JP2005093102A - Elシートおよびこれを用いた両面発光可能なガラス - Google Patents

Elシートおよびこれを用いた両面発光可能なガラス Download PDF

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良和 伊東
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道生 田村
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Abstract

【課題】 設計上の自由度が高い上に、両面発光性と採光性とを兼ね備えたELシート、およびこれを用いた両面発光可能なガラスを提供する。
【解決手段】 ELシート1は、透明基板2上に、第1の透明電極層3と、第1の発光層4と、第1の絶縁層5と、背面電極層6と、第2の絶縁層7と、第2の発光層8と、第2の透明電極層9とが順次積層されている。また、第1の発光層4の外周端面4aより内側に、透明基板2および第1の透明電極層3のみで構成される採光部14が設けられている。これにより、ELシート1は、両面発光性と採光性とを兼ね備える。また、第1の透明電極層3と背面電極層6と第2の透明電極層9とが、いずれも透明基板2に対し、同じ側に設けられているため、配線を両側に設ける必要がなく、設計上の自由度が高まる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、EL(Electro Luminescence)シート、およびこれを用いた両面発光可能なガラスに関する。
近年、薄型化、軽量化が容易で、豊富な発光色が得られるELシートが注目されており、各種照明、表示パネル等に使用されている。図7に従来のELシートの断面図を示す。図7に示すように、ELシート50は、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」と記載する)等の絶縁性を有する透明基板51を備え、この透明基板51の上面には、酸化インジウム錫(以下、「ITO」と記載する)等の透明電極層52が形成されている。更に、透明電極層52上に、発光層53と絶縁層54と背面電極層55とが順次積層されている。なお、図7における各層の全層に対する厚み比は、分かり易くするため、実際とは異なり全て同じ値になるように描いている(以下、ELシートの層構成を示す図は、同様に描くものとする)。
このELシート50に交流電圧を印加すると、発光層53内で、電子と正孔とが、分離と再結合とを繰り返すことにより発光する。ここで、背面電極層55には、透明電極層52に対し、仕事関数の小さい材料を用いるが、透明性を有した上で仕事関数の小さい材料を得るのは困難である。そのため、背面電極層55には不透明な材料を用いており、図7のような構成を有するELシート50は、一方向(図7では白抜き矢印方向)しか発光できなかった。
さて、両面発光可能なELシートとしては、例えば、図8に示すような構成を用いることができる。図8に示すように、ELシート60は、絶縁性を有する基板61を備え、この基板に対し、面対称となるように、背面電極層62a,62bと、絶縁層63a,63bと、発光層64a,64bと、透明電極層65a,65bとが積層されている。これにより、透明電極層65aと背面電極層62aとの間、および、透明電極層65bと背面電極層62bとの間で交流電圧を印加すると、図8に示すように、両面発光が可能となる。
この両面発光可能なELシート60を、例えば車両のサンルーフのガラスパネル(以下、単に「サンルーフパネル」という)に使用した場合は、車内への発光をマップランプ等のルームライトとして使用し、車外への発光をイルミネーションランプ等の装飾装置として使用することができる。
しかしながら、図8のような構成を用いた場合は、ELシート60の上下面に配線を設けなければならないため、設計上の自由度が妨げられる。
一方、両面発光可能であり、かつ、配線構造の簡略化が可能なELシートの構成が、特許文献1に記載されている。図9にこの構成の断面図を示す。図9に示すように、ELシート70は、絶縁性を有する透明基板71を備え、透明基板71上に、透明電極層72aと発光層73aと絶縁層74aと背面電極層75とが順次積層され、更に、背面電極層75上に、絶縁層74bと発光層73bと透明電極層72bとが順次積層されている。これにより、透明電極層72aと背面電極層75との間、および、透明電極層72bと背面電極層75との間で交流電圧を印加すると、図9に示すように、両面発光が可能となる。また、透明電極層72a、72bと背面電極層75とが、いずれも透明基板71に対し同じ側(図9では透明基板71の上側)に設けられているため、配線を両側に設ける必要がなく、設計上の自由度が高まる。
