JP2005094597A - 遅延制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、データをストローブ信号に同期させて取り込む際のデータとストローブ信号の同期を簡単かつ適切にとる遅延制御装置を提供する。
【解決手段】遅延制御装置1は、入力される複数のデータをそれぞれ最小遅延素子2a〜2dで所定値だけ遅延させてそれぞれ対応するフリップフロップ6a〜6dのデータ端子に入力させ、入力されるストローブ信号を遅延素子3で遅延させてフリップフロップ6a〜6dのクロック端子に入力させ、フリップフロップ6a〜6dが、遅延素子3で遅延されたストローブ信号に基づいて、最小遅延素子2a〜2dで遅延されたデータを取り込むが、複数の最小遅延素子2a〜2dとフリップフロップ6a〜6dとの間に、最小遅延素子2a〜2dで遅延された各データを通過させるバッファ4a〜4cが、スキューに応じて配設されており、データとストローブ信号を適切に同期させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遅延制御装置に関し、詳細には、データをストローブ信号に同期させて取り込む際のデータとストローブ信号の同期を簡単かつ適切にとる遅延制御装置に関する。
従来からデバイス間のデータインターフェースの手法としては、デバイス間で位相制御された単一のクロックを用い当該クロックに同期してデータを送受信する手法と、データを送信するデバイスがストローブ信号とデータを出力し当該データを受信するデバイスが受け取ったストローブ信号とデータを用いて内部に取り込む手法とがある。
後者の手法の例としては、ハードディスクにおけるウルトラDMAあるいはDDR(ダブルデータレート)―SDRAMのデータインターフェースがある。これらのうちウルトラDMAを実施することは、ウルトラDMA100においてもストローブ信号は最大50MHzの動作であるため、ハードディスクインターフェースを有するASIC設計において特に困難ではない。
ところが、DDR−SDRAMの場合、400MHzあるいは266MHzのような高速なストローブ信号に同期してデータを受ける必要があり、また、ストローブ信号とデータのタイミング規定が厳しいため、ASIC設計において専用の機構を用いないと、実施が困難である。
DLL(Delay Looked Loop )を用いた従来技術としては、例えば、非特許文献1に記載の技術が知られており、この手法を用いた構成は、図8のように示され、図8の構成を用いたデータの入力タイミングは、図9のように示される。
すなわち、従来の信号遅延装置は、データが4ビットの場合、図8に示すように、DLL101、遅延設定算出回路102、遅延素子103、4個の最小遅延素子104〜107、4個のフリップフロップ108〜111等を備え、DLL101は、遅延素子112、位相比較器113及び遅延制御回路114等を備えている。
DLL101は、遅延素子112が、入力されるクロックの1周期分を遅延させて位相比較器113に出力し、位相比較器113がこの遅延素子112で遅延されたクロックと入力されたクロックの位相を比較して、遅延制御回路114に出力し、遅延制御回路114が、この位相比較結果に基づいてクロックの1周期分に値する遅延設定値を算出して、遅延素子112と遅延設定値算出回路102に出力する。
遅延設定値算出回路102は、遅延制御回路114から入力される遅延設定値とギア比設定値からストローブ信号を遅延させる遅延素子103の遅延設定値を算出して、遅延素子103に出力し、遅延素子103は、入力されるストローブ信号を遅延設定算出回路102から入力される遅延設定値に基づいて遅延させて補正ストローブ信号としてフリップフロップ108〜111に出力する。
最小遅延素子104〜107には、データ0〜データ3がそれぞれ入力され、最小遅延素子104〜107は、予め設定されている遅延量だけデータ0〜データ3を遅延させてフリップフロップ108〜111に出力する。この最小遅延素子104〜107は、遅延値が0%に設定されると、遅延素子103に遅延値と同じ遅延値となる。
そして、例えば、上記ギア比設定値が45%であると、遅延設定値算出回路102は、クロックの45%の遅延値を遅延素子103に設定し、遅延素子103は、入力されるストローブ信号を当該遅延値だけ遅延させて、フリップフロップ108〜111に出力する。なお、上記回路では、遅延素子112と遅延素子103は、同じ構成の遅延素子であることが前提となっている。そして、この信号遅延装置におけるデータの入力タイミングは、図9のようになる。
Micron Design Line ,Volume8,Issue3 3Q99 「DDR SDRAM Functionality and Controller Read Data Capture」
しかしながら、このような従来の技術にあっては、DLLを使用してASICを設計した場合、データが複数ビットあると、補正されたストローブ信号と各データを取り込むフリップフロップ間のスキュー、各データのASIC端子からフリップフロップの入力までのスキューの大小が、図9に示した有効なデータ幅の大小に影響する。
すなわち、補正されたストローブ信号は、データ0の場合について、図10(a)に示すように、データ有効幅のほぼ中心に位置しているが、スキューが発生すると、補正されたストローブ信号が、データ1の場合について、図10(b)に示すように、データ有効幅の後端に位置してしまう。
そして、従来からASIC設計においては、クロックツリーシンセシスを用いてクロックスキューを抑えるレイアウト設計を実施するが、上記図8の場合、クロックスキューを極力抑える設計を行うと、図11に示すように、データからフリップフロップまでの配線長にばらつきが出てしまいデータスキューが増えるという問題がある。逆に、データスキューを極力抑えるために、フリップフロップ108〜111の配置を考慮すると、図12に示すように、クロックスキューが悪化する配置となってしまうという問題がある。
