < v ・・・・・・・[17−3]
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
(y254+y510+y766+…+y1790+y2046)2 < v・・・・・[17−255]
(y255+y511+y767+…+y1791+y2047)2 < v・・・・・[17−256]
の演算で、シンボル同期位置を探索する。なお、電力値vではなく、電圧値で演算する手法も考えられる。
また、点数の多いDFT、IDFTの演算は、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)、及び、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse FFT)のアルゴリズムを適用する。
上述した第1の実施例では、送信機では、M点のIDFT(M = 2m)の入力信号X0、X1、…、XM-1のうち、X0から始まるK個ごとの信号XpK ( p = 0、1、…、N−1、 M = KN、 N = 2n )を無情報信号に設定した。本実施形態では、第1の実施形態を一般化して、X0から始まることに限定せず、Xiから始まるK個ごとの信号すなわち、Xi+pK ( i=0、1、…、K−1)を無情報信号に設定する。
xk = (1/M)(X0 + WM -kX1 + WM -2kX2 +・・・
+ WM -(M-1)kXM-1) ・・・・・・・[18]
(kは整数、かつ、0≦k≦M−1)
となる。また、IDFTの出力信号x0、x1、…、xM-1に対して、次式[19]でupを定義する。
+ WM (p+(K-1)N)ixp+(K-1)N ・・・・・・・[19]
(pは整数、かつ、0≦p≦N−1)
このu0、u1、…、uN-1をN点のDFTに入力した場合の出力信号Uk(kは整数、かつ、0≦k≦M−1)は、
Uk = u0 + WN ku1 + WN 2ku2 +・・・
+ WN (N-1)kuN-1 ・・・・・・・[20]
となる。ここで、WN = exp(−j2π/N) = WM Kであり、さらに数式[19]を使用して、数式[20]は次式[21]に変形することができる。
+ WM (M-1)(i+kK)xM-1) ・・・・・・・[21]
一方、x0 、 x1 、 …、 x M-1 、をM点のDFTに入力したときの出力信号Xk(kは整数、かつ、0≦k≦M−1)は、
Xk = x0 + WM kx1 + WM 2kx2 +…
+ WM (M-1)kxM-1 ・・・・・・・[22]
となる。したがって、数式[21]及び数式[22]から、
X i+pK = Up ・・・・・・・[23]
p = 0、1、…、N−1、 i = 0、1、…、K−1
が得られる。
WM pixp + WM (p+N)ixp+N + WM (p+2N)ixp+2N +…
+ WM (p+(K-1)N)ixp+(K-1)N = 0 ・・・・・・・[24]
p = 0、1、…、N−1、 i = 0、1、…、K−1
が得られる。この数式[24]がXi+pK ( i = 0、1、…、K−1、 p = 0、 1、…、N−1、 M = KN、 N = 2n )を0と設定する場合の、M点のIDFT出力の拘束条件になる。
xp + xp+N + xp+2N +…+ xp+(K-1)N = 0 ・・・・[25]
p = 0、1、…、N−1
とり、第1の実施形態における拘束条件となる。例えば、M=8、N=4とすれば、K=2であり数式[25]は、
xp + xp+4 = 0、p=0、1、2、3 ・・・・・・・[26]
となり、数式[26]は、第1の実施形態で導出した数式[12−1]、[12−2]、[12−3]、及び[12−4]に等しくなる。
WM piyp + WM (p+N)iyp+N + WM (p+2N)iyp+2N +…
+ WM (p+(K-1)N)iyp+(K-1)N < v ・・・・・・・[27]
p = 0、1、…、N−1、 i = 0、1、…、K−1
が成立する位置を探索して、同期確立が行える。本実施形態は、第1の実施形態を含めた一般的な場合に対応し、送信側で無情報信号を設定する位置の自由度が増す。
図7(A)、図7(B)、図7(C)、図7(D)は、M = 8、N = 2、K = 4の場合で、それぞれi = 0、1、2、3に対する0の配置位置を示している。このうち、i = 0 の場合は図7(A)に対応し、同期のための条件式は既に説明したように上記の数式[25]になる。数式[25]にM = 8、N = 2、K = 4を代入すると、
xp + xp+2+ xp+4+ xp+6 = 0、p=0、1 ・・・・・・[28]
