JP2005098584A - 対向振動流型熱輸送装置 - Google Patents

対向振動流型熱輸送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 対向振動流型熱輸送装置のヘッダの配置構造を工夫することにより対向振動流型熱輸送装置の製造原価低減を図る。
【解決手段】 厚肉部2mと薄肉部2nとは交互に設けるとともに、チューブ2aの扁平面2g、2jの一部をチューブ2aの幅方向に切して第1、2ヘッダ2d、2eを接合する。これにより、第1ヘッダ2dは偶数番目の穴2fのみと連通し、第2ヘッダ2eは奇数番目の穴2fのみと連通する。したがって、比較的に大きな容積を必要とする2個のヘッダタンクを多穴チューブの長手方向一端側の端面に配置し、かつ、第1のヘッダタンク部を奇数番目の流路と連通させ、第2のヘッダタンク部を偶数番目の流路と連通させる特許文献1に記載の対向振動流型熱輸送装置に比べて、第1、2ヘッダ2d、2eの配置構造および製造(加工)工程が簡素化することができるので、対向振動流型熱輸送装置1の製造原価を低減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、隣り合う流路において流体を対向振動させることにより隣り合う流路間で熱交換し、熱を高温側から低温側に輸送する対向振動流型熱輸送装置に関するもので、インバータ素子やIGBT(パワートランジスタ)等の電子部品を冷却する冷却器に適用して有効である。
従来の対向振動流型熱輸送装置では、流路を構成する扁平状の多穴チューブの長手方向一端側の端面に2個のヘッダタンク部を設けて第1のヘッダタンク部を奇数番目の流路と連通させ、第2のヘッダタンク部を偶数番目の流路と連通させるとともに、第1のヘッダタンク部および第2のヘッダタンク部と振動装置の出力部とを接続している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−216314号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、比較的に大きな容積を必要とする2個のヘッダタンクを多穴チューブの長手方向一端側の端面に配置し、かつ、第1のヘッダタンク部を奇数番目の流路と連通させ、第2のヘッダタンク部を偶数番目の流路と連通させているので、その配置構造および製造(加工)工程が複雑であり、製造原価が上昇してしまうという問題を有している。
本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来と異なる新規な対向振動流型熱輸送装置を提供し、第2には、対向振動流型熱輸送装置のヘッダの配置構造を工夫することにより対向振動流型熱輸送装置の製造原価低減を図ることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、隣り合う流路(3)において流体を対向振動させることにより隣り合う流路(3)間で熱交換し、熱を高温側から低温側に輸送する対向振動流型熱輸送装置であって、流路(3)を構成する穴(2f)を有する扁平状のチューブ(2a)と、チューブ(2a)に形成された穴(2f)内の流体を振動させる振動装置(6)と、チューブ(2a)の扁平面(2g、2j)を切削加工することにより形成された連通穴(2h、2k)を閉塞するようにして複数本の穴(2f)と連通する第1、2ヘッダ(2d、2e)とを有し、チューブ(2a)の扁平面(2g、2j)の肉厚は、流路(3)の内壁側において、穴(2f)に対応する部位にて肉厚の厚い厚肉部(2m)と薄い薄肉部(2n)とが交互に存在するように変化していることを特徴とする。
そして、本発明では、チューブ(2a)の扁平面(2g、2j)の肉厚が、穴(2f)に対応する部位にて肉厚の厚い厚肉部(2m)と薄い薄肉部(2n)とが存在しているので、チューブ(2a)の扁平面(2g、2j)の一部を切削すると、厚肉部(2m)のみが残り、薄肉部(2n)が消失するので、薄肉部(2n)に対応する部位の穴(2f)のみが第1、2ヘッダ(2d、2e)内と連通する。
このとき、本発明では、厚肉部(2m)と薄肉部(2n)とは交互に設けられているので、例えば第1ヘッダ(2d)は偶数番目の穴(2f)のみと連通し、第2ヘッダ(2e)は奇数番目の穴(2f)のみと連通する。
したがって、比較的に大きな容積を必要とする2個のヘッダタンクを多穴チューブの長手方向一端側の端面に配置し、かつ、第1のヘッダタンク部を奇数番目の流路と連通させ、第2のヘッダタンク部を偶数番目の流路と連通させる特許文献1に記載の対向振動流型熱輸送装置に比べて、第1、2ヘッダ(2d、2e)の配置構造および製造(加工)工程が簡素化することができるので、対向振動流型熱輸送装置の製造原価を低減することができる。