また、図9に示したタイミングにおいて有効なデータ幅を狭くする要因の一つには、ASICが配置されているボード上のスキューがある。
例えば、図13に示すように、DLLを用いたストローブの調整機構は、0.18μm半導体プロセスにおいてその精度が±200ps以下が見込まれおり、半導体プロセスが微細化すればその精度が向上していくが、一方で、データ幅が32ビットで、DDR−SDRAMを複数配置した場合、ボード上の配線によるデータスキューは600ps以上あると言われている。このように、半導体プロセスが向上するのに伴ってボード上のデータスキューによる有効なデータ幅の損失の割合が大きくなり、ASIC設計の問題となっている。
そこで、請求項1記載の発明は、入力される複数のデータをそれぞれデータ遅延素子で所定値だけ遅延させてそれぞれ対応するフリップフロップのデータ端子に入力させ、入力されるストローブ信号をストローブ遅延素子で遅延させて当該フリップフロップのクロック端子に入力させ、フリップフロップが、ストローブ遅延素子で遅延されたストローブ信号に基づいて、データ遅延素子で遅延されたデータを取り込む際に、複数のデータ遅延素子とフリップフロップとの間に、当該データ遅延素子で遅延された各データを通過させるバッファを、スキューに応じて配設することにより、スキューによるデータとストローブ信号とのタイミングのずれを補正して、データとストローブ信号を適切に同期させ、データ転送を適切に行う遅延制御装置を提供することを目的としている。
請求項2記載の発明は、入力される複数のデータをそれぞれデータ遅延素子で遅延させて対応するフリップフロップのデータ端子に入力させ、入力されるストローブ信号をストローブ遅延素子で遅延させて当該フリップフロップのクロック端子に入力させ、フリップフロップが、ストローブ遅延素子で遅延されたストローブ信号に基づいて、データ遅延素子で遅延されたデータを取り込む際に、データ遅延素子とストローブ遅延素子が、それぞれ独立してその遅延設定値が設定され、当該設定された遅延設定値に応じてデータ及びストローブ信号を遅延させることにより、ボード上のデータスキューをシステム上で補正して、データとストローブ信号を適切に同期させ、データスキュー値の設計マージンを大きくして、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させるとともに、データ転送を適切に行う遅延制御装置を提供することを目的としている。
請求項3記載の発明は、ストローブ遅延素子を、所定の単位遅延値の整数倍の遅延値でストローブ信号を遅延させるものとし、遅延制御装置を、ストローブ遅延素子の単位遅延値と同じ単位遅延値の整数倍の遅延値で基準クロックを遅延させるクロック遅延素子と、当該クロック遅延素子で遅延された基準クロックと当該クロック遅延素子による遅延前の基準クロックとの位相を比較してクロック遅延素子の遅延値を設定する遅延設定手段と、当該遅延設定手段の出力する当該遅延値と外部入力値に基づいてストローブ遅延素子の遅延設定値を設定する遅延設定値設定手段と、をさらに備えたものとすることにより、ボード上のデータスキューをシステム上で補正して、データとストローブ信号を適切に同期させ、データスキュー値の設計マージンを大きくして、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させるとともに、データ転送を適切に行う遅延制御装置を提供することを目的としている。
請求項4記載の発明は、ストローブ遅延素子を、所定の単位遅延値の整数倍の遅延値でストローブ信号を遅延させるものとし、遅延制御装置を、ストローブ遅延素子の単位遅延値と同じ単位遅延値の整数倍の遅延値で基準クロックを遅延させるクロック遅延素子と、当該クロック遅延素子で遅延された基準クロックと当該クロック遅延素子による遅延前の基準クロックとの位相を比較してクロック遅延素子の遅延値を設定するとともに、ストローブ遅延素子の遅延設定値を設定する遅延設定手段と、をさらに備えたものとすることにより、ASICのレイアウト工程でのクロックスキューを主に抑えるとともに、データスキューをも補正し、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させるとともに、データ転送を適切に行う遅延制御装置を提供することを目的としている。
請求項5記載の発明は、データ遅延素子を、その初期設定遅延値として、それぞれ異なる値の遅延値が設定されたものとすることにより、ボード上のデータスキューをシステム上で補正して、データとストローブ信号を適切に同期させ、データスキュー値の設計マージンを大きくして、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させるとともに、データ転送を適切に行う遅延制御装置を提供することを目的としている。
請求項6記載の発明は、複数のデータ遅延素子を、それぞれその遅延設定値が外部から設定可能なものとすることにより、例えば、DLLで測定されたクロックの1周期分にあたる遅延設定値を直接データ遅延素子に与えて、ストローブ補正の精度を向上させ、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させるとともに、データ転送をより一層適切に行う遅延制御装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明の遅延制御装置は、入力される複数のデータをそれぞれ所定値だけ遅延させる複数のデータ遅延素子と、入力されるストローブ信号を遅延させるストローブ遅延素子と、前記データの数に対応する数だけ設けられそれぞれ前記データ遅延素子で遅延されたデータを前記ストローブ遅延素子で遅延された前記ストローブ信号に基づいて取り込ませるフリップフロップと、を備えた遅延制御装置において、前記複数のデータ遅延素子と前記フリップフロップとの間に、当該データ遅延素子で遅延された各データを通過させるバッファが、スキューに応じて配設されていることにより、上記目的を達成している。