となり、数式[28]は第1の実施形態で導出した数式[5−1]及び[5−2]に等しくなる。
WM pxp + WM (p+N)xp+N + WM (p+2N)xp+2N +…
+ WM (p+(K-1)N)xp+(K-1)N = 0 ・・・・・・・[29]
となる。数式[29]にM = 8、N = 2、K = 4を代入すると、
WM pxp + WM (p+2)xp+2 + WM (p+4)xp+4
+ WM (p+6)xp+6 = 0 、p=0、1 ・・・・・[30]
となり、この式が、i = 1 、M = 8、N = 2、K = 4の場合の同期のための条件式である。
WM 2pxp + WM 2(p+N)xp+N + WM 2(p+2N)xp+2N +…
+ WM 2(p+(K-1)N)xp+(K-1)N = 0 ・・・・・・・[31]
となる。数式[31]にM = 8、N = 2、K = 4を代入すると、
WM 2pxp + WM 2(p+2)xp+2 + WM 2(p+4)xp+4
+ WM 2(p+6)xp+6 = 0 、p=0、1・・・・[32]
となり、この式が、i = 2 、M = 8、N = 2、K = 4の場合の同期のための条件式である。
WM 3pxp + WM 3(p+N)xp+N + WM 3(p+2N)xp+2N +…
+ WM 3(p+(K-1)N)xp+(K-1)N = 0 ・・・・・・・[33]
となる。数式[33]にM = 8、N = 2、K = 4を代入すると、
WM 3pxp + WM 3(p+2)xp+2 + WM 3(p+4)xp+4
+ WM 3(p+6)xp+6 = 0 、p=0、1・・・・・・・[34]
となり、この式が、i = 3 、M = 8、N = 2、K = 4の場合の同期のための条件式である。
本実施形態は、第1の実施形態に、ガードシンボルを用いた同期検出手法を組み合わせたものである。ガードシンボルを用いた同期検出手法は、IDFTの出力信号のうち後端の何点かの出力信号をガードシンボルとして出力信号の前端の前にコピーして、ガードシンボルとコピー元の出力信号との間の相関に基づいて、シンボル同期を確立するものである。
本実施形態では、本発明の第1の実施形態の構成と同様に、送信機に8点のIDFT11、受信機に8点のDFT23を有する場合に関して、図8を参照して詳細に説明する。図8は、本発明の第3の実施形態に係るマルチキャリヤ伝送システムのブロック図である。また、送信機では、IDFT11の入力信号を、X0、 X1、 …、 X7、出力信号を、x0、 x1、 …、 x7と定義する。さらに、第1の実施形態の数式[2]と同様に、X0 = 0、 X4 = 0と定める。このとき、IDFTの出力信号では、数式[3−1]及び[3−2]に示したように、
x0 + x2 + x4 + x6 = 0
x1 + x3 + x5 + x7 = 0
の関係式が成立している。
y0 + y2 + y4 + y6 = 0
y1 + y3 + y5 + y7 = 0
が成立している。この関係式を利用して、抽出する8個の信号の位置をスライドさせていき、上記の関係の成立する信号を抽出したタイミングを同期タイミングとする。なお、雑音などが存在する現実の伝送では、同期回路221が、上記の関係式で信号和の電力値が最小となるタイミングを探索する。また、数式[7−1]及び[7−2]のようにある電力値よりも小さくなる信号を抽出して同期タイミングを抽出してもよい。
同期回路221は、この規則を利用して、6個の信号で隔てられた2個の信号をスライドさせて抽出していき、相関値が最大となるタイミング、すなわち、乗算値の加算結果が最大となるタイミングを、同期タイミングとする。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
Claims (23)
- 2m個(mは自然数)の変調信号を入力して、該変調信号のうちの2n個(nは自然数、m>n)の入力信号値を情報伝送に使用しない無情報信号に設定し、順に番号を変調信号に付与した場合の最初からL番目の変調信号を無情報信号とし以下K個(Kは自然数、Lは整数、かつ、K=2m−n、0≦L≦K−1)ごとの変調信号を無情報信号として、これら無情報信号を含んだ変調信号を逆離散フーリエ変換して変換信号とする変換手段と、該変換信号を送信する送信手段とを具備する送信機と、
前記送信された変換信号を受信する受信手段と、前記変調信号に含まれている少なくとも1つの前記無情報信号に基づいて、同期検出をする検出手段とを具備する受信機とを具備することを特徴とするマルチキャリヤ伝送システム。 - 前記検出手段は、前記変換信号の間で成立する関係式である拘束条件に基づいて、同期検出をすることを特徴とする請求項1に記載のマルチキャリヤ伝送システム。