特開2003−67114号公報(段落0057〜0065、図4)
しかし、図9のような構成を用いても、ELシート70自体は不透明であるため、例えば、サンルーフパネル等のように、採光を要する部位に適用することは実質的に不可能であった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、設計上の自由度が高い上に、両面発光性と採光性とを兼ね備えたELシート、およびこれを用いた両面発光可能なガラスを提供することを課題とする。
前記課題を解決した本発明のうちの請求項1に記載された発明は、透明基板上に、第1の透明電極層と、第1の発光層と、第1の絶縁層と、背面電極層とが順次積層されたELシートであって、前記背面電極層上に、第2の絶縁層と、第2の発光層と、第2の透明電極層とが順次積層され、かつ、前記第1の発光層の外周端面より内側において、透明層または貫通孔のみで構成される採光部を少なくとも一部に有することを特徴とする。
請求項1のようなELシートに交流電圧を印加すると、第1の発光層によって透明基板側から発光し、第2の発光層によって第2の透明電極層側から発光する。これにより、両面発光が可能となる。また、第1の透明電極層と背面電極層と第2の透明電極層とが、いずれも透明基板に対し、同じ側に設けられているため、配線を両側に設ける必要がなく、設計上の自由度が高まる。更に、第1の発光層の外周端面より内側において、透明層(例えば透明基板と第1の透明電極層)または貫通孔のみで構成される採光部を少なくとも一部に有しているため、このELシートを、サンルーフパネル等に用いた場合、前記採光部から採光可能となる。
また、前記各層を積層する方法として、スクリーン印刷法を用いた場合、いずれの層も透明基板に対して同じ側に積層するため、印刷する際、常に透明基板を印刷機のワーク吸着面側に向けて印刷することができる。その結果、常にフラットな印刷面に印刷することができる。更に、位置合わせに必要な基準マークが常に印刷面側に存在するため、位置合わせの精度が向上する。
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載のELシートにおいて、前記採光部が均一に分散配置されたことを特徴とする。
請求項2のようなELシートでは、採光可能な採光部が均一に分散されているため、例えば、サンルーフパネルにこのELシートを用いた場合は、車内空間へ均一に太陽光を採り入れることができる。
また、請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載のELシートを用いた両面発光可能なガラスであって、前記ELシートをその表面に貼設したことを特徴とする。
請求項3のようなガラスでは、発光層に使用されている発光体の寿命が尽きた場合や、発光色を変更したい場合等に、ELシートのみを貼り替えるだけで済むため、ガラス全体を交換する必要がない。よって、交換に要する工数が減少する上、環境負荷も低減する。
また、請求項4に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載のELシートを用いた両面発光可能なガラスであって、前記ELシートをその内部に封入したことを特徴とする。
ELシートは湿気に弱く、何らかの防湿対策をしていないと劣化するおそれがある。そこで、請求項4のように、ELシートをガラスの内部に封入すれば、外部からの水分の浸入を効果的に防ぐことができるため、ELシートの耐久性が向上する。
また、請求項5に記載された発明は、請求項3または請求項4に記載の両面発光可能なガラスにおいて、紫外線カット機能を備えたガラスを用いたことを特徴とする。
ELシートは紫外線を受けることによっても劣化するおそれがある。そこで、請求項5のように、紫外線カット機能を備えたガラスを用いた場合は、前記ガラスが効果的に紫外線を遮断するため、ELシートの耐久性が向上する。なお、貼設によりELシートを設ける場合は、室内側(車両の場合は車内側)のガラス表面に貼設すればよい。
また、請求項6に記載された発明は、請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の両面発光可能なガラスにおいて、前記背面電極層と前記第1の透明電極層とを繋ぐ回路、および前記背面電極層と前記第2の透明電極層とを繋ぐ回路のそれぞれに、入/切スイッチを設けたことを特徴とする。
請求項6のようなガラスでは、透明基板側からの発光および第2の透明電極層側からの発光のいずれか一方向のみ発光することができ、更に、双方共に発光することもできる。これにより、必要に応じてそれぞれの方向への発光を使い分けることができる。