請求項2に記載の発明では、隣り合う流路(3)を区画する区画壁(2p)は、厚肉部(2m)にてチューブ(2a)の扁平面(2g、2j)と繋がるように、チューブ(2a)と共に一体成形されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明では、隣り合う流路(3)において流体を対向振動させることにより隣り合う流路(3)間で熱交換し、熱を高温側から低温側に輸送する対向振動流型熱輸送装置であって、扁平状の穴(2r)を有する扁平状のチューブ(2a)と、穴(2r)内に配置され、穴(2r)を複数に区画して流路(3)を構成する区画部材(2q)と、流路(3)内の流体を振動させる振動装置(6)と、チューブ(2a)の扁平面(2g、2j)に形成された連通穴(2h、2k)を閉塞するようにして複数本の流路(3)と連通する第1、2ヘッダ(2d、2e)とを有し、区画部材(2q)は、チューブ(2a)の長手方向と直交する断面における形状が波状となるように形成されていることを特徴とする。
そして、本発明では、チューブ(2a)の長手方向と直交する断面における形状が波状となるような区画部材(2q)をチューブ2aと別体として製造した後、この区画部材(2q)をチューブ(2a)内に挿入し、かつ、チューブ(2a)の扁平面(2g、2j)に形成された連通穴(2h、2k)を第1、2ヘッダ(2d、2e)で閉塞することとなり得るので、例えば第1ヘッダ(2d)は偶数番目の穴(2f)のみと連通し、第2ヘッダ(2e)は奇数番目の穴(2f)のみと連通する。
したがって、比較的に大きな容積を必要とする2個のヘッダタンクを多穴チューブの長手方向一端側の端面に配置し、かつ、第1のヘッダタンク部を奇数番目の流路と連通させ、第2のヘッダタンク部を偶数番目の流路と連通させる特許文献1に記載の対向振動流型熱輸送装置に比べて、第1、2ヘッダ(2d、2e)の配置構造および製造(加工)工程が簡素化することができるので、対向振動流型熱輸送装置の製造原価を低減することができる。
請求項4に記載の発明では、流路(3)の断面形状は、略三角形であることを特徴とする。
これにより、隣り合う流路(3)の熱交換面積を大きくすることができるので、対向振動流型熱輸送装置の熱輸送能力を高めることができる。
請求項5に記載の発明では、隣り合う2本の穴(2f)を連通させるUターンカバー(2b)が、チューブ(2a)の長手方向一端側に接合されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明では、チューブ(2a)の長手方向他端側には、穴(2f)を閉塞する閉塞カバー(2c)が接合されていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明では、チューブ(2a)の外表面には、放熱フィン(5a)が一体形成されていることを特徴とするものである。
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係る対向振動流型熱輸送装置を電子部品の冷却装置に適用したものであって、図1は本実施形態に係る対向振動流型熱輸送装置1の外観斜視図であり、図2は対向振動流型熱輸送装置1を振動装置6側から見た図であり、図3は図2のA−A断面図であり、図4はチューブ2aの斜視図であり、図5はチューブ2aを長手方向から見た図であり、図6は図5のA−A断面図である。
図1中、熱輸送デバイス本体2は、U字状に蛇行した複数本の流路3内に流体が充填された略帯板状のもので、その板面のうち長手方向略中央部には、冷却対象、すなわち熱源をなす発熱体4が組み付けられている。なお、熱輸送デバイス本体2の構造は後述する。
因みに、本実施形態では、発熱体4としては、電子計算機用の集積回路等の電子部品等を想定している。
また、熱輸送デバイス本体2のうち発熱体4が組み付けられた扁平面と反対側の扁平面には、高温側である発熱体4から輸送された熱を低温側である大気中に放熱するための薄板状に形成された複数枚の放熱フィン(図示せず。)が形成されたヒートシンク(図示せず。)が接合されている。
振動装置6は熱輸送デバイス本体2内の流体を振動させるポンプ手段であり、この振動装置6は、例えば電磁力により変位する可動子と流体を振動させるピストンとが一体化されたプランジャを往復動さることにより流体を振動させるものである。
なお、流路3内に充填される流体として、本実施形態では水を採用しているが、粘度を低下させる添加剤を混合した水等を採用してもよいことは言うまでもない。
