JP2005098212A - 燃料フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来と比べて取り扱いが容易で且つ製造コストを抑え、燃料のワックス析出による濾材の目詰まりを防止できる燃料フィルタを提供する。
【解決手段】燃料タンク1と燃料ポンプ2との間の流路中に設けられた燃料フィルタ3において、燃料タンク1から燃料ポンプ2により吸引された燃料を燃料フィルタ3に供給するための第1吸込ポート33、及び燃料ポンプ1から吐出された燃料の一部を燃料フィルタ3に戻す第2吸込ポート35を備え、第1吸込ポート33から流入した燃料と第2吸込ポート35から流入した燃料とを、フィルタエレメント40の上部プレート43上で混合させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンクと燃料ポンプとの間の流路中に設けられた燃料フィルタに関するものであり、特に、動力機械を寒冷地で使用した場合に、燃料(主に軽油)中に析出した蝋状の固形成分(ワックス)による燃料フィルタの濾材の目詰まりを防止できる燃料フィルタに関する。
軽油を燃料として作動する動力機械、及びガソリンを燃料として作動する動力機械の一部のエンジンには、燃料を霧状にしてシリンダ内もしくは吸気ポート中に供給する燃料噴射供給システムが備えられている。この燃料噴射供給システムは、燃料タンク、燃料ポンプ及びノズルを備えてなり、燃料タンクと燃料ポンプとの間の流路中には、燃料タンク内の燃料中に含まれるごみや埃等の異物を除去するための燃料フィルタが設けられている。この燃料フィルタ内には、濾紙等により構成された濾材を有してなるフィルタエレメントが交換自在に取り付けられており、目詰まりしたときには容易に交換することができるようになっている。
また、軽油を燃料として作動する動力機械を寒冷地で使用する場合には、燃料(軽油)中に蝋状の固形成分(ワックス)が析出するため、フィルタエレメントの目詰まりが著しい。このようにフィルタエレメントが目詰まりし易くなると、フィルタエレメントの交換を頻繁に行う必要が出てくるため、不経済であるとともに作業効率を大きく低下させる。このため、従来、燃料フィルタの目詰まりを防止する装置が種々考案されており、その一つとして、燃料フィルタの近傍にヒータを設置するものが開示されている(例えば、特許文献1〜4参照)。これらの装置では、燃料の低温時、ヒータへ通電して燃料フィルタ全体を温めることにより、フィルタエレメントに付着したワックスを除去し(溶かし)、燃料フィルターの目詰りを防止している。
特開昭57−102553号公報 特開平4−31726号公報 特開平3−73754号公報 特開平6−65867号公報
しかしながら、上記した従来の燃料フィルタではヒータを用いるため、製造コスト高となり、また、電気配線が必要であるため取り扱いがし辛かったり、通電時のバッテリー等への負担が大きいといった問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、従来と比べて取り扱いが容易で且つ製造コストを抑え、燃料のワックス析出による濾材の目詰まりを防止できる燃料フィルタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、燃料タンクと燃料ポンプとの間の流路中に設けられた燃料フィルタにおいて、燃料タンクから燃料ポンプにより吸引された燃料を燃料フィルタに供給するための第1吸込ポート、燃料フィルタを通過した燃料を燃料ポンプに供給するための吐出ポート(例えば、本実施例における第1吐出ポート34)、及び燃料ポンプから吐出された燃料の一部を燃料フィルタに戻す第2吸込ポートを備え、内部にフィルタエレメント収容空間を有したフィルタケースと、上下に延びた円筒状の濾材及び濾材の上面に上部プレートを備え、フィルタエレメント収容空間内に上下に延びて設置されるフィルタエレメントとを有し、フィルタケースは、第1吸込ポート、第2吸込ポート及び吐出ポートが内部を貫通して外部に開口している上部ケース半体と、上部ケース半体と嵌合する下部ケース半体とからなり、上部ケース半体の下面には、第1吸込ポートから流入した燃料と第2吸込ポートから流入した燃料とを、フィルタエレメントの上部プレート上で混合させるためのガイドが取り付けられ、ガイドは、凹部が上部ケース半体の下面に開口した第2吸込ポートの開口部(例えば、本実施例におけるフィルタ直結路35p)を包含し、開放端が上部ケース半体の下面に開口した第1吸込ポートの開口部に向かって開放した略U字形状であり、該ガイドの下面が上部ケース半体と下部ケース半体とを嵌合させたときに上部プレートに近接するように下方に突出して構成されている。
