JP2005101275A - 太陽光発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 太陽電池パネルの発電を利用して、昼間でも装飾性や表示性を出した太陽光発電システムを提供する。
【解決手段】 複数個の太陽電池素子を面状に並べ、これら各太陽電池素子の間に発光体を配置し、さらに電気的に極性をもつ発光体のアノード側に太陽電池素子の正極側を、発光体のカソード側に太陽電池素子の負極側を電気的に接続して、太陽電池素子の発電電力により発光体を点灯するように成し、さらにこれら複数の太陽電池モジュールに対し、個々の太陽電池モジュールにて発生した発電電力を送電する太陽電池モジュール用電力線を、それぞれ接続し、個々の太陽電池モジュール用電力線を、発光体に対し電力供給する電路と成した太陽光発電システムである。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数個の太陽電池素子を面状に並べ、これら各太陽電池素子の間に発光体を配置し、さらに電気的に極性をもつ発光体のアノード側に太陽電池素子の正極側を、発光体のカソード側に太陽電池素子の負極側を電気的に接続して、太陽電池素子の発電電力により発光体を点灯するように成し、さらにこれら複数の太陽電池モジュールに対し、個々の太陽電池モジュールにて発生した発電電力を送電する太陽電池モジュール用電力線を、それぞれ接続し、個々の太陽電池モジュール用電力線を、発光体に対し電力供給する電路と成した太陽光発電システムである。
【選択図】 図1
Description
本発明は複数個の発光体を太陽電池モジュールに取り付けて成る太陽光発電装置に関し、とくにこれら太陽電池モジュールにLEDなどの発光体を配し、そして、表示性や装飾性を得るようにした太陽光発電システムに関するものである。
一般的に太陽光発電装置は、住宅の屋根などに太陽電池アレイを配置し、そして、太陽光を光電変換し、電力を得るというものである。
この使用例を図14ならびに図15と図16により説明する。
図14は住宅1の屋根などに太陽光発電装置2を配置した場合を示し、図15はこの太陽光発電装置2において、その太陽電池アレイ3を構成する個々の太陽電池モジュール4の概略断面図である。
図14に示す太陽光発電装置2によれば、太陽電池モジュール4を複数配設して太陽電池アレイ3となし、そして、この太陽電池アレイ3で発電された電力を電力ケーブル5および接続箱6を通して系統連系インバータ(パワーコンディショナ)7へ送電する。
さらに詳しく述べると、この太陽電池アレイ3によれば、複数枚の太陽電池モジュール4を直列に接続してストリングとするが、このストリングを1列にしたり、もしくは2列以上集めている。
上記電力ケーブル5の電線は、このようなストリングの数に応じて設けるが、電力ケーブル5の電線を接続箱6で並列接続し、そして、太陽電池アレイ3で発電された直流電力を交流電力に変換する系統連系インバータ(パワーコンディショナ)7に入力し、一般の交流負荷に供給したり、もしくは系統連系により電力会社へ売電することができる。
図15に示す太陽電池モジュール4によれば、8は太陽電池素子であり、たとえばシリコン等から成る半導体の光電変換効果を利用して電力が得られるように構成したものであって、このような太陽電池素子8を複数個直列および並列に電気的に接続し、そして、耐候性のある素材で覆うように成し、所要の出力電圧や出力電流を得るようにしている。
かかる太陽電池モジュール4においては、太陽電池素子8の受光面にはガラス板や合成樹脂板などの光透過板9を配置し、その裏面である非受光面にはテフロン(R)フィルムやPVF(ポリフッ化ビニル)、PET(ポレエチレンテレフタレート)などの耐候性フィルム10を被着し、そして、これら光透過板9、太陽電池素子8および耐候性フィルム10の重ね構造の矩形状の本体に対し、その各辺周囲をアルミニウム金属やSUS等から成る枠体11を挟み込むように装着し、太陽電池モジュール4全体の強度を高めている。
また、太陽電池モジュール4の裏面には、すなわち耐候性フィルム10の上にはABS樹脂などの合成樹脂やアルミニウム金属などで構成したジャンクションボックス12を接着し、太陽電池モジュール4の出力電力を取り出すターミナルと成す。
以上のとおり、通常、太陽光発電装置2は太陽光を電気に変換する発電用として用いる。
しかしながら、近年、上記のごとく、太陽電池モジュールの内部に複数個の同形の太陽電池素子を並べた構成を利用し、一部の太陽電池素子の色を他の素子の色と違えることで、太陽電池モジュール(または太陽電池アレイ)上に文字や模様を構築し、意匠性をもたせる技術が提案されている。さらに特許文献1によれば、夜間において視認できるように、受光面側にガラス板を配置し、その端部にLEDを設け、そして、このLEDにて太陽電池モジュールの受光面を発光させることも記載されている。
図16は特許文献1に記載した太陽電池モジュールのごとく、受光面側のガラス板の端部にLEDを設けた構成を示す。
同図はこの太陽電池モジュール13の概略断面図である。なお、図15に示す太陽電池モジュール4と同一箇所には同一符号を記す。
この太陽電池モジュール13においては、光透過板9の端面に向かってLED14を配置しており、その他の構成は図15に示す太陽電池モジュール4と同じである。
上記構成の太陽電池モジュール13によれば、LED14にて光透過板9の端面を照射したことで、太陽電池素子8に対し夜間にてライトアップができる。
参考までに意匠性を備えた太陽電池モジュールではないが、以下、LEDなどの発光体を太陽電池モジュールに組み込んだ公知技術を述べる。
