JP2005096498A - 車両デッキanc装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鉄道車両のデッキ部において携帯電話で話をする人の空間に限定して消音を行うようにした車両デッキANC装置を提供すること。
【解決手段】 本発明の車両デッキANC装置1は、演算処理手段21〜25からの制御信号によって制御音発生手段11から出力された制御音を、鉄道車両のデッキ部内の騒音と干渉させて消音を行うものであって、音検出手段12が、一つであって制御音発生手段11の直前に配置され、デッキ部内の騒音と制御音発生手段から11の制御音とを収集するものであり、演算処理手段21〜25が、音検出手段12によって得られた音からそこに含まれる制御音を除く処理を行うことで元騒音を得て、適応制御をかけながらフィードバックさせて生成した制御信号を制御音発生手段11へ送るようにしたものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、騒音に対して制御音(干渉音)を発生させて能動的に騒音を低減させるANC(アクティブ・ノイズ・コントロール)装置に関し、特に鉄道車両の出入口デッキ部の騒音低減を目的とした車両デッキANC装置に関する
鉄道車両の出入口デッキ部には公衆電話が設置されており、デッキ部にそのまま取り付けられたり、デッキ部とは壁で仕切られた電話室内に取り付けられたりしている。こうした公衆電話の周囲の空間に対してANC装置を用いて走行中の騒音の低減を図り、電話しやすくしたものが特開平7−319480号公報に開示されている。図6は、同公報に記載されたANC装置を示す図であり、こうして構成されたANC装置によって車両デッキ部内の騒音低減が図られている。そこで、次にそのANC装置の作用について簡単に説明する。
マイクロホン101で騒音が検出されると、その騒音がA/D変換器111でディジタル信号に変換され、適応フィルタ112で信号処理されてD/A変換器113によってアナログ信号に変換される。そして、そのアナログ信号がスピーカ102に入力して音響に変換されると、変換された音響が誤差検出器103により検出される。一方、列車等の移動物体の走行速度に依存して発生する騒音は、列車内の空間を伝ぱんして同じく誤差検出器103によって検出される。従って、ANC装置では、この列車内の空間を伝ぱんして評価点に到達する騒音信号をスピーカ102によって打ち消すことになるが、この評価点における誤差検出器103によって検出された信号が消し残りとして誤差信号となる。また、適応フィルタ112では、マイクロホン101の検出信号が制御伝達特性を持つ畳み込み演算器で演算され、乗算器によって誤差検出器103により検出された誤差信号と乗算して、適応フィルタ112に誤差信号が最小となるように係数更新が行われる。
特開平7−319480号公報(第4頁、図1)
しかし、前記特許文献1のANC装置は、車両に設置されている電話機の空間を消音するものであるのに対し、最近では携帯電話が普及し、乗客も備え付けの電話ではなく携帯電話で連絡を取り合うようになっている。その場合、客室内での携帯電話の通話は他の乗客への迷惑になることから、車内放送でもデッキでの通話が呼びかけられている。ところが、鉄道車両のデッキ部は、車体全体の軽量化のために吸音材が除かれているなど、客室に比べて騒音が大きく、相手の話し声が騒音にかき消されてしまい通話がし難いという問題があった。一方、デッキ部には他の乗客が居ることもあるが、相手の話し声が聞き取りにくい反面、通話内容が他の乗客には聞こえ難い面でのメリットもあった。
そこで本発明は、鉄道車両のデッキ部において携帯電話で話をする人の空間に限定して消音を行うようにした車両デッキANC装置を提供することを目的とする。
本発明の車両デッキANC装置は、制御音を出力する制御音発生手段と、その制御音の伝播先に配置された音検出手段と、前記音検出手段の検出信号に基いて演算加工を行うことにより制御信号を生成して前記制御音発生手段に送信する演算処理手段とを有し、その演算処理手段からの制御信号によって制御音発生手段から出力された制御音を、鉄道車両のデッキ部内の騒音と干渉させて消音を行うものであり、前記音検出手段は、一つであって前記制御音発生手段の直前に配置され、デッキ部内の騒音と前記制御音発生手段からの制御音とを収集するものであり、前記演算処理手段は、前記音検出手段によって得られた音からそこに含まれる制御音を除く処理を行うことで元騒音を得て、適応制御をかけながらフィードバックさせて生成した制御信号を前記制御音発生手段へ送るようにしたものであることを特徴とする。
