JP2005101358A - 光電変換装置、該光電変換装置を用いた画像入力装置、ならびに光電変換方法 - Google Patents

光電変換装置、該光電変換装置を用いた画像入力装置、ならびに光電変換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 フォトセンサを構成する画素構造を簡素化することで、高解像度化が可能で、かつ製造プロセスの簡略化が可能な光電変換装置を提供する。
【解決手段】 感光性半導体層を有するTFT7のドレインDに補助容量17を接続し、TFT7のソースSに光電変換量を検出する検出IC25を接続する。そして、補助容量17に、所定量の電荷を一括充電し、TFT7を非導通状態とした後、バックライト18から照射される照射光2を原稿1によって反射させ、上記感光性半導体層へ所定時間照射させる。そして、光照射後に、光照射に伴う光電流によって減少する補助容量17の電荷を検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フォトトランジスタやフォトダイオードなどの光検出素子における光電変換量を検出することによって画像データを取得する光電変換装置(イメージセンサ)、および、光電変換装置を用いて取得した画像データを、パーソナルコンピュータや情報端末等に入力する画像入力装置に関する。
従来から、パーソナルコンピュータやファクシミリ等における画像の読取(画像入力)には、1次元イメージセンサを機械的に走査することにより画像入力を行う画像入力装置(例えば、イメージスキャナ)が用いられてきた。
すなわち、1次元イメージセンサを原稿に対して移動させて走査するか、あるいは原稿を1次元イメージセンサに対して移動させて走査することにより画像入力を行う画像入力装置が用いられてきた。しかしながら、このような機械的な走査を必要とする画像入力装置は、画像の読取速度が遅く、また、装置の小型化・軽量化が制限されるという問題があった。
そこで、機械的走査が不要であり、画像の読取速度の高速化や、小型化・軽量化・薄型化に適した密着型2次元イメージセンサが種々提案されている。
現在提案されている密着型2次元イメージセンサの多くは、クロストークを防ぐための画素選択トランジスタ(スイッチング素子)と、フォトセンサ(光検出素子)としてのフォトダイオードやフォトトランジスタとで1画素が形成されている。そして、このような構成から成る複数の画素を、2次元マトリクス状に配列することによって2次元イメージセンサが構成されている。
このような2次元イメージセンサでは、一般に、各フォトセンサへの照射光量に応じて発生した電荷が各画素に蓄積され、画素選択トランジスタを電子走査して順次導通状態とし、各画素に蓄積された電荷量を読み出すことによって画像情報を得ている。
例えば、非特許文献1には、フォトセンサとしてpinフォトダイオードを用いた試作例が報告されている。
また、画素を高密度化する目的で、画素選択トランジスタとフォトセンサを一体化する技術が提案されている。例えば、フォトセンサ自体にフォトセンサ機能と画素選択機能とを持たせることにより画素面積の縮小を図る技術が、特許文献1および特許文献2に開示されている。
特開平2−246272号(特許第2796336号)(公開日1990年10月2日) 特開平6−132560号(特許第3019632号)(公開日1994年5月13日) テレビジョン学会技術報告Vol.17,p16,p25−30,「アモルファスシリコン2次元イメージセンサとその応用」,小林健一,蒔田聖吾,佐藤嘉秀,浜野利久,富士ゼロックス株式会社電子技術研究所,1993年3月4日発表
しかしながら、上記した密着型2次元イメージセンサは、多くの提案がなされているものの、いまだに実現していないのが実情である。
密着型2次元イメージセンサの実現が困難である主要因は、画素構造及びアレイ構造の複雑さにある。例えば、現在量産技術が確立されているアクティブマトリクス型液晶ディスプレイで用いられるTFTアレイの場合と比べると、密着型2次元イメージセンサは、フォトセンサを形成するための製造プロセス(工程数)が多く、画素構造が複雑である。また、画素構造が複雑であるために、画素面積が大きくなり、高解像度化が困難である等の問題がある。
また、特許文献1および2のように、フォトセンサ自体にフォトセンサ機能と画素選択機能とを持たせる構造の場合には、製造プロセスがさらに複雑になるという問題がある。例えば、特許文献2で用いられるフォトセンサは、逆スタガー型薄膜トランジスタとコプラナ−型薄膜トランジスタとを半導体層を単一層にして組み合わせた複雑な構造をしている。
また、2次元イメージセンサに限らず、1次元イメージセンサにおいても、装置の小型化・軽量化を図るために、画素構造を簡素化することが求められている。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、フォトセンサを構成する画素構造を簡素化することにより、製造プロセスの簡略化および高解像度化が可能となる光電変換装置、該光電変換装置を用いた画像入力装置、光電変換方法を提供することにある。
本発明に係る光電変換装置は、上記の課題を解決するために、照射された光量に応じて第1電極と第2電極との間の抵抗値が変化する光検出素子を備え、上記光検出素子に光が照射されることによって生じる光電変換量を検出する光電変換装置において、上記光検出素子の第1電極に接続され、所定量の電荷を充填することができる補助容量と、上記光検出素子の第2電極に接続され、上記補助容量の電荷量を検出する検出手段と、上記光検出素子と上記検出手段との間に備えられるスイッチング薄膜トランジスタと、上記スイッチング薄膜トランジスタを導通状態あるいは非導通状態に駆動する駆動手段とを備え、上記補助容量に所定量の電荷を充填し、上記駆動手段によって上記スイッチング薄膜トランジスタを非導通状態とした後、所定の時間経過後に上記検出手段によって上記補助容量の電荷量を検出することにより、上記光検出素子の光電変換量を検出することを特徴としている。
また、本発明に係る光電変換装置は、上記の課題を解決するために、照射された光量に応じて第1電極と第2電極との間の抵抗値が変化する光検出素子を複数備え、上記各光検出素子に光が照射されることによって生じる光電変換量を検出する光電変換装置において、上記各光検出素子の第1電極にそれぞれ接続され、所定の電荷を充填することができる複数の補助容量と、上記各光検出素子の第2電極に接続され、上記各補助容量の電荷量を検出する検出手段と、上記各光検出素子と上記検出手段との間に備えられるスイッチング薄膜トランジスタと、上記スイッチング薄膜トランジスタを導通状態あるいは非導通状態に駆動する駆動手段とを備え、上記各補助容量に所定量の電荷を充填し、上記駆動手段によって上記スイッチング薄膜トランジスタを非導通状態とした後、所定の時間経過後に上記検出手段によって上記各補助容量の電荷量を検出することにより、上記各光検出素子の光電変換量を検出することを特徴としている。
また、本発明に係る光電変換装置は、複数のデータラインと、上記複数のデータラインと直交する複数のゲートラインと、上記データラインと上記ゲートラインとの各交点に、上記光検出素子が備えられる構成としてもよい。
また、本発明に係る光電変換装置は、上記光検出素子が、感光性半導体層を有し、上記第1電極としてドレイン電極を有し、上記第2電極としてソース電極を有する薄膜トランジスタであってもよい。
また、本発明に係る光電変換装置は、上記薄膜トランジスタが、上記スイッチング薄膜トランジスタとしての機能を兼ねるものであり、上記駆動手段が、上記薄膜トランジスタを導通状態あるいは非導通状態に駆動するものであって上記補助容量に所定量の電荷を充填し、上記駆動手段によって上記薄膜トランジスタを非導通状態とした後、所定の時間経過後に上記検出手段によって上記補助容量の電荷量を検出することにより、上記薄膜トランジスタの光電変換量を検出するものであってもよい。
また、本発明に係る光電変換装置は、上記補助容量の、上記薄膜トランジスタのドレイン電極側に接続される電極とは別の電極に、電荷を充填するための電圧を印加することにより、上記補助容量に所定量の電荷を充填する構成としてもよい。
あるいは、本発明に係る光電変換装置は、上記薄膜トランジスタのソース電極側に、電荷を充填するための電圧を印加することにより、上記補助容量に所定量の電荷を充電する構成としてもよい。
また、本発明に係る光電変換装置は、上記検出手段が、検出した上記補助容量の電荷量を電圧に変換する変換手段と、電荷量から変換された電圧を増幅する増幅手段を備えている構成としてもよい。
また、本発明に係る光電変換装置は、上記各補助容量への所定量の電荷の充填を、全補助容量に対して一括して行う構成としてもよい。
また、本発明に係る画像入力装置は、上記の課題を解決するために、上記した光電変換装置によって検出した光電変換量に基づいて画像データを生成することを特徴としている。
また、本発明に係る画像入力装置は、光照射手段と、上記光照射手段の照射状態と非照射状態とを切り替える光照射制御手段とを備え、上記照射手段によって、上記光電変換装置に近接するように配置される原稿に光を照射し、上記原稿によって反射された光が、上記光検出素子に照射されることによって生じる光電変換量を検出し、上記検出した光電変換量に基づいて画像情報を生成する構成としてもよい。
また、本発明に係る画像入力装置は、上記光照射手段が、複数色の光を照射することができ、上記複数色の照射光が、上記原稿によって反射され、上記光検出素子に照射されることによって生じる光電変換量をそれぞれ検出し、上記複数色の照射光について検出した光電変換量に基づいて画像情報を生成する構成としてもよい。
また、本発明に係る光電変換方法は、上記の課題を解決するために、照射された光量に応じて第1電極と第2電極との間の抵抗値が変化する光検出素子に光が照射されることによって生じる光電変換量を検出する光電変換方法において、上記光検出素子の第1電極に接続される補助容量に所定量の電荷を充填する第1工程と、上記光検出素子の第2電極と上記補助容量の電荷量を検出する検出手段との間に備えられるスイッチング薄膜トランジスタを非導通状態にする第2工程と、上記第1および第2工程後、所定の時間経過後に上記補助容量の電荷量を検出する第3工程とを含み、上記検出した補助容量の電荷量に基づいて、上記光検出素子の光電変換量を検出することを特徴としている。
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、上記光検出素子の第1電極に接続され、所定量の電荷を充填することができる補助容量と、上記光検出素子の第2電極に接続され、上記補助容量の電荷量を検出する検出手段と、上記光検出素子と上記検出手段との間に備えられるスイッチング薄膜トランジスタと、上記スイッチング薄膜トランジスタを導通状態あるいは非導通状態に駆動する駆動手段とを備え、上記補助容量に所定量の電荷を充填し、上記駆動手段によって上記スイッチング薄膜トランジスタを非導通状態とした後、所定の時間経過後に上記検出手段によって上記補助容量の電荷量を検出することにより、上記光検出素子の光電変換量を検出する。