このようなELシートによれば、設計上の自由度が高い上に、両面発光性と採光性とを両立することができる。また、このようなELシートを用いた両面発光可能なガラスによれば、前記ELシートの特性を充分に発揮することができる。
次に、本発明の実施形態に係るELシート、およびこれを用いた両面発光可能なガラスについて、適宜図面を参照して説明する。
参照する図1は、本発明の一実施形態であるELシートの断面図である。図2は、図1の透明基板側を下方としたときの、上方側からみた採光部のパターンを示す図である。図3および図4は、本発明のELシートについて、その作製方法の一例を説明する図である。図5は、本発明の一実施形態である両面発光可能なガラスの断面図であり、図1に示すELシートがガラスの内部に封入された状態を示す。図6は本発明の一実施形態である両面発光可能なガラスが適用されたサンルーフパネルの全体斜視図である。
本発明のELシート1は、図1に示すように、透明基板2上に、第1の透明電極層3と、第1の発光層4と、第1の絶縁層5と、背面電極層6と、第2の絶縁層7と、第2の発光層8と、第2の透明電極層9とが順次積層されている。
透明基板2の材料は、絶縁性を有していれば特に限定されないが、加工性に優れた材料、例えばPET等を好適に使用することができる。第1の透明電極層3および第2の透明電極層9についても、導電性を有していれば特に限定されないが、良好な光透過性および導電性を有するITO等を好適に使用することができる。なお、第1の透明電極層3および第2の透明電極層9は、互いに異なる材料を用いてもよいし、同じ材料であってもよい。
第1の発光層4および第2の発光層8を形成する発光体については、電界発光体であれば特に限定されないが、発光強度の大きい硫化亜鉛(ZnS)等を好適に使用することができる。なお、第1の発光層4および第2の発光層8は、互いに異なる材料を用いてもよいし、同じ材料であってもよい。例えば、このELシート1をサンルーフパネルに使用する場合に、車内側のルームライトに適した発光体と、車外側のイルミネーションランプに適した発光体とを適宜選択して使用することができる。
第1の絶縁層5および第2の絶縁層7を形成する絶縁体は、高誘電性を有していればよく、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO3)等を好適に使用することができる。なお、第1の絶縁層5および第2の絶縁層7は、互いに異なる材料を用いてもよいし、同じ材料であってもよい。
背面電極層6については、第1の透明電極層3および第2の透明電極層9のそれぞれに対し、仕事関数の小さい材料であれば特に限定されない。例えば、第1の透明電極層3および第2の透明電極層9に、それぞれITOを使用した場合は、カーボン等を好適に使用することができる。
各層の厚みは、透明基板2の厚みが75〜125μm、第1の透明電極層3および第2の透明電極層9の厚みが3〜5μm、第1の発光層4および第2の発光層8の厚みが20〜40μm、第1の絶縁層5および第2の絶縁層7の厚みが10〜30μm、背面電極層6の厚みが10〜30μmであることが好ましい。
ELシート1の発光は、図1に示すように、背面電極層6と第1の透明電極層3とを、交流電源10を挟んで配線で繋ぎ、更に、背面電極層6と第2の透明電極層9とを、交流電源11を挟んで配線で繋いだ後、交流電圧をそれぞれの電極間に印加することにより行われる。これにより、第1の発光層4によって透明基板2側から発光し、更に、第2の発光層8によって第2の透明電極層9側から発光するため、両面発光が可能となる。また、第1の透明電極層3と背面電極層6と第2の透明電極層9とが、いずれも透明基板2に対し、同じ側(図中上側)に設けられているため、配線を両側に設ける必要がなく、設計上の自由度が高まる。
また、背面電極層6と第1の透明電極層3とを繋ぐ回路に、入/切スイッチ12を設け、更に、背面電極層6と第2の透明電極層9とを繋ぐ回路に、入/切スイッチ13を設ければ、透明基板2側からの発光および第2の透明電極層9側からの発光のいずれか一方向のみ発光することができ、更に、双方共に発光することもできる。なお、交流電源10,11の代わりに直流電源を使用する場合は、直流電源にインバーターを接続し、直流を交流に変換すればよい。
また、第1の発光層4の外周端面4aより内側に、透明基板2および第1の透明電極層3のみで構成される採光部14を有しているため、このELシート1を、サンルーフパネル等に用いた場合、採光部14から採光可能となる。なお、採光部14の大きさは特に限定されず、採光量と発光量とのバランスを考慮し、適宜変更することができる。