特許文献2に示す安全警告灯においては、省電力の発光ダイオ−ドを用いて、蓄電池と組み合わせることで、その発光ダイオ−ドに対し蓄電池からの電気を供給し発光させることが記載されている。
また、特許文献3によれば、太陽電池モジュール内に発光体を組み込み、太陽電池モジュールに故障が生じた場合、その発光体の発光でもって故障を表示し、これにより、異常が生じている太陽電池モジュールを特定する作業が容易になり、その結果、正常な発電に向けて迅速に回復することに対し、多くの時間と労力を要していたという従来の課題を解消できたことが提案されている。
特開2003−92008号公報
実開平6−86187号公報
特開平9−148613号公報
上述した特許文献1の太陽電池モジュールによれば、太陽電池モジュール13に内蔵された発光体に電力を供給するためには、太陽電池モジュール13にて発電した電力を、ジャンクションボックス12を通して外部へ送電する電力ケーブル以外に、さらに他の電力線を配さなくてはならない。
たとえば図14に示すように多数の太陽電池モジュール4を有する太陽光発電装置2では、家屋の屋根上から接続箱6に引き回される電力ケーブル5や接続箱6とパワーコンディショナ7とを接続する電力ケーブルとは別に、LED14などの発光体に電力を供給する電力線30が必要となる。
しかしながら、屋根上と電源との間に電力線30を這わせるようにすると、耐候性の問題から電線の仕上り外径が大きくなっていた。
そのため、新たに電線を引き回すことで、家屋の美観が損なわれたり、発光体に対する電線の応力が大きくなり、これにより、太陽電池モジュールとの接着が低下し、外れる等の問題があった。
その対策として電線をクランプ固定する等が考えられるが、これによって作業が複雑化するという別の問題がある。また、電力ケーブル5に沿って発光体点灯用の電力線30を多数這わせるための部材という点で、それが増加したり、さらには配線工事が複雑になるといった問題もある。
図6は、図14に示すごとく、家屋の屋根上から接続箱6に引き回される電力ケーブル5や接続箱6とパワーコンディショナ7とを接続する電力ケーブルとは別に、発光体3に電力を供給する電力線30を設けた場合の配線図である。
本例によれば、各太陽電池モジュールに対し2個のLED14を配置した場合である。
このようなLED14は、たとえば特許文献1に記載した太陽電池モジュールのごとく、受光面側のガラス板の端部にLEDを設けてもよく、そのLED数は1個もしくは2個以上であってもよい。
図16は、かかる太陽電池モジュール13の概略断面図である。なお、図15に示す太陽電池モジュール4と同一箇所には同一符号を記す。
この太陽電池モジュール13においては、光透過板9の端面に向かって発光するようにLED14を配置しており、その他の構成は図15に示す太陽電池モジュール4と同じである。
本例によれば、4個の太陽電池モジュール13a、13b,13c、13dを配列し、各太陽電池モジュール13a、13b,13c、13dのジャンクションボックスに対し、それぞれ送電ケーブルSa、Sb、Sc、Sdを接続している。これら送電ケーブルSa、Sb、Sc、Sdは接続箱6にまで延びている。さらに接続箱6とパワーコンディショナ7との間も送電ケーブルSpと接続され、商用電力系統Bと接続されている。
実際には、各太陽電池モジュール13a、13b,13c、13dは、直流でもって発電することから、送電ケーブルSa、Sb、Sc、Sd、ならびに送電ケーブルSpは、2本線である。
一方、商用電力系統Bからの交流電力は、点灯制御回路Tを通してLED用送電ケーブルLを流れ、各LED14を発光させる。
ちなみに、前述したごとく、屋根上と電源との間に設けた電力線30は、送電ケーブルSa、Sb、Sc、SdおよびLED用送電ケーブルLに相当する。
参考までに、特許文献2と特許文献3に対する課題も述べる。
特許文献2は太陽電池モジュールと蓄電池を一体化することで、配線の追加を不要とするが、その反面、太陽電池モジュールの構造が複雑化し、さらに太陽電池アレイとして文字や模様を発光により構築するとき、発光しない箇所の太陽電池モジュールは余分な部材となる。また、発光しない箇所に対し、発光機能のない太陽電池モジュールとすると、文字や模様の変更に適宜対応できなかった。
また、特許文献3のように、故障表示用のLEDを設けた場合においても同様であり、太陽電池モジュールの枠などに発光体を配する場合においても発光体へ電力を供給する通電部がモジュール枠などとショートしないように絶縁状態を管理しなくてはならない。
このように太陽電池モジュールに対し、LEDを用いる場合には、従来、かかる太陽電池素子に対するライトアップや、特許文献2や特許文献3のごとく、信号表示に用いていた。しかしながら、複数個のLEDを配列することで、表示性や装飾性を高めるように工夫し、さらに配線を効率よく行なえるようにする技術は、いまだ提案されていない。
その上、LEDを発光させるに当り、薄暗い状態や夜間においては、その発光が顕著になるが、一方、昼間でも発光させることで、その装飾性や表示性が得られるようにする技術は、いまだ提案されていない。
