JP2005092629A - 画像処理装置、及び、撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像処理装置における画像変換の際の処理量を少なくして、処理時間の短縮、又は装置の簡易化、及び、精度の向上を行うことを目的とする。
【解決手段】撮像装置1は、斜め方向から撮像された原稿Pの対象物体画像を、CCD画像センサ32から入力して(S111)、原稿Pの3次元形状に関する形状情報を演算し(S112〜S114)、この形状情報に基づき、平面変換処理(S115)にて、原稿Pを正面から見た平面画像に変換し、面内変位回転認識処理(S116)にて、平面画像における原稿Pが写った領域である対象物体領域を識別して、平面画像の中央位置に対する対象物体領域の相対変位を求め、矩形領域切り取り処理(S117)にて、形状情報、及び、面内変位検出手段にて求めた相対変位に基づき、対象物体画像を、正立方向に正面から見られた対象物体を略中央位置に配した補正画像に変換する。
【選択図】 図5





Description

本発明は、入力された画像を、この画像に写った対象物体に対する視点を変えた画像に変換する画像処理装置及びこの画像処理装置を用いた撮像装置に関する。
従来、原稿に書かれた内容を、スキャナなどを用いることなく簡易に記録したい時に、デジタルカメラなど可搬型の撮像装置で原稿を撮像して記録する場合がある。そして、このような目的で原稿を撮像する場合には、書かれた文字がつぶれて写らないように、原稿の正面から撮像するのが理想的である。しかし、会議中のため起立することができず、机上の原稿を斜め方向から撮像する場合がある。
このような場合に、原稿などの対象物体が斜め方向から撮像されたために、文字がつぶれたり、斜めになったりして読みにくくなった画像を入力して、この画像に写った対象物体に対する視点を、文字が読みやすくなるような視点とした画像に変換する画像処理装置が知られている。
このような画像処理装置としては、例えば、原稿が撮像された画像を解析して、文字の並びや、原稿の縁などのライン束を識別し、このライン束から画像全体の中での原稿画像の回転量などを判別して、対象物体が、出力される画像において対象物体に書かれた文字列が真横に並ぶようになる方向(このような方向を正立方向と呼ぶ。)に回転され、正面から見られたような画像に変換するものが知られている(特許文献1参照。)。
特開2002−334327
ところで、従来の画像処理装置においては、撮像された原稿が正立方向に回転され、正面から見られたような画像に変換するための画像解析として、次のような複雑な処理を行う。
(1)撮像された画像中のラインを識別する。
(2)識別されたラインから、原稿中の水平な文字列と考えられる水平ライン束を判別する。
(3)撮像された画像を、水平ライン束全てが画像の水平方向に平行になるように回転変換する。
(4)回転変換された画像中の文字列の左端点などによる垂直ライン束を判別する。
(5)垂直ライン束の傾きとカメラの焦点距離とから回転変換された画像を垂直変換する。
このように、従来の画像処理装置では、撮像された画像に対して、文字列などによる支配的なライン束の方向を識別して、画像を変換する必要があり、ライン束識別のための画像解析などの処理が多量となるため、画像処理に長時間かかり、画像処理装置として高い処理能力が要求される。
また、従来の画像処理装置では、原稿に書かれた内容が不鮮明で文字列を識別しにくい画像や、背景と原稿とのコントラストが低く原稿の外縁がはっきりしない画像などに対しては、画像中のライン束の識別精度が低く、画像変換した向きの精度も低くなる。
本発明は、こうした問題点に鑑みなされたものであり、入力された画像を、この画像に写った対象物体に対する視点を変えた画像に変換する画像処理装置において、画像変換の際の処理量を少なくして、処理時間の短縮、又は、装置の簡易化を行い、より見やすい画像に変換できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の画像処理装置においては、所定形状の対象物体が写った対象物体画像、及び、該対象物体の3次元形状に関する形状情報が外部から入力されると、平面変換手段が、形状情報に基づき、対象物体画像を、対象物体が所定の方向から見られた平面画像に変換し、面内変位検出手段が、平面画像における対象物体が写った領域である対象物体領域を識別して、平面画像の中央位置に対する対象物体領域の相対変位を求め、第1補正変換手段が、形状情報、及び、面内変位検出手段にて求めた相対変位に基づき、対象物体画像を、所定の方向から見られた対象物体が略中央位置に配された補正画像に変換する。
この結果、本発明(請求項1)の画像処理装置によれば、対象物体の3次元形状に関する形状情報が外部から入力できるため、従来の画像処理装置のように画像からライン束を検出する画像解析処理などが不要となり、画像全体における対象物体の相対変位を求める簡易な処理で、対象物体の所定の方向から見た対象物体が略中央位置に配され、見やすくされた補正画像を得ることができる。
これにより、画像処理装置は、処理時間の短縮、又は、装置の簡易化を行うことができる。
尚、補正画像における対象物体が見られる方向は、対象物体の所定の面に書かれた文字などがつぶれて写らないように、その面に直交する方向から見られたような方向にするのが好ましい。
また、入力された対象物体画像をより見やすい補正画像にするには、請求項1に記載の画像処理装置を請求項2のように構成すると良い。
即ち、請求項2に記載の画像処理装置においては、面内角度検出手段が、平面画像における対象物体領域を識別して、平面画像面内の所定の方向に対する対象物体領域の所定の辺の角度を求め、第1補正変換手段が、形状情報、面内変位検出手段にて求めた相対変位、及び、面内角度検出手段にて求めた角度に基づき、対象物体画像を、所定の方向から見られた対象物体が略中央位置に配され、対象物体の所定の辺が当該画像内の所定の方向に向けられた補正画像に変換する。
この結果、本発明(請求項2)の画像処理装置によれば、例えば、補正画像にて対象物体の所定の辺が向けられる向きを、対象物体である原稿に書かれた文字が、補正画像の幅方向に平行になる方向にすれば、文字が読みやすくなるなど、より見やすい補正画像とすることができる。
また、請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置は、更に見やすい補正画像にするために、請求項3に記載のように、第1補正変換手段が、補正画像への変換を、対象物体画像の対象物体が写る領域に対してだけ行うようにすると良い。
つまり、このようにすれば、対象物体以外の箇所(例えば、背景)が変換されず、対象物体だけが写った補正画像とすることができるため、補正画像をより見やすくできる。また、不要な箇所の画像データが削除されて画像データ全体のデータ量を少なくすることができるため、当該データを導出の際、及び、当該データを用いる際の画像処理量を少なくすることができる。
また、請求項1〜請求項3にいずれか記載の画像処理装置は、対象物体画像が多色画像である場合に、請求項4に記載のように、第1補正変換手段が、対象物体画像の画素の色数と同じ色数の補正画像に変換するようにすると良い。
つまり、このようにすれば、入力された対象物体画像の色情報が有効に用いられ、変換された補正画像を、見やすいものにすることができる。
尚、面内変位検出手段や、面内角度検出手段は、画像中の対象物体の位置や角度を検出するものであり、これらの各パラメータは、色情報を用いることなく検出できることから、これら各検出手段については、処理するデータの量を減らすために、対象物体画像より画素の色数を減らした画像で処理するようにしても良い。