ここで、上記光検出素子とは、照射された光量に応じて上記光検出素子における第1電極と第2電極との間の抵抗値が変化するものであり、例えば、感光性半導体層を備えた薄膜トランジスタ(フォトトランジスタ)や、フォトダイオードなどを用いることができる。
上記光検出素子に光が照射されると、上記光検出素子の第1電極と第2電極との間に光電流が流れるとともに、光電流に対応した量の電荷が上記補助容量から放電される。ここで放電される電荷量は、光電流の量(光電変換量)に等しい。
したがって、上記補助容量に所定量の電荷を充填して、上記光検出素子と上記検出手段との間を非導通状態とし、所定の時間経過後に上記補助容量に残っている電荷を検出することにより、上記光検出素子の光電変換量を検出することができる。
また、光電流そのものの電流値や電圧値を検出して光電変換量を検出する方法では、電流や電圧を蓄積すること自体が非常に難しく、電流値や電圧値の測定のための回路構成が複雑になり、結果として、光検出素子と光電変換量を検出する部分とで構成される光電変換量を検出するための回路(フォトセンサ)の構造が非常に複雑なものとなる。
これに対して、上記の発明によれば、上記補助容量の電荷量に基づいて光電変換量を検出するので、電荷を蓄積するための上記補助容量を設けることにより光電変換量を検出することができ、フォトセンサの構成を簡素なものとすることができる。つまり、上記補助容量は、コンデンサであるので、光電流を検出するための回路に比べてより簡素な構造にすることができる。
また、フォトセンサの画素構造が簡素化されることで、該フォトセンサを用いた光電変換装置の製造プロセスの簡略化を図ることが可能となる。
また、本発明に係る光電変換装置は、以上のように、上記各光検出素子の第1電極にそれぞれ接続され、所定量の電荷を充填することができる複数の補助容量と、上記各光検出素子の第2電極に接続され、上記各補助容量の電荷量を検出する検出手段と、上記各光検出素子と上記検出手段との間に備えられるスイッチング薄膜トランジスタと、上記スイッチング薄膜トランジスタを導通状態あるいは非導通状態に駆動する駆動手段とを備え、上記各補助容量に所定量の電荷を充填し、上記駆動手段によって上記スイッチング薄膜トランジスタを非導通状態とした後、所定の時間経過後に上記検出手段によって上記各補助容量の電荷量を検出することにより、上記各光検出素子の光電変換量を検出する。
上記の発明によれば、簡素化された画素構造からなるフォトセンサを複数備えることができる。したがって、各フォトセンサを小型化することが可能であり、高解像度化が可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る光電変換装置は、複数のデータラインと、上記複数のデータラインと直交する複数のゲートラインと、上記データラインと上記ゲートラインとの各交点に、上記光検出素子が備えられる構成としてもよい。
この場合、簡単な構成で2次元のイメージを読み取ることが可能になるという効果を奏する。
また、本発明に係る光電変換装置は、上記光検出素子が、感光性半導体層を有し、上記第1電極としてドレイン電極を有し、上記第2電極としてソース電極を有する薄膜トランジスタであってもよい。
上記感光性半導体層に光が照射されると、上記薄膜トランジスタのドレイン電極−ソース電極間にドレイン電流(光電流)が流れると共に、ドレイン電流に対応した電荷が上記補助容量から放電される。ここで放電される電荷量は、光電流の量(光電変換量)に等しい。
したがって、上記補助容量に所定量の電荷を充填して、上記薄膜トランジスタを非導通状態とし、所定の時間経過後に上記補助容量に残っている電荷量を検出することにより、上記感光性半導体層の光電変換量を検出することができる。
また、通常、光電流そのものの電流値や電圧値を検出して光電変換量を検出する方法では、電流や電圧は蓄積すること自体が非常に難しく、電流値や電圧値の測定のための回路構成が複雑になり、結果として、薄膜トランジスタと光電変換量を検出する部分とで構成されるフォトセンサの構造が非常に複雑なものとなる。
これに対して、上記構成によれば、上記補助容量の電荷量に基づいて光電変換量を検出するので、電荷を蓄積するための上記補助容量を設けることにより光電変換量を検出することができ、光電変換量を検出するための回路(フォトセンサ)の構成を簡素なものとすることができる。つまり、上記補助容量は、コンデンサであるので、光電流を検出するための回路に比べてより簡素な構造にすることができる。
また、フォトセンサの画素構造が簡素化されることで、該フォトセンサを用いた光電変換装置の製造プロセスの簡略化を図ることが可能となる。
また、上記補助容量は、上記薄膜トランジスタのドレイン電極に接続されているので、上記薄膜トランジスタの製造プロセスを利用してフォトセンサを製造することができる。
また、本発明に係る光電変換装置は、上記薄膜トランジスタが、上記スイッチング薄膜トランジスタとしての機能を兼ねるものであり、上記駆動手段が、上記薄膜トランジスタを導通状態あるいは非導通状態に駆動するものであって、上記補助容量に所定量の電荷を充填し、上記駆動手段によって上記薄膜トランジスタを非導通状態とした後、所定の時間経過後に上記検出手段によって上記補助容量の電荷量を検出することにより、上記薄膜トランジスタの光電変換量を検出するものであってもよい。
この場合、1つの薄膜トランジスタ(上記薄膜トランジスタ)によって画素選択機能とフォトセンサ機能とを実現することができ、スイッチング薄膜トランジスタを別途備える必要がなく、フォトセンサの簡素化、小型化が可能となる。したがって、画素を高密度化することが可能である。
また、本発明に係る光電変換装置は、上記補助容量の、上記薄膜トランジスタのドレイン電極側に接続される電極とは別の電極に、電荷を充填するための電圧を印加することにより、上記補助容量に所定量の電荷を充電する構成としてもよい。
この場合、上記補助容量に直接接続された電極に電圧を印加することによって、電荷を充填することができ、上記補助容量への電荷の充填量の調整が行い易くなるという効果を奏する。また、上記補助容量に充電する電荷の量を適切に調整することができるので、光電変換量の検出精度を向上させることができるという効果を奏する。
あるいは、本発明に係る光電変換装置は、上記薄膜トランジスタのソース電極側に、電荷を充填するための電圧を印加することにより、上記補助容量に所定量の電荷を充填する構成としてもよい。
また、本発明に係る光電変換装置は、上記検出手段が、検出した上記補助容量の電荷量を電圧に変換する変換手段と、電荷量から変換された電圧を増幅する増幅手段を備えている構成としてもよい。
この場合、上記補助容量に残った電荷の量が少なくても、電荷量に応じた電圧を増幅することができるので、光電変換量を正確に検出することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る光電変換装置は、上記各補助容量への所定量の電荷の充填を、全補助容量に対して一括して行う構成としてもよい。
この場合、上記補助容量ごとに電荷の充填を行う場合や、ゲートラインごとに電荷の充填を行う場合に比べて充填に要する時間を格段に短縮できるという効果を奏する。
また、本発明に係る画像入力装置は、以上のように、上記した光電変換装置によって検出した光電変換量に基づいて画像データを生成する。
それゆえ、光電変換量を適切に検出することが可能であり、正確な画像情報を入力することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る画像入力装置は、光照射手段と、上記光照射手段の照射状態と非照射状態とを切り替える光照射制御手段とを備え、上記照射手段によって、上記光電変換装置に近接するように配置される原稿に光を照射し、上記原稿によって反射された光が、上記光検出素子に照射されることによって生じる光電変換量を検出し、上記検出した光電変換量に基づいて画像情報を生成する構成としてもよい。
この場合、上記原稿によって反射された光による光電変換量を適切に検出することが可能であり、上記原稿を正確に読み取ることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る画像入力装置は、上記光照射手段が、複数色の光を照射することができ、上記複数色の照射光が、上記原稿によって反射され、上記光検出素子に照射されることによって生じる光電変換量をそれぞれ検出し、上記複数色の照射光について検出した光電変換量に基づいて画像情報を生成する構成としてもよい。
この場合、上記複数色の照射光について検出した光電変換量に基づいて画像情報を生成することにより、カラー画像情報を得ることができる。例えば、上記原稿に赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ照射し、各照射光についての光電変換量を検出することにより、高詳細なカラー画像情報を得ることができる。
また、本発明に係る光電変換方法は、以上のように、上記光検出素子の第1電極に接続される補助容量に所定量の電荷を充填する第1工程と、上記光検出素子の第2電極と上記補助容量の電荷量を検出する検出手段との間に備えられるスイッチング薄膜トランジスタを非導通状態にする第2工程と、上記第1および第2工程後、所定の時間経過後に上記補助容量の電荷量を検出する第3工程とを含み、上記検出した補助容量の電荷量に基づいて、上記光検出素子の光電変換量を検出する。
上記光検出素子に光が照射されると、上記光検出素子に光電流が流れるとともに、光電流に対応した電荷が上記補助容量から放電される。ここで放電される電荷量は、光電流の量(光電変換量)に等しい。
したがって、上記補助容量に所定量の電荷を充填して、上記光検出素子と上記検出手段との間を非導通状態とし、所定の時間経過後に上記補助容量に残っている電荷量を検出することにより、上記光検出素子の光電変換量を検出することができる。
また、通常、光電流そのものの電流値や電圧値を検出して光電変換量を検出する方法では、電流や電圧を蓄積すること自体が非常に難しく、電流値や電圧値の測定のための回路構成が複雑になり、結果として、光検出素子と光電変換量を検出する部分とで構成される光電変換量を検出するための回路(フォトセンサ)の構造が非常に複雑なものとなる。
これに対して、上記の発明によれば、上記補助容量の電荷量に基づいて光電変換量を検出するので、電荷を蓄積するための上記補助容量を設けるだけで光電変換量を検出することができ、フォトセンサの構成を簡素なものとすることができる。つまり、上記補助容量は、コンデンサであるので、光電流を検出するための回路に比べてより簡素な構造にすることができる。