請求項2記載の発明の遅延制御装置は、入力される複数のデータをそれぞれ遅延させる複数のデータ遅延素子と、入力されるストローブ信号を遅延させるストローブ遅延素子と、前記データの数に対応する数だけ設けられそれぞれ前記データ遅延素子で遅延されたデータを前記ストローブ遅延素子で遅延された前記ストローブ信号に基づいて取り込ませるフリップフロップと、を備えた遅延制御装置において、前記データ遅延素子と前記ストローブ遅延素子は、それぞれ独立してその遅延設定値が設定され、当該設定された遅延設定値に応じて前記データ及び前記ストローブ信号を遅延させることにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項3に記載するように、前記ストローブ遅延素子は、所定の単位遅延値の整数倍の遅延値で前記ストローブ信号を遅延させ、前記遅延制御装置は、前記ストローブ遅延素子の単位遅延値と同じ単位遅延値の整数倍の遅延値で基準クロックを遅延させるクロック遅延素子と、当該クロック遅延素子で遅延された基準クロックと当該クロック遅延素子による遅延前の前記基準クロックとの位相を比較して前記クロック遅延素子の前記遅延値を設定する遅延設定手段と、当該遅延設定手段の出力する当該遅延値と外部入力値に基づいて前記ストローブ遅延素子の前記遅延設定値を設定する遅延設定値設定手段と、をさらに備えたものであってもよい。
また、例えば、請求項4に記載するように、前記ストローブ遅延素子は、所定の単位遅延値の整数倍の遅延値で前記ストローブ信号を遅延させ、前記遅延制御装置は、前記ストローブ遅延素子の単位遅延値と同じ単位遅延値の整数倍の遅延値で基準クロックを遅延させるクロック遅延素子と、当該クロック遅延素子で遅延された基準クロックと当該クロック遅延素子による遅延前の前記基準クロックとの位相を比較して前記クロック遅延素子の前記遅延値を設定するとともに、前記ストローブ遅延素子の前記遅延設定値を設定する遅延設定手段と、をさらに備えたものであってもよい。
さらに、例えば、請求項5に記載するように、前記データ遅延素子は、その初期設定遅延値として、それぞれ異なる値の遅延値が設定されているものであってもよい。
また、例えば、請求項6に記載するように、前記複数のデータ遅延素子は、それぞれその遅延設定値が外部から設定可能であってもよい。
請求項1記載の発明の遅延制御装置によれば、入力される複数のデータをそれぞれデータ遅延素子で所定値だけ遅延させてそれぞれ対応するフリップフロップのデータ端子に入力させ、入力されるストローブ信号をストローブ遅延素子で遅延させて当該フリップフロップのクロック端子に入力させ、フリップフロップが、ストローブ遅延素子で遅延されたストローブ信号に基づいて、データ遅延素子で遅延されたデータを取り込む際に、複数のデータ遅延素子とフリップフロップとの間に、当該データ遅延素子で遅延された各データを通過させるバッファを、スキューに応じて配設しているので、スキューによるデータとストローブ信号とのタイミングのずれを補正して、データとストローブ信号を適切に同期させることができ、データ転送を適切に行うことができる。
請求項2記載の発明の遅延制御装置によれば、入力される複数のデータをそれぞれデータ遅延素子で遅延させて対応するフリップフロップのデータ端子に入力させ、入力されるストローブ信号をストローブ遅延素子で遅延させて当該フリップフロップのクロック端子に入力させ、フリップフロップが、ストローブ遅延素子で遅延されたストローブ信号に基づいて、データ遅延素子で遅延されたデータを取り込む際に、データ遅延素子とストローブ遅延素子が、それぞれ独立してその遅延設定値が設定され、当該設定された遅延設定値に応じてデータ及びストローブ信号を遅延させるので、ボード上のデータスキューをシステム上で補正して、データとストローブ信号を適切に同期させることができ、データスキュー値の設計マージンを大きくして、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させることができるとともに、データ転送を適切に行うことができる。
請求項3記載の発明の遅延制御装置によれば、ストローブ遅延素子を、所定の単位遅延値の整数倍の遅延値でストローブ信号を遅延させるものとし、遅延制御装置を、ストローブ遅延素子の単位遅延値と同じ単位遅延値の整数倍の遅延値で基準クロックを遅延させるクロック遅延素子と、当該クロック遅延素子で遅延された基準クロックと当該クロック遅延素子による遅延前の基準クロックとの位相を比較してクロック遅延素子の遅延値を設定する遅延設定手段と、当該遅延設定手段の出力する当該遅延値と外部入力値に基づいてストローブ遅延素子の遅延設定値を設定する遅延設定値設定手段と、をさらに備えたものとしているので、ボード上のデータスキューをシステム上で補正して、データとストローブ信号を適切に同期させることができ、データスキュー値の設計マージンを大きくして、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させることができるとともに、データ転送を適切に行うことができる。
請求項4記載の発明の遅延制御装置によれば、ストローブ遅延素子を、所定の単位遅延値の整数倍の遅延値でストローブ信号を遅延させるものとし、遅延制御装置を、ストローブ遅延素子の単位遅延値と同じ単位遅延値の整数倍の遅延値で基準クロックを遅延させるクロック遅延素子と、当該クロック遅延素子で遅延された基準クロックと当該クロック遅延素子による遅延前の基準クロックとの位相を比較してクロック遅延素子の遅延値を設定するとともに、ストローブ遅延素子の遅延設定値を設定する遅延設定手段と、をさらに備えたものとしているので、ASICのレイアウト工程でのクロックスキューを主に抑えることができるとともに、データスキューをも補正することができ、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させることができるとともに、データ転送を適切に行うことができる。