一方、請求項5に記載の画像処理装置においては、所定形状の対象物体が写った対象物体画像、及び、対象物体の3次元形状に関する形状情報が外部から入力されると、平面変換手段が、形状情報に基づき、対象物体画像を、対象物体が所定の方向から見られた平面画像に変換し、面内角度検出手段が、平面画像における対象物体が写った領域である対象物体領域を識別して、対象物体領域の所定の辺と、平面画像面内の所定の方向との間の角度を求め、第2補正変換手段が、形状情報、及び、該面内角度検出手段で求めた角度に基づき、対象物体画像を、所定の方向から見られた対象物体の所定の辺が当該画像内の所定の方向に向けられた補正画像に変換する。
この結果、本発明(請求項5)に記載の画像処理装置よれば、対象物体の3次元形状に関する形状情報が外部から入力できるため、従来の画像処理装置のように入力された対象物体画像から、ライン束を検出する画像解析処理などが不要となり、画像中の対象物体の回転角度を検出する簡易な処理で、対象物体の所定の方向から見られた対象物体が、対象物体の所定の辺を当該画像内の所定の方向に向けられて、見やすくされた補正画像を得ることができる。これにより、画像処理装置は、処理時間の短縮、又は、装置の簡易化を行うことができる。
尚、補正画像における対象物体が見られる方向は、対象物体の所定の面に書かれた文字などがつぶれて写らないように、その面に直交する方向から見られたような方向にするのが好ましい。また、補正画像にて対象物体の所定の辺が向けられる向きを、例えば、対象物体である原稿に書かれた文字が、補正画像の幅方向に平行になる方向にすれば、文字が読みやすく、より見やすい補正画像とすることができる。
また、請求項5に記載の画像処理装置は、請求項3と同様に、請求項6に記載のように、第2補正変換手段が、補正画像への変換を、対象物体画像の対象物体が写る領域に対してだけ行うように構成すると良い。
つまり、このように構成すれば、対象物体だけが写った補正画像とすることができ、補正画像を見やすくして、画像処理の量を少なくすることができる。
また、請求項5又は請求項6に記載の画像処理装置は、請求項4と同様に、対象物体画像が多色画像である場合に、請求項7に記載のように、第2補正変換手段が、対象物体画像の画素の色数と同じ色数の補正画像に変換するよう構成すると良い。
つまり、このように構成すれば、入力された対象物体画像の色情報が有効に用いられ、見やすい補正画像とすることができる。
ところで、請求項1〜請求項7に記載の画像処理装置を、更に、画像処理の時間を短くする、又は、簡易な画像処理装置とするために、画像処理装置での処理量を少なくしたり、画像処理内容を簡易化したりするには、請求項8〜請求項11に記載のようにすると良い。
即ち、請求項8に記載の画像処理装置においては、範囲入力手段により、平面変換手段にて変換される対象物体画像の範囲が外部から入力され、平面変換手段が、範囲入力手段により入力された対象物体画像の範囲を平面画像に変換する。
また、請求項9に記載の画像処理装置においては、対象物体が、所定の面を直交する方向から見られた形状が矩形である。
また、請求項10に記載の画像処理装置においては、平面変換手段が、対象物体画像の解像度に比べて低解像度の平面画像に変換する。
また、請求項11に記載の画像処理装置においては、多色画像の対象物体画像に対して、平面変換手段が、画素の色数が単色の平面画像に変換する。
この結果、請求項8の画像処理装置によれば、変換処理する範囲を限定することにより、画像処理の量を少なくすることができる。これにより、画像処理の時間を短くする、又は、簡易な画像処理装置とすることができる。
また、請求項9の画像処理装置によれば、面内変位検出手段や、面内角度検出手段などでの対象物体領域の識別処理を、対象物体の形状を矩形である場合に、矩形形状が直交する4つの辺で構成されるという特徴を利用して簡易に識別することができる。
また、請求項10の画像処理装置によれば、平面画像の画素の数が少なくなり、平面変換手段による変換、及び、平面画像を用いた処理の際の演算量を少なくすることができる。
尚、平面画像の解像度は、面内変位検出手段、及び、面内角度検出手段の検出精度に影響を及ぼす。このため、平面画像の解像度は、この検出精度への影響が大きくならない程度に、できるだけ低解像度にするのが好ましい。
また、請求項11の画像処理装置によれば、平面画像の画素が持つ情報量が少なくなり、平面変換手段による平面画像への変換、及び、平面画像を用いた処理の際の処理量を減らすことができる。
一方、請求項12に記載の撮像装置においては、請求項1〜請求項11にいずれか記載の画像処理装置を備え、対象物体撮像手段が、所定形状の対象物体を撮像して、対象物体が写った画像を前記画像処理装置に入力し、3次元形状検出手段が、所定形状の光束であるパターン光を生成して出射し、パターン光の出射口に対して一定距離離れた位置から、パターン光が照射された対象物体を撮像し、撮像された画像に基づき、対象物体におけるパターン光の反射位置を算出し、対象物体の3次元形状を求めて、対象物体の3次元形状に関する形状情報を画像処理装置に入力する。
この結果、本発明(請求項12)の撮像装置によれば、3次元形状検出手段によりパターン光を用いて容易に精度の良い3次元形状に関する情報を求めることができ、この3次元形状に関する情報を基に、対象物体撮像手段にて撮像した画像を見やすくした補正画像を得ることができる。そして、請求項1〜請求項11の発明の効果を得ることができる。
尚、この3次元形状検出手段によれば、対象物体を撮像する位置が、パターン光の出射口から一定距離の位置で、パターン光の出射口から出射するパターン光の角度は一定(物理的構成上既知)である。故に、3次元形状検出手段にて対象物体の3次元形状を求める際には、例えば、まず撮像された対象物体画像により、対象物体上のパターン光の反射位置(パターン光の軌跡)の所定の点と像撮位置とを結ぶ線の、撮像の際の光軸方向に対する角度を求め、次に、この角度を用いてパターン光軌跡の所定の点と、パターン光の出射口と、撮像位置とを結ぶ三角形の形状を定めること(いわゆる三角測量)により、パターン光軌跡の所定の点の3次元空間位置を求める、といった手順でパターン光軌跡の各点について3次元空間位置を求め、その結果得られるパターン光軌跡の位置から、対象物体の3次元形状を類推するようにすればよい。
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。第1実施例の撮像装置1全体の斜視図を図1(a)、概略断面図を図1(b)に示す。また、撮像装置1をブロック図で表したものを図2に示す。
撮像装置1は、図1に示す様に、方形箱形の本体ケース10と、本体ケース10の正面に設けられた結像レンズ31と、結像レンズ31の後方(撮像装置1の内部側)に設けられたCCD画像センサ32と、結像レンズ31の下方に設けられたスリット光投光ユニット20と、本体ケース10に内蔵されたプロセッサ40と、本体ケース10の上部に設けられたレリーズボタン52と、モード切替スイッチ59と、本体ケース10に内蔵されるカードメモリ55と、本体ケース10の背面に設けられたサイズ入力部56とで構成され、これらの構成品は図2に示すように、それぞれ信号線により繋がっている。
その他に、撮像装置1には、撮像装置1による撮像範囲を使用者が決定する際に利用するための、本体ケース10の背面に設けられたLCD(Liquid Crystal Display)51及び本体ケース10の背面から前面を通して配設されるファインダ53が装備されている。