ELシート1を上方側から見ると、図2に示すように、円形状の採光部14がELシート1の全面に均一に分散配置されている。これにより、例えば、サンルーフパネルにこのELシート1を用いた場合は、車内空間へ均一に太陽光を採り入れることができる。なお、本発明のELシートにおける採光部は前記した構成には限定されない。例えば、貫通孔のみで構成してもよいし、透明基板のみで構成してもよい。また、本実施形態では、採光部を円形状としているが、本発明はこれに限定されない。更に、本発明はELシートの一部に採光部を有していればよく、採光部は均一に分散配置されていなくてもよい。
続いて、ELシート1の作製方法の一例について説明する。まず、PET等の透明基板2上に、第1の透明電極層3を設ける。第1の透明電極層3として、ITOを用いる場合は、ITO粉末を分散して溶剤に溶かしたITO層の形成用インクを、透明基板2上に塗布し、加熱・乾燥して得られる。次に、第1の発光層4をスクリーン印刷により設ける。第1の発光層4を形成する発光体として、ZnSを用いる場合は、プロピレンカーボネートを溶媒として第1の発光層4の形成用インクを調製するのが好ましい。第1の絶縁層5から第2の透明電極層9も、公知のインク調製法により、それぞれ調製し、同様にスクリーン印刷により設ける。
次に、スクリーン印刷時の各層の位置合わせについて、第1の発光層4および第1の絶縁層5を設ける場合を例に説明する。第1の発光層4を形成する工程図である図3に示すように、第1の透明電極層3が設けられた透明基板2(以下、単に「基板」とする)上に、スクリーン版20を設置する。なお、図3では、スクリーン版20および基板については、それぞれ4箇所ある角部のうちの1箇所を示している。ここで、スクリーン版20は、インクが通過するメッシュ部21a,21bと、目止め部22a,22bとを有している。メッシュ部21aは、第1の発光層4(図3(b)に一部図示)に対応している。また、メッシュ部21bはスクリーン版20の4箇所の角部に、それぞれ1つずつ設けられており(図3(a)では1箇所のみ図示)、次工程における位置合わせ時の基準となる十字マーク23(図3(b)に1箇所のみ図示)に対応している。この状態で、第1の発光層4形成用のインクを用いてスクリーン印刷すると[図3(a)→図3(b)]、メッシュ部21a,21bを通過したインクが、基板上に図3(b)のように印刷される。
次に、印刷された第1の発光層4の形成用インクを加熱・乾燥した後、第1の絶縁層5を形成する工程図である図4に示すように、第1の発光層4が設けられた基板上に、スクリーン版24を設置する。この際、スクリーン版24の4箇所のメッシュ部25b(図4(a)では1箇所のみ図示)と、それぞれ対応する基板上の4箇所の十字マーク23(図4(a)では1箇所のみ図示)とが、全て重なるように、スクリーン版24を設置する。この状態で、第1の絶縁層5の形成用インクを用いてスクリーン印刷すると[図4(a)→図4(b)]、メッシュ部25aを通過したインクが、第1の発光層4上に印刷され、メッシュ部25bを通過したインクが、十字マーク23上に印刷される。なお、スクリーン版24を作製する際は、図4(b)に示すように、第1の絶縁層5の外周端面5aが、第1の発光層4の外周端面4aより内側に印刷されるように、目止め部26bを設ける必要がある。更に、目止め部26aの径を、第1の透明電極層3上の非印刷部3aの径より大きく設ける必要がある。これにより、第1の絶縁層5が、第1の発光層4の上面の内側に印刷される。
続いて、背面電極層6から第2の透明電極層9までの各層についても、同様の方法により設ける。特に、背面電極層6および第2の透明電極層9を設ける際は、それぞれ第1の絶縁層5および第2の発光層8の上面からはみ出して印刷すると、ショート不良の原因となるので慎重に位置合わせを行う必要がある。
第1の絶縁層5から第2の透明電極層9までの各層を設ける際に、前記した方法により位置合わせを行う場合は、十字マーク23(図3)が常に印刷面側に存在するため、位置合わせの精度が向上する。また、いずれの層も透明基板2に対して同じ側に設けるため、常に透明基板2を印刷機のワーク吸着面(図示せず)側に向けて印刷することができる。その結果、常にフラットな印刷面上に印刷することができる。なお、図1に示す層構成となるように作製することができれば、ELシート1の作製方法は、前記した方法には限定されない。
