JP2005091749A - 音源信号符号化装置、及び音源信号符号化方法 - Google Patents

音源信号符号化装置、及び音源信号符号化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の音源ベクトル探索方法(より具体的には、探索時の誤差最小化基準(評価関数))を変えることにより、符号化装置の基本構成は変えずに誤り特性の改善を図ること。
【解決手段】 適応符号帳探索では、従来の探索方法と本発明の探索方法のいずれか一方を、伝送路状況監視部215から入力された情報に基づいて切り替えられる。即ち、伝送路の状況が良く、受信側でパケット破棄等が観測されていない場合は、通常の探索方法を用い、そうでない場合(パケット破棄が受信側で例えば5%以上の破棄率で観測されているような場合)は本発明の探索方法を用いる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、誤り伝播特性を改善する音源信号符号化装置、及び音源信号符号化方法に関する。
従来、CELP(符号励振線形予測)音声符号化方式では、音源符号化手段として、過去の出力に基づき時間と共に内容が適応的に変化する音源符号帳と、予め定められた固定された内容の音源符号帳の2種類を備え、2種類の符号帳から出力されるベクトルの和で音源信号を符号化する構成が広く用いられている。
具体的には、過去に生成した符号化音源ベクトルのバッファである適応符号帳を前者の符号帳として使用し、代数的符号帳、雑音符号帳、ランダム符号帳などを後者の音源符号帳として使用するのが一般的である。ここでは、前者の符号帳を適応符号帳、後者の符号帳を固定符号帳と呼ぶこととする。
図6は、一般的なCELP符号化モデルを示す図である。適応符号帳1から第1の音源ベクトルy が出力され、乗算器2によってg1 倍され、加算器3へ入力される。固定符号帳4から第2の音源ベクトルz が出力され、乗算器5によってg2 倍され、加算器3へ入力される。加算器3は、g1 倍された第1の音源ベクトルy と、g2 倍された第2の音源ベクトルz とを加算し、合成フィルタ6へ出力すると同時に適応符号帳1に出力する。
適応符号帳1に出力された音源ベクトル(g1+g2)は、適応符号帳1の更新に用いられる。合成フィルタ6は、別途入力される量子化された量子化線形予測係数a を用いて、加算器3から入力された音源ベクトルを用いて、以下の数式(1)により合成音声信号sを合成する。なお、数式(1)において、Lはベクトル長(サブフレーム長)である。
Figure 2005091749
合成フィルタ6から出力された合成音声信号sは、加算器7に入力される。加算器7は、合成音声信号sと入力音声信号との誤差を算出し、重みづけフィルタ8に出力する。重みづけフィルタ8は、加算器7から入力された誤差信号に聴覚的な重みづけを行って出力する。なお、固定符号帳4が出力する第2の音源ベクトルについては、ベクトル長より短いピッチ周期の場合にピッチ周期化処理が行われるのが一般的であり、そのような処理は例えば、z(n)=z(n)+β×z(n−T)で表されるような処理である(βは周期化利得係数、Tはピッチ周期)が、ここでは省略する。
次いで、重みづけフィルタ8から出力された、聴覚重みづけされた誤差信号を最小化するように、第1の音源ベクトルy と、第2の音源ベクトルz と、第1の音源ベクトル利得g と第2の音源ベクトル利得gを決定するのが音源探索であり、具体的には図7に示す処理フローで行われる。
まず、ステップS101において、適応符号帳探索(第1の音源ベクトルの選択)が行われる。これは図6において適応符号帳のみを用いて(固定符号帳を用いないで)、合成音声信号を生成した場合に、聴覚重みづけされた誤差信号を最小化するように行われる。具体的な数式は、図7のステップS101に示した数式(2)であり、この値を最小とする第1の音源ベクトルy と第1の音源ベクトル利得g1 を決定する。なお、数式(2)において、xは目標ベクトル、g1 は第1の音源ベクトル利得、Hはフィルタインパルス応答畳み込み行列、yは第1の音源ベクトル、Wは重みづけ行列である。
より具体的には、第1の音源ベクトルy は、以下に示す数式(3)の最大化により決定され、このときの第1の音源ベクトル利得g1 は、以下に示す数式(4)で表される。なお、数式(3)、(4)において、Y は第1の音源ベクトルy に合成フィルタ6と重みづけフィルタ8を従属接続したフィルタのインパルス応答hを畳みこんで得られる、聴覚重み付け合成音声信号であり、xは、入力音声信号を重みづけフィルタ8に入力したときの出力信号(聴覚重みづけ音声信号)から合成フィルタ6の零入力応答を重みづけフィルタ8に通した信号を減じた目標ベクトル(音源ベクトルから合成される信号の目標となるベクトルで、音源ベクトルから合成されたベクトルがこのベクトルと一致すれば入力音声信号と合成音声信号とが一致する事になる)である。第1の音源ベクトル利得g1 については、ここで量子化・符号化を行ってもよいし、次のステップS102で固定符号帳探索が終わってから第1の音源ベクトル利得g1 と第2の音源ベクトル利得g2 の同時最適化によって量子化・符号化を行ってもよい。ここでは特に限定しない。
