JP2005093768A - コンデンサアレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】浮遊容量、電極間での容量性結合によるクロストーク、信号対雑音比の低下が生じない薄型で軽量のコンデンサアレイを提供する。
【解決手段】樹脂基板1と、樹脂基板1の主面に形成された複数個の個別電極2と、個別電極2を覆って形成された誘電体層3と、誘電体層3の上に個別電極2のすべてを覆って形成された共通電極4と、個別電極2から延長された第1の外部端子2aおよび共通電極4からの延長された第2の外部端子4aとを有し、第1の外部端子2aは樹脂基板1の辺に沿って配置したものである。このように、共通電極4で個別電極2を覆うことによって、浮遊容量、クロストークの課題を解決した薄型・軽量のコンデンサアレイを実現できる。
【選択図】図1
【解決手段】樹脂基板1と、樹脂基板1の主面に形成された複数個の個別電極2と、個別電極2を覆って形成された誘電体層3と、誘電体層3の上に個別電極2のすべてを覆って形成された共通電極4と、個別電極2から延長された第1の外部端子2aおよび共通電極4からの延長された第2の外部端子4aとを有し、第1の外部端子2aは樹脂基板1の辺に沿って配置したものである。このように、共通電極4で個別電極2を覆うことによって、浮遊容量、クロストークの課題を解決した薄型・軽量のコンデンサアレイを実現できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、樹脂基板上に多数個のコンデンサを形成したコンデンサアレイに関する。
近年、携帯電話等の通信機器や携帯型情報端末機器の小型、軽量、薄型化が進む中で、受動部品に対しても小型、薄型化が強く要望されるようになってきた。特に、コンデンサアレイに関しては、半導体部品やコネクタと一体化してノイズ除去を行うために、1個の基板上に多数個の薄膜コンデンサを集積した薄型のコンデンサアレイが要求されている。
以下、従来のコンデンサアレイについて、図面を参照しながら説明する。
図8は従来のセラミックコンデンサアレイについて説明するための展開図である。図8(a)から図8(d)はセラミックコンデンサアレイを構成する各層を示す分解斜視図、図8(e)は上記セラミックコンデンサアレイの概略斜視図である。
図8(e)に示すように、セラミックコンデンサアレイは、最上層にセラミックシート21を有し、その下に電極層が形成された第1の誘電体シート22、電極層が形成された第2の誘電体シート25、電極層が形成された第3の誘電体シート27を積層・焼成したものである。各誘電体シートに形成された電極層のうち、個別電極26は第1の外部電極30にそして第1の共通電極23、第2の共通電極28は第2の外部電極31に接続されている。
このようなセラミックコンデンサアレイの構成に関して、図8(a)から図8(d)の分解斜視図を参照しながら説明する。図8(b)に示すように第1の誘電体シート22の表面には第1の端子24を有する第1の共通電極23が形成されており、図8(c)に示すように第2の誘電体シート25の表面にはストライプ状の個別電極26が形成されている。この場合の外部端子としては個別電極26の端部を使用している。また図8(d)に示すように第3の誘電体シート27の表面には第2の端子29を有する第2の共通電極28が形成されている。
このように、個別電極26でコンデンサアレイを構成し、個別電極26の上下に第1の誘電体シート22と第2の誘電体シート25を介して第1の共通電極23および第2の共通電極28を形成することにより、縦方向にコンデンサアレイを積層して容量を増大させている。
このように構成されたセラミックコンデンサアレイは、第1の共通電極23と第2の共通電極28を接地電位とすることにより、クロストークの発生を防止できることが示されている(例えば、特許文献1)。
さらには、第2の誘電体シート25の個別電極26に沿って貫通孔を設け、第1の共通電極23と第2の共通電極28とを貫通孔導体で接続することにより、個別電極26の上下左右が接地電位となる共通電極で囲まれることになり、コンデンサアレイ間の容量性の結合によるクロストーク、信号対雑音比の低下の課題を解決することができるとされている。
特開平7−169649号公報(図2、[0013])
上記の従来のコンデンサアレイは、誘電体層としてセラミックシートを用い、セラミックシートの上に導電性インクを印刷し、焼成して形成したチップ型のコンデンサアレイに関するものである。このようなチップ型のコンデンサアレイは、その製造方法、容量値、特性等に関しては技術の蓄積があり、多くの要求に応えるものが実現できる。