尚、LCD51は、画像を表示する液晶ディスプレイなどであり、プロセッサ40からの画像信号を受けて画像を表示する。そして、プロセッサ40からは、状況に応じてCCD画像センサ32で受光したリアルタイムの画像や、カードメモリ55に記憶された画像や、装置の設定内容の文字等を表示するための画像信号が送られて来る。
そして、撮像装置1は、使用者によりレリーズボタン52が押されると、外部光が結像レンズ31を通して入射されてCCD画像センサ32上に結像した画像を、画像データとして取り込みカードメモリ55に書き込む。このように、いわゆるデジタルカメラとして機能するものであり、この「ノーマルモード」での撮像に加え、被写体を用紙などの原稿Pとし、原稿Pを斜め方向から撮像した場合に、正面から撮像したように補正した画像データをカードメモリ55に記憶する「補正撮像モード」の機能を実現するためのものである。
撮像装置1のスリット光投光ユニット20は、図3に示すように、レーザーダイオード21と、コリメートレンズ22と、アパーチャ23と、透明平板24と、シリンドリカルレンズ25と、反射ミラー26と、ロッドレンズ27とで構成されている。
尚、レーザーダイオード21は、赤色レーザー光線を放射する。そして、プロセッサ40からの指令に応じて、レーザー光線の放射及び停止を切り換える。
また、コリメートレンズ22は、レーザーダイオード21からのレーザー光線を、スリット光投光ユニット20からの基準距離VPに焦点を結ぶように集光する。
また、アパーチャ23は、矩形に開口された板で構成され、コリメートレンズ22から入射したレーザー光線を開口部で透過して矩形に整形したレーザー光70を出射する。
また、透明平板24は、無垢のガラス材料などの透明な平板で構成され、裏面にARコート(無反射コーティング)が施され、レーザー光70の光軸に直交する面に対して、本体ケース10の正面側に所定角度β(例えば33度)傾斜して配設されて、レーザー光70の所定割合(例えば5%)を表面で反射して、残りを透過する。尚、透明平板24でレーザー光70を反射した方向を第2の方向と呼ぶ。
また、反射ミラー26は、鏡など、レーザー光線を全反射する部材で構成され、透明平板24を透過したレーザー光70の下流に、本体ケース10の正面側に45度傾斜して配設され、透明平板24を透過したレーザー光70を全反射して光路の向きを90度変える。このレーザー光70を反射した方向を第1の方向と呼ぶ。
また、ロッドレンズ27は、正の焦点距離が短い円筒形状のレンズで構成され、反射ミラー26で反射されるレーザー光70の下流に、円筒形状の軸方向が正立方向になるように配設されている。そして、反射ミラー26からレーザー光70が入射されると、焦点距離が短いため、このレーザー光70がすぐに焦点を越えて広がり、所定の広がり角度のスリット光として第1の方向へ出射する。尚、ロッドレンズ27から出射されるスリット光を第1スリット光71と呼ぶ。
また、シリンドリカルレンズ25は、負の焦点距離となるように一方向が凹形状となったレンズであり、透明平板24で反射されたレーザー光70の下流に、第2の方向に対してレンズ面が直交するように配設さている。そして、透明平板24で反射されたレーザー光70を、所定の広がり角度で、第2の方向に広がるスリット光として出射する。尚、シリンドリカルレンズ25から出射されるスリット光を第2スリット光72と呼ぶ。
これらの構成品によって、スリット光投光ユニット20は、プロセッサ40からの指令に応じて、レーザーダイオード21からレーザー光線を放射して、第1の方向へ第1スリット光71、及び、第2の方向へ第2スリット光72を、本体ケース10の結像レンズ31の下方に設けられた窓29から出射する。
そして、出射された第1,第2スリット光71,72は、例えば、シート状の部材である原稿Pに投光されると、図4に示すように原稿Pの位置及び姿勢によって、その長さや、傾きや、間隔が変わる第1スリット光の軌跡71a及び第2スリット光の軌跡72aを形成する。
また、結像レンズ31は、複数枚のレンズで構成され、自動で焦点距離を調整して外部からの光をCCD画像センサ32上に結像する。
また、CCD画像センサ32は、CCD(Charge Coupled Device)素子などの光電変換素子がマトリクス状に配列されてなる構成で、表面に結像される画像の光の色及び強さに応じた信号を、デジタルデータに変換してプロセッサ40へ出力する。
尚、光電変換素子一つ分のデータが画像を形成する画素の画素データであり、画像データは光電変換素子の数の画素データで構成される。そして、本実施例のCCD画像センサ32においては、幅方向の総画素数が1200画素、高さ方向の総画素数が1600画素の画像データを生成する。そして、画像データの座標である幅方向位置ccdx及び高さ方向位置ccdyは、画素の個数であらわされ、画像の一番左上の画素を基点として、1個目を「0」位置とする。つまり、幅方向位置ccdxの範囲は「0」〜「1199」で、高さ方向位置ccdyの範囲は「0」〜「1599」となる。
また、1画素あたりの大きさは、100dpi(ドットパーインチ)の解像度に相当する。そして、画素データは、1画素あたり、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色、各256階調の輝度で表される画素情報をもっている。
また、レリーズボタン52は、押しボタン式のスイッチで構成され、プロセッサ40に接続されている。そして、プロセッサ40にて使用者によるレリーズボタン52の押し下げ操作が検知される。
また、カードメモリ55は、不揮発性で書き換え可能なメモリで構成され、本体ケース10に着脱可能である。
また、モード切替スイッチ59は、2つの位置に切換え可能なスライドスイッチなどで構成され、プロセッサ40に接続されている。そして、プロセッサ40にてスイッチがいずれの位置にあるかを検知される。尚、モード切替スイッチ59は、スイッチの位置の一方を「ノーマルモード」、もう一方を「補正撮像モード」として、プロセッサ40に検知される。
また、プロセッサ40は、周知のCPU41、ROM42、RAM43で構成される。そして、CPU41は、ROM42に記憶されたプログラムに基づき、RAM43を利用して、レリーズボタン52の押し下げ操作の検知、モード切替スイッチ59の状態検出、CCD画像センサ32から画像データの取り込み、画像データのカードメモリ55への書き込み、スリット光投光ユニット20によるスリット光の出射切り換え等の各種処理を行う。
尚、ROM42には、図5に示すフローチャートの処理(詳細は後述する。)を含む撮像装置1全体の制御に関するプログラムであるカメラ制御プログラム421と、スリット光を投光した原稿Pの画像から、スリット光の軌跡を抽出した画像データを生成するためのプログラムである差分抽出プログラム422と、スリット光の軌跡の各画素に対する3次元空間位置を演算するためのプログラムである三角測量演算プログラム423と、原稿Pの位置及び3次元形状を推定して求めるプログラムである原稿姿勢演算プログラム424と、スリット光無し画像格納部432に格納された画像データを、原稿Pの正面から撮像したような画像データに変換するためのプログラムである平面変換プログラム425と、 画像データ中の原稿Pの変位及び回転角を検出するための面内変位回転認識プログラム426と、画像データ中の原稿Pが写った領域の画像データを変換するための矩形領域切り取りプログラム427とが記憶されている。