Figure 2005091749
Figure 2005091749
次に、ステップS102において、固定符号帳探索(第2の音源ベクトルz の選択)を行う。ここでは既に決定された第1の音源ベクトルy と組み合わせて、ターゲットベクトルxとの誤差を最小とするように、第2の音源ベクトルz と第2の音源ベクトル利得g とを決定する。具体的な数式は、図7のステップS102に示した数式(5)であり、この値を最小とするようにz とg を決定する。なお、数式(5)において、g は第2の音源ベクトル利得、zは第2の音源ベクトルである。
数式(2)の最小化により第1の音源ベクトルy と第1の音源ベクトル利得gが決定されるため、通常、目標ベクトルxと第2の音源ベクトルz の相互相関は小さくなる。特に周期的な信号の場合は、その傾向が顕著である。
第1の音源ベクトルyを生成する適応符号帳は、図6に示したように、過去に生成した音源ベクトルのバッファであるため、伝送路誤りやフレーム消失などにより、バッファである適応符号帳の内容が本来の内容と異なってしまった場合、正しい音源符号化情報を受信しても適応符号帳は正しい第1の音源ベクトルy を生成することができなくなる。一方、第2の音源ベクトルz は正しい符号を受信していれば正しく生成されるが、前述したように、周期的な信号を符号化した場合は、第2の音源ベクトルz と目標ベクトルxとの間に強い相関がないように符号化(符号帳探索)が行われているので、目標ベクトルxに近い信号を生成することができず、誤りの影響が長時間伝播する原因となる。
このような問題に対して、適応符号帳の構成を変えて、誤りの影響を受けにくくしたものが従来から提案されている。
特許文献1では、過去の複数の時点から切り出したベクトルを足し合わせて第1の音源ベクトルを生成する構成としている。過去複数の時点のベクトルを用いることにより、バッファの一部が伝送路誤りの影響で正しくない信号になっていても、誤りの影響を受けていない別の時点から切り出したベクトルの存在により誤りの影響を低減できる。
また、非特許文献1及び特許文献2では、適応符号帳と固定符号帳(ここでは適応符号帳の代わりに用いるものであり、本願の中で用いている固定符号帳とは意味が異なる)を切り替える構成により、適応符号帳をリセットする効果が得られるので、切替えがない場合よりも誤り伝播を抑えることができる。
また、符号化アルゴリズムを変えずに適応符号帳の内容を定期的にリセットすることで誤り伝播を抑える検討も行われている(非特許文献2)。
特開平5−73097号公報 特許第2700974号公報 K. Mano et al, "Design of a pitch synchronous innovation CELP coder for mobile communications," IEEE Journal on Selected Areas in Communications, vol.13, issue 1, Jan. 1995 pp.31-41. C. Montminy and T. Abulasr: "Improving the performance of ITU-T G.729A for VoIP", proc. IEEE ICME2000, pp.433-436 (2000).
しかしながら、上記のように適応符号帳の構成そのものを変更すると、メモリ量、演算量、プログラム規模などを増加させる要因となる。また、規格等で定められた特定のアルゴリズムを使用しなければならない場合、上記のように適応符号帳の構成そのものを変更して誤り特性を改善することはできない。非特許文献2のような手法であれば、これらの問題はないが、リセット時の品質劣化が大きく、また、リセットしていないフレームでは効果が得られない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、上記従来の音源ベクトル探索方法(より具体的には、探索時の誤差最小化基準(評価関数))を変えることにより、符号化装置の基本構成は変えずに誤り特性の改善を図ることを目的とする。
本発明の音源信号符号化装置は、第1の音源符号帳から出力される第1の音源ベクトルと第2の音源符号帳から出力される第2の音源ベクトルとの和で音源信号を符号化する音源信号符号化装置であって、目標ベクトルと前記第1の音源ベクトルによって生成される合成信号との誤差ベクトルと、前記目標ベクトルと相似性を有する第2の目標ベクトルとの誤差を最小化する第1の音源探索方法を用いて前記第1の音源符号帳の探索を行う音源符号帳探索手段を具備する構成を採る。