請求項5記載の発明の遅延制御装置によれば、データ遅延素子を、その初期設定遅延値として、それぞれ異なる値の遅延値が設定されたものとしているので、ボード上のデータスキューをシステム上で補正して、データとストローブ信号を適切に同期させることができ、データスキュー値の設計マージンを大きくして、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させることができるとともに、データ転送を適切に行うことができる。
請求項6記載の発明の遅延制御装置によれば、複数のデータ遅延素子を、それぞれその遅延設定値が外部から設定可能なものとしているので、例えば、DLLで測定されたクロックの1周期分にあたる遅延設定値を直接データ遅延素子に与えて、ストローブ補正の精度を向上させることができ、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させることができるとともに、データ転送をより一層適切に行うことができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の遅延制御装置の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の遅延制御装置の第1実施例を適用した遅延制御装置1の回路構成図である。
図1において、遅延制御装置1は、入力されるデータ0〜データ3の数に対応する数のデータ用の最小遅延素子(データ遅延素子)2a〜2d、ストローブ信号用の遅延素子(ストローブ遅延素子)3、データ用の複数のバッファ4a〜4c、ストローブ信号用の複数のバッファ5a〜5c及びデータ用のフリップフロップ6a〜6d等を備えている。
最小遅延素子2a〜2dは、0%遅延が設定された場合の遅延素子3の遅延値と同じ遅延値を有する遅延素子であり、最小遅延素子2a〜2dには、それぞれデータ0〜データ3が入力される。
データ0の入力される最小遅延素子2aとデータ3の入力される最小遅延素子2dは、それぞれ直接フリップフロップ6a、6dのデータ端子に接続されており、入力されるデータ0、3を所定量遅延させて、フリップフロップ6a、6dのデータ端子に出力する。
データ1の入力される最小遅延素子2bは、2つのバッファ4a、4bを介してフリップフロップ6bのデータ端子に接続されており、入力されるデータ1を所定量遅延させて、2つのバッファ4a、4bを介してフリップフロップ6bのデータ端子に出力する。
データ2の入力される最小遅延素子2cは、1つのバッファ4cを介してフリップフロップ6cのデータ端子に接続されており、入力されるデータ2を所定量遅延させて、1つのバッファ4cを介してフリップフロップ6cのデータ端子に出力する。
遅延素子3には、ストローブ信号が入力され、また、ストローブ補整用遅延設定値が入力され、遅延素子3は、バッファ5a及びバッファ5bを介してフリップフロップ6a、6bのクロック端子に接続され、また、バッファ5a及びバッファ5cを介してフリップフロップ6c、6dのクロック端子に接続されている。遅延素子3は、入力されるストローブ信号をストローブ補整用遅延設定値に応じて遅延させて、バッファ5a及びバッファ5bを介してフリップフロップ6a、6bのクロック端子に出力し、バッファ5a及びバッファ5cを介してフリップフロップ6c、6dのクロック端子に出力する。
そして、上記データ用のバッファ4a〜4c及びストローブ信号用のバッファ5a〜5cは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のレイアウト設定にとって相反するパラメータであるクロックスキューとデータスキューの両方を考慮して設定されている。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の遅延制御装置1は、クロックスキューとデータスキューのバランスを考慮したバッファ4a〜4c、5a〜5cが、最小遅延素子2b、2cとフリップフロップ6b、6cとの間に設けられている。
すなわち、データ0とデータ3の入力される最小遅延素子2a、2dは、直接フリップフロップ6a、6dのデータ端子に接続されて、入力されるデータ0、3を所定量遅延させて、フリップフロップ6a、6dのデータ端子に出力し、データ1の入力される最小遅延素子2bは、2つのバッファ4a、4bを介してフリップフロップ6bのデータ端子に接続されて、入力されるデータ1を所定量遅延させて、2つのバッファ4a、4bを介してフリップフロップ6bのデータ端子に出力する。また、データ2の入力される最小遅延素子2cは、1つのバッファ4cを介してフリップフロップ6cのデータ端子に接続され、入力されるデータ2を所定量遅延させて、1つのバッファ4cを介してフリップフロップ6cのデータ端子に出力する。
また、ストローブ信号の入力される遅延素子3は、バッファ5a及びバッファ5bを介してフリップフロップ6a、6bのクロック端子に接続され、また、バッファ5a及びバッファ5cを介してフリップフロップ6c、6dのクロック端子に接続され、入力されるストローブ信号をストローブ補整用遅延設定値に応じて遅延させて、バッファ5a及びバッファ5bを介してフリップフロップ6a、6bのクロック端子に出力し、バッファ5a及びバッファ5cを介してフリップフロップ6c、6dのクロック端子に出力する。
そして、上記データ用のバッファ4a〜4c及びストローブ信号用のバッファ5a〜5cは、ASICのレイアウト設定にとって相反するパラメータであるクロックスキューとデータスキューの両方を考慮して設定されており、データ0〜データ3を安定して取り込むことができる。
このように、本実施例の遅延制御装置1は、入力される複数のデータをそれぞれ最小遅延素子2a〜2dで所定値だけ遅延させてそれぞれ対応するフリップフロップ6a〜6dのデータ端子に入力させ、入力されるストローブ信号を遅延素子3で遅延させてフリップフロップ6a〜6dのクロック端子に入力させ、フリップフロップ6a〜6dが、遅延素子3で遅延されたストローブ信号に基づいて、最小遅延素子2a〜2dで遅延されたデータを取り込む際に、複数の最小遅延素子2a〜2dとフリップフロップ6a〜6dとの間に、最小遅延素子2a〜2dで遅延された各データを通過させるバッファ4a〜4cを、スキューに応じて配設している。