本発明者は上記事情に鑑みて鋭意研究に努めた結果、複数個の太陽電池素子を面状に並べ、これら各太陽電池素子の間に発光体を配置した太陽光発電装置を用いて、さらに電気的に極性をもつ発光体のアノード側に太陽電池素子の正極側を、発光体のカソード側に太陽電池素子の負極側を電気的に接続して、太陽電池素子の発電電力により発光体を点灯するように成し、そして、これら複数の太陽電池モジュールに対し、個々の太陽電池モジュールにて発生した発電電力を送電する太陽電池モジュール用電力線を、それぞれ接続し、個々の太陽電池モジュール用電力線を、発光体に対し電力供給する電路と成したことで、昼間であっても、太陽電池パネルの発電を利用することで、外部から電力供給しなくても点灯させ、昼間でも装飾性を出し、一方、夜においては、この太陽電池モジュール用電力線を用いて、発光体に対し電力供給することができることを見出した。
したがって本発明は上記知見により完成されたものであり、その目的は太陽電池パネルの発電を利用して、昼間でも装飾性や表示性を出した太陽光発電システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、太陽電池モジュールにて発生した発電電力を送電する太陽電池モジュール用電力線を、発光体に対し電力供給する電路と成したことで、太陽電池モジュールから引出した配線の数を少なくし、これにより、家屋などの太陽電池モジュールの取付け構造の美観を高めた太陽光発電システムを提供することにある。
また、本発明の目的は、配線を効率よく行なえるようにし、これによって施工性の向上や部材削減を達成し、製造コストを低減した太陽光発電システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、発光体に対する電線の応力を小さくして、太陽電池モジュールとの接合力を高め、信頼性を高めた太陽光発電システムを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、発光体による表示や装飾に対し、コントラストを高めた太陽光発電システムを提供することにある。
本発明の太陽光発電システムは、複数個の太陽電池素子を面状に並べ、これら各太陽電池素子の間に発光体を配置し、さらに電気的に極性をもつ発光体のアノード側に太陽電池素子の正極側を、発光体のカソード側に太陽電池素子の負極側を電気的に接続して、太陽電池素子の発電電力により発光体を点灯するように成し、さらにこれら複数の太陽電池モジュールに対し、個々の太陽電池モジュールにて発生した発電電力を送電する太陽電池モジュール用電力線を、それぞれ接続し、個々の太陽電池モジュール用電力線を、発光体に対し電力供給する電路と成したことを特徴とする。
本発明の他の太陽光発電システムは、前記太陽電池モジュール用電力線に対し、他の太陽電池モジュールに発電電力が逆流しないようにすべく逆流防止ダイオードを接続し、さらに各々の太陽電池モジュール用電力線に、前記発光体に駆動電力を供給する発光体用電力線を、この駆動電力が太陽電池モジュールの発電電力に対し逆極性となるように規定した他の逆流防止ダイオードを通して接続したことを特徴とする。
本発明のさらに他の太陽光発電システムは、前記複数個の太陽電池素子をマトリックス状に配列したことを特徴とする。
本発明の太陽光発電システムは、前記複数個の太陽電池素子を千鳥状に配列したことを特徴とする。
また、本発明の太陽光発電システムは、前記太陽電池モジュールが三角形状、矩形状、台形状もしくは多角形状であることを特徴とする。
さらに本発明の太陽光発電システムは、前記太陽電池モジュールが円形もしくは楕円形であることを特徴とする。
本発明の太陽光発電システムは、前記太陽電池モジュールおよび該太陽電池モジュールを支持する枠体を備えたことを特徴とする。
また、本発明の太陽光発電システムは、前記逆流防止ダイオードおよび他の逆流防止ダイオードを接続箱に実装し、この接続箱より引出した太陽電池モジュール用電力線を、発光体に対し電力供給する電路と成したことを特徴とする。
本発明の太陽光発電システムは、前記逆流防止ダイオードはパワーコンディショナーを介して系統に電力を逆潮流するように接続して成ることを特徴とする。
また、本発明の太陽光発電システムは、前記発光体がLEDであることを特徴とする。
以上のとおり、本発明の太陽光発電システムによれば、上記構成のごとく、電気的に極性をもつ発光体のアノード側に太陽電池素子の正極側を、発光体のカソード側に太陽電池素子の負極側を電気的に接続して、太陽電池素子の発電電力により発光体を点灯するように成し、そして、これら複数の太陽電池モジュールに対し、個々の太陽電池モジュールにて発生した発電電力を送電する太陽電池モジュール用電力線を、それぞれ接続し、個々の太陽電池モジュール用電力線を、発光体に対し電力供給する電路と成したことで、昼間であっても、太陽電池パネルの発電を利用することで、外部から電力供給しなくても点灯でき、これによって、昼間でも装飾性を出し、一方、夜では、この太陽電池モジュール用電力線を用いて、発光体に対し電力供給することができる。
また、本発明の太陽光発電システムによれば、太陽電池モジュールに接続する太陽電池モジュール用電力線に対し、逆流防止ダイオードを接続し、さらに発光体用電力線に他の逆流防止ダイオードを接続して、太陽電池モジュール用電力線を、発光体に対し電力供給する電路と成したことで、電力線の増加や取り回しが極力少なくでき、これにより、家屋の美観を損なうことがなく、配線部材、施工作業の削減ができる。
しかも、本発明によれば、このような太陽電池モジュール用電力線を、発光体に対し電力供給する電路としたことで、太陽電池モジュールと発光体との組合せ構造が容易にでき、さらに所望する装飾性や美観、表示性が得られやすくなった。
以下、本発明の太陽光発電システムを図面により詳細に述べる。