この発明によれば、第2の目標ベクトルは目標ベクトルと相似性を有するようになるため、第2の音源符号帳のみから目標ベクトルの特徴を有する信号が生成されるように第2の音源符号帳探索が行われる。これによって、第1の音源符号帳に誤りが含まれていた場合でも、第2の音源符号帳によって正しい信号の特徴を復号することができ、誤り耐性を向上することができる。
また、本発明の音源信号符号化装置は、請求項1記載の音源信号符号化装置において、前記第2の目標ベクトルは、対角要素のみに値を有し、その値の範囲が0以上1以下である重みづけ行列を前記第1の目標ベクトルに掛けて得られるベクトルである。
この発明によれば、第1の目標ベクトルの任意の要素を強調することができ、第2の目標ベクトルに残すべき第1の目標ベクトルの特徴を任意に選択する事ができる。
また、本発明の音源信号符号化装置は、請求項2記載の音源信号符号化装置において、前記重みづけ行列の対角要素が全て等しい値である。
この発明によれば、第1の目標ベクトルと第2の目標ベクトルとは完全な相似関係(ベクトルの振幅のみがスケーリングされ、ベクトル形状は同一)にすることができ、第1の目標ベクトルの特徴をそのまま第2の目標ベクトルに残すことができる。
また、本発明の音源信号符号化装置は、請求項2または3記載の音源信号符号化装置において、伝送路の混雑状況や誤り状況を監視する監視手段と、前記監視状況に応じて前記重みづけ行列の対角要素の値を切り替える切替手段と、を更に具備する構成を採る。
この発明によれば、伝送路誤りの発生状況に応じて、第2の目標ベクトルに残す第1の目標ベクトルの特徴の度合いを制御できるので、符号化性能と誤り耐性のトレードオフを適応的に変化させることができる。
本発明の移動局装置は、請求項1から4のいずれかに記載の音源信号符号化装置を具備した構成を採る。
この発明によれば、誤り伝播特性が改良された音声符号化情報を生成する移動局装置を提供することができる。
本発明の基地局装置は、請求項1から4のいずれかに記載の音源信号符号化装置を具備した構成を採る。
この発明によれば、誤り伝播特性が改良された音声符号化情報を生成する基地局装置を提供することができる。
本発明の音源信号符号化方法は、第1の音源符号帳から出力される第1の音源ベクトルと第2の音源符号帳から出力される第2の音源ベクトルとの和で音源信号を符号化する音源信号符号化方法であって、前記第1の目標ベクトルと、前記第1の音源符号帳から出力される第1の音源ベクトルを用いて生成される第1の合成ベクトルとの誤差ベクトルと、前記第1の目標ベクトルと相似な第2の目標ベクトルとの誤差を最小化する第1の音源符号帳探索工程と、前記第1の目標ベクトルと前記第1の音源ベクトルを用いて生成される合成ベクトルとの誤差ベクトルと、前記第2の音源符号帳から生成される前記第2の音源ベクトルを用いて生成される合成ベクトルとの誤差を最小化する第2の音源符号帳探索工程と、を具備する。
この発明によれば、第2の目標ベクトルは目標ベクトルと相似性を有するようになるため、第2の音源符号帳のみから目標ベクトルの特徴を有する信号が生成されるように第2の音源符号帳探索が行われる。これによって、第1の音源符号帳に誤りが含まれていた場合でも、第2の音源符号帳によって正しい信号の特徴を復号することができ、誤り耐性を向上することができる。
本発明の音源信号符号化プログラムは、第1の音源符号帳から出力される第1の音源ベクトルと第2の音源符号帳から出力される第2の音源ベクトルとの和で音源信号を符号化するための音源信号符号化プログラムであって、前記第1の目標ベクトルと、前記第1の音源符号帳から出力される第1の音源ベクトルを用いて生成される第1の合成ベクトルとの誤差ベクトルと、前記第1の目標ベクトルと相似な第2の目標ベクトルとの誤差を最小化する第1の音源符号帳探索ステップと、前記第1の目標ベクトルと前記第1の音源ベクトルを用いて生成される合成ベクトルとの誤差ベクトルと、前記第2の音源符号帳から生成される前記第2の音源ベクトルを用いて生成される合成ベクトルとの誤差を最小化する第2の音源符号帳探索ステップと、を具備する。
この発明によれば、第2の目標ベクトルは目標ベクトルと相似性を有するようになるため、第2の音源符号帳のみから目標ベクトルの特徴を有する信号が生成されるように第2の音源符号帳探索が行われる。これによって、第1の音源符号帳に誤りが含まれていた場合でも、第2の音源符号帳によって正しい信号の特徴を復号することができ、誤り耐性を向上する音源信号符号化方法をソフトウェアで実現することができる。
本発明によれば、符号化装置の構成を変えずに適応符号帳探索方法のみを切り替えることによって、伝送路誤り条件下での通話品質を改善することが可能となる。
本発明の骨子は、適応符号帳により生成される合成音声信号成分と入力音声信号との誤差ベクトルが、入力信号と相似性を有するベクトルに近くなるような評価尺度(誤差関数)を用いて適応符号帳探索を行うことにより、固定符号帳により生成される合成音声信号成分と入力音声信号との相関を高めることである。これにより、固定符号帳により生成される合成音声信号と入力音声信号とのSN比を高め、伝送路誤り等によって適応符号帳がうまく機能しない場合でも、固定符号帳により本来復号されるべき合成信号に近い波形形状となる信号を生成できるようにすることである。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る音声信号伝送システムの構成を示すブロック図である。