また、RAM43には、記憶領域として、CCD画像センサ32からの画像データの形式のデータを保存する大きさのスリット光有り画像格納部431、スリット光無し画像格納部432、及び、差分画像格納部433と、スリット光画像の各ポイントの位置を演算した結果を保存する大きさの三角測量演算結果格納部434と、画像データを変換した結果を保存する大きさの平面変換結果画像格納部435と、後述する面内変位回転認識処理の結果を保存するための面内変位回転認識結果格納部436と、これも後述する矩形領域切り取り処理の結果を保存するための矩形領域切り取り結果画像格納部437と、CPU41での演算のために一時的にデータを記憶させるのに使用する大きさのワーキングエリア438とが割り当てられている。
また、ファインダ53は、光学レンズで構成され、撮像装置1の後ろ側から使用者がのぞき込んだ時に、結像レンズ31がCCD画像センサ32上に結像する範囲とほぼ一致する範囲を見ることができる。
また、サイズ入力部56は、複数の位置に切り替わるスライドスイッチなどで構成され、プロセッサ40に接続されている。そして、使用者により操作されたサイズ入力部56の位置に応じて、撮像する原稿Pの大きさがプロセッサ40にて判別される。例えば、プロセッサ40は、サイズ入力部56のスイッチの位置が使用者により操作されて、一番左端の時「指定無し」、その隣の時「A4サイズ」、一番右端の時「A3サイズ」として判別する。
続いて、対象物体を原稿Pとして、使用者によりレリーズボタン52が押されてからの撮像装置1の動作を、撮像装置1のプロセッサ40の処理手順を表す図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、S110にて、モード切替スイッチ59の位置を検知して「補正撮像モード」の位置であるか否かを判別し、判別の結果が「補正撮像モード」の位置の場合はS111へ移行し、「補正撮像モード」ではなく、「ノーマルモード」の位置の場合はS120へ移行する。
次に、S111にて、スリット光有り画像とスリット光無し画像を取得するカメラ制御処理を行う。
つまり、スリット光投光ユニット20に対してレーザーダイオード21の発光を指令し、第1スリット光71及び第2スリット光72が出射されてから、スリット光有り画像としてCCD画像センサ32から図4に示すような第1、第2スリット光71,72が投光された原稿Pが写った画像データを取得し、この画像データをRAM43のスリット光有り画像格納部431へ記憶させる。
そして、スリット光投光ユニット20に対してレーザーダイオード21の発光停止を指令し、第1スリット光71及び第2スリット光72が出射されなくなってから、スリット光無し画像としてCCD画像センサ32から画像データを取得し、この画像データをスリット光無し画像格納部432へ記憶させる。
次に、S112にて、差分抽出処理として、差分抽出プログラム422によりスリット光有り画像格納部431の画像データに対する、スリット光無し画像格納部432の画像データの差分(即ち、原稿Pに投光された第1スリット光の軌跡71a及び第2スリット光の軌跡72a)を求めた画像データを生成して、差分画像格納部433へ記憶させる。
そして、第1スリット光の軌跡71aの画像に関する位置情報として、差分画像格納部433に記憶した画像データの下半分(高さ方向位置ccdyが「800」〜「1599」の間)において、幅方向位置ccdxが「0」〜「1199」の間の20画素毎に、高さ方向の画素1列分での輝度レベルが最大の位置を求める。そして、その位置を求めた順番に番号が割り当てられた索引idxと、その位置を求めた際の幅方向位置ccdxと、輝度レベルが最大の高さ方向位置ccdyとを、図6(a)に示すようにスリット光画像位置データ433aとして差分画像格納部433に記憶する。尚、輝度レベルの最大の位置は、高さ方向の各画素の輝度レベルを結んだ近似曲線の最大値の位置である。また、この最大の位置の輝度レベルが所定のレベル以上で無い場合は、第1スリット光の軌跡71aが無いと判断して、スリット光画像位置データ433aとして記憶しない。そして、第1スリット光の軌跡71aの位置情報として抽出された画素の総数である抽出画素数Nに、索引idxの最大値を設定する。
続いて、第2スリット光の軌跡72aの画像に関する位置情報として、画像データの上半分(高さ方向位置ccdyが「0」〜「799」)の、幅方向位置ccdxの中央位置(ccdx=599)にて、高さ方向の輝度レベルが最大になる位置を求めて、第2スリット光の軌跡72aの位置情報として、スリット光画像位置データ433aと同様の形式で差分画像格納部433に記憶する。また、第1スリット光の軌跡71aの位置情報と同様、最大の位置の輝度レベルが所定のレベル以上で無い場合は、第2スリット光の軌跡72aが無いと判断して差分画像格納部433へは記憶しない。
次に、S113にて、三角測量演算処理として、差分画像格納部433に記憶したスリット光画像位置データ433aにより定まる各点に対して、三角測量演算プログラム423により、索引idx毎の3次元空間位置を求めて(詳細は後述する。)、演算結果を図6(b)に示すように、索引idx毎の3次元座標値であるX値,Y値,Z値のデータをスリット光3次元位置データ434aとして三角測量演算結果格納部434へ記憶する。
次に、S114にて、原稿姿勢演算処理として、スリット光3次元位置データ434aを用いて、原稿姿勢演算プログラム424により、原稿Pの3次元空間位置(0,0,L)、傾きθ及び湾曲φを求める(詳細は後述する。)。
次に、S115にて、平面変換処理として、平面変換プログラム425により図10のフローチャートに示す処理(詳細は、後述する。)を行い、スリット光無し画像格納部432に記憶された画像を、原稿Pが略直交方向から観察された平面画像(例えば、図7(a)のように、原稿Pが矩形形状になる画像)に変換して、平面変換結果画像格納部435に記憶させる。
次に、S116にて、面内変位回転認識処理として、平面変換結果画像格納部435に記憶された平面画像を、面内変位回転認識プログラム426により図13のフローチャートに示す処理(詳細は、後述する。)を行い、図7(b)に示すように平面画像内に写った原稿Pの画像領域を識別して、平面画像の中央位置に対する原稿Pの画像領域の中央位置の幅方向変位DH、及び、高さ方向変位DVと、平面画像における原稿Pの画像領域の所定の辺の回転角度DROTとを求めて、面内変位回転認識結果格納部436に記憶させる。
次に、S117にて、矩形領域切り取り処理として、矩形領域切り取りプログラム427により図18のフローチャートに示す処理(詳細は、後述する。)を行い、スリット光無し画像格納部432に記憶されたスリット光無し画像を、図7(c)に示すように原稿Pが略直交方向から観察された原稿Pの画像領域が正立した状態で、この原稿Pの画像領域だけが切り取られた画像に変換し、矩形領域切り取り結果画像格納部437に記憶させて本処理を終了する。
一方、S120では、「ノーマルモード」での画像データの取得として、スリット光投光ユニット20のレーザーダイオード21への発光指令を停止し、第1スリット光71及び第2スリット光72が出射されていない状態で、CCD画像センサ32から画像データを取得し、この画像データをカードメモリ55に記憶させて本処理を終了する。
尚、S112での差分抽出プログラム422による処理について具体的には、スリット光有り画像格納部431の画像データからスリット光無し画像格納部432の画像データを、画素毎にそのRGB値を差し引く。これにより、第1,第2スリット光の軌跡71a,72aのみが抽出された多値画像を得る。