図1〜図5は本発明に係る太陽光発電装置の発光体への配線を説明する配線図、図7は本発明に係る太陽光発電装置の太陽電池モジュール15を模式的に説明する概略断面図、図8はこの太陽電池モジュール15の要部拡大図、図9は太陽電池モジュール15において発光体の取り付け可能な領域(同図中、斜線部分にて示す)を示す上面図である。
また、図10は太陽電池モジュール15において、外来光が太陽電池素子で遮られる様子を説明する一部透視図である。
図11と図12は本発明に係る太陽光発電装置の他の太陽電池モジュールを模式的に説明する概略断面図であり、図13は住宅1aの屋根などに太陽光発電装置を配置した太陽光発電システムの斜視図である。
本発明の太陽光発電システムにおいても、たとえば、図13に示すごとく、住宅1aの屋根などに太陽光発電装置を配置する。なお、図14に示す住宅1と同一箇所には同一符号を付す。
以下、この太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュール15について述べる。
図7に示すように、太陽電池モジュール15は主にシリコン等から成る太陽電池素子16(16a〜16e)を所定の枚数を直列および並列に接続して成り、任意の出力電圧,出力電流を得るようにしている。
本例においては、複数個の太陽電池素子16(16a〜16e)をマトリックス状に配列する。この太陽電池素子は単結晶や多結晶シリコンなどの結晶系太陽電池や、薄膜系太陽電池などにより構成する。
これら太陽電池素子16の受光面にはガラス板や合成樹脂板などの光透過板17を配置し、他方の非受光面(裏面)には光透過性のあるテフロン(R)フィルムやPVF(ポリフッ化ビニル)、PET(ポレエチレンテレフタレート)などの耐候性フィルム18を被着する。このような合成樹脂材を用いる代わりに、ガラス板を用いてもよい。
そして、光透過板17と耐候性フィルム18との間には、たとえばEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)などから成る透明な合成樹脂を介在し、充填材19と成している。
このような構成の太陽電池モジュール15において、さらに非受光面(裏面)側の耐候性フィルム18の外側には、ABS樹脂やアルミニウム金属などから成るジャンクションボックス20を接着している。そして、このジャンクションボックス20を通して出力電力を取り出すようにターミナルとしている。
かかる太陽電池モジュール15によれば、通常、矩形状を成すが、その本体の周囲四方を挟み込む枠体21を設け、そして、枠体21でもって太陽電池モジュール15の本体を支持し、全体の強度を向上させている。
このような枠体21は、たとえばアルミニウム金属やSUS等により構成する。
上述したごとく、太陽電池素子16(16a〜16e)を所定の枚数を直列および並列に接続して成るが、所定の出力電力を得るために直列および並列数を定める。
そして、このような配列においては、隣り合う太陽電池素子16(16a〜16e)同士の正極、負極の配線や短絡防止のために隙間22が設けられる。
たとえば、太陽電池素子16aと太陽電池素子16bとの間には間隙22a、太陽電池素子16bと太陽電池素子16cとの間には間隙22b、太陽電池素子16cと太陽電池素子16dとの間には間隙22c、太陽電池素子16dと太陽電池素子16eとの間には間隙22dが存在する。
本発明の太陽光発電装置によれば、このように複数個の太陽電池素子16(16a〜16e)を面状に並べた太陽電池モジュール15において、さらにこれら各太陽電池素子16(16a〜16e)の間に発光体23を配置し、これらの太陽電池素子16を背面にして発光体23を発光させるように成す。
本例によれば、間隙22aに対応して発光体23aを、間隙22bに対応して発光体23bを、間隙22cに対応して発光体23cを、間隙22dに対応して発光体23dを配置する。
これら発光体23(23a〜23e)は、たとえばLED(発光ダイオード)やハロゲン球などのランプがある。
そして、これら発光体23(23a〜23e)を耐候性フィルム18上にたとえばアクリル系両面接着テープやアクリル系接着剤、シリコン系接着材(樹脂)などから成る耐候性がよく、しかも、後の取り外しが容易な接着部材にて取り付ける。
図8に示すように、発光体23から照射された光が非受光面の耐候性フィルム18を通過した後、太陽電池素子16(16a〜16e)の隙間22(22a〜22d)に充填された光透過性の充填材19を透過し、さらに光透過板17を透過し、この発光体23の発光(輝度)が視認できる。
本発明によれば、複数個の太陽電池素子16(16a〜16e)をマトリックス状に配列した太陽電池モジュール15であることで、各太陽電池素子16(16a〜16e)の隙間22は、図9に示すごとく、格子状(同図中、斜線部分)に成る。
かくして本発明の太陽光発電装置の太陽電池モジュール15によれば、格子状の隙間22に対し、どの部位に発光体23を配置してもよく、これによって所要どおりの表示や装飾性が得られた。
また、表示や装飾のための発光体23において、その発光の背面に非発光の太陽電池素子16(16a〜16e)を配置したことで、その輝度が高くなった。とくに青色や濃青色の太陽電池素子16を、その発光の背面に配置した構成にしたことで、その輝度が顕著になった。
さらにまた、上記のごとく格子状の隙間22によれば、発光体23を配置した部位以外の領域においては、太陽電池モジュールの裏側が屋根などで遮光されているので、隙間22は影になることで暗くなり、たとえば灰色や黒っぽい色になる傾向にあり、このような領域と比べても発光体23の輝度が顕著になる。
太陽電池素子16と枠体21との間にも間隙22を設けた構成の太陽電池モジュール15においては、そのような間隙22に対しても発光体23を配置し、これによって、さらに表示性や装飾性を高めてもよい。