図1において、音声信号伝送システムは、本発明の音源信号符号化装置としての機能を搭載した基地局100と、移動局装置110を具備している。
基地局100は、入力装置101、A/D変換装置102、音声符号化装置103、信号処理装置104、RF変調装置105、送信装置106及びアンテナ107を有している。
A/D変換装置102の入力端子は、入力装置101に接続されている。音声符号化装置103の入力端子は、A/D変換装置102の出力端子に接続されている。信号処理装置104の入力端子は、音声符号化装置103の出力端子に接続されている。RF変調装置105の入力端子は、信号処理装置104の出力端子に接続されている。送信装置106の入力端子は、RF変調装置105の出力端子に接続されている。アンテナ107は、送信装置106の出力端子に接続されている。
入力装置101は、マイクなどにより構成され、ユーザの音声を受けてこれを電気信号であるアナログ音声信号に変換してA/D変換装置102に出力する。A/D変換装置102は、入力装置101から入力されるアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して音声符号化装置103に出力する。
音声符号化装置103は、A/D変換装置102から入力されるデジタル音声信号を符号化して音声符号化ビット列を生成して信号処理装置104に出力する。信号処理装置104は、音声符号化装置103から入力された音声符号化ビット列にチャネル符号化処理やパケット化処理及び送信バッファ処理等を行った後、その音声符号化ビット列をRF変調装置105に出力する。
RF変調装置105は、信号処理装置104から入力されたチャネル符号化処理等が行われた音声符号化ビット列の信号を変調して送信装置106に出力する。送信装置106は、RF変調装置105から入力された変調された音声符号化信号をアンテナ107を介して電波(RF信号)として移動局装置110に送信する。
基地局100においては、A/D変換装置102を介して得られるデジタル音声信号に対して数十msのフレーム単位で処理が行われる。システムを構成するネットワークがパケット網である場合には、1フレーム又は数フレームの符号化データを1つのパケットに入れこのパケットをパケット網に送出する。なお、前記ネットワークが回線交換網の場合には、パケット化処理や送信バッファ処理は不要である。
移動局装置110は、アンテナ111、受信装置112、RF復調装置113、信号処理装置114、音声復号化装置115、D/A変換装置116及び出力装置117を有している。
受信装置112の入力端子は、アンテナ111に接続されている。RF復調装置113の入力端子は、受信装置112の出力端子に接続されている。信号処理装置114の入力端子は、RF復調装置113の出力端子に接続されている。音声復号化装置115の入力端子は、信号処理装置114の出力端子に接続されている。D/A変換装置116の入力端子は、音声復号化装置115の出力端子に接続されている。出力装置117の入力端子は、D/A変換装置116の出力端子に接続されている。
受信装置112は、アンテナ111を介して、基地局100から送信される音声符号化情報を含んでいる電波(RF信号)を受信してアナログの電気信号である受信音声符号化信号を生成し、これをRF復調装置113に出力する。アンテナ111を介して受信した電波(RF信号)は、伝送路において信号の減衰や雑音の重畳がなければ、基地局100において送出された電波(RF信号)と全く同じものになる。
RF復調装置113は、受信装置112から入力された受信音声符号化信号を復調して信号処理装置114に出力する。信号処理装置114は、RF復調装置113から入力された受信音声符号化信号のジッタ吸収バッファリング処理、パケット組みたて処理およびチャネル復号化処理等を行い、受信音声符号化ビット列を音声復号化装置115に出力する。
音声復号化装置115は、信号処理装置114から入力された受信音声符号化ビット列の復号化処理を行って復号音声信号を生成してD/A変換装置116に出力する。D/A変換装置116は、音声復号化装置115から入力されたデジタル復号音声信号をアナログ復号音声信号に変換して出力装置117に出力する。出力装置117は、スピーカなどにより構成され、D/A変換装置116から入力されたアナログ復号音声信号を空気の振動に変換し音波として人間の耳に聞こえる様に出力する。
次に、音声符号化装置103において適用される音源ベクトル探索方法の処理手順について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。この図2のフローチャートにおいて、図7のフローチャートと異なる点は、ステップS201の最小化基準の数式が数式(6)になっていることである。