したがって、スキューによるデータとストローブ信号とのタイミングのずれを補正して、データとストローブ信号を適切に同期させることができ、データ転送を適切に行うことができる。
図2は、本発明の遅延制御装置の第2実施例を適用した遅延制御装置10の回路構成図である。
図2において、遅延制御装置10は、データ用の入力されるデータ0〜データ3の数に対応する数のデータ用の遅延素子(データ遅延素子)11a〜11d、遅延設定用レジスタ12a〜12d、レジスタ書込部13、ストローブ信号用の遅延素子(ストローブ遅延素子)14、ストローブ信号用の複数のバッファ15a〜15c及びフリップフロップ16a〜16d等を備えている。
データ用の遅延素子11a〜11dは、ストローブ信号用の遅延素子14よりも遅延設定範囲の狭い遅延素子であり、各遅延素子11a〜11dは、遅延設定用レジスタ12a〜12dによりそれぞれ独立して設定遅延値が設定される。この遅延設定用レジスタ12a〜12dには、CPU(Central Processing Unit )等のレジスタ書込部13により各遅延素子11a〜11d毎に遅延量が設定され、遅延設定用レジスタ12a〜12dは、レジスタ書込部13により書き込まれて設定された設定遅延値を対応する遅延素子11a〜11dに出力する。
各遅延素子11a〜11dは、それぞれ直接フリップフロップ16a〜16dに接続されており、入力されるデータ0〜データ3をそれぞれ遅延設定用レジスタ12a〜12dにより設定される設定遅延値だけ遅延させて、フリップフロップ16a〜16dに出力する。
遅延素子14には、ストローブ信号が入力され、また、ストローブ補整用遅延設定値が入力され、遅延素子14は、バッファ15a及びバッファ15bを介してフリップフロップ16a、16bに接続され、また、バッファ15a及びバッファ15cを介してフリップフロップ16c、16dに接続されている。遅延素子14は、入力されるストローブ信号をストローブ補整用遅延設定値に応じて遅延させて、バッファ15a及びバッファ15bを介してフリップフロップ16a、16bに出力し、バッファ15a及びバッファ15cを介してフリップフロップ16c、16dに出力する。すなわち、上記遅延素子11a〜11d及び遅延素子14は、それぞれ独立して遅延設定値が設定され、当該設定された遅延設定値に応じてデータ及びストローブ信号を遅延させる。
そして、上記遅延素子11a〜11d及び遅延素子14としては、例えば、図3に示すような遅延素子17を用いることができ、この遅延素子17は、複数の単位遅延素子18a〜18nと選択回路19を備えている。遅延素子17は、設定される遅延値に応じて選択回路19が、データまたはストローブ信号を出力させる単位遅延素子18a〜18nを選択して、当該選択した単位遅延素子18a〜18nの遅延させたデータまたはストローブ信号を出力する。
そして、図3の遅延素子17は、遅延素子14及び遅延素子11a〜11dに用いる場合、単位遅延素子18a〜18nの個数が、遅延素子14≧遅延素子11a〜11dの関係となっており、遅延素子14及び遅延素子11a〜11dは、所定の単位遅延値の整数倍の遅延値でストローブ信号及びデータを遅延させる。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の遅延制御装置10は、クロックスキューとデータスキューのバランスを考慮した設定遅延値をデータ用の遅延素子11a〜11d及びストローブ信号用の遅延素子14にそれぞれ設定して、スキュー調整のレイアウト設定時間を省いている。
すなわち、本実施例の遅延制御装置10は、遅延素子14よりも狭い遅延設定範囲の遅延素子11a〜11dの設定遅延値をレジスタ書込部13が遅延設定用レジスタ12a〜12dに書き込むことで、遅延素子11a〜11dがそれぞれ独立して当該設定された設定遅延値だけ入力されるデータ0〜データ3を遅延させて、直接フリップフロップ16a〜16dに出力する。
そして、遅延素子14は、入力されるストローブ信号を、入力されるストローブ補整用遅延設定値に応じて遅延させて、バッファ15a、15bを介してフリップフロップ16a、16bに出力し、また、バッファ15a、15cを介してフリップフロップ16c、16dに出力する。
そして、遅延制御装置10では、図10(c)に示すように、各データ0〜データ3のデータ幅の中心にストローブ信号のエッジがくるように調整している。すなわち、従来の遅延制御装置の場合を示している図10(a)では、各部の規格通りに入力されたデータ0が補正されたストローブ信号をがちょうど有効データ幅の中心になった理想的なタイミングとなっており、図10(b)では、規格通りのデータ入力があったが、クロックスキュー及びデータスキューのために補正されたストローブ信号が利用的なタイミングにならなかった場合を示している。そして、本実施例の遅延制御装置10では、図10(b)で示したデータスキューとクロックスキューの加算値を、レジスタ書込部13が遅延設定用レジスタ12a〜12dに設定し、データ0〜データ3を遅らせることで、図10(c)に、補正されたストローブ信号1について示すように、遅延素子3がフリップフロップ6a〜6dに出力するストローブ信号が各データ0〜データ3のデータ幅の中心となる理想的なタイミングとなっている。
このように、本実施例の遅延制御装置10は、入力される複数のデータをそれぞれ遅延素子11a〜11dで遅延させて対応するフリップフロップ16a〜16dのデータ端子に入力させ、入力されるストローブ信号を遅延素子14で遅延させてフリップフロップ16a〜16dのクロック端子に入力させ、フリップフロップ16a〜16dが、遅延素子14で遅延されたストローブ信号に基づいて、遅延素子11a〜11dで遅延されたデータを取り込む際に、遅延素子11a〜11dと遅延素子14が、それぞれ独立してその遅延設定値が設定され、当該設定された遅延設定値に応じてデータ及びストローブ信号を遅延させている。
