JP2005099014A - リン酸測定方法とその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】6方バルブ2を介して検量された所定量の試料水1に予め蒸留水又は還元剤試薬3bを含ませる。この試料水1は、ビスマス塩を含むリン酸イオン測定用発色試薬3a、又はビスマス塩を含むリン酸イオン測定用発色試薬3aと還元剤試薬3bと混合される。この混合溶液4を反応コイル5のもとに弗素樹脂チュ−ブ内で発色反応させ、検出器6で光透過率を測定する。この検出器6は、発光部を発光ダイオード6aで、受光部をフォトダイオード6bで構成される。検出されたデータは、コンピュータ7で比較演算処理される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、上記目的を達成するために次の手段を採る。即ち、以下の本発明1ないし3のリン酸測定方法は、試料水中のリン酸イオン(PO4 3-)を定量する測定方法である。
前記ビスマス塩を含むリン酸イオン測定用発色試薬は、ビスマス塩を含むモリブデン酸塩である。このモリブデン酸塩は、モリブデン酸アンモニウム((NH4)2MoO4)、モリブデン酸ナトリウム(Na2MoO4)等である。前記リン酸イオン測定用発色試薬は、硫酸酸性でモリブデン酸塩を溶解した溶液(以下、ビスマス塩を含むモリブデン酸溶液)と、アスコルビン酸等の水溶液である還元剤試薬とを別個に添加する方法であり、測定すべき試料水のリン酸濃度を常温のもと短時間で容易に測定可能とする。
本発明に用いる還元剤試薬は、還元剤として常用されている塩化スズ(SnCL2)、ヒドラジン(N2H4)、ヒドロキノン(C6H4(OH)2)、アスコルビン酸(C6H8O8)等の中から1種以上用いることができる。環境への負荷、安全性、入手の容易性、経済的な観点からはアスコルビン酸が好ましい。具体的には、アスコルビン酸(C6H8O8)水溶液、アスコルビン酸粉末である。アスコルビン酸水溶液を単独、又はアスコルビン酸粉末を水、アルコール等のキャリヤーに溶かして使用するのが好ましい。
前記光透過率(吸光度)の測定は、光源が発光ダイオードでありフォトダイオードを受光器とする測定装置による測定であると良い。この測定のキャリブレーションは、前記測定工程の後に、測定結果を演算処理し基準値との比較処理を行う比較処理工程が行う良い。前記発光ダイオードのピーク波長は、700nmから900nmの範囲で測定可能である。好ましくは、前記発光ダイオードのピーク波長は、800nmから890nmの範囲が精度良く計測できる。
本発明のリン酸測定装置は、所定量に検量されリン酸イオンを含む試料水の試料水注入部と、前記試料水に加える還元剤試薬を貯蔵するための還元剤試薬容器と、ビスマス塩を含むリン酸イオン測定用発色試薬を貯蔵するための発色試薬容器と、前記試料水、前記還元剤試薬、及び前記リン酸イオン測定用発色試薬を混合する混合部と、前記混合された前記試料水の発色反応溶液の光透過率を測定する測定部とからなると良い。
ビスマスを含有しないリン酸イオン測定用発色試薬を用い、比較のため実施例1と同様のリン酸濃度測定方法及び測定システムによって、各試料水のリン酸濃度の測定感度を測定した。結果は実施例1の結果と同様の傾向で示されたが、実施例1におけるビスマスを含むリン酸イオン測定用発色試薬に比し感度が低い結果になっている。
硝酸ビスマスを添加したリン酸イオン測定用発色試薬の場合と、ビスマス塩を添加しないリン酸イオン測定用発色試薬の場合とを比較すると、図4に示すように、ビスマス塩を含む溶液の場合は、リン酸の濃度はピークの長さが顕著に大きくなり、リン酸イオン測定用発色試薬にビスマスを添加することによりリン酸濃度を高感度で測定できることが確認できた。また、図に示すシステムによって、還元剤を含みビスマス塩を含むリン酸イオン測定用発色試薬を用いたリン酸測定の場合でも、ビスマス塩が含まれていると、実施例1と同様な高感度でリン酸濃度を測定することができた。