しかしながら、近年の携帯電話に代表される通信機器や携帯型の情報端末機器において要求される薄型、軽量化を実現するため、例えば半導体パッケージやコネクタ類と実装基板とのわずかな間隙に実装することが要求されるが、このような要求に対しては従来のチップ型コンデンサアレイでは対応できなくなりつつある。
本発明は、上記の従来の課題を解決するもので、面積や形状を自由に設定することができ、半導体パッケージやコネクタ類と一体的に実装することができ、かつ浮遊容量、電極間での容量性結合によるクロストーク、信号対雑音比の低下等の課題を解決した薄型で軽量のコンデンサアレイを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明におけるコンデンサアレイは、樹脂基板と、樹脂基板の主面に形成された複数個の個別電極と、複数個の個別電極を覆って形成された誘電体層と、誘電体層の上に複数個の個別電極に対向して形成された共通電極と、個別電極から延長された第1の外部端子および共通電極から延長された第2の外部端子とを有し、第1の外部端子は樹脂基板の辺に沿って配置されている構成からなる。これにより、薄い樹脂基板を用いることによってコンデンサアレイを薄型化でき、また樹脂基板の周辺に第1の外部端子を配置することによって面実装が容易になる。さらには、個別電極が誘電体層を介して形成した共通電極で覆われることによって個別電極の浮遊容量を低減し、個別電極間の容量性結合によるクロストークを減少させることができる。
また、本発明におけるコンデンサアレイは、樹脂基板と、樹脂基板の主面に形成された一つの共通電極と、共通電極を覆って形成された誘電体層と、誘電体層の上に共通電極に対向して形成された複数個の個別電極と、個別電極から延長された第1の外部端子と共通電極から延長された第2の外部端子とを有し、第1の外部端子は樹脂基板の辺に沿って配置されている構成を有している。これにより、樹脂基板の上に直接共通電極を形成しているため、個別電極に対する樹脂基板からの誘電的影響を低減することができる。
また、本発明におけるコンデンサアレイは、上記のコンデンサアレイにおいて第1の外部端子が樹脂基板の短辺の中央を結ぶ仮想線を対称軸とし樹脂基板の長辺に沿って左右対称に配置されており、かつ個別電極は仮想線位置で左右に分割されている構成からなる。第1の外部端子の配置を樹脂基板の対向する二つの長辺に沿って形成することによって、上記の効果に加えてデュアル・イン・ライン(DIP)型の電子部品と一体的に実装するのが容易になる。
また、本発明におけるコンデンサアレイは、個別電極が長方形状を有し、かつ個別電極の一方の端部から延長された第1の外部端子は個別電極の1本ごとに樹脂基板の異なる辺にそれぞれ導出され配置されている構成からなる。これにより、第1の外部端子の形状を任意に設定する自由度が増す。
また、本発明におけるコンデンサアレイは、樹脂基板と、樹脂基板の主面に樹脂基板の短辺の中央を結ぶ仮想線を対称軸として左右に配置された個別電極と、個別電極を覆って形成された誘電体層と、誘電体層の上であって仮想線の左右に配置された個別電極の2個を一組として対向するように形成された単位共通電極と、個別電極から延長された第1の外部端子と、単位共通電極の中央部に設けられた第3の外部端子とを有し、第1の外部端子は樹脂基板の辺に沿って配置されている構成からなる。これにより、第3の外部端子が一つの単位共通電極の中央部にそれぞれ設けられており、外部回路からの要求に応じて個々のコンデンサを使い分けることができる。
また、本発明におけるコンデンサアレイは、樹脂基板と、樹脂基板の主面に樹脂基板の短辺の中央を結ぶ仮想線を対称軸として左右に形成された複数個の個別電極と、個別電極を覆って形成された誘電体層と、誘電体層の上に形成され、仮想線の両側に配置された個別電極の2個を一組として対向するように形成された単位共通電極と、個別電極から延長された第1の外部端子と、樹脂基板の裏面に形成された導体層とを有し、単位共通電極と導体層とが接続されており、かつ第1の外部端子は樹脂基板の辺に沿って配置されている構成からなる。これにより、簡単な構成で個別電極を上下方向からシールドすることができるので、クロストークを防止できる。
また、本発明におけるコンデンサアレイは、樹脂基板と、樹脂基板上に形成された第1の共通電極と、第1の共通電極を覆って形成された第1の誘電体層と、第1の誘電体層の上に形成された複数個の個別電極と、個別電極を覆って形成された第2の誘電体層と、第2の誘電体層の上に個別電極に対向するように形成された第2の共通電極と、個別電極から延長された第1の外部端子と、第1の共通電極から延長された第3の外部端子とを有し、第1の共通電極と第2の共通電極とが接続されており、かつ第1の外部端子は樹脂基板の辺に沿って配置されている構成からなる。このように構成することにより、個別電極、すなわち個々のコンデンサアレイが確実にシールドされるため、浮遊容量の低減やクロストークの発生をさらに低減することができる。