また、フォトセンサの画素構造が簡素化されることで、該フォトセンサを用いた光電変換装置の製造プロセスの簡略化を図ることが可能となる。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態にかかる光電変換装置(フォトセンサ)は、イメージスキャナ等の画像入力装置に搭載される密着型イメージセンサである2次元イメージセンサ100である。
なお、本実施の形態では、本発明の光電変換装置を2次元イメージセンサ100に適用した例について説明するが、これに限るものではなく、本発明の光電変換装置は、例えば、1次元のイメージセンサに適用することも可能である。
(2次元イメージセンサ100の全体構成)
まず、2次元イメージセンサ100の構成について、図2および図3を用いて説明する。
図2は、2次元イメージセンサ100の概略構成を示すブロック図である。この図に示すように、2次元イメージセンサ100は、制御回路(コントロール・通信基板、光照射制御手段)24、駆動回路(駆動手段)28、検出回路(検出手段)29、光電変換部(センサ基板)20、複数のゲートライン22、複数のデータライン23、バックライトユニット(光照射手段)18を備えている。
光電変換部20は、2次元イメージセンサ100のセンサ部を構成する平板状のセンサ基板である。光電変換部20の内部には、複数のゲートライン22と、複数のデータライン23とが、マトリクス状の配列(図示せず)を形成するように備えられている。そして、ゲートライン22と、データライン23とが形成するマトリクス状の配列における各交点には、画素(図示せず)が形成されている。
バックラライトユニット18は、LED、光導光板、光拡散板より構成され、制御回路24によってLEDの点灯・消灯を制御される。
なお、光電変換部20の構成については、後で詳しく説明する。
また、光電変換部20の周囲には、駆動回路28および検出回路29が備えられている。
駆動回路28は、駆動プリント基板21と、複数の駆動IC19とに形成されている。
駆動プリント基板21は、制御回路24と接続されており、制御回路24とのインターフェイス回路(図示せず)と、制御回路24からの指示に応じて駆動IC19の制御を行う駆動IC制御回路(図示せず)とを搭載している。
駆動IC19は、光電変換部20の各画素に設けられた後述するTFT(光電変換素子、薄膜トランジスタ)7を駆動するものであり、各駆動IC19は、光電変換部20に設けられた複数のゲートライン22と接続されている。なお、ゲートライン22のライン数は、光電変換部20の大きさや、画素ピッチによるが、数百〜数千ラインであり、2次元イメージセンサ100では、これらゲートライン22の駆動を複数個の駆動IC19で分担している。したがって、1つの駆動IC19の出力数、すなわち1つの駆動IC19に接続されるゲートライン22の数は、例えば数百となる。
一方、検出回路29は、検出プリント基板(画像情報出力手段)26と、複数の検出IC25とに形成されている。
検出プリント基板26は、制御回路24と接続されおり、制御回路24とのインターフェイス回路(図示せず)と、制御回路24からの指示に応じて検出IC25の制御を行う検出IC制御回路(図示せず)とを搭載している。
検出IC25は、光電変換部20の各画素に設けられた後述するTFT7が駆動した結果得られる光電変換部20からの出力を検出するものであり、各検出IC25は、光電変換部20に設けられた複数のデータライン23に接続されている。
なお、データライン23のライン数は、光電変換部20の大きさや、画素ピッチによるが、数百〜数千ラインであり、2次元イメージセンサ100では、これらデータライン23からの出力の検出を、複数個の検出IC25で分担している。したがって、1つの検出IC25の入力数、すなわち1つの検出IC25に接続されるデータライン23の数は、例えば数百となる。
制御回路24は、2次元イメージセンサ100における全ての動作を制御する、2次元イメージセンサ100の中枢部である。
また、制御回路24は、光電変換部20のライン読み出し走査やフレーム周期と同期を持たない信号を扱うCPUやメモリ等の回路を含んでおり、2次元イメージセンサ100に接続される外部回路(図示せず)との通信を行う機能を備えている。
図3は2次元イメージセンサ100の概略を示す斜視図である。
この図に示すように、本実施の形態にかかる2次元イメージセンサ100では、駆動プリント基板21および検出プリント基板26が、バックライトユニット18の光電変換部20とは反対側の面に入り込むようにして設けられている。ここで、駆動IC19および検出IC25は断面が略コの字状となるように形成されている。このような形状にすることで、2次元イメージセンサ100の小型化を図ることができる。
また、2次元イメージセンサ100においては、センサ部分となる光電変換部20の所定の領域に、透明な保護膜3が形成され、光電変換部20の表面が保護されている。
(光電変換部20の構成)
次に、光電変換部20の構成について、図4、図5を用いて説明する。
図4は、光電変換部20の1画素における概略構成を示した断面図である。この図に示すように、光電変換部20は、絶縁性基板(透明基板)9、TFT(薄膜トランジスタ、光検出素子、スイッチングTFT)7、補助容量(CS、電荷蓄積容量)17、補助容量電極(CS電極、電荷蓄積容量電極)16、開口部6、保護絶縁膜5などからなるアクティブマトリクス基板8と、保護膜3とからなる。なお、光電変換部20の絶縁性基板9側には、バックライトユニット18が、2次元イメージセンサ100における各画素について共通に備えられる。
TFT7は、基本的には、逆スタガー型薄膜トランジスタ(逆スタガー型TFT)の構成となっている(上部ゲート電極が光透過性の材質ならば、コプラナ−型薄膜トランジスタ(コプラナ−型TFT)の構成となってもよい)。すなわち、図4に示すように、TFT7は、ガラス等からなる透明な絶縁性基板(透明基板)9上に、クロム(Cr)等からなるボトムゲート電極(ゲート電極)11が形成されており、このゲート電極11及び絶縁性基板9を覆うように、窒化シリコン(SiN)からなるボトムゲート絶縁膜(ゲート絶縁膜、保護層)13が形成されている。なお、ゲート電極11は、ゲートライン22を介して2次元イメージセンサ100における駆動IC25に接続されている。
そして、ゲート電極11上には、ゲート電極11と対向する位置に、i型アモルファス・シリコン(i−a−Si)で形成された半導体層(感光性半導体層)12が形成されており、この半導体層12を挟んで、半導体層12上の、所定の間隔を有して相対向する位置にソース電極10及びドレイン電極15が形成されている。また、ソース電極10及びドレイン電極15は、それぞれn+シリコン層4を介して半導体層12と接続されている。
ソース電極10及びドレイン電極15の上部には絶縁性基板9上の略全面に絶縁膜14が形成され、これらによりトランジスタ(逆スタガー型薄膜トランジスタ)が構成されている。
補助容量17および補助容量電極16は、絶縁性基板9上のTFT7とは異なる領域に備えられている。また、TFT7におけるドレイン電極(接続電極)15は、補助容量17に接続されている。
また、補助容量17のTFT7のドレイン電極15に接続される電極とは反対側の電極である補助容量電極16は、後述するCS電極駆動電圧(補助容量電極駆動電圧)40に接続されている。2次元イメージセンサ100では、この補助容量電極16を介して補助容量17に所定量の電荷を充填し、充填した電荷を光照射時および光無照射時のドレイン電流で所定の時間放出するようになっている。なお、これらの動作の詳細については後で詳しく説明する。
また、絶縁性基板9上には、非透過性であるメタル材質(ゲートライン、データライン、電極等)が形成されていない開口部6が設けられている。
また、絶縁保護膜14の上部には、絶縁性基板9の略全面上に保護絶縁膜5が形成されている。さらに、保護絶縁膜5の上部には、保護膜3が備えられている。この保護膜3は、光電変換部20の表面を保護するために、光電変換部20のセンサ部分となる所定の領域に形成されている。
そして、2次元イメージセンサ100では、TFT7に対して、絶縁性基板9側の側面にはバックライトユニット18が備えられる。光電変換部20では、このバックライトユニット18から照射光2が照射され、この照射光2が光電変換部20の開口部6を透過し、TFT7に対して保護膜3側の側面に載置される原稿1によって反射されて、半導体層12に照射されるようになっている。なお、バックライトユニット18は、制御回路24によって照射上体または非照射状態に切り替えられる。
また、光電変換部20では、TFT7のゲート電極11に印加する電圧を制御することにより、導通状態と非導通状態を制御することができるようになっている。例えば、TFT7のゲート電極11に正電圧を印加すると、半導体層12にnチャンネルが形成され、ここで、ソース電極10−ドレイン電極15間に正電圧を印加すると、ソース電極10側から電子が供給され、電流(ドレイン電流)が流れる。
図5は、TFT7のゲート電圧とドレイン電流との関係を示したグラフである。この図において、曲線I1は、光照射時のゲート電圧とドレイン電流との関係を示しており、曲線I2は、光無照射時のゲート電圧とドレイン電流との関係を示している。
すなわち、曲線I1に示したように、非導通状態(ゲート電極11に負電圧を印加した状態)での光照射時には、半導体層12に光電流が誘起され、ソース電極10−ドレイン電極15間に、照射光により誘起された電子正孔の数、すなわち照射光の光量に応じたドレイン電流が流れる。なお、光照射によって半導体層12に誘起される光電流の量を光電変換量という。
また、曲線I2で示したように、光無照射時には、ドレイン電流は極めて小さくすることができ、例えば、10−14A(アンペア)程度にすることができる。その結果、TFT7では、光照射時のドレイン電流(I1)と光無照射時のドレイン電流(I2)の差を大きく取ることができる。なお、この光照射時のドレイン電流(I1)と、光無照射のドレイン電流(I2)とを所定の時間蓄積してから比較する事により、I1とI2との差はより明確となり、ダイナミックレンジの大きな光電変換装置を得ることができる。
(各画素に対応する2次元イメージセンサ100の回路構成)
次に、各画素に対応する2次元イメージセンサ100の回路構成について、図1を用いて説明する。図1は、1画素に対応する2次元イメージセンサ100の概略構成図である。
この図に示すように、光電変換部20におけるTFT7には、絶縁性基板9側のバックライトユニット18から照射光2が照射され、この照射光2が上記した開口部6を透過し、原稿1によって反射して、半導体層12に照射される。