また、S113での三角測量演算プログラム423による処理について具体的には、例えば、スリット光画像位置データ433aにより定まる各点に対する3次元空間位置を次のようにして求める。
ここで、図4に示すように幅方向に湾曲した原稿Pを撮像する際の座標系を、図8に示すように、結像レンズ31の光軸方向をZ軸として、撮像装置1から基準距離VP離れた位置をX,Y,Z軸の原点位置とし、撮像装置1に対して水平方向をX軸、垂直方向をY軸とする。
そして、CCD画像センサ32の幅方向の総画素数をResX、高さ方向の総画素数をResYと呼び、X−Y平面に、結像レンズ31を通してCCD画像センサ32を投影した位置の上端をYftop、下端をYfbottom、左端をXfstart、右端をXfendと呼ぶ。また、結像レンズ31の光軸から、スリット光投光ユニット20から出射される第1スリット光71の光軸までの距離をD、第1スリット光71がX−Y平面に交差するY軸方向の位置をlas1、第2スリット光72がX−Y平面に交差するY軸方向の位置をlas2とする。
このとき、スリット光画像位置データ433aの所定のデータにより定まる点の画像上の座標(ccdx1,ccdy1)に対応する3次元空間位置(X1,Y1,Z1)を、CCD画像センサ32の結像面上の点と、第1スリット光71及び第2スリット光72の出射点と、X−Y平面に交差する点とで形成される三角形について立てた次に示す5つの連立方程式の解から導き出す。
(1)Y1=−((las1+D)/VP)Z1+las1
(2)Y1=−(Ytarget/VP)Z1+Ytarget
(3)X1=−(Xtarget/VP)Z1+Xtarget
(4)Xtarget=Xfstart+(ccdx1/ResX)×(Xfend−Xfstart)
(5)Ytarget=Yftop―(ccdy1/ResY)×(Yftop−Yfbottom)
尚、本実施例では、第1スリット光71がZ軸に対して平行のためlas1=−Dであり、Y1=−Dである。
同様に、第2スリット光の軌跡72aの位置情報で定まる点の画像上の座標(ccdx2,ccdy2)に対応する3次元空間位置(X2,Y2,Z2)を、次に示す5つの連立方程式の解から導き出す。
(1)Y2=−((las2+D)/VP)Z2+las2
(2)Y2=−(Ytarget/VP)Z2+Ytarget
(3)X2=−(Xtarget/VP)Z2+Xtarget
(4)Xtarget=Xfstart+(ccdx2/ResX)×(Xfend−Xfstart)
(5)Ytarget=Yftop―(ccdy2/ResY)×(Yftop−Yfbottom)
また、S114での原稿姿勢演算プログラム424による処理について具体的には、例えば、スリット光3次元位置データ434aにより定まる3次元空間位置の各点に対する回帰曲線を求め、この曲線のX軸方向の位置が「0」における点と、第2スリット光の軌跡72aの位置情報により定まる点とを結ぶ直線を想定し、この直線がZ軸と交わる点、つまり、光軸が原稿Pと交差する点を、原稿Pの3次元空間位置(0,0,L)(以降、位置Lと呼ぶ。)として求める(図9(a)参照。)。そして、この直線がX−Y平面となす角を原稿Pの傾きθとして求める。
また、図9(b)に示すように、第1スリット光の軌跡71aの回帰曲線を、先に求めた傾きθ分だけ逆方向に回転変換する。つまり、原稿PをX−Y平面に対して平行にした状態を考える。そして、図9(c)に示すように、X−Z平面における原稿Pの断面について、Z軸方向変位を複数のX軸方向の点で求めてその変位度から、X軸方向の位置を変数としたX軸方向への傾きの関数である湾曲φ(X)を求める。
また、S115での平面変換プログラム425による処理について具体的には、例えば、図10のフローチャートに示される次に説明するような処理である。
まず、RAM43のワーキングエリア438に当該処理の処理領域を割り当て、カウンタのための変数など当該処理に用いる変数の初期値を設定する。(S121)
次に、原稿姿勢演算プログラム424での演算結果による原稿Pの位置Lと、傾きθと、湾曲φ(X)とに基づき、スリット光無し画像格納部432に格納されたスリット光無し画像の4隅の点を、それぞれ、湾曲φ(x)でY軸まわりに回転移動し、X軸まわりに傾きθだけ回転し、Z軸方向に位置Lだけ移動した点で形成される領域(つまり、原稿Pの文字等が書かれた面が略直交方向から観察されたような画像となる領域(通常、原稿Pは矩形となり、画像全体の領域は台形形状となる。))を求める。そして、この領域を含む矩形形状の平面画像の領域を設定し(図7(a)参照)、この領域内に含まれる画素数Qaを求める(S122)。尚、この平面画像の領域の画素は、スリット光無し画像格納部432に記憶されたスリット光無し画像データの解像度(100dpi)の1/4の解像度(25dpi)となる大きさとする。よって、画素数Qaは、スリット光無し画像データの解像度で設定する場合に比べて1/16の数となる。
次に、設定された平面画像の領域を構成する各画素が対応する、スリット光無し画像上の座標を求めて、この座標周辺の画素情報から、平面画像の各画素の画素情報を設定する。つまり、平面画像の領域を構成する画素の位置を、湾曲φ(X)に基づいてZ軸方向に変位させ(S125)、傾きθでX軸まわりに回転移動し(S126)、Z軸方向に位置Lだけシフトして(S127)、求められた3次元空間位置を、先の三角測量演算処理の関係式によりCCD画像センサ32による画像データ上の座標(ccdx,ccdy)に変換し(S128)、この変換された座標が、スリット光無し画像格納部432に格納された画像データの範囲内であれば(S129:YES)、変換された座標における画素情報をスリット光無し画像格納部432に格納されたスリット光無し画像データの画素情報からニアレストネイバー法で求めて、平面変換結果画像格納部435に格納する(S130)。そして、変換された座標がスリット光無し画像格納部432に格納された画像データの範囲内でなければ(S129:NO)、画素情報として「黒」の値を平面変換結果画像格納部435に格納する(S131)。これをカウンタjが画素数Qaになるまで繰り返す(S123)。
尚、ニアレストネイバー法とは、輝度を求めるべき最近傍の点の輝度値を、求めようとする点の輝度値とする方法である。例えば、画素情報が、座標の(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)といった整数値の点に存在し、変換された座標が(0.2,0.8)となった場合に、一番近い点(0,1)の画素情報を、変換された座標の画素情報とする。
また、S125での湾曲計算について具体的には、平面画像の領域における3次元座標の所定の点(X,Y,Z)を、湾曲φ(X)に基づくZ軸方向へ変位した点(X',Y',Z')について、次に説明する図11(a)のフローチャートに示す手順で求める。
まず、X'を、関係式X'=cosφ×X+(−sinφ)×Zから求め(S1251)、Y'を、Yの値そのままとし(S1252)、Z'を、関係式Z'=sinφ×X+cosφ×Zから求める(S1253)。
また、S1256での傾き距離の計算処理について具体的には、湾曲計算処理した点(X',Y',Z')を、X軸を中心にθ回転した点(X'',Y'',Z'')について、図11(b)のフローチャートに示す手順で求める。
まず、X''を、X'の値そのままとし(S1261)、Y''を、関係式Y''=cosθ×Y'+(−sinθ)×Z'で求め(S1262)、にて、Z''を、関係式Z''=sinθ×Y'+cosθ×Z'で求める(S1263)。