また、本発明におけるコンデンサアレイは、上記のコンデンサアレイにおいて第1の外部端子が樹脂基板の短辺の中央を結ぶ仮想線を対称軸とし樹脂基板の長辺に沿って左右対称に配置されており、かつ個別電極は仮想線位置で左右に分割されている構成からなる。これにより、上述した作用に加えて、デュアル・イン・ライン(DIP)型の電子部品と一体的に実装するのが容易になる。
また、本発明のコンデンサアレイは、上記のコンデンサアレイにおいて個別電極が長方形状を有し、かつ個別電極の一方の端部から延長された第1の外部端子は個別電極の1本ごとに樹脂基板の異なる辺にそれぞれ導出され配置されている構成からなる。この構成とすることによって、第1の外部端子の形状を任意に設定する自由度が増す。
また、本発明におけるコンデンサアレイは、上記のコンデンサアレイにおいて個別電極に平行して相互接続電極が設けられており、個別電極は第1の共通電極および第2の共通電極の少なくとも一方に接続されている構成からなる。この構成とすることにより、個別電極の平面方向においても容量が増加し、全体として面積を増加させることなく容量値を増加させることができる。さらに、各コンデンサは周囲を接地した電極で囲まれるようにすることもできるので、クロストークを確実に防止できる。
以上のように本発明では、樹脂基板上に薄膜の積層によってコンデンサを形成しており、樹脂基板として樹脂シート、樹脂フィルムを用いることによって、薄型、軽量のコンデンサアレイを実現できる。このコンデンサアレイでは、個別電極が形成された面の少なくとも一方の面に誘電体層を介して共通電極を形成した構造を有しており、共通電極による遮蔽効果で浮遊容量を減少させ、個別電極間のクロストークを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における第1のコンデンサアレイを説明する図である。
図1は本発明の実施の形態1における第1のコンデンサアレイを説明する図である。
図1に示すように、樹脂基板1の上に複数個の個別電極2が形成されている。第1の外部端子2aは個別電極2から延長されたもの、または別個に形成し個別電極2と接続したもの、いずれでもよい。第1の外部端子2aを除き個別電極2を覆って誘電体層3が形成されている。誘電体層3の上面にはほぼ全面にわたって共通電極4が形成されており、この共通電極4からは第2の外部端子4aが延長部分として形成されている。
図1(b)は、図1(a)に示す第1のコンデンサアレイをA−A線で切断した断面図を示している。本実施の形態における第1のコンデンサアレイは、短辺の中央を通る仮想線5の両側に個別電極2が向き合う形で形成したものである。この個別電極2の端部を第1の外部端子2aとして露出し、その他の領域を誘電体層3で覆っている。最上層は共通電極4である。
また図1(c)は、図1(a)に示すコンデンサアレイをB−B線で切断した断面図であり、樹脂基板1の長さ方向に沿って個別電極2が配置されている様子を示している。
上記のように構成されたコンデンサアレイにおいて、樹脂基板1としてはポリイミドフィルム等の可撓性の有機高分子フィルムを用い、個別電極2および共通電極4はアルミ、チタン、タンタル、銅、ニッケル、銀、金およびこれらの合金からなる膜をスパッタリング等で形成している。なお、個別電極2および共通電極4は、マスクを用いたスパッタリングまたはフォトエッチングを利用して形成することができる。また誘電体層3としては、二酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、アルミナ等の薄膜が用いられる。
このようにして形成されたコンデンサアレイでは、樹脂基板1の上に電極層−誘電体層−電極層を薄膜の積層で形成しており、薄型であるとともに、共通電極4が個別電極2の全面を覆って形成された構成となっている。したがって、使用に当たって共通電極4を接地電位とすることにより、隣接する個別電極2間の容量結合が減少し、その分クロストークを減らすことができる。この効果は高周波領域で使用する場合にさらに顕著になる。
図1に示す第1のコンデンサアレイは、共通電極4を最上層に設けた例を示したが、逆に共通電極4を最下層にしてもよい。
図2は本発明の実施の形態1における第2のコンデンサアレイを説明するための図で、共通電極4を最下層にした例を示している。
