JP2005097941A - 通気性建具防音構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 居室の通気が確保されると共に防音性が発揮され、また遮光性を発揮することが可能な通気性建具防音構造を提供する。
【解決手段】 面状建具1と、建具の外周部に設けられた間隙部3とからなり、間隙部3(好ましくは、間隙部3が建具1の面に対して傾斜した形状又はクランク形状である)の近傍には吸音材が配設され、吸音材の少なくとも一部が間隙部3に露出している。
【選択図】 図1
【解決手段】 面状建具1と、建具の外周部に設けられた間隙部3とからなり、間隙部3(好ましくは、間隙部3が建具1の面に対して傾斜した形状又はクランク形状である)の近傍には吸音材が配設され、吸音材の少なくとも一部が間隙部3に露出している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、住宅の居室などに好適に用いられる通気性建具防音構造に関する。なお、本発明における通気性とは部屋の通気が確保されていることを意味し、建具防音構造とはドアや引き戸若しくはパーティションなどの建具、又は建具とその周囲における防音構造を意味する。
従来、住宅などの建物に用いられるドアなどの建具においては、高い防音性能が求められており、例えば特許文献1には、矩形状枠体の表裏両面に板状体を張合わせて内部に中空部を形成し、少なくとも一方の板状体の内面に遮音シートを固定すると共に、中空部に吸音材を充填したドアにおいて、前記板状体を、厚さ10mm以上、比重0.7以上の木質板で形成した防音ドアが開示されている。
一方、近年住宅などの居室における揮発性化学物質の有害性の問題について、特定の化学物質などの法的な規制が検討され、例えば24時間換気システムなどの導入などが行われている。そして、この様な換気システムを導入する場合には、上記建具にはアンダーカットなどの隙間を設けて居室の通気を確保する必要が生じている。
しかし、建具に隙間を設けると、隙間から音が進入しやすくなるため遮音性が大幅に低下し、建具の防音効果を十分に発揮することが困難になるという問題があった。また、隙間を通して居室内から外部へ光が漏れたり、逆に外部から居室内へ光が進入したりするという問題もあり、防音性や遮光性についての改善が要望されている。
本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑み、居室の通気が確保されると共に防音性が発揮され、また遮光性を発揮することが可能な通気性建具防音構造を提供することにある。
請求項1記載の通気性建具防音構造は、面状建具と、建具の外周部に設けられた間隙部とからなり、間隙部の近傍には吸音材が配設され、吸音材の少なくとも一部が間隙部に露出していることを特徴とする。
請求項2記載の通気性建具防音構造は、請求項1記載の通気性建具防音構造であって、間隙部が建具の下部に設けられたことを特徴とする。
請求項3記載の通気性建具防音構造は、請求項1記載の通気性建具防音構造であって、間隙部が建具の上部に設けられたことを特徴とする。
請求項4記載の通気性建具防音構造は、請求項1〜3の何れか1項記載の通気性建具防音構造であって、間隙部が建具の面に対して傾斜して設けられていることを特徴とする。
請求項5記載の通気性建具防音構造は、請求項1〜3の何れか1項記載の通気性建具防音構造であって、間隙部が建具の面に向かってクランク形状であることを特徴とする。
請求項6記載の通気性建具防音構造は、面状建具の一部に通気性を有する間隙部が設けられ、間隙部の近傍には吸音材が配設され、吸音材の少なくとも一部が間隙部に露出していることを特徴とする通気性建具防音構造。
請求項7記載の通気性建具防音構造は、請求項6記載の通気性建具防音構造であって、間隙部が建具の面に対して傾斜して設けられていることを特徴とする。
請求項8記載の通気性建具防音構造は、請求項6記載の通気性建具防音構造であって、間隙部が建具の面に向かってクランク形状であることを特徴とする。
以下、本発明について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明に係る通気性建具防音構造の一例を示す模式断面図である。
本発明の通気性建具防音構造は、図1に示すように、面状建具(ドア)1と、床4に設けられた敷居部2との間に間隙部3とからなり、間隙部3に吸音材5が配設されたものである。