- 前記変換手段は、M(=2m)個の変調信号Xk(kは整数、かつ、0≦k≦M−1)を、
xk = (1/M)(X0 + WM -kX1 + WM -2kX2 +・・・
+ WM -(M-1)kXM-1)、
(ここで、WM=exp(−j2π/M)、j2=−1)
で規定されるxkに変換することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマルチキャリヤ伝送システム。 - (2m−2n)個の無情報信号でない前記変調信号の伝送ビット数が、2m個の前記変調信号が無情報信号を有しない場合の2m個の前記変調信号の伝送ビット数以上になるように、2m個の前記変調信号のうちの無情報信号以外の変調信号のうちの少なくとも1つの変調信号の伝送ビット数を増加させるビット数増加手段をさらに具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のマルチキャリヤ伝送システム。
- 前記ビット数増加手段は、2m個の前記変調信号のうちの無情報信号以外の変調信号のうちの少なくとも1つの変調信号の変調多値数を増加させることを特徴とする請求項4に記載のマルチキャリヤ伝送システム。
- 2m個の前記変調信号のうちの無情報信号以外の変調信号のうちの少なくとも1つの変調信号の電力を増加させる電力増加手段をさらに具備することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のマルチキャリヤ伝送システム。
- 前記送信機は、さらに、前記受信機との間の伝送路の状態を推定する推定手段を具備し、前記変換手段は、前記伝送路の状態に応じて、2m個の前記変調信号のうちの無情報信号に設定する変調信号数を調整することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のマルチキャリヤ伝送システム。
- 前記検出手段は、M(=2m)個の送信された変換信号xk(kは整数、かつ、0≦k≦M−1)をykとして受信し、
WM pLyp + WM (p+N)Lyp+N + WM (p+2N)Lyp+2N +
・・・+ WM (p+(K-1)N)L yp+(K-1)N、
(ここで、WM=exp(−j2π/M)、j2=−1、N=2n、pは整数、かつ、0≦p≦N−1)
の電力がある値以下になるpを検出することによって、同期検出をすることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のマルチキャリヤ伝送システム。 - 前記検出手段は、M(=2m)個の送信された変換信号xk(kは整数、かつ、0≦k≦M−1)をykとして受信し、
WM pLyp + WM (p+N)Lyp+N + WM (p+2N)Lyp+2N +
・・・+ WM (p+(K-1)N)L yp+(K-1)N、
(ここで、WM=exp(−j2π/M)、j2=−1、N=2n、pは整数、かつ、0≦p≦N−1)
の電力が最小となるpを検出することによって、同期検出をすることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のマルチキャリヤ伝送システム。 - 前記送信手段は、前記2m個の変換信号のうちの後端からq個(qは自然数、かつ、1≦q<2m)の連続した変換信号を前記2m個の変換信号より以前に送信することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のマルチキャリヤ伝送システム。
- 前記検出手段は、受信した前記変換信号のうち、2m−q個の連続した変換信号の前のq個の連続した信号と後のq個の連続した信号との間の相関値を計算する計算手段をさらに具備し、
該検出手段は、該相関値に基づいて同期検出をすることを特徴とする請求項10に記載のマルチキャリヤ伝送システム。 - 2m個(mは自然数)の変調信号を入力して、該変調信号のうちの2n個(nは自然数、m>n)の入力信号値を情報伝送に使用しない無情報信号に設定し、順に番号を変調信号に付与した場合の最初からL番目の変調信号を無情報信号とし以下K個(Kは自然数、Lは整数、かつ、K=2m−n、0≦L≦K−1)ごとの変調信号を無情報信号として、これら無情報信号を含んだ変調信号を逆離散フーリエ変換して送信された変換信号を受信するマルチキャリヤ受信機において、
前記送信された変換信号を受信する受信手段と、