図2(a)に示すように、樹脂基板1の上に共通電極4が形成されており、その上に誘電体層3が形成され、さらに個別電極2が形成されている。図2(b)は図2(a)をC−C線に沿って切断した断面図を示したものであるが、個別電極2は最上層にあって、かつ仮想線5の両側に配置されている。なお、図2(b)では、個別電極2からの延長部分である第1の外部端子2aは誘電体層3の段差部を越えて樹脂基板1の上に形成されているが、誘電体層3を延長しておき、誘電体層3の上に形成するようにしてもよい。
また、図2(c)は、図2(a)をD−D線に沿って切断した断面図を示している。この場合、個別電極2は共通電極4によって樹脂基板1から隔離された構造となっており、個別電極2が樹脂基板1からの誘電的影響を受けにくいため、樹脂基板1の材料選択の自由度が増える。なお、各部を構成する材料は図1で説明したものと同様であり、説明を省略する。
図1および図2に示すコンデンサアレイでは、個別電極2を仮想線5の両側に一対として配置した例を示したが、樹脂基板1の短辺に平行に長方形状の個別電極2を形成してよい。
図3は本発明の実施の形態1における第3のコンデンサアレイを説明するための概略斜視図である。なお、図1と同じ要素については同じ符号を付している。
図3(a)に示すように、樹脂基板1の上に個別電極2を形成しているが、この例では、個別電極2は短冊状でかつ樹脂基板1の短辺ほぼ全長にわたって形成されていることが特徴である。このように形成された個別電極2の上に、誘電体層3および共通電極4を形成している。
図3(a)が共通電極4を最上層にした構成であるのに対して、図3(b)は共通電極4を最下層としたものである。
図3に示す例においては、個別電極2から延長された第1の外部端子2aは樹脂基板1の対向する長辺に沿って1個おきに形成されることになるが、その制約を問題にしない使用に対してはコンデンサの容量を増加させることができるため有利となる。また共通電極4を接地電位とすることによって、個別電極2間の容量結合を減少させることができるのは、図1および図2に示すコンデンサアレイと同じであり、各部を構成する材料は図1で説明したものと同様でよく、説明を省略する。
なお、図1から図3に示すコンデンサアレイにおいて共通電極4から延長された第2の外部端子4aが1個の例を示したが、必要に応じて増やすことが可能であり、場合によっては、樹脂基板1の短辺側に配置してもよい。そうすることによって、いっそう接地電位の効果を高めることができる。
(実施の形態2)
図4(a)は本発明の実施の形態2における第4のコンデンサアレイを説明するための概略斜視図、図4(b)は同コンデンサアレイをE−E線で切断した断面図である。
図4(a)は本発明の実施の形態2における第4のコンデンサアレイを説明するための概略斜視図、図4(b)は同コンデンサアレイをE−E線で切断した断面図である。
図4(a)に示すように、本実施の形態における第4のコンデンサアレイは、実施の形態1におけるコンデンサアレイがすべての個別電極を共通電極で覆った構成とは異なり、共通電極を仮想線5の両側に配置された一組の個別電極2を覆う単位共通電極6とし、さらに単位共通電極6の中央に第3の外部端子7を設けている。
すなわち、図4(b)に示すように、樹脂基板1の上で仮想線5の両側に個別電極2が形成されており、この個別電極2からは第1の外部端子2aが樹脂基板1の両側に導出されている。誘電体層3の上に単位共通電極6が形成されており、その中央には第3の外部端子7が形成されている。
このように、単位共通電極6ごとに第3の外部端子7を形成しておくことにより、それぞれのコンデンサを単独で使用できるとともに、第3の外部端子7を選択的に接地電位とすることができる。なお、各部を構成する材料は図1で説明したものと同様でよく、説明を省略する。
次に、本実施の形態における第5のコンデンサアレイについて、図面を参照しながら説明する。
図5(a)は本実施の形態における第5のコンデンサアレイを説明するための概略斜視図、図5(b)は同コンデンサアレイをF−F線で切断した断面図である。
図5(a)に示す第5のコンデンサアレイは、図4に示す第4のコンデンサアレイとほぼ同じであるが、樹脂基板1の裏面、すなわちコンデンサアレイが形成された面とは反対側の面に、導体層9を形成している点が異なる。
図5(b)に断面図を示しているが、最上層に形成された単位共通電極6は樹脂基板1を貫通する貫通導体8によって樹脂基板1の裏面に形成された導体層9に接続されている。なお、各部を構成する材料は図1で説明したものと同様でよく、説明を省略する。