また、燃料ポンプと第2燃料吸込ポートとの間の流路中に介装され、燃料フィルタ内の燃料の温度が燃料中に固形成分が析出することのない温度として定められた所定温度よりも低い場合は、燃料ポンプと第2燃料吸込ポートとの間を連通させ、燃料フィルタ内の燃料の温度が所定温度よりも高い場合は、燃料ポンプと第2燃料吸込ポートとの間を遮断し、燃料ポンプと燃料タンクとの間を連通させるサーモバルブを備えて構成されていることが好ましい。
また、フィルタケースは、サーモバルブと一体に構成されていることが好ましい。
このような構成により、本発明の燃料フィルタでは、該燃料フィルタが設置される動力機械のエンジンの始動時に外気温が低く、燃料タンク内の燃料中に析出した固形成分(ワックス)がエンジンの運転とともに燃料フィルタの濾材に堆積していくような場合であっても、エンジン燃料ポンプを経由してある程度温まった戻り燃料の一部が燃料フィルタ内に送り込まれて、温度の低い燃料タンクからの燃料とガイドによって良く混合され、濾材に付着した固形成分が徐々に溶かされる。その結果、燃料フィルタの濾材が目詰まりして、燃料ポンプによる燃料の吸い上げができなくなるような事態が防止される。また、これにより燃料フィルタの濾材の交換を頻繁に行う必要がなくなるため、経済的であり、作業効率も向上する。さらに、電気配線が必要なヒータを用いていないため取り扱いが容易であるとともに、簡単且つ安価に構成できることから、製造コストを低く抑えることができる。
また、燃料ポンプと第2燃料吸込ポートとの間の流路中に介装され、燃料フィルタ内の燃料の温度が燃料中に固形成分(ワックス)が析出することのない温度として定められた所定温度よりも低い場合は、燃料ポンプと第2燃料吸込ポートとの間を連通させ、燃料フィルタ内の燃料の温度が所定温度よりも高い場合は、燃料ポンプと第2燃料吸込ポートとの間を遮断し、燃料ポンプと燃料タンクとの間を連通させるサーモバルブを備えて構成することが好ましい。このような構成により、本発明では、燃料フィルタ内の燃料の温度が低い間は、エンジンの噴射ポンプを経由してある程度温まった燃料ポンプからの戻り燃料の一部を燃料フィルタ内に送り込むことによって、付着した固形成分が徐々に溶かし、燃料フィルタの濾材が目詰まりを防止することができる。また、エンジンが十分に暖機されて燃料タンク内の燃料の温度もある程度上がり、燃料フィルタ内の燃料の温度が十分に上昇した後は、燃料ポンプからの戻り燃料は燃料フィルタに送り込まれることなく、全てが燃料タンクに戻される(適度に冷やされる)ので、エンジン効率の良い運転を行うことができる。
また、フィルタケースは、サーモバルブと一体に構成することが好ましい。このような構成により、本発明では、燃料フィルタとサーモバルブとの間の配管が簡単になるため、所定位置への取り付けや取り外し、メンテナンス等の作業にかかる手間を減らすことができ、これら両者の取り扱いをさらに容易なものとすることができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図2は、本発明に係る燃料フィルタ3が適用された、車両用ディーゼルエンジンの燃料噴射供給システムの簡略構成図である。まず、この燃料噴射システムの概略構成について説明する。なお、本実施例では、燃料フィルタ3とサーモバルブ5が一体化に構成されているが、図2では構成の説明を分かり易くするため、これらを離して描いている。
この燃料噴射供給システムは、ディーゼルエンジンの燃料である軽油を貯留する燃料タンク1と、燃料を圧送する燃料ポンプ2と、燃料を浄化し且つ燃料中のワックス析出による濾材の目詰まりを防止する本発明に係る燃料フィルタ3と、燃料ポンプ2によって加圧供給された燃料を霧化してエンジン(図示略)の給気管内や燃焼室内に噴霧する噴射ノズル(インジェクター)4と、燃料フィルタ3内の燃料温度に応じて燃料ポンプ2及び噴射ノズル4で温められた戻り燃料を燃料フィルタ3に供給するサーモバルブ5と、燃料タンク1と燃料フィルタ3とを繋ぐ第1燃料供給路81と、燃料フィルタ3と燃料ポンプ2とを繋ぐ第2燃料供給路82と、燃料ポンプ2と噴射ノズル4とを繋ぐ第3燃料供給路83と、燃料ポンプ2とサーモバルブ5とを繋ぐ第1戻り燃料流路84と、噴射ノズル4とサーモバルブ5とを繋ぐ第2戻り燃料流路85と、サーモバルブ5と燃料タンク1とを繋ぐ第3戻り燃料流路86とを備えている。なお、第2戻り燃料流路85は、第1戻り燃料流路84と(サーモバルブ5より上流側で)連通している。