上述の点を図10により説明する。
同図は図9に示す切断面線A−Aによる断面図である。
外来光の光路を示す図10によれば、矢印(破線)で示した外来光は光透過板17を通過した後、太陽電池素子16により遮られ、間隙22の下にまで光が到達しにくくなり、これにより、間隙22において、発光体23の前面に周囲よりも暗い部分を作り出し、その結果、コントラストが生じ、発光体23の発する光をより明るく視認できる。
以上のとおり、昼間などの外来光がある場合、発光体23の輝度だけであれば、その発光が弱くなるが、さらに本発明のごとく、発光体23の前方に遮光物(本発明における太陽電池素子16に相当する)を配することで、発光体23の発光が顕著になる。よって、発光体23の数量を増やすこともなく、明るさを向上させ、これによって部品点数が削減でき、消費電力の低減化がはかられる。
参考までに、もし、発光体23の前方に遮光物がない構造を想定した場合、すなわち、通常、LEDや電球などの発光体が発光した光を、外部に効率よく取り出すために、その発光体の周りに透明もしくは透光性のガラス材や樹脂材などで作成したカバーを設けることが考えられる。しかしながら、昼間にて太陽光の光などを受けた場合には、発光体が太陽光で照らされ、発光体全体の照度が高くなり、これにより、発光体の発光と周囲の明るさとの間にて差が少なくなり、その結果、コントラストが低くなるばかりか、LEDなどのように構造上発光部に反射鏡面を有するものでは、LEDの発光輝度よりも輝度の高い太陽光(散乱光を含む)も反射させることになり、より一層視認性が低下する。
つぎに上記構成の太陽光発電装置の発光体への配線について、図1〜図5および図13により説明する。
まず、図13にて太陽光発電システムの発光体23への配線を説明する。
同図においては、図14に示したごとく、住宅1aの屋根などに本発明の太陽光発電装置2を配置した場合でもって述べる。
前述したように太陽電池モジュール15に複数の発光体を配置するが、太陽電池モジュールの枚数が増えるにつれて発光体への電力供給線の本数が増加することが避けられないことは図14の説明で述べたとおりである。そこで、もともとある太陽電池アレイ3からの発電電力を送電する、前記太陽電池モジュール用電力線である電力ケーブル5を、発光体の点灯用電力線(前記発熱体に対し駆動電力を供給する電路)として兼用することで、図13のように部材や施工の削減とともに家屋の美観を損ねないようにする。
つぎに、このような配線を図1〜図5に示す。
まず、図3〜図5にて本発明の配線を述べる。
図3は本発明の太陽光発電システムの配線図であり、図4は個々の太陽電池モジュールにおける発電の出力を示す要部配線図であり、図5は個々の太陽電池モジュールにおける発光体に対する点灯を示す要部配線図である。
はじめに図3と図5により、発光体23(23a〜23d)を点灯させる場合を説明する。
なお、発光体23(23a〜23d)に対し、直流電力を印加することで、本来、図5に示すごとく、発光体用電力線26は2つの電力線になるが、図3には一本の電力線発光体用電力線でもって記載する。
太陽電池モジュール15(15a〜15d)に設置されている発光体23(23a〜23d)を点灯させる場合には、商用電力系統27を用いるが、この商用電力系統27は、発光体23へ点灯用の電力を供給する点灯制御回路28と電気的に接続されている。
点灯制御回路28は発光体用電力線26に接続され、そして、接続箱6に引き込まれている。
この接続箱6の内部には、太陽電池モジュール15(15a〜15d)を並列接続するための端子台が設けられているが、その他に各太陽電池モジュールの出力電力(主に電圧値)が異なっても他の太陽電池モジュールに電力が逆流しないようにする前記逆流防止ダイオードであるダイオード31(31a〜31d)が配置されている。
また、発光体用電力線26の出力を逆流防止ダイオード31(31a〜31d)のアノード側(太陽電池側)に、前記他の逆流防止ダイオードであるダイオード32を介して電力ケーブル24(24a〜24d)に接続することにより、発光体23への電力供給は前記接続箱6から電力ケーブル24(24a〜24d)を通じて太陽電池モジュール15(15a〜15d)のターミナルボックス20(20a〜20d)に入り、ターミナルボックス20(20a〜20d)に結線された発光体23(23a〜23d)に供給され、発光させる。
一方、太陽電池モジュール15(15a〜15d)における発電の出力を示す構成を図4と図13に示す。
図13に示す太陽光発電装置2によれば、太陽電池モジュール15を複数配設して太陽電池アレイ3となし、この太陽電池アレイ3において、複数枚の太陽電池モジュール15を直列に接続してストリングとするが、このストリングを1列にしたり、もしくは2列以上集めている。
そして、この太陽電池アレイ3で発電された電力を電力ケーブル5および接続箱6を通して系統連系インバータ(パワーコンディショナ)7へ送電する。
このようなストリングの数に応じて設けられた上記電力ケーブル5の電線は、接続箱6で並列接続し、そして、太陽電池アレイ3で発電された直流電力を交流電力に変換する系統連系インバータ(パワーコンディショナ)7に入力し、一般の交流負荷に供給したり、もしくは系統連系により電力会社へ売電する。
このような配線によれば、図13に示す電力ケーブル5は、図4に示す電力ケーブル24(24a〜24d)に対応する。