数式(6)において、Hは聴覚重みづけ合成フィルタインパルス応答畳込み行列であり、インパルス応答ベクトルをh={h0,h,・・・hL−1}とすれば次式で表される。
Figure 2005091749
また、重みづけ行列Wは、以下の数式(8)で表される。
Figure 2005091749
数式(8)において、w=w=・・・=wL−1=kであったとすれば、Wxは単に入力信号xの振幅をスカラ倍(k倍)したこととなる。Wの設定のしかたは、固定符号帳によって生成させたい波形形状に依存する。入力信号と全く同じ形状にする場合は、前述の様に全ての重み係数を同じ値としてスカラ倍することにすればよいし、入力信号の振幅の大きいところほど固定符号帳で表現させたい場合は、例えば、w=|x|/min(|x|)、w=(x 1/2/min((x 1/2)、w=x /min(x )などのような重みづけ係数を用いることができる。
音源探索は単位時間ブロック(ここでは時間長Lのサブフレーム)に1回行われ、1フレームがnフレームから構成される場合、1フレームにn回の音源探索が行われることになる。毎サブフレームで図2の音源符号帳探索を行っても良いし、各フレームの先頭サブフレームでだけ図2の音源符号帳探索方法を用い、第2サブフレーム以降は従来の音源符号帳探索方法(図7)を用いても良い。
ステップS202における固定符号帳の探索方法は、図7のステップS102と同じであるので説明を省略する。また、符号化モデルの構成および動作は図6と同一であるので説明を省略する。
図3は、図1の音声符号化装置103の内部構成を示すブロック図である。図3において、201は入力音声信号の線形予測分析を行う線形予測分析部、202は聴覚的な重みづけを行う重みづけ部、203はCELPモデルで合成される信号の目標信号を生成する目標ベクトル生成部、204は線形予測係数を量子化するLPC量子化部、205は量子化された線形予測係数によって構成される合成フィルタと聴覚的な重みづけを行うフィルタを従属接続したフィルタのインパルス応答を算出するインパルス応答算出部、206は適応符号帳探索部、207は固定符号帳探索部、208は利得符号帳探索部、209は適応符号帳のみから生成される信号を算出する適応符号帳成分合成部、210は固定符号帳のみから生成される信号を算出する固定符号帳成分合成部、211は適応符号帳成分と固定符号帳成分とを加算する加算器、212は量子化パラメータを用いて復号音声信号を生成する局部復号部、213は符号化パラメータを多重化する多重化部、214は符号化されたビットストリームをパケット化するパケット化部、215は伝送路の状況を監視し伝送路上でパケット破棄が多発している場合は適応符号帳探索方法を切り替える(または重みづけ行列Wの内容を変化させる)制御信号を出力する伝送路状況監視部、をそれぞれ示している。
符号化対象となる入力音声信号は、線形予測分析部201と目標ベクトル生成部203とに入力される。線形予測分析部201は、線形予測分析を行い、線形予測係数を重みづけ部202とLPC量子化部204とに出力する。
重みづけ部202は、聴覚重みづけフィルタの係数を算出し、目標ベクトル生成部203とインパルス応答算出部205とに出力する。聴覚重みづけフィルタは、以下の数式(9)のような伝達関数で表される公知のものである。この数式(9)において、Pは線形予測分析の次数、aii 次の線形予測係数である。γ1 とγ2 は重みづけ係数であり、定数でも良いし、入力音声信号の特徴に応じて適応的に制御されても良い。重みづけ部202では、γ1 i×aiおよびγ2 i×aiが算出される。
Figure 2005091749
目標ベクトル生成部203は、入力音声信号に数式(9)の聴覚重みづけフィルタをかけたものから、合成フィルタ(量子化線形予測係数で構築)の零入力応答に聴覚重みづけフィルタをかけたものを差し引いた信号を算出し、適応符号帳探索部206と固定符号帳探索部207と利得符号帳探索部208とに出力する。目標ベクトルは前述の様に零入力応答を減じる方法で求めることができるが、一般的には以下のステップで生成される。
まず、入力音声信号に逆フィルタA(z)をかけて線形予測残差信号を得る。次に、この線形予測残差信号を量子化線形予測係数で構成される合成フィルタ1/A´(z)にかける。ただし、このときのフィルタ状態は入力音声信号から合成音声信号(局部復号部212で生成される)を減じた信号とする。これにより、合成フィルタ1/A´(z)の零入力応答除去後の入力音声信号が得られる。