このような構成の燃料噴射供給システムでは、燃料は、燃料タンク1内より吸引されて、第1燃料供給路81、燃料フィルタ3、及び第2燃料供給路82を介して、燃料ポンプ2に供給される。続いて、燃料ポンプ2から第3燃料供給路83を介して圧送された燃料は、噴射ノズル4によって霧化され、エンジンのシリンダ室(図示せず)に噴霧供給されようになっている。一方、燃料ポンプ2からの戻り燃料は、第1戻り燃料流路84、サーモバルブ5及び第3戻り燃料流路86を介して、燃料タンク1に返送される。また、噴射ノズル4からオーバーフローした戻り燃料は、第2戻り燃料流路85、第1戻り燃料流路84、サーモバルブ5及び第3戻り燃料流路86を介して、燃料タンク1に返送される。なお、燃料タンク1及び噴射ノズル4からの戻り燃料の一部は、サーモバルブ5を介して、燃料フィルタ3に供給されるようになっている。
次いで、本発明に係る燃料フィルタ3について、図1,図3〜図5を用いて詳細に説明する。なお、図3は燃料フィルタ3の平面図、図1は図3における矢視I−Iより見た燃料フィルタ3の断面図、図4は図1における矢視IVより見た燃料フィルタ3の上部ケース半体31の平面図、図5は燃料フィルタ3の上部ケース半体31の開口側から見た斜視図である(なお、ガイド36等の構成を分かり易くするため、各ポート33,35及び52は省略している)。
燃料フィルタ3は、内部にフィルタエレメント収容空間30aを有したフィルタケース30と、前記フィルタエレメント収容空間30a内に上下に延びて設置されるフィルタエレメント40から構成されている。
フィルタエレメント40は、上下に延びた薄肉円筒形であり、格子状に形成された内筒41の周囲に蛇腹状に折り曲げられた濾材42が巻き付けられてなり、その上端部には円盤状の上部プレート43が固着され、下端部には同じく円盤状の下部プレート44が固着されている。なお、上部プレート43の中央部には、円形の開口45が形成されている。
フィルタケース30は、上部ケース半体31と、この上部ケース半体31と嵌合する下部ケース半体32とから構成されており、図示しない車体の所定部位に着脱自在に取り付けられる。
上部ケース半体31は、下方に開口しており、下面がほぼ円状に形成されたヘッド部31aと、このヘッド部31aから下方に延びて形成されたほぼ円筒状の側壁部31bとを有しており、側壁部31aの内周面には雌ねじ31cが形成されている(図1参照)。
上部ケース半体31のヘッド部31aには、燃料タンク1から燃料ポンプ2により吸引された燃料を燃料フィルタ3に供給するための第1吸込ポート33と、燃料フィルタ3を通過した燃料を燃料ポンプ2に供給するための第1吐出ポート34と、燃料ポンプ2及び噴射ノズル4から吐出された燃料の一部を燃料フィルタ3に戻す第2吸込ポート35と、燃料ポンプ2及び噴射ノズル4から吐出された燃料を燃料タンク1に戻す第2吐出ポート52が形成されており、それぞれ上部ケース半体31の内部を貫通して外部に開口している。
第1吸込ポート33は、一端に燃料タンク1と繋がる第1燃料供給路81と接続する第1接続管33aが取り付けられ、他端に燃料の逆流を防止するための逆止弁33bが設けられている(図4参照)。
第1吐出ポート34は、一端に燃料ポンプ2とを繋がる第2燃料供給路82と接続する第1吐出管34aが取り付けられ、他端の外周部にゴム等の弾性材料からなるリング状のシール部材37が取り付けられている。このシール部材37には、フィルタエレメント40をフィルタケース30内に設置する際に、フィルタエレメント40の上部プレート43に形成された開口45を嵌入させる溝部(シール溝)37aが形成されている。
第2吸込ポート35は、一端に燃料ポンプ2及び噴射ノズル4と繋がる第1戻り燃料流路84と接続する第2接続管35aが取り付けられている。
第2吐出ポート52は、一端に燃料タンク1と繋がる第3戻り燃料流路86と接続する第2吐出管52aが取り付けられている。
また、上部ケース半体31のヘッド部31aには、下面に第1吸込ポート33から流入した燃料と第2吸込ポート35から流入した燃料とを、フィルタエレメント40の上部プレート43上で混合させるためのガイド36が取り付けられている(図4,図5参照)。
ガイド36は、凹部が上部ケース半体31の下面に開口した第2吸込ポート35のフィルタ直結路35pを包含し、開放端が上部ケース半体31の下面に開口した第1吸込ポート33の開口部33pに向かって開放した略U字形状であり、該ガイド36の下面が上部ケース半体31と下部ケース半体32とを嵌合させたときに上部プレート43に近接するように下方に突出している。このような構成により、本発明の燃料フィルタ3では、燃料タンク1から供給される燃料と、燃料ポンプ2及び噴射ノズル4からの加温された戻り燃料とが、ガイド36により燃料フィルタ3の上部プレート43上で混ぜ合わされて、フィルタエレメント40の濾材に流入するため、燃料フィルタ3内の燃料の温度低下に伴うワックス析出を防ぐことができる。