また、本発明の車両デッキANC装置は、前記制御音発生手段及び音検出手段を一つの制御音発生部としてユニット化し、当該制御発生部と前記演算処理手段とを鉄道車両のデッキ壁面に埋設したものであり、前記制御音発生部にはデッキ壁面に沿ってカバーが設けて音の伝播を可能にしたものであることを特徴とする。
また、本発明の車両デッキANC装置は、前記制御音発生手段は、後方にエンクロージャを備えた平面スピーカであることを特徴とする。
本発明の車両デッキANC装置によれば、制御音発生手段の手前におけるわずかな空間で消音効果が得られ、デッキ壁面に沿って立ち携帯電話を制御音発生手段の前にもってくるようにすれば、車両デッキ部内の騒音を抑えた空間で通話することが可能になる。その一方で、騒音低減エリアが限定されているため、携帯電話利用者が話す声は車両デッキ部内の騒音にかき消され、そこに居る他の乗客には聞こえ難い状況となっている。よって、本発明によれば、鉄道車両のデッキ部において携帯電話で話をする人の空間に限定して消音を行うようにすることができる。更に本発明では、音検出手段を一つにしてフィードバック方式を採用したので、構成を単純にして装置の小型化やコストの低下をはかることができる。そして、デッキ壁面内に埋設したことによってデッキ部内にスペースを必要とせず、外観を損なうこともない。
よって、本発明は、制御音を出力する制御音発生手段と、その制御音の伝播先に配置された音検出手段と、前記音検出手段の検出信号に基いて演算加工を行うことにより制御信号を生成して前記制御音発生手段に送信する演算処理手段とを有し、その演算処理手段からの制御信号によって制御音発生手段から出力された制御音を、鉄道車両のデッキ部内の騒音と干渉させて消音を行うものであり、前記音検出手段を、一つにして前記制御音発生手段の直前に配置し、デッキ部内の騒音と前記制御音発生手段からの制御音とを収集するようにし、前記演算処理手段を、前記音検出手段によって得られた音からそこに含まれる制御音を除く処理を行うことで元騒音を得て、適応制御をかけながらフィードバックさせて生成した制御信号を前記制御音発生手段へ送るようにする構成としたので、鉄道車両のデッキ部において携帯電話で話をする人の空間に限定して消音を行うようにした車両デッキANC装置を提供することが可能になる。
次に、本発明に係る車両デッキANC装置について、その一実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態の車両デッキANC装置につて、鉄道車両のデッキ部への設置状態を示した図である。図1に示す車両デッキは、新幹線車両のデッキ部をイメージしたものであり、出入り扉110の隣りには、透視状態で示したゴミ箱120が内設さたデッキ壁面100がある。車両デッキANC装置(以下、単に「ANC装置」とする)1は、図示するように制御音発生部10とANC制御盤20とに分けて構成され、これらがデッキ壁面100内に設置されている。特にANC制御盤20は、ゴミ箱120の前方の小スペースの空間に、本来は外部から見えないように設置されている。
次に図2は、制御音発生部10の構造を具体的に示した図である。制御音発生部10には先ず、騒音を打ち消すための制御音(干渉音)を発生する制御音発生スピーカ11が設けられている。そして、その制御音発生スピーカ11には、狭いスペースへの設置のため平面スピーカが使用されている。消音制御には従来からコーンスピーカが使用されているが、性能比較を行ったところ、平面スピーカがコーンスピーカより低周波数から高周波数までの位相特性に優れていることが分かった。従って、本実施形態では、こうした点も考慮して制御音発生スピーカ11に平面スピーカを採用している。
制御音発生スピーカ11の横からは案内棒15が伸び、その先端に評価マイク12が取り付けられている。制御音発生部10には、制御音発生スピーカ11の裏側になるデッキ壁面100の奥に、制御音発生スピーカ11による裏面への音の放射を防止するためエンクロージャ13が配置されている。エンクロージャ13は、それ自身の内部で音が反響しないようにグラスウールが充填されている。そして、評価マイク12の前には、デッキ壁面100に沿うようにパンチングメタルのカバー14が取り付けられている。