本発明の太陽光発電システムによれば、上述したごとく、太陽電池モジュール用電力線である電力ケーブル24(24a〜24d)を、発光体23に対し電力供給する電路と成したことで、電力線の増加や取り回しが極力少なくでき、これにより、家屋の美観を損なうことがなく、配線部材、施工作業の削減ができた。
このように美観を高めるとともに、配線を効率よく行なえるようにし、これによって製造コストを低減することができた。
その上、発光体に対する電線の応力を小さくして、太陽電池モジュールとの接合力を高め、信頼性を高めることができた。
つぎに本発明の太陽光発電装置の発光体への配線に関して、図1と図2により本発明の特徴を説明する。
図1は昼間における発光を示し、図2は夜などの太陽電池アレイ3にて発電が十分でない場合を示す。
これらの図に示すごとく、電気的に極性をもつ発光体23(23a〜23d)のアノード側(+側に太陽電池素子の正極側を、発光体23(23a〜23d)のカソード側に太陽電池素子の負極側を電気的に接続し、さらに複数の太陽電池モジュール15(15a〜15d)に対し、個々の太陽電池モジュール15(15a〜15d)にて発生した発電電力を送電する太陽電池モジュール用電力線を、それぞれ接続し、個々の太陽電池モジュール用電力線を、発光体23(23a〜23d)に対し電力供給する電路と成した配線構成である。
図1に示すように、LED(発光ダイオード)のアノード側(+側)を太陽電池モジュールの正極側に接続した配線において、太陽電池モジュール15(15a、15b)が発電している場合、太陽電池モジュール15aおよび15bの発電電力は、図中の矢印のように発光体23aおよび発光体23bにも供給されており、これら発光体23は昼間にて点灯する。
他方、夕方になり発電が行なわれなくなると、図2にて矢印のように外部から電力が供給され、発光体23aおよび発光体23bが点灯(点滅)する。
このような構成においては、太陽電池モジュール15a、15bには電気(電流)は流れ込まなくなる。
このような配線構成によれば、前述したごとく、接続箱と太陽電池モジュール間の電力ケーブル24を共用することにより、屋根への配線引き回しの手間と部材を削減するとともに、家屋の美観を損ねないようにすることができる。
かくして本発明の太陽光発電システムによれば、昼間であっても、太陽電池パネルの発電を利用することで、外部から電力供給しなくても点灯でき、これによって、昼間でも装飾性を出し、一方、夜では、この太陽電池モジュール用電力線を用いて、発光体に対し電力供給することができた。
つぎに本発明の他の実施形態例を図11と図12に述べる。
上述した太陽光発電装置の太陽電池モジュール15によれば、各太陽電池素子16の間に発光体23を配置し、その発光体23を受光面とは反対側の面に設け、そして、これらの太陽電池素子16を背面にして発光体23を発光させるように成したが、発光体23の配置部位は、これに限るものではない。
たとえば図11や図12に示すような配置でもよい。なお、これらの図において、図7に示す箇所と同一部位には同一符号を付す。
図11に示す太陽電池モジュール15aによれば、複数個の太陽電池素子を面状に並べ、これら各太陽電池素子の間に発光体23を各太陽電池素子の受光面上に配置し、これらの太陽電池素子を背面にして発光体23を発光させるように成したものである。
また、図12に示す太陽電池モジュール15bによれば、複数個の太陽電池素子16を面状に並べ、これら各太陽電池素子16の隙間22に発光体23を配置した構成である。
本発明者は、上記構成のごとく、複数個の太陽電池素子16をマトリックス状に配列した太陽電池モジュールを使用した太陽光発電装置の実施例を(例1)〜(例4)にて説明する。これらの例を図17〜図21に示す。
また、複数個の太陽電池素子16(16a〜16e)を千鳥状に配列した太陽電池モジュール15eを使用した太陽光発電装置の実施例を(例5)にて説明する。この例を図21に示す。なお、これら各図は太陽光発電装置の正面図である。
(例1)
本例を図17に示す。
本例を図17に示す。
同図は本発明の太陽光発電装置を一枚の太陽電池モジュール15aにて構成し、そして、1太陽電池モジュール中に複数の文字や数字を7セグメントなどの表示方法で表示させる。
この太陽光発電装置(太陽電池モジュール15a)によれば、複数個の太陽電池素子16をマトリックス状に配列し、枠体21でもって太陽電池モジュール15aの本体を支持している。
そして、これら太陽電池素子16の間の隙間22に発光体23を配列し、所要の表示に応じて点灯する。
上記構成の太陽光発電装置の太陽電池モジュール15aによれば、格子状の隙間22に対し、その隙間22にそって発光体23を配列し、7セグメント表示させる。
図17は日時を表示するように成している。この太陽電池モジュール15aの上段に日付「12日」を示し、下段に時間「19:00」を示す。
これら表記には、7セグメントなどの表示方法にしたがって発光体を配置し、本例によれば、黒点にて発光体23の発光を示す。
なお、格子状の隙間22には、これら黒点にて点灯した発光体23を示すが、これら以外にも非点灯の発光体23が配列されているが、明記していない。
かくして本発明の太陽光発電装置によれば、7セグメント表示の発光体23に対し、その発光の背面に非発光の太陽電池素子16を配置したことで、その輝度が高くなった。とくに青色や濃青色の太陽電池素子16を、その発光の背面に配置した構成にしたことで、昼間でも、その輝度が顕著になった。
なお、本例では枠体21を有する太陽電池モジュールとしているが、枠体を廃し、支持部材に固定カバー等で固定される取り付け構造としてもよい。
(例2)
本例を図18に示す。
本例を図18に示す。