下部ケース半体32は、上方に開口しており、上面がほぼ円状に形成されたボトム部32aと、このボトム部32aから上方に延びて形成されたほぼ円筒状の側壁部32bとを有しており、側壁部32bの外周面には上部ケース半体31の螺合可能な雄ねじ32cが形成されている。また、下部ケース半体32のボトム部32aの上面側には、上下軸を中心に放射状に配設されて上下に延びた複数のリブ32dが設けられており、これら複数のリブ32dの上面は水平に形成されてフィルタエレメント載置部32eを構成している(図1参照)。
次に、燃料フィルタ3において、フィルタケース30内にフィルタエレメント40を組み付ける手順について説明する。まず、フィルタエレメント40の上端部に設けられた上部プレート43の開口43aに上部ケース半体31の第1吐出ポート34を挿通させながら、フィルタエレメント40を上部ケース半体31に向かって下方より押し上げる。よって、フィルタエレメント40の上部プレート43に形成された開口45が、第1吐出ポート34の外周部に取り付けられたシール部材37のシール溝37a内に嵌入し、フィルタエレメント40は上部ケース半体31に仮固定された状態となる。
このようにフィルタエレメント40が上部ケース半体31に仮固定された状態に続き、下部ケース半体32を上部ケース半体31に取り付ける。この下部ケース半体32の上部ケース半体31への取り付けは、下部ケース半体32の側壁部32bに設けられた雄ねじ32cと、上部ケース半体31の側壁部31bに設けられた雌ねじ31cとが螺合するように、下部ケース半体32を上部ケース半体31にねじ込む。
そして、下部ケース半体32の上部ケース半体31へのねじ込みが完了する直前になると、下部ケース半体32のフィルタエレメント載置部32eは、下部プレート44の下面に対して下方より当接する。さらに続けて、下部ケース半体32を上部ケース半体31にねじ込み、下部ケース半体32の上部ケース半体31へのねじ込みが完了すると、フィルタエレメント40は上下両ケース半体31,32により挟持された状態で、エレメント収容空間30a内に収容(保持)される。また、このとき、上部ケース半体31とフィルタエレメント40との間は、第1吐出ポート34に設けられたシール部材37によりしっかりとシールされた(液密)状態となっている。
次に、上記燃料フィルタ3と一体に構成されているサーモバルブ5について説明する。サーモバルブ5は、図1及び図6に示すように、バルブボディ50と、スプール55と、燃料フィルタ3内の燃料の温度に応じて単動ピストン型シリンダ56を伸縮させてスプール55を移動させるスプール移動装置とから構成されている。
バルブボディ50は、上記のように上部ケース半体31のヘッド部31aと一体に構成されている。また、バルブボディ50は、内部に上部ケース半体31の半径方向に延びるように円筒状のバルブ穴54が形成されている。
バルブ穴54は、第2吸込ポート35と連通している。また、バルブ穴54の側壁には第2吐出ポート52が開口しており(図6参照)、第2吸込ポート35と第2吐出ポート52とはこのバルブ穴54を介して繋がった状態となっている。また、バルブ穴54の中間部下側の側壁にはフィルタ直結路35pが連通しており(図6参照)、第2吸込ポート35、第2吐出ポート52及びフィルタ直結路35pは相互に繋がった状態となっている。ここで、フィルタ直結路35pのバルブ穴54内における開口部は、第2吐出ポート52のバルブ穴54内における開口部よりも、バルブ穴54の内端側(図6における紙面左側)に位置して設けられている。
スプール55は、円筒状の棒部材からなり、バルブ穴54の中間部に挿設されている。スプール移動装置は、スプール55におけるバルブ穴54の外端側(図6における紙面右側)に設置されたリターンスプリング57と、バルブ穴54の内端側(図6における紙面左側)に設置された単動ピストン形シリンダ56とから構成されている。
単動ピストン形シリンダ56は、図6に示すように、バルブ穴54の内端側に固定されたシリンダチューブ56aと、このシリンダチューブ56a内に軸方向移動自在に設けられた(バルブ穴54内をその中心軸方向にスライド移動自在な)ピストン56bと、シリンダチューブ56a内に封入された液体56cとからなり、液体56cの温度が上昇して体積を変化させる(膨張する)ことにより、ピストン56bがバルブ穴54の外端側(図1における紙面右側)に押し出される構成となっている。