したがって、ASICのレイアウト設計にとって相反するパラメータであるクロックスキューとデータスキューのバランスを考慮して、ボード上のデータスキューをシステム上で補正して、データとストローブ信号を適切に同期させることができ、データスキュー値の設計マージンを大きくして、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させることができるとともに、データ転送を適切に行うことができる。
図4は、本実施例の遅延制御装置の第3実施例を適用した遅延制御装置20の回路構成図である。
なお、本実施例は、上記第2実施例の遅延制御装置10と同様の遅延制御装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記第2実施例と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図4において、遅延制御装置20は、上記第2実施例の遅延制御装置10と同様のデータ用の遅延素子11a〜11d、遅延設定用レジスタ12a〜12d、レジスタ書込部13、ストローブ信号用の遅延素子14、ストローブ信号用の複数のバッファ15a〜15c及びフリップフロップ16a〜16d等を備えているとともに、DLL21と遅延設定値演算回路22等を備えており、DLL21は、遅延素子23、位相比較器24及び遅延制御回路25等を備えている。
DLL21の遅延素子(クロック遅延素子)23には、クロックが入力され、遅延素子23は、入力される基準クロックを遅延させて位相比較器24に出力する。
位相比較器24は、遅延素子23で遅延されたクロックと入力された基準クロックとの位相を比較して、遅延制御回路25に出力し、遅延制御回路25が、位相比較器24の比較結果に基づいて基準クロックの遅延設定値を算出して、遅延素子23と遅延設定値算出回路22に出力する。したがって、位相比較器24及び遅延制御回路25は、全体として、遅延素子23で遅延された基準クロックと遅延素子23による遅延前の基準クロックとの位相を比較して遅延素子23の遅延値を設定する遅延設定手段として機能している。
遅延設定値算出回路(遅延設定値設定手段)22は、遅延制御回路25から入力される遅延設定値とギア比設定値からストローブ信号を遅延させる遅延素子14のストローブ補整用遅延設定値を算出して、遅延素子14に出力し、遅延素子14は、入力されるストローブ信号を遅延設定算出回路22から入力されるストローブ補整用遅延設定値に基づいて遅延させて、補正ストローブ信号として、バッファ15a及びバッファ15bを介してフリップフロップ16a、16bのクロック端子に出力し、バッファ15a及びバッファ15cを介してフリップフロップ16c、16dのクロック端子に出力する。
したがって、DLL21と遅延設定値算出回路22によりクロックに対して所望の割合の遅延値を設定して、ストローブ補整用遅延設定値として遅延素子14に供給する。
このように、本実施例の遅延制御回路20は、遅延素子14を、所定の単位遅延値の整数倍の遅延値でストローブ信号を遅延させるものとし、遅延素子14の単位遅延値と同じ単位遅延値の整数倍の遅延値で基準クロックを遅延させる遅延素子23と、遅延素子23で遅延された基準クロックと遅延素子23による遅延前の基準クロックとの位相を比較して遅延素子23の遅延値を設定する位相比較器24及び遅延制御回路25と、遅延制御回路25の出力する当該遅延値と外部入力値であるギア比設定値に基づいて遅延素子14の遅延設定値を設定する遅延設定値算出回路22と、をさらに備えたものとしている。
したがって、ボード上のデータスキューをシステム上で補正して、データとストローブ信号を適切に同期させることができ、データスキュー値の設計マージンを大きくして、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させることができるとともに、データ転送を適切に行うことができる。
図5は、本実施例の遅延制御装置の第4実施例を適用した遅延制御装置30の回路構成図である。
なお、本実施例は、上記第2実施例の遅延制御装置10と同様の遅延制御装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記第2実施例と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図5において、遅延制御装置30は、上記第2実施例の遅延制御装置10と同様のデータ用の遅延素子11a〜11d、ストローブ信号用の遅延素子14、ストローブ信号用の複数のバッファ15a〜15c及びフリップフロップ16a〜16d等を備えているとともに、遅延設定用レジスタ31a〜31d等を備えている。
遅延設定用レジスタ31a〜31dには、それぞれ個別にデータスキュー及びクロックスキューを補正する遅延値が、初期値0〜初期値3として、設定されている。これらの初期値0〜初期値3は、ASIC設計のレイアウト工程で回路全体のタイミング設計が確定した後のスタティックな解析により算出され、メタル変更あるいはECO工程により回路として盛り込まれる。
このように、本実施例の遅延制御回路30は、遅延素子11a〜11dを、その初期設定遅延値として、それぞれ異なる値の遅延値(初期値0〜初期値3)が設定されたものとしている。
したがって、ボード上のデータスキューをシステム上で補正して、データとストローブ信号を適切に同期させることができ、データスキュー値の設計マージンを大きくして、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させることができるとともに、データ転送を適切に行うことができる。
図6は、本実施例の遅延制御装置の第5実施例を適用した遅延制御装置40の回路構成図である。