次に、図3は、こうした制御音発生部10とANC制御盤20とを含むANC装置1全体の構成を示したブロック図である。このANC装置1は、前述した制御音発生スピーカ11と評価マイク12とを有している。そして、その評価マイク12には、制御音発生スピーカ11から出力した制御音を評価マイク12で収集した音から減算する演算器21が接続されている。さらに評価マイク12には、アルゴリズムに基づいて評価マイク12からの検出信号がゼロになるように演算係数を調整する適応フィルタ係数演算器22が接続されている。
また、演算器22には、元騒音についてのみ制御演算(位相反転演算)を行う伝達特性同定フィルタ23と、制御音発生スピーカ11の制御手段である適応フィルタ24とが接続されている。ここで、「元騒音」とは、評価マイク12で検出された音のうち、制御音発生スピーカ11から出力された制御音を差し引いた車両デッキ内の騒音そのものをいう。そして、その適応フィルタ24には、制御対象となる制御音発生スピーカ11の他に、制御音発生スピーカ11から出力した制御音を演算器に送る伝達特性同定フィルタ25が接続されている。
本実施形態のANC装置1は、こうした構成により、評価マイク12で検出した音に対してマイク位置で同振幅・逆位相となる音を演算し(音波として作り出し)、制御音発生スピーカ11から制御音を出力するフィードバック方式(追従演算方式)を採用したものである。ところでANC装置には、こうしたフィードバック方式の他にも、騒音検出マイクで検出した音から消音を行う位置での音を予測し、そこで同振幅・逆位相となる音を演算して(音波として作り出して)制御音を出力し、評価マイクで収集した騒音からその残差成分(低減しきれなかった騒音)を演算して、評価マイク位置での音圧を最小にするよう予測演算を行うフィードフォワード方式(予測演算方式)を採用したものもある。図4は、そうしたフィードフォワード型ANC装置を示したブロック図である。
フィードフォワード方式を採用したこのANC装置50では、先ず、図3に示したフィードバック型のANC装置1にはない、騒音源に設置された騒音検出マイク51を有し、それが伝達特性同定フィルタ53と適応フィルタ54とに接続されている。一方、評価位置に設置された評価マイク52には適応フィルタ係数演算器55が接続され、その適応フィルタ係数演算器55には、伝達特性同定フィルタ53が接続されている。更に適応フィルタ係数演算器55は、アルゴリズムに基づいて評価マイク52からの検出信号がゼロになるように演算係数を演算し、その演算結果を制御音発生スピーカ56を駆動させる適応フィルタ54に送るように構成されている。
ところが、鉄道車両のデッキ部において適応能動制御によって消音を行う場合、フィードフォワード方式を採用することの効果が得られなかった。すなわち、鉄道車両のデッキ部は、そこでの騒音が定在波音場および拡散音場と予想される。これは「騒音源の特定ができない」ということを示している。そのため、騒音源に配置すべきである騒音検出マイク51の位置が特定できず、フィードフォワード方式のANC装置は騒音検出マイク51を設置すること自体非常に困難であった。また、仮に特定できたとしても鉄道車両のデッキ部には騒音源が多数存在すると考えられるため、そうした箇所に複数の騒音検出マイク51を設置する必要が生じ、構成の複雑化に加えて装置の大型化やコストの面でも好ましくない。
そこで本実施形態では、騒音源の特定を必要とせず、騒音検出マイクを必要としないフィードバック方式を採用し、前述した図3に示すANC装置1が構成されている。また、本実施形態では、デッキ部騒音のような速度依存性騒音を低減するために、その瞬間の音場に合わせて制御を自動補正することが可能なデジタル型を採用している。更に、本実施形態では、ANC制御盤20で行われる演算を、対象とする信号の非定常性・時変性などを扱うことに優れている適応制御で実施する構成になっている。
次に、こうしたフィードバック方式を採用した本実施形態のANC装置1の作用について説明する。図3に示す本実施形態のANC装置1によれば、評価マイク12で収集した音に対して位相反転演算が行われて、制御音発生スピーカ11から制御音が出力される。その際、評価マイク12には、車両デッキ内に生じる騒音と、位相反転演算によって制御音発生スピーカ11から出力された制御音との加算された音が収集されている。そして、この音が次の演算に送られてしまうと、自ら出力した制御音に対しても演算を行うことになってしまい、この繰り返し演算が行われることがハウリングにつながって、システムを不安定にすることになってしまう。そこで、本実施形態ではこの状態を避けるためにあらかじめシステム同定を行い、伝達特性同定フィルタを構築しておく。