このように構成することにより、個別電極2は導体層9と単位共通電極6で挟まれており、より効果的にシールドされるのでクロストークの発生をさらに確実に防止できる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における第6のコンデンサアレイについて、図面を参照しながら説明する。図6(a)は、本実施の形態における第6のコンデンサアレイを説明するための概略斜視図、図6(b)は同コンデンサアレイをG−G線で切断した断面図、図6(c)は同コンデンサアレイをH−H線で切断した断面図である。
次に、本発明の実施の形態3における第6のコンデンサアレイについて、図面を参照しながら説明する。図6(a)は、本実施の形態における第6のコンデンサアレイを説明するための概略斜視図、図6(b)は同コンデンサアレイをG−G線で切断した断面図、図6(c)は同コンデンサアレイをH−H線で切断した断面図である。
図6(a)に示すように、樹脂基板1の上に第1の共通電極10a、第1の誘電体層3a、個別電極2、第2の誘電体層3bおよび第2の共通電極10bが積層されている。個別電極2からは第1の外部端子2aが導出されており、第1の共通電極10aからは第3の外部端子11が導出されている。
上記の第6のコンデンサアレイの断面は、図6(b)、(c)に示すように、個別電極2の上下に第1の誘電体層3a、第2の誘電体層3bを介して第1の共通電極10a、第2の共通電極10bが形成されており、1個の個別電極2の容量値を増大させることができる。さらには個別電極2が第1の共通電極10aと第2の共通電極10bとで確実にシールドされている。なお第1の共通電極10aと第2の共通電極10bとは、図6(c)に示すように、端部で接続された形となっている。
このような構成により、個別電極2間の容量結合が減少し、クロストークが減少するとともに、第1の共通電極10a、第2の共通電極10bを接地することにより、不要輻射の減少、ノイズ混入の防止をより確実に行える。
また、図7は、本実施の形態における第7のコンデンサアレイを説明する図であり、図6に示す第6のコンデンサアレイを改良した構造、すなわち個別電極2の間に接続電極10cを設けた構造を示している。
図7(a)に示すように、第1の共通電極10aと第2の共通電極10bとを接続電極10cで共通接続することにより、個別電極2は周囲をすべて共通電極で囲まれることになる。それによって上下方向のみでなく水平方向においてもコンデンサが形成されるため、全体として容量値が増加するだけでなく、クロストークの発生をさらに確実に防止できる。
図7(b)は、接続電極10cが第2の共通電極10bにのみ接続された構造を示している。この場合も、図7(a)に示す構造と同様に容量値を増加させることができる。
図7(c)は、接続電極10cが第1の共通電極10aにのみ接続された構造を示している。この場合も、図7(a)に示す構造と同様に容量値を増加させることができる。
これら図7に示した構造は、製造工程との関係において最適の構造を選択することにより、容易に実現できるものである。
以上のように、実施の形態1から実施の形態3において説明した構造により、小型、薄型が要求される電子機器において、回路基板と筐体とのわずかな隙間に実装できるコンデンサアレイを実現できる。特に、半導体パッケージとプリント基板間、また薄型コネクタとプリント基板間に装着できるコンデンサアレイを実現できる。
本発明のコンデンサアレイは、面積や形状を自由に設定することができ、半導体パッケージやコネクタ類と一体的に実装することができ、かつ浮遊容量、電極間での容量性結合によるクロストーク、信号対雑音比の低下等の課題を解決できるものである。特に、薄型、小型、軽量を必要とする携帯電話をはじめとする携帯端末機器に有用である。
1 樹脂基板
2,26 個別電極
2a 第1の外部端子
3 誘電体層
3a 第1の誘電体層
3b 第2の誘電体層
4 共通電極
4a 第2の外部端子
5 仮想線
6 単位共通電極
7 第3の外部端子
8 貫通導体
9 導体層
10a,23 第1の共通電極
10b,28 第2の共通電極
10c 接続電極
11 第3の外部端子
21 セラミックシート
22 第1の誘電体シート
24 第1の端子
25 第2の誘電体シート
27 第3の誘電体シート
29 第2の端子
30 第1の外部電極
31 第2の外部電極
2,26 個別電極
2a 第1の外部端子
3 誘電体層
3a 第1の誘電体層
3b 第2の誘電体層
4 共通電極
4a 第2の外部端子
5 仮想線
6 単位共通電極
7 第3の外部端子
8 貫通導体
9 導体層
10a,23 第1の共通電極
10b,28 第2の共通電極