同図に示す太陽光発電装置によれば、複数の太陽電池モジュール15bを配列し、それぞれの太陽電池モジュール15bでもって、個々の文字や数字、アルファベットなどを表記する。
本例においては、4枚の太陽電池モジュール15bにて構成し、そして、「KOBE」と表記した場合である。
この太陽光発電装置によれば、複数個の太陽電池素子16をマトリックス状に配列した太陽電池モジュール15bを、4個配列し、それぞれの太陽電池モジュール15bに対し、表示文字に対応して発光体23の配置部位を固定している。
かくして本発明の太陽光発電装置によれば、表示文字に対応して配置した発光体23に対し、その発光の背面に非発光の太陽電池素子16を配置したことで、その輝度が高くなった。とくに青色や濃青色の太陽電池素子16を、その発光の背面に配置した構成にしたことで、昼間でも、その輝度が顕著になった。
(例3)
本例を図19に示す。
本例を図19に示す。
同図に示す太陽光発電装置によれば、複数の太陽電池モジュール15cを配列し、これらにて一つの文字や数字、アルファベットなどを表記する。
本例においては、複数個の太陽電池素子16をマトリックス状に配列した2枚の太陽電池モジュール15cにて構成し、そして、「京」と表記した場合である。なお、表示文字に対応して発光体23の配置部位を固定している。
かくして本発明の太陽光発電装置によれば、表示文字に対応して配置した発光体23に対し、その発光の背面に非発光の太陽電池素子16を配置したことで、その輝度が高くなった。とくに青色や濃青色の太陽電池素子16を、その発光の背面に配置した構成にしたことで、昼間でも、その輝度が顕著になった。
本例の太陽光発電装置においては、複数の太陽電池モジュール15cに跨って1文字を表示していることで、複雑な漢字などの表示が容易になる。
また、本例では枠体を廃し、支持部材に固定カバー等で固定される取り付け構造としたが、このような構造にしたことで、複数の太陽電池モジュールの文字が連続して見え、文章を作るのに好適である。
(例4)
上述した(例1)〜(例3)の太陽光発電装置においては、矩形状の太陽電池モジュールを用いたが、これに代えて三角形状の太陽電池モジュールを用いた太陽光発電装置を図20にて説明する。
上述した(例1)〜(例3)の太陽光発電装置においては、矩形状の太陽電池モジュールを用いたが、これに代えて三角形状の太陽電池モジュールを用いた太陽光発電装置を図20にて説明する。
同図に示す太陽光発電装置によれば、一個の三角形状の太陽電池モジュール15dに対し、その内部に複数個の太陽電池素子16をマトリックス状に配列し、さらに、枠体21でもって太陽電池モジュール15dの本体を支持している。
なお、同図において、発光体23の配置部位は略記する。
かくして本発明の太陽光発電装置によれば、表示性や装飾性のある発光体23に対し、その発光の背面に非発光の太陽電池素子16を配置したことで、その輝度が高くなった。とくに青色や濃青色の太陽電池素子16を、その発光の背面に配置した構成にしたことで、昼間でも、その輝度が顕著になった。
また、本例の太陽光発電装置においては、三角形状の太陽電池モジュール15dを用いたことで、その表示性能が高くなり、装飾性が向上し、さまざまな機能に適用できた。
(例5)
上述した(例1)〜(例3)の太陽光発電装置においては、矩形状の太陽電池モジュールを用いたが、これに代えて図21に示すごとく、円形状の太陽電池モジュール15eを製作し、さらに複数個の太陽電池素子16を千鳥状に配列し、さらに、枠体21でもって太陽電池モジュール15eの本体を支持している。
上述した(例1)〜(例3)の太陽光発電装置においては、矩形状の太陽電池モジュールを用いたが、これに代えて図21に示すごとく、円形状の太陽電池モジュール15eを製作し、さらに複数個の太陽電池素子16を千鳥状に配列し、さらに、枠体21でもって太陽電池モジュール15eの本体を支持している。
なお、同図において、発光体23の配置部位は略記する。
かくして本発明の太陽光発電装置によれば、表示性や装飾性のある発光体23に対し、その発光の背面に非発光の太陽電池素子16を配置したことで、その輝度が高くなった。とくに青色や濃青色の太陽電池素子16を、その発光の背面に配置した構成にしたことで、昼間でも、その輝度が顕著になった。
また、本例の太陽光発電装置においては、円形状の太陽電池モジュール15eを用いたことで、その表示性能が高くなり、装飾性が向上し、さまざまな機能に適用できた。
また、本発明に用いる太陽電池素子によれば、青色や濃青色の太陽電池素子16を、その発光の背面に配置した構成にしたことで、昼間でも、その輝度が顕著になったが、これに代えて本発明者は茶色、赤色、紺色、黒色、灰色、緑色、金色、紫色、赤紫色などを呈した太陽電池素子を用いても本発明の作用効果を奏することを実験により確認した。
なお、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更や改良等はなんら差し支えない。
たとえば(例4)の太陽光発電装置においては、三角形状の太陽電池モジュールを用いたが、これに代えて台形状もしくは多角形状にしてもよい。
さらに(例5)の太陽光発電装置においては、円形状の太陽電池モジュールを用いたが、これに代えて楕円形状にしてもよい。
さらにまた、(例1)〜(例4)の太陽光発電装置においては、太陽電池素子16をマトリックス状に配列したが、これに代えて千鳥状に配列してもよく、あるいは(例5)の太陽光発電装置においては、太陽電池素子16を千鳥状に配列したが、これに代えてマトリックス状に配列してもよい。(例7)の太陽光発電装置についても同様に配列変更してもよい。