そして、図1に示すように、TFT7のゲートG(ゲート電極11)は、駆動IC19に接続されており、制御回路24がゲート電極11に印加する電圧を制御することにより、導通状態と非導通状態が切替えられるようになっている。例えば、TFT7のゲート電極11に正電圧を印加することにより半導体層12にnチャンネルが形成され、さらに、ソースS(ソース電極10)−ドレインD(ドレイン電極15)間に正電圧を印加することによりソース電極10側からドレイン電極15側に電子が供給されて、ドレイン電流が流れるようになっている。
なお、図5における曲線I1に示したように、TFT7では、非導通状態(ゲート電極11に負電圧を印加した状態)での光照射時には、半導体層12に光電流が誘起され、ソース電極10−ドレイン電極15間に、照射光2により誘起された電子正孔の数、すなわち照射光2の光量に応じたドレイン電流が流れる。また、光無照射時には、図5の曲線I2に示したように、ドレイン電流は極めて小さく、例えば、10−14A(アンペア)程度にすることができる。これにより、TFT7は、光照射時のドレイン電流(I1)と光無照射時のドレイン電流(I2)の差を大きく取ることができるようになっている。
また、光電変換部20における補助容量17を構成している補助容量電極16は、CS電極駆動電圧発生回路40に接続されている。そして、制御回路24が、CS電極駆動電圧発生回路40で発生したCS電極駆動電圧Vcsを制御することにより、所定の電荷を補助容量17に充電することができるようになっている。
なお、2次元イメージセンサ100では、補助容量17に充電した所定の電荷を、光照射時のドレイン電流(I1)と、光無照射のドレイン電流(I2)とで所定の時間放出し、放出後に補助容量17に残った電荷を検出IC25で検出するようになっている。これにより、2次元イメージセンサ100では、光照射時のドレイン電流(I1)と、光無照射のドレイン電流(I2)との差がより明確になり、ダイナミックレンジの大きな光電変換装置を得ることができる。
検出IC25は、図1に示すように、内部に、積分アンプ(変換手段)33、ローパスフィルタ34、増幅アンプ(増幅手段)35、サンプルホールド回路36、帰還容量39、リセットスイッチ30を、当該検出IC25が検出するライン数分(例えば数百ライン)備えている。また、サンプルホールド回路36の後段に、アナログマルチプレクサ37、A/D(アナログ/デジタル)変換回路38、検出ICコントロール部31を、それぞれ1つずつ備えている。なお、この検出IC25では、各構成回路のオフセット及びノイズを除去するために、二重相関サンプリングを行うようになっている。
積分アンプ33は、データライン23を介して光電変換部20から検出IC25に入力された補助容量17の電荷量(電流)を負入力として入力され、入力された電荷量に比例した電圧を出力するものである。なお、積分アンプ33の正入力には、基準電圧発生回路32で発生した基準電圧Vrefが入力されている。また、積分アンプ33の負入力側と出力側には、リセットスイッチ30および帰還容量39が並列に接続されている。このリセットスイッチ30は、検出IC25のコントロール部(検出ICコントロール部)31の出力により制御される。なお検出ICコントロール部31は、検出IC25の制御、及び検出プリント基板26とのインターフェイスを行うものである。
積分アンプ33の出力は、ノイズを低減するために設けられたローパスフィルタ34を通って増幅アンプ35に入力され、所定倍に増幅されて出力されるようになっている。
また、増幅アンプ35の出力は、サンプルホールド回路36に入力されてサンプルホールド(一旦保持)され、保持された値は、アナログマルチプレクサ37の複数入力の1入力に出力されるようになっている。
また、アナログマルチプレクサ37の出力は、次段のA/D変換回路38に入力され、A/D変換回路38にて、アナログデータからデジタルデータに変換されたデータが、画像データとして、検出ICコントロール部31に出力されるようになっている。そして、検出ICコントロール部31に出力された画像データは、検出プリント基板26を介して制御基板24に出力されるようになっている。
なお、本実施の形態に係る2次元イメージセンサ100は、図1に示したように、補助容量17のTFT7のドレインDに接続される側とは別の電極(補助容量電極16)を、基準電圧発生回路32とは別の電圧発生回路(CS電極駆動電圧発生回路40)で駆動する事に特徴がある。なお、図1に示す基準電圧発生回路32は一定の電圧Vrefを発生するものであり、CS電極駆動電圧発生回路40は2値の電圧VcsとV0とを発生するものである。
(2次元イメージセンサ100の動作)
次に、2次元イメージセンサ100の動作について、図6および図7を用いて説明する。図6は、2次元イメージセンサ100の動作の流れを示すフローチャートである。
この図に示すように、2次元イメージセンサ100の動作は、全ての画素における補助容量17に所定の電荷を充電(一括充電)する一括充電期間(ステップS1〜S4)と、バックライトユニット18から光を照射する光照射期間(ステップS5)と、各画素の画像情報を取得するスキャン期間(ステップS6〜17)とからなる。
図7は、図1に示した2次元イメージセンサ100の動作を示すタイミングチャートである。なお、図7では、1フレーム期間にスキャンするライン数(行数)が512本の場合の例を示している。
また、図7では、スキャン期間が時間t1〜t5、一括充電期間が時間t5〜t9、光照射期間がt9〜t1(次のフレーム期間において1行目のスキャンを開始する時間t1)のタイミングでそれぞれ行われるものとしている。ここで、時間t5〜t9において行われる一括充電は、次のフレームにおいてスキャン処理を行うためになされるものである。すなわち、時間t1〜t5におけるスキャン処理が行われる前には、その前のフレーム期間において一括充電がなされているものとする。ただし、以下の説明では、説明の便宜上、一括充電期間(時間t6)から動作を開始するものとして説明する。
(1)一括充電期間
まず、時間t6(図7参照)で、制御回路24が、全ての画素におけるTFT7をオンにする。すなわち、制御回路24からの指示に基づいて、駆動IC19が全てのTFT7に対するゲート駆動信号をオンにする(ステップS1(図6参照))。
なお、この際、積分アンプ33のリセットスイッチ30がオンとなっているものとする。したがって、TFT7がオンになることによって、ゲート電極11からドレインDとソースSヘ電荷が漏れ込むフィードスルー現象が生じるが、TFTドレイン電圧は基準電圧Vrefになる。
ここで、全てのゲート駆動信号をオンにするための方法について、図8〜図10を用いて説明する。図8は、駆動IC19に搭載されるゲートドライバの概略回路図を示している。なお、この図では、256出力構成の場合を示しているが、より多くのゲート(ゲートライン)の駆動を行う場合には、複数のゲートドライバを、カスケード接続して駆動すればよい。
図8に示したゲートドライバは、カスケード接続された複数のD-TYPEのフリップフロップからなるシフトレジスタ51と、フリップフロップと同数のANDゲート52とからなる。なお、図8におけるシフトレジスタ51は、D-TYPEのフリップフロップを用いているが、これに限らず、他のタイプのフリップフロップを用いてもよい。
OE端子(ローアクティブ)はゲートドライバ出力(OG1〜OG256)の出力制御を行うものであり、OE端子がハイの場合には、全出力はローレベルに保たれるようになっている。OE端子からの出力イネーブル信号は各ANDゲート52の一方の入力端子に入力され、シフトレジスタ51における各段のフリップフロップの出力端子Qからの出力信号はそれぞれ対応するANDゲート52の他方の入力端子に入力される。
図9(a)および図9(b)は、図8に示したゲートドライバによって、全ての出力線を同時にオンにする方法を説明するためのタイミング図であり、2つの方式(方式Aおよび方式B)を示している。
図9(a)に示した方式Aは、スタートパルス(STPL)及び、シフトクロック(CLOCK)を入力することによって全ての出力を同時に駆動する方法である。
方式Aでは、期間ta1〜ta4で全てのシフトレジスタ51の出力(OG1i〜OG256i)がオンされる。そして、期間ta2からta3で、OE端子がローとされることにより、シフトレジスタ51の各出力(OG1i〜OG256i)が出力端子(OG1〜OG256)へ出力される。この方式では図8のフリップフロップのPRESET端子、CLEAR端子が不要であるので、シフトレジスタ51の回路構成が簡単になる。
図9(b)に示した方式Bは、シフトレジスタ51のPRESET端子をオンとすることにより、期間tb1〜tb4でシフトレジスタ51の各出力(OG1i〜OG256i)をオンにさせる。そして、期間tb2らtb3でOE端子がローとされることにより、シフトレジスタ51の各出力(OG1i〜OG256i)が出力端子(OG1〜OG256)へ出力される。この方式では、CLOCKによる制御がないので、全てのゲート駆動信号をオンにするのに要する時間を方式Aに比べて短くすることができる。
図10に示した方式Cは、方式AのOE端子の制御を行わないようにしたものである。この場合には、図7のt7のタイミングが、図10のtc1に相当し、図7のt8のタイミングが、図10のtc2〜tc257に相当し、図7のt9のタイミングが、図10のtc258に相当する(図7の各タイミングについては、後述する)。
これらの方式A〜方式Cのいずれかの方法により、全てのゲート駆動信号をオンにすることが可能である。
次に、時間t7で、制御回路24は、CS電極駆動電圧をオン(Vcs)にする(CS電極駆動信号をオンにする)(ステップS2)。これにより、補助容量17より電荷(正孔)がTFT7のドレインに流れ込むが、積分アンプ33がリセットされているため、この電荷は消滅する。
次に、時間t8で、制御回路24は、全ての画素におけるTFT7をオフにする。すなわち、制御回路24からの指示に基づいて、駆動IC19が全てのTFT7に対するゲート駆動信号をオフにする(ステップS3)。これにより、TFT7の主にゲートとソースSとの間の寄生容量によるフィードスルー現象により、電荷(電子)が積分アンプ33の帰還容量39に流れ込むが、積分アンプ33はリセット状態のため、流れ込んで来た電荷は消滅する。
また、TFT7の主に、ゲートとドレインDとの間の寄生容量によるフィードスルー現象により、電荷(電子)が補助容量17に流れ込む。これにより、TFTドレイン電圧はW1だけ下降する。
次に、時間t9で、制御回路24は、CS電極駆動電圧をオフ(V0)にする(CS電極駆動信号をオフにする)(ステップS4)。CS電極駆動電圧Vcsがオフされると、TFTのドレイン電圧はTFTがオフされて非導通になっているため、CS電極駆動電圧発生回路40のオン−オフ電圧の差に相当する分(値W2)だけ下降する。これにより、全ての画素における補助容量17に所定量の電荷が充填(一括充電)される。
(2)光照射期間