また、S127でのZ方向へのシフトについて具体的には、傾き補正した点(X'',Y'',Z'')を、Z軸方向に位置Lだけシフトした点(X''',Y''',Z''')について、次に説明する図12(a)のフローチャートに示すような手順で求める。
まず、X'''は、X''の値そのままとし(S1271)、Y'''も、Y''の値そのままとし(S1272)、Z'''は、Z''の値に位置Lを加えたものとする(S1273)。
また、S128での、Z軸方向に位置Lだけシフトした点(X''',Y''',Z''')を、CCD画像上の座標(ccdx,ccdy)への変換した点について、図12(b)のフローチャートに示す手順で求める。
まず、原稿P上のX軸方向位置Xtargetを、関係式Xtarget=X'''/(1−(Z'''/L)で求め(S1281)、原稿PのY軸方向位置Ytargetを、関係式Ytarget=Y'''/(1−(Z'''/L)で求める(S1282)。
そして、CCD画像上の幅方向位置ccdxを、関係式ccdx=(ResX)×(Xtarget−Xfstart)/(Xfend−Xfstart)で求め(S1283)、CCD画像上の高さ方向位置ccdyを、関係式ccdy=(−ResY)×(Ytarget−Yfstart)/(Yfend−Yfstart)で求める(S1284)。
また、S116での面内変位回転認識プログラム426による処理について具体的には、例えば、図13のフローチャートに示される次に説明するような処理である。
まず、平面変換結果画像格納部435に記憶された平面画像データを、単色画像データにする。つまり、各画素のR、G、B3色の輝度値を加算した画像データにする(S161)。そして、単色となった平面画像データ全体の画像輝度分布に関するヒストグラムを演算し(例えば、横軸が輝度で縦軸が度数である図14に示すグラフのように、輝度が高い領域と、輝度が低い領域とに度数分布が分かれたものとなる)、その重心値を求めて(S162)、平面画像データを、ヒストグラムの重心値より輝度が高い箇所の画素情報を「1」(つまり、「白」)、ヒストグラムの重心値より輝度が低い箇所の画素情報を「0」(つまり、「黒」)とした2値化画像データにする(S163)。これにより、2値化画像は、背景に対して明るい原稿Pの写った箇所が「白」となり、それ以外の箇所が「黒」となる。
次に、上下左右演算として、2値化画像の中心位置に対する、2値化画像における「白」の領域(つまり、原稿Pの領域)の中心位置の幅方向変位DH、及び、高さ方向変位DVを図15のフローチャートに示す手順により求める(S164)。そして、回転角演算として、2値化画像における「白」の領域(つまり、原稿Pの領域)の幅方向の辺の2値化画像の幅方向に対する回転角度DROTを図16のフローチャートに示す手順により求めて(S165)、本処理を終了する。
尚、S164における上下左右演算についての図15のフローチャートは、次に説明する手順で行う。
まず、2値化画像データによる画像の原稿Pが含まれる側(つまり、「白」)の領域の重心位置を求めて(S1641)、画像の中心位置に対する「白」の領域の重心位置の変位として、幅方向変位DH、高さ方向変位DVを求める(S1642)。そして、この幅方向変位DH、高さ方向変位DVを、面内変位回転認識結果格納部436に記憶させて(S1643)、本処理を終了する。
また、S165における回転角演算についての図16のフローチャートは、次に説明する手順で行う。
まず、S163にて変換した2値化画像データを読み込み、この2値化画像データによる画像を、パラメータ角度γの角度となるように回転し(S1655)、この画像の幅方向の2次微分を行った画像を生成する(S1656)。つまり、原稿Pの領域の輪郭が残った画像とする。
次に、この2次微分した画像の幅方向に対する高さ方向の「白」の画素数のヒストグラムを算出する。すると、図17に示す横軸が画像の幅方向の位置で、縦軸が高さ方向の「白」の箇所の度数のグラフのように、原稿Pの高さ方向の辺がある部分のヒストグラムの値が高くなり、この箇所の値をパラメータ角度γにおけるヒストグラムの最大値dmax(γ)として求め(S1657)、この最大値dmax(γ)の値を、ヒストグラムのこれまでの最大値DMAXと比較して、最大値DMAXより大きい場合(S1659:YES)、回転角度DROTをパラメータ角度γで置き換え(S1661)、最大値DMAXを、パラメータ角度γでの最大値dmax(γ)で置き換る(S1662)。そしてパラメータ角度γが、最大値DMAXより大きく無い場合(S1659:NO)、回転角度DROT、及び、最大値DMAXは、そのままとする。
これを、パラメータ角度γが、初期回転角度γstart(例えば−45度)から最終回転角度γend(例えば45度)までの範囲で、増分add(例えば5度)毎に行う(S1653,S1660)。
これらの処理により、2値化画像データによる画像を初期回転角度γstartから最終回転角度γendまで回転させた時の、輪郭線のヒストグラムの最大値が一番大きくなる角度を求めることができる。つまり、原稿Pによる矩形形状の輪郭線は、その左又は右の辺が、図17の点線で示すように、画像の高さ方向に平行になると、左右の辺の輪郭線がある幅方向位置でのヒストグラム値が最大となる。これを利用して、原稿Pの領域を回転してヒストグラム値が最大となる角度を、原稿Pの回転角度DROTとして求めている。
また、S117での矩形領域切り取りプログラム427による処理について具体的には、例えば、図18のフローチャートに示される次に説明するような処理である。
まず、RAM43のワーキングエリア438に当該処理の処理領域を割り当て、カウンタのための変数など当該処理に用いる変数の初期値を設定する。(S171)
次に、スリット光無し画像の4隅の点を、それぞれ、湾曲φ(x)でY軸まわりに回転移動し、X軸まわりに傾きθだけ回転し、Z軸方向に位置Lだけ移動して、幅方向変位DH,高さ方向変位DVだけX−Y平面を移動して、Z軸を中心に回転角度DROTだけ回転した点で形成される領域の中心位置となるように変換して、その4つの点で形成される領域をサイズ入力部56で入力された大きさで切り取った領域、つまり、原稿Pの文字等が書かれた面が略直交方向から観察され、原稿Pの矩形形状が画像の幅方向及び高さ方向に平行になるよう回転され、原稿Pの領域だけが切り取られたような画像となる切り取り画像の領域を設定し、この領域内に含まれる画素数Qbを求める(S172)。尚、この切り取り画像の領域の画素は、スリット光無し画像格納部432に記憶されたスリット光無し画像データの解像度と同じ解像度(100dpi)となる大きさの画素とする。
次に、設定された切り取り画像の領域に含まれる各画素の3次元空間位置を、Z軸を中心に回転角度DROTで回転して(S175)、この画素の座標に幅方向変位DH及び高さ方向変位DVを加算して(S176)、湾曲φ(X)に基づいてZ軸方向に変位させ(S177)、傾きθでX軸まわりに回転移動し(S178)、Z軸方向に位置Lだけシフトして(S179)、求められた3次元空間位置を、先の三角測量の関係式により理想カメラで写されたCCD画像上の座標(ccdcx,ccdcy)に変換し(S180)、使用している結像レンズ31の収差特性を基に、CCD画像センサ32による画像上の座標(ccdx,ccdy)に変換し(S181)、この座標における画素情報をスリット光無し画像の画素情報からバイリニア法で求めて、S172にて設定された領域の画素情報としてRAM43のワーキングエリア438に格納する(S182)。
これをS172で求めた領域内の各画素位置に対して画素数Qbだけ繰り返し、画像データを生成する。