シリンダチューブ56aは、熱伝導性の良い金属等の材料から構成されており、液体56cを封入した部分が、第1吐出ポート34内に露出されるように取り付けられる。すなわち、シリンダチューブ56aは、常時第1吐出ポート34内の燃料(軽油)中に浸された状態となっている。また、スプール55は、ピストン56bの端部に固定されており、ピストン56bがバルブ穴54内をその外端側(図6における紙面右側)に移動したときには、これに伴って同方向に移動するようになっている。
リターンスプリング57は、図6に示すように、一端側が第2吸込ポート35に取り付けられた第2接続管35aにより固定され、他端側がスプール55に当接させた状態に縮設されている。よって、スプール55は、このリターンスプリング57により常時バルブ穴54の内端側(図1における紙面左側)に付勢された状態(すなわち、ピストン56bが常時収縮側に付勢された状態)となっている。その結果、スプール55は、温度が上昇して単動ピストン形シリンダ56の液体56cが膨張したときには、リターンスプリング57の付勢力に抗して伸長作動する単動ピストン形シリンダ56のピストン56bに押圧されてバルブ穴54をその外端側(図6における紙面右側)に移動し、温度が降下して液体56cが体積を変化させた(収縮した)ときには、リターンスプリング57により付勢されてバルブ穴54の内端側(図6における紙面左側)に移動する。
ここで、単動ピストン形シリンダ56のシリンダチューブ56aは、前述したように、熱伝導性の良い金属等の材料等から構成され、且つ、液体56cを封入した部分が燃料フィルタ3内の(具体的には、第1吐出ポート34内の)燃料中に常時浸された状態であるため、シリンダチューブ56a内の液体56cは、この燃料の温度とほぼ同じ温度になり、この温度変化(燃料フィルタ3内の燃料の温度変化)に応じて膨張と収縮とを行う。その結果、スプール移動装置は、燃料フィルタ3内の燃料の温度に応じて、バルブボディ50に取り付けられたシリンダチューブ56a内の液体56cの体積を変化させてピストン56bを伸縮させ、スプール55を移動させることができるようになっている。
図7は、サーモバルブ5におけるスプール移動装置において、燃料フィルタ3内の温度(液体56cの温度)とスプール55の移動量との関係を示すグラフである。ここで、スプール55の移動量とは、スプール55がシリンダチューブ56aに当接した状態を基準として測るスプール55の移動量であり、図1中に示す距離Δに相当する量である。このように、スプール移動装置は、燃料フィルタ3内の燃料の温度が上昇するのに伴ってスプール55の移動量が増大する構成を有しており、また、スプール移動装置をこのような構成とするためには、シリンダチューブ56a内に封入される液体56cが、温度の上昇とともに単純に膨張する特性を有していれば良い。なお、図7のグラフは、液体56cがパラフィンである場合の例である。
なお、図7のグラフ中に示す温度Tは燃料中に蝋状の固形成分(ワックス)が析出する温度範囲の最高値(摂氏0度前後)であり、同じく図7のグラフ中に示す温度Tは上記温度Tよりも高い温度、すなわち燃料中に蝋状の固形成分が析出することのない温度として選択した一つの基準温度(以下、この温度を所定温度Tと称する)である。当然ではあるが、燃料の温度がこの温度Tよりも高い温度のときには、少なくともワックスが析出することはない。
ここで、スプール移動装置は、液体56cの温度が低温域から上昇してバルブ穴54の内端側から移動してきたスプール55が、初めてフィルタ直結路35pのバルブ穴54内の開口部を完全に閉塞するときの移動量と、燃料フィルタ3内の燃料の温度(すなわち液体56cの温度)が所定温度Tであるときのスプール55の移動量(図7中に示すスプール55の移動量m)とが一致するように、上部ケース半体10内(バルブボディ50内)に設置されている。また、スプール55は、バルブ穴54の外端側(図6における紙面右側)に最大量移動したときであっても、第2吐出ポート52のバルブ穴54内における開口部にかからないようになっている。
このため、燃料フィルタ3内の燃料の温度が上記所定温度Tよりも低いときには、スプール55は、フィルタ直結路35pのバルブ穴内54の開口部よりもバルブ穴54の内端側の位置(或いは、フィルタ直結路35pのバルブ穴54内における開口部の一部を塞ぐ位置)に位置するので、第2吸込ポート35は第2吐出ポート52及びフィルタ直結路35pの双方と連通する。一方、燃料フィルタ3内の燃料の温度が上記所定温度Tよりも高いときには、スプール55は、フィルタ直結路35pのバルブ穴54内における開口部と第2吐出ポート52のバルブ穴54内における開口部との間の位置(或いは、フィルタ直結路35pのバルブ穴54を完全に塞ぐ位置)に位置するので、第2吸込ポート35とフィルタ直結路35pとの連通は遮断され、第2吸込ポート35は第2吐出ポート52のみと連通することになる。