次に、この零入力応答除去後の入力音声信号を聴覚重みづけフィルタW(z)にかける。但し、このときのフィルタ状態(AR側)は重みづけ入力音声信号から重みづけ合成音声信号を減じた信号とする。ここで、この信号(重みづけ入力音声信号から重みづけ合成音声信号を減じた信号)は、目標ベクトルから適応符号帳成分(適応符号ベクトルを零状態の合成フィルタ1/A´(z)と聴覚重みづけフィルタW(z)に通して生成される信号)と固定符号帳成分(固定符号ベクトルを零状態の合成フィルタ1/A´(z)と聴覚重みづけフィルタW(z)に通して生成される信号)のそれぞれに量子化利得を乗じて加算して得られる信号を減じたものと等価であるので、そのようにして算出するのが一般的である(数式(10)参照。数式(10)において、xは目標ベクトル、gaは適応符号帳利得、Hは重みづけ合成フィルタインパルス応答畳込み行列、yは適応符号ベクトル、gfは固定符号帳利得、zは固定符号ベクトル、をそれぞれ示す)。
Figure 2005091749
LPC量子化部204は、線形予測分析部201から入力された線形予測係数(LPC)の量子化・符号化を行い、量子化LPCをインパルス応答算出部205と局部復号部212に出力し、符号化情報を多重化部213に出力する。LPCはLSPなどに変換され、LSPの量子化・符号化が行われるのが一般的である。
インパルス応答算出部205は、合成フィルタ1/A´(z)と聴覚重みづけフィルタW(z)を従属接続したフィルタのインパルス応答を算出し、適応符号帳探索部206と固定符号帳探索部207と利得符号帳探索部208に出力する。
適応符号帳探索部206は、インパルス応答算出部205から聴覚重みづけ合成フィルタのインパルス応答を、目標ベクトル生成部203から目標ベクトルを、伝送路状況監視部215から探索方法選択情報(または重みづけ行列Wの制御情報)を、それぞれ入力し、指定された探索方法(または重みづけ行列W)を用いて適応符号帳探索を行い、適応符号ベクトルを局部復号部212に、ピッチラグに対応するインデックスを多重化部213に、適応符号ベクトルにインパルス応答(インパルス応答算出部205より入力)を畳みこんだ信号を固定符号帳探索部207と利得符号帳探索部208と適応符号帳成分合成部209にそれぞれ出力する。
適応符号帳探索では、図7と図2を用いて前述した方法のいずれか一方を、伝送路状況監視部215から入力された情報に基づいて切り替えられる(または、図2を用いて前述した方法における重みづけ行列Wを伝送路状況監視部215から入力される情報に基づいて切り替える(変化させる)。即ち、伝送路の状況が良く、受信側でパケット破棄等が観測されていない場合は、通常の探索方法(図7)を用い(または図2の探索方法において重みづけ行列Wを零行列として探索を行う)、そうでない場合(パケット破棄が受信側で例えば5%以上の破棄率で観測されているような場合)は本発明の探索方法(図2)を用いる(この場合、重みづけ行列Wの対角要素は、パケット破棄率が大きいほど大きくするように適応的に変化させても良い)。
固定符号帳探索部207は、インパルス応答算出部205から聴覚重みづけ合成フィルタのインパルス応答を、目標ベクトル生成部203から目標ベクトルを、適応符号帳探索部206から適応符号ベクトルに聴覚重みづけ合成フィルタインパルス応答を畳みこんだベクトルを、それぞれ入力し、固定符号帳探索を行って、固定符号ベクトルを局部復号部212に、固定符号帳インデックスを多重化部213に、固定符号ベクトルにインパルス応答(インパルス応答算出部205より入力)を畳みこんだ信号を利得符号帳探索部208と固定符号帳成分合成部210にそれぞれ出力する。
固定符号帳探索は、上記数式(3)のエネルギ(2乗和)を最小とする固定符号ベクトルzをみつけることである。既に決定している適応符号ベクトルyに最適適応符号帳利得(ピッチゲイン)g(固定符号帳探索前に利得量子化が行われる構成の場合は量子化された適応符号帳利得)を乗じてインパルス応答を畳みこんだ信号(即ち、x‐gHy)を固定符号帳探索用目標信号x´として、|x´−g2Hz|2 を最小化する固定符号ベクトルzを決定するのが一般的である。
利得符号帳探索部208は、インパルス応答算出部205から聴覚重みづけ合成フィルタのインパルス応答を、目標ベクトル生成部203から目標ベクトルを、適応符号帳探索部206から適応符号ベクトルに聴覚重みづけ合成フィルタのインパルス応答を畳みこんだベクトルを、固定符号帳探索部207から固定符号ベクトルに聴覚重みづけ合成フィルタのインパルス応答を畳みこんだベクトルを、それぞれ入力し、利得符号帳探索を行って、量子化適応符号帳利得を適応符号帳成分合成部209と局部復号部212に、量子化固定符号帳利得を固定符号帳成分合成部210と局部復号部212に、利得符号帳インデックスを多重化部213に、それぞれ出力する。利得符号帳探索は、上記数式(3)のエネルギ(2乗和)を最小とする量子化適応符号帳利得(g)と量子化固定符号帳利得(g)を生成する符号を利得符号帳のなかから選び出すことである。
適応符号帳成分合成部209は、適応符号帳探索部206から適応符号ベクトルに聴覚重みづけ合成フィルタのインパルス応答を畳みこんだベクトルを、利得符号帳探索部208から量子化適応符号帳利得を、それぞれ入力し、両者を乗じて聴覚重みづけ合成信号の適応符号帳成分として加算器211に出力する。