前記変調信号に含まれている少なくとも1つの前記無情報信号に基づいて、同期検出をする検出手段を具備することを特徴とするマルチキャリヤ受信機。 - 前記検出手段は、前記変換信号の間で成立する関係式である拘束条件に基づいて、同期検出をすることを特徴とする請求項12に記載のマルチキャリヤ受信機。
- 前記検出手段は、M(=2m)個の送信された変換信号xk(kは整数、かつ、0≦k≦M−1)をykとして受信し、
WM pLyp + WM (p+N)Lyp+N + WM (p+2N)Lyp+2N +
・・・+WM (p+(K-1)N)Lyp+(K-1)N、
(ここで、WM=exp(−j2π/M)、j2=−1、N=2n、pは整数、かつ、0≦p≦N−1)
の電力がある値以下になるpを検出することによって、同期検出をすることを特徴とする請求項12又は請求項13に記載のマルチキャリヤ受信機。 - 前記検出手段は、M(=2m)個の送信された変換信号xk(kは整数、かつ、0≦k≦M−1)をykとして受信し、
WM pLyp + WM (p+N)Lyp+N + WM (p+2N)Lyp+2N +
・・・+WM (p+(K-1)N)Lyp+(K-1)N、
(ここで、WM=exp(−j2π/M)、j2=−1、N=2n、pは整数、かつ、0≦p≦N−1)
の電力が最小となるpを検出することによって、同期検出をすることを特徴とする請求項12又は請求項13に記載のマルチキャリヤ受信機。 - 前記変換信号は送信される場合に、前記2m個の変換信号のうちの後端からq個(qは自然数、かつ、1≦q<2m)の連続した変換信号を前記2m個の変換信号より以前に送信するように設定されて、
前記検出手段は、受信した前記変換信号のうち、2m−q個の連続した変換信号前のq個の連続した信号と後のq個の連続した信号との間の相関値を計算する計算手段をさらに具備し、
該検出手段は、該相関値に基づいて同期検出をすることを特徴とする請求項12から請求項15のいずれかに記載のマルチキャリヤ受信機。 - 2m個(mは自然数)の変調信号を入力して、該変調信号のうちの2n個(nは自然数、m>n)の入力信号値を情報伝送に使用しない無情報信号に設定し、順に番号を変調信号に付与した場合の最初からL番目の変調信号を無情報信号とし以下K個(Kは自然数、Lは整数、かつ、K=2m−n、0≦L≦K−1)ごとの変調信号を無情報信号として、これら無情報信号を含んだ変調信号を逆離散フーリエ変換して変換信号が送信された信号を受信し、前記変調信号に含まれている少なくとも1つの前記無情報信号に基づいて、同期検出をする受信機宛てに前記変換信号を送信する送信機において、
前記無情報信号を含んだ変調信号を逆離散フーリエ変換して変換信号とする変換手段と、
該変換信号を送信する送信手段とを具備することを特徴とするマルチキャリヤ送信機。 - 前記変換手段は、M(=2m)個の変調信号Xk(kは整数、かつ、0≦k≦M−1)を、
xk = (1/M)(X0 + WM -kX1 + WM -2kX2 +・・・
+WM -(M-1)kXM-1)、
(ここで、WM=exp(−j2π/M)、j2=−1)
で規定されるxkに変換することを特徴とする請求項17に記載のマルチキャリヤ送信機。 - (2m−2n)個の無情報信号でない前記変調信号の伝送ビット数が、2m個の前記変調信号が無情報信号を有しない場合の2m個の前記変調信号の伝送ビット数以上になるように、2m個の前記変調信号のうちの無情報信号以外の変調信号のうちの少なくとも1つの変調信号の伝送ビット数を増加させるビット数増加手段をさらに具備することを特徴とする請求項17又は請求項18に記載のマルチキャリヤ送信機。
- 前記ビット数増加手段は、2m個の前記変調信号のうちの無情報信号以外の変調信号のうちの少なくとも1つの変調信号の変調多値数を増加させることを特徴とする請求項19に記載のマルチキャリヤ送信機。
- 2m個の前記変調信号のうちの無情報信号以外の変調信号のうちの少なくとも1つの変調信号の電力を増加させる電力増加手段をさらに具備することを特徴とする請求項19又は請求項20に記載のマルチキャリヤ送信機。
- 前記受信機との間の伝送路の状態を推定する推定手段をさらに具備し、前記変換手段は、前記伝送路の状態に応じて、2m個の前記変調信号のうちの無情報信号に設定する変調信号数を調整することを特徴とする請求項17から請求項21のいずれかに記載のマルチキャリヤ送信機。
- 前記送信手段は、前記2m個の変換信号のうちの後端からq個(qは自然数、かつ、1≦q<2m)の連続した変換信号を前記2m個の変換信号より以前に送信することを特徴とする請求項17から請求項22のいずれかに記載のマルチキャリヤ送信機。
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