図1は本発明に係る通気性建具防音構造の一例を示す模式断面図である。
本発明の通気性建具防音構造は、図1に示すように、面状建具(ドア)1と、床4に設けられた敷居部2との間に間隙部3とからなり、間隙部3に吸音材5が配設されたものである。
吸音材5は、例えば図2に拡大して示すように、面状建具1の下面及び敷居部2の上面に埋め込まれ、パンチングメタルなどの有孔材料6で蓋をされ固定されている。この場合吸音材5は有孔材料6の孔部において間隙部に露出した構造となっている。
上記吸音材5の材質としては、特に限定されず、例えばグラスウール、ロックウール、各種発泡体、不織布などの各種繊維質材料などが挙げられる。中でもグラスウールやロックウールなどの形状保持が難しい吸音材5を用いる場合は、上記のように有孔材料6を用いて固定されることが好ましい。有孔材料6としては、例えばパンチングメタルや金網などの金属材料のほか、合成樹脂材料からなるものであってもよい。
また、吸音材5は、例えば発泡体などのように形状保持が容易である場合には、図3に示すように、面状建具1の下面又は敷居部2の上面に接着剤などで直接固定されてもよい。
更に、図4に示すように、吸音材5が面状建具1の下面又は床4の上面に埋め込まれたものであってもよく、更に有孔金属板6で固定されたものであってもよい。
上記間隙部3の間隔としては、特に限定されないが、通常3〜20mmとされる。
間隙部3の位置は、例えば図5に示すように、面状建具1の上部に設けられたものであってもよい。面状建具1の上部に設けられた場合、間隙部3が高い位置にあるため見え難く気になり難い点で好ましい。
また、間隙部3の形状としては、特に限定されないが、例えば図6に示すように面状建具1の面に対して傾斜して設けられたもの、若しくは図7に示すように面状建具1の面に向かってクランク形状であるものであると、通気経路が長くなり防音性が向上するとともに、遮光性が得られる点で好ましい。
更に、本発明における間隙部3は、図8〜10に示すように、面状建具1の一部に設けられたものであってもよい。その形状は特に限定されないが、上記同様に、傾斜して設けられたものやクランク形状などの場合、防音性が向上するとともに、遮光性が得られる点で好ましい。
本発明の通気性建具防音構造における間隙部3は、上記のようなものであれば単数に限定されず複数設けられたものであってもよい。
本発明の通気性建具防音構造は、上記のように間隙部の近傍には吸音材が配設され、吸音材の少なくとも一部が間隙部に露出していることを特徴とするので、音が通過する際に、間隙部に用いられた吸音材によって減衰され、通気性を有しつつも防音性を発揮することができる。
上記間隙部が建具の上部に設けられた場合には、特にバリアフリー(段差無し)の床構造に適用し易くなるとともに、間隙部を通過する光が気になり難い構造を提供することができる。
上記間隙部が建具の面に対して傾斜して設けられている場合、又は、建具の面に向かってクランク形状である場合には、間隙部における音の通過距離が長くなるため防音性が向上し、上記効果は更に確実になると共に、隙間を通して居室内から外部へ光が漏れたり、逆に外部から居室内へ光が進入したりすることがなく良好な遮光性が得られる。
上記間隙部が面状建具の一部に設けられた場合においても、上記同様の効果を発揮することができ、間隙部が建具の面に対して傾斜して設けられている場合、又は、建具の面に向かってクランク形状である場合には、上記同様に、防音性が向上するとともに、良好な遮光性が得られる。
以下に実施例および比較例を示すことにより、本発明を更に具体的に説明する。
尚、本発明は下記実施例のみに限定されるものではない。
尚、本発明は下記実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示すように、ドア1と敷居部2(床からの高さ50mm)との間に水平形状の間隙部3(間隔15mm)を設け、図2に示すようにドア1及び敷居部2を構成する合板1a,1a(厚さ4mm)の間に吸音材5(ガラスウール32k、厚み25mm)を埋め込み、アルミ製のパンチングメタル(孔径2mm、ピッチ3.5mm、開孔率30%)で固定して通気性建具防音構造を得た。
図1に示すように、ドア1と敷居部2(床からの高さ50mm)との間に水平形状の間隙部3(間隔15mm)を設け、図2に示すようにドア1及び敷居部2を構成する合板1a,1a(厚さ4mm)の間に吸音材5(ガラスウール32k、厚み25mm)を埋め込み、アルミ製のパンチングメタル(孔径2mm、ピッチ3.5mm、開孔率30%)で固定して通気性建具防音構造を得た。