固定符号帳成分合成部210は、固定符号帳探索部207から固定符号ベクトルに聴覚重みづけ合成フィルタのインパルス応答を畳みこんだベクトルを、利得符号帳探索部208から量子化固定符号帳利得を、それぞれ入力し、両者を乗じて聴覚重みづけ合成信号の固定符号帳成分として加算器211へ出力する。
加算器211は、適応符号帳成分合成部209から聴覚重みづけ合成音声信号の適応符号帳成分を、固定符号帳成分合成部210から聴覚重みづけ合成音声信号の固定符号帳成分を、それぞれ入力し、両者を加算して聴覚重み付け合成音声信号(零入力応答は除去されている)として目標ベクトル生成部203に出力する。目標ベクトル生成部203に入力された前記聴覚重みづけ合成音声信号は、次の目標ベクトルを生成する際の聴覚重みづけフィルタのフィルタ状態を生成するのに用いられる。
局部復号部212は、LPC量子化部204から量子化線形予測係数を、適応符号帳探索部206から適応符号ベクトルを、固定符号帳探索部207から固定符号ベクトルを、利得符号帳探索部208から適応符号帳利得と固定符号帳利得を、それぞれ入力し、量子化線形予測係数で構成した合成フィルタを、適応符号ベクトルと固定符号ベクトルのそれぞれに適応符号帳利得と固定符号帳利得をそれぞれ乗じて加算して得られる音源ベクトルで駆動し、合成音声信号を生成して目標ベクトル生成部203に出力する。目標ベクトル生成部203に入力された合成音声信号は、次の目標ベクトルを生成する際の零入力応答除去後の合成音声信号を生成するためのフィルタ状態を生成するのに用いられる。
多重化部213は、LPC量子化部204から量子化LPCの符号化情報を、適応符号帳探索部206から適応符号帳インデックス(ピッチラグ符号)を、固定符号帳探索部207から固定符号帳インデックスを、利得符号帳探索部208から利得符号帳インデックスを、それぞれ入力し、多重化して1つのビットストリームにしてパケット化部214に出力する。
パケット化部214は、多重化部213から符号化ビットストリームを入力し、ペイロードパケットに詰めてパケット伝送路に出力する。
伝送路状況監視部215は、伝送路状況を監視し(例えば、RTCPのようなプロトコルを用いて受信側の状況をモニタリングする)、伝送路上でパケット消失が多発しているような場合とそうでない場合とで適応符号帳探索の方法を切り替える(またはパケット消失の発生率に応じて重みづけ行列Wを変更する)ための制御情報を適応符号帳探索部206に出力する。
このような伝送路状況監視部215を設けて適応的に適応符号帳探索方法を切り替えることによって、劣悪な伝送路における音声通信の主観品質を改善する。
図4は、音声符号化方式として3GPP標準のAMR方式(12.2kbit/s)を用い、重みづけ行列としてw0=w1=・・・=wL-1=k=0.1を用いた場合のセグメンタルSNR(SNRseg)による客観性能を示したものである。20フレームに1回、周期的にフレーム消失を発生させた場合(フレーム消失率(FER)5%)についての実験結果である。
横軸が消失フレームからの時間(消失フレームの先頭を0とする)、縦軸が「{FER5%時のSNRseg }−{ エラーフリー(誤りなし)時のSNRseg}」の平均値、をそれぞれ示している。つまり、グラフで縦軸の下にいくほど劣化が大きくなり、また、縦軸の目盛り0はAMR方式のエラーフリーと同じ性能であることを示す。
この図4より明らかなように、k=0.0の時(即ち、本発明による探索を行わないときと等価)はフレーム消失発生後400ms(=消失フレームを含めて20フレーム)近くまで誤り(フレーム消失)によるSNRsegの劣化が伝播しているが、k=0.1とした場合は、フレーム消失発生後150ms程度(=消失フレームを含めて7〜8フレーム)までの伝播で済んでいることが分かる。つまり誤りによるSNRsegの劣化の伝播を半分以下に抑える効果が得られる。
図5は、同様の実験(AMR方式(12.2kbit/s)を用い、重みづけ行列としてw0=w1=・・・=wL-1=kを用い、20フレームに1回、周期的にフレーム消失を発生させる実験)を行った別の結果を示している。この実験結果は、kの値を変化させ、平均SNRseg性能を比較したものである。図において、実線はフレーム消失なしの場合にkの値を0〜1の範囲で変化させた場合の平均SNRseg性能を、破線はFER5%の場合にkの値を0〜1の範囲で変化させた場合の平均SNRseg性能を、それぞれ示している。横軸は(1−k)を示している。
この図5から明らかなように、k=0.1程度であれば、誤りなし時におけるSNRseg性能の劣化なしにフレーム消失時におけるSNRseg性能を2dB程度改善できることが分かる。また、k=0.2程度までは、フレーム消失時におけるSNRseg性能をさらに改善できる一方、誤りなし時におけるSNRseg性能の劣化は小さくて済むことも分かる。つまり、誤りなしの基本性能の劣化なしにフレーム消失条件におけるSNRseg性能を2dB程度改善する効果が得られる。