続いて、本発明の両面発光可能なガラスの一実施形態であるELシート1が封入されたガラスについて説明する。ELシート1の封入は、ポリビニルブチロール(PVB)や、エチレンビニルアセテート(EVA)等の透明な充填材を中間膜とし、両側から合わせガラスで挟んだ後、公知の処理を施すことにより行われる。用いる合わせガラスは、透明であれば特に限定されないが、ELシート1の耐久性向上のため紫外線カット機能を備えたものが好ましい。紫外線カット機能を備えたガラスには、ガラス自体が紫外線を吸収または反射するものや、ガラス表面に紫外線カットフィルムを貼設したもの等がある。なお、本発明のELシート1をガラスに封入する方法は前記した方法には限定されない。
図5に示すように、ELシート1が封入されたガラス30の断面は、ELシート1(層構成や配線構造は省略している)が中間膜31を介して合わせガラス32に挟まれた構造となる。これにより、外部からの水分の浸入を効果的に防ぐことができるため、湿気によるELシート1の劣化を防ぐことができる。
また、図5に示すように、合わせガラス32の内面端部32a,32aに、黒セラミック塗料を塗布する等によって隠蔽膜33,33を設けるのが好ましい。これにより、ELシート1の配線構造が外部から見えなくなるため、美観が損なわれずに済む。
このELシート1が封入されたガラス30を、図6に示すように、車両の固定ルーフ40に設けた開口部41に装着されるサンルーフパネル42に適用すると、採光性を確保した上で、車内側および車外側の双方向に発光させることができる。これにより、車内への発光をマップランプ等のルームライトとして使用し、車外への発光をイルミネーションランプ等の装飾装置として使用することができる。なお、サンルーフパネル42に適用する場合は、ルームライトとして使用する際に、ある程度の照度を必要とするため、発光面積がより広くなる透明基板2側を車内側に向けて設置することが好ましい。
以上、好ましい実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、前記実施の形態では、ELシートを合わせガラスに封入したが、ELシートを透明な接着剤によりガラス表面に貼設してもよい。この際、容易に貼り替えが可能な接着剤を用いれば、発光層に使用されている発光体の寿命が尽きた場合や、発光色を変更したい場合等に、ELシートのみを交換すれば済むので、ガラス全体を交換する必要がなくなる。よって、交換に要する工数が減少する上、環境負荷も低減する。なお、ELシートを貼設により設ける場合は、ELシートを透明な防湿フィルムで挟持した上で、貼設するのが好ましい。
本発明の一実施形態であるELシートの断面図である。 本発明の一実施形態であるELシートの採光部のパターンを示す図である。 本発明のELシートについて、その作製方法の一例を説明する図である。 本発明のELシートについて、その作製方法の一例を説明する図である。 本発明の一実施形態である両面発光可能なガラスの断面図である。 本発明の一実施形態である両面発光可能なガラスが適用されたサンルーフパネルの全体斜視図である。 従来のELシートの断面図を示す。 従来のELシートの断面図を示す。 従来のELシートの断面図を示す。
符号の説明
1 ELシート
2 透明基板
3 第1の透明電極層
4 第1の発光層
4a 外周端面
5 第1の絶縁層
6 背面電極層
7 第2の絶縁層
8 第2の発光層
9 第2の透明電極層
12,13 入/切スイッチ
14 採光部
30 両面発光可能なガラス

Claims (6)

  1. 透明基板上に、第1の透明電極層と、第1の発光層と、第1の絶縁層と、背面電極層とが順次積層されたELシートであって、
    前記背面電極層上に、第2の絶縁層と、第2の発光層と、第2の透明電極層とが順次積層され、かつ、
    前記第1の発光層の外周端面より内側において、透明層または貫通孔のみで構成される採光部を少なくとも一部に有することを特徴とするELシート。
  2. 前記採光部が均一に分散配置されたことを特徴とする請求項1に記載のELシート。
  3. 請求項1または請求項2に記載のELシートをその表面に貼設したことを特徴とする両面発光可能なガラス。
  4. 請求項1または請求項2に記載のELシートをその内部に封入したことを特徴とする両面発光可能なガラス。
  5. 紫外線カット機能を備えたガラスを用いたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の両面発光可能なガラス。
  6. 前記背面電極層と前記第1の透明電極層とを繋ぐ回路、および前記背面電極層と前記第2の透明電極層とを繋ぐ回路のそれぞれに、入/切スイッチを設けたことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の両面発光可能なガラス。




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