次に、時間t9から次のフレーム期間において1行目のゲートラインに対するスキャンを開始する時間t1まで、制御回路24は、バックライトユニット18を制御して光を照射させる(ステップS5)。上記したように、バックライトユニット18から照射された光は、光電変換部20における開口部6を介して原稿に照射される。そして、原稿によって反射された光は、TFT7に照射される。これにより、TFT7をオフにした状態で、TFT7に所定の期間だけ原稿からの反射光が照射されることになる。
この結果、原稿によって反射された光が照射されたTFT7では、ソース・ドレイン電極間を光電流が流れる。これにより、補助容量17の電荷は、TFT7のソース側に流れ、それに伴ってTFTドレイン電圧は上昇する。
一方、光が照射されないTFT7では、光電流が発生しないため、補助容量17の電荷量は保持され、TFTドレイン電圧も変化しない。
(3)スキャン期間
次に、各画素の画像情報を取得するスキャン期間に移行する。なお、スキャン処理は、ライン毎に順次行われる。すなわち、1行目から、最終行(例えば512行)まで、順次、同様のスキャン処理が行われる。
まず、時間t1で、制御回路24が、スキャンを行うラインにおける各画素の積分アンプ33のリセットスイッチ30をオンからオフに切り替え、積分アンプ33のリセットを解除する(ステップS6)。
次に、時間t2で、制御回路24は、駆動IC19を制御して、スキャンを行うラインにおける各画素のゲート駆動信号をオンにする(ステップS7)。すなわち、スキャンを行うTFT7をオンにする。
ここで、ゲート駆動信号がオンされ、TFT7がオンすると、ゲートGからドレインDとソースSヘ電荷が漏れ込むフィードスルー現象が生じ、電荷(正孔)が漏れ込む。このとき、補助容量17に注入された電荷(電子)もソースS側へ流れ、積分アンプ33の出力は上昇する。
なお、この時ソースS側へ流れる電荷量は、TFT7への光の照射の状況により異なる。すなわち、TFT7は、照射された光量に応じて抵抗値が変化する光検出素子であるため、原稿からの反射光が当たるTFT7(画素)と、原稿からの反射光が当たらないTFT7(画素)では、ソースS側へ流れる電荷量が異なる。また、このようにしてソースS側へ流れた電荷は、積分アンプ33の負入力へ入力される。
次に、時間t3で、入力された電荷量に比例する電圧が積分アンプ33から出力される(ステップS8)。
なお、図7におけるTFTドレイン(TFT7のドレインD)の電圧、積分アンプ33の出力、ローパスフィルタ34の出力、増幅アンプ35の出力では、完全に光が当たるTFT7と光が当たらないTFT7の場合とを示している。そして、図7に示したように、光が当たるTFT7の積分アンプ33の出力と、光が当たらないTFT7の積分アンプ33の出力には、時間t3においてW3の差が生じる。
また、時間t3では、積分アンプ33から出力された値(信号)が、ローパスフィルタ34を介して増幅アンプ35に入力され、所定のゲインgを掛けられ、増幅される(ステップS9)。すなわち、増幅アンプ35において、上記の差W3にゲインgを掛けることによりW3×gの出力が得られる。この増幅後の電荷量の差が、光が照射された画素と、照射されていない画素の検出値の差となる。
また、時間t3では、増幅アンプ35で増幅された値が、サンプルホールド回路36に送られ、一旦保持(サンプルホールド)される(ステップS10)。
次に、時間t4で、制御回路24は、積分アンプ33のリセットスイッチ30をオフからオンに切り替える(ステップS11)。これにより、アンプ33の帰還容量39がショートされ、積分アンプ33の出力は、基準電圧Vrefになる。したがって、ローパスフィルタ34および増幅アンプ35の出力も基準電圧Vrefになる。
次に、時間t5で、制御回路24は、駆動IC19を制御してゲート駆動信号をオフとさせ、TFT7をオフにさせる(ステップS12)。これにより、TFT7の主にゲートGとソースSとの間の寄生容量によるフィードスルー現象により、電荷(電子)が積分アンプ33の帰還容量39に流れ込むが、積分アンプ33はリセット状態のため、流れ込んで来た電荷は消滅する。これに対して、TFT7の主にゲートGとドレインDとの間の寄生容量によるフィードスルー現象により、電荷(電子)が補助容量17に流れ込みTFTドレイン電圧はW1だけ下降する。
次に、制御回路24は、全てのラインに対して、ステップS6〜S12までの処理を行ったか否かを判断する(ステップS13)。
そして、上記の処理を行っていないラインが残っている場合には、残っているラインに対してステップS6〜S12の処理を行う。
一方、全てのラインについてS6〜S12の処理を終えた場合には、制御回路24は、サンプルホールド回路36にサンプルホールドしている値を、アナログマルチプレクサ37の複数入力の各入力に出力させる(ステップS14)。
そして、アナログマルチプレクサ37に入力された値は、A/D変換回路38に出力され、A/D変換回路38にて、アナログデータからデジタルデータに変換されて画像データとされる(ステップS15)。
また、A/D変換器38によって生成された画像データは、検出ICコントロール部31および検出プリント基板26を介して制御回路24に出力される(ステップS16)。
次に、制御回路24は、全てのフレームのスキャンを完了したか否かを判断する(ステップS17)。そして、スキャンを行っていないフレームが残っている場合には、次のフレームについて、ステップS1からの処理を行う。一方、全てのフレームのスキャンを完了した場合には、制御回路24は、動作を終了する。
以上のように、一括充電期間、光照射期間、スキャン期間を1回(1サイクル)行うことにより、各画素における光電変換量を1回検出することができる。また、一括充電期間、光照射期間、スキャン期間からなるサイクルを繰り返すことにより、各サイクルのスキャン期間における時間t3において各画素における光電変換量を連続して検出する事が可能となる。
なお、本実施の形態では、図7の時間t7でCS電極駆動電圧Vcsをハイレベルにし、時間t9でローレベルにすることにより、補助容量17に電荷を充填しているが、補助容量17に電荷を充填する方法はこれに限るものではない。例えば、図11に示すように、時間t7でCS電極駆動電圧Vcsをローレベルにし、時間t9でハイレベルにするような逆方向の駆動を行っても補助容量17に電荷を充填することができる。ただし、この場合、時間t8においてゲート駆動信号をオフにすることによって生じるフィードスルー信号成分と逆の電荷を、補助容量17に充填することになり、補助容量17に充填される電荷量は、図7に比べて小さくなる。
また、2次元イメージセンサ100では、TFT7にフォトセンサ機能と画素選択機能とを持たせている。
これにより、フォトセンサ部(光電変換部20)を小さくし、画素を高密度化させることができ、かつ、構造が簡単なフォトセンサを実現できる。
また、2次元イメージセンサ100では、補助容量17に所定量の電荷を充填しておき、この補助回路17に充填した電荷が、光電流として所定の時間流出した後、補助容量17に蓄積されている電荷を差分することによって得られる電荷量を、光電変換量として検出している。
このため、光照射時に生じた光電流そのものを検出する場合に比べて、ダイナミックレンジの大きな光電変換装置を実現することができる。
また、2次元イメージセンサ100では、CS電極駆動電圧Vcsを用いることにより、補助容量17に所定量の電荷を一括充電することが可能となっている。
これにより、複雑な構造を必要とせず、単純なタイミング制御で各画素における補助容量17への電荷の充填(充電)を行うことができ、かつ、ダイナミックレンジの大きなフォトセンサを実現できる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について説明する。
本実施の形態にかかる光電変換装置は、イメージスキャナ等の画像入力装置に搭載される密着型イメージセンサである2次元イメージセンサ100aである。
なお、本実施の形態にかかる2次元イメージセンサ100aは、実施の形態1における2次元イメージセンサ100と略同様の構成である。すなわち、図2及び図3で示した構成は本実施の形態における2次元イメージセンサ100aでも同じであり、全てのゲート駆動信号を同時にオンする方法も実施の形態1で示した駆動方法と同様である。
ただし、実施の形態1では基準電圧発生回路32によって発生される電圧が一定の電圧(Vref)であり、CS電極駆動電圧発生回路40によって発生される電圧が2値の電圧(VcsまたはV0)であるのに対して、本実施の形態では2値の電圧(基準電圧Vrefまたは充電電圧V1)を発生する基準電圧発生回路32aと、一定の電圧(Vcs)を発生するCS電極駆動電圧発生回路40aを用いている点が、実施の形態1とは異なる。
なお、説明の便宜上、実施の形態1にて示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
図12は、本実施の形態に係る2次元イメージセンサ100aの1画素に対応する部分の概略構成を示すブロック図である。
ここで、2次元イメージセンサ100aの動作について、図13および図14を用いて説明する。
図13は、2次元イメージセンサ100aの動作の流れを示すフローチャートである。
この図に示すように、2次元イメージセンサ100aの動作は、全ての画素における補助容量17に所定量の電荷を充填(一括充電)する一括充電期間(ステップS21〜S24)と、バックライトユニット18から光を照射する光照射期間(ステップS25)と、各画素の画像情報を取得するスキャン期間(ステップS26〜37)とからなる。
図14は、2次元イメージセンサ100aの動作を示すタイミングチャートである。なお、図14では、スキャンを行うラインが512本の場合の例を示している。また、512本のラインをスキャンする期間を1フレームとし、複数のフレームについて連続的にスキャン処理を行う場合の例を示している。
また、図14では、スキャン期間が時間t21〜t25、一括充電期間が時間t25〜t29、光照射期間がt29〜t21(次のフレーム期間において1行目のスキャンを開始する時間t21)のタイミングでそれぞれ行われるものとしている。ここで、時間t25〜t29において行われる一括充電は、次のフレームにおいてスキャン処理を行うためになされるものである。すなわち、時間t21〜t25におけるスキャン処理が行われる前には、その前のフレーム期間において一括充電がなされているものとする。ただし、以下の説明では、説明の便宜上、一括充電期間(時間t26)から動作を開始するものとする。
(1)一括充電期間
まず、時間t26(図14参照)で、制御回路24が、全ての画素におけるTFT7をオンにする。すなわち、制御回路24からの指示に基づいて、駆動IC19が全てのTFT7に対するゲート駆動信号をオンにする(ステップS21(図13参照))。