なお、本実施例は、上記第2実施例の遅延制御装置10と同様の遅延制御装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記第2実施例と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図6において、遅延制御装置40は、データ送信デバイス41からデータ0〜データ3とストローブ信号を送信するデータ受信デバイス42に、設けられており、データ受信デバイス41に設けられた遅延制御装置40は、上記第2の実施例の遅延制御装置10と同様のデータ用の遅延素子11a〜11d、遅延設定用レジスタ12a〜12d、レジスタ書込部13、ストローブ信号用の遅延素子14、ストローブ信号用の複数のバッファ15a〜15c及びフリップフロップ16a〜16d等を備えている。
レジスタ書込部13は、データ受信デバイス42を制御するCPU等であり、ボードシミュレーションにより算出したボード上のデータスキューを補正する設定遅延値である設定値0〜設定値3を、各遅延設定用レジスタ12a〜12dの初期値に加算する。
各遅延素子11a〜11dは、入力されるデータ0〜データ3をそれぞれ遅延設定用レジスタ12a〜12dにより設定される設定遅延値だけ遅延させて、フリップフロップ16a〜16dに出力する。
遅延素子14は、バッファ15a及びバッファ15bを介してフリップフロップ16a、16bに接続され、また、バッファ15a及びバッファ15cを介してフリップフロップ16c、16dに接続されており、入力されるストローブ信号をストローブ補整用遅延設定値に応じて遅延させて、バッファ15a及びバッファ15bを介してフリップフロップ16a、16bに出力し、バッファ15a及びバッファ15cを介してフリップフロップ16c、16dに出力する。
このように、本実施例の遅延制御装置40は、複数の遅延素子11a〜11dを、それぞれその遅延設定値が外部から設定可能なものとしている。
したがって、例えば、DLLで測定されたクロックの1周期分にあたる遅延設定値を直接遅延素子11a〜11dに与えて、ストローブ補正の精度を向上させることができ、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させることができるとともに、データ転送をより一層適切に行うことができる。
また、本実施例の遅延制御装置40は、遅延素子11a〜11dを、その初期設定遅延値として、それぞれ異なる値の遅延値(初期値0〜初期値3)が設定されたものとしている。
したがって、ボード上のデータスキューをシステム上で補正して、データとストローブ信号を適切に同期させることができ、データスキュー値の設計マージンを大きくして、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させることができるとともに、データ転送を適切に行うことができる。
図7は、本実施例の遅延制御装置の第6実施例を適用した遅延制御装置50の回路構成図である。
なお、本実施例は、上記第2実施例の遅延制御装置10と同様の遅延制御装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記第2実施例と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図7において、遅延制御装置50は、上記第2実施例の遅延制御装置10と同様のデータ用の遅延素子11a〜11d、遅延設定用レジスタ12a〜12d、レジスタ書込部13、ストローブ信号用の遅延素子14、ストローブ信号用の複数のバッファ15a〜15c及びフリップフロップ16a〜16d等を備えているとともに、DLL51等を備えており、DLL51は、遅延素子52、位相比較器53及び遅延制御回路54等を備えている。
DLL51の遅延素子(クロック遅延素子)52には、クロック2(基準クロック)が入力され、遅延素子52は、入力されるクロック2の1周期分を遅延させて位相比較器53に出力する。
この遅延素子52に入力されるクロック2は、ストローブ信号の補正すべき遅延と同じ周期のクロックであり、当該周期のクロックが存在するときには、当該周期のクロックをそのままDLL51に入力し、当該周期のクロックが存在しないときには、PLL(Phase Locked Loop )で逓倍することで当該周期のクロックを発生させて、DLL51に入力する。
位相比較器53は、遅延素子52で遅延されたクロック2と入力されたクロック2の位相を比較して、遅延制御回路54に出力し、遅延制御回路54が、位相比較器53の比較結果に基づいてクロック2の1周期分に値する遅延設定値を算出して、遅延素子52と、遅延設定回路を通さずに直接、ストローブ信号を遅延させる遅延素子14にストローブ補整用遅延設定値として出力する。したがって、位相比較器53及び遅延制御回路54は、全体として、遅延素子52で遅延された基準クロックと遅延素子52による遅延前の基準クロックとの位相を比較して遅延素子52の遅延値を設定するとともに、遅延素子14の遅延設定値を設定する遅延設定手段として機能している。
遅延素子14は、入力されるストローブ信号を遅延制御回路54から入力されるストローブ補整用遅延設定値に基づいて遅延させて、補正ストローブ信号として、バッファ15a及びバッファ15bを介してフリップフロップ16a、16bのクロック端子に出力し、バッファ15a及びバッファ15cを介してフリップフロップ16c、16dのクロック端子に出力する。
このように、本実施例の遅延制御装置50は、遅延素子11a〜11dを、所定の単位遅延値の整数倍の遅延値でストローブ信号を遅延させるものとし、遅延素子14の単位遅延値と同じ単位遅延値の整数倍の遅延値で基準クロックを遅延させる遅延素子52と、遅延素子52で遅延された基準クロックと遅延素子52による遅延前の基準クロックとの位相を比較して遅延素子52の遅延値を設定するとともに、遅延素子14の遅延設定値を設定する位相比較器53及び遅延制御回路54と、をさらに備えたものとしている。
したがって、ASICのレイアウト工程でのクロックスキューを主に抑えることができるとともに、データスキューをも補正することができ、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させることができるとともに、データ転送を適切に行うことができる。