2A…4方バルブ
2B…6方バルブ
3…還元剤(アスコルビン酸)溶液、(蒸留水)
3a…ビスマス塩を含むモリブデン酸塩試薬溶液、(還元剤(アスコルビン酸)溶液とビスマス塩を含むモリブデン酸塩試薬溶液)
3b…還元剤試薬
4…混合溶液
5…反応コイル
6…検出器
7…コンピュータ
Claims (14)
- 試料水、ビスマス塩を含むリン酸イオン測定用発色試薬、及び還元剤試薬を混合して発色反応させて、この発色反応させた発色反応溶液の光透過率を測定して、前記試料水のリン酸イオンの濃度を測定する
ことを特徴とするリン酸測定方法。 - キャリヤーに所定量の試料水を注入する注入工程と、
前記キャリヤーに注入された試料水にビスマス塩を含むリン酸イオン測定用発色試薬と還元剤試薬を混合する混合工程と、
この混合した混合溶液を発色反応させる発色反応工程と、
この発色反応させた発色反応溶液の光透過率を測定する測定工程と
からなるリン酸測定方法。 - キャリヤーに溶解させた還元剤試薬に所定量の試料水を注入する注入工程と、
前記注入工程後の前記キャリヤー、前記還元剤、及び前記試料水にビスマス塩を含むリン酸イオン測定用発色試薬を混合する混合工程と、
この混合した混合溶液を発色反応させる発色反応工程と、
この発色反応した発色反応溶液の光透過率を測定する測定工程と
からなるリン酸測定方法。 - 請求項1ないし3から選択される1項に記載のリン酸測定方法において、
前記ビスマス塩を含むリン酸イオン測定用発色試薬は、ビスマス塩を含むモリブデン酸塩である
ことを特徴とするリン酸測定方法。 - 請求項1ないし3から選択される1項に記載のリン酸測定方法において、
前記還元剤試薬は、アスコルビン酸水溶液及び/又はアスコルビン酸粉末である
ことを特徴とするリン酸測定方法。 - 請求項1ないし3から選択される1項に記載のリン酸測定方法において、
前記光透過率の測定は、光源が発光ダイオードでありフォトダイオードを受光器とする測定装置による測定である
ことを特徴とするリン酸測定方法。 - 請求項2、又は3に記載のリン酸測定方法において、
前記測定工程の後に、測定結果を演算処理し基準値との比較処理を行う比較処理工程が行われる
ことを特徴とするリン酸測定方法。 - 請求項6に記載のリン酸測定方法において、
前記発光ダイオードのピーク波長は、700nmから900nmである
ことを特徴とするリン酸測定方法。 - 請求項6に記載のリン酸測定方法において、
前記発光ダイオードのピーク波長は、800nmから890nmであることを特徴とするリン酸測定方法。 - 所定量に検量されリン酸イオンを含む試料水の試料水注入部と、
前記試料水に加える還元剤試薬を貯蔵するための還元剤試薬容器と、
ビスマス塩を含むリン酸イオン測定用発色試薬を貯蔵するための発色試薬容器と、
前記試料水、前記還元剤試薬、及び前記リン酸イオン測定用発色試薬を混合する混合部と、
前記混合された前記試料水の発色反応溶液の光透過率を測定する測定部と
からなるリン酸測定装置。 - 請求項10に記載のリン酸測定装置において、
前記試料水に加えるためのキャリヤーを貯蔵するためのキャリー貯蔵タンクを有する
ことを特徴とするリン酸測定装置。 - 請求項10に記載のリン酸測定装置において、
前記試料水注入部は、切り換えバルブを介して複数の所定量のサンプルを貯蔵できる
ことを特徴とするリン酸測定装置。 - 請求項10に記載のリン酸測定装置において、
前記測定装置により測定された結果をコンピュータにより基準値との比較演算処理を行う
ことを特徴とするリン酸測定装置。 - 請求項13に記載のリン酸測定装置において、
前記コンピュータは、前記試料水による測定結果をリン酸濃度が0である場合とリン酸濃度が既知である場合との比較で比較演算処理を行う装置である
ことを特徴とするリン酸測定装置。
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