次に、熱輸送デバイス本体2について、図2、図3、図4、図5および図6を用いて述べる。
熱輸送デバイス本体2は、銅やアルミニウム等の熱伝導率が高い金属材からなるチューブ2a、第1、2プレート2b、2c、第1、2ヘッダ2d、2eをろう接にて接合して形成したものである。
なお、「ろう接」とは、例えば「接続・接合技術」(東京電機大学出版局)に記載されているように、ろう材やはんだを用いて母材を溶融させないように接合する技術を言う。因みに、融点が450℃以上の溶加材を用いて接合するときをろう付けと言い、その際の溶加材をろう材と呼び、融点が450℃以下の溶加材を用いて接合するときをはんだ付けと言い、その際の溶加材をはんだと呼ぶ。
そして、チューブ2aは押し出し加工又は引き抜き加工にて成形された扁平状の管であり、その内部には、図5に示すように、長手方向一端側から他端側まで貫通する複数本の穴2fが成形と同時に設けられている。
また、第1ヘッダ2dは、図3に示すように、チューブ2aの扁平面2gの一部を切削加工することにより形成された連通穴2hを閉塞するようにチューブ2aの扁平面2gにろう接等にて接合され、第2ヘッダ2eは、チューブ2aの扁平面2jの一部をエンドミルやフライス等にて切削加工にて形成された連通穴2kを閉塞するようにチューブ2aの扁平面2jにろう接等にて接合されている。
そして、チューブ2aの扁平面2g、2jの肉厚は、図5に示すように、流路3、つまり穴2fの内壁側において、穴2fに対応する部位にて肉厚の厚い厚肉部2mと薄い薄肉部2nとが交互に存在するように変化しており、隣り合う流路3、つまり隣り合う穴2fを区画する区画壁2pは、厚肉部2mにてチューブ2aの扁平面2g、2jと繋がるように、チューブ2aと共に一体成形されている。
このとき、本実施形態では、区画壁2pを扁平面2g、2jに対して傾けることにより、流路3、つまり穴2fの断面形状を略三角形としている。したがって、本実施形態では、厚肉部2mは、略三角断面形状を有する穴2fの頂部に位置することとなる。
また、第1プレート2bは、図1および図3に示すように、チューブ2aの長手方向一端側の端面に接合されて隣り合う穴2fを連通させるUターンカバーであり、第2プレート2cは、チューブ2aの長手方向他端側の端面に接合されれて穴2fを閉塞する閉塞カバーであり、本実施形態では、これら第1プレート2b、第2プレート2cおよびチューブ2aによりU字状に蛇行した複数本の流路3が構成されている。
そして、振動装置6の出力部は、チューブ2aの扁平面2g、2jに接合された第1、2ヘッダ2d、2eに接続されて複数本のU字状流路3内の流体を往復振動させる。
次に、本実施形態に係る対向振動流型熱輸送装置1の概略作動を述べる。
対向振動流型熱輸送装置1とは、振動流による拡散促進効果(特開2002−364991号公報等参照)を利用したもので、その原理は以下のようなものである。
すなわち、図7に示すように、円管内に液体があり、温度に分布がある場合を考える。いま、簡単のために、液体の振動はH点に半周期滞在し、即座にL点に移動し、そこで半周期滞在し、その後に即座にH点に戻る矩形波振動を考える。
振動がない場合にC点にいる液体部分(これを要素と呼ぶ。)を考えると、この要素が振動によりH点に移動すると、H点での円管壁の温度は要素より高いので、要素は壁から熱をもらう。要素が振動によりL点に移動すると、L点での壁の温度は要素より低いので要素は壁に熱を吐き出す。
すなわち、1回の振動により、熱がH点からL点に「蛙飛び」のように移動したことになる。こうした「蛙飛び」は振動が無い場合には起らず、振動により付加的に起ったものである。したがって、振動数が高くなれば単位時間当たりに起る「蛙飛び」回数が増え、振幅が大きくなると「蛙飛び」距離が増えるので、「蛙飛び」による熱の付加的移動は、振幅や周期の増加とともに増えることになる。
したがって、振動装置6により流路3(熱輸送デバイス本体2)内の流体を振動させると、隣り合う流路3に存在する流体間で熱交換され、熱輸送デバイス本体2、つまりチューブ2aの扁平面2gに配置された発熱体4の熱が熱輸送デバイス本体2の幅方向端部側、および熱輸送デバイス本体2の長手方向端部側に向かって輸送され、熱輸送デバイス本体2全体に広がる。
そして、熱輸送デバイス本体2全体に広がったは、熱輸送デバイス本体2に接合された放熱フィンを介して空気中に放出される。
次に、本実施形態の特徴を述べる。
本実施形態では、チューブ2aの扁平面2g、2jの肉厚が、穴2fに対応する部位にて肉厚の厚い厚肉部2mと薄い薄肉部2nとが存在しているので、チューブ2aの扁平面2g、2jの一部をチューブ2aの幅方向に切削すると、厚肉部2mのみが残り、薄肉部2nが消失するので、薄肉部2nに対応する部位の穴2fのみが第1ヘッダ2dまたは第2ヘッダ2e内と連通する。