尚、バイリニア法とは、ある変換後の点が変換前のどの領域に相当するかを計算し、その領域内にあるピクセルの色の平均値を変換後の点の色とする方法である。例えば、画素の情報は整数値の位置の点に存在し、変換前の位置を計算した座標が(0.2,0.8)となった場合に、その周囲の4つの点(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)の距離に応じた各点の画素情報の平均値を求めて、変換後の点の画素情報とする。
また、S177〜S180は、S125〜S128と同じ処理手順である。
以上のように、撮像装置1は、第1スリット光71及び第2スリット光72の2列のスリット光を出射し、これらのスリット光が投光された原稿Pを、CCD画像センサ32にて撮像し、続けて、スリット光が投光されていない原稿Pの画像を撮像する。そして、これら2つの画像データの差分をとり、画像データからスリット光の軌跡を抽出して、三角測量原理によりスリット光の軌跡各部の3次元空間位置を演算し、これらから原稿Pの位置L、傾きθ及び湾曲φ(x)を求め、第1スリット光の軌跡71aの形状を原稿P全体の横断面形状として類推した結果を基に、先に撮像したスリット光が投光されていない原稿Pの画像を、平らな原稿Pが正立方向にて正面から見られ、原稿Pだけ切り抜かれたかのような画像データに変換して、カードメモリ55に記録する。
尚、カードメモリ55に記憶された画像データは、LCD51で表示して撮像内容を確認したり、カードメモリ55を撮像装置1から取り外して、外部のパーソナルコンピュータなどにより表示したり、印刷したりして用いることができる。
このように、本実施例の撮像装置1によれば、使用者は、モード切替スイッチ59をスライドさせて「補正撮像モード」とし、サイズ入力部56を撮像する原稿Pの大きさに合わせて原稿Pを撮像することにより、湾曲した原稿Pを斜めから撮像しても、平らな原稿Pが正立方向にて正面から見られ、原稿Pが写った部分だけ切り抜かれた画像を得ることができる。
また、本実施例によれば、原稿Pの姿勢を、画像に写った第1,第2スリット光71,72の箇所だけを解析して、原稿Pの姿勢を求めており、複雑な画像解析を行うことなく、容易に検出精度が良い原稿Pの姿勢を求めることができる。このため、撮像装置1のプロセッサ40による処理を短時間に、又は、プロセッサ40を簡易なものにすることができる。
また、面内変位回転認識処理S116での処理は、原稿Pの領域が識別できれば良く、色の情報は処理内容には関係が少ないため、平面画像データを2値画像データとすることにより、処理に用いる情報量を少なくして、処理内容を簡易にし、高速化することができる。
但し、S117での矩形領域切り取り処理では、解像度が高く、色数が多いほど、変換した画像が見やすくなるため、それぞれが一番大きくなるスリット光無し画像と同じ解像度で、同じ色数の画像に変換している。
[本発明との対応関係]
本発明における画像処理装置及び撮像装置に対して、本実施例では、結像レンズ31、CCD画像センサ32、スリット光投光ユニット20、及び、プロセッサ40による、S111でのカメラ制御処理が、対象物体撮像手段に相当し、S112〜S114での処理が、3次元形状検出手段に相当し、S115での平面変換処理が、平面変換手段に相当し、S116での面内変位回転認識処理が、面内変位検出手段、及び、面内角度検出手段に相当し、S117での矩形領域切り取り処理が、第1、第2補正変換手段に相当する。また、サイズ入力部56が、範囲入力手段に相当する。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、このほかにも様々な形態で実施することができる。
例えば、本実施例では、スリット光投光ユニット20にて、第1スリット光71、及び、第2スリット光72の2列のスリット光を出射して3次元形状を検出しているが、これに限らず、3列以上のスリット光を出射して3次元形状を検出するものであっても良いし、スリット光に限らず、特定の輻射パターンの光束を出射して3次元形状を検出するものであっても良い。
また、本実施例では、最終的な画像データであるカードメモリ55に記憶される画像データは、サイズ入力部56にて指定された原稿Pの大きさで切り抜かれているが、切り抜き範囲の指定方法は、これに限らず、例えば、サイズ入力部56が無く、S116の面内変位回転認識処理にて変換された2値化画像データにて識別した原稿Pの領域(「白」の領域)を基に設定しても良い。
また、最終的な画像データとする範囲は、S117の矩形領域切り取り処理のS172にてスリット光無し画像の4隅の点を変換して形成される領域を、サイズ入力部56で入力された大きさで切り取った領域としているが、これに限らなくてもよい。例えば、サイズ入力部56を装備せずに、S117の矩形領域切り取り処理のS172にて設定する領域が、サイズ入力部56で入力された大きさで切り取らず、スリット光無し画像の4隅の点を変換して形成される領域を含む矩形範囲を最終的な画像データとしたものであっても良い。また、最終的な画像データとする範囲は、S172にて回転角度DROTで回転変換しない領域として、S175での処理を行わないものであっても良いし、S172にて幅方向変位DH及び高さ方向変位DVによる上下変位及び左右変位の変換を行わない領域として、S176での処理を行わないものであっても良い。
また、S115での平面変換処理においても、スリット光無し画像の4隅の点を、それぞれ、湾曲φ(x)、傾きθ、位置Lで変換した点で形成される領域を、サイズ入力部56により入力された大きさで変形する領域を限定して、この領域内の各画素に対して変換するものであっても良い。このようにすれば、平面画像としての画素数が減るため、平面変換処理における処理量を減らすことができ、S116での面内変位回転認識処理の処理量も減らすことができる。これにより、プロセッサ40による処理全体を高速化することができる。
また、S115での平面変換処理は、スリット光無し画像データを単色にし、1/4の解像度としているが、解像度は、スリット光無し画像の解像度で変換処理するものであっても良いし、色数も単色とせず、3色の色情報をそのままで処理するものであっても良い。
但し、本実施例のように、S115での平面変換処理にて、スリット光無し画像よりも解像度を落とし、色数も単色とした平面画像に変換したものによれば、スリット光無し画像と同じ解像度及び色数で行う際の処理量に比べて、スリット光無し画像と同じ解像度、及び、同じ色数の画像としたものより当該処理での処理量、及び、この平面画像を用いた面内変位回転認識処理S116での処理量を少なくすることができる。これにより、プロセッサ40による処理全体を短時間にすることができる。
また、撮像装置1にて撮像する対象物体は、本実施例にて説明した原稿Pのように矩形形状となっているもの以外であっても良い。但し、この場合、S116の面内変位回転認識処理における回転角演算(S165)の処理は、例えば、複数の形状データに対するパターンマッチングで合致する形状を検索するなど形状の判定処置が複雑なものとなるため、本実施例の方が簡易で良い。
また、本実施例では、画像を撮像して、変換するまでを撮像装置1の1台にて行っているが、撮像装置1の外部のパーソナルコンピュータなどの画像処理装置にデータを受け渡しできるようにして、S112〜S117の処理を分けて行うものであっても良い。