10c 接続電極
11 第3の外部端子
21 セラミックシート
22 第1の誘電体シート
24 第1の端子
25 第2の誘電体シート
27 第3の誘電体シート
29 第2の端子
30 第1の外部電極
31 第2の外部電極
Claims (10)
- 樹脂基板と、
前記樹脂基板の主面に形成された複数個の個別電極と、
複数個の前記個別電極を覆って形成された誘電体層と、
前記誘電体層の上に複数個の前記個別電極に対向して形成された共通電極と、
前記個別電極から延長された第1の外部端子および前記共通電極から延長された第2の外部端子とを有し、前記第1の外部端子は前記樹脂基板の辺に沿って配置されていることを特徴とするコンデンサアレイ。 - 樹脂基板と、
前記樹脂基板の主面に形成された一つの共通電極と、
前記共通電極を覆って形成された誘電体層と、
前記誘電体層の上に前記共通電極に対向して形成された複数個の個別電極と、
前記個別電極から延長された第1の外部端子と前記共通電極から延長された第2の外部端子とを有し、前記第1の外部端子は前記樹脂基板の辺に沿って配置されていることを特徴とするコンデンサアレイ。 - 前記第1の外部端子は前記樹脂基板の短辺の中央を結ぶ仮想線を対称軸とし前記樹脂基板の長辺に沿って左右対称に配置されており、かつ前記個別電極は前記仮想線位置で左右に分割されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンデンサアレイ。
- 前記個別電極は長方形状を有し、かつ前記個別電極の一方の端部から延長された前記第1の外部端子は、前記個別電極の1本ごとに前記樹脂基板の異なる辺にそれぞれ導出され配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンデンサアレイ。
- 樹脂基板と、
前記樹脂基板の主面に前記樹脂基板の短辺の中央を結ぶ仮想線を対称軸として左右に配置された個別電極と、
前記個別電極を覆って形成された誘電体層と、
前記誘電体層の上であって前記仮想線の左右に配置された前記個別電極の2個を一組として対向するように形成された単位共通電極と、
前記個別電極から延長された第1の外部端子と、前記単位共通電極の中央部に設けられた第3の外部端子とを有し、前記第1の外部端子は前記樹脂基板の辺に沿って配置されていることを特徴とするコンデンサアレイ。 - 樹脂基板と、
前記樹脂基板の主面に前記樹脂基板の短辺の中央を結ぶ仮想線を対称軸として左右に形成された複数個の個別電極と、
前記個別電極を覆って形成された誘電体層と、
前記誘電体層の上に形成され、前記仮想線の両側に配置された前記個別電極の2個を一組として対向するように形成された単位共通電極と、
前記個別電極から延長された第1の外部端子と、
前記樹脂基板の裏面に形成された導体層とを有し、
前記単位共通電極と前記導体層とが接続されており、かつ前記第1の外部端子は前記樹脂基板の辺に沿って配置されていることを特徴とするコンデンサアレイ。 - 樹脂基板と、
前記樹脂基板上に形成された第1の共通電極と、
前記第1の共通電極を覆って形成された第1の誘電体層と、
前記第1の誘電体層の上に形成された複数個の個別電極と、
前記個別電極を覆って形成された第2の誘電体層と、
前記第2の誘電体層の上に前記個別電極に対向するように形成された第2の共通電極と、
前記個別電極から延長された第1の外部端子と、前記第1の共通電極から延長された第3の外部端子とを有し、
前記第1の共通電極と前記第2の共通電極とが接続されており、かつ前記第1の外部端子は前記樹脂基板の辺に沿って配置されていることを特徴とするコンデンサアレイ。 - 前記第1の外部端子は前記樹脂基板の短辺の中央を結ぶ仮想線を対称軸とし前記樹脂基板の長辺に沿って左右対称に配置されており、かつ前記個別電極は前記仮想線位置で左右に分割されていることを特徴とする請求項7に記載のコンデンサアレイ。
- 前記個別電極は長方形状を有し、かつ前記個別電極の一方の端部から延長された前記第1の外部端子は、前記個別電極の1本ごとに前記樹脂基板の異なる辺にそれぞれ導出され配置されていることを特徴とする請求項7に記載のコンデンサアレイ。
- 前記個別電極に平行して相互接続電極が設けられており、前記個別電極は前記第1の共通電極および前記第2の共通電極の少なくとも一方に接続されていることを特徴とする請求項7に記載のコンデンサアレイ。
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2003
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