このとき、本実施形態では、厚肉部2mと薄肉部2nとは交互に設けられているので、例えば第1ヘッダ2dは偶数番目の穴2fのみと連通し、第2ヘッダ2eは奇数番目の穴2fのみと連通する。
したがって、比較的に大きな容積を必要とする2個のヘッダタンクを多穴チューブの長手方向一端側の端面に配置し、かつ、第1のヘッダタンク部を奇数番目の流路と連通させ、第2のヘッダタンク部を偶数番目の流路と連通させる特許文献1に記載の対向振動流型熱輸送装置に比べて、第1、2ヘッダ2d、2eの配置構造および製造(加工)工程が簡素化することができるので、対向振動流型熱輸送装置1の製造原価を低減することができる。
また、本実施形態では、区画壁2pを傾けて穴2fの断面形状を略三角形としているので、区画壁2pを扁平面2g、2jに対して垂直として穴2fの断面形状を矩形状とした場合に比べて、隣り合う穴2f、つまり隣り合う流路3の熱交換面積を大きくすることができるので、対向振動流型熱輸送装置1の熱輸送能力を高めることができ、発熱体4の冷却能力を高めることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、区画壁2pをチューブ2aと一体成形したが、本実施形態は、図8に示すように、チューブ2aの長手方向と直交する断面における形状が波状となるような区画部材2qをチューブ2aと別体として製造した後、この区画部材2qを1つに扁平穴2rが形成された扁平状のチューブ2a内に挿入して、ろう接等にて接合することにより、複数本の穴2fをチューブ2aに構成したものである。
なお、本実施形態では、表裏量面に溶加材が被覆された板材にプレス加工を施すことにより区画部材2qを成形するとともに、区画部材2qの断面形状を正弦波状として、穴2fの断面形状が略三角となるようにしている。
次に、本実施形態の特徴を述べる。
本実施形態では、チューブ2aの長手方向と直交する断面における形状が波状となるような区画部材2qをチューブ2aと別体として製造した後、この区画部材2qをチューブ2a内に挿入し、かつ、チューブ2aの扁平面2g、2jに形成された連通穴2h、2kをヘッダ2d、2eで閉塞するので、例えば第1ヘッダ2dは偶数番目の穴2fのみと連通し、第2ヘッダ2eは奇数番目の穴2fのみと連通する。
したがって、比較的に大きな容積を必要とする2個のヘッダタンクを多穴チューブの長手方向一端側の端面に配置し、かつ、第1のヘッダタンク部を奇数番目の流路と連通させ、第2のヘッダタンク部を偶数番目の流路と連通させる特許文献1に記載の対向振動流型熱輸送装置に比べて、第1、2ヘッダ2d、2eの配置構造および製造(加工)工程が簡素化することができるので、対向振動流型熱輸送装置1の製造原価を低減することができる。
また、本実施形態では、穴2fを形成する区画部材2qをチューブ2aと別体としているので、区画部材2qをチューブ2aに挿入する前に、プレス加工にて連通穴2h、2kを形成することができる。
したがって、連通穴2h、2kを切削加工にて形成する場合に比べて加工粉が減らすことができるので、加工粉が穴2f、つまり流路3内に残留してしまうことを未然に防止でき得る。
また、区画部材2qをろう接にてチューブ2aに接合しているので、熱輸送デバイス本体2全体の熱伝導率を高めることができる。
(第3実施形態)
本実施形態は、図9に示すように、熱輸送デバイス本体2、つまりチューブ2aに放熱フィン5aが形成されたヒートシンク5を押し出し加工または引き抜き加工にて一体成形したものである。
なお、図9では、第2実施形態に係るチューブ2aにヒートシンク5を一体成形したものであるが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、第1実施形態に係るチューブ2aにヒートシンク5を一体成形してもよい。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、穴2f(流路3)の断面形状を略三角としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば穴2f(流路3)の断面形状を略矩形状としてもよい。
また、第2、3実施形態では、連通穴2h、2kをプレス加工に形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば切削加工にて形成してもよい。
また、第2、3実施形態では、チューブ2aの扁平面2g、2jの肉厚が均一であってが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、本発明に係る対向振動流型熱輸送装置を冷却器に適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