本実施例の全体構成及び概略断面を表す図である。 本実施例の全体構成を表すブロック図である。 本実施例のスリット光投光ユニット20の構成を表す概略断面図である。 本実施例のスリット光有り画像を説明するための図である。 本実施例のプロセッサ40における処理を表すフローチャート図である。 本実施例の差分画像格納部433及び三角測量演算結果格納部434に格納されるデータを表す図である。 本実施例にて画像処理した画像データを表す図である。 本実施例の3次元空間位置算出方法を説明するための図である。 本実施例の原稿姿勢演算処理の際の座標系を説明するための図である。 本実施例の平面変換処理の処理手順を表すフローチャート図である。 本実施例の湾曲計算及び傾き距離計算の処理手順を表すフローチャート図である。 本実施例のZシフト及び逆三角測量の処理手順を表すフローチャート図である。 本実施例の面内変位回転認識処理の処理手順を表すフローチャート図である。 本実施例における単純輝度画像のヒストグラムを表す図である。 本実施例の上下左右変位演算の処理手順を表すフローチャート図である。 本実施例の回転角度演算の処理手順を表すフローチャート図である。 本実施例における2次微分画像のヒストグラムを表す図である。 本実施例の矩形領域切り取り処理の処理手順を表すフローチャート図である。
符号の説明
1…撮像装置、10…本体ケース、20…スリット光投光ユニット、21…レーザーダイオード、22…コリメートレンズ、23…アパーチャ、24…透明平板、25…シリンドリカルレンズ、26…反射ミラー、27…ロッドレンズ、29…窓、31…結像レンズ、32…CCD画像センサ、40…プロセッサ、52…レリーズボタン、53…ファインダ、55…カードメモリ、56…サイズ入力部、59…モード切替スイッチ、70…レーザー光、71…第1スリット光、72…第2スリット光、421…カメラ制御プログラム、422…差分抽出プログラム、423…三角測量演算プログラム、424…原稿姿勢演算プログラム、425…平面変換プログラム、426…面内変位回転認識プログラム、427…矩形領域切り取りプログラム、431…スリット光有り画像格納部、432…スリット光無し画像格納部、433…差分画像格納部、434…三角測量演算結果格納部、435…平面変換結果画像格納部、436…面内変位回転認識結果格納部、437…矩形領域切り取り結果画像格納部、438…ワーキングエリア、P…原稿。


Claims (12)

  1. 所定形状の対象物体が写った対象物体画像、及び、該対象物体の3次元形状に関する形状情報が外部から入力され、該形状情報に基づき、該対象物体画像を、該対象物体が所定の方向から見られた平面画像に変換する平面変換手段と、
    前記平面画像における前記対象物体が写った領域である対象物体領域を識別して、前記平面画像の中央位置に対する該対象物体領域の相対変位を求める面内変位検出手段と、
    前記形状情報、及び、該面内変位検出手段にて求めた相対変位に基づき、前記対象物体画像を、所定の方向から見られた前記対象物体が略中央位置に配された補正画像に変換する第1補正変換手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記平面画像における前記対象物体領域を識別して、前記平面画像面内の所定の方向に対する該対象物体領域の所定の辺の角度を求める面内角度検出手段を備え、
    前記第1補正変換手段は、前記形状情報、前記面内変位検出手段にて求めた相対変位、及び、前記面内角度検出手段にて求めた角度に基づき、前記対象物体画像を、所定の方向から見られた該対象物体が略中央位置に配され、該対象物体の所定の辺が当該画像内の所定の方向に向けられた補正画像に変換する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1補正変換手段は、
    前記補正画像への変換を、前記対象物体画像の前記対象物体が写る領域に対してだけ行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記対象物体画像は、多色画像であり、
    前記第1補正変換手段は、前記対象物体画像の画素の色数と同じ色数の前記補正画像に変換することを特徴とする請求項1〜請求項3にいずれか記載の画像処理装置。
  5. 所定形状の対象物体が写った対象物体画像、及び、該対象物体の3次元形状に関する形状情報が外部から入力され、該形状情報に基づき、該対象物体画像を、該対象物体が所定の方向から見られた平面画像に変換する平面変換手段と、
    前記平面画像における前記対象物体が写った領域である対象物体領域を識別して、該対象物体領域の所定の辺と、前記平面画像面内の所定の方向との間の角度を求める面内角度検出手段と、
    前記形状情報、及び、該面内角度検出手段で求めた角度に基づき、前記対象物体画像を、所定の方向から見られた該対象物体の所定の辺が当該画像内の所定の方向に向けられた補正画像に変換する第2補正変換手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記第2補正変換手段は、
    前記補正画像への変換を、前記対象物体画像の前記対象物体が写る領域に対してだけ行うことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記対象物体画像は、多色画像であり、
    前記第2補正変換手段は、前記対象物体画像の画素の色数と同じ色数の前記補正画像に変換することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記平面変換手段にて変換される前記対象物体画像の範囲を、外部から入力するための範囲入力手段を備え、
    前記平面変換手段は、前記範囲入力手段により入力された前記対象物体画像の範囲を前記平面画像に変換することを特徴とする請求項1〜請求項7にいずれか記載の画像処理装置。
  9. 前記対象物体は、所定の面を直交する方向から見られた形状が矩形であることを特徴とする請求項1〜請求項8にいずれか記載の画像処理装置。
  10. 前記平面変換手段は、
    前記対象物体画像の解像度に比べて低解像度の前記平面画像に変換することを特徴とする請求項1〜請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記対象物体画像は、多色画像であり、
    前記平面変換手段は、画素の色数が単色の前記平面画像に変換することを特徴とする請求項1〜請求項10にいずれか記載の画像処理装置。
  12. 請求項1〜請求項11にいずれか記載の画像処理装置と、
    所定形状の対象物体を撮像して、該対象物体が写った画像を前記画像処理装置に入力する対象物体撮像手段と、
    所定形状の光束であるパターン光を生成して出射し、該パターン光の出射口に対して一定距離離れた位置から、該パターン光が照射された前記対象物体を撮像し、該撮像された画像に基づき、前記対象物体における該パターン光の反射位置を算出し、前記対象物体の3次元形状を求めて、該対象物体の3次元形状に関する形状情報を前記画像処理装置に入力する3次元形状検出手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。



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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014183393A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Fujitsu Ltd 撮像装置、撮像方法、および撮像プログラム

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