なお、この際、積分アンプ33のリセットスイッチ30がオンとなっているものとする。したがって、TFT7がオンになることによって、ゲート電極11からドレインDとソースSヘ電荷が漏れ込むフィードスルー現象が生じるが、TFTドレイン電圧は基準電圧Vrefになる。
また、全てのゲート駆動信号をオンさせる方法は、実施の形態1に記載した方式A、Bのいずれかを用いればよい。また、OE端子を使わない他の駆動方法として、図15に示す方式Dの駆動方法を用いてもよい。方式Dは、方式CのCS電極駆動信号の代わりに、基準電圧Vrefを用いて充電を行う。
なお、方式Dでは、図14のt27のタイミングがtd1に相当し、図14のt28のタイミングがtd2〜td257に相当し、図14のt29のタイミングがtd258に相当することになる(図14の各タイミングについては後述する)。
次に、時間t27で、制御回路24は、積分アンプ33に印加される電圧(積分アンプ基準電圧)を基準電圧Vrefから充電電圧V1にする(基準電圧発生回路32aが充電電圧V1を発生する)(ステップS22)。これにより、TFT7のドレイン電圧はW21(=Vref−V1)だけ下降する。
次に、時間t28で、制御回路24は、ゲート駆動信号をオフにする(ステップS23)。すなわち、TFT7をオフにする。これにより、TFT7の主にゲートGとソースSとの間の寄生容量によるフィードスルー現象により、電荷(電子)が、積分アンプ33の帰還容量39に流れ込むが、積分アンプ33はリセット状態のため、流れ込んで来た電荷は消滅する。
また、TFT7の主に、ゲートGとドレインDとの間の寄生容量によるフィードスルー現象により、電荷(電子)が、補助容量17に流れ込む。これにより、TFTドレイン電圧は、W22だけ下降する。
次に、時間t29で積分アンプ基準電圧がV1からVrefに切り替えられる(ステップS24)。
以上により、全ての画素における補助容量17に所定量の電荷が充填(一括充電)される。
(2)光照射期間
次に、時間t29から次のフレーム期間において1行目のラインに対するスキャンを開始する時間t21まで、制御回路24は、バックライトユニット18を制御して光を照射させる(ステップS25)。上記したように、バックライトユニット18から照射された光は、光電変換部20における開口部6を介して原稿に照射される。そして、原稿によって反射された光は、TFT7に照射される。これにより、TFT7をオフにした状態で、TFT7に所定の期間だけ原稿からの反射光が照射されることになる。
この結果、原稿によって反射された光が照射されたTFT7では、ソース・ドレイン電極間を光電流が流れる。これにより、補助容量17の電荷は、TFT7のソース側に流れ、それに伴ってTFTドレイン電圧は上昇する。
一方、光が照射されないTFT7では、光電流が発生しないため、補助容量17の電荷量は保持され、TFTドレイン電圧も変化しない。
(3)スキャン期間
次に、各画素の画像情報を取得するスキャン期間に移行する。なお、スキャン処理は、ライン毎に順次行われる。すなわち、1行目から、最終行(例えば512行)まで、順次、同様のスキャン処理が行われる。
まず、時間t21で、制御回路24が、スキャンを行うラインにおける各画素の積分アンプ33のリセットスイッチ30をオンからオフに切り替え、積分アンプ33のリセットを解除する(ステップS26)。
次に、時間t22で、制御回路24は、駆動IC19を制御して、スキャンを行うラインにおける各画素のゲート駆動信号をオンにする(ステップS27)。すなわち、スキャンを行うTFT7をオンにする。
ここで、ゲート駆動信号がオンされ、TFT7がオンすると、ゲートGからドレインDとソースSヘ電荷が漏れ込むフィードスルー現象が生じ、電荷(正孔)が漏れ込む。このとき、補助容量17に注入された電荷(電子)もソースS側へ流れ、積分アンプ33の出力は上昇する。
なお、この時ソースS側へ流れる電荷量は、TFT7への光の照射の状況により異なる。すなわち、原稿からの反射光が当たるTFT7(画素)と、原稿からの反射光が当たらないTFT7(画素)では、ソースS側へ流れる電荷量が異なる。また、このようにしてソースS側へ流れた電荷は、積分アンプ33の負入力へ入力される。
次に、時間t23で、入力された電荷量に比例する電圧が積分アンプ33から出力される(ステップS28)。
なお、図14におけるTFTドレインの電圧、積分アンプ33の出力、ローパスフィルタ34の出力、増幅アンプ35の出力では、完全に光が当たるTFT7と光が当たらないTFT7の場合とを示している。そして、図14に示したように、光が当たっていたTFT7の積分アンプ33の出力と、光が当たっていないTFT7の積分アンプ33の出力には、時間t23においてW23の差が生じる。
また、時間t23では、積分アンプ33から出力された値(信号)が、ローパスフィルタ34を介して増幅アンプ35に入力され、所定のゲインgを掛けられ、増幅される(ステップS29)。すなわち、増幅アンプ35において、上記の差W23にゲインgを掛けることによりW23×gの出力が得られる。この増幅後の電荷量の差が、光が照射された画素と、照射されていない画素の検出値の差となる。
また、時間t23では、増幅アンプ35で増幅された値が、サンプルホールド回路36に送られ、一旦保持(サンプルホールド)される(ステップS30)。
次に、時間t24で、制御回路24は、積分アンプ33のリセットスイッチ30をオフからオンに切り替える(ステップS31)。これにより、アンプ33の帰還容量39がショートされ、積分アンプ33の出力は、基準電圧Vrefになる。したがって、ローパスフィルタ34および増幅アンプ35の出力も基準電圧Vrefになる。
次に、時間t25で、制御回路24は、駆動IC19を制御してゲート駆動信号をオフとさせ、TFT7をオフにさせる(ステップS32)。これにより、TFT7の主にゲートGとソースSとの間の寄生容量によるフィードスルー現象により、電荷(電子)が積分アンプ33の帰還容量39に流れ込むが、積分アンプ33はリセット状態のため、流れ込んで来た電荷は消滅する。これに対して、TFT7の主にゲートGとドレインDとの間の寄生容量によるフィードスルー現象により、電荷(電子)が補助容量17に流れ込みTFTドレイン電圧はW22だけ下降する。
次に、制御回路24は、全てのラインに対して、ステップS26〜S32までの処理を行ったか否かを判断する(ステップS33)。
そして、上記の処理を行っていないラインが残っている場合には、残っているラインに対してステップS26〜S32の処理を行う。
一方、全てのラインについてS26〜S32の処理を終えた場合には、制御回路24は、サンプルホールド回路36にサンプルホールドしている値を、アナログマルチプレクサ37の複数入力の各入力に出力させる(ステップS34)。
そして、アナログマルチプレクサ37に入力された値は、A/D変換回路38に出力され、A/D変換回路38にて、アナログデータからデジタルデータに変換されて画像データとされる(ステップS35)。
また、A/D変換器38によって生成された画像データは、検出ICコントロール部31および検出プリント基板26を介して制御回路24に出力される(ステップS36)。
次に、制御回路24は、全てのフレームのスキャンを完了したか否かを判断する(ステップS37)。そして、スキャンを行っていないフレームが残っている場合には、次のフレームについて、ステップS21からの処理を行う。一方、全てのフレームのスキャンを完了した場合には、制御回路24は、動作を終了する。
以上のように、一括充電期間、光照射期間、スキャン期間を1回(1サイクル)行うことにより、各画素における光電変換量を1回検出することができる。また、一括充電期間、光照射期間、スキャン期間からなるサイクルを繰り返すことにより、各サイクルのスキャン期間における時間t23において各画素における光電変換量を連続して検出する事が可能となる。
なお、本実施の形態では、図14の時間t27で積分アンプ基準電圧を充電電圧V1(基準電圧Vrefより低い電圧)にし、時間t29で積分アンプ基準電圧をVrefにすることにより、補助容量17に電荷を充填しているが、補助容量17に電荷を充填する方法はこれに限るものではない。
例えば、図16に示したように、時間t27で積分アンプ基準電圧を充電電圧V2(基準電圧Vrefより高い電圧)にし、時間t29で基準電圧Vrefにするような、図14の例とは逆方向の駆動を行っても補助容量17に電荷を充填することができる。このような構成によっても、図14の場合と略同様の効果を得ることができる。ただし、この場合、時間t28でのゲート駆動信号のオフによるフィードスルー信号成分とは逆の電荷の充填となり、補助容量17に充填される電荷量は、図14に比べて小さくなる。
また、本実施の形態では、基準電圧発生回路32aが、2値の電圧を発生するようにしているが、これに限るものではない。例えば、図17に示すように、積分アンプ33の正入力に一定の電圧(基準電圧Vref)を発生する基準電圧発生回路32を接続し、一定の電圧(充電電圧V1)を発生する充電電圧発生回路42を、TFT7のソースS側にスイッチ41を介して接続してもよい。
この構成では、制御回路24からの指示に応じて検出ICコントロール部31が、スイッチ41の接続状態を制御することにより、TFT7のソースS側と、積分アンプ33の負入力または充電電圧発生回路42のいずれかとを接続することになる。このような構成によっても、図12の構成と略同様の機能・効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、所定量の電荷を補助容量17に一括充電するために、データライン23に接続している外部回路(検出IC25)を利用している。
この場合、複雑な構造を必要とせず、単純なタイミング制御で各画素における補助容量17の充填を行うことができ、かつ、ダイナミックレンジの大きなフォトセンサを実現できる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について説明する。
本実施の形態にかかる2次元イメージセンサ100bは、イメージスキャナ等の画像入力装置に搭載される密着型イメージセンサであり、実施の形態1における2次元イメージセンサ100と略同様の構成である。
すなわち、図2及び図3で示した構成は本実施の形態における2次元イメージセンサ100bでも同じであり、全てのゲート駆動信号を同時にオンする方法も実施の形態1で示した駆動方法と同様である。このため、説明の便宜上、実施の形態1にて示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
ただし、上記の各実施の形態では、一つのTFT(TFT7)が、画素選択機能とフォトセンサ機能とを兼ね備える光電変換装置(2次元イメージセンサ100および100a)の例について説明したが、本実施の形態における光電変換装置(2次元イメージセンサ100b)には、フォトセンサ機能を実現するためのフォトTFT(薄膜トランジスタ)7aと、画素選択機能を実現するためのスイッチングTFT(スイッチング薄膜トランジスタ)7bとが別々に備えられる点が、上記の各実施の形態とは異なる。