評価マイク12では、元騒音と、制御音発生スピーカ11から出力された制御音とが収集され、その収集された音による検出信号が演算器21に送られる。一方、適応フィルタ24からは、そこで生成した制御信号が、制御音発生スピーカ11に与えられると共に、伝達特性が設定された伝達特性同定フィルタ25を介して演算器21の減算入力端子にも与えられる。伝達特性同定フィルタ25の伝達特性は、制御音発生スピーカ11から評価マイク12に至る伝達経路の音響伝達特性と同じ伝達特性である。
従って、演算器21では、こうした評価マイク12からの検出信号と適応フィルタ24からの制御信号とによって、評価マイク12で収集された音から制御音発生スピーカ11によって出力された制御音を減算することで元騒音を得ることが行われる。これによって本実施形態では、元騒音についてのみ制御演算(位相反転演算)を実行することができ、ハウリングが発生する機会を減らし、システムの安定を高めることを可能としている。
ここで、図5(a)〜(d)は、本実施形態で実行するシステム同定のイメージを波形で示した図であり、このうち図(a)は、制御音発生スピーカ11の出力波形、図(b)は評価マイクで検出した波形、図(c)は制御音発生スピーカ11の出力音が評価マイク12に到達したと思われる波形、そして図(d)は元騒音の波形を示している。例えば、ある周波数で制御音発生スピーカ11が駆動した場合、制御音発生スピーカ11から出力されて評価マイク12に至るまでの間に、図5(a)に示す波形が図5(c)に示すように振幅1/2倍、位相π/2遅れを示す波形になっている特性であるものとする。このような情報をあらかじめ得ておけば、図5(b)に示すように、実際に評価マイク12で検出した音から制御音発生スピーカ11で出力した音をひくことによって、図5(d)に示す騒音そのものの波形を検出することができる。なお、システム同定とは、実際には、制御音発生スピーカ11をホワイトノイズで駆動し、広帯域で系の位相差・振幅差を得ることをいう。
評価マイク12の検出信号は、演算器21を介して伝達特性が設定された伝達特性同定フィルタ23と適応フィルタ24とに入力される。伝達特性同定フィルタ23の伝達特性は、制御音発生スピーカ11から評価マイク12に至る伝達経路の音響伝達特性と同じ伝達特性である。この場合、伝達特性同定フィルタ23を介在させているのは、評価マイク12により検出された信号が、制御音発生スピーカ11から伝播して評価点に至る経路の音響伝達特性を考慮するようにしているからである。
適応フィルタ係数演算器22は、伝達特性同定フィルタ23から信号が与えられると共に評価マイク12からの検出信号が与えられるようになっており、アルゴリズムに基づいて、評価マイク12から与えられる検出信号がゼロになるように適応フィルタ24の演算係数の調整が行われる。そして、適応フィルタ24ではその演算係数に基づき、騒音と干渉を起こさせて消音するための制御信号が演算される。適応フィルタ24からは、その制御信号が制御音発生スピーカ11へと送られ、制御音発生スピーカ11から出力された制御音が、評価点において車両デッキ内を伝播してきた騒音の振幅と同振幅で且つ逆位相となって騒音と干渉を起こして打ち消し合うことにより消音する。
なお、ANC装置において本実施形態のように適応形能動消音制御を行う場合には、前述したように伝達特性同定フィルタ23や伝達特性同定フィルタ25の音響伝達特性を設定するため、その制御動作に先立って鉄道車両デッキにおける実際の音響伝達特性をあらかじめ測定しておく必要がある。これらの音響伝達特性が正確に設定されていることが適応能動制御を行う上での前提となっているからであり、十分な消音効果を得るための条件だからである。
本実施形態のANC装置1を設置した鉄道車両では、携帯電話を利用しようとする乗客は車両デッキ部に出てデッキ壁面100の前に立って通話を行うことになる。そこで、図1に示すように設置したANC装置1について、騒音低減エリアの確認を行った。具体的には、制御音発生部10の前に複数のマイクを並べたマイクアレイを配置して、そのマイクを配置したエリアにおける騒音低減量を確認した。すると、騒音低減エリアは、制御音発生部10の評価マイク12を中心とするように半球状になっていることが確認できた。