次に、本実施形態に示された燃料噴射供給システムの動作について説明しつつ、本発明に係る燃料フィルタ3及びこの燃料フィルタ3と一体に構成されたサーモバルブ5について説明する。エンジンのクランク軸(又は図示しない動力源)により燃料ポンプ2が回転駆動されると、この燃料ポンプ2は第1,第2燃料供給路81,82を介して燃料タンク1内より燃料を吸い上げ、これを噴射ノズル4に圧送する。噴射ノズル4は、燃料ポンプ2より圧送されてきた燃料を、図示しない制御装置(例えば電子制御装置)により制御された噴射タイミングで、エンジンのシリンダ室内に燃料を霧状にして噴射する。
ここで、燃料ポンプ2が燃料タンク1から吸い上げた燃料は、第1燃料供給路81からここに接続された第1接続管33aを経て燃料フィルタ3の第1吸込ポート33を通り、逆止弁33bを経て、フィルタケース30のエレメント収容空間30aに流入し、フィルタエレメント40の濾材42を通って内筒41内に入り込み、上部ケース半体31に形成された第1吐出ポート34を経て第1吐出管34aに至り、ここに接続された第2燃料供給路82を通って燃料ポンプ2に供給される。
なお、フィルタエレメント40の濾材42は、燃料がここを通過するときに、燃料中に含まれるごみや埃等を除去(濾過)するが、低温時には燃料タンク1内の燃料中にワックスが析出するため、このようなワックスも併せて除去する。このフィルタエレメント40は消耗品であり、濾材42が目詰まりしたり、定められた所定の期間が経過したりしたときには、下部ケース半体32を上部ケース半体31から取り外して新品と交換される。
燃料ポンプ2及び噴射ノズル4において余った燃料は、(噴射ノズル4からの場合は第2戻り燃料流路85を経て)第1戻り燃料流路84を通ってサーモバルブ5に至り、燃料フィルタ3の上部ケース半体31に形成された第2吸込ポート35からバルブ穴54内に流入する。
ここで、エンジンの始動時(すなわち、燃料ポンプ2の始動時)において、燃料フィルタ3内の(第1吐出ポート34内の)燃料の温度が、燃料中にワックスが析出することのない温度として定められた図7のグラフ中における所定温度Tよりも低くなっているときには、スプール55の移動量がグラフ中に示す移動量mよりも小さくなり、スプール55がフィルタ直結路35pのバルブ穴54内における開口部よりもバルブ穴54の内端側の位置(或いはフィルタ直結路35pのバルブ穴54内における開口部の一部を塞ぐ位置)に位置する。よって、第2吸込ポート35は、第2吐出ポート52及びフィルタ直結路35pの双方と連通する。その結果、燃料フィルタ3内には、燃料ポンプ2及び噴射ノズル4からの戻り燃料の一部が、サーモバルブ5の第2吸込ポート35を経て流入する。この燃料フィルタ3内に流入したある程度の温度を有する戻り燃料は、上部ケース半体31のヘッド部31aの下面に設けられたガイド36によって、第1吸込ポート33から流入した所定温度Tよりも低い温度の燃料と、フィルタエレメント40の上部プレート43上で良く混合されて、フィルタエレメント40の濾材42に流入するようになっているため、濾材42におけるワックス析出による目詰まりを防止することができる。なお、戻り燃料の残りの一部は、サーモバルブ5の第2吐出ポート52から燃料タンク1内に戻される。
一方、燃料フィルタ3内の燃料の温度が上記所定温度Tよりも高くなっているときには、スプール55の移動量が図7のグラフ中に示す移動量mよりも大きくなり、スプール55が第2吐出ポート52のバルブ穴54内における開口部と、フィルタ直結路35pのバルブ穴54内における開口部との間の位置(或いは、フィルタ直結路35pのバルブ穴54を完全に塞ぐ位置)に位置するため、第2吸込ポート35とフィルタ直結路35pとの連通は遮断され、第2吸込ポート35は第2吐出ポート52のみと連通する。これにより、燃料ポンプ2からの戻り燃料の全ては、サーモバルブ5の第2吸込ポート35から第2吐出ポート52を経て燃料タンク1内に戻され、燃料フィルタ3内には、燃料ポンプ2からの戻り燃料は流入しない。
図8(A),(B)は、前述の図7に示すグラフ中の点A及び点Bに対応するサーモバルブ5の状態を示したものである。ここで、グラフ中の点Aは、燃料フィルタ3内の燃料の温度が上記所定温度Tよりも低く、燃料ポンプ5からの戻り燃料の一部が燃料フィルタ3内に流入する状態である。グラフ中の点Bは、燃料フィルタ3内の燃料の温度が上記所定温度Tよりも高く、燃料ポンプ2からの戻り燃料が燃料フィルタ3内に流入しない(戻り燃料の全量が燃料タンク1に戻される)状態である。