すなわち、本願発明に係る光電変換装置は、画素選択機能とフォトセンサ機能とを有する1つのTFTによって形成される構成に限るものではなく、画素選択機能とフォトセンサ機能とを別々のTFTで実現するものであってもよい。
なお、このように2つのTFTを用いる場合であっても、上記の実施の形態1ないし2で示した駆動方法が全て適用可能である。
図18は、本実施の形態に係る2次元イメージセンサ100bにおける、1画素に対応する部分の回路の構成を示す概略ブロック図である。
この図に示すように、2次元イメージセンサ100bは、実施の形態1で示した図1の構成において、フォトセンサ機能を実現するフォトTFT(薄膜トランジスタ、光検出素子)7aと、画素選択機能を実現するスイッチングTFT(スイッチング薄膜トランジスタ)7bとを別々に設けたものである。なお、スイッチングTFT7bの上部には、スイッチングTFT7bを覆う遮光板が設けられており、余分な光電流の発生を防止するようになっている。
図18に示した構成では、フォトTFT7aおよびスイッチングTFT7bを実施の形態1で示したTFT7と同様に機能させればよい。
すなわち、2次元イメージセンサ100bにおける動作は、実施の形態1における図6と同様の動作となる。したがって、2次元イメージセンサ100bの動作を示すタイミングチャートは、図19のようになる。なお、図19のタイミングチャートは、図7に示すタイミングチャートの「TFTドレインの電圧」を「フォトTFTドレインの電圧(フォトTFT7aのドレインの電圧)」に置き換えただけであり、各信号がオン・オフされるタイミングは全く同じである。
また、本実施の形態にかかる2次元イメージセンサ100bは、図11のタイミングチャートに示した構成と同様、時間t7でCS電極駆動電圧発生回路40によって発生される電圧をローレベル(オフ電圧V0)にし、時間t9でハイレベル(オン電圧Vcs)にするような逆方向の駆動を行うことによって補助容量17に電荷を充填するものであってもよい。
また、本実施の形態にかかる2次元イメージセンサ100bは、実施の形態1で示した図1の構成において、フォトセンサ機能を実現するフォトTFT7aと、画素選択機能を実現するスイッチングTFT7bとを別々に設けたものであるとしているが、これに限るものではない。
例えば、実施の形態2で示した図12の構成において、フォトセンサ機能を実現するフォトTFT7aと、画素選択機能を実現するスイッチングTFT7bとを別々に設ける構成としてもよい。
このような構成の2次元イメージセンサ100bでは、図13に示した動作と同様の動作を行うこととなる。また、この場合のタイミングチャートは、図14または図16に示したタイミングチャートにおいて、「TFTドレインの電圧」を「フォトTFTドレインの電圧」に置き換えただけのものであり、そのタイミングは全く同じものとなる。
また、本実施の形態にかかる2次元イメージセンサ100bは、図17の構成において、フォトセンサ機能を実現するフォトTFT7aと、画素選択機能を実現するスイッチングTFT7bとを別々に設ける構成としてもよい。
また、本実施の形態では、フォトセンサ機能を実現するため光検出素子としてフォトTFT7aを用いたが、これに限るものではない。例えば、フォトTFT7aに代えて、フォトセンサ機能を有するフォトダイオード光検出素子として用いてもよい。この場合にも、本実施の形態における2次元イメージセンサ100bと略同様の効果を得ることができる。
以上の各実施の形態に示したように、本発明の光電変換装置では、光電変換装置自体にフォトセンサ機能と画素選択機能とを持たせている。
これにより、フォトセンサ部を小さくし、画素を高密度化させることができ、かつ、構造が簡単なフォトセンサを実現できる。
また、本発明の光電変換装置では、補助容量17に所定量の電荷を充填しておき、この補助容量17に充電した電荷が、光電流として所定の時間流出した後、補助容量17に蓄積されている電荷を差分することによって得られる電荷量を、光電変換量としている。
このため、光照射時に生じた光電流そのものを検出する場合に比べて、ダイナミックレンジの大きな光電変換装置を得ることができる。すなわち、本発明の光電変換装置を用いることにより、高詳細な画像データを得ることができる。
また、上記の各実施の形態において、原稿画像に複数色の照射光(例えば、赤色光、緑色光、青色光)をそれぞれ照射するバックライトユニットを備え、各照射光についての光電変換量を検出するようにしてもよい。これにより、高詳細なカラー画像を得ることができる。
また、本発明の光電変換装置においては、所定量の電荷を補助容量17に一括充電するために、データライン23に接続している外部回路(検出IC25)を利用することができる。
この場合、複雑な構造を必要とせず、単純なタイミング制御で各画素における補助容量17の充電を行うことができ、かつ、ダイナミックレンジの大きなフォトセンサを実現できる。
また、上記の各実施の形態では、本発明に係る光電変換装置を、2次元イメージセンサに適用する場合を述べたが、これに限るものではなく、例えば、1次元イメージセンサにも適用可能である。すなわち、本発明の光電変換装置は、1次元に配置してもよいし、2次元に配置してもよい。
本発明の光電変換装置を1次元イメージセンサに適用する場合、家庭用のファクシミリ装置に用いられているようなハンディスキャナ等の携帯型の画像入力装置に好適に用いることができる。また、光電変換装置を2次元イメージセンサに適用する場合、フラットヘッドスキャナ等に好適に用いられる。この場合、原稿画像の全体を一度に読み込むことが可能となる。
また、本発明の光電変換装置は、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)に適用することも可能である。例えば、PDAの表示画面とは反対側の面に本発明に係る2次元イメージセンサを設けることにより、原稿をそのまま取り込んだり、原稿の任意の部分を拡大表示したりすることが可能となる。
また、上記の各実施の形態では、バックライトユニット18を備えた画像入力装置の例を説明したが、本発明の光電変換装置は、このような構成に限るものではない。例えば、外部から入射された光による光電変換量を検出するものであってもよい。
また、本発明の光電変換装置は、複数の光電変換素子から成り、上記光電変換素子がゲート電極11、ソース電極10、ドレイン電極15、ゲート絶縁膜13、感光性半導体層12を少なくとも有するTFT(薄膜トランジスタ)と、TFT7のドレイン電極15に接続された補助容量17と、ソース電極10に接続された検出IC25から成り、TFT7を導通状態にして所定量の電荷を補助容量17に一括充電した後、光を照射しながらTFT7を所定時間非導通状態にし、所定時間後にTFT7を導通状態にする事により、検出IC25で光電変換量を検出する構成であると表現することもできる。
また、本発明の光電変換装置は、複数の光電変換素子から成り、上記光電変換素子がゲート電極11、ソース電極10、ドレイン電極15、ゲート絶縁膜13、感光性半導体層12を少なくとも有するTFT(薄膜トランジスタ)7と、TFT7のドレイン電極15に接続された補助容量17と、ソース電極10側に接続された検出IC25から成る光電変換部(光電変換素子)20を複数備え、TFT7を導通状態にして検出IC25で光電変換量を検出した後、所定量の電荷を補助容量17に一括充電し、充電後に光を照射しながらTFT7を所定時間非導通状態にし、所定時間後にTFT7の上記導通時の動作、非導通の動作を順次繰り返す事により、連続した光電変化量の検出を行う構成と表現することもできる。
また、本発明の光電変換装置は、補助容量17に所定量の電荷を一括充電する方法が、補助容量17のTFT7のドレイン側とは反対側の電極の電圧を変化させる事によって補助容量17へ電荷が注入されることを利用したものであってもよい。
あるいは、本発明の光電変換装置は、TFT7のソース電極10に接続した検出IC25(外部回路)より所定の電圧を印加することによって、補助容量17に所定量の電荷を一括充電するものであってもよい。
また、本発明の2次元イメージセンサ(光電変換装置)は、複数のデータライン(データ線)23と、複数のゲートライン(走査線)22と、データライン23及びゲートライン22の交点に設けられた感光性半導体層13を有するTFT7(薄膜トランジスタ)と、TFT7に接続された補助容量(蓄積容量)17と、データライン23に接続された検出IC(信号検出回路)25と、ゲートライン22にゲート駆動信号(走査信号)を供給する駆動IC(走査線駆動回路)19と、補助容量17に所定量の電荷を一括充電するCS電極駆動電圧発生回路(補助容量充電手段)40と、データライン23を所定電位に保持する基準電圧発生回路(データ線駆動手段)32を備えた構成と表現することもできる。
また、本発明の光電変換装置は、CS電極駆動電圧発生回路40により全ての補助容量17を一括充電した後、所定時間後に駆動IC19によりTFT7を順次導通状態として、データライン23を介して補助容量17から検出IC25に入力される電荷量を検出するものであると表現することもできる。
また、本発明の光電変換装置は、複数のデータライン23と、複数のゲートライン22と、データライン23およびデータライン22の交点に設けられた感光性半導体層13を有するTFT7と、TFT7に接続される補助容量(蓄積容量)17が絶縁性基板(透明基板)9上に形成されたものであると表現することもできる。
また、本発明の光電変換装置は、絶縁性基板9のTFT7が形成される側の表面に透明な保護膜(保護層)3を有する構成であると表現することもできる
また、本発明の光電変換装置は、絶縁性基板9のTFT7が形成される面とは反対側の面にバックライトユニット18を備えた構成であると表現することもできる。
また、本発明の光電変換装置は、バックライトユニット18とバックライトユニット18を制御する制御回路(バックライト制御手段)24を備え、CS電極駆動電圧発生回路(補助容量充電手段)40により全ての補助容量17を一括充電した後、バックライトユニット18を一定時間点灯し、バックライトユニット18消灯後に駆動IC19によりTFT7を順次導通状態として、データライン23を介して補助容量17から検出IC25に入力される電荷量を検出するものであると表現することもできる。
本発明の光電変換装置は、パーソナルコンピュータや情報端末等の画像入力用として用いられる画像入力装置および2次元イメージセンサに好適に適用することができる。
また、画像処理機能を有する携帯電話や、PDAに搭載することが可能である。例えば、PDAの表示画面とは反対側の面に本発明に係る香典変換装置を備えた2次元イメージセンサを設けることにより、原稿をそのまま取り込んだり、原稿の任意の部分を拡大表示したりすることが可能となる。