また、本例によれば、発光体23を複数並列接続したが、これに代えて直列接続したものでもよく、あるいは直列接続および並列接続が混在するものとしても同様の効果を得る。
さらにまた、発光体の点灯用電力を商用電力系統27から取っているが、この商用電力系統に代えて、バッテリーや燃料電池などの直流電力源から電力を取るようにしてもよい。
15・・・太陽電池モジュール
1a・・・住宅
16・・・太陽電池素子
23・・・発光体
26・・・発光体用電力線
6・・・接続箱
31・・・逆流防止ダイオード
32・・・他の逆流防止ダイオード
24・・・電力ケーブル
1a・・・住宅
16・・・太陽電池素子
23・・・発光体
26・・・発光体用電力線
6・・・接続箱
31・・・逆流防止ダイオード
32・・・他の逆流防止ダイオード
24・・・電力ケーブル
Claims (10)
- 複数個の太陽電池素子を面状に並べ、これら各太陽電池素子の間に発光体を配置し、さらに電気的に極性をもつ発光体のアノード側に太陽電池素子の正極側を、発光体のカソード側に太陽電池素子の負極側を電気的に接続して、太陽電池素子の発電電力により発光体を点灯するように成し、さらにこれら複数の太陽電池モジュールに対し、個々の太陽電池モジュールにて発生した発電電力を送電する太陽電池モジュール用電力線を、それぞれ接続し、個々の太陽電池モジュール用電力線を、発光体に対し電力供給する電路と成したことを特徴とする太陽光発電システム。
- 前記太陽電池モジュール用電力線に対し、他の太陽電池モジュールに発電電力が逆流しないようにすべく逆流防止ダイオードを接続し、さらに各々の太陽電池モジュール用電力線に、前記発光体に駆動電力を供給する発光体用電力線を、この駆動電力が太陽電池モジュールの発電電力に対し逆極性となるように規定した他の逆流防止ダイオードを通して接続したことを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電システム。
- 前記複数個の太陽電池素子をマトリックス状に配列したことを特徴とする請求項1または2に記載の太陽光発電システム。
- 前記複数個の太陽電池素子を千鳥状に配列したことを特徴とする請求項1または2に記載の太陽光発電システム。
- 前記太陽電池モジュールが三角形状、矩形状、台形状もしくは多角形状であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の太陽光発電システム。
- 前記太陽電池モジュールが円形もしくは楕円形であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の太陽光発電システム。
- 前記太陽電池モジュールおよび該太陽電池モジュールを支持する枠体を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の太陽光発電システム。
- 前記逆流防止ダイオードおよび他の逆流防止ダイオードを接続箱に実装し、この接続箱より引出した太陽電池モジュール用電力線を、発光体に対し電力供給する電路と成したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の太陽光発電システム。
- 前記逆流防止ダイオードはパワーコンディショナーを介して系統に電力を逆潮流するように接続して成ることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の太陽光発電システム。
- 前記発光体がLEDであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の太陽光発電システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003333113A JP2005101275A (ja) | 2003-09-25 | 2003-09-25 | 太陽光発電システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3147952B1 (fr) | 2015-09-25 | 2018-11-28 | Thales | Generateur solaire flexible muni d'une protection electrique contre des impacts d'objets celestes, engin spatial et satellite comportant au moins un tel generateur solaire |
-
2003
- 2003-09-25 JP JP2003333113A patent/JP2005101275A/ja active Pending
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EP3147952B1 (fr) | 2015-09-25 | 2018-11-28 | Thales | Generateur solaire flexible muni d'une protection electrique contre des impacts d'objets celestes, engin spatial et satellite comportant au moins un tel generateur solaire |
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