このように、サーモバルブ5では、燃料フィルタ3内の燃料の温度が燃料中にワックスが析出することのない温度として定められた所定温度Tよりも低いときには、スプール移動装置は、第2吸込ポート35が第2吐出ポート52及びフィルタ直結路35pの双方と連通する位置にスプール55を位置させて、戻り燃料の一部を燃料フィルタ3内に流入させるようになっており、燃料フィルタ3内の燃料の温度が所定温度Tよりも高いときには、第2吸込ポート35とフィルタ直結路35pとの連通が遮断され、第2吸込ポート35が第2吐出ポート52のみと連通する位置にスプール55を位置させて、戻り燃料の全てを燃料タンク1に戻すようになっている。
以上のように、本発明に係る燃料フィルタ3を用いることにより、上記燃料噴射供給システムでは、エンジンの始動時に外気温が低く、燃料タンク1内の燃料中に析出したワックスがエンジンの運転とともに燃料フィルタ3の濾材42に堆積していくような場合であっても、燃料フィルタ3内の燃料の温度が低い間は、燃料ポンプ2を経由して或る程度温まった戻り燃料(の一部)が燃料フィルタ3内に送り込まれ、燃料フィルタ3に取り付けられたガイド36によって上部プレート43上で(所定温度より低い)燃料ポンプ1からの燃料と良く混合されてから濾材42に流入するようになっているため、濾材42に付着したワックスが徐々に溶かされることとなる。よって、燃料フィルタ3の濾材42が目詰まりして燃料ポンプ2による燃料の吸い上げができなくなるような事態が防止される。また、これによって、燃料フィルタ3の濾材42の交換(フィルタエレメント40の交換)を頻繁に行う必要がなくなるので経済的であり、作業効率も向上する。このように、本発明の燃料フィルタ3では、従来のように電気配線が必要なヒータを用いる必要がなく取り扱いが容易であり、さらに、簡単且つ安価に構成でき製造コストを低く抑えることが可能である。
さらに、上記システムにおいて、サーモバルブ5を用いることにより、エンジンが十分に暖機されて燃料タンク1内の燃料の温度も或る程度上がり、燃料フィルタ3内の燃料の温度が十分に上昇した後は、燃料ポンプ2からの戻り燃料は燃料フィルタ3に送り込まれることなく、全てが燃料タンク1に戻される(適度に冷やされる)ので、エンジンの効率良い運転を行うことができるようになる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態において示されたものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、単動ピストン形シリンダ56においてピストン56bを常時収縮方向に付勢するリターンスプリング57は圧縮形のスプリングであったが、これは引っ張り形のスプリングにしても良い(但し、バルブ穴54の内端側に設けるようにする)。また、シリンダチューブ56a内に封入される液体56cは、温度の上昇とともに膨張して温度の下降とともに収縮する特性を有していればその種類は特に問わないが、温度変化に対する体積変化率がサーモバルブ5のサイズ等を勘案し、最も適合するものを採用するようにする必要がある。
また、上述の実施形態においては、スプール移動装置の液体56cの温度が常時燃料フィルタ3内の燃料の温度と同じになるように、スプール移動装置のシリンダチューブ56aは燃料フィルタ3内の燃料中に浸されるようになっていたが、これは必須ではなく、他の方法により、スプール移動装置の液体56cの温度が燃料フィルタ3内の燃料中の温度と同じ温度となるようにしても良い。しかし、上述の実施形態において示した構成であれば、燃料フィルタ3内の燃料の温度に従った液体56cの膨張を容易に実現させることができるという利点がある。
また、上述の実施形態においては、サーモバルブ5のバルブボディ50が燃料フィルタ3のフィルタケース30(上部ケース半体31)と一体に構成されていたが、本発明ではこれは必須の要件ではなく、サーモバルブ5のバルブボディをフィルタケース30とは別個の部材とし、これにバルブ穴を設け、このバルブ穴内にスプール、スプール移動装置を配置するようにしても良い。しかし、上述の実施形態において示したように、サーモバルブ5のバルブボディ50が、燃料フィルタ3のフィルタケース30と一体に構成されれば、サーモバルブ5と燃料フィルタ3との間の配管を簡単なものとすることができる。その結果、これら両者3,5の取り扱いがさらに容易になり、所定位置への設置・取り外し、及びメンテナンスに要する作業をより簡単にすることができるようになる。なお、サーモバルブ5のバルブボディ50が燃料フィルタ3のフィルタケース30とは別個の部材から構成される場合には、スプール移動装置を燃料フィルタ3内の燃料と直接接触させることができないので、燃料フィルタ3内の燃料の温度を温度センサ等により検知するようにする方法が有効となる。