また、本実施例の遅延制御回路50は、複数の遅延素子11a〜11dを、それぞれその遅延設定値が外部から設定可能なものとしている。
したがって、例えば、DLLで測定されたクロックの1周期分にあたる遅延設定値を直接遅延素子11a〜11dに与えて、ストローブ補正の精度を向上させることができ、ASICのレイアウト工程の生産性を向上させることができるとともに、データ転送をより一層適切に行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
LSI間の高速インターフェース、信号間のタイミング規定が厳しいデータ転送のタイミング補正を適切に行う遅延制御装置に適用することができる。
本発明の遅延制御装置の第1実施例を適用した遅延制御装置の要部回路ブロック構成図。 本発明の遅延制御装置の第2実施例を適用した遅延制御装置の要部回路ブロック構成図。 図2の遅延素子の一例を示す回路構成図。 本発明の遅延制御装置の第3実施例を適用した遅延制御装置の要部回路ブロック構成図。 本発明の遅延制御装置の第4実施例を適用した遅延制御装置の要部回路ブロック構成図。 本発明の遅延制御装置の第5実施例を適用した遅延制御装置の要部回路ブロック構成図。 本発明の遅延制御装置の第6実施例を適用した遅延制御装置の要部回路ブロック構成図。 従来のDLLを用いたデータ転送タイミング制御装置の要部回路ブロック構成図。 図8のデータの入力タイミングを示す図。 補正されたストローブ信号がデータ有効幅のほぼ中央に位置している状態(a)、補正されたストローブ信号がスキューのためにデータ有効幅の後端に位置している状態(b)及び図2の遅延制御装置でスキュー補正したストローブ信号がデータ有効幅のほぼ中央に位置している状態(c)を示す図。 図8のデータ転送タイミング制御装置をクロックスキューを極力抑える設計を行った遅延制御装置の従来例を示す図。 図8のデータ転送タイミング制御装置をデータスキューを極力抑える設計を行った遅延制御装置の従来例を示す図。 データ転送タイミングにおけるボード上のデータスキューの影響の説明図。
符号の説明
1 遅延制御装置
2a〜2d 最小遅延素子
3 遅延素子
4a〜4c バッファ
5a〜5c バッファ
6a〜6d フリップフロップ
10 遅延制御装置
11a〜11d 遅延素子
12a〜12d 遅延設定用レジスタ
13 レジスタ書込部
14 遅延素子
15a〜15c バッファ
16a〜16d フリップフロップ
20 遅延制御装置
21 DLL
22 遅延設定値演算回路
23 遅延素子
24 位相比較器
25 遅延制御回路
30 遅延制御装置
31a〜31d 遅延設定用レジスタ
40 遅延制御装置
41 データ送信デバイス
42 データ受信デバイス
50 遅延制御装置
51 DLL
52 遅延素子
53 位相比較器
54 遅延制御回路

Claims (6)

  1. 入力される複数のデータをそれぞれ所定値だけ遅延させる複数のデータ遅延素子と、入力されるストローブ信号を遅延させるストローブ遅延素子と、前記データの数に対応する数だけ設けられそれぞれ前記データ遅延素子で遅延されたデータを前記ストローブ遅延素子で遅延された前記ストローブ信号に基づいて取り込ませるフリップフロップと、を備えた遅延制御装置において、前記複数のデータ遅延素子と前記フリップフロップとの間に、当該データ遅延素子で遅延された各データを通過させるバッファが、スキューに応じて配設されていることを特徴とする遅延制御装置。
  2. 入力される複数のデータをそれぞれ遅延させる複数のデータ遅延素子と、入力されるストローブ信号を遅延させるストローブ遅延素子と、前記データの数に対応する数だけ設けられそれぞれ前記データ遅延素子で遅延されたデータを前記ストローブ遅延素子で遅延された前記ストローブ信号に基づいて取り込ませるフリップフロップと、を備えた遅延制御装置において、前記データ遅延素子と前記ストローブ遅延素子は、それぞれ独立してその遅延設定値が設定され、当該設定された遅延設定値に応じて前記データ及び前記ストローブ信号を遅延させることを特徴とする遅延制御装置。
  3. 前記ストローブ遅延素子は、所定の単位遅延値の整数倍の遅延値で前記ストローブ信号を遅延させ、前記遅延制御装置は、前記ストローブ遅延素子の単位遅延値と同じ単位遅延値の整数倍の遅延値で基準クロックを遅延させるクロック遅延素子と、当該クロック遅延素子で遅延された基準クロックと当該クロック遅延素子による遅延前の前記基準クロックとの位相を比較して前記クロック遅延素子の前記遅延値を設定する遅延設定手段と、当該遅延設定手段の出力する当該遅延値と外部入力値に基づいて前記ストローブ遅延素子の前記遅延設定値を設定する遅延設定値設定手段と、をさらに備えていることを特徴とする請求項2記載の遅延制御装置。
  4. 前記ストローブ遅延素子は、所定の単位遅延値の整数倍の遅延値で前記ストローブ信号を遅延させ、前記遅延制御装置は、前記ストローブ遅延素子の単位遅延値と同じ単位遅延値の整数倍の遅延値で基準クロックを遅延させるクロック遅延素子と、当該クロック遅延素子で遅延された基準クロックと当該クロック遅延素子による遅延前の前記基準クロックとの位相を比較して前記クロック遅延素子の前記遅延値を設定するとともに、前記ストローブ遅延素子の前記遅延設定値を設定する遅延設定手段と、をさらに備えていることを特徴とする請求項2記載の遅延制御装置。
  5. 前記データ遅延素子は、その初期設定遅延値として、それぞれ異なる値の遅延値が設定されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の遅延制御装置。
  6. 前記複数のデータ遅延素子は、それぞれその遅延設定値が外部から設定可能であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の遅延制御装置。
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