本発明の第1実施形態に係る対向振動流型熱輸送装置1の外観斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る対向振動流型熱輸送装置1を振動装置6側から見た図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の第1実施形態に係るチューブ2aの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るチューブ2aを長手方向から見た図である。 図5のA−A断面図である。 対向振動流型熱輸送装置の作動説明図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係るチューブ2aの分解斜視図であり、(b)は本発明の第2実施形態に係るチューブ2aの斜視図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係るチューブ2aの分解斜視図であり、(b)は本発明の第3実施形態に係るチューブ2aの斜視図である。
符号の説明
1…対向振動流型熱輸送装置、2…熱輸送デバイス本体、2a…チューブ、
2b…第1プレート、2c…第2プレート、2d…第1ヘッダ2d、
2e…第2ヘッダ、2h、2k…連通穴、2f…穴、3…流路。

Claims (7)

  1. 隣り合う流路(3)において流体を対向振動させることにより隣り合う前記流路(3)間で熱交換し、熱を高温側から低温側に輸送する対向振動流型熱輸送装置であって、
    前記流路(3)を構成する穴(2f)を有する扁平状のチューブ(2a)と、
    前記チューブ(2a)に形成された前記穴(2f)内の流体を振動させる振動装置(6)と、
    前記チューブ(2a)の扁平面(2g、2j)を切削加工することにより形成された連通穴(2h、2k)を閉塞するようにして複数本の前記穴(2f)と連通する第1、2ヘッダ(2d、2e)とを有し、
    前記チューブ(2a)の扁平面(2g、2j)の肉厚は、前記流路(3)の内壁側において、前記穴(2f)に対応する部位にて肉厚の厚い厚肉部(2m)と薄い薄肉部(2n)とが交互に存在するように変化していることを特徴とする対向振動流型熱輸送装置。
  2. 隣り合う前記流路(3)を区画する区画壁(2p)は、前記厚肉部(2m)にて前記チューブ(2a)の扁平面(2g、2j)と繋がるように、前記チューブ(2a)と共に一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の対向振動流型熱輸送装置。
  3. 隣り合う流路(3)において流体を対向振動させることにより隣り合う前記流路(3)間で熱交換し、熱を高温側から低温側に輸送する対向振動流型熱輸送装置であって、
    扁平状の穴(2r)を有する扁平状のチューブ(2a)と、
    前記穴(2r)内に配置され、前記穴(2r)を複数に区画して前記流路(3)を構成する区画部材(2q)と、
    前記流路(3)内の流体を振動させる振動装置(6)と、
    前記チューブ(2a)の扁平面(2g、2j)に形成された連通穴(2h、2k)を閉塞するようにして複数本の前記流路(3)と連通する第1、2ヘッダ(2d、2e)とを有し、
    前記区画部材(2q)は、前記チューブ(2a)の長手方向と直交する断面における形状が波状となるように形成されていることを特徴とする対向振動流型熱輸送装置。
  4. 前記流路(3)の断面形状は、略三角形であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の対向振動流型熱輸送装置。
  5. 隣り合う2本の前記穴(2f)を連通させるUターンカバー(2b)が、前記チューブ(2a)の長手方向一端側に接合されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の対向振動流型熱輸送装置。
  6. 前記チューブ(2a)の長手方向他端側には、前記穴(2f)を閉塞する閉塞カバー(2c)が接合されていることを特徴とする請求項5に記載の対向振動流型熱輸送装置。
  7. 前記チューブ(2a)の外表面には、放熱フィン(5a)が一体形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の対向振動流型熱輸送装置。
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