また、上述の実施形態においては、本発明に係る燃料フィルタが用いられる対象が、軽油を燃料として動作するディーゼルエンジンであるとして説明したが、これは一例であり、軽油を燃料として動作する他の動力機械にも用いることができる。また、本発明に係る燃料フィルタは、上述の実施形態に示したような、軽油の濾過を目的として使用されるものに限定されず、低温時に固形成分が析出する他の燃料の濾過を目的として使用することもできる。
本発明の一実施形態に係る燃料フィルタの構成図であり、図3中における矢視 I−Iより見た燃料フィルタの断面図である。 上記燃料フィルタが備えられた燃料噴射供給システムの簡略構成図である。 上記燃料フィルタの平面図である。 図1中における矢視IV−IVより見た燃料フィルタの平面図である。 上記燃料フィルタの斜視図である。 上記燃料フィルタと一体に構成されたサーモバルブの断面図である。 サーモバルブのスプール移動装置における液体の温度とスプールの移動量との関係を示すグラフである。 (A),(B)はそれぞれ、図7に示すグラフ中の点A及び点Bに対応するサーモバルブの状態を示した図である。
符号の説明
1 燃料タンク
2 燃料ポンプ
3 燃料フィルタ
4 噴射ノズル
5 サーモバルブ
30 フィルタケース
30a フィルタエレメント収容空間
31 上部ケース半体
32 下部ケース半体
33 第1吸込ポート
33p 開口部
34 第1吐出ポート(吐出ポート)
35 第2吸込ポート
35p フィルタ直結路(第2吸込ポートの開口部)
36 ガイド
40 フィルタエレメント
42 濾材
43 上部プレート
50 バルブボディ
52 第2吐出ポート
53 フィルタ直結路
54 バルブ穴
55 スプール
56 単動ピストン形シリンダ
56a シリンダチューブ
56b ピストン
56c 液体
57 リターンスプリング
81 第1燃料供給路
82 第2燃料供給路
83 第3燃料供給路
84 第1戻り燃料流路
85 第2戻り燃料流路
86 第3戻り燃料流路

Claims (3)

  1. 燃料タンクと燃料ポンプとの間の流路中に設けられた燃料フィルタにおいて、
    前記燃料タンクから前記燃料ポンプにより吸引された燃料を前記燃料フィルタに供給するための第1吸込ポート、前記燃料フィルタを通過した燃料を前記燃料ポンプに供給するための吐出ポート、及び前記燃料ポンプから吐出された燃料の一部を前記燃料フィルタに戻す第2吸込ポートを備え、内部にフィルタエレメント収容空間を有したフィルタケースと、
    上下に延びた円筒状の濾材及び前記濾材の上面に上部プレートを備え、前記フィルタエレメント収容空間内に上下に延びて設置されるフィルタエレメントとを有し、
    前記フィルタケースは、前記第1吸込ポート、前記第2吸込ポート及び前記吐出ポートが内部を貫通して外部に開口している上部ケース半体と、前記上部ケース半体と嵌合する下部ケース半体とからなり、
    前記上部ケース半体の下面には、前記第1吸込ポートから流入した燃料と前記第2吸込ポートから流入した燃料とを、前記フィルタエレメントの前記上部プレート上で混合させるためのガイドが取り付けられ、
    前記ガイドは、凹部が前記上部ケース半体の下面に開口した前記第2吸込ポートの開口部を包含し、開放端が前記上部ケース半体の下面に開口した前記第1吸込ポートの開口部に向かって開放した略U字形状であり、該ガイドの下面が前記上部ケース半体と前記下部ケース半体とを嵌合させたときに前記上部プレートに近接するように下方に突出していることを特徴とする燃料フィルタ。
  2. 前記燃料ポンプと前記第2燃料吸込ポートとの間の流路中に介装され、
    前記燃料フィルタ内の燃料の温度が燃料中に固形成分が析出することのない温度として定められた所定温度よりも低い場合は、前記燃料ポンプと前記第2燃料吸込ポートとの間を連通させ、
    前記燃料フィルタ内の燃料の温度が前記所定温度よりも高い場合は、前記燃料ポンプと前記第2燃料吸込ポートとの間を遮断し、前記燃料ポンプと前記燃料タンクとの間を連通させるサーモバルブを備えていることを特徴とする燃料フィルタ。
  3. 前記フィルタケースは、前記サーモバルブと一体に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料フィルタ。
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