(実施例2)
間隙部3を、図6に示すようにドア1の面に対して傾斜した形状(傾斜角45度)としたこと以外は実施例1と同様にして通気性建具防音構造を得た。
間隙部3を、図6に示すようにドア1の面に対して傾斜した形状(傾斜角45度)としたこと以外は実施例1と同様にして通気性建具防音構造を得た。
(実施例3)
間隙部3を、図7に示すようにドア1の面に向かってクランク形状(縦方向の間隙部長さ15mm)としたこと以外は実施例1と同様にして通気性建具防音構造を得た。
間隙部3を、図7に示すようにドア1の面に向かってクランク形状(縦方向の間隙部長さ15mm)としたこと以外は実施例1と同様にして通気性建具防音構造を得た。
(比較例1)
吸音材5を用いなかったこと以外は実施例1と同様にして通気性建具構造を得た。
吸音材5を用いなかったこと以外は実施例1と同様にして通気性建具構造を得た。
上記実施例及び比較例の構造について、図11に示すような評価方法で、80dBの音源音圧に対するドア通過後の騒音レベルを評価した。評価結果のグラフを図12に示した。
図12から明らかなように、本発明の実施例においては、通気性を有する間隙部が設けられているにも拘わらず、優れた防音性能を発現することが判明した。
1 面状建具(ドア)
1a 合板
2 敷居部
3 間隙部
4 床
5 吸音材
6 有孔材料(パンチングメタル)
1a 合板
2 敷居部
3 間隙部
4 床
5 吸音材
6 有孔材料(パンチングメタル)
Claims (8)
- 面状建具と、建具の外周部に設けられた間隙部とからなり、間隙部の近傍には吸音材が配設され、吸音材の少なくとも一部が間隙部に露出していることを特徴とする通気性建具防音構造。
- 間隙部が建具の下部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の通気性建具防音構造。
- 間隙部が建具の上部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の通気性建具防音構造。
- 間隙部が建具の面に対して傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の通気性建具防音構造。
- 間隙部が建具の面に向かってクランク形状であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の通気性建具防音構造。
- 面状建具の一部に通気性を有する間隙部が設けられ、間隙部の近傍には吸音材が配設され、吸音材の少なくとも一部が間隙部に露出していることを特徴とする通気性建具防音構造。
- 間隙部が建具の面に対して傾斜して設けられていることを特徴とする請求項6記載の通気性建具防音構造。
- 間隙部が建具の面に向かってクランク形状であることを特徴とする請求項6記載の通気性建具防音構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003332181A JP2005097941A (ja) | 2003-09-24 | 2003-09-24 | 通気性建具防音構造 |
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Cited By (3)
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KR101279181B1 (ko) | 2009-10-14 | 2013-06-27 | (주)엘지하우시스 | 뛰어난 흡음 기능이 부가된 버티칼 블라인드 |
CN109812212A (zh) * | 2019-03-20 | 2019-05-28 | 李双凤 | 一种铝合金门安全防盗方法 |
CN109898956A (zh) * | 2019-03-20 | 2019-06-18 | 李双凤 | 一种铝合金推拉门 |
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2003
- 2003-09-24 JP JP2003332181A patent/JP2005097941A/ja active Pending
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