なお、図2に示したような本発明による適応符号帳探索による誤り伝播抑制効果によって最も大きく主観品質が改善される部位は音声の立ち上がり部であるため、別途立ち上がり部を検出する機能ブロックを備え、立ち上がり部でのみ図2を用いて説明した探索方法を用いる(または重みづけ行列Wの要素を立ち上がり部とそれ以外の部分とで切替える)構成も効果的である。
本発明にかかる音源信号符号化装置、及び音源信号符号化方法は、符号化装置の基本構成は変えずに誤り特性を改善することが可能な音源信号符号化装置を可能にすることである。
本発明を適用した一実施の形態に係る音声信号伝送システムにおける基地局と移動局装置の各構成を示すブロック図 本実施の形態の音源符号帳探索方法を示すフローチャート 本実施の形態に係る音声信号伝送システムに用いられる音声符号化装置のブロック図 本実施の形態の音源符号帳探索方法を用いた場合の誤り伝播抑制効果を示すグラフ 本実施の形態の音源符号帳探索方法を用いた場合の誤り伝播抑制効果を示すグラフ 従来のCELP符号化モデルを示すブロック図 従来の音源符号帳探索方法を示すフローチャート
符号の説明
100 基地局
103 音声符号化装置
110 移動局装置
201 線形予測分析部
202 重みづけ部
203 目標ベクトル生成部
204 LPC量子化部
205 インパルス応答算出部
206 適応符号帳探索部
207 固定符号帳探索部
208 利得符号帳探索部
209 適応符号帳成分合成部
210 固定符号帳成分合成部
211 加算器
212 局部復号部
213 多重化部
214 パケット化部
215 伝送路状況監視部

Claims (8)

  1. 第1の音源符号帳から出力される第1の音源ベクトルと第2の音源符号帳から出力される第2の音源ベクトルとの和で音源信号を符号化する音源信号符号化装置であって、
    目標ベクトルと前記第1の音源ベクトルによって生成される合成信号との誤差ベクトルと、前記目標ベクトルと相似性を有する第2の目標ベクトルとの誤差を最小化する第1の音源探索方法を用いて前記第1の音源符号帳の探索を行う音源符号帳探索手段を具備することを特徴とする音源信号符号化装置。
  2. 前記第2の目標ベクトルは、対角要素のみに値を有し、その値の範囲が0以上1以下である重みづけ行列を前記第1の目標ベクトルに掛けて得られるベクトルであることを特徴とする請求項1記載の音源信号符号化装置。
  3. 前記重みづけ行列の対角要素が全て等しい値であることを特徴とする請求項2記載の音源信号符号化装置。
  4. 伝送路の混雑状況や誤り状況を監視する監視手段と、
    前記監視状況に応じて前記重みづけ行列の対角要素の値を切り替える切替手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項2または3記載の音源信号符号化装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の音源信号符号化装置を具備したことを特徴とする移動局装置。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載の音源信号符号化装置を具備したことを特徴とする基地局装置。
  7. 第1の音源符号帳から出力される第1の音源ベクトルと第2の音源符号帳から出力される第2の音源ベクトルとの和で音源信号を符号化する音源信号符号化方法であって、
    前記第1の目標ベクトルと、前記第1の音源符号帳から出力される第1の音源ベクトルを用いて生成される第1の合成ベクトルとの誤差ベクトルと、前記第1の目標ベクトルと相似な第2の目標ベクトルとの誤差を最小化する第1の音源符号帳探索工程と、
    前記第1の目標ベクトルと前記第1の音源ベクトルを用いて生成される合成ベクトルとの誤差ベクトルと、前記第2の音源符号帳から生成される前記第2の音源ベクトルを用いて生成される合成ベクトルとの誤差を最小化する第2の音源符号帳探索工程と、
    を具備することを特徴とする音源信号符号化方法。
  8. 第1の音源符号帳から出力される第1の音源ベクトルと第2の音源符号帳から出力される第2の音源ベクトルとの和で音源信号を符号化するための音源信号符号化プログラムであって、
    前記第1の目標ベクトルと、前記第1の音源符号帳から出力される第1の音源ベクトルを用いて生成される第1の合成ベクトルとの誤差ベクトルと、前記第1の目標ベクトルと相似な第2の目標ベクトルとの誤差を最小化する第1の音源符号帳探索ステップと、
    前記第1の目標ベクトルと前記第1の音源ベクトルを用いて生成される合成ベクトルとの誤差ベクトルと、前記第2の音源符号帳から生成される前記第2の音源ベクトルを用いて生成される合成ベクトルとの誤差を最小化する第2の音源符号帳探索ステップと、
    を具備することを特徴とする音源信号符号化プログラム。
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