また、本発明の光電変換装置は、1次元に配置することも可能であり、家庭用のファクシミリ装置に用いられているようなハンディスキャナ等の携帯型の画像入力装置にも好適に用いることができる。
本発明の一実施形態にかかる2次元イメージセンサ(光電変換装置)における、1画素分の構成を示した概略ブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる2次元イメージセンサを用いた2次元イメージセンサの概略ブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる2次元イメージセンサを用いた2次元イメージセンサの斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる2次元イメージセンサの光電変換部の概略構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態にかかる2次元イメージセンサのゲート電圧−ドレイン電流の特性を示すグラフである。 本発明の一実施形態にかかる2次元イメージセンサにおける動作の流れを示すフロー図である。 本発明の一実施形態にかかる2次元イメージセンサの動作を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態にかかる2次元イメージセンサに適用されるゲートドライバの概略回路図である。 図9(a)は、図8に示したゲートドライバの出力を、一括オンさせる場合のゲートドライバの動作の一例を示すタイミングチャートである。図9(b)は、図8に示したゲートドライバの出力を、一括オンさせる場合のゲートドライバの動作の他の例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態にかかる2次元イメージセンサに適用されるゲートドライバの出力を、一括オンさせる場合のゲートドライバのさらに他の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態にかかる2次元イメージセンサの他の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態にかかる2次元イメージセンサにおける、1画素分の構成を示した概略ブロック図である。 本発明の他の実施形態にかかる2次元イメージセンサにおける動作の流れを示すフロー図である。 本発明の他の実施形態にかかる2次元イメージセンサの動作を示すタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態にかかる2次元イメージセンサに適用されるゲートドライバの出力を、一括オンさせる場合のゲートドライバの動作の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態にかかる2次元イメージセンサの他の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態にかかる2次元イメージセンサの変形例における、1画素分の構成を示した概略ブロック図である。 本発明のさらに他の実施形態にかかる2次元イメージセンサにおける、1画素分の構成を示した概略ブロック図である。 本発明のさらに他の実施形態にかかる2次元イメージセンサの動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
2 照射光
3 保護膜
4 シリコン層
6 開口部
7 TFT(薄膜トランジスタ、光検出素子、スイッチング薄膜トランジスタ)
7a フォトTFT(薄膜トランジスタ、光検出素子)
7b スイッチングTFT(スイッチング薄膜トランジスタ)
9 絶縁性基板(透明基板)
10 ソース電極(第2電極)
11 ゲート電極(ボトムゲート電極)
12 半導体層(感光性半導体層)
13 ゲート絶縁膜(ボトムゲート絶縁膜、保護層)
14 保護絶縁膜
15 ドレイン電極(第1電極)
17 補助容量
18 バックライトユニット(光照射手段)
19 駆動IC(駆動手段)
20 光電変換部(センサ基板)
21 駆動プリント基板
22 ゲートライン(走査線)
23 データライン(データ線)
24 制御回路(コントロール・通信基板、光照射制御手段)
25 検出IC
26 検出プリント基板(画像情報出力手段)
28 駆動回路(駆動手段)
29 検出回路(検出手段)
30 リセットスイッチ
31 検出ICコントロール部
32,32a 基準電圧発生回路
33 積分アンプ(変換手段)
34 ローパスフィルタ
35 増幅アンプ(増幅手段)
36 サンプルホールド回路
37 アナログマルチプレクサ
38 A/D変換回路
39 帰還容量
40 CS電極駆動電圧発生回路
41 スイッチ
42 充電電圧発生回路
100,100a,100b 2次元イメージセンサ
Vcs CS電極駆動電圧(オン電圧)
V0 CS電極駆動電圧(オフ電圧)
Vref 基準電圧
V1,V2 充電電圧

Claims (13)

  1. 照射された光量に応じて第1電極と第2電極との間の抵抗値が変化する光検出素子を備え、上記光検出素子に光が照射されることによって生じる光電変換量を検出する光電変換装置において、
    上記光検出素子の第1電極に接続され、所定量の電荷を充填することができる補助容量と、
    上記光検出素子の第2電極に接続され、上記補助容量の電荷量を検出する検出手段と、
    上記光検出素子と上記検出手段との間に備えられるスイッチング薄膜トランジスタと、
    上記スイッチング薄膜トランジスタを導通状態あるいは非導通状態に駆動する駆動手段とを備え、
    上記補助容量に所定量の電荷を充填し、上記駆動手段によって上記スイッチング薄膜トランジスタを非導通状態とした後、所定の時間経過後に上記検出手段によって上記補助容量の電荷量を検出することにより、上記光検出素子の光電変換量を検出することを特徴とする光電変換装置。
  2. 照射された光量に応じて第1電極と第2電極との間の抵抗値が変化する光検出素子を複数備え、上記各光検出素子に光が照射されることによって生じる光電変換量を検出する光電変換装置において、
    上記各光検出素子の第1電極にそれぞれ接続され、所定量の電荷を充填することができる複数の補助容量と、
    上記各光検出素子の第2電極に接続され、上記各補助容量の電荷量を検出する検出手段と、
    上記各光検出素子と上記検出手段との間に備えられるスイッチング薄膜トランジスタと、
    上記スイッチング薄膜トランジスタを導通状態あるいは非導通状態に駆動する駆動手段とを備え、
    上記各補助容量に所定量の電荷を充填し、上記駆動手段によって上記スイッチング薄膜トランジスタを非導通状態とした後、所定の時間経過後に上記検出手段によって上記各補助容量の電荷量を検出することにより、上記各光検出素子の光電変換量を検出することを特徴とする光電変換装置。
  3. 複数のデータラインと、上記複数のデータラインと直交する複数のゲートラインと、上記データラインと上記ゲートラインとの各交点に、上記光検出素子が備えられることを特徴とする請求項2に記載の光電変換装置。
  4. 上記光検出素子が、感光性半導体層を有し、上記第1電極としてドレイン電極を有し、上記第2電極としてソース電極を有する薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  5. 上記薄膜トランジスタが、上記スイッチング薄膜トランジスタとしての機能を兼ねるものであり、
    上記駆動手段が、上記薄膜トランジスタを導通状態あるいは非導通状態に駆動するものであって、
    上記補助容量に所定量の電荷を充填し、上記駆動手段によって上記薄膜トランジスタを非導通状態とした後、所定の時間経過後に上記検出手段によって上記補助容量の電荷量を検出することにより、上記薄膜トランジスタの光電変換量を検出することを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
  6. 上記補助容量の、上記薄膜トランジスタのドレイン電極側に接続される電極とは別の電極に、電荷を充填するための電圧を印加することにより、上記補助容量に所定量の電荷を充填することを特徴とする請求項4または5に記載の光電変換装置。
  7. 上記薄膜トランジスタのソース電極側に、電荷を充填するための電圧を印加することにより、上記補助容量に所定量の電荷を充填することを特徴とする請求項4または5に記載の光電変換装置。
  8. 上記検出手段が、検出した上記補助容量の電荷量を電圧に変換する変換手段と、電荷量から変換された電圧を増幅する増幅手段を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  9. 上記各補助容量への所定量の電荷の充填を、全補助容量に対して一括して行うことを特徴とする請求項2または3に記載の光電変換装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の光電変換装置によって検出した光電変換量に基づいて画像データを生成することを特徴とする画像入力装置。
  11. 光照射手段と、上記光照射手段の照射状態と非照射状態とを切り替える光照射制御手段とを備え、
    上記照射手段によって、上記光電変換装置に近接するように配置される原稿に光を照射し、上記原稿によって反射された光が、上記光検出素子に照射されることによって生じる光電変換量を検出し、上記検出した光電変換量に基づいて画像情報を生成することを特徴とする請求項10に記載の画像入力装置。
  12. 上記光照射手段が、複数色の光を照射することができ、上記複数色の照射光が、上記原稿によって反射され、上記光検出素子に照射されることによって生じる光電変換量をそれぞれ検出し、上記複数色の照射光について検出した光電変換量に基づいて画像情報を生成することを特徴とする請求項11に記載の画像入力装置。
  13. 照射された光量に応じて第1電極と第2電極との間の抵抗値が変化する光検出素子に光が照射されることによって生じる光電変換量を検出する光電変換方法において、
    上記光検出素子の第1電極に接続される補助容量に所定量の電荷を充填する第1工程と、
    上記光検出素子の第2電極と上記補助容量の電荷量を検出する検出手段との間に備えられるスイッチング薄膜トランジスタを非導通状態にする第2工程と、
    上記第1および第2工程後、所定の時間経過後に上記補助容量の電荷量を検出する第3工程とを含み、
    上記検出した補助容量の電荷量に基づいて、上記光検出素子の光電変換量を検出することを特徴とする光電変換方法。
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