従って、本実施形態のANC装置1によれば、デッキ壁面100に沿って立ち携帯電話を制御音発生部10の前にもってくるようにすれば、車両デッキ部内の騒音を抑えた空間で通話することが可能になる。その一方で、騒音低減エリアが限定されているため、携帯電話利用者が話す声は車両デッキ部内の騒音にかき消され、そこに居る他の乗客には聞こえ難い状況となっている。よって、本実施形態のANC装置1によれば、鉄道車両のデッキ部において携帯電話で話をする人の空間に限定して消音を行うようにすることができる。
また、本実施形態では、制御音発生スピーカ11に平面スピーカを使用しているが、これによればコーンスピーカよりも位相特性が良くANC向きであり、更に奥行きのない薄型かつ軽量であるためコンパクトで簡素な構成とすることができた。
また、本実施形態のANC装置1では、1個の評価マイク12によって済ませられるフィードバック方式としたので、システムの簡素化を図ることができた。そして、評価マイク12が1個であることも装置をコンパクトで簡素な構成とすることに寄与している。
以上、本発明に係る車両デッキANC装置の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、制御音発生スピーカ11を備えた制御音発生部10を車両デッキ内のデッキ壁面100に固定するようにしたが、騒音低減エリアを利用者によって変えられるようにスライドを付けて上下させるようにしてもよい。
一実施形態の車両デッキANC装置を鉄道車両のデッキ部へ設置した状態を示した図である。 車両デッキANC装置を構成する制御音発生部の構造を具体的に示した図である。 一実施形態の車両デッキANC装置について示したブロック図である。 フィードフォワード方式の車両デッキANC装置を示したブロック図である。 図5(a)〜(d)は、システム同定のイメージを波形で示した図である。 鉄道車両に設けられた従来のANC装置を示した図である。
符号の説明
1 車両デッキANC装置
10 制御音発生部
11 制御音発生スピーカ
12 評価マイク
13 エンクロージャ
14 カバー
20 ANC制御盤
21 演算器
22 適応フィルタ係数演算器
23 伝達特性同定フィルタ
24 適応フィルタ
25 伝達特性同定フィルタ

Claims (3)

  1. 制御音を出力する制御音発生手段と、その制御音の伝播先に配置された音検出手段と、前記音検出手段の検出信号に基いて演算加工を行うことにより制御信号を生成して前記制御音発生手段に送信する演算処理手段とを有し、その演算処理手段からの制御信号によって制御音発生手段から出力された制御音を、鉄道車両のデッキ部内の騒音と干渉させて消音を行う車両デッキANC装置において、
    前記音検出手段は、一つであって前記制御音発生手段の直前に配置され、デッキ部内の騒音と前記制御音発生手段からの制御音とを収集するものであり、前記演算処理手段は、前記音検出手段によって得られた音からそこに含まれる制御音を除く処理を行うことで元騒音を得て、適応制御をかけながらフィードバックさせて生成した制御信号を前記制御音発生手段へ送るようにしたものであることを特徴とする車両デッキANC装置。
  2. 請求項1に記載する車両デッキANC装置において、
    前記制御音発生手段及び音検出手段を一つの制御音発生部としてユニット化し、当該制御発生部と前記演算処理手段とを鉄道車両のデッキ壁面に埋設したものであり、前記制御音発生部にはデッキ壁面に沿ってカバーが設けて音の伝播を可能にしたものであることを特徴とする車両デッキANC装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する車両デッキANC装置において、
    前記制御音発生手段は、後方にエンクロージャを備えた平面スピーカであることを特徴とする車両デッキANC装置。
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JP2010097018A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 適応制御システム
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